JP3495632B2 - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JP3495632B2 JP03881899A JP3881899A JP3495632B2 JP 3495632 B2 JP3495632 B2 JP 3495632B2 JP 03881899 A JP03881899 A JP 03881899A JP 3881899 A JP3881899 A JP 3881899A JP 3495632 B2 JP3495632 B2 JP 3495632B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食器や、試験管と
いった試験器具等の被洗物の洗浄、すすぎ等を行う洗浄
機に関する。特に、強酸性水や強アルカリ性水である電
解水を用いて洗浄する洗浄機に関する。 【0002】 【従来の技術】電解水を利用する洗浄機は、電解水生成
装置で電解水を生成し、生成された電解水を洗浄室内で
被洗物に噴射したりして、洗浄を行うようになっている
(例えば、特開平6−296572号公報参照)。この
ような洗浄機では、強アルカリ性水による高い洗浄能力
や強酸性水による高い除菌能力を得ることができ、その
結果、洗剤を用いないようにすることができる。洗剤
は、通常、洗浄にかかるランニングコストの大きな割合
を占めていることから、洗剤に代えて電解水を利用する
ことで、ランニングコストを低減することが可能とな
る。また、洗浄後に洗剤を排出せずに済むので、自然環
境にとっても好ましい。 【0003】上述の電解水生成装置は、例えば、一対の
電極を内部に有する電解槽内に、所定の濃度の食塩水を
貯めておき、各電極に互いに逆極性の電圧を印加するこ
とにより、貯められた水を酸性水およびアルカリ性水に
電気分解している。酸性水およびアルカリ性水は、電解
槽内で隔壁により区別されて貯められ、それぞれ異なる
経路を通じて洗浄用に取り出されるようになっている。
例えば、酸性水は、陽電極が設けられている電解槽内の
一区画に生成され、この一区画からの配管を通ってポン
プ等によりくみ出される。上述の一区画や配管、ポンプ
は酸性水だけを貯めたり通したりするようになってい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、配
管やポンプには、ゴム製部材がパッキン等のシール部材
として使用され、また、配管自身として使用されている
場合もある。これらのゴム製部材は、上述のような電解
水を利用する洗浄機の配管等で使用されていると、腐食
することがある。というのは、電解水は、強酸性や強ア
ルカリ性であるので、ゴム製部材に付着したままになっ
ていると、ゴム製部材が腐食してしまうのである。この
ような腐食を防止するべく、ゴム製部材に代えて、電解
水に対して耐蝕性のある部材を利用することも考えられ
るが、このような部材は、一般的に高価である。 【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、電解水による部材の腐食を安価に防止しつ
つ、電解水を利用できる洗浄機を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の洗浄機
は、室内に水を供給するための給水路、室内の水を排出
するための排水路、および室内に供給された水を用いて
被洗物を洗浄する洗浄機構が設けられている洗浄室と、
水を貯めるタンク、およびこのタンクに貯められた水を
電解水に電気分解するためにタンク内に設けられた電気
分解装置を有する電解水生成装置と、タンク内の水を洗
浄室へ供給するための通水路と、給水路とタンクとの間
に接続された分岐水路と、を備え、 タンク内にある電解
水が全て洗浄に使用されたあとであって、すすぎ水が給
水路を通じて洗浄室へ供給される期間において、給水路
を通る水が分岐水路へ導かれ、タンク内へ入り、タンク
内の電気分解装置を洗い、タンク内から流出して通水路
を洗いながら流れて洗浄室に至り、この洗浄室の底部に
溜まるタンク洗浄処理を行い、次に、タンク洗浄処理で
利用済みの水をすすぎに再利用するすすぎ処理を行う、
ことを特徴とする。 【0007】この構成によれば、水は、給水路から分岐
水路を通りタンクへ入り、タンク内の電気分解装置を洗
い、また、通水路を洗いながら流れて洗浄室へ至る。そ
の間、水は電気分解装置や通水路に付着している電解水
を洗い流すので、電気分解装置や通水路に、例えばシー
ル部材やパッキン等のゴム製部材が用いられる場合に、
このゴム製部材の腐食を防止することができる。また、
同時に水は電気分解装置に生じるカルシウム等のスケー
ルを洗い流して除去することができる。 【0008】また、電気分解装置を洗うために、電解水
生成装置へ水を供給するための構成を利用できるので、
構成が複雑化することを防止できる。さらに、電解水を
全て利用した後すぐに、給水路からの水で電気分解装置
および通水路を洗えるので、上述したスケールを容易に
洗い落とせて確実に除去でき、また、ゴムパッキン等の
腐食も確実に防止することができる。 また、電気分解装
置および通水路を洗った後の水を、すすぎに利用できる
ので、水が無駄にならない。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第
1の実施形態を示す洗浄機の概略構成の側面断面図であ
る。洗浄機1は、被洗物(図1にWで図示)としての食
器や、試験管、ビーカ、フラスコ等の試験器具を洗浄水
を用いて洗浄するためのものである。洗浄機1では、洗
浄水は、外部から供給された水道水をそのままの状態、
例えば常温で中性の状態で用いたり、温度を高めて用い
たり、また、電気分解することにより強酸性の状態や強
アルカリ性の状態にして用いられる。 【0015】洗浄機1は、被洗物を内部で洗浄するため
の洗浄室3と、洗浄室3内に洗浄水をそのまま供給する
ための給水路4と、洗浄室3内に供給する洗浄水を電気
分解するための電解水生成装置5とを有している。電解
水生成装置5と洗浄室3とは、通水路6を介して接続さ
れている。給水路4は、管41、この管41に設けられ
た電磁弁からなる給水弁42等を有している。給水路4
の管41の一端が洗浄室3に接続され、管41の他端
は、水道等の外部の給水設備(図示せず)へ接続されて
いる。給水路4は、洗浄水として水道水を洗浄室3内に
供給することができる。 【0016】洗浄室3は、キャビネット2内に配置さ
れ、中空の箱状に形成されている。洗浄室3には、開閉
扉21が設けられ、この開閉扉21を開けて被洗物を出
し入れする。開閉扉21が閉じられると、洗浄水が洗浄
室3の内部から外部に漏れないようになっている。洗浄
室3の底部31は容器状に形成され、内部には、給水路
4や通水路6からの洗浄水を所定水位Hまで貯めること
ができる。 【0017】洗浄室3には、被洗物を保持する保持部材
として被洗物を載置する網状ラック32と、保持された
被洗物を洗浄するためのアーム形のノズル34等を含む
洗浄機構33と、洗浄室3の底部31から洗浄水を排出
するために排水管71や排水ポンプ72等を有する排水
路7とが設けられている。洗浄機構33は、洗浄室3の
底部31とノズル34とをつなぐ管35、この管35に
設けられて洗浄水を圧送する洗浄ポンプ36と、圧送さ
れた洗浄水を噴射する上述のノズル34とを有してい
る。ノズル34には、複数の噴射口34aが設けられ、
ここからラック32に載置されている被洗物に向けて洗
浄水を噴射する。また、ノズル34は、鉛直軸(図示せ
ず)の回りに回動自在に支持され、洗浄水が噴射される
ときの反動により回転できるようになっている。 【0018】洗浄ポンプ36が運転されると、洗浄水
は、洗浄室3の底部31から管35を通じてノズル34
に圧送される。そして、ノズル34は回転しながら、洗
浄水を被洗物に吹きつけて、被洗物をむらなく洗浄する
ことができる。洗浄水は、被洗物から洗浄室3の底部3
1に落下し、循環しながら、被洗物を洗浄する。また、
洗浄室3内の水位Hよりも低い位置には、ヒータ10が
設けられ、洗浄室3内の洗浄水の温度を上昇させること
ができる。また、ヒータ10により周囲の空気の温度を
上昇させ、ファンモータ12により送風ファン11を運
転すると、温風で被洗物を乾燥させることができる。ま
た、洗浄後の洗浄水は、洗浄室3の底部31から、排水
路7を通じて機外へ排水される。 【0019】電解水生成装置5は、公知の構成を利用す
ることができる。例えば、電解水生成装置5は、洗浄水
を貯めるタンク50、このタンク50に貯められた洗浄
水を電気分解により酸性水とアルカリ性水とに分解する
電気分解装置52、および分解された酸性水とアルカリ
性水とをタンク50内で区別する仕切り手段としてのイ
オン交換膜等の隔膜51を有している。タンク50に
は、給水路4の管41から分岐してタンク50の内部に
水道水を導くための管81やこの管81を開閉する電磁
弁82等を含む分岐水路8と、上述の通水路6とが接続
されている。 【0020】タンク50には、内部を開けることができ
るように蓋(図示せず)が設けられている。タンク50
の内部は、隔膜51により2つの室50a,50bに仕
切られている。各室50a,50bは、分岐水路8から
水をそれぞれ供給されるようになっている。また、水が
貯められる水位よりも低いタンク50内の位置であっ
て、一方の室50aには第1電極53が、他方の室50
bには第2電極54が配置されている。これらの一対の
電極53,54は、電源55(図2参照)に接続され
て、互いに逆極性となる所定の直流電圧を印加される。
これらは上述の電気分解装置52を構成している。 【0021】電解水を生成する際には、タンク50内に
所定量の食塩と、分岐水路8からの洗浄水とが供給さ
れ、所定の濃度の食塩水が貯められる。この食塩水が電
気分解される。電極53を陽電極とし電極54を陰電極
とする状態で、一対の電極53,54間に所定の直流電
圧が所定時間で印加されると、陽電極側となる一方の室
50aでは洗浄水は、例えばpH2〜3の強酸性水とな
り、陰電極側となる他方の室50bでは洗浄水はpH11
〜12の強アルカリ性水となる。 【0022】通水路6は、タンク50の各室50a,5
0bと洗浄室3とを接続する管61を有している。管6
1の一端は洗浄室3につながり、管61の他端は、分岐
してタンク50の各室50a,50bの底部にそれぞれ
つながる。室50aにつながり分岐した管61の部分に
は、電磁弁63が設けられている。また、室50bにつ
ながり分岐した管61の部分には、電磁弁64が設けら
れている。電磁弁63,64を開閉することで、タンク
50の各室50a,50bから択一的に洗浄水を流出さ
せることができる。 【0023】洗浄機1は、上述の各部を動作させる制御
手段としての処理を行うための制御部13を有してい
る。制御部13は、図2のブロック図に示すように、制
御中枢としてのマイクロコンピュータ(CPU)、プロ
グラム等を記憶するROMやRAM等を有している。C
PUがプログラムに応じて各部を制御する。制御部13
には、指令等を与えるためのコース選択キー14aやス
タートキー14b等の操作キーが接続され、洗浄水の温
度を制御するための温度センサ15が接続されている。
また、制御部13には、駆動回路13aを介して、上述
の各弁42,63,64,82、各ポンプ36,72、
送風ファン11、ヒータ10、電気分解用電源55等が
制御可能に接続されている。 【0024】洗浄機1では、水道水および必要に応じて
投入される洗剤を用いて洗浄する通常コースと、水道水
を電解水生成装置5で電解水にした後に洗浄室3に導入
して洗浄する除菌コースとの何れかを、選択して運転す
ることができる。以下、本発明の特徴である除菌コース
の手順を中心に図3のフローチャートを参照して説明す
る。 【0025】まず、除菌コースが、コース選択キー14
aにより選択され、スタートキー14bにより開始され
ると(ステップS1)、まず、電解水生成処理が行われ
る(ステップS2)。ここでは、電磁弁82が開き、給
水路4からの水道水が分岐水路8を通じて電解水生成装
置5に供給される。電解水生成装置5で所定時間の間、
電気分解が行われ、洗浄水は上述したような強酸性水と
強アルカリ性水とに分解される。 【0026】次に、除菌洗浄処理が行われる(ステップ
S3)。これは、電磁弁63が開かれ、通水路6を通じ
て洗浄室3へタンク50内の酸性水が供給される。洗浄
機構33が動作され、酸性水による除菌作用を伴った洗
浄が行われる。洗浄後、排水路7により排水が行われ
る。なお、除菌洗浄処理に先立って、給水路4から水道
水を利用して、洗浄機構33を動作させて予備洗浄を行
ってもよい。 【0027】次に、アルカリ性水を用いた本洗浄処理が
行われる(ステップS4)。この本洗浄処理では、電磁
弁64が開かれ、通水路6を通じて洗浄室3へタンク5
0内のアルカリ性水が供給され、ヒータ10を動作させ
つつ、洗浄機構33が動作され、温度が高いアルカリ性
水による洗浄が行われる。洗浄後、排水路7により排水
が行われる。 【0028】ところで、ステップS3の除菌洗浄処理や
ステップS4の本洗浄処理では、電解水は、全て利用さ
れ、タンク50内には残らないようにされている。しか
しながら、タンク50内面、電極53、54、通水路6
の管61の内面等には、微量の電解水が付着しているこ
とも想定される。電解水が付着したままになっている
と、付着している部分に腐食が生じることがある。特
に、ゴム製部材は腐食し易く好ましくない。そこで、本
実施の形態では、付着している電解水を次のようにして
洗い流すようにしている。 【0029】すなわち、電解水生成装置5のタンク50
内部等を洗うタンク洗浄処理(ステップS5)が行われ
る。すなわち、電磁弁82が開き、給水路4からの水道
水が分岐水路8を通じて電解水生成装置5のタンク50
の各室50a,50bにそれぞれ供給される。また、電
磁弁63,64はともに開かれており、電極53,54
には、電圧は印加されていない。 【0030】タンク洗浄処理は、所定時間行われ、その
間、水道水は給水路4からタンク50内に供給される。
水は、タンク内に流入することにより、タンク50内面
や各電極53,54を洗い、タンク50内から流出し
て、通水路6の内部を洗いながら流れて洗浄室3へ至
り、その底部31に溜まる。ここで、上述の所定時間
は、タンク50内に流入する水が、電極53,54を十
分に洗い、スケールを洗い落としたり、内面に付着して
いる電解水を洗い流すことのことのできるような時間に
設定されている。なお、電磁弁82が開いている間、水
がタンク50内に所定量の水が貯められるように、電磁
弁63,64を閉じていてもよく、この場合には、水が
流入するだけではその水で洗われ難いようなタンク50
の内部をも、水が溜まることで洗うことができる。 【0031】次に、すすぎが行われるすすぎ処理が実行
される(ステップS6)。すなわち、ステップS5でタ
ンク50から供給された洗浄水が底部31に貯められて
いる状態で、給水弁42が開かれ、水道水が給水路4を
通じて洗浄室3内に所定水位まで供給される。その後、
洗浄機構33が動作される。このとき、ヒータ10を動
作させて、水温を高めてもよい。すすぎ後、水は排水さ
れる。 【0032】次に、乾燥処理が行われる(ステップS
7)。すなわち、ヒータ10、送風ファン11を動作さ
せて、温風で被洗物を所定時間、乾燥させる。このよう
に本実施の形態によれば、ステップS5のタンク洗浄処
理により、タンク50や通水路6の内部の各部は水道水
で洗われるので、万一それまでに各部に電解水が付着し
ていたとしても、その電解水が除去される結果、電解水
がパッキンやシール部材等のゴム製部材を腐食させるこ
とを防止でき、また、陰電極に生じるカルシウム等のス
ケールも除去することができる。 【0033】また、電極を洗うために、電解水生成装置
5へ水を供給するための構成である分岐水路8を利用で
きるので、構成が複雑化することを防止できる。また、
タンク洗浄処理は、タンク50内にある電解水が全て洗
浄に使用された後であって、給水路4からすすぎ水が洗
浄室3へ供給される前の期間に実施されている。これに
より、電解水を全て利用した後すぐに、給水路4からの
水で電極や通水路6等の各部を効果的に洗えるので、ス
ケールを確実に除去でき、また、ゴム製部材等の腐食も
確実に防止することができる。 【0034】また、タンク洗浄処理で利用済みの水を、
ステップS6のすすぎに再利用し、しかも、利用済みの
水を、給水路4から水道水を供給する前に供給してい
る。これにより、上述した利用済の水も、水道水もとも
に無駄なく利用することができる。また、タンク洗浄処
理では、通水路6を水道水で洗い流すので、仮に通水路
6に水が溜まるような場合があったとしても、水道水が
溜まることとなる結果、電解水が溜まる場合に比べて格
段に腐食し難く、問題ない。 【0035】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、電源55の構成が第1の実施の
形態のものと異なる。すなわち、電源55は、各電極5
3,54に印加される+および−の何れかの極性の電圧
を切換可能に構成されており、電極53を陽電極とし電
極54を陰電極とする正状態と、電極53を陰電極とし
電極54を陽電極とする逆状態とを切り換えることがで
きる。 【0036】また、制御部13のRAMには、一対の電
極53,54の印加電圧極性を示す極性フラグが設定さ
れている。次に、本実施の形態の制御内容を、図4のフ
ローチャートを参照しながら、説明する。なお、本実施
の形態も、除菌コースで行われる。除菌コースが開始さ
れると(ステップS11)、まず、制御部13は、極性
フラグの内容に基づき、電極53,54に印加する電圧
極性を、上述の正状態または負状態の何れかに設定する
(ステップS12)。そして、電解水生成処理が行われ
る(ステップS13)。ここでは、ステップS12で設
定された電圧極性で、電解水生成装置5において、上述
のステップS2と同様にして食塩水が電気分解される。 【0037】例えば、ステップS12で一対の電極が正
状態とされると、電極53に酸性水が、電極54にアル
カリ性水が生成される。次に、タンク50内の電解水を
通水路6を通じて洗浄室3へ供給して洗浄機構33を動
作させて電解水による洗浄を行わせる洗浄処理(ステッ
プS14〜15)が行われる。すなわち、ステップS3
と同様の除菌洗浄処理(ステップS14)、次いで、ス
テップS4と同様の本洗浄処理(ステップS15)が順
に行われる。本洗浄処理が終わると、タンク50内は空
になっている。次に、すすぎ処理が行われる(ステップ
S16)。このすすぎ処理は、ステップS5とほぼ同様
に行われ、給水路4からの水だけで所定水位まで給水さ
れる点だけが異なる。そして、ステップS7と同様の乾
燥処理が行われる(ステップS17)。 【0038】次に、ステップS18では、洗浄回数が予
め定める所定の回数に達しているか否かが判断される。
所定の回数に達していると(ステップS18でYE
S)、切換処理が行われる(ステップS19)。ここ
で、1回の洗浄は、電解水の生成に始まり、タンク50
内の電解水が使い果たされるまでの期間を含み、電解水
が使い果たされることで1回がカウントされるものであ
る。また、所定の回数は以下のように設定されている。
すなわち、この所定の回数が計数されるまでに通常経過
すると想定される時間であれば、電解水が付着していて
もゴム製部材の腐食はほとんど問題ない程度となるよう
に設定されている。 【0039】切換処理では、極性フラグの内容が、それ
までの内容と逆の内容に書き換えられる。これにより、
次回の洗浄時に、電解水が生成されるときには、電解水
生成装置5の一対の電極の印加電圧の極性は、前回の洗
浄時と逆になる。また、切換処理が行われない場合に
は、極性フラグの内容はそのままで維持される。 【0040】切換処理が実行されると、次回の洗浄時に
電解水を生成する際には、上述のステップS12での説
明と逆の状態にされる。例えば、一対の電極が逆状態と
されて、電極54に酸性水が、電極53にアルカリ性水
が生成される。そして、電解水に応じた洗浄、すすぎが
行われることとなる。なお、ステップS18の所定の回
数は、1回でもよいし、2回以上の複数回としてもよ
い。 【0041】このように本実施の形態によれば、切換処
理の前後で、各電極での電解水について、酸性とアルカ
リ性とが逆になるので、万一各電極や通水路6に切換処
理前の電解水が付着したままになっているとしても、切
換処理後の電解水により中和される。その結果、例えば
パッキン等のゴム製部材が、酸性およびアルカリ性の何
れか一方の水だけに常に触れている場合に比べて腐食し
難くなる。 【0042】また、電解水を中和できるので、陰電極が
アルカリ性の水だけに常に触れている場合に比べて、カ
ルシウム等のスケールが生じ難くすることができる。し
かも、腐食の防止やスケール付着の防止のためには、電
極の極性を切り換えればよく、構成の複雑化を防止でき
る。また、切換処理が複数回の所定回数の洗浄ごとに行
われる場合には、所定回数の洗浄ごとに電極の極性を自
動的に確実に切り換えて付着した電解水を中和できるの
で、パッキン等のゴム製部材の腐食や電極へのスケール
の付着を確実に防止することができる。 【0043】特に、切換処理を一回洗浄するごとに毎回
行う場合には、電解水を中和する頻度を高くすることで
きるので、例えば、通水路6やタンク50内に電解水が
溜まるような部分がある場合にも、ゴム製部材の腐食を
確実に防止することができる。また、電極へのスケール
の付着もより一層確実に防止することができる。また、
本発明によれば、電解水生成装置5や通水路6におい
て、ゴム製部材の腐食を防止できるので、この腐食の虞
がある部位に、耐蝕性が高くて高価な部材を利用せずに
済み、耐蝕性は高くなくとも安価なゴム製部材を利用す
ることができる。また、上述の部位に、耐蝕性のある部
材を利用する場合には、より一層耐蝕性を高めることが
できる。 【0044】上述の部位としては、電解水の水路に臨ん
でこの水路を区画する部材、例えば、管61、管61と
タンク50との接続部をシールするパッキン、管61と
洗浄室3との接続部をシールするパッキン、管61と各
電磁弁63,64との接続部をシールするパッキン、お
よび各電磁弁63,64の弁体を例示できる。特に、各
電磁弁63,64の弁体がゴム製部材からなる場合に本
発明は好ましい。というのは、従来、ゴム製の弁体が腐
食すると、開閉動作に支障が生じ、通水路6を確実に閉
じることができなくなり故障する虞や、電磁弁の外へ水
漏れする虞があった。これに対して、本発明では、各弁
体の腐食が防止されるので、故障や水漏れの虞はない。 【0045】また、通水路6の管61の少なくとも一部
が、ゴム製部材からなる場合にも本発明は好ましい。と
いうのは、従来、管61のゴム製部材からなる部分が腐
食すると、亀裂が生じ、管外へ水漏れする虞があった。
これに対して、本発明では、管61の腐食が防止される
ので、水漏れの虞はない。また、管61とタンク50と
の接続部のパッキン、管61と洗浄室3との接続部のパ
ッキン、管61と各電磁弁63,64との接続部のパッ
キン等の各シール部材が、ゴム製部材からなる場合に
も、本発明は好ましい。というのは、従来、各シール部
材が腐食すると、各接続部から水路外へ水漏れする虞が
あった。これに対して、本発明では、腐食は防止され、
水漏れの虞はない。 【0046】また、通水路6が、ポンプを有し、このポ
ンプにより水を流通させるものである場合にも、ゴム製
部材の腐食防止の効果を同様に得ることができる。特
に、通水路6のポンプが、いわゆる、液体用小形ローリ
ングポンプ等のダイヤフラムにより水を送るタイプのも
のである場合に好ましい。上述のポンプは、可撓性のダ
イヤフラムを水路に臨ませ、モータにより回転するカム
によってダイヤフラムが進退して水を送るものである。
ダイヤフラムは、通常、ゴム製部材からなり、しかも撓
みつつ進退することから、電解水を送るために用いる
と、ダイヤフラムが腐食し易く、その結果、ポンプとし
て機能しなくなる虞や、ポンプ外部への水漏れの虞があ
った。これに対して、本発明では、ダイヤフラムの腐食
が防止されるので、上述の虞はない。また、上述のロー
リングポンプ等のタイプ以外のポンプであっても、通
常、内部のシール部材等にゴム製部材を利用しているの
で、その腐食防止の効果を得ることができる。 【0047】また、電解水生成装置5の陰電極に生じる
カルシウム等のスケールも容易に除去することができる
ので、スケールにより電解電圧や電解電流が変化するこ
とに起因して、所要の電解水が得られなくなる虞や、電
解水生成装置5が破損する虞も防止することができる。
また、電解水による腐食については、ゴム製部材に限ら
ず、他の部材に対しても同様に効果的である。その結
果、電解水生成装置5や通水路6に利用される素材を、
高い耐蝕性で高価な素材とせずに済み、汎用で安価な素
材を利用でき、電解水を利用できる安価な洗浄機を実現
することができる。 【0048】また、上述の実施の形態では、電解水生成
装置5は、電解槽としてのタンク50内に貯めた食塩水
を電気分解して、電解水をタンク50内に得るものであ
ったが、この構成であれば、構造を簡素化するのに好ま
しい。なお、上述の第1の実施の形態と、第2の実施の
形態とを同時に実施してもよい。例えば、第2の実施の
形態の洗浄機の構成で、図4のフローチャートのステッ
プS15の後で、図3で説明したステップS5の内容を
行い、次に、ステップS16に代えてステップS6のす
すぎを行えばよい。この場合には、より一層確実にゴム
製部材等の腐食を防止することができる。 【0049】また、洗浄室3や洗浄機構33の構成は、
上述の構成に限定されない。例えば、洗浄室3内に固定
された噴射口を有してもよいし、洗浄室3内に溜めた洗
浄水内に被洗物を浸漬して洗浄する構成を有してもよ
く、要は、洗浄機構33により洗浄室3内で被洗物を洗
浄できる構成であればよい。また、洗浄機は、器具洗浄
機とされていたが、主に食器を洗うための食器洗い機と
して構成してもよい。 【0050】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。 【0051】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電気分
解装置や通水路に用いられる、例えばゴム製部材の、電
解水による腐食を防止できるので、安価なゴム性部材を
利用することができ、しかも、構造の複雑化や電極への
スケールの付着も防止することができる。 【0052】また、電解水を全て利用した後すぐに電気
分解装置および通水路を洗うので、ゴムパッキン等の腐
食やスケールの付着を確実に防止することができて、し
かも、このための水をすすぎに無駄なく利用できる。 【0053】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態である洗浄機の概略構
成断面図である。 【図2】図1の洗浄機の制御部のブロック図である。 【図3】図1の洗浄機の制御内容を示すフローチャート
である。 【図4】本発明の第2の実施形態における制御内容を示
すフローチャートである。 【符号の説明】 1 洗浄機 3 洗浄室 4 給水路 5 電解水生成装置 6 通水路 7 排水路 8 分岐水路 13 制御部 33 洗浄機構 50 タンク 52 電気分解装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 保 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−94507(JP,A) 特開 平10−57297(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 室内に水を供給するための給水路、室内
    の水を排出するための排水路、および室内に供給された
    水を用いて被洗物を洗浄する洗浄機構が設けられている
    洗浄室と、 水を貯めるタンク、およびこのタンクに貯められた水を
    電解水に電気分解するためにタンク内に設けられた電気
    分解装置を有する電解水生成装置と、 タンク内の水を洗浄室へ供給するための通水路と、 給水路とタンクとの間に接続された分岐水路と、を備
    え、 タンク内にある電解水が全て洗浄に使用されたあとであ
    って、すすぎ水が給水路を通じて洗浄室へ供給される期
    間において、給水路を通る水が分岐水路へ導かれ、タン
    ク内へ入り、タンク内の電気分解装置を洗い、タンク内
    から流出して通水路を洗いながら流れて洗浄室に至り、
    この洗浄室の底部に溜まるタンク洗浄処理を行い、次
    に、タンク洗浄処理で利用済みの水をすすぎに再利用す
    るすすぎ処理を行う、 ことを特徴とする洗浄機。
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