JP2000185373A - 多層ポリスチレン系熱収縮フイルム - Google Patents

多層ポリスチレン系熱収縮フイルム

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JP2000185373A
JP2000185373A JP11026856A JP2685699A JP2000185373A JP 2000185373 A JP2000185373 A JP 2000185373A JP 11026856 A JP11026856 A JP 11026856A JP 2685699 A JP2685699 A JP 2685699A JP 2000185373 A JP2000185373 A JP 2000185373A
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Japan
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styrene
weight
butadiene
film
block copolymer
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JP11026856A
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English (en)
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Shoichi Satani
昭一 佐谷
Ryuichi Edazaki
隆一 枝崎
Naoki Taya
直紀 田矢
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然収縮率を低減させるとともに、強度、表
面特性、腰の強さ、低温収縮制などを向上させた多層ポ
リスチレン系熱収縮フイルムを提供する。 【解決の手段】 両外層がブタジエン単位含有量少なく
とも15重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
ロック共重合体92〜99.5重量%とスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体0.5〜8重量%との混合物か
らなり、中間層がブタジエン単位含有量少なくとも15
重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体10〜50重量%とスチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体50〜90重量%との混合物からなる少なく
とも3層構造を有し、全体に対する中間層の割合が50
〜90重量%であり、全体における全ブタジエン単位含
有量5〜15重量%の多層ポリスチレン系熱収縮フイル
ムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な多層ポリス
チレン系熱収縮フイルムであり、自然収縮率を低減させ
るとともに、強度、表面特性、腰の強さ、低温収縮性な
どを向上させた多層ポリスチレン系熱収縮フイルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮フイルムは、熱風、熱水などによ
って加熱すると収縮する性質を有し、包装材、ラベル、
キャップシール、電線絶縁被覆材などとして広い分野に
おいて利用されている。この熱収縮フイルムとしては、
例えばポリ塩化ビニル系フイルム、ポリオレフィン系フ
イルム、ポリエステル系フイルム、ポリスチレン系フイ
ルムなどが一般的に知られている。しかしながら、上記
ポリ塩化ビニル系フイルムは、使用後焼却処理すると塩
化水素ガスを発生するため、次第にその使用が制限され
る傾向がある。また、ポリオレフィン系フイルムは、低
温収縮性に劣るという欠点を有している。さらに、ポリ
エステル系フイルムは、透明性、耐溶剤性、耐候性が良
好であるが、他のフイルムに比べて収縮速度が速すぎる
ため、仕上がり外観が不均一になったり、必要な収縮率
を発現させた場合、その温度における収縮応力が大きい
という欠点がある。
【0003】一方、ポリスチレン系フイルムとしては、
素材として汎用ポリスチレン(以下GPPSと略記す
る)、耐衝撃性ポリスチレン(以下HIPSと略記す
る)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体あるいは
これらの混合物などを用いたものが知られているが、G
PPSフイルムは、透明性は良いとしても、ビカット軟
化点が100〜106℃程度と比較的高いため、熱収縮
開始温度が高く、低温での収縮性に劣る上、脆くて裂け
やすいなどの欠点を有しているし、HIPSフイルム
は、上記GPPSのような脆さと低温収縮性は改良され
ているとしても、透明性やフイルム強度が劣るという欠
点がある。さらに、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体フイルムは、透明性や低温収縮性については問題は
ないが、腰が弱く、かつ自然収縮率が大きいという欠点
があるし、スチレン−ブタジエンブロック共重合体とポ
リスチレンとの混合物からなるフイルムは、腰の強さは
改良されているが、低温収縮性および衝撃強度が不十分
で、自然収縮率が大きいという欠点がある。自然収縮率
が大きいと、例えば多色印刷時の収縮による印刷模様の
ずれを生じ、トラブルを起こしやすい。
【0004】このようなポリスチレン系熱収縮フイルム
における欠点を改良するために、例えばスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体とB−S−B−S型スチレン−
ブタジエンブロック共重合体又はS−B−S型スチレン
−ブタジエンブロック共重合体との混合物からなる熱収
縮性硬質フイルム(特開平5−104630号公報)、
内外層がスチレン−ブタジエンブロック共重合体とポリ
スチレンとの混合物からなり、中間層がポリスチレンか
らなる積層構造を有する熱収縮性多層フイルム(特開平
9−272182号公報)などが提案されている。
【0005】しかしながら、これらのフイルムは、前述
のポリスチレン系熱収縮フイルムにおける欠点がある程
度改良されてはいるが、自然収縮率、強度、滑り性など
の表面特性、腰の強さ、低温収縮率など、すべてを十分
に満足しうるものではない。
【0006】
【発明が解決使用とする課題】本発明は、このような事
情のもとで、自然収縮率を低減させるとともに、強度、
滑り性などの表面特性、腰の強さ、低温収縮率などを向
上させた多層ポリスチレン系熱収縮フイルムを提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バランス
のとれた特性を有する多層ポリスチレン系熱収縮フイル
ムを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくとも3層
構造を有し、両外層及び中間層に、それぞれ特定のスチ
レン系高分子材料を使用し、かつ全体に対する中間層の
割合、該スチレン系高分子材料を構成する全ブタジエン
単位含有量の割合が特定の範囲にある多層フイルムが自
然収縮率が低く、強度、滑り性、腰の強さ、低温収縮性
などの特性が優れていることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、両外層がブタジエン
単位含有量少なくとも15重量%のスチレン−ブタジエ
ン−スチレン型ブロック共重合体92〜99.5重量%
とスチレン−ブチルアクリレート共重合体0.5〜8重
量%との混合物からなり、中間層がブタジエン単位含有
量少なくとも15重量%のスチレン−ブタジエン−スチ
レン型ブロック共重合体10〜50重量%とスチレン−
ブチルアクリレート共重合体50〜90重量%との混合
物からなる少なくとも3層構造を有し、全体に対する中
間層の割合が50〜90重量%であり、全体における全
ブタジエン単位含有量が5〜15重量%であることを特
徴とする多層ポリスチレン系熱収縮フイルムを提供する
ものである。
【0009】本発明の熱収縮フイルムは、少なくとも3
層構造を有する多層積層体であって、その両外層には、
スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体9
2〜99.5重量%とスチレン−ブチルアクリレート共
重合体0.5〜8重量%との混合物が用いられる。
【0010】前記スチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
ロック共重合体は、ブタジエン単位含有量が15重量%
以上であることが必要である。この含有量が15重量%
未満では得られるフイルムの強度が不十分であるし、ま
たあまり多すぎるとフイルムの腰が弱くなるおそれがあ
る。フイルムの強度及び腰の強さなどを考慮すると、こ
のブタジエン単位の好ましい含有量は、15〜40重量
%の範囲であり、特に16〜35重量%の範囲が好まし
い。本発明においては、このスチレン−ブタジエン−ス
チレン型ブロック共重合体は単独でもちいてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0011】一方、前記ブロック共重合体に配合される
スチレン−ブチルアクリレート共重合体としては、ブチ
ルアクリレート単位を、通常5〜30重量%、好ましく
は10〜20重量%の範囲で含有するものが用いられ
る。このスチレン−ブチルアクリレート共重合体は、単
独でもちいてもよいし、2種以上を組み合わせてもちい
てもよい。本発明においては、このスチレン−ブチルア
クリレート共重合体の配合量は、スチレン−ブタジエン
−スチレン型ブロック共重合体とスチレン−ブチルアク
リレート共重合体との合計量に基づき、0.5〜8重量
%の範囲で選ばれる。この配合量が8重量%を超えると
低温伸びが低下する。このスチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体の好ましい配合量は、0.5〜6重量%の範
囲である。
【0012】また、所望により、前記スチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体の一部を8重量%以
下のポリスチレン樹脂で置換することができる。この場
合、8重量%をよりも多い量のポリスチレン樹脂で置換
すると、得られるフイルムの自然収縮率の増大や低温で
の伸びが低下する傾向があり、その好ましい配合量は、
6重量%以下の範囲である。このポリスチレン樹脂とし
ては、スチレンの単独重合体である一般のポリスチレン
(GPPS)や、ポリスチレンにブタジエン共重合体な
どの弾性体をブレンドした耐衝撃性ポリスチレン(HI
PS)など、いずれも用いることができるが、特にGP
PSが好適である。本発明においては、このポリスチレ
ン樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0013】本発明の熱収縮フイルムにおいては、両外
層は同じ材料からなるものであってもよいし、異なる材
料からなるものであってもよい。
【0014】本発明の熱収縮フイルムにおいては、中間
層に、スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重
合体とスチレン−ブチルアクリレート共重合体との混合
物が用いられる。上記スチレン−ブタジエン−スチレン
型ブロック共重合体は、ブタジエン単位含有量が15重
量%以上であることが必要である。この含有量が15重
量%未満では得られるフイルムの強度が不十分である
し、またあまり多すぎるとフイルムの腰が弱くなるおそ
れがある。フイルムの強度及び腰の強さなどを考慮する
と、このブタジエン単位の好ましい含有量は、15〜4
0重量%の範囲であり、特に16〜35重量%の範囲が
好ましい。本発明においては、このスチレン−ブタジエ
ン−スチレン型ブロック共重合体は単独でもちいてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0015】一方、前記ブロック共重合体に配合される
スチレン−ブチルアクリレート共重合体としては、ブチ
ルアクリレート単位を、通常5〜30重量%、好ましく
は10〜20重量%の範囲で含有するものが用いられ
る。このスチレン−ブチルアクリレート共重合体は、単
独でもちいてもよいし、2種以上を組み合わせてもちい
てもよい。
【0016】本発明においては、中間層における前記ス
チレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体とス
チレン−ブチルアクリレート共重合体の含有割合は、ス
チレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体が1
0〜50重量%で、スチレン−ブチルアクリレート共重
合体が50〜90重量%の範囲にあることが必要であ
る。スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合
体の含有量が10重量%未満ではフイルムの強度が低下
するおそれがあるし、50重量%を超えると自然収縮率
が増大する。自然収縮率を考慮すると、スチレン−ブタ
ジエン−スチレン型ブロック共重合体及びスチレン−ブ
チルアクリレート共重合体の好ましい含有割合は、15
〜45重量%及び55〜85重量%の範囲であり、特に
20〜42重量%及び58〜80重量%の範囲が好適で
ある。
【0017】また、所望により、前記スチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体の一部を8重量%以
下のポリスチレン樹脂で置換することができる。この場
合、8重量%をよりも多い量のポリスチレン樹脂で置換
すると、得られるフイルムの自然収縮率の増大や低温で
の伸びが低下する傾向があり、その好ましい配合量は、
6重量%以下の範囲である。このポリスチレン樹脂とし
ては、スチレンの単独重合体である一般のポリスチレン
(GPPS)や、ポリスチレンにブタジエン共重合体な
どの弾性体をブレンドした耐衝撃性ポリスチレン(HI
PS)など、いずれも用いることができるが、特にGP
PSが好適である。本発明においては、このポリスチレ
ン樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0018】本発明の熱収縮フイルムにおいては、この
中間層は1層設けてもよいし、2層以上設けてもよい
が、全体に対する中間層の割合が50〜90重量%の範
囲にあることが必要である。この中間層の割合が50重
量%未満では自然収縮率が増大するし、90重量%を超
えると低温における伸びが低下する。自然収縮率及び低
温における伸びなどを考慮すると、全体に対する中間層
の割合は、好ましくは65〜85重量%の範囲である。
【0019】また、本発明の熱収縮フイルムにおいて
は、全ブタジエン単位の含有量が5〜15重量%の範囲
にあることが必要である。この含有量が5重量%未満で
は低温における伸びが低下するし、15重量%を超える
と自然収縮率が増大する。低温における伸び及び自然収
縮率などを考慮すると、全ブタジエン単位の好ましい含
有量は、8〜12重量%の範囲である。
【0020】本発明の多層熱収縮フイルムの層数につい
ては、3層以上であればよく特に制限はない。また、熱
収縮フイルムの全体の厚さは、通常20〜100μm、
好ましくは25〜80μmの範囲で選ばれる。
【0021】本発明の多層ポリスチレン系熱収縮フイル
ムの製造方法としては特に制限はなく、従来多層ポリス
チレン系熱収縮フイルムの製造において慣用されている
方法、例えば共押出法により、多層フイルムを作製した
のち、一軸延伸法、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法、
チューブ延伸法などにより延伸処理する方法を用いるこ
とができる。共押出法により多層フイルムを作製するに
は、まず、両外層形成用スチレン系樹脂組成物及び中間
層形成用スチレン系樹脂組成物を調整する。
【0022】両外層形成用スチレン系樹脂組成物及び中
間層形成用スチレン系樹脂組成物は、前記樹脂成分及び
各種添加成分とを、それぞれ所定の割合で配合し、リボ
ンブレンダー、ヘンシェルミキサーなどの混合機を用い
て混合することにより、又は混合後、押出機を用いて溶
融混練することにより、あるいはニーダー、バンバリー
ミキサー、ロールなどの混練機を用いて溶融混練するこ
とにより、調整することができる。
【0023】前記各種添加成分としては、例えば充填
剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
滑剤、着色剤、さらには他の高分子重合体などが挙げら
れる。
【0024】共押出法により、多層フイルムを作製する
には、例えば2台以上の押出機をTダイスに連結して、
前記スチレン系樹脂組成物の溶融押出しを行い、溶融状
態で多層化したのち、冷却ロール、水冷又は空冷で冷却
する方法、あるいは環状ダイスを用いてチューブ状フイ
ルムを製膜したのち、切り開いてフラット状にする方法
などを用いることができる。
【0025】このようにして得られた多層フイルムを延
伸処理する場合、延伸倍率は、一般には主延伸方向が、
2.0〜10.0倍程度、好ましくは2.5〜8.0倍
であり、その直角方向が1.0〜2.0倍程度、好まし
くは1.05〜1.5倍である。延伸処理温度としては
特に制限はなく、一般的には70〜100℃の範囲であ
る。
【0026】このようにして得られた本発明の多層ポリ
スチレン系熱収縮フイルムの外層の表面には、印刷性を
向上させるなどの目的で、所望により表面処理を行うこ
とができる。この表面処理の方法としては、特に制限は
なく、公知の方法、例えばコロナ放電処理、プラズマ処
理、火炎処理、酸処理などを用いることができるが、こ
れらの中でコロナ放電処理が好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、自然収縮率を低減させ
るとともに、強度、表面特性、腰の強さ、低温収縮率な
どを向上させた多層ポリスチレン系熱収縮フイルムが容
易に得られる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0029】なお、各例における熱収縮フイルムの物性
は、以下に示す方法に従って評価した。 (1)低温伸び:フイルムの主延伸方向の対直角方向
(タテ方向)に、幅10mm、長さ100mmに切り取
ったサンプルの長さ方向の中間部に40mm間隔の標線
を設け、そのフイルムを恒温槽付引張試験装置のチャッ
ク間50mmにセットし、10℃で1時間放置後、引張
速度50mm/分で低温伸びを測定し(n=5の平均
値)、下記の判定基準に従って、低温伸びを評価した。 ◎:伸びが200%以上 ○:伸びが100%以上200%未満 △:伸びが50%以上100%未満 ×:伸びが50%未満
【0030】(2)腰の強さ(保形性):ASTM D
−882に準拠して弾性率を測定した。フイルムの主延
伸方向の対直角方向(タテ方向)に、幅25mm、長さ
300mmに切り取ったサンプルを23℃の恒温室に設
置した引張試験装置のチャック間250mmにセット
し、引張速度25mm/分で弾性率を測定し(n=5の
平均値)、下記の判定基準に従って、腰の強さを評価し
た。 ◎:弾性率が200kg/mm2 以上 ○:弾性率が170kg/mm2 以上200kg/mm
2 未満 △:弾性率が140kg/mm2 以上170kg/mm
2 未満 ×:弾性率が140kg/mm2 未満
【0031】(3)自然収縮率:フイルムの主延伸方向
(ヨコ方向)に、500mm間隔の標線を入れ、40℃
±1℃のオーブン中で7日間保管した後、標線間の寸法
(単位:mm)を測定し、下記式によって自然収縮率を
求めた(n=5の平均値)。 自然収縮率(%)={[(500)−(7日保管した後
の標線間の寸法)]/(500)}×100
【0032】実施例1 両外層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体(旭化成工
業社製「アサフレックス805」)97重量%とブチル
アクリレート単位含有量が15重量%のスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体(旭化成工業社製「SC00
4」,ビカット軟化点79℃)3重量%との混合物を用
い、中間層に上記「アサフレックス805」30重量%
と上記「SC004」70重量%との混合物を用い、外
層/中間層/外層の厚さの比率が15/70/15であ
る3層構造の多層フイルムを共押出法により製膜した。
次いで、この多層フイルムを85℃にて横方向に5倍、
縦方向に1.1倍延伸処理し、厚さ50μmの多層熱収
縮フイルムを作製した。この多層熱収縮フイルムの全ブ
タジエン単位含有量は10.0重量%、全体に対する中
間層の割合は70重量%であり、多層熱収縮フイルムの
物性については、低温伸びは○、腰の強さ◎、自然収縮
は1.0%であった。
【0033】実施例2 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」95重量%とスチレン
−ブチルアクリレート共重合体「SC004」5重量%
との混合物を用い、中間層に上記「アサフレックス80
5」40重量%と上記「SC004」60重量%との混
合物を用い、外層/中間層/外層の厚さの比率が10/
80/10である3層構造の多層フイルムを共押出法に
より製膜した。次いで、この多層フイルムを実施例1と
同様にして延伸処理し、厚さ50μmの多層熱収縮フイ
ルムを作製した。この多層熱収縮フイルムの全ブタジエ
ン単位含有量は10.2重量%、全体に対する中間層の
割合は80重量%であり、多層熱収縮フイルムの物性に
ついては、低温伸びは○、腰の強さ◎、自然収縮は1.
2%であった。
【0034】実施例3 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」94重量%、スチレン
−ブチルアクリレート共重合体「SC004」3重量%
及びホモポリスチレン樹脂(旭化成工業社製「スタイロ
ン685」3重量%からなる混合物を用い、中間層に上
記「アサフレックス805」40重量%と上記「SC0
04」60重量%との混合物を用い、外層/中間層/外
層の厚さの比率が15/70/15である3層構造の多
層フイルムを共押出法により製膜した。次いで、この多
層フイルムを実施例1と同様にして延伸処理し、厚さ5
0μmの多層熱収縮フイルムを作製した。この多層熱収
縮フイルムの全ブタジエン単位含有量は11.2重量
%、全体に対する中間層の割合は70重量%であり、多
層熱収縮フイルムの物性については、低温伸びは○、腰
の強さ◎、自然収縮は1.3%であった。
【0035】比較例1 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」を用い、中間層に上記
「アサフレックス805」60重量%とスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体「SC004」40重量%との
混合物を用い、外層/中間層/外層の厚さの比率が15
/70/15である3層構造の多層フイルムを共押出法
により製膜した。次いで、この多層フイルムを実施例1
と同様にして延伸処理し、厚さ50μmの多層熱収縮フ
イルムを作製した。この多層熱収縮フイルムの全ブタジ
エン単位含有量は14.4重量%、全体に対する中間層
の割合は70重量%であり、多層熱収縮フイルムの物性
については、低温伸びは◎、腰の強さ×、自然収縮は
2.2%であった。
【0036】比較例2 スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体
「アサフレックス805」51重量%とスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体「SC004」49重量%とか
らなる混合物を用い、単層フイルムを製膜した。次い
で、この単層フイルムを実施例1と同様にして延伸処理
し、厚さ50μmの単層熱収縮フイルムを作製した。こ
の多層熱収縮フイルムの全ブタジエン単位含有量は1
0.2重量%であり、多層熱収縮フイルムの物性につい
ては、低温伸びは△、腰の強さ△、自然収縮は1.5%
であった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12X AA22X AA33X AA75 AF14 AF61 BC01 4F100 AK12A AK12B AK12C AK12J AK25A AK25B AK25C AK25J AK29A AK29B AK29C AK29J AL01A AL01B AL01C AL01J AL02A AL02B AL02C AL02J AL05A AL05B AL05C EH20 EJ38 GB15 JA03 JK01 JK14 YY00A YY00B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両外層がブタジエン単位含有量少なくと
    も15重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
    ック共重合体92〜99.5重量%とスチレン−ブチル
    アクリレート共重合体0.5〜8重量%との混合物から
    なり、中間層がブタジエン単位含有量少なくとも15重
    量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重
    合体10〜50重量%とスチレン−ブチルアクリレート
    共重合体50〜90重量%との混合物からなる少なくと
    も3層構造を有し、全体に対する中間層の割合が50〜
    90重量%であり、全体における全ブタジエン単位含有
    量が5〜15重量%であることを特徴とする多層ポリス
    チレン系熱収縮フイルム。
  2. 【請求項2】 両外層および中間層のブタジエン単位含
    有量少なくとも15重量%のスチレン−ブタジエン−ス
    チレン型ブロック共重合体の一部を8重量%以下のポリ
    スチレン樹脂で置換してなる請求項1記載の多層ポリス
    チレン系熱収縮フイルム。
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