JP2000274446A - ドッグクラッチ機構およびこのドッグクラッチ機構を用いた自動変速機 - Google Patents

ドッグクラッチ機構およびこのドッグクラッチ機構を用いた自動変速機

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JP2000274446A
JP2000274446A JP11079444A JP7944499A JP2000274446A JP 2000274446 A JP2000274446 A JP 2000274446A JP 11079444 A JP11079444 A JP 11079444A JP 7944499 A JP7944499 A JP 7944499A JP 2000274446 A JP2000274446 A JP 2000274446A
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Akihiro Nakao
章裕 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で、軸方向寸法を短縮できるドッグ
クラッチ機構を提供する。 【解決手段】軸6と一体回転するハブ40と、軸6上に
回転自在に支持され、ハブ40と対向する端部に外スプ
ライン11a,12aを有するギヤ11,12と、ハブ
40に対して軸方向に移動可能に係合し、内周部に外ス
プライン11a,12aと係合可能な内スプライン41
aを有するスリーブ41とを備える。ハブ40の外周部
にはギヤの外スプラインの外周側に沿って軸方向へ延び
る複数のガイド爪40bが突設され、スリーブ41の内
周部にはガイド爪と軸方向に摺動自在に係合するガイド
溝41cが形成される。スリーブ41を軸方向にシフト
した際、スリーブ41の内スプラインがギヤの外スプラ
イン11a,12aにのみ係合することで、スリーブ4
1の軸方向寸法を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドッグクラッチ機構
およびこのドッグクラッチ機構を用いた自動変速機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、一般に、遊星歯車機構と
複数の摩擦係合要素(油圧クラッチおよび油圧ブレー
キ)とを備えており、摩擦係合要素を選択的に係合させ
ることによって、複数の変速段を得るようにしている。
ところで、このような遊星歯車機構と摩擦係合要素とを
用いた自動変速機の他に、マニュアル変速機を用い、そ
の各変速段の切替を電気または油圧アクチュエータを用
いて自動的に行なうようにした自動変速機が知られてい
る。すなわち、この変速機は自動マニュアル変速機と呼
ばれるもので、エンジンの出力軸と変速機の入力軸との
間に設けられて駆動力の断接を行なうクラッチと、入力
軸と出力軸との間に配置された複数の変速ギヤ対と、所
望の変速段を確立するため各変速ギヤ対を入力軸または
出力軸と選択的に連結する複数の同期装置と、各同期装
置を切替駆動する変速用アクチュエータと、クラッチを
断接駆動するクラッチ用アクチュエータと、車両の走行
状態に応じて変速用アクチュエータおよびクラッチ用ア
クチュエータを制御するコントローラとを備えている。
【0003】上記のように自動マニュアル変速機の場合
も、変速段の切替装置としては、通常のマニュアル変速
機と同様に同期装置が用いられている。同期装置は2部
材間の回転速度差を小さくする機能を持つものであり、
変速ギヤに一体に形成された外スプライン、ハブおよび
スリーブの他に、シンクロナイザリングやキー、キース
プリングなど多数の部品を必要とし、軸方向のスペース
が増大するという問題がある。
【0004】一方、上記のような自動変速機の場合、エ
ンジン回転数制御やクラッチ制御によって、入力軸と出
力軸との回転速度比を比較的自由に制御できる。そのた
め、変速段の切替時に、入力軸と出力軸との回転速度比
が目標とする変速段に応じた速度比に近づくように入力
軸の回転を制御すれば、同期装置は必ずしも必要ではな
い。つまり、同期装置に代えて構造の簡単なドッグクラ
ッチ機構を用いることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図1はドッグクラッチ
機構の一例を示し、軸50の上に第1の変速ギヤ51と
第2の変速ギヤ52とが回転自在に支持され、その間に
ハブ53がスプライン嵌合されている。そのため、ハブ
53は軸50と一体回転する。変速ギヤ51,52には
それぞれ対向する部位に外スプライン51a,52aが
設けられており、ハブ53の外周部にもスプライン53
aが形成されている。そして、ハブ53のスプライン5
3aに嵌合したスリーブ54を軸方向にシフトすること
により、スリーブ54をハブ53のスプライン53aと
一方の変速ギヤ51,52の外スプライン51a,52
aとに跨がって噛み合わせ、軸50といずれか一方の変
速ギヤ51,52とを連結するようになっている(図1
に二点鎖線で示す)。
【0006】しかしながら、ドッグクラッチ機構は、ス
リーブ54がハブ53のスプライン53aと一方の変速
ギヤ51,52の外スプライン51a,52aとの間に
跨がって噛み合うことにより、動力を伝達する構造とな
っているので、スリーブ54の長さLが長くなり、これ
に応じてハブ53の軸方向長さも長くなるという欠点が
ある。そのため、軸方向寸法の短縮にはあまり効果がな
い。
【0007】そこで、本発明の目的は、構造が簡単で、
軸方向寸法を短縮できるドッグクラッチ機構を提供する
ことにある。また、他の目的は上記ドッグクラッチ機構
を用いることにより、軸方向にコンパクトな自動変速機
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の発明によって達成される。すなわち、軸と一体回転
するハブと、軸上に回転自在に支持され、ハブと対向す
る端部に外スプラインを有する回転体と、ハブに対して
軸方向に移動可能に係合し、内周部に回転体の外スプラ
インと係合可能な内スプラインを有するスリーブとを備
え、スリーブを軸方向にシフトすることにより、ハブと
回転体とを選択的に連結するドッグクラッチ機構におい
て、上記ハブの外周部には、回転体の外スプラインの外
周側に沿って軸方向へ延びる複数のガイド爪が突設さ
れ、上記スリーブの内周部には、上記ガイド爪と軸方向
に摺動自在に係合するガイド溝が形成され、上記スリー
ブを軸方向にシフトした際、スリーブの内スプラインが
回転体の外スプラインにのみ係合するように構成されて
いることを特徴とするドッグクラッチ機構を提供する。
【0009】ニュートラル状態では、スリーブはハブの
中央部に位置しており、ガイド爪に係合している。ここ
で、スリーブを軸方向へシフトすると、スリーブはガイ
ド爪によってガイドされ、スリーブの内スプラインが回
転体の外スプラインと噛み合う。そして、スリーブの内
スプラインが回転体の外スプラインに完全に係合するま
でシフトさせると、スリーブの内スプラインは回転体の
外スプラインにのみ係合し、ハブに対して軸方向に外れ
た位置となる。つまり、従来のドッグクラッチのよう
に、スリーブの内スプラインがハブと回転体とに跨がっ
てスプライン嵌合する必要がない。この状態で、回転体
を入力側とすると、動力は回転体〜外スプライン〜スリ
ーブ〜ガイド爪〜ハブ〜軸へと伝達される。上記のよう
に、スリーブをシフトした時、スリーブの内スプライン
はハブと回転体の外スプラインとに跨がる必要がないの
で、スリーブの軸方向長さをトルク伝達に必要な最小の
長さに短縮でき、ハブの長さも短縮できる。その結果、
ドッグクラッチ機構の軸方向寸法を短縮できる。
【0010】請求項2では、スリーブの内スプラインお
よび回転体の外スプラインの対向する端部に、スリーブ
と回転体との回転速度差によって相互に衝合する側とは
反対側にのみチャンファを設けてある。このようにすれ
ば、スリーブと回転体との間に多少の回転速度差があっ
ても、内スプラインと外スプラインとが衝突した時、チ
ャンファによってはね退けられることがなく、スムーズ
にかみ合わせることができる。そのため、スリーブ
(軸)と回転体との同期回転制御が簡単になるととも
に、スプラインの入り不良や異音発生を防止できる。
【0011】請求項3は、請求項1または2のドッグク
ラッチ機構を、自動マニュアル変速機に適用したもので
ある。すなわち、入力軸と出力軸との間に配置された複
数の変速ギヤ対と、所望の変速段を確立するため各変速
ギヤ対を入力軸または出力軸と選択的に連結する複数の
切替装置と、各切替装置を切替駆動する変速用アクチュ
エータと、車両の走行状態に応じて変速用アクチュエー
タを制御するコントローラとを備えた自動変速機におい
て、上記切替装置のうちの少なくとも1つは、請求項1
または2に記載のドッグクラッチ機構で構成され、変速
段の切替時に、入力軸と出力軸との回転速度比が所望の
変速段に応じた速度比に近づくように入力軸の回転を制
御する手段が設けられていることを特徴とする自動変速
機である。この場合には、各切替装置の軸方向寸法を短
縮できるので、小形でコンパクトな自動変速機を実現で
きる。なお、入力軸の回転制御を行なう手段としては、
エンジン回転数を制御してもよいし、クラッチのすべり
制御を行なってもよい。さらに、入力軸に補助モータを
設け、このモータの回転によって入力軸の回転制御を行
なってもよい。
【0012】本発明で回転体としては、変速ギヤに限ら
ず、プーリ、スプロケット、回転軸などであってもよ
い。したがって、本発明のドッグクラッチ機構は変速段
の切替装置に限らず、トランスファの2輪・4輪切替装
置や、高・低速切替装置など種々の用途に用いることが
できる。
【0013】また、ハブを間にして両側に回転体が設け
られている場合には、ハブのガイド爪は両方向に突出し
ている必要があるが、回転体がハブの片側にのみ設けら
れている場合には、ガイド爪は片側にのみ突出しておれ
ばよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるドッグクラ
ッチ機構を用いた自動マニュアル変速機の一例の概略構
造を示す。エンジン1の出力軸2は、乾式クラッチ3を
介して変速機4の入力軸6に接続されている。この実施
例の変速機4は、5速仕様のFF横置き式マニュアル変
速機である。変速機4のハウジング5の内部には、入力
軸6と出力軸7とが車幅方向に平行に支持されている。
入力軸6の始端側(エンジン側)には1速ギヤ8と2速
ギヤ9と後退用ギヤ10とが固定され、入力軸6の終端
側には3速ギヤ11と4速ギヤ12と5速ギヤ13とが
順に回転自在に支持されている。3速ギヤ11および4
速ギヤ12は3−4速用切替装置14によって入力軸6
に対して選択的に連結され、5速ギヤ13は5速用切替
装置15によって選択的に入力軸6に連結される。
【0015】出力軸7の始端側には出力ギヤ16が固定
されている。出力ギヤ16に隣接して1速ギヤ17と2
速ギヤ18とが出力軸7上に回転自在に支持され、これ
らギヤ17,18は1−2速用切替装置19によって出
力軸7に選択的に連結される。1速ギヤ17は入力軸6
上の1速ギヤ8と常時噛み合い、2速ギヤ18は入力軸
6上の2速ギヤ9と常時噛み合っている。切替装置19
には後退用ギヤ20が一体に設けられており、このギヤ
20はアイドラギヤ21を介して入力軸6の後退用ギヤ
10と噛み合い可能となっている。出力軸7の後部側に
は、入力軸6上の3速ギヤ11,4速ギヤ12および5
速ギヤ13と夫々噛み合う3速ギヤ22,4速ギヤ23
および5速ギヤ24が固定されている。出力軸7の出力
ギヤ16はディファレンシャル装置25のリングギヤ2
6と噛み合い、駆動力を左右の駆動軸27,28へ分配
している。
【0016】上記クラッチ3および切替装置14,1
5,19は、それぞれクラッチ用アクチュエータ30お
よび変速用アクチュエータ31〜33によって駆動さ
れ、これらアクチュエータ30〜33はコントローラ3
4によって車両の走行状態に応じて制御されている。す
なわち、コントローラ34には予め走行状態に応じたプ
ログラム(変速マップおよびクラッチ制御マップ)が格
納されており、エンジン回転数、車速、スロットル開
度、走行レンジ、入出力軸の回転数などの走行条件に応
じて適切な状態を選択し、この状態となるようにクラッ
チ3および切替装置14,15,19を駆動している。
なお、このような制御はそれ自体公知であるので、詳し
い説明を省略する。アクチュエータ30〜33は油圧式
アクチュエータを用いてもよいし、ステップモータなど
の電動式アクチュエータを用いてもよい。
【0017】上記切替装置14,15,16はドッグク
ラッチ機構で構成されている。図3,図4は切替装置1
4の詳細構造を示す。ドッグクラッチ機構よりなる切替
装置14は、入力軸6と内スプライン40aによってス
プライン嵌合し、入力軸6と一体回転するハブ40を備
えており、このハブ40は3速ギヤ11と4速ギヤ12
の間に配置されている。3速ギヤ11と4速ギヤ12の
対向する端部には、外スプライン11a,12aが一体
に形成されている。そして、ハブ40の外周には、ハブ
40に対して軸方向に移動可能に係合するスリーブ41
が設けられ、このスリーブ41の内周部には3速ギヤ1
1および4速ギヤ12の外スプライン11a,12aと
係合可能な内スプライン41aが設けられている。スリ
ーブ41の外周部には変速用アクチュエータ31のフォ
ークと係合する周溝41bが形成されている。
【0018】上記ハブ40の外周部には、従来のような
外スプラインが設けられておらず、スプラインに代えて
複数(ここでは3個)のガイド爪40bが突設されてい
る。これらガイド爪40bは3速ギヤ11および4速ギ
ヤ12の外スプライン11a,12aの外周側へオーバ
ーハングするように、軸方向へ延びている。また、スリ
ーブ41の内周部には、上記ガイド爪40bと軸方向に
摺動自在に係合するガイド溝41cが形成されている。
そして、スリーブ41の軸方向寸法Lは、スリーブ41
を軸方向にシフトした際、スリーブ41の内スプライン
41aが一方の外スプライン11a,12aにのみ係合
する寸法に設定されている。
【0019】ところで、ドッグクラッチ機構の場合、同
期装置とは異なり、スリーブ41とギヤ11,12との
間に回転速度差があると、スムーズに噛み合うことがで
きない。そこで、この実施例ではスムーズな噛み合わせ
を行なうため、次のような2つの手段を講じている。第
1の手段は、図5の(a)に示すようにスリーブ41の
内スプライン41aの軸方向両端に、回転方向側にのみ
チャンファ41dを設けるとともに、ギヤ11,12の
外スプライン11a,12aに、回転方向と反対側にの
みチャンファ11b(ギヤ12の外スプライン12aは
図示せず)を形成した点である。第2の手段は、3速ギ
ヤ11の回転速度Vgがスリーブ41の回転速度Vsよ
りやや速くなるように速度調整した状態で、スリーブ4
1をシフトするようにした点である。
【0020】すなわち、ギヤ11の回転速度Vgがスリ
ーブ41の回転速度Vsより遅い状態でスリーブ41を
シフトすると、チャンファ41d,11bどうしが衝合
し、スプラインのはね退けによってギヤ入り不良や異音
発生が生じる。これに対し、ギヤ11の回転速度Vgを
スリーブ41の回転速度Vsよりやや速くなるように速
度制御した状態で、スリーブ41をシフトすれば、図5
の(b)〜(c)で示すようにチャンファ41d,11
bとは反対側の平面が衝合し、容易に噛み合わせること
ができる。
【0021】上記ギヤ11,12とスリーブ41との回
転速度制御は、入力軸6の回転速度を制御することで実
施できる。入力軸6の回転制御は、例えばエンジン回転
数制御やクラッチ3のすべり制御などによって実施でき
るし、この他に、入力軸6に補助モータを設け、このモ
ータの回転によって入力軸6の回転速度制御を行なうこ
ともできる。いずれにしても、厳密な回転制御を必要と
しないので、実施が容易である。
【0022】ここで、上記切替装置14の作動、特に3
速から4速への切替動作を説明する。図3の二点鎖線で
示すように、3速で走行している時に4速へ変速を行な
う必要が生じた場合には、まずエンジントルクを低下さ
せ、3速ギヤ11,22に伝達されたトルクを低下させ
る。そして、アクチュエータ31によってスリーブ41
を図3の左方へシフトし、図3の実線で示すニュートラ
ル状態とする。ここで、エンジン回転数制御やクラッチ
すべり制御によって入力軸6の回転速度をVg>Vsと
なるように制御し、アクチュエータ31によってスリー
ブ41を4速方向(図3の左方向)へシフトする。この
時、スリーブ41はガイド爪40bとガイド溝41cと
によってガイドされ、軸方向へ移動する。そして、スリ
ーブ41がハブ40の外周部から外れ、その内スプライ
ン41aが4速ギヤ12の外スプライン12aと噛み合
う位置までシフトされた時点、シフト終了となる。この
状態で、スリーブ41の内スプライン41aは4速ギヤ
12の外スプライン12aのみと噛み合う。したがっ
て、入力軸6の駆動力は、ハブ40〜ガイド爪40b〜
スリーブ41〜外スプライン12a〜4速ギヤ12へと
伝達され、4速状態となる。なお、スリーブ41を図3
の右方向へシフトした場合(4速から3速への変速時)
も、上記と同様であるので、説明を省略する。
【0023】ところで、入力軸6に補助モータを設け、
このモータの回転によって変速時に入力軸6の回転速度
制御を行なう場合には、次のようにすればよい。すなわ
ち、一旦クラッチ3を解放してスリーブ41をニュート
ラル位置へシフトし、補助モータでVg>Vsとなるよ
うに回転合わせを行なった後、スリーブ41を所望のギ
ヤの外スプラインに噛み合わせる。その後でクラッチ3
を締結すればよい。
【0024】図3,図4ではドッグクラッチ機構を3−
4速切替装置14に適用した例を説明したが、同様のド
ッグクラッチ機構を5速切替装置15や1−2速切替装
置19に適用することもできる。ドッグクラッチ機構を
5速切替装置15に適用した場合には、スリーブが片側
にのみシフトすればよいので、ハブのガイド爪は片側に
のみ突出しておればよい。また、ドッグクラッチ機構を
1−2速切替装置19に適用した場合には、スリーブに
後退用ギヤ20を一体に設ける必要がある。
【0025】上記のようにドッグクラッチ機構のスリー
ブ41がハブ40と一方の外スプライン11a,12a
とに跨がって噛み合う必要がないので、スリーブ41の
軸方向長さLを従来(図1参照)に比べて短くでき、こ
れに対応してハブ40の軸方向長さも短くすることがで
きる。その結果、このドッグクラッチ機構を装備した変
速機の軸方向長さを短くできる。特に、図2のようなF
F横置き式変速機の場合、その軸方向寸法はエンジンル
ームの幅寸法によって厳しく制約されている。そのた
め、変速機の軸方向寸法を少しでも短縮することが重要
な課題となっているが、上記のように切替装置をドッグ
クラッチ機構で構成することで、軸方向の大幅な短縮が
可能である。
【0026】上記実施例では、本発明のドッグクラッチ
機構を自動マニュアル変速機の変速機構に適用した例を
示したが、その他のあらゆる動力伝達機構に適用できる
ことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、ドッグクラッチ機構のハブの外
周部に複数のガイド爪を突設し、スリーブの内周部にガ
イド爪と軸方向に摺動自在に係合するガイド溝を形成
し、スリーブを軸方向にシフトした際、スリーブの内ス
プラインが回転体の外スプラインにのみ係合するように
構成したので、スリーブの軸方向寸法を短縮でき、従来
に比べて軸方向寸法の短いドッグクラッチ機構を実現で
きる。また、上記ドッグクラッチ機構を自動マニュアル
変速機に適用することで、軸方向にコンパクトで、構造
の簡単な自動変速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なドッグクラッチ機構の断面図である。
【図2】本発明にかかるドッグクラッチ機構を用いた自
動マニュアル変速機の一例の概略機構図である。
【図3】図2の3−4速切替装置の断面図である。
【図4】図3の3−4速切替装置のハブとスリーブの分
解斜視図である。
【図5】スリーブの内スプラインとギヤの外スプライン
との噛み合い動作を示す平面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 クラッチ 4 変速機 6 入力軸 7 出力軸 14,15,19 切替装置(ドッグクラッチ機構) 11,12 ギヤ(回転体) 11a,12a 外スプライン 30 クラッチ用アクチュエータ 31〜33 変速用アクチュエータ 34 コントローラ 40 ハブ 40b ガイド爪 41 スリーブ 41a 内スプライン 41c ガイド溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸と一体回転するハブと、軸上に回転自在
    に支持され、ハブと対向する端部に外スプラインを有す
    る回転体と、ハブに対して軸方向に移動可能に係合し、
    内周部に回転体の外スプラインと係合可能な内スプライ
    ンを有するスリーブとを備え、スリーブを軸方向にシフ
    トすることにより、ハブと回転体とを選択的に連結する
    ドッグクラッチ機構において、上記ハブの外周部には、
    回転体の外スプラインの外周側に沿って軸方向へ延びる
    複数のガイド爪が突設され、上記スリーブの内周部に
    は、上記ガイド爪と軸方向に摺動自在に係合するガイド
    溝が形成され、上記スリーブを軸方向にシフトした際、
    スリーブの内スプラインが回転体の外スプラインにのみ
    係合するように構成されていることを特徴とするドッグ
    クラッチ機構。
  2. 【請求項2】上記スリーブの内スプラインおよび回転体
    の外スプラインの対向する端部に、スリーブと回転体と
    の回転速度差によって相互に衝合する側とは反対側にの
    みチャンファが設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のドッグクラッチ機構。
  3. 【請求項3】入力軸と出力軸との間に配置された複数の
    変速ギヤ対と、所望の変速段を確立するため各変速ギヤ
    対を入力軸または出力軸と選択的に連結する複数の切替
    装置と、各切替装置を切替駆動する変速用アクチュエー
    タと、車両の走行状態に応じて変速用アクチュエータを
    制御するコントローラとを備えた自動変速機において、
    上記切替装置のうちの少なくとも1つは、請求項1また
    は2に記載のドッグクラッチ機構で構成され、変速段の
    切替時に、入力軸と出力軸との回転速度比が所望の変速
    段に応じた速度比に近づくように入力軸の回転を制御す
    る手段が設けられていることを特徴とする自動変速機。
JP11079444A 1999-03-24 1999-03-24 ドッグクラッチ機構およびこのドッグクラッチ機構を用いた自動変速機 Pending JP2000274446A (ja)

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