JP2001233189A - プレビューブレーキ制御装置 - Google Patents

プレビューブレーキ制御装置

Info

Publication number
JP2001233189A
JP2001233189A JP2000043396A JP2000043396A JP2001233189A JP 2001233189 A JP2001233189 A JP 2001233189A JP 2000043396 A JP2000043396 A JP 2000043396A JP 2000043396 A JP2000043396 A JP 2000043396A JP 2001233189 A JP2001233189 A JP 2001233189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
acceleration
state
vehicle
preload
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000043396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3929668B2 (ja
Inventor
Naoki Maruko
直樹 丸古
Minoru Tamura
実 田村
Hideaki Inoue
秀明 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000043396A priority Critical patent/JP3929668B2/ja
Priority to US09/789,010 priority patent/US6507781B2/en
Priority to DE60121237T priority patent/DE60121237T2/de
Priority to EP01301548A priority patent/EP1134137B1/en
Publication of JP2001233189A publication Critical patent/JP2001233189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3929668B2 publication Critical patent/JP3929668B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/12Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger
    • B60T7/22Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger initiated by contact of vehicle, e.g. bumper, with an external object, e.g. another vehicle, or by means of contactless obstacle detectors mounted on the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者のブレーキ操作に先立ってブレーキ予
圧を発生させる際に、運転者に違和感を与えないよう
に、エンジンブレーキが作用するときにのみブレーキ予
圧を発生させる。 【解決手段】 自車速V、車間距離Lに基づいて判断距
離L0を算出すると共にアクセルペダルの操作状況を検
出し、車間距離Lが判断距離L0より小さくなり、且
つ、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越
えた状態からアクセル開度θが踏み込み判断しきい値θ
SET を下回り、この時点からアクセルペダルが開放され
るまでのアクセルペダルの戻し速度がアクセル戻し速度
しきい値dθ SET を越えたとき、要ブレーキ予圧状態で
あると判定し、ブレーキ予圧Pstを設定してこれに応
じたブレーキ予圧を発生させる。よって、エンジンブレ
ーキと共にブレーキ予圧が作用することになって、ブレ
ーキ予圧の発生に起因して運転者に違和感を与えること
が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前方障害物を検
知して、車両に自動制御過程のブレーキ圧を設定するプ
レビュー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレビューブレーキ制御装置とし
ては、例えば特開平7−144588号公報に記載の技
術のように、前方障害物と自車との車間距離が所定の安
全距離に満たない場合に追突を未然に防ぐように自動ブ
レーキ制御を行うようにしたものや、特開平6−243
02号公報記載の技術のように、運転者の違いによるア
クセル情報を踵止めに載せた運転者の足の踵を検出する
踵検出手段等により検知して、ブレーキ操作前に予備制
動を行うようにしたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のブレ
ビューブレーキ制御装置にあっては、緊急接近の状態に
おける自動(予備)ブレーキの設定圧は、大きく設定す
る方が空想距離の短縮や、運転者がブレーキを踏み込ん
だ際の応答性の向上に効果があるものの、車間距離セン
サの精度により、同一線上の前方障害物以外の物を検出
したり、運転者のアクセル開閉操作頻度が多い場合等に
は、不用意に自動ブレーキ制御が作動する可能性があ
る。この場合、自動ブレーキ制御により発生する減速度
が運転者に違和感を与えることにもなりかねない。
【0004】これに対し、発生減速度を抑えるために、
自動(予備)ブレーキの設定圧を低く設定することも考
えられるが、ブレーキパッドやディスクロータ等のブレ
ーキ系のばらつきや、ブレーキ液圧制御アクチュエータ
の制御精度、車両重量或いは路面摩擦計数の変化などに
よって、実際に発生する減速度が目標値よりも大きくな
る恐れがあり、この場合にも、やはり、自動(予備)ブ
レーキ圧が作動した場合に運転者に違和感を与えること
になりかねない。
【0005】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、自動制御過程にお
いて、予備ブレーキ圧を作動させることによって、目標
以上の減速度が発生した場合であっても、運転者に違和
感を与えることのないプレビューブレーキ制御装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るプレビューブレーキ制御装
置は、車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出す
る制動対象物検出手段と、当該制動対象物検出手段で検
出した制動対象物に対する相対距離に基づいて接近状態
にあるかどうかを検出する接近状態検出手段と、加減速
操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、前記接
近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状況検出
手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を
必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断する
ブレーキ予圧開始判断手段と、当該ブレーキ予圧開始判
断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたとき
に、運転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応
じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明では、自車両前方
の自車両よりも低速で走行している先行車両や停止して
いる車両又は障害物等の制動対象物に対する相対距離に
基づいて接近状態にあるかどうかを検出すると共に、例
えばアクセルペダルの操作状況といった加減速操作状況
を検出し、接近状態及び減速操作状況に基づいてブレー
キ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを
判断する。そして、要ブレーキ予圧状態ではないとき、
すなわち自車両が制動対象物と接近状態にないとき、或
いは接近状態にあるが、減速操作状況から例えばこの状
態で減速操作を行ったときに作用するエンジンブレーキ
をそれほど期待できないときにはブレーキ予圧を行わな
いが、要ブレーキ予圧状態であるとき、すなわち自車両
が制動対象物と接近状態にあり、且つ減速操作状況か
ら、この状態で減速操作を行ったときに作用するエンジ
ンブレーキを期待できるときには、運転者のブレーキ操
作に先立って、ブレーキ圧発生手段により車両走行状態
に応じた運転者に違和感を与えない微小ブレーキ予圧を
発生させることにより制動状態とする。
【0008】これにより、その後にアクセルペダルが開
放する等の減速操作が行われたときには、エンジンブレ
ーキと共にブレーキ予圧が作用することになって、その
後にブレーキペダルが踏み込まれた場合には、運転者に
違和感を与えることなく応答性のよいブレーキ制御を実
現することができる。また、請求項2に係るプレビュー
ブレーキ制御装置は、前記ブレーキ予圧開始判断手段
は、前記接近状態検出手段で接近状態にあることを検出
し、且つ、前記加減速操作状況検出手段で減速しきい値
を越える減速操作が行われたことを検出したときに、要
ブレーキ予圧状態であると判定するようになっているこ
とを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明では、接近状態検
出手段で自車両が接近状態にあることを検出し、且つ、
加減速操作状況検出手段により、減速しきい値を越える
減速操作が行われたことを検出したときに要ブレーキ予
圧状態であると判定される。よって、減速しきい値を、
エンジンブレーキを期待できる減速操作に応じて設定す
れば、接近状態にあって且つ減速しきい値を越える減速
操作が行われエンジンブレーキを期待できるときには要
ブレーキ予圧状態と判定され、逆に接近状態にあっても
減速しきい値を越える減速操作が行われず作用するエン
ジンブレーキをそれほど期待できないときには、要ブレ
ーキ予圧状態と判定されない。したがって、エンジンブ
レーキを期待できるときのみブレーキ予圧が発生される
ことになって、ブレーキ予圧の発生に起因して運転者に
違和感を与えることが回避される。
【0010】また、請求項3に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、前記接
近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、且つ、
前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量が
加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ
たときに、要ブレーキ予圧状態であると判定するように
なっていることを特徴としている。
【0011】この請求項3に係る発明では、接近状態検
出手段で自車両が接近状態にあることを検出し、且つ、
加減速操作状況検出手段で検出した加速操作量が加速操
作量しきい値を越え、この状態から減速操作が行われた
ときに、要ブレーキ予圧状態であると判定される。よっ
て、加速操作量しきい値をエンジンブレーキを期待でき
る加速操作量に応じて設定すれば、接近状態にあって加
速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から加速操
作を解除する場合であって、エンジンブレーキを期待で
きるときには要ブレーキ予圧状態と判定され、逆に接近
状態にあっても加速操作量が加速操作量しきい値よりも
小さく、作用するエンジンブレーキをそれほど期待でき
ないときには要ブレーキ予圧状態と判定されない。よっ
て、エンジンブレーキを期待できるときのみブレーキ予
圧が発生されることになって、ブレーキ予圧の発生に起
因して運転者に違和感を与えることが回避される。
【0012】また、請求項4に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、前記接
近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、前記加
減速操作状況検出手段で検出される加速操作量が加速操
作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ、且つ
その減速操作速度が解除速度しきい値を越えたとき、要
ブレーキ予圧状態であると判定するようになっているこ
とを特徴としている。
【0013】この請求項4に係る発明では、ブレーキ予
圧開始判断手段では、接近状態にあることを検出し、且
つ、加速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から
減速操作が行われ、さらにその減速操作の操作速度が解
除速度しきい値を越えたことを検出したときに、要ブレ
ーキ予圧状態と判定される。よって、例えば急ブレーキ
をかける場合等、減速操作が比較的早い速度で行われた
ときには、要ブレーキ予圧状態であると判定され、例え
ば加速を少し緩める場合等、減速操作が緩やかに行われ
たときには、要ブレーキ予圧状態と判定されないから、
ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができ
る。
【0014】また、請求項5に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記解除速度しきい値は、自車速が高くな
るほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧開
始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備
え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記解
除速度しきい値を設定するようになっていることを特徴
としている。
【0015】この請求項5に係る発明では、解除速度し
きい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設定
され、自車速検出手段で検出された現在の自車速に基づ
いて解除速度しきい値が設定される。よって、自車速が
比較的小さいときには、自車両が制動対象物に達するま
でには比較的時間があるから、減速操作の操作速度が比
較的大きく減速操作を行う可能性が高いと判断されると
きに要ブレーキ予圧状態と判定され、逆に、自車速が比
較的大きいときには、自車両が制動対象物に達するまで
に時間がないから、減速操作の操作速度が比較的小さい
段階で要ブレーキ予圧状態と判定されることになって、
ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化することができ
る。
【0016】また、請求項6に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記加速操作量しきい値は、自車速が高く
なるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧
開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備
え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記加
速操作量しきい値を設定するようになっていることを特
徴としている。
【0017】この請求項6に係る発明では、加速操作量
しきい値は、自車速が高くなるほど小さくなるように設
定され、自車速検出手段で検出された現在の自車速に基
づいて加速操作量しきい値が設定される。よって、自車
速が比較的小さいときには、多少の加速操作を行ったと
してもそれほど加速状態にはならずエンジンブレーキを
それほど期待できないから、比較的加速操作量が大きく
車両が比較的加速状態にあるときに要ブレーキ予圧状態
と判定される。逆に自車速が比較的大きいときには、多
少の加速操作を行った場合でもこれに伴って加速状態と
なり、エンジンブレーキを期待できるから、比較的加速
操作の小さい段階で要ブレーキ予圧状態と判定される。
よって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化するこ
とができる。
【0018】また、請求項7に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記加速操作量しきい値は、変速機のシフ
ト位置が低速段となるほど小さくなるように設定され、
前記ブレーキ予圧開始判断手段は、変速機のシフト位置
を検出するシフト位置検出手段を備え、当該シフト位置
検出手段で検出したシフト位置に基づいて前記加速操作
量しきい値を設定するようになっていることを特徴とし
ている。
【0019】この請求項7に係る発明では、加速操作量
しきい値は、変速機のシフト位置が低速段となるほど、
つまり、得られるエンジンブレーキが大きくなるほど小
さくなるように設定され、シフト位置検出手段で検出さ
れた現在のシフト位置に基づいて加速操作量しきい値が
設定される。よって、変速機のシフト位置として、1レ
ンジ或いは2レンジといったエンジンブレーキを意図し
た低速段に相当するレンジが選択されたときには、加速
操作が比較的小さい状態でブレーキ予圧を発生させたと
しても、エンジンブレーキに上乗せされることになって
運転者に違和感を与えることはないから、比較的加速操
作量が小さい段階で要ブレーキ予圧状態と判定される。
逆に変速機のシフト位置としてDレンジといったエンジ
ンブレーキを意図しないレンジが選択されたときには、
加速操作が比較的小さい状態でブレーキ予圧を発生させ
ると運転者に違和感を与えることになるから、比較的加
速操作量が大きく比較的エンジンブレーキを作用させる
ことの可能な状態で、要ブレーキ予圧状態と判定され
る。よって、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化す
ることができる。
【0020】また、請求項8に係るプレビューブレーキ
制御装置は、前記加減速操作状況検出手段は、アクセル
ペダルの操作量を検出する手段であることを特徴として
いる。また、請求項9に係るプレビューブレーキ制御装
置は、前記加減速操作状況検出手段は、自車両の前後加
速度を検出する手段であることを特徴としている。
【0021】さらに、請求項10に係るプレビューブレ
ーキ制御装置は、前記加減速操作状況検出手段は、変速
機のシフト位置を検出する手段であることを特徴として
いる。この請求項8から請求項10に係る発明では、加
減速操作状況検出手段では、アクセルペダルの操作量又
は自車両の前後加速度又は変速機のシフト位置を検出す
るから、加減速操作状況を容易に検出することが可能と
なる。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るプレビューブレ
ーキ制御装置によれば、車両前方の制動対象物に対する
相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する
と共に、減速操作状況に基づいてブレーキ予圧を必要と
する要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断し、接近状
態にあり、且つ減速操作状況から、減速操作を行うと予
測され且つ比較的高いエンジンブレーキが作用すると予
測されるときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両
走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させることに
よって、エンジンブレーキと共に微小ブレーキ予圧が作
用することになり、微小ブレーキ予圧が作用することに
起因して運転者に違和感を与えることを回避することが
できる。
【0023】また、請求項2に係るプレビューブレーキ
制御装置によれば、接近状態にあることを検出し、且
つ、減速しきい値を越える減速操作が行われたときに要
ブレーキ予圧状態であると判定するから、比較的エンジ
ンブレーキを期待できるときにのみブレーキ予圧を発生
させることができ、ブレーキ予圧の発生に起因して運転
者に違和感を与えることを回避することができる。
【0024】また、請求項3に係るプレビューブレーキ
制御装置によれば、接近状態にあることを検出し、且
つ、加速操作量が加速操作量しきい値を越えた状態から
減速操作が行われたときに、要ブレーキ予圧状態である
と判定するから、加速操作量が加速操作量しきい値を越
えエンジンブレーキを期待できるときにのみブレーキ予
圧を発生させることができ、ブレーキ予圧の発生に起因
して運転者に違和感を与えることを回避することができ
る。
【0025】また、請求項4に係るプレビューブレーキ
制御装置によれば、減速操作の操作速度が解除速度しき
い値を越えたときにはブレーキペダルの踏み込みへ移行
する可能性が高いものとして要ブレーキ予圧状態と判定
するから、ブレーキ予圧の発生タイミングを適正化する
ことができる。また、請求項5に係るプレビューブレー
キ制御装置によれば、解除速度しきい値を、自車速が高
くなるほど小さくなるように設定するから、ブレーキ操
作に移行したときに、応答性がより要求される高車速域
では早めにブレーキ予圧を発生させることによって、ブ
レーキ予圧の発生タイミングを適正化することができ
る。
【0026】また、請求項6に係るプレビューブレーキ
制御装置によれば、加速操作量しきい値を、自車速が高
くなるほど小さくなるように設定したから、実際の車両
の加速状態に応じてブレーキ予圧の発生タイミングを設
定することができる。また、請求項7に係るプレビュー
ブレーキ制御装置によれば、加速操作量しきい値を、変
速機のシフト位置が低速段になるほど小さくなるように
設定するから、得られるエンジンブレーキに応じてブレ
ーキ予圧の発生タイミングを適正化することができる。
【0027】さらに、請求項8から請求項10の何れか
に係るプレビューブレーキ制御装置によれば、アクセル
ペダルの操作量又は自車両の前後加速度又は変速機のシ
フト位置を検出することによって、加減速操作状況を容
易に検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態を示すシステム構成図である。図中、21FL,21
FRは自動車の前輪、21RL,21RRは自動車の後
輪であって、これら前輪21FL,21FR及び後輪2
1RL,21RRにはそれぞれ例えばディスクブレーキ
で構成されるブレーキアチュエータ22FL,22FR
及び22RL,22RRが装着されている。
【0029】各ブレーキアクチュエータ22FL〜22
RRのそれぞれは、供給される制動圧に応じた制動力を
発生するように構成され、各ブレーキアクチュエータ2
2FL〜22RRが、ブレーキペダル23に電子式負圧
ブースタ24を介して連結されたマスタシリンダ25に
連結されている。ここで、前記電子式負圧ブースタ24
は、図2に示すように構成されている。すなわち、変圧
室1と負圧室2とがダイヤフラム14によって画成さ
れ、変圧室1はブレーキ非作動時はエンジン負圧によっ
て定まる負圧状態となって、負圧室2と圧力釣り合い状
態にあり、ブレーキ作動時には大気が導入され、負圧室
2との差圧が生じて、マスタシリンダ25に倍力された
荷重が伝達される。負圧室2は、エンジン始動中は常に
負圧に維持されている。
【0030】そして、ダイヤフラム14の中央部には軸
筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室
1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11
の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は
運転者によってブレーキペダル23がストロークしたと
き、或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2
と変圧室1との連通を遮断する。
【0031】また、変圧室1と大気との間には大気弁4
が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに
形成された弁体12と共動して動作し、運転者によりブ
レーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5
が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入され
る。電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノ
イド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動筒体5
bとで構成され、摺動筒体5bの右端側に前述した真空
弁3及び大気弁4を作動させる係合部18が形成されて
いる。
【0032】この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設さ
れたリターンスプリング15によって右方向に付勢され
ていると共に、内部には、オペレーティングロッド6が
配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプッ
シュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結されて
いる。また、オペレーティングロッド6と軸筒17及び
真空弁3,大気弁4との間にそれぞれリターンスプリン
グ13a及び13bが配設されていると共に、オペレー
ティングロッド6と摺動筒体5bとの間に、リターンス
プリング16が配設されている。
【0033】図1に戻って、電子式負圧ブースタ24の
オペレーディングロッド6には、ブレーキペダル23が
取り付けられていると共に、このブレーキペダルの踏み
込みを検出するブレースイッチ26が配設されている。
一方、アクセルペダル27には、その踏み込み量を検出
するアクセル開度センサ28が配設されている。
【0034】さらに、マスタシリンダ25の出力側配管
にはブレーキ圧を検出するブレーキ圧センサ33が配設
されている。そして、電子式負圧ブースタ24の電磁弁
5が制御装置29によって制御される。この制御装置2
9には、ブレーキスイッチ26、アクセル開度センサ2
8からのアクセル開度θ、ブレーキ圧センサ33の各検
出信号が入力されると共に、車輪速センサ等の自車速を
検出するための車速センサ30からの自車速V、車両前
方のフロントグリルに配設されたレーザーレーダ或いは
ミリ波レーダ等で構成される車間距離センサ31からの
車間距離L及び運転者が選択した自動変速機ATのレン
ジ位置を検出するシフト位置センサ36からのシフト位
置信号が入力される。
【0035】そして、制御装置29では、入力された各
種信号に基づいて、電子式負圧ブースタ24の電磁弁5
を制御して制動力を制御するように構成されている。図
3は、制御装置29の処理手順を示すフローチャートで
ある。制御装置29では、この図3の制御処理を所定時
間(例えば10msec)毎のタイマ割り込み処理とし
て実行する。なお、処理中の各制御フラグ及び変数は、
初期状態では、零にリセットされている。
【0036】まず、ステップS1で、ブレーキスイッチ
26のスイッチ信号を読み込み、これがオン状態である
か否かを判定し、オン状態であるときにはブレーキペダ
ル23が踏み込まれているものと判定してステップS2
に移行し、車速センサ30から入力される自車速Vを読
み込み、これが零、すなわち停車中であるか否かを判定
する。そして、V=0であるときには停車中であるとし
てステップS3に移行し、荷重センサ32が検出した車
両重量mを読み込んでからステップS4に移行する。一
方、ステップS2で自車速VがV>0であるときには走
行中であるとしてそのままステップS4に移行する。
【0037】このステップS4では、ブレーキ予圧Ps
tを零に設定し、次いで、ステップS5に移行して電磁
弁5を非通電状態に制御してマスタシリンダ25で発生
するブレーキ予圧を零としてからタイマ割り込み処理を
終了して所定のメインプログラムに復帰する。一方、ス
テップS1の判定結果が、ブレーキスイッチ26がオフ
状態であるときには、ブレーキペダル23が開放されて
いるものと判断して、ステップS6に移行し、予圧を発
生させる必要があるかどうかを判定する、後述の予圧判
断処理を実行する。
【0038】次いで、ステップS7に移行し、ステップ
S6の予圧判断処理で得られる、制御作動フラグFcに
基づいて、予圧を発生させる必要があるかどうかを判定
し、制御作動フラグFcがFc=0であって予圧を発生
させる必要がないと判定されるときには前記ステップS
4に移行する。一方、制御作動フラグFcがFc=1で
あって予圧を発生させる必要があると判定されるときに
はステップS8に移行し、ブレーキ予圧開始時の自車速
であるブレーキ予圧開始車速V0を読み込み、次いで、
ステップS9に移行してブレーキ予圧Pstを設定す
る。このブレーキ予圧Pstの設定は、例えばステップ
S8で検出したブレーキ予圧開始車速V0と自車両停止
時に測定した車両重量mとに基づいて、図4のブレーキ
予圧算出マップを参照して行う。
【0039】ここで、このブレーキ予圧算出マップは図
4に示すように、自車速Vと自動制御時のブレーキ圧P
stの設定値との関係を表し、要ブレーキ予圧状態とな
ったときの自車速V0が高いほどブレーキ圧は同じでも
運転者が感じる減速度は小さく、低速時にはこの感じ方
が大きいことを考慮して、特性曲線を低速部A1で一定
の最小値Pminを持ち、高速部A3で一定の最大値P
maxを持ち、中速部A2では最小値Pminと最大値
Pmaxとの直線的補間値をとるように設定されてい
る。さらに、図4の特性曲線に、車両重量mに対応して
設定圧の補正を行い、車両重量が大きいほどブレーキ圧
の影響も少ないことから、設定圧を高めに補正する。
【0040】次いで、ステップS10に移行し、ブレー
キ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読み込み、
このブレーキ圧Pbがブレーキ予圧Pstに一致するよ
うに電磁弁5を通電制御してからタイマ割り込み処理を
終了して所定のメインプログラムに復帰する。図5は、
前記ステップS6における予圧判断処理の処理手順を示
すフローチャートである。図5に示すように、まず、ス
テップS11で、各種センサの検出信号やスイッチ信号
を読み込む。次いで、ステップS12に移行し、前方の
自車両より遅い先行車、停止している先行車、道路上の
障害物等の制動対象物に対して緊急接近している状態で
あるか否かを判断するための緊急判断距離L0を下記
(1)式にしたがって算出する。なお、式中のXは緊急
判断減速度(G)である。また、dVは相対速度であっ
て、例えば車間距離センサ31で検出した現在の車間距
離L(n)と前回読み込んだ車間距離L(n−1)との
偏差をタイマ割り込み周期Tで除算した、車間距離変化
量すなわち車間距離の微分値である。
【0041】 L0={V2 −(V−dV)2 }/(2×X×9.8) ……(1) 次いで、ステップS13に移行し、現在の車間距離L
(n)が緊急判断距離L0より小さいか否かを判定し、
L(n)<L0でないときには、緊急接近状態ではない
ものと判断して、後述のステップS19に移行する。一
方、L(n)<L0であるときには緊急接近状態である
と判断してステップS14に移行し、アクセルペダルの
操作状況に基づきブレーキ予圧の作動判断処理を行う。
【0042】この作動判断処理は、図6に示すように、
まず、ステップS21で、アクセルペダルの踏み込み状
態から加速度の発生状況を検出するための踏み込み判断
しきい値θSET の設定を行う。この踏み込み判断しきい
値θSET の設定は、例えば、車速センサ30からの自車
速Vとシフト位置センサ36からのシフト位置信号とに
基づいて、図7に示す踏み込み判断しきい値算出マップ
を参照して行う。
【0043】前記踏み込み判断しきい値算出マップは、
図7に示すように、自車速Vと踏み込み判断しきい値θ
SET との関係を、自動変速機ATのシフト位置をパラメ
ータとして表したものであって、前記踏み込み判断しき
い値θSET は、アクセルペダルを踏み込んだ状態から開
放状態にすることによりエンジンブレーキが作用した場
合に、この状態でブレーキ予圧を作用させた場合でも運
転者に唐突感や違和感を与えないとみなすことの可能な
値に設定されている。
【0044】ここで、走行中にブレーキ予圧が突然作動
した場合、運転者に唐突感や違和感を与えない条件とし
ては、図8(a)に示すようなことが言える。すなわ
ち、運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速又は一定
速走行している状態からアクセルペダルを戻した瞬間に
エンジンブレーキが作用するが、アクセルペダルを戻す
と同時にブレーキ予圧を作用させた場合、図8(a)に
示すように、ブレーキ予圧による発生減速度が、エンジ
ンブレーキによる減速度に上乗せされることになる。こ
の場合に、運転者に違和感を与えないようにするために
は、加速又は一定速での走行状態からアクセルペダルを
戻しこれによりブレーキ予圧及びエンジンブレーキが作
用した時の加減速度の差ΔG1 と、加速又は一定速での
走行状態からアクセルペダルを戻しこれによりエンジン
ブレーキのみが作用した時の加減速度の差ΔG2 との比
率ΔG1 /ΔG2 を、所定値Gα以下(ΔG1 /ΔG2
≦Gα)とすることが望ましい。
【0045】このとき、図8(b)に示すように、低車
速域では、高車速域よりもエンジンブレーキにより得ら
れる減速度ΔEが小さいため、この比率ΔG1 /ΔG2
を所定値Gα以下にするためには、高車速域に比較し
て、アクセルペダルを戻す前の加速度Gを大きくする必
要がある。そのためには、低車速域におけるアクセルペ
ダルの踏み込み量が、高車速域におけるアクセルペダル
の踏み込み量よりも大きい必要がある。
【0046】また、このとき、自動変速機ATのシフト
位置が高い、つまり、変速比が小さい方が、アクセルペ
ダルの踏み込み量に対する加速の度合いが小さい。した
がって、前記図7に示すように、特性曲線を、市街地走
行速度相当(40km/h程度)以下である低速部B1
では一定の最大値θmaxを持ち、高速道路での走行速
度相当(80km/h程度)以上である高速部B3で一
定の最小値θminを持ち、中速部B2では最大値θm
axと最小値θminとの直線的補間値をとるように設
定している。さらに、自動変速機ATのシフト位置が高
い、つまり変速比が小さい方がアクセルペダルの踏み込
み量に対する加速の度合いが小さいことから、図7の特
性曲線に、自動変速機ATのシフト位置に対応してしき
い値の補正を行い、変速比が最小である最小シフト位置
を1F、変速比が最大である最大シフト位置を4Fとす
ると、シフト位置が大きいほどしきい値を高めに補正す
るようにしている。
【0047】このようにしてステップS21で、踏み込
み判断しきい値θSET が設定されるとステップS22に
移行し、アクセル開度センサ28からのアクセル開度θ
が、ステップS21で設定した踏み込み判断しきい値θ
SET よりも大きいかどうか(θ>θSET )を判定する。
そして、θ>θSET であるときには、ステップS23に
移行し、踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=
1に設定し、次いで、ステップS24に移行して初期設
定処理を行った後、ステップS26に移行する。
【0048】この初期設定処理では、戻し開始開度θ
REL をθREL =0、戻しカウンタCRE L =0、戻しフラ
グFOFF をFOFF =0、作動許可フラグFPBS をFPBS
=0に設定する。一方、前記ステップS22で、アクセ
ル開度センサ28からのアクセル開度θが、ステップS
21で設定した踏み込み判断しきい値θSET よりも大き
くないときには(θ≦θSET )ステップS25に移行
し、踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=0に
設定した後、ステップS26に移行する。
【0049】このステップS26では、予め記憶してい
る前回の踏み込みフラグFSET (n−1)がFSET (n
−1)=1であり、且つ、今回の踏み込みフラグFSET
(n)がFSET (n)=0であるかどうかを判定する。
そして、FSET (n−1)=1、且つ、FSET (n)=
0であるときには、ステップS27に移行し、F
SET(n−1)=1、且つ、FSET (n)=0でないと
きには、そのまま後述のステップS29に移行する。
【0050】前記ステップS27では、戻しフラグF
OFF をFOFF =1、戻し開始開度θRE L をθREL =θと
して設定した後ステップS28に移行し、車速センサ3
0からの自車速Vと図9に示すアクセル戻し速度しきい
値算出マップからアクセル戻し速度しきい値dθSET
設定した後、ステップS29に移行する。前記アクセル
戻し速度しきい値算出マップは、自車速Vとアクセル戻
し速度しきい値dθSET との対応を表したものであっ
て、前記アクセル戻し速度しきい値dθSET は、運転者
のアクセルペダルの戻し速度から、運転者がアクセルペ
ダルを開放しブレーキペダル23の踏み込みに移行する
と予測される値に設定される。つまり例えば、図9に示
すように、特性曲線が、市街地走行速度相当(40km
/h程度)以下である低速部C1では一定の最大値dθ
maxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km/
h程度)以上である高速部C3で一定の最小値dθmi
nを持ち、中速部C2では最大値dθmaxと最小値d
θminとの直線的補間値をとるように設定されてい
る。
【0051】そして、前記ステップS29では、戻しフ
ラグFOFF がFOFF =1であるかどうかを判定し、F
OFF =1であるときにはステップS31に移行し、戻し
カウンタCREL を1だけインクリメントする。次いで、
ステップS32に移行し、アクセル開度θが、予め設定
したアクセルペダルを開放したとみなすことの可能な戻
し開度しきい値θCLEAR よりも小さいかどうか(θ<θ
CLEAR )を判定し、θ<θCLEAR であるときにはステッ
プS33に移行し、戻しフラグFOFF をFOFF =0に設
定した後、ステップS34に移行する。このステップS
34では、次式(2)に基づいてアクセル戻し速度dθ
REL を算出する。なお、式(2)中のdTは、制御装置
29におけるこの制御処理の制御サイクルである。
【0052】 dθREL =(θREL −θCLEAR )/(CREL ×dT) ……(2) 次いで、ステップS35に移行し、アクセル戻し速度d
θREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET 以上である
かどうか(dθREL ≧dθSET )を判定し、dθREL
dθSET であるときにはステップS36に移行し、作動
許可フラグFPB S をFPBS =1に設定する。次いで、ス
テップS37に移行し、今回の踏み込みフラグF
SET (n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)と
して更新記憶し、図5の作動判断処理プログラムに戻
る。
【0053】一方、前記ステップS32で、アクセル開
度θが、戻し開度しきい値θCLEARよりも小さくないと
き(θ≧θCLEAR )、また、前記ステップS35で、ア
クセル戻し速度dθREL がアクセル戻し速度しきい値d
θSET 以上でないとき(dθ REL <dθSET )には、そ
のまま前記ステップS37に移行する。さらに、前記ス
テップS29で、戻しフラグFOFF がFOFF =1でない
ときには、ステップS30に移行し、戻しカウンタC
REL をCREL =0に更新した後、ステップS37に移行
する。
【0054】このようにして、図5のステップS14に
おいて、アクセル操作による作動判断処理が実行される
と、続いてステップS15に移行し、作動許可フラグF
PBSがFPBS =1であるかどうかを判定する。そして、
PBS =1であるときには、ステップS16に移行し、
制御作動フラグFcをFc=1に設定した後、ステップ
S17に移行する。
【0055】このステップS17では、ブレーキ予圧の
発生を解除するかどうかを判定し、例えば、ブレーキス
イッチ26のスイッチ信号がオン状態でありブレーキペ
ダル23が操作されたことを検出したとき、或いは、ア
クセル開度センサ28からのアクセル開度θに基づきア
クセルペダル27が踏み込み判断しきい値θSET を上回
ったことを検出したとき、また、予めブレーキ予圧を発
生開始させた時点で計測を開始しこの計測値に基づきブ
レーキ予圧を発生させた状態が所定時間以上継続したこ
とを検出したとき、等、これらの何れかが成立したとき
に、ブレーキ予圧の発生を解除する必要があると判定す
るようになっている。
【0056】そして、ステップS17で、ブレーキ予圧
の発生を解除する必要があると判定されるときには、ス
テップS19に移行して初期設定処理を行い、制御作動
フラグFcをFc=0、戻し開始開度θREL をθREL
0、戻しカウンタCREL =0、戻しフラグFOFF をF
OFF =0、作動許可フラグFPBT をFPBT =0に設定す
る。そして、図3の制御処理プログラムに戻る。
【0057】一方、ステップS17で、ブレーキ予圧の
発生を解除する必要がないと判定されるときには、その
まま図3の制御処理プログラムに戻る。また、前記ステ
ップS15で作動許可フラグFPBS がFPBS =1でない
ときには、前記ステップS19に移行する。ここで、車
間距離センサ31が制動対象物検出手段に対応し、図5
のステップS12の処理が接近状態検出手段に対応し、
アクセル開度センサ28及び図5のステップS14の処
理が加減速操作状況検出手段に対応し、図5のステップ
S13及びステップS15の処理がブレーキ予圧開始判
断手段に対応し、図3のステップS8からステップS1
0の処理がブレーキ圧発生手段に対応し、車速センサ3
0が自車速検出手段に対応し、シフト位置センサ36が
シフト位置検出手段に対応している。
【0058】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。今、自車両がブレーキペダル23を踏み込んで停
車しているものとすると、この状態では、図3の制御処
理において、ステップS1からS2に移行し、自車両が
停車中であり自車速Vが零であるので、ステップS3に
移行し、荷重センサ32で検出した車両重量mを読み込
み、次いで、ステップS4に移行して、ブレーキ予圧P
stを零に設定する。次いでステップS5に移行し、こ
のときブレーキ予圧Pstが零に設定されているので、
電磁弁5に対する通電を遮断状態とする。ここで、ブレ
ーキ予圧Pstを零としているが、運転者がブレーキペ
ダル23を踏み込んでいるので、マスタシリンダ25か
らブレーキペダルの踏み込み量に応じたブレーキ圧を発
生して、停車状態を維持している。
【0059】この停車状態から、ブレーキペダル23を
開放し、これに代えてアクセルペダル27を踏み込むこ
とにより、自車両を発進させて走行状態とし、この走行
状態で、先行車がいないか又は先行車との車間距離が制
動を必要としていない程度に十分であるときには、図3
の制御処理において、ステップS1からS6に移行し、
図5の予圧判断処理が実行される。そして、自車速Vを
読み込むと共に、車間距離L(n)を読み込んで相対速
度dVを算出し、これらに基づいて前記(1)式にした
がって緊急接近状態であるかどうかを判断するための判
断距離L0を算出する(ステップS11,S12)。
【0060】このとき、先行車がいないか又は先行車と
の車間距離Lが十分に長いので、ステップS13で、L
(n)≧L0となり、緊急接近状態ではないと判断され
るので、ステップS19に移行し、制御作動フラグFc
はFc=0に設定される。よって、図3に戻ってステッ
プS7の処理で、制御作動フラグFc=0であって、ブ
レーキ予圧を発生させる必要がないと判断されるから、
ステップS4に移行し、ブレーキ予圧Pstが零に設定
され、電磁弁5の非通電状態が維持される。
【0061】この走行状態から、自車速Vより遅い先行
車に追いつくか、又は先行車が減速すること等によっ
て、車間距離Lが緊急接近距離L0より小さくなると、
図5の処理において、ステップS13からS14に移行
し、アクセルペダルの操作状況に基づく作動判断処理が
実行される。この図6の作動判断処理では、まず、自車
速V及び自動変速機ATのシフト位置をもとに、図7の
踏み込み判断しきい値算出マップから、踏み込み判断し
きい値θSET が設定される。そして、図10(a)の時
点t0 に示すように、アクセル開度θが踏み込み判断し
きい値θSET よりも小さいときには、ステップS22か
らS25に移行し、踏み込みフラグFSET (n)はF
SET (n)=0に設定される(図10(b))。
【0062】ここで、踏み込みフラグFSET (n)が継
続して“0”であるとすると、ステップS26からステ
ップS29に移行し、このとき、戻しフラグFOFF はF
OFF=0であるから(図10(b))、ステップS30
に移行して戻しカウンタCRE L はCREL =0を維持した
まま(図10(d))ステップS37に移行し、今回の
踏み込みフラグFSET (n)をFSET (n−1)として
更新記憶した後、図5の予圧判断処理に戻る。
【0063】このとき、作動許可フラグFPBS はFPBS
=0に設定されているから、ステップS15からステッ
プS19に移行し、制御作動フラグFcはFc=0に設
定される。よって、図3のステップS7からステップS
4に移行し、ブレーキ予圧Pstを零に設定し、次いで
ステップS5に移行するが、ブレーキ予圧Pstが零に
設定されているから、電磁弁5の非通電状態が維持され
る。
【0064】この状態から、運転者がさらにアクセルペ
ダルを踏み込み、これに伴って図10の時点t1 でアク
セル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越えると、
図6のステップS22からステップS23に移行し、踏
み込みフラグFSET (n)がFSET (n)=1に設定さ
れ、次いでステップS24に移行して、戻し開始開度θ
REL がθREL =0、戻しカウンタCREL がCREL =0、
戻しフラグFOFF がF OFF =0、作動許可フラグFPBS
がFPBS =0に設定される。
【0065】そして、踏み込みフラグFSET (n−1)
=0、FSET (n)=1であるから、ステップS26か
らステップS29、S30を経て、ステップS37に移
行し、今回の踏み込みフラグF(n)を前回の踏み込み
フラグF(n−1)(=1)として更新記憶する。した
がって、作動許可フラグFPBS は零を維持するから、ブ
レーキ予圧Pstは零に設定され電磁弁5の非通電状態
が維持される。
【0066】そして、この状態から、運転者がアクセル
ペダルの踏み込みを緩め、時点t2でアクセル開度θが
踏み込み判断しきい値θSET を下回ると、ステップS2
2からステップS25に移行し、踏み込みフラグFSET
(n)がFSET (n)=0に設定される。そして、踏み
込みフラグがFSET (n−1)=1であり且つF
SET(n)=0であることから、ステップS26からス
テップS27に移行し、戻しフラグFOFF がFOFF
1、戻し開始開度θREL として現在のアクセル開度θが
設定され(θREL =θ)、次いでステップS28で、車
速センサ30からの自車速Vと図9のアクセル戻し速度
しきい値算出マップからアクセル戻し速度しきい値dθ
SET が設定され、このアクセル戻し速度しきい値dθ
SET は、車速が小さければ比較的大きな値に設定され、
車速が大きければ比較的小さな値に設定される。
【0067】次いで、ステップS29に移行するが、戻
しフラグFOFF がFOFF =1であることから、ステップ
S31で戻しカウンタCREL を1だけインクリメント
し、この時点ではアクセル開度θは戻し開度しきい値θ
CLEAR よりも大きいから、ステップS32からステップ
S37に移行し、今回の踏み込みフラグFSET (n)=
0をFSET (n−1)=0として更新記憶する。したが
って、作動許可フラグF PBS は零を維持するから、ブレ
ーキ予圧Pstは零に設定され電磁弁5の非通電状態が
維持される。
【0068】そして、アクセル開度θが、踏み込み判断
しきい値θSET よりも小さく且つ戻し開度しきい値θ
CLEAR よりも大きい間は、上記と同様に処理が行われ、
ステップS31の処理で戻しカウンタCREL が1ずつイ
ンクリメントされる。そして、時点t3 で、アクセル開
度θが戻し開度しきい値θCLEAR を下回ると、ステップ
S32からステップS33に移行し、戻しフラグFOFF
がFOFF =0に更新され、ステップS34で、前記
(2)式に基づいてアクセル戻し速度dθ REL が算出さ
れる。つまり、時点t2 から時点t3 までの時間ΔTあ
たりのアクセル開度θの変化量Δθを算出する。
【0069】そして、このアクセル戻し速度dθ
REL が、ステップS28で自車速に基づいて設定された
アクセル戻し速度しきい値dθSET を越えていれば、つ
まり、運転者のアクセルペダルを戻す速度がアクセル戻
し速度しきい値を越えるときには、ステップS35から
ステップS36に移行し、作動許可フラグFPBS がF
PBS =1に更新され、ステップS37で今回の踏み込み
フラグF(n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−
1)として更新記憶する。
【0070】そして、作動許可フラグFPBS がFPBS
1に設定されるから、図5のステップS15からステッ
プS16に移行し、作動制御フラグFcをFc=1に設
定する。そして、ステップS17でブレーキ予圧の発生
を解除するかどうかの判定が行われ、例えば、ブレーキ
スイッチ26のスイッチ信号がオフ状態でありブレーキ
ペダル23が開放されていることを検出したかどうか、
アクセル開度センサ28からのアクセル開度θが踏み込
み判断しきい値θSET を越えたかどうか、等の判定が行
われる。そして、予圧の発生を解除する必要がないと判
定されたとすると、ステップS17から図3のステップ
S7に移行し、このとき、作動制御フラグFcはFc=
1に設定されているから、ステップS8に移行して、ブ
レーキ予圧開始時の自車速Vが読み込まれ、この自車速
Vと車両停車時に読み込んだ車両重量mとに基づいてブ
レーキ予圧Pstが設定される。
【0071】次いで、ステップS10に移行して、ブレ
ーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読み込
み、これが設定されたブレーキ予圧Pstに一致するよ
うに、電磁弁5の通電量を制御する。このため、負圧ブ
ースタ24の真空弁3が閉じ、逆に大気弁4が開くこと
により、負圧ブースタ24の変圧室1に大気圧が導入さ
れて、軸筒17が左方に移動してプッシュロッド8を左
動させ、マスタシリンダ25から運転者のブレーキ操作
に先立って、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧が
発生されて制動状態となる。
【0072】このとき、ブレーキ予圧Pstは、自車速
Vが低いほど小さい値となり、且つ車両重量mが大きい
ほど大きな値となるので、低車速域で乗員数や積載物が
少なくて車両重量mが小さい場合にはブレーキ予圧Ps
tも小さい値となるため、ブレーキ予圧Pstに応じた
ブレーキ圧による制動状態となっても、運転者に違和感
を与えることはなく、運転者のブレーキ操作を見越した
プレビューブレーキ制御を行うことができる。
【0073】また、このとき、運転者のアクセルペダル
の踏み込み状態と、その戻し速度とが所定値を越えたと
きに、ブレーキ予圧を発生させるようにしているから、
エンジンブレーキが作用するときに、これと同時にブレ
ーキ予圧が作用することになる。よって、不意にブレー
キ予圧Pstによる制動力が作用した場合でも、エンジ
ンブレーキも作用しているから、ブレーキ予圧による制
動力が作用することに起因して運転者に与える唐突感や
不快感が和らげられることになる。
【0074】このブレーキ予圧Pstに応じた制動力が
発生されている状態で、運転者がアクセルペダル27に
代えて、ブレーキペダル23を踏み込むと、これがブレ
ーキスイッチ26によって検出されるから、図3の処理
でステップS1からステップS2に移行し、自車両が走
行中であり、自車速VがV>0であるので直接ステップ
S4に移行する。そして、ブレーキ予圧Pstが零に設
定され、電磁弁5に対する通電が遮断されるので、マス
タシリンダ25で発生されているブレーキ予圧が零とな
り、これに代えて、ブレーキペダル23が踏み込まれる
ことによりその踏み込み量に応じたブレーキ圧が発生さ
れる。
【0075】このとき、運転者がブレーキペダル23を
踏み込む前にブレーキ予圧が発生されており、これに続
いてブレーキペダル23の踏み込みによるブレーキ圧が
発生されるので、ブレーキ応答性を向上させると共に、
空走距離を短縮して制動距離を短くすることができる。
また、図7の踏み込み判断しきい値算出マップにおいて
は、ブレーキ予圧の発生を開始するかどうかの基準とな
る踏み込み判断しきい値θSET を、自車速Vが低くエン
ジンブレーキが小さくなるほど大きく設定し、且つ、自
動変速機ATのシフト位置が高くなりエンジンブレーキ
が小さくなるほど大きく設定するようにしたから、実際
に発生されるエンジンブレーキの大きさに応じた踏み込
み判断しきい値θSET が設定されることになり、より確
実に運転者に違和感を与えることを回避することができ
る。また、エンジンブレーキが期待できない低車速域で
は、踏み込み判断しきい値θSET を大きく設定し、十分
なエンジンブレーキを得ることのできる加速状態である
ときにブレーキ予圧を発生させるようにしているから、
低速時であっても高速時と同等の効果を得ることができ
る。
【0076】また、図9のアクセル戻し速度しきい値算
出マップにおいては、ブレーキ予圧の発生を開始するか
どうかの基準となるアクセル戻し速度しきい値dθSET
を、自車速Vが大きくなるほどより小さくなるように設
定している。よって、高車速となるほどその制動距離が
延びることになるが、自車速Vが大きくなるほどアクセ
ル戻し速度に応じて早めにブレーキ予圧が発生されるこ
とになり、効果的にブレーキ予圧を発生させることがで
き、制動距離の短縮を図ることができる。
【0077】一方、ブレーキ予圧Pstに応じた制動力
が発生されている状態から、運転者が再度アクセルペダ
ルの踏み込みを行い、アクセル開度θが踏み込み判断し
きい値θSET を越えたとき、つまり、一旦、アクセルペ
ダルの踏み込みを解除した後再度踏み込みを行ったよう
な場合には、図5のステップS17の処理でこれが検出
され、ステップS17からステップS19に移行し、制
御作動フラグFcがFc=0に設定されるから、図3の
ステップS7からステップS4に移行し、ブレーキ予圧
Pstが零に設定され、ブレーキ予圧の発生が解除され
る。
【0078】同様に、ブレーキ予圧Pstに応じた制動
力が発生されている状態が、予め設定した基準時間以上
継続したとき、つまり、アクセルペダルの踏み込みを解
除した状態が基準時間以上継続し、また、ブレーキペダ
ル23の踏み込みも行われないときには、図5のステッ
プS17でこれが検出されてステップS17からステッ
プS19に移行し制御作動フラグFcが零に設定される
から、この時点でブレーキ予圧の発生が解除される。よ
って、ブレーキペダルの踏み込みに移行しないと予測さ
れる時点でブレーキ予圧Pstの発生が解除されること
になり、不必要にブレーキ予圧Pstを発生することが
回避される。
【0079】なお、上記第1の実施の形態においては、
車間距離L(n)が緊急判断距離L0よりも小さい場合
であっても、作動判断処理において、アクセル開度θが
踏み込み判断しきい値θSET を越えないとき、また、越
えても、そのアクセル戻し速度dθREL がアクセル戻し
速度しきい値dθSET を越えないときには、ブレーキ予
圧を発生させないようにしているが、アクセル戻し速度
dθREL がアクセル戻し速度しきい値dθSET を越えな
いということは、アクセルペダルの戻し方が比較的緩や
かであり直ちにブレーキペダル28の踏み込みに移行す
ることはないとみなすことができるから、ブレーキ予圧
を発生させなくても問題はない。
【0080】また、踏み込み判断しきい値θSET は、自
車速Vに応じて設定され、このとき自車速Vが大きいと
きには踏み込み判断しきい値θSET は比較的小さな値に
設定され、逆に自車速Vが小さいときには踏み込み判断
しきい値θSET は比較的大きな値に設定される。ここ
で、アクセル開度θが踏み込み判断しきい値θSET を越
えない場合、ブレーキ予圧が発生されなくても自車速V
が比較的小さいときにはブレーキペダル28が踏み込ま
れたとき比較的速やかに停車することになるから、問題
はない。また、自車速Vが比較的大きい状態でアクセル
開度θが踏み込み判断しきい値θSET よりも小さいとき
には、それほど加速度が生じていないということであ
り、この状態からアクセルペダルを開放状態にすると、
比較的強いエンジンブレーキが作用し、十分な制動力が
確保されるから問題はない。
【0081】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、図11に示すように、図
1に示す第1の実施の形態において、新たに車両の加速
度を検出する加速度センサ35が設けられ、この加速度
センサ35で検出した加速度Gは、制御装置29に入力
されるようになっている。
【0082】そして、第2の実施の形態における制御装
置29では、上記第1の実施の形態と同様に、図3の制
御処理を実行し、図5の予圧判断処理を実行するが、図
5のステップS14におけるアクセルペダルの操作に基
づく作動判断処理では、前記加速度センサ35の加速度
Gに基づいて、図12に示す作動判断処理を行うように
なっている。なお、上記第1の実施の形態における図6
の作動判断処理と同一部には同一符号を付与しその詳細
な説明は省略する。
【0083】すなわち、まず、ステップS21aで、車
両の加速度の発生状況を検出するための踏み込み判断し
きい値GSET の設定を行う。この踏み込み判断しきい値
SE T の設定は、例えば、車速センサ30からの自車速
Vに基づいて、図13に示す踏み込み判断しきい値算出
マップを参照して行う。この踏み込み判断しきい値算出
マップは、図13に示すように、自車速Vと踏み込み判
断しきい値GSET との関係を表したものであって、前記
踏み込み判断しきい値GSET は、上記第1の実施の形態
における踏み込み判断しきい値θSET と同様に、アクセ
ルペダルが踏み込まれ加速度が発生している状態から、
アクセルペダルが開放されてエンジンブレーキが作用し
た場合に、この状態である程度のブレーキ予圧が作用し
た場合でも運転者に唐突感や違和感を与えないとみなす
ことの可能な値に設定されている。
【0084】つまり、図13に示すように、特性曲線
を、市街地走行速度相当(40km/h程度)以下であ
る低速部D1では一定の最大値Gmaxを持ち、高速道
路での走行速度相当(80km/h程度)以上である高
速部D3で一定の最小値Gminを持ち、中速部D2で
は最大値Gmaxと最小値Gminとの直線的補間値を
とるように設定している。
【0085】このようにしてステップS21aで、踏み
込み判断しきい値GSET が設定されるとステップS22
aに移行し、加速度センサ35からの加速度Gが、ステ
ップS21aで設定した踏み込み判断しきい値GSET
りも大きいかどうかを判定する。そして、加速度GがG
≦GSET であるときには、ステップS25に移行し、踏
み込みフラグFSET (n)をFSET (n)=0に設定
し、ステップS26に移行する。
【0086】そして、前回の踏み込みフラグFSET (n
−1)がFSET (n−1)=0であるとすると、今回の
踏み込みフラグFSET (n)はFSET (n)=0である
から、ステップS26からステップS29に移行し、こ
のとき、戻しフラグFOFF はFOFF =0であるから、ス
テップS30に移行し、カウンタCREL をCREL =0に
更新しステップS37で、今回の踏み込みフラグFSET
(n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−1)として
更新記憶し、図5の作動判断処理プログラムに戻る。
【0087】よって、この場合、作動許可フラグFPBS
はFPBS =0であるから、ブレーキ予圧は発生されな
い。この状態から、加速度Gが増加し踏み込み判断しき
い値GSET を越えると、ステップS22aからステップ
S23に移行し、踏み込みフラグFSET (n)を“1”
に更新し、ステップS24aで、初期設定処理が行わ
れ、戻し開始加速度G REL をGREL =0、戻しカウンタ
REL =0、戻しフラグFOFF をFOFF =0、作動許可
フラグFPBS をFPBS =0に設定する。
【0088】次いで、ステップS26に移行するが、こ
のとき、前回の踏み込みフラグFSE T (n−1)は零で
あるから、ステップS29に移行し、さらに、ステップ
S30を経てS37に移行する。よって、この場合に
も、作動許可フラグFPBS はF PBS =0であるから、ブ
レーキ予圧は発生されない。そして、この状態から、運
転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めこれによって、
加速度Gが減少し、踏み込み判断しきい値GSET を下回
ると、ステップS22aからステップS25に移行して
踏み込みフラグFSET (n)が零に更新される。そし
て、ステップS26で、踏み込みフラグFSET (n−
1)=1であり且つ踏み込みフラグFSET (n)=0で
あるから、ステップS27aに移行し、戻しフラグF
OFF をFOFF =1、戻し開始加速度GREL をGREL =G
として設定した後ステップS28aに移行し、車速セン
サ30からの自車速Vと図示しない加速度変化量しきい
値算出マップとから、加速度変化量しきい値dGSET
設定する。
【0089】この加速度変化量しきい値算出マップは、
自車速Vと加速度変化量しきい値dGSET との対応を表
したものであって、加速度変化量しきい値dGSET は、
前記図9のアクセル戻し速度しきい値算出マップにおけ
るアクセル戻し速度しきい値dθSET と同様に、運転者
がアクセルペダルを開放しブレーキペダル23の踏み込
みに移行すると予測される値に設定される。そして、そ
の特性曲線は、図9と同様に、市街地走行速度相当(4
0km/h程度)以下である低速部では一定の最大値d
Gmaxを持ち、高速道路での走行速度相当(80km
/h程度)以上である高速部で一定の最小値dGmin
を持ち、中速部では最大値dGmaxと最小値dGmi
nとの直線的補間値をとるように設定されている。
【0090】そして、ステップS28aで、加速度変化
量しきい値dGSET が設定されると、ステップS29に
移行し、このとき、戻しフラグFOFF がFOFF =1であ
るから、ステップS29からステップS31に移行し、
戻しカウンタCREL を1だけインクリメントし、次い
で、ステップS32aに移行し、加速度Gが、予め設定
したアクセルペダルを開放したとみなすことの可能な戻
し開度しきい値GCLEARよりも小さいかどうかを判定す
る。そして、G<GCLEAR でないとき、つまり、アクセ
ルペダルを開放したとみなすことのできない間はステッ
プS32aからそままステップS37に移行する。よっ
て、作動許可フラグFPBS はFPBS =0を維持するか
ら、ブレーキ予圧は発生されない。
【0091】そして、アクセルペダルの踏み込みが緩め
られ、加速度Gが戻し開度しきい値GCLEAR よりも小さ
くなると、アクセルペダルが開放されたとして、ステッ
プS32aからステップS33に移行し、戻しフラグF
OFF をFOFF =0に設定した後、ステップS34aに移
行する。このステップS34aでは、次式(3)に基づ
いて加速度変化量dGREL を算出する。なお、式(3)
中のdTは、制御装置29におけるこの制御処理の制御
サイクルである。
【0092】 dGREL =(GREL −GCLEAR )/(CREL ×dT) ……(3) 次いで、ステップS35aに移行し、加速度変化量dG
REL が加速度変化量しきい値dGSET 以上であるかどう
か(dGREL ≧dGSET )を判定する。そして、dG
REL ≧dGSET であるとき、つまり、加速度の変化量が
大きく、運転者がアクセルペダルを開放してブレーキペ
ダルの踏み込みに移行すると予測されるときにはステッ
プS36に移行して作動許可フラグFPBS をFPBS =1
に設定し、次いで、ステップS37で今回の踏み込みフ
ラグFSET (n)を前回の踏み込みフラグFSET (n−
1)として更新記憶し、図5の作動判断処理プログラム
に戻る。
【0093】よって、作動許可フラグFPBS がFPBS
1であるから、図5のステップS16の処理で作動制御
フラグFcがFc=1となり、よって、図3の制御処理
において、ステップS7からステップS8に移行し、上
記と同様にして自車速Vに基づいてブレーキ予圧Pst
を設定し、ブレーキ圧Pbがブレーキ予圧Pstと一致
するように電磁弁5を制御する。これにより、ブレーキ
予圧Pstに応じたブレーキ圧が発生される。
【0094】一方、ステップS35aの処理で加速度変
化量dGREL が加速度変化量しきい値dGSET より小さ
いとき、つまり、加速度の変化量が小さく、運転者がア
クセルペダルを開放してブレーキペダルの踏み込みに移
行すると予測されないときには、ステップS35aから
そのままステップS37に移行する。よって、作動許可
フラグFPBS はFPBS =0を維持するから、ブレーキ予
圧の発生は行われない。
【0095】したがって、この場合も、上記第1の実施
の形態と同等の作用効果を得ることができる。なお、こ
の第2の実施の形態においては、加速度センサ35を設
け、これにより加速度を検出するようにした場合につい
て説明したが、これに限らず、例えば自車速Vの変化量
を算出し、これを加速度として用いるようにしてもよ
い。
【0096】なお、上記各実施の形態においては、自車
速Vと車両重量mとに基づいてブレーキ予圧Pstを設
定する場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、車両の減速度を検出し、この車両減速度を車
両重量mとに基づいて車両重量mが大きくなるほどブレ
ーキ予圧Pstが大きくなり且つ車両減速度が大きくな
るほどブレーキ予圧Pstが小さくなるように設定する
ようにしてもよい。また、路面状態を検出して路面摩擦
係数が小さくなるに応じてブレーキ予圧Pstを小さく
するようにしてもよい。
【0097】また、上記各実施の形態においては、加減
速操作状況検出手段としてアクセル開度センサ或いは加
速度センサを適用した場合について説明したが、例えば
シフト位置センサで自動変速機ATのシフト位置を検出
し、このシフト位置がオーバードライブからシフトダウ
ンされたときに要ブレーキ予圧状態であると判定するよ
うにしてもよい。
【0098】また、上記各実施の形態においては、ブレ
ーキスイッチ26に基づいてブレーキ操作状況を検出す
るようにした場合について説明したが、これに限らず、
ブレーキペダル23のストロークから検出したり、ブレ
ーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧がブレーキ予圧
以上となったときにブレーキ操作を開始したものとして
検出するようにしてもよい。
【0099】また、上記各実施の形態においては、車間
距離センサ31で先行車を検出している場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、道路上の落
下物等のブレーキ操作を必要とする障害物を検出した場
合でも、これが車間距離センサ31によって検出される
から、上記と同様に、ブレビューブレーキ制御が行われ
る。
【0100】また、上記各実施の形態においては、演算
によって相対速度を算出するようにした場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、相対速度を
検出することのできる車間距離センサを適用した場合に
は、検出した相対速度をそのまま使用することができ
る。また、上記各実施の形態においては、負圧ブースタ
24に電磁弁5を組み込むことによって、ブレーキ予圧
Pstに応じたブレーキ圧Pbを発生させるようにした
場合について説明したが、これに限らず、別途油圧ポン
プ等の流体圧源を設け、この流体圧源の流体圧を圧力制
御弁等で圧力制御してブレーキ予圧Pstを発生させ、
これをブレーキアクチュエータに供給するようにしても
よい。
【0101】また、マスタシリンダ25を使用してブレ
ーキ圧を発生させる場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、ブレーキアクチュエータとして
電動モータを使用して制動力を発生させる場合には、ブ
レーキ予圧Pstに基づいて電動モータの駆動電流を制
御するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシステム構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に適用し得る電子式
負圧ブースタの断面図である。
【図3】制御装置の制御処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図4】車両重量をパラメータとした自車速とブレーキ
予圧との関係を表すブレーキ予圧算出マップを示す特性
線図である。
【図5】図3の制御処理における予圧判断処理の処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図5の予圧判断処理におけるアクセルペダルの
操作状況に基づく作動判断処理の処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図7】シフト位置をパラメータとした自車速と踏み込
み判断しきい値との関係を表す踏み込み判断しきい値算
出マップを示す特性線図である。
【図8】踏み込み判断しきい値算出マップの説明に供す
る説明図である。
【図9】自車速とアクセル戻し速度しきい値との関係を
表すアクセル戻し速度しきい値算出マップを示す特性線
図である。
【図10】第1の実施の形態の動作説明に供するタイミ
ングチャートである。
【図11】第2の実施の形態を示すシステム構成図であ
る。
【図12】第2の実施の形態における作動判断処理の処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における、自車速と踏み込
み判断しきい値との関係を表す踏み込み判断しきい値算
出マップを示す特性線図である。
【符号の説明】
21FL〜21RR 車輪 22FL〜22RR ブレーキアクチュエータ 23 ブレーキペダル 24 電子式負圧ブースタ 25 マスタシリンダ 26 ブレーキスイッチ 27 アクセルペダル 28 アクセル開度センサ 29 制御装置 30 車速センサ 31 車間距離センサ 32 荷重センサ 33 ブレーキ圧センサ 35 加速度センサ 36 シフト位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 秀明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB03 BB21 EE01 GG02 GG06 HH05 HH17 HH22 HH26 JJ01 JJ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の制動対象物に対する相対距離
    を検出する制動対象物検出手段と、 当該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する
    相対距離に基づいて接近状態にあるかどうかを検出する
    接近状態検出手段と、 加減速操作状況を検出する加減速操作状況検出手段と、 前記接近状態検出手段の検出結果及び前記加減速操作状
    況検出手段で検出した減速操作状況に基づいてブレーキ
    予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判
    断するブレーキ予圧開始判断手段と、 当該ブレーキ予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態
    であると判断されたときに、運転者のブレーキ操作に先
    立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生さ
    せるブレーキ圧発生手段と、を備えたことを特徴とする
    プレビューブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ予圧開始判断手段は、前記
    接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、且
    つ、前記加減速操作状況検出手段で減速しきい値を越え
    る減速操作が行われたことを検出したときに、要ブレー
    キ予圧状態であると判定するようになっていることを特
    徴とする請求項1記載のプレビューブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ予圧開始判断手段は、前記
    接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、且
    つ、前記加減速操作状況検出手段で検出される加速操作
    量が加速操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行
    われたときに、要ブレーキ予圧状態であると判定するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載のプレビ
    ューブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ予圧開始判断手段は、前記
    接近状態検出手段で接近状態にあることを検出し、前記
    加減速操作状況検出手段で検出される加速操作量が加速
    操作量しきい値を越えた状態から減速操作が行われ、且
    つその減速操作速度が解除速度しきい値を越えたとき、
    要ブレーキ予圧状態であると判定するようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載のプレビューブレーキ制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記解除速度しきい値は、自車速が高く
    なるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予圧
    開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を備
    え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記解
    除速度しきい値を設定するようになっていることを特徴
    とする請求項4記載のプレビューブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記加速操作量しきい値は、自車速が高
    くなるほど小さくなるように設定され、前記ブレーキ予
    圧開始判断手段は、自車速を検出する自車速検出手段を
    備え、当該自車速検出手段の検出自車速に基づいて前記
    加速操作量しきい値を設定するようになっていることを
    特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のプレビュー
    ブレーキ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記加速操作量しきい値は、変速機のシ
    フト位置が低速段となるほど小さくなるように設定さ
    れ、前記ブレーキ予圧開始判断手段は、変速機のシフト
    位置を検出するシフト位置検出手段を備え、当該シフト
    位置検出手段で検出したシフト位置に基づいて前記加速
    操作量しきい値を設定するようになっていることを特徴
    とする請求項3乃至6の何れかに記載のプレビューブレ
    ーキ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記加減速操作状況検出手段は、アクセ
    ルペダルの操作量を検出する手段であることを特徴とす
    る請求項1乃至7の何れかに記載のプレビューブレーキ
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記加減速操作状況検出手段は、自車両
    の前後加速度を検出する手段であることを特徴とする請
    求項1乃至7の何れかに記載のプレビューブレーキ制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記加減速操作状況検出手段は、変速
    機のシフト位置を検出する手段であることを特徴とする
    請求項1乃至7の何れかに記載のプレビューブレーキ制
    御装置。
JP2000043396A 2000-02-21 2000-02-21 予ブレーキ制御装置 Expired - Lifetime JP3929668B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000043396A JP3929668B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 予ブレーキ制御装置
US09/789,010 US6507781B2 (en) 2000-02-21 2001-02-21 Preview brake controlling apparatus and method for automotive vehicle
DE60121237T DE60121237T2 (de) 2000-02-21 2001-02-21 Vorschauendes Fahrzeug- Bremsregelgerät und Bremsregelmethode
EP01301548A EP1134137B1 (en) 2000-02-21 2001-02-21 Preview brake controlling apparatus and method for automotive vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000043396A JP3929668B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 予ブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001233189A true JP2001233189A (ja) 2001-08-28
JP3929668B2 JP3929668B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=18566320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000043396A Expired - Lifetime JP3929668B2 (ja) 2000-02-21 2000-02-21 予ブレーキ制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6507781B2 (ja)
EP (1) EP1134137B1 (ja)
JP (1) JP3929668B2 (ja)
DE (1) DE60121237T2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6493621B2 (en) 2001-01-09 2002-12-10 Nissan Motor Co., Ltd. Operator reaction dependent stand-by brake torque build-up rate controlling scheme
US6604042B2 (en) 2001-01-09 2003-08-05 Nissan Motor Co., Ltd. Braking control system with object detection system interaction
JP2005523839A (ja) * 2002-04-27 2005-08-11 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト アクティブ液圧ブレーキ倍力式車両ブレーキ装置およびそのための制御方法
JP2015214325A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 現代自動車株式会社Hyundaimotor Company 速度連動型ブレーキの制動力制御方法
JP2016175647A (ja) * 2011-05-12 2016-10-06 ジャガー・ランド・ローバー・リミテッドJaguar Land Rover Limited 監視装置及び自動車

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1065092A3 (en) * 1999-07-01 2005-03-30 Hitachi, Ltd. Apparatus for controlling braking and propulsion in a vehicle
JP2004189075A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Denso Corp 車両制動制御装置
NO320851B1 (no) * 2004-04-15 2006-02-06 Oddvard Johnsen Kontrollerfunksjoner for brems basert pa en styring etter variasjoner i akselerasjonsverdier i hjulets horisontale plan
US7437231B2 (en) * 2005-02-14 2008-10-14 Honeywell International Inc. Brake system providing at least one enable signal to brake controllers and method of using same
JP4862516B2 (ja) * 2006-06-26 2012-01-25 トヨタ自動車株式会社 車両の減速制御装置
US8027773B2 (en) * 2007-08-10 2011-09-27 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Methods and systems for automated control of vehicle braking
SE531922C2 (sv) * 2008-01-28 2009-09-08 Scania Cv Abp Metod, system och datorprogram för automatisk has tighetsreglering av ett motorfordon
JP4913107B2 (ja) * 2008-09-17 2012-04-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両速度制御装置および車両速度制御方法
US8473171B2 (en) * 2008-10-09 2013-06-25 GM Global Technology Operations LLC Apparatus and method for optimizing a vehicle collision preparation response
US8744671B2 (en) 2012-02-21 2014-06-03 Chrysler Group Llc System and method for detecting unintended stimulus at a vehicle pedal
JP5655831B2 (ja) * 2012-09-13 2015-01-21 トヨタ自動車株式会社 走行環境推定装置およびその方法
US20150120173A1 (en) * 2013-10-31 2015-04-30 Ford Global Technologies, Llc System and method for controlling a powertrain in a vehicle
US9150220B2 (en) 2013-12-04 2015-10-06 Mobileye Vision Technologies Ltd. Systems and methods for mimicking a leading vehicle
JP7188350B2 (ja) * 2019-10-08 2022-12-13 トヨタ自動車株式会社 車両

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2664829B2 (ja) 1991-07-23 1997-10-22 ティン、フシン、ウー 自動車用自動先行制動装置
JP3064770B2 (ja) 1993-11-25 2000-07-12 トヨタ自動車株式会社 車両追突防止装置
JPH08318765A (ja) 1995-05-25 1996-12-03 Hitachi Ltd 情報化自動車制御装置及び方法
KR19980081709A (ko) * 1997-04-25 1998-11-25 가나이쯔도무 자동차의 제어 장치 및 제어 방법
DE19734567A1 (de) * 1997-07-18 1999-01-21 Itt Mfg Enterprises Inc Vorrichtung und Verfahren zum Ansteuern einer Kraftfahrzeugbremsanlage
JP3930110B2 (ja) * 1997-08-11 2007-06-13 富士重工業株式会社 車両のクルーズコントロール装置
DE19749296C5 (de) 1997-11-07 2007-01-11 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur Bestimmung eines Auslöseschwellenwertes für einen automatischen Bremsvorgang
DE19803870A1 (de) 1998-01-31 1999-08-12 Daimler Chrysler Ag Verfahren und Vorrichtung zum Abbremsen von Fahrzeugen
JP4037506B2 (ja) * 1998-03-12 2008-01-23 富士重工業株式会社 車両運動制御装置
DE19817326A1 (de) * 1998-04-18 1999-10-21 Continental Teves Ag & Co Ohg Verfahren zum Verkürzen des Bremsgeweges
DE19858292C2 (de) * 1998-12-17 2000-11-09 Daimler Chrysler Ag Sicherheitssystem für ein Kraftfahrzeug
EP1081004B1 (en) 1999-09-06 2005-10-12 Nissan Motor Company, Limited Method and apparatus for assisting vehicle operator braking action of a vehicle

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6493621B2 (en) 2001-01-09 2002-12-10 Nissan Motor Co., Ltd. Operator reaction dependent stand-by brake torque build-up rate controlling scheme
US6604042B2 (en) 2001-01-09 2003-08-05 Nissan Motor Co., Ltd. Braking control system with object detection system interaction
JP2005523839A (ja) * 2002-04-27 2005-08-11 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト アクティブ液圧ブレーキ倍力式車両ブレーキ装置およびそのための制御方法
JP2016175647A (ja) * 2011-05-12 2016-10-06 ジャガー・ランド・ローバー・リミテッドJaguar Land Rover Limited 監視装置及び自動車
EP3228510A1 (en) * 2011-05-12 2017-10-11 Jaguar Land Rover Limited Monitoring apparatus and method
US10535267B2 (en) 2011-05-12 2020-01-14 Jaguar Land Rover Limited Monitoring apparatus and method
US11436925B2 (en) 2011-05-12 2022-09-06 Jaguar Land Rover Limited Monitoring apparatus and method
JP2015214325A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 現代自動車株式会社Hyundaimotor Company 速度連動型ブレーキの制動力制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1134137B1 (en) 2006-07-05
US6507781B2 (en) 2003-01-14
US20010027367A1 (en) 2001-10-04
DE60121237D1 (de) 2006-08-17
EP1134137A3 (en) 2002-09-04
EP1134137A2 (en) 2001-09-19
JP3929668B2 (ja) 2007-06-13
DE60121237T2 (de) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3473563B2 (ja) 制動制御装置
JP2001233189A (ja) プレビューブレーキ制御装置
JP3666342B2 (ja) 走行制御装置
EP1415877B1 (en) Vehicular safety apparatus
US7561954B2 (en) Creep drive control device for driving vehicle at creep speed
EP1081004B1 (en) Method and apparatus for assisting vehicle operator braking action of a vehicle
US5725291A (en) Electronically controlled brake booster and method of operation thereof
JP4020232B2 (ja) 予ブレーキ制御装置
JP3552628B2 (ja) 走行制御装置
JP2001171497A (ja) 車両用衝突防止装置
JP3659146B2 (ja) 制動制御装置
JP2002517352A (ja) 自動車用ブレーキ装置の制御装置と方法
JPH0539011A (ja) 車両の自動制動装置
JP3510969B2 (ja) 車両のブレーキ制御システム
JP3572448B2 (ja) 車両用制動制御装置
JPH115528A (ja) ブレーキのアシスト装置
JP3106631B2 (ja) 車間距離制御装置
JP3238588B2 (ja) 車間距離制御装置
EP1336526A2 (en) Automatic running control method, system, and ACC controller for automotive vehicle
JP2002274347A (ja) 制動制御装置
JP3646774B2 (ja) ブレーキアシストシステム
JP3695166B2 (ja) プレビューブレーキシステム
JP2002274346A (ja) ブレーキブースタ制御装置及びその制御方法
JPH05270373A (ja) 車両の自動制動装置
JPH023542A (ja) 車速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041224

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050105

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3929668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term