JP2762213B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2762213B2 JP5203844A JP20384493A JP2762213B2 JP 2762213 B2 JP2762213 B2 JP 2762213B2 JP 5203844 A JP5203844 A JP 5203844A JP 20384493 A JP20384493 A JP 20384493A JP 2762213 B2 JP2762213 B2 JP 2762213B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/18DOHC [Double overhead camshaft]

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の機関弁の作動特
性を、機関の運転状態に応じて多段階に変更可能な内燃
機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、たとえば実公
平3−6801号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
吸気弁にそれぞれ個別に連動、連結される2つのロッカ
アームを含んで隣接配置される4つのロッカアームに、
プロフィルをそれぞれ異にした4つのカムがそれぞれ摺
接され、相互に隣接するロッカアーム同士の連結および
連結解除が切換可能とされており、一対の吸気弁の作動
特性を少なくとも4段階以上に切換えることができるよ
うに構成されている。しかるに、機関の高速運転域に対
応したプロフィルの高速用カムに対応したロッカアーム
が、各ロッカアームの隣接配列方向の一端側に配置され
ている。このため各ロッカアームを全て連結した状態で
高速用カムにより両吸気弁を開閉駆動する際に、高速用
カムからの駆動力が、該高速用カムに摺接しているロッ
カアームと、該ロッカアームに隣接したロッカアームと
をその連結部で離間するように作用し、連結状態での全
ロッカアームの剛性に問題があり、高速用カムからの駆
動力が両吸気弁に均等に伝達されないおそれがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、連結状態での全ロッカアームの剛性を確保す
るとともに一対の機関弁への均等な駆動力伝達を可能と
した上で、両機関弁の作動特性を機関の低速運転域、中
速運転域および高速運転域に応じて変更し得るようにし
た内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、カムシャフトには、機関の高速運
転域に対応したプロフィルを有する高速用カムと、機関
の中速運転域に対応したプロフィルを有して高速用カム
の両側にそれぞれ配置される一対の中速用カムと、機関
の低速運転域に対応したプロフィルを有して前記各中速
用カムおよび高速用カム間にそれぞれ配置される一対の
低速用カムとが設けられ、高速用カムに摺接される第1
自由ロッカアームと、一対の機関弁にそれぞれ連動、連
結されるとともに前記低速用カムにそれぞれ摺接される
一対の駆動ロッカアームと、第1自由ロッカアームとの
間に両駆動ロッカアームをそれぞれ挟んで前記中速用カ
ムにそれぞれ摺接される一対の第2自由ロッカアームと
が、相対揺動を可能としてロッカシャフトに共通に支承
され、第1自由ロッカアームならびにその両側の駆動ロ
ッカアームには、機関の高速運転域で第1自由ロッカア
ームおよび両駆動ロッカアームを連結する状態と機関の
低速、中速運転域で連結を解除する状態とを切換可能な
第1連結切換手段が設けられ、相互に隣接する駆動ロッ
カアームおよび第2自由ロッカアームには、機関の中速
および高速運転域で駆動ロッカアームに第1自由ロッカ
アーム側への付勢力を与えて該駆動ロッカアームおよび
第2自由ロッカアームを連結する状態と機関の低速運転
域で連結を解除する状態とを切換可能な第2連結切換手
段がそれぞれ設けられる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は内燃機関の要部縦断面図、図2は図
1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線矢視拡
大図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−
5線断面図、図6は吸気側動弁装置の作動状態を順次示
す横断面図、図7は図1の7−7線拡大断面図である。
【0008】先ず図1において、このDOHC型多気筒
内燃機関では、シリンダブロック11内に複数のシリン
ダ12が直列に並んで設けられ、シリンダブロック11
の上端に結合されるシリンダヘッド13と、各シリンダ
12に摺動可能に嵌合されるピストン14との間には燃
焼室15がそれぞれ画成される。またシリンダヘッド1
3には、各燃焼室15の天井面を形成する部分に、一対
の吸気弁口16…および一対の排気弁口17…が設けら
れる。一方、シリンダヘッド13には、該シリンダヘッ
ド13における一方の側面に開口される吸気ポート18
が穿設されており、該吸気ポート18は両吸気弁口16
…に連通される。またシリンダヘッド13には、該シリ
ンダヘッド13における他方の側面に開口される排気ポ
ート19が穿設されており、該排気ポート19は両排気
弁口17…に連通される。
【0009】シリンダヘッド13の各シリンダ12に対
応する部分には、両吸気弁口16…をそれぞれ開閉可能
な一対の機関弁としての吸気弁20…をそれぞれ案内す
る一対のガイド筒21…が嵌合、固定されるとともに、
両排気弁口17…をそれぞれ開閉可能な一対の排気弁2
2…を案内する一対のガイド筒23…が嵌合、固定され
ており、それらのガイド筒21…,23…から上方に突
出した各吸気弁20…および各排気弁22…の上端にそ
れぞれ設けられる鍔部24…,25…と、シリンダヘッ
ド13との間には弁ばね26…,27…がそれぞれ縮設
され、これらの弁ばね26…,27…のばね力により各
吸気弁20…および各排気弁22…は、上方すなわち閉
弁方向に付勢される。
【0010】両吸気弁20…には、機関の運転状態に応
じた3段階の作動特性で両吸気弁20…を開閉作動せし
めるべく吸気側動弁装置28が連結され、両排気弁22
…には、機関の運転状態に応じた2段階の作動特性で両
排気弁22…を開閉作動せしめるべく排気側動弁装置2
9が連結される。
【0011】図2および図3を併せて参照して、吸気側
動弁装置28は、機関のクランク軸(図示せず)から1
/2の減速比で回転駆動されるカムシャフト31と、カ
ムシャフト31に設けられる単一の高速用カム32、一
対の中速用カム33,33および一対の低速用カム3
4,34と、カムシャフト31と平行にして固定配置さ
れるロッカシャフト35と、ロッカシャフト35に揺動
可能に支承される単一の第1自由ロッカアーム36、一
対の駆動ロッカアーム37,37および一対の第2自由
ロッカアーム38,38と、第1自由ロッカアーム36
および両駆動ロッカアーム37,37に設けられる第1
連結切換手段39と、相互に隣接した駆動ロッカアーム
37…および第2自由ロッカアーム38…にそれぞれ設
けられる第2連結切換手段40,40とを備える。
【0012】図4を併せて参照して、カムシャフト31
は、シリンダヘッド13に一体に設けられる下部ホルダ
41と、該下部ホルダ41に締着される上部ホルダ42
との間で軸線まわりの回転を自在にして支承されてお
り、一対の中速用カム33,33は、高速用カム32の
両側に配置され、一対の低速用カム34,34は、高速
用カム32および両中速用カム33,33間に挟まれる
ように配置される。高速用カム32は、機関の高速運転
域に対応したプロフィルを有するものであり、ベース円
部32aと該ベース円部32aから半径方向外方に突出
した高位部32bとが外周に形成される。また中速用カ
ム33は、機関の中速運転域に対応したプロフィルを有
するものであり、前記高速用カム32のベース円部32
aと同一半径のベース円部33aと、高速用カム32の
高位部32bよりも突出量を小としてベース円部33a
から突出した高位部33bとが中速用カム33の外周に
形成される。さらに低速用カム34は、機関の低速運転
域に対応したプロフィルを有するものであり、前記各ベ
ース円部32a,33aと同一半径であるベース円部3
4aと、前記中速用カム33の高位部33bよりも突出
量を小としてベース円部34aから突出した高位部34
bとが低速用カム34の外周に形成される。
【0013】一方、ロッカシャフト35は、カムシャフ
ト31よりも下方位置で、該カムシャフト31と平行な
軸線を有してシリンダヘッド13の下部ホルダ41に固
定的に保持される。このロッカシャフト35には、一対
の吸気弁20,20にそれぞれ個別に連動、連結される
一対の駆動ロッカアーム37,37と、それらの駆動ロ
ッカアーム37,37間に挟まれる単一の第1自由ロッ
カアーム36と、第1自由ロッカアーム36との間に両
駆動ロッカアーム37,37をそれぞれ挟む一対の第2
自由ロッカアーム38,38とが相互に隣接してそれぞ
れ揺動可能に支承される。
【0014】第1自由ロッカアーム36は、カムシャフ
ト31の下方側にわずかに延びてロッカシャフト35に
揺動可能に支承されており、この第1自由ロッカアーム
36の先端側上部には高速用カム32に摺接するカムス
リッパ43が固設される。
【0015】また第1自由ロッカアーム36は、カムシ
ャフト31のほぼ下方でシリンダヘッド13に配設され
たロストモーション機構44によりカムスリッパ43を
高速用カム32に摺接させる方向に弾発付勢される。こ
のロストモーション機構44は、開口端を第1自由ロッ
カアーム36側に向けてシリンダヘッド13に嵌合、固
定される有底円筒体45と、該有底円筒体45に摺動自
在に嵌合されるリフタ46と、有底円筒体45およびリ
フタ46間に縮設されるばね47と、有底円筒体45か
らのリフタ46の抜け出しを阻止すべく有底円筒体45
の開口端内面に嵌着される止め輪48とから成るもので
あり、リフタ46には、該リフタ46および有底円筒体
45間の空間を外部に開放する開放孔49が穿設され
る。而して有底円筒体45の開口端から突出したリフタ
46は、第1自由ロッカアーム36の先端側下部に設け
られた受圧部36aに弾発的に摺接され、第1自由ロッ
カアーム36は、ロストモーション機構44の弾発力に
より高速用カム32に常時摺接されることになる。
【0016】両駆動ロッカアーム37,37は、ロッカ
シャフト35に揺動可能に支承されて吸気弁20,20
側に延設されており、これらの駆動ロッカアーム37,
37の先端部には、吸気弁20,20の上端に当接する
タペットねじ50,50が進退位置を調整可能として螺
合される。したがって両吸気弁20,20は両駆動ロッ
カアーム37,37の揺動作動に応じて開閉作動するこ
とになる。しかも図2で明示するように、駆動ロッカア
ーム37,37へのタペットねじ50,50の螺合位
置、すなわち駆動ロッカアーム37,37への吸気弁2
0,20の連動、連結位置は、ロッカシャフト35の軸
線に沿う駆動ロッカアーム37,37の中心位置からオ
フセット量d1 だけ第2自由ロッカアーム38,38側
にそれぞれオフセットされており、ロッカシャフト35
の軸線に沿う第1自由ロッカアーム36の中心位置から
ほぼ等しい距離d2 ,d2 だけ離れた位置で、両駆動ロ
ッカアーム37,37に吸気弁20,20が連動、連結
されることになる。
【0017】また両駆動ロッカアーム37,37におい
て、吸気弁20,20への連動、連結位置と、ロッカシ
ャフト35との間の中間部上面にはカムスリッパ51,
51がそれぞれ固設され、それらのカムスリッパ51,
51は低速用カム34,34に摺接される。
【0018】図5を併せて参照して、第2自由ロッカア
ーム38,38は、カムシャフト31の下方側にわずか
に延びてロッカシャフト35に揺動可能に支承されてお
り、これらの第2自由ロッカアーム38,38の先端側
上部には、中速用カム33,33に摺接するカムスリッ
パ53,53が固設される。
【0019】これらの第2自由ロッカアーム38,38
は、ロッカシャフト35の軸線に近接した位置で上部ホ
ルダ42に配設されたロストモーション機構54,54
によりカムスリッパ53,53を中速用カム34,34
に摺接させる方向に弾発付勢される。該ロストモーショ
ン機構54は、上部ホルダ42に一体に設けられた円筒
状の支持筒42aに開口端を第2自由ロッカアーム38
側に向けて嵌合、固定される有底円筒体55と、該有底
円筒体55に摺動自在に嵌合されるリフタ56と、有底
円筒体55およびリフタ56間に縮設されるばね57
と、有底円筒体55からのリフタ56の抜け出しを阻止
すべく有底円筒体55の開口端内面に嵌着される止め輪
58とから成るものであり、リフタ56には、該リフタ
56および有底円筒体55間の空間を外部に開放する開
放孔59が穿設される。而して有底円筒体55の開口端
から突出したリフタ56は、第2自由ロッカアーム38
の基部に上方に向けて突設された受圧部38aに弾発的
に摺接され、第2自由ロッカアーム38は、ロストモー
ション機構54の弾発力により中速用カム34に常時摺
接されることになる。
【0020】図3に特に注目して、第1連結切換手段3
9は、第1自由ロッカアーム36、ならびに第1自由ロ
ッカアーム36の両側の駆動ロッカアーム37,37に
おいて、カムシャフト31の下方位置に配設され、一方
の駆動ロッカアーム37および第1自由ロッカアーム3
6間を連結可能な第1切換ピン61と、第1自由ロッカ
アーム36および他方の駆動ロッカアーム37間を連結
可能にして第1切換ピン61に一端を当接させる第2切
換ピン62と、第2切換ピン62の他端に当接する規制
部材63と、両切換ピン61,62および規制部材63
を連結解除側に付勢する戻しばね64とを備える。
【0021】一方の駆動ロッカアーム37には、第1自
由ロッカアーム36側に開放した有底の第1ガイド穴6
5がロッカシャフト35と平行に穿設されており、円柱
状に形成された第1切換ピン61が第1ガイド穴65に
摺動可能に嵌合され、第1切換ピン61の一端と第1ガ
イド穴65の閉塞端との間に油圧室66が画成される。
【0022】第1自由ロッカアーム36には、第1ガイ
ド穴65に対応するガイド孔67がロッカシャフト35
と平行にして両側面間にわたって穿設されており、第1
切換ピン61の他端に一端が当接される第2切換ピン6
2がガイド孔67に摺動可能に嵌合される。
【0023】他方の駆動ロッカアーム37には、前記ガ
イド孔67に対応する有底の第2ガイド穴68が第1自
由ロッカアーム36側に開放してロッカシャフト35と
平行に穿設されており、第2切換ピン62の他端に当接
する有底円筒状の規制部材63が第2ガイド穴68に摺
動可能に嵌合され、戻しばね64は規制部材63と第2
ガイド穴68の閉塞端との間に縮設される。また第2ガ
イド穴68の内面には、規制部材63に係合して該規制
部材63の第2ガイド穴68からの抜け出しを阻止する
止め輪69が嵌着され、第2ガイド穴68の閉塞端には
開放孔70が穿設される。
【0024】このような第1連結切換手段39では、油
圧室66に油圧を作用せしめることにより、第1切換ピ
ン61がガイド孔67に嵌合するとともに第2切換ピン
62が第2ガイド穴68に嵌合して、第1自由ロッカア
ーム36および両駆動ロッカアーム37,37が連結さ
れる。また油圧室66の油圧を解放すると戻しばね64
のばね力により第1切換ピン61が第2切換ピン62と
の当接面を一方の駆動ロッカアーム37および第1自由
ロッカアーム36間に対応させる位置まで戻り、第2切
換ピン62が規制部材63との当接面を第1自由ロッカ
アーム36および他方の駆動ロッカアーム37間に対応
させる位置まで戻るので第1自由ロッカアーム36およ
び両駆動ロッカアーム37,37の連結状態が解除され
る。しかも第1自由ロッカアーム36および両駆動ロッ
カアーム37,37の連結および連結解除は、第1自由
ロッカアーム36が高速用カム32のベース円部32a
に摺接するとともに両駆動ロッカアーム37,37が低
速用カム34,34のベース円部34a…にそれぞれ摺
接している状態、すなわち第1ガイド穴65、ガイド孔
67および第2ガイド穴68が同軸上に在るときに行な
われる。
【0025】第2連結切換手段40は、駆動ロッカアー
ム37および第2自由ロッカアーム38において、カム
シャフト31の下方位置に配設され、第2自由ロッカア
ーム38および駆動ロッカアーム37間を連結可能な切
換ピン71と、該切換ピン71に当接する規制部材72
と、切換ピン71および規制部材72を連結解除側に付
勢する戻しばね73とを備える。
【0026】第2自由ロッカアーム38には、駆動ロッ
カアーム37側に開放した有底の第ガイド穴74がロッ
カシャフト35と平行に穿設されており、円柱状に形成
された切換ピン71がガイド穴74に摺動可能に嵌合さ
れ、切換ピン71の一端とガイド穴74の閉塞端との間
に油圧室75が画成される。
【0027】駆動ロッカアーム37には、前記ガイド穴
74に対応する有底のガイド穴76が第2自由ロッカア
ーム38側に開放してロッカシャフト35と平行に穿設
されており、切換ピン71の他端に当接する有底円筒状
の規制部材72が該ガイド穴76に摺動可能に嵌合さ
れ、戻しばね73は規制部材72とガイド穴76の閉塞
端との間に縮設される。またガイド穴76の内面には、
規制部材72に係合して該規制部材72のガイド穴76
からの抜け出しを阻止する止め輪77が嵌着され、ガイ
ド穴76の閉塞端には開放孔78が穿設される。
【0028】このような第2連結切換手段40では、油
圧室75に油圧を作用せしめることにより、切換ピン7
1がガイド穴76にその閉塞端に当接するまで嵌合し
て、第2自由ロッカアーム38および駆動ロッカアーム
37が連結される。この連結状態で、油圧室75の油圧
は、切換ピン71および規制部材72を介して駆動ロッ
カアーム37に第1自由ロッカアーム36側に向けての
付勢力を与えることになる。また油圧室75の油圧を解
放すると戻しばね73のばね力により切換ピン71が規
制部材72との当接面を第2自由ロッカアーム38およ
び駆動ロッカアーム37間に対応させる位置まで戻るの
で第2自由ロッカアーム38および駆動ロッカアーム3
7の連結状態が解除される。しかも第2自由ロッカアー
ム38および駆動ロッカアーム37の連結および連結解
除は、第2自由ロッカアーム38が中速用カム33のベ
ース円部33aに摺接するとともに駆動ロッカアーム3
7が低速用カム34のベース円部34aに摺接している
状態、すなわち両ガイド穴74,76が同軸上に在ると
きに行なわれる。
【0029】ところで、ロッカシャフト35内には、軸
線と平行な第1油路81および第2油路82が隔壁80
で仕切られて軸線とを平行に設けられており、一方の駆
動ロッカアーム37には、その揺動状態にかかわらず第
1連結切換手段39の油圧室66に第1油路81を常時
連通させる連通路83が設けられ、一対の第2自由ロッ
カアーム38,38には、その揺動状態にかかわらず第
2連結切換手段40,40の油圧室75,75に第2油
路82を常時連通させる連通路84,84が設けられ
る。
【0030】第1および第2油路81,82は、図示し
ない油圧制御弁を介して油圧源に接続れるものであり、
機関の低速運転域では、第1および第2油路81,82
の油圧は解放され、機関の中速運転域では第1油路81
の油圧は解放されているものの第2油路82は前記油圧
源に接続され、機関の高速運転域では第1および第2油
路81,82はともに油圧源に接続される。このような
第1および第2油路81,82の油圧作用および油圧解
放に応じた第1連結切換手段39および一対の第2連結
切換手段40,40の作動による各ロッカアーム36,
37,37,38,38の連結および連結解除について
図6を参照しながら次に説明する。
【0031】先ず機関の低速運転域では、第1および第
2油路81,82の油圧がともに解放されていることに
より図6(a)で示すように第1連結切換手段39およ
び両第2連結切換手段40,40は連結解除状態にあ
り、各ロッカアーム36,37,37,38,38は個
別に揺動可能な状態にある。したがって一対の吸気弁2
0,20は低速用カム34,34に摺接されている駆動
ロッカアーム37,37の揺動作動により開閉駆動さ
れ、両吸気弁20,20の開閉作動特性が低速用カム3
4,34のプロフィルに対応したものとなる。
【0032】また機関の中速運転域では、第1油路81
の油圧が解放されているのに対し、第2油路82に油圧
が作用することにより、図6(b)で示すように、一対
の第2連結切換手段40,40が連結作動し、相互に隣
接した一方の組の駆動ロッカアーム37および第2自由
ロッカアーム38と、相互に隣接した他方の組の駆動ロ
ッカアーム37および第2自由ロッカアーム38とが連
結状態となり、吸気弁20,20にそれぞれ連動、連結
された駆動ロッカアーム37,37が中速用カム33,
33で揺動駆動される第2自由ロッカアーム38,38
とともに揺動作動し、両吸気弁20,20が中速用カム
33,33のプロフィルに対応した作動特性で開閉駆動
されることになる。
【0033】さらに機関の高速運転域では、第1および
第2油路81,82にともに油圧が作用することによ
り、図6(c)で示すように、一対の第2連結切換手段
40,40が連結作動状態を保持するとともに第1連結
切換手段39が連結作動し、第1自由ロッカアーム36
がその両側の駆動ロッカアーム37,37に連結され
る。すなわち全てのロッカアーム36,37,37,3
8,38が一体的に連結された状態となり、駆動ロッカ
アーム37,37が高速用カム32で揺動駆動される第
1自由ロッカアーム36とともに揺動作動し、両吸気弁
20,20の開閉作動特性が高速用カム32のプロフィ
ルに対応したものとなる。
【0034】図7を併せて参照して、排気側動弁装置2
9は、機関のクランク軸(図示せず)から1/2の減速
比で回転駆動されるカムシャフト86と、カムシャフト
86に設けられる単一の高速用カム87、一対の低・中
速用カム88,88と、カムシャフト86と平行にして
固定配置されるロッカシャフト89と、ロッカシャフト
89に揺動可能に支承される単一の自由ロッカアーム9
0、一対の駆動ロッカアーム91,91と、各ロッカア
ーム90,91,91に設けられる連結切換手段92と
を備える。
【0035】カムシャフト86は、下部ホルダ41およ
び上部ホルダ42間で軸線まわりの回転を自在にして支
承されており、一対の低・中速用カム88,88は、高
速用カム87の両側に配置される。またロッカシャフト
89は、カムシャフト86よりも下方位置で、該カムシ
ャフト86と平行な軸線を有して下部ホルダ41に固定
的に保持される。このロッカシャフト89には、一対の
排気弁22…にそれぞれ個別に連動、連結される一対の
駆動ロッカアーム91,91と、それらの駆動ロッカア
ーム91,91間に挟まれる単一の自由ロッカアーム9
0とが相互に隣接してそれぞれ揺動可能に支承される。
【0036】自由ロッカアーム90は、カムシャフト8
6の下方側にわずかに延びてロッカシャフト89に揺動
可能に支承されており、この自由ロッカアーム90の先
端側上部には高速用カム87に摺接するカムスリッパ9
3が固設される。また自由ロッカアーム90は、カムシ
ャフト86のほぼ下方でシリンダヘッド13に配設され
たロストモーション機構94によりカムスリッパ93を
高速用カム87に摺接させる方向に弾発付勢されるもの
であり、該ロストモーション機構94は、吸気側動弁装
置28におけるロストモーション機構44と同一の構成
を有する。而して該ロストモーション機構94は、自由
ロッカアーム90の先端側下部に設けられた受圧部90
aに弾発的に摺接される。
【0037】両駆動ロッカアーム91,91は、ロッカ
シャフト89に揺動可能に支承されて排気弁22…側に
延設されており、これらの駆動ロッカアーム91,91
の先端部には、排気弁22…の上端に当接するタペット
ねじ95が進退位置を調整可能としてそれぞれ螺合され
る。したがって両排気弁22…は両駆動ロッカアーム9
1,91の揺動作動に応じて開閉作動することになる。
【0038】また両駆動ロッカアーム91,91におい
て、排気弁22…への連動、連結位置と、ロッカシャフ
ト89との間の中間部上面にはカムスリッパ96,96
がそれぞれ固設され、それらのカムスリッパ96,96
は低・中速用カム88,88に摺接される。
【0039】連結切換手段92は、自由ロッカアーム9
0および両駆動ロッカアーム91,91において、カム
シャフト86の下方位置に配設され、一方の駆動ロッカ
アーム91および自由ロッカアーム90間を連結可能な
第1切換ピン97と、自由ロッカアーム90および他方
の駆動ロッカアーム91間を連結可能にして第1切換ピ
ン97に一端を当接させる第2切換ピン98と、第2切
換ピン98の他端に当接する規制部材99と、両切換ピ
ン97,98および規制部材99を連結解除側に付勢す
る戻しばね100とを備えて、吸気側動弁装置28にお
ける第1連結切換手段39と同様に構成される。
【0040】一方の駆動ロッカアーム91には、該駆動
ロッカアーム91および第1切換ピン97間に形成され
る油圧室101に通じる連通路102が設けられ、該連
通路102は、ロッカシャフト89内に同軸に設けられ
る油路103に常時連通される。
【0041】このような連結切換手段92では、機関の
低速および中速運転域では、油路103の油圧が解放さ
れており、機関の高速運転域で油路103に油圧が作用
せしめられる。すなわち、機関の低速および中速運転域
では連結切換手段92が連結解除状態にあり、各ロッカ
アーム90,91,91は個別に揺動可能な状態にあ
る。したがって一対の排気弁22…は低・中速用カム8
8,88に摺接されている駆動ロッカアーム91,91
の揺動作動により開閉駆動され、両排気弁22…の開閉
作動特性が低・中速用カム88,88のプロフィルに対
応したものとなる。また機関の高速運転域では、油路1
03に油圧が作用することにより連結切換手段92が連
結作動し、自由ロッカアーム90がその両側の駆動ロッ
カアーム91,91に連結される。すなわち全てのロッ
カアーム90,91,91が一体的に連結された状態と
なり、駆動ロッカアーム91,91が高速用カム87で
揺動駆動される自由ロッカアーム90とともに揺動作動
し、両排気弁22…の開閉作動特性が高速用カム87の
プロフィルに対応したものとなる。
【0042】次にこの実施例の作用について説明する
と、吸気側動弁装置28では、一対の吸気弁20,20
が、機関の低速運転域では低速用カム34,34のプロ
フィルに対応した作動特性で、また機関の中速運転域で
は中速用カム33,33のプロフィルに対応した作動特
性で、さらに機関の高速運転域では高速用カム32のプ
ロフィルに対応した作動特性でそれぞれ開閉駆動され
る。一方、排気側動弁装置29では、一対の排気弁22
…が、機関の低・中速運転域では低・中速用カム88,
88のプロフィルに対応した作動特性で、また機関の高
速運転域では高速用カム87のプロフィルに対応した作
動特性でそれぞれ開閉駆動される。
【0043】したがって機関の低速運転域では、吸気弁
20,20および排気弁22…の開弁時期のオーバーラ
ップを少なくし、吸気の吹き抜け・吹き返しが生じるこ
とを極力抑えて実質的な吸気充填効率を向上し、燃費の
低減を図るとともに、アイドル運転時の燃焼性安定化な
らびにドライバビリティの向上を図ることが可能とな
る。
【0044】また機関の中速運転域では、中速運転域に
おける吸気特性に適合したプロフィルの中速用カム3
3,33で吸気弁20,20が開閉駆動されることによ
り、出力トルクを落ち込みを防止することが可能となる
とともに燃費の実質的な低減が可能となる。なお、機関
の中速運転域において、低速用カム34,34によって
吸気弁20,20が開閉駆動されたときには、吸気弁の
早閉じにより吸気管内で吸気の逆流が発生して実質的な
吸気充填効率が低下するものであり、また高速用カム3
2によって吸気弁20,20が開閉駆動されたときには
燃焼室15からの吸気の吹き返しが発生して実質的な吸
気充填効率がやはり低下するものである。
【0045】さらに機関の高速運転域では、高速用カム
32で吸気弁20,20が開閉駆動されることにより、
吸気正圧とシリンダ12の内圧とがほぼ一致するように
吸気弁20,20の閉じ時期をピストン14が下死点を
通過した後の所定のクランク角度に定めることができ、
慣性効果を最大に利用して吸気充填効率を高め、出力を
著しく向上することができる。
【0046】ところで、機関の高速運転域において吸気
側動弁装置28では、高速用カム32で揺動駆動される
第1自由ロッカアーム36が第1連結切換手段39によ
り両側の駆動ロッカアーム37,37に連結された状態
となっている。而してこの状態では、第1連結切換手段
39における第1および第2切換ピン61,62の外面
と、第1ガイド穴65、ガイド孔67および第2ガイド
穴68の内面との間に必然的に生じているクリアランス
の存在に起因して、高速用カム32からの駆動力は第1
自由ロッカアーム36および両駆動ロッカアーム37,
37の連結部分下部を相互に離間させる側に作用し、弁
ばね26…からの反力は第1自由ロッカアーム36およ
び両駆動ロッカアーム37,37の連結部分上部を相互
に離間させる側に作用する。しかるに機関の高速運転域
では一対の第2連結切換手段40,40も連結作動状態
となっており、それらの連結切換手段40,40から駆
動ロッカアーム37,37には、それら37,37の間
の第1自由ロッカアーム36側に向けての付勢力が作用
している。したがって上記高速用カム32からの駆動力
ならびに弁ばね26…からの反力による離間を抑えて第
1自由ロッカアーム36および両駆動ロッカアーム3
7,37の連結剛性を高めることが可能となり、上記離
間に伴う音の発生を抑えるとともに、第1および第2切
換ピン61,62を第1ガイド穴65、ガイド孔67お
よび第2ガイド穴68の内面に均等に接触せしめて両切
換ピン61,62ならびに第1ガイド穴65、ガイド孔
67および第2ガイド穴68の耐久性を向上することが
でき、両駆動ロッカアーム37,37にそれぞれ螺合さ
れているタペットねじ50,50の吸気弁20,20上
端への片当りも防止することができる。
【0047】このような高速運転域での作動時に、ロッ
カシャフト35の軸線に沿う第1自由ロッカアーム36
の中心位置からほぼ等しい距離d2 ,d2 だけ離れた位
置で両駆動ロッカアーム37,37に吸気弁20,20
が連動、連結されていることから、カムシャフト31の
軸線に沿う高速用カム32の中心を通り該カムシャフト
31の軸線に直交する平面に関して、両駆動ロッカアー
ム37,37ならびにそれらの駆動ロッカアーム37,
37に個別に連動、連結される吸気弁20,20が対称
に配置されることになり、高速用カム32からの駆動力
が両吸気弁20,20に均等に作用することになる。
【0048】しかも高速運転域では、第1連結切換手段
39を連結状態にするとともに一対の第2連結切換手段
40,40を連結状態として全ロッカアーム36,3
7,37,38,38を一体的に連結しているので、中
速運転域から高速運転域に運転状態が変化するときには
第1連結切換手段39の油圧室66に油圧を作用させれ
ばよく、また高速運転域から中速運転域に運転状態が変
化するときにはその油圧室66の油圧を解放すればよい
ので、中速運転域および高速運転域間の変化に伴う切換
動作を速やかに行なうことができる。
【0049】また機関の中速運転域では、中速用カム3
3,33で揺動駆動される第2自由ロッカアーム38,
38を駆動ロッカアーム37,37にそれぞれ連結する
が、駆動ロッカアーム37,37への吸気弁20,20
の連動、連結位置は第2自由ロッカアーム38,38側
にオフセットされているので、中速運転域でも中速用カ
ム33,33による駆動力が両吸気弁20,20に対し
て偏向することを極力抑えることができ、それにより第
2自由ロッカアーム38,38に設けられているカムス
リッパ53,53と、中速用カム33,33との摺接面
の偏摩耗を防止することができる。
【0050】さらに第2自由ロッカアーム38,38を
中速用カム33,33に摺接させる方向に弾発付勢する
ロストモーション機構54,54は、ロッカシャフト3
5の軸線近傍で第2自由ロッカアーム38,38に突設
されている受圧部38a,38aに弾発的に摺接するも
のであり、それにより第2自由ロッカアーム38,38
の慣性重量の増大を抑えることができる。
【0051】しかも第1連結切換手段39は、第1自由
ロッカアーム36、ならびに第1自由ロッカアーム36
の両側の駆動ロッカアーム37,37においてカムシャ
フト31の下方位置に配設され、第2連結切換手段4
0,40も、駆動ロッカアーム37…および第2自由ロ
ッカアーム38…においてカムシャフト31の下方位置
に配設されるものであるので、それらの連結切換手段3
9,40,40がそれぞれ連結状態にあるときには、各
カム32,33,33,34,34からの駆動力を、そ
れらの連結切換手段39,40,40の構成要素である
各切換ピン61,62,71…で受けることが可能であ
り、それにより連結ロッカアームの剛性を高めることが
できる。それに対して、各連結切換手段がロッカシャフ
ト35に関して各カム32〜34および両吸気弁20,
20とは反対側に配置されている場合を想定すると、相
互に隣接して連結状態にあるロッカアームを相互に離間
する側に作用する各カム32〜34からの駆動力によ
り、各連結切換手段による連結部分では各ロッカアーム
および切換ピン間のクリアランスおよび両ロッカアーム
間のクリアランスがレバー比に応じて増大することにな
り、連結剛性が比較的弱いものとなる。
【0052】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0053】たとえば、本発明を一対の排気弁の動弁装
置に適用することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、カムシ
ャフトには、高速用カムと、高速用カムの両側にそれぞ
れ配置される一対の中速用カムと、前記各中速用カムお
よび高速用カム間にそれぞれ配置される一対の低速用カ
ムとが設けられ、高速用カムに摺接される第1自由ロッ
カアームと、一対の機関弁にそれぞれ連動、連結される
とともに前記低速用カムにそれぞれ摺接される一対の駆
動ロッカアームと、第1自由ロッカアームとの間に両駆
動ロッカアームをそれぞれ挟んで前記中速用カムにそれ
ぞれ摺接される一対の第2自由ロッカアームとがロッカ
シャフトに共通に支承され、第1自由ロッカアームおよ
び両駆動ロッカアームには、機関の高速運転域で第1自
由ロッカアームおよび両駆動ロッカアームを連結する状
態と機関の低速、中速運転域で連結を解除する状態とを
切換可能な第1連結切換手段が設けられ、駆動ロッカア
ームおよび第2自由ロッカアームには、機関の中速およ
び高速運転域で駆動ロッカアームに第1自由ロッカアー
ム側への付勢力を与えて該駆動ロッカアームおよび第2
自由ロッカアームを連結する状態と機関の低速運転域で
連結を解除する状態とを切換可能な第2連結切換手段が
それぞれ設けられるので、連結状態での全ロッカアーム
の剛性を確保するとともに一対の機関弁への均等な駆動
力伝達を可能とし、両機関弁を機関の低速、中速および
高速運転域にそれぞれ適合した特性で開閉作動せしめる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の要部縦断面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線矢視拡大図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】吸気側動弁装置の作動状態を順次示す横断面図
である。
【図7】図1の7−7線拡大断面図である。
【符号の説明】
20 機関弁としての吸気弁 28 吸気側動弁装置 31 カムシャフト 32 高速用カム 33 中速用カム 34 低速用カム 35 ロッカシャフト 36 第1自由ロッカアーム 37 駆動ロッカアーム 38 第2自由ロッカアーム 39 第1連結切換手段 40 第2連結切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 智樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 中山 幸夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−170513(JP,A) 特開 平7−505462(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 13/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の機関弁(20)の作動特性を、機
    関の運転状態に応じて多段階に変更可能な内燃機関の動
    弁装置において、カムシャフト(31)には、機関の高
    速運転域に対応したプロフィルを有する高速用カム(3
    2)と、機関の中速運転域に対応したプロフィルを有し
    て高速用カム(32)の両側にそれぞれ配置される一対
    の中速用カム(33)と、機関の低速運転域に対応した
    プロフィルを有して前記各中速用カム(33)および高
    速用カム(32)間にそれぞれ配置される一対の低速用
    カム(34)とが設けられ、高速用カム(32)に摺接
    される第1自由ロッカアーム(36)と、一対の機関弁
    (20)にそれぞれ連動、連結されるとともに前記低速
    用カム(34)にそれぞれ摺接される一対の駆動ロッカ
    アーム(37)と、第1自由ロッカアーム(36)との
    間に両駆動ロッカアーム(37)をそれぞれ挟んで前記
    中速用カム(33)にそれぞれ摺接される一対の第2自
    由ロッカアーム(38)とが、相対揺動を可能としてロ
    ッカシャフト(35)に共通に支承され、第1自由ロッ
    カアーム(36)ならびにその両側の駆動ロッカアーム
    (37)には、機関の高速運転域で第1自由ロッカアー
    ム(36)および両駆動ロッカアーム(37)を連結す
    る状態と機関の低速、中速運転域で連結を解除する状態
    とを切換可能な第1連結切換手段(39)が設けられ、
    相互に隣接する駆動ロッカアーム(37)および第2自
    由ロッカアーム(38)には、機関の中速および高速運
    転域で駆動ロッカアーム(37)に第1自由ロッカアー
    ム(36)側への付勢力を与えて該駆動ロッカアーム
    (37)および第2自由ロッカアーム(38)を連結す
    る状態と機関の低速運転域で連結を解除する状態とを切
    換可能な第2連結切換手段(40)がそれぞれ設けられ
    ることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
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