JP2001224339A - 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法 - Google Patents

生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001224339A
JP2001224339A JP2000036980A JP2000036980A JP2001224339A JP 2001224339 A JP2001224339 A JP 2001224339A JP 2000036980 A JP2000036980 A JP 2000036980A JP 2000036980 A JP2000036980 A JP 2000036980A JP 2001224339 A JP2001224339 A JP 2001224339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sea urchin
raw
raw sea
urchin
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000036980A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Maeda
豊 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UMINCHU KURABU KK
Original Assignee
UMINCHU KURABU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UMINCHU KURABU KK filed Critical UMINCHU KURABU KK
Priority to JP2000036980A priority Critical patent/JP2001224339A/ja
Publication of JP2001224339A publication Critical patent/JP2001224339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 和食だけでなくさまざまな調理用の食材とし
て利用できる生ウニをベースとした練り食品及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 生ウニを少なくともアルコールを添加し
て蒸して得られる生ウニの固形分及びその煮汁と、増量
材として水に溶解したこんにゃく精粉とを主成分とし
て、生ウニを含むペースト状の食材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ウニをベースと
して各種の食材を添加して練り製品状とし、ホワイトソ
ースやあえ物のつなぎ生地などに利用できるようにした
生ウニを利用した練り食品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バフンウニ、アカウニ、ムラサキウニな
どのウニは、生ウニとして食される他、水ウニ、泥ウ
ニ、練りウニなどの加工食品にして食される。加工食品
としてのウニは、生ウニに20〜30%の食塩を加え冷
所に貯蔵したもので、殻を割って卵巣だけを取り出し、
これを水洗いして水切りした後食塩を加え、たるなどに
詰めて貯蔵される。
【0003】ウニはその独特の食感と香味があることか
ら、生ウニでは鮨の種に使用したりわさび醤油だけでそ
のまま食することが多い。また、塩ウニや粒ウニなどの
ビン入りの食品も一般家庭で広く使用され、酒の肴とし
てそのまま食したり温かいご飯に混ぜて食することが多
い。
【0004】一方、ウニはたとえばアワビなどと同様に
その収穫量が非常に少ないので、大変高価な食品の一つ
となっている。そこで、天然ウニに似せたウニ様食品が
従来から市場に提供されている。その例としては、特開
平1−257448号公報に記載のように、魚肉を細か
くしながらまたは細かくした後、蛋白質分解酵素または
蛋白質を消化する微生物を作用させて得られるウニ様食
品がある。
【0005】このように、天然生ウニを代表とするウニ
食品は高価であることから、多くを食するには無理な面
があり、その香気高い珍味を少しだけ味わうというのが
常である。また、生ウニも含めて練り食品状であること
と、酒の肴に合うということから主として和食の分野で
の食材として多用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ウニ食品の中でとくに
生ウニは極上の食材であり、鮨の種や刺身などのように
きわめて限られたものとしてしか食されていない。その
一つの理由は、先に述べたように高価であることや昔か
ら和食用として供されていたことにあると思われる。
【0007】しかしながら、生ウニの持つ高い香気性や
他には類をみない食感をその他の調理に利用しないので
は、美味珍味の食材としての価値を享受できない。
【0008】そこで、本発明は、和食だけでなくさまざ
まな調理用の食材として利用できる生ウニをベースとし
た練り食品及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の生ウニをベース
とした練り食品は、生ウニを少なくともアルコールを添
加して蒸して得られる生ウニの固形分及びその煮汁と、
増量材として水に溶解したこんにゃく精粉とを主成分と
することを特徴とする。
【0010】本発明により、生ウニを含むペースト状の
食材を得ることができ、生ウニの味わい風味を持つホワ
イトソースなどとして提供でき、またマヨネーズソース
を和えることで生ウニの風味に辛味と酸っぱさを加えた
味を醸し出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の生ウニをベースとする練
り食品に使用する原材料は、生ウニ、卵黄粉、生クリー
ム、ウニフレーバー(ウニエキス)及びこんにゃく精粉
であり、これらの原材料を調合した後に調味料を添加す
る。
【0012】生ウニは活きたものが好ましいが、冷凍し
たものを解凍したものでもよい。卵黄粉は卵を茹でた後
の卵黄を砕いて篩にかけて粉末状としたものであり、生
クリームは牛乳から取り出した脂肪分に砂糖及び香料を
入れて泡立てたもので市販品をそのまま用いる。また、
ウニフレーバーはウニ汁に食塩及びアルコールを添加し
たものであり、これも市販品のものを用いることができ
る。こんにゃく精粉は、こんにゃく芋から製造した荒粉
を搗いて粉にし、篩にかけて選別したものである。この
こんにゃく精粉は、約40倍の水分を含むことができ、
無色、無臭に近い食品である。そして、こんにゃく精粉
に水分を含ませ、ペースト状になったもの(ゲル)に適
度の温度とアルカリ物質またはアルカリ水溶液を加える
ことによって、適度の固さで凝固する性質を有してい
る。この性質から、水分との兼ね合いで柔らかさを自由
に変化させることができるので、生ウニの柔らかさとと
ろける状態をつくるのに、好適に使用することができ
る。
【0013】原材料に添加する調味料は、濃い口醤油、
塩、洋胡椒、日本酒である。濃い口醤油と塩及び洋胡椒
は原材料を味付けし、酒は生ウニの香りと味を引き立て
るために使用される。
【0014】また、原材料として使用する生ウニは、前
述のように天然の活きものがよいが、価格の面からする
と冷凍ものを使用するほうが経済性の面で好ましい。そ
して、天然の活きものでも冷凍ものでも、調理する最初
の段階では、マーガリンまたはバターと日本酒を添加し
て蒸し器の中で蒸し、生ウニからの煮汁をそのまま味付
けに利用する。マーガリンやバターは増粘剤として使用
するもので、日本酒のアルコールとの混合により生ウニ
の香りや味を引き立てることができる。
【0015】以上の原材料及び調味料からなる生ウニを
ベースとした練り食品の製造方法は次のとおりである。
【0016】まず、冷凍の生ウニを450グラム,卵黄
粉を100グラム,生クリームを40グラム,ウニシー
ズニングを10グラムとしてそれぞれ準備する。ウニシ
ーズニングは生ウニに塩を添加してフレーク状としたも
ので、市販のものをそのまま用いることができる。ま
た、60グラムのこんにゃく精粉を2リットルの水に溶
かしたものを200グラム用意する。
【0017】冷凍の450グラムの生ウニを蒸し器の中
に入れ、マーガリンを8グラム及び日本酒を20cc入
れて、85℃〜90℃に加熱して10分間蒸す。このよ
うにマーガリンと日本酒を添加して冷凍生ウニを蒸して
解凍すると、生ウニのにがみすなわち灰汁が消散してい
き、加熱によって生ウニは煮汁を出しながら次第に粒状
に固形化していく。前述の配合量で10分間蒸し器の中
で蒸したときの生ウニからの煮汁は50cc程度であ
る。一方、マーガリンは溶けて液状となり日本酒ととも
に固形化した生ウニの粒にしみ込んで独特の風味を封じ
込めるとともに味を引き立てる。すなわち、マーガリン
と日本酒を含んだ生ウニの粒と、煮汁及びマーガリンの
溶けたものと日本酒の混合液とが生成される。
【0018】次いで、60グラムのこんにゃく精粉を2
リットルの水に溶かしたもののうちの200グラムを鍋
の中に入れるとともに、10グラムの卵黄粉、10グラ
ムのウニシーズニング、及び4グラムの生クリームを入
れる。そして、鍋を100℃程度として20分間時間継
続して加熱してかき混ぜることにより、軟らかく凝固し
た生ウニをベースとする練り食品が得られる。こんにゃ
く精粉は、前述のように適度の固さで凝固する性質を持
つので、生ウニの柔らかさととろける状態を造ることが
できる。
【0019】この練り食品はそのままソースなどとして
使用できるが、生ウニの味わい風味を更に醸し出すため
に調味料を添加する。このときの調味料は、濃い口醤油
を3cc、塩を10グラム、洋胡椒を0.5グラム、日
本酒を30ccの量で配合したものである。そして、必
要に応じて着色料を添加する。
【0020】本発明の生ウニをベースとする練り食品
は、生ウニの煮汁による風味と固形粒の食感を味わうこ
とができる。たとえば魚介類の刺身や焼き魚などのホワ
イトソースとして用いれば、生ウニの味わい風味を持つ
調味料となり、醤油やわさび醤油とは違った趣の食感が
味わえる。
【0021】また、マヨネーズソースを和えるようにす
ると、生ウニの味わい風味にマヨネーズソースに含まれ
た辛子粉や食酢による辛味と酸っぱさが加わるほか、生
ウニの粒に絡んで柔らかさが醸し出される。このように
マヨネーズソースを添加したものでは、たとえば、おに
ぎりの表面に凹みを設けてその中に詰め込んだり、手巻
きすしの具として用いたり、レタス巻などにも利用でき
る。このように、本発明の生ウニをベースとした練り食
品は、魚介類などの食材にかけるソースやご飯に詰める
具として使用することができる。また、高価な生ウニで
あっても、添加するこんにゃく精粉が凝固して増量剤と
なるので、量的にも十分な食材として提供できる。そし
て、生ウニの粒が含まれることによる食感とその風味を
楽しめる食材として利用できる。
【0022】なお、先の製造工程において、原材料を混
合した後、こんにゃく精粉が水分を吸収し、5分程度で
それまでの水溶液状態からペースト状態になる。ここ
で、混合した後の放置時間が15分を超えると、こんに
ゃく精粉の水分吸収量が多くなり過ぎて、生ウニのつぶ
つぶした感じがなくなるので、放置時間は15分間以内
とする。
【0023】
【発明の効果】本発明では、生ウニの活きものまたは冷
凍ものを利用して風味豊かなホワイトソースなどの食材
として提供できるとともに、マヨネーズソースと和える
ことによって各種の食品の具などとして添加でき、食材
のバリエーションを大きく拡げることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ウニを少なくともアルコールを添加し
    て蒸して得られる生ウニの固形分及びその煮汁と、増量
    材として水に溶解したこんにゃく精粉とを主成分とする
    ことを特徴とする生ウニをベースとした練り食品。
  2. 【請求項2】 補助成分として、卵黄粉と生クリームと
    ウニフレーバーとを含むことを特徴とする請求項1記載
    の生ウニをベースとした練り食品。
  3. 【請求項3】 生ウニを少なくともアルコールを添加し
    て蒸して得られる生ウニの固形分及びその煮汁と、増量
    材として水に溶解したこんにゃく精粉とを主成分とし、
    更にマヨネーズソースを和えて添加したことを特徴とす
    る生ウニをベースとした練り食品。
  4. 【請求項4】 補助成分として、卵黄粉と生クリームと
    ウニフレーバーとを含むことを特徴とする請求項3記載
    の生ウニをベースとした練り食品。
  5. 【請求項5】 生ウニを少なくともアルコールを添加し
    て蒸して前記生ウニの固形分と煮汁を生成し、これらの
    固形分と煮汁に水に溶解したこんにゃく精粉を添加して
    凝固させる生ウニをベースとした練り食品の製造方法。
JP2000036980A 2000-02-15 2000-02-15 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法 Pending JP2001224339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000036980A JP2001224339A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000036980A JP2001224339A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001224339A true JP2001224339A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18560943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000036980A Pending JP2001224339A (ja) 2000-02-15 2000-02-15 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001224339A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040045950A (ko) * 2002-11-26 2004-06-05 문정주 가공해삼 및 그 제조방법
JP2015039346A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 キユーピー株式会社 ウニ含有水中油型乳化ソース
JP2018046801A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 ヱスビー食品株式会社 ウニ含有ソース及びその製造方法
JP2023124434A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 マリンフーズ株式会社 成型ウニ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040045950A (ko) * 2002-11-26 2004-06-05 문정주 가공해삼 및 그 제조방법
JP2015039346A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 キユーピー株式会社 ウニ含有水中油型乳化ソース
JP2018046801A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 ヱスビー食品株式会社 ウニ含有ソース及びその製造方法
JP2023124434A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 マリンフーズ株式会社 成型ウニ
JP7398487B2 (ja) 2022-02-25 2023-12-14 マリンフーズ株式会社 成型ウニ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070298154A1 (en) Flavored solid-form food product and method of preparation
KR20030062941A (ko) 뽕잎분말을 함유하는 닭고기 가공식품
US5009915A (en) Method for preparing konjak chip
KR101919694B1 (ko) 숯불향이 가미된 데리야끼 소스 조성물 및 이의 제조방법
JP2000041614A (ja) 粉末状キムチ混合薬味及びその製造方法
JP2001224339A (ja) 生ウニをベースとした練り食品及びその製造方法
JPH0138460B2 (ja)
JP3498087B2 (ja) おから食材の製法
JP4202099B2 (ja) 粉末状の加工卵
US5571545A (en) Hamburger type food material and process of making it
JPS6368054A (ja) 可逆性コンニャク及びその使用方法
JP3118410B2 (ja) ルウの製造方法及びこれに用いる風味原料組成物
KR100296648B1 (ko) 떡볶이조리용양념조성물및이를포함하는즉석조리용떡볶이
CN104544324A (zh) 一种鱿鱼丝调味食品的制备方法
JPS6043100B2 (ja) ゲル状食品の製造法
JPS59203463A (ja) おからと魚肉類を主材とする食品の製造法
JP2004033181A (ja) 卵料理用加工食品およびその製造法
JP2021078423A (ja) 粉末またはペースト形態の調味料で調味するための下味付きゲル化こんにゃく
KR20230106843A (ko) 통후추를 포함하는 치킨용 양념 소스 및 이를 이용한 양념 치킨의 제조방법
JP2016073214A (ja) ゲル状調味料粒含有調理済み食品
JPH04108364A (ja) イカ加工食品の製造法
KR100712568B1 (ko) 들깨 수제비 및 그 제조 방법
JP2024051295A (ja) ソース用小麦粉組成物
JPS61231958A (ja) 食品類の製造方法
JP2003102407A (ja) 食物繊維ジャム及びマーマレード並びにそれらの製造法