JP2000144914A - 壁パネルの接合構造及びユニット建物 - Google Patents

壁パネルの接合構造及びユニット建物

Info

Publication number
JP2000144914A
JP2000144914A JP10285525A JP28552598A JP2000144914A JP 2000144914 A JP2000144914 A JP 2000144914A JP 10285525 A JP10285525 A JP 10285525A JP 28552598 A JP28552598 A JP 28552598A JP 2000144914 A JP2000144914 A JP 2000144914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor building
building units
unit
wall panel
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10285525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3742512B2 (ja
Inventor
Naoko Ogoshi
直子 大越
Makoto Hoshi
信 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP28552598A priority Critical patent/JP3742512B2/ja
Publication of JP2000144914A publication Critical patent/JP2000144914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3742512B2 publication Critical patent/JP3742512B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 壁パネルの接合構造において、相隣る両壁パ
ネルの通りを簡易に一直線上に納めること。 【解決手段】 壁パネル13の接合構造において、相隣
る両壁パネル13が備える柱14の上部に接合板81を
添設し、該接合板81の両側のピン挿通孔81Aを両壁
パネル13の柱14の上部のガイドピン61Cに挿通
し、該接合板81の両側端部を両壁パネル13のそれぞ
れに釘打ち固定してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁パネルの接合構造
及びユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平10-102920 号におい
て、柱を側部に備えるとともに、該柱の上部にガイドピ
ンを備えてなる壁パネルを並べて接合する壁パネルの接
合構造を提案している。この先願技術では、第1と第2
の下階建物ユニットのそれぞれの壁パネルが備える柱の
上部に接合板を添設し、該接合板の両側のピン挿通孔を
両壁パネルの柱の上部のガイドピンに挿通し、両下階建
物ユニット間の水平方向の力を伝えるようにしている。
そして、この先願技術では、第1と第2の上階建物ユニ
ットを接合板を挟んで上述の第1と第2の下階建物ユニ
ットの上に搭載し、両上階建物ユニットのそれぞれの壁
パネルが備える柱の下部のガイドピン挿通孔を両下階建
物ユニットの上述のガイドピンに挿通し、両上階建物ユ
ニットの位置決めを図るとともに、両上階建物ユニット
間の水平方向の力を伝えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、接合板を第1と第2の下階建物ユニットのそれぞ
れの壁パネルが備える柱の上部に添設するに際し、接合
板は両側のピン挿通孔を両壁パネルの柱の上部のガイド
ピンに挿通してあるだけに過ぎない。このため、接合板
は、両壁パネルのガイドピンに対し自在に相対回転で
き、結果として、両壁パネルの通りを一直線上に納める
ことに困難がある。
【0004】また、従来技術では、第1と第2の下階建
物ユニットの据付時に、それら両下階建物ユニットの据
付間隔が予め定めた一定値と異なっていると、接合板の
両側のピン挿通孔を両壁パネルのガイドピンに挿通する
ことに困難を伴う。
【0005】本発明の課題は、壁パネルの接合構造にお
いて、相隣る両壁パネルの通りを簡易に一直線上に納め
ることにある。
【0006】また、本発明の課題は、壁パネルの接合構
造において、相隣る両壁パネルの据付間隔を予め定めた
一定値に設定するとともに、相隣る両壁パネルの通りを
簡易に一直線上に納めることにある。
【0007】また、本発明の課題は、ユニット建物にお
いて、相隣る両建物ユニットの通りを簡易に一直線上に
納めることにある。
【0008】また、本発明の課題は、ユニット建物にお
いて、相隣る両建物ユニットの据付間隔を予め定めた一
定値に設定するとともに、相隣る両建物ユニットの通り
を簡易に一直線上に納めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、柱を側部に備えるとともに、該柱の上部にガイドピ
ンを備えてなる壁パネルを並べて接合する壁パネルの接
合構造において、相隣る両壁パネルが備える柱の上部に
接合板を添設し、該接合板の両側のピン挿通孔を両壁パ
ネルの柱の上部のガイドピンに挿通し、該接合板の両側
端部を両壁パネル又は柱のそれぞれに釘打ち固定してな
るようにしたものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記接合板が相隣る両壁パネ
ルの柱の間に差し込まれる柱間隔設定部を備え、この柱
間隔設定部によりそれら両壁パネルの柱間隔を設定可能
としてなるようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、第1と第2の
下階建物ユニットを並置し、これら下階建物ユニットの
それぞれの上に第1と第2の上階建物ユニットのそれぞ
れを搭載し、それら下階建物ユニットにそれら上階建物
ユニットを接合してなるユニット建物において、第1と
第2の下階建物ユニットのそれぞれの上部にガイドピン
を備え、第1と第2の上階建物ユニットのそれぞれの下
部に上記ガイドピンが挿通し得るガイドピン挿通孔を備
えるとともに、第1と第2の下階建物ユニットのそれぞ
れの上部に添設されて上記ガイドピンが挿通し得るピン
挿通孔を備えた接合板を用い、第1と第2の下階建物ユ
ニットのそれぞれの側面にくびれ部付き突起部を設ける
とともに、それら下階建物ユニットのそれぞれに設けた
各突起部のくびれ部に係着し得る一対の係合部を備えた
接合金物を用い、第1と第2の上階建物ユニットのそれ
ぞれの側面にくびれ部付き突起部を設けるとともに、そ
れら上階建物ユニットのそれぞれに設けた各突起部のく
びれ部に係着し得る一対の係合部を備えた接合金物を用
い、第1と第2の下階建物ユニットの間に接合金物を差
し込み、接合金物の両係合部のそれぞれを第1と第2の
下階建物ユニットの各突起部のくびれ部に係着するとと
もに、第1と第2の下階建物ユニットの上部に接合板を
添設し、該接合板のピン挿通孔を両下階建物ユニットの
上部のガイドピンに挿通し、該接合板の両側端部を両下
階建物ユニットの上部に釘打ち固定し、第1と第2の上
階建物ユニットを接合板を挟んで第1と第2の下階建物
ユニットの上に搭載し、両上階建物ユニットのガイドピ
ン挿通孔を両下階建物ユニットの上部のガイドピンに挿
通するとともに、第1と第2の上階建物ユニットの間に
接合金物を差し込み、接合金物の両係合部のそれぞれを
第1と第2の上階建物ユニットの各突起部のくびれ部に
係着した状態で、それらの両接合金物を連結ボルトで締
結してなるようにしたものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明において更に、前記建物ユニットが壁パネル
を有し、この壁パネルの枠組材の側部に柱を備え、柱の
上部にガイドピンを備えてなり、前記接合板の両側端部
が壁パネルの枠組材に釘打ち固定されてなるようにした
ものである。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明において更に、前記建物ユニットが壁パネル
を有し、この壁パネルの枠組材の側部に柱を備え、柱の
上部にガイドピンを備えてなり、前記接合板の両側端部
が柱の上端面に釘打ち固定されてなるようにしたもので
ある。
【0014】請求項6に記載の本発明は、請求項4又は
5に記載の本発明において更に、前記接合板が第1と第
2の下階建物ユニットの柱の間に差し込まれる柱間隔設
定部を備え、この柱間隔設定部によりそれら両下階建物
ユニットの柱間隔を設定可能としてなるようにしたもの
である。
【0015】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 相隣る両壁パネルを設置するに際し、接合板の両側の
ピン挿通孔を両壁パネルの柱の上部のガイドピンに挿通
し、両壁パネルの通りを調整して一直線上に定める。こ
の状態で、接合板の両側端部を両壁パネル又は柱のそれ
ぞれに釘打ち固定することにより、両壁パネルの通りを
簡易に一直線上に固定化できる。
【0016】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 相隣る両壁パネルの柱の間に接合板の柱間隔設定部を
差し込むことにより、それら両壁パネルの柱間隔を予め
定めた一定値に設定できる。従って、両壁パネルの据付
時に、両壁パネルの柱間隔が予め定めた一定値より小さ
くなっているとき、接合板の柱間隔設定部をそれら両壁
パネルの柱の間に押し込むことにより、両壁パネルの柱
間隔を予め定めた一定値に矯正できる。
【0017】請求項3の本発明によれば下記〜の作
用がある。 相隣る下階建物ユニットを設置するに際し、接合板の
両側のピン挿通孔を両下階建物ユニットの上部のガイド
ピンに挿通し、両下階建物ユニットの通りを調整して一
直線上に定める。この状態で、接合板の両側端部を両下
階建物ユニットの上部のそれぞれに釘打ち固定すること
により、両下階建物ユニットの通りを簡易に一直線上に
固定化できる。
【0018】上述により通りの整えられた両下階建
物ユニットの上に両上階建物ユニットを搭載して固定す
るものであるから、両上階建物ユニットも両下階建物ユ
ニットの通りに倣って簡易に一直線上に固定化される。
【0019】第1と第2の下階建物ユニットの側面の
くびれ部付き突起部に係着した接合金物と、第1と第2
の上階建物ユニットの側面のくびれ部付き突起部に係着
した接合金物とを連結ボルトで締結することにより、第
1と第2の上階建物ユニットを第1と第2の下階建物ユ
ニットに接合できるものとなる。従って、建物ユニット
は、くびれ部付き突起部を側面に備えることだけにより
上下階同士を接合し得るものとなり、建物ユニットの構
造材の断面性能を脆弱化したり、内部構造を複雑化する
ことを要しない。
【0020】請求項4の本発明によれば下記の作用が
ある。 接合板の両側端部は壁パネルの枠組材に釘打ち固定さ
れる。
【0021】請求項5の本発明によれば下記の作用が
ある。 接合板の両側端部は柱の上端面に釘打ち固定される。
【0022】請求項6の本発明によれば下記の作用が
ある。 相隣る両下階建物ユニットの柱の間に接合板の柱間隔
設定部を差し込むことにより、それら両下階建物ユニッ
トの柱間隔を予め定めた一定値に設定できる。従って、
両下階建物ユニットの据付時に、両下階建物ユニットの
柱間隔が予め定めた一定値より小さくなっているとき、
接合板の柱間隔設定部をそれら両下階建物ユニットの柱
の間に押し込むことにより、両下階建物ユニットの柱間
隔を予め定めた一定値に矯正できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物を示す斜視
図、図2は下階建物ユニットへの上階建物ユニットの接
合構造を示す模式図、図3は図2の側面図、図4(A)
は柱脚金物を示す正面図であり、(B)はその側面図、
図5(A)は柱頭金物を示す正面図であり、(B)はそ
の側面図、図6(A)は接合金物を示す側面図であり、
(B)はその正面図、図7は連結ボルトを示す正面図、
図8は接合板の固定構造を示す模式図、図9(A)は接
合板を示す平面図であり、(B)はその正面図、図10
は接合板の固定構造の変形例を示す模式図、図11は接
合板の変形例を示す平面図、図12は下階建物ユニット
への上階建物ユニットの接合構造の変形例を示す模式
図、図13は図12の側面図、図14は接合板の固定構
造の変形例を示す模式図、図15(A)は接合板の変形
例を示す平面図であり、(B)はその正面図である。
【0024】(第1実施形態)(図1〜図9) ユニット建物10は、図1に示す如く、基礎1の上に複
数の建物ユニット11を据付けて構築したものである。
【0025】(建物ユニット11)建物ユニット11
は、床構造体の上部に壁構造体を立設するに際し、軸組
方式と耐力壁方式とを混用したものである。建物ユニッ
ト11の壁構造体12は、壁パネル13の枠組材15の
側部に柱14を釘打ち等により一体結合して構成され、
柱14の下部には柱脚金物50が、柱14の上部には柱
頭金物60がボルト結合されている。
【0026】柱脚金物50は、図4に示す如く、柱14
の下部に挿着されるU字状の側板51と、側板51の底
部に抱きかかえられる如くに溶接された底板52と、側
板51の一方の側面に溶接されたくびれ部付き突起部5
3とを有している。側板51の両側部には必要により釘
挿通孔51Aが設けられ、側板51の底部と底板52に
はガイドピン挿通孔52Aが設けられている。くびれ部
付き突起部53は、頭部53Aとくびれ部53Bとを備
える。柱脚金物50は、柱14の下部に挿着され、側板
51の釘挿通孔51Aに打込まれる釘54により柱14
に固定される。
【0027】柱頭金物60も、図5に示す如く、柱脚金
物50と実質的に同一に構成され、柱14の上部に挿着
されるU字状の側板61と、側板61の天部に抱きかか
えられる如くに溶接された天板62と、側板61の一方
の側面に溶接されたくびれ部付き突起部63とを有して
いる。側板61の両側部には必要により釘挿通孔61A
が設けられ、側板61の天部には裏ナット61Bが溶接
され、この裏ナット61Bにガイドピン61Cが螺着可
能とされている。くびれ部付き突起部63は、頭部63
Aとくびれ部63Bとを備える。柱頭金物60は、柱1
4の上部に挿着され、側板61の釘挿通孔61Aに挿通
される釘64により柱14に固定される。
【0028】(下階建物ユニット11Aへの上階建物ユ
ニット11Bの接合構造)第1と第2の上階建物ユニッ
ト11B、11Bを並置した状態で第1と第2の下階建
物ユニット11A、11Aに接合するに際し、図6の接
合金物70と図8、図9の接合板81と図7の連結ボル
ト91とが用いられる。このとき、下階建物ユニット1
1A側に係着される接合金物70を70Aとし、上階建
物ユニット11B側に係着される接合金物70を70B
とする。
【0029】即ち、第1と第2の下階建物ユニット11
A、11Aと第1と第2の上階建物ユニット11B、1
1Bは以下の構造により接合される(図2、図3)。 (1) 第1と第2の下階建物ユニット11A、11Aの上
に第1と第2の上階建物ユニット11B、11Bを順に
吊り降ろして据付ける。このとき、下階建物ユニット1
1A、11Aの柱14の柱頭金物60と、上階建物ユニ
ット11B、11Bの柱14の柱脚金物50との間に図
9に示した接合板81が介装される。そして、上階建物
ユニット11Bの柱14の柱脚金物50が備えるガイド
ピン挿通孔52Aが、下階建物ユニット11Aの柱14
の柱頭金物60に設けてあるガイドピン61Cに嵌合し
てガイドされる。
【0030】ここで、接合板81は、第1と第2の上階
建物ユニット11B、11Bが第1と第2の下階建物ユ
ニット11A、11Aの上に据付けられる前に、図8に
示す如く、両下階建物ユニット11A、11Aの柱頭金
物60の上面に添設され、該接合板81のピン挿通孔8
1A、81Aを両下階建物ユニット11A、11Aの柱
頭金物60に設けてあるガイドピン61Cに挿通し、更
に、該接合板81の両側端部の取着部81C、81C
(釘82が挿着される釘孔81Dを有する)を両下階建
物ユニット11A、11Aの壁パネル13の枠組材15
の上枠15Aに釘打ち固定される。このとき、接合板8
1の取着部81Cは薄肉化され、枠組材15の上枠15
Aにおいて接合板81の取着部81Cが取着される部分
は切欠形成され、接合板81を固定する釘82の頭部を
壁パネル13の上面レベル以下に納めるようにしてい
る。壁パネル13に釘打ち固定された接合板81の上面
は壁パネル13の上面と同一レベルとなるように設定さ
れる。
【0031】(2) 接合板81の中央のボルト挿通孔81
Bに、図7に示す連結ボルト91を上階側から挿通す
る。このとき、連結ボルト91は長手方向の中央に大径
突条部91Aを備え、この突条部91Aを接合板81の
ボルト挿通孔81Bに係止せしめられる。
【0032】(3) 第1と第2の下階建物ユニット11
A、11Aの相対する柱14、14のそれぞれに設けて
ある柱頭金物60、60の間に接合金物70Aを差し込
み、接合金物70の水平板71Bの表面が形成する連結
ボルト締結面71Cをその下端部とする姿勢を付与する
状態で、それら柱頭金物60が備えるくびれ部付き突起
部63のくびれ部63Bに接合金物70Aの相対する垂
直板71Aのそれぞれに設けてある係合部73を係着す
る。このとき、接合金物70Aは、くびれ部付き突起部
63のくびれ部63Bを垂直板71Aの導入溝74Aに
通し、このくびれ部63Bを導入溝74Aから垂直板7
1Aの係合部73に導入するものとする。このとき、接
合金物70Aの水平板71Bに設けてあるボルト挿通孔
75を前記(2) の連結ボルト91の下端ねじ部に通し、
連結ボルト91のこの突出ねじ部にナット92Aを仮止
めしておく。
【0033】(4) 第1と第2の上階建物ユニット11
B、11Bの相対する柱14、14のそれぞれに設けて
ある柱脚金物50、50の間に接合金物70Bを差し込
み、接合金物70の水平板71Bの表面が形成する連結
ボルト締結面71Cをその上端部とする姿勢を付与する
状態で、それら柱脚金物50が備えるくびれ部付き突起
部53のくびれ部53Bに接合金物70Bの相対する垂
直板71Aのそれぞれに設けてある係合部73を係着す
る。このとき、接合金物70Bは、くびれ部付き突起部
53のくびれ部53Bを垂直板71Aの導入溝74Aに
通し、このくびれ部53Bを導入溝74Aから垂直板7
1Aの係合部73に導入するものとする。このとき、接
合金物70Bの水平板71Bに設けてあるボルト挿通孔
75を前記(2) の連結ボルト91の上端ねじ部に通し、
連結ボルト91のこの突出ねじ部にナット92Bを仮止
めしておく。
【0034】(5) 接合金物70Aと接合板81と接合金
物70Bに貫通している連結ボルト91の両端ねじ部に
仮止めしたナット92A、92Bを締結する。
【0035】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 相隣る下階建物ユニット11A、11Aを設置するに
際し、接合板81の両側のピン挿通孔81Aを両下階建
物ユニット11A、11Aの壁パネル13の柱14の上
部のガイドピン61Cに挿通し、両下階建物ユニット1
1A、11Aの壁パネル13の通りを調整して一直線上
に定める。この状態で、接合板81の両側端部を両下階
建物ユニット11A、11Aの壁パネル13の上部のそ
れぞれに釘打ち固定することにより、両下階建物ユニッ
ト11A、11Aの壁パネル13の通りを簡易に一直線
上に固定化できる。
【0036】上述により通りの整えられた両下階建
物ユニット11A、11Aの上に両上階建物ユニット1
1B、11Bを搭載して固定するものであるから、両上
階建物ユニット11B、11Bも両下階建物ユニット1
1A、11Aの通りに倣って簡易に一直線上に固定化さ
れる。
【0037】第1と第2の下階建物ユニット11A、
11Aの側面のくびれ部付き突起部63に係着した接合
金物70Aと、第1と第2の上階建物ユニット11B、
11Bの側面のくびれ部付き突起部53に係着した接合
金物70Bとを連結ボルト91で締結することにより、
第1と第2の上階建物ユニット11B、11Bを第1と
第2の下階建物ユニット11A、11Aに接合できるも
のとなる。従って、建物ユニット11は、くびれ部付き
突起部53、63を側面に備えることだけにより上下階
同士を接合し得るものとなり、建物ユニット11の構造
材の断面性能を脆弱化したり、内部構造を複雑化するこ
とを要しない。
【0038】(第2実施形態)(図10、図11) 第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、接合板81
に代えて接合板83を用い、この接合板83の両側端部
を相隣る下階建物ユニット11A、11Aの壁パネル1
3の柱14の上端面に釘打ち固定したことにある。
【0039】即ち、接合板83は、図10に示す如く、
第1と第2の上階建物ユニット11B、11Bが第1と
第2の下階建物ユニット11A、11Aの上に据付けら
れる前に、両下階建物ユニット11A、11Aの柱頭金
物60の上面に添設され、該接合板83の両側のピン挿
通孔83A、83Aを両下階建物ユニット11A、11
Aの柱頭金物60に設けられているガイドピン61Cに
挿通し、更に、該接合板83の両側端部の取着部83
C、83C(釘84が挿着される釘孔83Dを有する)
を両下階建物ユニット11A、11Aの柱14における
柱頭金物60の天部を挟む両側上端面に釘打ち固定され
る。このとき、接合板83の取着部83Cに設けられる
釘孔83Dは釘84の頭部を納めるように座ぐり成形さ
れ、釘84の頭部を壁パネル13の上面レベル以下に納
めるようにしている。壁パネル13の柱14に釘打ち固
定された接合板83の上面は壁パネル13の上面と同一
レベルとなるように設定される。尚、接合板83は、接
合板81と同様に、連結ボルト91のためのボルト挿通
孔83Bを備える。
【0040】従って、本実施形態によれば、第1実施形
態において前述した〜と同一の作用を奏することが
できる。
【0041】(第3実施形態)(図12〜図15) 第3実施形態が第1実施形態、第2実施形態と異なる点
は、図12〜図14に示す如く、接合板81、83に代
えて接合板101を用いたこと、第1と第2の下階建物
ユニット11A、11Aの柱14、14に設けてある柱
頭金物60、60の間に接合板101の柱間隔設定部1
02を差し込み可能とするために、接合金物70Aが係
着されるくびれ部付き突起部63を側板61の側面の天
部から長さL(図12)離隔した位置に設けたことにあ
る。
【0042】接合板101は、接合板83と同様に、図
15に示す如く、第1と第2の上階建物ユニット11
B、11Bが第1と第2の下階建物ユニット11A、1
1Aの上に据付けられる前に、両下階建物ユニット11
A、11Aの柱頭金物60の上面に添設され、該接合板
101の下面中央に設けてある柱間隔設定部102を両
下階建物ユニット11A、11Aの柱14、14に設け
てある柱頭金物60、60の間に差し込んで両下階建物
ユニット11A、11Aの据付間隔を予め定めてある一
定値W(図12)に設定するとともに、該接合板101
の両側のピン挿通孔101A、101Aを両下階建物ユ
ニット11A、11Aの柱頭金物60に設けられている
ガイドピン61Cに挿通する。
【0043】そして更に、該接合板101の両側端部の
取着部101C、101C(釘103が挿着される釘孔
101Dを有する)を両下階建物ユニット11A、11
Aの柱14における柱頭金物60の天部を挟む両側上端
面に釘打ち固定される。このとき、接合板101の取着
部101Cに設けられる釘孔101Dは釘103の頭部
を納めるように座ぐり成形され、釘103の頭部を壁パ
ネル13の上面レベル以下に納めるようにしている。壁
パネル13の柱14に釘打ち固定された接合板101の
上面は壁パネル13の上面と同一レベルとなるように設
定される。尚、接合板101は、接合板81と同様に、
連結ボルト91のためのボルト挿通孔101Bを備え
る。
【0044】ここで、接合板101の柱間隔設定部10
2は、図15に示す如く、長手方向の下面中央に 2枚の
差込板102A、102Aを溶接され、両差込板102
A、102Aの外側間隔Wを両下階建物ユニット11
A、11Aの上述の如くに設定すべき据付間隔Wに合致
させている。そして、両差込板102A、102Aはそ
れらの先端外面にテーパ部102Bを付与され、両下階
建物ユニット11A、11Aの据付間隔が予め定めた一
定値より小さくなっているときにも、柱間隔設定部10
2をそれら下階建物ユニット11A、11Aの柱頭金物
60、60の間に比較的小さな力で押し込みできるよう
に差込性の良好を図っている。
【0045】また、接合板101の柱間隔設定部102
は、接合板101の長手方向に沿う両外縁部沿いに、両
差込板102A、102Aに挟持される補強板102
C、102Cを溶接され、両差込板102A、102A
の上述の外側間隔Wを安定保持可能としている。
【0046】従って、本実施形態によれば、第1実施形
態において前述した〜と同一の作用を奏することに
加え、以下の如くの作用を奏することができる。即ち、
相隣る両下階建物ユニット11A、11Aの柱14の間
に接合板101の柱間隔設定部102を差し込むことに
より、それら両下階建物ユニット11A、11Aの柱間
隔を予め定めた一定値に設定できる。従って、両下階建
物ユニット11A、11Aの据付時に、両下階建物ユニ
ット11A、11Aの柱間隔が予め定めた一定値より小
さくなっているとき、接合板101の柱間隔設定部10
2をそれら両下階建物ユニット11A、11Aの柱14
の間に押し込むことにより、両下階建物ユニット11
A、11Aの柱間隔を予め定めた一定値に矯正できる。
【0047】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は建物ユニットが床構造体に柱を接合した軸組式の
もの、床構造体に壁パネルを接合した壁式のものにも適
用できる。また、本発明は、ユニット建物に限らず、広
く一般の建物にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、壁パネル
の接合構造において、相隣る両壁パネルの通りを簡易に
一直線上に納めることができる。
【0049】また、本発明によれば、壁パネルの接合構
造において、相隣る両壁パネルの据付間隔を予め定めた
一定値に設定するとともに、相隣る両壁パネルの通りを
簡易に一直線上に納めることができる。
【0050】また、本発明によれば、ユニット建物にお
いて、相隣る両建物ユニットの通りを簡易に一直線上に
納めることができる。
【0051】また、本発明によれば、ユニット建物にお
いて、相隣る両建物ユニットの据付間隔を予め定めた一
定値に設定するとともに、相隣る両建物ユニットの通り
を簡易に一直線上に納めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はユニット建物を示す斜視図である。
【図2】図2は下階建物ユニットへの上階建物ユニット
の接合構造を示す模式図である。
【図3】図3は図2の側面図である。
【図4】図4(A)は柱脚金物を示す正面図であり、
(B)はその側面図である。
【図5】図5(A)は柱頭金物を示す正面図であり、
(B)はその側面図である。
【図6】図6(A)は接合金物を示す側面図であり、
(B)はその正面図である。
【図7】図7は連結ボルトを示す正面図である。
【図8】図8は接合板の固定構造を示す模式図である。
【図9】図9(A)は接合板を示す平面図であり、
(B)はその正面図である。
【図10】図10は接合板の固定構造の変形例を示す模
式図である。
【図11】図11は接合板の変形例を示す平面図であ
る。
【図12】図12は下階建物ユニットへの上階建物ユニ
ットの接合構造の変形例を示す模式図である。
【図13】図13は図12の側面図である。
【図14】図14は接合板の固定構造の変形例を示す模
式図である。
【図15】図15(A)は接合板の変形例を示す平面図
であり、(B)はその正面図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物 11 建物ユニット 11A 下階建物ユニット 11B 上階建物ユニット 13 壁パネル 14 柱 15 枠組材 50 柱脚金物 52A ガイドピン挿通孔 53 くびれ部付き突起部 53A 頭部 53B くびれ部 60 柱頭金物 61C ガイドピン 63 くびれ部付き突起部 63A 頭部 63B くびれ部 70、70A、70B 接合金物 73 係合部 74A 導入溝 81、83、101 接合板 81A、83A ピン挿通孔 82、84 釘 91 連結ボルト 102 柱間隔設定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱を側部に備えるとともに、該柱の上部
    にガイドピンを備えてなる壁パネルを並べて接合する壁
    パネルの接合構造において、 相隣る両壁パネルが備える柱の上部に接合板を添設し、
    該接合板の両側のピン挿通孔を両壁パネルの柱の上部の
    ガイドピンに挿通し、該接合板の両側端部を両壁パネル
    又は柱のそれぞれに釘打ち固定してなることを特徴とす
    る壁パネルの接合構造。
  2. 【請求項2】 前記接合板が相隣る両壁パネルの柱の間
    に差し込まれる柱間隔設定部を備え、この柱間隔設定部
    によりそれら両壁パネルの柱間隔を設定可能としてなる
    請求項1記載の壁パネルの接合構造。
  3. 【請求項3】 第1と第2の下階建物ユニットを並置
    し、これら下階建物ユニットのそれぞれの上に第1と第
    2の上階建物ユニットのそれぞれを搭載し、それら下階
    建物ユニットにそれら上階建物ユニットを接合してなる
    ユニット建物において、 第1と第2の下階建物ユニットのそれぞれの上部にガイ
    ドピンを備え、第1と第2の上階建物ユニットのそれぞ
    れの下部に上記ガイドピンが挿通し得るガイドピン挿通
    孔を備えるとともに、第1と第2の下階建物ユニットの
    それぞれの上部に添設されて上記ガイドピンが挿通し得
    るピン挿通孔を備えた接合板を用い、 第1と第2の下階建物ユニットのそれぞれの側面にくび
    れ部付き突起部を設けるとともに、それら下階建物ユニ
    ットのそれぞれに設けた各突起部のくびれ部に係着し得
    る一対の係合部を備えた接合金物を用い、 第1と第2の上階建物ユニットのそれぞれの側面にくび
    れ部付き突起部を設けるとともに、それら上階建物ユニ
    ットのそれぞれに設けた各突起部のくびれ部に係着し得
    る一対の係合部を備えた接合金物を用い、 第1と第2の下階建物ユニットの間に接合金物を差し込
    み、接合金物の両係合部のそれぞれを第1と第2の下階
    建物ユニットの各突起部のくびれ部に係着するととも
    に、第1と第2の下階建物ユニットの上部に接合板を添
    設し、該接合板のピン挿通孔を両下階建物ユニットの上
    部のガイドピンに挿通し、該接合板の両側端部を両下階
    建物ユニットの上部に釘打ち固定し、 第1と第2の上階建物ユニットを接合板を挟んで第1と
    第2の下階建物ユニットの上に搭載し、両上階建物ユニ
    ットのガイドピン挿通孔を両下階建物ユニットの上部の
    ガイドピンに挿通するとともに、第1と第2の上階建物
    ユニットの間に接合金物を差し込み、接合金物の両係合
    部のそれぞれを第1と第2の上階建物ユニットの各突起
    部のくびれ部に係着した状態で、それらの両接合金物を
    連結ボルトで締結してなることを特徴とするユニット建
    物。
  4. 【請求項4】 前記建物ユニットが壁パネルを有し、こ
    の壁パネルの枠組材の側部に柱を備え、柱の上部にガイ
    ドピンを備えてなり、 前記接合板の両側端部が壁パネルの枠組材に釘打ち固定
    されてなる請求項3記載のユニット建物。
  5. 【請求項5】 前記建物ユニットが壁パネルを有し、こ
    の壁パネルの枠組材の側部に柱を備え、柱の上部にガイ
    ドピンを備えてなり、 前記接合板の両側端部が柱の上端面に釘打ち固定されて
    なる請求項3記載のユニット建物。
  6. 【請求項6】 前記接合板が第1と第2の下階建物ユニ
    ットの柱の間に差し込まれる柱間隔設定部を備え、この
    柱間隔設定部によりそれら両下階建物ユニットの柱間隔
    を設定可能としてなる請求項4又は5に記載のユニット
    建物。
JP28552598A 1998-09-09 1998-10-07 ユニット建物 Expired - Fee Related JP3742512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28552598A JP3742512B2 (ja) 1998-09-09 1998-10-07 ユニット建物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-255460 1998-09-09
JP25546098 1998-09-09
JP28552598A JP3742512B2 (ja) 1998-09-09 1998-10-07 ユニット建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000144914A true JP2000144914A (ja) 2000-05-26
JP3742512B2 JP3742512B2 (ja) 2006-02-08

Family

ID=26542218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28552598A Expired - Fee Related JP3742512B2 (ja) 1998-09-09 1998-10-07 ユニット建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3742512B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3742512B2 (ja) 2006-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4364177B2 (ja) 部材相互の接合金具および上下階縦枠材接合構造並びに接合方法
US6532713B2 (en) Joint structure for joining composite beam and column
JP3655584B2 (ja) 建物ユニットの柱構造
JP3209111U (ja) たて枠材およびスチールハウス
JP5171552B2 (ja) 柱と梁の接合部構造
JP3742512B2 (ja) ユニット建物
JP2000240165A (ja) 建物ユニットの連結構造
JP3385892B2 (ja) エレベーター用カゴ室
KR19990006842A (ko) 스틸하우스의 프레임 및 프레임의 결합구조
JP3787140B2 (ja) 壁体の構造
JP6739175B2 (ja) 建物の構造材と面材の接合構造
JP3735198B2 (ja) 接合構造及びユニット建物
JP5147552B2 (ja) 門形の木質フレームに用いる接合構造
JP2002266438A (ja) ボックス形鋼製建材の接合構造
JP2006348658A (ja) 柱及び梁と梁及び筋交いの接合構造
JP7082099B2 (ja) 建物構造
JP2006104774A (ja) 建築部材の接合構造
JP3054626B2 (ja) 木造建築における構造物組立方法
JP2807206B2 (ja) 外壁パネル
JP2002167891A (ja) コーナ部連結金物および上下階接続構造
JP3074676U (ja) 間仕切り壁
JP2001303682A (ja) 形鋼の接合構造及び天井パネル
JP3742368B2 (ja) 柱梁接合構造
JP2507890Y2 (ja) 組立家屋における横架材の取付構造
JP2004308259A (ja) 押出成形セメント板の取付金具及び取付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees