JP2001304005A - 内燃機関の自動運転停止制御 - Google Patents

内燃機関の自動運転停止制御

Info

Publication number
JP2001304005A
JP2001304005A JP2000118919A JP2000118919A JP2001304005A JP 2001304005 A JP2001304005 A JP 2001304005A JP 2000118919 A JP2000118919 A JP 2000118919A JP 2000118919 A JP2000118919 A JP 2000118919A JP 2001304005 A JP2001304005 A JP 2001304005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
valve timing
valve
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000118919A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoo Hirose
清夫 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000118919A priority Critical patent/JP2001304005A/ja
Publication of JP2001304005A publication Critical patent/JP2001304005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドリングストップ機能を有効に作用させ
つつ、アイドリングストップ機能に基づく内燃機関のア
イドリング運転停止時おける振動を低減すること。 【解決手段】制御ユニット70は、車両状態に起因する
エンジン10のアイドリング運転の停止要求が発生する
と、スロットルバルブを全閉とし、インジェクタ12か
らの燃料噴射を停止し、吸気バルブ側に設けられている
可変バルブタイミング機構を介して吸気バルブのバルブ
タイミングをシリンダ101内の圧力が最も低くなる最
高負圧進角値まで進角させる。制御ユニット70は、吸
気圧力センサによって検出された吸気管圧力Pmが判定
吸気管圧力Pmref以下になったところで吸気バルブの
バルブタイミングを最遅角させ、クラッチ15をオフし
て補機駆動用モータ31からエンジン10への動力の伝
達を遮断し、エンジン10の回転を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転停
止制御の技術に関し、特に、車両状態によって内燃機関
のアイドリング運転を自動停止する際に好適な内燃機関
運転停止御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転を停止させる際には、内
燃機関への燃料噴射および点火処理を停止することでア
イドリング運転状態から成り行き状態で内燃機関の回転
数が低下して最終的に内燃機関が完全に停止する。一般
的に、内燃機関の回転数の低下に伴って慣性トルクより
も気筒内圧力トルクが優勢となり、気筒内圧力の変動に
伴い内燃機関に振動が発生する。一般的な車両では、イ
グニッションキー操作によって、すなわち、運転者の意
志に基づいて内燃機関の運転が停止されるため、このよ
うな振動はあまり問題とされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両状
態に応じて内燃機関のアイドリング運転を自動的に停止
・再開させるアイドリングストップ制御機能を備える車
両では、運転者の意志によらない内燃機関のアイドリン
グ運転の停止が実行される。このような運転者の意志に
よらないアイドリング運転の停止に際して発生する振動
は、運転者にとって予期せぬ振動であり、一般的に不快
な振動として感じ取られ易い。また、アイドリング運転
の自動停止の実行条件は、場合によっては短期間に高い
頻度で発生することがある。頻繁に発生する振動を抑制
するためには、アイドリング運転の自動停止を禁止する
最低時間間隔を設定してアイドリング運転の自動停止を
制限することが考えられるが、この場合には、アイドリ
ングストップ制御機能による環境保護、燃費向上といっ
た目的が達成されなくなる。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、アイドリングストップ機能を有効に作
用させつつ、アイドリングストップ機能に基づく内燃機
関の運転停止時おける振動を低減することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記の課題を解決するために本発明の第1の態様は、バル
ブタイミングを変更可能な内燃機関と前記内燃機関の運
転停止中に補機を駆動する電動機とを備えると共に、前
記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸とが継合機構
を介して継合および解放可能に結合されている車両にお
ける内燃機関の運転停止制御装置を提供する。本発明の
第1の態様に係る内燃機関の運転停止制御装置は、車両
の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させる内燃機
関停止手段と、前記内燃機関の運転を停止する場合に
は、前記電動機によって前記内燃機関の出力軸の回転を
所定回転数に維持する電動機制御手段と、前記内燃機関
の運転を停止する場合には、前記内燃機関の振動が低減
するように前記バルブタイミングを変更するバルブタイ
ミング変更手段と、前記バルブタイミング変更手段によ
り前記バルブタイミングが変更された後に前記継合機構
を解放させて前記内燃機関の出力軸の回転を停止させる
継合機構制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】本発明の第1の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置によれば、内燃機関の運転の停止時には、
電動機によって内燃機関の出力軸の回転を所定回転数に
維持して、内燃機関の振動が低減するようにバルブタイ
ミングを変更する。この結果、アイドリングストップ機
能を有効に作用させつつ、アイドリングストップ機能に
基づく内燃機関の運転停止時おける振動を低減すること
ができる。
【0007】本発明の第1の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置において、前記バルブタイミング変更手段
は、先ず前記バルブタイミングを前記内燃機関の吸気圧
力を強制的に低減させる第1のバルブタイミングに変更
し、所定期間経過の後に前記バルブタイミングを前記内
燃機関の負荷変動を低減する第2のバルブタイミングに
変更するようにしてもよい。このような構成を備えるこ
とにより、内燃機関の負荷変動をより低減することが可
能となる。ここで、内燃機関の負荷変動には、内燃機関
の運転に伴う気筒内圧力の変動、すなわち、例えば、レ
シプロ内燃機関ではピストンの往復運動に伴い発生する
気筒内圧力の変動が含まれる。
【0008】本発明の第1の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置はさらに、前記内燃機関の吸気圧力を検出
する吸気圧力検出手段を備え、前記第1のバルブタイミ
ングは前記内燃機関の吸気圧力が最低となるバルブタイ
ミングであり、前記第2のバルブタイミングは前記内燃
機関の振動が最小となるバルブタイミングであり、前記
バルブタイミング変更手段は、前記吸気圧力検出手段に
より検出された吸気圧力が所定の圧力未満となった後に
バルブタイミングを第1のバルブタイミングから第2の
バルブタイミングへ変更するようにしてもよい。かかる
構成を備える場合には、吸気圧力が所望の圧力以下とな
った後にバルブタイミングの変更を実行するので、バル
ブタイミングを第2バルブタイミングへ変更することに
より内燃機関の振動を最小とすることができる。また、
所定の圧力は、内燃機関の最低吸気圧力(最大負圧)で
あってもよく、なりゆきで実質的に最低吸気圧力への到
達を見込むことができる最低吸気圧力よりも高い圧力で
あってもよい。
【0009】本発明の第1の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置において、前記車両は前記内燃機関の気筒
内への吸入空気量を調整するスロットルバルブを備え、
前記吸気圧力が最低となるよう前記バルブタイミングを
変更する前に前記スロットルバルブを全閉にするスロッ
トルバルブ制御手段を備えてもよい。このようにするこ
とで吸気圧力を迅速に低下させることができると共に、
到達可能な吸気圧力を低くすることができる。また、前
記バルブタイミング制御手段は、前記スロットバルブが
全閉であり、前記バルブタイミングを前記第1バルブタ
イミングに変更したことを確認した後に、前記吸気圧力
検出手段によって検出された吸気圧力が前記所定の吸気
圧力に到達したか否かを判定するようにしてもよい。こ
のように吸気圧力を低下させるための条件を確認後に吸
気圧力を検出することにより、信頼性の高い検出結果を
得ることができると共に、検出結果をフェール判定に用
いることもできる。
【0010】本発明の第2の態様は、吸気バルブのバル
ブタイミングを変更可能な内燃機関と、前記内燃機関の
運転停止中に補機を駆動する電動機とを備えると共に、
前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸とが継合機
構を介して解放および継合可能に結合されている車両に
おける内燃機関の運転停止制御装置を提供する。本発明
の第2の態様に係る内燃機関の運転停止制御装置は、前
記内燃機関の気筒内への吸入空気量を調整するスロット
ルバルブと、車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を
停止させる内燃機関停止手段と、前記内燃機関の運転を
停止する場合には、前記内燃機関に対する燃料の噴射お
よび点火を停止し、前記スロットルバルブを全閉にする
内燃機関制御手段と、前記内燃機関の運転を停止する場
合には、前記電動機によって前記内燃機関の出力軸の回
転数を所定回転数に維持する電動機制御手段と、前記内
燃機関の運転を停止する場合には、前記吸気圧力を強制
的に低減するよう前記吸気バルブのバルブタイミングを
進め、所定のタイミングにて前記吸気バルブのバルブタ
イミングを所定値まで遅らせるバルブバルブタイミング
可変手段と、前記バルブバルブタイミング可変手段によ
って前記吸気バルブのバルブタイミングが所定値まで遅
らせられた後に、前記継合機構を解放させて前記内燃機
関の出力軸の回転を停止させる継合機構制御手段とを備
えることを特徴とする。
【0011】本発明の第2の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置によれば、内燃機関の運転の停止時には、
スロットルバルブを全閉し、電動機によって内燃機関の
出力軸の回転数を所定回転数に維持し、吸気圧力を強制
的に低減するよう吸気バルブのバルブタイミングを進
め、所定のタイミングにて前記吸気バルブのバルブタイ
ミングを所定値まで遅らせる。この結果、アイドリング
ストップ機能を有効に作用させつつ、アイドリングスト
ップ機能に基づく内燃機関のアイドリング運転停止時お
ける振動を低減することができる。また、内燃機関のア
イドリング運転停止後も電動機によって内燃機関をモー
タリングするので、内燃機関の吸気圧力を一層低下させ
ることができる。また、電動機により維持される所定回
転数を内燃機関のアイドリング回転数よりも低く、共振
回転数を外した回転数とすることで、継合機構を解放し
て内燃機関の出力軸の回転を停止させる際の振動をより
低減することができる。なお、バルブタイミングを所定
値まで遅らせる場合の所定値とは、例えば、最も遅いバ
ルブタイミングであってもよく、進められたバルブタイ
ミングと最も遅いバルブタイミングの中間値であっても
良い。
【0012】本発明の第2の態様に係る内燃機関の運転
停止制御装置はさらに、前記内燃機関の吸気圧力を検出
する吸気圧力検出手段を備え、前記バルブタイミング可
変手段は、前記吸気圧力検出手段によって検出された吸
気圧力が所定の吸気圧力に到達した後に、前記吸気バル
ブのバルブタイミングを所定値まで遅らせるようにして
もよい。また、前記バルブバルブタイミング可変手段
は、前記スロットバルブが全閉であり、前記吸気バルブ
のバルブタイミングが進められていることを確認した後
に、前記吸気圧力検出手段によって検出された前記吸気
圧力が前記所定の吸気圧力に到達したか否かを判定する
ようにしてもよい。
【0013】本発明の第3の態様は、バルブタイミング
を変更可能な内燃機関と前記内燃機関の運転停止中に補
機を駆動する電動機とを備えると共に、前記内燃機関の
出力軸と前記電動機の出力軸とが結合されている車両を
提供する。本発明の第3の態様に係る車両は、前記内燃
機関の出力軸と前記電動機の出力軸とを継合および解放
可能に結合する継合機構と、車両の状態に応じて前記内
燃機関の運転を停止させる内燃機関停止手段と、前記内
燃機関の運転を停止する場合には、前記電動機によって
前記内燃機関の出力軸の回転を所定回転数に維持し、前
記内燃機関の負荷変動を低減するように前記バルブタイ
ミングを変更するバルブタイミング変更手段と、前記バ
ルブタイミング変更手段により前記バルブタイミングが
変更された後に前記継合機構を解放させて前記内燃機関
の出力軸の回転を停止させる継合機構制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0014】本発明の第3の態様に係る車両によれば、
内燃機関の運転の停止時には、電動機によって内燃機関
の出力軸の回転を所定回転数に維持し、内燃機関の負荷
変動を低減するようにバルブタイミングを変更し、バル
ブタイミングが変更された後に継合機構を解放させて内
燃機関の出力軸の回転を停止させるので、車両側の要求
に基づく内燃機関のアイドリング運転停止時に、内燃機
関を起振源として車両に発生する振動を低減することが
できる。
【0015】本発明の第4の態様は、本発明の第1また
は第2の態様に係る内燃機関の運転停止制御装置を備え
る車両を提供する。本発明の第4の態様に係る車両によ
れば、本発明の第1および第2の態様に係る内燃機関の
運転停止制御装置を備えるので、内燃機関の運転停止時
に車両に発生する振動を低減することができる。
【0016】本発明の第5の態様は、バルブタイミング
を変更可能な内燃機関と前記内燃機関の運転停止中に補
機を駆動する電動機とを備えると共に、前記内燃機関の
出力軸と前記電動機の出力軸とが結合されている車両に
おいて内燃機関の運転を停止させる方法を提供する。本
発明の第5の態様に係る方法は、車両の状態に応じて前
記内燃機関の運転を停止させるか否かを判定し、前記内
燃機関の運転の停止を判定した場合には、前記電動機に
よって前記内燃機関の出力軸の回転を所定回転数に維持
し、前記内燃機関の負荷変動を低減するように前記バル
ブタイミングを変更し、前記内燃機関の出力軸と前記電
動機の出力軸との結合を解放することを特徴とする。
【0017】本発明の第5の態様に係る方法によれば、
内燃機関の運転の停止判定時には、電動機によって内燃
機関の出力軸の回転を所定回転数に維持し、内燃機関の
負荷変動を低減するようにバルブタイミングを変更し、
バルブタイミングが変更された後に継合機構を解放させ
て内燃機関の出力軸の回転を停止させるので、アイドリ
ングストップ機能を有効に作用させつつ、アイドリング
ストップ機能に基づく内燃機関の運転停止時おける振動
を低減することができる。
【0018】本発明の第6の態様は、吸気バルブのバル
ブタイミングを変更可能な内燃機関と前記内燃機関の運
転停止中に補機を駆動する電動機とを備えると共に、前
記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸とが結合され
ている車両において内燃機関の運転を停止する方法を提
供する。本発明の第6の態様に係る方法は、前記内燃機
関の吸気圧力を検出し、車両の状態に応じて前記内燃機
関の運転を停止させるか否かを判定し、前記内燃機関の
運転の停止を判定した場合には、前記内燃機関に対する
燃料の噴射および点火を停止し、前記電動機によって前
記内燃機関の出力軸の回転数を所定回転数に維持し、前
記吸気圧力が前記バルブタイミングが最も遅いときの吸
気圧力よりも低い所定圧力以下となるよう前記吸気バル
ブのバルブタイミングを進め、前記検出した吸気圧力が
前記所定の吸気圧力以下となった後に、前記吸気バルブ
のバルブタイミングを所定値まで遅らせ、前記内燃機関
の出力軸と前記電動機の出力軸との結合を解放すること
を特徴とする。
【0019】本発明の第6の態様に係る方法によれば、
内燃機関の運転の停止判定時には、電動機によって内燃
機関の出力軸の回転を所定回転数に維持し、吸気圧力が
バルブタイミングが最も遅いときの吸気圧力よりも低い
所定圧力以下となるよう吸気バルブのバルブタイミング
を進め、検出した吸気圧力が所定の吸気圧力以下となっ
た後に、吸気バルブのバルブタイミングを所定値まで遅
らせ、継合機構を解放させて内燃機関の出力軸の回転を
停止させるので、アイドリングストップ機能を有効に作
用させつつ、アイドリングストップ機能に基づく内燃機
関の運転停止時おける振動を低減することができる。な
お、所定圧力には、バルブタイミングを変更することに
より得られる最低の吸気圧力を含むものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る内燃機関の内
燃機関の運転停止制御装置の1つの実施形態について図
1を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係
る内燃機関の内燃機関の運転停止制御装置を適用可能な
エンジン10の周りの概略構成を示す説明図である。
【0021】制御ユニット1000は、信号停止時、モ
ータ走行への切り換え時といった車両状態に起因するエ
ンジン1010のアイドリング運転の停止要求が発生す
ると、スロットルバルブ1020を全閉とし、インジェ
クタ1030からの燃料噴射を停止し、吸気バルブ10
40側に設けられている可変バルブタイミング機構(V
VT機構)1050を介して吸気バルブ1040のバル
ブタイミングを吸気管1060の圧力が最も低くなる最
高負圧進角値まで進角させる。この最高負圧進角値は、
吸気バルブ1040および排気バルブ1070のバルブ
タイミングに依存し、各エンジン毎に異なる値であり、
予め最適な値が実験的に求められている。また、シリン
ダ1080内の圧力は実質的に吸気管圧力と同一となり
得る。続いて、制御ユニット1000は、補機駆動用モ
ータ1090によってクランクシャフト1100をアイ
ドリング回転数よりも低い所定回転数にて駆動回転させ
る。このように、吸気バルブ1040のバルブタイミン
グを最高負圧進角値まで進角させると共にスロットルバ
ルブ1020を全閉とし、補機駆動用モータ1090に
よってクランクシャフト1100をモータリングするこ
とにより吸気管1060の圧力は、最高負圧に向かって
徐々に低下していく。
【0022】制御ユニット1000は、吸気圧力センサ
1110によって検出された吸気管圧力Pmが判定吸気
管圧力Pmref以下になったところで吸気バルブ104
0のバルブタイミングを最遅角させる。この結果、エン
ジン1010の作動に伴いシリンダ1080内に発生す
る圧力の変動が抑制される。制御ユニット1000は、
VVT機構1050の応答遅れを考慮して吸気バルブ1
040のバルブタイミングを最遅角させてから所定時間
待機した後、クラッチ1120をオフして補機駆動用モ
ータ1090からエンジン1010への動力の伝達を遮
断し、エンジン1010の回転を停止させる。
【0023】・実施例 次に、本発明に係る内燃機関の運転停止制御装置をより
詳細な実施例に基づいて説明する。先ず、図2および図
3を参照して本実施例に係る内燃機関の運転停止制御装
置を適用可能な車両の概略構成について説明する。図2
は本実施例が適用され得る車両の概略構成を示すブロッ
ク図である。図3はエンジン周りの構成を詳細に示す説
明図である。
【0024】車両は、動力源としてのエンジン(内燃機
関)10、エンジン10の出力トルクを増幅するトルク
コンバータ20、最大減速比と最小減速比の間で減速比
を自動的に有段階に変更可能な自動有段変速装置(A
T)22とを備えている。エンジン10はクランクシャ
フト(出力軸)11を介してトルクコンバータ20の動
力入力軸と結合されており、トルクコンバータ20の動
力出力軸は、AT22の動力入力軸と結合されており、
AT22の動力出力軸はドライブシャフト24と結合さ
れている。ドライブシャフト24はディファレンシャル
ギヤ(ファイナルギヤを含む)25および車軸26を介
して車輪27と結合されている。
【0025】エンジン10は、図3に示すように、燃料
(例えば、ガソリン燃料)がシリンダ101内に直接噴
射される形式の直噴式ガソリンエンジンである。エンジ
ン10のシリンダヘッド102は、ガソリン燃料をシリ
ンダ101内に噴射するための高圧式インジェクタ1
2、シリンダ101内に噴射されたガソリンと吸入され
た空気とによって形成される混合気に点火するための点
火プラグ13を備えている。高圧式インジェクタ12に
はエンジン10によって駆動される高圧燃料ポンプ19
によって昇圧された高圧力のガソリン燃料がデリバリパ
イプ18を介して供給されており、制御ユニット70か
らの噴射信号に基づいて高圧式インジェクタ12が開弁
するとシリンダ101内にガソリン燃料が噴霧される。
デリバリパイプ18にはデリバリパイプ内の燃料の圧力
(燃圧)、すなわち、高圧式インジェクタ12から噴射
可能な燃圧Pfを検出する燃圧センサ50が備えられて
いる。点火プラグ13には制御ユニット70からの点火
信号に基づきイグナイタ14から高電圧が供給される。
なお、点火信号は気筒判別が完了した後に制御ユニット
70からイグナイタ14に送信される。
【0026】また、エンジン10のシリンダヘッド10
2は、吸入空気をシリンダ101内に導入する吸気ポー
ト103、燃焼ガスをシリンダ101外へ排出する排気
ポート104、吸気ポート103とシリンダ101とを
連通または遮断する吸気バルブ110、排気ポート10
4とシリンダ101とを連通または遮断する排気バルブ
111を備えている。吸気ポート103には外部空気を
導入するための吸気管120が結合されている。吸気管
120には吸気圧力センサ51を有するサージタンク1
21、シリンダ101内への吸入空気量を調整するスロ
ットルバルブ122が備えられている。スロットルバル
ブ122はアクセルペダルとの間にワイヤ等による機械
的なリンクを有さず、制御ユニット70からの指令によ
り作動する電磁式アクチュエータによって駆動される、
いわゆる、電子制御スロットル、リンクレス・スロット
ルである。
【0027】吸気バルブ110および排気バルブ111
は、カムシャフト112に備えられているカム113に
よって所定のタイミングで開閉駆動される。吸気バルブ
110には、バルブタイミングを最も遅らせた最遅角位
置から最も進ませた最進角位置まで連続可変的に変更す
る可変バルブタイミング機構(VVT機構)114が備
えられている。VVT機構114は、制御ユニット70
によってその動作が制御されるオイルコントロールバル
ブ(OCV)115によって駆動される。OCV115
は、クランクシャフト11に対するカムシャフト112
の位相を変位させることによりVVT機構114による
バルブタイミングの変更を実現する。ここで用いる最遅
角および最進角とは、バルブ開弁開始時期に対応するク
ランク角が圧縮行程の上死点(TDC)に対して進んで
いるか(TDC前であるか)、遅れているか(TDC後
であるか)を示す。クランク角カムシャフト112の近
傍には気筒判別のための気筒判別信号ならびにVVT機
構制御用のカム角信号を出力するカムポジションセンサ
52が配置されている。カムポジションセンサ52から
の検出信号はVVT機構114によって変更された吸気
バルブ110のバルブタイミングを検出するために用い
られる。
【0028】エンジン10のシリンダブロック105に
は、エンジン10を冷却する冷却液温度を検出するため
の冷却液温度センサ53が備えられている。クランクシ
ャフト11には、クランクシャフト11のクランク位
置、クランク角速度を検出するクランクポジションセン
サ54が備えられている。クランクポジションセンサ5
4は、外周部に上死点(TDC)を検出するための欠歯
部を含む信号歯が形成されているクランクシャフトタイ
ミングプーリ541と、信号歯の通過を検出して30°
CA(クランク角度)毎にクランク回転信号を出力する
MPU式の電磁ピックアップ542とを備えている。
【0029】エンジン10の周囲には、ウォータポン
プ、エアコン用コンプレッサ、パワーステアリング用ポ
ンプ等の補機30、ならびにアイドリングストップ処理
によるエンジン停止時に補機30を駆動するための補機
駆動用モータ(電動機)31が配置されている。各補機
30の動力入力軸、エンジン10のクランクシャフト1
1の一端にはプーリ160、161がそれぞれ装着され
ている。エンジン10のプーリ161と補機駆動用モー
タ31のプーリ162には、補機駆動用モータ31によ
ってエンジン10を始動させるための伝動ベルト16が
架装されている。プーリ161とプーリ162のプーリ
比は一般的に、1:2〜1:3程度である。各プーリ1
60,161には伝動ベルト17が架装されており、こ
の伝動ベルト17を介してエンジン10の出力が補機3
0の動力入力軸に伝達され、また伝動ベルト16および
伝動ベルト17を介して補機駆動用モータ31の出力が
補機30の動力入力軸に伝達される。なお、伝動ベルト
16、17としては、断面形状が台形であるいわゆるV
ベルト、あるいは厚みがVベルトよりも薄く幅広である
と共にその回転方向に沿ってV字状の溝が複数本形成さ
れている、いわゆるVリブベルト等が用いられており、
温度に依存して衝撃、振動等の吸収特性が変化する材料
が用いられている。
【0030】クランクシャフト11とプーリ161との
間には湿式多板式の電磁式クラッチ15が介装されてい
る。電磁式クラッチ15は、クラッチプレート151と
フライホイール152とを備え、図2に示すようにプー
リ161と別に備えられても良いし、プーリ161に内
蔵されても良い。この電磁式クラッチ15によって、ク
ランクシャフト11と伝動ベルト16との間における動
力伝達の切断および接続が実現される。また、電磁式ク
ラッチ15には、継合時に生じる衝撃、振動の軽減を図
るため図示しないダンパが内蔵されている。
【0031】車両走行時、あるいは、エンジン10が運
転している状態での車両停止時には、電磁式クラッチ1
5は継合されてクランクシャフト11の駆動力が伝動ベ
ルト17に伝達されるので補機30はエンジン10によ
って駆動される。一方、アイドリングストップ処理によ
るエンジン10の運転停止時には、電磁式クラッチ15
は解放されて、クランクシャフト11とプーリ161と
は機械的に分断され、補機30は伝動ベルト16および
プーリ161を介して補機駆動用モータ31によって駆
動される。このとき、クランクシャフト11はプーリ1
61、伝動ベルト16、17とは機械的に分断されてい
るため、補機駆動用モータ31はクランクシャフト11
を駆動する必要はなく、補機駆動用モータ31に掛かる
負荷が軽減される。
【0032】補機駆動用モータ31は固定子側に三相コ
イルを有する三相式モータであり、エンジン10を再始
動させる際にクランクシャフト11を駆動する駆動力源
ならびに補機30を駆動する駆動力源として機能すると
共に、エンジン10の運転時にはエンジン10によって
駆動されて発電するオルタネータとして機能する。補機
駆動用モータ31は、制御ユニット70からの駆動信号
に基づきインバータ200によって駆動制御される。イ
ンバータ200は、高電圧バッテリ210およびDC/
DCコンバータ220と接続されている。高電圧バッテ
リ210は専ら補機駆動用モータ31を駆動するための
電源として用いられ、補機駆動用モータ31がオルタネ
ータとして機能しているときには発電された電力を蓄電
する。DC/DCコンバータ220は、制御ユニット7
0と接続されており、高電圧バッテリ210の電圧また
は補機駆動用モータ31によって発電された電力の電圧
を降圧してバッテリ230を充電する。バッテリ230
は、後述する始動用モータ41、オイルポンプ駆動モー
タ45、および制御ユニット70等を駆動するための電
源として用いられる。なお、本実施例では、補機駆動用
モータ31を駆動するための高電圧バッテリ210と制
御ユニット70、その他のモータ41、45を駆動する
ためのバッテリ230とを各々備えているが、高電圧バ
ッテリ210のみを備えて、制御ユニット70、その他
のモータ41、45に対してはDC/DCコンバータ2
20を介して降圧された電力を供給するようにしても良
い。
【0033】エンジン10とトルクコンバータ20との
間には始動用リングギヤ40がクランクシャフト11に
連結されて配置されており、始動用リングギヤ40には
始動用モータ41のギヤが継合している。始動用モータ
41はバッテリ230を電源としてイグニッションスイ
ッチの操作を伴うエンジン始動時にのみ、すなわち、ア
イドリングストップ処理に伴うエンジン再始動時を除く
エンジン始動時にエンジン10を駆動回転させる。始動
用モータ41のギヤは、イグニッションポジションセン
サ58がイグニッションポジションのONからSTAへ
の切り換えを検出するエンジン始動時にのみリングギヤ
40と継合し、通常時はリングギヤ40とは継合するこ
となく離間した位置に格納されている。また、既述のよ
うにアイドリングストップ処理に伴うエンジン10の再
始動時には、補機駆動用モータ31がスタータモータと
して機能する。すなわち、本実施例においては、エンジ
ン10の運転開始時(初回始動時)には始動用モータ4
1によってエンジン10の始動処理が実行され、エンジ
ン10の再始動時には補機駆動用モータ31によってエ
ンジン10の始動処理が実行される。
【0034】始動用モータ41によるエンジン10の始
動は、ギヤノイズを伴うリングギヤ40を介した始動で
あり、頻繁に始動を繰り返す場合にはギヤノイズが問題
となる。また、アイドリングストップ制御処理の下では
頻繁な始動に伴うギヤの摩耗も問題となる。一方、補機
駆動用モータ31は伝動ベルト16を介してクランクシ
ャフト11と結合されているので、冷間時等、潤滑油の
粘度が高い場合にはクランクシャフト11を駆動(回
転)することができず、エンジン10を始動させること
ができない場合がある。そこで、エンジン10の始動時
には始動用モータ41によりエンジン10を始動し、エ
ンジン10が一旦、始動した後の再始動時には補機駆動
用モータ31によってエンジン10を始動させる。
【0035】トルクコンバータ20は、一般的な流体式
トルクコンバータであり、入力軸に入力された駆動トル
クを増幅して出力軸から出力する。なお、トルクコンバ
ータの詳細な構成および作用は公知であるからその説明
を省略する。自動式有段変速機(AT)22は内部にプ
ラネタリギヤを有する自動変速機であり、車速およびア
クセル踏み込み量等に応じて油圧アクチュエータ(図示
しない)を介してギヤの組み合わせを自動的に変更する
ことによって変速比を変える。AT22の出力軸はドラ
イブシャフト24に連結されており、AT22の出力軸
から出力された駆動力は、ドライブシャフト24、ディ
ファレンシャルギヤ25、車軸26を介して車輪27に
伝達される。AT22の近傍には、エンジン10の運転
停止時にも駆動系の油圧を保持するためのオイルポンプ
駆動モータ45が配置されている。オイルポンプ駆動モ
ータ45はバッテリ230を電源として運転される。
【0036】次に、図4を参照して本実施例に係る車両
の制御系について説明する。図4は本実施例に係る車両
の制御系統を示す説明図である。制御ユニット70は、
アイドリングストップECU(電子制御ユニット)70
0、エンジンECU710、およびブレーキECU72
0を備えている。各ECU700、710、720には
CPU、ROM、RAM等が備えられている。なお、こ
れらECUは例示であり、例えば、AT22を制御する
ECUをアイドリングストップECU700とは別に備
えることができる。
【0037】アイドリングストップECU700は、ア
イドリングストップ制御に際して制御ユニット70の中
核をなすECUである。アイドリングストップECU7
00は、エンジンECU710、およびブレーキECU
720と双方向通信可能に信号線を介して接続されてい
る。アイドリングストップECU700には、燃圧セン
サ50、吸気圧力センサ51、カムポジションセンサ5
2、冷却液温度センサ53、クランクポジションセンサ
54、補機駆動用モータ31の回転数を検出するモータ
回転数センサ55、車両の速度を検出する車速センサ5
6、ギヤポジションを検出するシフトポジションセンサ
57、アクセルペダルの位置をアクセル開度として検出
するアクセル開度センサ58、ブレーキペダルの踏み込
みの有無を検出するブレーキペダルセンサ59、および
イグニッションスイッチのポジションを検出するイグニ
ッションポジションセンサ60がそれぞれ信号線を介し
て接続されている。アイドリングストップECU700
には、インバータ200、始動用モータ41、電磁式ク
ラッチ15、DC/DCコンバータ220、オイルポン
プ駆動モータ45、AT22、計器盤46が接続されて
いる。
【0038】アイドリングストップECU700は、イ
ンバータ200を介して補機駆動用モータ31の回転数
を制御し、アイドリングストップ処理によりエンジン1
0が停止している状態において補機30の駆動を実現す
る。また、アイドリングストップ状態からエンジン10
の運転を再開させる際には、始動用モータ41に代わっ
てエンジン10のクランクシャフト11を駆動回転させ
てエンジン回転数を始動回転数まで上昇させる。アイド
リングストップECU700は、電磁式クラッチ15の
電磁式アクチュエータ(図示しない)を制御してクラッ
チプレート151のフライホイール152に対する継合
および解放を実現し、動力の伝達および遮断を制御す
る。アイドリングストップECU700は、車速センサ
56、シフトポジションセンサ57、アクセル開度セン
サ58からの検出データに基づき油圧アクチュエータ
(図示せず)を制御して、最適な変速ポイントにおいて
変速比を変更する。アイドリングストップECU700
内のROMには、本実施例に係る車両側要求に基づくエ
ンジン停止制御処理を実行するためのプログラムが格納
されている。
【0039】エンジンECU710は、アイドリングス
トップECU700からの要求に基づいてインジェクタ
12を介して燃料噴射量を制御し、イグナイタ14を介
して点火時期を制御することによってエンジン10の運
転状態を制御する。エンジンECU710はさらに、エ
ンジン10の運転状態に応じて、あるいは、アイドリン
グストップECU700からの要求に基づいてOCV1
15を制御してVVT機構114を介して吸気バルブ1
10のバルブタイミングを連続可変的に変更する。エン
ジンECU710は、アイドリングストップ処理による
車両停止時には、アイドリングストップECU700か
らの要求に従って、エンジン10に対するインジェクタ
12を介した燃料噴射を停止してエンジン10の運転を
停止させる。
【0040】ブレーキECU720は、ブレーキアクチ
ュエータ47と接続されており、アイドリングストップ
状態からの再発進時には、エンジン10の駆動力が十分
に立ち上がるまでの間、ブレーキ油圧を保持するように
ブレーキアクチュエータ47を制御する。エンジン10
の駆動力が十分に立ち上がる状態とは、例えば、坂路発
進の際、ブレーキペダルが解放されていても車両が停止
状態にて保持される状態をいう。
【0041】次に、上記構成を備える車両の一般的な動
作について図2〜図4の構成図を参照して説明する。シ
フトポジションがパーキングPまたはニュートラルNの
状態にてイグニッションポジションセンサ60がイグニ
ッションポジションのONからエンジン始動位置STA
への切り替わりを検出すると、アイドリングストップE
CU700は始動用モータ41のギヤをリングギヤ40
に継合させた後、始動用モータ41を作動させてクラン
クシャフト11をエンジン始動時回転数まで回転させ
る。並行してアイドリングストップECU700は、エ
ンジンECU710に対してエンジン10の始動処理を
要求する。エンジンECU710は、インジェクタ12
を介して所定の燃料をエンジン10のシリンダ101内
に供給させると共に、イグナイタ14および点火プラグ
13を介してシリンダ101内に供給された燃料に点火
するエンジン始動処理を実行する。なお、本実施例にお
いては、エンジンの始動処理に当たり、燃圧Pfに応じ
て燃料噴射気筒を変更、すなわち、燃料噴射時期を変更
する制御が後述するように実行される。
【0042】エンジンの運転が開始すると、始動用モー
タ41のギヤはリングギヤ40から離間した格納位置に
待避させられる。シフトポジションがドライブDに変更
され、アクセルが踏み込まれると車両は発進し、アイド
リングストップECU700、エンジンECU710は
クランクポジションセンサ54、車速センサ56、アク
セル開度センサ58等からの検出データに基づいてエン
ジン10の運転制御およびAT22の変速制御を実行す
る。
【0043】本実施例では、車両走行中に信号停止等で
一時的に車両が停止すると、アイドリングストップEC
U700は、所定の条件下でエンジン10の運転を停止
させる、いわゆるアイドリングストップ制御処理を実行
する。このアイドリングストップ制御処理について図5
を参照して説明する。図5はアイドリングストップ制御
処理時における制御処理の移行状態を示す状態遷移図で
ある。
【0044】イグニッションポジションセンサ47がO
FFからONへのポジションの切り替わりを検出する
と、アイドリングストップECU700は、アイドリン
グストップ処理以外の処理によるエンジン停止状態を示
すモード0を選択する。この状態では、アイドリングス
トップ処理を実行中である旨を表示する計器盤46上の
表示ランプは消灯している。イグニッションポジション
センサ47がイグニッションポジションのONからST
Aへの切り替えを検出すると、既述のように始動用モー
タ14を用いたエンジン10の運転が開始される。アイ
ドリングストップECU700は、エンジン10が運転
している状態を示すモード1を選択する。モード1の状
態では、例えば、車両は既述の車両走行状態、あるい
は、エンジン10が運転された状態での車両停止状態に
ある。このモード1の状態では、アイドリングストップ
ECU700は電磁式クラッチ15をオンしてクランク
シャフト11と伝動ベルト17とを結合している。した
がって、補機30はエンジン10の駆動力によって駆動
される。また、補機駆動用モータ31は伝動ベルト16
を介してエンジン10によって駆動され、オルタネータ
として機能する他、高電圧バッテリ210が満充電状態
の場合には空回りする。
【0045】アイドリングストップECU700は、運
転者によるイグニッションキー操作を伴うエンジン10
の停止要求ではなく、車両状態に基づいたアイドリング
ストップ制御処理条件の成立を判定すると、エンジン1
0の運転を停止させるための処理過程を示すモード2を
選択する。アイドリングストップ制御処理条件として
は、例えば、車速センサ56によって検出される車速が
0であり、ブレーキペダルセンサ59によってブレーキ
ペダルの踏み込みが検出されていること、シフトポジシ
ョンセンサ57によって検出されるシフトポジションが
ニュートラルNであること等が挙げられる。モード2で
は、アイドリングストップECU700はエンジンEC
U710に対して燃料供給の停止を要求する。アイドリ
ングストップECU700は、ブレーキECU720に
対してブレーキ状態の保持を要求する。ブレーキECU
720は、ブレーキアクチュエータ47を制御してブレ
ーキペダル踏み込み量に対応するブレーキ油圧を保持す
る。なお、本実施例では、モード2から次のモード3へ
の移行に当たって、後述する振動を抑制するためのエン
ジン停止制御処理が実行される。
【0046】アイドリングストップECU700は、ク
ランクポジションセンサ54からの検出データによって
エンジン10の運転停止を判定すると、アイドリングス
トップによるエンジン10の停止状態を示すモード3を
選択する。モード3では、アイドリングストップECU
700は計器盤46上の表示ランプを点灯させてアイド
リングストップ制御処理を実行中である旨を表示する。
また、アイドリングストップECU700は、電磁式ク
ラッチ15をオフしてクランクシャフト11と伝動ベル
ト16、17との結合を解放し、伝動ベルト17を介し
て補機駆動用モータ31によって各補機30を駆動させ
る。
【0047】アイドリングストップECU700はアイ
ドリングストップ制御処理終了要求を検出すると、エン
ジン10の運転を再開させるためのエンジン始動制御状
態を示すモード4を選択する。アイドリングストップE
CU700は、例えば、シフトポジションがニュートラ
ルNからドライブDにシフトされたとき、ブレーキペダ
ルが解放されたとき、バッテリの充電率が充電率の下限
値である充電要求値を下回ったとき、エアコンの冷却性
能が不足しているとき、何らかのシステム異常が発生し
たときにアイドリングストップ制御処理の要求を検出す
る。
【0048】モード4では、アイドリングストップEC
U700は、電磁式クラッチ15の継合に先立ち一旦、
補機駆動用モータ31を制動して補機駆動用モータ31
の回転数を低減させる。補記駆動用モータ31の制動
は、たとえば、反転位相電流を入力することにより実行
される。アイドリングストップECU700は、電磁式
クラッチ15を後述する電磁式クラッチ継合タイミング
遅延処理によって決定された継合タイミングにて継合さ
せた後、補機駆動用モータ31の回転数をエンジン始動
時回転数まで上昇させると共に、エンジンECU710
に対して燃料供給、火花点火の実行を要求する。アイド
リングストップECU700は、走行不能なシステム異
常を検出した場合には、モード0を選択する。
【0049】アイドリングストップECU700はエン
ジン10の始動を判定すると、モード1を選択する。ア
イドリングストップECU700は、例えば、クランク
ポジションセンサ54により検出されたエンジン回転数
が500r.p.m.以上である場合にエンジン10は始動し
ていると判定する。アイドリングストップECU700
は、ブレーキECU720に対して保持されているブレ
ーキ油圧の解放を要求する。ブレーキECU720は、
ブレーキアクチュエータ47を制御して保持されている
ブレーキ油圧を解放し、非制動状態を実現する。モード
1の状態にて、イグニッションポジションセンサ47が
ポジションのONからOFFへの切り替えを検出する
と、アイドリングストップECU700はモード0を選
択する。
【0050】続いて、本実施例に係るエンジン10のア
イドリング運転を車両側の要求に基づき停止させる際に
実行される振動を抑制するためのエンジン停止制御につ
いて図6ないし図8を参照して説明する。図6はエンジ
ン10のアイドリング運転停止時に実行されるエンジン
停止制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。図7はエンジン停止制御処理を実行中における吸気
管圧力Pm、エンジン回転数Ne、バルブタイミング等
の時間変化を示すタイミングチャートである。図8はバ
ルブタイミングと、吸気管圧力Pmとエンジン10に発
生する振動との関係を示すグラフである。
【0051】アイドリングストップECU700は、車
両側要求に基づくエンジン10のアイドリング運転停止
要求(すなわち、モード2)が発生すると本処理ルーチ
ンの実行を開始する。アイドリングストップECU70
0は、既にエンジン停止制御処理が実行され、VVT機
構進角要求を発した後にVVT機構最遅角要求を発する
ことなく終了したか否かを判定する(ステップS10
0)。すなわち、エンジンECU710に対してエンジ
ン10の燃焼運転を停止させるための要求がなされてい
るか否かを判定する。アイドリングストップECU70
0は、進角要求を発していないと判定した場合には(ス
テップS100:Yes)、エンジンECU710に対
してスロットルバルブ122の全閉、燃料噴射の停止、
吸気バルブ110のバルブタイミングの進角を要求する
(ステップS110)。エンジンECU710は、スロ
ットルバルブアクチュエータ123を介してスロットル
バルブ122を全閉とし、インジェクタ12からの燃料
噴射を停止する。
【0052】また、エンジンECU710は、図7に示
すようにVVT機構114を介してクランクシャフト1
1の回転位相に対するカムシャフト112の回転位相を
進めて、吸気バルブ110のバルブタイミングを所定量
だけ進角させる。なお、バルブタイミングを進角・遅角
させるという用語は、吸気バルブ110が開弁している
期間は一定のまま、吸気バルブ110が開弁する時期、
および吸気バルブ110が閉弁する時期を進める・遅ら
せるという意味で用いるものとする。この所定の進角値
は、VVT機構114によって実現可能な全てのバルブ
タイミングの中でシリンダ101内の圧力を最も低くす
る(最も高い負圧にする)バルブタイミングである。図
8に示すように、吸気バルブ110のバルブタイミング
を最遅角とした場合の吸気管圧力Pmよりも所定の進角
値とした場合の吸気管圧力Pmの方がより低くなってい
る。この理由は、吸気バルブ110の閉タイミングが早
くなり(進み)、圧縮行程における吸気管120へのシ
リンダ101内ガスの吹き返しを回避または低減するこ
とができるからである。
【0053】ステップS100において、アイドリング
ストップECU700が既にVVT機構進角要求を発し
ていると判定した場合には(ステップS100:Ye
s)、上記各ステップをスキップして以下のステップS
120に移行する。
【0054】続いて、アイドリングストップECU70
0は、補機駆動用モータ31へ入力する制御電流値を制
御してエンジン回転数Neを400r.p.m.に保持する
(ステップS120)。400r.p.m.というエンジン回
転数Neは、図7に示すようにエンジン10のアイドリ
ング回転数よりも低い回転数である。この状態では、燃
料カットが実施されているのでエンジン10は自力で燃
焼運転できず、補機駆動用モータ31によって駆動され
ている。スロットルバルブ全閉状態の下、このように補
機駆動用モータ31によってエンジン10(ピストン)
を駆動することにより、図7に示すようにシリンダ内の
圧力が徐々に低下していく。
【0055】アイドリングストップECU700は、ス
ロットルバルブ122が全閉状態にあるか否かを、スロ
ットルバルブポジションセンサ124からの検出信号に
基づいて判定する(ステップS130)。アイドリング
ストップECU700は、スロットルバルブ122が全
閉状態にないと判定した場合には(ステップS130:
No)本処理ルーチンを終了し、スロットルバルブ12
2が全閉状態にあると判定した場合には(ステップS1
30:Yes)、吸気バルブ110のバルブタイミング
が所定の進角値に到達したか否かをカムポジションセン
サ52からの検出信号に基づいて判定する(ステップS
140)。アイドリングストップECU700は、吸気
バルブ110のバルブタイミングが所定の進角値に到達
していないと判定した場合には(ステップS140:N
o)、本処理ルーチンを終了し、吸気バルブ110のバ
ルブタイミングが所定の進角値に到達したと判定した場
合には(ステップS140:Yes)、吸気圧力センサ
51から吸気管圧力Pmを取得する(ステップS15
0)。これら一連の確認処理は、各確認条件(スロット
ルバルブ122の全閉、吸気バルブ110バルブタイミ
ング)を満たした状態でなければ、吸気管圧力Pmを取
得しても判定吸気管圧力Pmrefに到達し得ない可能性
が高いことを考慮したものである。
【0056】アイドリングストップECU700は、取
得した吸気管圧力Pmが判定吸気管圧力Pmref以下で
あるか否かを判定する(ステップS160)する。アイ
ドリングストップECU700は、吸気管圧力Pmが判
定吸気管圧力Pmrefよりも高いと判定した場合には
(ステップS160:No)、本処理ルーチンを終了す
る。一方、アイドリングストップECU700は、吸気
管圧力Pmが判定吸気管圧力Pmref以下であると判定
した場合には(ステップS160:Yes)、エンジン
ECU710に対してVVT機構114を介して吸気バ
ルブ110のバルブタイミングを最遅角タイミングとす
るよう要求する(ステップS170)。エンジンECU
710は、VVT機構114を駆動するOCV115を
制御してクランクシャフト11に対するカムシャフト1
12の位相を最遅角変位させて吸気バルブ110のバル
ブタイミングを最遅角させる。
【0057】アイドリングストップECU700は、吸
気バルブ110のバルブタイミングの最遅角要求からの
経過時間Tが待機時間Trefを経過したか否かを判定す
る(ステップS180)。OCV115が作動してから
カムシャフト112の位相が変位して、吸気バルブ11
0のバルブタイミングが最遅角に到達するまでには応答
遅れがあるため、その応答遅れ分だけ待機するのであ
る。アイドリングストップECU700は、経過時間T
が待機時間Tref未満であると判定した場合には待機時
間Trefが経過するまで待機する(ステップS180:
No)。一方、アイドリングストップECU700は、
経過時間Tが待機時間Tref以上であると判定した場合
には(ステップS180:Yes)、電磁式クラッチ1
5をオフする(ステップS190)。これによって、こ
れまで補機駆動用モータ31によって駆動されてきたエ
ンジン10の回転が停止する。
【0058】以上説明したように、本実施例に従う内燃
機関の運転停止制御装置によれば、吸気バルブ110の
バルブタイミングを吸気管圧力Pmが最低となり得る所
定の進角タイミングまで進角させると共に、補機駆動用
モータ31によってクランクシャフト11をアイドリン
グ回転数よりも低く共振回転数とは異なる回転数(例え
ば、400r.p.m.)にてモータリングする。これによ
り、共振振動の発生を回避できると共に、図7および図
8に示すように吸気管圧力Pmを所定の吸気管圧力Pm
reまで低下させることができる。
【0059】すなわち、吸気バルブ110のバルブタイ
ミングを進角させることによって吸気バルブ110の閉
タイミングを早めることが可能となり、圧縮行程におけ
るシリンダ101内のガスの吸気管120への吹き返し
を回避または低減することができる。この結果、吸気管
120内の圧力は、シリンダ101内にて発生した圧縮
圧力の影響を受けにくくなり、吸気管120内の圧力を
低くする(負圧を高くする)ことができる。
【0060】また、吸気管圧力Pmが判定吸気管圧力P
mref以下となった後に、吸気バルブ110のバルブタ
イミングを再度、最遅角タイミングまで遅角させるの
で、エンジン10の停止時に発生する振動をさらに低減
することができる。吸気バルブ110のバルブタイミン
グを最遅角タイミングまで遅角させることにより、吸気
バルブ110の閉タイミングを遅らせることが可能とな
り、排気行程におけるシリンダ101内の圧力の上昇を
抑制することができる。また、吸気行程においては、吸
気管圧力Pmをシリンダ内圧力とすることができる。す
なわち、図8に示すように、吸気バルブ110のバルブ
タイミングを進角タイミングとすることで吸気管圧力P
mを低下させ、最遅角タイミングとすることでシリンダ
内圧力を吸気管圧力Pmとすると共にシリンダ内圧力の
上昇を抑制することでシリンダ101内の圧力を低下す
ることができる。
【0061】このように、シリンダ内圧力を低下させる
ことにより、往復ピストン運動に伴うシリンダ内圧力変
動を抑制することが可能となり、エンジン10に発生す
る振動を抑制することができる。また、アイドリング回
転数よりも低い回転数からクランクシャフト11の回転
運動を停止させるので、共振回転数通過時におけるシリ
ンダ内圧力の上昇を抑制することが可能となり、エンジ
ン10の停止時(クランクシャフト11の回転停止時)
において発生する振動を抑制することができる。
【0062】以上、いくつかの発明の実施の形態に基づ
き本発明に係る内燃機関の運転停止制御装置を説明して
きたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を
容易にするためのものであり、本発明を限定するもので
はない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸
脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明に
はその等価物が含まれることはもちろんである。
【0063】例えば、上記実施例では、VVT機構11
4は吸気バルブ110側にだけ設けられているが、排気
バルブ111側にのみ。あるいは、吸気バルブ110側
および排気バルブ111側の双方に配置されていても良
い。いずれの場合にも、最も低い吸気管圧力Pmを実現
可能なバルブタイミングにて補機駆動用モータ31によ
ってモータリングを実行すれば、所望の吸気管圧力Pm
を実現できることに変わりはないからである。
【0064】さらに、上記実施例では直噴型の6気筒エ
ンジンを用いて説明しているが、ポート噴射型の従来の
エンジンに対しても適用可能であり、また、その気筒数
についても4気筒、5気筒、8気筒、12気筒といった
他の多気筒エンジンはもちろんのこと、単気筒エンジン
に対しても用いることができる。
【0065】上記実施例では、補機駆動用モータ31に
よってエンジン10の回転数を400r.p.m.にて保持し
ているが、エンジン10のアイドリング回転数よりも低
く、共振回転数以外の回転数であれば、同様の効果を得
ることができる。
【0066】上記実施例では、電磁式クラッチ15内に
ダンパが内蔵されているが、電磁式クラッチ15とダン
パとは別個に備えられていても良い。さらに、説明の都
合上、図1にはクランクシャフトプーリ125と電磁式
クラッチ15とは別個に記載されているが、電磁式クラ
ッチ15はクランクシャフトプーリ125に内蔵されて
いても良い。
【0067】上記実施例では、トランスミッション22
として自動式有段変速機を用いたが自動式有段変速機に
代えて手動式変速機、自動式無段変速機を用いても良
い。いずれの場合にもアイドリングストップ制御処理を
実行することができると共に、自動式有段変速機を用い
た場合と同様の利益を得ることができる。
【0068】上記実施例では、車両の駆動力源としてエ
ンジン10のみを備える車両に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は駆動力源としてエンジンおよび車両駆動
用モータを備えるハイブリッド車両に対しても適用し得
る。かかる場合にも、エンジンとして直噴型のエンジン
を備えている場合には、始動時に同様の問題が発生し、
本発明を適用することによりそれらの問題を解決するこ
とができる。また、ハイブリッド車両では、モータ走行
中を含むアイドリングストップ後に、車両側からの要求
によりエンジンを始動させる場合があり、かかる場合に
本実施例に係る内燃機関の再始動制御を実行すればエン
ジン再始動に伴う振動が抑制され、エンジン再始動に伴
い乗員に与える不快感を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る内燃機関の運転停止
制御装置を適用可能なエンジン10の周りの概略構成を
示す説明図である。
【図2】本実施例が適用され得る車両の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】本発明に従う実施例に係る車両のエンジン周り
の構成を詳細に示す説明図である。
【図4】本発明に従う実施例に係る車両の制御系統を示
す説明図である。
【図5】アイドリングストップ制御処理時における制御
処理の移行状態を示す状態遷移図である。
【図6】エンジン10のアイドリング運転停止時に実行
されるエンジン停止制御処理の処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】エンジン停止制御処理を実行中における吸気管
圧力Pm、エンジン回転数Ne、バルブタイミング等の
時間変化を示すタイミングチャートである。
【図8】バルブタイミングと、吸気管圧力Pmとエンジ
ン10に発生する振動との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…エンジン 11…クランクシャフト 12…インジェクタ 13…点火プラグ 14…イグナイタ 15…多板式電磁式クラッチ 16、17…伝動ベルト 18…デリバリパイプ 20…トルクコンバータ 22…自動式有段変速機(AT) 24…ドライブシャフト 25…ディファレンシャルギヤ 26…車軸 27…車輪 30…補機 31…補機駆動用モータ 40…リングギヤ 41…始動用モータ 45…オイルポンプ駆動モータ 46…計器盤 47…ブレーキアクチュエータ 50…冷却液温度センサ 51…外気温度センサ 52…モータ回転数センサ 53…エンジン回転数センサ 56…車速センサ 57…シフトポジションセンサ 58…アクセル開度センサ 59…ブレーキペダルセンサ 60…イグニッションポジションセンサ 70…制御ユニット 101…シリンダ 102…シリンダヘッド 103…吸気ポート 104…排気ポート 105…シリンダブロック 110…吸気バルブ 111…排気バルブ 112…カムシャフト 113…カム 120…吸気管 121…サージタンク 122…スロットルバルブ 151…クラッチプレート 152…フライホイール 160…補機プーリ 161…クランクシャフトプーリ 162…補機駆動用モータプーリ 200…インバータ 210…高電圧バッテリ 220…DC/DCコンバータ 230…バッテリ 700…アイドリングストップECU 710…エンジンECU 720…ブレーキECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 17/00 F02D 17/00 B H 17/02 17/02 T 29/04 29/04 B 29/06 29/06 E 41/04 330 41/04 330F 41/08 320 41/08 320 330 330Z 43/00 301 43/00 301A 301H 301Z Fターム(参考) 3G084 BA03 BA05 BA13 BA16 BA23 BA34 CA03 CA07 DA02 DA39 EB16 EC02 FA10 FA33 3G092 AA01 AA06 AA11 AC03 BA01 BA08 BB10 CA02 CB04 CB05 DA09 DA12 DB04 DC01 DG05 DG07 EA12 EA26 EA27 FA14 GA04 GA10 GB08 HA05Z HA06Z HA13Z HE01Z HE03Z HE04Z HE05Z HE08Z 3G093 AA05 AA11 BA22 BA32 BA33 CA04 CB02 DA01 DA03 DA05 DA06 DA07 EA05 EA09 EA12 EA15 EB01 FA12 3G301 HA01 HA19 JA04 JA37 KA07 KA28 LA01 LA07 LB01 MA11 NE06 PA07Z PA11Z PE01Z PE03Z PE04Z PE05Z PE08Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブタイミングを変更可能な内燃機関と
    前記内燃機関の運転停止中に補機を駆動する電動機とを
    備えると共に、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出
    力軸とが継合機構を介して継合および解放可能に結合さ
    れている車両における内燃機関の運転停止制御装置であ
    って、 車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させる内
    燃機関運転停止手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記電動機に
    よって前記内燃機関の出力軸の回転を所定回転数に維持
    する電動機制御手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記内燃機関
    の振動が低減するように前記バルブタイミングを変更す
    るバルブタイミング変更手段と、 前記バルブタイミング変更手段により前記バルブタイミ
    ングが変更された後に前記継合機構を解放させて前記内
    燃機関の出力軸の回転を停止させる継合機構制御手段と
    を備える内燃機関の運転停止制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関の運転停止制御
    装置において、 前記バルブタイミング変更手段は、先ず前記バルブタイ
    ミングを前記内燃機関の吸気圧力を強制的に低減させる
    第1のバルブタイミングに変更し、所定期間経過の後に
    前記バルブタイミングを前記内燃機関の負荷変動を低減
    する第2のバルブタイミングに変更することを特徴とす
    る内燃機関の運転停止制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の内燃機関の運転停止制御
    装置はさらに、 前記内燃機関の吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段を
    備え、 前記第1のバルブタイミングは前記内燃機関の吸気圧力
    が最低となるバルブタイミングであり、 前記第2のバルブタイミングは前記内燃機関の振動が最
    小となるバルブタイミングであり、 前記バルブタイミング変更手段は、前記吸気圧力検出手
    段により検出された吸気圧力が所定の圧力未満となった
    後にバルブタイミングを第1のバルブタイミングから第
    2のバルブタイミングへ変更することを特徴とする内燃
    機関の運転停止制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の内燃機関の運転停止制御装置において、前記車両は前
    記内燃機関の気筒内への吸入空気量を調整するスロット
    ルバルブを備え、 前記吸気圧力が最低となるよう前記バルブタイミングを
    変更する前に前記スロットルバルブを全閉にするスロッ
    トルバルブ制御手段を備えることを特徴とする内燃機関
    の運転停止制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の内燃機関の運転停止制御
    装置において、前記バルブタイミング制御手段は、前記
    スロットバルブが全閉であり、前記バルブタイミングを
    前記第1バルブタイミングに変更したことを確認した後
    に、前記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力
    が前記所定の吸気圧力に到達したか否かを判定すること
    を特徴とする内燃機関の運転停止制御装置。
  6. 【請求項6】吸気バルブのバルブタイミングを変更可能
    な内燃機関と、前記内燃機関の運転停止中に補機を駆動
    する電動機とを備えると共に、前記内燃機関の出力軸と
    前記電動機の出力軸とが継合機構を介して解放および継
    合可能に結合されている車両における内燃機関の運転停
    止制御装置であって、 前記内燃機関の気筒内への吸入空気量を調整するスロッ
    トルバルブと、 車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させる内
    燃機関停止手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記内燃機関
    に対する燃料の噴射および点火を停止し、前記スロット
    ルバルブを全閉にする内燃機関制御手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記電動機に
    よって前記内燃機関の出力軸の回転数を所定回転数に維
    持する電動機制御手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記吸気圧力
    を強制的に低減するよう前記吸気バルブのバルブタイミ
    ングを進め、所定のタイミングにて前記吸気バルブのバ
    ルブタイミングを所定値まで遅らせるバルブバルブタイ
    ミング可変手段と、 前記バルブバルブタイミング可変手段によって前記吸気
    バルブのバルブタイミングが所定値まで遅らせられた後
    に、前記継合機構を解放させて前記内燃機関の出力軸の
    回転を停止させる継合機構制御手段とを備える内燃機関
    の運転停止制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の内燃機関の運転停止制御
    装置はさらに、 前記内燃機関の吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段を
    備え、 前記バルブタイミング可変手段は、前記吸気圧力検出手
    段によって検出された吸気圧力が所定の吸気圧力に到達
    した後に、前記吸気バルブのバルブタイミングを所定値
    まで遅らせることを特徴とする内燃機関の運転停止制御
    装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7のいずれかに記載
    の内燃機関の運転停止制御装置において、前記バルブバ
    ルブタイミング可変手段は、前記スロットバルブが全閉
    であり、前記吸気バルブのバルブタイミングが進められ
    ていることを確認した後に、前記吸気圧力検出手段によ
    って検出された前記吸気圧力が前記所定の吸気圧力に到
    達したか否かを判定することを特徴とする内燃機関の運
    転停止制御装置。
  9. 【請求項9】バルブタイミングを変更可能な内燃機関と
    前記内燃機関の運転停止中に補機を駆動する電動機とを
    備えると共に、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出
    力軸とが結合されている車両であって、 前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸とを継合お
    よび解放可能に結合する継合機構と、 車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させる内
    燃機関停止手段と、 前記内燃機関の運転を停止する場合には、前記電動機に
    よって前記内燃機関の出力軸の回転を所定回転数に維持
    し、前記内燃機関の負荷変動を低減するように前記バル
    ブタイミングを変更するバルブタイミング変更手段と、 前記バルブタイミング変更手段により前記バルブタイミ
    ングが変更された後に前記継合機構を解放させて前記内
    燃機関の出力軸の回転を停止させる継合機構制御手段と
    を備える車両。
  10. 【請求項10】請求項2ないし請求項8のいずれかに記
    載の内燃機関の運転停止制御装置を備える車両。
  11. 【請求項11】バルブタイミングを変更可能な内燃機関
    と前記内燃機関の運転停止中に補機を駆動する電動機と
    を備えると共に、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の
    出力軸とが結合されている車両において内燃機関の運転
    を停止させる方法であって、 車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させるか
    否かを判定し、 前記内燃機関の運転の停止を判定した場合には、 前記電動機によって前記内燃機関の出力軸の回転を所定
    回転数に維持し、 前記内燃機関の負荷変動を低減するように前記バルブタ
    イミングを変更し、 前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸との結合を
    解放する方法。
  12. 【請求項12】吸気バルブのバルブタイミングを変更可
    能な内燃機関と前記内燃機関の運転停止中に補機を駆動
    する電動機とを備えると共に、前記内燃機関の出力軸と
    前記電動機の出力軸とが結合されている車両において内
    燃機関の運転を停止する方法であって、 前記内燃機関の吸気圧力を検出し、 車両の状態に応じて前記内燃機関の運転を停止させるか
    否かを判定し、 前記内燃機関の運転の停止を判定した場合には、 前記内燃機関に対する燃料の噴射および点火を停止し、 前記電動機によって前記内燃機関の出力軸の回転数を所
    定回転数に維持し、 前記吸気圧力が前記バルブタイミングが最も遅いときの
    吸気圧力よりも低い所定圧力以下となるよう前記吸気バ
    ルブのバルブタイミングを進め、 前記検出した吸気圧力が前記所定の吸気圧力以下となっ
    た後に、前記吸気バルブのバルブタイミングを所定値ま
    で遅らせ、 前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸との結合を
    解放する方法。
JP2000118919A 2000-04-20 2000-04-20 内燃機関の自動運転停止制御 Pending JP2001304005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000118919A JP2001304005A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 内燃機関の自動運転停止制御

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000118919A JP2001304005A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 内燃機関の自動運転停止制御

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001304005A true JP2001304005A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18629979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000118919A Pending JP2001304005A (ja) 2000-04-20 2000-04-20 内燃機関の自動運転停止制御

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001304005A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7207306B2 (en) 2001-12-06 2007-04-24 Denso Corporation Apparatus for controlling engine
WO2007052532A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Isuzu Motors Limited エンジン停止制御装置
JP2008038651A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Nissan Motor Co Ltd エンジン停止制御装置及びエンジン停止制御方法
JP2008513295A (ja) * 2004-09-23 2008-05-01 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール リバーシブルな電気機器を制御するためのデバイス
JP2008286189A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mazda Motor Corp 内燃機関の停止方法及び停止システム
JP2009030578A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁機構付のエンジン
JP2012007472A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Daihatsu Motor Co Ltd アイドルストップ車の駆動装置
WO2015033405A1 (ja) * 2013-09-04 2015-03-12 日産自動車株式会社 内燃エンジンの制御装置及び制御方法
JP2019084939A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7207306B2 (en) 2001-12-06 2007-04-24 Denso Corporation Apparatus for controlling engine
US7281510B2 (en) 2001-12-06 2007-10-16 Denso Corporation Apparatus for controlling engine
JP2008513295A (ja) * 2004-09-23 2008-05-01 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール リバーシブルな電気機器を制御するためのデバイス
WO2007052532A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Isuzu Motors Limited エンジン停止制御装置
US7698047B2 (en) 2005-10-31 2010-04-13 Isuzu Motors Limited Engine stop control device
JP2008038651A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Nissan Motor Co Ltd エンジン停止制御装置及びエンジン停止制御方法
JP4670768B2 (ja) * 2006-08-02 2011-04-13 日産自動車株式会社 エンジン停止制御装置及びエンジン停止制御方法
JP2008286189A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mazda Motor Corp 内燃機関の停止方法及び停止システム
JP2009030578A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁機構付のエンジン
JP2012007472A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Daihatsu Motor Co Ltd アイドルストップ車の駆動装置
WO2015033405A1 (ja) * 2013-09-04 2015-03-12 日産自動車株式会社 内燃エンジンの制御装置及び制御方法
JP2019084939A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4293138B2 (ja) 内燃機関の制御装置及びその制御装置を備えた自動車
JP3719339B2 (ja) 内燃機関の可変動弁制御装置
US7840337B2 (en) Method for controlling an overrun condition of a hybrid vehicle and hybrid vehicle
JP4673767B2 (ja) 内燃機関の自動停止装置及びこの自動停止装置を備えた自動車用内燃機関
EP2752341B1 (en) Engine startup control device for hybrid vehicle
US8840525B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
US8347855B2 (en) Control system and method for improving engine stop-start response time
JP5910211B2 (ja) 車両搭載エンジンの始動装置
RU2573537C2 (ru) Способ работы силовой передачи транспортного средства (варианты) и система управления двигателем
JP3925336B2 (ja) 内燃機関の停止・始動制御装置
JP4165237B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP3951924B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
JP2001263123A (ja) 内燃機関の自動始動・自動停止
JP2001304005A (ja) 内燃機関の自動運転停止制御
JP2001280185A (ja) 内燃機関の始動制御装置およびこれを備える車両
JP3678095B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4577260B2 (ja) エンジンの始動装置
JP2004225561A (ja) 内燃機関の可変気筒システム
JP2000073798A (ja) 内燃機関の可変動弁制御装置
JP4147398B2 (ja) エンジン制御装置
JP4345555B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法
JP3572446B2 (ja) 車両のエンジン自動停止再始動装置
JP2009209722A (ja) エンジンの始動制御装置及び始動制御方法
JP4720581B2 (ja) エンジンの始動装置
WO2013030987A1 (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置