JPH07291005A - 自動車用シート - Google Patents
自動車用シートInfo
- Publication number
- JPH07291005A JPH07291005A JP6089392A JP8939294A JPH07291005A JP H07291005 A JPH07291005 A JP H07291005A JP 6089392 A JP6089392 A JP 6089392A JP 8939294 A JP8939294 A JP 8939294A JP H07291005 A JPH07291005 A JP H07291005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- headrest
- occupant
- seat back
- load
- support arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 追突時のムチ打ち障害を確実に防ぐことがで
きるにもかかわらず、構造が簡単で軽量化を図ることが
できる自動車用シートを提供する。 【構成】 ヘッドレスト３を支持したシートバックフレ
ーム５とこのシートバックフレーム５に横設されるＳバ
ネ等のクッション部材７ａ、７ｂとの連結部に、所定値
以上の荷重が負荷されたときにのみ後方に伸びる連結部
材８ａ、８ｂを設けたことを特徴とする。
きるにもかかわらず、構造が簡単で軽量化を図ることが
できる自動車用シートを提供する。 【構成】 ヘッドレスト３を支持したシートバックフレ
ーム５とこのシートバックフレーム５に横設されるＳバ
ネ等のクッション部材７ａ、７ｂとの連結部に、所定値
以上の荷重が負荷されたときにのみ後方に伸びる連結部
材８ａ、８ｂを設けたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はヘッドレストを備えた自
動車用シートに関するものである。
動車用シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車が追突されたときに、乗員のムチ
打ち障害を防止するため、自動車用シートのシートバッ
ク上方にヘッドレストが設けられている。しかし、従来
のものにおいては、図１４に示すように、追突時の衝撃
によるシート全体の加速と乗員の慣性によって、シート
バックａが後方に傾斜すると共に、乗員の体が斜上後方
に浮き上がるため、乗員の頭部がヘッドレストｅの上方
へずれ、頸部に大きな負荷が作用し、乗員のムチ打ち障
害を確実に防止することは困難であった。
打ち障害を防止するため、自動車用シートのシートバッ
ク上方にヘッドレストが設けられている。しかし、従来
のものにおいては、図１４に示すように、追突時の衝撃
によるシート全体の加速と乗員の慣性によって、シート
バックａが後方に傾斜すると共に、乗員の体が斜上後方
に浮き上がるため、乗員の頭部がヘッドレストｅの上方
へずれ、頸部に大きな負荷が作用し、乗員のムチ打ち障
害を確実に防止することは困難であった。
【０００３】この様な問題点に対処するため、本出願人
は図１３に示すような構造のものを、本出願に先立って
出願している（実願平５−３２６２９号）。
は図１３に示すような構造のものを、本出願に先立って
出願している（実願平５−３２６２９号）。
【０００４】この先行技術は、追突を受けた際の衝撃に
より乗員の上半身が後方に移動する動きによりシートバ
ックａに加えられる乗員からの荷重を、シートバックフ
レームｂの前方に配置された衝撃受圧フレームｃの後方
移動により吸収し、この後方移動に伴って衝撃受圧フレ
ームｃに連結されたヘッドレスト支持フレームｄをシー
トバックフレームｂの上辺部ｂ’の回りに回動させ、ヘ
ッドレスト支持フレームｄの上端に設けたヘッドレスト
ｅを前方に移動させる構造となっている。このように追
突時にヘッドレストｅを前方に移動させ、乗員の頭部に
接近させること、追突時に頭部がヘッドレストｅから上
方にずれることを防ぐことで、ムチ打ち障害を効果的に
防止している。
より乗員の上半身が後方に移動する動きによりシートバ
ックａに加えられる乗員からの荷重を、シートバックフ
レームｂの前方に配置された衝撃受圧フレームｃの後方
移動により吸収し、この後方移動に伴って衝撃受圧フレ
ームｃに連結されたヘッドレスト支持フレームｄをシー
トバックフレームｂの上辺部ｂ’の回りに回動させ、ヘ
ッドレスト支持フレームｄの上端に設けたヘッドレスト
ｅを前方に移動させる構造となっている。このように追
突時にヘッドレストｅを前方に移動させ、乗員の頭部に
接近させること、追突時に頭部がヘッドレストｅから上
方にずれることを防ぐことで、ムチ打ち障害を効果的に
防止している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
によれば、シートバックのフレーム構造が、シートバッ
クフレームｂと衝撃受圧フレームｃとからなる二重構造
となり、重量が重くなるという欠点がある。また、シー
トバックが二重フレーム構造となっていて、厚みが大と
なってしまうので、車室内の乗員空間を狭めるという欠
点もある。
によれば、シートバックのフレーム構造が、シートバッ
クフレームｂと衝撃受圧フレームｃとからなる二重構造
となり、重量が重くなるという欠点がある。また、シー
トバックが二重フレーム構造となっていて、厚みが大と
なってしまうので、車室内の乗員空間を狭めるという欠
点もある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願の第１発明は上記課
題を解決するため、ヘッドレストを支持したシートバッ
クフレームとこのシートバックフレームに横設されるＳ
バネ等のクッション部材との連結部に、所定値以上の荷
重が負荷されたときにのみ後方に伸びる連結部材を設け
たことを特徴とする。
題を解決するため、ヘッドレストを支持したシートバッ
クフレームとこのシートバックフレームに横設されるＳ
バネ等のクッション部材との連結部に、所定値以上の荷
重が負荷されたときにのみ後方に伸びる連結部材を設け
たことを特徴とする。
【０００７】本願の第２発明は上記課題を解決するた
め、シートバックフレームの上辺部にヘッドレスト支持
アームを回動可能に支持し、ヘッドレスト支持フレーム
の上端部にヘッドレストを配設する一方、ヘッドレスト
支持アームの回動支点位置より下方の部分にＳバネ等の
クッション部材を横設し、かつヘッドレスト支持アーム
の回動支点位置より下方の部分とシートバックフレーム
との連結部に所定値以上の荷重が負荷されたときにのみ
後方に伸びる連結部材を設けたことを特徴とする。
め、シートバックフレームの上辺部にヘッドレスト支持
アームを回動可能に支持し、ヘッドレスト支持フレーム
の上端部にヘッドレストを配設する一方、ヘッドレスト
支持アームの回動支点位置より下方の部分にＳバネ等の
クッション部材を横設し、かつヘッドレスト支持アーム
の回動支点位置より下方の部分とシートバックフレーム
との連結部に所定値以上の荷重が負荷されたときにのみ
後方に伸びる連結部材を設けたことを特徴とする。
【０００８】
【作用】本願の第１発明によれば、自動車が追突された
ときの衝撃に対する反動で、乗員の荷重がＳバネ等のク
ッション部材に作用し、その両部に位置する連結部材を
図４及び図５に示すように後方に伸長させ、乗員の姿勢
を追突時においてもほぼ元のままに維持させることがで
きる結果、乗員の頭部はヘッドレストによって確実に受
け止められ、乗員のムチ打ち障害を効果的に防止するこ
とができる。
ときの衝撃に対する反動で、乗員の荷重がＳバネ等のク
ッション部材に作用し、その両部に位置する連結部材を
図４及び図５に示すように後方に伸長させ、乗員の姿勢
を追突時においてもほぼ元のままに維持させることがで
きる結果、乗員の頭部はヘッドレストによって確実に受
け止められ、乗員のムチ打ち障害を効果的に防止するこ
とができる。
【０００９】また本願の第２発明によれば、第１発明と
同様に追突時の連結部材による後方への伸長によって乗
員の姿勢の維持を図ることができる共に、図９に示すよ
うに連結部材の後方への伸長動作に伴ってヘッドレスト
支持アームが回動し、その上部に配したヘッドレストが
乗員の頭部に接近するように瞬時に移動するので、乗員
の頭部はヘッドレストによって確実に受け止められ、乗
員のムチ打ち障害を効果的に防止することができる。
同様に追突時の連結部材による後方への伸長によって乗
員の姿勢の維持を図ることができる共に、図９に示すよ
うに連結部材の後方への伸長動作に伴ってヘッドレスト
支持アームが回動し、その上部に配したヘッドレストが
乗員の頭部に接近するように瞬時に移動するので、乗員
の頭部はヘッドレストによって確実に受け止められ、乗
員のムチ打ち障害を効果的に防止することができる。
【００１０】そして第１発明によれば、従来のものに比
較して連結部材を付加したという簡単な構成にて上記作
用を営むことができ、第２発明によれば、従来のものに
比較し、連結部材とヘッドレスト支持アーム（従来のヘ
ッドレスト支持のポストを回動可能な構造としたものと
大差がない構造である。）とを付加したという簡単な構
成にて上記作用を営むことができ、図１３に示す先行例
に比較し構造の簡単化、コンパクト化及び軽量化を図る
ことができる。
較して連結部材を付加したという簡単な構成にて上記作
用を営むことができ、第２発明によれば、従来のものに
比較し、連結部材とヘッドレスト支持アーム（従来のヘ
ッドレスト支持のポストを回動可能な構造としたものと
大差がない構造である。）とを付加したという簡単な構
成にて上記作用を営むことができ、図１３に示す先行例
に比較し構造の簡単化、コンパクト化及び軽量化を図る
ことができる。
【００１１】
【実施例】本発明の第１実施例を図１〜図５を参照して
説明する。
説明する。
【００１２】図１及び図２では自動車用シートＡを示
し、１はシートクッション、２はシートバック、３はヘ
ッドレストである。シートバック２はシートクッション
１にアジャスト機構４を介してリクライニング可能に取
り付けられている。
し、１はシートクッション、２はシートバック、３はヘ
ッドレストである。シートバック２はシートクッション
１にアジャスト機構４を介してリクライニング可能に取
り付けられている。
【００１３】シートバック２の骨格構造をなすシートバ
ックフレーム５は金属パイプを逆Ｕ字状に折曲げ形成さ
れてなり、その上辺部５ａに１対の支持ポスト６、６を
介して前記ヘッドレスト３が取り付けられている。シー
トバックフレーム５の両側辺部５ｂ、５ｂ間には、上下
１対のＳバネ７ａ、７ｂが、連結部材８ａ、８ｂを介し
て横設されている。
ックフレーム５は金属パイプを逆Ｕ字状に折曲げ形成さ
れてなり、その上辺部５ａに１対の支持ポスト６、６を
介して前記ヘッドレスト３が取り付けられている。シー
トバックフレーム５の両側辺部５ｂ、５ｂ間には、上下
１対のＳバネ７ａ、７ｂが、連結部材８ａ、８ｂを介し
て横設されている。
【００１４】連結部材８ａ、８ｂは、図３及び図４に示
すように鋼帯をシグザグに折畳んで圧縮された形状に形
成され、その一端が前記側辺部５ｂに、他端が前記Ｓバ
ネ７ａ、７ｂの端部に夫々溶接によって固着されてい
る。この連結部材８ａ、８ｂは所定値以上の荷重が負荷
されたときにのみ後方に伸びるよう剛性が設定されてい
る。そして図４に示すように、下側の連結部材８ｂの方
が上側の連結部材８ａよりも所定値以上の荷重がＳバネ
７ａ、７ｂを介してこれらに作用したとき、その伸び量
が大となるように構成されている。
すように鋼帯をシグザグに折畳んで圧縮された形状に形
成され、その一端が前記側辺部５ｂに、他端が前記Ｓバ
ネ７ａ、７ｂの端部に夫々溶接によって固着されてい
る。この連結部材８ａ、８ｂは所定値以上の荷重が負荷
されたときにのみ後方に伸びるよう剛性が設定されてい
る。そして図４に示すように、下側の連結部材８ｂの方
が上側の連結部材８ａよりも所定値以上の荷重がＳバネ
７ａ、７ｂを介してこれらに作用したとき、その伸び量
が大となるように構成されている。
【００１５】次に上記実施例の作用を説明する。
【００１６】自動車が追突された時、シートには前方に
向けての衝撃的な荷重が作用し、その反動で乗員の荷重
が後方に向けＳバネ７ａ、７ｂに作用する。その際Ｓバ
ネ７ａ、７ｂの両端に位置する連結部材８ａ、８ｂに所
定値以上の荷重が負荷されるため、連結部材８ａ、８ｂ
は図４及び図５に示すように後方に伸び、乗員の身体全
体が後傾せずに、ほぼ元の姿勢のままで後方に移動する
ことになる。このため乗員が図１４に示すように追突時
の衝撃で斜上後方に浮き上がるような事態を招かずに、
乗員の頭部はヘッドレスト３によって確実に受け止めら
れ、乗員の頸部の保護が図られる。また、連結部材８
ａ、８ｂの有するバネ作用によって、衝撃エネルギーが
吸収されるため、乗員に作用する衝撃力が緩和される。
向けての衝撃的な荷重が作用し、その反動で乗員の荷重
が後方に向けＳバネ７ａ、７ｂに作用する。その際Ｓバ
ネ７ａ、７ｂの両端に位置する連結部材８ａ、８ｂに所
定値以上の荷重が負荷されるため、連結部材８ａ、８ｂ
は図４及び図５に示すように後方に伸び、乗員の身体全
体が後傾せずに、ほぼ元の姿勢のままで後方に移動する
ことになる。このため乗員が図１４に示すように追突時
の衝撃で斜上後方に浮き上がるような事態を招かずに、
乗員の頭部はヘッドレスト３によって確実に受け止めら
れ、乗員の頸部の保護が図られる。また、連結部材８
ａ、８ｂの有するバネ作用によって、衝撃エネルギーが
吸収されるため、乗員に作用する衝撃力が緩和される。
【００１７】自動車が追突されたときは、両Ｓバネ７
ａ、７ｂに作用する荷重は１，０００ｋｇｆ程度に達す
るので、例えばこの荷重が８００ｋｇｆ以上になったと
きに、はじめて前記連結部材８ａ、８ｂが後方に伸びる
ように、剛性を設定すると好適である。なお、通常運転
時には、両Ｓバネ７ａ、７ｂに作用する最大荷重は１５
０ｋｇｆ程度であるので、連結部材８ａ、８ｂは元の形
状を維持する結果、円滑な運転を維持できる。また、本
実施例では下側の連結部材８ｂの方が上側の連結部材８
ａよりも、追突時の伸び量を大にしているが、これは追
突されたときの乗員の姿勢をより垂直状態に保ち易くす
るためである。
ａ、７ｂに作用する荷重は１，０００ｋｇｆ程度に達す
るので、例えばこの荷重が８００ｋｇｆ以上になったと
きに、はじめて前記連結部材８ａ、８ｂが後方に伸びる
ように、剛性を設定すると好適である。なお、通常運転
時には、両Ｓバネ７ａ、７ｂに作用する最大荷重は１５
０ｋｇｆ程度であるので、連結部材８ａ、８ｂは元の形
状を維持する結果、円滑な運転を維持できる。また、本
実施例では下側の連結部材８ｂの方が上側の連結部材８
ａよりも、追突時の伸び量を大にしているが、これは追
突されたときの乗員の姿勢をより垂直状態に保ち易くす
るためである。
【００１８】次に本発明の第２実施例を図６〜図９を参
照して説明する。
照して説明する。
【００１９】この第２実施例の自動車用シートＢは、シ
ートバックフレーム５の上辺部５ａにヘッドレスト支持
アーム９を回動可能に支持し、ヘッドレスト支持アーム
９の上端部（１対のポスト部）９ａにヘッドレスト３を
配設している。ヘッドレスト支持アーム９は図７に示す
ように、左右１対の屈曲アームからなり、そのポスト部
９ａに設けたブラケット部９ｂを、シートバックフレー
ム５の上辺部５ａに套嵌することにより、シートバック
フレーム５に回動可能に支持されている。ヘッドレスト
支持アーム９の下端は、上側のＳバネ７ａの端部に結合
されている。
ートバックフレーム５の上辺部５ａにヘッドレスト支持
アーム９を回動可能に支持し、ヘッドレスト支持アーム
９の上端部（１対のポスト部）９ａにヘッドレスト３を
配設している。ヘッドレスト支持アーム９は図７に示す
ように、左右１対の屈曲アームからなり、そのポスト部
９ａに設けたブラケット部９ｂを、シートバックフレー
ム５の上辺部５ａに套嵌することにより、シートバック
フレーム５に回動可能に支持されている。ヘッドレスト
支持アーム９の下端は、上側のＳバネ７ａの端部に結合
されている。
【００２０】この第２実施例の構成は、上記の相違点と
第１実施例における下側の連結部材８ｂに相当するもの
を有していない点を除いて、第１実施例と共通してお
り、シートクッション１、シートバック２、ヘッドレス
ト３、アジャスト機構４、シートバックフレーム５、上
側のＳバネ７ａ、下側のＳバネ７ｂ、上側の連結部材８
ａの構成、作用は第１実施例のそれと同様である。
第１実施例における下側の連結部材８ｂに相当するもの
を有していない点を除いて、第１実施例と共通してお
り、シートクッション１、シートバック２、ヘッドレス
ト３、アジャスト機構４、シートバックフレーム５、上
側のＳバネ７ａ、下側のＳバネ７ｂ、上側の連結部材８
ａの構成、作用は第１実施例のそれと同様である。
【００２１】次に上記第２実施例の作用を説明する。
【００２２】自動車が追突されたとき、シートには前方
に向けての衝撃的な荷重が作用し、その反動で乗員の荷
重が後方に向けＳバネ７ａ、７ｂに作用する。その際上
側のＳバネ７ａの両端に位置する連結部材８ａに所定値
以上の荷重が負荷されるため、連結部材８ａは図８及び
図９に示すように後方に伸び、乗員の身体が後傾するの
をある程度防ぐ。また上側の連結部材８ａが後方に伸び
ることにより、ヘッドレスト支持アーム９は図９に矢印
で示すように、シートバックフレーム上辺部５ａを回動
支点Ｐとして回動し、その上端部に支持したヘッドレス
ト３は乗員の頭部に接近するように移動する。従って乗
員が追突時に斜上後方に浮き上がる事態がある程度防止
され、またヘッドレスト３が瞬時にして乗員の頭部に接
近するので、乗員の頭部はヘッドレスト３に確実に受け
止められ、乗員の頸部の保護が図られる。また連結部材
８ａの有するバネ作用によって衝撃エネルギーが吸収さ
れるため、乗員に作用する衝撃力が緩和される。
に向けての衝撃的な荷重が作用し、その反動で乗員の荷
重が後方に向けＳバネ７ａ、７ｂに作用する。その際上
側のＳバネ７ａの両端に位置する連結部材８ａに所定値
以上の荷重が負荷されるため、連結部材８ａは図８及び
図９に示すように後方に伸び、乗員の身体が後傾するの
をある程度防ぐ。また上側の連結部材８ａが後方に伸び
ることにより、ヘッドレスト支持アーム９は図９に矢印
で示すように、シートバックフレーム上辺部５ａを回動
支点Ｐとして回動し、その上端部に支持したヘッドレス
ト３は乗員の頭部に接近するように移動する。従って乗
員が追突時に斜上後方に浮き上がる事態がある程度防止
され、またヘッドレスト３が瞬時にして乗員の頭部に接
近するので、乗員の頭部はヘッドレスト３に確実に受け
止められ、乗員の頸部の保護が図られる。また連結部材
８ａの有するバネ作用によって衝撃エネルギーが吸収さ
れるため、乗員に作用する衝撃力が緩和される。
【００２３】上記第２実施例においては、連結部材８ａ
として、鋼帯をジグザグに折り畳んで圧縮された形状に
形成されたものを用いたが、図１０〜図１２に示すよう
に１対のリンク１０ａ、１０ｂ、ヒューズ部材１０ｃ、
１対の取り付けボルト１０ｄ、１０ｅからなる連結部材
１０を用いヒューズ部材１０ｃに所定値以上の荷重が負
荷られたときこれが切断する構成となし、連結部材１０
全体としては所定値以上の荷重が負荷されたとき後方に
伸びるものとすることができる。
として、鋼帯をジグザグに折り畳んで圧縮された形状に
形成されたものを用いたが、図１０〜図１２に示すよう
に１対のリンク１０ａ、１０ｂ、ヒューズ部材１０ｃ、
１対の取り付けボルト１０ｄ、１０ｅからなる連結部材
１０を用いヒューズ部材１０ｃに所定値以上の荷重が負
荷られたときこれが切断する構成となし、連結部材１０
全体としては所定値以上の荷重が負荷されたとき後方に
伸びるものとすることができる。
【００２４】本発明は上記実施例に示す外、種々の態様
に構成することができ、例えば第１実施例における連結
部材として、図１０〜図１２に示すものを採用すること
ができ、或いは第２実施例において第１実施例と同様に
複数段のＳバネの夫々の両端に連結部材を配した構成と
することができる。
に構成することができ、例えば第１実施例における連結
部材として、図１０〜図１２に示すものを採用すること
ができ、或いは第２実施例において第１実施例と同様に
複数段のＳバネの夫々の両端に連結部材を配した構成と
することができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、自動車が追突されたと
きに、乗員の体が斜上後方に浮き上がることを防ぎ、或
いはこれに加えてヘッドレストが乗員の頭部に瞬時に接
近するようにして、乗員の頭部をヘッドレストによって
確実に受け止めることができるようにし、この結果ムチ
打ち障害を効果的に防止することができるという効果を
奏すことができる上に、図１３に示す先行技術に比較
し、構造の簡単化、コンパクト化及び軽量化を図ること
ができるという効果を奏することができる。
きに、乗員の体が斜上後方に浮き上がることを防ぎ、或
いはこれに加えてヘッドレストが乗員の頭部に瞬時に接
近するようにして、乗員の頭部をヘッドレストによって
確実に受け止めることができるようにし、この結果ムチ
打ち障害を効果的に防止することができるという効果を
奏すことができる上に、図１３に示す先行技術に比較
し、構造の簡単化、コンパクト化及び軽量化を図ること
ができるという効果を奏することができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す側面図。
【図２】その一部切欠背面図。
【図３】その要部の斜視図。
【図４】その要部の作用を示す斜視図。
【図５】追突時のシートバックの状態を示す側面図。
【図６】本発明の第２実施例を示す側面図。
【図７】その一部切欠背面図。
【図８】その要部の作用を示す斜視図であって、（ａ）
は通常時の状態を、（ｂ）は追突時の状態を夫々示す。
は通常時の状態を、（ｂ）は追突時の状態を夫々示す。
【図９】追突時のシートバックの状態を示す側面図。
【図１０】第２実施例の連結部材の変形例を示す斜視
図。
図。
【図１１】その通常時の状態を示す側面図。
【図１２】その追突時の状態を示す側面図。
【図１３】本発明に先立って出願された先行例を示す側
面図であって、（ａ）は通常時の状態を、（ｂ）は追突
時の状態を夫々示す。
面図であって、（ａ）は通常時の状態を、（ｂ）は追突
時の状態を夫々示す。
【図１４】従来例の衝突状態を示す側面図。
３ ヘッドレスト ５ シートバックフレーム ７ａ、７ｂ クッション部材 ８ａ、８ｂ、１０ 連結部材 ９ ヘッドレスト支持アーム Ｐ 回動支点
Claims (2)
- 【請求項１】 ヘッドレストを支持したシートバックフ
レームとこのシートバッフレームに横設されるＳバネ等
のクッション部材との連結部に、所定値以上の荷重が負
荷されたときにのみ後方に伸びる連結部材を設けたこと
を特徴とする自動車用シート。 - 【請求項２】 シートバックフレームの上辺部にヘッド
レスト支持アームを回動可能に支持し、ヘッドレスト支
持アームの上端部にヘッドレストを配設する一方、ヘッ
ドレスト支持アームの回動支点位置より下方の部分にＳ
バネ等のクッション部材を横設し、かつヘッドレスト支
持アームの回動支点位置より下方の部分とシートバック
フレームとの連結部に、所定値以上の荷重が負荷された
ときにのみ後方に伸びる連結部材を設けたことを特徴と
する自動車用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6089392A JP2840025B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6089392A JP2840025B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 自動車用シート |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10026900A Division JP2914948B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 自動車用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07291005A true JPH07291005A (ja) | 1995-11-07 |
| JP2840025B2 JP2840025B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=13969391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6089392A Expired - Fee Related JP2840025B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 自動車用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2840025B2 (ja) |
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09220956A (ja) * | 1996-01-29 | 1997-08-26 | Trw Occupant Restraint Syst Gmbh | 車両シート |
| US6019424A (en) * | 1997-12-03 | 2000-02-01 | Ewald Witte Gmbh & Co. Kg | Headrest, in particular in motor vehicles |
| EP1053907A1 (en) * | 1999-05-20 | 2000-11-22 | Mazda Motor Corporation | Seat structure for vehicle |
| EP1084901A2 (en) | 1999-09-17 | 2001-03-21 | Mazda Motor Corporation | A passenger safety device for an automotive vehicle seat |
| US6520577B2 (en) | 2000-06-21 | 2003-02-18 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle seat |
| EP1284215A2 (en) | 2001-08-13 | 2003-02-19 | Nissan Motor Co., Ltd. | Headrest apparatus for vehicle |
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