JP2000341889A - 回転機用コア、その製造方法、コア用素片および回転機 - Google Patents

回転機用コア、その製造方法、コア用素片および回転機

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JP2000341889A
JP2000341889A JP11144816A JP14481699A JP2000341889A JP 2000341889 A JP2000341889 A JP 2000341889A JP 11144816 A JP11144816 A JP 11144816A JP 14481699 A JP14481699 A JP 14481699A JP 2000341889 A JP2000341889 A JP 2000341889A
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裕治 榎本
Koki Taneda
幸記 種田
Noriaki Yamamoto
典明 山本
Takashi Ishigami
孝 石上
Toshihiko Sakai
俊彦 酒井
Suetaro Shibukawa
末太郎 渋川
Masaharu Senoo
正治 妹尾
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • H02K1/148Sectional cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/18Windings for salient poles

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  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転機の固定子における鉄心材料の利用率を高
めることが、また、本発明によれば、高い磁束密度が要
求される部分と、そうではない部分とについてそれぞれ
最適な材料を用いて構成することができる回転機用コア
を提供する。 【解決手段】コアバック部22と複数のティース部21
とを有する回転機用コア2において、コアバック部22
と複数のティース部21とは別体に設けられ、コアバッ
ク部22は、その内周側に前記各ティース部を連結する
複数のティース連結部221を有し、ティース部21
は、その基端213がティース連結部221に装着され
てコアバック部22に連結される。コアバック部22
は、複数枚の素片220を連ねて環状に配置すると共
に、複数層積層した構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機用コア、そ
の製造方法、当該コアを構成するコアバック、コアバッ
クを構成する素片、および、回転機用コアを用いた回転
機に係り、特に、材料の利用効率の高い形状を有する回
転機用コアを実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機、同期電動機、直流電動機等
の電動機、誘導発電機、同期発電機、直流発電機等の発
電機などの回転機は、基本構造として、固定子(ステー
タ)と回転子(ロータ)とを有する。その固定子は、コ
アとコイルとを有する。コイルは、コアに多数設けられ
たスロットに装着される。
【0003】この固定子の製造方法としては、例えば、
小形のモータでは、一般的にインサータ方式が知られて
いる。例えば、特開平9−135555号公報に示され
るように、予め所定の形状に巻線されたコイルをブレー
ドと呼ばれるコイルガイドにセットし、これを油圧など
を利用してストリッパーと呼ばれる押し込み治具でコア
のスロットの中に挿入する方法が採られている。コイル
とコアの間の電気的絶縁は、線材被膜に加えて、コアの
スロット内周面にスロット絶縁紙をあらかじめ配置して
おき、その中にコイルを挿入する方法が採られている。
また、そのときの巻線は、分布巻と呼ばれる巻線方法
で、コアのスロットティースを複数個跨って巻線される
形態をとる。
【0004】これに対して、集中巻と呼ばれる巻線法が
ある。これは、1つのティースに1つのコイルを巻線す
る方法である。この巻線法には、コアの内周部から直接
線材を巻き付ける直巻巻線方式と、特開平6−1054
87号公報に示されるように、固定子コアを分割して、
その分割したコア1つ1つに巻線を施し、巻線コイルを
施されたコアピースを溶接接合し、組み立てる方法と
が、主流として採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は、次の問題がある。コアの材料利用率についてみる
と、インサータ方式、直巻方式とも、四角い材料から丸
いステータコアをとるため、材料の利用率は30〜40
%と低い。また、コアを分割して、板取りを考慮したと
しても、50〜60%程度となっているのが現状であ
る。
【0006】また、コアについて、磁束密度をより大き
くしようとすると、高価な材料を大量に使用することに
なり、回転機のコストが上昇するという問題がある。
【0007】本発明の第1の目的は、回転機の固定子に
おける鉄心材料の利用率を高める技術を提供することに
ある。
【0008】本発明の第2の目的は、大きな磁束密度が
要求される部分と、そうではない部分とについてそれぞ
れ最適な材料を用いて構成することを可能とする技術を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の態様によれば、コアバック部と
複数のティース部とを有する回転機用コアにおいて、前
記コアバック部と複数のティース部とは別体に設けら
れ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティース
部を連結する複数のティース連結部を有し、前記ティー
ス部は、その基端が前記ティース連結部に装着されて前
記コアバック部に連結され、かつ、前記コアバック部
は、複数枚の素片を連ねて環状に配置すると共に、複数
層積層した構造であることを特徴とする回転機用コアが
提供される。
【0010】本発明の第2の態様によれば、コアバック
部と複数のティース部とを有する回転機用コアにおい
て、前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設
けられ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティ
ース部を連結する複数のティース連結部を有し、前記テ
ィース部は、その基端が前記ティース連結部に装着され
て前記コアバック部に連結され、かつ、前記コアバック
部は、複数枚の素片を積層したブロックを連ねて環状に
配置した構造であることを特徴とする回転機用コアが提
供される。
【0011】本発明の第3の態様によれば、回転機用コ
アにおいて、コアバック部、および、その内周側に装着
された複数のティース部と、前記コアバック部を外側か
ら締め付ける締め付け部材とを有し、前記コアバック部
は、周方向の複数箇所で分割された構造を有し、前記締
め付け部材は、前記コアバック部を外側から締め付け
て、前記コアバック部の分割された各部分を周方向に密
接させていることを特徴とする回転機用コアが提供され
る。
【0012】本発明の第4の態様によれば、コアバック
部と複数のティース部とを有する回転機用コアにおい
て、前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設
けられ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティ
ース部を連結する複数のティース連結部を有し、前記テ
ィース部は、その基端が前記ティース連結部に装着され
て前記コアバック部に連結され、かつ、各ティース部の
先端は、円弧状に形成され、コアバック部に装着された
状態で、順次隣接する他のティース部の先端と共に円周
を構成することを特徴とする回転機用コアが提供され
る。
【0013】本発明の第5の態様によれば、コアバック
部と複数のティース部とを有する回転機用コアにおい
て、前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設
けられ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティ
ース部を連結する複数のティース連結部を有し、前記テ
ィース部は、その基端が前記ティース連結部に装着され
て前記コアバック部に連結され、かつ、各ティース部の
先端は、直線状に形成され、コアバック部に装着された
状態で、順次隣接する他のティース部の先端と共に多角
形を構成することを特徴とする回転機用コアが提供され
る。
【0014】本発明の第6の態様によれば回転機用コア
に用いられるコアバックにおいて、複数枚の素片を連ね
て環状に配置すると共に、素片を複数層積層した構造で
あることを特徴とするコアバックが提供される。
【0015】本発明の第7の態様によれば、複数層積層
することで、回転機用コアを構成するコアバックを形成
するための素片において、複数枚を連ねることによって
環を形成する湾曲形態を有し、コアバックの内周となる
側に、回転機のティースを連結するための連結部を有す
ることを特徴とするコアバック用素片が提供される。
【0016】本発明の第8の態様によれば、コアバック
部とティース部とを有する回転機用コアの製造方法にお
いて、前記ティース部を連結すべきティース連結部を有
するコアバック部を構成する部材を帯状部材から打ち抜
くと共に、製造すべきコアの大きさに応じた長さに切断
し、前記コアバック部を構成する部材を目的の厚さとな
るまで積層すると共に、前記ティース連結部を内周側と
して屈曲し、当該部材の両端を固定してコアバック部を
形成し、前記コアバック部を構成する部材のティース連
結部との連結部を有すると共に、各ティース部の先端が
つながった状態の部材を帯状部材から打ち抜くと共に、
製造すべきコアの大きさに応じた長さに切断し、前記テ
ィース部を構成する部材を目的の厚さとなるまで複数枚
積層すると同時または順次(順不同)に、ティース部先
端を外向きにしてリング状に屈曲して、当該部材の両端
を固定して、ティース組立体を形成し、前記ティース組
立体の各ティース部に、予め成形したコイル成形体を装
着し、前記コアバック部の内周に前記ティース組立体を
挿入する共に、ティース連結部に前記ティース部材の連
結部を装着して、各ティース部をコアバック部に固定す
ることを特徴とする回転機用コアの製造方法が提供され
る。
【0017】本発明の第9の態様によれば、コアバック
部とティース部とを有する回転機用コアの製造方法にお
いて、前記コアバック部を、周方向の複数箇所で分割さ
れた構造に形成すると共に、ティース部連結し、コアの
外径部よりも小さい内径をもつハウジングを温度差を与
えて膨張させて、その内部に前記コアバック部を、ハウ
ジング内にはめ込み、前記ハウジングが冷えて収縮する
ことにより、前記コアの円周方向に応力がかかる状態と
することを特徴とする回転機用コアの製造方法が提供さ
れる。
【0018】本発明の第10の態様によれば、コアバッ
ク部とティース部とを有する回転機用コアの製造方法に
おいて、ティース部およびコアバック部をそれぞれ板材
を積層して形成すると共に、両者の互いに結合する部分
について、もとの板材の厚みよりも薄く加工した後、テ
ィース部をコアバック部に結合させることを特徴とする
回転機用コアの製造方法が提供される。
【0019】また、本発明の第11の態様によれば、前
述した回転機用コアのティース部に、予め成形されたコ
イルを巻き付けて構成されるステータを有することを特
徴とする回転機が提供される。
【0020】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明の第12の態様によれば、コアバック部と複数のテ
ィース部とを有する回転機用コアにおいて、前記ティー
ス部は、方向性珪素鋼板で形成され、前記コアバック部
は、無方向性珪素鋼板で形成されることを特徴とする回
転機用コアが提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態
では、インダクションモータ、シンクロナスモータ等の
モータに適用されるコアを例として説明する。しかし、
本発明は、これに限られない。発電機を含む、種々の回
転機に適用可能である。
【0022】インダクションモータ、シンクロナスモー
タは、基本構造として、図1に示すように、固定子(ス
テータ)3と回転子(ロータ)6とを有する。その固定
子3は、コア2とコイル1とを有する。本発明では、コ
イル1として、成形されたコイル成形体が用いられる。
【0023】図2に示すように、コア2は、コアバック
部22と、その内周側に突出するティース部21とで構
成される。コア2の内側において、ティース部21に挟
まれる空間がスロット23となる。ティース部21にコ
イル成形体1が装着されて、スロット23にコイル1が
挿入される。本発明では、コア2およびその製造方法に
関し、新たな工夫がなされている。なお、本発明に関連
して、この他に、コイル成形体1、ステータを組み立て
る方法等についても新たな工夫がなされている。
【0024】コイル成形体1は、図3に示すように、線
材が、貫通孔1aを保持して環状に巻線された状態で成
形される。この貫通孔1aは、前記ティース部21と嵌
合可能な断面形状に形成される。貫通孔1aを形成する
コイル成形体1の内側部分は、辺部が平行な形状が望ま
しい。これは、ティース部21のコイル装着部分の両辺
部が平行に形成されるためである。したがって、ティー
ス部の形状が異なる場合には、それに合わせて、貫通孔
1aの断面形状も変えることになる。コイル成形体1
は、電気的接続を行なうための引き出し線12を有す
る。
【0025】また、コイル成形体1は、スロット23に
収容される部分の側面が、前記貫通孔1aの一端側から
他端側に向かって扇形状に広がる形状を有する。この場
合、扇形状に広がる形状は、当該コイル形成体1をスロ
ット23に収容した際に、各スロット23の中心を通る
コア2の半径のうち、隣接する二つの半径によって挟ま
れる領域内に収容できる形状であればよい。好ましく
は、この領域の広がりと一致する扇形状の広がりとす
る。そのようにすることで、より多くの巻線を収容する
ことが可能となる。また、隣接するコイル成形体1どう
しの空間的干渉を避けることができる。その結果、ステ
ータを組み立てる際に、コイル成形体1の当接を回避で
きて、組立時の隣接コイル間での当接、摩擦等による、
損傷、絶縁不良等の発生を防止することができる。
【0026】コイル成形体1を構成する線材は、金属線
とその表面を絶縁被覆する絶縁皮膜とからなる。金属線
としては、例えば、銅が一般的に用いられる。また、絶
縁皮膜としては、例えば、ポリエステルイミドが用いら
れる。本実施の形態では、PEW(ポリエステルイミド
線)を用いている。
【0027】また、本実施の形態では、図1および図6
に示すように、コイル成形体1の一端側(扇形の幅の狭
い側)の端部がティース部先端211側に位置する端面
1cとなり、他端側(扇形の幅の広い側)がコアバック
部22側に位置する端面1dとなる。ここで、ティース
部先端211側に位置する端面1aは、内周側に向かっ
て後退して傾斜する形状としてある。これは、ティース
部21の先端211の裏面側が傾斜していることに合せ
たものである。もちろん、この端面1aは、必ずしも傾
斜させなくともよい。
【0028】次に、本発明に係るコアの第1の実施形態
について、図4、図5、図6、図14(a)および図1
4(b)を参照して説明する。図4に、コイルを装着し
ていない状態のコアの一例を示す。また、図5に、コイ
ル成形体を装着した状態のコアの一例を示す。図14
(a)には、ティース組立体を構成する部材の一例を示
し、図14(b)には、コアバック部を構成する部材を
示す。
【0029】図4に示すように、コア2は、コイルバッ
ク部22と、ティース組立体21aとで構成される。テ
ィース組立体21aは、先端で連接された12個のティ
ース部21からなる。図4から明らかなように、コアバ
ック部22およびティース組立体21aは、共に、リン
グ状に形成されている。ただし、それぞれを構成する部
材は、図14(a)および図14(b)に示すように、
帯状の板材が用いられる。すなわち、図14(a)およ
び図14(b)に示す部材(板材)を目的の厚さとなる
まで積層し、これをリング状に屈曲させて構成される。
【0030】コア2の材料には、通常、珪素鋼板が用い
られるが、高い磁束密度の実現の観点から、できる限り
飽和磁化の大きな材料が好ましい。そのような材料の一
例として、その材料の特定の方向について飽和磁化が大
きいという異方性を有する材料がある。その一例とし
て、方向性珪素鋼板がある。従って、方向性珪素鋼板
を、磁束の方向をその飽和磁化の大きい方向に合わせて
利用すると、好ましい結果が期待できる。また、この方
向性珪素鋼板は、加工しにくいこと、および、高価であ
ることといった特徴を有する。そこで、方向性珪素鋼板
をコア2の材料として使用するに際しては、これらの点
についても考慮する必要がある。
【0031】本発明では、コアバック部22と複数のテ
ィース部21とが、それぞれ別個に形成されるため、そ
れぞれに適した材料を使用することが可能となる。すな
わち、磁束が半径方向に向くティース部21では磁束密
度を大きくする必要があるため、ティース部21につい
ては飽和磁化が大きい材料を用い、磁束が周方向に分か
れるコアバック部22では磁束密度を大きくすることが
要求されないため、コアバック部22については、相対
的に小さい材料を用いるというように、材料を区別して
形成することが可能となる。従って、本実施の形態で
は、大きい磁束密度が要求されるティース部21につい
ては、飽和磁化の大きい材料、例えば、方向性珪素鋼板
を用い、それほど大きい磁束密度が要求されないコアバ
ック部22については、他の材料、例えば、比較的安価
で加工が容易な無方向性珪素鋼板、純鉄、軟鉄等を用い
る。これについては、後述する他の実施の形態について
も同様とすることができる。
【0032】コアバック部22は、図14(b)に示す
ように、ティース部21の個数に対応する単位部材22
aが12個連接された帯状の形状に形成される。これ
は、図示していない帯状部材(フープ)から、例えば、
打ち抜きにより製造することができる。単位部材22a
には、内周側に面する側に、ティース部21の連結部2
13と連結するティース連結部221、および、部材を
リング状に屈曲した際に、部材の内周側での縮みを吸収
する切り込み222と、外周側に面する側に、部材をリ
ング状に屈曲した際の外周側の部材の伸びを吸収する切
欠223とが設けられている。これらは、いずれも切り
込んだ状態で設けられる。コアバック部を構成する部材
は、リング状に曲げて両端を当接させた状態で固定す
る。固定は、例えば、溶接、かしめ等で行なうことがで
きる。かしめであれば、例えば、珪素鋼板を塑性変形さ
せて接続することになる。
【0033】また、図14(b)に示すように、コアバ
ック部22には、単位部材22a毎に、積層した際に、
上下に隣接する他の単位部材22aとかしめるためのか
しめ部229が設けられている。このかしめ部229
は、図示していないが、半抜き加工により、部材の一部
が部材の、例えば、下面側に突出する凸部形態となると
共に、当該部材の上面側は凹部形態となるように加工さ
れる。そして、積層の際、凸部が他の単位部材の凹部に
嵌合した状態でかしめられる。なお、かしめ部229に
おける凹凸の関係は、上下が逆であってもよい。
【0034】なお、前記ティース連結部221は、後述
するティース部21側の連結部213と嵌合して外れな
い形状とする。このため、本実施の形態では、ティース
部21側の連結部213をありとし、ティース連結部2
21をあり溝とする形状としてある。
【0035】ティース組立体21aは、ティース部を構
成する部材210を複数枚積層して形成される。ティー
ス部を構成する部材210は、図14(a)に示すよう
に、ティース部21となるべき部分が互い違いに向き合
う形で交互に並んで、二組が、1本の帯状部材(フー
プ)から打ち抜きで製作される。この場合も、ティース
部21を単位として、それが連なった状態で製作され
る。そして、必要な個数のティース部21となる長さに
形成される。このような形状は、ティース部21を大量
生産することに適している。また、図14(a)に示す
ように、帯状部材から二組の部材210を取るので、材
料の利用効率を大幅に向上することができる。
【0036】ティース組立体21aは、各ティース部2
1の先端211の横方向端部211aと、隣接するティ
ース部21の先端211の横方向端部211aとで連接
されている。このような連接構造とすることで、ティー
ス部21を一体として扱える。このため、製造および組
立の際に、取り扱いが便利である。また、構造上、強度
が増すという利点もある。
【0037】各ティース部21は、略T字形状を有し、
先端側の突出部の裏面は斜めにカットされている。ま
た、ティース部21の基端側には、前述したように、コ
アバック部22と連結するための連結部213が設けら
れている。
【0038】また、各ティース部21には、図14
(a)に示すように、積層した際に、上下に隣接する他
のティース部21とかしめるためのかしめ部219が設
けられている。このかしめ部219は、図示していない
が、半抜き加工により、部材の一部がティース部21を
構成する部材の、例えば、下面側に突出する凸部形態と
なると共に、当該部材の上面側は凹部形態となるように
加工される。そして、積層の際、凸部が他の単位部材の
凹部に嵌合した状態でかしめられる。なお、かしめ部2
19における凹凸の関係は、上下が逆であってもよい。
【0039】図17(a)に、隣接するティース部21
の先端211を互いに分離したものの例を示す。この例
では、ティース部21が連結されたティース組立体21
aからそれぞれのティース部21を切断して形成され
る。もちろん、それに限定されない。なお、切断は、図
17(a)に示すように、コアバック部材22に取り付
けてから行なうことができる。また、図17(b)に示
すように、打抜き時から、ティース部21を1つずつ打
抜いて、積層する構成としてもよい。
【0040】また、本発明のコア2は、従来のような一
体形のコアと比べると、巻線を組立てる方法が異なる。
このため、本発明のコア2では、巻線を挿入するための
すき間をとる必要がない。このため、ティース部21を
1つずつ打抜いたものであっても、例えば、図25
(a)に示すように、隣り合うティース部21がコアバ
ック部22に挿入された状態で、互いに隣接する横方向
先端部211aが接触する状態となる構造とすることが
できる。このように、各ティース部21の互いに隣接す
る横方向先端部211aを接触させて突き合わせること
により、ステータ内周側の精度を確保することが可能と
なる。
【0041】このティース部21の横方向端部211a
を突き合わせて組み立てる構造は、コアバック部の形状
によらない。図14(b)に示すような、単位部材22
aが複数枚連接された板材を円環状に加工して積層した
構造の、図4に示すようなコアバック部22にも適用す
ることができる。また、図18(a)、図23に示すよ
うな、素片220を複数枚連ねて環状に配置すると共
に、複数層積層した、図18(c)に示すような構造に
ついても適用できる。
【0042】また、図25(b)に示すように、ステー
タ内周側を円弧とせず、ティース先端部211の形状を
直線的に形成することも可能である。この形状は、モー
タのコギングトルク低減に寄与する。
【0043】このように、本発明では、コアバック部2
2と、ティース部21とを分割して、それぞれ独立に形
成する構造となっている。かつ、それぞれ、帯状の板材
から打ち抜きにより製作される部材を積層して構成され
る。そのため、材料の板取が容易であり、しかも、板材
の利用効率を高くすることができる。
【0044】特に、本実施の形態では、ティース部21
については、二組のティース部を構成する部材210を
交互に配置する構造とするため、材料の利用効率をさら
に高めることが可能となる。本実施の形態では、図14
(a)からわかるように、ティース部21については、
無駄な部分は、二組を切り離す切代21cが主である。
そこで、この切代21cを可能な限り追い込むことで、
例えば、81%程度の材料利用率とすることを可能とし
ている。また、コアバック部22の場合には、無駄が少
ない形状であるため、例えば、材料利用率を85%とす
ることができる。したがって、本実施の形態によれば、
ティース部およびコアバック部のいずれについても、8
0%以上の材料利用率とすることができる。このため、
従来の構造のものに比べて、材料利用率を大幅に向上す
ることができる。
【0045】また、ティース部21とコアバック部22
とを分割して形成することにより、磁束密度が大きくな
るティース部21を飽和磁化の大きな材料を用いること
ができ、一方、磁束密度がティース部21に比べて相対
的に小さいコアバック部22には、飽和磁化がティース
部21に比べて小さくてもよいため、加工しやすく、安
価な材料を用いることができる。
【0046】次に、上述したコイル成形体について、図
7から図13を参照して説明する。図7から図9は、成
形の金型およびそれによる成形の工程を示す。図10お
よび図11は、成形条件について示す。図12および図
13は、巻線の圧縮状態について示す。
【0047】図7に、コイル成形体を成形するために用
いるコイル成形用金型を示す。なお、図7では、コイル
が既に圧縮成形された後の状態を示す。
【0048】図7に示す金型は、コイルを構成する線材
を巻線するためのボビン15aと、このボビン15aに
巻線された線材11の群を押圧する押圧金型15b、1
5cおよび15dとで構成される。成形には、図示して
いない加圧装置、および、加圧を制御する制御装置とが
用いられる。加圧源には、例えば、油圧、空気圧が用い
られる。
【0049】押圧金型15bは、コイル巻線11群の側
面、すなわち、コイル成形体1の側面1bとなる部分を
押圧する。押圧金型15cおよび15dは、コイル巻線
11群の端面、すなわち、コイル成形体1の端面1cと
なる部分を押圧する。この場合、押圧金型15cは、押
圧金型15bとは直交する方向に押圧する。このため、
押圧金型15dの下端面と押圧金型15cの上端面とを
斜めに当接させて、この斜面15eにより、押圧金型1
5dの押圧力から直交する方向の分力を取り出して、押
圧金型15cを横方向に押圧するように構成してある。
このようにすることで、押圧を共通の圧力源により同一
方向から行うことができる利点がある。
【0050】ここで、コイル成形体の成形条件について
説明する。なお、説明を簡単にするため、コイル成形体
1は、端面1cが傾斜していないものとする。
【0051】図8に示すように、ボビン15aに線材1
1が巻線された状態で、上述した押圧金型15b、15
c、15dにより押圧される。これにより、図9に示す
ように、各線材11間の間隙が押しつぶされると共に、
線材11自体が変形し、場合によっては圧縮されて、コ
イル成形体1が形成される。図9に示すように、成形後
は、線材11の変形によって、全体の形状が維持され
る。なお、成形の際に、各線材に被覆されている絶縁皮
膜(図示せず)も、線材自体の変形に伴って変形する。
ただし、後述する図10に示すように、本発明者らの実
験によれば、成形によって、線材の絶縁被覆が破壊され
ることはなかった。
【0052】なお、金型の形状は、コイル成形体の形状
に応じて、適宜選定する。例えば、図7に示す金型は、
上述したように、コイル成形体1の一端側の端面を傾斜
面とする構造のものを成形する場合に用いられる。一
方、図8、図9に示す金型は、コイル成形体1の一端側
の端面を傾斜面としない構造とする場合に用いられる。
【0053】次に、コイル成形体の形状変化の概要につ
いて図10、図11および図12を参照して説明する。
図12に示すように、線材11を巻線した状態でのコイ
ル断面寸法と、成形後のコイル成形体1の断面寸法と
は、明らかに異なる。すなわち、線材11の直径をdと
すると、図面横方向の寸法D1は、{d+√3d/2×
(段数−1)}となる。また、縦方向寸法L1は、(d
×本数)となる。コイル断面積は、(D1×L1)とな
る。したがって、巻線状態での断面寸法は、幾何学的に
この断面積以下にはなり得ない。
【0054】本発明では、巻線後に、コイルのスロット
挿入部に成形を加えることによって、コイル断面積を巻
線状態のそれよりも小さくする。線材自体の断面積が同
等であるならば、成形を加えることにより、成形後のコ
イル断面積(D2×L2)は、巻線後のコイル断面積
(D1×L1)よりも小さくなる。また、線材の断面積
自体を圧縮により小さくするならば、その圧縮限界まで
の圧縮成形により、コイル断面全体の断面積(D2×L
2)はもとの約8割となる。本発明は、このように、巻
線の状態から成形工程を加えることによって、コイルの
断面積を変化させる。
【0055】すなわち、本発明のコイル成形体1は、線
材の直径をd、コアの半径方向に並ぶ巻数をm、コアの
接線方向に並ぶ巻線の段数をnとして、前記スロット内
に線材が整然と巻かれた状態での、ある断面における断
面積S0をS0={d+√3d/2×(n−1)}×(d
×m)として、同一部位での断面における前記スロット
に収容される部分の断面積Spが、(Sp<S0)となる
ように成形する。
【0056】ここで、断面寸法D2と、成形時の荷重と
の関係を図10に示す。そして、この関係をグラフにし
たものを図11に示す。なお、これら関係において、荷
重は、480mm2当たりに加わる荷重で表している。
また、線径1.2mmの線材を用いた場合について示し
ている。図10および図11に示すように、成形時の押
圧力を大きくすると、断面寸法が小さくなっている。た
だし、ある程度以上の荷重、例えば、6ton以上で
は、大きく変化しない。
【0057】また、図10に示すピンホール数は、線材
の絶縁皮膜の破れた箇所の個数を意味する。通常、電解
液に電線を浸したときに、何箇所から電気がもれるかを
チェックする検査法である。検査結果は、個数で表わさ
れる。本実施の形態では、図10に示す範囲では、荷重
が増加してもピンホール数は0である。したがって、成
形によって、絶縁皮膜が損傷することがなかったことを
示している。
【0058】本発明のように、コイルを成形することの
効果について、図13を参照して説明する。図13
(a)ないし図13(e)に、ティース部への巻線状態
を示す。
【0059】一般的に、金型、ボビン、ティース部な
ど、角を有する多角形形状への巻線においては、図13
(a)に示すように、コイル1の線材は、角部で金型、
ボビン、ティース部21などの巻線母材に密着し(図1
3(b)参照)、辺中央部で巻線母材から最もすき間が
あいた状態で巻線される。図13(c)のB−B断面に
示すように、辺中央部では、母材との間でかなりのすき
間を有することがわかる。このままの状態で、コイルを
モータステータとして組立した場合、このすき間により
占積率が低下することになり、モータ性能を低下するこ
とになる。そこで、上述したように、巻線後に、巻線状
態のコイルの辺部分に成形力を加えることにより、図1
3(d)および図13(e)に示すように、コイルの辺
部分においても線材が母材に密着した形状のコイルとし
ている。これにより、占積率の高い状態でモータステー
タを組み立てることができる。
【0060】図13(e)に示すような構造であって
も、成形しない場合に比べて、占積率を向上することが
できる。また、単に、コイルの辺部を圧縮するのみでは
なく、スロット挿入部分の断面形状を、図6に示すよう
な形状、すなわち、スロット23の1/2の部分の内部
形状に一致するように成形することができる。このよう
にすれば、占積率をより向上することができて好まし
い。コイルを組立る際に、ティース部21の外周方向側
からコイル1を挿入する。その時に、隣り合うコイルに
干渉することなく挿入することが可能となる形状に成形
しておく必要がある。これによって、スロットの断面積
内にはコイルが余すところ無く入ることが可能となり、
高い占積率を実現できる。スロット中のコイル形状断面
の形状はスロットの断面形状と相似形をなす。また、こ
れは、コアを分割した場合の利点である。ティースにボ
ビン等の絶縁物をつけて巻線する場合で、線材の断面成
形を行なわない、低占積率コイルの場合にも、コイル断
面がスロット形状と相似形であることにより、余裕ある
巻線が可能となり、絶縁劣化寿命などを向上させる効果
がある。
【0061】次に、図3、図5、図6、図7、図14お
よび図15を参照して、回転機のステータの組立につい
て説明する。なお、組立は、以下に述べる方法に限られ
ない。ただし、以下の方法によれば、各部材の取り扱い
が容易であるため、自動化しやすいという利点がある。
【0062】まず、ボビン15aに巻線を行なったもの
を、図7に示すように、押圧金型15a、15bおよび
15cを用いて押圧して、コイル巻線を圧縮成形する。
これにより、図3に示すようなコイル成形体1を得る。
【0063】一方、上記とは別に、図14(a)および
図14(b)に示すように、帯状部材から、ティース組
立体21aとなる部材、および、コアバック部22とな
る部材をそれぞれ打ち抜き等で形成する。なお、これら
の部材の製作は、打ち抜きに限られない。他の方法で行
なってもよい。この後、ティース部を構成する部材21
0、および、コアバック部22となる部材をそれぞれ必
要な枚数積層する。積層に際しては、それぞれ部材を重
ねた後、それぞれ積層方向に加圧してかしめを行う。こ
れにより、かしめ部219およびかしめ部229におい
て強固に結合される。この後、コアバック部22につい
て、曲げ成形を行なう。すなわち、それぞれリング状と
なるように曲げる。曲げた後、それぞれの両端部を、例
えば、溶接、かしめ等の方法により固定する。これによ
り、コアバック部22およびティース組立体21aが製
作される。
【0064】次に、図15(a)および図15(b)に
示すように、コイル成形体1をティース組立体21aの
各ティース部21に嵌め込む。すなわち、コイル形成体
1の貫通孔1aとティース部21とを嵌合させる。この
時、各コイル成形体1を、その端面1aが内周側を向く
ようにして、ティース部21と嵌合させる。この状態を
図15(c)に示す。
【0065】ついで、図15(a)に示すように、コア
バック部22の内周に、コイル成形体1が装着されたテ
ィース組立体21aを嵌合させる。この際、コアバック
部22のティース連結部221と、ティース部21の連
結部213とが嵌合するように、円周方向の位置合わせ
を行なう。このようにして、組み立てられると、コアの
形成と共に、図5に示すようなステータが得られる。
【0066】このように、本実施の形態では、コイル成
形体1をティース組立体21aに対して、各ティース部
21がコイル成形体1の貫通孔1aに挿入されるように
押し込むことで、装着することができるため、コアへの
コイルの装着が極めて容易に行なえる。しかも、コイル
成形体1は、一定の形態を保持しているため、装着に際
して、コイルが乱れないようにするための特別に治具を
必要としない。また、コイル成形体1自体について、高
密度に巻線を実装することができるため、スロット23
における占積率を高くすることができる。
【0067】上述した構造のステータは、高い占積率を
保ったまま、材料の利用率高くすることができる。この
ような構造のステータをさらに、性能面で向上し得る構
造について、図16を参照して説明する。
【0068】図16(a)から(g)に示す例は、コア
バック部とティース部との連結部に関する各種形態につ
いて示す。これらの形態は、ティース部21の連結部2
13と、コアバック部22の連結部221との間に生じ
る可能性がある間隙を無くす例である。
【0069】図16(a)は、コアバック部22のコア
の曲げ成形の曲げ中心をティース部21の延長上に配置
し、コイル成形体とコア2の組立を行なったのち、最終
的にコアバック部22の外周部に、図19に示すような
ハウジング4を組付ける際に、ハウジング4へのコア2
の圧入により、曲げ成形部分をさらに圧縮させ、コアバ
ック部分22とティース部21の結合部を締付ける構造
をとる。そのため、切り込み224をコアバック部材2
2に予め設けておく。切り込み224の形態は種々可能
である。図16(a)では、深いV字形の切り込みの例
が示されている。
【0070】切り込み224は、コアバック部22の内
周側に設けられ、コアバック部22の連結部221の周
方向長さを増減可能としている。これにより、ティース
部21の連結部213をコアバック部22の連結部22
1に容易にはめ込むことができ、かつ、連結部213の
周方向長さを縮めるように力を加えることで、ティース
部21の連結部213をコアバック部22の連結部22
1に確実にかつ強固に連結させることができる。また、
切り込み224は、組立の際に加わる応力に対して弱い
部分としても働く。これにより、コアバック部22を曲
げ加工することが容易となる。
【0071】図16(b)は、ティース部21のコアバ
ック部22との連結部213、および、コアバック部2
2のティース部21との連結部221を、それぞれV字
形状のようなテーパ形状とした例である。この例では、
コアバック部22の外周部にハウジングを組付ける際
に、連結部213を連結部221の斜面で押圧するよう
に作用する。このとき、ティース部21は、前述したよ
うに、その先端側で横方向先端部が互いに隣接する他の
横方向先端部と当接するため、ティース部21は、内周
側には変位できない状態にある。従って、ティース部2
1は、それ自身の先端部で周方向に作用する力と、連結
部213に作用する力とで、コアバック22内に強固に
保持されることとなる。このように、本結合形態は、ハ
ウジングとコアの圧入、焼嵌めをすることにより、結合
部分をさらに圧縮させ、コアバック部22とティース部
21の連結部213を締付ける構造をとる。
【0072】図16(c)は、コアバック部22の連結
部221を、図に示すように、円周方向に長く切り込ん
だ形状とする。これにより、コアバック部22を構成す
る板材のばね性を利用して、ティース部21の連結部
(図示せず)を組付ける時に、コアバック部22のティ
ース連結部221を弾性変形させ、ティースと結合させ
た後も連結部に締結力が残る構造とする。
【0073】図16(d)は、コアバック部22とティ
ース部21をつなぐ別の部材24を介してコアバック部
22とティース部21分を連結する構造である。そのた
めに、コアバック部22には、軸方向の切欠225を設
ける。一方、ティース部21の連結部213にも同様の
切欠214を設ける。部材24は、ティース部21をコ
アバック部22に連結した際に生じる、前記両切欠22
5および214からなる孔形状の空間に貫通する平面形
状を有する。組立は、コアバック部22にティース部2
1が連結された状態で積層されたものに、前記部材24
を挿入することにより行うことができる。このような構
造とすることで、コアバック部22とティース部21と
の結合を強固なものとすることができる。
【0074】図16(e)および図16(f)は、共に
ボール拡管方式と呼ばれる結合方法を用いたものであ
る。すなわち、コアバック部22に孔226を、ティー
ス部21の連結部213を挟む位置に設けるか、ティー
ス部21の連結部に孔215を設けておく。それぞれ連
結された状態で、それらの孔を拡げるように、孔より若
干大きめのボール及び軸を孔に通す。これにより、コア
バック部22またはティース部21を塑性変形させて、
結合力を得る。
【0075】図16(g)は、ティース部21とコアバ
ック部22の形状を、上述した実施の形態のようにあり
溝構造として、あり(213)とあり溝(221)との
間に、通称カミソリと呼ばれる楔26を打ち込んで位置
決めする構造である。
【0076】上記に示したような例を用いることによ
り、コアバック部とティース部の連結部分においては、
そのすき間を限りなく小さくすることが可能となる。こ
のため、振動騒音を一段と抑制することができる。その
結果、寿命、特性への影響をより低減したステータコア
を得ることが可能となる。
【0077】次に、本発明に係るコアの第2の実施形態
について、図18、図19を参照して説明する。本実施
の形態は、コアバック部と複数のティース部とからなり
コアバック部と複数のティース部とが別体に設けられて
いる、回転機用コアに関するものである。
【0078】本実施の形態では、コアバック部22は、
図18(a)に示すような素片220を、図18(b)
に示すように折り曲げ加工し、複数連ねて環状に配置す
ると共に、それらを、図18(c)に示すように、複数
層積層した構造を有する。本実施の形態におけるコアバ
ック部22は、図18(a)に示すように、その内周側
に、各ティース部21を連結する複数のティース連結部
221aを有する。また、その両端のコア内周側に位置
する部分にも、ティース連結部221bが設けられる。
【0079】ティース連結部221aは、ティース部2
1側の連結部213と嵌合する形態に設けられる。本実
施の形態では、あり溝構造となる形態に形状を有する。
この連結部221aには、図18(a)に示すように、
切り込み228aが設けられる。また、素片220に
は、この切り込み228aが設けられている位置の外周
側にも、浅い切り込み228bが設けられている。切り
込み228aは、素片220を折り曲げ加工した状態
で、切り込み228aの縁が重なり合わない角度のV字
形状に切り欠いておく。一方、切り込み228bは、素
片220を折り曲げ加工する際、拡がって曲げ加工を容
易にするためのものである。したがって、そのように機
能する形状であれば、他の形状としてもよい。
【0080】両端にあるティース連結部221bは、そ
れぞれ、互いに他の素片220と隣接したとき、ティー
ス連結部221aと同様に、ティース部21の連結部2
13と嵌合可能なあり溝構造を構成する形状に形成され
る。また、この連結部221bが設けられている端面
(分割端部220b)は、隣接する素片220のと連接
した際、すき間、例えば、V字形状のすき間ができるよ
うに、内周側を斜めに切り落とす加工がしてある。
【0081】本実施の形態のコアは、上述した素片22
0を積層して形成する。本実施の形態では、まず、図1
8(a)に示すような素片を打ち抜き、これを、図18
(b)に示すように、湾曲させる曲げ加工を行う。その
後、そのように加工した複数枚の素片220を用いて、
図18(c)に示すように、複数の素片220を連ねて
環状に配置すると共に、それを複数枚積層して、コアバ
ック部22を形成する。
【0082】素片220には、積層する際にかしめを行
うためのかしめ部229が設けられている。従って、す
べての素片220を積み重ねた後、全体を加圧して、か
しめ部229のかしめを行う。
【0083】コアバック部22を構成する素片220
は、前述したように、飽和磁化が大きい材料が好まし
い。例えば、前述した方向性珪素鋼板等が用いられる。
本実施の形態で用いる素片220は、一方、ティース部
21としては、例えば、図17(b)に示すように、板
材を個別に打ち抜いて得られた部材を積層したものが用
いられる。このティース部21についても、かしめ部2
19によりかしめを行う。なお、材料としては、前述し
たように、例えば、無方向性珪素鋼板が用いられる。
【0084】次に、本実施の形態におけるコアの製造方
法について説明する。
【0085】本実施の形態では、コアバック部22を構
成する素片220を、図18(a)に示すような打抜き
形状、すなわち、ティース部21が配置される部分22
1が折れ曲がる形状で打ち抜き、同図(b)に示すよう
に、曲げ成形を行なう。そして、同図(c)に示すよう
に、積層して、コアバック部22を形成する。このコア
バック部22のティース連結部221に、前記ティース
部21の基端213が装着される。このコアバック部2
2に、コイル1を組み込んだティース部21を圧入し、
ステータを得る。
【0086】ここで、ティース部21は、前述したコア
バック部22のティース連結部221に、その基端21
3がはめ込まれる。はめ込みは、例えば、基端213を
ティース連結部221にコアの軸方向に沿ってはめ込ん
で、ティース部21を軸方向に相対変位させることによ
り行うことができる。このようにして、ティース部21
をコアバック部22に装着した状態を図18(d)に示
す。なお、図18(d)では、コイルを装着した状態を
示していないが、実際には、ティース部21は、それに
コイル成形体1が装着された後、コアバック部22に装
着される。
【0087】このステータコアを保持するために、ハウ
ジングと呼ばれる外枠に組み付ける。ハウジングとして
は、例えば、円筒が用いられる。材質は、例えば、鉄、
アルミニウム等が用いられる。円筒の肉厚は、例えば、
2〜10mm程度のものが用いられる。
【0088】ハウジング4へのコアバック部22の組み
付けは、圧入、焼嵌め等により行う。焼嵌めによる場
合、円筒状のハウジング4を加熱して膨張させた状態と
する。この状態でハウジング4に、図19(a)に示す
ように、コイルおよびティース部が装着されたコアバッ
ク部22を挿入する。この後、ハウジング4の温度が低
下して、収縮し、内部のコアバック部22に、収縮によ
る応力が作用する。すなわち、コアバック部22には、
半径方向に沿い、かつ、中心に向かう応力が作用する。
このため、コアバック部21は、全体として半径が小さ
くなるように収縮する。具体的には、切り込み、すき間
等が塞がれるようになる。この状態を、図19(b)に
示す。すなわち、切り込み228aが塞がると共に、各
素片220の端部(分割端部220b)でのすき間もな
くなるようになっている。さらに、各ティース部21の
先端211の横方向端部211aと、隣接するティース
部21の先端211の横方向端部211aとが互いに接
触する状態になっている。
【0089】このように、本実施の形態では、図19
(b)に示すように、ハウジング4の焼嵌めによって、
コアバック部22を圧縮する。また、本実施の形態のス
テータは、素片220によって構成されることから、コ
アバック部22が複数に分割された構造を持つ。これに
より、ハウジングへの組み付けを行なった時に、連なる
素片の各端部において分割端部220bが生じる。この
分割端部220bのすき間、および、上述した切り込み
を小さくするように、応力が発生する構造となる。例え
ば、組立後のステータ外径をφ100.5mmとした場
合、焼嵌めを行なう時のハウジングを、その内径がd=
φ100mm、材質がアルミとした場合、膨張率はα=
23.1×10-6であるから、常温から温度差t=30
0℃上昇させると、その膨張量は、 δ=αdt=0.693mm となる。よって、ハウジング内径は、100.693m
mとなり、ステータ外径に対して大きな寸法となる。こ
の寸法関係で組み付けを行い、ハウジングを冷却するこ
とによって、膨張したハウジング内径が小さくなり、ス
テータ外径を締付ける。
【0090】このときの締付け量は、ハウジング、ステ
ータの肉厚、材質等によって決まる。例えば、前述した
例では、最終的なハウジング内径が100.2mmとな
る。これによって、ステータの外径も同時に100.2
mmとなる。そのため、組立後の寸法から、0.3mm
の外径の収縮がおきたといえる。
【0091】これによって、ステータの分割端部220
bのすき間は、円周で0.3π=0.942mm分小さ
くなる。従って、図19(b)のように、すき間および
切り込みが12個所あるとすれば、1個所当り0.00
78mmのすき間を詰めることが可能である。
【0092】また、本構造は、ティース部をコアバック
部22の分割端部220bおよび切り込み部分228a
に配置しているので、コアバック部22のすき間を詰め
ることにより、ティース部の組立てすき間も同時に締め
ることができる。このため、ティース部とコアバック部
の機械的強度を増すことが可能となる。
【0093】また、ハウジングを締付ける方式として
は、ハウジングの焼嵌めのほかに、スリーブによる締付
け、スチールバンドによる締付けなどがある。スリーブ
は肉厚が0.2〜0.3mmのステンレス、鉄などの円
筒を組み付ける方式であり、モータ外径が小さくできる
等の利点がある。また、図20に示すようなスチールの
バンド7を巻き付けて締め込んだ状態でのバンド7の接
合部の溶接、かしめなどの締結によって締め込む方法も
考えられる。
【0094】また、図21(a)、図21(b)に示す
ように、外周から締付けた状態でコアバック部22の分
割端部220bの外周部を溶接して、締付けた状態を保
持することができる。図21(a)に示すように、本実
施の形態では、分割端部220bの他に、切り欠き部2
28bについても補強のため溶接している。切り欠き部
228bについての溶接は省略することもできる。な
お、図21(a)では、コイルの表記を省略している。
【0095】さらに、別の方法として、図22に示すモ
ールドによるコアの締結がある。この方法は、ステータ
コアのコイルエンド部分を樹脂材料で包み込んでしまう
技術である。図22(a)に示すように、モールド金型
9のなかに、巻線されたステータコア2をセットし、そ
の両端部(コイルエンド部分)に樹脂10を流し込んで
成形する。その際に、モールド金型9でコア2を締付け
た状態にて樹脂10を流し込んで、コア2のスロット部
内部、コア外周に設けた溝を樹脂で埋める。これによ
り、ステータコア2を締結する。その結果、図22
(b)に示すように、締付けて小さくしたコアバック部
結合部のすき間を保ったまま、コアを固定できる。この
方法によると、コア外周部を大きくすることなく、コア
の締結を可能にすることができる。
【0096】上記のいずれの方法も、前述した分割構造
を持つことによりコア分割部のすき間を小さくし、ティ
ース部との結合強度を得るものである。
【0097】以上に述べた実施の形態においても、上述
したと同じ理由により、材料を効率よく使用することが
できる。
【0098】また、素片220は、上述した形態に限ら
れない。例えば、他の形態として、図23に示す形状が
可能であり、それぞれに利点を持つ。
【0099】図23(a)に示す形状は、前述したコア
バック部22をあらかじめ曲げた後の形状で打抜いた例
である。この例では、曲げ加工を行うことなく積層する
ことになる。この場合には、円周方向の機械的強度を増
すことができる。磁気抵抗の低下も半分にすることがで
きる方法である。
【0100】図23(b)および図23(c)図に示す
形状は、図23(a)に示す例と同様に、曲げ加工後の
形状で打抜くものである。これらの例では、組立後に外
周部から焼嵌め応力などにより円周長さを小さくする場
合の応力集中部を設けるため、打抜き時に結合部にスリ
ット溝228c、228dを入れた形状を作り込むもの
である。この形状によると、焼嵌めなどにより生じる応
力、すなわち、前述したようにすき間を小さくする応力
により、ティース部との接合強度、すき間の極小化を実
現できる。図23(a)の形状と、この点で相違があ
る。
【0101】図23(d)および図23(e)に示す形
状は、打抜きプレス時に、曲げ加工後の形状で打抜くも
のである。この例では、ティース部との接合部分をスタ
ンピングして薄く加工して、薄肉部228e、228f
を形成する。これにより、応力に対して弱い部分、すな
わち、応力集中部を積極的に設けて、焼嵌めなどの応
力、すなわち、すき間を小さくする応力により、ティー
ス部との接合強度、すき間の極小化を実現できるように
したものである。
【0102】また、これらの方式は、いずれも、図23
(f)に示すように、コアバック部3つつなげたもので
も可能であり、複数個のコアバック部をつなげた形状で
も採用することは可能である。
【0103】上述した素片220は、例えば、図14
(b)に示したように、帯状材から一連に設けることが
できる。また、図23(g)に示すように、帯状材から
個別に打ち抜くように形成することができる。
【0104】次に、本発明の第3の実施形態について、
図24(a)および図24(b)を参照して説明する。
本実施の形態は、素片220の積層の態様が異なる他
は、基本的に、前述した実施の形態と同様である。例え
ば、コイルの装着、ハウジングの組み付け、回転機の製
造等において同様に構成される。従って、相違点を中心
として説明する。
【0105】図24(a)に示す実施形態は、コアバッ
ク部と複数のティース部とを有する回転機用コアに関す
るものである。本実施の形態では、前述した他の実施の
形態と同様に、コアバック部22と複数のティース部2
1とが別体に設けられる。前記コアバック部22は、そ
の内周側に前記各ティース部21を連結する複数のティ
ース連結部221aおよび221bを有する。ティース
部21は、その基端213が前記ティース連結部221
aまたは221bに装着されて、コアバック部22に連
結される構造を備える。
【0106】ここで、コアバック部22は、複数枚の素
片220を連ねて環状に配置すると共に、複数層積層し
た構造である。また、コアバック部22は、隣接する層
間で、前記素片220をスロットピッチ単位で周方向に
ずらせて配置している。積層に際しては、かしめ部22
9において、かしめを行う。このような構成により、前
述した実施の形態と同様に、ティース連結部221aお
よび221bが等ピッチ(スロットピッチ)でコアの内
周縁に配置される。これらのティース連結部221aお
よび221bは、コアの軸方向に沿って延びる。
【0107】次に、図24(b)に示す実施形態は、図
24(b)と同様に、コアバック部と複数のティース部
とを有する回転機用コアに関するものである。本実施の
形態では、コアバック部22が、複数枚の素片220を
積層したブロック220aを連ねて環状に配置すると共
に、前記ブロック220aを複数層積層した構造であ
る。その他の構成は、図24(a)と同じである。
【0108】コアバック部22は、前記ブロック220
aを、隣接する層間でスロットピッチ単位で周方向にず
らせて配置している。
【0109】本実施の形態では、図示した素片220の
他、前述した図23に示す各種の形態の素片を用いるこ
とができる。
【0110】また、本実施の形態では、前述した他の実
施の形態において用いてティース部を連結することがで
きる。この他に、例えば、図27(a)および図27
(b)に示すような、形態のティース部21を用いるこ
とができる。すなわち、図27(a)に示すように、帯
状板から個別に打ち抜かれ、かつ、かしめ部219を2
個所に有する板を、積層し、かしめて得られる図27
(b)に示すティース部21を用いることができる。
【0111】上述した図23(a)〜図23(f)に示
す各種素片の形態を採用すると、材料利用率が向上す
る。例えば、図23(g)に示すように、板材から素片
220を打ち抜く場合には、材料利用率が70%以上と
なる。また、図27に示すような形態で、ティース部2
1を帯状の板材から個別に打ち抜く場合には、例えば、
70%以上の材料利用率とすることが可能である。
【0112】次に、ティース部とコアバック部の結合部
の構造に関する変形例について、図26を参照して説明
する。図26(a)、(b)および(c)は、いずれも
あり(基端部213)とあり溝(ティース連結部22
1)との組み合わせである。
【0113】図26(a)は、ありおよびあり溝の角部
が、R面取り形状になったものである。また、図26
(b)は、互いに傾斜形状のあり213とあり溝との形
状を示す。図26(c)は、図26(b)と同様の連結
部を有し、かつ、コアバック部が少なくとも2個所の切
り込み228(または薄肉部)を持つ形状である。切り
込み、薄肉などを中心として、その両側から締付け応力
がかかる形状で、応力がかかったときに、ティース部2
1がその応力によって締付けられる構造を持つ。
【0114】次に、コアの積層構造についての他の実施
形態について、図28を参照して説明する。コアバック
部22を構成する材料として、上述した第1の実施形態
では、コアの材料利用率を高めるために直線的な形状で
打抜いたものを折り曲げて巻いていく形状を提案してい
る。しかし、コアバック部22は、必ずしも一連に接続
されている材料を用いる必要はない。そこで、上述した
ように、素片を打ち抜き、これをコアバック部の円周に
沿って連なるように配置し、積層する構成としている。
また、複数枚の素片重ねてブロックを形成し、このブロ
ックを、コアバック部の円周に沿って連ねて、積層する
構成とすることもできる。コアバック部220を構成す
るために、上述したように素片を用いることで、打抜き
のための金型は小さく、また、打抜き加工力も小さいも
のですむため、機種交換の段取り替えなどが容易になる
といった効果が期待できる。
【0115】さて、本願においては、素片を積層するに
際し、さらに好ましい態様を提案する。図28および図
29を参照して、図28は積層鋼板の積層方法について
示す。積層鋼板は、通常、HACかしめ、ダボかしめな
どの半抜きにされた部分を、上下の板同士を組み合わせ
る手法である。ただし、その部分の板間絶縁が破れて、
電流のループ等が発生するという問題が起こり得る。
【0116】図28(a)に示すかしめ締結方法は、図
24で説明したように、素片220を1層ずつ互い違い
に1スロットピッチずつずらして組み立てる組み立て方
法である。本実施の形態では、素片220に、2個所以
上のカシメ部229を設け、一方のカシメ部229a
は、半抜き加工して凸部229cを設け、他のかしめ部
229bは全抜き状態に加工して貫通孔229dを形成
する。かしめ部229aおよび229bは、1スロット
ピッチ間隔で設けられる。従って、上下の素片220を
周方向に1スロットピッチずらすと、それぞれ1スロッ
トピッチずれた個所でかしめが行える。
【0117】ここで、図24のように、すべてを半抜き
状態としている場合には、上下の素片220をずらして
も、かしめの態様は同じである。ところが、図28
(a)〜図29(d)に示す例では、素片220を、互
い違いに積層することにより、半抜き状態の凸部229
cは下の板の貫通孔229dと結合し、上の板の貫通孔
229dとは結合しない。一方、全抜き状態の部分は上
の板の凸部229cが挿入されて結合し、下の板との結
合は無い状態になる。
【0118】これにより、電流が流れるループの遮断が
可能となり、モータの特性を向上させることができる。
【0119】図29(a)および図29(b)には、テ
ィース部21のコアバック部のティース連結部に結合す
る部分の積層構造について示す。図23にて説明した切
り欠き、溝、薄肉部などを有するコアを積層する場合
に、その部分の加工の際生じるバリなどにより金属表面
が電気的に接触する可能性がある。そこで、その部分を
上下間でずらすことにより、電気的な接触を妨げる。そ
のため、図29(a)に示すような連結部において、図
29(b)に示すように、連結する部材の一方、同図で
は、ティース部21の基端部213の厚さを、プレスな
どによりスタンピングして厚みを板厚よりも薄くする。
これにより、コアバック部とティース部などの結合部な
どで、その加工のバリなどによる上下の板間の電気的接
触を避けることが可能となる。このため、かしめ部22
9での接触部低減も含めて、モータ自体の効率を向上さ
せることが可能となる。
【0120】なお、薄肉化するのは、ティース部21の
基端部213に限られない。例えば、コアバック部22
のティース連結部221を薄肉加工する構成としてもよ
い。
【0121】次に、上述した各実施形態に適用できる、
改善策について図30を参照して説明する。すなわち、
図30(a)および図30(b)に示すように、コアバ
ック部厚みLcとティース部厚みをLtとを、プレスな
どの手段によって押しつぶして等しく成形する。これに
より、組立後の板厚方向のずれを防ぐことが期待でき
る。
【0122】なお、本発明に関連する他の問題として、
コイルに関する問題があるので、それについても指摘し
ておく。
【0123】第1に、コイルインサータ方式は、巻線さ
れたコイルをスロットのすき間を利用して挿入する方式
のため、固定子コイルを巻線後にインサータ方式で挿入
すると、占積率(コアスロットの断面積に対する線材断
面積の比率)が大きくとれないという問題がある。占積
率として、現状では、60〜65%が限界となってい
る。第2に、集中巻方式においても、直巻方式において
は、インサータ方式と同じくコアスロットのすき間を利
用して線材を挿入していくため、占積率はさほど高くな
い(60%程度)。また、コアを分割して巻線する方式
をとっても、コア組立の際のクリアランスや、線材間の
巻線むら、隣り合わせたコイルの干渉を考慮する等の寸
法関係などから占積率は高くとれない状況にある。
【0124】このような、回転機における固定子巻線の
占積率を向上する問題について、上述した各実施形態で
は、予め成形したコイル成形体を用いることで解決して
いる。すなわち、コイルの断面形状を変化させることに
より断面寸法精度を高め、占積率の向上をはかることが
できる。これによって、回転機の効率向上をはかること
ができる。また、効率向上分のコア小形化によって、回
転機自体の体格を小形にすることができ、また、使用す
る導体も少なくできることから材料費の低減が可能とな
る。
【0125】
【発明の効果】本発明によれば、回転機の固定子におけ
る鉄心材料の利用率を高める効果がある。また、本発明
によれば、高い磁束密度が要求される部分と、そうでは
ない部分とについてそれぞれ最適な材料を用いて構成す
ることが可能となる。
【0126】さらに、材料利用率の点からも、材料費を
大幅に低減することが可能となる。その結果、回転機、
特に、電動機は、セット製品のキーパーツであるため、
電動機を用いたセット製品の小形、軽量化、低価格化が
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるモータの一般的構造を示す
一部切欠斜視図。
【図2】本発明が適用されるモータのステータの一般的
構造を示す斜視図。
【図3】本発明の回転機に用いられるコイル成形体の一
例を示す斜視図。
【図4】本発明に係るコアの一例を示す平面図。
【図5】本発明に係るコアへのコイル成形体の装着位置
を示す説明図。
【図6】本発明で用いられるティース部へのコイル成形
体の装着状態を示す部分断面図。
【図7】本発明の回転機に用いられるコイル成形体にお
ける成形状態を示す説明図。
【図8】他の形状のコイル成形体における成形前の状態
を示す説明図。
【図9】本発明の回転機に用いられるコイル成形体にお
ける成形後の断面成形寸法関係を示す説明図。
【図10】本発明の回転機に用いられるコイル成形体を
成形する際の過重と成形寸法およびピンホールとの関係
を示す図表。
【図11】本発明の回転機に用いられるコイル成形体を
成形する際の過重と成形寸法との関係を示すグラフ。
【図12】本発明の回転機に用いられるコイル巻線に関
する成形前後の断面積の変化を示す説明図。
【図13】図13(a)は一般なコイル巻線をティース
部に装着した状態を示す説明図、図13(b)はそのA
−A断面図、図13(c)はB−B断面図、図13
(d)はコイル成形後の巻線状態を示す説明図、図13
(e)はそのA−A断面図。
【図14】図14(a)はティース組立体を構成する部
材を帯状部材から打ち抜いた状態を示す平面図、図14
(b)は、コアバック部を構成する部材を帯状部材から
打ち抜いた状態を示す平面図。
【図15】図15(a)はコイル形成体と本発明のコア
とによりステータを組み立てる状態を示す斜視図、図1
5(b)はティース組立体にコイルを装着する状態を示
す説明図、図15(c)は、ティース組立体にコイルを
装着した状態を示す説明図。
【図16】 図16(a)は、コアバック部とティース
部との連結関係の他の第1の形態を示す部分平面図、図
16(b)は、コアバック部とティース部との連結関係
の他の第2の形態を示す部分平面図、図16(c)、コ
アバック部とティース部との連結関係の他の第3の形態
を示す部分平面図、図16(d)、コアバック部とティ
ース部との連結関係の他の第4の形態を示す部分平面
図、図16(e)、コアバック部とティース部との連結
関係の他の第5の形態を示す部分平面図、図16
(f)、コアバック部とティース部との連結関係の他の
第6の形態を示す部分平面図、図16(g)、コアバッ
ク部とティース部との連結関係の他の第7の形態を示す
部分平面図。
【図17】 図17(a)は、隣接するティース部の先
端を互いに分離したものを装着したコアの平面図、図1
7(b)は、積層した状態のティース部を示す斜視図。
【図18】 図18(a)はコアバック部を構成する素
片の一例を示す平面図、図18(b)は素片を曲げ加工
した状態を示す平面図、図18(c)は素片を積層して
コアバック部を構成する状態を示す斜視図、図18
(d)はコアバック部とティース部を組み立てた形状を
示す平面図。
【図19】 図19(a)はコアにハウジングを焼嵌め
する状態を示す説明図。図19(b)はハウジングがは
め込まれて収縮した後の状態を示す説明図。
【図20】 コアにスチールバンドなど帯状の部材を締
付けて、コアを組み立てる状態を示す説明図。
【図21】 図21(a)はコア外周の分割端部および
切り欠き部を溶接により固定した状態を示す平面図、図
21(b)はその斜視図。
【図22】 図22(a)はコアを樹脂モールドする工
程を示す説明図、図22(b)樹脂モールドされたコア
を示す斜視図。
【図23】 図23(a)〜図23(f)は、それぞれ
コアバック部を構成する素片の各種変形例を示す説明図
である、図23(g)は素片を帯状板材から打抜く状態
を示す説明図。
【図24】 図24(a)は素片を1層毎に1スロット
ピッチずらして積層する状態を示す説明図、図24
(b)は素片を複数枚積層したブロックを、1層毎に1
スロットピッチずらして積層する状態を示す説明図。
【図25】 図25(a)はコアバック部とティース部
を組み立てた形状がティース部先端を突き合わせた形状
となる例を示す平面図、図25(b)はコアバック部と
ティース部を組み立てた形状がティース部先端を突き合
わせた形状となる第2の形態を示す平面図、図25
(c)は図23(a)のコアバック部とティース部を組
み立てた形状がティース部先端を突き合わせた形状とな
る例を示す平面図。
【図26】 図26(a)はコアバック部とティース部
の結合形状を示す平面図。図26(b)はコアバック部
とティース部の結合形状の第2の形態を示す平面図。図
26(c)はコアバック部とティース部の結合形状の第
3の形態を示す平面図。
【図27】 図27(a)はティース部を帯状材から打
ち抜く状態を説明する説明図、図27(b)は積層され
た状態のティース部を示す斜視図。
【図28】 図28(a)は素片を1スロットピッチず
つずらした状態でか示す一態様を示す説明図、図28
(b)はその断面図、図28(c)は素片を1スロット
ピッチずつずらした状態でか示す他の態様を示す説明
図、図28(d)はその断面図。
【図29】 図29(a)はティース部の基端部を薄肉
化した状態を示す平面図、図29(b)はその積層した
状態を示す断面図。
【図30】 図30(a)はティース部について、コア
バック部に嵌合組立する前に積厚を仕上げプレスにより
合わせてから組立てることを示す斜視図。、図30
(b)はコアバック部について、ティース部を嵌合組立
する前に積厚を仕上げプレスにより合わせてから組立て
ることを示す斜視図。
【符号の説明】
1…コイル成形体、1a…貫通孔、端面…1c、11…
線材 2…コア、21…ティース部、213…基端部、21
9、229…かしめ部、22…コアバック部、220…
素片、221…ティース連結部、3…固定子(ステー
タ)、4…ハウジング、5…軸、6…回転子(ロー
タ)、7…スチールバンド、8…溶接部、9…モールド
金型、10…樹脂、12…穴、15…金型、15a…ボ
ビン、15b、15c、15d…押圧金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 典明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 石上 孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 酒井 俊彦 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 渋川 末太郎 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 妹尾 正治 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB01 AB04 AB07 AC01 AE06 AE07 AE08 5H615 AA01 BB14 PP01 PP07 PP08 PP10 SS05 SS19

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアバック部と複数のティース部とを有
    する回転機用コアにおいて、 前記ティース部は、方向性珪素鋼板で形成され、前記コ
    アバック部は、無方向性珪素鋼板で形成されることを特
    徴とする回転機用コア。
  2. 【請求項2】 コアバック部と複数のティース部とを有
    する回転機用コアにおいて、 前記ティース部と前記コアバック部とは、それぞれ異な
    る材料で形成され、ティース部はコアバック部より飽和
    磁化の大きい材料で形成されることを特徴とする回転機
    用コア。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の回転機用コアにおいて、 前記コアバック部は、複数枚の素片を連ねて環状に配置
    すると共に、複数層積層した構造であることを特徴とす
    る回転機用コア。
  4. 【請求項4】 コアバック部と複数のティース部とを有
    する回転機用コアにおいて、 前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設けら
    れ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティース
    部を連結する複数のティース連結部を有し、前記ティー
    ス部は、その基端が前記ティース連結部に装着されて前
    記コアバック部に連結され、かつ、 前記コアバック部は、複数枚の素片を連ねて環状に配置
    すると共に、複数層積層した構造であることを特徴とす
    る回転機用コア。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の回転機用コアにおい
    て、 前記コアバック部は、隣接する層間で、前記素片をスロ
    ットピッチ単位で周方向にずらせて配置していることを
    特徴とする回転機用コア。
  6. 【請求項6】 コアバック部と複数のティース部とを有
    する回転機用コアにおいて、 前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設けら
    れ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティース
    部を連結する複数のティース連結部を有し、前記ティー
    ス部は、その基端が前記ティース連結部に装着されて前
    記コアバック部に連結され、かつ、 前記コアバック部は、複数枚の素片を積層したブロック
    を連ねて環状に配置した構造であることを特徴とする回
    転機用コア。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の回転機用コアにおい
    て、 前記コアバック部は、前記ブロックを複数層積層した構
    造であることを特徴とする回転機用コア。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の回転機用コアにおい
    て、 前記コアバック部は前記ブロックを、隣接する層間でス
    ロットピッチ単位で周方向にずらせて配置していること
    を特徴とする回転機用コア。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれか一項に記載の回
    転機用コアにおいて、 前記素片は、湾曲形状を有することを特徴とする回転機
    用コア。
  10. 【請求項10】 請求項4〜8のいずれか一項に記載の
    回転機用コアにおいて、 前記コアバック部を外側から締め付ける締め付け部材を
    さらに有し、 前記締め付け部材は、前記コアバック部を外側から締め
    付けて、前記コアバック部の各素片の各端部を互に周方
    向に接触させていることを特徴とする回転機用コア。
  11. 【請求項11】 回転機用コアにおいて、 コアバック部、および、その内周側に装着された複数の
    ティース部と、 前記コアバック部を外側から締め付ける締め付け部材と
    を有し、 前記コアバック部は、周方向の複数箇所で分割された構
    造を有し、 前記締め付け部材は、前記コアバック部を外側から締め
    付けて、前記コアバック部の分割された各部分を周方向
    に密接させていることを特徴とする回転機用コア。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の回転機用コアにお
    いて、 前記コアバック部は、内周側に、前記ティース部を連結
    するための連結部を有し、該連結部は、スロットピット
    対応に設けられていることを特徴とする回転機用コア。
  13. 【請求項13】 請求項10、11および12のいずれ
    か一項に記載の回転機用コアにおいて、 前記締め付け部材は、スリーブで構成され、その内側に
    前記コアバック部をはめ込むことを特徴とする回転機用
    コア。
  14. 【請求項14】 請求項10、11および12のいずれ
    か一項に記載の回転機用コアにおいて、 前記締め付け部材は、前記コアバック部外周に巻回され
    た帯状部材であることを特徴とする回転機用コア。
  15. 【請求項15】 請求項10、11および12のいずれ
    か一項に記載の回転機用コアにおいて、 前記締め付け部材は、前記コアバック部外周を囲むモー
    ルド樹脂であることを特徴とする回転機用コア。
  16. 【請求項16】 請求項4〜15のいずれか一項に記載
    の回転機用コアにおいて、 前記コアバック部は、各素片の連なりが溶接されている
    ことを特徴とする回転機用コア。
  17. 【請求項17】 コアバック部と複数のティース部とを
    有する回転機用コアにおいて、 前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設けら
    れ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティース
    部を連結する複数のティース連結部を有し、 前記ティース部は、その基端が前記ティース連結部に装
    着されて前記コアバック部に連結され、かつ、各ティー
    ス部の先端は、円弧状に形成され、コアバック部に装着
    された状態で、順次隣接する他のティース部の先端と共
    に円周を構成することを特徴とする回転機用コア。
  18. 【請求項18】 コアバック部と複数のティース部とを
    有する回転機用コアにおいて、 前記コアバック部と複数のティース部とは別体に設けら
    れ、前記コアバック部は、その内周側に前記各ティース
    部を連結する複数のティース連結部を有し、 前記ティース部は、その基端が前記ティース連結部に装
    着されて前記コアバック部に連結され、かつ、各ティー
    ス部の先端は、直線状に形成され、コアバック部に装着
    された状態で、順次隣接する他のティース部の先端と共
    に多角形を構成することを特徴とする回転機用コア。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18に記載の回転機用コア
    において、 前記ティース部は、その先端側で連接した一体のティー
    ス組立体であることを特徴とする回転機用コア。
  20. 【請求項20】 請求項1〜18に記載の回転機用コア
    において、 前記ティース部は、それぞれ独立の板材を積層して構成
    されるものであることを特徴とする回転機用コア。
  21. 【請求項21】 請求項4、5、6、7、8、9、1
    0、12、17、18、19および20のいずれか一項
    に記載の回転機用コアにおいて、 前記コアバック部のティース連結部は、あり溝構造を有
    し、前記ティース部の基端部には、前記あり溝に嵌合す
    るありを連結部として有することを特徴とする回転機用
    コア。
  22. 【請求項22】 請求項4、5、6、7、8、9、1
    0、12、17、18、19および20のいずれか一項
    に記載の回転機用コアにおいて、 前記コアバック部のティース連結部、および、前記ティ
    ース部の基端部の一方の厚さを他の部分より薄くするこ
    とを特徴とする回転機用コア。
  23. 【請求項23】 回転機用コアに用いられるコアバック
    において、 複数枚の素片を連ねて環状に配置すると共に、素片を複
    数層積層した構造であることを特徴とするコアバック。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のコアバックにおい
    て、 前記素片は、コアバック部の内周側となる辺に、ティー
    ス部を連結するためのティース連結部を有し、前記ティ
    ース連結部がコアの中心軸と平行に一列に並ぶ位置関係
    を保って前記複数層積層されることを特徴とするコアバ
    ック。
  25. 【請求項25】 請求項23および24に記載のコアバ
    ックにおいて、 前記素片は、応力がかかると他の部分に比べて変形容易
    な部分をその一部に有することを特徴とするコアバッ
    ク。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のコアバックにおい
    て、 前記変形容易な部分として、その曲げ中心部周辺に、厚
    みを薄くする薄肉部を設けることを特徴とするコアバッ
    ク。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のコアバックにおい
    て、 前記薄肉部は、積層される素片相互で、異なる位置とな
    るように配置されることを特徴とするコアバック。
  28. 【請求項28】 請求項25に記載のコアバックにおい
    て、 前記変形容易な部分として、その曲げ中心部に切り欠き
    を設けることを特徴とするコアバック。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のコアバックにおい
    て、 前記切り欠きは、積層される素片相互で、異なる位置と
    なるように配置されることを特徴とするコアバック。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載のコアバックにおい
    て、前記切り欠きを2個所以上設けることを特徴とする
    コアバック。
  31. 【請求項31】 請求項23〜30に記載のコアバック
    において、 前記素片は、積層する素片を相互に固定するためのかし
    め部を複数個所に有し、かしめ部のうち一方は凸部であ
    り、他方は貫通孔であり、前記凸部は、積層する他の素
    片の貫通孔に圧入するものであり、前記貫通孔は、積層
    する他の素片の凸部が圧入されるものであり、前記凸部
    と貫通孔とは、積層する上下の素片の貫通孔と凸部と対
    をなす位置関係に配置されることを特徴とするコアバッ
    ク。
  32. 【請求項32】 複数層積層することで、回転機用コア
    を構成するコアバックを形成するための素片において、 複数枚を連ねることによって環を形成する湾曲形態を有
    し、コアバックの内周となる側に、回転機のティースを
    連結するための連結部を有することを特徴とするコアバ
    ック用素片。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のコアバック用素片
    において、 前記連結部は、少なくとも両端に設けられ、互いに他の
    素片と連接した状態にあるとき、前記ティースが連結可
    能となる形態に形成されていることを特徴とするコアバ
    ック用素片。
  34. 【請求項34】 請求項32に記載のコアバック用素片
    において、 前記連結部は、中間部に少なくとも1箇所に設けられて
    いることを特徴とするコアバック用素片。
  35. 【請求項35】 請求項32、33および34のいずれ
    か一項に記載のコアバック用素片において、 前記連結部は、中間部に少なくとも1箇所と、両端とに
    設けられ、 前記両端に設けられる連結部は、互いに他の素片と連接
    した状態にあるとき、前記ティースが連結可能となる形
    態に形成されていることを特徴とするコアバック用素
    片。
  36. 【請求項36】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 前記ティース部を連結すべきティース連結部を有するコ
    アバック部を構成する部材を帯状部材から打ち抜くと共
    に、製造すべきコアの大きさに応じた長さに切断し、前
    記コアバック部を構成する部材を目的の厚さとなるまで
    積層すると共に、前記ティース連結部を内周側として屈
    曲し、当該部材の両端を固定してコアバック部を形成
    し、 前記コアバック部を構成する部材のティース連結部との
    連結部を有すると共に、各ティース部の先端がつながっ
    た状態の部材を帯状部材から打ち抜くと共に、製造すべ
    きコアの大きさに応じた長さに切断し、前記ティース部
    を構成する部材を目的の厚さとなるまで複数枚積層する
    と同時または順次(順不同)に、ティース部先端を外向
    きにしてリング状に屈曲して、当該部材の両端を固定し
    て、ティース組立体を形成し、 前記ティース組立体の各ティース部に、予め成形したコ
    イル成形体を装着し、 前記コアバック部の内周に前記ティース組立体を挿入す
    る共に、ティース連結部に前記ティース部材の連結部を
    装着して、各ティース部をコアバック部に固定すること
    を特徴とする回転機用コアの製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の回転機用コアの製
    造方法において、 コアバック部の形成に際し、少なくとも2スロット分の
    長さを有する素片を板材から打抜き、各素片をコアバッ
    クの周方向に順次連ねて環状に配置すると共に、1層お
    きに1スロットピッチを含む複数スロットピッチずつず
    らして積層することを特徴とする回転機用コアの製造方
    法。
  38. 【請求項38】 請求項36に記載の回転機用コアの製
    造方法において、 コアバック部の形成に際しは、少なくとも2スロット分
    の長さを有する素片を板材から打抜き、各素片を複数枚
    積層したブロックをコアバックの周方向に順次連ねて環
    状に配置すると共に、前記ブロックの1層おきに1スロ
    ットピッチを含む複数スロットピッチずつずらして積層
    することを特徴とする回転機用コアの製造方法。
  39. 【請求項39】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 前記コアバック部を、周方向の複数箇所で分割された構
    造に形成すると共に、ティース部連結し、 コアの外径部よりも小さい内径をもつハウジングを温度
    差を与えて膨張させて、その内部に前記コアバック部
    を、ハウジング内にはめ込み、 前記ハウジングが冷えて収縮することにより、前記コア
    の円周方向に応力がかかる状態とすることを特徴とする
    回転機用コアの製造方法。
  40. 【請求項40】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 前記コアバック部を、周方向の複数箇所で分割された構
    造に形成すると共に、ティース部連結し、 前記コアバック部を締め付け部材により外側から締め付
    けて、前記コアの円周方向に応力がかかる状態とするこ
    とを特徴とする回転機用コアの製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の回転機用コアの製
    造方法において、 前記締付けられた状態を保ったまま、溶接により締付け
    た帯状部材を締結することを特徴とする回転機用コアの
    製造方法。
  42. 【請求項42】 請求項39および40に記載の回転機
    用コアの製造方法において、 前記コアの円周方向に応力がかかる状態とし、さらに、
    コア外周部の結合部を溶接等の手段で締結し、締結後も
    内周側へ応力が残る構造としたことを特徴とする回転機
    用コアの製造方法。
  43. 【請求項43】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 分割されたコアバック部のすき間を小さくするための応
    力をかけるため、ステータコイル組立後、ステータを樹
    脂成形金型で締付け圧力をかけながらコイルエンド部分
    およびスロット内空隙に樹脂を流し込み成形すること特
    徴とする回転機用コアの製造方法。
  44. 【請求項44】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 ティース部およびコアバック部をそれぞれ板材を積層し
    て形成すると共に、両者の互いに結合する部分につい
    て、もとの板材の厚みよりも薄く加工した後、ティース
    部をコアバック部に結合させることを特徴とする回転機
    用コアの製造方法。
  45. 【請求項45】 コアバック部とティース部とを有する
    回転機用コアの製造方法において、 ティース部およびコアバック部をそれぞれ板材を積層し
    て形成すると共に、積層されたティース部およびコアバ
    ック部をそれぞれ圧縮成形し、それぞれの積み厚さをそ
    ろえてから結合させることを特徴とする回転機用コアの
    製造方法。
  46. 【請求項46】 請求項1〜22に記載の回転機用コア
    のティース部に、予め成形されたコイルを巻き付けて構
    成されるステータを有することを特徴とする回転機。
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