JP2000091923A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

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JP2000091923A
JP2000091923A JP10261990A JP26199098A JP2000091923A JP 2000091923 A JP2000091923 A JP 2000091923A JP 10261990 A JP10261990 A JP 10261990A JP 26199098 A JP26199098 A JP 26199098A JP 2000091923 A JP2000091923 A JP 2000091923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ成分を除去して高品位なアナログ信号
を得る。 【解決手段】 入力端子1を介して供給されたアナログ
信号をA/D変換器2でデジタルデータに変換して下位
ビット切り捨て回路4に供給する。下位ビット切り捨て
回路4は、ノイズが重畳しているデジタルデータの所定
の下位ビットを切り捨て処理し、これをデータ再生回路
6に供給する。データ再生回路6は、前記切り捨て処理
により残った上位ビットに基づいて、元のビット数のデ
ジタルデータ(或いは元のビット数よりも多いデジタル
データ)を再生することにより、デジタルデータからノ
イズ成分の除去を行う。そして、このノイズ除去された
デジタルデータをD/A変換器7によりアナログ化して
出力する。これにより、元のアナログ信号に重畳してい
たノイズ成分を除去して高品位なアナログ信号を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアナログカ
セットテープレコーダ装置、テレビジョン受像機やアナ
ログビデオテープレコーダ装置の信号処理系等に設けて
好適な情報処理装置及び情報処理方法に関し、特にアナ
ログ音声情報やアナログ映像情報等のアナログ情報を、
ノイズ成分を除去して再生する情報処理装置及び情報処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばアナログカセットテープレ
コーダ装置、テレビジョン受像機、アナログビデオテー
プレコーダ装置等にように、音声情報或いは映像情報を
アナログ的に取り扱う機器が多く知られている。例えば
アナログカセットテープレコーダ装置の場合、カセット
テープに長手記録された音声情報を磁気ヘッドでトレー
スして再生し、これをアンプやローパスフィルタ等を介
してスピーカ部に供給することで音響出力を得るように
なっている。また、テレビジョン受像機の場合は、チュ
ーナ部で選局された映像情報に基づいて例えば電子銃を
駆動してブラウン管をインターレース走査することで映
像を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、音声情報や映
像情報等をアナログ的に取り扱うと、該情報にノイズが
重畳し易くなり、情報の品位を損なう虞がある。このた
め、現在では、ノイズ対策も含め、情報をデジタル的に
取り扱う機器が増えているが、音声情報或いは映像情報
をデジタル的に取り扱った場合でも、スピーカ装置を介
して音響出力を得るには、デジタル的な音声情報をアナ
ログ的な音声情報に変換する必要があり、また、モニタ
装置を介して表示画像を得るには、デジタル的な映像情
報をアナログ的な映像情報に変換する必要がある等のよ
うに、最終的には情報をアナログ的に取り扱う必要があ
り、前記ノイズの問題を生ずる。
【0004】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、ノイズ成分を除去したかたちの高品位なアナ
ログ情報を得ることができるような情報処理装置及び情
報処理方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報処理装
置は、上述の課題を解決するためにアナログ情報をデジ
タル情報に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前
記アナログ/デジタル変換手段からのデジタル情報の所
定の下位ビットを切り捨てて出力する下位ビット切り捨
て手段と、前記下位ビット切り捨て手段からの下位ビッ
トが切り捨てられたデジタル情報に基づいて、該切り捨
てられた下位ビットを含む元のビット数のデジタル情
報、又は元のビット数のデジタル情報よりも多いビット
数のデジタル情報を再生する情報再生手段と、前記情報
再生手段により再生されたデジタル情報をアナログ情報
に変換して出力するデジタル/アナログ変換手段とを有
する。
【0006】また、本発明に係る情報処理方法は、上述
の課題を解決するためにアナログ情報をデジタル情報に
変換するステップと、前記ステップで形成されたデジタ
ル情報の所定の下位ビットを切り捨てるステップと、前
記ステップで下位ビットが切り捨てられたデジタル情報
に基づいて、該切り捨てられた下位ビットを含む元のビ
ット数のデジタル情報、又は元のビット数のデジタル情
報よりも多いビット数のデジタル情報を再生するステッ
プと、前記ステップで再生されたデジタル情報をアナロ
グ情報に変換して出力するステップとを有する。
【0007】このような情報処理装置及び情報処理方法
は、ノイズ成分を多く含む下位ビットを切り捨て、残る
上位ビットに基づいて元のビット数のデジタル情報を再
生し、或いは元のビット数よりも多いビット数のデジタ
ル情報を再生し、これをアナログ化して出力する。これ
により、ノイズ成分を除去したかたちの高品位なアナロ
グ情報を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態] (第1の実施の形態の構成)本発明の第1の実施の形態
の情報処理装置は、図1に示すように例えばアナログテ
ープレコーダ装置からのアナログ音声信号や、テレビジ
ョン受像機で受信されたアナログ映像信号等のアナログ
信号が供給される入力端子1と、このアナログ信号を所
定ビット数のデジタルデータに変換するA/D変換器2
と、このデジタルデータからノイズ成分を除去するノイ
ズ成分除去回路3と、ノイズ成分の除去されたデジタル
データに重畳しているノイズレベルを検出するノイズ検
出部5と、ノイズ検出部5で検出されたノイズレベルに
応じて所定下位ビットを切り捨て処理(或いは丸め込み
処理)する下位ビット切り捨て回路4とを有している。
【0009】また、この第1の実施の形態の情報処理装
置は、所定下位ビットが切り捨て処理されたデジタルデ
ータに基づいて、この切り捨て処理した下位ビットを含
む全体のビット数のデジタルデータを形成することで、
ノイズ成分を除去したかたちのデジタルデータを再生す
るデータ再生回路6と、データ再生回路6で再生された
デジタルデータをアナログ信号に変換し、これを出力端
子8を介して出力する出力端子8とを有している。
【0010】(第1の実施の形態の動作)このような情
報処理装置は、入力端子1を介してアナログ信号が供給
されると、これをA/D変換器2がNビット(Nは、例
えば16ビット等の所定の自然数)のデジタルデータに
変換し、これをノイズ成分除去回路3に供給する。
【0011】(ノイズ成分除去回路3の動作)ノイズ成
分除去回路3は、図2に示すようにハイパスフィルタ
(HPF)11と、演算部12とで構成されている。H
PF11は、A/D変換器2から供給されるデジタルデ
ータの直流成分(オフセット成分)を除去し、これを演
算部12に供給する。演算部12は、HPF11から供
給されるデジタルデータSが、(1)S>Xのときに
「S−X」の出力S’を出力し、(2)−Y≦S≦Xの
ときに「0」の出力S’を出力し、(3)S<−Yのと
きに「S+Y」の出力S’を出力するようになってい
る。これにより、A/D変換器2で生じたオフセット分
をHPF11で除去することができるため、HPF11
から出力されるデジタルデータSは、零レベルを中心と
して+側及び−側に振れるデータとなる。
【0012】演算部12は、図3に示すようにS≧0の
入力信号をXだけ零レベル側にシフトし、S<0の入力
信号をYだけ零レベル側にシフトすると共に、−Y≦S
≦Xの入力信号を零レベルの出力信号S’として出力す
る。
【0013】具体的には、演算部12は、図4に示すよ
うに加算器15、16と、セレクタ(SEL)17と判
定部18とから構成されている。加算器15、16は、
HPF11から供給されるデジタルデータと−X,Yと
を加算し、その加算出力をSEL17に供給すると共
に、加算出力のサインビットsignA,signBを
判定部18に供給する。SEL17には、オール「0」
のデータも供給されている。判定部18は、sign
A,signBの値に応じた選択信号をSEL17に供
給する。SEL17は、選択信号に従って、3つの入力
のうちの1つを選択して出力信号S’として出力する。
なお、X及びYの値は、無音時のノイズの測定、実聴等
により聴感上影響の少ない値に設定されている。このX
及びYの値は固定値でも良いし、リスナが任意に設定可
能としても良い。
【0014】これにより、S>XのときsignA=
0、S≦XのときsignA=1、S≧−Yのときsi
gnB=0、S<−YのときsignB=1となるた
め、signA=0,signB=0であるときには、
加算器15の出力が選択され、signA=1,sig
nB=0であるときには、オール「0」が選択され、s
ignA=1,signB=1であるときには、加算器
16の出力が選択されることとなり、前述したレベル変
換後の出力信号S’を得ることができる。
【0015】この出力信号S’は、当該ノイズ成分除去
回路3に、図5(a)に点線で示すような大きな振幅の
波形のデジタルデータが供給された場合は、前記HPF
11及び演算部12の処理により、同図(a)に実線で
示すように前記デジタルデータの振幅を零レベル側にシ
フトしたかたちの信号波形となる。この場合、出力信号
S’の波形は、原波形(図5(a)に点線で示す波形)
に対して多少歪んだ波形となるが、急激なレベル変化を
伴わないので、聴感上殆ど問題とはならない。また、当
該ノイズ成分除去回路3の後段にフィルタを設けること
により、出力信号S’の波形を原波形に近づけることが
できる。
【0016】また、出力信号S’は、当該ノイズ成分除
去回路3に、図5(b)に点線で示すような小さい振幅
の波形のデジタルデータが供給された場合には、同図
(b)に実線で示すような零レベルとなる。このため、
無音時や入力されるデジタルデータのレベルが小さいと
きでも効果的にノイズを除去することができる。
【0017】このように、当該ノイズ成分除去回路3
は、入力されたデジタルデータの直流成分を除去した
後、その出力を所定値だけ零レベル側にシフトすると共
に、前記所定値よりも小さい出力については、そのレベ
ルを零レベルとして出力するので、無音時や小レベルの
デジタルデータが入力された場合でも効果的にノイズを
除去することができ、出力するデジタルデータのS/N
比を良好なものとすることができる。
【0018】(下位ビット切り捨て回路4の動作)次
に、ノイズ成分除去回路3でノイズ成分が除去されたデ
ジタルデータは、下位ビット切り捨て回路4及びノイズ
検出回路5に供給される。ノイズ検出回路5は、ノイズ
成分除去回路3から供給されたデジタルデータに重畳し
ているノイズ成分のレベル(ノイズ成分除去回路3で除
去しきれなかったノイズ成分のレベル)を検出し、この
ノイズ検出出力を下位ビット切り捨て回路4に供給す
る。
【0019】下位ビット切り捨て回路4は、ノイズ検出
回路5からのノイズ検出出力に応じて、デジタルデータ
の下位ビットを切り捨て処理し、これをデータ再生回路
6に供給する。具体的には、下位ビット切り捨て回路4
に供給されるデジタルデータが例えば16ビットであっ
たとすると、下位ビット切り捨て回路4は、前記ノイズ
検出出力に応じて、該デジタルデータの下位2ビットを
切り捨てて14ビットのデジタルデータをデータ再生回
路6に供給し、或いは該デジタルデータの下位4ビット
を切り捨てて12ビットのデジタルデータをデータ再生
回路6に供給する。この切り捨てる下位ビットのビット
数は、ノイズ検出回路5からのノイズ検出出力に応じて
適宣可変する。
【0020】(データ再生回路6の動作)次に、データ
再生回路6は、図6(a)或いは図6(b)に示す構成
を有しており、前記下位ビット切り捨て回路4により所
定下位ビットが切り捨て処理された標本化周期TsのN
ビットのデジタルデータは、入力端子21を介して繰り
返しデータ発生部22に供給される。このデータ再生回
路6は、例えばNビットのデジタルデータをMビットの
デジタルデータにアップサンプリングするようになって
おり(N<M)、この意味で図1には点線のブロックで
サンプリングレート可変部9を示している。なお、デー
タ再生回路6は、アップサンプリングすることなく、N
ビットのデジタルデータをNビットのデジタルデータと
して出力するものを設けてもよい。
【0021】(繰り返しデータ発生部22の動作)繰り
返しデータ発生部22は、図8(a)に示すような標本
化周期Tsのデジタルデータに基づいて、標本化周期T
s/Kのデジタルデータを形成する(Kは2以上の自然
数:K=2の場合、標本化周期Ts/2となる。)。な
お、以下、理解を容易化するために前記Kが2であるも
のとして説明を進める。
【0022】具体的には、繰り返しデータ発生部22
は、図7に示す構成を有しており、標本化周期TsのN
ビットのデジタルデータは、入力端子22aを介して直
列並列変換器27に供給される。図8(b)は、標本化
周期Ts毎にシリアルデータとして供給されるNビット
のデジタルデータD1,D2…を示している。直列並列
変換器7には、入力端子27aを介して図8(c)に示
すようなビットクロックBCLK1が供給されている。
直列並列変換器7は、このビットクロックBCLK1に
基づいて、シリアルデータであるデジタルデータD1,
D2…を取り込むと共に、これらを図8(d)に示すよ
うなパラレルデータD1,D2…に変換してラッチメモ
リ28に供給する。
【0023】ラッチメモリ28には、図8(e)に示す
ような前記標本化周期Tsと同じ周期のラツチクロック
LTCLKが供給されており、このラツチクロックLT
CLKのタイミングで前記パラレルデータD1,D2…
を図8(f)に示すようにラッチして並列直列変換器2
9にそれぞれ供給する。並列直列変換器29には、図8
(g)に示すような前記標本化周期Tsの1/2の周期
を有するTs/2の周期のロードクロックLDCLKが
入力端子29bを介して供給されており、このロードク
ロックLDCLKに基づいてデータのロード動作を行う
ことにより、Ts/2周期でパラレルデータD1,D2
…をロードする。
【0024】これにより、並列直列変換器29には、図
8(h)に示すようにD1,D1、D2,D2…のよう
に2回ずつ繰り返されるパラレルデータD1,D1、D
2,D2…がそれぞれロードされることとなる。そし
て、並列直列変換器29は、このTs/2周期でロード
した各パラレルデータD1,D1、D2,D2…を、入
力端子29aを介して供給されるTs/2の周期のビッ
トクロックBCLK2に基づいてシリアルデータとして
読み出し、このシリアルデータD1,D1、D2,D2
…を出力端子22bを介して出力する。これにより、図
8(i)に示すようにTs/2の周期の繰り返しデータ
(前記シリアルデータD1,D1、D2,D2…)を発
生させることができる。この繰り返しデータは、図6に
示す分解能向上用信号処理部23に供給される。
【0025】(繰り返しデータ発生部22の効果)この
ような繰返しデータ発生部22を用いない場合のデジタ
ルデータ(標本化周期Tsのデジタルデータ)のデジタ
ル値の変化態様を図9(a)に、繰返しデータ発生部2
2を用いた場合のデジタルデータ(標本化周期Ts/2
のデジタルデータ)のデジタル値の変化態様を図9
(b)にそれぞれ示す。この図9(a)、(b)を見比
べて分かるように、図9(a)に示す時間軸上に順次に
並ぶデジタル値の変化態様はa→b→d→f→h→i→
k→m→nであり、図9(b)に示す時間軸上に順次に
並ぶデジタル値の変化態様と同じなのであるが、繰返し
データ発生部22を用いてデジタルデータの標本化周期
をTs/2とすることで、図9(b)のa〜nの各デジ
タル値の間に、イ,ロ,ハ,ニ,ホ,への各デジタル値
を挿入することができ、標本化周期をTsとした場合と
比べ2倍のデータ数とすることができる。従って、以下
に説明する分解能向上用信号処理部23で行われる補間
処理動作を良好なものとすることができる。
【0026】(分解能向上用信号処理部23の動作)分
解能向上用信号処理部23は、図10に示す構成を有し
ており、繰り返しデータ発生部22によりTs/2の標
本化周期とされた繰り返しデータ(デジタルデータ)
は、入力端子23aを介して遅延部30に供給されると
共に、変化パターン判定部32に供給される。
【0027】(変化パターン判定部32の動作)変化パ
ターン判定部32には、入力端子38を介して標本化周
期Ts/2を有するパルスPfsが供給されており、こ
のパルスPfsに基づいて、供給されたデジタルデータ
を記憶すると共に、記憶したデジタルデータのデータ変
化パターンの判定を行い、この判定出力を(M−N)ビ
ット信号発生部33に供給する。
【0028】具体的には、図12(a)は、前記標本化
周期Ts/2の各時刻t1,t2,t3…におけるNビ
ットのデジタルデータの波形を示す図である。この図1
2(a)から分かるようにこのNビットのデジタルデー
タのデジタル値は、時刻t1〜時刻t2までの間は同一
のデジタル値を保持しているが、時刻t3でデジタル値
が大きな値に変化している。また、時刻t25〜時刻t
31の直前までの間は同一のデジタル値を保持している
が、時刻t31でデジタル値が小さな値に変化してい
る。このような変化点は、図12(a)中では変化点イ
〜変化点ヲが存在する。各変化点イ〜ヲのうち、例えば
変化点イと変化点ロとの間、変化点ロと変化点ハとの間
等のように、相隣り合う2つの変化点間においてはデジ
タル値の変化はない。
【0029】各変化点イ〜ヲのうち、時刻t3の変化点
イと、時刻t7の変化点ロと、時刻t13の変化点ハ
と、時刻t25の変化点ニと、時刻t51の変化点リ
と、時刻t55の変化点ヌと、時刻t59の変化点ル等
の各変化点では、それぞれデジタル値が増加するような
変化パターンとなっている。図12(b)では、このデ
ジタル値が増加するような変化パターンを、Dの文字
(Down)を付した上向きの矢印で示している。ま
た、各変化点イ〜ヲのうち、時刻t31の変化点ホと、
時刻t37の変化点へと、時刻t41の変化点トと、時
刻t47の変化点チと、時刻t63の変化点ヲ等の各変
化点では、それぞれデジタル値が減少するような変化パ
ターンとなっている。図12(b)では、このデジタル
値が減少するような変化パターンを、Uの文字(Up)
を付した下向きの矢印で示している。
【0030】図12(c)は、各変化点が増加の変化パ
ターンを示す各変化点イ〜ニ、リ〜ル等について、各変
化点におけるデジタル値の増加量に拘らず1ステップ
(1/2Nの分解能=Nビットの1LSBの分解能)だ
けデータレベルを増加し、また、各変化点が減少の変化
パターンを示す各変化点ホ〜チ、ヲ等について、各変化
点におけるデジタル値の減少量に拘らずに1ステップ
(1/2Nの分解能=Nビットの1LSBの分解能)だ
けデータレベルを減少させることで形成した波形図であ
る。
【0031】ここで、図13に示すデジタル波形の各点
a〜nを順に結んで示す実線Sは、アナログ信号を標本
化周期Ts毎に、2のN乗分の1の分解能、すなわち、
Nビットの1LSBの分解能で標本化されて形成された
デジタルデータの変化の状態を示すものである。この図
13の実線Sで示されたデジタル波形に対応する原アナ
ログ信号は、同図中斜線で示す領域内に存在する。この
ため、原アナログ信号と、Nビットのデジタルデータに
基づいて再生されたアナログ信号との間には、1/2N
の分解能の1LSBについて±0.5LSB以内の誤差
が生ずることとなる。このため、分解能向上用信号処理
部23は、Nビットのデジタルデータに基づいて、以下
のデータ処理を実行することで、前記誤差を極力少なく
したかたちのMビットのデジタルデータを形成する(M
>N)。
【0032】すなわち、例えば図12(a)に示すよう
にNビットのデジタルデータに変化点イ〜ヲが順次発生
していたとすると、連続する4個のデジタル値の変化点
をそれぞれ1組の変化点群として見た場合、最初の変化
点群の4個の変化点イ〜ニのデジタル値の変化パターン
は、図12(c)に示すように「1」「1」「1」
「1」となる。同様に、次の変化点群の4個の変化点ロ
〜ホのデジタル値の変化パターンは、図12(c)に示
すように「1」「1」「1」「0」となり、次々の変化
点群の4個の変化点ハ〜ヘのデジタル値の変化パターン
は、図12(c)に示すように「1」「1」「0」
「0」となる。そして、このような考え方に基づく各変
化点群の各変化点のデジタル値の変化パターンは、00
00,0001,0010,0011,0100,01
01,0110,0111,100O,1001,10
10,1011,1100,1101,1110,11
11の計16種類の変化パターンが存在する。
【0033】変化パターン判定部32は、図14に示す
ように信号波形変化情報発生部32Aと、信号波形変化
態様情報発生部32Bと、アドレス発生部32Cと、変
化パターンの判定回路32Dとによって構成されてい
る。
【0034】信号波形変化情報発生部32Aの入力端子
32aには、情報信号処理の対象にされているNビット
のデジタルデータが供給され、また、入力端子38には
クロック信号パルスPfsが供給される。このクロック
信号パルスPfsとしては、Nビットのデジタルデータ
を形成する際に用いられた標本化周波数の2倍の標本化
周波数fsと同一の繰返し周波数を有するパルスが用い
られる。信号波形変化情報発生部32Aに供給されたN
ビットのデジタルデータは、Dフリップフロツプ40、
マグニチュードコンパレータ41及び比較器42にそれ
ぞれ供給される。
【0035】Dフリップフロツプ40には、入力端子3
8を介してクロック信号Pfsが供給されており、この
クロック信号Pfsの例えば立ち上がりでNビットのデ
ジタルデータをラッチし、これをマグニチュードコンパ
レータ41及び比較器42に供給する。また、このクロ
ック信号Pfsは、アドレスカウンタ45にも供給され
ており、アドレスカウンタ45は、供給されるクロック
信号Pfsのクロック数をカウントし、このカウント値
をアドレスデータとしてアドレス発生部32Cの第1段
目のDフリップフロツプ47aのデータ入力端子(D)
に供給する。
【0036】マグニチュードコンパレータ41は、入力
端子32aを介して直接的に供給されるNビットのデジ
タルデータ(デジタルデータA)と、Dフリップフロツ
プ40によりラッチされたNビットのデジタルデータ
(デジタルデータB)との大きさを比較する。マグニチ
ュードコンパレータ41は、A>B出力端子41a、A
=B出力端子41b及びA<B出力端子41cの3つの
出力端子を有しており、デジタルデータAの方がデジタ
ルデータBよりも大きい場合(A>B)には、A>B出
力端子41aだけをハイレベル(H)の状態とし、他の
出力端子41b、41cをローレベル(L)の状態とす
る。また、各デジタルデータA、Bの双方が等しい場合
には、A=B出力端子41bだけをハイレベルとし、他
の出力端子41a、41cの双方をローレベルとする。
また、デジタルデータBの方がデジタルデータAよりも
大きい場合には、A<B出力端子41cだけをハイレベ
ルとし、他の出力端子41a、41bの双方をローレベ
ルとする。
【0037】比較器20は、デジタルデータAとデジタ
ルデータBとを比較し、デジタルデータAの方がデジタ
ルデータBよりも大きい場合、すなわち、図12
(a),(b)の各変化点イ〜ニ、リ〜ル等のように、
各変化点のデジタル値の変化態様が増加状態にある場
合、この増加量の多少に拘らずに論理値「1」の比較出
力を発生する。また、デジタルデータBの方がデジタル
データAよりも大きい場合、すなわち、図12(a),
(b)の各変化点ホ〜チ、ヲ等のように、各変化点のデ
ジタル値の変化態様が減少状態にある場合、この減少量
の多少に拘らずに論理値「0」の比較出力を発生する。
この論理値「1」或いは論理値「0」の比較出力は、信
号波形変化態様情報発生部32Bの1段目のDフリップ
フロツプ42aのデータ入力端子(D)に供給される。
【0038】マグニチュードコンパレータ41からの3
つの出力が供給されるOR回路43は、A>B出力端子
41aからの出力、或いはA<B出力端子からの出力が
ハイレベルとなった際にハイレベルの出力をAND回路
44に供給し、この他の場合はローレベルの出力をAN
D回路44に供給する。
【0039】AND回路44には、前記クロック信号パ
ルスPfsを反転させることで180度の位相差を有す
るゲートパルスが入力端子48を介して供給されてい
る。AND回路44は、Nビットのデジタルデータの値
が変化する毎に、ゲートパルスのタイミングでクロック
信号(CLK)を形成し、これを信号波形変化態様情報
発生部32Bの各Dフリップフロツプ42a〜42dの
クロック入力端子(CK)及びアドレス発生部32Cの
各Dフリップフロツプ47a〜47dのクロック入力端
子(CK)にそれぞれ供給する。
【0040】アドレス発生部32Cは、各Dフリップフ
ロツプ47a〜47dにより、AND回路44から供給
されるクロック信号CLKに基づいて、アドレスカウン
タ45からのアドレスデータを読み込み、これを変化パ
ターン判定回路32Dに供給する。これにより、変化パ
ターン判定回路32Dには、Nビットのデジタルデータ
の傾きが変化した時点である、図12(a)に示す各変
化点イ〜ヲ毎のアドレスデータが供給されることとな
る。
【0041】また、信号波形変化態様情報発生部32B
は、各Dフリップフロツプ46a〜46dにより、前記
クロック信号CLKに基づいて、比較器42からの論理
値「1」,「0」を読み込み、これを変化パターン判定
回路32Dに供給する。これにより、変化パターン判定
回路32Dには、各変化点イ〜ヲ毎の論理値「1」,
「0」が供給されることとなる。
【0042】変化パターン判定回路32Dには、図15
〜図22に示す16種類の変化パターン(2進数表示、
或いは16進表示)が記憶されており、信号波形変化態
様情報発生部32Bから供給される4つの論理値からな
るデータパターンと、16種類の各変化パターンとを比
較し、一致する変化パターンの判定を行う。そして、例
えば一致出力が得られた一致回路に設定してある数値等
の変化パターンの種類を示す情報信号と、これに対応す
るアドレス発生部32Cからの各変化点のアドレスデー
タとを、変化パターンの判定出力として出力端子32b
を介して(M−N)ビット信号発生部33に供給する。
【0043】((M−N)ビット信号発生部33の動
作)(M−N)ビット信号発生部33は、主に、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ
(ROM)とマイクロプロセッサとを含む制御回路と演
算回路で構成されている。このROMには、各変化パタ
ーンに対応する各直線補間の形態が予め記憶されてい
る。(M−N)ビット信号発生部33は、変化パターン
判定部32で前記16種類の変化パターンの中から判定
された変化パターンの種類を示す情報信号が供給される
と、この変化パターンの種類に対応する直線補間の形態
のデータを前記ROMテーブルから読み出し、この読み
出したデータに基づいて、対応する変化点群の1番目の
デジタル値の変化点と2番目のデジタル値の変化点との
間に既に施されている直線補間の態様と関連して、各変
化点群の2番目のデジタル値の変化点と3番目のデジタ
ル値の変化点との間を、図15〜図22に示すように1
/2Mの分解能(M>N)で直線補間するために所定の
演算を行ない、このMビットの直線補間データを前記R
AMに順次格納する。
【0044】具体的には、図15〜図22は、各変化点
群のデジタル値の変化態様に対応する前記2番目のデジ
タル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との間に
ついて施す直線補間の態様を示す図である。各図中の変
化点の欄における#1,#2,#3,#4の表示は、そ
れぞれ時間軸上で連続する4個の変化点における1番目
の変化点(#1)、2番目の変化点(#2)、3番目の
変化点(#3)、4番目の変化点(#4)を表わしてお
り、また、変化態様の欄における数字の配列は、その変
化点群の4個の変化点のデジタル値の変化態様を論理値
「1」「0」で示したものである(「1」は増加,
「0」は減少)。
【0045】また、#1#2間における補間形態の欄、
及び#2#3間における補間形態の欄における凸,凹の
表示は、それぞれの該当期間中における補間の形態が
凸,凹であることを示し、また、#1#2間における補
間形態の欄、及び#2#3間における補間形態の欄にお
ける数字(例えば1〜2、或いは2.5〜3等の数字)
は、直線補間が行なわれる区間を示しており、さらに、
#2#3間における補間形態の欄に「−」の表示が行わ
れている場合は、#2#3間に対して何も補間が行なわ
れないことを示している。さらに、#2#3間を含む期
間について補間が行なわれる場合については、補間の状
態を点線によって図示してあり、さらに#1#2間を含
む期間について補間が行なわれる場合については、補間
の状態を実線によって示してある。
【0046】なお、この図15〜図22には、4個の変
化点#1,#2,#3,#4からなる変化パターンとし
て、1111,1110,1101,1100,101
1,1010,1000,1001の計8種類の変化パ
ターンしか示されてないが、前述の全16種類の変化パ
ターンは、この8種類の変化パターンと、この8種類の
変化パターンを形成する論理値の数字配列の「1」と
「0」の数字を逆にした数字配列からなる8種類の変化
パターンとを合わせたものであるから、実際には図15
〜図22に示されている8種類の変化パターンのデータ
だけを備えておくだけで、前記全16種類の変化パター
ンに対応して直線補間処理することが可能となる。
【0047】このような各変化パターンに基づいて行わ
れる、各変化点群の2番目のデジタル値の変化点と3番
目のデジタル値の変化点との間に施すべき直線補間のパ
ターンの決定は、以下のようにして行われる。すなわ
ち、図23(a)〜(d)は、4つの代表的な変化パタ
ーンを示している。図23(a)は、4つの変化点のデ
ジタル値が単調に増加しているような変化パターンであ
り、また、同図(b)は、4つの変化点のデジタル値が
単調に増加した後に減少に転じている変化パターンであ
り、同図(c)は、4つの変化点のデジタル値が増加し
た後に減少に転じて山状を示す変化パターンであり、さ
らに同図(d)は、4つの変化点のデジタル値が増加し
た後に一定値を保持した後に減少に転じて山状を示す変
化パターンである。
【0048】まず、図23(a)における2番目の変化
点#2と3番目の変化点#3との間で傾斜直線e→fに
よって行なわれる直線補間は、2番目の変化点#2にお
けるab間の中点eと、3番目の変化点#3におけるc
d間の中点fとを結ぷ直線によって行なわれ、2番目の
変化点#2におけるab間の中点eと、3番目の変化点
#3におけるcd間の中点fとの高さの差は1/2N
分解能の1LSBとなっている。2番目の変化点#2と
3番目の変化点#3との間で行なわれる直線補間のため
に用いられる補間直線e→fの勾配は、2番目の変化点
#2と3番目の変化点#3との距離bcと、2番目の変
化点#2におけるab間の中点eと、3番目の変化点#
3におけるcd間の中点fとの高さの差として示される
1/2Nの分解能の1LSBとを用いて、以下の演算式
による演算を行うことにより求められる。
【0049】[(1/2Nの分解能の1LSB)÷(2
番目の変化点#2と3番目の変化点#3との距離b
c)] なお、2番目の変化点#2と3番目の変化点#3との距
離bcは、2番目の変化点#2のアドレス値と、3番目
の変化点#3のアドレス値との差によつて求められるた
めこの演算式による演算は容易に行うことができる。
【0050】次に、図23(b)における2番目の変化
点#2と3番目の変化点#3との間で傾斜直線e→gに
よって行なわれる直線補間は、2番目の変化点#2にお
けるab間の中点eと、3番目の変化点#3におけるc
d間の中点fとを結ぷ直線の一部によって行なわれる。
前述のように2番目の変化点#2におけるab間の中点
eと、3番目の変化点#3におけるcd間の中点fとの
高さの差は、1/2Nの分解能の1LSBであるため、
2番目の変化点#2と3番目の変化点#3との間の一部
で行なわれる直線補間のために用いられる補間直線e→
gの勾配は、2番目の変化点#2と3番目の変化点#3
との距離bcと、2番目の変化点#2におけるab間の
中点eと、3番目の変化点#3におけるcd間の中点f
との高さの差として示される1/2Nの分解能の1LS
Bとを用いて、以下の演算式による演算を行うことによ
り求められる。
【0051】[(1/2Nの分解能の1LSB)÷(2
番目の変化点#2と3番目の変化点#3との距離b
c)] 次に、図23(c)に示す変化パターンの場合、矩形a
→b→c→hと、この矩形の辺a→bの中点kを通る斜
辺i→m及び矩形の辺c→hの中点lを通る斜辺m→J
を有する三角形i→m→Jの面積はそれぞれ等しいた
め、この矩形の辺a→bの長さ(または辺c→hの長
さ)をHcとすると、Hcは以下の演算式による演算を
行うことにより求められる。
【0052】Hc=2×(矩形の辺a−h)÷{(i→
a)+(a→h)+(h→j)} なお、この演算式中のi→aは、変化点#1と変化点#
2との間隔n→aの1/2であり、また、この演算式中
のh→jは、変化点#3と変化点#4との間隔h→oの
1/2である。このため、前記変化パターン判定部32
から変化パターンを示す情報と共に、当該(M−N)ビ
ット信号発生部33に供給される各変化点の#1〜#4
のアドレスデータに基づいて、i→aの値は、1番目の
変化点#1のアドレス値と2番目の変化点#2とのアド
レス値との差の1/2として、また、h→Jの値は、3
番目の変化点#3のアドレス値と4番目の変化点#4と
のアドレス値との差の1/2として容易に算出すること
ができる。
【0053】ここで、前記Hcの値は、Hcが1に等し
い場合と、Hcが1よりも小さい場合と、Hcが1より
も大きい場合との3つの場合が考えられる。
【0054】まず、Hcが1に等しい場合、及びHcが
1よりも小さい場合には、図23(c)に示す直線i→
mの勾配と、直線m→jの勾配は、それぞれ以下の演算
式によって求められる。
【0055】直線i→mの勾配=Hc÷(a→r間の標
本化周期Tsの数) 直線m→jの勾配=Hc÷(r→h間の標本化周期Ts
の数) なお、点rはa→hの中点であり、三角形i→m→Jの
頂点mによって定められる。
【0056】また、この各式における(a→r間の標本
化周期Tsの数)や(r→h間の標本化周期Tsの数)
は次式により求められる。
【0057】(a→r間の標本化周期Tsの数)=(a
→h間の標本化周期Tsの数)×(n→a間の標本化周
期Tsの数)÷{(n→a間の標本化周期Tsの数)+
(h→o間の標本化周期Tsの数)} (r→h間の標本化周期Tsの数)=(a→h間の標本
化周期Tsの数)−(a→r間の標本化周期Tsの数) (i→r間の標本化周期Tsの数)=(n→a間の標本
化周期Tsの数÷2)+(a→r間の標本化周期Tsの
数) (r→J間の標本化周期Tsの数)=(h→o間の標本
化周期Tsの数÷2)+(r→h間の標本化周期Tsの
数) 次に、Hcが1よりも大きい場合には、図23(d)の
直線(i→p)の勾配と、直線(q→j)の勾配は、そ
れぞれ以下の演算式によって求められる。この場合、p
→q間の勾配は0となる。
【0058】直線(i→p)の勾配=1÷(i→u間の
標本化周期Tsの数) 直線(q→j)の勾配=1÷(v→j間の標本化周期T
sの数) なお、この演算式の点uと点vは、それぞれi→a=a
→u、v→h=h→jとなるように、点p,qによって
定められている。
【0059】また、この演算式における(i→u間の標
本化周期Tsの数)や(v→j間の標本化周期Tsの
数)は次式により求められる。
【0060】(i→u間の標本化周期Tsの数)=2×
(n→a間の標本化周期Tsの数/2)=(n→a間の
標本化周期Tsの数) (v→j間の標本化周期Tsの数)=2×(h→o間の
標本化周期Tsの数÷2)=(h→o間の標本化周期T
sの数) (u→v間の標本化周期Tsの数)=(a→h間の標本
化周期Ts)−{(n−a間の標本化周期Tsの数/
2)+(h→oの標本化周期Tsの数÷2)} 各変化点群の変化パターンは前述のように16種類存在
するのであるが、直線補間のパターンは、図15〜図2
2に示したように、各変化パターン毎にそれぞれ4種類
ずつ存在する。従って、この実施の形態の場合、直線補
間のパターンとしては、全部で64種類の直線補間のパ
ターンが存在することとなる(16種類×4種類=64
種類)。
【0061】前記RAMには、このように直線補間処理
された直線補間データと共に、図24に示す直線ar上
の点a、点c、点e、点g、点i、点k、点m、点p、
点r等の各点に対応するデジタル値、時間軸上における
標本化位置を示すの標本化位置データ、直線arの勾配
を示す勾配データ等が記憶される。(M−N)ビット信
号発生部33は、このRAMに格納されたMビットの直
線補間データを順次読出し、この直線補間データの最上
位ビット(MSB)からM−Nビットのデジタルデータ
を形成する。
【0062】具体的には、このRAMから順次読出され
る直線補間データが、それぞれD1,D2,D3,D
4,D5,D6,D7…であったとすると、(M−N)
ビット信号発生部33は、例えば直線補間データD2は
(D1+D2+D3)/3とし、直線補間データD3は
(D2+D3+D4)/3とし、直線補間データD4は
(D3+D4+D5)/3とし、直線補間データD5は
(D4+D5+D6)/3とする等のように、各直線補
間データD1,D2,D3・・・に対して、例えば3つ
の標本化周期の期間にわたる平均値を算出することで、
該各直線補間データD1,D2,D3・・・をまるめ処
理し、(M−N)ビット分のデジタルデータを形成す
る。なお、平均値を算出する標本化周期の期間は、この
ような3つの標本化周期の期間以外に、2つの標本化周
期の期間、4つの標本化周期の期間等のように任意の複
数の標本化周期の期間を用いればよい。
【0063】図24は、4つの標本化周期の期間の直線
補間データに対して平均化及び丸め処理を施した補間状
態の例を示す。この図24から分かるように、前記平均
化及び丸め処理を実行することにより、図24中実線L
cで示す直線補間状態を、同図中点線Scで示す曲線補
間状態とすることができる。
【0064】なお、前記まるめ処理を施す場合に、例え
ば補間直線の勾配が小さいときには平均化に用いる標本
化周期の個数を大きくし、補間直線の勾配が小さいとき
には平均化に用いる標本化周期の個数を小さくし、補間
直線の勾配の向きを変更(凸,凹の部分)するときには
平均化に用いる標本化周期の個数を大きくする等のよう
に、平均化に用いる標本化周期の個数を変化させること
で良好な補間状態の変更処理を行うことができる。
【0065】ただ、補間直線の勾配の大きさに応じて平
均化に用いる標本化周期の個数を変化させた場合、補間
直線の勾配の向きが変更している部分(凸,凹の部分)
において、補間曲線で包囲される部分の面積が、Nの2
乗分の1の分解能1LS3の直線で包囲された凸,凹の
部分の矩形の面積よりも小さくなる不都合を生ずる場合
がある。この場合、図23(c)、(d)を用いて説明
したHcの値を、予め大きくした状態で直線補間を行
い、補間直線に対してまるめ処理を施した状態で、補間
曲線で包囲される部分の面積と、Nの2乗分の1の分解
能1LSBの直線で包囲された凸,凹の部分の矩形の面
積とが等しい状態となるようにすることで、前記不都合
を防止することができる。
【0066】このようにして形成された(M−N)ビッ
ト分のデジタルデータは、加算器35、及び切換スイッ
チ37の被選択端子37aにそれぞれ供給される。ま
た、(M−N)ビット分のデジタルデータを形成する際
に用いられた直線補間された状態のMビットのデジタル
データ及び以下に説明する所定の情報は、オフセット発
生部34に供給される。
【0067】(オフセット値発生部34の動作)1/2
Mの分解能の直線補間のデータが記憶される、前記(M
−N)ビット信号発生部33のRAMには、図25
(a)〜(c)における直線ar上の点a、点c、点
e、点g、点i、点k、点m、点p、点r等の各点と対
応するデジタル値、時間軸上における順次の標本化位置
のデータ、直線arの勾配のデータ等が記憶される。図
10に示すオフセット値発生部34は、(M−N)ビッ
ト信号発生部33のRAMから供給されたメモリに格納
されているデジタルデータ(例えば前記直線ar上の点
a、点c、点e、点g、点i、点k、点m、点p、点r
等の各点と対応するデジタル値)、時間軸上における順
次の標本化位置のデータ、直線arの勾配のデータ等を
用いて、例えば図25(a)〜(c)に示すような階段
波形を、標本化周期の1/2だけ時間軸上でずらした状
態の、例えば図26(a)〜(c)に示すような階段波
形とするオフセット値を発生する。
【0068】図26(a)〜(c)に示す直線arは、
図25(a)〜(c)に示す直線arと対応しており、
また、図26(a)〜(c)に示す直線arと、各標本
化位置に示す垂直線との交点は、図25(a)〜(c)
に示す点a、点c、点e、点g、点i、点k、点m、点
pと対応している。なお、図26(a)〜(c)におい
ては、図面の記載内容を簡単化するために、図25
(a)〜(c)と対比するためのダッシュ(’)を付し
ていないアルファベットの符号は、図26(a)中に
a,b,c(ダッシュを付していない符号)だけを示す
に止めてある。そして、図26(a)〜(c)に示され
ているa’,c’,e’,g’,i’,k’,m’,
p’等の各点の位置で示されるデジタル値は、図25
(a)〜(c)に示されているa,c,e,g,i,
k,m,pの各点の位置で示されるデジタル値に、所定
のオフセット値(例えばa→a’、c→c’…)を与え
て得られることを示している。
【0069】オフセット値発生部34で発生される、例
えばa→a’、c→c’…等のオフセット値は、標本化
周期Tsの時間間隔で時間軸上に順次配列されている標
本化位置に関して、隣り合う2つの標本化位置の中間の
位置に設定した垂線と直線ar(図25中に示されてい
る直線arと対応している図26中の直線ar)との交
点の高さと、時間軸上において前記交点の時間位置の直
前の標本化位置に設定した垂線と前記直線arとの交点
の高さとの差として示される大きさのものである。
【0070】図26(c)において、時刻t1,t2,
t3…は、時間軸上に順次に並ぶ標本化位置を示してお
り、前記した順次の相隣る2つの標本化位置の間隔T
1,T2等は標本化周期(Ts)である。また、D1は
時刻t1の標本化位置におけるデジタル値、D2は時刻
t2の標本化位置におけるデジタル値、D3は時刻t3
の標本化位置におけるデジタル値を示しており、前記の
各デジタル値D1、D2、D3等は、前記した(M−
N)ビット信号発生部13において演算により求められ
た2のM乗分の1の分解能(ただし、M>N)を有する
直線補間のデータを格納させてあるメモリに記憶されて
いる順次の標本化位置におけるデジタル値(例えば図2
5(a)等を参照して説明した直線ar上の点a、点
c、点e、点g、点i、点k、点m、点p、点r等の各
点と対応するデジタル値)である。
【0071】また、図26(c)において、D1,D
2,D3の各点を結ぶ直線Lは、図25(a)〜(c)
及び図26(a)〜(c)に示されている直線arと対
応するものとして示す直線である。また、図26(c)
において時刻t1と時刻t2との中間の時間位置〔t1
+(T1/2)]と、時刻t2と時刻t3との中間の時
間位置〔t2+(T2/2)〕には、説明を簡略化する
ために垂直な点線を描いている。図26(c)中に示さ
れている時刻t1の標本化位置におけるデジタル値D
1’、時刻t2の標本化位置におけるデジタル値D2’
等は、前記時刻t1の標本化位置におけるデジタル値D
1、時刻t2の標本化位置におけるデジタル値D2に、
所定のオフセット値dを加算して得た新たなデジタル値
である。
【0072】オフセット値発生部34は、図26(c)
中において「d」として示すような所定のオフセット値
dを発生するのであるが、このオフセット値dは、直線
補間された状態の1/2Mの分解能のデジタルデータに
よって示される直線Lの勾配から求められる角度θと、
標本化周期の2/1の数値(T1/2,T2/2:一般
的にはTs/2の1/2として表わされる)とを用い
て、d=(Ts/4)cotθとしてオフセット値dを
発生させる。
【0073】すなわち、オフセット値発生部34は、同
一の勾配を示す直線区間における直線補間された状態の
1/2Mの分解能のデジタルデータについて、隣り合う
2つのデジタルデータのデジタル値の差の1/2の値
(例えば、d=(D2−Dl)/2)を所定のオフセッ
ト値dとする。また、同一の勾配を示す直線区間におけ
る直線補間された状態の1/2Mの分解能のデジタルデ
ータについて、前記区間長が標本化周期Tsのn倍(n
は自然数)であるときには、例えばd=(Nビットの1
LSB)/2n等のように、1/2Nの分解能1LSB
の1/2nのデジタル値を所定のオフセット値dとす
る。このようにオフセット値発生部34で形成されたオ
フセット値dは、図10に示す加算器35に供給され
る。
【0074】(加算器35の動作)加算器35は、(M
−N)ビット信号発生部33から供給されたM−Nビッ
トのデジタルデータと、オフセット値発生部34から供
給されたオフセット値とを加算処理することで、時間軸
上で標本化周期Ts/2の1/2だけずれた(オフセッ
トした)M−Nビットのデジタルデータを形成し、これ
を切換スイッチ37の被選択端子37b、及びオーバー
フロー検出部36に供給する。
【0075】(オーバーフロー検出部36の動作)オー
バーフロー検出部36は、加算器35から供給されたデ
ジタルデータがNビットの1LSBを超えない場合に
は、選択端子37cで被選択端子37bを選択するよう
に切換スイッチ37を切換制御する。これにより、加算
器35から供給されたデジタルデータがNビットの1L
SBを超えない場合には、加算器35により形成された
デジタルデータ(前記オフセット値dが加算されたデジ
タルデータ)が切換スイッチ37を介して加算部31に
供給されることとなる。また、オーバーフロー検出部3
6は、加算器35から供給されたデジタルデータがNビ
ットの1LSBを超えている場合には、選択端子37c
で被選択端子37aを選択するように切換スイッチ37
を切換制御する。これにより、加算器35から供給され
たデジタルデータがNビットの1LSBを超えている場
合には、(M−N)ビット信号発生部33で形成された
1/2Mの分解能を有するM−Nビット分のデジタルデ
ータが切換スイッチ37を介して加算部31に供給され
る。
【0076】(遅延部30の動作)遅延部30は、切換
スイッチ37を介して各デジタルデータが加算部31に
供給されるまでの時間分の遅延を、繰り返しデータ発生
部22から入力端子23aを介して供給されるNビット
のデジタルデータに対して施し、これを加算部31に供
給する。
【0077】(加算部31の動作)加算部31は、切換
スイッチ37を介して供給されたM−Nビットのデジタ
ルデータを、遅延部30から供給されたNビットの符号
情報の最下位ビットに連続するように加算処理すること
によリ、例えば図26(a)に示したようなMピットの
デジタルデータを形成し、これを出力端子23bを介し
て図6(a)或いは図6(b)に示すローパスフィルタ
24に供給する。
【0078】この図26(a)に示した当該実施の形態
の情報処理装置で形成されたMピットのデジタルデータ
と、図25(a)に示した従来の情報処理装置で形成さ
れたMビットのデジタルデータとを比較して分かるよう
に、すなわち、図26(b)に示す多角形a→a’→
b’→c’→d’→e’→f’→g’→h’→u、及び
多角形r→v→i’→j’→k’→1’→m’→n’→
p’→q’の2つの多角形の面積の比較結果と、図25
(c)に示す多角形b→c→d→e→f→g→h→u、
及び多角形r→v→i→j→k→l→m→n→p→qの
2つの多角形の面積の比較結果とを比べて分かるよう
に、当該実施の形態の情報処理装置における上述のデー
タ処理により、極めて良好な信号品質のデジタルデータ
が得られることが分かる。
【0079】(ローバスフィルタ24の動作)ローバス
フィルタ24としては、標本化周期Ts/2に対応する
標本化周波数fs/2を有するデジタルデータに対応す
るfs/4のナイキスト周波数を遮断周波数とするもの
が設けられており、図6(a)に示すデータ再生回路6
の場合、このローバスフィルタ24で遮断周波数以上の
周波数成分を除去することで高周波ノイズが除去された
標本化周期Ts/2のMビットのデジタルデータが出力
端子26を介して図1に示すD/A変換器7に供給され
る。
【0080】また、図6(b)に示すデータ再生回路6
の場合、このローバスフィルタ24で遮断周波数以上の
周波数成分を除去することで高周波ノイズが除去された
標本化周期Ts/2のMビットのデジタルデータが、例
えばFIRデジタルフィルタやスイッチング回路を用い
て形成されたデシメメーション・フィルタである間引き
部25により間引き処理(デシメーション)されること
で標本化周期TsのMビットのデジタルデータとされ、
出力端子26を介して図1に示すD/A変換器7に供給
される。
【0081】D/A変換器7は、ローバスフィルタ24
から供給されるデジタルデータ(或いは、ローバスフィ
ルタ24及び間引き部25を介して供給されるデジタル
データ)をアナログ化し、これを出力端子8を介して、
例えばスピーカ装置やテレビジョン受像機等の外部機器
に供給する。これにより、ノイズのない音響出力や映像
出力を得ることができる。
【0082】(第1の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第1の実施の形態の情報処理装
置は、外部から供給されたアナログ信号をデジタル化し
てデジタルデータを形成し、このデジタルデータの所定
の下位ビットを下位ビット切り捨て回路4で切り捨て、
この残りの上位ビットのデジタルデータに基づいて、デ
ータ再生回路で前記切り捨てた下位ビットを含む元のビ
ット数のデジタルデータ、或いは元のビット数よりも多
いビット数のデジタルデータを形成し、これをアナログ
化して出力することにより、ノイズ成分を除去したかた
ちの高品位なアナログ信号を得ることができる。
【0083】なお、分解能向上用信号処理部23は、図
11に示すように(M−N)ビット信号発生部33で形
成されたM−Nビットのデジタルデータを、直接、加算
部31に供給する構成としてもよい。この構成とするこ
とで、オフセット値発生部34、加算器35、オーバー
フロー検出部36及び切換スイッチ37を省略すること
ができ、分解能向上用信号処理部23の構成の簡略化を
図ることができる。また、遅延部30の遅延時間を短縮
化することができ、当該分解能向上用信号処理部23に
おけるデータ処理時間の短縮化を図ることができる。
【0084】[第2の実施の形態]上述の第1の実施の
形態の情報処理装置は、ノイズ検出回路5で検出された
ノイズ量に応じて下位ビット切り捨て回路4で切り捨て
る下位ビット数を決定するものであったが、この第2の
実施の形態の情報処理装置は、ユーザにより指定された
ビット数の下位ビットを下位ビット切り捨て回路4で切
り捨ててデータ処理するようにしたものである。なお、
上述の第1の実施の形態の情報処理装置と当該第2の実
施の形態の情報処理装置とでは、この点のみが異なるた
め、以下、この差異の部分の説明のみ行い重複説明を省
略する。
【0085】(第2の実施の形態の構成)すなわち、本
発明の第2の実施の形態の情報処理装置は、図27に示
すように前記ノイズ検出回路5の代わりに、図28に示
すように下位ビット切り捨て回路4で切り捨てる下位ビ
ットを指定するための操作部50を有している。下位ビ
ット切り捨て回路4は、ゲート処理部51〜係数生成部
58で構成されており、ユーザが操作部50を操作する
ことで指定した切り捨てビットを指定する信号は、スレ
ショルド値生成部55及び係数生成部58に供給される
と共に、図27に示すデータ再生回路6に供給されるよ
うになっている。ゲート処理部51には、入力端子59
を介して図27に示すノイズ成分除去回路3からのNビ
ットのデジタルデータが供給されるようになっている。
そして、このゲート処理部51において、後に説明する
ゲート波形発生部56で形成されたゲート波形G(t)
に対応した係数(0〜1のゲイン)を乗算することで、
ユーザにより指定された下位ビットを前記Nビットのデ
ジタルデータから切り捨て、これを出力端子60を介し
てデータ再生回路6に供給するようになっている。デー
タ再生回路6は、操作部50から供給された切り捨てビ
ットを指定する信号に基づいて、第1の実施の形態と同
様にノイズ成分を除去したかたちの高品位なアナログ信
号を形成する。
【0086】(第2の実施の形態の動作)まず、図28
において、入力端子59を介して図27に示すノイズ成
分除去回路3からのNビットのデジタルデータがゲート
処理部51に供給されると共に、エンベロープ抽出部5
2に供給される。エンベロープ抽出部52は、図29
(a)に示すような前記Nビットのデジタルデータのエ
ンベロープ波形を抽出し、この抽出したエンベロープ波
形を開閉信号発生器53、スレショルド値生成部55及
び係数生成部58に供給する。
【0087】開閉信号発生器53は、スレショルド値メ
モリ54に保持されているしきい値と、エンベロープ抽
出部52により抽出されたエンベロープ波形の大きさと
を比較し、この比較結果に基づいて、図29(b)に示
すようなゲートの開閉指示を行うための開閉指示信号を
形成し、これをゲート波形発生器56及び係数生成部5
8に供給する。この開閉指示信号としては、しきい値>
エンベロープ波形の時に「0」のゲート閉信号、しきい
値≦エンベロープ波形の時に「1」のゲート開信号が出
力される。
【0088】ゲートの開閉動作は、エンベロープ波形の
立上り時と立下り時に行われる。当該第2の実施の形態
の場合、例えば開閉信号発生器53での比較に際しての
開ゲート用のスレショルド値Thoと閉ゲート用のスレ
ショルド値Thcが異なる値となっており、それぞれの
値がスレショルド値メモリ54に保持されている。この
スレショルド値メモリ54に保持されているスレショル
ド値Tho、Thcは、ユーザが操作部59を操作する
ことで、切り捨てる下位ビットを指定したタイミング
で、スレショルド値生成部55により更新されるように
なっている。
【0089】ゲート波形発生器56は、図29(c)に
示すようにゲート開信号「1」により立ち上がり、ゲー
ト閉信号「0」により立ち下がるゲート波形を発生す
る。このゲート波形は、係数メモリ57に保持されてい
る立上り係数Kup、立下り係数Kdnにより立上り特
性、立下り特性が決定されるようになっている。この係
数メモリ57の係数Kup、Kdnは、操作部50を介
してユーザにより指定された切り捨て下位ビットに応じ
て、或いは開閉信号発生器53からの開閉指示信号に応
じて係数生成部58によって更新されるようになってい
る。
【0090】このような動作を詳しく説明すると、例え
ば下位ビット切り捨て回路4にデータ成分の無いデジタ
ルデータが供給された状態では(ノイズだけが供給され
ている状態では)、スレショルド値生成部55にはエン
ベロープ抽出部52からノイズのエンベロープ波形が供
給される。この状態で、ユーザが操作部50を操作して
切り捨てビットの設定指示を行うと、スレショルド値生
成部55は、その設定指示を行っている期間(設定開始
指示から設定終了指示までの期間)におけるノイズのエ
ンベロープ振幅値の最大値Nmaxを検出し、この最大
値Nmaxを超える適当なレベルのスレショルド値Th
o、Thcを算出し、これをスレショルド値メモリ54
に設定する。
【0091】これにより、例えば図29(a)に示すよ
うなデータ成分を有するデジタルデータが供給された際
には、開閉信号発生器53は、図29(b)に示すよう
にデジタルデータの立上りの振幅レベルが開スレショル
ド値Thoを超えた時点で開閉指示信号を開信号「1」
にし、振幅レベルが閉スレショルド値Thcを下回るま
で「1」を出力し続け、閉スレショルド値Thcを下回
った時点で閉信号「0」とする。
【0092】このように、繰作部50にてスレショルド
値設定開始を指示すると、その設定期間中に測定された
ノイズ波形の振幅レベルからその振幅レベルに適したス
レショルド値が新たに求められ、設定終了を指示する
と、スレショルド値メモリ54に保持されている値を、
新たに求めたスレショルド値で更新する。これによりス
レショルド値の設定を、簡単な操作で適正な値に認定す
ることが可能となる。
【0093】ゲート波形発生器56は開閉信号発生器5
3から図29(b)に示す開閉指示信号を受けると、こ
の開閉指示信号に基づいて、立上り、立下りが滑らかな
図29(c)に示すようなゲート波形を発生する。この
ゲート波形の立上り、立下り特性は係数メモリ57に保
持されている立上り係数Kup、立下り係数Kdnによ
って決定される。このゲート波形はゲート処理部51に
供給され、ゲート処理部51は、前記Nビットのデジタ
ルデータに対してこのゲート波形を乗算するゲート処理
を行うことにより、ゲートの開閉を滑らかに行う。
【0094】次に、デジタルデータに応じたゲート波形
の立上り、立下り特性は、以下のようにして調整する。
すなわち、データ成分を有するデジタルデータを入力す
る前に、ユーザは操作部50を操作して切り捨てビット
設定指示を行う。これにより係数生成部58は、デジタ
ルデータが供給された際に、その立上り部分で開スレシ
ョルド値Tho近傍のデジタルデータのエンベロープ波
形の傾きに対応した立上り係数Kupを算出し、また同
様に、その立下り部分で閉スレショルド値Thc近傍の
入力信号のエンベロープ波形の傾きに対応した立下り係
数Kdnを算出し、これらの係数Kup、Kdnによっ
て係数メモリ57の保持値を更新する。
【0095】このように、操作部50を操作して切り捨
てビット設定開始を指示すると、この設定期間中に抽出
されたエンベロープ波形から、そのエンベロープ波形に
応じたゲート波形の立上り、立下り特性を決定する係数
が新たに求められ、設定終了を指示すると、係数メモリ
57に保持されている値が新たに求めた係数で更新され
る。これによりゲート開閉時のゲート波形の設定に関し
て、簡便な作業で適正な設定が可能になる。
【0096】次に、デジタルデータの特性が変化した場
合には、その変化に応じてゲート波形の立上り、立下り
特性を次のようにして修正する。ここでは、特性の異な
るデジタルデータが離散的に入力される場合を考える。
デジタルデータが入力される毎に開閉信号発生器53か
らは開閉指示信号が出力され、これが係数生成部58に
供給される。係数生成部8は、新たに開閉指示信号が入
力される毎に、その時のデジタルデータのエンベロープ
波形に基づいてより適切な立上り係数Kup、立下り係
数Kdnを算出し、その算出した係数で係数メモリ57
に保持されている係数を更新する。これにより、デジタ
ルデータの状態変化に追随してゲート波形の立上り、立
下り特性をリアルタイムに最適なものに設定することが
可能となる。
【0097】次に、このような下位ビット切り捨て回路
4の主要な回路部分についてその詳細な動作を説明す
る。
【0098】まず、ゲート波形発生器56は、機能ブロ
ック的には図30に示す構成を有している。スイッチ6
1は定数Kuか定数「0」かを選択するスイッチであ
り、選択した係数は加算器63の一方の入力端子に入力
される。スイッチ61の1側接点に接続されている定数
Kuは予め定められた立上り特性を決定する定数、0側
接点に接続されている定数「0」は立下りの特性を決定
する定数であり、ゲート波形が収束する目標値になって
いる。
【0099】また、スイッチ62は係数メモリ57の立
上り係数Kupまたは立下り係数Kdnを選択するスイ
ッチであり、1側接点(「1」と示されている方の接
点)に立上り係数Kupが、また0側接点(「0」と示
されている方の接点)に立下り係数Kdnがそれぞれ入
力される。選択した係数は乗算器66に乗算係数として
入力される。この立上り係数Kupと立下り係数Kdn
は、 Kup≧1 1>Kdn≧0 のような条件とする。
【0100】これらのスイッチ61、62は開閉信号発
生器3からの開閉指示信号により切換えが制御される。
すなわち、開閉指示信号が開信号「1」のときには1側
接点に、閉信号「0」のときには0側接点に切り換えら
れる。
【0101】加算器63の加算結果はリミツタ64に入
力され、リミッタ64の出力信号はゲート波形としてゲ
ート処理部51に出力されるとともに、1サンプル時間
遅延する遅延器65に供給される。このリミッタ64は
加算器63の加算結果の値が「1」より大きくなった時
に「1」に制限すると共に、所定値以下になった時に
「0」にして出力する。遅延器65の出力信号は乗算器
66で係数を乗じられた後に加算器63の他方の入力端
子に入力される。
【0102】このようなゲート波形発生器56は、初期
状態は開閉信号発生器53からの開閉指示信号が閉信号
「0」で、出力のゲート波形は「0」になっている。開
閉指示信号が開信号「1」になると、スイッチ61、6
2がそれぞれ1側接点に接続され、サンプリング周期毎
に以下の演算を行って、図29(c)に示すような曲線
で立ち上がるゲート波形Gを発生する。
【0103】G(t)=Ku+G(t−1)×Kup ここで、G(t)は現サンプリング時刻での値、G(t
−1)は前サンプリング時刻での値を意味する。なお、
この演算結果のゲート波形G(t)は、「1」より大き
くなるとリミッタ64によって「1」に制限されて
「1」が出力され続ける。
【0104】次に、開閉信号発生器53からの開閉指示
信号が閉信号「0」になると、スイッチ61、62がそ
れぞれ0側接点に接続され、サンプリング周期毎に以下
の演算を行って、図29(c)に示すような曲線で立ち
下がるゲート波形を発生する。この演算は、理論的には
永遠に「0」に近く漸近線になるため、リミッタ64で
所定の値以下の値になると「0」になるようにしてい
る。
【0105】G(t)=G(t−1)×Kdn なお、演算に使用するビット数の関係で、所定値以下を
自動的に切り捨てて「0」にするようなデジタル処理を
行うようにしてもよい。この場合は、「0」にするリミ
ッタを不要として構成の簡略化を図ることができる。
【0106】次に、スレショルド値生成部55について
説明する。このスレショルド値生成部55は、操作者が
操作部59のスレショルド値設定操作子を操作したと
き、その操作期間中(または操作してから所定時間中)
に入力されたデジタルデータからスレショルド値を形成
してスレショルド値メモリ54に設定する。
【0107】図31は、このスレショルド値生成部55
の機能ブロック図なのであるが、この図31に示すよう
に、エンベロープ抽出部52からのエンベロープ波形は
比較器71の一方の入力端子に供給され、この比較器7
1の出力信号は1サンプル遅延器72を介して比較器7
1の他方の入力端子に供給されるとともに、最大値レジ
スタ73に供給されるようになっている。最大値レジス
タ73からの出力信号は、係数Koを乗算する乗算器7
4、係数Kcを乗算する乗算器75にそれぞれ供給さ
れ、各乗算器74、75の出力信号はスレショルド値メ
モリ54に供給されるようになっている。
【0108】次に、スレショルド値生成部54の動作を
以下に説明する。このスレショルド値生成部54では、
操作部50からのスレショルド値設定開始指示によって
処理が開始されてスレショルド値を生成し、操作部から
の設定繰作終了指示を受けると、生成したスレショルド
値でスレショルド値メモリ54の内容を更新して終了す
る。
【0109】操作部50からのスレショルド値設定開始
指示を受けると、まず、1サンプル時間遅延する遅延器
72をリセットし、エンベロープ抽出部52から出力さ
れるエンベロープ波形と遅延器72からの1サンプル前
の信号を比較器71で比較して大きい方を出力する。こ
のエンベロープ抽出部52の出力と遅延器72の信号を
比較し大きい方を選択する処理を、操作部50から設定
終了指示を受けるまで行い続け、設定終了指示と共にこ
の処理を終了する。その設定終了指示のときの比較器7
1の出力が設定操作期間中における最大値となるので、
その値を最大値を保持する最大値レジスタ73に保持す
る。
【0110】なお、開始と終了の両方の繰作を繰作部5
0で行うこととしたたが、これは、開始指示だけを与
え、所定時間経過後に自動的に設定終了指示を与えるよ
うにしてもよい。
【0111】この最大値レジスタ73の最大値に、乗算
器74、75でそれぞれ係数Koと係数Kcを乗算する
ことでそれぞれ開スレショルド値Tho、(立上りスレ
ショルド値)、閉スレショルド値Thc(立下りスレシ
ョルド値)を算出して、その算出値でスレショルド値メ
モリ54を更新する。
【0112】この開スレショルド値、閉スレショルド値
の演算式を以下に示す。すなわち、エンベロープ波形の
振幅レベルの最大値をNmax、開スレショルド値をT
ho、閉スレショルド値をThcとすると、 Tho=Nmax X Ko Thc=Nmax X Kc (1.0≦Kc ≦Ko)となる演算をして、算出値を
スレショルド値メモリ54に記憶する。
【0113】また、後述の係数修正処理のときに使用す
るタイミングを得るために、開スレショルド値Thoの
所定倍の値Tho’と、閉スレショルド値Thcの所定
倍の値Thc’も算出して保持している。
【0114】例えば、例えばノイズ等の振幅測定値に対
してスレショルド値を6dB高くする場合、この係数K
cとKoの値は2.0となる。また、それぞれ異なる値
にしても良い。図29(a)の例では立下りのスレショ
ルド値のほうを低く設定した場合を示している。なお、
この係数Kcと係数Koの値は実験によって予め適宜設
定しておいても良いが、ユーザ自身が操作により任意に
設定できるようにしても良い。
【0115】次に、係数生成部58について説明する。
この係数生成部58は、操作部50の繰作中(または操
作してから所定時間中)に入力されたデジタルデータの
スレショルド値近傍のエンベロープ状態から立上り係数
Kupと立下り係数Kdnを検出して設定する。
【0116】この係数生成部58は、操作部50からの
切り捨てビット設定操作によって係数を設定する時と、
それ以後のリアルタイムで係数を修正する時とで機能が
異なる。図32に係数設定時における係数生成部58の
機能ブロックを、図33に係数修正時における係数生成
部58の機能ブロックをそれぞれ示す。
【0117】この係数生成部58は、操作部50からの
切り捨てビット設定開始指示によって図32に示す構成
となって係数設定処理を開始し、繰作部50から設定終
了指示によって、既に設定されている立上り、立下り係
数を更新して係数設定処理を終了するとともに、図33
に示す構成となって以後は係数修正処理を行う。
【0118】まず、図32に示す係数設定時の係数生成
部58の構成について説明する。繰作部50の切り捨て
ビット設定繰作によって係数設定の開始が指示される
と、係数生成部58は図32に示す構成になり、係数の
設定が可能な状態になる。図32において、エンベロー
プ抽出部52からエンベロープ波形が入力されると、こ
のエンベロープ波形は、割算器82に入力データAとし
て入力されるとともに、1サンプル遅延する遅延器81
にも入力され、この遅延器81の出力データは割算器8
2に入力データBとして入力される。これにより、入力
データAとして現サンプリング時刻のエンベロープ値E
(t)が、入力データBとして前サンプリング時刻(t
−1)のエンベロープ値E(t−1)が割算器82に入
力される。
【0119】割算器82は、こつの入力データA、Bに
対してA÷Bの演算を行って、その演算結果を現サンプ
リング時刻と前サンプリング時刻のエンベロープ値の比
R(t)(以下、変化比と称する。)として出力する。
【0120】R(t)=E(t)/E(t−1) この割算器82から出力された変化比R(t)はシフト
レジスタ83、84にそれぞれ入力される。シフトレジ
スタ83は、図29(a)のtoからto’の時間差に
相当する段数(サンプリング数)を有し、シフトレジス
タ84は図29(a)のtc’からtcの時間差に相当
する段数を有している。
【0121】シフトレジスタ83の各段から出力した信
号は加算器85で加算され、乗算器87で係数Kuを乗
算されて立上りの係数Roとしてレジスタ91に保持さ
れる。一方、シフトレジスタ84の各段から出力した信
号は加算器86で加算され、乗算器88で係数Kdを乗
算されて立下りの係数Rcとしてレジスタ92に保持さ
れる。
【0122】これらの回路により行われる演算は、下式
のように所定数の変化比R(t)を平均して立上りの係
数Ro、立下りの係数Rcを求める演算である。ただ
し、to、tcは予め設定されたスレショルド値によっ
て得られた開閉指示信号の立上り部分と立下り部分の時
刻、to’はto以降の予め設定された所定の時間後の
時刻、tc’はtc以前の予め設定された所定の時間後
の時刻であり、定数Kuは、Ku=1/(to’−to
+1)であって、(to’−to+1)はto’からt
oまでのサンプリング数、定数Kdは、Kd=1/(t
c−tc’+1)であって、(tc−tc’+1)は、
tcからtc’までのサンプリング数とする。また、各
レジスタ91、92への係数の保持は、タイミング生成
部89によってto’とtcのタイミングを生成して行
う。
【0123】Ro={R(to)+R(to+1)+・
・R(to’)}xKu Rc={R(tc’)+R(tc’+1)+・・R(t
c)}xKd このような構成の係数生成部58では、エンベロープ抽
出部52から図2(a)に示すようなデータ成分を有す
るデジタルデータのエンベロープ波形が入力されると、
エンベロープ波形のスレショルド値Tho 近傍部分
(時刻to〜to’の区間)の変化比から立上りの係数
Roを、またスレショルド値Thc近傍部分(時刻t
c’〜tcの区間)の変化比から立下りの係数Rcを求
める。立上りの係数Roはレジスタ91に、立下りの係
数Rcはレジスタ92にそれぞれ保持される。そして、
操作部50の切り捨てビット設定操作によって係数設定
の終了が指示されると、レジスタ91に保持された係数
Roを立上り係数Kupとして、また、レジスタ92に
保持された係数Rcを立下り係数Kdnとしてそれぞれ
係数メモリ57に設定する。
【0124】なお、繰作部50で終了指示を行うのに代
えて、操作部50では係数設定の開始指示だけを与え、
所定時間経過後、あるいは新しい係数データが得られた
時点で係数メモリ57を更新し、動作を終了するように
してもよい。
【0125】また、以上の説明ではエンベロープ波形の
立上り,立下り部分での変化比R(t)の変化が大きい
ので、シフトレジスタ、加算器、乗算器を使用して平均
を計算していたが、算出した変化比の変化がそれはど大
きくない場合や、割算器の処理の過程で大きい変化が取
り除かれる場合には、平均を計算することなく、割算器
82(A÷B)の結果に所定の係数を乗算したものを、
立上り係数と立下り係数とすることもできる。
【0126】次に、図33に示す係数修正時の係数生成
部58について説明する。操作部50によって係数設定
終了が指示された後は、先の係数設定処理で設定した立
上り係数Kupと立下り係数Kdnを、新たに入力され
る入力信号のエンベロープに従って修正し、ゲート波形
発生器56でその修正した立上り係数Kupと立下り係
数Kdnに対応した立上りと立下りの特性のゲート波形
を生成し、ゲート処理部51を制御する。
【0127】まず、この係数修正の基本的な考え方につ
いて述べる。入力信号をゲートする場合、そのエンベロ
ープ波形の立上り部分が欠損しないようにするためには
ゲート波形の立上りはできるだけ急峻な方がよいが、ゲ
ートされる入力信号の立上りが緩やかなのにゲート波形
が急峻すぎると、当該情報処理装置を例えば電子楽器等
に適用した場合には立上りで急激な音量変化が感じられ
不自然な感じになる。そこで、立上り係数Kupの設定
は、係数設定時にはその時点の入力信号の立上りに最も
適合した値にするが、その後、より立上りの急峻な入力
信号が入力された場合には、その急峻な入力信号の方に
逐次に立上り係数を修正していくようにする。一方、立
下り係数Kdnについては、現在入力されている入力信
号の立下り特性に適合するように立下り係数Kdnを逐
次に修正していくようにする。
【0128】係数生成部58は、係数設定の終了が指示
されると、図33に示す構成となる。この構成は、開閉
信号発生器53からの開閉指示信号が開信号「1」の区
間で動作して係数を修正する処理を行う。すなわち、有
意の入力信号が入力されると、その入力信号に応じて開
閉信号発生器53で発生された開閉指示信号に基づいて
タイミング生成部114でそれぞれのタイミング信号t
o、tc’、to−tcを生成する。タイミング信号t
o−tcは、図29(b)に示す開閉指示信号に相当
し、開信号 「1」の期間中、この構成の係数生成部8
が処理を行うようになっている。
【0129】遅延器101、割算器102は前述したも
のと同じであり、割算器102はエンベロープ抽出部5
2からのエンベロープ波形の変化比R(t)を算出し、
この変化比R(t)は比較器104の一方の入力端子に
入力されるとともに、加算器109の一方の入力端子に
入力される。
【0130】タイミング生成部114で生成されるタイ
ミング信号toは、図29(b)に示す開閉指示信号の
立上り部分でのみ「1」となる信号であり、スイッチ1
03に制御信号として入力される。これにより、スイッ
チ103は開閉指示信号の立上り部分で、レジスタ10
7に既に設定した立上り係数Kupを比較器104の他
方の入力端子に供給し、立上り部分を過ぎたら1サンプ
ル遅延器105の出力信号を該他方の入力端子に供給す
るよう切換え制御される。
【0131】比較器104は、この入力信号の振幅レベ
ルを比較しそのうちの大きい方を選択して出力信号Ro
(t)’として出力する回路である。この比較器104
は出力信号Ro(t)’をリミッタ106に供給すると
ともに遅延器105にも供給する。リミッタ816は入
力信号Ro’を下式により最小値制限をして出力する。
【0132】 Ro(t)=Max〔Ro(t)’,Rmin〕 (但し、Rminは予め設定された立上り係数の最小
値) この式は、入力信号Ro(t)’が最小値Rminより
も大きければそのまま通過させ、最小値Rmin以下で
あれば入力信号Ro(t)’に代えて最小値Rminを
出力することを意味している。このようなリミット処理
を行うのは、ゲート波形の立上りはあまり遅くする必要
はないからである。
【0133】一方、タイミング生成部114のタイミン
グ信号tc’は開閉指示信号の立下り部分から所定時間
前の時刻tc’(図29(a)参照)だけで「1」とな
る信号であり、スイッチ115に制御信号として入力さ
れる。これによりスイッチ115は、開閉指示信号の立
下がり部分から所定時間前の時刻tc’で、レジスタ1
13に設定されている立下り係数Kdnを反転器108
を介して加算器109の他方の入力端子に供給するとと
もに加算器109の一方の入力端子に供給し、その後の
期間では1サンプル遅延器112の出力信号を供給する
よう切換え制御される。加算器109の出力信号は係数
Cを乗算する乗算器110を介して加算器111の他方
の入力端子に入力され、この加算器111の出力信号は
遅延器112に入力される。
【0134】従って、この下段の加算器109、係数乗
算器110、加算器111、遅延器112、反転器10
8、スイッチ115の構成は、タイミング信号tc’の
時間からレジスタ113に保持している立下りの係数R
cを初期値として以下の演算を行って求めた値を立下り
係数Kdnとして係数メモリ57に供給する。
【0135】Rc(t)=CX{R(t)−Rc(t−
1)}+Rc(t−1) (但し、cの値は0≦c≦1) 次に、係数修正時における係数生成部58の動作を説明
する。開閉信号発生器53で発生された開閉指示信号が
開信号「1」になると、比較器104、遅延器105、
スイッチ103からなる構成において、比較器104は
レジスタ107に保持している立上りの係数Roを初期
値として、順次に入力されるR(t)と遅延器105の
値とを比較して大きい方の入力信号を選択し出力する動
作を行う。これにより、遅延器105には最大値が保持
されることとなる。この比較器104の出力値Ro
(t)’は、リミッタ106を介して係数メモリ57に
立上り係数Kupとして順次記憶される。これにより、
立上り係数Kupは時間的に変化することになり、前述
の係数設定操作で設定された立上り係数Kupが順次に
修正されていくことになる。
【0136】一方、下段の加算器109、係数乗算器1
10、加算器111、遅延器112、反転器108、ス
イッチ115からなる構成においては、タイミング信号
tc’の時刻からレジスタ113に保持している立下り
の係数Rcを初期値として前述した以下の演算を行う。
【0137】Rc(t)=CX{R(t)−Rc(t−
1)}+Rc(t−1) この演算式による処理は、立下りの係数Rc(t)を、
レジスタ113に保持されてる初期値Rc(t−1)の
値から、時間の経過に従って順次に入力される値R
(t)に近づけていく処理であり、係数Cが「0」の時
は立下りの係数Re(t)が初期値Rc(t−1)のま
ま変化せず保持され、係数Cが「1」の時は立下りの係
数Rc(t)が入力された値R(t)で直ちに置き換え
られることを意味し、係数Cが「1」に近いほど立下り
の係数Rc(t)が入力値R(t)に近付いていく時間
が短くなる。
【0138】開閉指示信号が開信号「1」から閉信号
「0」に立ち下がると、この係数生成部58の処理が終
わり、そのとき記憶している係数メモリ57の立下り係
数Kdnに従ってゲート波形が立ち下がる。
【0139】図28に示すゲート処理部51は、このよ
うにして形成されたゲート波形G(t)に対応した係数
(0〜1のゲイン)を乗算することで、ユーザにより指
定された下位ビットを前記Nビットのデジタルデータか
ら切り捨て、これを出力端子60を介してデータ再生回
路6に供給する。データ再生回路6は、操作部50から
供給された切り捨てビットを指定する信号に基づいて、
第1の実施の形態と同様にノイズ成分を除去したかたち
の高品位なアナログ信号を形成する。これにより、当該
第2の実施の形態の情報処理装置では、第1の実施の形
態の情報処理装置と同じ効果を得ることができる。
【0140】最後に、本発明は一例として説明した上述
の実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技
術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種
々の変更が可能であることは勿論である。
【0141】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る情報処理装
置及び請求項5記載の本発明に係る情報処理方法は、ノ
イズ成分を除去したかたちの高品位なアナログ情報を得
ることができる。
【0142】また、請求項2記載の本発明に係る情報処
理装置は、ノイズ検出手段により検出されたノイズレベ
ルに応じて、切り捨てるビット数を変更するようにして
いるため、そのデジタル情報に最適なノイズ除去処理を
可能とすることができる。
【0143】また、請求項3記載の本発明に係る情報処
理装置は、切り捨てビット指定手段により指定された下
位ビットを切り捨てるようにしているため、ユーザが所
望する特性のアナログ情報を得ることを可能とすること
ができる。
【0144】また、請求項4記載の本発明に係る情報処
理装置は、ノイズ成分除去手段により、アナログ/デジ
タル変換手段からのデジタル情報に重畳しているノイズ
成分を大方予め除去することにより、後段の情報処理を
容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の情報処理装置のブ
ロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態の情報処理装置に設けら
れているノイズ成分除去回路のブロック図である。
【図3】前記ノイズ成分除去回路に設けられている演算
部の動作を説明するための図である。
【図4】前記演算部のブロック図である。
【図5】前記演算部の出力波形を示す図である。
【図6】前記第1の実施の形態の情報処理装置に設けら
れているデータ再生回路のブロック図である。
【図7】前記データ再生回路に設けられている繰り返し
データ発生部のブロック図である。
【図8】前記繰り返しデータ発生部の動作を説明するた
めの図である。
【図9】前記繰返しデータの発生部を使用しない場合と
使用した場合との差の説明に用いられる図である。
【図10】前記データ再生回路に設けられている分解能
向上用信号処理部のブロック図である。
【図11】前記分解能向上用信号処理部の他の構成を示
すブロック図である。
【図12】Nビットの符号情報のデジタル値の変化態様
に関連する事項の説明に用いられる波形図である。
【図13】Nビットの符号情報(デジタルデータ)と、
もとのアナログ信号との関係を説明するための図であ
る。
【図14】前記分解能向上用信号処理部に設けられてい
る変化パターン判定部のブロック図である。
【図15】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図16】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図17】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図18】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図19】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図20】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図21】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図22】時間軸上で連続する4個の変化点のデジタル
値の変化態様と前記のデジタル値の変化態様に応じて施
されるべき直線補間の態様との関連を例示した図であ
る。
【図23】前記時間軸上に順次に現われた4個のデジタ
ル値の変化点からなる1組の変化点群における2番目の
デジタル値の変化点と3番目のデジタル値の変化点との
間の区間に対して施すべき補間直線の決定がどのように
して行なわれるものかを説明するための図である。
【図24】直線補間から曲線補間に変更される補間状態
を説明するための図である。
【図25】従来の情報処理装置で得られるデジタルデー
タの状態の説明に用いられる図である。
【図26】前記分解能向上用信号処理部で得られるデジ
タルデータの状態の説明に用いられる図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態の情報処理装置の
ブロック図である。
【図28】前記第2の実施の形態の情報処理装置に設け
られている操作部及び下位ビット切り捨て回路のブロッ
ク図である。
【図29】前記下位ビット切り捨て回路の各部のデータ
波形を示す図である。
【図30】前記下位ビット切り捨て回路に設けられてい
るゲート波形発生器56の機能ブロック図である。
【図31】前記下位ビット切り捨て回路に設けられてい
るスレショルド値生成部55の機能ブロック図である。
【図32】前記下位ビット切り捨て回路に設けられてい
る、係数設定時における係数生成部58の機能ブロック
図である。
【図33】前記下位ビット切り捨て回路に設けられてい
る、係数修正時における係数生成部58の機能ブロック
である。
【符号の説明】
1…アナログ信号の入力端子、2…A/D変換器、3…
ノイズ成分除去回路、4…下位ビット切り捨て回路、5
…ノイズ検出回路、6…データ再生回路、7…D/A変
換器、8…アナログ信号の出力端子、9…サンプリング
レート可変部、50…操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ情報をデジタル情報に変換する
    アナログ/デジタル変換手段と、 前記アナログ/デジタル変換手段からのデジタル情報の
    所定の下位ビットを切り捨てて出力する下位ビット切り
    捨て手段と、 前記下位ビット切り捨て手段からの下位ビットが切り捨
    てられたデジタル情報に基づいて、該切り捨てられた下
    位ビットを含む元のビット数のデジタル情報、又は元の
    ビット数のデジタル情報よりも多いビット数のデジタル
    情報を再生する情報再生手段と、 前記情報再生手段により再生されたデジタル情報をアナ
    ログ情報に変換して出力するデジタル/アナログ変換手
    段とを有する情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記アナログ/デジタル変換手段からの
    デジタル情報に重畳しているノイズ成分のレベルを検出
    するノイズ検出手段を有し、 前記下位ビット切り捨て手段は、前記ノイズ検出手段で
    検出された前記ノイズ成分のレベルに応じて切り捨てる
    下位ビットのビット数を変更制御することを特徴とする
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記下位ビット切り捨て手段で切り捨て
    る下位ビットのビット数を指定するための切り捨てビッ
    ト指定手段を有し、 前記下位ビット切り捨て手段は、前記切り捨てビット指
    定手段で指定されたビット数の下位ビットを、前記アナ
    ログ/デジタル変換手段からのデジタル情報から切り捨
    てて出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記アナログ/デジタル変換手段からの
    デジタル情報に重畳しているノイズ成分を除去して出力
    するノイズ成分除去手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のうち、いずれか1項記載の情報処理
    装置。
  5. 【請求項5】 アナログ情報をデジタル情報に変換する
    ステップと、 前記ステップで形成されたデジタル情報の所定の下位ビ
    ットを切り捨てるステップと、 前記ステップで下位ビットが切り捨てられたデジタル情
    報に基づいて、該切り捨てられた下位ビットを含む元の
    ビット数のデジタル情報、又は元のビット数のデジタル
    情報よりも多いビット数のデジタル情報を再生するステ
    ップと、 前記ステップで再生されたデジタル情報をアナログ情報
    に変換して出力するステップとを有する情報処理方法。
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