JP2000201771A - 自動車用シ―トバック - Google Patents

自動車用シ―トバック

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JP2000201771A
JP2000201771A JP11008293A JP829399A JP2000201771A JP 2000201771 A JP2000201771 A JP 2000201771A JP 11008293 A JP11008293 A JP 11008293A JP 829399 A JP829399 A JP 829399A JP 2000201771 A JP2000201771 A JP 2000201771A
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JP
Japan
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seat back
spacer
headrest
support means
automobile
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JP11008293A
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English (en)
Inventor
Naoki Niikura
直樹 新倉
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の頸部保護機能を維持しつつ、受圧部材
をシートバックフレームに支持する手段の原価低減を図
ることを目的とした自動車用シートバックを提供する。 【解決手段】 追突時に乗員30の背中30bの圧力を
受けて移動自在なる受圧部材4及び又は支持手段8の下
端部8aの側部より突出した係合部50が係合されて前
記支持手段8の下端部8aを前後に回転自在なると共に
上下に移動自在に案内するガイド部53がシートバック
フレーム2のサイドフレーム2bに形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
る自動車のシートバック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバック1と
しては、図8及び図9(日産自動車株式会社が平成10
年10月に発行した新型解説書(B15−0)「NISSAN
サニー」B15型系車の紹介或いは国際特許第98/0
9838号公報参考)に示すように、シートバックフレ
ーム2と、該シートバックフレーム2の上端部に前後F
R,RRに回転自在なると共に上下UP,LWRに移動
自在なるように支持されてなる支持手段8と、該支持手
段8の上端部8bに図示しないステイに装着されたヘッ
ドレストホルダー14を介して上下UP,LWR動自在
に支持されてなるヘッドレスト3と、前記支持手段8の
下端部8aに支持されてなると共に追突時に発生する二
次衝突による乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受
圧部材4と、該受圧部材4を回転自在に前記シートバッ
クフレーム2のサイドフレーム2b,2b’に支持して
なる支持リンク6と、乗員からの荷重が受圧部材4に加
わらない状態では受圧部材4を前側FRに付勢してなる
コイル状のスプリング18と、前記シートバックフレー
ム2を覆う図示しない表皮部材と、該シートバックフレ
ーム2及び表皮部材との間に介在される図示しないパッ
ドとより少なくとも構成されてなる。
【0003】このため、例えば自車が追突された時、シ
ートバック1には、前側FRに向けての衝撃的な荷重が
作用し、乗員による反動荷重(二次衝突という)が後ろ
側RRに向けて作用する。即ち、シートバックフレーム
2間に架設された受圧部材4に該荷重が作用する。その
際、受圧部材4は、後ろ側RRに移動することにより、
支持手段8の上端部8bは、シートバックフレーム2の
支持部12bを回動支点として前側FRに回動すると共
に上側UPに移動し、支持手段8の上端部8bに支持さ
れたヘッドレスト3は、乗員の頭部に接近する方向に作
動する。
【0004】従って、自車が追突された時に、乗員の反
動荷重でシートバック1が後ろ側RRに撓んでも、ヘッ
ドレスト3が瞬時にして乗員の頭部に接近作動するの
で、乗員の頭部は、ヘッドレスト3に確実に受け止めら
れ、乗員の頸部の確実な保護が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、前記受圧部材4には、該受
圧部材4を回転自在に支持している支持リンク6が必要
である。また、該支持リンク6と前記シートバックフレ
ーム2のサイドフレーム2b,2b’との間の擦れ音を
防止するために、両者との間に合成樹脂製のブッシュ2
5を必要とする。また、前記支持リンク6をスムースに
回転しやすいように、段付きボルト20やカラーなどを
必要とするなど、原価高騰の一原因になる。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、乗員の頸部保護機能を維持し
つつ、受圧部材をシートバックフレームに支持する手段
の原価低減を図ることを目的とした自動車用シートバッ
クを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートバックフレームと、該シートバックフレーム
の上端部に前後に回転自在なると共に上下に移動自在に
支持されてなる支持手段と、該支持手段の上端部に配設
されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッドレストホ
ルダーを介して前記支持手段に支持されてなるヘッドレ
ストと、前記支持手段の下端部に支持されてなると共に
追突時に生じる二次衝突による乗員の背中の圧力を受け
て移動可能なる受圧部材とより少なくとも構成されてな
る自動車用シートバックにおいて、前記シートバックフ
レームのサイドフレームには、支持手段の下端部及び又
は前記受圧部材の側部より突出した係合部が係合されて
前記支持手段の下端部を前後に回転自在なると共に上下
に移動自在に案内するガイド部が形成されてなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、前記ガイド部と前記
係合部との間には、擦れ音防止用の合成樹脂製のスペー
サが介在されてなる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の自動車用シートバックであって、前記ガイド部には、
予め前記スペーサを保持可能なる保持部が連通状に形成
されてなる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の自動車用シートバックであって、前記保持部は、前記
スペーサを収納可能な大きさに予め形成され且つ前記ガ
イド部への移動部は、前記スペーサを撓まさせることに
よってのみ挿通が可能な狭さに形成されてなる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の自動車用シートバックであって、前記保持部は、前記
ガイド部の延長上であり且つ前記係合部に移動可能範囲
を超えた領域にあって、前記スペーサを収納可能な大き
さに予め形成されてなる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5何れかに記載の自動車用シートバックであって、
前記スペーサと前記係合部との間には、前記係合部の左
右誤差を吸収可能なる間隙部が形成されてなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0014】図1乃至図5は、この発明の一実施形態を
示すもので、前記従来例と同一のものは、同一符号を用
い、重複する説明は省略し、要部を持って説明する。
【0015】符号1はシートバックで、該シートバック
1は、鉄板製のシートバックフレーム2と、該シートバ
ックフレーム2の前後に配されてなるポリウレタンフォ
ームなどより形成されてなるパッド42と、該パッド4
2を覆う布製などの表皮43とより少なくとも形成され
る。
【0016】前記シートバックフレーム2は、略水平状
に形成されてなるアッパフレーム2aと、該アッパフレ
ーム2aの左右端部より垂下された位置に配設されてな
る略左右対称形状のサイドフレーム2b、2b’と、該
サイドフレーム2b、2b’の下端部間に架設されてな
るアンダーフレームとよりなり、相互に溶接により支持
されている。
【0017】前記アッパフレーム2aには、後述する支
持手段としてのアーマチュアパイプ8、8が上下に貫通
されてなると共に該アーマチュアパイプ8、8の前後F
R,RRの移動を自由なる長孔40が形成されてなる。
【0018】前記サイドフレーム2b、2b’それぞれ
には、アーマチュアパイプ8、8の下端部8a,8a’
間を架橋すると共に受圧部材4の側部4a,4a’より
突出したパイプ材よりなる突出部51、51’に擦れ音
防止用の合成樹脂製のスペーサ52、52が介在される
ことで構成されてなる係合部50、50’が係合されて
前記アーマチュアパイプ8、8の下端部8a,8a’を
前後FR,RRに回転自在なると共に上下UP,LWR
に移動自在に案内するように円弧状を有するガイド部5
3、53が形成されてなる。前記突出部51、51’
は、前記アーマチュアパイプ8、8の下端部8a,8
a’間を架橋する部材の端部に形成したが、これに限定
されるものではなく、受圧部材4の左右の端部4a,4
aそれぞれから突起部51、51’に相当するものが突
出しても良いし、その双方であっても良い。
【0019】前記スペーサ52は、図2に示すように、
前記突出部51、51’の内径に沿って挿入可能なる挿
入部52aと、前記突出部51、51’の端部51a,
51a’に接すると共に該端部51a,51a’を前記
サイドフレーム2b、2b’に直接干渉させないように
介在される鍔部52bと、前記サイドフレーム2b、2
b’を前記鍔部52bと挟み込むように配されると共に
スペーサ52の抜けを防止するように形成されたキャッ
プ部52cとよりなり、内部は中空状をなすことで、容
易に撓み得る。
【0020】前記ガイド部53の前後中央位置の円弧中
心側には、予め前記スペーサ52、52を保持可能なる
保持部54が連通状に形成されてなる。前記保持部54
は、前記スペーサ52、52のキャップ部52cを撓ま
せることなく収納可能な大きさに形成され且つ前記ガイ
ド部53、53への移動部55は、前記スペーサ52、
52を撓まさせることによってのみ挿通が可能な狭さに
形成されてなる。換言すると、該スペーサ52は、その
ままの形状であれば、保持部54からガイド部53へ移
動することはできない。
【0021】前記ガイド部53内に組み立てた後の前記
突出部51と、前記サイドフレーム2b、2b’に形成
された貫通孔23との間には、付勢手段としてのコイル
状のスプリング18を懸架することで、前記突出部51
を、前側FRに常時付勢してなる。
【0022】前記受圧部材4は、平らな鉄板等の剛体に
より左右寸法が上下寸法よりも長い長方形に形成され、
前記アーマチュアパイプ8の下端部8aの前側に架橋さ
れている。
【0023】前記アーマチュアパイプ8、8は、正面視
で左右に垂直状に並列されている。該アーマチュアパイ
プ8、8の左右間隔位置は、正面視で、少なくともAF
05%タイルマネキン(SAE)のショルダーポイント
より中央側に配されてなる。AF05%タイルマネキン
(SAE)のショルダーポイントより中央側に配されて
いる、ということは、大人の体格のほとんどの乗員のシ
ョルダーポイントより内側にアーマチュアパイプ8、8
が配されているということになるので、該乗員が自車の
追突により前記シートバックフレーム2の前側FRから
荷重が加わっても、該乗員のショルダーが干渉しないこ
とになる。
【0024】また、前記アーマチュアパイプ8、8の後
部は、図1に示すように、前側に「く」の字状に折曲形
成されてなる。該折曲部8cは、前記ヘッドレスト3の
ステイ13、13の図示しない下端部に干渉しないが、
該下端部に近接した位置に形成され、折曲部8cの内面
は半径20ミリの曲面である。
【0025】また、前記したように、該アーマチュアパ
イプ8、8内には、前記ヘッドレスト3のステイ13、
13が上下摺動自在に支持されてなる。前記アーマチュ
アパイプ8、8の上端部8b、8bには、前記ステイ1
3、13の上下位置を制御可能なる合成樹脂製のヘッド
レストホルダー14が保持されてなる。
【0026】次に、この実施形態に係る作動を説明す
る。
【0027】図1に示すように、乗員30がシート26
のシートクッション27に着座し、前記シートバック1
に背中30aを凭れかけた通常の状態では、乗員30の
頭部30bとヘッドレスト3との間には、寸法31で示
す若干の隙間があり、乗員30の背中30aと受圧部材
4との間にも寸法32で示す若干の隙間が形成されてい
る。尤も、該乗員30の背中30aと受圧部材4との間
には、パッド42や表皮部材43が介在されているが、
乗員30からの荷重が受圧部材4に加わらない状態にあ
る。
【0028】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員30が二次衝突により後ろ側RRに押されてパッド
42等が後ろ側RRに移動すると、図5に示すように、
該乗員30の背中30aによりパッド42等を介して受
圧部材4が後ろ側RRに押される。乗員30の背中30
aによる後ろ側RR方向への荷重によりパッド42等が
後ろ側RRに移動しても、乗員30の背中30aのショ
ルダーポイントが少なくともAF05%タイルマネキン
によるショルダーポイントであるから、パッド42等が
アーマチャパイプ8に食い込むことはない。このため、
アーマチュアパイプ8の回転に伴う上昇は妨げられず、
十分ヘッドレスト3の作動量を確保することができる。
【0029】該受圧部材4の後面に支持されているアー
マチャパイプ8の下端部8aより左右に突出した係合部
50が、前記シートバックフレーム2のサイドフレーム
2b、2b’に形成されてなるガイド部53に沿って移
動できることにより、該受圧部材4は、上側UP及び後
ろ側RR方向に回転されることで、アーマチュアパイプ
8の上端部8bと共にヘッドレストホルダー14、14
は、上側UPに迫り上がり且つ前側FRに回転する。該
迫り上がり且つ回転移動により、前記ヘッドレスト3の
スティ13も上側UP且つ前側FRに移動して、乗員3
0の頭部30bを支える頸部を確実に保護することがで
きる。しかも、従来のように支持リンク6や該支持リン
ク6を支持した段付きボルト20、ブッシュ25などの
部材が不要になる分、原価低減が図れることになる。
【0030】また、前記ガイド部53と前記係合部50
との間には、擦れ音防止用の合成樹脂製のスペーサ52
が介在されてなるので、ガイド部53に沿って係合部5
0が移動しても、該移動により生じる擦れ音がスペーサ
52により消音され、商品価値が高まる。
【0031】また、前記ガイド部53には、予め前記ス
ペーサ52を保持可能なる保持部54が連通状に形成さ
れてなるので、組立時に、別の位置からスペーサ52を
持ち込まなくても良い分、組立性の向上が図れる。
【0032】また、前記保持部54は、前記スペーサ5
2を収納可能な大きさに予め形成され且つ前記ガイド部
53への移動部55は、前記スペーサ52を撓まさせる
ことによってのみ挿通が可能な狭さに形成されてなるの
で、スペーサ52が、保持部54から安易にガイド部5
3内に入り込んでしまうことがなく、保持部54内にお
けるスペーサ52の保持性に優れる。
【0033】前記したように、アーマチュアパイプ8、
8とスティ13、13とが、ホルダーブラケット12を
中心に、共に移動するので、該ステイ13、13に支持
されたヘッドレスト3は、図5に示すように、乗員30
の頭部30bに当接することになる。尚、図5では、ヘ
ッドレスト3が乗員30の頭部30bに食い込んでいる
ように図示されているが、ヘッドレスト3は左右中央が
凹んでおり、乗員30の頭部30bも周知のように横断
面で略円柱状をなすので、食い込んでいる訳ではない。
【0034】こうして、乗員30の上半身が後ろ側RR
に移動することで、残される挙動をする乗員30の頭部
30bが、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持さ
れることになる。
【0035】この状態で、前記折曲部8cが、前記受圧
部材4に対して前側FRに「く」の字状に曲がっている
ので、受圧部材4が後ろ側RRに移動した時に、図5に
示すように、受圧部材4が後ろ側RRに出っ張らず、後
席乗員との空間が確保されることになる。
【0036】また、前記ヘッドレストホルダー14、1
4に、前記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下移
動自在に支持されてなるので、体格の異なる乗員30の
頭部30bの位置に適宜ヘッドレスト3を合致させるこ
とができる。
【0037】また、前記アーマチュアパイプ8の突出部
51と前記シートバックフレーム2のサイドフレーム2
bとの間に、前記受圧部材4を前側FRに付勢してなる
スプリング18が支持されてなるので、乗員30の背中
30aによる後ろ側RRへの押す力が加えられない状態
では、スプリング18により受圧部材4は前側FRに付
勢されている。即ち、該受圧部材4を下端に支持したア
ーマチュアパイプ8、8の上端部8b、8bに支持され
たヘッドレスト3は、シーソの原理で後ろ側RRの位置
に収まるので、乗員30の居住性を損なうことがない。
【0038】前記作動説明で、乗員30の頭部30b
が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されると
したが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移
動とは、相対的なものであり、乗員30の背中30aに
よってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員
30の頭部30bに対してヘッドレスト3が移動せず、
その位置に保持されることで、乗員30の頭部30bが
保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0039】図6は、本発明の他の実施形態を示す図で
あって、符号59は保持部で、該保持部59は、円弧状
のガイド部57の延長上に形成されていて、別設定のス
トッパなどにより前記係合部50の移動可能範囲58を
超えた領域にあって、前記スペーサ52を収納可能な大
きさに予め形成されてなる。
【0040】かかる場合には、前記保持部59は、前記
ガイド部57の延長上であり且つ前記係合部50の移動
可能範囲を超えた領域にあって、前記スペーサ52を収
納可能な大きさに予め形成されてなるので、ガイド部5
7を自由に設定できることになり、その分ヘッドレスト
3の移動軌跡を自由に設定できる。
【0041】図7は、更に他の実施形態を示す図であっ
て、前記スペーサ52の鍔部52bと前記突出部51、
51’との間には、前記鍔部52bと前記突出部51、
51’との左右誤差を吸収可能なる間隙部60が形成さ
れてなる。
【0042】かかる場合には、前記スペーサ52の鍔部
52bと前記突出部51、51’との間には、前記鍔部
52bと前記突出部51、51’との左右誤差を吸収可
能なる間隙部60が形成されてなるので、様々な部品を
組み立てての最終段階に至っても、該部品の寸法の誤差
を吸収できるので、改めて組み直すなどの大きな不具合
になる可能性が少ない。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記シ
ートバックフレームのサイドフレームには、支持手段の
下端部及び又は前記受圧部材の側部より突出した係合部
が係合されて前記支持手段の下端部を前後に回転自在な
ると共に上下に移動自在に案内するガイド部が形成され
てなるので、追突による二次衝突荷重が受圧部材に加わ
た場合、支持手段の下端部及び又は前記受圧部材の側部
より突出した係合部が、前記シートバックフレームのサ
イドフレームに形成されてなるガイド部に沿って移動で
きることになり、該移動が前記支持手段の下端部を前後
に回転自在なると共に上下に移動自在に案内するから、
ヘッドレストが前側且つ上側に移動して、乗員の頸部を
確実に保護することができる。しかも、従来のように支
持リンクや該支持リンクを支持した部材が不要になる分
原価低減が図れることになる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、前記ガイ
ド部と前記係合部との間には、擦れ音防止用の合成樹脂
製のスペーサが介在されてなるので、ガイド部に沿って
係合部が移動しても、該移動により生じる擦れ音がスペ
ーサにより消音され、商品価値が高まる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、前記ガイ
ド部には、予め前記スペーサを保持可能なる保持部が連
通状に形成されてなるので、組立時に、別の位置からス
ペーサを持ち込まなくても良い分、組立性の向上が図れ
る。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、前記保持
部は、前記スペーサを収納可能な大きさに予め形成され
且つ前記ガイド部への移動部は、前記スペーサを撓まさ
せることによってのみ挿通が可能な狭さに形成されてな
るので、スペーサが、保持部から安易にガイド部内に入
り込んでしまうことがなく、保持部内におけるスペーサ
の保持性に優れる。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、前記保持
部は、前記ガイド部の延長上であり且つ前記係合部に移
動可能範囲を超えた領域にあって、前記スペーサを収納
可能な大きさに予め形成されてなるので、ガイド部を自
由に設定できることになり、その分ヘッドレストの移動
軌跡を自由に設定できる。
【0048】請求項6に記載の発明によれば、前記スペ
ーサと前記係合部との間には、前記係合部の左右誤差を
吸収可能なる間隙部が形成されてなるので、様々な部品
を組み立てての最終段階に至っても、該部品の寸法の誤
差を吸収できるので、改めて組み直すなどの大きな不具
合になる可能性が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るシートバックを示
す断面図。
【図2】図1の乗員を除いたシートバックの分解斜視
図。
【図3】図2のX−X線に沿った断面図。
【図4】図1の係合部周りの作動説明図。
【図5】図1の作動実施形態を示す断面図。
【図6】この発明の他の実施形態に係る図4相当図。
【図7】この発明の更に他の実施形態に係る図3相当断
面図。
【図8】従来のシートバックフレームの正面図。
【図9】図8の要部の斜視図。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a シートバックフレームのアッパフレーム 2b シートバックフレームのサイドフレーム 3 ヘッドレスト 4 受圧部材 8 支持手段としてのアーマチュアパイプ 8a アーマチュアパイプの下端部 8b アーマチュアパイプの上端部 13 ヘッドレストのステイ 50 係合部 51 突出部 52 スペーサ 53、57 ガイド部 54、59 保護部 55 移動部 26 シート 30 乗員 30a 乗員の背中 30b 乗員の頭部 FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、該シートバッ
    クフレームの上端部に前後に回転自在なると共に上下に
    移動自在に支持されてなる支持手段と、該支持手段の上
    端部に配設されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッ
    ドレストホルダーを介して前記支持手段に支持されてな
    るヘッドレストと、前記支持手段の下端部に支持されて
    なると共に追突時に生じる二次衝突による乗員の背中の
    圧力を受けて移動可能なる受圧部材とより少なくとも構
    成されてなる自動車用シートバックにおいて、 前記シートバックフレームのサイドフレームには、支持
    手段の下端部及び又は前記受圧部材の側部より突出した
    係合部が係合されて前記支持手段の下端部を前後に回転
    自在なると共に上下に移動自在に案内するガイド部が形
    成されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記ガイド部と前記係合部との間には、擦れ音防止用の
    合成樹脂製のスペーサが介在されてなることを特徴とす
    る自動車用シートバック。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記ガイド部には、予め前記スペーサを保持可能なる保
    持部が連通状に形成されてなることを特徴とする自動車
    用シートバック。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記保持部は、前記スペーサを収納可能な大きさに予め
    形成され且つ前記ガイド部への移動部は、前記スペーサ
    を撓まさせることによってのみ挿通が可能な狭さに形成
    されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記保持部は、前記ガイド部の延長上であり且つ前記係
    合部に移動可能範囲を超えた領域にあって、前記スペー
    サを収納可能な大きさに予め形成されてなることを特徴
    とする自動車用シートバック。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5何れかに記載の自
    動車用シートバックであって、 前記スペーサと前記係合部との間には、前記係合部の左
    右誤差を吸収可能なる間隙部が形成されてなることを特
    徴とする自動車用シートバック。
JP11008293A 1999-01-14 1999-01-14 自動車用シ―トバック Pending JP2000201771A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087554A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート装置
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US8894144B2 (en) 2004-09-27 2014-11-25 Lear Corporation Vehicle seat having active head restraint

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