JP2000325291A - 浴槽洗浄装置およびその装置を用いた給湯風呂装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の浴槽に簡易な工事で設置できるととも
に、浴室外に設置可能な浴槽洗浄装置を実現する。 【解決手段】 浴槽壁面に水密的に装着され、洗浄剤を
浴槽壁面および浴槽蓋に向けて噴霧する噴射ノズル２９
と浴水排水路３１を有する洗浄アダプタ２０と、浴槽の
排水口に着脱自在に水密嵌合され、浴水吸引口３２と水
溜凹部３５を設けた排水アダプタ２３と、これらを連通
する連通管３７を設けたので、浴槽に貫通孔を設けるの
みの簡易な工事により設置可能となるとともに、洗浄装
置本体を浴室外に設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、入浴後の浴槽を自
動的に洗浄するための浴槽洗浄装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】入浴後の浴槽内を自動的に洗浄する装置
としては、浴槽の上部もしくは浴槽蓋に洗浄液を噴射す
るノズルを設け、このノズルから洗浄液を浴槽壁に噴射
して洗浄するものが知られている（例えば、特開昭６０
−１５８８２８号公報、実開昭６２−４２７０号公報、
実開昭６２−４２７１号公報、実開昭６２−４１７４号
公報、実開昭６３−７１８６９号公報、特開平２−５７
８５７号公報など）。

【０００３】また、洗浄液を節約するために洗浄水を循
環利用するように構成した装置も提案されている（例え
ば、実開昭６２−４２７２号公報、実開昭６２−４２７
３号公報、実開昭６２−６９９７７号公報など）。

【０００４】しかしながら、これらの従来技術では以下
に述べる課題がある。

【０００５】（１）浴槽に洗浄装置を取り付けるために
は配管工事など複雑かつ大掛かりな設備工事が必要であ
り、既設浴槽に装着することができない。したがって、
ユニットバスなどの新築あるいは増改築時にのみ対応で
きるものである。

【０００６】（２）ユニットバスに一体化された浴槽洗
浄装置のためイニシャルコストおよび工事費が高価とな
る。

【０００７】（３）浴槽洗浄装置を装着可能な浴槽の種
類が限定される。これらの課題に対応する技術として図
６に示したように、浴槽の縁面上に後付設置可能な浴槽
洗浄装置が提案されている（例えば特開平５−４９５９
０号公報など）。

【０００８】同図において１は浴槽、２は排水口、３は
ボール弁から構成される排水弁であり、鎖４によって浴
槽洗浄装置本体５内に設けられた操作器６に連接されて
いる。

【０００９】浴槽洗浄装置本体５には、洗浄剤タンク７
の洗浄液を浴槽内に噴射する洗浄ノズル８と、浴槽底部
に吸引端９を有する出側循環口管１０によって浴水を循
環する循環ポンプ１１と、制御器１２が設けられてい
る。１３は洗浄装置本体５と一体に構成されたカバーで
ある。

【００１０】１４は給湯熱源機であり、往き管１５、戻
り管１６によって浴槽１の湯張りが行われ、給湯管１７
は浴槽洗浄装置本体５に給湯可能に接続されている。

【００１１】上記構成において浴槽洗浄は次のように行
われる。すなわち、操作器６が作動して排水弁３を開と
して低水位まで排水し、洗浄ノズル８から洗浄剤を供給
する。低水位状態で循環ポンプ１１を動作させて出側循
環口管１０から洗浄ノズル８に至る循環路に湯を循環さ
せて所定時間洗浄が行われる。その後、排水弁３を再度
開成して残水を排水し、給湯管１７から給湯水を洗浄ノ
ズル８から噴出させて洗浄が完了する。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来例で
は、特に既設の浴槽に設置できるという利点があるもの
の、以下に述べる課題があった。

【００１３】（１）洗浄装置本体を浴室内の浴槽縁面に
設けるため、浴槽空間が狭くなるとともに外観上も美観
が損なわれる。また、専用の設置台を準備する必要があ
る。

【００１４】（２）浴室内に電源を引き込む必要がある
ので、感電の不安がある。またその対応策として絶縁ト
ランスなど安全性向上のための付帯部材が必要となり、
高価となる。

【００１５】（３）浴槽縁面に設けるため、風呂蓋を完
全に締めることができない。このため放熱しやすくな
り、湯温維持のためのランニングコストが増加するとと
もに、浴室内の湿度が上昇し、黴や微生物などが浴室壁
に生息しやすい環境となり、浴室の劣化が促進される。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであり、既設の浴槽に簡易な工事で設置できる
とともに、浴槽洗浄装置を浴室外に設置可能とするもの
である。

【００１７】そのために本発明の浴槽洗浄装置は、浴槽
壁面に貫通孔を介して水密的に装着され、洗浄剤流入路
と洗浄剤を浴槽壁面および浴槽蓋の少なくとも一方に向
けて噴霧する噴射ノズルと浴水流入口および浴水排水路
を有する洗浄アダプタと、浴槽面に設けられた排水口に
着脱自在に水密嵌合され、浴水吸引口と浴槽底面よりも
低い位置に底面を有する水溜凹部を設けた排水アダプタ
を有するとともに、前記洗浄アダプタの浴水流入口と排
水アダプタの水溜凹部を連通管により連通させたもので
ある。

【００１８】本発明における浴槽洗浄自動化の要点は、
簡易工事による洗浄装置の浴槽設置と、排水の自動化に
ある。

【００１９】そして、洗浄装置（洗浄ノズル）の浴槽設
置に関しては、洗浄剤を浴槽壁面に向けて噴霧する噴射
ノズルと、浴水排水路を一体的に設けた洗浄アダプタで
構成したので、設置工事は浴槽壁に所定直径の貫通孔を
あけるのみで設置できる。すなわち、近年、自動湯張り
および追焚機能付きの給湯風呂装置が普及しつつある
が、この給湯風呂装置の風呂アダプタの取付と同様の設
置工事で対応でき、既設の浴槽に設置可能となる。

【００２０】また、排水の自動化に関しては、浴槽底面
に設けられた排水口を利用し、この排水口に浴水吸引口
を設けた排水アダプタを着脱自在に嵌合させ、この排水
アダプタと前記洗浄アダプタの浴水排水路とを連通管に
より外部排水可能に構成したものである。

【００２１】これにより、洗浄アダプタの洗浄剤流入路
および浴水排水路から配管を通して洗浄剤供給および排
水が可能となり、簡易工事を実現しつつ洗浄装置の浴室
外設置が可能となる。

【００２２】この結果、人手を煩わすことなく自動的に
浴槽洗浄を行うことができ、家事労働が軽減されるとと
もに、浴槽空間圧迫されることがなく、美観が損なわれ
ることもなくなる。また、外部設置のため感電の不安が
なく、絶縁トランスや専用置き台が不要となり、低価格
化が図れる。さらに、風呂蓋を完全に締めることが可能
となり、湿度上昇による黴や微生物などの浴室壁での繁
殖を軽減できる。

【００２３】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に係る浴槽洗浄
装置は、浴槽壁面に貫通孔を介して水密的に装着され、
洗浄剤流入路と洗浄剤を浴槽壁面および浴槽蓋の少なく
も一方に向けて噴霧する噴射ノズルと浴水流入口および
浴水排水路を有する洗浄アダプタと、浴槽面に設けられ
た排水口に着脱自在に水密嵌合され、浴水吸引口と浴水
排出口を設けた排水アダプタを有するとともに、前記洗
浄アダプタの浴水流入口と排水アダプタの浴水排出口を
連通管により連通させたものである。

【００２４】そして、浴槽を洗浄する洗浄剤の噴射ノズ
ルと、浴水排水路を有する洗浄アダプタを設けたので、
設置工事は浴槽壁に所定直径の貫通孔をあけるのみで対
応できることとなり、給湯風呂装置の風呂アダプタの取
付と同様の在来設置工事で可能となる。よって、既設の
浴槽に後付設置可能となる。

【００２５】また、浴水吸引口と浴水排出口を設けた排
水アダプタを浴槽の排水口に着脱に水密嵌合させるとと
もに、この排水アダプタと前記洗浄アダプタの浴水排水
路とを連通管により外部排水可能に構成したので、浴水
排水路から配管を通して浴室外部への排水が可能とな
る。

【００２６】すなわち、洗浄アダプタの洗浄剤流入路お
よび浴水排水路から配管を通して洗浄剤供給と浴水排水
が可能となり、簡易工事を実現しつつ洗浄装置の浴室外
設置が可能となる。

【００２７】本発明の請求項２に係る浴槽洗浄装置は、
排水アダプタに水溜凹部を設け、前記水溜凹部は、浴槽
底面よりも低い位置に底面を有するとともに、浴水排出
口の開口端を前記水溜凹部に臨設させたものである。

【００２８】そして、浴槽底面より低位置に水溜凹部を
設け、浴水排出口の開口端をこの水溜凹部に臨設させた
ので、浴水は水溜凹部を経由して浴水排出口から排水さ
れることとなる。したがって、浴水を浴槽内に残留させ
ることなく完全に排水できる。

【００２９】本発明の請求項３に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄アダプタの浴水流入口と排水アダプタを連通する連
通管の少なくとも一部を伸縮自在の可撓性連通管により
連通するものである。

【００３０】そして、一般的に浴槽のメーカーあるいは
種類によって、排水口の取付位置が異なるが、本発明で
は、連通管を可撓性部材から構成することで、前記浴槽
の排水口の取付位置ばらつきに対応できる。すなわち、
設置可能な浴槽の種類が限定されることがない。

【００３１】本発明の請求項４に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄アダプタの浴水排出路に連通する戻り管と、洗浄剤
流入路に連通する往き管とからなる循環路と、浴水の循
環手段と、前記往き管の途中に設けられた洗浄剤供給手
段と、浴水を排出する廃棄管と、廃棄管への流路を切換
る切換弁を有するとともに、これらの部材を制御する制
御手段を設けたものである。

【００３２】そして、循環路によって洗浄アダプタの閉
ループ回路を形成し、その途中に循環手段を設けたので
浴水の循環および廃棄管を介しての浴水の自動外部廃棄
が可能となる。また、往き管の途中に洗浄剤供給手段を
設けたので、洗浄剤を洗浄アダプタの噴射ノズルを介し
て自動的に浴槽に噴霧できる。すなわち、制御手段によ
って自動的に浴槽の洗浄および排水が可能となる。

【００３３】本発明の請求項５に係る浴槽洗浄装置は、
往き管の途中に水道水もしくは給湯水を供給可能な新鮮
水供給路を設けたものである。

【００３４】そして、往き管の途中に新鮮水供給路を設
けたので、洗浄剤および浴水を利用して浴槽洗浄を実施
した後に、新鮮な水道水もしくは高温の給湯水によって
仕上げ洗浄が可能となり、浴槽洗浄の高質化が図れる。

【００３５】本発明の請求項６に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄剤供給手段を洗浄剤タンクと供給開閉弁と、エジェ
クタ作用により洗浄剤を吸引混入する供給部から構成し
たものである。

【００３６】そして、供給開閉弁を開成し、循環手段に
よって浴水が供給部を通過することで縮流されて流速が
高められ、この高速流によって洗浄剤吸引部に負圧を生
じる。この結果、いわゆるエジェクタ作用によって洗浄
剤タンクの洗浄剤が循環路に効率的に混入され、洗浄ア
ダプタから浴槽に高圧噴霧される。したがって、浴槽全
面にほぼ均一に洗浄剤を噴霧することが可能となり、洗
浄性能が向上する。

【００３７】本発明の請求項７に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄剤供給手段を洗浄剤タンクと、洗浄剤の供給部と、
洗浄剤を強制供給するポンプ手段から構成したものであ
る。

【００３８】そして、洗浄剤を強制供給するポンプ手段
を設けたので、洗浄剤のみを浴槽に噴霧することができ
る。したがって、高濃度の洗浄剤を浴槽壁に供給できる
ので、洗浄効率が向上し、洗浄性能がさらに向上すると
ともに洗浄時間が短縮できる。

【００３９】本発明の請求項８に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄剤供給手段を洗浄剤生成手段と、洗浄剤供給部から
構成したものである。

【００４０】そして、浴槽の洗浄剤を生成する洗浄剤生
成手段を設けたので、洗浄剤の補給が不要となり、メン
テフリーの浴槽洗浄装置を提供できる。

【００４１】本発明の請求項９に係る浴槽洗浄装置は、
洗浄剤生成手段を水の電気分解により酸性水とアルカリ
水を生成する電解手段から構成し、この酸性水もしくは
アルカリ水を択一的に供給部に供給可能としたものであ
る。

【００４２】そして、酸性水は殺菌作用を有し、アルカ
リ水はタンパク質などの浴槽壁の汚れ成分を分解する作
用がある。酸性水とアルカリ水を択一的に浴槽壁に噴霧
することで、例えば最初にアルカリ水により汚れ成分を
分解して洗浄した後に、酸性水を噴霧することで浴槽壁
に付着した細菌・黴などを抑制でき、洗浄のさらなる高
質化が図れる。

【００４３】本発明の請求項１０に係る浴槽洗浄装置
は、洗浄剤供給手段に洗浄剤タンクと、洗浄剤生成手段
を設け、これらの異種洗浄剤を択一的に、もしくは混合
して供給部に供給する構成としたものである。

【００４４】そして、洗浄剤タンクから浴槽の汚れを化
学的に分解する化学洗浄剤を浴槽壁に噴霧して効果的に
汚れが分解され、また前後して洗浄剤生成手段から酸性
水あるいはアルカリ水を噴霧して洗浄することで、これ
らの組合せによる最も好適な洗浄モードが実現でき、よ
り効果的に浴槽洗浄が行えるとともに短時間で洗浄が完
了し、防菌、防黴効果も得られる。

【００４５】本発明の請求項１１に係る浴槽洗浄装置
は、洗浄剤タンクの洗浄剤を浴槽壁および浴槽蓋に噴霧
した所定時間後に洗浄剤を水により洗浄し、その後洗浄
剤生成手段の電解手段で生成した酸性水を前記浴槽壁お
よび浴槽蓋に噴霧するものである。

【００４６】そして、洗浄剤タンクから化学洗浄剤を浴
槽壁および浴槽蓋に噴霧して所定時間放置することで、
化学分解反応が十分に進行し、洗浄作用を効果的に発揮
できる。その後浴槽水、水道水あるいは温水などにより
化学洗浄剤を洗い流すことで浴槽壁および蓋を予備洗浄
し、さらに予備洗浄後に酸性水を噴霧することで酸性水
による殺菌作用をより効果的に発揮できる。つまり、化
学洗浄剤が残存した状態で酸性水を噴霧すると、被洗浄
面で化学洗浄剤と酸性水が化学反応し、例えば酸性度が
低下して充分な殺菌性能が得られなくなる。予備洗浄に
より化学洗浄剤を予め除去することで化学反応が防止さ
れ、高い殺菌効果が得られる。このことは特に、細菌、
黴が繁殖しやすい風呂蓋洗浄に効果的である。

【００４７】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。

【００４８】（実施例１）図１は本発明の実施例１にお
ける浴槽洗浄装置の構成図、図２は同装置の洗浄アダプ
タ部の拡大断面図である。同図において、１８は底面に
排水口１９を有する浴槽、２０は浴槽１８の側壁に設け
られた貫通孔２１を介してシール部材２２によって水密
的に装着された後述する構成の洗浄アダプタ、２３は浴
槽１８の排水口に着脱自在に水密嵌合された、後述する
構成の排水アダプタ、２４は洗浄装置本体、２５は洗浄
装置本体２４を介して洗浄アダプタ２０に給湯水を供給
可能な給湯熱源であり、給湯端末２６から給湯可能であ
るとともに、浴槽１８への注湯および保温、足し湯可能
に構成（図示せず）されている。

【００４９】洗浄アダプタ２０は、浴槽を洗浄するため
の洗浄剤および水が流入する洗浄剤流入路２７と、洗浄
剤流入路２７に連通し、洗浄剤を浴槽１８の壁面および
浴槽蓋２８の少なくとも一方（この実施例では両方とし
てある）に向けて噴霧する噴射ノズル２９と、浴水が流
入する浴水流入口３０および浴水を外部に排出する浴水
排水路３１を有している。

【００５０】また排水アダプタ２３は、浴水を吸引する
複数の浴水吸引口３２と、浴水排出口３３および浴槽１
８の底面３４よりも低位置に底面を有する水溜凹部３５
を有し、浴水排出口３３の開口端３６は水溜凹部３５に
臨設されている。そして、洗浄アダプタ２０の浴水流入
口３０と排水アダプタ２３の浴水排出口３３は、可撓性
部材から構成した連通管３７により連通され、浴水を外
部に排出可能に構成されている。

【００５１】洗浄装置本体２４は、洗浄アダプタ２０の
浴水排出路３１に連通する戻り管３８と、洗浄剤流入路
２７に連通する往き管３９とからなる循環路４０と、循
環路４０内に設けられた浴水の循環手段４１と、往き管
３９の途中に設けられた洗浄剤供給手段４２と、浴水を
外部に排出する廃棄管４３と、廃棄管４３への流路を切
換る切換弁４４を有している。なお、洗浄剤供給手段４
２は、洗浄剤タンク４５、開閉弁４６および図２に示し
た縮流ノズル４７を有する供給部４８から構成されてい
る。

【００５２】４９は、往き管３９に給湯熱源２５の給湯
水を供給可能に開閉弁５０を介して設けた新鮮水供給路
であり、５１は上記の各要素部材を制御する制御手段で
ある。

【００５３】上記構成において、次に本実施例の動作、
作用を説明する。入浴後浴槽１８を洗浄する必要が生じ
た際は、スイッチ操作もしくはタイマー手段（いずれも
図示せず）によって制御手段５１が作動し、切換弁４４
が廃棄管４３側に流路切換されるとともに、循環手段４
１が起動されることで図１の波線矢印で示したように、
浴水は排水アダプタ２３の浴水吸引口３２から水溜凹部
３５、浴水排出口３３、連通管３７を経て洗浄アダプタ
２０の浴水排出路３１に至り、廃棄管４３から、少なく
とも洗浄アダプタ２０の噴射ノズル２９が水面上に露出
する水位まで強制排水される。その後切換弁４４が往き
管３９側に切り換えられ、循環手段４１が再度動作し
て、循環路４０を介して浴水が循環されることとなり、
洗浄剤供給手段４２の供給開閉弁４６が開成されると洗
浄タンク４５の洗浄剤が供給部４８から往き管３９に混
入される。この時、循環浴水は図２に示すように供給部
４８の縮流ノズル４７によって流速が高められ、供給開
閉弁４４側はエジェクタ作用によって負圧状態となり、
洗浄剤が効率的に浴水に吸引混合される。洗浄剤の混合
液は洗浄アダプタ２０の洗浄剤流入路２７を経て噴射ノ
ズル２９から高圧噴射され、浴槽壁および浴槽蓋２８に
均一に洗浄液が噴霧される。所定時間噴霧した後、循環
手段４１が停止され、洗浄液による浴槽壁の汚れに対す
る分解反応が十分に進行するまで放置される。なお、洗
浄動作時の浴水は高温となるほど汚れに対する界面活性
作用が高まるため、高温で、つまり入浴後浴水が冷めな
い状態で実施することが望ましい。

【００５４】所定時間経過後、切換弁４４が廃棄管４３
側に切り換えられるとともに、循環手段４１が再起動さ
れて洗浄後の汚濁した浴水が排水される。なお、この際
に排水アダプタ２３の水溜凹部３５の底面は、浴槽１８
の底面３４より低位置に設けられており、汚濁水は浴槽
内に残留することなく、完全に排水することができる。

【００５５】排水が完了すると、次に仕上げ洗浄モード
が開始される。すなわち、循環手段４１が停止した状態
で、新鮮水供給路４９の開閉弁５０が開成され、給湯熱
源２５から浴槽を劣化させない程度の高温水（例えば４
５℃）が往き管３９から噴射ノズル２９を通じて浴槽１
８に供給され、浴槽１８内の表面に残存する洗浄剤が洗
い流されて浴槽１８の底面に溜まり、所定時間経過後に
循環手段４１が動作して仕上げ洗浄水が完全に外部に廃
棄され、浴槽洗浄が完了する。このように新鮮水で仕上
げ洗浄を行うことで、洗浄効果を向上させることができ
る。

【００５６】以上説明したように本実施例によれば、人
手を煩わすことなく自動的に浴槽洗浄を行うことがで
き、家事労働が軽減できる。また特に、浴槽１８の排水
口１９を利用して自動排水を実現し、洗浄アダプタ２０
を介して洗剤供給と排水を行うので、浴槽１８に貫通孔
２１を設けるのみの簡易な工事により浴槽洗浄装置を設
置できる。したがって、既設浴槽にも設置が可能とな
り、また洗浄装置本体２４を浴室外に設けるので浴槽空
間が圧迫されることがなく、美観が損なわれることもな
くなる。また、外部設置のため感電の不安がなく、絶縁
トランスや専用置き台が不要となり、低価格化が図れ
る。さらに、風呂蓋２８を通常の浴槽と同様に締めるこ
とが可能となり、湿度上昇による黴や微生物などの浴室
壁での繁殖を軽減できる。また、連通管３７を可撓性部
材から構成したので、浴槽１８の排水口１９の取付位置
ばらつきに容易に対応できる。

【００５７】なお、ここで用いる洗浄剤は例えばバスマ
ジックリン（登録商標）などの市販洗浄剤を随時補給し
て使用することができる。また、本実施例では、浴水に
洗浄剤を混合させて洗浄する形態を説明したが、給湯熱
源２５からの給湯水もしくは新鮮水に洗浄剤を混入して
洗浄することも可能である。

【００５８】（実施例２）図３は本発明の実施例２にお
ける浴槽洗浄装置の構成図を示す。同図において、５２
は洗浄剤タンク４５の上流側に設けられ、洗浄剤を供給
部４８に強制混入するポンプ手段である。その他の構成
は、図１に示した実施例１と同様であり、同一番号を付
して詳細な説明を省略する。

【００５９】本実施例では、ポンプ手段５２によって洗
浄剤を強制供給できるので、洗浄剤のみを浴槽内に噴霧
することができる。すなわち、洗浄剤と浴水もしくは新
鮮水の混合洗浄液でなく、高濃度の洗浄剤を浴槽１８お
よび浴槽壁２８に噴霧供給できるので、希釈された洗浄
液を用いるものに比較して洗浄効率が向上し、洗浄性能
が向上するとともに洗浄時間の短縮が図れる効果があ
る。

【００６０】（実施例３）図４は本発明の実施例３にお
ける浴槽洗浄装置の構成図を示す。同図において、５３
は電気分解により洗浄剤を生成する洗浄剤生成手段であ
り、新鮮水供給路４９から分岐して給水路５４が給水開
閉弁５５を介して設けられており、出口側は洗浄剤タン
ク４５の供給路と合流して供給部４８に連通している。

【００６１】図５に洗浄水生成手段５３の具体構成図を
示す。同図において、５６は給水路５４に連通した取水
部、５７は陽極、５８は陰極であり、その中央部には隔
膜５９が設けられており、取水部５４から開口６０を介
して電解槽６１に水が供給され、電気分解によって生成
された酸性水およびアルカリ水は、三方弁６２、６３を
経て択一的に供給部４８に供給される構成となってい
る。なお、供給部４８に供給されないどちらかの生成水
は廃棄路６４、６５から廃棄される。その他の構成は、
図１および図２に示した実施例１と同様であり、同一番
号を付して詳細な説明を省略する。

【００６２】以上の構成において、次に本実施例の動
作、作用について説明する。浴槽洗浄開始時は、図１に
示した実施例と同様に、制御手段５１が作動し、切換弁
４４が廃棄管４３側に流路切換されるとともに、循環手
段４１が起動され、廃棄管４３から、少なくとも洗浄ア
ダプタ２０の噴射ノズル２９が水面上に露出する水位ま
で強制排水される。その後、洗浄剤供給開閉弁４６が開
成されるとともに、循環手段４１が動作して所定時間洗
浄剤タンク４５から化学洗浄剤が浴槽１８および浴槽蓋
２８に噴霧される。そして、所定時間放置する。これに
より、洗浄剤の化学分解反応が十分に進行し、効果的に
浴槽１８に付着した汚れが分解される。その後、切換弁
４４が廃棄管４３側に切り換えられるとともに、循環手
段４１が再起動されて洗浄後の汚濁した浴水が排水され
る。

【００６３】排水が完了すると、次に予備洗浄工程が開
始される。すなわち、循環手段４１が停止した状態で、
新鮮水供給路４９の開閉弁５０が開成され、給湯熱源２
５から浴槽を劣化させない程度の高温水（例えば４５
℃）が往き管３９から噴射ノズル２９を通じて浴槽１８
に供給され、浴槽１８内の表面に残存する洗浄剤が洗い
流されて浴槽１８の底面に溜まり、所定時間経過後に循
環手段４１が動作して洗浄後の汚水が完全に外部に廃棄
される。

【００６４】予備洗浄動作が終了すると仕上げ洗浄工程
が開始される。すなわち、開閉弁５５が開成されて新鮮
水が給水路５４を経て取水部５６に供給され、電解槽６
１内に至る。ここで陽極５７と陰極５８に通電すると水
が電気分解されて、陽極５７側には酸性水、陰極５８側
にはアルカリ水が生成される。すなわち、電気分解によ
り陽極５７では水に含まれる水酸化物イオンＯＨ^-が消
費されて水素イオンＨ⁺の濃度が上昇することで酸性と
なり、陰極５８側では逆に水素イオンＨ⁺が消費されて
水素ガスが生成され、水素イオン濃度が低下してアルカ
リ性となる。なお隔膜５９は、イオン交換作用を有し、
電解時間に比例して各々酸性度、アルカリ度を効率的に
高めることができる。ここで、所定値以上の酸性水は殺
菌作用を有し、アルカリ水はタンパク質などの浴槽壁の
汚れ成分を分解する作用がある。

【００６５】生成された電解水のうち、まず陰極５８側
の強アルカリ水が供給部４８に供給されるように三方弁
６２、６３が制御される。なお、電気分解により同時に
酸性水とアルカリ水が生成されるため、酸性水は廃棄路
６４から廃棄される。そして、強アルカリ水が洗浄アダ
プタ２０の噴射ノズル２９から噴霧され、浴槽１８およ
び浴槽蓋２８が洗浄される。これにより、洗浄剤で完全
に分解されなかった浴槽１８および浴槽蓋２８の汚れが
洗浄され、洗浄度が向上する。

【００６６】このように、予備洗浄後にアルカリ水を噴
霧することでアルカリ水による汚れ分解洗浄作用をより
効果的に発揮できる。つまり、化学洗浄剤が残存した状
態でアルカリ水を噴霧すると、被洗浄面で化学洗浄剤と
アルカリ水が化学反応し、例えばアルカリ度が低下して
充分な洗浄効果が得られなくなる。予備洗浄により化学
洗浄剤を予め除去することで化学反応が防止され、効果
的な洗浄性能が得られる。

【００６７】次に再度新鮮水が浴槽内に噴霧されてアル
カリ水が洗い流され、最終工程である殺菌工程が開始さ
れる。すなわち洗浄剤生成手段５３が再度動作して電気
分解が行われ、強酸性水が供給部４８を経て浴槽内に噴
霧される。上記のように酸性水は殺菌作用を有するた
め、最終的に浴槽１８および浴槽蓋２８が殺菌され、細
菌や黴の繁殖が防止される。このことは特に、細菌や黴
が繁殖しやすい風呂蓋２８の清浄度維持に効果的であ
る。

【００６８】以上のように、本実施例によれば、水を電
気分解することで酸性水とアルカリ水を生成する洗浄剤
生成手段５３を洗浄剤タンク４５と併設し、これらの洗
浄剤の有する作用を組み合わせることで最も好適な洗浄
モードを実現でき、殺菌も含めたより高質な浴槽洗浄を
行うことができる。

【００６９】なお本実施例では、洗浄剤供給手段４２と
洗浄剤生成手段５３を併設し、化学洗浄剤と電気分解に
よって生成されるアルカリ水および酸性水を新鮮水によ
る洗浄を介在実施させながら順次使用して洗浄する形態
を説明したが、洗浄剤生成手段５３のみを設け、洗浄す
ることもできる。これによれば、洗浄剤の補給が不要と
なり、メンテフリーが実現できる。

【００７０】また、アルカリ水を用いることなく、殺菌
を目的として酸性水のみを利用することもできる。

【００７１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１に
係る浴槽洗浄装置によれば、浴槽の排水口を利用した排
水アダプタと洗浄アダプタを連通管で連通させることに
より自動排水を実現するとともに、浴槽および浴槽蓋に
洗剤噴霧を行うので、浴槽に貫通孔を設けるのみの簡易
な工事により浴槽洗浄装置を設置できる。したがって、
既設浴槽にも設置が可能な浴槽洗浄装置を提供できる。
また洗浄装置本体を浴室外に設けられるので浴槽空間の
美観が損なわれることもなく、感電の不安がないので絶
縁トランスが不要となり、また専用置き台が不要なので
低価格化が図れる。さらに、風呂蓋を通常の浴槽と同様
に締めることができるので、湿度上昇による黴や微生物
などの繁殖に伴う浴室壁の劣化を軽減できる。

【００７２】本発明の請求項２に係る浴槽洗浄装置によ
れば、排水アダプタに浴槽底面より低位置に底面を有す
る水溜凹部を設け、浴水排出口の開口端をこの水溜凹部
に臨設させたので、浴水を浴槽内に残留させることなく
完全に排水できる。

【００７３】本発明の請求項３に係る浴槽洗浄装置によ
れば、連通管を可撓性部材から構成したので浴槽の排水
口の取付位置ばらつきに対応できる。つまり、設置可能
な浴槽の種類が限定されることがない。

【００７４】本発明の請求項４に係る浴槽洗浄装置によ
れば、循環路によって洗浄アダプタの閉ループ回路を形
成し、その途中に循環手段を設けたので浴水の循環およ
び廃棄管を介して浴水の自動外部廃棄が可能となる。ま
た、往き管の途中に洗浄剤供給手段を設けたので、洗浄
剤を洗浄アダプタの噴射ノズルを介して自動的に浴槽に
噴霧できる。すなわち、制御手段によって自動的に浴槽
の洗浄および排水が可能となり、家事労働の軽減が図れ
る。

【００７５】本発明の請求項５に係る浴槽洗浄装置によ
れば、往き管の途中に新鮮水供給路を設けたので、洗浄
剤および浴水を利用して浴槽洗浄を実施した後に、新鮮
な水道水もしくは高温の給湯水によって仕上げ洗浄が可
能となり、浴槽洗浄の高質化が図れる。

【００７６】本発明の請求項６に係る浴槽洗浄装置によ
れば、洗浄剤供給手段を洗浄剤タンクと供給開閉弁と、
エジェクタ作用により洗浄剤を吸引混入する供給部から
構成したので、エジェクタ作用によって洗浄剤タンクの
洗浄剤が循環路に効率的に混入され、洗浄アダプタから
浴槽に高圧噴霧される。したがって、浴槽全面にほぼ均
一に洗浄剤を噴霧することが可能となり、洗浄性能が向
上する。

【００７７】本発明の請求項７に係る浴槽洗浄装置によ
れば、洗浄剤を強制供給するポンプ手段を設けたので、
洗浄剤のみを浴槽に噴霧することができる。したがっ
て、高濃度の洗浄剤を浴槽壁に供給できるので、洗浄性
能がさらに向上するとともに洗浄時間が短縮できる。

【００７８】本発明の請求項８に係る浴槽洗浄装置によ
れば、浴槽の洗浄剤を生成する洗浄剤生成手段を設けた
ので、洗浄剤の補給が不要となり、メンテフリーの浴槽
洗浄装置を提供できる。

【００７９】本発明の請求項９に係る浴槽洗浄装置によ
れば、電気分解により酸性水とアルカリ水を生成し、択
一的に浴槽壁に噴霧することで、例えば最初にアルカリ
水により汚れ成分を分解して洗浄した後に酸性水を噴霧
することで浴槽汚れ成分の分解と、細菌・黴などを抑制
でき、洗浄のさらなる高質化が図れる。

【００８０】本発明の請求項１０に係る浴槽洗浄装置に
よれば、洗浄剤タンクと、洗浄剤生成手段を併設したの
で、化学洗浄剤と酸性水あるいはアルカリ水を効果的に
組合せて洗浄することができる。よってより効果的に浴
槽洗浄が行え、防菌、防黴効果も得られる。

【００８１】本発明の請求項１１に係る浴槽洗浄装置に
よれば、化学洗浄剤噴霧後所定時間放置することで、化
学分解反応が十分に進行し、洗浄作用が効果的に発揮で
きる。また、その後浴槽水、新鮮水により洗浄剤を洗い
流し、さらに酸性水を噴霧することで残存化学洗浄剤と
酸性水との化学反応を防止するので酸性水の殺菌効果を
有効に発揮できる。これにより、高い殺菌効果が得られ
る。このことは特に、細菌、黴が繁殖しやすい風呂蓋の
洗浄に効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す浴槽洗浄装置の構成
図

【図２】同第１実施例の要部拡大断面図

【図３】同第２実施例を示す浴槽洗浄装置の構成図

【図４】同第３実施例を示す浴槽洗浄装置の構成図

【図５】同第３実施例における要部拡大図

【図６】従来例を示す浴槽洗浄装置の構成図

【符号の説明】

１８ 浴槽 １９ 排水口 ２０ 洗浄アダプタ ２１ 貫通孔 ２３ 排水アダプタ ２７ 洗浄剤流入路 ２８ 風呂蓋 ２９ 噴射ノズル ３０ 浴水流入口 ３１ 浴水排出路 ３２ 浴水吸引口 ３３ 浴水排出口 ３５ 水溜凹部 ３６ 開口端 ３７ 連通管 ３８ 戻り管 ３９ 往き管 ４０ 循環路 ４１ 循環手段 ４２ 洗浄剤供給手段 ４３ 廃棄管 ４４ 切換弁 ４５ 洗浄剤タンク ４６、５０ 開閉弁 ４８ 供給部 ４９ 新鮮水供給路 ５１ 制御手段 ５２ ポンプ手段 ５３ 洗浄水生成手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国本 啓次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 河合 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 桶田 岳見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽壁面に貫通孔を介して水密的に装着さ
   れ、洗浄剤流入路と洗浄剤を浴槽壁面および浴槽蓋の少
   なくとも一方に向けて噴霧する噴射ノズルと浴水流入口
   および浴水排水路を有する洗浄アダプタと、浴槽面に設
   けられた排水口に着脱自在に水密嵌合され、浴水吸引口
   と浴水排出口を設けた排水アダプタを有するとともに、
   前記洗浄アダプタの浴水流入口と排水アダプタの浴水排
   出口を連通管により連通させた浴槽洗浄装置。
2. 【請求項２】排水アダプタに水溜凹部を設け、前記水溜
   凹部は、浴槽底面よりも低い位置に底面を有するととも
   に、浴水排出口の開口端を前記水溜凹部に臨設した請求
   項１記載の浴槽洗浄装置。
3. 【請求項３】洗浄アダプタの浴水流入口と排水アダプタ
   を連通する連通管の少なくとも一部を伸縮自在の可撓性
   連通管により連通した請求項１または２記載の浴槽洗浄
   装置。
4. 【請求項４】洗浄アダプタの浴水排出路に連通する戻り
   管と、洗浄剤流入路に連通する往き管とからなる循環路
   と、浴水の循環手段と、前記往き管の途中に設けられた
   洗浄剤供給手段と、浴水を排出する廃棄管と、廃棄管へ
   の流路を切換る切換弁を有するとともに、これらの部材
   を制御する制御手段を設けた請求項１ないし３のいずれ
   か１項記載の浴槽洗浄装置。
5. 【請求項５】往き管の途中に水道水もしくは給湯水を供
   給可能な新鮮水供給路を設けた請求項４記載の浴槽洗浄
   装置。
6. 【請求項６】洗浄剤供給手段は、洗浄剤タンクと供給開
   閉弁と、エジェクタ作用により洗浄剤を吸引混入する供
   給部から構成した請求項４または５記載の浴槽洗浄装
   置。
7. 【請求項７】洗浄剤供給手段は、洗浄剤タンクと、洗浄
   剤の供給部と、洗浄剤を強制供給するポンプ手段から構
   成した請求項４または５記載の浴槽洗浄装置。
8. 【請求項８】洗浄剤供給手段は、洗浄剤生成手段と、洗
   浄剤供給部から構成した請求項４または５記載の浴槽洗
   浄装置。
9. 【請求項９】洗浄剤生成手段は、水を電気分解すること
   で酸性水とアルカリ水を生成する電解手段から構成し、
   前記酸性水もしくはアルカリ水を択一的に供給部に供給
   可能とした請求項４、５または８記載の浴槽洗浄装置。
10. 【請求項１０】洗浄剤供給手段は、洗浄剤タンクと、洗
    浄剤生成手段を有し、これらの異種洗浄剤を択一的に、
    もしくは混合して供給部に供給する請求項４ないし９の
    いずれか１項記載の浴槽洗浄装置。
11. 【請求項１１】洗浄剤タンクの洗浄剤を浴槽壁および浴
    槽蓋の少なくとも一方に噴霧した所定時間後に洗浄剤を
    水により洗浄し、その後洗浄剤生成手段の電解手段で生
    成した酸性水を前記浴槽壁および浴槽蓋に噴霧する請求
    項１０記載の浴槽洗浄装置。
12. 【請求項１２】請求項１ないし１１記載の浴槽洗浄装置
    を用いた給湯風呂装置。