JP2000200791A - 電圧駆動型バイポ―ラ半導体装置 - Google Patents

電圧駆動型バイポ―ラ半導体装置

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JP2000200791A JP11000760A JP76099A JP2000200791A JP 2000200791 A JP2000200791 A JP 2000200791A JP 11000760 A JP11000760 A JP 11000760A JP 76099 A JP76099 A JP 76099A JP 2000200791 A JP2000200791 A JP 2000200791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイポーラトランジスタでは、オン抵抗は低
いが、ベースの駆動電力は大きい。駆動電力が小さくか
つオン抵抗の低い高電圧半導体素子を実現する。 【解決手段】 バイポーラトランジスタのコレクタ領域
にFETのゲート領域を形成し、その上にチャネル領域
を形成する。チャネル領域には絶縁膜を介してゲート電
極を形成している。チャネル領域内にFETのソース領
域を形成し、このソース領域とバイポーラトランジスタ
のベース領域とをベース電極で接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラ半導体
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタは、小信号用、
高周波用、電力用と幅広い用途に対応できるために最も
多く使用されている半導体装置である。図11はバイポ
ーラトランジスタの典型的な例の側断面図である。図に
おいて、ベース電極112からベース領域103を通っ
て、エミッタ領域104にベース電流を流すことによ
り、バイポーラトランジスタはオンとなり、コレクタC
とエミッタEの間を電流が流れる。コレクタCからエミ
ッタEに流れるコレクタ電流はベース電流により制御さ
れ、ベース電流を大きくするとオン抵抗は小さくなりコ
レクタ電流は大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すバイポー
ラトランジスタでは、コレクタCからエミッタEに流れ
る電流は、ベースBからエミッタEに流れるベース電流
により制御されるが、大電流用トランジスタでは、電流
増幅率が小さいため大きなベース電流を必要とし、結果
として大きな駆動電力を要する。したがって、駆動電力
が小さく、高耐圧かつ大容量でオン抵抗の低いバイポー
ラトランジスタを実現するのは困難である。
【0004】本発明は、少ない駆動電力で大電流を制御
することができるオン抵抗が低い高耐圧半導体装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧駆動型バイ
ポーラ半導体装置は、第1の導電型のコレクタ領域、こ
のコレクタ領域内に形成した第2の導電型のベース領域
及び前記ベース領域内に形成した第1の導電型のエミッ
タ領域を有するバイポーラ半導体装置、前記バイポーラ
半導体装置のコレクタ領域内に形成した埋め込みゲート
領域及び前記埋め込みゲート領域の上に形成したソース
領域を有する蓄積型の電圧駆動半導体装置、及び前記蓄
積型の電圧駆動半導体装置のソース領域と前記バイポー
ラ半導体装置のベース領域とを接続するベース電極を備
える。
【0006】すなわち、バイポーラ半導体装置はコレク
タ領域、エミッタ領域及びコレクタ領域とエミッタ領域
間の導通を制御するベース領域を有し、ベース領域を駆
動電力の少ない蓄積型の電圧駆動半導体装置に接続す
る。電圧駆動半導体装置のソース領域を、導体であるベ
ース電極によりバイポーラ半導体装置のベース領域に接
続する。
【0007】エミッタ領域と、電圧駆動半導体装置のゲ
ート領域にビルトイン電圧以上の電圧を印加すると、電
圧駆動半導体装置が動作し、オンとなる。電圧駆動半導
体装置を流れる電流は、ベース電極を介してバイポーラ
半導体装置のベース領域に流入し、バイポーラ半導体装
置はオン状態になる。上記の動作において、バイポーラ
半導体装置のベース領域に与えられる駆動電力の大部分
はバイポーラ半導体装置のコレクタに接続されている主
電源からコレクタを経て供給される。従ってゲートを駆
動するための電源は電圧駆動半導体装置のみをオンさせ
るだけの小容量のものでよい。これにより、ゲート駆動
電力が著しく少なく、且つオン抵抗の小さい半導体装置
を実現できる。
【0008】本発明の他の観点の電圧駆動型バイポーラ
半導体装置は、第1の導電型のコレクタ領域、このコレ
クタ領域内に形成した第2の導電型のベース領域、前記
ベース領域内に形成した第1の導電型のエミッタ領域、
前記ベース領域の近傍のコレクタ領域内に形成した第2
の導電型の埋込ゲート領域、前記埋込ゲート領域の上に
形成した第1の導電型のチャネル領域、前記チャネル領
域にゲート絶縁膜を介して対向するとともに、前記埋込
ゲート領域に接続されたゲート電極、及び前記チャネル
領域と前記ベース領域とを接続するベース電極を備え
る。
【0009】本発明の更に他の観点の電圧駆動型バイポ
ーラ半導体装置は、高不純物濃度の第1の導電型のコレ
クタ領域、前記コレクタ領域の一方の面に形成したコレ
クタ電極、前記コレクタ領域の他方の面に形成した低不
純物濃度の第1の導電型のドリフト領域、前記ドリフト
領域の前記コレクタ領域に接する面の反対面の一部分に
形成した第2の導電型のベース領域、前記ベース領域の
一部分に形成した第1の導電型のエミッタ領域、前記エ
ミッタ領域の上に形成したエミッタ電極、前記ベース領
域の近傍のドリフト領域内に形成した第2の導電型の埋
込ゲート領域、前記埋込ゲート領域の上に形成した低不
純物濃度の第1の導電型のチャネル領域、前記チャネル
領域にゲート絶縁膜を介して対向するとともに、前記埋
込ゲート領域に接続されたゲート電極、前記チャネル領
域内の一部分に形成した高不純物濃度の第1の導電型の
ソース領域、及び前記ソース領域と前記ベース領域とを
接続するベース電極を備える。
【0010】上記の構成において、バイポーラ半導体装
置の第1導電型のエミッタ領域を複数の領域に分割し、
第2導電型のベース領域がエミッタ領域に接続されてい
るエミッタ電極に接する構造にする。これにより、ベー
ス電流が第1導電型のエミッタ領域を経由せずにコレク
タから電圧駆動半導体装置を通ってエミッタへ流入す
る。低いコレクタ電圧でコレクタからエミッタに電流を
流せるので、さらにコレクタ電圧の低い、すなわちオン
抵抗の低い電圧駆動型バイポーラ半導体装置を実現でき
る。オン抵抗が同じ場合には、更に低いゲート駆動電圧
で動作可能な半導体装置を実現できる。
【0011】本発明の更に他の観点の電圧駆動型バイポ
ーラ半導体装置は、高不純物濃度の第1の導電型のコレ
クタ領域、前記コレクタ領域の一方の面に形成したコレ
クタ電極、前記コレクタ領域の他方の面に形成した低不
純物濃度の第1の導電型のドリフト領域、前記ドリフト
領域の前記コレクタ領域に接する面の反対面の一部分に
形成した第2の導電型のベース領域と埋込ゲート領域、
前記ベース領域の上に形成した高不純物濃度の第1の導
電型のエミッタ領域、前記エミッタ領域の上に設けたエ
ミッタ電極、前記埋込ゲート領域の上に形成した低不純
物濃度の第1の導電型のチャネル領域、前記チャネル領
域内の一部分に形成された高不純物濃度の第1の導電型
のソース領域、前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介し
て対向するとともに前記埋込ゲート領域に接続されたゲ
ート電極、及び中央部が前記ソース領域に接続され、両
端部が前記埋込ゲート領域の両側のベース領域に接続さ
れたベース電極、を備える。第1導電型のエミッタ領域
を第2導電型のベース領域の上部に設けることにより、
オフ時に第2導電型のベース領域の空乏層をベース領域
内の全体に広げることができるので、バイポーラ半導体
装置の高耐圧化が可能となる。
【0012】本発明の更に他の観点の電圧駆動型バイポ
ーラ半導体装置は、高不純物濃度の第2の導電型のアノ
ード領域、前記アノード領域の一方の面に形成したアノ
ード電極、前記アノード領域の他方の面に形成した低不
純物濃度の第1の導電型のドリフト領域、前記ドリフト
領域の前記アノード領域に接する面の反対面の一部分に
形成した第2の導電型のゲート領域、前記ゲート領域内
の一部分に形成した第1の導電型のカソード領域、前記
カソード領域の上に形成したカソード電極、前記ゲート
領域の近傍のドリフト領域内に形成した第2の導電型の
埋込ゲート領域、前記埋込ゲート領域の上に形成した低
不純物濃度の第1の導電型のチャネル領域、前記チャネ
ル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとともに、前記
埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、前記チャネル
領域内の一部分に形成した高不純物濃度の第1の導電型
のソース領域、及び前記ソース領域と前記ゲート領域と
を接続する補助ゲート電極を備える。
【0013】すなわち第2の導電型のアノード領域、第
1の導電型のドリフト層、第2の導電型のゲート領域を
有するサイリスタのゲート領域に第1の導電型のカソー
ド領域を設け、ゲート領域を電圧駆動半導体装置のソー
ス領域に接続する。これにより前記アノード領域とカソ
ート領域の間を流れる電流が電圧駆動半導体装置により
制御され、大電流を流したときのオン抵抗を大幅に低減
できる。
【0014】本発明の更に他の観点の電圧駆動型バイポ
ーラ半導体装置は、高不純物濃度の第1の導電型のカソ
ード領域、前記カソード領域の一方の面に形成したカソ
ード電極、前記カソード領域の他方の面に形成した低不
純物濃度の第2の導電型のドリフト領域、前記ドリフト
領域の前記カソード領域に接する面の反対面の一部分に
形成した第1の導電型のゲート領域、前記ゲート領域内
の一部分に形成した第2の導電型のアノード領域、前記
アノード領域の上に形成したアノード電極、前記ゲート
領域の近傍のドリフト領域内に形成した第1の導電型の
埋込ゲート領域、前記埋込ゲート領域の上に形成した低
不純物濃度の第2の導電型のチャネル領域、前記チャネ
ル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとともに、前記
埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、前記チャネル
領域内の一部分に形成した高不純物濃度の第2の導電型
のソース領域、及び前記ソース領域と前記ゲート領域と
を接続するとともにゲート端子を有する補助ゲート電極
を備える。
【0015】アノード領域、カソード領域、ゲート領域
を有するサイリスタのカソード領域を、補助ゲート電極
でソース領域に接続することにより、補助ゲート電極を
流れる電流によりアノード領域とカソード領域間の電流
が制御される。本発明の更に他の観点の電圧駆動型バイ
ポーラ半導体装置は、高不純物濃度の第1の導電型のコ
レクタ領域、前記コレクタ領域の一方の面に形成したコ
レクタ電極、前記コレクタ領域の他方の面に形成した低
不純物濃度の第1の導電型のドリフト領域、前記ドリフ
ト領域の前記カソード領域に接する面の反対面の一部分
に形成した第2の導電型のベース領域、前記ベース領域
内の一部分に形成した高不純物濃度の第1の導電型の複
数のエミッタ領域、前記エミッタ領域及びベース領域に
接するように形成したエミッタ電極、前記ベース領域の
上に形成した低不純物濃度の第1の導電型のチャネル領
域、前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向する
ゲート電極、前記チャネル領域内の一部分に形成した高
不純物濃度の第1の導電型のソース領域、及び前記ソー
ス領域と前記ベース領域とを接続するベース電極を備え
る。ベース領域の上にチャネル領域を形成しているの
で、構成が簡単になり、製造コストが安価になる。
【0016】本発明の電圧駆動型バイポーラ半導体装置
の製造方法は、コレクタ領域として機能する高不純物濃
度の第1の導電型の基板の一方の面に低不純物濃度の第
1の導電型のドリフト層を形成するステップ、前記ドリ
フト層の表面の一部分の所定の領域内に金属のイオン打
込みにより、第2の導電型のベース領域及び埋込ゲート
領域を形成するステップ、前記ベース領域及び埋め込み
ゲート領域を形成した前記ドリフト層の上に低不純物濃
度の第1の導電型のチャネル領域層を形成するステッ
プ、前記ゲート領域の上の前記チャネル領域層を除去す
ることにより、前記埋込ベース領域の上にチャネル領域
を形成するステップ、前記ベース領域の一部分と前記チ
ャネル領域の一部分とに、イオン打込みによる高不純物
濃度の第1の導電型の、エミッタ領域とソース領域とを
それぞれ形成するステップ、前記ベース領域、エミッタ
領域、チャネル領域及びソース領域の上に絶縁膜を形成
するステップ、ソース領域、ベース領域、及びエミッタ
領域のそれぞれ所定部分の前記絶縁膜を除去するステッ
プ、前記絶縁膜を除去した、ソース領域とベース領域を
接続する金属膜のベース電極、前記チャネル領域に絶縁
膜を介して対向するゲート電極及び前記エミッタ領域に
接するエミッタ電極を金属の膜により形成するステッ
プ、及び前記基板の他方の面にコレクタ電極を金属の膜
で形成するステップを備える。薄膜形成技術により同一
基板上に前記の各層を形成することにより、電圧駆動型
バイポーラ半導体装置を一つの基板上に形成することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
1から図10を参照して説明する。本発明の各実施例で
は、シリコンカーバイド(SiC)基板を用いたものを
例に挙げて説明しているが、基板の材料はこれに限られ
るものではなく、シリコンなど他の材料を用いたものに
も本発明は適用可能であり、本発明の範囲に含まれる。
【0018】《第1実施例》図1は、本発明の第1実施
例の電圧駆動型バイポーラトランジスタのセグメントの
側断面図であり、図2は平面図である。本発明の電圧駆
動型バイポーラトランジスタは、図1に示すセグメント
を複数個図の左右方向に並べて同一基板上に形成し、並
列に接続して大電流の制御に用いる。図において、コレ
クタ電極20が設けられた高不純物濃度のn型コレクタ
領域1の厚さは約300μmであり、その上に形成され
た低不純物濃度のn型ドリフト層2の厚さは約50μm
である。n型ドリフト層2の表面近傍に形成された、p
型ベース領域3の厚さは0.5μmから2μmである。
p型埋め込みゲート領域9の厚さは0.5μmから2μ
m程である。p型埋め込みゲート領域9の面積は、p型
ベース領域3の面積より少ないのが望ましい。p型ベー
ス領域3に設けられた高不純物濃度のn型エミッタ領域
4の厚さは0.1μmから0.3μmである。
【0019】n型エミッタ領域4にエミッタ電極21が
設けられている。n型コレクタ領域1、n型ドリフト層
2、p型ベース領域3及びエミッタ領域4によりバイポ
ーラトランジスタが構成されている。p型埋め込みゲー
ト領域9の上に形成されたn型のチャネル領域5の厚さ
は約0.3μmであり、0.1μmから0.7μm程度
であればよい。チャネル領域5の一部分に形成されたn
型ソース領域6の厚さは0.1μmから0.3μmであ
り、その面積は、p型埋め込みゲート領域9の面積の2
分の1から5分の1である。チャネル領域5の上に形成
されたゲート絶縁膜7の厚さは約0.1μmである。ゲ
ート絶縁膜7の上にゲート電極22が設けられている。
ゲート電極22は、後で詳しく説明する接続手段でp型
埋め込みゲート領域9にも接続されている。n型ドリフ
ト層2,埋め込みゲート領域9,チャネル領域5、ゲー
ト絶縁膜7及びゲート電極により蓄積型の電界効果トラ
ンジスタ(FET)が構成されている。
【0020】p型埋め込みゲート領域9は、n型ソース
領域6より約2μm図の左方へ長く突出されており、そ
の突出部の長さは1から5μm程度が望ましい。n型ソ
ース領域6は前記の蓄積型の電界効果トランジスタのソ
ースとして働く。n型ソース領域6とp型ベース領域3
はベース電極23により電気的に接続されている。p型
ベース領域3の上面など各領域の露出部には絶縁膜8が
形成されている。本実施例のセグメントは図の紙面に垂
直な方向に長いストライプ状であるが、その形状は例え
ば円形や四角形等であってもかまわない。
【0021】本実施例の電圧駆動型バイポーラトランジ
スタの製造方法の一例を以下に説明する。コレクタ領域
1として機能する、1018から1020atm/cm3の高不純
物濃度のn型SiC基板を用意し、その一方の表面(図
1で上面)に1014から1016atm/cm3のSiC 低不純
物濃度のn型ドリフト層2を気相成長法等により形成す
る。
【0022】n型ドリフト層2の表面近傍に、1017
ら1018atm/cm3程度のp型ベース領域3及び埋め込み
ゲート領域9をアルミニウム等のイオン打ち込み等によ
り形成し、続いてチャネル領域5のための、1014から
1016atm/cm3のSiC低不純物濃度n型層を気相成長
法等により形成する。チャネル領域5のみを残し、前の
工程で形成したp型ベース領域3等の上の低不純物濃度
n型層を取り除く。1018から1020atm/cm3の高不純
物濃度のn型エミッタ領域4及びn型ソース領域6を窒
素等のイオン打ち込み法により形成する。
【0023】埋め込みゲート領域9をゲートGに接続す
るための埋め込みゲート電極22Aを形成するために、
後の工程でゲート電極22とベース電極23を形成する
部分以外のチャネル領域5を除去し、埋め込みゲート領
域9を露出させる。次に全面にSiO2のゲート絶縁膜
7および保護用の絶縁膜8を形成した後、n型ソース領
域6及びp型ベース領域3の端部のそれぞれ一部分の絶
縁膜を取り除き、Al等金属膜を所定のマスクを用いて
形成して、ベース電極23を形成する。また同時にn型
エミッタ領域4と、埋め込みゲート領域9の一部の絶縁
膜を取り除き、Al等の金属膜を形成してそれぞれエミ
ッタ電極21と埋め込みゲート電極22Aを形成する。
同時にゲート電極22も形成する。最後に、アルミニウ
ム、ニッケル等でSiC基板1の裏面にコレクタ電極2
0を形成し、完成する。
【0024】図2は図1の電圧駆動型バイポーラトラン
ジスタの平面図である。本実施例の電圧駆動型バイポー
ラトランジスタの動作を以下に説明する。コレクタCの
電位がエミッタEの電位より高い状態で、ゲートGとエ
ミッタEの電位を0Vにすると、p型埋め込みゲート領
域9と、隣接するn型チャネル領域5の接合部から、接
合部のビルトイン電圧に応じて空乏層が広がり、チャネ
ル領域5をピンチオフにする。また、p型ベース領域3
とn型ドリフト層2との接合部、及びp型埋め込みゲー
ト領域9とn型ドリフト層2の接合部から、コレクタ電
極20側のn型ドリフト層2に空乏層が広がり、エミッ
タE−コレクタC間の電流が遮断されるノーマリオフの
状態となる。コレクタ電圧が高い場合でも、p型埋め込
みゲート領域9がゲート電位に保たれているため、ノー
マリオフの状態が維持され高耐圧の電圧駆動型バイポー
ラトランジスタを実現できる。
【0025】コレクタCの電位が、エミッタEの電位に
対して、pn接合のビルトイン電圧以上に高くなり、か
つゲートGの電位が、エミッタEの電位に対して、pn
接合のビルトイン電圧よりも高くなるようなゲート電圧
をゲートGに印加すると、ゲート絶縁膜7の近傍のチャ
ネル領域5に蓄積層が形成される。電流は、コレクタC
からn型チャネル領域5の蓄積層を通り、n型ソース領
域6へ流入し、ベース電極23を経て、p型ベース領域
3へ流入する。ベース領域3へ流入する電流はバイポー
ラトランジスタのベース電流となり、コレクタCからp
型ベース領域3を通ってエミッタEに電流が流れて、バ
イポーラトランジスタはオンとなる。ゲートGのゲート
電圧を高くすると、FETの電界効果にもとづく蓄積効
果によりチャネル領域5の抵抗が低くなり、ベース電極
23を経てp型ベース領域3に流入するベース電流が増
加する。その結果、オン抵抗はさらに低くなりコレクタ
C−エミッタE間を流れる電流は増加する。
【0026】本実施例の電圧駆動型バイポーラトランジ
スタは、FETのゲートGに印加するゲート電圧で駆動
されるため、ゲートGを駆動する電力は少なくてすむ。
本実施例の電圧駆動型バイポーラトランジスタの耐圧は
約5.6kVであった。また、コレクタC−エミッタE
間の抵抗とエミッタ電極の面積の積で表される特性オン
抵抗は、ゲート電圧を5Vとした場合約15mΩ・cm
2であった。また、ゲート電圧を5V以上にし、p型埋
め込みゲート領域9からホールを注入すると、少ないホ
ールの注入で伝導度変調が生じ、さらに低い特性オン抵
抗、ひいては低いオン電圧の電圧駆動型バイポーラトラ
ンジスタが実現できる。
【0027】《第2実施例》図3は、本発明の第2実施
例の電圧駆動型バイポーラトランジスタのセグメントの
側断面図である。図3に示す構成では、図1におけるエ
ミッタ領域4が、複数(図3では3個)のエミッタ領域
4Aに分割されており、p型ベース領域3の一部がエミ
ッタ電極21と接している。
【0028】図3において、コレクタCの電位がエミッ
タEの電位より高い状態で、ゲートGにエミッタEより
高い電圧を印加すると、コレクタCからチャネル領域5
を通ってベース電流がp型ベース領域3に流れ込む。ベ
ース電流はn型エミッタ領域4Aを通らずにp型ベース
領域3から直接エミッタEに流入する。したがって、コ
レクタCの電位がビルトイン電圧以下の場合でも、コレ
クタCからエミッタEに電流を流すことが出来るので、
電圧駆動型バイポーラトランジスタのオン抵抗は低くな
る。ゲートGの電圧をさらに高くすると、チャネル領域
5の空乏層が狭くなる。その結果チャネル抵抗が下が
り、ベース電流が増加する。これにより、p型ベース領
域3内においてn型エミッタ領域4Aの下方の電位が上
昇する。この電位が、n型エミッタ領域4Aとp型ベー
ス領域3の間のビルトイン電圧より高くなると、バイポ
ーラトランジスタがオンする。この電圧駆動型バイポー
ラトランジスタにおいて、ゲート電圧を2.5Vと低く
した場合でも、特性オン抵抗は50mΩ・cm2であっ
た。ゲート電圧を5Vとした場合は、実施例1と同じ約
15mΩ・cm2であった。
【0029】《第3実施例》図4は、本発明の第3実施
例の電圧駆動型バイポーラトランジスタのセグメントの
側断面図である。本実施例において、n型ドリフト層2
の上にp型ベース領域3とp型埋め込みゲート領域9を
形成した後、さらにそれらの上に低不純物濃度n型層を
形成する工程までは第1実施例と同じである。本実施例
では、形成された低不純物濃度n型層の内の、チャネル
領域5、エミッタ側部領域10及び次の工程で高不純物
濃度のn型エミッタ領域4になされる部分を残して他の
部分を除去する。次に窒素等のイオン打ち込みにより、
高不純物濃度のn型エミッタ領域4とソース領域6を形
成する。この構造により、n型エミッタ領域4が接する
部分のp型ベース領域3が第1実施例のものより厚くな
る。その結果オフ時にp型ベース領域3に広がる空乏層
がn型エミッタ領域4に到達して、コレクタ電圧(パン
チスルー電圧)を高くすることができ、高耐圧化が図れ
る。本実施例の電圧駆動型バイポーラトランジスタの耐
圧は、6kVであった。また、n型エミッタ領域4を厚
くすることができるので、その抵抗を第1実施例のもの
の半分以下に低減することができる。
【0030】《第4実施例》図5は、本発明の第4実施
例の電圧駆動型バイポーラトランジスタのセグメントの
側断面図である。第1実施例の構成と異なるのは、埋め
込みゲート領域9の近傍のn型ドリフト層2にp型埋め
込みゲートコンタクト領域11を設け、かつその上にp
型ゲートコンタクト領域12を設けた点である。p型ゲ
ートコンタクト領域12には、ゲート電極22が接して
いる。この構造により、オフ時に、p型埋め込みゲート
コンタクト領域11とp型埋め込みゲート領域9との間
に空乏層が広がる。これにより、コレクタCとn型ソー
ス領域6の間を、電流が流れないピンチオフ状態にする
ことができるので、電圧駆動型バイポーラトランジスタ
の高耐圧化が図れる。図6は図5のVI−VI断面図であ
る。図6に示すように、p型埋め込みゲートコンタクト
領域11とp型埋め込みゲート領域9との間に、p型領
域11Aを設けて両者を接続すれば、p型埋め込みゲー
ト領域9とゲート電極7とを接続するために、図1及び
図2に示すように、をチャネル領域5に孔を掘ってゲー
ト電極22Aを設ける必要がない。そのため、チャネル
領域5の通電面積を大きくすることができ面積効率が改
善される。
【0031】また、この構造においては、ゲートGとチ
ャネル領域5間の電圧がビルトイン電圧以下になるよう
にゲート電圧を印加すると、チャネル領域5に広がる空
乏層が図の上下方向のみならず左右方向にも狭くなり、
チャネル幅が広くなる。その結果低いゲート電圧でもオ
ン抵抗が低くなる。オフ時には、チャネル領域5の全域
に空乏層が拡がるので、ノーマリオフが容易に実現でき
る。
【0032】《第5実施例》図7は、本発明の第5実施
例の電圧駆動型バイポーラトランジスタの1個のセグメ
ントとその両隣りのセグメントの一部を示す側断面図で
ある。第5実施例においては、n型ソース領域6を取り
囲むようにn型チャネル領域5を形成している。チャネ
ル領域5には、絶縁膜8を介して、2個のゲート電極2
2B、22Cが対向している。n型ソース領域6に接続
されたベース電極23は、同一セグメントのp型ベース
領域3に接続されると共に、図の左方に隣接するセグメ
ントのp型ベース領域3Aにも接続されている。同様に
して、p型ベース領域3の右端部には、右方に隣接する
セグメントのベース電極23Aが接続されている。その
他の構成は図4の第3実施例と同様であるので重複する
説明を省略する。この構成により、チャネル領域5の面
積が広がりチャネル抵抗が小さくなるため、n型チャネ
ル領域5にコレクタから流れ込む電流を大きくすること
ができる。また、p型ベース領域3には、左右両方のベ
ース電極23、23Aからベース電流が流入するので、
p型ベース領域3に流れ込むベース電流を増加させるこ
とができる。その結果、バイポーラトランジスタのコレ
クタCからエミッタEに流れる電流を大きくでき、電圧
駆動型バイポーラトランジスタの大電流化が実現でき
る。
【0033】《第6実施例》図8は、本発明の第6実施
例の電圧駆動型サイリスタのセグメントの側断面図であ
る。本実施例のサイリスタは、第1実施例において用い
たn型SiC基板の代わりにp型SiC基板を用いて構
成する。サイリスタのアノード領域13として機能す
る、高不純物濃度p型SiC基板を用意し、その一方の
表面に1014から1016atm/cm3の低不純物濃度
のn型ドリフト層2を気相成長法等により形成する。ア
ノード領域13にはアノード電極24が設けられてい
る。p型ゲート領域15及び埋め込みゲート領域9をア
ルミニウム等のイオン打ち込みなどによって形成してい
る。p型ゲート領域15の一部分に高不純物濃度のn型
カソード領域14を形成し、その上にカソード電極25
を設けている。その他の構成は第1実施例の電圧駆動型
バイポーラトランジスタと同じである。ゲートG及びカ
ソードKを0Vとし、アノードAに正の電圧を印加する
と、p型埋め込みゲート領域9とそれに接するn型チャ
ネル領域5との接合部からビルトイン電圧による空乏層
が広がり、チャネル領域5をピンチにオフする。また、
p型埋め込みゲート領域9及びp型ゲート領域15とn
型ドリフト層2とのそれぞれ接合部からアノードA側に
空乏層が広がりこれらの接合部が電圧を分担するため、
順方向電圧に対する耐電圧が高くなる。
【0034】また、ゲートG及びカソードKを0Vと
し、アノードAに負の電圧を印加すると、p型アノード
領域13とn型ドリフト層2との接合部から空乏層が広
がり、逆方向電圧に対する耐電圧が高くなる。したがっ
て、本実施例のサイリスタは順方向および逆方向ともに
高い耐電圧特性を有する。
【0035】一方、アノードAにビルトイン電圧以上の
電圧を印加し、ゲートGにカソードKを基準にしてビル
トイン電圧以上の電圧を印加すると、チャネル領域5内
の、ゲート酸化膜7に接する部分の近傍に蓄積層が形成
される。その結果アノードAから補助ゲート電極26を
通って、p型ゲート領域15に電流が流れ、p型アノー
ド領域13、n型ドリフト層2、p型ゲート領域15、
n型カソード領域14から成るのサイリスタ部分がオン
となる。n型ドリフト層2内にp型アノード領域13か
ら正孔が注入されるため、伝導度変調が生じ、高電流密
度領域でのオン抵抗が大幅に低減する。耐電圧5.6k
Vのサイリスタの場合、特性オン抵抗を10mΩ・cm
2以下にすることができた。
【0036】《第7実施例》図9は、本発明の第7実施
例のゲートターンオフサイリスタ(Gate Turn OffThyri
stor,以下GTOと称する)のセグメントの側断面図で
ある。図9に示すGTOは、図8に示すサイリスタの各
領域におけるn型のものをp型に、p型のものをn型に
変えた構造を有している。さらにゲート電極22に接続
されたゲートG1と、補助ゲート電極26に接続された
補助ゲートG2とを備えている。ゲートG1、補助ゲー
トG2及びアノードAの電位を0Vとし、カソードKに
負の電圧を印加すると、n型埋め込みゲート領域9と、
これに接するp型チャネル領域5との接合部からビルト
イン電圧による空乏層が広がる。この空乏層により、p
型チャネル領域5がピンチオフとなるため、順方向の電
圧に対して優れた耐電圧特性を示す。また、ゲートG
1、補助ゲートG2及びアノードAを0Vとし、カソー
ドKに正の電圧を印加すると、n型カソード領域14と
p型ドリフト層2との接合部から空乏層が広がり、逆電
圧に対して高い耐電圧性を示す。すなわち、順方向およ
び逆方向の両方向において高耐圧が実現できる。一方、
カソードKに、逆方向のビルトイン電圧以上の電圧を印
加し、ゲートG1にアノードAを基準にして、ビルトイ
ン電圧以下の負の電圧を印加すると、GTOがオンす
る。このときp型ドリフト層2内にn型カソード領域1
4から電子が注入されるため、伝導度変調が生じ、高電
流密度領域でオン抵抗が大幅に低減する。GTOがオン
した状態において、ゲートG1の電圧を0Vとし、補助
ゲートG2に逆バイアス電圧を印加し、アノードAとカ
ソードK間を流れる電流の一部を補助ゲートG2から引
き抜くことにより、GTOをオフ状態にすることができ
る。
【0037】《第8実施例》図10は、本発明の第8実
施例の電圧駆動型バイポーラトランジスタのセグメント
の側断面図である。本実施例においてはn型ドリフト層
2の表面近傍の大部分の領域にp型ベース領域3を形成
している。p型ベース領域3の図において右側部分に高
不純物濃度の複数のn型エミッタ領域4Aを形成する。
前記p型ベース領域3の構造を除いて、本実施例の電圧
駆動型バイポーラトランジスタの構成は、図3に示す実
施例2の電圧駆動型バイポーラトランジスタと同様であ
る。本実施例では埋め込みゲート領域(図3の9)を設
けていないので、図3におけるように、埋め込みゲート
領域9をゲートGに接続するための埋め込みゲート電極
22Aを設ける必要がない。従って、チャネル領域5の
面積が埋め込みゲート電極22Aの分だけ増加し、チッ
プ面積の利用効率が良く、製造プロセスも簡略化でき
る。また、複数の分割したn型エミッタ領域4Aを有
し、p型ベース領域3がエミッタ電極21と接してい
る。従ってコレクタ電位がビルトイン電圧以下のときで
も、ゲートGにビルトイン電圧以下の電圧を加えること
により、n型エミッタ領域4を経ずに、コレクタCから
エミッタEに電流が流れる。その結果オン抵抗の低い電
圧駆動型バイポーラトランジスタが実現できる。
【0038】以上、第1から第8の実施例を説明した
が、本発明はさらに多くの適用範囲を有し、他の派生構
造をカバーするものである。例えば電流を制御する素子
は、IGBT等でもよい。前記各実施例では、SiCを
用いた素子の場合のみを述べたが、本発明はシリコン、
ガリウムヒ素等の他の半導体材料を用いた素子にも適用
できる。特に、ダイヤモンド、ガリウムナイトライドな
どのワイドギャップ半導体材料を用いた素子に有効であ
る。前記実施例のn型領域をp型領域に、p型領域をn
型領域に置き変える場合でも、本発明の構成を適用でき
る。
【0039】
【発明の効果】以上各実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の電圧駆動型バイポーラ半導体装置は、バイ
ポーラ半導体装置のベースの駆動を蓄積型の電界効果半
導体装置で行う。すなわち、電流を制御する半導体素子
をバイポーラトランジスタなどのバイポーラ半導体装置
で構成し、これを駆動する半導体素子をFETで構成す
る。これにより、小さいゲート駆動電力で、大電流を制
御できる低い特性オン抵抗を有する電圧駆動型バイポー
ラトランジスタが実現できる。
【0040】前記電界効果半導体装置に埋め込みゲート
領域を設けることにより、バイポーラ半導体装置のベー
ス電流を増加させることができ、低いオン電圧で、大電
流を通電できる。電圧遮断時に、ベース領域の電位が上
昇しないため、高耐圧を実現できる。エミッタ領域を複
数の領域に分割し、ベース領域をエミッタ電極に接触さ
せることにより、ゲート電圧がビルトイン電圧以下のの
ときでも半導体装置をオンさせることができ、更に低い
オン抵抗の電圧駆動型バイポーラ半導体装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電圧駆動型バイポーラト
ランジスタの側断面図
【図2】第1実施例の電圧駆動型バイポーラトランジス
タの電極配置を示す平面図
【図3】本発明の第2実施例の電圧駆動型バイポーラト
ランジスタの側断面図
【図4】本発明の第3実施例の電圧駆動型バイポーラト
ランジスタの側断面図
【図5】本発明の第4実施例の電圧駆動型バイポーラト
ランジスタの側断面図
【図6】図5のVI−VI断面例
【図7】本発明の第5実施例の電圧駆動型バイポーラト
ランジスタの側断面図
【図8】本発明の第6実施例の電圧駆動型バイポーラ半
導体装置としてのサイリスタの側断面図
【図9】本発明の第7実施例の電圧駆動型バイポーラ半
導体装置としてのGTOの側断面図
【図10】本発明の第8実施例の電圧駆動型バイポーラ
トランジスタの側断面図
【図11】従来のバイポーラトランジスタの側断面図
【符号の説明】
1:コレクタ領域 2:ドリフト層 3:ベース領域 4:エミッタ領域 4A:エミッタ領域 5:チャネル領域 6:ソース領域 7:ゲート絶縁膜 8:絶縁膜 9:埋め込みゲート領域 10:領域 11:埋め込みゲートコンタクト領域 12:ゲートコンタクト領域 13:アノード領域 14:カソード領域 15:ゲート領域 20:コレクタ電極 21:エミッタ電極 22:ゲート電極 22A:埋め込みゲート電極 23:ベース電極 24:アノード電極 25:カソード電極 26:補助ゲート電極 101:コレクタ領域 102:ドリフト層 103:ベース領域 104:エミッタ領域 110:コレクタ電極 111:エミッタ電極 112:ベース電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型のコレクタ領域、このコレ
    クタ領域内に形成した第2の導電型のベース領域、及び
    前記ベース領域内に形成した第1の導電型のエミッタ領
    域、を有するバイポーラ半導体装置、 前記バイポーラ半導体装置のコレクタ領域内に形成した
    埋め込みゲート領域、及び前記埋め込みゲート領域の上
    に形成したソース領域を有する蓄積型の電圧駆動半導体
    装置、及び前記蓄積型の電圧駆動半導体装置のソース領
    域と前記バイポーラ半導体装置のベース領域とを接続す
    るベース電極を備える電圧駆動型バイポーラ半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の導電型のコレクタ領域、 前記コレクタ領域内に形成した第2の導電型のベース領
    域、 前記ベース領域内に形成した第1の導電型のエミッタ領
    域、 前記ベース領域の近傍のコレクタ領域内に形成した第2
    の導電型の埋込ゲート領域、 前記埋込ゲート領域の上に形成した第1の導電型のチャ
    ネル領域、 前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとと
    もに、前記埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、及
    び前記チャネル領域と前記ベース領域とを接続するベー
    ス電極を備える電圧駆動型バイポーラ半導体装置。
  3. 【請求項3】 高不純物濃度の第1の導電型のコレクタ
    領域、 前記コレクタ領域の一方の面に形成したコレクタ電極、 前記コレクタ領域の他方の面の上に形成した低不純物濃
    度の第1の導電型のドリフト領域、 前記ドリフト領域の前記コレクタ領域に接する面とは反
    対側の面の一部分に形成した第2の導電型のベース領
    域、 前記ベース領域内の一部分に形成した第1の導電型のエ
    ミッタ領域、 前記エミッタ領域内に形成したエミッタ電極、 前記ドリフト領域においてベース領域の近傍に形成した
    第2の導電型の埋込ゲート領域、 前記埋込ゲート領域の上に形成した低不純物濃度の第1
    の導電型のチャネル領域、 前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとと
    もに、前記埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、 前記チャネル領域の一部分に形成した高不純物濃度の第
    1の導電型のソース領域、及び前記ソース領域と前記ベ
    ース領域とを接続するベース電極を備える電圧駆動型バ
    イポーラ半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記チャネル領域を複数の領域に分割
    し、隣り合う各チャネル領域の間に前記埋込ゲート領域
    に接続された埋込ゲート電極を設けたことを特徴とする
    請求項2又は3記載の電圧駆動型バイポーラ半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エミッタ領域を、複数の領域に分割
    し、前記ベース領域がエミッタ電極に接することを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の電圧駆動型バイポーラ
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ベース領域の上に、高不純物濃度の
    第1の導電型のエミッタ領域と低不純物濃度の第1の導
    電型のエミッタ領域とを形成し、前記エミッタ電極を前
    記高不純物濃度の第1の導電型のエミッタ領域に設けた
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の電圧駆動型
    バイポーラ半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記埋込ゲート領域の近傍のドリフト領
    域に形成した、第2の導電型の埋込ゲートコンタクト領
    域、 前記埋込ゲートコンタクト領域に接するように形成し
    た、第2の導電型の別のゲートコンタクト領域、及び一
    部分が前記別のゲートコンタクト領域に接し、前記一部
    分を除く他の部分が絶縁物を介して第1の導電型のチャ
    ネル領域に対向しているゲート電極を更に備える請求項
    2又は3記載の電圧駆動型バイポーラ半導体装置。
  8. 【請求項8】 高不純物濃度の第1の導電型のコレクタ
    領域、 前記コレクタ領域の一方の面上に形成したコレクタ電
    極、 前記コレクタ領域の他方の面上に形成した低不純物濃度
    の第1の導電型のドリフト領域、 前記ドリフト領域の前記コレクタ領域に接する面の反対
    面の一部分に形成した第2の導電型のベース領域と埋込
    ゲート領域、 前記ベース領域の上に形成した高不純物濃度の第1の導
    電型のエミッタ領域、前記エミッタ領域の上に設けたエ
    ミッタ電極、 前記埋込ゲート領域の上に形成した低不純物濃度の第1
    の導電型のチャネル領域、 前記チャネル領域の一部分に形成された高不純物濃度の
    第1の導電型のソース領域、 前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとと
    もに前記埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、及び
    中央部が前記ソース領域に接続され、両端部が前記埋込
    ゲート領域の両側のベース領域に接続されたベース電
    極、 を備える電圧駆動型バイポーラ半導体装置。
  9. 【請求項9】 高不純物濃度の第2の導電型のアノード
    領域、 前記アノード領域の一方の面に形成したアノード電極、 前記アノード領域の他方の面に形成した低不純物濃度の
    第1の導電型のドリフト領域、 前記ドリフト領域の前記アノード領域に接する面の反対
    面の一部分に形成した第2の導電型のゲート領域、 前記ゲート領域内の一部分に形成した第1の導電型のカ
    ソード領域、 前記カソード領域の上に形成したカソード電極、 前記ゲート領域の近傍のドリフト領域内に形成した第2
    の導電型の埋込ゲート領域、 前記埋込ゲート領域の上に形成した低不純物濃度の第1
    の導電型のチャネル領域、 前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向するとと
    もに、前記埋込ゲート領域に接続されたゲート電極、 前記チャネル領域内の一部分に形成した高不純物濃度の
    第1の導電型のソース領域、及び前記ソース領域と前記
    ゲート領域とを接続する補助ゲート電極を備える電圧駆
    動型バイポーラ半導体装置。
  10. 【請求項10】 高不純物濃度の第1の導電型のカソー
    ド領域、 前記カソード領域の一方の面に形成したカソード電極、 前記カソード領域の他方の面に形成した低不純物濃度の
    第2の導電型のドリフト領域、 前記ドリフト領域の前記カソード領域に接する面の反対
    面の一部分に形成した第1の導電型のゲート領域、 前記ゲート領域内の一部分に形成した第2の導電型のア
    ノード領域、 前記アノード領域上に形成したアノード電極、 前記ゲート領域の近傍のドリフト領域内に形成した第1
    の導電型の埋込ゲート領域、 前記埋込ゲート領域の上に形成した低不純物濃度の第2
    の導電型のチャネル領 域、前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向する
    とともに、前記埋込ゲート領域に接続されたゲート電
    極、 前記チャネル領域内の一部分に形成した高不純物濃度の
    第2の導電型のソース領域、及び前記ソース領域と前記
    ゲート領域とを接続するとともにゲート端子を有する補
    助ゲート電極を備える電圧駆動型バイポーラ半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 高不純物濃度の第1の導電型のコレク
    タ領域、 前記コレクタ領域の一方の面に形成したコレクタ電極、 前記コレクタ領域の他方の面に形成した低不純物濃度の
    第1の導電型のドリフト領域、 前記ドリフト領域の前記カソード領域に接する面の反対
    面の一部分に形成した第2の導電型のベース領域、 前記ベース領域内の一部分に形成した高不純物濃度の第
    1の導電型の複数のエミッタ領域、 前記エミッタ領域及びベース領域に接するように形成し
    たエミッタ電極、 前記ベース領域の上に形成した低不純物濃度の第1の導
    電型のチャネル領域、 前記チャネル領域にゲート絶縁膜を介して対向するゲー
    ト電極、 前記チャネル領域内の一部分に形成した高不純物濃度の
    第1の導電型のソース領域、及び前記ソース領域と前記
    ベース領域とを接続するベース電極を備える電圧駆動型
    バイポーラ半導体装置。
  12. 【請求項12】 コレクタ領域として機能する高不純物
    濃度の第1の導電型の基板の一方の面に低不純物濃度の
    第1の導電型のドリフト層を形成するステップ、 前記ドリフト層の表面の一部分の所定の領域に金属のイ
    オン打込みにより、第2の導電型のベース領域及び埋込
    ゲート領域を形成するステップ、 前記ベース領域及び埋め込みゲート領域を形成した前記
    ドリフト層の上に低不純物濃度の第1の導電型のチャネ
    ル領域層を形成するステップ、 前記ゲート領域の上の前記チャネル領域層を除去するこ
    とにより、前記埋込ベース領域の上にチャネル領域を形
    成するステップ、 前記ベース領域の一部分と前記チャネル領域の一部分と
    に、イオン打込みによる高不純物濃度の第1の導電型
    の、エミッタ領域とソース領域とをそれぞれ形成するス
    テップ、 前記ベース領域、エミッタ領域、チャネル領域及びソー
    ス領域の上に絶縁膜を形成するステップ、 ソース領域、ベース領域、及びエミッタ領域の上のそれ
    ぞれ所定部分の前記絶縁膜を除去するステップ、 前記絶縁膜を除去した、ソース領域とベース領域を接続
    する金属膜のベース電極、前記チャネル領域に絶縁膜を
    介して対向するゲート電極及び前記エミッタ領域に接す
    るエミッタ電極を金属の膜により形成するステップ、及
    び前記基板の他方の面にコレクタ電極を金属の膜で形成
    するステップを備える電圧駆動型バイポーラ半導体装置
    の製造方法。
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