JP2003166444A - 膜式気化器 - Google Patents

膜式気化器

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JP2003166444A
JP2003166444A JP2001367375A JP2001367375A JP2003166444A JP 2003166444 A JP2003166444 A JP 2003166444A JP 2001367375 A JP2001367375 A JP 2001367375A JP 2001367375 A JP2001367375 A JP 2001367375A JP 2003166444 A JP2003166444 A JP 2003166444A
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fuel
passage
valve
chamber
constant pressure
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Masao Suzuki
雅夫 鈴木
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M17/00Carburettors having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of preceding main groups F02M1/00 - F02M15/00
    • F02M17/02Floatless carburettors
    • F02M17/04Floatless carburettors having fuel inlet valve controlled by diaphragm
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S261/00Gas and liquid contact apparatus
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜式気化器の燃料ポンプから定圧燃料室に至
る燃料通路に燃料蒸気ないし空気が滞留しても、燃料蒸
気ないし空気を迅速に排除するようにする。 【解決手段】 膜式気化器の燃料通路15の絞りとなる
弁座17の下流部分の、燃料流入制御弁18の先端小径
部34と燃料流入制御弁18が摺動変位する弁収納筒壁
16aとの間の流路35に、気泡抜き通路36の一端を
開口する。必要に応じて、気泡抜き通路36の開口部に
絞り37を設ける。気泡抜き通路36の他端を、一端が
定圧燃料室20へ開口する燃料通路30に連通する。燃
料通路30の他端は主ジエツト31、主燃料噴孔32を
経て吸気道2に連通させる。燃料よりも軽い気泡は燃料
とは別通路を経て吸気道2へ吸引・排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機などの携帯
作業機に搭載される機関のための膜型気化器、特に定圧
燃料室に燃料蒸気ないし空気が溜るのを防止し、機関の
円滑な低速運転を得るようにした膜型気化器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】機関が長期間運転されなかつたり、炎天
下での運転後に漸次停止状態に放置されると、気化器の
流入弁の入口付近に溜つた燃料蒸気ないし空気により、
燃料ポンプから流入弁を経て定圧燃料室へ流入する燃料
の流れが阻害され、燃料ポンプから燃料を定圧燃料室へ
迅速に充満させることができない。上述の状態では機関
の始動の円滑性を欠き、始動後も機関の回転が不安定に
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、燃料ポンプから定圧燃料室に至る燃料通路
に燃料蒸気ないし空気が滞留しても、燃料蒸気ないし空
気が迅速に排除されるようにした膜型気化器を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体を横貫する吸気路と交差
して弁室を設け、該弁室にピストン型絞り弁を嵌挿し、
気化器本体の下部に配設した定圧燃料室から前記弁室の
下部へ燃料供給管を突出し、ピストン型絞り弁から下方
へ突出する燃料調整針弁を前記燃料供給管へ挿通し、燃
料ポンプからの燃料を前記定圧燃料室へ導くポペツト型
の流入弁を設け、前記流入弁を嵌挿する弁ハウジングの
上端部と前記燃料供給管の入口部とを結ぶバイパス通路
を設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では定圧燃料室に燃料がな
く燃料蒸気や空気がある状態でも、機関の始動時に燃料
ポンプ、流入弁の入口部、流入弁の周囲などにある燃料
蒸気や空気を迅速に取り除き、機関の始動を容易にし、
始動後も円滑な暖機を得られるようにする。このため、
流入弁を嵌挿する弁ハウジングの上端部と燃料供給管の
入口部とを結ぶバイパス通路を設ける。該バイパス通路
から燃料蒸気や空気を迅速に燃料供給管を経て吸気路へ
導き、燃料蒸気や空気が定圧燃料室に滞るのを防ぐ。前
記バイパス通路の流入弁に隣接する部分と燃料供給管の
入口とに、燃料蒸気や空気の流れを抑える絞りをそれぞ
れ設ける。
【0006】
【実施例】図1に示すように、気化器本体60に前後方
向(紙面と垂直な方向)に貫通する吸気路36と、吸気
路36と直交する上下方向の円筒形の弁室20とが形成
され、弁室20にピストン型の絞り弁10が昇降可能に
嵌挿される。弁室20は気化器本体60から上方へ突出
する円筒部25と連続して構成され、円筒部25に螺合
した筒体24の内部に遠隔操作ケーブルのアウタチユー
ブを支持する固定金具22が嵌合される。固定金具22
はキヤツプ21により覆われる。アウタチユーブに挿通
されたインナケーブル(図示せず)は、公知の手段によ
り絞り弁10に連結される。筒体24と絞り弁10との
間に戻しばね30が介装される。絞り弁10の下端部に
は斜めに傾斜したカム面62が形成される。気化器本体
60の右側壁の円筒部45に、Oリング53を装着され
かつ緩止めばね34を外嵌したアイドル調整ボルト35
が螺合され、アイドル調整ボルト35の先端の突棒32
がカム面62に当接され、絞り弁10の下降位置(アイ
ドル位置)が規制される。絞り弁10の下端部には下方
へ延びる燃料調整針弁14が支持され、かつ燃料供給管
13へ嵌挿される。燃料供給管13は気化器本体60に
嵌合支持され、上端を弁室20へ僅かに突出されて主燃
料ノズルを構成する。
【0007】気化器本体60の左側壁面には膜6を挟ん
で壁体27を結合して、燃料ポンプ28が構成される。
つまり、機関のクランク室の脈動圧が通路29を経て膜
6の左側の脈動圧導入室43へ導入されると、膜6が左
右に振動し、膜6の右側のポンプ室5が膨脹・収縮を繰
り返す。図示してない燃料タンクの燃料が燃料入口管3
7、通路9、逆止弁8、通路7を経てポンプ室5へ吸い
込まれ、さらに通路3、逆止弁2、通路12、流入弁3
8を嵌挿する弁ハウジング51を経て定圧燃料室46へ
送られる。逆止弁2,8は膜6から切り起される。
【0008】気化器本体60の下部には定圧燃料供給機
構50が構成される。気化器本体60の下面にガスケツ
トを挟んで中間壁体39が結合され、中間壁体39の下
面に膜42を挟んで底板40が結合される。膜42の上
側に定圧燃料室46が、膜42の下側に大気室41がそ
れぞれ形成される。定圧燃料室46の壁部に軸19によ
り支持したレバー44の左端はばね18の力により膜4
2の中心突起へ付勢される一方、レバー44の右端は流
入弁38の下端部に係合される。定圧燃料室46の燃料
が少くなると、吸気路36の吸気負圧により膜42が吸
い上げられ、レバー44が時計方向へ回動し、流入弁3
8が開き、燃料ポンプ28から燃料が補給される。定圧
燃料室46に燃料が満されると、膜42が押し下げら
れ、レバー44が反時計方向へ回動し、流入弁38が弁
座33へ当つて閉じる。
【0009】ところで、炎天下で機関の運転を停止し放
置した場合に、燃料ポンプ28のポンプ室5、燃料通路
12、流入弁38の入口や弁ハウジング51に燃料蒸気
や空気が滞留し、機関の再始動に際して燃料ポンプ28
から定圧燃料室46への燃料の円滑な流れが妨げられ
る。特に、流入弁38が開いた時、燃料圧の急な低下に
伴い、流入弁38の入口部に燃料蒸気が発生する。本発
明は上述の現象を回避するために、流入弁38の入口部
つまり弁ハウジング51と流入弁38との隙間にバイパ
ス通路16の始端を接続し、バイパス通路16の始端な
いし入口部に絞り48を設ける。バイパス通路16の終
端ないし出口部は燃料供給管13の入口部、厳密には定
圧燃料室46と燃料供給管13とを結ぶ通路17へ接続
する。通路17の入口には絞り47を設ける。
【0010】機関の再始動時、クランキングを行うと吸
気路36の吸気負圧が通路17に作用する。この時、通
路17の入口には絞り47が備えられているので、弁ハ
ウジング51と流入弁38の間の隙間の燃料蒸気や空気
が、絞り48、バイパス通路16、通路17、燃料供給
管13を経て吸気路36へ吸い込まれる。こうして、燃
料ポンプ28から流入弁38に至る通路の燃料蒸気や空
気が迅速に吸気路36へ排除されるので、やがて燃料ポ
ンプ28から定圧燃料室46へ燃料が円滑に供給され、
定圧燃料室46の燃料が絞り47、通路17、燃料供給
管13を経て吸気路36へ供給されることとなり、機関
の始動後の円滑な回転が得られる。絞り48は弁ハウジ
ング51からバイパス通路16への燃料蒸気や空気の過
剰な流れを抑える。
【0011】なお、本発明はピストン型絞り弁を備えた
気化器に限らず、ロータリ絞り弁や蝶型絞り弁を備えた
気化器にも適用できる。
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体を横
貫する吸気路と交差して弁室を設け、該弁室にピストン
型絞り弁を嵌挿し、気化器本体の下部に配設した定圧燃
料室から前記弁室の下部へ燃料供給管を突出し、ピスト
ン型絞り弁から下方へ突出する燃料調整針弁を前記燃料
供給管へ挿通し、燃料ポンプからの燃料を前記定圧燃料
室へ導くポペツト型の流入弁を設け、前記流入弁を嵌挿
する弁ハウジングの上端部と前記燃料供給管の入口部と
を結ぶバイパス通路を設けたので、機関の始動時に燃料
ポンプから定圧燃料室へ燃料蒸気や空気が多量に流出す
るのが抑えられ、機関の円滑な始動が得られる。
【0013】弁ハウジングと流入弁との隙間が狭いの
で、燃料蒸気や空気が流入弁の入口や周囲に滞留して
も、バイパス通路を経て燃料供給管の入口へ吸引され
る。したがつて、燃料ポンプから燃料が瞬時に流入弁へ
入るが、多量の燃料蒸気や空気が流入弁を通過すること
はなく、燃料蒸気や空気が微量化するので、始動後には
機関は円滑に回転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜型気化器の正面断面図である。
【符号の説明】
2:逆止弁 3:通路 5:ポンプ室 6:膜 7:通
路 8:逆止弁 9:通路 10:ピストン型絞り弁
12:通路 13:燃料供給管 14:燃料調整針弁
15:燃料ジエツト 16:バイパス通路 17:通路
18:ばね 19:軸 20:弁室 21:キヤツプ
22:固定金具 23:締付環 24:筒体 25:
円筒部 26:案内ピン 27:壁体 28:燃料ポン
プ 29:通路 30:戻しばね 32:突棒 33:
弁座 34:緩止めばね 35:アイドル調整ボルト
36:吸気路 37:燃料入口管 38:流入弁 3
9:中間壁体 40:底板 41:大気室 42:膜
43:脈動圧導入室 44:レバー 45:円筒部 4
6:定圧燃料室 47:絞り 48:絞り 50:定圧
燃料供給機構 51:弁ハウジング 53:Oリング
60:気化器本体 62:カム面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月3日(2002.9.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 膜式気化器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機などの作業
機に搭載される機関のための膜式気化器、特に気化器の
燃料通路に燃料蒸気ないし空気が溜まるのを防止し、機
関の円滑な運転を得るようにした膜式気化器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】夏期機関を全負荷連続運転すると、機関
の発する熱により気化器の燃料通路に気泡が発生し、こ
の気泡が抜けないと気化器の燃料通路が閉塞され、機関
の円滑な運転が阻害される。また、機関停止後は機関か
らの放熱によつて気化器の燃料通路の燃料が蒸発して気
泡となり、燃料通路が閉塞される。さらに、機関を長時
間停止した場合にも同様な状態になり、気化器の燃料通
路の気泡または空気が抜けなければ再始動できず、始動
操作に伴う燃料ポンプ作動回数すなわちクランキング回
数が増し、始動操作を困難ならしめる。仮に機関が始動
したとしても、気化器の燃料通路から気泡や空気などが
完全に抜けない場合は、機関の回転が不安定になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、燃料ポンプから定圧燃料室に至る燃料通路
に燃料蒸気ないし空気が滞留しても、燃料蒸気ないし空
気が迅速に排除されるようにした膜式気化器を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体に吸気道を開閉する絞り
弁を設け、該吸気道に少なくとも主燃料噴孔を開口した
膜式気化器において、燃料流入制御弁の先端小径部と燃
料流入制御弁が摺動変位する弁収納筒壁との間の流路に
気泡抜き通路の一端を開口し、該気泡抜き通路の他端を
一端が定圧燃料室に開口する燃料通路に連通し、該燃料
通路の他端を主ジエツト、主燃料噴孔を経て吸気道へ連
通したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では定圧燃料室に燃料がな
く燃料蒸気や空気がある状態でも、機関の始動時に燃料
ポンプ、燃料流入制御弁の入口部、燃料流入制御弁の周
囲などに存在する燃料蒸気や空気を迅速に取り除き、機
関の始動を容易にし、始動後も円滑な暖機が得られるよ
うにする。このため、燃料流入制御弁を嵌挿する弁収納
筒(ハウジング)の入口部(上端部)と燃料供給管ない
し主燃料噴孔の入口部とを結ぶバイパス通路を設ける。
バイパス通路から燃料蒸気や空気を迅速に燃料供給管な
いし主燃料噴孔を経て吸気路へ導き、燃料蒸気や空気が
定圧燃料室に滞るのを防ぐ。バイパス通路の燃料流入制
御弁に隣接する部分と燃料供給管の入口との一方または
両方に、燃料蒸気や空気の流れを抑える絞りを設ける。
【0006】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明すると、1は
気化器本体、2は吸気道、3は絞り弁、4は絞り弁の下
限位置すなわちアイドリング開度を調節するアイドル開
度調節ボルト、5は絞り弁3をアイドル位置へ付勢する
戻しばね、6はケーブルホルダ7を保持するとともに絞
り弁3の上限位置を定めるカバー体である。8は膜型燃
料ポンプ、9は2行程機関のクランク室に連なる脈動圧
導入路、10は脈動圧に応じて変位するダイアフラム、
11は燃料タンクに連なる燃料流入口、12は流入側燃
料通路13に設けた逆止弁、14は吐出側燃料通路15
に設けた逆止弁、15は弁収納筒16の上端の弁座17
に連通する吐出側の燃料通路、18は弁収納筒壁16a
で摺動変位する燃料流入制御弁、20はダイアフラム2
1によつて区画された定圧燃料室である。ダイアフラム
21は蓋体22によつて気化器本体1に固定される。蓋
体22には大気口23が設けられ、ダイアフラム21と
蓋体22との間に大気室24が区画される。定圧燃料室
20の内部にはレバー26が支軸25により回動自在に
支持され、レバー26の一端は燃料流入制御弁18の下
端部27に係合され、レバー26の他端はダイアフラム
21の中心部に設けた突起28に対向される。レバー2
6の中間部と定圧燃料室20の天壁との間には、レバー
26を反時計方向へ回動付勢するばね29が介装され
る。30は定圧燃料室20に連通する燃料通路、31は
主ジエツト、32は主燃料噴孔、33は絞り弁3から主
燃料噴孔32へ挿通されたジエツトニードルである。こ
れらの気化器を構成する要件の作用は従来公知のことゆ
え詳述しない。
【0007】本発明はかかる膜式気化器において、燃料
流入制御弁18の先端小径部34と弁収納筒壁16aと
の間の流路35に気泡抜き通路36の一端を開口し、必
要に応じて気泡抜き通路36の開口部には絞り37を配
し、気泡抜き通路36の他端を燃料通路30を経て定圧
燃料室20へ連通したことを特徴とする。
【0008】機関の全負荷運転では、機関の発する熱に
よつて気化器の燃料通路の燃料が気化して気泡となり、
この気泡が順次吸気道2へ吸引されて抜けなければ、気
泡が成長して燃料の流れを阻害し、機関へ供給される混
合気が薄くなり、機関の運転に不調を来す。さらに気泡
が成長すると、遂にはベイパーロツクを起こして、機関
への燃料の供給が止められ、機関停止が生じる。
【0009】このような状況においては、機関の運転中
気泡が成長することなく、順次吸気道2へ吸引・排出さ
れていれば、機関の運転に支障をもたらすものではな
い。それ故、本発明は絞りが多く気泡が抜けにくい燃料
流入制御弁18の先端小径部34と弁収納筒壁16aと
の間の流路35に気泡抜き通路36の一端を開口し、気
泡抜き通路36の他端を燃料通路30を経て定圧燃料室
20へ連通したので、比較的重い燃料は燃料流入制御弁
18と弁収納筒16との間から定圧燃料室20へ流入す
る一方、比較的軽い気泡は気泡抜き通路36を通つて燃
料通路30、主ジエツト31、主燃料噴孔32へ吸引さ
れるので、発熱量が多く気泡が多く発生する夏期に機関
の全負荷運転に支障をもたらすことがない。
【0010】なお、気泡が多く気泡が抜けすぎて燃料量
が少なくなり、機関の運転に不調をもたらす場合は、気
泡抜き通路36の絞り37の径を選定して気泡の排出量
を適正に設定するものである。
【0011】また、機関停止後は気泡を抜く機能がない
ので、特に夏期は気化器の燃料通路の燃料は気泡となつ
て吸気道2へ排除される。この状態では気化器の燃料通
路の燃料だけでなく、定圧燃料室20の燃料も排出され
ることがあり、機関の再始動性が悪くなり、始動操作回
数が増加する。しかし、本発明では気泡抜き通路36を
設けたので、燃料通路15の気泡が素早く抜け、燃料ポ
ンプ8からの燃料が速やかに定圧燃料室20へ送られ
る。比較的気泡が抜けやすい定圧燃料室20では、燃料
ポンプ8から供給される燃料と相まつて気泡が素早く排
出され、機関の始動操作回数すなわちスタータ回数が、
気泡抜き通路36のない気化器に比して少なくするもの
である。
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のように、燃料流入制御弁
の先端小径部と燃料流入制御弁が摺動変位する弁収納筒
との間の流路に、気泡抜き通路の一端を開口し、気泡抜
き通路の他端を燃料通路を経て定圧燃料室へ連通せし
め、さらに必要に応じて、弁収納筒壁へ開口する気泡抜
き通路に絞りを設けたので、夏期、機関の全負荷運転時
に発生する気泡を主燃料噴孔へ効果的に吸引・排除し
て、気泡による機関の運転阻害を防止し、気泡が多い時
は気泡抜き通路の絞りにより気泡を抜く量を調整して機
関の運転状態を安定化せしめ、機関停止後の再始動時に
も気泡抜き通路は燃料通路の気泡を素早く抜くので、機
関始動操作回数が少なくてすむという効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜式気化器の正面断面図である。
【符号の説明】 1:気化器本体 2:吸気道 3:絞り弁 4:アイド
ル開度調節ボルト 5:戻しばね 6:カバー体 7:
ケーブルホルダ 8:膜型燃料ポンプ 9:脈動圧導入
路 10:ダイアフラム 11:燃料流入口 12:流
入側の逆止弁 13:流入側の燃料通路 14:吐出側
の逆止弁 15:吐出側の燃料通路 16:弁収納筒
16a:弁収納筒壁 17:弁座 18:燃料流入制御
弁 20:定圧燃料室 21:ダイアフラム 22:蓋
体 23:大気口 24:大気室25:支軸 26:レ
バー 27:端部 28:突起 29:ばね 30:燃
料通路 31:主ジエツト 32:主燃料噴孔 33:
ジエツトニードル 34:先端小径部 35:流路 3
6:気泡抜き通路 37:絞り
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体を横貫する吸気路と交差して弁
    室を設け、該弁室にピストン型絞り弁を嵌挿し、気化器
    本体の下部に配設した定圧燃料室から前記弁室の下部へ
    燃料供給管を突出し、ピストン型絞り弁から下方へ突出
    する燃料調整針弁を前記燃料供給管へ挿通し、燃料ポン
    プからの燃料を前記定圧燃料室へ導くポペツト型の流入
    弁を設け、前記流入弁を嵌挿する弁ハウジングの上端部
    と前記燃料供給管の入口部とを結ぶバイパス通路を設け
    たことを特徴とする膜型気化器。
  2. 【請求項2】前記バイパス通路の前記流入弁に隣接する
    部分と前記燃料供給管の入口とに絞りをそれぞれ設け
    た、請求項1に記載の膜型気化器。
JP2001367375A 2001-11-30 2001-11-30 膜式気化器 Pending JP2003166444A (ja)

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