JP3522548B2 - 自動車用シートバック - Google Patents

自動車用シートバック

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JP3522548B2
JP3522548B2 JP29736598A JP29736598A JP3522548B2 JP 3522548 B2 JP3522548 B2 JP 3522548B2 JP 29736598 A JP29736598 A JP 29736598A JP 29736598 A JP29736598 A JP 29736598A JP 3522548 B2 JP3522548 B2 JP 3522548B2
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伸行 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
る自動車のシートバック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバックとし
ては、国際特許98/09838号公報に示すように、
シートバックフレーム(9)と、該シートバックフレー
ム(9)の上端部に前後に回転自在なると共に上下に移
動自在なるように支持されてなる支持手段(5)と、該
支持手段(5)の上端部にステイ(27)に装着された
ヘッドレストホルダー(図示省略)を介して上下動自在
に支持されてなるヘッドレスト(4)と、前記支持手段
(5)の下端部に支持されてなると共に乗員の背中の圧
力を受けて移動自在なる受圧部材(10)と、乗員から
の荷重が受圧部材(10)に加わらない状態では受圧部
材(10)を前側に付勢してなるコイル状のスプリング
(16)と、前記シートバックフレーム(9)を覆う表
皮部材と、、該シートバックフレーム及び表皮部材との
間に介在されるパッドとより少なくとも構成されてな
る。
【0003】このため、例えば自車が追突された時、シ
ートバック(3)には、前側に向けての衝撃的な荷重が
作用し、乗員による反動荷重が後ろ側に向けて作用す
る。即ち、シートバックフレーム(9)間に架設された
バックエレメント(20)及び受圧部材(10)に該荷
重が作用する。その際、受圧部材(10)は、後ろ側に
移動することにより、支持手段(5)の上端部は、シー
トバックフレーム(9)の上辺部(24)を回動支点と
して前側に回動すると共に上側に移動し、支持手段
(5)の上端部に支持されたヘッドレスト(4)は、乗
員の頭部に接近する方向に作動する。
【0004】従って、自車が追突された時に、乗員の反
動荷重でシートバック(3)が後ろ側に撓んでも、ヘッ
ドレスト(4)が瞬時にして乗員の頭部に接近作動する
ので、乗員の頭部は、ヘッドレスト(4)に確実に受け
止められ、乗員の頸部の保護が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、前記乗員の後ろ側への荷重
がパッドを介して支持手段(5)に加わるため、該支持
手段(5)を抑え込んでしまうおそれがある。また、パ
ッドの裏面と支持手段とが直接擦れないように滑りやす
いフィルムを介在しているので、原価高騰の一原因にな
る。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、乗員の後ろ側への荷重がパッ
ドを介して加わったも、支持手段を抑え込まないこと
と、該パッドの裏面と支持手段との間の原価低減を図る
ことを目的とした自動車用シートバックを提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートバックフレームと、該シートバックフレーム
の上端部に前後に回転自在なると共に上下に移動自在に
支持されてなる支持手段と、該支持手段の上端部に配設
されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッドレストホ
ルダーを介して前記支持手段に支持されてなるヘッドレ
ストと、前記支持手段の下端部に支持されてなると共に
乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受圧部材と、前
記シートバックフレームを覆う表皮部材と、該シートバ
ックフレーム及び表皮部材との間に介在されるパッドと
より少なくとも構成されてなる自動車用シートバックに
おいて、前記シートバックフレームには、追突時に前記
パッドが前記支持手段に干渉するのを防止した前側部材
が配設されてなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、前記シートバックフ
レームは、前記支持手段を支持した後ろ側部材と、該後
ろ側部材に対して前側に配されると共に前後適宜の位置
に固設可能なる前側部材とより構成されてなる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記前
側部材及び又は後ろ側部材には、前記支持手段の上端部
がホルダーブラケットを介して支持されてなる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記前
側部材と後ろ側部材とで、前記支持手段の上端部が貫通
する貫通孔が形成されてなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0012】図1乃至図5は、この発明の一実施形態を
示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3は
ヘッドレストである。
【0013】該シートバック1は、鉄板製のシートバッ
クフレーム2と、該シートバックフレーム2の前後に配
されてなるポリウレタンフォームなどより形成されてな
るパッド42と、該パッド42を覆う布製などの表皮4
1とより少なくとも形成される。
【0014】前記シートバックフレーム2は、略水平状
に形成されてなるアッパフレーム2aと、該アッパフレ
ーム2aの左右端部より垂下された位置に配設されてな
る略左右対称形状のサイドフレーム2b、2b’と、該
サイドフレーム2b、2b’の下端部間に架設されてな
るアンダーフレーム2cとよりなり、相互に溶接により
支持されている。
【0015】前記アッパフレーム2aは、前側FRに配
され且つ後述する支持手段としてのアーマチュアパイプ
7の保持部8、8が上下に貫通されてなると共に該保持
部8、8の前後移動を自由なる長孔40の前側部位40
aが構成されてなる前側部材2aaと、後ろ側RRに配
され且つ後述する支持手段としてのアーマチュアパイプ
7の保持部8、8が上下に貫通されてなると共に該保持
部8、8の前後移動を自由なる長孔40の後ろ側部位4
0bが構成されてなる後ろ側部材2abとより中空ボッ
クス状に形成されてなる。該後ろ側部材2abの両端部
及び前記サイドフレーム2b,2b’の上端部には、強
度部材2ac,2ac’が架設されてなる。
【0016】前記前側部材2aaは、追突時に前記パッ
ド42が、後述する前記支持手段としてのアーマチャパ
イプ7の保持部8に干渉するのを防止するように、前側
に面を有し、前記保持部8を後述する手段により支持し
た後ろ側部材2abに対して、前側FRに配されると共
に前後適宜の位置に固設可能である。
【0017】前記前側部材2aaと後ろ側部材2abと
で、前記保持部8の上端部8bが貫通する貫通孔40が
形成されてなる。
【0018】前記サイドフレーム2b、2b’それぞれ
には、鉄板によりプレート状に形成されてなるブラケッ
ト5、5’が支持されている。該ブラケット5、5’そ
れぞれには、プロジェクションナット5aが溶接されて
なり、該プロジェクションナット5aに螺合支持される
ボルト20により、作動リンク6、6’の一端部6a,
6a’が、前後FR,RR方向に回転自在なるように、
それぞれ支持されている。前記ボルト20と作動リンク
6、6’との間には、ブッシュ21が介在されている。
該作動リンク6、6’それぞれの他端部6b,6b’間
には、後述する受圧部材4の端部4a,4a’が、リベ
ット22及び前記ブッシュ21により回転自在に支持さ
れている。
【0019】前記サイドフレーム2b、2b’のスプリ
ングフック23、23’と前記作動リンク6、6’それ
ぞれとの間には、付勢手段としてのコイル状のスプリン
グ18、18が配されてなり、前記作動リンク6の他端
部6b,6b’側を前側FRに、常時付勢してなる。
【0020】前記受圧部材4は、鉄板等の剛体により左
右に延在されて長方形に形成され、前記アーマチュアパ
イプ7の保持部8、8の左右間に位置する上辺には、後
ろ側へ立ち上がる斜面部9が形成されてなる。該受圧部
材4の後ろ側には、該受圧部材4を覆うように合成樹脂
製のプロテクタ31が配されて、前記受圧部材4そのも
のに図示しないリベットなどで支持されてなる。
【0021】前記アッパフレーム2aは、前側部材2a
aが前側に迫り出してなる。その庇状の下側の中央部に
は、ホルダーブラケット12が配されて、その両端部1
2a,12aが前側部材2aaに溶接により支持されて
なる。該ホルダーブラケット12の中央部より左右に離
間した位置には、前側に迫り出して横断面でU字状に形
成されてなる支持部12b,12bが配設される。
【0022】該支持部12b、12bの内側には、合成
樹脂製のアーマチュアホルダー11、11が、前後上下
移動自在に配される。該アーマチュアホルダー11、1
1は、前記アーマチュアパイプ7のパイプ状の保持部
8、8それぞれの上端部8bに支持されるので、前記ホ
ルダーブラケット12の支持部12b,12bで、アー
マチュアホルダー11、11を介して前記アーマチュア
パイプ7の保持部8、8が、保持されることになる。
【0023】前記アーマチュアパイプ7の保持部8、8
は、正面視で左右に並列されて、垂直状をなし、該保持
部8、8の保持位置は、正面視で、少なくともAF05
%タイルマネキン(SAE)のショルダーポイントより
中央側に配されてなる。AF05%タイルマネキン(S
AE)のショルダーポイントより中央側に配されてい
る、ということは、大人の体格のほとんどの乗員30の
ショルダーポイントより内側に保持部8、8が配されて
いるということになるので、該乗員30が自車の追突に
より前記シートバックフレーム2の前側FRから荷重が
加わっても、該乗員30のショルダーが干渉しないこと
になる。
【0024】また、前記保持部8、8の後部は、図1に
示す側面視で、前側に「く」の字状に折曲形成されてな
る。該折曲部8aは、前記ヘッドレスト3のステイ1
3、13の下端部13a,13aに干渉しない近接した
位置に形成され、内面は半径20ミリの曲面である。
【0025】また、前記したように、該保持部8、8内
には、前記アーマチュアホルダー11、11を介して前
記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下摺動自在に
支持されてなる。前記保持部8、8の上端部8bには、
前記ステイ13、13の上下位置を制御可能なる合成樹
脂製のヘッドレストホルダー14、14が保持されてな
る。図3に示す符号15は、ヘッドレスト3のフレーム
である。
【0026】前記シートバックフレーム2のアッパフレ
ーム2aの後ろ側部材2abに支持されてなる第1スト
ッパ24が前記保持部8の上端部8bに直接当接してな
る。
【0027】図3の符号16は、前記サイドフレーム2
b,2b’にフック17、17’を介して支持されてな
るS字状のバネで、前記受圧部材4の下方の位置に配さ
れてなる。同じく図3の符号24は、保持部8の後ろ側
RRの位置のアッパフレーム2aに支持されて、保持部
8の上端部8bが後ろ側RRへの回動をこの位置以上に
いかないように阻止するラバー状の第1ストッパ、同3
4は、保持部8の一方側に配されて、保持部8の上端部
8bが前側FRへの回動をこの位置以上にいかないよう
に阻止する針金状の第2ストッパである。
【0028】次に、この実施形態に係る作動を説明す
る。
【0029】図1に示すように、乗員30がシート26
のシートクッション27に着座し、前記シートバック1
に背中30aを凭れかけた通常の状態では、乗員30の
頭部30bとヘッドレスト3とは若干の隙間Aがあり、
乗員30の背中30aと受圧部材4とも若干の隙間Bが
形成されている。尤も、該乗員30の背中30aと受圧
部材4との間には、パッド42や表皮部材41が介在さ
れているが、乗員30からの荷重が受圧部材4に加わら
ない状態にある。
【0030】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員30が二次衝突により後ろ側RRに押されてパッド
42等が後ろ側RRに移動すると、該乗員30の背中3
0aによりパッド42等を介して受圧部材4が後ろ側R
Rに押される。乗員30による後ろ側RR方向への荷重
によりパッド42等が後ろ側RRに移動しても、乗員3
0のショルダーポイントが少なくともAF05%タイル
マネキンによるショルダーポイントであるから、パッド
42等がアーマチャパイプ7の保持部8に食い込むこと
はない。このため、保持部8の回転に伴う上昇は妨げら
れず、十分ヘッドレスト3の作動量を確保することがで
きる。
【0031】該受圧部材4を支持している作動リンク6
が、ボルト20を中心に回転付勢され、作動リンク6の
他端部6bが、図1に示す位置から図5に示す位置に移
動されることで、該作動リンク6の他端部6bは、ボル
ト20を中心に上側UP及び後ろ側RR方向に回転され
る。
【0032】こうして、作動リンク6の他端部6bが上
側UP且つ後ろ側RRに回転すれば、アーマチュアパイ
プ7の下端部、つまり受圧部材4が上側UP且つ後ろ側
RRに移動する。該移動に伴い、アーマチュアパイプ7
の上端部、つまり保持部8、8の上端部8b、8bと共
にヘッドレストホルダー14、14は、上側UP且つ前
側FRに迫り上がる。該迫り上がり移動により、前記ヘ
ッドレスト3のスティ13も上側UP且つ前側FRに移
動される。換言すると、保持部8、8の上端部8b、8
bは、前側部材2aaと後ろ側部材2abとの中空ボッ
クス内に入っているので、該荷重はパッド42を介して
保持部8、特のその上端部8bを抑え込む形では加わら
ず、保持部8の上端部8bの移動が阻止されない。
【0033】また、パッド34はシートバックフレーム
2の前側部材2aaによってパッド34と保持部8との
干渉を防止しているので、両者間の擦れなどが生じ得
ず、異音発生が生じないばかりか、異音発生を防止する
手段が、シートバックフレーム2を構成する前側部材2
aaでもって構成しているので、原価高騰の原因になら
ない。また、パッド34はシートバックフレーム2の前
側部材2aaに沿って移動できるので、摺動領域を確保
することになる。
【0034】前記シートバックフレーム2のアッパフレ
ーム2aは、前記保持部8をホルダーブラケット12を
介して支持した後ろ側部材2abと、該後ろ側部材2a
bに対して前側FRに配されると共に前後適宜の位置に
固設可能なる前側部材2aaとより構成されてなるの
で、車両の種類により、ヘッドレスト3の前後の動き寸
法が異なっても、シートバックフレーム2を別型で成形
しなくても前側部材2aaと後ろ側部材2abとの支持
位置を変えるだけで対応できるので、原価が著しく低減
する。
【0035】前記前側部材2aa及び又は後ろ側部材2
abには、前記保持部8の上端部8bがホルダーブラケ
ット12を介して支持されてなるので、保持部8の下端
部が受圧部材4によって押されて後ろ側RR且つ上側U
Pに移動することで、保持部8の上端部8bに支持され
たヘッドレスト3が前側FR且つ上側UPに移動する際
の回転中心であるホルダーブラケット12がシートバッ
クフレーム2の前側部材2aaによって保護されること
になる。
【0036】前記前側部材2aaと後ろ側部材2abと
で、前記保持部8の上端部8bが貫通する貫通孔40が
形成されてなるので、車両の種類により、ヘッドレスト
3の前後の動き寸法が異なっても、別型で成形しなくて
も前側部材2aaと後ろ側部材2abとの支持位置を変
えるだけで対応できるので、原価が著しく低減するし、
チューニングが容易にできる。
【0037】前記したように、保持部8、8とスティ1
3、13とが、ホルダーブラケット12を中心に、共に
移動するので、該ステイ13、13に支持されたヘッド
レスト3は、図5に示すように、乗員30の頭部30b
に当接することになる。尚、図5では、ヘッドレスト3
が乗員30の頭部30bに食い込んでいるように図示さ
れているが、ヘッドレスト3は左右中央が凹んでおり、
乗員30の頭部30bも周知のように横断面で略円柱状
をなすので、食い込んでいる訳ではない。
【0038】こうして、乗員30の上半身が後ろ側RR
に移動することで、残される挙動をする乗員30の頭部
30bが、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持さ
れることになる。この時、前記受圧部材4の上辺に、後
ろ側RRへ立ち上がる斜面部9が形成されてなるので、
パッド52の後面に受圧部材4の傾斜面9が沿ってスム
ースに移動できる。換言すると、パッド52に受圧部材
4が食い込み難いことになる。
【0039】この状態で、前記保持部8の後面が、前記
受圧部材4に対して前側に「く」の字状に曲がっている
ので、受圧部材4が後ろ側RRに移動した時に、図5に
示すように、受圧部材4が後ろ側RRに出っ張らず、後
席乗員との空間が確保されることになる。
【0040】また、前記ヘッドレストホルダー14、1
4に、前記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下移
動自在に支持されてなるので、体格の異なる乗員30の
頭部30bの位置に適宜ヘッドレスト3を合致させるこ
とができる。
【0041】また、前記作動リンク6と前記シートバッ
クフレーム2のサイドフレーム2bとの間に、前記受圧
部材4を前側FRに付勢してなるスプリング18が支持
されてなるので、乗員30の背中30aによる後ろ側R
Rへの押す力が加えられない状態では、スプリング18
により受圧部材4は前側FRにある。即ち、該受圧部材
4を下端に支持したアーマチュアパイプ7の保持部8、
8の上端に支持されたヘッドレスト3は、シーソの原理
で後ろ側RRの位置に収まるので、乗員30の居住性を
損なうことがない。
【0042】前記作動説明で、乗員30の頭部30b
が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されると
したが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移
動とは、相対的なものであり、乗員30の背中30aに
よってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員
30の頭部30bに対してヘッドレスト3が移動せず、
その位置に保持されることで、乗員30の頭部30bが
保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記シ
ートバックフレームには、追突時に前記パッドが前記支
持手段に干渉するのを防止した前側部材が配設されてな
るので、パッドを介して受圧部材に荷重が加わっても、
該荷重はパッドを介して支持手段を抑え込む形では加わ
らず、支持手段の移動が阻止されない。また、パッドは
シートバックフレームの前側部材によってパッドと支持
手段との干渉を防止しているので、両者間の擦れなどが
生じ得ず、異音発生が生じないばかりか、異音発生を防
止する手段が、シートバックフレームを構成する前側部
材でもって構成しているので原価高騰の原因にならな
い。また、パッドはシートバックフレームの前側部材に
沿って移動できるので、摺動領域を確保することにな
る。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、前記シー
トバックフレームは、前記支持手段を支持した後ろ側部
材と、該後ろ側部材に対して前側に配されると共に前後
適宜の位置に固設可能なる前側部材とより構成されてな
るので、車両の種類により、ヘッドレストの前後の動き
寸法が異なっても、シートバックフレームを別型で成形
しなくても前側部材と後ろ側部材との支持位置を変える
だけで対応できるので、原価が著しく低減する。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、前記前側
部材及び又は後ろ側部材には、前記支持手段の上端部が
ホルダーブラケットを介して支持されてなるので、支持
手段の下端部が受圧部材によって押されて後ろ側且つ上
側に移動することで、支持手段の上端部に支持されたヘ
ッドレストが前側且つ上側に移動する際の回転中心であ
るホルダーブラケットがシートバックフレームの前側部
材によって保護されることになる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、前記前側
部材と後ろ側部材とで、前記支持手段の上端部が貫通す
る貫通孔が形成されてなるので、車両の種類により、ヘ
ッドレストの前後の動き寸法が異なっても、別型で成形
しなくても前側部材と後ろ側部材との支持位置を変える
だけで対応できるので、原価が著しく低減するし、チュ
ーニングが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るシートバックを示
す断面図。
【図2】図1の乗員を除いたシートバックの正面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】図1のシートバックフレーム要部の斜視図。
【図5】図1の作動実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a シートバックフレームのアッパフレーム 2aa 前側部材 2ab 後ろ側部材 2b シートバックフレームのサイドフレーム 3 ヘッドレスト 4 受圧部材 7 支持手段としてのアーマチュアパイプ 8 アーマチュアパイプの保持部 8b 保持部の上端部 11 アーマチュアホルダー 13 ヘッドレストのステイ 14 ヘッドレストホルダー 24 第1ストッパ 26 シート 30 乗員 30a 乗員の背中 30b 乗員の頭部 40 長孔 41 表皮部材 42 パッド FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/42 A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、該シートバッ
    クフレームの上端部に前後に回転自在なると共に上下に
    移動自在に支持されてなる支持手段と、該支持手段の上
    端部に配設されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッ
    ドレストホルダーを介して前記支持手段に支持されてな
    るヘッドレストと、前記支持手段の下端部に支持されて
    なると共に乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受圧
    部材と、前記シートバックフレームを覆う表皮部材と、
    該シートバックフレーム及び表皮部材との間に介在され
    るパッドとより少なくとも構成されてなる自動車用シー
    トバックにおいて、 前記シートバックフレームには、追突時に前記パッドが
    前記支持手段に干渉するのを防止した前側部材が配設さ
    れてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記シートバックフレームは、前記支持手段を支持した
    後ろ側部材と、該後ろ側部材に対して前側に配されると
    共に前後適宜の位置に固設可能なる前側部材とより構成
    されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    シートバックであって、 前記前側部材及び又は後ろ側部材には、前記支持手段の
    上端部がホルダーブラケットを介して支持されてなるこ
    とを特徴とする自動車用シートバック。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    自動車用シートバックであって、 前記前側部材と後ろ側部材とで、前記支持手段の上端部
    が貫通する貫通孔が形成されてなることを特徴とする自
    動車用シートバック。
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