JP2000238443A - 熱転写用受容紙 - Google Patents

熱転写用受容紙

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JP2000238443A
JP2000238443A JP11041713A JP4171399A JP2000238443A JP 2000238443 A JP2000238443 A JP 2000238443A JP 11041713 A JP11041713 A JP 11041713A JP 4171399 A JP4171399 A JP 4171399A JP 2000238443 A JP2000238443 A JP 2000238443A
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JP11041713A
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Yasumichi Kuga
康通 久我
Katsunori Hiroishi
勝徳 広石
Motoi Orihara
基 折原
Yoshifumi Noge
由文 野毛
Yukihiro Yuyama
幸博 湯山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写用受容紙における解像度およびべた均
一性(べた部白抜け防止)の向上を図ると共に、その用
途の一つである磁気カード類におけるブロッキングの防
止を図る。 【解決手段】 基材上に熱可塑性樹脂を主成分とする中
間層、白色顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする受容層を
順次積層した熱転写用受容紙、または該基材下面に磁気
記録層を設けた熱転写用受容紙において、該中間層の熱
可塑性樹脂としてガラス転移温度(Tg)が10℃以下
のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融型熱転写方
式に用いられる熱転写用受容紙に関し、特に乗車券、定
期券、通行券などの磁気カード類およびラベル類に適し
た熱転写用受容紙に関する。
【0002】
【従来の技術】熱溶融型熱転写記録方式は、支持体上に
熱転写インクを擁する熱転写リボンの上からサーマルヘ
ッドにより画像様にドット加熱し、該インクを溶融さ
せ、転写材上に転写するものである。近年、その用途は
益々広がり、バーコードラベル等のスーパー、コンビニ
等の商品ラベル、衣料品のラベル等にも応用され、これ
らはプリンター等と共に一大用途となっている。中でも
注目されているのは、磁気回数券、道路通行券、定期
券、プリペードカード等の磁気カード類である。これら
の構造は支持体の一方の面に磁気記録層を有し、他方の
面に熱転写用の受容層を有するもので、全層の厚味が百
〜数千μmと厚いのが特徴である。これら各用途におい
ては市場の要求が益々高度化しており、特に印字画像品
質、解像度、堅牢性について従来より更に高い品質が要
求されている。
【0003】このような熱転写リボンのインクは、従
来、ワックスを主成分としたタイプが主流で、比較的熱
感度が高い反面、画像の堅牢性が低い欠点がある。一
方、画像堅牢性が高いインクとして熱可塑性樹脂を主成
分としたレジンタイプの熱転写リボンが提案されている
が、熱感度が低く、画像の欠損が発生するなど転写均一
性の問題があった。以上のことから熱転写リボン(イン
クシート)には二つの大きな技術の流れとして、ワック
スタイプにより画像の堅牢性の向上を図るものとレジン
タイプにより高感度化を図るものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題に対して熱
転写リボン側からの検討、改良が加えられているが、加
工紙を用いることが許される応用分野に限られており、
受容紙側での改良、特に画像品質―ベタ画像均一性、解
像度に対しての改良が進められている。例えば、受容紙
に上質紙を用い、さらに上質紙をスーパーカレンダー等
を用いて平滑化することが行われている。通常の上質紙
は王研式平滑度が10〜50秒であるが、カレンダー処
理により、また元々100秒以上のものもあり、該平滑
度が100秒以上になると画像品質がかなり改良される
が、十分ではなかった。すなわち、100秒以上の上質
紙を用いても画像堅牢性が改良されたワックスタイプや
感度が改良されたレジンタイプの熱転写リボンを用いた
場合、いずれもベタ部の白抜けがあり、ベタ画像均一性
が悪く、解像度も悪かった。これらの問題は従来より高
解像のサーマルヘッドである16ドット/mm、32ド
ット/mmのヘッド下ではより顕著となる。また、前述
のように磁気カード類は厚みが厚いため、ヘッドとの密
着性が悪く、より顕著となる。
【0005】このような問題を解決する方法として、特
開平8−183262号公報には、受容層に吸油量50
〜200ml/100gのフィラーを含有させた熱転写
記録磁気券紙が記載されている。これはインクの吸油性
および浸透性を上げるなど、インクの転写性を上げるた
めに吸油量の大きいフィラーを含有したバインダー層を
設けるもので、この構成により解像度、ベタ均一性を向
上させることができる。しかしながら、特に磁気カード
類ではまだ十分ではなかった。また、特開平9−216
474号公報には、多孔質炭酸カルシウムを含有する熱
転写プリンター用受容紙が記載されている。これも、解
像度、ベタ均一性(ベタ白抜け)がまだ十分ではなく、
特に磁気カード類では十分でなかった。ちなみに高速に
なり受容エネルギーが少なくなるとレジンタイプでは感
度が低下した。
【0006】一方、磁気カード、磁気券紙等の磁気カー
ド類における熱転写用受容紙は、保管時、機内装填時、
輸送時は、いずれも巻装された状態である。この場合、
磁気記録層と支持体層の背面とが圧縮されながら接する
ため、また、リボンが曲面状になっているため磁気記録
層表面と受容層表面とがくっつき易い場合、どちらかの
層が剥がれる現象が起こる。これをブロッキングとい
う。磁気記録層と支持体との接着状態がもろい場合は剥
がれ易く、ブロッキングが特に顕著となる。
【0007】本発明は上記背景に鑑みてなされたもの
で、受容紙側からの画像品質の向上、すなわち、熱転写
用受容紙における解像度向上とベタ均一性の向上(ベタ
部白抜け防止)、また磁気カード類におけるブロッキン
グの防止を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、基材上に熱可塑性樹脂を主成分とする中間層、白色
顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする受容層を順次積層し
た熱転写用受容紙において、該中間層の熱可塑性樹脂が
ガラス転移温度(Tg)が10℃以下であることを特徴
とする熱転写用受容紙が提供される。
【0009】第二に、上記第一に記載した熱転写用受容
紙において、該中間層が白色顔料を含有することを特徴
とする熱転写用受容紙が提供される。
【0010】第三に、上記第二に記載した熱転写用受容
紙において、該中間層の白色顔料の割合が熱可塑性樹脂
1に対して0.1〜0.5であることを特徴とする熱転
写用受容紙が提供される。
【0011】第四に、上記第一に記載した熱転写用受容
紙において、該受容層の表面が王研式平滑度が300秒
以上であることを特徴とする熱転写用受容紙が提供され
る。
【0012】第一〜第四に記載した熱転写用受容紙にお
いて、該受容層側とは反対側に強磁性体と熱可塑性樹脂
を主成分とする磁気記録層を設けたことを特徴とする熱
転写用受容紙が提供される。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに、本発明は基材上に熱可塑性樹脂を主成分とする中
間層、白色顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする受容層を
順次積層した熱転写用受容紙において、該中間層の熱可
塑性樹脂としてガラス転移温度(Tg)が10℃以下の
ものを用いるものであり、この構成によれば該中間層の
緩衝作用によりサーマルヘッドと熱転写インクリボンと
の密着性が向上し、転写性が良好となり、ベタ均一性が
向上すると共に解像度が向上した熱転写用受容紙を得る
ことができる。また基材下面に磁気記録層を設けた構成
では該中間層の緩衝作用により保存時の曲面での圧縮接
触時の剥がれが防止され、また基材との接着性が向上す
ることによりブロッキングが防止され、磁気カードに応
用できる熱転写用受容紙を得ることができる。
【0014】また、上記中間層に白色顔料が含有される
ことにより、熱転写用受容紙がより高白色となり、熱転
写インクリボンからの転写層がより鮮明になる。該中間
層に白色顔料を添加してもよく、その場合は、白色顔料
の中間層における割合は、熱可塑性樹脂1に対し、0.
1〜0.5とすることにより接着性を損なわずにさらに
高白色化された熱転写用受容紙が得られる。そして受容
層表面を300秒以上とすることにより、より高解像度
の画像形成が可能となる。
【0015】ガラス転移温度(Tg)が10℃以下の熱
可塑性樹脂からなる中間層によれば、どのようにして上
記問題が解決されるかについて述べると、一つにはTg
が10℃以下の熱可塑性樹脂は常温でゴム状の弾性を有
する樹脂であり、このことにより熱転写用受容紙の巻装
時、受容層と支持体層の緩衝材として働き、保存時の曲
面での圧縮接触時の剥がれを防止する。また、中間層が
なければ顔料(フィラー)とバインダーからなる層が受
容層であり、フィラー(通常は無機粒子)がある分、接
着性が劣るのに対し、バインダーのみからなる層と支持
体と接するため、接着性が向上し、もって剥がれ、すな
わちブロッキングが起こらなくなる。また、中間層は弾
性層として働くため、厚みの厚いカード類においてもサ
ーマルヘッドの加圧に対してヘッドになじむような形で
微小変形するため密着性がよくなり転写性が向上し画像
濃度が上がり、ベタ均一性も上がるという効果が得られ
るものと思われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の熱転写用受容紙の基本構成
を示すものである。図2は磁気記録方式に使用する場合
で、紙基材1上に中間層2、受容層3を設け、基材1の
下側に磁気記録層4が設けられている。これら各層につ
いて以下に詳しく説明する。
【0017】(中間層)本発明における中間層の主成分
である熱可塑性樹脂としては、慣用の種々のものを使用
することができ、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ビニル系樹脂、エポキシ樹脂が挙げられ、これらのホモ
ポリマーおよび共重合体が使用できる。これらを単独、
あるいは2種類以上を混合してして用いることができる
が、熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)が10℃以
下のものを使用する。このような熱可塑性樹脂を採用す
ることにより熱転写インクリボンとの緩衝作用により、
また紙基材との接着性が付与されることによりブロッキ
ング防止が行われる。
【0018】また、該中間層に接着性を損なわない程度
に白色顔料が含有されていてもよい。この場合、熱転写
用受容紙がより高白色となり、転写画像がより鮮明に表
示される。中間層に含有される白色の顔料(フィラー)
としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、クレー、焼成クレー、ケイ酸
マグネシウム、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、表面処理された炭酸カルシウ
ムやシリカ、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタク
リル酸共重合体、ポリスチレン等の微粉末等が使用可能
であり、これらの単独または2種以上混合して使用して
もよい。この中間層中の白色顔料の割合が熱可塑性樹脂
1に対し、0.1〜0.5とすることが最適であり、接
着性を損なわずに高白色化された熱転写用受容紙とな
る。白色顔料の割合が0.1未満の場合、白色性に効果
が少なく、0.5を超える場合は接着性が悪化してく
る。
【0019】紙基材への中間層の付着量は、乾燥重量で
1g/m〜30g/mの範囲が好ましく、1g/m
未満では上記した本発明による効果が不十分であり、
30g/mを超えると受容層にひび割れ等の欠陥が発
生し易くブロッキングが逆に悪くなる。
【0020】(受容層)本発明において、受容層に含有
される白色顔料としては、中間層と同様のものが使用可
能であり、吸油量が高いものが好ましい。また、それぞ
れ単独または2種類以上混合しても使用することができ
る。受容層を構成する樹脂もまた中間層と同様のものが
使用可能である。受容層に含有される樹脂は熱転写イン
クシートの種類や使用用途によって種々選択可能だが、
ガラス転移点が40℃未満では高温保存時、表面に接着
性を帯びる場合が多く、ブロッキングなどが発生し易い
ため、ガラス転移点が40℃を超えるものが望ましい。
【0021】受容層における前記白色顔料と樹脂の割合
は、熱感度、白色性、ブロッキング性に関わり、白色顔
料対樹脂の含有比は、1:0.2〜1とすることが好ま
しい。水溶性樹脂を用いる場合は耐水化剤を用いてもよ
い。耐水化剤の具体例としては、例えば、ホルムアルデ
ヒド、グリオキザール、クロムミョウバン、メラミン、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミド−エピクロルヒドリン樹脂等が挙げられる。
【0022】受容層の付着量は、乾燥重量で2g/m
〜30g/mの範囲が好ましく、2g/m未満では
転写画像のベタ画像の濃度ムラが目立つようになり、3
0g/mを超えると受容層にひび割れ等の欠陥が発生
し易くなり、中間層との接着性が悪くなり巻装保管時、
受容層が剥がれるブロッキング現象が起こる。受容層を
形成した後、スーパーキャレンダーなどで表面処理をし
て、受容層表面を王研式平滑度で300秒以上とするこ
とにより、より高解像度の画像形成が可能となる。
【0023】(磁気記録層)本発明の磁気記録層に用い
る磁性体としては、バリウムフェライト、ストロンチウ
ムフェライト、Co−γ−Fe、γ−Fe
等の強磁性体粉体が使用される。また、磁性記録層に用
いる樹脂としては、慣用のものを使用でき、前述の中間
層、受容層と同様のものが使用可能である。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。以下の実施例および比較例で作製する熱転写用
受容紙は、次の紙基材、受容層、および磁性層を用い
た。なお、以下で示す部および%はいずれも重量基準で
ある。
【0025】 紙基材:坪量170g/mの上質紙 受容層:シリカ(吸油量50ml/100g) 100部 ポリビニルアルコール(固形分10%水溶液) 200部 水 500部 以上の組成からなる液を作製し、塗布量は乾燥重量で5
g/mとした。 磁気層:《バリウムフェライト分散液の作製(固形分50%)》 バリウムフェライト (保持力:2700Oe、平均粒径:0.6μm) 100部 ポリアクリル酸ソーダ(固形分20%水溶液) 10部 カーボンブラック(固形分38%分散液) 20部 水 90部 以上の組成からなる液をサンドグラインダーで24時間
分散して、下記エマルジョンと調合する。 《磁気塗料の作製》 バリウムフェライト分散液(固形分50%) 200部 塩化ビニリデンエマルジョン(固形分49%) 100部 水 80部 塗布量:乾燥重量50g/m
【0026】〔実施例1〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設けた。さらに前述の受容層を設け、該受容
層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理を行
い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 100部
【0027】〔実施例2〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設けた。さらに前述の受容層を設け、該受容
層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理を行
い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−ブタジエンエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 100部
【0028】〔実施例3〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、前記紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように
塗布し中間層を設けた。さらに前述の受容層を設け、該
受容層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理
を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−ブタジエンエマルジョン (ガラス転移温度0℃、固形分50%) 100部
【0029】〔実施例4〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方前述の磁気層を設けた。次いで該受容
層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理を行
い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 シリカ(吸油量50ml/100g) 10部 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 90部
【0030】〔実施例5〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方の面に前述の磁気層を設けた。次いで
該受容層の平滑度が300s.となるようキャレンダー
処理を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 シリカ(吸油量50ml/100g) 50部 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 50部
【0031】〔実施例6〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方の面に前述の磁気層を設けた。次いで
該受容層の平滑度が300s.となるようキャレンダー
処理を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 シリカ(吸油量50ml/100g) 60部 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 40部
【0032】〔実施例7〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方の面に前述の磁気層を設けた。次いで
該受容層の平滑度が200s.となるようキャレンダー
処理を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 100部
【0033】〔実施例8〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方の面に前述の磁気層を設けた。次いで
該受容層の平滑度が300s.となるようキャレンダー
処理を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度10℃、固形分50%) 100部
【0034】〔比較例1〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設けた。さらに前述の受容層を設け、該受容
層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理を行
い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度20℃、固形分50%) 100部
【0035】〔比較例2〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設けた。さらに前述の受容層を設け、該受容
層平滑度が300s.となるようキャレンダー処理を行
い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度45℃、固形分50%) 100部
【0036】〔比較例3〕紙基材上に中間層を設けない
で前述の受容層を設けた。そして紙基材のもう一方の面
に前述の磁気層を設けた。次いで該受容層平滑度が30
0s.となるようキャレンダー処理を行い、熱転写用受
容紙とした。
【0037】〔比較例4〕下記中間層塗布水溶液を作製
し、紙基材上に乾燥重量が4g/mとなるように塗布
し中間層を設け、さらに前述の受容層を設けた。また、
紙基材のもう一方の面に前述の磁気層を設けた。次いで
該受容層平滑度が300s.となるようキャレンダー処
理を行い、熱転写用受容紙とした。 《中間層》 スチレン−アクリルエマルジョン (ガラス転移温度45℃、固形分50%) 100部
【0038】以上のようにして作製した実施例および比
較例の熱転写用受容紙について、次の試験条件により、
印字画像品質、すなわちベタ画像均一性、解像度、また
白色性およびブロッキング性の評価を行った。その結果
を表1に示す。 〈熱転写印字試験〉 プリンタ:TEC社製B−30 リボン:リコー製B110A サーマルヘッド:TEC社製(510Ω) 印字速度:2inch/sec 〈ブロッキング試験〉試料の磁気記録層表面と受容層表
面を重ねあわせて、0.5kg/cmの圧力をかけた
状態で、40℃、90%RH環境下に10時間放置した
後、重ね合わせ面を指で剥がし、ブロッキング状態を観
察する。 〈白色性〉ハンター白色度測定機にて白色度を測定し
た。
【0039】
【表1】
【0040】表中の各評価ランクは次の通りである。 〈ベタ画像均一性〉 ◎:ボイド・カスレが無く均一なベタ画像である。 ○:ボイド・カスレがほとんど無い。 △:ややボイド・カスレがあり濃度のバラツキが若干あ
る。 ×:ボイド・カスレが多く、画像が判読できない。 〈解像度〉 ◎:画像エッジがシャープである。 ○:画像エッジのシャープさがやや劣る。 △:画像エッジにややボケ、ビビリがある。 ×:画像エッジにボケ、ビビリがある。 〈白色性〉 ◎:白色度82%以上。 ○:白色度80%〜82%未満。 △:白色度78%〜80%未満。 ×:白色度78未満。 〈ブロッキング性〉 ◎:剥がすとき剥離音がなくブロッキングもない 。 ○:剥がすとき剥離音はあるがブロッキングはない 。 △:剥がすとき層がわずかにブロッキングする。 ×:剥がすとき全面に層がブロッキングする。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の熱転写用受容紙
は、基材上に熱可塑性樹脂を主成分とする中間層、白色
顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする受容層を順次積層し
た熱転写用受容紙において、該中間層の熱可塑性樹脂と
してガラス転移温度(Tg)が10℃以下のものを用い
るものであり、これによれば該中間層の緩衝作用により
印字時熱転写インクシートとの密着性が向上し、これに
よって転写性が向上し熱転写用受容紙のベタ均一性が向
上(ベタ部白抜け防止)すると共に解像度が向上する。
【0042】請求項2の熱転写用受容紙は、上記請求項
1の熱転写用受容紙において、該中間層に白色顔料を含
有させるものであり、これによれば熱転写用受容紙がよ
り高白色となり、転写画像をより鮮明にすることができ
る。
【0043】請求項3の熱転写用受容紙は、上記請求項
2の熱転写用受容紙において、該中間層の白色顔料の割
合を熱可塑性樹脂1に対して0.1〜0.5とするもの
であり、これによれば基材への接着性を損なわずに高白
色化された熱転写用受容紙を得ることができる。
【0044】請求項4の熱転写用受容紙は、上記請求項
1の熱転写用受容紙において、該受容層表面の平滑度を
王研式平滑度で300秒以上とするものであり、これに
よればより高解像度の画像形成を行うことができる。
【0045】請求項5の熱転写用受容紙は、上記請求項
1〜4の熱転写用受容紙において、該受容層側とは反対
側に強磁性体と熱可塑性主成分とする磁気記録層を設け
るものであり、これによれば、本受容紙が該中間層の熱
可塑性樹脂としてガラス転移温度(Tg)が10℃以下
のものを用いたことから、該中間層が弾性体として働
き、上述のように印字画像品質が向上する一方、保存時
の曲面での磁気記録層表面と受容層表面との圧縮接触時
の剥がれが防止され、また該中間層によって紙基材との
接着性が向上することからブロッキングが起きなくな
る。そのため本受容紙を印字画像品質が優れるだけでな
くブロッキングに強い磁気カード類として使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる熱転写用受容紙の例を示す概略
断面図。
【図2】本発明に関わる熱転写用受容紙の例を示す概略
断面図。
【符号の説明】
1 紙基材 2 中間層 3 受容層 4 磁気記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折原 基 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野毛 由文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 湯山 幸博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C005 HA30 HB13 KA15 KA45 LA18 LA20 LA30 LB08 2H111 AA12 AA14 AA16 AA26 CA03 CA04 CA05 CA12 CA23 CA30 CA31 CA33 CA46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱可塑性樹脂を主成分とする中
    間層、白色顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする受容層を
    順次積層した熱転写用受容紙において、該中間層の熱可
    塑性樹脂がガラス転移温度(Tg)が10℃以下である
    ことを特徴とする熱転写用受容紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱転写用受容紙におい
    て、該中間層が白色顔料を含有することを特徴とする熱
    転写用受容紙。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の熱転写用受容紙におい
    て、該中間層の白色顔料の割合が熱可塑性樹脂1に対し
    て0.1〜0.5であることを特徴とする熱転写用受容
    紙。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱転写用受容紙におい
    て、該受容層の表面が王研式平滑度が300秒以上であ
    ることを特徴とする熱転写用受容紙。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の熱転写用受容紙にお
    いて、該受容層側とは反対側に強磁性体と熱可塑性樹脂
    を主成分とする磁気記録層を設けたことを特徴とする熱
    転写用受容紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003103943A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Daio Paper Corp 被転写シート
JP2007080444A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 磁気記録材料

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