JP2001224118A - クランプおよびクランプによる外装チューブの固定構造 - Google Patents

クランプおよびクランプによる外装チューブの固定構造

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JP2001224118A
JP2001224118A JP2000029563A JP2000029563A JP2001224118A JP 2001224118 A JP2001224118 A JP 2001224118A JP 2000029563 A JP2000029563 A JP 2000029563A JP 2000029563 A JP2000029563 A JP 2000029563A JP 2001224118 A JP2001224118 A JP 2001224118A
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concave portion
cover
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wire harness
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JP2000029563A
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Yoshihisa Kobayashi
良尚 小林
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの外装チューブの固定にクラ
ンプを用いて、組立工数の削減を図る。 【解決手段】 外嵌用の凹部11aを有し、スライド部
14を一体に設けた基部11に薄肉ヒンジ部12で窪部
13bを有するカバー13を連結してクリップ10を形
成している。また、凹部11aおよび窪部13bの表面
には突起11b、13eを形成している。クリップ10
は凹部11aでスライドドア用ワイヤハーネスを構成す
る電線群に取り付けられた外装チューブに外嵌すると共
に、カバー13を被せてロック係止し、突起11b、1
3eを外装チューブにくい込ませて挟持し、外装チュー
ブを電線群に対して位置決め固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドア用ワ
イヤハーネスのクランプおよびクランプによる外装チュ
ーブの固定構造に関し、詳しくは、ワイヤハーネス固定
用あるいはスライド移動用のクランプにより、ワイヤハ
ーネスを構成する電線群に取り付けられている外装チュ
ーブの位置固定を図るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のスライドドア用のワイヤハーネ
スは、ドアのスライドに追従するU字状の屈曲箇所を設
けており、該屈曲箇所にはフラットケーブルを用いる場
合や、屈曲維持用の外装チューブを取り付けた通常の電
線を用いることもある。また、上記ワイヤハーネスの端
部等には保護用の各種外装チューブを取り付けると共
に、屈曲維持とスライド移動に対応するため各種クリッ
プも取り付けている。
【0003】図6(A)は、従来のスライドドア用ワイ
ヤハーネスW/Hの各構成部材を示しており、屈曲箇所
となる中央部にはフラットケーブルFCを用いると共
に、両端部は複数の通常の電線d1、d2を用い、フラ
ットケーブルFCと電線d1、d2はコネクタC−1、
C−2により接続されている。また、電線d1、d2に
は電線保護のため外装チューブとして、塩ビ、PVC等
の樹脂チューブ2とコルゲートチューブ3を夫々取り付
けている。さらに、電線d1、d2の端部には端子を介
して接続コネクタ4−1、4−2を取り付け、ハーネス
の屈曲維持用のクリップ5を樹脂チューブ2の端部付近
に取り付けると共に、スライド移動用のスライダー6を
ホルダー7を介してコネクタC−2に取り付けている。
【0004】なお、スライドドア用ワイヤハーネスは上
記以外にも、図6(B)に示す、連続した複数の電線d
3を用いて、屈曲該当箇所に外装チューブとして、ナイ
ロン、PET等の樹脂糸を円筒状に編組した可撓性及び
伸縮性を有する網チューブ2を取り付けると共に両端部
に樹脂チューブ2、コルゲートチューブ3を取り付けた
スライドドア用ワイヤハーネスW/H’もある。
【0005】上記ワイヤハーネスW/H(W/H’)
は、図7に示すように、自動車のスライドドアSの下部
に取り付けられたケース1に収められている。ケース1
は下面に一端から他端まで連続してスリット状のレール
溝1aを有すると共に、上面にはハネース固定穴1bと
ハーネス挿通穴1cを設けている。ワイヤハーネスW/
Hは、上記ケース1の内部にU字状に屈曲状態で収めら
れ、レール溝1aにスライダー6を通して摺動させると
共にハーネス固定穴1bにクリップ5を挿入係止し、屈
曲状態を維持してスライド移動を可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記スライドドア用ワ
イヤハーネスW/H(W/H’)は多くの部品を取り付
けて組み立てられているので、各種部品の取付固定に手
間と時間がかかる問題がある。例えば、図8(A)に示
すように、樹脂チューブ2を複数の電線d1からなる電
線群に外装してから、位置がずれないように固定するた
め、樹脂チューブ2の一端部2aにテープTを巻き付け
る必要がある。また、図8(B)に示すように、クリッ
プ5を樹脂チューブ2の他端部付近の電線d1に取り付
ける場合にも、クリップ5のベース板部5aにテープT
を巻き付けて固定している。さらに、図8(C)に示す
ように、スライダー6を取り付ける場合は、ホルダー7
を介してボルト8で締結する必要があり、部品点数が多
くなると共に組み付け工数もかかる問題がある。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、ワイヤハーネスの組立における各種部品の
取付に係るテープ巻き等の手間を削減して、作業工数の
減少を図ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電線群に外装チューブを取り付けてスラ
イドドアのケースに収容されるスライドドア用ワイヤハ
ーネスに外嵌して取り付けるクランプにおいて、外嵌用
の凹部を有する基部に、上記ケースのレール溝に通すス
ライド移動用のスライド部を一体に設けると共に薄肉ヒ
ンジ部で該凹部を覆うカバーを連結する一方、上記基部
と上記カバーに係止用のロック部と被ロック部とを夫々
設け、上記基部の凹部をスライドドア用ワイヤハーネス
に外嵌すると共に上記カバーを基部に被せてロック係止
し、上記スライド部のレール溝との摺動により上記ワイ
ヤハーネスをスライド移動可能にしていることを特徴と
するクランプを提供している。
【0009】このように、ワイヤハーネスに取り付ける
クランプにスライド部を一体に設けると、クランプを取
り付けるだけでスライド部もワイヤハーネスに取り付け
ることになるので、従来のようにホルダーを介してスラ
イダーをボルト止めする工程が必要でなくなり、作業工
数の低減を図れる。
【0010】また、上記カバーには、基部に被せた際に
凹部と対向する箇所に窪部を設け、凹部と窪部でワイヤ
ハーネスを外嵌する外嵌部を形成している。このように
して外嵌部を形成すると、ワイヤハーネスとの当接箇所
が増加し、クランプの取付係止力も向上する。
【0011】さらに、上記基部の凹部表面若しくは上記
カバーの凹部との対向箇所のいずれか一方、あるいは、
上記基部の凹部表面および上記カバーの凹部との対向箇
所の両方に突起を突出させて、外嵌時に該突起をワイヤ
ハーネスにくい込ませるようにしてもよい。また、上記
基部の凹部表面若しくは上記カバーの凹部との対向箇所
のいずれか一方、あるいは、上記基部の凹部表面および
上記カバーの凹部との対向箇所の両方に弾性シートを貼
り付けて、外嵌時に該弾性シートをワイヤハーネスに密
着させるようにしてもよい。このように突起を設けた
り、弾性シートを貼り付けると、クランプの取付係止力
を一段と向上させることができる。
【0012】その上、上記凹部と窪部で形成される外嵌
部の形状を電線群の断面形状と一致させてもよい。この
ように形状を一致させると、クランプのロック係止をよ
り確実にできる。上記外嵌部は、例えば電線群の断面が
楕円形状であれば楕円に、円形状であれば円にしてお
り、また、電線群を構成する電線本数が少数で各電線を
平行配置する場合等には、電線群の各電線の断面形状に
対応した外嵌部を電線数と同数設けるようにしてもよ
い。さらに、上記クランプは、外嵌部の形状をクランプ
全幅において同形状にする必要はなく、例えば、一側面
側を楕円形状にすると共に他側面側は電線径に応じた外
嵌部を電線数と同数設けるようにしてもよい。このよう
にすると、クランプの前後で各電線を束ねた状態と平行
配置した状態に変化させることもできる。
【0013】また、本発明は、上記クランプの凹部を電
線群に取り付けられた外装チューブに外嵌すると共に、
カバーを基部に被せてロック係止することにより、上記
クランプをワイヤハーネスへ取り付けると同時に、外装
チューブがクランプで挟持され電線群に対して位置決め
固定されることを特徴とする外装チューブの固定構造を
提供している。
【0014】上記クランプは基部の凹部とカバーでロッ
ク係止してワイヤハーネスに取り付けるため、基部とカ
バーによる挟持力を有しており、この挟持力で電線群に
取り付けられた外装チューブを位置決め固定することが
できる。即ち、クランプを外装チューブの上から外嵌す
ることにより、外装チューブはクランプにより挟持され
るため、取付位置が固定されるので、従来行っていた端
部のテープ巻き工程を省略することができ、製作に要す
る手間の削減を図れ、製品コストも低減できる。
【0015】適用されるクランプとして、突起を設けた
もの、弾性シートを貼り付けたもの、電線群の断面形状
に合わせたもの等を使用すると、外装チューブが電線群
へ挟持される力も増加するので、位置固定をより強固に
できる。例えば、突起を設けた場合では、突起は外装チ
ューブの表面等にくい込み確実に固定でき、弾性シート
を貼り付けた場合では、弾性シートが外装チューブに密
着して確実に固定できる。
【0016】このように、クランプは外装チューブを挟
持して位置決め固定するので、クランプを取り付ける位
置は、従来のテープ巻きのようにチューブ端部に限定さ
れることはなく、ハーネス形態に応じて最適箇所に取り
付けることができる。また、外装チューブの全長が長い
場合や取付固定を一段と確実にする場合等は、クランプ
を複数個取り付けてもよく、この場合は、突起を設けた
クランプや弾性シートを貼り付けたクランプを混在して
取り付けてもよく、さらに位置決固定力を強化したい場
合は、従来のテープ巻きも併用してもよい。
【0017】さらに、本発明は、スライドドアのケース
に収容されるスライドドア用ワイヤハーネスを構成する
電線群に取り付けた外装チューブの取付固定構造におい
て、外嵌用の凹部を有する基部に上記ケースへの固定用
のクリップを一体に設けると共に薄肉ヒンジ部で該凹部
を覆うカバーを連結する一方、上記基部と上記カバーに
係止用のロック部と被ロック部とを夫々設けているクラ
ンプを、外装チューブに凹部で外嵌すると共に上記カバ
ーを基部に被せてロック係止することにより、外装チュ
ーブが挟持され電線群に対して位置決め固定されること
を特徴とする外装チューブの固定構造を提供している。
【0018】このように、スライド部ではなくクリップ
を一体に設けたクランプも、外装チューブに外嵌してワ
イヤハーネスに取り付けると、クランプ自体の取付と同
時に外装チューブも位置決め固定され、テープ巻き工程
を省略して作業性を向上させることができ、製品コスト
の低減が図れる。なお、上記クリップ付きクランプも、
上記スライド部を有するクランプ同様に、突起や弾性シ
ート等を含むタイプを使用するようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。尚、従来と同じ部材等には、従来と
同番号の符号を付している。図1(A)は、本発明の第
一実施形態に係るスライドドア用ハーネスに取り付ける
クランプ10であり、電線群への外嵌用の半円形状の凹
部11aを有する基部11を、可撓性を有する薄肉ヒン
ジ部12で、凹部11aを覆うカバー13を一体に設け
ている。また、基部11の下端側にはスライドドアSに
取り付けたケース1のレール溝1aへの装着用のスライ
ド部14を一体に連続して設けている。
【0020】上記基部11の凹部11aの表面には、3
列の略等間で突起11bを設けている。突起11bは電
線等を傷つけないように先端部を緩やかな形状にしてい
る。また、ヒンジ部12の連結側と反対側の端部11d
には、カバー13を係止する被ロック部11cを設けて
いる。
【0021】一方、カバー13には、カバー13を基部
11に被せた際に、凹部11aと対向する面13aに半
円形状の窪部13bを設け、窪部13bにも3列の略等
間隔で突起13eを設けている。また、ヒンジ部12の
連結側と反対側の端部13dには、ロック部13cを設
けている。なお、カバー13を基部11に被せてロック
係止した際に、基部の凹部11aとカバー13の窪部1
3bで形成される略円形状の箇所を外嵌部10aとして
いる。なお、外嵌部10aの内径は、取付対象となる外
装チューブを取り付けた箇所のワイヤハーネス径と同等
以下にすることが好ましく、少なくとも、凹部11aの
突起11bの先端と窪部13bの突起13eで形成され
る仮想円の径が上記ワイヤハーネス径より小さくなるよ
う設定している。
【0022】また、上記スライド部14は上下部14
a、14bの長辺端部を突出させ、中央部14cをレー
ル溝1aに通す摺動部14cとしている。また、上部1
4aの上面から下部14bの下面にかけて、連通する電
線挿通穴14dも穿孔している。
【0023】図1(B)は、上記クランプ10の変形例
のクランプ10’を示しており、スライド部14の代わ
りに、クリップ部15’を設けている。クリップ部1
5’はケース1の固定穴1bに嵌合する羽部部15a’
を有しており、クリップ部15’以外はクランプ10と
同様の構成にしている。
【0024】なお、第一実施形態のクランプは上記した
形態に限定されるものではなく、突起の数は適宜増減し
てもよく、基部およびカバーの幅等の各箇所の寸法も、
取付の対象となるワイヤハーネスに合わせて適宜変更し
てもよい。また、突起以外には、軸線方向と直交する溝
形状の凹凸部等を形成するようにしてもよく、外嵌部の
内径寸法をワイヤハーネス外径より小さく設定した場合
等は、突起等を特に設けなくてもよい。さらに、図1
(C)に示すクランプ10”のように、基部11”の凹
部11a”を略円形状に形成すると共に、カバー13”
には窪部を設けずフラット面13a”にして、凹部11
a”に挿入される突起13e” を該フラット面13
a”より突出させるタイプとしてもよい。
【0025】上記クランプ10(10’、10”)のス
ライドドア用ワイヤハーネスへの取り付けを、図6
(B)に示す連続した電線d3よりなるワイヤハーネス
W/H’を対象として説明する。外装チューブとしてコ
ルゲートチューブ3、網チューブ9が取り付けられてい
る箇所で、これらチューブの夫々端部が突き合わされて
いる箇所に、先ず、クランプ10の基部11の凹部11
aを網チューブ9の端部9aおよびコルゲートチューブ
3の端部3aに外嵌している。次にカバー13を被せて
ロック係止してクランプ10を取り付けている。
【0026】図2は、上記クランプ10の取付状態であ
り、コルゲートチューブ3に対しては、凹部11a及び
窪部13bより立設する突起11b、13eがコルゲー
トチューブ3の凹み3bに入り込むと共に外嵌部10a
の寸法もハーネス径以下であるためチューブ表面にくい
込んでチューブ内の電線へ押しつけている。よって、コ
ルゲートチューブ3は、クランプ10の基部11とカバ
ー13により挟持された形となり、軸線方向の位置が強
固に固定されている。
【0027】一方、網チューブ9に対しては、凹部11
a及び窪部13bより立設する突起11b、13eが網
チューブ9の網目9bに入り込んだ形でくい込むと共に
外嵌部10aの寸法もハーネス径以下のため網チューブ
9自体をチューブ内の電線へ押しつけている。よって、
網チューブ9も、クランプ10の基部11とカバー13
により挟持された形となり、軸線方向の位置が強固に固
定されている。
【0028】また、網チューブ9と樹脂チューブ2を突
き合わせた箇所にクランプ10’を取り付けても上記同
様に各チューブを位置決め固定できる。即ち、樹脂チュ
ーブ2に対しても、凹部11a及び窪部13bより立設
する突起11b、13eがチューブ表面にくい込むと共
に樹脂チューブ2自体をチューブ内の電線へ押しつけ
て、位置決め固定している。このように組み立てられた
ワイヤハーネスW/H’は、図7のケース1に収容さ
れ、クランプ10のスライダ部14をレール溝1aに通
すと共に、クランプ10’のクリップ15’をハーネス
固定穴1bに係止して、ワイヤハーネスW/H’の各端
部を電線挿通穴14dおよびケース1のハーネス挿通穴
1cを通してケース外へ導き、ワイヤハーネスW/H’
がU字状に屈曲してスライド移動できるようにしてい
る。
【0029】上記のよう各外装チューブの端部を一つの
クランプで固定すると、効率的に外装チューブの位置決
め固定が行え、テープ巻き工程およびスライダー取付工
程が省略でき、組立工数が削減されると共にコストも低
減されている。なお、クランプの取付は、上記形態に限
定されるものではなく、各樹脂チューブ2、コルゲート
チューブ3、網チューブ9毎にクランプを取り付けて固
定するようにしてもよく、ハネースの全長が長い場合等
は、さらに多くのクランプを取り付けるようにしてもよ
い。
【0030】図3(A)は、第二実施形態のクランプ2
0を示しており、形状は第一実施形態のクランプ10に
おいて、凹部および窪部に突起を設ける代わりに、凹部
21aおよび窪部23bの表面に弾性シート26を貼り
付けた形態としている。弾性シート26は、表面の摩擦
係数が大きいゴム、樹脂等からなる弾性材で形成されて
おり、接着剤により貼り付けられている。なお、弾性シ
ート26が貼り付けられた状態の外嵌部20aの内径寸
法は、外嵌の対象となるワイヤハーネス径より小さくな
るように、弾性シート26の厚みを設定している。その
他の部分は第一実施形態のクランプ10、10’等と同
じ形態としており、基部21にスライド部あるいはクリ
ップを一体に設けるようにしている。
【0031】上記クランプ20のスライドドア用ワイヤ
ハーネスW/H’への取り付けは、上記第一実施形態と
同様であり、図3(B)は、網チューブ9と樹脂チュー
ブ2の突き合わせ箇所でのクランプ20の取付状態を示
している。樹脂チューブ2に対しては、外嵌部20aの
内径がワイヤハーネス外形寸法より小さいので、弾性シ
ート26が圧縮されると共に樹脂チューブ2を密着した
状態で樹脂チューブ2自体をチューブ内の電線へ押しつ
けている。よって、樹脂チューブ2は、クランプ20の
基部21とカバー23により挟持された形となり、軸線
方向の位置が強固に固定されている。
【0032】上記挟持は、網チューブ9に対しても同様
であり、また、図示されていないコルゲートチューブ3
に対しても、弾性シート26が密着して電線にチューブ
自体を押し付けて固定している。なお、クランプ20を
複数取り付ける場合等や、ワイヤハーネス組立完成後の
ケースへの収容等は、第一実施形態と同様である。
【0033】図4は、第三実施形態のクランプ30を示
しており、基部とカバーとからなる基本構成は第一実施
形態のクランプ10等と同様であるが、基部31にカバ
ー33を被せた際に、凹部31aと窪部33bで形成さ
れる外嵌部30aの形状をワイヤハーネスW/H’を構
成する電線群Dの断面形状と一致させている。本実施形
態では、4本の電線d3で電線群Dを形成しているた
め、断面形状が横広がりの楕円形状となるため、外嵌部
30aの形状も楕円形状になるように凹部31a、窪部
33bの形状を形成している。なお、外嵌部30aの内
側の寸法は、チューブ2を被せたワイヤハーネスW/
H’の外形より小さく設定して、外嵌時にクランプとワ
イヤハーネスW/H’との間に隙間が生じること無く確
実に固定できるようにしている。
【0034】また、上記凹部31a、窪部33bの表面
には、第一実施形態のクランプ10等と同様に突起を設
けてもよく、また、第二実施形態のクランプ20と同様
に弾性シートを貼り付けてもよい。なお、スライド部や
クリップ等の形成やケース1への収容等は第一実施形態
と同様である。
【0035】図5(A)(B)は、第四実施形態のクラ
ンプ40を示しており、基部とカバーとからなる基本構
成は第一実施形態のクランプ10等と同様であるが、凹
部41aおよび窪部43bで形成される外嵌部40aの
形状を一側面40b側と他側面40c側で相異させてい
る。一側面40b側の外嵌部40a−1の形状は上記第
三実施形態と同様にワイヤハーネスW/H’の電線群の
断面形状と一致させて楕円形状に形成している。一方、
他側面40c側の外嵌部40a−2の形状は電線群の各
電線毎に外嵌部を形成している。よって、本実施形態で
は4本の電線からなる電線群を取付対象としているの
で、外嵌部40a−2は電線径に応じた4本の溝40d
が凹部41aおよび窪部43bに形成されている。
【0036】また、一側面40b側の外嵌部40a−1
における凹部41a、窪部43bの表面に突起を設けた
り弾性シートを貼り付けてもよいのは、上記第三実施形
態と同様であり、スライド部やクリップ等の形成も第一
実施形態と同様である。
【0037】図5(C)は、クランプ40をワイヤハー
ネスW/H’に外嵌した状態を示している。一側面40
b側では、外嵌部40a−1が樹脂チューブ2を挟み込
んで、位置決め固定しており、他側面40c側では、外
嵌部40a−2が各電線d3を溝40dで外嵌して、各
電線d3が夫々平行配置されている。よって、クランプ
40を用いると、外装チューブの位置決め固定と電線群
の各電線の平行配策を同時に行うことができる。なお、
ワイヤハーネス組立完了後のケース1への収容等は第一
実施形態と同様である。
【0038】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明のクランプを用いると、クランプの外嵌によりワイヤ
ハーネスを構成する電線群に取り付けた外装チューブを
テープを用いずに位置決め固定できるので、組立工数の
簡略化を図れるとともに製造コストの低減も図れる。ま
た、クランプの凹部等に突起を設けたり、弾性材シート
を貼り付けることで、よりチューブの固定維持力も強化
することができ、種々の外装チューブに対応して確実に
取付固定できる。さらに、クランプの凹部及び窪部で形
成される外嵌部の形状を両側部で相異させると、外装チ
ューブの取付固定と電線群の各電線の平行配策も同時に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態のクランプであり、
(A)は斜視図、(B)は変形例の正面図、(C)は別
の変形例の正面図である。
【図2】 本発明のクランプによる外装チューブの固定
構造を示す概略図である。
【図3】 (A)は本発明の第二実施形態のクランプの
正面図であり、(B)は、上記クランプによる外装チュ
ーブの固定構造を示す概略図である。
【図4】 本発明の第三実施形態のクランプを示す概略
図である。
【図5】 本発明の第四実施形態のクランプであり、
(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は上記クラン
プのワイヤハーネスへの取付状態を示す概略図である。
【図6】 スライドドア用のワイヤハーネスであり、
(A)はフラットケーブルを用いたワイヤハーネスの概
略図、(B)は連続した電線を用いたフラットケーブル
の概略図である。
【図7】 スライドドアへのワイヤハーネス収容状態を
示す概略斜視図である。
【図8】 (A)(B)(C)はスライドドア用のワイ
ヤハーネスを組み立てる上での従来の問題点を示す概略
図である。
【符号の説明】
10 クランプ 10a 外嵌部 11 基部 11a 凹部 11b 突起 12 薄肉ヒンジ部 13 カバー 13b 窪部 13e 突起 14 スライド部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線群に外装チューブを取り付けてスラ
    イドドアのケースに収容されるスライドドア用ワイヤハ
    ーネスに外嵌して取り付けるクランプにおいて、 外嵌用の凹部を有する基部に、上記ケースのレール溝に
    通すスライド移動用のスライド部を一体に設けると共に
    薄肉ヒンジ部で該凹部を覆うカバーを連結する一方、上
    記基部と上記カバーに係止用のロック部と被ロック部と
    を夫々設け、 上記基部の凹部をスライドドア用ワイヤハーネスに外嵌
    すると共に上記カバーを基部に被せてロック係止し、上
    記スライド部のレール溝との摺動により上記ワイヤハー
    ネスをスライド移動可能にしていることを特徴とするク
    ランプ。
  2. 【請求項2】 上記カバーには、基部に被せた際に凹部
    と対向する箇所に窪部を設け、凹部と窪部でワイヤハー
    ネスを外嵌する外嵌部を形成する構成としている請求項
    1に記載のクランプ。
  3. 【請求項3】 上記基部の凹部表面若しくは上記カバー
    の凹部との対向箇所のいずれか一方、あるいは、上記基
    部の凹部表面および上記カバーの凹部との対向箇所の両
    方に突起を突出させて、外嵌時に該突起をワイヤハーネ
    スにくい込ませる構成としていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のクランプ。
  4. 【請求項4】 上記基部の凹部表面若しくは上記カバー
    の凹部との対向箇所のいずれか一方、あるいは、上記基
    部の凹部表面および上記カバーの凹部との対向箇所の両
    方に弾性シートを貼り付けて、外嵌時に該弾性シートを
    ワイヤハーネスに密着させる構成としていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のク
    ランプ。
  5. 【請求項5】 上記凹部と窪部で形成される外嵌部の形
    状を電線群の断面形状と一致させていることを特徴する
    請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のクラン
    プ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項のクランプの凹部を、電線群に取り付けられた外装チ
    ューブに外嵌すると共に、カバーを基部に被せてロック
    係止することにより、上記クランプをワイヤハーネスへ
    取り付けると同時に、外装チューブがクランプで挟持さ
    れ電線群に対して位置決め固定される構成としているこ
    とを特徴とする外装チューブの固定構造。
  7. 【請求項7】 スライドドアのケースに収容されるスラ
    イドドア用ワイヤハーネスを構成する電線群に取り付け
    た外装チューブの取付固定構造において、 外嵌用の凹部を有する基部に上記ケースへの固定用のク
    リップを一体に設けると共に薄肉ヒンジ部で該凹部を覆
    うカバーを連結する一方、上記基部と上記カバーに係止
    用のロック部と被ロック部とを夫々設けているクランプ
    を、外装チューブに凹部で外嵌すると共に上記カバーを
    基部に被せてロック係止することにより、外装チューブ
    が挟持され電線群に対して位置決め固定される構成とし
    ていることを特徴とする外装チューブの固定構造。
JP2000029563A 2000-02-07 2000-02-07 クランプおよびクランプによる外装チューブの固定構造 Withdrawn JP2001224118A (ja)

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