JP3449254B2 - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

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JP3449254B2
JP3449254B2 JP30821098A JP30821098A JP3449254B2 JP 3449254 B2 JP3449254 B2 JP 3449254B2 JP 30821098 A JP30821098 A JP 30821098A JP 30821098 A JP30821098 A JP 30821098A JP 3449254 B2 JP3449254 B2 JP 3449254B2
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/0617Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence
    • H03M1/0626Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence by filtering
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
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    • H03M1/66Digital/analogue converters
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタルデー
タを異なる倍率でそれぞれレベル変換してD/A変換し
たのち元のレベルに戻してアナログ加算することによ
り、ダイナミックレンジを拡大させたフローティング方
式のD/A変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ΔΣ変調器の高次化によりA/D
変換器の変換精度が向上し、これに伴って、D/A変換
器の分解能及びダイナミックレンジのより一層の向上が
求められるようになってきた。これに対応するため、従
来より、変換ビット数が制限されたD/A変換器(以
下、DACと呼ぶ)を用いて、その変換ビット数を超え
る分解能及びダイナミックレンジを得るフローティング
方式のD/A変換装置が開発されている。この方式は、
Nビット(例えば20ビット)のDACを用いてMビッ
ト(M>N:例えば24ビット)のディジタルデータを
D/A変換するとき、データの有効ビットがPビット
(M≧P>N)の場合は、そのままD/A変換を行っ
て、下位M−Nビット(例えば4ビット)は切り捨て
る。一方、ディジタルデータの出力レベルが下がって有
効語長がP′ビット(P′≦N)となったときは、ディ
ジタルデータを2M-N倍したデータ、即ち元のデータを
MSB方向にM−Nビットだけシフトして下位M−Nビ
ットが零詰めされたデータに変換してからD/A変換す
る。入力されたディジタルデータをそのままD/A変換
するか、2M-N倍するかは、予め入力されたディジタル
データをM−Nビットだけシフトしてオーバーフローが
発生するかどうかで決定する。
【0003】このような変換を行うと、データの有効ビ
ットがPビットの場合には、変換語長が十分大きいので
切り捨てによる影響は殆ど無く(仮に問題になったとし
ても必要に応じてディザ等を付加すれば問題は解消す
る)、また、データの有効ビット長がP′の場合には、
データを2M-N倍してD/A変換時に下位M−Nビット
を切り捨てるようにしているので、2M-N倍しなかった
ときに切り捨てられていた下位M−Nビットのデータも
有効にD/A変換されて分解能及びダイナミックレンジ
が拡大される。但し、後者の場合には、DACから出力
されるアナログ信号も2M-N倍されているので、アナロ
グ出力を1/2M-N倍してレベル合わせをする必要があ
る。
【0004】このフローティング方式のD/A変換装置
としては、1つのDACを使用して、DACの出力を増
幅するアナログアンプの利得を、ディジタルデータのレ
ベル変換倍率に応じて切り換える方式と、異なる変換倍
率でレベル変換された複数のディジタルデータをそれぞ
れD/A変換する複数のDACを用い、これらDACの
出力のうち最も適切な変換倍率でレベル変換されたDA
Cの出力を選択する方式とが知られている(特公平7−
93579号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のフローティング方式のうち、前者の方式は、デ
ィジタルデータのレベルによってアナログアンプの利得
を瞬時に切り換えなくてはならないため、切り換え時に
アンプの出力が追従できなかったり、アンプのDCオフ
セットが変動したりして、聴感上無視できない不快なノ
イズが発生するという問題がある。また、後者の方式
も、DACから出力されるアナログ信号を切り換える方
式であるため、切り換え時にトランジェントノイズが発
生するという問題がある。これらの問題は、特に扱おう
とするディジタルデータの分解能が、従来のアナログ回
路構成でしか実現し得なかったSN比120〜140デ
シベルのような低雑音領域にまで及ぶような場合、極め
て深刻な問題となっていた。
【0006】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、ノイズの影響を更に排除してダイナミック
レンジを拡大することができるフローティング方式のD
/A変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るD/A変
換装置は、同一のディジタル入力データを異なる倍率で
それぞれレベル変換すると共に、これらレベル変換後の
各ディジタルデータの信号品位に基づき前記レベル変換
後のディジタルデータのうちの最適な1つを選択して出
力し、その他を所定のノイズレベル以下に減衰して出力
するディジタル信号処理手段と、このディジタル信号処
理手段から出力される複数のディジタルデータをそれぞ
れD/A変換してアナログ信号を出力する複数のD/A
変換手段と、これら複数のD/A変換手段からそれぞれ
出力されるアナログ信号をそれぞれ対応するディジタル
データの前記レベル変換の倍率に基づき元の入力データ
レベルに対応させるようにレベル再変換した後にこれら
全てをアナログ加算するアナログ加算手段と、前記ディ
ジタル信号処理手段で所定のノイズレベル以下に減衰さ
れて出力されるディジタルデータをそれぞれD/A変換
して得られるアナログ信号のうち、少なくとも前記ディ
ジタル信号処理手段で選択されたディジタルデータの前
記レベル変換の倍率よりも小さい倍率でレベル変換され
たディジタルデータに対応するアナログ信号の中高域周
波数成分を、前記アナログ加算手段の入力段で更に減衰
させるローパスフィルタからなるアナログフィルタ手段
とを備えたことを特徴とする。
【0008】この発明では、異なる倍率でそれぞれレベ
ル変換されたディジタルデータをそれぞれD/A変換す
る複数のD/A変換手段を備えたフローティング方式を
基本とし、それらD/A変換出力のうちの1つを選択的
に出力させ、他のD/A変換手段の出力は、D/A変換
手段のノイズレベル以下にディジタル的に減衰させると
共に、これらD/A変換手段の出力をそれぞれ元のレベ
ルに戻してアナログ加算手段で加算する。この方式は、
DACの入力を切り替える方式であるため、DAC出力
であるアナログ信号を切り替える方式に比べ、切り替え
時のノイズ発生が少ないという利点があるが、その反
面、入力レベルが減衰状態にあるD/A変換手段から
は、それぞれの残留ノイズがアナログ加算手段に入力さ
れ、この残留ノイズがダイナミックレンジの拡大を阻害
するという問題がある。即ち、この残留ノイズは、ディ
ジタルデータの変換倍率をGとすると、1/Gされてア
ナログ加算手段に入力されるので、変換倍率が小さいほ
ど大きな残留ノイズがアナログ加算手段に入力されるこ
とになる。この残留ノイズは、入力されたディジタルデ
ータのレベルが大きい場合には無視できるが、レベルの
小さなディジタルデータが入力された場合には、無視で
きないレベルのノイズとなり、ダイナミックレンジを改
善することができない。
【0009】この発明によれば、最終的にアナログ信号
出力として意味を生じるディジタル信号処理手段の選択
ディジタルデータよりも、それ以外の系統の残量ノイズ
が大きくなってしまわないように、これらのD/A変換
の残留ノイズをD/A変換して得られたアナログ信号
を、再度アナログ的に減衰させることによって、これら
全てのディジタルデータのD/A変換されたアナログ信
号を加算しても、最終的なアナログ信号出力の残留ノイ
ズ、すなわちノイズフロアの低減効果が損なわれず、ダ
イナミックレンジが改善できる。なお、後段側でアナロ
グ的に減衰させるべきディジタルデータとしては、少な
くとも残留ノイズが選択ディジタルデータよりも大きく
なる可能性の高いもの、すなわち選択データのレベル変
換の倍率よりも小さい倍率でレベル変換されたディジタ
ルデータであり、このディジタルデータに対応するアナ
ログ信号を聴感上、選択ディジタルデータのノイズレベ
ル以下に減衰すれば実用上は充分である。
【0010】この発明によれば、アナログ減衰手段が、
D/A変換手段からのアナログ信号の中高域周波数成分
のみを減衰させるものであるから、アナログフィルタ手
段のオン/オフ動作によってもアナログ加算手段の直流
的な入力インピーダンスは変動しない。このため、アナ
ログ加算手段の直流ゲインの変動に起因した出力オフセ
ットの変動が抑えられ、これによるD/A変換手段の切
り替え時のポップノイズの発生等も効果的に防止するこ
とができる。
【0011】なお、ディジタル信号処理手段が、所定の
ノイズレベル以下に減衰したディジタルデータをアナロ
グ変換後に減衰するための減衰指示信号を出力するもの
であるとすると、アナログフィルタ手段は、ディジタル
信号処理手段から出力される、減衰指示信号によってオ
ン/オフ制御され減衰されたディジタルデータに対応す
るレベル再変換後のアナログ信号電流を接地側に流すス
イッチ素子と、このスイッチ素子と直列に接続された抵
抗及びキャパシタからなるフィルタ回路とを備えること
により構成することができる。
【0012】また、前記ディジタル信号処理手段は、
記ディジタルデータの選択切り換え時にそれまで選択さ
れていたディジタルデータと次に選択されるディジタル
データとをクロスフェードさせて切り換えるように構成
することができる。
【0013】これにより、(1)複数のディジタルデー
タのD/A変換結果はアナログ加算され、(2)D/A
変換出力の切り換えは、ディジタルでの減衰状態の切り
換えによって行われ、(3)切り換え時にはクロスフェ
ード処理をかけるようにされるので、従来の方式に比
べ、切り換え時のノイズ発生が極めて少なく、且つ精度
の高いD/A変換が実現する。
【0014】
【0015】また、アナログフィルタ手段が、例えば前
記ディジタル入力データの振幅レベルが所定レベルに対
して小さなレベルから大きなレベルに変化したときには
クロスフェード開始の一定時間前にアナログ信号のフィ
ルタ処理を解除(オフ)にし、前記所定レベルに対して
大きなレベルから小さなレベルに変化したときにはクロ
スフェードの完了後一定時間を経てから前記アナログ信
号のフィルタ処理を実行(オン)するものであると、ア
ナログフィルタ処理のオン/オフ時のトランジェントノ
イズの発生を防止することができる。
【0016】前記ディジタル信号処理手段は、前記ディ
ジタル入力データを所定期間だけ遅延させる遅延手段を
備え、前記ディジタル入力データの振幅レベルが所定レ
ベルに対して小さなレベルから大きなレベルに変化した
ときに、選択されるディジタルデータの切り換えのため
のクロスフェードが終了するように、前記所定レベルを
超える変化を前記クロスフェードに要する時間よりも前
に検出するものであることが望ましい。
【0017】このような構成であると、ディジタルデー
タ切り換え時のクロスフェードの開始タイミングを、少
なくともディジタル入力データの振幅レベルが所定レベ
ルに対して小から大に変化するときには切り換えが完了
しているように、所定レベル超過の時点よりも先行させ
ることができ、ディジタルデータが一部クリップされる
のを防止することができる。
【0018】また、前記ディジタル信号処理手段は、前
記ディジタル入力データの振幅レベルが所定レベルに対
して小さなレベルから大きなレベルに変化したとき、選
択されるディジタルデータを瞬時に切り換え、前記ディ
ジタル入力データの振幅レベルが所定レベルに対して大
きなレベルから小さなレベルに変化したとき、一定時間
内に前記所定レベルに対して小さなレベルから大きなレ
ベルへの変化がない場合に限り、選択されるディジタル
データを切り換えるものとすることができる。このよう
な構成であると、高周波数成分を含むような信号波形で
あっても、少なくともオーバーフローによる出力データ
のクリップは確実に回避でき、また、ディジタルデータ
の頻繁な切り換えによるノイズの発生を防止することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好ましい実施の形態について説明する。図1は、この
発明の一実施例に係るD/A変換装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0020】この装置には、2つのD/A変換系が設け
られ、第1の系にはNビット(例えば24ビット)変換
精度の第1のDAC1が、第2の系にはNビット変換精
度の第2のDAC2がそれぞれ設けられている。DAC
1,2の前段には、ディジタル信号処理回路、具体的に
はディジタル・シグナル・プロセッサ(以下、DSPと
呼ぶ)3が設けられている。DSP3は、その共通入力
である有効ビットがMビット(M>N;例えば27ビッ
ト)の入力ディジタルデータDiを、所定期間T1だけ
遅延させる遅延回路11と、この遅延回路11の出力を
スルー状態でDAC1に供給する乗算器12と、遅延回
路11の出力を2M-N倍(この例では8倍)してDAC
2に供給する乗算器13と、これら乗算器12,13の
出力を選択的にDAC1,2のノイズレベル以下に減衰
させると共に、減衰される出力の切り換え時にクロスフ
ェード処理するために各出力に所定の係数K1,K2
(ここでK1+K2=1)を乗算するディジタル減衰手
段であるクロスフェーダ14,15と、入力ディジタル
データDiのレベルを検出して所定のしきい値と比較
し、クロスフェーダ14,15等の切り換え制御を行う
レベル検出・比較器16とにより構成されている。
【0021】レベル検出・比較器16は、ディジタルデ
ータDiをMSB側にM−Nビット(この例では3ビッ
ト)だけシフトして、有効ビットPの最上位のビットが
オーバーフローした場合(P>Nの場合)には、K1→
1,K2→0として、DAC1にディジタルデータDi
を下位M−Nビットを切り捨てて出力し、DAC2には
ディジタル減衰されたデータである0データを出力す
る。また、DSP3は、ディジタルデータDiをMSB
側にM−Nビットだけシフトして、有効ビットPの最上
位のビットがオーバーフローしなかった場合(P≦Nの
場合)には、K1→0,K2→1として、DAC1に0
データを出力し、DAC2に2M-N×Diを出力する。
【0022】DAC1から出力されるアナログ信号Vo1
は、アナログ加算器4の一方の入力として与えられる。
また、DAC2から出力されるアナログ信号Vo2は、減
衰器6によって1/2M-N(この例では1/8)され
て、アナログ加算器4の他方の入力として与えられる。
アナログ加算器4は、オペアンプ21、帰還抵抗22及
び入力抵抗23,24からなる反転増幅器により構成さ
れ、アナログ入力信号Vo1,Vo2/2M-Nを加算する。
DAC1側とアナログ加算器4との間には、アナログフ
ィルタ手段としてのアナログフィルタ回路5が接続され
ている。アナログフィルタ回路5は、DAC1がディジ
タル減衰状態のときにレベル検出・比較器16から出力
される減衰指示信号ATによってオン動作するアナログ
スイッチ31と、抵抗32,33及びキャパシタ34か
らなるフィルタ回路を含み、全体としてローパスフィル
タ回路が構成されている。
【0023】このように構成されたD/A変換装置にお
けるアナログ加算器4の出力Voは、下記数1のように
なる。
【0024】
【数1】Vo=Vo1+Vo2/2M-N
【0025】ここで、ディジタルデータDiが入力され
たときのDAC1,2の本来の変換出力をそれぞれDA
C1(Di),DAC2(Di)、各残留ノイズをそれ
ぞれVN1,VN2とすると、DAC1,2の出力Vo1,V
o2は、下記数2のようになる。
【0026】
【数2】 Vo1=DAC1(Di)+VN1 Vo2=2M-N×DAC2(Di)+VN2
【0027】従って、アナログ加算器4の出力Voは、
【0028】
【数3】Vo=DAC1(Di)+DAC2(Di)+
VN1+VN2/2M-N
【0029】となる。ここで、DAC1(Di)とDA
C2(Di)とは、DSP3によって、オーバーフロー
することなくビット利用率の大きい、すなわち信号品位
のより良好ないずれか一方が選択されるので、出力Vo
は、
【0030】
【数4】Vo=DAC(Di)+VN1+VN2/2M-N
【0031】となる。この数4から明らかなように、D
AC2から出力されるノイズVN2は、1/2M-Nに低減
されているが、DAC1側のノイズVN1は低減されてい
ないので、ノイズフロアはDAC1側の残留ノイズによ
って決定されることになる。いま、入力されるディジタ
ルデータが例えばM=27ビット、DAC1,2の変換
ビット数N=24ビットとすると、DAC1が動作して
いる場合には、24ビット分のデータしか変換されない
ため、ノイズフロアを144dBより改善することはで
きない。これに対し、DAC2が動作しているときは、
27ビット分の変換が可能であり、本来162dBまで
ダイナミックレンジを拡大することができるが、DAC
1の残留ノイズが加わると、ノイズフロアは144dB
より改善することはできない。そこで、この装置では、
DAC2が選択されているときに、減衰指示信号ATに
よってアナログフィルタ回路5をオン状態にする。これ
により、DAC2が選択されているときのノイズフロア
が低減し、ダイナミックレンジを本来の162dBまで
拡大することができる。
【0032】ところで、アナログフィルタ回路5がオン
状態のときと、オフ状態のときとでオペアンプ21の入
力インピーダンスが変化すると、アナログ加算器4のゲ
インが変化するので、オペアンプ21の出力オフセット
電圧も変動することになる。一般的に、オペアンプ出力
でのオフセット変動量は0.5mV程度であるが、DA
Cのノイズレベルは、数μV(24ビットDACの場
合、1LSB0.6μVRMS)であり、DACの分解
能から見て非常に大きな値となり、無視することができ
ない。これを解決するため、この実施例ではアナログフ
ィルタ回路5をローパスフィルタ構成として中高域周波
数成分のみを減衰させる構成とし、アナログフィルタ回
路5のオン/オフ動作によってもアナログ加算器4の直
流的な入力インピーダンスが変動しないようにしてい
る。なお、上記中高域周波数成分の減衰特性、すなわち
フィルタ特性は聴感上、有害な帯域を排除できる範囲で
任意に設定できることはいうまでもない。
【0033】図2は、DSP3の内部でのDAC1,2
の切り換え動作と減衰指示信号ATの具体的なタイミン
グを示す図である。DAC1,2の切り換えは、切り換
え時のトランジェント歪み、信号への追従性の不足、ポ
ップノイズ等の発生を防止するため、クロスフェード処
理により、徐々に行う。即ち、図2のディジタル入力デ
ータDiは、時刻t2で所定のしきい値を超え(オーバ
ーフロー)、時刻t3で所定のしきい値を下回る。従っ
て、時刻t2で有効出力をDAC2からDAC1に切り
換え、時刻t3で有効出力をDAC1からDAC2に切
り換えればよいが、切り換え時にクロスフェードをかけ
るため、DAC2からDAC1への切り換え時には、ク
ロスフェードに必要な時間T1だけ先行させてクロスフ
ェードを開始し、DAC1からDAC2への切り換え時
には、オーバーフロー解消の時点でクロスフェード処理
を開始する。このため、DSP3の遅延回路11ではデ
ィジタル入力データDiを時間T1だけ遅延させ、レベ
ル検出・比較器16は、その分先行して入力データDi
のオーバーフローを検出することになる。これにより、
入力データが増大したときに、データがクリップされる
のを防止することができる。
【0034】減衰指示信号ATのオンのタイミングはD
AC1がオフ状態になってから一定時間遅らせ、オフの
タイミングはDAC1がオン状態になるタイミングより
も一定時間早める等の処理を行う。これにより、減衰オ
ン/オフ時にDAC1が有効であることにより生じるト
ランジェントノイズの発生を抑えることができる。
【0035】図3は、この発明の他の実施例に係るD/
A変換装置の構成を示すブロック図である。図3におい
て、図1と同一部分には同一符号を付し、重複部分の説
明は割愛する。この図3の回路では、DSP6にディジ
タル入力データDiの絶対値を算出する絶対値算出器4
1と、絶対値算出器41の出力からエンベロープを検出
するエンベロープ検出器42とが備えられ、エンベロー
プ検出器42の出力がレベル検出・比較器16に与えら
れるようになっている。
【0036】図4は、この装置のDAC1,2の切り換
え動作と減衰指示信号ATの具体的なタイミングを示す
図である。図示のように、ディジタル入力データDiに
高周波数成分が含まれている場合、しきい値レベル+T
H,−THを頻繁に通過するため、DAC1,2が頻繁
に切り替わるのを防止するため、エンベロープ検出器4
2は、ディジタル入力データのエンベロープを検出す
る。
【0037】また、この実施例では、振幅レベルが大か
ら小に変化したとき、つまりレベル検出・比較器16で
オーバーフローの解消が検出されたとき、直ちにDAC
1からDAC2への切り換えのためのクロスフェード処
理を開始せずに、所定のホールドタイムT2だけ待機す
る。そして、このホールドタイムT2の間に再びオーバ
ーフロー状態が検出されなかった場合に限り、クロスフ
ェード処理を開始する。このような処理を行うことによ
り、交流信号における+レベルから−レベルへの信号変
化の過程で検出される低レベル範囲の通過に伴うDAC
の切り換えや、高周波数成分を含む信号波形によるDA
Cの頻繁な切り換えを防止して、不要なノイズ発生を更
に削減することができる。
【0038】また、上記のような切り換え時のノイズを
防止するためには、クロスフェードの時間を長くとるこ
とも有効である。例えばサンプリング周波数Fs=48
kHz、クロスフェードの時間を50msとして240
0サンプルをクロスフェード処理に費やす。これによ
り、頻繁な切り換えによるノイズ発生を防止することが
できる。但し、振幅レベルが増大しているときのDAC
2からDAC1への切り換えは、瞬時に行う方が望まし
いので、クロスフェード処理の期間は、例えば20サン
プル程度とする。
【0039】クロスフェーダ14,15は、各DAC
1,2の入力データに対してリニアにクロスフェードを
かける場合には、リニアに変化する係数K1,K2をデ
ィジタルデータに乗算すればよいが、処理をもう少し簡
単にするには、ディジタルデータをMSB側から1ビッ
トずつシフトしていくという方法によっても実現するこ
とができる。この場合、係数K1,K2は、2倍ずつ増
加又は1/2ずつ減少するようにノンリニアに変化する
ことになる。また、クロスフェード係数K1,K2とし
て、log関数曲線を用いても良い。この場合、人間の
聴感特性が対数的であるため、この特性に適合した切り
換え処理が可能になる。
【0040】DAC2からDAC1への切り換え時の先
行レベル変化検出の時間に関しては、アナログフィルタ
回路5等のアナログ側の処理の遅延を考慮して、レベル
検出・比較器16は、例えば2サンプル前に減衰指示信
号ATをオン/オフ制御する。
【0041】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れるものではない。上記実施例では、DACを2系統だ
け用いたが、図5に示すように、更に複数のDAC51
1,512,513,…,51nを設けた装置にもこの発明
は適用可能である。DSP52は、ディジタルデータD
iをそれぞれ1倍、2M-N1倍、…、2M-Nn倍して(但
し、1<2M-N1<…<2M-Nn)DAC511〜51nの1
つの出力のみを選択して出力し、その他のDACの出力
をディジタル減衰させる。DAC512〜51nの出力側
にはアナログレベルを再レベル変換するための減衰器5
2,533,…,53nが設けられ、これらの出力がア
ナログ加算器54で加算されて出力される。
【0042】この場合も、入力されたディジタルデータ
のレベルに応じて、いままで選択されていたDAC出力
と次に選択されるDAC出力とをクロスフェード処理に
よって切り換え、変換倍率の最も大きなDACが選択さ
れているときには、その他のDACの出力をアナログフ
ィルタ回路551,552,…,55n-1で減衰させる。
このようにすることにより、ノイズが少なく常に最大の
ダイナミックレンジを確保することができる。
【0043】また、DAC51kよりも変換倍率の小さ
な系統が選択されているときには、その選択系統の変換
倍率がより小さい系統のDAC出力をアナログ減衰すれ
ば実用上充分となる。具体的に言えば、仮にDAC51
2が選択出力となっているのであれば、DAC511のみ
アナログ減衰すれば良い。すなわちDAC513の変換
倍率は、DAC511の変換倍率よりも大きいので、ア
ナログ信号段階でのレベル再変換による減衰もその分大
きいわけであり、結果的にDAC513の残留ノイズ
は、DAC511の残留ノイズよりも小さく、加算の結
果これが全体に与える影響の度合いは少ない。勿論、D
AC513〜51nを含めて選択されたDAC212以外
の出力の全てをアナログ減衰しても良いことはいうまで
もない。
【0044】また、以上の説明で用いた(M−N)ビッ
トのシフト量もこれに限らず、任意の値とすることがで
きる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の第1のD
/A変換装置によれば、最終的にアナログ信号出力とし
て意味を生じるディジタル信号処理手段の選択ディジタ
ルデータよりも、それ以外の系統の残量ノイズが大きく
なってしまわないように、これらのディジタル減衰デー
タをD/A変換して得られたアナログ信号を再度アナロ
グ的にフィルタ処理により減衰させるようにしているの
で、これら全てのディジタルデータのD/A変換された
アナログ信号を加算しても、最終的なアナログ信号出力
の残留ノイズ、すなわちノイズフロアの低減効果が損な
われず、ダイナミックレンジを大幅に改善できるという
効果を奏する。
【0046】また、この発明の第2のD/A変換装置に
よれば、異なる倍率でそれぞれレベル変換されたディジ
タルデータをそれぞれD/A変換する複数のD/A変換
手段を備えたフローティング方式を基本とし、それらD
/A変換出力のうちの1つを選択的に出力させ、他のD
/A変換手段の出力は、ディジタル的に減衰させると共
に、これらD/A変換手段の出力をそれぞれ元のレベル
に戻してアナログ加算手段で加算し、ディジタルデータ
の選択切り換え時にそれまで選択されていたディジタル
データと、次に選択されるディジタルデータとをクロス
フェードさせて切り換えるようにしているので、従来の
方式に比べ、切り換え時のノイズ発生が少ない高精度の
D/A変換が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るD/A変換装置の
回路図である。
【図2】 同装置の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図3】 この発明の他の実施例に係るD/A変換装置
の回路図である。
【図4】 同装置の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図5】 この発明の更に他の実施例に係るD/A変換
装置のブロック図である。
【符号の説明】
1,2,51…D/A変換器、3,6,52…DSP、
4,54…アナログ加算器、5,55…アナログフィル
タ回路、6,53…減衰器。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のディジタル入力データを異なる倍
    率でそれぞれレベル変換すると共に、これらレベル変換
    後の各ディジタルデータの信号品位に基づき前記レベル
    変換後のディジタルデータのうちの最適な1つを選択し
    て出力し、その他を所定のノイズレベル以下に減衰して
    出力するディジタル信号処理手段と、 このディジタル信号処理手段から出力される複数のディ
    ジタルデータをそれぞれD/A変換してアナログ信号を
    出力する複数のD/A変換手段と、 これら複数のD/A変換手段からそれぞれ出力されるア
    ナログ信号をそれぞれ対応するディジタルデータの前記
    レベル変換の倍率に基づき元の入力データレベルに対応
    させるようにレベル再変換した後にこれら全てをアナロ
    グ加算するアナログ加算手段と、 前記ディジタル信号処理手段で所定のノイズレベル以下
    に減衰されて出力されるディジタルデータをそれぞれD
    /A変換して得られるアナログ信号のうち、少なくとも
    前記ディジタル信号処理手段で選択されたディジタルデ
    ータの前記レベル変換の倍率よりも小さい倍率でレベル
    変換されたディジタルデータに対応するアナログ信号の
    中高域周波数成分を、前記アナログ加算手段の入力段で
    更に減衰させるローパスフィルタからなるアナログフィ
    ルタ手段とを備えたことを特徴とするD/A変換装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタル信号処理手段は、前記レ
    ベル変換後のディジタルデータのうち選択したディジタ
    ルデータ以外のディジタルデータを前記D/A変換手段
    のノイズレベル以下に減衰して出力するものであること
    を特徴とする請求項1記載のD/A変換装置。
  3. 【請求項3】 前記ディジタル信号処理手段は、前記所
    定のノイズレベル以下に減衰したディジタルデータをア
    ナログ変換後に減衰するための減衰指示信号を出力する
    ものであり、 前記アナログフィルタ手段は、前記ディジタル信号処理
    手段から出力される減衰指示信号によってオン/オフ制
    御され前記減衰されたディジタルデータに対応する前記
    レベル再変換後のアナログ信号電流を接地側に流すスイ
    ッチ素子と、このスイッチ素子と直列に接続された抵抗
    及びキャパシタからなるフィルタ回路とを備えてなるも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載のD/A
    変換装置。
  4. 【請求項4】 前記ディジタル信号処理手段は、前記デ
    ィジタルデータの選択切り換え時にそれまで選択されて
    いたディジタルデータと次に選択されるディジタルデー
    タとをクロスフェードさせて切り換えるように構成され
    たことを特徴とする請求項1記載のD/A変換装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタル信号処理手段は、前記デ
    ィジタル入力データを所定期間だけ遅延させる遅延手段
    を備え、前記ディジタル入力データの振幅レベルが所定
    レベルに対して小さなレベルから大きなレベルに変化し
    たときに、選択されるディジタルデータの切り換えのた
    めのクロスフェードが終了するように、前記所定レベル
    を超える変化を前記クロスフェードに要する時間よりも
    前に検出するものであることを特徴とする請求項4記載
    のD/A変換装置。
  6. 【請求項6】 前記ディジタル信号処理手段は、前記デ
    ィジタル入力データの振幅レベルが所定レベルに対して
    小さなレベルから大きなレベルに変化したとき、選択さ
    れるディジタルデータを瞬時に切り換え、前記ディジタ
    ル入力データの振幅レベルが所定レベルに対して大きな
    レベルから小さなレベルに変化したとき、一定時間内に
    前記所定レベルに対して小さなレベルから大きなレベル
    への変化がない場合に限り、選択されるディジタルデー
    タを切り換えるものであることを特徴とする請求項4又
    は5記載のD/A変換装置。
  7. 【請求項7】 前記アナログフィルタ手段は、前記ディ
    ジタル入力データの振幅レベルが所定レベルに対して小
    さなレベルから大きなレベルに変化したときにはクロス
    フェード開始の一定時間前に前記アナログ信号のフィル
    タ処理を解除し、前記所定レベルに対して大きなレベル
    から小さなレベルに変化したときにはクロスフェードの
    完了後一定時間を経てから前記アナログ信号のフィルタ
    処理を実行するものであることを特徴とする請求項4記
    載のD/A変換装置。
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