JP2001002329A - ワイヤハーネス巻取り装置 - Google Patents

ワイヤハーネス巻取り装置

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JP2001002329A
JP2001002329A JP17342699A JP17342699A JP2001002329A JP 2001002329 A JP2001002329 A JP 2001002329A JP 17342699 A JP17342699 A JP 17342699A JP 17342699 A JP17342699 A JP 17342699A JP 2001002329 A JP2001002329 A JP 2001002329A
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tube
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易に
組付け可能にし、見映えを向上させ、電線ストレスを減
少し、製造コストを低減できるワイヤハーネス巻取装
置。 【解決手段】 ケース3内を第1,第2収容部16,1
7に仕切る仕切板18と支軸19と巻取胴20とを有す
るローラ4がケース内に回転可能に設けられ、ワイヤハ
ーネス27の一部は、切欠部28を貫通するように取付
板39の上に載せ、可動側ワイヤハーネス27aにはチ
ューブ42を被せてあり、チューブは、一端が取付板の
他端に可動側ワイヤハーネス27bと共に固定され、巻
取胴の外周に巻き付けられてハーネス導出口から外に延
び、チューブの他端は、可動側ワイヤハーネスに固定し
た取付具48に固定され、固定側ワイヤハーネスは、支
軸に緩く巻かれ、ハーネス導出口11に固定されて外に
延び、さらに、ローラを巻取方向に付勢する巻取ばね3
4が巻取胴内に収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定体と可動体と
の間に配索するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハー
ネス巻取り装置、例えば、自動車などの車両の車体側と
これに開閉可能に取り付けられるドアとの間に配索する
ワイヤハーネスに使用するのに好適なワイヤハーネス巻
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両用のドアに
は、パワーウィンドウ用のモータ、ドアマウントスピー
カなどの各種の電装品が組み付けられており、これらの
電装品と車体側にある電源、コントロール部、各種セン
サなどとを電気的に接続するために、車体側とドアとの
間にワイヤハーネスを配索する必要がある。図9は、本
願出願人による先の先願である特願平9ー285637
号に記載されているフラットケーブル巻取装置を示して
いる。この巻取装置は、先端部が移動コネクタ70に連
結され、基端部が固定コネククタ71に連結されたフラ
ットケーブル72と、固定コネククタ71が設けられた
固定状態の軸部材73と、軸部材73に支持されてその
外周で回転するキャリア74と、キャリア74をフラッ
トケーブル72の巻取方向と反対方向に引き出し、キャ
リア74の回転に伴って軸部材73の外周面およびキャ
リア104の外周面に相互に逆向きとなるように巻き取
るようになっている。
【0003】また、図10および図11は、特開昭63
ー176272号公報に開示された従来のフラットケー
ブル巻取装置を示している。この巻取装置にあっては、
フラットケーブル80の一端に移動コネクタ81が、そ
の他端に固定コネクタ82がそれぞれ設けられている。
フラットケーブル80の長さ方向の中間点が、巻取リー
ル83の側面に設けた開口部84を通り、該開口部84
付近で巻取リール83上に固定されている。その中間点
から移動コネクタ81までのフラットケーブル80の一
側半分は、巻取リール83上に卷回され、巻取ばねに抗
してケース85から引出し可能である。フラットケーブ
ル80の残り半分は、巻取リール83の外に置き、巻取
リール83の軸芯延長上に巻き締め可能な状態に置かれ
ている。そして、固定コネクタ82は、ケース85上
に、外部に露出するように設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記前者及び後者の従
来技術は下記の問題点をそれぞれ有している。 (1)いずれもフラットケーブル用の巻取装置であり、
固定体と可動体との間に配索する複数の電線(断面が円
形の電線)からなるワイヤハーネスに組み付けるのが難
しい。(2)可動体の動きに応じてフラットケーブルが
ケースから引き出されたりケース内に巻き戻される度
に、フラットケーブルに力が加わり、フラットケーブル
が受けるストレス(負荷)が大きいので、フラットケー
ブルが断線する虞がある。(3)他の電線と接続するた
めのコネクタをフラットケーブルの両端に設ける必要が
あるとともに、他の電線側にもコネクタが必要であり、
また、フラットケーブル自体のコストも高いため、製造
コストが増大してしまう。(4)フラットケーブルをケ
ース内に組み付ける作業が煩雑である。例えば、上記後
者の従来技術では、フラットケーブル80の中間点を巻
取リール83の開口部84に通し、その一側半分を巻取
リール83上に卷回するという煩雑な作業が必要にな
る。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、長尺のワイヤハーネス
に任意の位置で容易に組付け可能にし、外観上の見映え
を向上させ、電線のストレスを少なくし、さらに、構造
を簡単にしかつコネクタを不要にして製造コストを低減
できるワイヤハーネス巻取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に係る発明は、固定体と可動体との間に配索
するワイヤハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り
装置において、上下のカバーが結合されて2つのハーネ
ス導出口を形成するケースと、該ケース内に回転可能に
設けられ、該ケース内を第1収容部と第2収容部に仕切
る仕切板と、該仕切板の上側および下側にそれぞれ設け
た支軸および巻取胴とを有するローラとを備え、ワイヤ
ハーネスは、その一部が仕切板の外周部に設けた切欠部
を貫通するように、段差部を有する取付板の上に載せ、
該取付板の一端側に設けた係合部を仕切板の切欠部近傍
に設けた係止孔に係合させて仕切板に取り付けられ、ワ
イヤハーネスのうち、切欠部から第2収容部側に延びる
可動側ワイヤハーネスには、可撓性のあるチューブを所
定長さにわたって被せてあり、該チューブは、その一端
が取付板の他端に可動側ワイヤハーネスと共に固定さ
れ、巻取胴の外周に巻き付けられてその他端側が2つの
ハーネス導出口の一方から外に延びており、該チューブ
の他端は、可動側ワイヤハーネスに固定した取付具に固
定され、ワイヤハーネスのうち、切欠部から第1収容部
側に延びる固定側ワイヤハーネスは、支軸に緩く巻か
れ、2つのハーネス導出口の他方に固定されて該導出口
から外に延び、さらに、巻取胴内には、可動側ワイヤハ
ーネスを巻き取る方向にローラを付勢する巻取ばねが収
容されていることを特徴とする。かかる構成によれば、
(1)ワイヤハーネスに組み付ける際には、仕切板の切
欠部がケースの一方のハーネス導出口に臨む位置にくる
まで、ローラを回転させ、この回転位置にローラを保持
した状態で、ワイヤハーネスを取付板を介して仕切板に
取り付ける。この後、ローラの保持を解除すると、巻取
ばねの付勢力によりローラがワイヤハーネスを巻き取る
方向に回転するので、可動側ワイヤハーネスに被せたチ
ューブが巻取胴の外周に自動的に巻き取られる。この
後、固定側ワイヤハーネスを支軸に緩く巻き、他方のハ
ーネス導出口に固定して外に出す。最後に上下のカバー
を結合することにより、組付けが完了する。このように
して、ワイヤハーネスに容易に組み付けることができ
る。また、固定側ワイヤハーネスについては、その余長
分をケースの第1収容部内に収納できるので、外観上の
見映えが向上するとともに、長尺のワイヤハーネスに任
意の位置で組み付け可能である。(2)取付具に引張力
が作用すると、この引張力が取付具に固定されたチュー
ブおよび取付板を介してローラに伝わり、ローラが巻取
ばねの付勢力に抗して回転して可動側ワイヤハーネスが
チューブと共にケース外へ引き出される。また、引張力
が解除されると、ローラが巻取ばねの付勢力で巻取方向
に回転し、この回転が取付板およびチューブを介して取
付具に伝わり、可動側ワイヤハーネスがチューブと共に
巻取胴の外周に巻き取られる。このように、可動側ワイ
ヤハーネスの引出し時と巻取り時のいずれの場合にもワ
イヤハーネスに力が加わないので、ワイヤハーネスの各
電線が受けるストレスが少ない。(3)また、ワイヤハ
ーネスを仕切板に組み付ける取付板は、段差部を有する
屈曲した板でできた構造が簡単な部品であるので、低コ
ストで製造できる。また、本装置は、固定体と可動体と
の間に配索するワイヤハーネスに直接組み付けるので、
コネクタが不要であり、低コストで製造できる。
【0007】請求項2に係る発明は、可動側ワイヤハー
ネスが取付板の他端と共にチューブの一端に固定された
部位では、可動側ワイヤハーネスはチューブの軸心方向
に延びていることを特徴とする。かかる構成によれば、
取付板とチューブの固定部と、チューブ自体とが受ける
ストレスが少ない。
【0008】請求項3に係る発明は、仕切板の係止孔
は、取付板の係合部が挿入される挿入孔部と、該挿入孔
部に連続し、その孔径より小さい幅の係止溝部とからな
り、該係止溝部は、挿入孔部に対し、可動側ワイヤハー
ネスの引出し時と巻取り時のいずれの場合にも、係合部
と常に係合する位置に設けられていることを特徴とす
る。かかる構成によれば、可動側ワイヤハーネスの引出
し時と巻取り時のいずれの場合にも、ワイヤハーネスが
仕切板から外れることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤハーネ
ス巻取装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図
1〜図4は本発明に係るワイヤハーネス巻取装置の実施
の形態の一例を示しており、図1は同装置の内部構造を
示す斜視図、図2は同装置の外観を示す斜視図、図3は
同装置の分解斜視図、図4は同装置の縦断面図である。
ワイヤハーネス巻取装置は、固定体と可動体との間、例
えば、自動車などの車両の車体側とこれに開閉可能に取
り付けられるドアとの間の電気的接続を行う装置であ
り、固定体と可動体との間に配索するワイヤハーネスに
組み付けられる。例えば、この巻取り装置は、自動車な
どの車両のフロントドア、バックドア、サンルーフ、ラ
ゲージドア(トランクルームのドア)等に使用される。
この巻取り装置は、図1〜図4に示すように、上下のカ
バー(1,2)が結合されて2つのハーネス導出口を形
成するケース(3)と、該ケース3内に回転可能に設け
られたローラ4とを備える。
【0010】下カバー2は、図3,図4に示すように、
中央部に支持筒部5が突設された底壁6と、該底壁6の
周縁に立設された対向する一対の周壁7,8とを有す
る。支持筒部5は、上下端が開口しかつ高さ方向のほぼ
中間に段差部5aを有する円筒部で、下側円筒部5bよ
り小径の上側円筒部5cにはボルト挿通孔9が形成され
ている。また、各周壁7,8の両端により、支持筒部5
の軸心に関してほぼ対称な位置にハーネス導出口10,
11が形成されている。一方、上カバー1は、中央に円
形孔12を有する下カバー2の蓋体であり、周縁の複数
箇所(本例では6箇所)にロック孔13を有する突出片
14が形成されている。該各突出片14のロック孔13
を、下カバー2の各周壁7,8にそれぞれ突設した複数
の(全部で6つの)係合突起15にそれぞれ嵌合させる
ことにより、上下のカバー1,2が結合されるようにな
っている。
【0011】ローラ4は、図3,図4に示すように、ケ
ース3内を第1収容部16と第2収容部17に仕切る仕
切板18と、仕切板18の中心部から上側および下側に
それぞれ設けた支軸19および円筒形の巻取胴20と、
巻取胴20の下端から仕切板18に平行に延び下カバー
2の底壁6に面接触する底板29とを有し、ケース3内
に回転可能に設けられている。支軸19は前記上側円筒
部5cが挿通する貫通孔21を有し、支軸19の下部に
は支持筒部5の段差部5aに回転可能に嵌合する円形凹
部22が形成され、又、支軸19の上部にはボルト23
の頭部および座金24を収容する円形凹部25が形成さ
れている。ローラ4の支軸19は、該支軸19の円形凹
部22を支持筒部5の段差部5aに嵌合させた状態で、
座金24を介してボルト挿通孔9に通したボルト23と
ナット26で締結することにより、段差部5aと座金2
4との間でフリーになって支持筒部5の下側円筒部5b
に回転可能に保持される。このようにローラ4を下カバ
ー2に回転可能に組み付けた状態で、ローラ4の底板2
9が下カバー2の底壁6に面接触することにより、ロー
ラ4がケース3内で円滑に回転できるようになってい
る。
【0012】仕切板18の外周には、図6に示すよう
に、ワイヤハーネス27を通す切欠部28が設けられて
いる。該切欠部28は、仕切板18の外周からその内方
へ延びる矩形の小開口部28aと、該小開口部に連続
し、その奥側で周方向の左右に延びる矩形の大開口部2
8bとからなる。ワイヤハーネス27は複数の電線(断
面が円形の電線)からなる連続した長尺のものである。
【0013】ワイヤハーネス27は、その一部を折り曲
げた屈曲部が切欠部28の大開口部28bを通るよう
に、段差部39aを有する屈曲した取付板39の上に載
せてあるとともに、該取付板39の一端側に設けたクラ
ンプ40を仕切板18の切欠部28近傍に設けた係止孔
41に係合させることにより仕切板18に取り付けられ
ている(図1参照)。
【0014】ワイヤハーネス27のうち、切欠部28か
ら第2収容部17側に延びる可動側ワイヤハーネス27
aには、可撓性のあるチューブ42を所定長さにわたっ
て被せてある(図4及び図6参照)。該チューブ42
は、その一端42aが取付板39の他端に可動側ワイヤ
ハーネス27aと共に樹脂モールド43により固定され
(図6参照)、巻取胴20の外周に巻き付けられてその
他端42b側が一方のハーネス導出口10の一方から外
に延びている(図1及び図2参照)。さらに、チューブ
42の他端42bは、可動側ワイヤハーネス27aに固
定した取付具48に樹脂モールド44又は接着等により
固定されている。また、可動側ワイヤハーネス27aが
取付板39の他端と共にチューブ42の一端42aに固
定された部位では、可動側ワイヤハーネス27aはチュ
ーブ42の軸心方向に延びている。
【0015】前記係止孔41は、取付板39のクランプ
40が挿入される挿入孔部41aと、該挿入孔部41a
に連続し、その孔径より小さい幅の係止溝部41bとか
らなる。該係止溝部41bは、挿入孔部41aに対し、
可動側ワイヤハーネス27の引出し時と巻取り時のいず
れの場合にも、クランプ40と常に係合する位置に設け
られている。
【0016】前記取付具48は、可動側ワイヤハーネス
27aを、固定体又可動体のいずれか一方のハーネス取
付部50(例えば、ドア側のインナーパネル)に固定す
るためのものである。該取付具48には、図7に示すよ
うに、可動側ワイヤハーネス27aと共に樹脂モールド
49によりチューブ42に固定された本体部48aと、
該本体部に突設したクランプ48bとからなる。該取付
部48は、クランプ48bをハーネス取付部50側に設
けた係止部(例えば、T字形の係止孔或いは溝)51に
差し込んで押し下げると、クランプ48bが係止部51
の細い溝部で係止されてハーネス取付部50に固定され
るようになっている。なお、取付具48側にT字形の係
止孔或いは溝などの係止部を設け、ハーネス取付部50
側にその係止部に係合するクランプを設けてもよい。ま
た、ワイヤハーネス27のうち、切欠部28から第1収
容部16側に延びる固定側ワイヤハーネス27bは、ロ
ーラ4の支軸19に緩く巻かれるとともに、ケース3の
他方のハーネス導出口11にテープ巻き33やバンド等
により固定されて該ハーネス導出口11から外に延びて
いる(図5参照)。また、ケース3は、固定体又は可動
体のいずれか他方(例えば、車体側のインストメントパ
ネル)に固定されるようになっている。例えば、ケース
3は、前記取付具48と同様の不図示の取付具を備えて
いる。
【0017】そして、巻取胴20内には、可動側ワイヤ
ハーネス27aを巻き取る方向、すなわちチューブ41
を巻取胴20の外周に巻き取る方向(以下、巻取方向と
いう)にローラ3を付勢する巻取ばね34が収容されて
いる。この巻取ばね34としてゼンマイばねが使用され
ている。この巻取ばね34は、取付具48に引張力が作
用し、この力がチューブ44及び取付板39を介してロ
ーラ4に伝わり該ローラ4が回転すると縮径し、引張力
がなくなると、縮径状態からの復元力でローラ4を巻取
方向に回転付勢するように、巻取胴20内に収容されて
いる。そのために、巻取ばね34の一端34aは支持筒
部5の下側円筒部5bに固定され、その他端34bは巻
取胴20に固定されている。なお、巻取ばね34とし
て、ゼンマイばねに代えてねじりコイルばね或いはうず
巻きばねを使用してもよい。
【0018】次に、上記構成を有するワイヤハーネス巻
取装置のワイヤハーネスへの組付け手順を、図8に基づ
いて説明する。ここでは、ワイヤハーネス巻取装置を、
自動車などの車両の車体側(固定体)とドア(可動体)
との間に配索するワイヤハーネスに組み付ける場合につ
いて説明する。 (1)まず、巻取ばね34をローラ4の巻取胴20内に
上述したように収容させたローラ4を、図4に示すよう
に、下カバー2にボルト23とナット26により回転可
能に組み付けておく。この状態で、図8(A)に示すよ
うに、ローラ4を、切欠部28が下カバー2の一方のハ
ーネス導出口10に臨む位置にくるまで回転させる。こ
こでは、例えば、仕切板18に図8(A)に示すようよ
うな棒差込み穴53を設けており、この穴53に棒54
を差し込み、この棒54でローラ4を回転させるように
している。 (2)ここで、取付具48の本体部48aを治具52に
係止することにより、前記回転位置にローラ4を保持
し、この状態で、取付板39を切欠部28に組み付ける
(図8(B)参照)。このとき、取付板39は、ワイヤ
ハーネス27の屈曲部が切欠部28の大開口部28bを
通るように、取付板39のクランプ40を仕切板18の
係止孔41に係合させることにより、仕切板18に固定
される。この後、ローラ4の保持を解除すると、巻取ば
ね34の付勢力によりローラ4が巻取方向に回転するの
で、可動側ワイヤハーネス27aに被せたチューブ42
が巻取胴20の外周に自動的に巻き取られる(図8
(C)参照)。 (3)次に、固定側ワイヤハーネス27bを、巻取胴2
0に巻かれた可動側ワイヤハーネス27aの長さに応じ
た適宜の長さローラ4の支軸19に緩く巻く(図8
(C)参照)。この後、固定側ワイヤハーネス27b
を、樹脂モールド33によりケース3の他方のハーネス
導出口11に固定し、該ハーネス導出口11から外に出
す(図5参照)。 (4)この後、上下のカバー1,2を結合する。最後
に、取付具48を固定体又は可動体のいずれか一方に固
定するとともに、ケースを例えば不図示の固定具などに
より固定体又は可動体の他方に固定することにより、ワ
イヤハーネス27への全ての組付け作業が完了する。
【0019】次に、上記ワイヤハーネス巻取装置の動作
を説明する。可動側ワイヤハーネス27aおよびこれに
被せたチューブ42がケース3内に巻き取られている状
態で、前記ドアなどの開動作などにより、取付具48に
引出し方向の引張力が作用すると、この引張力がチュー
ブ42および取付板39を介してローラ4に伝わり、ロ
ーラ4が巻取ばね34の付勢力に抗して回転して可動側
ワイヤハーネス27aがチューブ42と共にケース3外
へ引き出される。前記ドアなどの閉動作などにより、前
記引張力がなくなると、ローラ4が巻取ばね34の付勢
力で巻取方向に回転し、この回転が取付板39を介して
チューブ42に伝わり、可動側ワイヤハーネス27aが
チューブ42と共に巻取胴20の外周に巻き取られる。
また、固定側ワイヤハーネス27bについては、ローラ
4が巻取ばね34の付勢力に抗して回転する際には、支
軸19に緩く巻き付く方向に動き、ローラ4が巻取方向
に回転する際には、その緩く巻かれた状態から緩む方向
に動く。なお、第1収容部16内での固定側ワイヤハー
ネス27bの巻き方向を、上記一例とは逆にしてもよ
い。
【0020】上記一例に係るワイヤハーネス巻取装置に
よれば、ワイヤハーネス27を取付板39を介して切欠
部28に取り付けた後、引き出していたチューブ42を
離すと、チューブ42と共に可動側ワイヤハーネス27
aが自動的に巻き取られるので、ローラ4を長尺のワイ
ヤハーネスに容易に組み付けることができる。また、固
定側ワイヤハーネス27bについては、その余長分をケ
ース3の第1収容部16内に収納できるので、外観上の
見映えが向上するとともに、長尺のワイヤハーネスに任
意の位置で組み付け可能になる。また、上記一例によれ
ば、可動側ワイヤハーネス27aの引出し時と巻取り時
のいずれの場合にも、力が可動側ワイヤハーネス27a
に加わらないので、可動側ワイヤハーネス27aの各電
線が受けるストレスを少なくすることができ、これによ
って、各電線の断線を防止することができる。
【0021】また、ワイヤハーネス27を仕切板18に
組み付ける取付板39は、段差部を有する屈曲した板で
できた構造が簡単な部品であるので、低コストで製造で
きる。また、本装置は、固定体と可動体との間に配索す
るワイヤハーネスに直接組み付けるので、コネクタが不
要であり、低コストで製造できる。したがって、製造コ
ストを低減することができる。
【0022】また、上記一例によれば、可動側ワイヤハ
ーネス27aが取付板39の他端と共にチューブ42の
一端42aに固定された部位では、可動側ワイヤハーネ
ス27aはチューブ42の軸心方向に延びているので、
取付板39とチューブ42の固定部と、チューブ42自
体とが受けるストレスを少なくすることができる。
【0023】さらに、上記一例によれば、係止孔41の
係止溝部41bは、挿入孔部41aに対し、可動側ワイ
ヤハーネス27aの引出し時と巻取り時のいずれの場合
にも、クランプ40と常に係合する位置に設けられてい
るので、可動側ワイヤハーネス27aの引出し時と巻取
り時のいずれの場合にも、ワイヤハーネス27が仕切板
18から外れることがなく、ワイヤハーネス27の確実
な保持が可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、長尺のワイヤハーネスに任意の位置で容易
に組み付けことができ、外観上の見映えが向上し、電線
のストレスを少なくすることができ、さらに、構造が簡
単でコネクタが不要であるので、製造コストを低減する
ことができる。
【0025】請求項2に係る発明によれば、取付板とチ
ューブの固定部と、チューブ自体とが受けるストレスが
少なくすることができる。
【0026】請求項3に係る発明によれば、可動側ワイ
ヤハーネスの引出し時と巻取り時のいずれの場合にも、
ワイヤハーネスが仕切板から外れることがなく、これに
よってワイヤハーネスの確実な保持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネス巻取装置の実施の
形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す一例の外観を示す斜視図。
【図3】図1に示す一例の分解斜視図。
【図4】図1に示す一例の縦断面図。
【図5】図1に示すケースにワイヤハーネスを固定した
部位を示す平面図。
【図6】図1に示すローラへのワイヤハーネスの組付け
を説明するための斜視図。
【図7】図1に示すチューブの固定構造を示す分解斜視
図。
【図8】図1に示す一例におけるワイヤハーネスへの組
付け手順を示す説明図。
【図9】従来例を示す横断面図。
【図10】別の従来例を示す斜視図。
【図11】図11に示す従来例の内部を示す平面図。
【符号の説明】
1………………………上カバー 2………………………下カバー 3………………………ケース 4………………………ローラ 10,11……………ハーネス導出口 16……………………第1収容部 17……………………第2収容部 18……………………仕切板 19……………………支軸 20……………………巻取胴 27……………………ワイヤハーネス 27a…………………可動側ワイヤハーネス 27b…………………固定側ワイヤハーネス 28……………………切欠部 34……………………巻取ばね 39……………………取付板 39a…………………段差部 40……………………係合部 41……………………係止孔 41a…………………挿入孔部 41b…………………係止溝部 42……………………チューブ 48……………………取付具 50……………………ハーネス取付部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と可動体との間に配索するワイヤ
    ハーネスに組み付けるワイヤハーネス巻取り装置におい
    て、 上下のカバーが結合されて2つのハーネス導出口を形成
    するケースと、 該ケース内に回転可能に設けられ、該ケース内を第1収
    容部と第2収容部に仕切る仕切板と、該仕切板の上側お
    よび下側にそれぞれ設けた支軸および巻取胴とを有する
    ローラとを備え、 前記ワイヤハーネスは、その一部が前記仕切板の外周部
    に設けた切欠部を貫通するように、段差部を有する取付
    板の上に載せ、該取付板の一端側に設けた係合部を前記
    仕切板の切欠部近傍に設けた係止孔に係合させて仕切板
    に取り付けられ、 前記ワイヤハーネスのうち、前記切欠部から前記第2収
    容部側に延びる可動側ワイヤハーネスには、可撓性のあ
    るチューブを所定長さにわたって被せてあり、 該チューブは、その一端が前記取付板の他端に前記可動
    側ワイヤハーネスと共に固定され、前記巻取胴の外周に
    巻き付けられてその他端側が前記2つのハーネス導出口
    の一方から外に延びており、該チューブの他端は、前記
    可動側ワイヤハーネスに固定した取付具に固定され、 前記ワイヤハーネスのうち、前記切欠部から前記第1収
    容部側に延びる固定側ワイヤハーネスは、前記支軸に緩
    く巻かれ、前記2つのハーネス導出口の他方に固定され
    て該導出口から外に延び、さらに、 前記巻取胴内には、前記可動側ワイヤハーネスを巻き取
    る方向に前記ローラを付勢する巻取ばねが収容されてい
    ることを特徴とするワイヤハーネス巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記可動側ワイヤハーネスが前記取付板
    の他端と共に前記チューブの一端に固定された部位で
    は、可動側ワイヤハーネスは前記チューブの軸心方向に
    延びていることを特徴とする請求項1記載のワイヤハー
    ネス巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切板の係止孔は、前記取付板の係
    合部が挿入される挿入孔部と、該挿入孔部に連続し、そ
    の孔径より小さい幅の係止溝部とからなり、該係止溝部
    は、前記挿入孔部に対し、前記可動側ワイヤハーネスの
    引出し時と巻取り時のいずれの場合にも、前記係合部と
    常に係合する位置に設けられていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のワイヤハーネス巻取装置。
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