JP2001105541A - 耐摩耗性化粧材 - Google Patents

耐摩耗性化粧材

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JP2001105541A
JP2001105541A JP28573499A JP28573499A JP2001105541A JP 2001105541 A JP2001105541 A JP 2001105541A JP 28573499 A JP28573499 A JP 28573499A JP 28573499 A JP28573499 A JP 28573499A JP 2001105541 A JP2001105541 A JP 2001105541A
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ionizing radiation
curable resin
resin
decorative material
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JP28573499A
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Shigeki Sugita
茂樹 杉田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧材の表面に無機質の硬質粒子を添加した
樹脂を用いて保護層を形成した場合、表面にザラツキが
生じて表面の感触が悪くなる問題があった。 【解決手段】 紙、プラスチックシート等の基材11に印
刷等によりベタ印刷層17a 及び絵柄層17を形成して印刷
シート2 を作製し、その絵柄層17の上に、高密度の硬質
粒子14、中密度の硬質粒子15及び低密度の硬質粒子16を
含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂13a からなる保
護層12を形成し、高密度の硬質粒子14は保護層12の下側
に、中密度の硬質粒子15は中間に、低密度の硬質粒子16
は表面側に分布するようにする。次いで、この保護層12
の上から電離放射線19を照射して電離放射線硬化性樹脂
を硬化させて、硬化した電離放射線硬化性樹脂13b から
なる保護層12を有する耐摩耗性化粧材1 を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床面、壁
面、天井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表
面装飾材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面
化粧材として利用される化粧材に関し、特に表面の耐摩
耗性が要求される用途に使用される化粧材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装や家具、キャビネッ
ト等の装飾用の表面に使用される化粧シートとして、基
材シートの片面に絵柄層又はベタ印刷層等の印刷インキ
層を設け、このインキ層を保護するために、保護層とし
て、熱硬化型のウレタン樹脂等を塗布し、熱乾燥、熱硬
化させて熱硬化性樹脂層を形成する方法、又は電離放射
線硬化性樹脂を塗布し、電離放射線を照射して塗膜を硬
化して、表面に硬化した電離放射線硬化性樹脂層を形成
する方法等がある。特に、架橋密度の高い電離放射線硬
化性樹脂を用いて硬化した電離放射線硬化性樹脂層は、
表面硬度、耐薬品性、耐汚染性等の物性に優れたもので
ある。
【0003】また、従来から、建築物の内層や家具、キ
ャビネット等の装飾用の材料として、メラミン化粧板、
ダップ化粧板、ポリエステル化粧板、プリント合板、塩
化ビニル化粧板等の各種化粧材が用いられている。メラ
ミン化粧板等のように硬質の基材を用いた化粧材の場合
は、表面樹脂層の柔軟性はあまり問題にならないので、
耐摩耗性を改良する方法として、表面に硬い樹脂を使用
することは有効な手段である。しかし、基材として、厚
みの薄い紙やプラスチックシートのような柔軟性を有す
る基材を使用する場合は、樹脂の架橋密度を高くすると
樹脂層の柔軟性が損なわれて、表面樹脂層が衝撃によっ
て割れたり、亀裂が発生し易くなる等の問題が生じる。
従って、表面樹脂の架橋密度を上げて、耐摩耗性を改良
しようとしても、柔軟性を要求される場合は限界があっ
た。
【0004】そのため、樹脂層の柔軟性を低下させずに
耐摩耗性を改良する方法として、樹脂層に無機材料を添
加する方法が、従来から行われている。例えば、特開昭
60ー23642号公報には、サンドブラスト法やブラ
シ研磨法等の研磨剤として使用されている平均粒径が1
〜50μmのシリカ(SiO2)及びアルミナ(Al2
3 )を主成分とする天然ガラスの粉末を配合した塗料
を用いて、表面保護層を形成することが開示されてい
る。上記塗料によって形成された表面保護層は、従来品
に比べて、硬度が硬く、且つ柔軟性を有し、耐摩耗性や
耐擦傷性に優れた物性を示した。
【0005】また、転写シートの場合は、転写後の被転
写体の表面の耐摩耗性や耐擦傷性を向上させる目的で、
表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂に、平均粒
径1〜50μmのアルミナ粉末を、電離放射線硬化性樹
脂100重量部に対して10〜30重量部添加し、この
アルミナ含有電離放射線硬化性樹脂を用いて転写シート
の保護層を形成することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アルミナ
や天然ガラスの粉末等の無機フィラーを添加した塗料を
用いて化粧材の保護層を形成した場合、無機フィラーを
添加しないものより化粧材の耐摩耗性は向上するが、無
機フィラーの添加により、保護層の表面に無機フィラー
が突出して、表面にザラツキが生じ、感触を重視するも
のには利用できなった。特に、床材のように、この化粧
材に物体が直接接触する場合は、その物体、例えば履物
等を摩耗させたり、損傷させるという問題もあった。ま
た、上記無機フィラーを添加した塗料を用いて、グラビ
アロールコート法により基材にコートする場合、無機フ
ィラーのアルミナや天然ガラスの粉末は角が尖った多角
形状であるため、グラビアロールやドクターブレードを
摩耗させたり、傷つけたりして、加工上大きな問題であ
った。
【0007】更に、紙などの含浸性基材を用いて電離放
射線硬化性樹脂等の粘度の低い塗工液を塗布した場合、
電離放射線硬化性樹脂が紙に含浸して無機フィラーを保
持している電離放射線硬化性樹脂が少なくなり、無機フ
ィラーが電離放射線硬化性樹脂層に十分保持されなくな
り、十分な耐摩耗性を発揮できなくなる問題もあった。
特に、塗工液を塗布後、乾燥及び樹脂を硬化させるため
加熱した場合、加熱により塗工液の粘度が低下して基材
に浸透し、バインダー樹脂が少なくなって、フィラーの
保持力が弱くなり、十分な耐摩耗性を発揮できなくなる
こともあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧材の構成を以下のようにした。基材の上に、バ
インダー樹脂の中に硬質粒子を含有する塗膜を積層した
化粧材において、該バインダー樹脂が電離放射線硬化性
樹脂からなり、該硬質粒子が、バインダー樹脂の硬度よ
り硬い硬度を有しており、密度の異なる三種類の硬質粒
子からなることを特徴とする耐摩耗性化粧材とした。ま
た、化粧材の表面の滑り性を良くすると共に、表面が汚
染された場合、汚染物質を拭き取りで容易に除去できる
ようにするために、前記硬質粒子を含有する塗膜が、シ
リコーンオイル又は反応性シリコーンを0.5〜5重量
%含有していることを特徴とする耐摩耗性化粧材とし
た。そして、前記三種類の硬質粒子を含有する電離放射
線硬化性樹脂からなる塗膜において、前記硬質粒子の中
で、高密度の硬質粒子が塗膜の下側に分布し、低密度及
び中密度の硬質粒子が塗膜の表面側及び中間に分布して
おり、また、前記高密度の硬質粒子の最大直径より塗膜
を厚くして、該高密度の硬質粒子が塗膜の表面に突出し
ないように塗膜を形成したことを特徴とする耐摩耗性化
粧材とした。
【0009】更に、前記高密度の硬質粒子が球状のα−
アルミナからなり、前記低密度の硬質粒子が不定形シリ
カからなり、中密度の硬質粒子が炭酸カルシウムからな
ることを特徴とする耐摩耗性化粧材とした。また、紙等
の繊維質基材を用いた場合は、繊維質基材に電離放射線
硬化性樹脂が浸透するのを抑制するために、基材にプラ
イマー層を設け、その上に、絵柄層と三種類の硬質粒子
を含有する電離放射線硬化性樹脂からなる塗膜を形成し
たことを特徴とする耐摩耗性化粧材とした。
【0010】即ち、基材の表面に、絵柄層を設け、その
上にフィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂からなる
塗膜(保護層)を形成した耐摩耗性化粧材において、電
離放射線硬化性樹脂に添加するフィラーとして、硬化し
た電離放射線硬化性樹脂より硬度の高い硬質粒子で、且
つ密度の異なる三種類の硬質粒子を用い、低密度及び中
密度の硬質粒子が保護層の表面側及び中間に多く分布
し、高密度の硬質粒子が保護層の下側(基材側)に分布
するように保護層を形成したものである。そして、具体
的な硬質粒子として、高密度の硬質粒子に球状のα−ア
ルミナ、低密度の硬質粒子に不定形シリカ、中密度の硬
質粒子として炭酸カルシウムを用いて、保護層の厚さを
高密度の硬質粒子の最大直径より厚くして、高密度の硬
質粒子が保護層の表面に突出しないように塗膜を形成す
ると共に、低密度及び中密度の硬質粒子の平均粒径は高
密度の硬質粒子より小さな粒径を用いて、低密度及び中
密度の硬質粒子も保護層の表面に突出しないようにし
て、表面が平滑でソフトな感触が得られるようにした。
【0011】また、本発明の耐摩耗性化粧材は、前記硬
質粒子を含有する保護層に、シリコーンオイル又は反応
性シリコーン樹脂を0.5〜5重量%含有させて、化粧
材の表面の滑り性を良くすると共に、表面が汚染された
場合、汚染物質を拭き取りで容易に除去できるようにし
たものである。更に、基材として紙等の繊維質基材を用
いた場合は、繊維質基材に電離放射線硬化性樹脂が浸透
するのを抑制するために、基材にプライマー層を設け、
その上に、絵柄層と三種類の硬質粒子を含有する保護層
を形成して、硬質粒子が電離放射線硬化性樹脂に完全に
保持されて、硬質粒子が保護層表面に突出しないように
した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の耐摩耗性化粧材
の基本的構成を示した模式断面図である。図2は本発明
の耐摩耗性化粧材の別の態様で、基材にベタ印刷層及び
絵柄層を形成し、その上に、保護層を形成して耐摩耗性
化粧材としたときの模式断面図である。図3は本発明の
耐摩耗性化粧材の別の態様で、基材にプライマー層を形
成した後、絵柄層と保護層を形成して耐摩耗性化粧材と
したときの模式断面図である。図4は本発明の耐摩耗性
化粧材を作製するときの説明図である。図5は本発明の
耐摩耗性化粧材を作製する際に、低密度の硬質粒子、中
密度の硬質粒子、高密度の硬質粒子を上、中、下に分布
させるときの説明図である。図6は基材に紙を用いて耐
摩耗性化粧材を作製するとき、プライマー層を設けて樹
脂の浸透を抑制する場合の説明図である。図7は実施例
1により耐摩耗性化粧材を作製するときの説明図であ
る。図8は実施例2により耐摩耗性化粧材を作製すると
きの説明図である。図9は比較例1により化粧材を作製
するときの説明図である。図10は比較例2により耐摩
耗性化粧材を作製するときの説明図である。
【0013】本発明の耐摩耗性化粧材1は、図1に示す
ように、基本的には、基材11の片面に、密度の異なる
三種類の硬質粒子、即ち高密度の硬質粒子14、中密度
の硬質粒子15、低密度の硬質粒子16を含有する電離
放射線硬化性樹脂13からなる保護層12を形成したも
のである。即ち、本発明の耐摩耗性化粧材1は、保護層
のバインダー樹脂として電離放射線硬化性樹脂を用い、
それに、硬化後の電離放射線硬化性樹脂より硬度が硬い
密度の異なる三種類の硬質粒子、即ち高密度の硬質粒子
14として球状のα−アルミナ、中密度の硬質粒子15
として炭酸カルシウム、低密度の硬質粒子16として不
定形シリカを添加して塗工液を調製し、これを基材に塗
布して塗膜を形成し、その塗膜に電離放射線を照射して
塗膜を硬化し、基材11に硬化した電離放射線硬化性樹
脂13からなる保護層12を形成して耐摩耗性化粧材1
としたものである。
【0014】そして、その保護層12は、高密度の硬質
粒子14が保護層12の下側(基材11側)に分布し、
中密度の硬質粒子15及び低密度の硬質粒子16が表面
側及び中間に多く分布するように塗膜を形成したもので
ある。更に、保護層12の厚さを、高密度の硬質粒子1
4の最大直径より厚くして、高密度の硬質粒子14が保
護層12の表面に突出しないように保護層12を形成す
ると共に、低密度及び中密度の硬質粒子の平均粒径を高
密度の硬質粒子より小さくして、中密度の硬質粒子15
及び低密度の硬質粒子16も保護層12の表面に突出し
ないようにしたものである。従って、本発明の耐摩耗性
化粧材1は、以上のような構成にすることにより、耐摩
耗性が向上すると共に、表面のザラツキがなくなり、滑
り性がよく、感触がソフトな化粧材が得られた。即ち、
硬度の高い球状のα−アルミナを塗膜(保護層)の表面
に出ないようにすることにより表面のザラツキをなく
し、粒子の小さい不定形シリカを表面側に分布させるこ
とにより、耐摩耗性を有すると共に表面平滑性が得られ
るようにしたものである。
【0015】更に、本発明の耐摩耗性化粧材は、前記三
種の硬質粒子を含有する保護層12に、シリコーンオイ
ル又は反応性シリコーン樹脂を0.5〜5重量%含有さ
せて、化粧材表面の滑り性を良くすると共に、表面が汚
染された場合、汚染物質を拭き取りで容易に除去できる
ようにしたものである。
【0016】また、本発明の耐摩耗性化粧材1の別な態
様として、図2に示すように、基材11に、ベタ印刷層
17及び絵柄層16を形成して装飾層を設けた後、その
上に高密度の硬質粒子14、中密度の硬質粒子15及び
低密度の硬質粒子16を含有する電離放射線硬化性樹脂
13からなる保護層12を形成して耐摩耗性化粧材1を
作製した。更に別な態様として、基材として紙等の繊維
質基材を用いた場合は、図3に示すように、基材11に
プライマー層18を設け、その上に絵柄層と、高密度の
硬質粒子14、中密度の硬質粒子15、低密度の硬質粒
子16を含有する硬化した電離放射線硬化性樹脂13か
らなる保護層12を形成して耐摩耗性化粧材1とした。
【0017】高密度の硬質粒子14(球状アルミナ)が
保護層12の下側に分布し、中密度の硬質粒子15(炭
酸カルシウム)が中間に多く分布し、低密度硬質粒子1
6(不定形シリカ)を表面側に多く分布させるには、塗
工液の粘度を調整することにより達成される。塗工液、
即ち電離放射線硬化性樹脂の粘度を調整することによ
り、高密度の硬質粒子14、中密度の硬質粒子15、低
密度の硬質粒子16の沈降速度が変えられるので、高密
度の硬質粒子14、中密度の硬質粒子15及び低密度の
硬質粒子16を所定の位置に分布させることができる。
【0018】以下に、本発明の耐摩耗性化粧材の製造方
法について説明する。先ず、図4(a)に示すように、
基材11として、含浸紙やプラスチックシートを用い
て、この基材11に、グラビア印刷等により着色不透明
なベタ印刷層17a及び絵柄層17を印刷して、印刷シ
ート2を作製する。次に、図4(b)に示すように、前
記ベタ印刷層17a及び絵柄層17を設けた印刷シート
2の絵柄層17側に、バインダー樹脂として電離放射線
硬化性樹脂を用い、これにに球状アルミナ等の高密度の
硬質粒子14、炭酸カルシウム等の中密度硬質粒子15
及び不定形シリ等の低密度の硬質粒子16を添加して、
密度の異なる三種類の硬質粒子を含む塗工液をを調製
し、この塗工液をグラビアロールコート法等によりコー
ティングして未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aから
なる塗膜、即ち保護層12を形成する。
【0019】次いで、図4(c)に示すように、この未
硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの上から電子線や紫
外線等の電離放射線19を照射して未硬化の電離放射線
硬化性樹脂13aを硬化させて、図4(d)に示すよう
に、高密度の硬質粒子14、中密度硬質粒子15及び低
密度の硬質粒子16を含有する硬化した電離放射線硬化
性樹脂13bからなる保護層12を設けて耐摩耗性化粧
材1を作製する。
【0020】上記のように、高密度の硬質粒子14、中
密度の硬質粒子15及び低密度の硬質粒子16を添加し
た塗工液を用いて、印刷シート2にグラビアロールコー
ト法等によりコーティングして保護層12を形成したと
き、塗工液の粘度を調製することにより、高密度の硬質
粒子14は未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの下側
(印刷シート2の絵柄層16側)に分布し、中密度の硬
質粒子15は未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの中
間に、低密度の硬質粒子15は未硬化の電離放射線硬化
性樹脂13aの表面側に多く分布させることができる。
即ち、印刷シート2の上に形成された未硬化の電離放射
線硬化性樹脂13aの粘度がある範囲の中では、時間の
経過と伴に、高密度の硬質粒子14は中密度の硬質粒子
15及び低密度の硬質粒子16より沈降速度が速いの
で、未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの下側に移行
して多く分布するようになる。
【0021】これ対して、中密度の硬質粒子15及び低
密度の硬質粒子16は高密度の硬質粒子14に比較して
沈降速度が遅いので、低密度の硬質粒子16はコーティ
ング初期は未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの上側
に、中密度の硬質粒子15は中間に多く分布することに
なる。時間が経過すれば中密度の硬質粒子15及び低密
度の硬質粒子16も未硬化の電離放射線硬化性樹脂13
aの下側に移行するが、中密度の硬質粒子15及び低密
度の硬質粒子16が未硬化の電離放射線硬化性樹脂13
aの下側に移行する前に、未硬化の電離放射線硬化性樹
脂13aに電離放射線を照射して硬化させれば、表面側
に低密度の硬質粒子16が分布し、中間に中密度の硬質
粒子15が分布し、印刷シートの絵柄層側に高密度の硬
質粒子14が分布した保護層12を形成させることがで
きる。
【0022】しかし、印刷シート2の上に形成された未
硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの粘度が低い場合
は、高密度の硬質粒子14と一緒に中密度の硬質粒子1
5及び低密度の硬質粒子16も未硬化の電離放射線硬化
性樹脂13aの下側に移動し、表面側及び中間層に残ら
なくなるので、高密度の硬質粒子14と中密度の硬質粒
子及び低密度の硬質粒子15の分布状態を分けることが
できなくなる。また、未硬化の電離放射線硬化性樹脂1
3aの粘度が高過ぎる場合は、高密度の硬質粒子14も
未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの中を移動できな
くなるので、未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの下
側に分布させることができなくなる。
【0023】また、印刷シート2の上に形成された未硬
化の電離放射線硬化性樹脂13aの中の高密度の硬質粒
子14、中密度の硬質粒子15及び低密度の硬質粒子1
6を上下に分布させる方法として以下のような方法があ
る。即ち、図5(a)に示すように、前記印刷シート2
に高密度の硬質粒子14、中密度の硬質粒子15及び低
密度の硬質粒子16を含有する電離放射線硬化性樹脂を
コーティングして未硬化の電離放射線硬化性樹脂13a
からなる保護層12を形成する。この場合は、比較的高
粘度の樹脂組成物を用いてコーティングし、未硬化の電
離放射線硬化性樹脂13aの中で高密度の硬質粒子1
4、中密度の硬質粒子15及び低密度の硬質粒子16が
移動できない状態にする。
【0024】次に、図5(b)に示すように、未硬化の
電離放射線硬化性樹脂13aを熱風又はヒータ等により
加熱して、未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの温度
を上昇させる。未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aは
温度を上昇させることにより、粘度は低下して流動性が
よくなるので、高密度の硬質粒子14、中密度の硬質粒
子15及び低密度の硬質粒子16は未硬化の電離放射線
硬化性樹脂13aの中を移動できるようになる。そのた
め、高密度の硬質粒子14は沈降速度が速いので、中密
度の硬質粒子15や低密度の硬質粒子15より速く下方
に移動し、図5(b)に示すように、未硬化の電離放射
線硬化性樹脂13aの下方に多く分布するようになり、
また、低密度の硬質粒子15は沈降速度が遅いので未硬
化の電離放射線硬化性樹脂13aの表面側に多く分布
し、中密度の硬質粒子15は未硬化の電離放射線硬化性
樹脂13aの中間に多く分布するようになる。
【0025】次に、高密度の硬質粒子14、中密度の硬
質粒子15及び低密度の硬質粒子16が未硬化の電離放
射線硬化性樹脂13aの中で分離された状態で、図5
(c)に示すように、未硬化の電離放射線硬化性樹脂1
3aに電離放射線19を照射して電離放射線硬化性樹脂
を硬化させ、硬化した電離放射線硬化性樹脂13bから
なる保護層12を形成して、図5(d)に示すような耐
摩耗性化粧材1を作製する。
【0026】また、前記加熱工程において、基材11が
紙のような繊維質基材の場合は、図6(a)に示すよう
に、未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aは、粘度の低
下に伴って紙に浸透するため、下方(Z方向)に移動す
ると共に、X及びY方向(平面方向)にも流動して、コ
ーティング時に生じた表面の僅かな凹凸又は波打ちは平
らになり平滑な表面になる。しかし、未硬化の電離放射
線硬化性樹脂13aが紙への浸透が多くなり過ぎると、
基材11の上に存在する電離放射線硬化性樹脂層が薄く
なり、高密度の硬質粒子14、中密度の硬質粒子15及
び低密度の硬質粒子16が保護層の表面に突出するよう
になり、本発明の保護層の目的が達成されなくなる。特
に、比較的粒径の大きい高密度の硬質粒子14が保護層
の表面に突出するようになり、表面にザラツキがー生じ
て、平滑なソフトな感触が得られなくなる。
【0027】そのため、図6(b)に示すように、基材
11(紙)にプライマー層18を設けて、未硬化の電離
放射線硬化性樹脂13aの紙への浸透を抑制する場合が
ある。即ち、基材11(紙)にプライマー層18を設け
ることにより、未硬化の電離放射線硬化性樹脂13aの
粘度が低下した場合でも、未硬化の電離放射線硬化性樹
脂は基材11(紙)に浸透することが抑制されるて、所
定の厚さの塗膜が維持されるので、電離放射線硬化性樹
脂に添加された高密度の硬質粒子、中密度の硬質粒子、
低密度の硬質粒子を所定の位置に分布させることができ
る。プライマー層18として、分子量1000程度の不
飽和ポリエステルウレタンからなるプライマー液を紙に
塗布することにより、未硬化の電離放射線硬化性樹脂の
紙への浸透を抑制することができる。プライマー層18
としては、この他にもアクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液を
用いて形成することもできる。
【0028】本発明に用いられる高密度の硬質粒子とし
ては、密度が3.7〜4.5g/cm3 以上の無機質の
粒子で、真球状、或いは球を偏平にした楕円球状、又は
これらに類似した形状で、表面が滑らかな曲面を有する
球状の粒子が使用される。特に、粒子表面に突起や角の
ない、所謂カッテングエッジにないことが必要である。
球状粒子は、表面樹脂層に添加した場合、同じ材質の不
定形の粒子と比較して、樹脂層の耐摩耗性を大きく向上
させると共に、塗工の際に塗工装置を摩耗させることが
少なくなる。
【0029】そのため、高密度の硬質粒子としては、非
常に硬度が高く、耐摩耗性に優れており、球状のものが
比較的容易に得られるα−アルミナが好適である。球形
のα−アルミナは、特開平2ー55269号公報に記載
されているように、アルミナ水和物、ハロゲン化合物、
硼素化合物等の鉱化剤或いは結晶剤を電融アルミナ或い
は焼結アルミナの粉砕品に少量添加し、1400℃以上
の温度で2時間以上熱処理することにより、アルミナ中
のカッティングエッジが減少して球状のものが得られ
る。このような球状アルミナは、昭和電工(株)より
「球状アルミナ(SphericalAlumina)AS−10、AS
−20、AS−30、AS−40、AS−50」として
各種の平均粒径のものが市販されている。また、高密度
の硬質粒子としては、上記α−アルミナの他に、硫酸バ
リウム、酸化チタン等も使用できる。
【0030】本発明においては、球状アルミナの粒子径
は平均粒径10〜23μmで、最大粒径が25μm以下
のものが使用される。粒子径が10μm未満では塗膜の
耐摩耗性が低下して好ましくない。また、粒子径が25
μmを超える場合は、球状アルミナを添加した保護層の
厚さを粒子径の25μmより更に厚くする必要があるの
で、コスト高となり、経済的に不利となる。また、球状
アルミナの平均粒子径が23μmを超え、最大粒径が2
5μmを超える場合は、コーティング作業が困難にな
り、又塗膜の柔軟性が損なわれる。
【0031】電離放射線硬化性樹脂への球状アルミナの
添加量は、電離放射線硬化性樹脂の塗膜を電離放射線照
射により硬化後、その硬化塗膜に対して、5〜50重量
%の範囲で使用できるが、10〜30重量%が好まし
い。硬化塗膜に対する球状アルミナの含有量が、5重量
%未満の場合は、耐摩耗性が不十分で、球状アルミナの
添加効果が十分発揮されない。また、含有量が50重量
%を超える場合は、球状アルミナと一緒に添加する中密
度の硬質粒子及び低密度の硬質粒子も含めてフィラー全
体の添加量が多くなり過ぎて、フィラーに対するバイン
ダー樹脂の保持力が低下すると共に、コーティング液の
粘度が高くなりコーティングが困難になる。
【0032】高密度の硬質粒子、中密度の硬質粒子及び
低密度の硬質粒子を添加した電離放射線硬化性樹脂の塗
膜の厚さは、15〜40μmの範囲で使用できるが、2
0〜30μmの範囲が好適である。通常、高密度の硬質
粒子の平均粒径が10〜23μmで最大粒径が25μm
以下のものが使用されるので、電離放射線硬化性樹脂の
塗膜厚は添加される高密度の硬質粒子の最大粒径より厚
くして、硬質粒子が塗膜の表面に突出しないようにする
必要がある。従って、高密度の硬質粒子の平均粒径が1
0μmで最大粒径12μmの場合は、電離放射線硬化性
樹脂の塗膜厚は15μm〜20μmで形成されるが、平
均粒径が23μmで最大粒径25μmの場合は、電離放
射線硬化性樹脂の塗膜厚は30μm以上が必要となる。
【0033】本発明に用いられる中密度の硬質粒子は、
密度が2.6〜3.5g/cm3 の範囲の無機質の粒子
で、電離放射線硬化性樹脂の硬化反応を阻害することな
く、硬化後の電離放射線硬化性樹脂より硬度が硬いもの
であれば使用可能である。中密度の硬質粒子の具体的な
例としては、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、等が挙
げられるが、炭酸カルシウムが好適である。中密度の硬
質粒子の平均粒径としては、2〜10μmの範囲で使用
されるが3〜5μm程度が好適である。中密度の硬質粒
子は、増量剤的意味で添加されたり、無機質の粒子全体
の添加量の調整のために添加されるので、その添加量は
5〜50重量%の範囲で添加されるが、無機質粒子全体
の添加量が60重量%を超えないようにする。
【0034】本発明に用いられる低密度の硬質粒子とし
ては、密度が2g/cm3 程度のものが使用されるが、
不定形シリカ、ガラス粉末等が好適である。低密度の硬
質粒子の粒子形状は球形、鱗片状、多角形、針状、羽状
等いずれの形状も使用できる。不定形シリカの粒径は、
平均粒径が2μm以下の微粉末から10〜15μmの粒
子まで広範囲の大きさのものが使用できる。また、本発
明においては、不定形シリカの粒子径は、球状アルミナ
の粒子径より小さくすることが重要である。これによっ
て、化粧材の表面は耐摩耗性に優れた物性を発揮すると
共に、表面のザラツキがなくなり、滑り性のよい化粧材
を得ることができる。そのため、不定形シリカの粒子径
としては、球状アルミナの粒子径が20〜23μmのと
きは、10〜15μmと2μm以下の微粉末の二種類の
粒径のものを添加するのが好ましい。
【0035】不定形シリカの添加量は、球状アルミナと
同様、電離放射線硬化性樹脂の硬化塗膜に対する含有量
が、5〜50重量%の範囲で使用可能であるが、不定形
シリカ、炭酸カルシウム及び球状アルミナの添加量の合
計が60重量%以下にすることが必要である。硬化塗膜
に対する不定形シリカの含有量が、5重量%未満の場合
は、耐摩耗性が不十分で、不定形シリカの添加効果が十
分発揮されない。また、含有量が50重量%を超える場
合は、電離放射線硬化性樹脂のバインダーとしての作用
が十分発揮されなくなり、塗膜の可撓性が損なわれると
共に、コーティング作業が困難となる。
【0036】上記球状アルミナ、炭酸カルシウム及び不
定形シリカは保護層となる電離放射線硬化性樹脂との接
着性や分散性等の物性改善のために、表面処理をするこ
とがある。例えば、ステアリン酸等の脂肪酸で処理する
と分散性が向上する。また、表面をシランカップリング
剤で処理すると、バインダーとしての電離放射線硬化性
樹脂のと密着性や粒子の分散性が向上する。シランカッ
プリング剤としては、分子中にビニル基やアクリル基等
のラジカル重合性不飽和結合を有するアルコキシシラン
や分子中にエポキシ基、アミノ基、メルカプト基等の官
能基を有するアルコキシシランが挙げられる。本発明に
おいて、バインダー樹脂として電離放射線硬化性樹脂が
使用される場合は、シランカップリング剤はラジカル重
合性不飽和結合を有するアルコキシシランが好適であ
る。
【0037】ラジカル重合性不飽和結合を有するアルコ
キシシランの具体例としては、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等がある。
【0038】球状アルミナ、炭酸カルシウム及び不定形
シリカの表面をシランカップリング剤で処理する方法
は、特に制限はなく公知の方法が使用できる。例えば、
乾式法として球状粒子を激しく攪拌しながら所定のシラ
ンカップリング剤を吹きつける方法や、湿式法としてト
ルエン等の溶媒中に球状粒子を分散させた後、所定量の
シランカップリング剤を加えて反応させる方法が挙げら
れる。球状アルミナ、炭酸カルシウム及び不定形シリカ
に対するシランカップリング剤の処理量(所要量)は、
球状粒子の比表面積100に対してシランカップリング
剤の最小被覆面積が10以上となるようにすることが好
ましい。球状粒子の比表面積100に対してシランカッ
プリング剤の最小被覆面積が10未満の場合はあまり表
面処理効果がない。
【0039】本発明に用いられるバインダー樹脂として
は、電離放射線硬化性樹脂が使用される。電離放射線硬
化性樹脂としては、具体的には、分子中に(メタ)アク
リロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカ
ル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能
基又はチオールを2個以上有する単量体、プレポリマ
ー、オリゴマー、及び/又はポリマーを適宜混合した組
成物で、電離放射線により硬化可能な組成物が使用され
る。尚、ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリ
ロイル基又はメタアクリロイル基の意味で用いおり、以
下同様の意味で用いるものとする。ここで、電離放射線
とは、電磁波又は荷電粒子線の中で分子を重合或いは架
橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、
電子線又は紫外線が用いられる。
【0040】前記プレポリマー、オリゴマーの例として
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、
ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられ
る。分子量としては、通常250〜10,000程度の
ものが用いられる。ラジカル重合性不飽和基を有するポ
リマーとしては、上記ポリマーの重合度を10,000
程度以上としたものが用いられる。
【0041】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
【0042】カチオン重合性官能基を有する単量体の例
としては、上記カチオン重合性官能基を有するプレポリ
マーの単量体が利用できる。チオール基を有する単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレー
ト等がある。
【0043】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0044】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0045】電離放射線硬化性樹脂に用いられる単量体
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキ
シブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリ
ル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタ
クリル酸(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジジエチルアミノ)プロピル等の不
飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリート等の化合物、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、
プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレング
リコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/
又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオ
グリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピ
レート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等
がある。
【0046】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0047】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の
構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以
上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整す
ることも出来る。
【0048】以上の様な1官能アクリレート系単量体と
しては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙げら
れる。2官能アクリレート系単量体としては、エチレン
グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系単量
体としてはトリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0049】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0050】本発明においては、耐摩耗性化粧材の表面
の滑り性を良くすると共に、表面が汚染された場合、汚
染物質を拭き取り等で容易に除去できるようにするため
に、電離放射線硬化性樹脂にシリコーンオイル又は反応
性シリコーン樹脂が添加される。電離放射線硬化性樹脂
に添加されるシリコーンオイル又は反応性シリコーン樹
脂の添加量としては、0.5〜5重量%の範囲で使用さ
れるが、1〜2重量%が好適である。
【0051】本発明に使用される基材の材質としては、
紙、プラスチック、金属箔、板等が用いられる。例え
ば、紙、プラスチックシート、不織布等のシート状のも
の、或いは金属板、木質板、プラスチック板等の板状の
もの等のいずれも使用できるが、柔軟性を有するシート
状のものが、製造工程において、巻取状態で連続生産が
可能であるので好ましい。通常、シート状のものを使用
する場合、シートの厚さは5〜200μmが好ましい。
また、基材の表面に凹凸を有するものや立体形状を有す
るものも使用可能である。
【0052】基材として用いられる紙としては、薄葉
紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボ
ード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル又はドライラミ
ネートした所謂ビニル壁紙原反、上質紙、コート紙、硫
酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、和
紙等が挙げられる。また、紙類似シートとしては、ガラ
ス繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、
シリカ繊維、炭素繊維、等の無機繊維質、ポリエステ
ル、ビニロン等の合成樹脂等の繊維からなる不織布又は
織布等がある。
【0053】基材として用いられるプラスチックシート
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ビニロン等
のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート・イ
ソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、三
酢酸セルロース、セロハン等のセルロース系樹脂、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイ
ミド等の合成樹脂シート、又は、フィルムの単体又積層
体が挙げられる。また、金属箔としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、ステンレス等の金属箔若しくはシート;並
びに以上の各素材の複合体、等が挙げられる。
【0054】基材として用いられる板としては、木板単
体、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(M
DF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄板、アル
ミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工
鋼板、銅板等の金属板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏
系板、硅酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出しセマメント板等のセメント
板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント
板等の繊維セメント板、陶器、磁気、石器、土器、ガラ
ス、ホウロウ等のセラミック板、アクリル、ポリカーボ
ネート、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンビニ
ルアセテート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリオレ
フィン、ABS、フェノール樹脂塩化ビニル、セルロー
ス系樹脂、ゴム等の熱可塑性樹脂板が挙げられる。
【0055】また、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂板、フェンノール樹脂、
尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂等の樹脂をガラス繊維不織布、布帛、紙、その他の
各種繊維質基材に含浸硬化して複合化した、所謂FRP
等の樹脂板が挙げられる。更に、本発明に用いる基材と
しては、上記各種基材の2種以上の基材を接着剤、又
は、熱融着等の公知の方法によって積層した複合基材を
使用することもできる。
【0056】本発明に用いられる基材(シート基材)の
表面には、印刷インキ、保護層(電離放射線硬化性樹脂
層)、接着剤との接着力を向上するために、コロナ放電
処理、プラズマ処理、易接着層の形成等の易接着性処理
が施される。易接着層(プライマー層或いはアンカー層
ともいう)としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液が
使用されるが、特にポリウレタン樹脂を用いたものが望
ましい。上記樹脂を溶媒に溶解した塗工液を、公知の方
法で塗布、乾燥して易接着層とする。
【0057】基材には、片面に印刷等により絵柄層が形
成される。絵柄層としては、印刷による印刷模様、エン
ボス加工によるエンボス模様、ヘアライン加工による凹
凸模様があり、更に、凹凸模様の凹部に公知のワイピン
グ加工法によって着色インキを充填して絵柄層を形成す
ることもできる。印刷絵柄層とては、木目柄、石目柄、
布目柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、各種抽象
模様、或いは全面ベタ印刷等がある。全面ベタ印刷の隠
蔽層は化粧シートを貼付する被着体の表面状態によって
省略されることがある。
【0058】絵柄印刷のインキとしては、基材の材質や
形態によって異なるが、一般的には、硝化綿、酢酸セル
ロース、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の単独重合体、又は他のモノマーとの重合体を
ビヒクルとし、これと通常の顔料、染料等の着色剤、体
質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤等からなるインキが使用
される。
【0059】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって模様印刷
を転写して設けてもよい。また、印刷模様の代りに、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、
スパッタリング等によって、基材に、金属薄膜を全面又
は部分的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0060】基材の表面には、上記のように、絵柄層を
形成した後、球状アルミナ、炭酸カルシウム及び不定形
シリカを含有した電離放射線硬化性樹脂を用いて、公知
のコーティング方法にて保護層を形成する。球状アルミ
ナ、炭酸カルシウム及び不定形シリカを添加した電離放
射線硬化性樹脂には、必要に応じて、熱可塑性樹脂、充
填剤、光重合開始剤、溶剤等を加えて塗工組成物を調製
し、この塗工組成物を用いて基材の表面に、直接コーテ
ィング法、又は転写コーティング法にてコーティングす
る。一般に、基材の材質として、塗工組成物が浸透しな
い材質を使用した場合は、直接コーティング法、又は転
写コーティング法のいずれを使用してもよいが、塗工組
成物が浸透する基材や表面に凹凸のある基材、又は、塗
膜厚みに均一性を出す必要がある場合や、保護層の耐摩
耗性を均一にする必要がある場合は、転写コーティング
法の方が望ましい。
【0061】直接コーティング法としては、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、グラビアリオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ディップコート、シルクスク
リーンコートによるベタコート、ワイヤーバーコート、
コンマコート、スプレーコート、フロートコート、かけ
流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いること
ができる。その中でもグラビアコートが好ましい。
【0062】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。電子線照射装置としては、コックロ
フトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型或いは直線型、ダイナミトロン型、高周波型
等の各種電子線加速器を用いられる。
【0063】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy程度である。吸収線量が1kGy未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、又、照射量が300kGyを超え
ると硬化した塗膜及び基材が黄変したり、損傷したりす
る。また、紫外線照射の場合、その照射量は50〜10
00mJ/cm2 の範囲が好ましい。紫外線照射量が5
0mJ/cm2 未満では、塗膜の硬化が不十分となり、
また、照射量が1000mJ/cm2 を超えると硬化し
た塗膜が黄変したりする。電離放射線の照射方法とし
て、先ず紫外線を照射して電離放射線硬化性樹脂を少な
くとも表面が指触乾燥する程度以上に硬化させ、而る後
に、電子線を照射して塗膜を完全に硬化させる方法もあ
る。
【0064】本発明の耐摩耗性化粧材は、他の被着体
(又は裏打材)に積層することもできる。被着体として
は各種素材の平板、曲面板等の板材、シート(或いはフ
ィルム)、或いは各種立体形状物品(成形品)が対象と
なる。本発明の耐摩耗性化粧材は、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種の用途に使用され
る。例えば、壁、天井、床等の建築物の内装、浴室、洗
面所、厨房等で用いる住設機器、窓枠、扉、手すり等の
建具の表面化粧、机、食卓、箪笥等の家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
両の内装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用でき
る。そのために、耐摩耗性化粧材が直接被着体に接着で
きない場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して被
着体に接着する。しかし、耐摩耗性化粧材が熱融着等で
被着体に接着可能な場合は、易接着層又は接着剤層は省
略してもよい。
【0065】被着体として、板材或いはシート(フィル
ム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、
木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MD
F)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、
ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0066】被着体として専ら板材、或いは立体形状物
品として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等の
セラミックス、ALC(発砲軽量コンクリート)等のセ
メント、硅酸カルシウム、石膏等の被セメント窯業系材
料が挙げられる。
【0067】被着体として専らシート(或いはフィル
ム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の
紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂
等の繊維からなる不織布又は織布等が挙げられる。
【0068】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)先ず、基材として、坪量60g/m2 の含
浸紙11a((株)興人製「GF-601」)を用いて、グラ
ビア印刷によりベタ印刷と木目柄を印刷して、図7
(a)に示すように、含浸紙11aに着色不透明なベタ
印刷層17aと絵柄層17を形成して印刷シート2を作
製した。尚、ベタ印刷用インキはアクリル樹脂と硝化綿
をブレンドしたバインダ樹脂に弁柄、カーボンブラッ
ク、チタン白、黄鉛を主成分とする顔料を添加したイン
キ(ザ・インクテック(株)製)を用い、絵柄用インキ
は硝化綿とアルキッド樹脂からなるバインダ樹脂に弁
柄、カーボンブラックを主成分とする顔料を添加したイ
ンキ(ザ・インクテック(株)製)を用いた。
【0069】次いで、図7(b)に示すように、前記印
刷シート2の絵柄層17側に、ブチラールウレタン系樹
脂からなるプライマー液(昭和インク工業(株)製「B
UB2液プライマー」を塗布して塗布量5g/m2 のプ
ライマー層18を形成し、その上に電子線硬化性樹脂に
無機質粒子を添加した下記の塗工用樹脂組成物(A)を
用いて、グラビアリバース方式によりコーティングし
て、球状アルミナ14a、炭酸カルシウム15a、不定
形シリカ16aを含有する未硬化の電子線硬化性樹脂1
3cからなる塗布量25g/m2 の保護層12を形成し
た。
【0070】 塗工用樹脂組成物(A)の組成 ・ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジアクリレート 49重量部 ・トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート 15重量部 ・両末端メタクリレート変性シリコーン 1重量部 ・不定形シリカ(平均粒径8μ) 13重量部 ・炭酸カルシウム(平均粒径3μ) 5重量部 ・球状α−アルミナ(平均粒径20μで、最大粒径23μ) 17重量部
【0071】次に、図7(b)に示すように、上記未硬
化の電子線硬化性樹脂13cからなる保護層12の上
に、電子線照射装置を用いて、加速電圧175keVに
て、吸収線量が30kGy(キログレイ)になるように
電子線19aを照射し、電子線硬化性樹脂を完全に硬化
させて、表面に硬化した電子線硬化性樹脂13dからな
る保護層12を形成し、図7(c)に示すような耐摩耗
性化粧材1を作製した。得られた耐摩耗性化粧材は、電
子線硬化性樹脂に添加した硬質の球状アルミナが保護層
の表面に突出していないので、表面は感触がソフトであ
り、耐摩耗性の優れたものとなった。
【0072】(実施例2)基材として、厚さ100μm
の着色ポリオレフィン系樹脂シート(タツノ化学(株)
製「タフパー」)(以下着色POシート11bという)
を用いて、これにウレタン系インキ(昭和インク工業
(株)製)にてグラビア印刷し、図8(a)に示すよう
に、着色POシート11bに着色不透明なベタ印刷層1
7aと絵柄層17を形成して印刷シート2を作製した。
次いで、図8(b)に示すように、前記印刷シート2の
絵柄層17側に、実施例1と同様に、塗布量5g/m2
のプライマー層18及び塗布量25g/m2 の保護層1
2を形成した。更に、実施例1と同様に、図8(b)に
示すように、電子線19aを照射して未硬化の電子線硬
化性樹脂13cを硬化させて、図8(c)に示すような
耐摩耗性化粧シート1aを作製した。次に、図8(d)
に示すように、この耐摩耗性化粧シート1aの着色PO
シート11b側に、ウレタン系接着剤を塗布して接着剤
層21を形成し、この接着剤層21を介して、被着体2
2として厚さ200μmのABS板に積層し、図8
(d)に示すような耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0073】(比較例1)実施例1と同様に、含浸紙1
1aに着色不透明なベタ印刷層17a及び絵柄層17を
形成して、図9(a)に示すように、印刷シート2を作
製した。次に、前記印刷シート2の絵柄層17側の全面
に、図8(b)に示すように、グラビア印刷により二液
硬化型のウレタン系トップコート剤(ザ・インクテック
(株)製)を塗布して、厚さ3μmの未硬化のトップコ
ート層23aを形成した。更に、この未硬化のトップコ
ート層23aを形成した化粧材を60℃で3日間保管し
て、未硬化のトップコート層23aの塗膜を完全に硬化
させて、図9(c)に示すように、表面に硬化したトッ
プコート層23bを有する化粧材3を作製した。
【0074】(比較例2)実施例1と同様に、含浸紙1
1aに着色不透明なベタ印刷層17a及び絵柄層17を
形成して、図10(a)に示すように、印刷シート2を
作製した。次いで、図10(b)に示すように、前記印
刷シート2の絵柄層17側に、電子線硬化性樹脂に無機
質粒子を添加した下記の塗工用樹脂組成物(B)を用い
て、グラビアリバース方式によりコーティングして、球
状アルミナ14a、炭酸カルシウム15a、不定形シリ
カ16aを含有する未硬化の電子線硬化性樹脂13cか
らなる塗布量23g/m2 の保護層12を形成した。
【0075】 塗工用樹脂組成物(B)の組成 ・ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジアクリレート 49重量部 ・トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート 15重量部 ・両末端メタクリレート変性シリコーン 1重量部 ・不定形シリカ(平均粒径12μ) 13重量部 ・炭酸カルシウム(平均粒径3μ) 5重量部 ・球状α−アルミナ(平均粒径23μで最大粒径25μ) 17重量部
【0076】次に、上記未硬化の電子線硬化性樹脂13
cからなる保護層12の上に、実施例1と同様に、電子
線19aを照射し、電子線硬化性樹脂を完全に硬化させ
て、表面に硬化した電子線硬化性樹脂13dからなる保
護層12を形成し、図10(c)に示すような耐摩耗性
化粧材1を作製した。得られた耐摩耗性化粧材は、電子
線硬化性樹脂の塗膜が球状α−アルミナの最大粒径25
μより薄いため、硬化した電子線硬化性樹脂からなる保
護層の上に硬質の球状アルミナが突出しているので、耐
摩耗性は優れていたが、表面にザラツキが見られソフト
な感触は得られなかった。
【0077】(耐摩耗性試験)実施例1、2で作製した
耐摩耗性化粧材及び比較例1、2で作製した化粧材につ
いて、JIS K6902に準拠して耐摩耗性試験を行
い、摩耗したときの回数で示した。(表面滑り性試験)
実施例1、2で作製した耐摩耗性化粧材及び比較例1、
2で作製した化粧材に対して、荷重300g/cm2
綿布を押し当てた状態で、10cmの距離を繰り返し擦
り、綿布の損傷した回数で示した。
【0078】耐摩耗性試験及び表面滑り性試験の結果を
表1に示す。表1の結果から分かるように、実施例1、
2で作製した耐摩耗性化粧材はいずれも、球状アルミ
ナ、炭酸カルシウム及び不定形シリカを使用しない比較
例1の化粧材より耐摩耗性に優れていた。
【0079】また、実施例1、2で作製した耐摩耗性化
粧材は、保護層表面に硬質の球状のアルミナが突出して
いないので、表面のザラツキがなく、滑り性もよくソフ
トな感触が得られた。これに対して、比較例2で作製し
た耐摩耗性化粧材は、硬質の球状アルミナの直径が保護
層の膜厚より大きく、保護層の表面に突出しているの
で、表面にザラツキが見られ、表面滑り性試験では綿布
の損傷する回数が、実施例1、2の1/5以下であっ
た。
【0080】
【表1】
【0081】
【発明の効果】本発明の耐摩耗性化粧材は、球状アルミ
ナ(高密度の硬質粒子)、炭酸カルシウム(中密度の硬
質粒子)、不定形シリカ(低密度の硬質粒子)を含有す
る電離放射線硬化性樹脂を用いて表面の保護層を形成
し、更に密度の相違を利用して球状アルミナが保護層の
下側に分布し、不定形シリカが保護層の表面側に、炭酸
カルシウムが保護層の中間に多く分布するようにしたの
で、耐摩耗性を有すると共に、表面のザラツキがなくな
り、手触り感が非常にソフトになる。また、硬質の球状
アルミナの直径よりも保護層を厚くし、球状のアルミナ
が保護層の表面に突出しないようにしたので、表面の滑
り性がよくなり、化粧材が物体に直接接触する場合で
も、その物体を摩耗させたり、損傷することがない。そ
のため、床材などのように高い耐摩耗性が要求され、且
つ接触する物体を損傷しないような分野で使用すること
ができる。更に、球状アルミナ、炭酸カルシウム、不定
形シリカを含有する電離放射線硬化性樹脂にシリコーン
オイル又は反応性シリコーン樹脂を添加したので、化粧
材表面は滑り性が良くなると共に、表面が汚染された場
合でも、汚染物質を拭き取りなどで容易に除去すること
ができる。また、球状アルミナ、炭酸カルシウム、不定
形シリカを添加した電離放射線硬化性樹脂をグラビアコ
ート法等により基材にコートする場合、粒子の大きいア
ルミナが球状であるため、グラビアロールやドクターブ
レードを摩耗させたり、傷つけたりすることがないの
で、作業能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐摩耗性化粧材の一例を示した模式断
面図である。
【図2】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様で、基材に
ベタ印刷層及び絵柄層を形成し、その上に保護層を形成
して耐摩耗性化粧材としたときの模式断面図である。
【図3】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様で、基材に
プライマー層を設けた後、ベタ印刷層及び絵柄層を形成
し、その上に保護層を形成して耐摩耗性化粧材としたと
きの模式断面図である。
【図4】本発明の耐摩耗性化粧材を作製するときの説明
図である。
【図5】本発明の耐摩耗性化粧材を作製する際に、低密
度の硬質粒子、中密度の硬質粒子、及び高密度の硬質粒
子を上中下に分布させるときの説明図である。
【図6】基材に紙を用いて耐摩耗性化粧材を作製すると
きとき、プライマー層を設けて樹脂の浸透を抑制する場
合の説明図である。
【図7】実施例1により耐摩耗性化粧材を作製するとき
の説明図である。
【図8】実施例2により耐摩耗性化粧材を作製するとき
の説明図である。
【図9】比較例1により化粧材を作製するときの説明図
である。
【図10】比較例2により耐摩耗性化粧材を作製すると
きの説明図である。
【符号の説明】
1 耐摩耗性化粧材 1a 耐摩耗性化粧シート 2 印刷シート 3 化粧材 11 基材 11a 含浸紙 11b 着色POシート 12 保護層 13 電離放射線硬化性樹脂 13a 未硬化の電離放射線硬化性樹脂 13b 硬化した電離放射線硬化性樹脂 13c 未硬化の電子線硬化性樹脂 13d 硬化した電子線硬化性樹脂 14 高密度の硬質粒子 14a 球形アルミナ 15 中密度の硬質粒子 15a 炭酸カルシウム 16 低密度の硬質粒子 16a 不定形シリカ 17 絵柄層 17a ベタ印刷層 18 プライマー層 19 電離放射線 19a 電子線 20 加熱 21 接着剤層 22 被着体 23a 未硬化のトップコート層 23b 硬化したトップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B002 AA01 AA03 AA14 BA01 BB04 BB06 DA01 DA02 DA03 DA04 DA06 2B250 AA04 AA05 AA06 AA09 AA11 AA13 AA31 BA03 BA05 CA11 DA04 EA01 EA13 FA21 FA28 FA31 4F100 AA08B AA08H AA19B AA19H AA20B AA20H AK01B AK25 AK52B AL05B AR00C AR00D AS00B AT00A BA02 BA04 BA07 BA10A BA10B CA23B DE01B DE01H DE04B DE04H DG10A EH46 EJ65C GB08 GB31 GB33 GB81 HB00D JA12B JA12H JA13B JB14B JK09 JK12B JK12H JL06 JL10D YY00B YY00H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上に、バインダー樹脂の中に硬質
    粒子を含有する塗膜を積層した化粧材において、該バイ
    ンダー樹脂が電離放射線硬化性樹脂からなり、該硬質粒
    子が、バインダー樹脂の硬度より硬い硬度を有してお
    り、密度の異なる三種類の硬質粒子からなることを特徴
    とする耐摩耗性化粧材。
  2. 【請求項2】 前記硬質粒子を含有する電離放射線硬化
    性樹脂からなる塗膜が、シリコーンオイル又は反応性シ
    リコーンを0.5〜5重量%含有していることを特徴と
    する請求項1に記載の耐摩耗性化粧材。
  3. 【請求項3】 前記三種類の硬質粒子を含有する電離放
    射線硬化性樹脂からなる塗膜において、前記硬質粒子の
    中で、高密度の硬質粒子が塗膜の下側に分布し、低密度
    及び中密度の硬質粒子が塗膜の表面側及び中間に分布し
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    耐摩耗性化粧材。
  4. 【請求項4】 前記三種類の硬質粒子を含有する電離放
    射線硬化性樹脂からなる塗膜において、前記高密度の硬
    質粒子の最大直径より塗膜を厚くして、該高密度の硬質
    粒子が塗膜の表面に突出しないように塗膜を形成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の耐摩耗性化粧材。
  5. 【請求項5】 前記高密度の硬質粒子が球状のα−アル
    ミナからなり、低密度の硬質粒子が不定形シリカからな
    り、中密度の硬質粒子が炭酸カルシウムからなることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐
    摩耗性化粧材。
  6. 【請求項6】 前記耐摩耗性化粧材が、基材にプライマ
    ー層及び絵柄層を形成した後に、前記三種類の硬質粒子
    を含有する塗膜を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載の耐摩耗性化粧材。
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