JP2001010554A - 弾性クローラ - Google Patents
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Abstract
本体に、クローラ幅方向の芯金が、クローラ周方向に間
隔をおいて埋設されてなる弾性クローラにおいて、クロ
ーラ周方向で隣り合う芯金同志を係合させることで、転
輪の脱輪防止を図り、且つ、加硫時において、前記クロ
ーラ周方向で隣り合う芯金の係合部分に空気が閉じこめ
られないよう考慮した弾性クローラを提供する。 【解決手段】 クローラ周方向Cで隣り合う芯金3の一
方に係合部10が、他方の芯金3に被係合部9が設けら
れ、これら係合部10と被係合部9とはクローラ本体2
に埋設されていると共に、前記係合部10に、前記被係
合部9をクローラ厚さ方向Eで挟み込むように被係合部
9側から凹設され且つクローラ幅方向D両側が開放状と
された係合凹部11を設ける。
Description
作業機等の走行部として使用されるクローラ式走行装置
に採用される弾性クローラに関するものである。
方に配置された駆動スプロケットと、他方に配置された
アイドラと、これら駆動スプロケットとアイドラとの間
に配置された複数個の転輪と、駆動スプロケット、アイ
ドラ及び転輪に亘って巻き掛けられる無端帯状のゴムク
ローラとを備えて構成されていて、駆動スプロケットを
回転駆動することによりゴムクローラを周方向に循環回
走させるようにしたクローラ式走行装置がある。
端帯状のクローラ本体内に、クローラ幅方向の芯金が、
クローラ周方向に間隔をおいて且つクローラ周方向全周
に亘って埋設されてなる。この種のクローラ式走行装置
にあっては、図22に示すように、走行中、クローラ本
体21が突起物22に乗り上げた場合、乗り上げた所の
芯金と、乗り上げていない所の芯金との間で、クローラ
本体21が角度αだけ捻れると、転輪の脱輪防止機能を
有するガイド突起23の頂部23aは、乗り上げた所と
乗り上げていない所とで、横方向にA1、上下方向にA
2の「ズレ」が生じる。このズレA1,A2が大きい
と、転輪が脱輪する(ゴムクローラから転輪が外れる)
という問題が生じる。
て、特開平5−58357号公報に開示されたものがあ
る。これは、クローラ周方向で隣り合う芯金の一方に、
他方の芯金に向かって突出する四角錐状の突出部が設け
られ、他方の芯金に、前記突出部が嵌まる円錐状のへこ
み部が形成されており、突出部とへこみ部との咬み合い
により、前記一方の芯金が突起物に乗り上げると、これ
に隣り合う他方の芯金も一緒に持ち上げられ、前記ズレ
A1,A2が小さくなり、これによって転輪の脱輪防止
が図れるというものである。
型に芯金と生ゴム等とを入れ、加硫して形成されるが、
従来のものにあっては、突出部が円錐状のへこみ部に嵌
まるようになっているので、加硫する際において、へこ
み部内にゴムが流れ難く、へこみ部に空気が閉じこめら
れて圧縮され、ゴムクローラを成形型から出したとき
に、へこみ部に閉じこめられた圧縮空気が逃げようとす
る力によって、芯金からクローラ本体が剥離することが
あり、該剥離がゴムクローラの耐久性に影響を与える。
の外部に露出するようにしておけば前述したような問題
は生じないが、突出部とへこみ部とが外部に露出してい
ると錆等による損傷が生じるという問題が起こる。ま
た、前記のものでは、突出部とへこみ部との咬み合いに
よる影響で、ゴムクローラの屈曲性が悪くなり、ゴムク
ローラの、駆動スプロケット及びアイドラへの巻き掛け
部分の抵抗が大となり、馬力ロスが生じる場合があると
共に、ゴムクローラの屈曲性が悪いと、ゴムクローラの
脱着も困難となるばかりでなく、突出部とへこみ部とが
クローラ本体に埋設されている場合、クローラ本体に、
突出部とへこみ部との咬み合い部分において亀裂が生
じ、耐久性の低下を招くことがある。
ローラ本体の大きな捻れを防止することで、転輪の脱輪
防止を図った弾性クローラであって、前記問題が生じな
いように考慮した弾性クローラを提供することを目的と
する。
するために講じた技術的手段は、ゴム様弾性体で無端状
に形成されたクローラ本体に、クローラ幅方向の芯金
が、クローラ周方向に間隔をおいて埋設されてなる弾性
クローラにおいて、クローラ周方向で隣り合う芯金の一
方に係合部が、他方の芯金に被係合部が設けられ、これ
ら係合部と被係合部とはクローラ本体に埋設されている
と共に、前記係合部に、前記被係合部をクローラ厚さ方
向で挟み込むように被係合部側から凹設され且つクロー
ラ幅方向両側が開放状とされた係合凹部が設けられてい
ることを特徴とする。
し、被係合突部のクローラ幅方向の幅をBとしたとき、
B>Tとされているのがよい。また、他の技術的手段
は、ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体
に、クローラ幅方向の芯金が、クローラ周方向に間隔を
おいて埋設されてなる弾性クローラにおいて、クローラ
周方向で隣り合う芯金の一方に係合突部が、他方の芯金
に被係合突部が設けられ、これら係合部と被係合部とは
クローラ本体に埋設されていると共に、前記係合部に
は、前記被係合部をクローラ厚さ方向で挟み込むように
被係合部側から凹設され且つクローラ幅方向両側が開放
状とされた係合凹部が設けられ、被係合突部には、前記
係合突部をクローラ幅方向で挟み込むように係合部側か
ら凹設され且つクローラ厚さ方向両側が開放状とされた
被係合凹部が設けられていることを特徴とする。
部の、奥部からクローラ周方向の開放側端部に向かうに
したがって漸次大となる隙間が形成されているのがよ
い。前記被係合凹部と係合部との間に、該被係合凹部
の、奥部からクローラ周方向の開放側端部に向かうにし
たがって漸次大となる隙間が形成されているのがよい。
前記係合部と被係合部との咬み合い部分が、クローラ本
体の外周面側に設けたラグに対応して設けられているの
がよい。
に基づいて説明する。図1〜図4は第1の実施の形態を
示しており、1は弾性クローラであって、クローラ式走
行装置に採用されるものであり、例えば、進行方向前後
一方に配置された駆動スプロケットと、他方に配置され
たアイドラと、これら駆動スプロケットとアイドラとの
間に配置された複数個の転輪とに亘って巻き掛けられる
ものである。
可撓性を有する弾性体からなる無端帯状のクローラ本体
2を備え、このクローラ本体2内には、多数個の芯金3
がクローラ周方向C全周に亘って且つクローラ周方向C
に間隔をおいて埋設されている。このクローラ本体2の
外周面側(接地面側)には、ラグ2aがクローラ周方向
Cに間隔をおいて全周に亘って設けられている。なお、
このラグ2aは、例えば芯金3に対応する位置又はクロ
ーラ周方向Cで隣り合う芯金3に跨って形成される。
には、クローラ周方向Cで隣り合う芯金3間に位置し且
つクローラ厚さ方向Eに貫通形成された係合孔7が、ク
ローラ周方向C全周に亘って形成されている。この係合
孔7には、弾性クローラ1を駆動させるべく前記駆動ス
プロケットの突起が挿入される。また、クローラ本体2
内には、芯金3よりも外周側となる位置に、スチールコ
ード等から成るクローラ幅方向D一対の抗張体6がクロ
ーラ周方向C全周に亘って埋設されている。
本体4を有し、この芯金本体4のクローラ幅方向D中央
部が、前記駆動スプロケットの突起間に係合するスプロ
ケット係合部4aとされている。このスプロケット係合
部4aと、該スプロケット係合部4aからクローラ幅方
向D両外方に延びる一対の翼部4bとから芯金本体4が
構成されており、各翼部4bのクローラ外周側に抗張体
6が配置されている。前記スプロケット係合部4aのク
ローラ幅方向D両側には、芯金本体4からクローラ内周
側(反接地側)に向けて突出する一対のガイド突起5が
設けられており、これらガイド突起5によって転輪の脱
輪が防止されると共に、このガイド突起5の頂部5aが
転輪通過面とされている。
は、各ガイド突起5からクローラ幅方向D外方に延びる
補強リブ8が形成されている。また、芯金本体4のクロ
ーラ幅方向D中央部寄りには、クローラ幅方向D一対の
係合突部(係合部)10と、クローラ幅方向D一対の被
係合突部(被係合部)9とが設けられている。被係合突
部9は、芯金本体4のクローラ周方向C一端側からクロ
ーラ周方向Cの一方側C1に向けて(該芯金本体4と隣
り合う一方の芯金本体4に向けて)突出するように形成
され、係合突部10は、芯金本体4のクローラ周方向C
他端側からクローラ周方向Cの他方側C2に向けて(該
芯金本体4と隣り合う他方の芯金本体4に向けて)突出
するように形成されている。
芯金3の一方から他方の芯金3に向けて係合突部10が
突設され、他方の芯金3から一方の芯金3に向けて前記
係合突部10に係合するように被係合突部9が突設され
ている。なお、係合突部10と被係合突部9とは、翼部
4bのクローラ外周側で相互に一体的に連結されてい
る。また、係合突部10と被係合突部9は、前記係合孔
7のクローラ幅方向D両側に位置していて、クローラ本
体2内に埋設されており、錆等による損傷がないように
構成されている。
向Eに略一致する板状に形成され、本実施の形態では、
突出方向に向かうに従って板厚(クローラ厚さ方向Eの
厚さ)が漸次薄肉となるように形成され、先端部は側面
視弧状に形成されている。係合部10は、板厚方向がク
ローラ幅方向に略一致する板状に形成されている。ま
た、係合突部10には、被係合部9側から凹設され且つ
クローラ幅方向D両側が開放状とされた係合凹部11が
形成され、この係合凹部11は突出方向先端側に向かう
に従って(奥部からクローラ周方向Cの開放端部に向か
うに従って)漸次拡開状とされた側面視V字形に形成さ
れており、この係合凹部11の奥部は、被係合突部9の
先端部形状に略一致する側面視弧状に形成されている。
3の一方の係合凹部11に、他方の芯金3の被係合突部
9が挿入されていて、係合凹部11(係合突部10)が
被係合突部9をクローラ厚さ方向Eで挟み込んでおり、
係合突部10と被係合突部9とが十字状に咬み合わされ
ている。したがって、走行中、クローラ本体2が突起物
に乗り上げた場合、クローラ周方向Cで隣り合う芯金3
の一方の係合凹部11(係合突部10)に他方の芯金3
の被係合突部9が係合している(咬み合っている)の
で、乗り上げた所の芯金3と共に、隣り合う他方の芯金
3も一緒に持ち上げられ、乗り上げた所の芯金3と乗り
上げていない所の芯金3との間で、クローラ本体2が大
きく捻れることがなく(捻れの抑制が図れ)、ガイド突
起5の頂部5aの、乗り上げた所と乗り上げていない所
との、横方向(クローラ幅方向D)及び上下方向の「ズ
レ」を小さくでき、転輪の脱輪防止が図れることとな
る。
合う他方の芯金3も一緒に持ち上げられるので、図20
に示すように、弾性クローラ1が石等の路面上の突起物
15を乗り越える場合に、弾性クローラ1に急激な屈曲
変化が生じなく、弾性クローラ1がクローラ周方向Cに
おいて比較的なだらかに変化(屈曲)する為、不整地走
行時の乗り心地を改善することができるという効果を奏
する。さらに、図21に示すように、駆動スプロケット
(又はアイドラ)14の巻き掛け部分において、駆動ス
プロケット14等と弾性クローラ1との間に異物16を
かみこんだ場合、異物16のかみこみ部分に対応する芯
金3に応力が集中するのを防止でき、芯金3や抗張体6
等に与えるダメージを分散することができるという効果
も奏する。
の両側が開放状とされているので、芯金3と、クローラ
本体2となる生ゴム等とを成形型に入れ、加硫する際に
おいて、係合凹部11内にゴムが良好に流れ、従来のも
ののように、空気が閉じこめられるようなことがない。
さらに、クローラ周方向Cで隣り合う一方の芯金3の係
合凹部11に他方の芯金3の被係合突部9が係合するこ
とにより、転輪等を介して芯金3に作用する走行機体の
重量が隣接する芯金3に分担できる為、芯金3及びクロ
ーラ本体2(特にラグ2a)に対する荷重の軽減が図れ
ると同時に、振動改良にも効果が期待できる。
いて、係合凹部11内面と被係合突部9との間には、係
合凹部11の、奥部からクローラ周方向Cの開放側端部
に向かうにしたがって漸次大となる隙間12が形成され
ており、弾性クローラ1が前記駆動スプロケット又はア
イドラに沿って屈曲する場合に、比較的容易に且つ充分
に屈曲し得るようになっている。また、屈曲性が確保で
きるので、弾性クローラ1の脱着が容易で且つ駆動時の
馬力ロスが少ない。また、前記被係合突部9のクローラ
幅方向Dの幅をBとし、係合凹部11のクローラ幅方向
Dの幅(係合突部10の幅)をTとしたとき、B>Tと
されており(Tに対してBが充分に広幅に形成されてお
り)、クローラ周方向Cで隣り合う芯金3の一方に対し
て、他方の芯金3がクローラ幅方向Dに位置ズレ(横ズ
レ)したときでも、係合凹部11と被係合突部9との係
合(かみ合い)が容易に外れることがない。
充分に大きく採れば、横ズレによって係合凹部11(係
合突部10)と被係合突部9とのかみ合いが容易に外れ
るということはないが、Tの寸法が大であると、弾性ク
ローラ1がスプロケットに沿って屈曲する場合等におい
て、屈曲性が悪くなるという問題が生じる。また、B=
Tの場合で、BとTの寸法が小さいと、係合凹部11と
被係合突部9とのかみ合いが外れ易い。したがって、B
>Tとすることにより、横ズレが生じても係合凹部11
と被係合突部9とのかみ合いが容易に外れることがな
く、且つ、弾性クローラ1が駆動スプロケット等に沿っ
て屈曲する際の、屈曲性を良好とできるのである。
幅方向Dの幅Tを大きくすると、弾性クローラ1が駆動
スプロケット等に沿って屈曲する際の、屈曲性が悪くな
るので、係合突部10のクローラ幅方向Dの幅Tは、極
力小さい方がよく、また、Tを小さくしても、クローラ
本体2の捻れ防止効果は損なわれない。前記係合突部1
0及び被係合突部9は、芯金本体4の翼部4bの下方側
に位置していて、抗張体6のクローラ幅方向D側方に位
置しているので、被係合突部9及び係合突部10の動き
を抑えることができる。
係合凹部11の奥部に接当しているが、被係合突部9の
先端部と係合凹部11の奥部との間に若干の間隙があっ
てもよい。また、被係合突部9及び係合凹部11の形状
は前記図例のものに限定されることはなく、係合凹部1
1の形状は、図5〜図7に示す形状とされていてもよ
く、被係合突部9の形状は、図5、図8及び図9に示す
形状とされていてもよい。図10〜図12は、第2の実
施の形態を示しており、前記第1の実施の形態と異なる
点は、被係合突部9に、係合突部10をクローラ幅方向
Dで挟み込むように係合突部10側から凹設され且つク
ローラ厚さ方向E両側が開放状とされた被係合凹部13
が形成されていて、係合凹部10と被係合凹部13とが
咬み合う(相互に嵌合する)ように構成されている点で
あり、その他の構成は第1の実施の形態と略同様に構成
されている。
前記第1の実施の形態と同様に、クローラ周方向Cで隣
り合う芯金3のクローラ厚さ方向Eのズレを規制でき、
第1の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、クロー
ラ周方向Cで隣り合う芯金3のクローラ幅方向Dのズレ
をも規制できるという効果を奏する。また、被係合凹部
13は、係合突部10の係合凹部11と同様のV字形状
に形成されているので、被係合凹部13内面と係合突部
10との間には、被係合凹部13の奥部からクローラ周
方向Cの開放側端部に向かうにしたがって漸次大となる
隙間が形成されることとなり、クローラ周方向Cで隣り
合う芯金3のクローラ幅方向Dのズレを規制できるにも
かかわらず、弾性クローラ1のクローラ幅方向Dに関す
る屈曲性も確保できる(弾性クローラ1のクローラ幅方
向Dの屈曲性を損なわない)という効果を奏する。
の相対的なズレの規制は、咬み合いの根元(係合凹部1
1,被係合凹部13の奥部)で行い、先端側(係合凹部
11,被係合凹部13の開放端部側)は充分な隙間が確
保されているので、係合突部10と被係合突部9との相
対的な動きに追従できるゴム層が確保され、ゴムの損傷
を防止できる。なお、係合凹部11及び被係合凹部13
は、例えば、図13〜図17に示すように、適宜形状変
更自在である。
の、クローラ外周面側の面11Aを、クローラ周方向C
及びクローラ幅方向Dに沿った面に形成して、弾性クロ
ーラ1の逆曲がりを規制するようにしたものである。ま
た、図14に示すものは、係合凹部11内面の、クロー
ラ外周面側の面11Aを、クローラ周方向C及びクロー
ラ幅方向Dに沿った面に形成すると共に、クローラ幅方
向Dで対向する被係合凹部13内面の、一方の面13A
をクローラ周方向C及びクローラ厚さ方向Eに沿った面
に形成したものである。
3内面の、クローラ幅方向Dで対向する両面13A,1
3Bをクローラ周方向C及びクローラ厚さ方向Eに沿っ
た面に形成したものである。また、図16に示すもの
は、係合凹部11内面の、クローラ厚さ方向Eで対向す
る両内面11A,11B(及び/又は被係合凹部13
の、クローラ幅方向Dで対向する両内面13A,13
B)を円弧状に形成して、係合凹部11の前記両内面1
1A,11B間の奥部の間隔が、開放側に向かうにした
がって急激に広がらないようにして、クローラ周方向C
で隣り合う芯金3のクローラ厚さ方向E(及び/又はク
ローラ幅方向D)のズレ規制防止効果を高めるようにし
たものである。
ローラ周方向Cで隣り合う芯金3のクローラ厚さ方向E
(及び/又はクローラ幅方向D)のズレ規制防止効果を
高めるようにしたものであり、係合凹部11内面の、ク
ローラ厚さ方向Eで対向する両内面11A,11B(及
び/又は被係合凹部13の、クローラ幅方向Dで対向す
る両内面13A,13B)の奥部の面を、クローラ周方
向C及びクローラ幅方向Dに沿った面(クローラ周方向
C及びクローラ厚さ方向Eに沿った面)に形成したもの
である。
凹部11内面の、クローラ厚さ方向Eで対向する両内面
11A,11B(及び/又は被係合凹部13の、クロー
ラ幅方向Dで対向する両内面13A,13B)の奥部の
面を、開放側に向かうにしたがって徐徐に拡開する緩い
傾斜面に形成してもよい。前記第1、第2の実施の形態
において、図18に示すように、係合突部10と被係合
突部9との咬み合い部分をラグ2aに対応する位置に設
けるようにしてもよく、このように係合突部10と被係
合突部9との咬み合い部分をラグ2aに対応する位置に
設けることにより、弾性クローラ1の厚さを薄くできる
という効果を奏する。
グ2aの配列に対応させて、例えば係合突部10とこれ
に咬み合う被係合突部9との対を千鳥状に配置すること
もできる。
合う芯金の一方の芯金に設けた被係合部に、他方の芯金
に設けた係合部の係合凹部が、クローラ厚さ方向で挟み
込むように係合しているので、走行中、弾性クローラが
突起物に乗り上げると、乗り上げた所の芯金に隣り合う
芯金も一緒に持ち上げられ、クローラ本体の局部的な大
きな捻れが防止され、しかも、係合部及び被係合部がク
ローラ本体に埋設されていると共に、係合凹部はクロー
ラ幅方向両側が開放状とされているので、芯金と、クロ
ーラ本体となる生ゴム等とを成形型に入れ、加硫する際
において、係合凹部内にゴムが良好に流れ、係合凹部内
に空気が閉じこめられるようなことがない。
し、被係合部のクローラ幅方向の幅をBとしたとき、B
>Tとすることにより、クローラ周方向で隣り合う芯金
の一方に対して、他方の芯金がクローラ幅方向に位置ズ
レしたときでも、係合凹部と被係合部との係合が容易に
外れることがなく、且つ、弾性クローラがスプロケット
に沿って屈曲する際の、屈曲性を良好とできるまた、ク
ローラ周方向で隣り合う芯金の一方に係合突部が、他方
の芯金に被係合突部が設けられ、これら係合部と被係合
部とはクローラ本体に埋設されていると共に、前記係合
部には、前記被係合部をクローラ厚さ方向で挟み込むよ
うに被係合部側から凹設され且つクローラ幅方向両側が
開放状とされた係合凹部が設けられ、被係合突部には、
前記係合突部をクローラ幅方向で挟み込むように係合部
側から凹設され且つクローラ厚さ方向両側が開放状とさ
れた被係合凹部が設けられるように構成することによ
り、前述したように、クローラ本体の局部的な大きな捻
れが防止されると共に、加硫する際において、係合凹部
内にゴムが良好に流れ、係合凹部内に空気が閉じこめら
れるようなことがないという効果を奏し、しかも、クロ
ーラ周方向に隣り合う芯金同志のクローラ幅方向のズレ
をも規制できるという効果を奏する。
凹部の、奥部からクローラ周方向の開放側端部に向かう
にしたがって漸次大となる隙間が形成されることによ
り、弾性クローラが駆動スプロケット等に沿って屈曲す
る際の、屈曲性がよく、弾性クローラの脱着が容易で且
つ駆動時の馬力ロスが少ないという効果を奏する。ま
た、被係合凹部と係合部との間に、該被係合凹部の、奥
部からクローラ周方向の開放側端部に向かうにしたがっ
て漸次大となる隙間が形成されることにより、クローラ
周方向で隣り合う芯金のクローラ幅方向のズレを規制で
きるにもかかわらず、弾性クローラのクローラ幅方向の
屈曲性を損なわないという効果を奏する。
が、クローラ本体の外周面側に設けたラグに対応して設
けられることにより、弾性クローラの厚さを薄くできる
という効果を奏する。
た部分側面図である。
ーラ内周側から示した部分平面図である。
である。
る。
す斜視図である。
部の図であり、(a)は係合突部と係合凹部の斜視図、
(b)は係合突部の側面図、(c)は被係合突部の平面
図である。
り、(a)は係合突部と係合凹部の斜視図、(b)は係
合突部の側面図である。
り、(a)は係合突部と係合凹部の斜視図、(b)は被
係合突部の平面図である。
り、(a)は係合突部と係合凹部の斜視図、(b)は被
係合突部の平面図である。
部の平面図である。
部の平面図である。
した弾性クローラの外周面からみた図である。
した弾性クローラの外周面からみた図である。
態を示した側面図である。
異物を咬み込んだ状態を示す側面図である。
態を示す正面概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴム様弾性体で無端状に形成されたクロ
ーラ本体に、クローラ幅方向の芯金が、クローラ周方向
に間隔をおいて埋設されてなる弾性クローラにおいて、 クローラ周方向で隣り合う芯金の一方に係合部が、他方
の芯金に被係合部が設けられ、これら係合部と被係合部
とはクローラ本体に埋設されていると共に、前記係合部
に、前記被係合部をクローラ厚さ方向で挟み込むように
被係合部側から凹設され且つクローラ幅方向両側が開放
状とされた係合凹部が設けられていることを特徴とする
弾性クローラ。 - 【請求項2】 係合部のクローラ幅方向の幅をTとし、
被係合突部のクローラ幅方向の幅をBとしたとき、B>
Tとされていることを特徴とする請求項1記載の弾性ク
ローラ。 - 【請求項3】 ゴム様弾性体で無端状に形成されたクロ
ーラ本体に、クローラ幅方向の芯金が、クローラ周方向
に間隔をおいて埋設されてなる弾性クローラにおいて、 クローラ周方向で隣り合う芯金の一方に係合突部が、他
方の芯金に被係合突部が設けられ、これら係合部と被係
合部とはクローラ本体に埋設されていると共に、前記係
合部には、前記被係合部をクローラ厚さ方向で挟み込む
ように被係合部側から凹設され且つクローラ幅方向両側
が開放状とされた係合凹部が設けられ、被係合突部に
は、前記係合突部をクローラ幅方向で挟み込むように係
合部側から凹設され且つクローラ厚さ方向両側が開放状
とされた被係合凹部が設けられていることを特徴とする
弾性クローラ。 - 【請求項4】 係合凹部と被係合部との間に、係合凹部
の、奥部からクローラ周方向の開放側端部に向かうにし
たがって漸次大となる隙間が形成されていることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾性クローラ。 - 【請求項5】 被係合凹部と係合部との間に、該被係合
凹部の、奥部からクローラ周方向の開放側端部に向かう
にしたがって漸次大となる隙間が形成されていることを
特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の弾性クロー
ラ。 - 【請求項6】 係合部と被係合部との咬み合い部分が、
クローラ本体の外周面側に設けたラグに対応して設けら
れていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の弾性クローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11289798A JP2001010554A (ja) | 1999-04-28 | 1999-10-12 | 弾性クローラ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-122525 | 1999-04-28 | ||
JP12252599 | 1999-04-28 | ||
JP11289798A JP2001010554A (ja) | 1999-04-28 | 1999-10-12 | 弾性クローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010554A true JP2001010554A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=26459626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11289798A Pending JP2001010554A (ja) | 1999-04-28 | 1999-10-12 | 弾性クローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001010554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102897239A (zh) * | 2012-11-05 | 2013-01-30 | 环球履带(扬州)有限公司 | 橡胶履带的环形内芯铁 |
CN112441150A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 弹性履带以及芯部件 |
-
1999
- 1999-10-12 JP JP11289798A patent/JP2001010554A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102897239A (zh) * | 2012-11-05 | 2013-01-30 | 环球履带(扬州)有限公司 | 橡胶履带的环形内芯铁 |
CN112441150A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 住友橡胶工业株式会社 | 弹性履带以及芯部件 |
JP2021037849A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性クローラ及び芯材 |
JP7367403B2 (ja) | 2019-09-03 | 2023-10-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性クローラ及び芯材 |
CN112441150B (zh) * | 2019-09-03 | 2024-04-12 | 住友橡胶工业株式会社 | 弹性履带以及芯部件 |
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