JP2000158834A - 熱転写用受容紙 - Google Patents

熱転写用受容紙

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JP2000158834A
JP2000158834A JP10339325A JP33932598A JP2000158834A JP 2000158834 A JP2000158834 A JP 2000158834A JP 10339325 A JP10339325 A JP 10339325A JP 33932598 A JP33932598 A JP 33932598A JP 2000158834 A JP2000158834 A JP 2000158834A
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Yasumichi Kuga
康通 久我
Katsunori Hiroishi
勝徳 広石
Yoshifumi Noge
由文 野毛
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷特性が向上し、受容紙の裏面に印刷成分
の転写がなく、しかも耐ブロッキング性にも優れる熱転
写用受容紙を提供する。 【解決手段】 基材上に、顔料と熱可塑性樹脂を主成分
とする受容層を設けた熱転写用受容紙において、該受容
層を構成する熱可塑性樹脂が、酸価50以下(好ましく
はTg40℃以上)のアクリル系樹脂であることを特徴
とする熱転写用受容紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融型熱転写方
式に用いられる熱転写用受容紙に関するものであり、特
に乗車券、定期券、通行券、プリペードカードなどの磁
気カード類、およびPOSラベルなどのラベル類に好適
な熱転写用受容紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、乗車券、定期券、通行券、プリペ
ードカード等における磁気カード類およびPOSラベル
などのラベル類の普及には目ざましいものが有る。この
磁気カード類、ラベル類には、有効期限、発行日等を可
視情報として記録できることが要求されている。そのよ
うな記録手段の一つとして熱転写記録方式が有る。熱転
写記録方式のうち、熱溶融型はレーザーやサーマルヘッ
ド等の電気信号により制御された熱エネルギーを用い
て、熱転写インクシートを加熱し、その溶融したインク
を熱転写受容紙上へ転写させ、画像を記録するものであ
る。このような熱転写シートのインクは、従来ワックス
を主成分としたワックスタイプが主流で、比較的熱感度
が高い反面、画像信頼性が低い欠点がある。一方、画像
信頼性が高いインクとして熱可塑性材脂を主成分とした
レジンタイプの熱転写シートが提案されているが熱感度
が低く、画像の欠損が発生するなど転写均一性の問題が
有った。近年においては、ワックスタイプにおいても耐
コスリ性などの画像信頼性が付与された熱転写インクシ
ートが要求されるなど、使用用途別に多くの種類の熱転
写インクシートが提案されている。
【0003】また、磁気記録方式を組み合わせた磁気カ
ードは、磁気記録情報を磁気ヘッドで読み取り、使用さ
れている。さらに、これらの熱転写受容紙のうち、乗車
券、定期券、通行券などにおいては、改ざん防止の観点
から、文宇、商標などの可視情報を印刷表示する場合が
多い。これら印刷層は、多くの場合、熱転写インクの受
容層の上に設けることが一般的となっている。この場
合、印刷画像においても、画像信頼性が要求されてい
る。
【0004】熱転写用受容紙の製造においては、良好な
印宇を得るために、上質紙をスーパーカレンダー等を用
いて平滑化処理することが知られている。通常の上質紙
は王研式平滑度が10〜50秒であるが、100秒以上
の場合、転写画像が良好となることが判っている。しか
し、王研式平滑度が100秒以上の上質紙を用いても、
画像信頼性が付与されたワックスタイプや高画像信頼性
のレジンタイプの熱転写インクシートを用いた場合、転
写均一性が不良であり、高解像度の転写文宇や転写画像
を得ることは困難であった。さらに、16ドット/m
m、32ドット/mmの高解像度が要求され始めてお
り、セルロース繊維が表面に露出している、いわゆる普
通紙では十分な画像が得られなくなっている。そのた
め、熱転写記録側にインクを受理する受容層を設けるな
どの改良が図られており、種々の提案がなされている。
【0005】例えば、特開平8−183262号公報に
は、受容層に吸油量50〜200m1/100g以上の
吸油性フィラーを含有させた熱転写記録磁気券紙が、ま
た特開平9−216474号公報には、多孔質炭酸カル
シウムを用いた熱転写用受容紙がそれぞれ提案され、熱
転写インクの高品質・高解像度の画像形成への改良がな
されている。しかしながら、乗車券、定期券、通行券な
どにおいて、文宇、商標などの可視情報を印刷層を設け
ると、印刷画像に画像信頼性が充分でなく、印刷部の成
分の一部が熱転写受容紙の裏面へ転写し、磁気ヘッドに
付着するなど、未だ印刷特性を満足するには至っていな
い。
【0006】また、基材に磁気記録層を設けた場合、両
面にコーティング層が設けられることから、夏期等の高
温、高湿下において、原反あるいはスリット状態で保管
すると、層のハガレ、転写等のブロッキング現象が発生
する場合があり、そのため熱転写記録だけでなく磁気記
録にも異常をおこすという問題も発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な熱転
写画像形成が可能であり、印刷特性、ブロッキング現象
が発生しない熱転写用受容紙を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、基材上に、顔料と熱可塑性材脂を主成分とする
受容層を設けた熱転写用受容紙において、該受容層を構
成する熱可塑性樹脂として、酸価が50以上のアクリル
系樹脂を用いることにより、印刷特性が向上し、受容紙
の裏面に印刷成分の転写がなくなること、及び、好まし
くは該アクリル系樹脂として、ガラス転移温度が30℃
以上のものを用いることにより、ブロッキングの発生を
防止することができることを見い出し、更にこのような
熱転写用受容紙に、該受容層面と反対側の支持体面に、
強磁性体と熱可塑性材樹脂とを主成分とする磁気記録層
を設けたことにより、磁気記録方式への使用が可能とな
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明によれば、基材上に、顔料と熱可塑
性樹脂を主成分とする受容層を設けた熱転写用受容紙に
おいて、該受容層を構成する熱可塑性樹脂が酸価が、5
0以下のアクリル系樹脂であることを特徴とする熱転写
用受容紙が提供される。本発明によれば、前記受容層の
アクリル系樹脂のガラス転移温度が40℃以上であるこ
とを特徴とする前記熱転写用受容紙が提供される。本発
明によれば、前記基材の受容層面と反対側の面に、更に
強磁性体と熱可塑性樹脂とを主成分とする磁気記録層を
設けたことを特徴とする前記熱転写用受容紙が提供され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の熱転写用受容紙の構造(層構成)を図に
従って説明する。図1が本発明の基本構成である。磁気
記録方式への使用の場合、図1のごとく受容層の反対面
に磁気記録層が設けられる。また、印刷層は、受容層の
上に設けられる。また必要に応じて、別途基材の目止め
のため、受容層や磁気記録層と基材の間に中間層などを
1層以上設けてもよい。
【0011】次に本発明の熱転写用受容体の各層に関し
て、詳述する。 (基材)本発明における基材としては、使用用途によっ
て、従来公知の紙やフイルムを使用できる。例えば、上
質紙、コート紙、アート紙、ラミネート紙、合成紙、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリオレフィン等が使
用可能である。基材の厚みについてもまた、使用用途に
よって任意に選択可能である。
【0012】(受容層)本発明の受容層は主成分として
顔料と熱可塑性樹脂が含有される。本発明の受容層の主
成分である熱可塑性樹脂は、アクリル系樹脂であり、以
下に示すモノマーを成分として含む共重合体樹脂であ
る。モノマー成分としては、メタクリル酸エステルやア
クリル酸エステルが特に好ましい。すなわち、メタクリ
ル酸メチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチルヘキシル、メタ
クリル酸−n−ブチル、メタクリル酸グリシジル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸−tert−ブチル、メタクリル酸−
2−ヒドロキシプロピル等のアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、その他、スチレン等が好ましく使用
される。
【0013】本発明において、上記アクリル系樹脂の酸
価は50以下である。アクリル樹脂の酸価を50以下と
することにより、印刷層と受容層との結着性が向上し印
刷部の成分の一部が熱転写受容紙の裏面へ転写するなど
の欠点が解消できる。この現象のメカニズムは明確でな
いが、印刷層を形成する際に用いられる印刷液の溶媒と
の溶解性に寄与するものと思われる。またブロッキング
の発生も生じることがない。ここで酸価は樹脂中の遊離
酸基およびエステル結合量を表すための数値であり、樹
脂1g中の酸成分を中和する水酸化カリウムのmg数で
示される。
【0014】また、このアクリル系樹脂として、ガラス
転移温度40℃以上のものを使用することにより、反対
面に磁気層を設けた場合でも、ブロッキングの発生の抑
制が更に良好となり優れた熱転写用受容紙を得ることが
できる。
【0015】本発明においては、バインダー成分として
使用用途によって、種々のものを用いることができる。
具体的にはポリビニルアルコール、澱粉、澱粉誘導体、
メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、などのセルロース
誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、ア
クリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸共重
合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、
イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポ
リアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼ
インなどが挙げられる。
【0016】また、本発明においては水性高分子エマル
ジョンとして、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体などのラテックス
類や、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリル系共重合
体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、アクリル
酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などのエマルジョン
が挙げられ、これらを単独あるいは2種類以上を混合し
て用いてもよい。
【0017】さらに、受容層には必要に応じて高級脂肪
酸金属塩やパラフィンワックス等の滑剤、分散剤、消泡
剤等の添加剤を含有させることができる。
【0018】本発明にて使用される顔料は、通常白色顔
料であり、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、クレー、焼成クレー、ケイ酸
マグネシウム、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、表面処理された炭酸カルシウ
ムやシリカ、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタク
リル酸共重合体、ポリスチレン等の微粉末等である。こ
れらを単独または2種類以上混合しても使用することが
できる。
【0019】この受容層において、受容層固形中、顔料
10〜70重量%、アクリル系樹脂30〜90重量%と
することが望ましい。顔料の割合が10重量%未満の場
合、例えば白色顔料を用いたものでは受容面の白色性が
乏しくなり、70重量%を超える場合、ブロッキング性
がやや悪化する。アクリル系樹脂の割合が30重量%未
満の場合、印刷層と受容層との結着性が劣り印刷層の裏
写りが発生しやすくなる。また、90重量%を超える揚
合、顔料の割合が少なくなるため、例えば、白色顔料を
用いたものでは白色性が劣る。
【0020】受容層の付着量は、乾燥重量で1g/m2
〜30g/m2の範囲が好ましく、1g/m2未満では転
写画像の解像度が悪化し、30g/m2を超えると受容
層にヒビ割れ等の欠陥が発生する場合がある。
【0021】受容層を形成した後、スーパーキャレンダ
ーなどで表面処理をして、平滑性を向上させることが好
ましい。例えば該処理により、受容層表面を王研式平滑
度が500秒以上とすることにより、より高解像度の画
像形成が可能となる。
【0022】また、前述したように、受容層と基材の間
に基材の目止めのため、中間層を設けても良い。特に紙
べースの基材の場合に効果的である。中間層は受容層と
同様な、顔料と熱可塑性樹脂を主成分とする。基材の目
止め効果をより発現させるため、中間層の熱可塑性樹脂
の割合は受容層中の割合より大きい方がよい。中間層の
付着量は、乾燥重量で1g/m2〜30g/m2の範囲が
好ましく、1g/m2未満では目止めの効果がなく、3
0g/m2を超えると受容層と共にヒビ割れ等の欠陥が
発生する場合がある。
【0023】(磁気記録層)本発明の熱転写用受容紙の
磁気記録層は、主として磁性体と樹脂から構成される。
上記磁気記録層に用いる磁性体としては、従来公知のバ
リウムフェライト、ストロンチウムフェライト、CO−
γ−Fe23、γ−Fe23等の強磁性体粉が使用され
る。また、磁性記録層に用いる樹脂としては、慣用の種
々のものを使用でき、前述の受容層と同様なものが使用
可能である。
【0024】(印刷層)文字、商標などの可視情報を示
す印刷層を設ける場合は、通常受容層上に設ける。この
印刷層を受容層上にを設ける方法としては、従来公知の
印刷方法が用いられる。例えば、グラビア印刷、スクリ
ーン印刷などが用いられる。印刷層を構成する樹脂とし
ては、各種有機溶剤に可溶なものが使用される。また、
可視情報の表示のため、白色顔料や着色剤などを添加す
る。これらは、使用用途によって任意に選択され使用さ
れる。この印刷層の膜厚は通常2μm以下、好ましくは
0.3〜1.5μmである。
【0025】
【実施例】以下、本発明を、実施例に基づいて具体的に
より説明する。後述の実施例、比較例に使用した基材、
磁気層形成用塗液は下記のものを用いて形成し、次いで
各受容層を形成し各実施例、比較例の熱転写用受容紙を
作製した。なお以下に示す部および%はいずれも重量基
準である。 基材:坪量170g/m2の上質紙 磁気層: 〈バリウムフェライト分散液の作製 固形分50%〉 バリウムフェライト (保持力:2750Oe、平均粒径:0.6μm) 100部 ポリアクリル酸ソーダ(固形分20%水溶液) 10部 カーボンブラック(固形分38%分散液) 20部 水 90部 以上の組成からなる液をサンドグライダーで24hr.
分散して、下記エマルジョンと調合する。 〈磁気層形成用塗液の作製〉 バリウムフェライト分散液 (固形分50%分散液) 220部 塩化ビニリデンエマルジョン(固形分49%) 100部 水 80部 塗布量−乾燥重量40g/m2 印刷層:(印刷インクの作成) 酸化チタン (平均粒子径0.20μm、吸油量20cc/100g) 100部 硝化綿 (硝化度12.2%、粘度6.0 (JIS K−6703)固形分50%、IPA含浸) 20部 緑色顔料(マラカイトグリーン) 3部 酢酸エチル 150部 トルエン 150部
【0026】実施例1 前述の基材に磁気記録層を設けた後、下記の受容層形成
用塗布水溶液を作製し受容層を設けた。次いで受容層平
滑度300sとなるようキャレンダー処理を行い熱転写
用受容紙を作製した。 〈受容層〉 炭酸カルシウム分散液 (吸油量55m1/100g、固形分10%) 50部 アクリル系樹脂エマルジョン (酸価45、Tg6℃、固形分50%) 10部 水 140部 塗布量−乾燥重量5g/m2
【0027】実施例2 前述の基材に磁気記録層を設けた後、下記の受容層形成
用塗布水溶液を作製し受容層を設けた。次いで受容量平
滑度300sとなるようキャレンダー処理を行い熱転写
用受容紙を作製した。 〈受容層〉 炭酸カルシウム分散液 (吸油量55m1/100g、固形分10%) 50部 アクリル系樹脂エマルジョン (酸価40、Tg43℃、固形分50%) 10部 水 140部 塗布量−乾燥重量5g/m2
【0028】比較例1 前述の基材に磁気記録層を設けた後、下記の受容層塗布
水溶液を作製し受容層を設けた。次いで受容層平滑度3
00sとなるようキャレンダー処理を行い熱転写用受容
紙を作製した。 〈受容層〉 炭酸カルシウム分散液 (吸油量55ml/100g、固形分10%) 50部 ポリビニルアルコール樹脂溶液 (固形分10%) 50部 水 100部 塗布量−乾燥重量5g/m2
【0029】比較例2 前述の基材に磁気記録層を設けた後、下記の受容層塗布
水溶液を作製し受容層を設けた。次いで受容層平滑度3
00sとなるようキャレンダー処理を行い熱転写用受容
紙を作製した。 〈受容層〉 炭酸カルシウム分散液 (吸油量55ml/100g、固形分10%) 50部 アクリル系樹脂エマルジョン (酸価54、Tg6℃、固形分50%) 10部 水 100部 塗布量−乾燥重量5g/m2
【0030】各熱転写用受容紙を作製後、前述の印刷イ
ンクにおいてグラビア印刷機を用い膜厚1.0μmの印
刷層を設けた。印刷後、40×40mmにカットし、印
刷面と磁気面を重ね合わせ24時間加圧(200gf/
cm2)した。これを20℃60%RH雰囲気下にて実
施し、印刷特性(磁気面への印刷層の転写)と耐ブロッ
キング性を評価し、結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 印刷特性と耐ブロッキング性の各評価基準は以下の通り
である。 〈印刷特性〉 ◎:印刷層の転写なし 〇:印刷層の転写はわずかにあるが、目視にて確認困難 △:印刷層の転写がわずかにある ×:印刷層の転写が鮮明に確認できる 〈耐ブロッキング〉 ◎:剥がすときハクリ音がなく転写もない 〇:剥がすときやや剥離音はあるがブロッキングはない △:剥がすとき、一部の層がブロッキングする ×:剥がすとき層転写する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、基材上に、顔料と熱可
塑性樹脂を主成分とする受容層を設けた熱転写用受容紙
において、該受容層を構成する熱可塑性樹脂として酸価
が50以上のアクリル系樹脂を用いることによって、印
刷特性が向上し、また受容紙の裏面に印刷成分の転写が
なく、印刷特性にも優れた熱転写用受容紙が提供され
る。また、前記アクリル系樹脂として、特にガラス転移
温度が40℃以上のものを用いることにより、さらにブ
ロッキングの発生防止を向上することができる。更に前
記受容層面と反対側の面に、強磁性体と熱可塑性樹脂と
を主成分とする磁気記録層を設けることにより、磁気記
録方式への使用が可能な熱転写用受容紙が得られ、該受
容紙も印刷特性、耐ブロッキング性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写用受容紙の模式断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野毛 由文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 AA16 AA17 CA03 CA05 CA12 CA30 CA32 4F100 AK01C AK03 AK25B AK41 AK45 AK49 AT00A BA02 BA07 BA10 BA10B BA10C CA13B CA20C DG10 GB71 JA05B JA20B JB16B JB16C JD14B JG06C JL00 YY00B 5D006 BA11 CC01 CC04 DA01 DA06 FA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、顔料と熱可塑性樹脂を主成分
    とする受容層を設けた熱転写用受容紙において、該受容
    層を構成する熱可塑性樹脂が、酸価が50以下のアクリ
    ル系樹脂であることを特徴とする熱転写用受容紙。
  2. 【請求項2】 前記受容層のアクリル系樹脂のガラス転
    移温度が40℃以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の熱転写用受容紙。
  3. 【請求項3】 前記基材の受容層面と反対側の面に、更
    に強磁性体と熱可塑性樹脂とを主成分とする磁気記録層
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱転写用受
    容紙。
JP10339325A 1998-11-30 1998-11-30 熱転写用受容紙 Pending JP2000158834A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019177666A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート、熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート
JP2022105074A (ja) * 2018-03-30 2022-07-12 大日本印刷株式会社 熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート

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