JP2000217661A - 自動車用シートバック - Google Patents

自動車用シートバック

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JP2000217661A
JP2000217661A JP11026550A JP2655099A JP2000217661A JP 2000217661 A JP2000217661 A JP 2000217661A JP 11026550 A JP11026550 A JP 11026550A JP 2655099 A JP2655099 A JP 2655099A JP 2000217661 A JP2000217661 A JP 2000217661A
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back frame
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Nobuyuki Nakano
伸行 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の後ろ側への荷重が加わって受圧部材が
後ろ側に移動しても、該受圧部材を支える部材による異
物感を乗員の脇腹に与えず、しかも、構造が簡易になる
ことで、原価低減を図ることを目的とした自動車用シー
トバックを提供する。 【解決手段】 追突時に乗員30の背中30bの圧力を
受けて移動自在なる受圧部材6の側端部とシートバック
フレーム2の側端部2b、2b’との間であると共に該
シートバックフレーム2の側端部2b、2b’を除く位
置には、Z字状に曲折形成されてなるリンク部材16、
16’のそれぞれの端部16a,16a’,16b,1
6b’が回転可能に支持されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頚椎を保護す
る自動車のシートバック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバック
(3)としては、国際特許98/09838号公報に示
すように、シートバックフレーム(9)と、該シートバ
ックフレーム(9)の上端部に前後に回転自在なると共
に上下に移動自在なるように支持されてなる支持手段
(5)と、該支持手段(5)の上端部にステイ(27)
に装着されたヘッドレストホルダー(図示省略)を介し
て上下動自在に支持されてなるヘッドレスト(4)と、
前記支持手段(5)の下端部に支持されてなると共に乗
員の背中の圧力を受けて移動自在なる受圧部材(10)
と、該受圧部材(10)をシートバックフレーム(9)
に回転自在に軸支してなるリンク部材(11)と、乗員
からの前側から後ろ側への荷重が受圧部材(10)に加
わらない状態では受圧部材(10)を前側に付勢してな
るコイル状のスプリング(16)と、前記シートバック
フレーム(9)間に懸架されてなるバックエレメント
(20)と、該バックエレメント(20)の前側に配設
されてなるパッドとより少なくとも構成されてなる。
【0003】このため、例えば自車が追突された時、前
記シートバック(3)には、前側に向けての衝撃的な荷
重が最初に作用し、次に、乗員による二次衝突による反
動荷重が後ろ側に向けて作用する。即ち、シートバック
フレーム(9)間に架設されたバックエレメント(2
0)及び受圧部材(10)に該荷重が作用する。その
際、受圧部材(10)が後ろ側に移動することにより、
支持手段(5)の下端部が後ろ側且つ上側に移動するこ
とで、支持手段(5)の上端部に支持されたヘッドレス
ト(4)は、シートバックフレーム(9)の上辺部(2
4)を回動支点として前側に回動すると共に上側に移動
し、乗員の頭部に接近する方向に作動する。
【0004】従って、かかる構成よりなるから、自車が
追突された時に、乗員の反動荷重でシートバック(3)
が後ろ側に撓んでも、ヘッドレスト(4)が瞬時にして
乗員の頭部に接近作動するので、乗員の頭部は、ヘッド
レスト(4)に確実に受け止められ、乗員の頚椎の保護
が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、前記乗員の後ろ側への荷重
が受圧部材(10)に加わることで、後ろ側に受圧部材
(10)が移動する際に、該受圧部材(10)を回転支
持したリンク部材(11)をパッドを介して乗員の後ろ
脇腹に異物感として与えるおそれがある。これは、乗り
心地への悪影響を与えることになる。また、前記説明し
た乗員の頚椎保護手段の構成そのものが、複雑且つ多数
の部品よりなるので、原価高騰の一原因になる。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、乗員の後ろ側への荷重が加わ
って受圧部材が後ろ側に移動しても、該受圧部材を支え
る部材による異物感を乗員に与えず、しかも、構造が簡
易になることで、原価低減を図ることを目的とした自動
車用シートバックを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートバックフレームと、該シートバックフレーム
の上端部に前後に回転自在なると共に上下に移動自在に
支持されてなる略垂直状の支持手段と、該支持手段の上
端部に配設されてなるヘッドレストと、前記支持手段の
下端部に支持されてなると共に追突時の二次衝突による
乗員の背中の圧力を受けて後ろ側に移動可能なる受圧部
材と、該受圧部材を前側に付勢してなる付勢手段とより
少なくとも構成されてなる自動車用シートバックであっ
て、前記受圧部材の側端部と前記シートバックフレーム
の側端部との間であると共に該シートバックフレームの
側端部を除く位置には、Z字状に曲折形成されてなるリ
ンク部材のそれぞれの端部が回転可能に支持されてな
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、前記受圧部材は、前
記支持手段の下端部を前後方向から覆うことで、後ろ側
の面が後席乗員に対して、緩衝機能を有する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記受
圧部材は、前記支持手段の下端部を前後方向から覆うこ
とで、前側の面の上端部が該受圧部材の前側に配される
パッドの後面に対して滑動可能なる滑動面が形成されて
なる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3何れかに記載の自動車用シートバックであって、
前記付勢手段は、前記シートバックフレームの側端部と
前記リンク部材との間に懸架されてなるコイル状のバネ
よりなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0012】図1乃至図7は、この発明の一実施形態を
示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3は
ヘッドレストである。
【0013】該シートバック1は、鉄板製のシートバッ
クフレーム2と、該シートバックフレーム2の後述する
サイドフレーム2b,2b’間に架橋されてなる複数の
S字スプリング11と、該S字スプリング11の前後に
配されてなると共にポリウレタンフォームなどより形成
されてなるパッド12と、該パッド12を覆う布製など
の表皮13とより少なくとも形成される。
【0014】前記シートバックフレーム2は、略水平状
に形成されてなると共に後ろ側RRに垂下されたバック
部材4が形成されてなるアッパフレーム2aと、該アッ
パフレーム2aの左右端部より垂下された位置に配設さ
れてなる略左右対称形状のサイドフレーム(側端部)2
b、2b’と、該サイドフレーム2b、2b’の下端部
間に架設されてなるアンダーフレーム2cとよりなり、
相互に溶接SWにより支持されている。
【0015】前記バック部材4の前側FRの面には、適
宜離間した位置に、支持手段としてのアーマチュアパイ
プ7、7を上下移動及び前後回転が可能なるように遊動
自在に保持するアーマチュアホルダー5が配されてな
る。
【0016】符号6は、後述する二次衝突に伴う乗員3
0の挙動により、後ろ側RRに押圧されるブロック状の
受圧部材で、前記アーマチュアパイプ7、7の下端部7
b、7bが挿入される孔6ca、6caが上面6cに形
成されていて、該孔6ca、6caに該下端部7b、7
bを挿入することで、該下端部7b、7bの前後方向か
ら覆われてなる。後ろ側RRの面6aにビス14の下穴
6aaが形成されてなるので、該ビス14を下端部7
b、7bに螺合することで、下端部7b、7bに受圧部
材6は固定される。受圧部材6の前側の面6bの上端部
6baには、該受圧部材6の前側FRに配されるパッド
12の後面12aに対して滑動可能なる滑動面が形成さ
れている。該受圧部材6の配設位置は、乗員30の背中
30aに対向した位置であることにより、押され易い位
置である。該受圧部材6は、鉄板等の剛体により左右に
延在されて長方形に形成されてなる。
【0017】前記アーマチュアホルダー5の保持部5
a,5aそれぞれの内側には、図示しない合成樹脂製の
リングが内蔵されているので、該アーマチュアパイプ
7、7が移動する時に擦れ音などが生じないことにな
る。
【0018】前記アーマチュアパイプ7、7は、正面視
で左右に並列されて、垂直状をなし、該アーマチュアパ
イプ7、7の保持位置は、正面視で、少なくともAF0
5%タイルマネキン(SAE)のショルダーポイントよ
り中央側に配されてなる。ということは、大人の体格の
ほとんどの乗員30のショルダーポイント31より内側
にアーマチュアパイプ7、7が配されているということ
になるので、自車の追突により、前記シートバックフレ
ーム2の前側FRからの該乗員30による荷重、つまり
乗員30がシートバック1に押し付けられても、該乗員
30の背中30aのショルダーポイント31が、アーマ
チュアパイプ7、7に干渉しないことになる。
【0019】また、前記アーマチュアパイプ7、7の後
部は、図2に示す側面視で、曲折部7aから前側に、
「く」の字状に折曲形成されてなる。該曲折部7aは、
前記ヘッドレスト3を支えるステイ8、8の下端部8
a,8aに干渉しないだけ、近接した位置に形成され、
曲折部7aの内面は、半径20ミリの曲面である。
【0020】また、前記したように、該アーマチュアパ
イプ7、7の上端部7c、7c内には、前記ヘッドレス
ト3のステイ8、8を上下摺動自在に支持されてなるヘ
ッドレストホルダー9、9が配されてなる。
【0021】符号10は、前記シートバックフレーム2
のアッパフレーム2aの前面に支持されてなるストッパ
で、該ストッパ10は、ゴム材よりなり、前記アーマチ
ュアパイプ7、7の後面の位置を決めるように保持して
なる。
【0022】前記受圧部材6の両端部と前記シートバッ
クフレーム2のサイドフレーム2b、2b’との間であ
ると共に該シートバックフレーム2のサイドフレーム2
b、2b’を除く位置には、図1、図4に示すように、
Z字状に曲折形成されてなるリンク部材16、16’の
それぞれの端部16a,16a’,16b,16b’が
回転可能に支持されてなる。即ち、リンク部材16、1
6’の一端部16a,16a’は、受圧部材6の左右の
端部に回転自在に軸支され、該リンク部材16、16’
の他端部16b、16b’は、前記シートバックフレー
ム2のサイドフレーム2b、2b’のフランジ2ba,
2ba’にブラケット17、17を介して支持されてい
る。該ブラケット17は、前記前記シートバックフレー
ム2のサイドフレーム2b、2b’の後ろ側RRの面
に、ブラケット17が配され、前記フランジ2ba,2
ba’に溶接により支持されたナット19にボルト18
が螺合することで、前記フランジ2ba,2ba’に支
持されてなる。
【0023】前記リンク部材16、16’の一端部16
a,16a’と同他端部16b、16b’とは、前記受
圧部材6の側端部と前記シートバックフレーム2のサイ
ドフレーム2b、2b’とにそれぞれ支持されてなると
共に該シートバックフレーム2のサイドフレーム2b、
2b’を除く位置、つまり、乗員30の脇腹30cと干
渉しない位置で、Z字状に曲折形成されてなる。
【0024】前記リンク部材16、16’の一端部16
a,16a’と前記シートバックフレーム2のサイドフ
レーム2b、2b’との間には、前記受圧部材6を、所
定の位置、即ち、該受圧部材6にアーマチュアパイプ7
を介して連結されてなるヘッドレスト3を、中立の位置
(図2に示す位置)に保持できるように付勢されてなる
コイル状のバネであるリターンスプリング(付勢手段)
20が懸架されることで、前記受圧部材6を前側FRに
付勢してなる。
【0025】次に、この実施形態に係る作動を説明す
る。
【0026】図2に示すように、乗員30が、シートの
図示しないシートクッションに着座し、前記シートバッ
ク1に背中30aを凭れかけてS字スプリング11によ
って支持されている通常の状態では、乗員30の頭部3
0bとヘッドレスト3とは若干の隙間32があり、乗員
30の背中30aと受圧部材6とも若干の隙間33が形
成されている。尤も、該乗員30の背中30aと受圧部
材6との間には、パッド12や表皮13が介在されてい
るが、乗員30からの荷重が受圧部材6に加わらない状
態にある。
【0027】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員30が二次衝突により後ろ側RRに押されてパッド
12等が後ろ側RRに移動すると、該乗員30の背中3
0aによりパッド12等を介して受圧部材6が後ろ側R
Rに押される。乗員30による後ろ側RR方向への荷重
により、パッド12等が後ろ側RRに移動しても、乗員
30のショルダーポイント31の左右の間隔が少なくと
もAF05%タイルマネキンによるショルダーポイント
の左右の間隔と同じであるから、パッド12等がアーマ
チャパイプ7に食い込むことはない。このため、アーマ
チャパイプ7の回転に伴う上昇UPは妨げられず、十分
ヘッドレスト3の作動量を確保することができる。
【0028】該受圧部材6は、リンク部材16、16’
に保持されているので、該受圧部材6が後ろ側RRに押
されて移動すると、リンク部材16、16’が他端部1
6b、16b’を中心に回転し、後ろ側RR且つ上側U
Pに回転される。該回転により、前記アーマチュアパイ
プ7の上端部7cに支持されているヘッドレストホルダ
ー9、9は、アーマチュアホルダー5を中心に、上側U
P且つ前側FRに迫り上がる。該迫り上がり移動によ
り、前記ヘッドレスト3のスティ8も上側UP且つ前側
FRに移動される。
【0029】かかるアーマチュアパイプ7の移動時に、
該アーマチュアパイプ7の下端部7b、7bが受圧部材
6によって覆われていることにより、後ろ側RRの面6
aが図示しない後席乗員に対して、緩衝機能を有する。
また、前側の面6bの上端部6baが該受圧部材6の前
側FRに配されるパッド12の後面12aに対して滑動
可能であるので、パッド12の後面12a上をスムース
に移動できることになる。
【0030】前記受圧部材6は、前記シートバックフレ
ーム2のサイドフレーム2b、2b’に支持されてなる
リンク部材16、16’の端部16a,16a’を除く
位置、つまり、乗員30の脇腹30cと干渉しない位置
に回転可能に配設されてなるリンク部材16、16’に
より支持されてなるので、乗員30の後ろ側RRへの荷
重が加わって受圧部材6が後ろ側RRに移動した時に、
該受圧部材6を支えるリンク部材16、16’に干渉し
ないから、異物感を乗員の脇腹に与えることがない。ま
た、構造が簡易になることで、原価低減を図ることがで
きる。
【0031】前記したように、ヘッドレストホルダー
9、9は、アーマチュアホルダー5を中心に、上側UP
且つ前側FRに迫り上がるので、該ステイ8、8に支持
されたヘッドレスト3は、図7に示すように、乗員30
の頭部30bに当接することになる。尚、図7では、ヘ
ッドレスト3が乗員30の頭部30bに食い込んでいる
ように図示されているが、ヘッドレスト3は左右中央が
凹んでおり、乗員30の頭部30bも周知のように横断
面で略円柱状をなすので、食い込んでいる訳ではない。
【0032】こうして、乗員30の背中30aが後ろ側
RRに移動することで、残される挙動をする乗員30の
頭部30bが、ヘッドレスト3の移動により、確実に保
持されることになる。この状態で、前記アーマチュアパ
イプ7の後面が、前記受圧部材6に対して前側に「く」
の字状に曲がっているので、受圧部材6が後ろ側RRに
移動した時に、図7に示すように、受圧部材6が後ろ側
RRに出っ張らず、後席乗員との空間が確保されること
になる。
【0033】また、前記ヘッドレストホルダー9、9
に、前記ヘッドレスト3のステイ8、8が上下移動自在
に支持されてなるので、体格の異なる乗員30の頭部3
0bの位置に適宜ヘッドレスト3を合致させることがで
きる。
【0034】前記リターンスプリング20は、前記シー
トバックフレーム2のサイドフレーム2b、2b’と前
記リンク部材16、16’との間に懸架されてなるコイ
ル状のバネよりなるので、受圧部材6が移動されること
で引張されるバネ、即ちリターンスプリング20は、乗
員30の脇腹30cを避けている分、異物感を乗員30
の脇腹30cに与えることがない。
【0035】前記作動説明で、乗員30の頭部30b
が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されると
したが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移
動とは、相対的なものであり、乗員30の背中30aに
よってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員
30の頭部30bに対してヘッドレスト3が移動せず、
その位置に保持されることで、乗員30の頭部30bが
保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記受
圧部材の側端部と前記シートバックフレームの側端部と
の間であると共に該シートバックフレームの側端部を除
く位置、つまり、乗員の脇腹と干渉しない位置には、Z
字状に曲折形成されてなるリンク部材のそれぞれの端部
が回転可能に支持されてなるので、乗員の後ろ側への荷
重が加わって受圧部材が後ろ側に移動した時に、該受圧
部材を支えるリンク部材に干渉しないから、異物感を乗
員の脇腹に与えることがない。また、構造が簡易になる
ことで、原価低減を図ることができる。
【0037】請求項2に記載の発明によれば、前記受圧
部材は、前記支持手段の下端部を前後方向から覆うこと
で、後ろ側の面が後席乗員に対して、緩衝機能を有する
ので、追突時に前側に移動する後席の乗員が、前席に干
渉しても、該受圧部材の後ろ側の面が緩衝されるので、
後席乗員が損傷するおそれがない。
【0038】請求項3に記載の発明によれば、前記受圧
部材は、前記支持手段の下端部を前後方向から覆うこと
で、前側の面の上端部が該受圧部材の前側に配されるパ
ッドの後面に対して滑動可能なる滑動面が形成されてな
るので、乗員が後ろ側に移動するに伴い受圧部材がパッ
ドの後面をスムースに移動できるので、受圧部材の動き
がつっかえるようなことがなく、ヘッドレストの移動が
確実且つ速やかに可能である。
【0039】請求項4に記載の発明によれば、前記付勢
手段は、前記シートバックフレームの側端部と前記リン
ク部材との間に懸架されてなるコイル状のバネよりなる
ので、受圧部材が移動されることで引張されるバネは、
乗員の脇腹を避けている分、異物感を乗員の脇腹に与え
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るシートバックの
フレーム周りを示す正面図。
【図2】図1のSA−SA線に沿った断面図。
【図3】図1のSB−SB線に沿い、支持手段を除いた
断面図。
【図4】図1のヘッドレストを除くシートバックのフレ
ーム周りの斜視図。
【図5】図14のリンク部材の支持部の分解斜視図。
【図6】図1の斜め上から要部を示す斜視図。
【図7】図2の作動実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a アッパフレーム 2b サイドフレーム(側端部) 3 ヘッドレスト 5 アーマチュアホルダー 6 受圧部材 6a 後ろ側の面 6b 前側の面 6c 上側の面 7 支持手段としてのアーマチュアパイプ 7b 下端部 7c 上端部 8 ステイ 9 ヘッドレストホルダー 16 リンク部材 20 リターンスプリング(付勢手段) 30 乗員 30a 乗員の背中 30b 乗員の頭部 30c 乗員の脇腹 FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、該シートバッ
    クフレームの上端部に前後に回転自在なると共に上下に
    移動自在に支持されてなる略垂直状の支持手段と、該支
    持手段の上端部に配設されてなるヘッドレストと、前記
    支持手段の下端部に支持されてなると共に追突時の二次
    衝突による乗員の背中の圧力を受けて後ろ側に移動可能
    なる受圧部材と、該受圧部材を前側に付勢してなる付勢
    手段とより少なくとも構成されてなる自動車用シートバ
    ックであって、 前記受圧部材の側端部と前記シートバックフレームの側
    端部との間であると共に該シートバックフレームの側端
    部を除く位置には、Z字状に曲折形成されてなるリンク
    部材のそれぞれの端部が回転可能に支持されてなること
    を特徴とする自動車用シートバック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記受圧部材は、前記支持手段の下端部を前後方向から
    覆うことで、後ろ側の面が後席乗員に対して、緩衝機能
    を有することを特徴とする自動車用シートバック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    シートバックであって、 前記受圧部材は、前記支持手段の下端部を前後方向から
    覆うことで、前側の面の上端部が該受圧部材の前側に配
    されるパッドの後面に対して滑動可能なる滑動面が形成
    されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れかに記載の自
    動車用シートバックであって、 前記付勢手段は、前記シートバックフレームの側端部と
    前記リンク部材との間に懸架されてなるコイル状のバネ
    よりなることを特徴とする自動車用シートバック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013137066A1 (ja) * 2012-03-14 2013-09-19 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

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