JP2000297702A - 膜型気化器の燃料蒸気排出構造 - Google Patents

膜型気化器の燃料蒸気排出構造

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JP2000297702A
JP2000297702A JP11105657A JP10565799A JP2000297702A JP 2000297702 A JP2000297702 A JP 2000297702A JP 11105657 A JP11105657 A JP 11105657A JP 10565799 A JP10565799 A JP 10565799A JP 2000297702 A JP2000297702 A JP 2000297702A
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chamber
membrane
pump
engine
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Masao Suzuki
雅夫 鈴木
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Nippon Walbro KK
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Nippon Walbro KK
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M17/00Carburettors having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of preceding main groups F02M1/00 - F02M15/00
    • F02M17/02Floatless carburettors
    • F02M17/04Floatless carburettors having fuel inlet valve controlled by diaphragm
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の運転中でも燃料槽から膜型燃料ポンプ
と流入弁を経て定圧燃料室へ至る燃料通路の燃料蒸気を
常に燃料槽へ排出するようにする。 【解決手段】 機関の吸気の脈動圧により駆動される膜
型燃料ポンプAにより、燃料槽80の燃料を流入弁22
を経て定圧燃料室30へ供給し、かつ定圧燃料室30か
ら燃料ノズル16を経て吸気路へ供給する。機関の吸気
の脈動圧により駆動される膜型パージポンプBを設け
る。定圧燃料室30の天壁の燃料ノズル16の入口26
よりも上位の部分に、複数の蒸気溜室62a〜62cを
配設する。蒸気溜室62a〜62cの燃料蒸気を膜型パ
ージポンプBにより燃料槽80へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機、送風機な
どの携帯作業機に搭載される内燃機関のための膜型気化
器、特に定圧燃料室の燃料蒸気や空気を効果的に燃料槽
へ排出し、常に安定した燃料量が機関へ供給されるよう
にした、膜型気化器の燃料供給機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】携帯作業機に搭載される機関は小形化と
高速回転化に伴い機関の振動が大きくなり、機関の運転
中の熱や振動により、膜型気化器だけでなく燃料槽から
膜型気化器へ至る燃料経路に燃料蒸気が発生し、連続的
な希薄異状燃焼が生じ、機関回転数の不調や機関の焼付
きなどを起すことがある。
【0003】つまり、膜型気化器は機関の全方向の姿勢
変化に対して運転を継続できるように、膜型気化器の燃
料供給機構はゴムなどの弾性膜(ダイヤフラム)により
区画された定圧燃料室を備えており、燃料槽から膜型燃
料ポンプ、定圧燃料室、燃料ノズルを経て吸気路へ至る
燃料通路ないし燃料系統は、途中にエアベントなどがな
く完全に密閉されている。燃料としてのガソリンは、燃
料槽から膜型燃料ポンプ、定圧燃料室、燃料通路、燃料
ノズルを経て吸気路へ流れる間に、機関の熱や振動を受
けて気化し、燃料蒸気として定圧燃料室や燃料通路に停
滞する。
【0004】燃料系統に発生した燃料蒸気は、燃料系統
が密閉構造になつていることから、最終的には燃料ノズ
ルを経て吸気路へ供給されなければならないが、燃料蒸
気の発生量が多くなると、機関の加速運転や機関の傾斜
運転時(姿勢変化時)、燃料蒸気だけが燃料ノズルへ供
給されることがある。つまり、機関への燃料の供給が一
時的に途切れ、機関回転数が急に低下したり機関が停止
することがある。機関が一旦停止すると、機関の再始動
の際にも燃料蒸気だけが吸気路へ供給される状態が続
き、機関の始動性が著しく損なわれる。上述したような
機関の不具合は、特に夏の炎天下での高負荷運転中に起
こりやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関の運転中でも燃料槽から膜型燃料ポン
プと流入弁を経て定圧燃料室へ至る燃料通路の燃料蒸気
を常に燃料槽へ排出するようにした、膜型気化器の燃料
蒸気排出機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は機関の吸気の脈動圧により駆動され
る膜型燃料ポンプにより、燃料槽の燃料が流入弁を経て
定圧燃料室へ供給され、定圧燃料室から燃料ノズルを経
て吸気路へ供給される膜型気化器において、機関の吸気
の脈動圧により駆動される膜型パージポンプを設け、定
圧燃料室の天壁の前記燃料ノズルの入口よりも上位の部
分に複数の燃料蒸気溜室を配設し、該燃料蒸気溜室の燃
料蒸気を前記膜型パージポンプにより吸引して燃料槽へ
排出することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では定圧燃料室や燃料供給
系統から燃料蒸気を強制的に排出することにより、機関
の希薄異状燃焼による機関回転数の不調や機関の焼付き
などを回避する。そこで、燃料槽の燃料を定圧燃料室へ
供給する膜型燃料ポンプの他に、定圧燃料室の燃料蒸気
を燃料槽へ排出する膜型パージポンプを設ける。膜型燃
料ポンプと膜型パージポンプを機関のクランク室の脈動
圧または吸気管の吸気脈動圧により駆動する。
【0008】定圧燃料室の天壁の燃料ノズルの入口より
も上位の部分に、複数の蒸気溜室または蒸気出口を設
け、該蒸気溜室または蒸気出口を膜型パージポンプの吸
込口へ連通する。複数の蒸気溜室または蒸気出口を定圧
燃料室の天壁に分散して配設することにより、膜型気化
器の姿勢変化に関係なく定圧燃料室から燃料蒸気を常に
除去する。
【0009】膜型パージポンプの出口通路に絞りを設
け、定圧燃料室から燃料蒸気とともに燃料が膜型パージ
ポンプを経て燃料槽へ流出するのを抑え、定圧燃料室か
ら燃料ノズルへ流れる燃料を確保する。また、吸引ポン
プを操作した時、定圧燃料室から燃料槽へ排出される燃
料蒸気や燃料の一部が、膜型パージポンプを経て定圧燃
料室へ戻るのを防ぐ逆止弁を、膜型パージポンプの出口
通路に設ける。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る燃料供給機構を備えたロ
ータリ絞り弁式膜型気化器の正面断面図である。膜型気
化器は気化器本体12に、下端が閉鎖された弁室ないし
円筒部13を横切る図示してない吸気路(紙面と垂直な
方向の通路)を備えており、円筒部13に回動可能かつ
軸移動可能に嵌装した絞り弁17は、前述の吸気路と整
合可能の断面円形の絞り孔17bを備えている。円筒部
13の上端を閉鎖する蓋板9と絞り弁17との間に介装
したばね10の力により、絞り弁17は閉位置へ回転付
勢されるとともに下方へ付勢され、後述するカム機構へ
係合される。絞り弁17から上方へ突出する軸部17a
は、蓋板9を貫通して絞り弁レバー3を結合される。絞
り弁レバー3と蓋板9との間に、軸部17aを覆う防塵
ブーツ4が介装される。絞り弁レバー3は携帯作業機を
運転操作する手動の加速レバーと遠隔ケーブルにより連
結される。
【0011】上述のカム機構は絞り弁レバー3の下面の
カム面と蓋板9から上方へ突出するフオロアとから構成
され、絞り弁17は絞り弁レバー3の回動量に比例し
て、ばね10の力に抗して上方へ移動する。この時、絞
り孔17bと気化器本体12の吸気路との整合面積(絞
り弁17の開度)が増加し、同時に絞り弁17に支持さ
れたニードル15が上昇し、燃料ノズル16の燃料噴孔
16aの開度が増加し、絞り弁17の開度に対応した量
の燃料が、燃料ノズル16の燃料噴孔16aから絞り弁
17の絞り孔17bへ吸引される。燃料ノズル16は基
端部を円筒部13の底壁に設けた取付孔へ嵌合され、円
筒部13の底壁に備えた燃料ジエツト20と逆止弁26
を経て、燃料を所定の圧力に保持する定圧燃料室30へ
連通される。燃料ノズル16の先端部は絞り弁17の絞
り孔17bへ突出される。
【0012】燃料槽80の燃料は例えば機関のクランク
室や吸気管の吸気の脈動圧により膜19からなる膜型燃
料ポンプAを経て、定圧燃料室30へ供給される。膜1
9は気化器本体12と壁体24との間に挟持され、ばね
14を収容する脈動圧室18とポンプ室25とを区画す
る。膜19の上下変位に伴い、燃料槽80の燃料は管7
2、入口管34、フイルタ23、図示してない逆止弁
(吸込弁)、通路を経てポンプ室25へ吸引され、さら
に、図示してない逆止弁(吐出弁)、通路、流入弁22
を経て定圧燃料室30へ供給される。
【0013】定圧燃料室30は壁体24と大気孔33a
を有する壁体73との間に挟持された膜29の上側に区
画され、大気室33は膜29の下側に区画される。壁体
24の定圧燃料室30に支軸21により支持したレバー
32は、一端を流入弁22に係止され、他端をばね27
の力により膜29の中心の突部へ係合される。定圧燃料
室30の燃料が少なくなると、大気室33の圧力により
膜29とレバー32がばね27の力に抗して押し上げら
れる。レバー32が支軸21を中心として時計方向へ回
動し、流入弁22が開き、ポンプ室25の燃料が流入弁
22を経て定圧燃料室30へ補給される。定圧燃料室3
0が燃料で満されると、膜29が押し下げられ、レバー
32が支軸21を中心として反時計方向へ回動し、流入
弁22が閉じる。
【0014】絞り弁17の軸部17aの上端部中心に設
けた円筒部に、筒体47が抜けないように嵌合固定され
る。筒体47へ螺合したヘツド5に、ニードル15の上
端が結合される。ヘツド5と軸部17aの円筒部の底壁
との間に弛止めばね14が介装される。したがつて、ヘ
ツド5を螺動すれば、ニードル15の下端と燃料噴孔1
6aとの相対位置が調整される。筒体47の上端部には
図示してないキヤツプが嵌合される。
【0015】本発明は燃料槽80から定圧燃料室30へ
燃料を供給するための膜型燃料ポンプAとは別に、定圧
燃料室30の燃料蒸気を排出するための膜型パージポン
プBを設け、機関の運転中は常時膜型パージポンプBに
より定圧燃料室30の燃料蒸気を燃料槽80ヘ排出する
ものである。定圧燃料室30で発生する燃料蒸気を効果
的に燃料槽80へ導くために、定圧燃料室30の天壁に
上方へ突出する複数の円筒部を加工して蒸気溜室62a
〜62cを形成し、蒸気溜室62a〜62cを壁体24
の内部通路を経て膜型パージポンプBへ導く。膜型パー
ジポンプBは膜型燃料ポンプAと同様に気化器本体12
と壁体24との間に挟んだ膜19の上側にばね48を収
容する脈動圧室45を、膜29の下側にポンプ室(図示
せず)をそれぞれ形成してなり、蒸気溜室62a〜62
cの燃料蒸気を図示してない通路、吸込弁を経て膜型パ
ージポンプBのポンプ室へ導き、さらに、図示してない
吐出弁、壁体24の内部通路、出口管39、管68を経
て燃料槽80へ戻す。
【0016】膜型燃料ポンプAと膜型パージポンプBは
2行程機関の場合はクランク室の脈動圧を導入し、4行
程機関の場合は膜型気化器と機関との間の断熱管の吸気
の脈動圧を導入する。蒸気溜室62a〜62cは定圧燃
料室30の天壁の、燃料ノズル16の入口28よりも上
位に配設し、蒸気溜室62a〜62cの最上方部分から
通路を膜型パージポンプBのポンプ室へ接続する。各蒸
気溜室62a〜62cは共通の通路35,74を経て手
動の吸引ポンプDのポンプ室79へ連通される。膜型パ
ージポンプBのポンプ能力は大きいことが望ましいが、
燃料蒸気の吸引量が多すぎると、定圧燃料室30から燃
料ノズル16を経て吸気路へ吸引される燃料量に影響す
るので、各蒸気溜室62a〜62cから延びる通路は共
通の絞り(ジエツト)と吸込弁を経て膜型パージポンプ
Bのポンプ室へ接続される。
【0017】吸引ポンプDは壁体73に構成され、機関
の始動に先立ち燃料槽80から燃料を定圧燃料室30へ
補給する。吸引ポンプDは壁体73の下面中心に設けた
円筒部70へ、茸形の複合逆止弁77の中空軸部を嵌合
支持するとともに、複合逆止弁77を覆う半球状のスポ
イド78の周縁部を、壁体73の下面に押え板76とボ
ルトにより結合して構成される。複合逆止弁77の傘部
により覆われる入口通路74は通路35を経て各蒸気溜
室62a〜62cへ接続され、円筒部70から延びる出
口通路75は図示してない通路を経て出口管39へ接続
される。複合逆止弁77は傘部の周縁で入口通路74と
ポンプ室79の間を開閉する吸込弁を、扁平に押し潰さ
れた中空軸部でポンプ室79と出口通路75との間を開
閉する吐出弁を構成する。
【0018】上述した構成の膜型気化器の燃料蒸気排出
機構において、機関の始動に先立ち吸引ポンプDを操作
すると、燃料ノズル16の入口の逆止弁26が閉じ、蒸
気溜室62a〜62cの燃料蒸気が通路35,74、複
合逆止弁77の傘部を経てポンプ室79へ入り、次い
で、複合逆止弁77の軸部、円筒部70、出口通路7
5、図示してない通路、出口管39、管68を経て燃料
槽80へ排出される。蒸気溜室62a〜62cと定圧燃
料室30が大気圧よりも低くなるので、燃料槽80の燃
料が管72、入口管34、フイルタ23、吸込弁、通路
を経て膜型燃料ポンプAのポンプ室25へ吸引され、さ
らに、吐出弁、通路、流入弁22を経て定圧燃料室30
へ吸引される。
【0019】機関の運転中は、膜型燃料ポンプAと膜型
パージポンプBが常時駆動され、燃料槽80の燃料が管
72、入口管34、フイルタ23、吸込弁、通路を経て
ポンプ室25へ吸引され、さらに、吐出弁、通路、流入
弁22を経て、定圧燃料室30へ吸引される。一方、定
圧燃料室30の燃料蒸気は蒸気溜室62a〜62cへ溜
り、図示してない通路、絞り、吸込弁を経て膜型パージ
ポンプBのポンプ室へ吸引され、さらに、図示してない
吐出弁、壁体24の内部通路、出口管39、管68を経
て燃料槽80へ排出される。蒸気溜室62a〜62cは
定圧燃料室30の天壁の、燃料ノズル16の入口28よ
りも上位に配設されるので、定圧燃料室30の燃料が入
口28から逆止弁26を経て燃料ノズル16へ流れるの
を妨げない。また、蒸気溜室62a〜62cの燃料蒸気
は最上方部分から膜型パージポンプBのポンプ室へ吸引
されるので、定圧燃料室30の燃料蒸気が逆止弁26を
経て燃料ノズル16へ流れることもなく、機関の運転条
件に関係なく常に安定した燃料量が、定圧燃料室30か
ら燃料ノズル16へ供給される。
【0020】図2に示す実施例では、膜型燃料ポンプA
と膜型パージポンプBと通路の構成が詳しく示され、図
1と同様の構成部材には共通の符号が付されている。燃
料槽80の燃料は管34、フイルタ23、逆止弁44、
通路36、吸込弁44aを経て膜型燃料ポンプAのポン
プ室25へ吸い込まれ、吐出弁43、通路46、流入弁
22を経て定圧燃料室30へ供給される。機関の始動に
先立ち吸引ポンプDのスポイド78を繰り返し押し潰す
と、定圧燃料室30の燃料蒸気や空気は定圧燃料室30
の天壁の複数の蒸気溜室ないし蒸気出口61、通路7
4、複合逆止弁77を経て、吸引ポンプDのポンプ室7
9へ吸い込まれ、さらに複合逆止弁77、通路75,5
5、出口管39、管48(図1を参照)を経て燃料槽8
0へ吐き出される。この時、燃料ノズル15の入口28
(図1を参照)に配設した逆止弁26(図1を参照)が
閉じ、定圧燃料室30が負圧になるので、燃料槽80か
ら接続管34、フイルタ23、逆止弁44、通路36、
吸込弁44a、膜型燃料ポンプAのポンプ室25、吐出
弁43、通路46、流入弁22を経て定圧燃料室30へ
充填される。
【0021】機関の始動操作(クランキング)と同時
に、定圧燃料室30の燃料は燃料ノズル15の入口28
の逆止弁26(図1を参照)、燃料ジエツト20、燃料
ノズル16の燃料噴孔16a、絞り孔17aを経て吸気
路へ吸引される。また、定圧燃料室30の燃料蒸気は絞
りを一体に備えた複数の蒸気出口61、通路74a、吸
込弁57を経て膜型パージポンプBのポンプ室49へ吸
引され、さらに、吐出弁50、絞り51、通路52,5
5、出口管39、管68を経て燃料槽80へ排出され
る。膜型パージポンプBの出口通路52に設けられた絞
り51は、燃料蒸気の排出量を制限し、定圧燃料室30
から燃料蒸気と一緒に燃料が排出され、定圧燃料室30
から燃料ノズル16を経て機関へ供給される燃料が不足
するのを防止する。
【0022】図3,4に示す実施例は、定圧燃料室30
と燃料槽80との間に手動の吸引ポンプDを設け、吸引
ポンプDの出口通路75と膜型パージポンプBの出口通
路52とを共通の出口管39に接続し、膜型パージポン
プDの出口通路52に、吸引ポンプDの出口通路75か
ら膜型パージポンプBの出口通路52への燃料の流れを
阻止する逆止弁53を設けたものであり、他の構成は図
2に示す実施例と同様である。膜型パージポンプBの出
口通路52の逆止弁53は、吸引ポンプDを操作した
時、定圧燃料室30から燃料槽80へ排出される燃料蒸
気や燃料の一部が、膜型パージポンプBを経て定圧燃料
室80へ戻るのを防ぐ。
【0023】本発明は上述のように、機関の運転中は常
時膜型パージポンプBが駆動され、定圧燃料室30の燃
料蒸気が天壁の蒸気溜室から燃料槽80へ排出されるの
で、機関の姿勢変化に伴つて機関へ供給される燃料が途
切れたりして機関が不調を来すという問題が解消され
る。
【0024】なお、上述の各実施例ではロータリ絞り弁
式膜型気化器の場合について説明したが、本発明はこの
形式の膜型気化器に限定されるものではなく、他の形式
の膜型膜型気化器にもほ適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のように、燃料槽の燃料が
機関の吸気の脈動圧により駆動される膜型燃料ポンプに
より流入弁を経て定圧燃料室へ供給され、定圧燃料室か
ら吸気路へ突出する燃料ノズルへ供給される膜型気化器
において、機関の吸気の脈動圧により駆動される膜型パ
ージポンプを設け、定圧燃料室の天壁の前記燃料ノズル
の入口よりも上位の部分に複数の蒸気溜室を配設し、該
蒸気溜室の燃料蒸気を前記膜型パージポンプにより吸引
して燃料槽へ排出するものであるから、次のような効果
が得られる。
【0026】機関の運転中は膜型パージポンプにより定
圧燃料室の最上位の部分から燃料蒸気を燃料槽へ強制的
に戻すようにしたので、燃料蒸気が燃料通路や定圧燃料
室に停滞する傾向が抑えられ、炎天下での機関の高負荷
運転でも、定圧燃料室の燃料が燃料ノズルを経て機関へ
円滑に供給され、機関の傾斜状態や急加速操作でも安定
した運転が得られる。
【0027】定圧燃料室の燃料蒸気は定圧燃料室の燃料
ノズルの入口よりも上位の部分から、膜型パージポンプ
により燃料槽へ排出され、また膜型パージポンプの出口
通路に絞りが配設されるので、定圧燃料室から燃料ノズ
ルを経て機関へ供給される燃料量に悪影響を及ぼさな
い。
【0028】機関の始動時、吸引ポンプの操作により定
圧燃料室の燃料蒸気を燃料槽へ完全に排除できるので、
機関の始動性が向上し、始動後の急加速操作や傾斜状態
でも安定した運転が得られる。特に、膜型パージポンプ
の出口通路に逆止弁を設けたので、吸引ポンプにより排
出される燃料蒸気が膜型パージポンプを経て定圧燃料室
へ逆流する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料蒸気排出機構を
備えた膜型気化器の正面断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る燃料蒸気排出機構を
備えた膜型気化器の正面断面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る燃料蒸気排出機構を
備えた膜型気化器の正面断面図である。
【図4】同燃料蒸気排出機構を拡大して示す正面断面図
である。
【符号の説明】
A:膜型燃料ポンプ B:膜型パージポンプ D:吸引
ポンプ 3:絞り弁レバー 9:蓋板 12:気化器本
体 13:円筒部 15:ニードル 16:燃料ノズル
16a:燃料噴孔 17:絞り弁 17a:軸部 1
7b:絞り孔 18:脈動圧室 19:膜 20:燃料
ジエツト 22:流入弁 24:壁体 25:ポンプ室
26:逆止弁 28:入口通路 29:膜 30:定
圧燃料室 31:ポンプ室 32:レバー 33:大気室 34:
入口管 39:出口管 43:吐出弁 44:逆止弁 44a:吸込弁 45:
脈動圧室 49:ポンプ室 50:吐出弁 51:絞り
52:通路 53:逆止弁 57:吸込弁 61,6
2a〜62c:蒸気溜室 70:円筒部 72:管 7
3:壁体 74:入口通路 75:出口通路 77:複
合逆止弁 78:スポイド 79:ポンプ室 80:燃
料槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の吸気の脈動圧により駆動される膜型
    燃料ポンプにより、燃料槽の燃料が流入弁を経て定圧燃
    料室へ供給され、定圧燃料室から燃料ノズルを経て吸気
    路へ供給される膜型気化器において、機関の吸気の脈動
    圧により駆動される膜型パージポンプを設け、定圧燃料
    室の天壁の前記燃料ノズルの入口よりも上位の部分に複
    数の燃料蒸気溜室を配設し、該燃料蒸気溜室の燃料蒸気
    を前記膜型パージポンプにより吸引して燃料槽へ排出す
    ることを特徴とする、膜型気化器の燃料供給機構。
  2. 【請求項2】前記膜型パージポンプの出口通路に燃料蒸
    気の排出量を規制する絞りを設けた、請求項1に記載の
    膜型気化器の燃料供給機構。
  3. 【請求項3】前記定圧燃料室と燃料槽との間に手動の吸
    引ポンプを設け、該吸引ポンプの出口通路と前記膜型パ
    ージポンプの出口通路とを共通の出口管に接続し、前記
    膜型パージポンプの出口通路に、前記吸引ポンプの出口
    通路から前記膜型パージポンプの出口通路への燃料の流
    れを阻止する逆止弁を設けた、請求項1に記載の膜型気
    化器の燃料供給機構。
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