JP2000185582A - 自動車用シート - Google Patents
自動車用シートInfo
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- JP2000185582A JP2000185582A JP10366677A JP36667798A JP2000185582A JP 2000185582 A JP2000185582 A JP 2000185582A JP 10366677 A JP10366677 A JP 10366677A JP 36667798 A JP36667798 A JP 36667798A JP 2000185582 A JP2000185582 A JP 2000185582A
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
けた際に、頭部の至近位置にヘッドレストが自動的に移
動することによってムチ打ち障害を防止すると共に、乗
員保護を図ることのできる安全性の高い自動車用シート
を低コストで提供する。 【解決手段】 シートバックフレーム3の上部にヘッド
レスト1を備えた自動車用シートであって、下端部5a
が乗員の腰部に対応する位置まで達する衝撃受圧フレー
ム5をシートバックフレーム3の左右方向中央部に配
し、その上端部5bをシートバックフレーム3の上辺部
4aに固着してヘッドレスト1の左右一対の支柱10を
構成し、衝撃受圧フレーム5が後突時の衝撃による乗員
からの押圧力を受け止めて後方に移動する際、ヘッドレ
スト1の前記左右の支柱10がシートバックフレーム3
の上辺部4aの捩じれ変形に伴って回動し、ヘッドレス
ト1が乗員の頭部に近付くように構成する。
Description
えた自動車用シートに関するものである。
ョンとその後方に取付けられるシートバックと、シート
バックの上部に取付けられるヘッドレストとから主構成
されている。
トバックフレーム3が内蔵され、その内側には前方から
の衝撃を吸収緩和するためのSバネ16や補強部材とし
てのロアパイプ17が取付けられている。ヘッドレスト
1は、乗員の頸部の障害いわゆるムチ打ちを防止又は軽
減するために、乗員の胴体に対する頭部の後傾を抑止す
る目的で、シートバックフレーム3に支持されている。
ヘッドレスト1の左右一対のポスト2は、シートバック
フレーム3の上辺パイプ部3aに溶接で固着された左右
一対のヘッドレスト支持パイプ15に差込まれ、ヘッド
レスト1の支柱10を構成している。
は、後突時にヘッドレスト1が乗員の頭部を保護するに
適した位置にくるように、ヘッドレスト1の支柱部分に
回転ガイド機能やロック機能を持たせたりして、ヘッド
レスト1の前後位置を調整できるようにした自動車用シ
ートや、後突時にヘッドレスト1が乗員の頭部を保護す
るに適した位置に自動的に移動できるようにした自動車
用シートが種々提案されている。
突時の衝撃で頸部がいったん突き上げられた後に、頭部
が胴体に対して急激に後方に大きく振られることによ
り、頸部に負担が加わることによって起こる。そのた
め、頭部とヘッドレストとの間隔が少ないほど後突時に
衝撃が少なくなってムチ打ち障害の原因となる頭部の後
方への振れを抑えることができる。
をしながら運転しなければならないため、図4で示した
従来例では図5に示すように、乗員の頭部から少し離れ
た運動動作に影響しない位置にヘッドレスト1を固定し
ている。後突時には、その衝撃で乗員の胴体が図5に示
す状態より後方に移動するものの、シートバックフレー
ム3自体も仮想線で示すように、その下端部を支点とし
て後方に傾くため、シートバックフレーム3に支持され
るヘッドレスト1が頭部から離れ、後突時の乗員の頭部
を至近位置で支えることができず、ムチ打ち障害を防止
することはできない。また、ヘッドレストの前後位置を
回転ガイド機能によって調整可能にしたものであって
も、前記のような通常の運転時の適正位置に調整固定し
てあるため、後突時においては同様の問題が生じる。
にヘッドレストが乗員の頭部を保護するに適した位置に
自動的に移動できるようにした従来例は、構造が複雑に
なってコストアップを招くという問題がある。
な構造でありながら、後突時に衝撃を受けた際に、頭部
の至近位置にヘッドレストが自動的に移動することによ
ってムチ打ち障害を防止すると共に、乗員保護を図るこ
とのできる安全性の高い自動車用シートを低コストで提
供することを目的とする。
するため、シートバックフレームの上部にヘッドレスト
を備えた自動車用シートであって、下端部が乗員の腰部
に対応する位置まで達する衝撃受圧フレームをシートバ
ックフレームの左右方向中央部に配し、その上端部をシ
ートバックフレームの上辺部に固着してヘッドレストの
左右一対の支柱を構成し、衝撃受圧フレームが後突時の
衝撃による乗員からの押圧力を受け止めて後方に移動す
る際、ヘッドレストの前記左右の支柱がシートバックフ
レームの上辺部の捩じれ変形に伴って回動し、ヘッドレ
ストが乗員の頭部に近付くように構成したことを特徴と
する。
間に、乗員の胴体が後方に平行移動してシートバックを
押圧し、乗員の頭部から腰部までの上半身全体を、シー
トバックフレームの左右方向中央部に配された衝撃受圧
フレームが受け止める。この際上半身の後方移動に伴っ
て、衝撃受圧フレームが押圧されることによって、その
上端部に取付けられているシートバックフレームの上辺
部が捩じれ変形し、その変形に伴ってヘッドレストを支
える支柱(衝撃受圧フレームの上端部)が前記上辺部の
中心線回りに回動してヘッドレストが前傾し、乗員の頭
部を後方から支えることができる。
バックフレームもその下端部を支点として後方に倒れ、
ヘッドレストもその後傾に伴い斜下方に逃げていこうと
する。しかし乗員の上半身が衝撃受圧フレームの下部を
強く圧迫して衝撃受圧フレームを後方移動させ、上記の
ようにシートバックフレームの上辺部の捩じれ変形によ
ってヘッドレストを前傾させるので、ヘッドレストの斜
下方への逃げを最小限とすることができ、後方に移動し
ている乗員の頭部を、ヘッドレストが後方から支える形
になって頭部が急激に後方に傾斜するのを阻止すること
ができる。
自動車が前突した場合に、荷物の前方への移動を衝撃受
圧フレームで受け止めることができるので、特別な防護
用パイプやパネルを設けることなく、乗員の安全を図る
ことができる。
から図3を参照して以下具体的に説明する。
なるシートバックフレーム3と、その上部に支持される
ヘッドレスト1を示している。このシートバックフレー
ム3は、逆U字形状の金属製パイプからなるアッパフレ
ーム4と、左右1対の金属製鋼板からなるサイドブラケ
ット6とからフレーム本体を形成している。尚、フレー
ム本体は一体形成される場合もあり、その全体を1本の
パイプで折曲げ形成することもできる。
トクッション11(図2)の芯材となるシートクッショ
ンフレームの後端部に背もたれ角度調整可能に連結され
ている。
には、縦長のU字形状をなす金属製パイプで形成され、
下端部5aが乗員の腰部に対応する位置まで達する衝撃
受圧フレーム5が配されている。この衝撃受圧フレーム
5の上端部5bは、アッパフレーム4の上辺パイプ部
(上辺部)4aにその上端部を溶接することによって固
着され、後記支柱10を構成している。衝撃受圧フレー
ム5は、その全体で乗員の肩部から腰部に至る上半身全
体を受け止めるが、その下端部5aを、乗員の腰部から
の押圧力を受け止め易いように前方に若干屈曲して形成
すると好適である。
衝撃受圧フレーム5の上端部5bに差込んでシートバッ
クフレーム3に支持されている。尚、本実施形態ではヘ
ッドレスト1の支柱10をポスト2と衝撃受圧フレーム
5の上端部5bとで構成しているが、その支持構造はこ
れに限定されない。
内側下方にその背面側から取付けられるロアパネルであ
り、シートバックフレーム3の補強部材となると共に、
本実施形態では、後突時に乗員の腰部の衝撃を吸収し、
その押圧力を背面に位置する衝撃受圧フレーム5の下端
部5aに伝える役目を果している。尚、図示していない
が、サイドブラケット6の内側に同じく衝撃を吸収緩和
するSバネを設けても良い。
を参照して順に説明する。
ている。後突時の衝撃を受けた瞬間には、図2(b)に
示すように、乗員の胴体が後方に平行移動してシートバ
ック1を押圧し、乗員の頭部から腰部までの上半身全体
を、衝撃受圧フレーム5が受け止める。この際上半身全
体の後方移動に伴って、衝撃受圧フレーム5が押圧され
ることによって、その上端部5bに取付けられているシ
ートバックフレーム3の上辺部4aが捩じれ変形し、そ
の変形に伴ってヘッドレスト1を支える支柱10(衝撃
受圧フレーム5の上端部5b)が上辺部4aの中心線回
りに溶接部7を支点にして回動してヘッドレスト1が前
傾し、乗員の頭部を後方から支えることができる。
の後方移動によってシートバックフレーム3もその下端
部を支点として後方に倒れ、ヘッドレスト1もその後傾
に伴い斜下方に逃げていこうとする。ここで従来例の自
動車用シートのように、衝撃受圧フレーム5のような下
方への延長形状でないヘッドレスト支持パイプ15の場
合であれば、それがシートバックフレーム3と同じよう
に後傾してヘッドレスト1が頭部から離れてしまって頭
部を支えることができない。しかし本実施形態の自動車
用シートによれば、乗員の上半身が衝撃受圧フレーム5
の下部を強く圧迫し、衝撃受圧フレーム5を後方移動さ
せて上記のようにシートバックフレーム3の上辺部4a
の捩じれ変形によってヘッドレスト1を前傾させる。殊
に乗員の腰部が、前方に位置するロアパネル8を介して
衝撃受圧フレーム5の下端部5aを強く圧迫する。
て、ヘッドレスト1の斜下方への逃げを最小限とするこ
とができ、後方に移動している乗員の頭部を、ヘッドレ
スト1が後方から支える形になって頭部が急激に後方に
傾斜するのを阻止することができ、ムチ打ち等の障害を
防止することができる。
のある自動車が前突した場合を示している。この場合で
も、荷物14の前方の移動によるシートバック12に与
える荷重を、シートバックフレーム3の左右中央部に配
された衝撃受圧フレーム5によって充分に受け止めるこ
とができる。よって、特別な防護用のパイプやパネルを
設けることなく、衝撃受圧フレーム5を上記のような構
造でシートバックフレーム3に設けるだけで、乗員の安
全を図ることができる。
の後部が積荷台となった平床タイプのもので説明した
が、バックシート上に積荷する乗用車タイプのものにも
適用できる。この場合は、平床タイプのものよりシート
バック12の上方に荷物が衝突するが、衝撃受圧フレー
ム5によってその荷重を受け止めることができる。
の左右方向中央部に配された衝撃受圧フレームが、後突
時の乗員の上半身全体からの衝撃を吸収緩和して乗員保
護を図りつつ、乗員からの押圧力でシートバックフレー
ムが後傾しても、シートバックフレームの上辺部の捩じ
れ変形に伴うヘッドレスト支柱の回動により、ヘッドレ
ストを前傾させて頭部を支えることができるので、構造
の複雑化を招かずにムチ打ち障害等を防止することがで
きる衝突安全性に対応した自動車用シートを低コストで
提供することができる。
断側面図。
断側面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 シートバックフレームの上部にヘッドレ
ストを備えた自動車用シートであって、下端部が乗員の
腰部に対応する位置まで達する衝撃受圧フレームをシー
トバックフレームの左右方向中央部に配し、その上端部
をシートバックフレームの上辺部に固着してヘッドレス
トの左右一対の支柱を構成し、衝撃受圧フレームが後突
時の衝撃による乗員からの押圧力を受け止めて後方に移
動する際、ヘッドレストの前記左右の支柱がシートバッ
クフレームの上辺部の捩じれ変形に伴って回動し、ヘッ
ドレストが乗員の頭部に近付くように構成したことを特
徴とする自動車用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36667798A JP3384976B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36667798A JP3384976B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 自動車用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185582A true JP2000185582A (ja) | 2000-07-04 |
JP3384976B2 JP3384976B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=18487378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36667798A Expired - Fee Related JP3384976B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 自動車用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3384976B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005238924A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Nissan Motor Co Ltd | ヘッドレスト装置 |
US7631933B2 (en) | 2004-08-26 | 2009-12-15 | Delta Tooling Co., Ltd. | Seat |
US7699397B2 (en) | 2005-08-30 | 2010-04-20 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Seat reclining device |
JP2010179884A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Toyota Boshoku Corp | 乗物用シート |
JP2011084227A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Tachi S Co Ltd | 車両用シート |
JP2018202911A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-27 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート装置 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36667798A patent/JP3384976B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7631933B2 (en) | 2004-08-26 | 2009-12-15 | Delta Tooling Co., Ltd. | Seat |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3384976B2 (ja) | 2003-03-10 |
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