JP2507890Y2 - 組立家屋における横架材の取付構造 - Google Patents

組立家屋における横架材の取付構造

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JP2507890Y2 JP1989054818U JP5481889U JP2507890Y2 JP 2507890 Y2 JP2507890 Y2 JP 2507890Y2 JP 1989054818 U JP1989054818 U JP 1989054818U JP 5481889 U JP5481889 U JP 5481889U JP 2507890 Y2 JP2507890 Y2 JP 2507890Y2
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善博 河本
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車庫や倉庫などの組立家屋において、そ
の梁や桁などの横架材を柱に固定するための取付構造に
関する。
〔従来の技術〕
柱に対する横架材の取付構造として、柱に先組みした
継手金具に横架材をボルトで締結する継手方式と、横架
材および柱の一部を継手壁にして、両者の交差部分をボ
ルトで締結する直接方式とがある。
このうち、本考案は後者の直接方式に属する。その従
来技術のひとつに、第10図に示す形態が公知である(文
献不詳)。これでは、柱21の上端に接合用の縦溝22を形
成しておき、この縦溝22に横架材23を上方から落とし込
み係合し、柱21と横架材23とは両者を貫通するボルト24
で締結している。
〔考案が解決しようとする課題〕
組立家屋では、柱や横架材等の骨組みを一通り仮組み
したのち、各部材の傾きや歪みを修正してボルトで最終
的に締結する。
そのため、前述のような横架材23の取付構造では、そ
の一方を縦溝22に嵌み込み、他方を別の柱に組み込む際
に、横架材23が縦溝22から抜け落ちやすく、とくに組立
作業を一人で行う場合に作業が行い難いところに問題が
あった。
また、柱21と横架材23はボルト24だけで接続されてお
り、継手方式のように面接合個所がないので、本締め後
にもガタ付きを生じやすい。とくに、横架材23の長手方
向に沿う外力に対してボルト24に剪断荷重が集中的に加
わるなど、堅牢度が十二分に得難い不利があった。
本考案は、かかる従来の問題点を解消するために提案
されたものであり、その目的は横架材の取付構造を改良
することによって、横架材の組立作業性を向上し、同時
に骨組構造の堅牢性を向上するにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1図および第2図は本考案の内容を原理的に説明し
ており、中空の柱1に横架材2を接続固定するについ
て、横架材2が接合される柱1の取付壁10に、縦方向の
有底溝11を形成し、横架材2の縦面壁5の端に、該有底
溝11に嵌まり込む連結片7と、柱1内に抜け止め状に嵌
まり込んで固定される継手部8とをそれぞれ一体に連出
形成したことを要件とするものである。
更に具体的には、継手部8は前記連結片7につながっ
ていて、柱1の内壁面に接当して横架材2が前記有底溝
11から抜け落ちないように柱1内に嵌まり込む。すなわ
ち継手部8は、連結片7に直交状態でつながっている抜
止片12と、該抜止片12につながっていて、柱1の内面に
面接触状態でボルト止めされる接合片13・14とからな
る。
〔作用〕
連結片7を有底溝11内に落とし込み係合すると、連結
片7より先端側の継手部8が柱1内に嵌まり込む。この
仮組み状態で横架材2に長手方向の外力が作用しても継
手部8、具体的にはその抜止片12が柱1の内面に接当し
て外力に対抗するので、横架材2が柱1から抜け落ちる
ことを防止できる。
そして、柱1とこれに嵌合した継手部8とをボルト18
などで本固定する。具体的には継手部8の接合片13・14
を柱1の内面に面接触状態で接合させてボルト18でガタ
付くことなく本締めする。
(第1実施例) 第3図ないし第6図は本考案を倉庫に適用した第1実
施例を示す。
第3図は倉庫の骨組み構造を示しており、土台上に立
設した中空の柱1と、各柱1の上端の左右間に渡した、
横架材のひとつである前後の上枠9・9および中間の桁
2と、各柱1の上端前後間に渡した、他の横架材である
左右の梁3とで骨組みが構成されている。その各柱1は
角形断面の中空金属材からなり、下端がアンカプレート
4に図外のボルトで仮締め固定されている。そして、前
記桁2と柱1の接続部P1・P2のそれぞれに本考案の取付
構造が適用されている。以下、該当の桁2を横架材と読
み替えて説明する。
第4図および第5図において、図の横架材2は前後一
対の断面C字形のチャンネル材2a・2bからなり、各チャ
ンネル材2a・2bの縦面壁5・5を背中合わせ状に接合
し、この接合部どうしをボルト6にて締結することによ
り一体化したものである。
各チャンネル材2a・2bには、その各縦面壁5の両端に
連結片7を介して継手部8がそれぞれ一体に連出形成さ
れている。
横架材2が接合される柱1の取付壁10には、柱1の開
口上端を始端にして縦方向の有底溝11が形成されてお
り、この有底溝11に連結片7を上方から落とし込み係合
すると、継手部8の全体が柱1内に嵌まり込む基本仕様
となっている。
連結片7は、柱1側の取付壁10の厚みよりも大きい余
裕長さで縦面壁5をそのまま延長して形成する。
継手部8は、連結片7に直交状態でつながる抜止片12
と、2個の接合片13・14とを含む平面視でコ字形状に折
り曲げ形成してなる。
左右端の接続部P1においては、第4図に示すごとく抜
止片12とこれに対向する接合片14の左右間隔が、柱1の
内面の左右対向間隔より小さく寸法設定されており、各
接合片13・14の上下2個所にねじ孔15を設けてある。ま
た、両接合片13・14に対応する柱1の壁面には、ねじ孔
15に対応させてボルト孔16を貫通状に設けてある。
ねじ孔15とボルト孔16とを位置決めするために、第5
図に示すごとく連結片7の下端に位置決め溝17を形成し
ておく。つまり、連結片7を有底溝11に落とし込み、有
底溝11の底に位置決め溝17を嵌め込むと、締結用の前記
両孔15・16の中心が一致する。尤も、位置決め用溝17を
省略して、前記接合片14を柱1の対応する内壁面に接当
させた状態で締結用の前記両孔15・16の中心が合致する
ようにしてもよい。
中間の接続部P2においては、第4図に示すごとく柱1
の左右に横架材2が一直線状に接続される。そのため、
該当の柱1は断面が左右横長の角形とし、その左右壁に
有底溝11・11をそれぞれ形成し、各継手部8の前記抜止
片12が接合片として利用できるように、ねじ孔15を抜止
片12にも形成し、これに対応するボルト孔16を左右の取
付壁10・10のそれぞれに設けてある。
次に、柱1に対する横架材2の組立要領を説明する。
なお、前後のチャンネル材2a・2bは、横架材2の組立に
先行して予めボルト6で締結して一体のものとしてお
く。
まず、横架材2の一端側の連結片7を左右端側の柱1
の有底溝11に上方から引っ掛ける。その際、横架材2の
全体は斜めに傾いているので、継手部8は下端の一部の
みが柱1の内部に嵌まり込み、抜止片12の下端面が取付
壁10の内面に接当している。この状態で横架材2の他端
側を持ち上げると、有底溝11と連結片7との嵌合案内作
用で継手部8は柱1内に徐々に滑り込んで行く。
横架材2の他端側を持ち上げ操作するとき、横架材2
には中間の柱1側に向って抜け外れようとする力が作用
するが、連結片7が有底溝11に掛け止めた後は、抜止片
12が柱1の内壁面に接当して横架材2が端の柱1から抜
け落ちることはない。もちろん、作業者によって引張力
が加えられた場合でも、この掛け止め状態を維持する。
中間の柱1の有底溝11に連結片7を落とし込んだの
ち、横架材2の全体の端の柱1側に僅かに移動させる
と、連結片7の下部の位置決め溝17が有底溝11の溝底に
嵌まり込み、端の接続部P1においてねじ孔15とボルト孔
16の孔中心が一致する。この状態で必要に応じて柱1の
外面からボルト18をボルト孔16を介してねじ孔15にねじ
込み、継手部8を柱1に仮固定する。中間の接続部P2に
おいても、同様にして継手部8を柱1に仮固定する。こ
の状態において、あえてボルト18により仮固定をしてい
なくても、柱1と横架材2とが抜け外れることはない。
第3図において右側の横架材2の右端も左右対称となる
よう右側の柱1に同一仕様で接続される。
かくして、全ての横架材(上枠9と桁2)を左右の柱
間に装着し、梁3の前後の柱1間に所定の要領で装着し
て仮締めする。骨組が一通り組上った後、ブレースを取
り付け、ターンバックルを締込んで柱1、桁2および梁
3の組付姿勢を適正化し、全てのボルト18を本締めし骨
組みを完成させる。
この本締め状態において、横架材2と柱1とは接合片
13・14を介して面接触し、しかもこれら面接触部がボル
ト18で締結されている。従って、長手方向に沿う外力が
横架材2に作用する場合でも、横架材2と柱1との間に
ガタ付きを生じることはない。
〔第2実施例〕 第7図は本考案の第2実施例を示しており、この場合
の横架材2は連結片7の下縁7aを縦面壁5から継手部8
側に向かって下り傾斜状に形成し、連結片7の断面積を
稼ぐとともに、該縦面壁5の上端から折り曲げ連出した
上側のL字形補強片19の端19aを下側のL字形補強片19
のそれよりも前記抜止片12側に近接させて、連結片7の
強度を向上させ、かつ該下縁7aで組付時に柱1内に継手
部8を円滑に滑り込ませ得るようにした。
〔第3実施例〕 第8図は本考案の第3実施例を示しており、これでは
連結片7を長く延長形成し、その突端で直角に折り曲げ
形成した抜止片12が、同時にボルト止めされる接合片14
となるようにし、抜止片12だけで継手部8を構成した。
〔第4実施例〕 第9図は本考案の第4実施例を示しており、これでは
連結片7に連続して2個の接合片13・14をL字形状に折
り曲げ連設し、一方の接合片13が抜止片12を兼ねる構造
とした。また、柱1が断面C字形のチャンネル材からな
るものとした。
〔別実施態様例〕
上記以外に、横架材2は第1図に示すごとく単一のチ
ャンネル材で構成してあってもよく、縦面壁5を含む断
面形状は限定されないし、位置決め溝17も省略できる。
本考案が梁を横架材として柱に取り付ける場合にも適
用できることは言うまでもない。
有底溝11は柱1の中途部に形成することもできる。こ
の場合は有底溝11の上方に継手部8を柱1内に挿入する
ための開口を連続して設けておけばよい。柱1も断面円
形ないし半円形など特に限定されない。柱1に継手部8
を本固定するには、スポット溶接その他によってもよ
い。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案では、横架材2の端に連結
片7ついで継手部8を形成し、連結片7を柱1の有底溝
11に落とし込むことにより、継手部8が柱1の内面に嵌
まり込んで受け止め支持されるようにしたので、組付時
に横架材2が長手方向に沿う外力を受けるような場合で
も、継手部8を柱1の内壁面で受け止めて横架材2が柱
1から抜け落ちることを確実に解消できる。従って、柱
1に対して横架材2を容易確実に組み付けることがで
き、組立作業性を向上できる。とくに作業者が一人で骨
組を構築する場合でも、横架材2を的確にしかも迅速に
組み付けることができ、仮組み状態でも横架材2の抜け
落ちがないので安全面でも有利である。
また、横架材2の縦面壁5の端に連結片7と継手部8
とを一体に連出形成してあるので、これら連結片7や継
手部8を別体に形成して後付けする形成とは異なり、部
材点数や組付け工数を必要最小限に抑えることができ、
安価でかつ容易に施工できる。
継手部8に接合片13・14を設け、これを柱1の内壁面
に面接触状態にしてボルト18で締結する形態としたとき
は、ボルト18の締付力に加えて継手部8の柱1との摩擦
抵抗および機械構造的な変形抵抗の合計力によって、大
きな外力に対抗することができ、接続部でのガタ付きを
解消して組立家屋の堅牢度を向上するに有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の内容を原理的に示してお
り、第1図は分解斜視図、第2図は組付状態での斜視図
である。 第3図ないし第6図は本考案の第1実施例を示してお
り、第3図は骨組の斜視図、第4図は第3図におけるA
−A線矢視図、第5図は第4図におけるB−B線断面
図、第6図は接続部の斜視図である。 第7図は本考案の第2実施例を示す横架材の斜視図であ
る。 第8図は本考案の第3実施例を示す接続部の平面図であ
る。 第9図は本考案の第4実施例を示す接続部の平面図であ
る。 第10図は従来例の取付構造を示す斜視図である。 1……柱、2……横架材、5……縦面壁、7……連結
片、8……継手部、10……取付壁、11……有底溝、12…
…抜止片、13……接合片、14……接合片、15……ねじ
孔、16……ボルト孔、18……ボルト。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の柱(1)と、この柱(1)に接続さ
    れる横架材(2)とを有し、 横架材(2)が接合される柱(1)の取付壁(10)に、
    縦方向の有底溝(11)を形成してあり、 横架材(2)の縦面壁(5)の端に、該有底溝(11)に
    嵌まり込む連結片(7)と、該連結片(7)につながっ
    ていて、柱(1)の内壁面に接当して横架材(2)が前
    記有底溝(11)から抜け落ちないように該柱(1)内に
    嵌まり込んで固定される継手部(8)とをそれぞれ一体
    に連出形成してある組立家屋における横架材の取付構
    造。
  2. 【請求項2】継手部(8)が、連結片(7)に直交状態
    でつながっている抜止片(12)と、該抜止片(12)につ
    ながっていて、柱(1)の内面に面接触状態でボルト止
    めされる接合片(13・14)とからなる請求項1記載の組
    立家屋における横架材の取付構造。
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