JP2001251148A - 歪補償装置 - Google Patents

歪補償装置

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JP2001251148A
JP2001251148A JP2000097092A JP2000097092A JP2001251148A JP 2001251148 A JP2001251148 A JP 2001251148A JP 2000097092 A JP2000097092 A JP 2000097092A JP 2000097092 A JP2000097092 A JP 2000097092A JP 2001251148 A JP2001251148 A JP 2001251148A
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Hajime Hamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪補償された送信信号がDA変換器のダイナミ
ックレンジ(DA変換器リミット)を越えないように事前に
歪補償係数の大きさをその位相を維持したまま補正す
る。 【解決手段】 歪補償係数演算部27において歪補償係
数hn+1(p)が演算されて歪補償係数記憶部22に記憶す
る前に、該歪補償係数hn+1(p)を用いて歪補償するもの
としたとき、歪補償により得られる信号x(t)*hn+1(p)
がDA変換器24のリミットを越えるか比較部29におい
て事前に調べ、越える場合には歪補償係数補正部30で
歪補償係数の大きさをその位相を維持したまま小さくな
るように補正して記憶部22に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歪補償装置に係わ
り、特に、(1) 出力可能範囲を超える制御が行われそう
になったとき振幅制限を行い、且つ、振幅制限が行われ
た場合でも位相について追従動作を行わせることができ
る歪補償装置及び(2) 送信電力増幅器からフィードバッ
クされた信号振幅を制御して制限値を越えないように
し、歪補償を安定に行えるようにした歪補償装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年周波数資源が逼迫し、無線通信に於
いてディジタル化による高能率伝送が多く用いられるよ
うになってきた。無線通信に多値振幅変調方式を適用す
る場合、送信側特に電力増幅器の増幅特性を直線化して
非線型歪を抑え、隣接チャネル漏洩電力を低減する技術
が重要であり、また線型性に劣る増幅器を使用し電力効
率の向上を図る場合はそれによる歪発生を補償する技術
が必須である。
【0003】図45は従来の無線機における送信装置の
一例を示すブロック図であり、送信信号発生装置1はシ
リアルのディジタルデータ列を送出し、シリアル/パラ
レル変換器(S/P変換器)2はディジタルデータ列を
1ビットづつ交互に振り分けて同相成分信号(I信号:
In-phase component)と直交成分信号(Q信号:Quadratu
re component)の2系列に変換する。DA変換器3はI
信号、Q信号のそれぞれをアナログのベースバンド信号
に変換して直交変調器4に入力する。直交変調器4は入
力されたI信号、Q信号(送信ベースバンド信号)にそ
れぞれ基準搬送波とこれを900移相した信号を乗算
し、乗算結果を加算することにより直交変換を行って出
力する。周波数変換器5は直交変調信号と局部発振信号
をミキシングして周波数変換し、送信電力増幅器6は周
波数変換器5から出力された搬送波を電力増幅して空中
線(アンテナ)7より空中に放射する。
【0004】W-CDMA及びPDC(Personal Digital Cellula
r)等の移動通信において、送信装置の送信電力は10mW〜
数Wと大きく、送信電力増幅器の入出力特性(歪関数f
(p))は図46(a)の点線で示すように非直線性にな
る。この非直線特性により非線形歪が発生し、送信周波
数f0周辺の周波数スペクトラムは図46(b)の実線
に示すようにサイドローブが持ち上がり、隣接チャネル
に漏洩し、隣接妨害を生じる。すなわち、非線形歪によ
り(b)に示すように送信波が隣接周波数チャネルに漏
洩する電力が大きくなってしまう。漏洩電力をACPR(Adj
acent Channel Power Ratio)として説明する。ACPRは
(b)の1点鎖線Aと1点鎖線A′間のスペクトラム面積
である着目チャネルの電力と1点鎖線A,A′と2点鎖線
B,B′間の隣接チャネルに漏れるスペクトラムの面積
である隣接漏洩電力の比である。このような漏洩電力
は、他チャネルに対して雑音となり、そのチャネルの通
信品質を劣化させてしまう。よって、厳しく規定されて
いる。
【0005】漏洩電力は、例えば電力増幅器の線型領域
(図46(a)参照)で小さく、非線形領域で大きくな
る。そこで、高出力の送信電力増幅器とするためには、
線形領域を広くする必要がある。しかし、このためには
実際に必要な能力以上の増幅器が必要となり、コスト及
び装置サイズにおいて不利となる問題がある。また、通
常の増幅器では、線形領域での電力負荷効率は図47に
示すように低い。ここで電力負荷効率とは、アンプの定
格電力に対する出力電力Poutと入力電力Pinの差(Po
ut-Pin)の割合(%)であり、熱になる分である。よっ
て、必要な送信電力を得るには大きな消費電力が必要と
なってしまい、電力効率においても非常に不利である。
そのため、消費電力を低く押さえるために増幅器の非線
形領域での使用が不可欠である。しかしながら、前述の
ように歪が増加し、ACPRを劣化させてしまう。この状況
に対して送信電力の歪を補償し、電力負荷効率の良い領
域での増幅器の使用を実現するものが歪補償機能つきの
無線装置(リニアライザ)である。フィードバック系の歪
補償技術としてカルテジアンループ方式、ポーラールー
プ方式等が提案され、電力増幅器の歪抑圧を行ってい
る。
【0006】図48はDSPを用いたディジタル非線形
歪補償機能を備えた送信装置のブロック図である。送信
信号発生装置1から送出されるディジタルデータ群(送
信信号)は、S/P変換器2においてI信号、Q信号の
2系列に変換されてDSPで構成される歪補償部8に入
力される。歪補償部8は機能的に図49に示すように、
送信信号x(t)のパワーレベル0〜1023に応じた歪補償係
数h(pi)(i=0〜1023)を記憶する歪補償係数記憶部8a、
送信信号レベルに応じた歪補償係数h(pi)を用いて該送
信信号に歪補償処理(プリディストーション)を施すプ
リディストーション部8b、送信信号x(t)と後述する
直交検波器で復調された復調信号(フィードバック信
号)y(t)を比較し、その差が零となるように歪補償係
数h(pi)を演算、更新する歪補償係数演算部8cを備え
ている。
【0007】歪補償部8は送信信号x(t)のパワーレベ
ルに応じた歪補償係数h(pi)を用いて該送信信号にプリ
ディストーション処理を施し、DA変換器3に入力す
る。DA変換器3は入力されたI信号とQ信号をアナロ
グのベースバンド信号に変換して直交変調器4に入力す
る。直交変調器4は入力されたI信号、Q信号にそれぞ
れ基準搬送波とこれを900移相した信号を乗算し、乗
算結果を加算することにより直交変換を行って出力す
る。周波数変換器5は直交変調信号と局部発振信号をミ
キシングして周波数変換し、送信電力増幅器6は周波数
変換器5から出力された搬送波信号を電力増幅して空中
線(アンテナ)7より空中に放射する。
【0008】送信信号の一部は方向性結合器9を介して
周波数変換器10に入力され、ここで周波数変換されて
直交検波器11に入力される。直交検波器11は入力信
号にそれぞれ基準搬送波とこれを900移相した信号を
乗算して直交検波を行い、送信側におけるベースバンド
のI、Q信号を再現してAD変換器12に入力する。A
D変換器12は入力されたI,Q信号をディジタルに変
換して歪補償部8に入力する。歪補償部8はLMS(Least
Mean Square)アルゴリズムを用いた適応信号処理によ
り歪補償前の送信信号と直交検波器11で復調されたフ
ィードバック信号を比較し、その差が零となるように歪
補償係数h(pi)を演算、更新する。ついで、次の送信す
べき送信信号に更新した歪補償係数を用いてプリディス
トーション処理を施して出力する。以後、上記動作を繰
り返すことにより、送信電力増幅器6の非線形歪を抑え
て隣接チャネル漏洩電力を低減する。
【0009】図50は適応LMSによる歪補償処理の説明
図である。15aはベースバンドの送信信号(直交変調
信号)x(t)に歪補償係数hn-1(p)を乗算する乗算器
(図49のプリディストーション部8bに対応)、15
bは歪関数f(p)を有する送信電力増幅器、15cは送
信電力増幅器からの出力信号y(t)を帰還する帰還系、
15dは送信信号x(t)のパワーp(=x(t)2)を演算
する演算部(振幅−電力変換部)、15eは送信信号x
(t)の各パワーに応じた歪補償係数を記憶する歪補償係
数記憶部(図49の歪補償係数記憶部8aに対応)であ
り、送信信号x(t)のパワーpに応じた歪補償係数hn-1
(p)を出力すると共に、LMSアルゴリズムにより求まる歪
補償係数hn(p)で歪補償係数hn-1(p)を更新する。
【0010】15fは共役複素信号出力部、15gは送
信信号x(t)と帰還復調信号y(t)の差e(t)を出力する
減算器、15hはe(t)とu*(t)の乗算を行う乗算器、
15iはhn-1(p)とy*(t)の乗算を行う乗算器、15j
はステップサイズパラメータμを乗算する乗算器、15
kはhn-1(p)とμe(t)u*(t)を加算する加算器、15
m,15n、15pは遅延部であり、送信信号x(t)が
入力してから帰還復調信号y(t)が減算器15gに入力
するまでの遅延時間を入力信号に付加する。15f、1
5h〜15jは回転演算部16を構成する。u(t)は歪
を受けた信号である。上記構成により、以下に示す演算
が行われる。 hn(p)=hn-1(p)+μe(t)u*(t) e(t)=x(t)−y(t) y(t)=hn-1(p)x(t)f(p) u(t)=x(t)f(p)=h* n-1(p)y(t) P=|x(t)|2 ただし、x,y,f,h,u,eは複
素数、*は共役複素数である。上記演算処理を行うこと
により、送信信号x(t)と帰還復調信号y(t)の差e(t)
が最小となるように歪補償係数h(p)が更新され、最終的
に最適の歪補償係数値に収束し、送信電力増幅器の歪が
補償される。
【0011】図51はx(t)=I(t)+jQ(t)として表
現した送信装置の全体の構成図であり、図48、図50
と同一部分には同一符号を付している。以上のように、
ディジタル非線形歪補償方式は、送信信号を直交変調し
て得られる搬送波を帰還検波し、送信信号と帰還信号の
振幅をディジタル変換して比較し、比較結果に基づいて
歪補償係数をリアルタイムに更新するという原理であ
る。この非線形歪補償方式によれば、歪を減少でき、そ
の結果、高出力で非線形領域での動作でもACPRを満たし
(すなわち漏洩電力を低く抑え)、かつ、電力負荷効率を
改善することができ、低消費電力化が可能となる。ま
た、電力負荷効率の改善により発熱量を削減でき、発熱
対策が軽減し、これにより、装置の規模も削減すること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】歪発生において、信号
の振幅歪と位相歪が同時に発生することがある。これ
は、歪補償された送信信号が歪補償回路の補償振幅範囲
を超えると、該信号が歪補償装置の限界値に振幅制限さ
れ、振幅値が歪補償装置の上限値に張りつき、位相制御
が不可能になるからである。送信電力増幅器は飽和によ
る非線形特性を有しているが、前述のように送信効率上
できるだけ飽和に近い状態で使用する。一方、歪補償装
置は特性が線形なるように歪補償制御を行うため、飽和
に近い状態で使用すると歪補償係数hn(p)が次第に大き
くなる。このため、歪補償後の送信信号x(t)*h(p)(*は
複素乗算)のレベルが増大し、DA変換器のダイナミック
レンジを越え、DA変換器の出力振幅がひずむ。この結
果、送信信号に高調波成分が含まれるようになり、振幅
のみならず位相もひずみ、隣接漏えいが発生しスペクト
ル特性が規格外になる。
【0013】図52は従来の歪補償装置の問題点説明図
であり、点線LMはDA変換器3のダイナミックレンジ(DA
変換器リミット)である。歪補償装置のプリディストー
ション部から出力する送信信号x(t)*hn(p)のレベルがD
A変換器リミットLMの内側に存在すれば歪は発生しな
い。しかし、歪補償処理により送信信号x(t)に対する
歪補償係数hn+1(p)が大きくなると、図示するようにx
(t)*hn+1(p)がDA変換器リミットLMを越え、振幅がDA変
換器リミットLMにクランプし、高調波成分が発生して位
相もひずむ。
【0014】すなわち、電力増幅器の非線形の度合いが
大きい領域では、歪み補償によって振幅を大きくしよう
としているにも関わらず、帰還信号y(t)の振幅が大き
くならず、補正前の送信信号x(t)と帰還信号との振幅
差e(t) が大きくなる。振幅差が大きくなれば歪補償部
8は、歪補償が期待通りに行なわれていないと判断し、
更に差信号e(t) が小さくなるように歪補償計数h
n+1(p)を大きくする。この結果、歪補償後の信号振幅を
更に増加させる。この結果、信号振幅が制限値(DA変換
器3のリミットLM)を超えてしまう。そのため制限値を
超えた信号は一定振幅値となり、信号の有意成分(振幅
及び位相)が欠落する。これにより、振幅成分に加えて
位相成分の補償もできなくなるつまりは、歪み補償が正
常動作しないといった障害が発生する。以上により、振
幅がDA変換器リミットLMを越えると、振幅、位相の両方
が制御不可能になり、歪補償しない場合より歪特性が劣
化する問題が発生する。
【0015】以上から本発明の目的は、DA変換器の入力
振幅がDA変換器のリミットを越えないように事前に歪補
償係数の大きさをその位相を維持したまま補正し、これ
により、振幅制限しても歪が発生しないようにして位相
追従を可能にすることである。本発明の別の目的は、歪
補償後の送信信号のパワーが許容されている上限パワー
を越えないように事前に歪補償係数の大きさをその位相
を維持したまま補正し、これにより、振幅制限しても位
相追従を可能にすることである。本発明の別の的は、歪
補償係数の補正値を簡単に演算できるようにすることで
ある。本発明の別の目的は、フィードバック信号の振幅
を制御することにより、送信信号とフィードバック信号
との差を減少し、これにより歪補償係数が大きくなるこ
とを防止し、歪補償後の送信信号が制限値を超えないよ
うにすることである。
【0016】本発明の別の目的は、(1) 送信信号に歪補
償係数を乗算して歪デバイスに入力する歪補償方式、及
び(2) 参照信号(送信信号)に歪補償係数を乗算して得
られた信号と送信信号との差を誤差信号として発生し、
該誤差信号及び主信号(送信信号)を別個にDA変換し
て合成して歪デバイスに入力する歪補償方式に適用でき
るようにすることである。本発明の別の目的は、シング
ルキャリアの送信装置及びマルチキャリアの送信装置に
適用できる歪補償装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、歪補償処理を施された送信信号がDA変換器のダイナ
ミックレンジを越えないように、事前に歪補償係数を補
正して歪補償係数記憶部に記憶する歪補償装置により達
成される。すなわち、歪補償係数hn+1(p)が演算されて
歪補償係数記憶部に記憶する前に、該歪補償係数h
n+1(p)を用いて歪補償するものとしたとき、歪補 償に
より得られる信号がDA変換器のリミットを越えるか事前
に調べ、越える場合には歪補償係数の大きさをその位相
を維持したまま小さくなるように補正して記憶部に記憶
する。
【0018】上記課題は本発明によれば、歪補償係数h
n+1(p)が演算されて歪補償係数記憶部に記憶する前に、
歪補償信号x(t)*hn+1(p)のパワー|x(t)*hn+1(p)|2
がDA変換器の設定上限パワーPmaxを越えるか事前に調
べ、越える場合には歪補償係数の大きさをその位相を維
持したまま小さくなるように補正して記憶部に記憶する
ことにより達成される。上記課題は本発明によれば、歪
補償係数hn+1(p)が演算されて歪補償係数記憶部に記憶
する前に、歪補償係数hn+1(p)の二乗値が設定最大歪補
償係数h(p)MAXの二乗値より大きいか事前に調べ、大き
い場合には歪補償係数の大きさをその位相を維持したま
ま小さくなるように補正して記憶部に記憶する。以上の
ようにすれば、歪補償信号(DA変換器入力)がDA変換器リ
ミット(ダイナミックレンジ)を越えることがなくなり、
DA変換器において振幅歪、位相歪が発生しない。しか
も、歪補償係数hn+1(p)の位相を保持したままその大き
さを小さくするものであるため位相追従が可能になる。
【0019】上記課題は本発明によれば、歪補償後の信
号振幅の制限オーバが検知されたとき、増幅器出力から
のフィードバック信号の振幅を制御することにより達成
される。制限オーバ時にフィードバック信号の振幅を大
きくなるよう制御することにより、送信信号とフィード
バック信号の差が小さくなり、歪補償係数が減少し、歪
補償後の信号振幅の制限オーバを防止できる。この結
果、信号の有意成分(振幅及び位相)が欠落することがな
くなり、歪み補償を安定に行える。上記課題は本発明に
よれば、送信信号振幅あるいは送信信号電力とゲインの
対応をテーブル化しておき、実際の送信信号振幅あるい
は送信信号電力に応じたゲインをテーブルより求め、該
ゲインに基づいてフィードバック信号の振幅を制御する
ことにより達成される。このようにすれば、歪補償後の
信号振幅が制限値をオーバしているか検知することな
く、該歪補償後の信号振幅の制限オーバを防止できる。
【0020】尚、本発明は、(1) 送信信号に歪補償係数
を乗算して歪補償する第1の歪補償方式、及び(2) 参照
信号(送信信号)に歪補償係数を乗算して得られた信号と
送信信号との差を誤差信号として発生し、誤差信号及び
主信号(送信信号)を別個にDA変換して合成して歪デバイ
スに入力する第2の歪補償方式、それぞれに適用でき
る。更に、シングルキャリアの送信装置やマルチキャリ
アの送信装置に適用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(A)本発明の原理 (a)概略構成 図1は本発明の概略構成図であり、21は関数f(p)の
非線形歪を発生するデバイス(送信電力増幅器)、22
は送信電力増幅器の歪を補正する歪補償係数h(p)を送
信信号x(t)のパワーp(=|x(t)|2)に対応させて記憶す
る歪補償係数記憶部、23は送信信号x(t)のパワーp
に応じた歪補償係数hn(p)を記憶部22から読み出し、
該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処理を施すプリ
ディストーション部、24は歪補償処理を施されたディ
ジタルの送信信号x(t)*hn(p)をアナログ信号に変換す
るDA変換器、25は送信電力増幅器の出力信号y(t)
を帰還する帰還系、26はフィードバック信号をディジ
タルに変換するAD変換器、27は歪補償前の送信信号
x(t)とフィードバック信号に基づいて歪補償係数hn+1
(p)を演算する歪補償係数演算部、28は演算された歪
補償係数hn+1(p)あるいは補正された歪補償係数h
n+1(p)′を送信信号のパワー|x(t)|2に対応させて記憶
部22に記憶することにより歪補償係数を更新する歪補
償係数更新部、
【0022】29は比較部で、歪補償係数演算部27で
演算された歪補償係数hn+1(p)を記憶部22に記憶する
前に、該歪補償係数hn+1(p)を用いた歪補償処理により
プリディストーション部23より出力されるであろう送
信信号のパワーPa(=|x(t)*hn+1(p)|2)とDA変換器
24のダイナミックレンジにより規定される最大電力値
Pmaxを比較するもの、30は歪補償係数補正部、31
は歪補償係数記憶部22の読み出しアドレス/書き込み
アドレスを発生する送信信号のパワー演算部である。
【0023】(b)本発明の原理説明 図2は本発明の原理説明図である。図1のディジタル構
成の歪補償装置において、歪補償信号の上限はディジタ
ルデータのビット数もしくはDA変換器24のビット数
(ダイナミックレンジ)で規定される。以下ではDA変換器
24のダイナミックレンジにより上限が制限されるもの
とする。図2において、破線の小さい四角LMSはDA変換
器のダイナミックレンジにより規定されるDA変換器リミ
ット、大きい四角LMLはディジタルデータのビット数に
より規定される演算リミットである。歪補償処理を施す
前の送信信号をx(t)とし、該送信信号のパワーに応じ
た歪補償係数をhn(p)とすると、プリディストーション
部23から出力する歪補償信号はx(t)*hn(p)となる。
この歪補償信号x(t)*hn(p)がDA変換器リミットLMS
接する円以内であれば、送信信号x(t)がどのような位
相であろうともDA変換器リミットLMLを超えることはな
く、DA変換器24において振幅、位相がひずむことはな
い。
【0024】しかし、歪関数f(p)の作用で送信電力増
幅器21の出力振幅が大きくなると、歪補償前の送信信
号x(t)とフィードバック信号の差が大きくなり、歪補
償係数演算部27から出力する歪補償係数hn+1(p)が大
きくなる。かかる場合、該歪補償係数hn+1(p)を補正せ
ずそのまま歪補償係数記憶部22に記憶すると、いつか
該歪補償係数が読み出されてプリディストーション部2
3より歪補償信号 x(t)*hn+1(p)が出力する。このと
き、歪補償信号 x(t)*hn+1(p)がDA変換器リミットLMS
を越えると該DA変換器において振幅歪、位相歪が発生す
る。そこで、歪補償係数hn+1(p)が演算されて記憶部2
2に記憶される前に、該歪補償係数hn+1(p)を用いて歪
補償するものとしたとき、歪補償により得られる信号x
(t)*hn+1(p)がDA変換器のリミットを越えるか事前に調
べ、越える場合には歪補償係数の大きさをその位相を維
持したまま小さくなるように補正する。このようにすれ
ば、DA変換器入力が振幅制限されてDA変換器リミットLM
Sを越えることがなくなり、DA変換器において振幅歪、
位相歪が発生しない。しかも、歪補償係数hn+1(p)の位
相を保持したままその大きさを小さくするものであるた
め位相追従が可能になる。
【0025】(c)振幅制御による振幅制限 以上から、比較部29は歪補償係数hn+1(p)が求まった
時、該歪補償係数を記憶部22に記憶する前に、歪補償
係数hn+1(p)を用いた歪補償処理によりプリディストー
ション部23より出力されるであろう歪補償信号x(t)*
n+1(p)とDA変換器リミットLMSと比較する。又、歪補
償係数補正部30は、x(t)*hn+1(p)がDA変換器リミッ
トLMSより小さくなるように歪補償係数hn+1(p)を1/m
に補正する。歪補償係数更新部28は歪補償信号x(t)*
n+1(p)がDA変換器リミットLMSより大きければ、該補
正された歪補償係数hn+1(p)/mを歪補償係数記憶部2
2に記憶し、小さければ補正しない歪補償係数hn+1(p)
をそのまま歪補償係数記憶部22に記憶する。尚、x
(t)*hn+1(p)は複素数であるため、一般に次の(d)の
ようにしてパワーに基づいて振幅制御するのが普通であ
る。
【0026】(d)電力制御による振幅制限 上記(c)では直接DA変換器の入力信号振幅を制御し、
該振幅ががDA変換リミット LMSに収まるように制御する
場合であるが、歪補償信号x(t)*hn+1(p)のパワー |x
(t)*hn+1(p)|2がDA変換器の上限パワーPmax以下となる
ように歪補償係数を補正して振幅がDA変換リミットLMS
に接する等包絡線円ECIRに収まるように制御することも
できる。かかる場合、比較部29は歪補償係数hn+1(p)
が求まった時、該歪補償係数を記憶部22に記憶する前
に、歪補償係数hn+1(p)を用いた歪補償処理によりプリ
ディストーション部23より出力されるであろう歪補償
信号のパワーPa(=|x(t)*hn+1(p)|2)とDA変換器24
の上限パワーPmaxを比較する。又、歪補償係数補正部
30は、|x(t)*hn+1(p)|2が上限パワーPmaxより大き
いとき、上限パワー以下となるように歪補償係数h
n+1(p)を1/m補正する。歪補償係数更新部28は、歪
補償信号のパワーPaが上限パワーPmaxより大きいと
き、該補正された歪補償係数hn+1(p)′=hn+1(p)/m
を歪補償係数記憶部22に記憶し、小さいとき歪補償係
数hn+1(p)を補正せずそのまま歪補償係数記憶部22に
記憶する。この結果、歪補償係数hn+1(p)′で歪補償さ
れた信号x(t)*hn+1(p)/mは等包絡線円ECIRの内側に
収まり、DA変換器24で振幅歪、位相歪は生じない。す
なわち、振幅の歪補償は不完全であるが、位相は追従し
ている為、歪補償装置を適用しない場合以上に歪特性が
劣化することはない。
【0027】(e)電力制御による別の振幅制限 DA変換器の設定されている許容上限パワーをPmax、送
信信号x(t)に対する最大歪補償係数をh(p)MAXとすれ
ば次式Pmax=|x(t)*h(p)MAX|2の関係が成り立つ。P
maxは一定であるから、送信信号x(t)と最大歪補償係数
h(p)MAXは1:1の関係があり、送信信号x(t)が決まれ
ば最大歪補償係数h(p)MAXが一意に定まる。従って、歪
補償係数hn+1(p)の二乗値がこの最大歪補償係数 h
(p)MAXの二乗値より大きければ、該歪補償係数h n+1(p)
を用いて得られる歪補償信号x(t)*hn+1(p)は等包絡線
円ECIRを越える。
【0028】以上より、比較部29は歪補償係数h
n+1(p)が演算された時、該歪補償係数の二乗値|h
n+1(p)|2と送信信号x(t)に応じた最大歪補償係数h(p)
MAXの二乗値|h(p)MAX|2の大小を比較する。又、歪補償
係数補正部30は|hn+1(p)|2が|h(p)MAX|2より小さく
なるように歪補償係数hn+1(p)を1/mに補正する。歪
補償係数更新部28は、|hn+1(p)|2>|h(p)MAX|2のと
き、該補正された歪補償係数hn+1(p)′=hn+1(p)/m
を歪補償係数記憶部22に記憶し、|hn+1(p)|2<|h
(p)MAX|2のとき歪補償係数hn+1(p)を補正せず、そのま
ま歪補償係数記憶部22に記憶する。この結果、歪補償
係数hn+1(p)′で歪補償された信号x(t)*h n+1(p)/m
は等包絡線円ECIRの内側に収まり、DA変換器で振幅歪、
位相歪は生じない。
【0029】(f)歪補償係数の補正演算が不要な構成 予め、|x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに対応させて歪
補償係数の補正値を記憶しておけば、歪補償係数の補正
演算、歪補償信号のパワーPaと上限パワーPmaxの比較
などの処理が不要になる。そこで、(1) 歪補償係数演算
部で演算された歪補償係数hn+1(p)を用いて送信信号x
(t)に歪補償処理を施した時の送信信号のパワーPaが上
限パワーPmaxより小さくなるように歪補償係数h
n+1(p)を補正し、(2) 該補正された歪補償係数h
n+1(p)′を|x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに対応させ
てテーブル化する。又、(3) 歪補償された送信信号のパ
ワーPaが上限パワーPmaxより小さいときは、歪補償係
数hn+1(p)をそのまま |x(t)|2,h n+1(p)の組み合わ
せに対応させてテーブル化する。
【0030】かかる状態において、歪補償係数演算部2
7で歪補償係数hn+1(p)が演算されると、歪補償係数更
新部28は該歪補償係数hn+1(p)、送信信号x(t)のパ
ワー|x(t)|2の組み合わせに応じた歪補償係数の補正値
をテーブルより求めて歪補償係数記憶部22に記憶す
る。以後、プリディストーション部23は次の送信信号
x(t)に対する歪補償処理に際して、記憶部22より補
正済みの歪補償係数を読み出し歪補償処理して出力す
る。以上では記憶部22へ書き込む前にテーブルを用い
て歪補償係数を補正する例であるが、記憶部22より読
み出し、該テーブルを用いて補正するように構成するこ
ともできる。すなわち、歪補償係数演算部27で歪補償
係数hn+1(p)が演算された時、歪補償係数更新部28は
該歪補償係数hn+1(p)をそのまま歪補償係数記憶部22
に記憶する。そして、送信信号x(t)に対する歪補償処
理に際して記憶部22より歪補償係数hn(p)が読み出さ
れた時、プリディストーション部23は該歪補償係数h
n(p)、送信信号x(t)のパワー|x(t)|2の組み合わせに
応じた歪補償係数の補正値をテーブルより求めて歪補償
処理して出力する。
【0031】(g)フィードバック信号の振幅制御によ
る振幅制限 歪補償後の信号振幅の制限オーバが検知されたとき、増
幅器出力からのフィードバック信号の振幅を大きくす
る。制限オーバ時にフィードバック信号の振幅を大きく
することにより、送信信号とフィードバック信号の差が
小さくなり、歪補償係数が減少し、以後歪補償後の信号
振幅の制限オーバを防止できる。又、送信信号の振幅あ
るいは電力とゲインの対応をテーブル化しておき、実際
の送信信号の振幅あるいは電力に応じたゲインをテーブ
ルより求め、該ゲインに基づいてフィードバック信号の
振幅を制御する。このようにすれば、歪補償後の信号振
幅が制限値をオーバしているか検知することなく、歪補
償後の信号振幅の制限オーバを防止できる。
【0032】(B)送信信号に歪補償係数を乗算して歪
補償信号を出力する歪補償装置の実施例 (a)第1実施例 図3は送信信号に歪補償係数を乗算して歪補償信号を出
力する歪補償装置に適用した本発明の第1実施例であ
り、図1と同一部分には同一符号を付しており、32〜
37はタイミング合わせ用の遅延回路である。歪補償係
数演算部27は図34の従来例と同様にLMSアルゴリズ
ムにより歪補償係数hn+1(n)を演算するもので、共役複
素信号出力部27a、歪補償処理前の送信信号x(t)と
帰還復調信号y(t)の差e(t)を出力する減算器27b、
誤差e(t)とu*(t)の乗算を行う乗算器27c、hn(p)
とy*(t)の乗算を行う乗算器27d、ステップサイズパ
ラメータμを乗算する乗算器27e、hn(p)とμe(t)
*(t)を加算する加算器27fを備えている。
【0033】歪補償係数更新部28は、歪補償係数記憶
部22に記憶されている歪補償係数を更新するものでセ
レクタ28aを備えている。セレクタ28aは歪補償信
号のパワーPa(=|x(t)*hn+1(p)|2)が、DA変換器24
のダイナミックレンジに応じて予め設定されている上限
パワーPmaxより大きいとき歪補償係数X(=hn+1(p)/
m)を歪補償係数記憶部22に記憶し、小さいとき補正
しない歪補償係数Y(=hn+1(p))を歪補償係数記憶部
22に記憶する。比較部29は、歪補償信号のパワーP
a(=|x(t)*hn+1(p)|2)と設定されている上限パワーPm
axの大小を比較するもので、パワー演算部29aと比較
器29bを備えている。パワー演算部29aは、歪補償
係数演算部27で得られた歪補償係数hn+1(p)を用いた
歪補償処理によりプリディストーション23から出力さ
れる歪補償信号x(t)*hn+1(p)のパワーPaを計算し、
比較器29bは該パワーPa(=|x(t)*hn+1(p)|2)と上
限パワーPmaxの大小を比較し、比較結果をセレクタ2
8aに入力する。尚、*は複素乗算を意味する。
【0034】歪補償係数補正部30は、送信信号のパワ
ーPa(=|x(t)*hn+1(p)|2)が上限パワーPmaxより大き
いとき、上限パワー以下となるように歪補償係数h
n+1(p)を1/mに補正するもので、m値制御部30aと
補正値演算部30bを有している。mは係数減衰比で、
2は歪補償信号のパワー|x(t)*hn+1(p)|2と上限パワ
ーPmaxの比である。従って、次式 m2=|x(t)*hn+1(p)|2/Pmax の関係があり、mは m={|x(t)*hn+1(p)|2/Pmax}1/2 (1) より求まる。m値制御部30aは(1)式の演算を行って
係数減衰比mを演算し、補正値演算部30bは次式 X=hn+1(p)/m (2) により歪補償係数の補正値Xを演算して出力する。
【0035】遅延回路32は、セレクタ28aより歪補
償係数が出力されるタイミングにおいて書き込みアドレ
ス(Write adr)が発生するようにパワー演算部31の出
力信号を遅延する。遅延回路33は歪補償前の送信信号
x(t)と帰還信号y(t)のタイミングを合わせるもので、
送信信号を帰還信号が減算部27bに到達するまで遅延
する。遅延回路34は加算器27fの入力信号のタイミ
ングを合わせるもので、歪補償係数記憶部22から出力
する歪補償係数hn(p)を乗算器27eからμe(t)u
*(t)が出力するまで遅延する。遅延回路35はプリディ
ストーション部23の入力信号のタイミングを合わせる
もので、歪補償係数記憶部22から歪補償係数が読み出
されてプリディストーション部に入力するまでの時間、
送信信号x(t)を遅延する。遅延回路36は、パワー演
算部29aの入力信号のタイミングを合わせるもので、
歪補償係数演算部27より歪補償係数hn+1が出力する
までの時間、送信信号x(t)を遅延する。遅延回路37
はセレクタ入力X,Yの出力タイミングを合わせるもの
で、補正値Xが発生するまで歪補償係数hn+1の出力タ
イミングを遅延する。
【0036】比較部29は歪補償係数hn+1(p)が求まっ
た時、該歪補償係数hn+1(p)を用いた歪補償処理により
プリディストーション部23より出力されるであろう歪
補償信号のパワー|x(t)*hn+1(p)|2とDA変換器24の
上限パワーPmaxを比較する。又、歪補償係数補正部3
0は、パワー|x(t)*hn+1(p)|2が上限パワーPmax以下
となるように歪補償係数hn+1(p)を1/mに補正する。
歪補償係数更新部28は、歪補償信号のパワーが上限パ
ワーPmaxより大きいとき、歪補償係数の補正値X(=
n+1(p)/m)を歪補償係数記憶部22に記憶し、小さ
いとき補正しない歪補償係数Y(=hn+1(p))を歪補償
係数記憶部22に記憶する。以後、プリディストーショ
ン部23は次の送信信号x(t)に対する歪補償処理に際
して、記憶部22より補正済みの歪補償係数を読み出
し、歪補償処理して出力する。この際、歪補償信号は等
包絡線円ECIR(図2)の内側に収まり、DA変換器で振幅
歪、位相歪は生じない。
【0037】(b)第2実施例 図4は送信信号に歪補償係数を乗算して歪補償信号を出
力する歪補償装置に適用した本発明の第2実施例であ
り、図3と同一部分には同一符号を付している。異なる
点は、比較部29の構成であり、テーブル29c、演算
部29d、比較器29eを有している。テーブル29c
は、送信信号x(t)のパワー|x(t)|2に応じた最大歪補
償係数h(p)MAXの二乗値|h(p)MAX|2を記憶し、演算部
29dは歪補償係数 hn+1(p)の二乗値|hn+1(p)|2
演算し、比較器29eは|h(p)MAX|2と|hn+1(p)|2の大
小を比較する。
【0038】DA変換器の許容上限パワーをPmax、送信
信号x(t)に対する最大歪補償係数をh(p)MAXとすれば
次式 Pmax=|x(t)*h(p)MAX|2 (3) の関係が成り立つ。Pmaxは一定であるから、送信信号
x(t)と最大歪補償係数h(p)MAXは1:1の関係があり、送
信信号x(t)が決まれば最大歪補償係数h(p)MAXが一意
に定まる。従って、第1実施例におけるPmax(=|x(t)*
h(p)MAX|2)と歪補償信号のパワーPa(=|x(t)*h
n+1(p)|2)の大小関係は、|h(p)MAX|2と|hn+1(p)|2
大小関係と一致する。そこで、比較器29eは|h(p)
MAX|2と|hn+1(p)| 2の大小を比較する。又、歪補償係数
補正部30は、(1)、(2)式に従って|hn+1(p)|2が |h
(p)MAX|2以下となるように歪補償係数hn+1(p)を1/m
に補正する。歪補償係数更新部28は、|hn+1(p)|2>|
h(p)MAX|2のとき、補正された歪補償係数X(=hn+1(p)
/m)を歪補償係数記憶部22に記憶し、|hn+1(p)|2<|
h(p)M AX|2のとき補正しない歪補償係数Y(=h
n+1(p))を歪補償係数記憶部22に記憶する。以後、プ
リディストーション部23は次の送信信号x(t)に対す
る歪補償処理に際して、記憶部22より補正済みの歪補
償係数を読み出し、歪補償処理して出力する。この際、
歪補償信号は等包絡線円ECIR(図2)の内側に収まり、
DA変換器で振幅歪、位相歪は生じない。
【0039】(c)第3実施例 図5は送信信号に歪補償係数を乗算して歪補償信号を出
力する歪補償装置に適用した本発明の第3実施例で、図
3と同一部分には同一符号を付している。異なる点は
(1) 予め、|x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに対応させ
て歪補償係数hn+1(n)の補正値hn+1(p)′を歪補償値リ
ミッタテーブル41に記憶する点、(2) 所望の歪補償係
数の補正値をテーブル41より読み出して歪補償係数記
憶部22に記憶する点、(3) 比較部29、歪補償係数補
正部30を削除した点である。歪補償値リミッタテーブ
ル41の作成は以下に従って行う。すなわち、歪補償係
数hn+1(p)を用いて送信信号x(t)に歪補償処理を施し
た時の歪補償信号のパワー|x(t)*hn+1(p)|2が上限パ
ワーPmaxより小さくなるように該歪補償係数hn+1(p)
を1/mに補正する。しかる後、補正値hn+1(p)′(=
n+1(p)/m)を|x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに対応
させてテーブル化する。この場合、 |x(t)*hn+1(p)|
2が上限パワーPmaxより小さければ、歪補償係数h
n+1(p)を補正せずそのまま|x(t)|2,hn+1(p)の組み合
わせに対応させてテーブル化する。
【0040】歪補償処理において、歪補償係数演算部2
7で歪補償係数hn+1(p)が演算されると、歪補償係数更
新部28は該歪補償係数hn+1(p)、送信信号x(t)のパ
ワー|x(t)|2の組み合わせに応じた歪補償係数の補正値
n+1(p)′をテーブル41より求めて歪補償係数記憶部
22に記憶する。以後、プリディストーション部23は
次の送信信号x(t)に対する歪補償処理に際して、記憶
部22より補正済みの歪補償係数を読み出し歪補償処理
して出力する。以上のようにすれば、比較演算、補正値
演算が不要となり、高速に歪補償係数の補正値を得るこ
とができ、しかも、構成がシンプルになる。
【0041】(d)第4実施例 図6は送信信号に歪補償係数を乗算して歪補償信号を出
力する歪補償装置に適用した本発明の第4実施例で、図
5と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
テーブル41の位置であり、第3実施例では歪補償係数
記憶部22の前段にテーブル41を設けているが、第4
実施例では歪補償係数記憶部22の後段にテーブル41
を設けている。すなわち、第4実施例では記憶部22よ
り歪補償係数を読み出した後にテーブル41を用いて歪
補償係数を補正する。歪補償処理において、歪補償係数
演算部27で歪補償係数hn+1(p)が演算されると、歪補
償係数更新部28は該歪補償係数hn+1(p)をそのまま歪
補償係数記憶部22に記憶する。そして、次の送信信号
x(t)の歪補償処理に際して記憶部22より歪補償係数
n(p)が読み出されると、プリディストーション部23
は該歪補償係数hn(p)、|x(t)|2の組み合わせに応じた
補正済みの歪補償係数hn(p)′をテーブル41より求め
て歪補償処理して出力する。
【0042】(e)第5実施例 図7は歪補償係数の補正演算を簡単にする実施例であ
り、図3の第1実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。第1実施例では、歪補償係数の補正演算において
割算が必要となりハードウェア規模が大きくなる。第5
実施例では割算をビットシフトで実現する。尚、第5実
施例では、歪補償信号のパワー|x(t)*hn +1(p)|2が上
限パワーPmaxより大きいとき、次式 [{hn(p)+△hn+1(p)}-{hn(p)+△hn+1(p)}/r]2≦(hn(p))2 (4) [hn+1(p)-hn+1(p)/r]2≦(hn(p))2 (4)′ が成立するように歪補償係数hn+1(p)を[hn+1(p)-h
n+1(p)/r]に補正する。上式において、△hn+1(p)は乗
算器27eの出力である。(4)′式が満たされるように
rを決定し、補正値hn+1(p)′を次式 hn+1(p)′=[hn+1(p)-hn+1(p)/r] (5) とすれば、hn(p)はDA変換器リミット以下であるから、
補正値hn+1(p)′も確実にリミット値以下なる。
【0043】(4)式を変形すると [hn(p)+{△hn+1(p)-(hn(p)+△hn+1(p))/r}]2≦(hn(p))2 (4)″ となり、 △hn+1(p)-(hn(p)+△hn+1(p))/r≦0 (6) であれば、必ず(4)式が成立する。従って、(6)式より次
式 r≦{hn(p)+△hn+1(p)}/△hn+1(p)=hn+1(p)/△hn+1(p) (6)′ を満足するようにrを定め、(5)式により歪補償係数h
n+1(p)を補正すればよい。しかし、(6)′式では割算が
含まれる。そこで、 2H≦△hn+1(p) を満足する最大の整数Hを求め、hn+1(p)をH回シフトす
ることによりrを求める。この場合、(5)式において割
算が含まれる。そこで、次式 r≦2R (7) を満足する最小の整数値Rを求めれば、(5)式の右辺は
分子である歪補償係数hn+1(p)をR回シフトすることに
より簡単に求めることができる。
【0044】歪補償係数補正部30において、R値制御
部30cは(7)式を満足する最小の整数値Rを求めて出
力し、演算部30dはシフトと減算により補正値 hn+1(p)′=[hn+1(p)-hn+1(p)/r] を演算してセレクタ28aに入力する。セレクタ28a
は、歪補償信号のパワーPaが上限パワーPmaxより大き
いとき、補正値X(=[hn+1(p)-hn+1(p)/r])を歪補償
係数記憶部22に記憶し、小さいとき補正しない歪補償
係数Y(=hn+1(p))を歪補償係数記憶部22に記憶す
る。
【0045】(f)第6実施例 図8は歪補償係数の補正演算を簡単にする実施例であ
り、図4の第2実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。第2実施例では、歪補償係数の補正演算において
割算が必要となりハードウェア規模が大きくなる。第6
実施例では割算をビットシフトで実現するもので、歪補
償係数補正部30の構成は第2実施例と異なるが、図7
の構成とまったく同じである。
【0046】(g)第7実施例 第1〜第6実施例はシングルキャリアの送信装置に適用
した例であるが、マルチキャリアの送信装置にも適用で
きる。図9は複数の送信信号をマルチキャリア信号を用
いて送信する場合の送信装置の構成図であり、4つの周
波数を多重して送信する場合の例を示している。ディジ
タルの各送信信号x1(t),x2(t),x3(t),x4(t)は周
波数シフト部51〜54でexp(jω1t),exp(jω2t),ex
p(jω3t),exp(jω4t)(ωn=2πfn)を乗算されて周波数
1,f2,f3,f4に周波数シフトを施された後、合成部
55で周波数多重される。このディジタル周波数多重信
号はシングルキャリアの送信信号に対応し、以後、シン
グルキャリアの場合と同様の歪補償処理が行われる。
【0047】図10は第1、第2、第5、第6実施例の
歪補償装置を図9のマルチキャリア送信装置に適用した
場合の第7実施例であり、同一部分には同一符号を付し
ている。図11は図5の第3実施例の歪補償装置を図9
のマルチキャリア送信装置に適用した場合の第8実施例
であり、図5,図9と同一部分には同一符号を付してい
る。図12は図6の第4実施例の歪補償装置を図9のマ
ルチキャリア送信装置に適用した場合の第9実施例であ
り、図6、図9と同一部分には同一符号を付している。
【0048】(C)主信号に誤差信号を合成して歪デバ
イスに入力する歪補償装置 以上では、送信信号に歪補償係数を乗算して歪補償信号
を発生して送信電力増幅器に入力する歪補償装置に適用
した例であるが、主信号(送信信号)と該送信信号に付
加する歪成分(誤差信号)のそれぞれを独立にDA変換
した後、合成して送信電力増幅器に入力する歪補償装置
にも適用できる。尚、後者の歪補償装置によれば、誤差
信号の振幅が小さいため、誤差信号のみを出力するDA
変換器のビット精度を低くでき、又、送信信号のみを出
力するDA変換器にも大きなダイナミックレンジが不要
であり、該DA変換器のビット精度を低くできる利点が
ある。
【0049】(a)第1実施例 図13はアナログの送信信号と誤差信号を合成する歪補
償装置の第1実施例の構成図であり、これまでの実施例
と同一部分には同一符号を付している。図中、21は関
数f(p)の非線形歪を発生するデバイス(送信電力増幅
器)、22は送信電力増幅器の歪を補正する歪補償係数
h(p)を送信信号x(t)のパワーp(=|x(t)|2)に対応
させて記憶する歪補償係数記憶部、25は送信電力増幅
器の出力信号y(t)を帰還する帰還系、26はフィード
バック信号をディジタルに変換するAD変換器、27は
歪補償前の送信信号x(t)とフィードバック信号に基づ
いて歪補償係数hn+1(p)を演算する歪補償係数演算部、
28はセレクタ28aを備え、演算された歪補償係数h
n+1(p)あるいは補正された歪補償係数hn+1(p)′を送信
信号パワー|x(t)|2に対応させて記憶部22に記憶する
歪補償係数更新部、29は歪補償係数演算部で演算され
た歪補償係数hn+1(p)の二乗値|hn+1(p)|2と最大歪補
償係数の二乗値|h(n)MAX|2の大小を比較する比較部、
30は歪補償係数hn+1(p)を1/mして補正値h
n+1(p)′(=hn+1(p)/m)を出力する歪補償係数補正
部、31は歪補償係数記憶部22の読み出しアドレス/
書き込みアドレスを発生する送信信号のパワー演算部、
32〜39はタイミング合わせ用の遅延回路である。
【0050】又、61は誤差信号発生部であり、送信信
号のパワー|x(t)|2に応じた歪補償係数hn(p)を記憶部
22から読み出し、該歪補償係数hn(p)を送信信号x
(t)に複素乗算する乗算器61a、乗算器の出力信号x
(t)*hn(p)と送信信号x(t)との差である誤差信号E(t)
を出力する減算器61bを有している。62はディジタ
ルの誤差信号E(t)をアナログに変換するDA変換器、6
3は送信信号(主信号)x(t)をアナログに変換するDA変
換器、64はアナログの送信信号x(t)アナログの誤差
信号E(t)を合成して出力する合成部である。
【0051】DA変換器62は歪信号(誤差信号)E(t)
のみをDA変換する構成になっており、歪補償係数の上限
値は送信信号x(t)によらずにある値h(p)MAXに固定で
ある。従って、送信信号のパワーに応じた歪補償係数h
n(p)がDA変換器リミットLHS(図14参照)に接する半
径h(p)MAXの円内にあれば、歪補償係数hn(p)がどのよ
うな位相であろうともDA変換器リミットLHSを超えるこ
とはなく、DA変換器24において振幅、位相がひずむこ
とはない。しかし、歪み関数f(p)の作用で送信電力増
幅器21の出力振幅が大きくなると、歪補償前の送信信
号x(t)とフィードバック信号の差が大きくなり、歪補
償係数演算部27から出力する歪補償係数hn+1(p)が大
きくなり、最大歪補償係数h(p)MAXより大きくなる。か
かる場合、該歪補償係数hn+1(p)を補正せずそのまま歪
補償係数記憶部22に記憶すると、いつか該歪補償係数
が読み出されることになり、その際、歪補償係数hn(p)
がDA変換器リミットLHSを越え、DA変換器62において
振幅歪、位相歪が発生する。
【0052】そこで、歪補償係数hn+1(p)が演算されて
記憶部に記憶する前に、該歪補償係数の二乗|hn+1(p)|
2と上限歪補償係数の二乗|h(p)MAX|2の大小を比較し、
|hn+1(p)|2>|h(p)MAX|2であれば歪補償係数の大きさ
をその位相を維持したまま1/mに補正する。このよう
にすれば、DA変換器入力が振幅制限されることになり、
DA変換器リミットLHSを越えることがなくなり、DA変換
器において振幅歪、位相歪が発生しない。しかも、歪補
償係数hn+1(p)の位相を保持したままその大きさを小さ
くするものであるため位相追従が可能になる。尚、二乗
している理由は歪補償係数hn+1(p)が複素数であるため
である。
【0053】以上より、比較部29は歪補償係数演算部
27で演算された歪補償係数hn+1(p)の二乗値|h
n+1(p)|2と最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX|2の大小
を比較し、歪補償係数更新部28は、|hn+1(p)|2が|h
(p)MAX|2より小さければ演算された歪補償係数hn+1(p)
を補正することなくそのまま記憶部22に記憶し、|h
n+1(p)|2が|h(p)MAX|2より大きければ歪補償係数の補
正値hn+1(p)′を記憶部22に記憶する。以後、次の送
信信号x(t)に対する歪補償処理に際して、記憶部22
より補償済みの歪補償係数hn(p)を読み出して誤差信号
E(t)を出力し、合成部64はDA変換器62、63で
それぞれ独立にDA変換されたアナログの主信号(送信
信号)と誤差信号を合成して送信電力増幅器に入力す
る。この際、歪補償係数hn(p)は最大歪補償係数h(p)
MAXより小さいためDA変換器62で振幅歪、位相歪は生
じない。
【0054】(b)第2実施例 図15は独立にDA変換されたアナログの送信信号と誤
差信号を合成に送信電力増幅器に入力する歪補償装置の
第2実施例の構成図であり、図13の第1実施例と同一
部分には同一符号を付している。異なる点は比較部29
及び歪補償係数補正部30の構成を明示した点である。
比較部29は最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX|2を保
持する記憶部29g、歪補償係数の二乗値|hn+1(p)|2
を演算する演算29h、|hn+1(p)|2と|h(p)MA X|2の大
小を比較する比較部29iを備えている。歪補償係数補
正部30は歪補償係数の二乗値|hn+1(p)|2が最大歪補
償係数の二乗値|h(n)MAX|2より小さくなるように歪補
償係数hn+1(p)を1/mに補正するもので、m値制御部
30eと補正値演算部30fを有している。mは係数減
衰比で、次式 m2=|hn+1(p)|2/|h(p)MAX|2 の関係があり、mは m=|hn+1(p)|/|h(p)MAX| (8) より求まる。m値制御部30aは(8)式の演算を行って
係数減衰比mを演算し、補正値演算部30bは次式 X=hn+1(p)/m により歪補償係数の補正値Xを演算して出力する。
【0055】比較部29は歪補償係数hn+1(p)が求まっ
た時、|hn+1(p)|2と|h(p)MAX|2の大小を比較する。
又、歪補償係数補正部30は、歪補償係数の二乗値|h
n+1(p)| 2が最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX|2より小
さくなるように歪補償係数hn+1(p)を1/mに補正す
る。歪補償係数更新部28は、|hn+1(p)|2が|h(p)MAX
|2より小さければ演算された歪補償係数hn+1(p)を補正
することなくそのまま記憶部22に記憶し、|hn+1(p)|
2が|h(p)MAX|2より大きければ歪補償係数の補正値h
n+1(p)′を記憶部22に記憶する。以後、次の送信信号
x(t)に対する歪補償処理に際して、記憶部22より補
正済みの歪補償係数hn(p)を読み出して誤差信号E(t)
を出力し、合成部64はDA変換器62,63でそれぞ
れ独立してDA変換された送信信号と誤差信号を合成し
て送信電力増幅器に入力する。この際、歪補償係数h
n(p)は最大歪補償係数h(p)MAXより小さいためDA変換器
62で振幅歪、位相歪は生じない。
【0056】(c)第3実施例 図16は独立にDA変換されたアナログの送信信号と誤
差信号を合成して送信電力増幅器に入力する歪補償装置
の第3実施例の構成図であり、図13の第1実施例と同
一部分には同一符号を付している。異なる点は(1) 予め
n+1(p)に対応させて歪補償係数の補正値hn+1(p)′を
歪補償値リミッタテーブル41に記憶する点、(2) 所望
の歪補償係数の補正値hn+1(p)′をテーブル41より読
み出して歪補償係数記憶部22に記憶する点、(3) 比較
部29、歪補償係数補正部30を削除した点、(4) 遅延
回路を省略したた点である。歪補償値リミッタテーブル
41の作成は以下に従って行う。すなわち、歪補償係数
の二乗値|hn+1(p)|2が最大歪補償係数の二乗値|h(n)
MAX|2より小さくなるように該歪補償係数hn+1(p)を1/
mに補正し、該補正値hn+1(p)′(=hn+1(p)/m)を
n+1(p)に対応させてテーブル化する。この場合、|h
n+1(p)|2が|h(n)MAX|2より小さければ、歪補償係数h
n+1(p)を補正せずそのままhn+1(p)に対応させてテーブ
ル化する。
【0057】歪補償処理において、歪補償係数演算部2
7で歪補償係数hn+1(p)が演算されると、歪補償係数更
新部28は該歪補償係数hn+1(p)に応じた歪補償係数の
補正値hn+1(p)′をテーブル41より求めて歪補償係数
記憶部22に記憶する。以後、次の送信信号x(t)に対
する歪補償処理に際して、記憶部22より補正済みの歪
補償係数hn(p)を読み出して誤差信号E(t)を出力し、
合成部64はDA変換器62,63でそれぞれ独立にD
A変換された送信信号と誤差信号を合成して送信電力増
幅器21に入力する。この際、歪補償係数hn(p)は最大
歪補償係数h(p)MAXより小さいためDA変換器62で振幅
歪、位相歪は生じない。
【0058】(d)第4実施例 図17は独立にDA変換されたアナログの送信信号と誤
差信号を合成して送信電力増幅器に入力する歪補償装置
の第4実施例の構成図であり、図16と同一部分には同
一符号を付している。異なる点は、テーブル41の位置
であり、第3実施例では歪補償係数記憶部22の前段に
テーブル41を設けているが、第4実施例では歪補償係
数記憶部22の後段にテーブル41を設けている。すな
わち、第4実施例では記憶部22より歪補償係数を読み
出した後にテーブル41を用いて歪補償係数を補正す
る。歪補償処理において、歪補償係数演算部27で歪補
償係数hn+1(p)が演算されると、歪補償係数更新部28
は該歪補償係数hn+1(p)をそのまま歪補償係数記憶部2
2に記憶する。そして、次の、送信信号x(t)の歪補償
処理に際して記憶部22より歪補償係数hn(p)が読み出
されると、誤差信号発生部61は該歪補償係数hn(p)に
応じた補正歪補償係数hn(p)′をテーブル41より求め
て誤差信号E(t)を出力し、合成部64はDA変換器6
2,63でそれぞれ独立にDA変換された送信信号と誤
差信号を合成して送信電力増幅器21に入力する。
【0059】(e)マルチキャリアの送信装置に適用し
た実施例 第1〜第4実施例はシングルキャリアの送信装置に適用
した例であるが、マルチキャリアの送信装置にも適用で
きる。図18は複数の送信信号をマルチキャリア信号を
用いて送信する場合の送信装置の構成図であり、4つの
周波数を多重して送信する場合の例を示している。各キ
ャリアの送信信号x1(t),,x2(t),x3(t),x4(t)
は、各々独立のDA変換器711〜714によりアナログ
信号に変換され、フィルタ721〜724を通過後、周波
数変換部731〜734で所望のキャリア周波数f1,f2,
3,f4に周波数変換され(図19の(a)参照)、合
成部74で周波数多重される。得られた周波数多重信号
(主信号)SMは合成部64において誤差信号発生部61
から出力する誤差信号E(t)と合成されて送信電力増幅
器21に入力される。送信電力増幅器21の出力の一部
は周波数変換器75で周波数f1-f0,f2-f0,f3-f0,
4-f0の多重信号に周波数変換され、フィルタ76通
過後にAD変換器26でAD変換されフィードバック信
号SFとして歪補償係数演算部27に入力する。
【0060】一方、送信信号x1(t),x2(t),x3(t),
4(t)は周波数シフト部771〜774でexpj(ω10)
t,expj(ω20)t,expj(ω30)t,expj(ω40)t
(ただしωn=2πfn)を乗算されて周波数f1-f0,f2-
0,f3-f0,f4-f0に周波数シフトを施された後(図
19の(b)参照)、合成部78で周波数多重され、歪
補償装置に参照信号SRとして入力する。歪補償装置
は、参照信号SRとフィードバック信号SFを用いて電力
増幅器21の非線形歪みに起因する誤差信号Eを計算し
て出力する。DA変換器62は得られた誤差信号EをD
A変換し、フィルタ79を介して周波数変換部80に入
力する。周波数変換部80は誤差信号Eに周波数f0
信号を乗算して、周波数f1,f2,f3,f4の誤差信号に
アップコンバートする。合成部64は周波数f1,f2,f
3,f4の主信号(送信信号)SMと周波数f1,f2,f3,f
4の誤差信号Eを合成し、合成信号を送信電力増幅器2
1に入力する。これにより周波数多重信号(主信号)に
アンプの非線形歪みの逆特性を付加した信号が得られ
る。
【0061】図20は図13の第1実施例の歪補償装置
を図18のマルチキャリア送信装置に適用した場合の第
5実施例であり、図13及び図18と同一部分には同一
符号を付している。但し、701〜703はタイミング合
わせ用の遅延回路である。図21は図15の第2実施例
の歪補償装置を図18のマルチキャリア送信装置に適用
した場合の第5実施例であり、図15及び図18と同一
部分には同一符号を付している。図22は図16の第3
実施例の歪補償装置を図18のマルチキャリア送信装置
に適用した場合の第7実施例であり、図16及び図18
と同一部分には同一符号を付している。図23は図17
の第4実施例の歪補償装置を図18のマルチキャリア送
信装置に適用した場合の第8実施例であり、図17及び
図18と同一部分には同一符号を付している。
【0062】(f)別のマルチキャリアの送信装置に適
用した実施例 図24は複数の送信信号をマルチキャリア信号を用いて
送信する別の送信装置の構成図であり、4つの周波数を
多重して送信する場合の例を示している。各キャリアの
送信信号x1(t),x2(t),x3(t),x4(t)は、周波数シ
フト部911〜914でexpjω1t,expjω2t,expjω3t,
expjω4t(ただしωn=2πfn)を乗算されて周波数f1,
2,f3,f4に周波数シフトを施された後(図25
(a)参照)、各々独立のDA変換器921〜924によ
りアナログ信号に変換され、合成部93で周波数多重さ
れる。周波数多重信号はローパスフィルタ99を通過
後、周波数シフト部100で高周波数帯f0-f1,f0-f
2,f0-f3,f0-f4にシフトされ(図25(b)参
照)、主信号SMとなって合成部64に入力する。以
後、周波数多重信号(主信号)SMは合成部64において
誤差信号発生部61から出力する誤差信号Eと合成され
て送信電力増幅器21に入力される。送信電力増幅器2
1の出力の一部は周波数変換器94で周波数f1,f2,f
3,f4の低周波数帯の多重信号に周波数変換され、フィ
ルタ95通過後にAD変換器26でAD変換されフィー
ドバック信号SFとして歪補償係数演算部27に入力す
る。
【0063】又、周波数シフト部911〜914の出力は
合成部96で周波数合成された後、歪補償装置に参照信
号SRとして入力する。歪補償装置は、参照信号SRとフ
ィードバック信号SFを用いて電力増幅器21の非線形
歪みに起因する誤差信号Eを計算して出力する。DA変
換器62は得られた誤差信号EをDA変換し、フィルタ
97を介して周波数変換器98に入力する。周波数変換
器98は周波数f1,f2,f3,f4の誤差信号Eに周波数
0の高周波数信号を乗算して高周波数帯f0-f1,f0-
2,f0-f3,f0-f4にシフトする。合成部64は主信
号(送信信号)SMと誤差信号Eを合成し、合成信号を
送信電力増幅器21にに入力する。これにより周波数多
重信号(主信号)にアンプの非線形歪みの逆特性を付加
した信号が得られる。
【0064】図26は図13の第1実施例の歪補償装置
を図24のマルチキャリア送信装置に適用した場合の第
9実施例であり、図13及び図24と同一部分には同一
符号を付している。但し、901〜903はタイミング合
わせ用の遅延回路である。図27は図15の第2実施例
の歪補償装置を図24のマルチキャリア送信装置に適用
した場合の第10実施例であり、図16及び図24と同
一部分には同一符号を付している。図28は図16の第
3実施例の歪補償装置を図24のマルチキャリア送信装
置に適用した場合の第11実施例であり、図17及び図
24と同一部分には同一符号を付している。図29は図
17の第4実施例の歪補償装置を図24のマルチキャリ
ア送信装置に適用した場合の第12実施例であり、図1
5及び図24と同一部分には同一符号を付している。
【0065】(D)フィードバック信号の振幅制御機能
を備えた歪補償装置 以上の実施例では歪補償係数を補正することにより歪補
償処理後の送信信号が制限レベルを越えないように制御
するものである。しかし、以下の実施例では送信電力増
幅器からのフィードバック信号の振幅を制御して歪補償
処理後の送信信号が制限レベルを越えないようにする。
【0066】(a)第1実施例 図30は送信信号x(t)の振幅あるいは電力に基づいて
フィードバック信号y(t)の振幅を制御する第1実施例
の歪補償装置の構成図である。21は関数f(p)の非線
形歪を発生するデバイス(送信電力増幅器)、22は送
信電力増幅器の歪を補正する歪補償係数h(p)を送信信
号x(t)のパワーp(=|x(t)|2)に対応させて記憶する歪
補償係数記憶部、23は送信信号x(t)のパワーpに応
じた歪補償係数hn(p)を記憶部22から読み出し、該歪
補償係数hn(p)を用いて送信信号x(t)に歪補償処理(=
x(t)*hn(p))を施すプリディストーション部、24は
歪補償処理を施されたディジタルの送信信号x(t)*h
n(p)をアナログ信号に変換するDA変換器、25は送信
電力増幅器の出力信号y(t)を帰還する帰還系、26は
出力信号すなわちフィードバック信号y(t)をディジタ
ルに変換するAD変換器、27は歪補償前の送信信号x
(t)とフィードバック信号y(t)に基づいて歪補償係数h
n+1(p)を演算する歪補償係数演算部、31は歪補償係数
記憶部22の読み出しアドレス/書き込みアドレスを発
生する送信信号のパワー演算部、81は歪補償前の送信
信号x(t)の振幅あるいは電力|x(t)|2に基づいてフィ
ードバック信号y(t)の振幅を制御する振幅制御部であ
る。
【0067】歪補償係数演算部27は図3に示す歪補償
係数演算部と同一の構成を有しているが、歪補償前の送
信信号x(t)とフィードバック信号の差分e(t)を演算す
る減算器27bのみ示し、その他は歪補償係数演算主要
部27′として示している。振幅制御部81は、送信信
号x(t)の振幅あるいは電力とゲインの対応関係を保存
し、送信信号x(t)に応じたゲインGを出力するゲイン
設定部81a、フィードバック信号y(t)にゲインGを
乗算する乗算器81bを有している。送信電力増幅器2
1の線形領域では、出力信号の振幅、位相がひずむこと
はない。しかし、送信電力増幅器21の非線形領域で
は、歪補償前の送信信号x(t)とフィードバック信号y
(t)の差e(t)が大きくなり、歪補償係数演算部27から
出力する歪補償係数hn+1(p)が大きくなる。この歪補償
係数hn+1(p)はいつか読み出されてプリディストーショ
ン部23より歪補償信号x(t)*hn+1(p)が出力する。こ
のとき、歪補償信号 x(t)*hn+1(p)がDA変換器リミッ
トを越えると該DA変換器において振幅歪、位相歪が発生
する。以上の傾向は送信信号が大きい程、大になる。従
って何らの対策もしなければ電力増幅器の非線形領域に
おいて振幅歪、位相歪が発生する。
【0068】そこで、振幅制御部81は非線形領域にお
いて、歪補償前の送信信号x(t)に基づいてフィードバ
ック信号y(t)の振幅を大きくしてこれらの差e(t)が大
きくならないように制御する。このようにすれば、歪補
償係数hn+1(p)が大きくなるのを防止でき、歪補償信号
x(t)*hn+1(p)がDA変換器リミットを越えないようにで
き、振幅歪や位相歪の発生を防止できる。ところで、送
信信号x(t)とフィードバック信号y(t)の差e(t)は、
送信電力増幅器の非線形の度合が大きくなるに従って、
すなわち、歪補償前の送信信号x(t)のレベルが大きく
なるに従って、大きくなる。そこで、ゲイン設定部81
aに、例えば図31(a)〜(c)のいずれかに示すゲ
イン・振幅特性(あるいはゲイン・電力特性)を設定す
る。図31(a)は、送信電力増幅器21の線形領域に
おいてゲインGを1に固定し、非線形領域において送信
信号振幅(あるいは電力)の一次関数に従ってゲインを
増加する特性であり、図31(b)は非線形領域におい
て送信信号振幅(あるいは電力)の二次関数に従ってゲ
インを増加する特性であり、図31(c)は非線形領域
において送信信号振幅(あるいは電力)に従ってステッ
プ状にゲインを増加する特性である。
【0069】以上より、歪補償前の送信信号x(t)が線
形/非線形境界信号レベルXB以下ではゲインG=1である
ため、振幅制御部81はフィードバック信号y(t)のレ
ベルを変化しない。しかし、歪補償前の送信信号x(t)
が線形/非線形境界信号レベルXB以上になると、ゲイン
Gがゲイン設定部81aの設定関数に従って1より大き
くなる。このため、振幅制御部81は、y(t)′=G・
y(t)(G>1)の信号を出力し、減算器27bから出力
する差分e(t)が減少する。この結果、歪補償係数hn+1
(n)が大きくなるのを防止でき、歪補償信号x(t)*hn+1
(p)がDA変換器リミットを越えないようにでき、振幅歪
や位相歪の発生を抑えることができる。以上では、非線
形領域においてゲインを図31(a)〜(c)に示す特
性に従って制御する場合について説明したが、これらの
特性に限らず任意の関数に従ってゲインを制御すること
ができる。又、以上では、ゲインGを瞬時に変化させる
場合について説明したが、時間に対して指数関数的に設
定値まで漸近変化させても良いし、あるいは、一次関数
的に設定値まで変化させるようにしても良い。つまり
は、電力増幅器の特性及び帰還系の特性を考慮し、ゲイ
ンGの関数を選定し、又、ゲインGの時間制御について
も同様に決定する。
【0070】図32、図33は本発明の第1実施例の第
1、第2の変形例であり、AD変換する前にフィードバッ
ク信号y(t)の振幅をアナログ的に制御する例である。
図32では、振幅制御部81をAD変換器26の前段に設
け、可変利得増幅器(VGA: Variable Gain Amplifier)8
1cのゲインGを送信信号x(t)のレベルに従って制御
し、該可変利得増幅器でフィードバック信号y(t)を増
幅して出力する。図33では、振幅制御部81をAD変換
器26の前段に設け、可変減衰器(VATT:Variable ATTen
ater)81dの減衰量を送信信号x(t)のレベルに従って
制御し、該可変減衰器でフィードバック信号y(t)を所
定量減衰した後、一定ゲインのアンプ81eで増幅して
出力する。図32、図33の変形例は以降の実施例にも
適用できるものである。
【0071】(b)第2実施例 図34はフィードバック信号y(t)の振幅を制御する第
2実施例の歪補償装置の構成図であり、図30の第1実
施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点
は、(1) 歪補償後の送信信号がDA変換器リミットLML(図
2参照)を越えたか否かを検出するDACリミットオーバ
検出部82を設けた点、(2) 歪補償後の送信信号がDA変
換器リミットLMLを越えたときに、振幅制御部81がフ
ィードバック信号y(t)の振幅を制御する点、(3) ゲイ
ン設定部81aに送信信号x(t)のレベルに依存しない
固定ゲインG。(>1)が設定されている点である。歪
補償後の送信信号(歪補償信号)x′(t)がDA変換器リミ
ットLMLを越えれば出力信号y(t)の振幅及び位相はひず
むと共に、振幅が小さくなる。そこで、DACリミットオ
ーバ検出部82は歪補償後の送信信号がDA変換器リミッ
トLMLを越えたかチェックし、越えれば、振幅制御部8
1は一定のゲインG。(>1)をフィードバック信号y(t)
に乗算する。この結果、減算器27bから出力する差分
e(t)が減少して歪補償係数 hn+1(n)が大きくなるの
を防止でき、歪補償信号がDA変換器リミットLMLを越え
ないようにでき、以後、振幅歪や位相歪の発生を抑える
ことができる。
【0072】(c)第3実施例 図35は送信信号x(t)の振幅あるいは電力に基づいて
フィードバック信号y(t)の振幅を制御する第3実施例
の歪補償装置の構成図であり、第2実施例と同一部分に
は同一符号を付している。異なる点は、(1) ゲインGを
固定しない点、(2) ゲイン設定部81aに図31(a)
〜(c)のいずれかの特性が設定されたゲインテーブル
を設けている点、(3) 振幅制御部81は歪補償信号
x′(t)がDA変換器リミットLMLを越えたとき、ゲインG
を送信信号x(t)のレベルに基づいて制御する点、であ
る。DACリミットオーバ検出部82はプリディストーシ
ョン部23から出力する歪補償信号x′(t)がDACリミッ
トLMLを越えたかチェックしている。歪補償信号x′(t)
がDA変換器リミット範囲内の値であれば、振幅制御部8
1のゲイン設定部81aはG=1を出力し、フィードバ
ック信号の振幅を変化しない。
【0073】しかし、歪補償信号x′(t)がDA変換器リ
ミットを越えれば、DACリミットオーバ検出部82は振
幅制御部81にゲイン切替を指示する。これにより、ゲ
イン設定部81aはゲインテーブル(図示せず)より送
信信号x(t)のレベルに応じたゲインG(>1)を読出
して乗算器81bに入力する。乗算器81bはフィード
バック信号y(t)にゲインG(>1)を乗算し、信号y
(t)′(=G・y(t))を出力する。この結果、減算器2
7bから出力する差分e(t)が減少し、歪補償係数hn+1
(n)は大きくならず、歪補償信号はDA変換器リミットを
越えなくなり、振幅歪や位相歪が発生しなくなる。第3
実施例によれば、送信信号x(t)のレベルに基づいてゲ
インを制御するため、ゲイン固定の第2実施例に比べて
木目細かな振幅歪、位相歪の発生防止制御が可能にな
る。
【0074】(d)第4実施例 図36は送信信号x(t)の振幅あるいは電力に基づいて
フィードバック信号y(t)の振幅を制御する第4実施例
の歪補償装置の構成図であり、第3実施例と同一部分に
は同一符号を付している。異なる点は、(1) 歪補償前の
送信信号x(t)の電力|x(t)|2をk倍(kは一定値)す
る乗算器83が設けられている点、(2) 歪補償信号x′
(t)の電力|x′(t)|2を演算する演算部84が設けられ
ている点、(3) k倍の送信信号電力k・|x(t)|2と歪補
償信号の電力|x′(t)|2の差を演算する演算部85が設
けられている点、(4) 歪補償信号の電力|x′(t)|2がk
倍の送信信号電力k・|x(t)|2より大きいとき、フィー
ドバック信号y(t)の振幅制御の開始を指示する差信号
処理部86を設けている点、(5) 振幅制御部81は振幅
制御開始指示によりフィードバック信号y(t)の振幅制
御を行う点、である。尚、kは歪補償係数記憶部22に
記憶されている歪補償係数の平均値あるいは電力増幅器
21の種類に応じた一定値である。
【0075】図37は第4実施例の歪補償装置の全体の
処理フローである。DACリミットオーバ検出部82はプ
リディストーション部23から出力する歪補償信号x′
(t)がDACリミットLMLを越えたかチェックしている(ス
テップ101)。歪補償信号x′(t)がDA変換器リミッ
ト範囲内の値であれば、振幅制御部81のゲイン設定部
81aはG=1を出力し、フィードバック信号の振幅を
変化しない。しかし、歪補償信号x′(t)がDA変換器リ
ミットを越えれば、DACリミットオーバ検出部82は演
算部84に歪補償信号の電力|x′(t)|2の演算を指示す
る。これにより、演算部84は歪補償信号の電力|x′
(t)|2を演算する(ステップ102)。又、パワー演算
部31は送信信号の電力|x(t)|2を演算し、乗算部83
はk・|x(t)|2を演算する(ステップ103,10
4)。ついで、演算部85は次式 d=|x′(t)|2−k・|x(t)|2 (1) の演算を行い、演算結果dを差信号処理部86に入力す
る。差信号処理部86は d=|x′(t)|2−k・|x(t)|2>0 (2) であるかチェックし(ステップ105)、「YES」で
あればゲイン更新を振幅制御部81に指示する。これに
より、振幅制御部81のゲイン設定部81aはゲインテ
ーブルより送信信号x(t)のレベルに応じたゲインG
(>1)を読出して乗算器81bに入力する(ステップ
106)。
【0076】以後、乗算器81bはフィードバック信号
y(t)にゲインG(>1)を乗算し、信号y(t)′(=G
・y(t))を出力する。この結果、減算器27bから出
力する差分e(t)が減少し、歪補償係数hn+1(n)は大き
くならず、歪補償信号はDA変換器リミットを越えなくな
り、振幅歪や位相歪が発生しなくなる。以上の説明で
は、演算部85で送信信号と歪補償信号の電力差dを演
算し、該電力差に基づいてゲインを切り替えてフィード
バック信号の振幅制御をしたが、送信信号と歪補償信号
の振幅差に基づいてゲインを切り替えてフィードバック
信号の振幅制御することもできる。以上、第4実施例に
よれば、歪補償信号x′(t)がDACリミットを越え、かつ
送信信号x(t)と歪補償信号x′(t)の差が大きくなった
ときにのみ、送信信号x(t)の振幅あるいは電力に基づ
いてゲインGを制御する。このため、真に必要なときを
見極めてゲインを制御し、不要な時にはゲイン制御をし
ないから、より木目細かな振幅歪、位相歪の抑制制御が
できる。
【0077】図38は第4実施例の第1変形例であり、
第4実施例と同一部分には同一符号を付している。異な
る点は、(1) 式(2)が成立するとき(d>0)、差信号
処理部86は振幅制御部81にフィードバック信号の振
幅制御の開始を指示すると共に、その差dが閾値DTH
越えたとき、歪補償係数演算部27に歪補償係数演算停
止を指示する点、(2) 歪補償係数演算部27は演算停止
指示により歪補償係数の演算/更新を停止する点、であ
る。dが閾値DTH以上に大きくなると、その時演算され
た歪補償係数の歪補償に対する効果が疑わしくなる。す
なわち、歪補償係数の信頼度が弱くなる。そこで、該差
dが閾値DTH以上に大きくなった時d<DTHとなるま
で、歪補償係数の更新を行わず、以後それまでに得られ
ている歪補償係数により歪補償信号を発生する。
【0078】さて、k倍の送信信号電力|x(t)|2と歪補
償信号電力|x′(t)|2の差である(1)式のdが0以下で
あれば(d≦0)、歪補償信号x′(t)がDACリミットを
越えていても、ゲイン設定部81aはG=1を乗算器8
1bに入力し、フィードバック信号y(t)の振幅を変化
しない。しかし、歪補償信号x′(t)がDACリミットを越
え、かつd>0になれば、ゲイン設定部81aは送信信
号x(t)に応じたゲインG(>1)をゲインテーブルよ
り読出して乗算器81bに入力する。乗算器81bはフ
ィードバック信号y(t)にゲインG(>1)を乗算し、
信号y(t)′(=G・y(t))を出力する。この結果、減
算器27bから出力する差分e(t)が減少し、歪補償係
数hn+1(n)は大きくならず、歪補償信号はDA変換器リミ
ットを越えなくなり、振幅歪や位相歪が発生しなくな
る。又、差dが更に大きくなって閾値DTH以上になる
と、差信号処理部86は歪補償係数演算停止を歪補償係
数演算部27に指示する。これにより、歪補償係数演算
部27は歪補償係数演算を停止し、歪補償係数の更新を
行わない。以上ように、k倍の送信信号電力と歪補償信
号電力の差dが閾値DTH以上に大きくなったとき、歪補
償係数の更新を停止するようにしたから、歪補償係数内
に効果が疑わしい値になるのを防止できる。
【0079】図39は第4実施例の第2変形例であり、
第4実施例と同一部分には同一符号を付している。異な
る点は、(1) 歪補償係数演算に使用するステップサイズ
パラメータμを発生するμ発生部27gを設けている
点、(2) 式(2)が成立するとき(d>0)、差信号処理
部86は振幅制御部81にフィードバック信号の振幅制
御の開始を指示すると共にその差dをμ発生部27gに
入力している点、(3) μ発生部27gは差dの値に基づ
いてステップサイズパラメータμを制御する点、であ
る。図40に示すように、所要ACPRを満たすように歪み
を補償し終わるまでの収束時間はステップサイズパラメ
ータμの大きさに依存し、大きいほど収束時間は短くな
る。ただし、μが大きいと目標値近傍での安定性は悪く
なる。そこで、差dの大きさに基づいてμの値を制御
し、リニアライザの収束の安定性を考慮しつつ収束時間
を短縮する。例えば、差dが閾値を超え、歪み補償制御
系が発散するような状況であれば、μの値を大きくして
発散を急速に防止する。このときゲインGを一定として
も良いし、μの値に対応するように動的に(例えば1次関
数に従って)を制御しても良い。又、差dが減少すれば
それに応じてμを減少して定常値に戻す。このようにす
れば、減算器27bから出力する差分e(t)を短時間で
小さくでき歪補償信号振幅が制限値を超えないよう制御
することができる。
【0080】(e)第5実施例 第1〜第4実施例はシングルキャリアの送信装置に適用
した例であるが、マルチキャリアの送信装置にも適用で
きる。図41は複数の送信信号をマルチキャリア信号を
用いて送信する場合の歪補償装置(マルチキャリアリニ
アライザ)の構成図であり、4つの周波数を多重して送
信する場合の例を示している。ディジタルの各送信信号
1(t),x2(t),x3(t),x4(t)は周波数シフト部51
〜54でexp(jω1t),exp(jω2t),exp(jω3t),exp(j
ω4t)(ωn=2πfn)を乗算されて周波数f1,f2,f3,f4
に周波数シフトを施された後、合成部55で周波数多重
される。このディジタル周波数多重信号はシングルキャ
リアの歪補償装置(図30)における送信信号x(t)に
対応し、以後、シングルキャリアの場合と同様の歪補償
処理が行われる。図42はマルチキャリアリニアライザ
の効果説明図であり、実線は歪補償なしのスペクトラム
特性、点線は歪補償ありのスペクトラム特性である。
尚、図41は、第1実施例の歪補償装置をマルチキャリ
ア送信が可能なように構成した例であるが、同様に第2
〜第4実施例の歪補償装置をマルチキャリア送信が可能
なように構成することができる。
【0081】(f)第6実施例 以上の第1〜第5実施例では、送信信号x(t)に歪補償
係数hn(p)を乗算して歪補償信号x′(t)を発生して送
信電力増幅器21に入力する歪補償装置に適用した例で
あるが、主信号(送信信号)x(t)と該送信信号に付加
する歪成分(誤差信号)E(t)のそれぞれを独立にDA
変換した後、合成して送信電力増幅器に入力する歪補償
装置にも適用できる。図43はアナログの送信信号と誤
差信号E(t)を合成する歪補償装置の第6実施例の構成
図であり、これまでの実施例と同一部分には同一符号を
付している。図中、21は関数f(p)の非線形歪を発生
するデバイス(送信電力増幅器)、22は送信電力増幅
器の歪を補正する歪補償係数h(p)を送信信号x(t)のパ
ワーp(=|x(t)|2)に対応させて記憶する歪補償係数
記憶部、23は歪補償信号を出力するプリディストーシ
ョン部、25は送信電力増幅器の出力信号y(t)を帰還
する帰還系、26はフィードバック信号y(t)をディジ
タルに変換するAD変換器、27は歪補償前の送信信号
x(t)とフィードバック信号y(t)に基づいて歪補償係数
n+1(p)を演算する歪補償係数演算部、31は歪補償係
数記憶部22の読み出しアドレス/書き込みアドレスを
発生する送信信号のパワー演算部、81は歪補償前の送
信信号x(t)の振幅あるいは電力に基づいてフィードバ
ック信号y(t)の振幅を制御する振幅制御部である。以
上の構成は図30の第1実施例と同様であり、各部は第
1実施例と同様に動作する。
【0082】プリディストーション部23において、6
1は誤差信号発生部であり、送信信号のパワー|x(t)|2
に応じた歪補償係数hn(p)を記憶部22から読み出し、
該歪補償係数hn(p)を送信信号x(t)に乗算する乗算器
61a、乗算器の出力信号x(t)*hn(p)と送信信号x
(t)との差である誤差信号E(t)を出力する減算器61b
を有している。62はディジタルの誤差信号E(t)をア
ナログに変換するDA変換器、63は送信信号(主信号)x
(t)をアナログに変換するDA変換器、64はアナログの
送信信号x(t)アナログの誤差信号E(t)を合成して出力
する合成部である。
【0083】送信信号x(t)に対する歪補償処理に際し
て、誤差信号発生部61は記憶部22より歪補償係数h
n(p)を読み出して誤差信号E(t)を出力し、合成部64
はDA変換器62、63でそれぞれ独立にDA変換され
たアナログの主信号(送信信号)と誤差信号を合成して
送信電力増幅器21に入力する。誤差信号の振幅は小さ
いため、誤差信号のみを出力するDA変換器62のビッ
ト精度を低くでき、又、送信信号のみを出力するDA変
換器63に大きなダイナミックレンジが不要であり、該
DA変換器のビット精度を低くできる。振幅制御部81
は送信信号x(t)が線形/非線形境界信号レベルXB(図3
1参照)以下では、ゲインG=1としフィードバック信
号y(t)のレベルを変化せず、そのまま歪補償係数演算
部27に入力する。歪補償係数演算部27は送信信号x
(t)とフィードバック信号y(t)の差e(t)を演算し、該
差e(t)に基づいて歪補償係数hn+1(p)を演算して歪補
償係数記憶部22に格納する。一方、送信信号x(t)が
線形/非線形境界信号レベルXB以上になると、振幅制御
部81はゲインGを送信信号x(t)に応じて制御し、G
>1にする。このため、送信信号x(t)が線形/非線形境
界信号レベルXB以上になって、出力信号y(t)が小さく
なり、差分e(t)が大きくなっても、直ちに振幅制御部
81はy(t)′=G・y(t)(G>1)の信号を出力し、減
算器27bから出力する差分e(t)を減少する。この結
果、歪補償係数hn+1(n)が大きくなるのを防止でき、歪
補償信号がDA変換器リミットを越えないようにでき、振
幅歪や位相歪の発生を抑えることができる。
【0084】第6実施例はシングルキャリアの送信装置
に適用した例であるが、マルチキャリアの送信装置にも
適用できる。図44は複数の送信信号をマルチキャリア
信号を用いて送信する送信装置の構成図であり、図43
の第6実施例に図24のマルチキャリア構成を適用した
例で、同一部分には同一符号を付している。図44にお
いて、ディジタルの各送信信号x1(t)〜x4(t)にキャリ
ア間隔によって決まるディジタル周波数シフト演算を施
して多重し、該周波数多重信号をディジタルの送信信号
とする第1の周波数多重部96、前記各周波数シフト信
号をDA変換器921〜924でアナログ信号に変換して
多重し、該周波数多重信号をアナログの送信信号とする
第2の周波数多重部93が設けられている。誤差信号発
生部61は周波数多重されたディジタルの送信信号SR
に基づいて誤差信号Eを発生し、DA変換器62は該誤
差信号をアナログ信号に変換し、合成部64はDA変換
器出力とアナログの送信信号SMを合成して送信電力増
幅器21に入力する。以上、本発明を実施例により説明
したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に
従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除す
るものではない。
【0085】
【発明の効果】以上本発明によれば、DA変換器の入力振
幅がDA変換器のリミットを越えないように事前に歪補償
係数の大きさをその位相を維持したまま補正するから、
振幅制限しても位相追従が可能になる。この結果、歪補
償しない場合以上に歪特性を劣化させることはない。
又、本発明によれば、歪補償後の送信信号のパワーが許
容されている上限パワーを越えないように事前に歪補償
係数の大きさをその位相を維持したまま補正するから、
振幅制限しても位相追従が可能になる。又、本発明によ
れば、予め歪補償係数の補正値をテーブル化しておくこ
とにより比較演算、補正値演算処理を不要にでき、構成
をシンプルにでき、かつ、補正値を簡単に求めることが
できる。
【0086】又、本発明によれば、分母を2の冪数で近
似することにより、補正値算出に際して必要になる割算
をビットシフトで簡単に求めることができる。又、本発
明によれば、歪補償前の送信信号の振幅(あるいは電
力)とゲインの対応をテーブル化しておき、実際の送信
信号振幅あるいは電力に応じたゲインをテーブルより求
め、該ゲインに基づいて送信電力増幅器からのフィード
バック信号の振幅を制御するようにしたから、フィード
フォワード方式により歪補償信号の振幅が制限値をオー
バしないようにできる。この結果、簡単な構成により、
信号の有意成分(振幅及び位相)が欠落することがなくな
り、歪み補償を安定に行うことが可能になる。
【0087】又、本発明によれば、歪補償信号(歪補償
後の送信信号)の振幅が制限値を越えた時、送信信号と
送信電力増幅器からのフィードバック信号との差が小さ
くなるようにゲインを大きくして該フィードバック信号
の振幅を制御し、歪補償係数が大きくなるのを防止す
る。この結果、以後、歪補償信号振幅が制限値を越えな
いようにでき、信号の有意成分(振幅及び位相)が欠落す
ることがなくなり、歪み補償を安定に行うことが可能に
なる。この場合、ゲインGを1以上の一定値に固定すれ
ば振幅制御を簡単に行うことができ、又、ゲインGをテ
ーブル化しておき送信信号に応じて制御すれば、木目細
かな振幅歪、位相歪の発生防止制御が可能になる。
【0088】又、本発明によれば、歪補償前の送信信号
と歪補償信号との差が大きくなったときにのみ、送信信
号のレベルに基づいてゲインGを制御するようにしたか
ら、真に必要なときを見極めてゲイン制御し、不要な時
にはゲイン制御をしないから、より木目細かな振幅歪、
位相歪の抑制制御ができる。又、本発明によれば、歪補
償前の送信信号と歪補償信号の差が閾値以上に大きくな
ったとき、歪補償係数の更新を停止するようにしたか
ら、歪補償係数が効果的に疑わしい値になるのを防止で
きる。又、本発明によれば、歪補償前の送信信号と歪補
償信号の差に基づいて歪補償係数更新のパラメータであ
るμの大きさを制御するようにしたから、リニアライザ
の収束の安定性を考慮しつつ収束時間を短縮できる。例
えば、上記差が閾値を超え、歪み補償制御系が発散する
ような状況であれば、μの値を大きくして発散を急速に
防止し、差が減少すればそれに応じてμを減少して定常
値に戻すことにより、収束性と安定性を維持しつつ歪補
償信号振幅が制限値を超えないよう制御することができ
る。
【0089】又、本発明によれば、(1) 送信信号に歪補
償係数を乗算して歪デバイスに入力する第1の歪補償方
式、及び(2) 参照信号(送信信号)に歪補償係数を乗算
して得られた信号と送信信号との差を誤差信号として発
生し、誤差信号、主信号(送信信号)を別個にDA変換
して合成して歪デバイスに入力する第2の歪補償方式の
両方に適用することができる。又、本発明によれば、シ
ングルキャリアの送信装置やマルチキャリアの送信装置
の両方に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシングルキャリアタイプの歪補償装置
の概略構成図である。
【図2】本発明の原理説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成図である。
【図5】本発明の第3実施例の構成図である。
【図6】本発明の第4実施例の構成図である。
【図7】本発明の第5実施例の構成図である。
【図8】本発明の第6実施例の構成図である。
【図9】マルチキャリアタイプの送信装置に歪補償装置
を付加した構成図である。
【図10】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第7実施例)である。
【図11】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第8実施例)である。
【図12】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第9実施例)である。
【図13】アナログの送信信号と誤差信号を合成して歪
デバイスに入力する第1実施例である。
【図14】本発明の原理説明図である。
【図15】アナログの送信信号と誤差信号を合成して歪
デバイスに入力する第2実施例である。
【図16】アナログの送信信号と誤差信号を合成して歪
デバイスに入力する第3実施例である。
【図17】アナログの送信信号と誤差信号を合成して歪
デバイスに入力する第4実施例である。
【図18】マルチキャリアタイプの送信装置に歪補償装
置を付加した構成図である。
【図19】周波数変換説明図である。
【図20】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第5実施例)である。
【図21】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第6実施例)である。
【図22】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第7実施例)である。
【図23】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第8実施例)である。
【図24】マルチキャリアタイプの別の送信装置に歪補
償装置を付加した構成図である。
【図25】周波数変換説明図である。
【図26】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第9実施例)である。
【図27】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第10実施例)である。
【図28】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第11実施例)である。
【図29】マルチキャリアタイプの歪補償装置の構成図
(第12実施例)である。
【図30】フィードバック信号の振幅制御機能を備えた
歪補償装置の第1実施例である。
【図31】送信信号振幅(電力)とゲインの関係説明図で
ある。
【図32】第1実施例の第1の変形例である。
【図33】第1実施例の第2の変形例である。
【図34】フィードバック信号の振幅制御機能を備えた
歪補償装置の第2実施例である。
【図35】フィードバック信号の振幅制御機能を備えた
歪補償装置の第3実施例である。
【図36】フィードバック信号の振幅制御機能を備えた
歪補償装置の第4実施例である。
【図37】第4実施例の全体の処理フローである。
【図38】第4実施例の第1変形例である。
【図39】第4実施例の第2変形例である。
【図40】μ値と収束時間の関係説明図である。
【図41】マルチキャリアタイプの送信装置に本発明の
歪補償装置を付加した構成例である。
【図42】マルチキャリアリニアライザの効果例であ
る。
【図43】フィードバック信号の振幅制御機能を備えた
歪補償装置の第6実施例である。
【図44】マルチキャリアタイプの送信装置の構成図で
ある。
【図45】従来の送信装置の構成図である。
【図46】送信電力増幅器の非直線性による問題点説明
図である。
【図47】電力増幅器の効率特性説明図である。
【図48】従来のディジタル非直線型歪補償機能を備え
た送信装置の構成図である。
【図49】補償部の機能構成図である。
【図50】適応LMSアルゴリズムによる歪補償処理説明
図である。
【図51】x(t)=I(t)+jQ(t)と複素表現した送信装
置全体の構成図である。
【図52】従来の歪補償装置の問題点説明図である。
【符号の説明】
21・・歪デバイス(送信電力増幅器) 22・・歪補償係数記憶部 23・・プリディストーション部 24・・DA変換器 25・・帰還系 26・・AD変換器 27・・歪補償係数演算部 28・・歪補償係数更新部 29・・比較部 30・・歪補償係数補正部 31・・パワー演算部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 13/00 H04J 13/00 A H04L 27/36 H04L 27/00 F (72)発明者 久保 徳郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 広吉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 FA01 FA17 FA19 GN03 GN06 GN07 HN03 HN04 HN07 KA00 KA15 KA17 KA26 KA33 KA34 KA41 KA53 KA55 MA11 SA14 TA01 TA02 TA03 TA06 TA07 5J091 AA01 AA41 CA21 FA01 FA17 FA19 KA00 KA15 KA17 KA26 KA33 KA34 KA41 KA53 KA55 MA11 SA14 TA01 TA02 TA03 TA06 TA07 5K004 AA08 JE00 JF04 5K022 AA11 DD01 DD13 DD19 DD24 EE01 EE21

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電力増幅器の歪を補償するための歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメモ
    リ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送信
    信号に歪補償処理を施すプリディストーション部、歪補
    償処理を施されたディジタルの送信信号をアナログ信号
    に変換して送信電力増幅器に入力するDA変換器、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィード
    バックされるフィードバック信号とに基づいて歪補償係
    数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪補償係数
    でメモリに記憶されている歪補償係数を更新する歪補償
    係数更新部を備えた歪補償装置において、 歪補償処理を施された送信信号が前記DA変換器のダイ
    ナミックレンジを越えないように、前記歪補償係数演算
    部で演算された歪補償係数を補正する歪補償係数補正部
    を備え、 前記歪補償係数更新部は前記補正された歪補償係数で前
    記メモリに記憶されている歪補償係数を更新することを
    特徴とする歪補償装置。
  2. 【請求項2】 送信電力増幅器の歪を補償するための歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメモ
    リ、送信信号x(t)のパワーに応じた歪補償係数hn(p)
    をメモリから読み出し、該歪補償係数を用いて送信信号
    に歪補償処理を施すプリディストーション部、歪補償処
    理を施されたディジタルの送信信号をアナログ信号に変
    換するDA変換器、歪補償前の送信信号と送信電力増幅
    器の出力信号に基づいて歪補償係数hn+1(p)を演算する
    歪補償係数演算部、演算された歪補償係数hn+1(p)を送
    信信号x(t)のパワーに対応させて前記メモリに記憶す
    ることにより歪補償係数を更新する歪補償係数更新部を
    備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn+1(p)を前
    記メモリに記憶する前に、該歪補償係数hn+1(p)を用い
    た歪補償処理によりプリディストーション部より出力さ
    れ送信信号のパワーPaと設定上限パワーPmaxを比較す
    る比較部、 該送信信号パワーPaが上限パワーPmax以下となるよう
    に歪補償係数hn+1(p)を補正する歪補償係数補正部を備
    え、 前記歪補償係数更新部は、送信信号のパワーPaが前記
    上限パワーPmaxより大きいとき、補正された歪補償係
    数hn+1(p)′を前記メモリに記憶することにより歪補償
    係数を更新することを特徴とする歪補償装置。
  3. 【請求項3】 前記歪補償処理を施された送信信号のパ
    ワーPaと設定上限パワーPmaxの比をm2とすれば、前
    記歪補償係数補正部は歪補償係数hn+1(p)を1/mする
    ことにより補正された歪補償係数hn+1(p)′を出力する
    することを特徴とする請求項2記載の歪補償装置。
  4. 【請求項4】 前記歪補償係数更新部は、送信信号のパ
    ワーPaが前記上限パワーより小さければ前記演算され
    た歪補償係数hn+1(p)を、送信信号のパワーPaが前記
    上限パワーより大きければ前記補正された歪補償係数h
    n+1(p)′を前記メモリに記憶することにより歪補償係数
    を更新する、 ことを特徴とする請求項3記載の歪補償装置。
  5. 【請求項5】 前記歪補償係数補正部は、演算された歪
    補償係数hn+1(p)よりその1/n(=hn+1(p)/n)を
    減算することにより歪補償係数を補正するとき、次式n
    ≦hn+1(p)/Δhn+1(p)≦2Nを満足する最小の整数N
    を求め、歪補償係数hn+1(p)の1/nの演算をNビット
    のシフト演算により実行することを特徴とする請求項2
    記載の歪補償装置。ただし、Δhn+1(p)は次式を hn+1(p)=hn(p)+Δhn+1(p) を満足する値である。
  6. 【請求項6】 送信電力増幅器の歪を補償するための歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメモ
    リ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送信
    信号に歪補償処理を施すプリディストーション部、歪補
    償処理を施されたディジタルの送信信号をアナログ信号
    に変換して送信電力増幅器に入力するDA変換器、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィード
    バックされるフィードバック信号とに基づいて歪補償係
    数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪補償係数
    でメモリに記憶されている歪補償係数を更新する歪補償
    係数更新部を備えた歪補償装置において、 設定上限パワーPmaxと送信信号x(t)のパワーとから求
    まる最大歪補償係数h(p)MAXの二乗値を出力する最大歪
    補償係数出力部、 前記歪補償係数演算部において歪補償係数hn+1(p)が演
    算された時、該歪補償係数の二乗値|hn+1(p)|2と前記
    最大歪補償係数の二乗値|h(p)MAX|2の大小を比較する
    比較部、 前記歪補償係数の二乗値が最大歪補償係数の二乗値より
    小さくなるように、歪補償係数を補正する歪補償係数補
    正部を備え、 前記歪補償係数更新部は、前記歪補償係数の二乗値が最
    大歪補償係数の二乗値より大きいとき、前記補正された
    歪補償係数で前記メモリに記憶されている歪補償係数を
    更新することを特徴とする歪補償装置。
  7. 【請求項7】 前記最大歪補償係数出力部は、送信信号
    x(t)のパワーに対応させて最大歪補償係数h(p)MAX
    二乗値を記憶するテーブルを備え、該テーブルより最大
    歪補償係数h(p)MAXの二乗値を求めて出力することを特
    徴とする請求項6記載の歪補償装置。
  8. 【請求項8】 前記演算された歪補償係数hn+1(p)を用
    いた歪補償処理によりプリディストーション部より出力
    される送信信号のパワーPaと設定上限パワーPmaxの比
    をm2とすれば、前記歪補償係数補正部は歪補償係数h
    n+1(p)を1/mすることにより補正することを特徴とす
    る請求項6記載の歪補償装置。
  9. 【請求項9】 歪補償係数更新部は、歪補償係数の二乗
    値|hn+1(p)|2が最大歪補償係数の二乗値|h(p)MAX|2
    り小さければ、前記演算された歪補償係数hn+1(p)を、
    歪補償係数の二乗値が最大歪補償係数の二乗値より大き
    ければ前記補正された歪補償係数hn+1(p)′(=hn+1(p)
    /m)を前記メモリに記憶することにより歪補償係数を更
    新する、 ことを特徴とする請求項6記載の歪補償装置。
  10. 【請求項10】 前記歪補償係数補正部は、演算された
    歪補償係数hn+1(p)よりその1/n(=hn+1(p)/n)
    を減算することにより歪補償係数を補正するとき、次式
    n≦hn+1(p)/Δhn+1(p)≦2Nを満足する最小の整数
    Nを求め、歪補償係数hn+1(p)の1/nの演算をNビッ
    トのシフトにより実行することを特徴とする請求項6記
    載の歪補償装置。ただし、Δhn+1(p)は次式を hn+1(p)=hn(p)+Δhn+1(p) を満足する値である。
  11. 【請求項11】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送
    信信号に歪補償処理を施すプリディストーション部、歪
    補償処理を施されたディジタルの送信信号をアナログ信
    号に変換して送信電力増幅器に入力するDA変換器、歪
    補償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィー
    ドバックされるフィードバック信号とに基づいて歪補償
    係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪補償係
    数でメモリに記憶されている歪補償係数を更新する歪補
    償係数更新部を備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn+1(p)を用
    いて送信信号x(t)に歪補償処理を施した時の送信信号
    のパワーがPaが設定上限パワーPmaxより小さくなるよ
    うに歪補償係数hn+1(p)を補正し、該補正された歪補償
    係数hn+1(p)′を|x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに対
    応させて記憶し、かつ、歪補償された送信信号のパワー
    Paが上限パワーPmaxより小さいとき、歪補償係数h
    n+1(p)をそのまま |x(t)|2,hn+1(p)の組み合わせに
    対応させて記憶するテーブルを備え、 前記歪補償係数演算部で歪補償係数が演算された時、前
    記歪補償係数更新部は演算された歪補償係数hn+1(p)、
    送信信号x(t)のパワー|x(t)|2の組み合わせに応じた
    歪補償係数を前記テーブルより求め、該歪補償係数を前
    記メモリに記憶することを特徴とする歪補償装置。
  12. 【請求項12】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送
    信信号に歪補償処理を施すプリディストーション部、歪
    補償処理を施されたディジタルの送信信号をアナログ信
    号に変換して送信電力増幅器に入力するDA変換器、歪
    補償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィー
    ドバックされるフィードバック信号とに基づいて歪補償
    係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪補償係
    数でメモリに記憶されている歪補償係数を更新する歪補
    償係数更新部を備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn(p)を用い
    て送信信号x(t)に歪補償処理を施した時の送信信号の
    パワーPaが設定上限パワーPmaxより小さくなるように
    歪補償係数hn(p)を補正し、該補正された歪補償係数h
    n(p)′を|x(t)|2,hn(p)の組み合わせに対応させて記
    憶し、かつ、歪補償された送信信号のパワーPaが設定
    上限パワーPmaxより小さいとき、歪補償係数hn(p)を
    そのまま|x(t)|2,hn(p)の組み合わせに対応させて記
    憶するテーブルを備え、 送信信号x(t)のパワーに|x(t)|2応じた歪補償係数hn
    (p)を前記メモリより読み出し、|x(t)|2と歪補償係数
    n(p)の組み合わせに応じた歪補償係数を前記テーブル
    より読出してプリディストーション部に入力することを
    特徴とする歪補償装置。
  13. 【請求項13】 ディジタルの各送信信号にキャリア間
    隔によって決まるディジタル周波数シフト演算を施して
    多重する周波数多重部を備え、 該周波数多重信号を送信信号x(t)としてプリディスト
    ーション部、歪補償係数演算部等に入力することを特徴
    とする請求項1または請求項2または請求項6または請
    求項11または請求項12記載の歪補償装置。
  14. 【請求項14】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数をメモリか
    ら読み出し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処
    理を施し、歪補償処理を施して得られる送信信号と歪補
    償処理を施す前の送信信号との差である誤差信号を出力
    する誤差信号発生部、該誤差信号をアナログに変換して
    出力するDA変換器、DA変換器出力をアナログの送信
    信号に加算して送信電力増幅器に入力する合成部、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力信号に基づいて
    歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて前記メモリに
    記憶することにより歪補償係数を更新する歪補償係数更
    新部を備えた歪補償装置において、 誤差信号が前記DA変換器のダイナミックレンジを越え
    ないように、前記歪補償係数演算部で演算された歪補償
    係数を補正する歪補償係数補正部を備え、 歪補償係数更新部は前記補正された歪補償係数を前記メ
    モリに記憶することにより歪補償係数を更新することを
    特徴とする歪補償装置。
  15. 【請求項15】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数をメモリか
    ら読み出し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処
    理を施し、歪補償処理を施して得られる送信信号と歪補
    償処理を施す前の送信信号との差である誤差信号を出力
    する誤差信号発生部、該誤差信号をアナログに変換して
    出力するDA変換器、DA変換器出力をアナログの送信
    信号に加算して送信電力増幅器に入力する合成部、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力信号に基づいて
    歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて前記メモリに
    記憶することにより歪補償係数を更新する歪補償係数更
    新部を備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn+1(p)を前
    記メモリに記憶する前に、該歪補償係数hn+1(p)の二乗
    値|hn+1(p)|2と設定最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX
    |2を比較する比較部、 |hn+1(p)|2が|h(n)MAX|2より大きいとき、歪補償係数
    n+1(p)を補正する歪補償係数補正部を備え、 前記歪補償係数更新部は、|hn+1(p)|2が|h(p)MAX|2
    り小さければ前記演算された歪補償係数を、|hn+1(p)|
    2が|h(p)MAX|2より大きければ前記補正された歪補償係
    数を前記メモリに記憶することにより歪補償係数を更新
    する、 ことを特徴とする歪補償装置。
  16. 【請求項16】 前記|hn+1(p)|2と|h(n)MAX|2の比を
    2とすれば、前記歪補償係数補正部は歪補償係数hn+1
    (p)を1/mすることにより補正された歪補償係数hn+1
    (p)′を出力することを特徴とする請求項15記載の歪
    補償装置。
  17. 【請求項17】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数をメモリか
    ら読み出し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処
    理を施し、歪補償処理を施して得られる送信信号と歪補
    償処理を施す前の送信信号との差である誤差信号を出力
    する誤差信号発生部、該誤差信号をアナログに変換して
    出力するDA変換器、DA変換器出力をアナログの送信
    信号に加算して送信電力増幅器に入力する合成部、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力信号に基づいて
    歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて前記メモリに
    記憶することにより歪補償係数を更新する歪補償係数更
    新部を備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn+1(p)の二
    乗値が設定最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX|2より小
    さくなるように歪補償係数hn+1(p)を補正し、該補正さ
    れた歪補償係数hn+1(p)′をhn+1(p)に対応させて記憶
    するテーブルを備え、 前記歪補償係数演算部で歪補償係数が演算された時、前
    記歪補償係数更新部は演算された歪補償係数hn+1(p)に
    応じた歪補償係数の補正値hn+1(p)′を前記テーブルよ
    り求め、該補正値hn+1(p)′を前記メモリに記憶するこ
    とを特徴とする歪補償装置。
  18. 【請求項18】 送信電力増幅器の歪を補償するための
    歪補償係数を送信信号のパワーに対応させて記憶するメ
    モリ、送信信号のパワーに応じた歪補償係数をメモリか
    ら読み出し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処
    理を施し、歪補償処理を施して得られる送信信号と歪補
    償処理を施す前の送信信号との差である誤差信号を出力
    する誤差信号発生部、該誤差信号をアナログに変換して
    出力するDA変換器、DA変換器出力をアナログの送信
    信号に加算して送信電力増幅器に入力する合成部、歪補
    償前の送信信号と送信電力増幅器の出力信号に基づいて
    歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、演算された歪
    補償係数を送信信号のパワーに対応させて前記メモリに
    記憶することにより歪補償係数を更新する歪補償係数更
    新部を備えた歪補償装置において、 歪補償係数演算部で演算された歪補償係数hn(p)の二乗
    値が設定最大歪補償係数の二乗値|h(n)MAX|2より小さ
    くなるように歪補償係数hn(p)を補正し、該補正された
    歪補償係数hn(p)′をhn(p)に対応させて記憶するテー
    ブルを備え、 送信信号x(t)のパワー|x(t)|2に応じた歪補償係数hn
    (p)を前記メモリより読み出し、該歪補償係数hn(p)に
    応じた補正歪補償係数hn(p)′を前記テーブルより読出
    して誤差演算部に入力することを特徴とする歪補償装
    置。
  19. 【請求項19】 ディジタルの各送信信号にキャリア間
    隔によって決まる周波数シフト演算をディジタル的に施
    して多重し、該周波数多重信号を送信信号x(t)として
    前記誤差信号発生部や歪補償係数演算部等に入力し、 又、前記ディジタルの各送信信号をアナログの送信ベー
    スバンド信号に変換し、しかる後、各送信ベースバンド
    信号にキャリア間隔によって決まる周波数シフト演算を
    施して多重し、該周波数多重信号をアナログの送信信号
    x(t)としてし前記合成部に入力する、 ことを特徴とする請求項14または請求項15または請
    求項17または請求項18記載の歪補償装置。
  20. 【請求項20】 ディジタルの各送信信号にキャリア間
    隔によって決まる周波数シフト演算をディジタル的に施
    して多重し、該周波数多重信号を送信信号x(t)として
    前記誤差信号発生部や歪補償係数演算部等に入力し、 又、前記各周波数シフト信号をアナログ信号に変換し、
    しかる後、周波数多重し、該周波数多重信号をアナログ
    の送信信号x(t)としてし前記合成部に入力する、 ことを特徴とする請求項14または請求項15または請
    求項17または請求項18記載の歪補償装置。
  21. 【請求項21】 送信電力増幅器の歪を補償する歪補償
    装置において、 送信信号のパワーに対応させて送信電力増幅器の歪を補
    償するための歪補償係数を記憶するメモリ、 送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送信信号
    に歪補償処理を施して送信電力増幅器に入力するプリデ
    ィストーション部、 歪補償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィ
    ードバックされるフィードバック信号の差分に基づいて
    歪補償係数を演算し、該歪補償係数でメモリに記憶され
    ている歪補償係数を更新する歪補償係数演算部、 歪補償前の送信信号の振幅あるいは電力に基づいて前記
    フィードバック信号の振幅を制御する振幅制御部、 を備えたことを特徴とする歪補償装置。
  22. 【請求項22】 送信電力増幅器の歪を補償する歪補償
    装置において、 送信信号のパワーに対応させて送信電力増幅器の歪を補
    償するための歪補償係数を記憶するメモリ、 送信信号のパワーに応じた歪補償係数を用いて送信信号
    に歪補償処理を施して送信電力増幅器に入力するプリデ
    ィストーション部、 歪補償前の送信信号と送信電力増幅器の出力側からフィ
    ードバックされるフィードバック信号との差分に基づい
    て歪補償係数を演算し、該歪補償係数でメモリに記憶さ
    れている歪補償係数を更新する歪補償係数演算部、 前記歪補償処理を施された送信信号が制限レベルをオー
    バしているか検出する制限レベルオーバ検出部、 制限レベルオーバ時に前記フィードバック信号の振幅を
    制御する振幅制御部、 を備えたことを特徴とする歪補償装置。
  23. 【請求項23】 前記振幅制御部は歪補償前の送信信号
    の振幅あるいは電力に基づいて前記フィードバック信号
    の振幅を制御することを特徴とする請求項22記載の歪
    補償装置。
  24. 【請求項24】 歪補償前の送信信号をk倍した信号と
    歪補償処理を施された送信信号を比較し、制限レベルオ
    ーバー時において後者が前者より大きいとき、フィード
    バック信号の振幅制御の開始を指示する手段を備え、 前記振幅制御部は振幅制御開始指示により、フィードバ
    ック信号の振幅制御を行うことを特徴とする請求項22
    又は請求項23記載の歪補償装置。
  25. 【請求項25】 歪補償前の送信信号をk倍した信号と
    歪補償処理を施された送信信号を比較し、制限レベルオ
    ーバー時において後者が前者より大きいとき、フィード
    バック信号の振幅制御の開始を指示すると共に、後者と
    前者の差が閾値を越えたとき、歪補償係数の更新停止を
    指示する手段を備え、 前記振幅制御部は振幅制御の開始指示によりフィードバ
    ック信号の振幅制御を行い、前記歪補償係数演算部は歪
    補償係数の更新停止指示により、歪補償係数の演算を停
    止する、ことを特徴とする請求項22又は請求項23記
    載の歪補償装置。
  26. 【請求項26】 歪補償前の送信信号をk倍した信号と
    歪補償処理を施された送信信号を比較し、制限レベルオ
    ーバ時において後者が前者より大きいとき、フィードバ
    ック信号の振幅制御の開始を指示すると共に、後者と前
    者の差を歪補償係数演算部に入力する手段を備え、 前記振幅制御部は振幅制御の開始指示によりフィードバ
    ック信号の振幅制御を行い、前記歪補償係数演算部は前
    記差に基づいて歪補償係数演算に使用するパラメータ値
    を変更する、ことを特徴とする請求項22又は請求項2
    3記載の歪補償装置。
  27. 【請求項27】 歪補償処理を施されたディジタルの送
    信信号をアナログ信号に変換して送信電力増幅器に入力
    するDA変換器を備え、 前記プリディストーション部は歪補償前のディジタルの
    送信信号にディジタルの歪補償係数を乗算することによ
    り送信信号に歪補償処理を施し、前記DA変換器はプリ
    ディストーション出力をアナログに変換して出力するこ
    とを特徴とする請求項21〜26の何れかに記載の歪補
    償装置。
  28. 【請求項28】 前記プリディストーション部は、 送信信号のパワーに応じた歪補償係数をメモリから読み
    出し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処理を施
    し、歪補償処理を施して得られる送信信号と歪補償処理
    を施す前の送信信号との差である誤差信号を出力する誤
    差信号発生部、 該誤差信号をアナログに変換して出力するDA変換器、 DA変換器出力をアナログの送信信号に加算して送信電
    力増幅器に入力する合成部、 を備えたことを特徴とする請求項21〜26の何れかに
    記載の歪補償装置。
  29. 【請求項29】 ディジタルの各送信信号にキャリア間
    隔によって決まるディジタル周波数シフト演算を施して
    多重する周波数多重部を備え、 該周波数多重信号を送信信号としてプリディストーショ
    ン部、歪補償係数演算部等に入力することを特徴とする
    請求項21〜26の何れかに記載の歪補償装置。
  30. 【請求項30】 ディジタルの各送信信号にキャリア間
    隔によって決まるディジタル周波数シフト演算を施して
    多重し、該周波数多重信号をディジタルの送信信号とす
    る第1の周波数多重部、 前記各周波数シフト信号をアナログ信号に変換して多重
    し、該周波数多重信号をアナログの送信信号とする第2
    の周波数多重部を備え、 前記誤差信号発生部は周波数多重されたディジタルの送
    信信号に基づいて誤差信号を発生し、前記DA変換器は
    該誤差信号をアナログ信号に変換し、前記合成部はDA
    変換器出力とアナログの送信信号を合成して送信電力増
    幅器に入力することを特徴とする請求項28記載の歪補
    償装置。
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