JP2000040800A - 強誘電体記憶素子及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体記憶素子及びその製造方法

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JP2000040800A
JP2000040800A JP10210135A JP21013598A JP2000040800A JP 2000040800 A JP2000040800 A JP 2000040800A JP 10210135 A JP10210135 A JP 10210135A JP 21013598 A JP21013598 A JP 21013598A JP 2000040800 A JP2000040800 A JP 2000040800A
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ferroelectric
conductive plug
lower electrode
forming
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Masaya Osada
昌也 長田
Atsushi Kudo
淳 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性プラグとの間に良好なコンタクト特性
を有する下部電極構造を持つ、スタック型構造の強誘電
体記憶素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明による強誘電体記憶素子は、上部
電極148、強誘電体膜146及び下部電極144を有
するキャパシタ140と、該下部電極144の下に位置
し、該下部電極144を選択トランジスタ20に電気的
に接続するための導電性プラグ30と、該導電性プラグ
30と該下部電極144との間に形成された、それらの
間の拡散反応を防ぐ拡散バリア膜143と、を備えてお
り、該導電性プラグ30と該拡散バリア膜143との間
に、第1の金属元素を含むシリサイド層142が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体記憶素子
及びその製造方法に関し、特に、選択トランジスタ、下
部電極と強誘電体膜と上部電極とを有するキャパシタ、
及び選択トランジスタとキャパシタとを電気的に接続す
るための導電性プラグを備えた強誘電体記憶素子及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体は、自発分極、高誘電率、電気
光学効果、圧電効果及び焦電効果等の多くの機能を持っ
ているので、デバイスの構成要素として広く応用されて
いる。例えば、その焦電性を利用して赤外線リニアアレ
イセンサに、その圧電性を利用して超音波センサに、そ
の電気光学効果を利用して導波路型光変調器に、また、
その高誘電特性を利用してDRAM(dynamic random-a
ccess memory)やMMIC(microwave monolithic int
egrated circuit)用キャパシタにと様々なデバイスに
用いられている。中でも、近年の薄膜形成技術の進展に
伴って、半導体メモリ技術との組み合わせにより、高密
度でかつ高速に動作する強誘電体不揮発性メモリ(FR
AM)の開発が盛んである。
【0003】FRAMは、その高速書き込み・読み出
し、低電圧動作、及び書き込み・読み出しの高い繰り返
し耐性等の特性によって、従来のEPROM(Erasable
and Programmable Read Only Memory)やEEPROM
(Electrically Erasable andProgrammable Read Only
Memory)さらにはFlashメモリの置き換えだけでは
なく、SRAM(Static Random Access Memory)、DR
AM分野の置き換えも可能なメモリとして、実用化に向
けての研究開発が盛んに行われている。
【0004】FRAMのための強誘電体キャパシタに用
いる強誘電体材料として、従来、酸化物強誘電体である
Pb(Zr1-xTix)O3、SrBi2Ta29、または
Bi 4Ti312等が検討されている。そのうち、SrB
2Ta29材料が、FRAMに最も適した材料である
と言える。この材料は、3V以下での低電圧動作が可能
であり、かつ強誘電体のメモリ動作上において、安定に
動作できるかどうかを示す信頼性(例えば、疲労特性、
インプリント特性、及び温度特性等)に優れている。強
誘電体薄膜の特性検討のために、キャパシタの下部電極
としては、Pt、Pt/Ta、あるいはPt/Ti等の
貴金属材料による電極、もしくは貴金属材料の層と密着
層とを含む複合電極が用いられていた。
【0005】通常、強誘電体薄膜に良好な強誘電体特性
を持たせるためには、それを、酸素雰囲気中で650〜
800℃という高温で熱処理する必要がある。一方、上
記のような強誘電体キャパシタ及びその形成プロセスを
用いてメガビット以上の集積化を実現するためには、デ
バイス構造として、スタック型構造を用いることが不可
欠である。
【0006】図1は、スタック型構造を有する従来の強
誘電体記憶素子の構成を示す。この構造において、ポリ
シリコン等による導電性プラグ30を用いて、選択トラ
ンジスタ20と強誘電体キャパシタ40とが電気的に接
続されている。選択トランジスタ20は、シリコン基板
10上に形成されたゲート電極22、及びその両側に位
置するソース・ドレイン領域24を有する。導電性プラ
グ30は、選択トランジスタ20を覆うように設けられ
た第1の層間絶縁膜52を貫通するホールに埋め込まれ
ている。強誘電体キャパシタ40は、下部電極44と、
強誘電体薄膜46と、上部電極48とを備えており、下
部電極44が直接に導電性プラグ30に接続されてい
る。なお、上記の構造において、強誘電体キャパシタ4
0及び第1の層間絶縁膜52の上に、第2の層間絶縁膜
54が形成されており、上部電極48は、その上に位置
する第2の層間絶縁膜54のコンタクトホールを介し
て、引き出し電極62に接続されている。さらに、選択
トランジスタ20のソース領域24aは、第1の層間絶
縁膜52及び第2の層間絶縁膜54に設けられたコンタ
クトホールを介して、引き出し電極64に接続されてい
る。なお、ロコス膜51は、素子を分離するための領域
である。
【0007】上記のスタック型構造において、下部電極
(例えばPt)は、直接ポリシリコン(導電性プラグ)
30上に形成される。このため、強誘電体キャパシタプ
ロセス中の熱処理によって、Ptとポリシリコンとの間
にシリサイド化反応が起こり、強誘電体特性が劣化す
る。
【0008】上記のシリサイド化反応を防ぐために、下
部電極44とポリシリコン30との間に従来では、Ti
N等の拡散バリア膜が設けられていた。しかし、TiN
を拡散バリア膜に用いた場合、Pt/TiN構造のTi
Nが、強誘電体膜の結晶化熱処理中に、Pt膜粒界を透
過する酸素ガスにより酸化されることが報告されている
(1996年春季第43回応用物理学関係連合講演会予稿集28
p-V-6、(pp.500))。さらに、TiNの酸化に伴う体積膨
張により発生するストレスに起因して、Pt膜とTiN
膜との界面での剥離、あるいはPtヒロックが上方に向
かって生じるという問題が報告されている(1996年春季
第43回応用物理学関係連合講演会予稿集28p-V-7、(pp.50
0))。
【0009】このように、Pt/ポリシリコン構造、及
びPt/TiN/ポリシリコン構造の場合、Ptのシリ
サイド化またはTiNの酸化によるヒロックの発生等に
より、下部電極とポリシリコンとのコンタクト不良が起
こり、スタック型構造の実現は難しい状況であった。
【0010】一方、下部電極の形成材料に関して、Pt
以外に、Ir、PtRh、Ruあるいはそれらの酸化物
(IrO2、PtRh0x及びRuO2)等が、その優れ
たバリア性や上部に形成される酸化物誘電体との整合性
などの特徴を有するため注目されている。特にIr及び
IrO2については、Ir/IrO2/ポリシリコンある
いはPt/IrO2/ポリシリコン電極構造上にPZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)を形成した場合、PZTの疲
労特性が著しく改善されると報告されている(Appl. Ph
ys. Lett. vol.65 (1994), PP. 1522-1524、及びJPn.
J. Appl. Phys.vol. 33 (1994), pp. 5207-5210)。こ
の特性改善は、IrO2膜の、Pb等の強誘電体構成元
素に対する優れたバリア性によるものであると考えられ
ている。
【0011】しかしながら、上記の構造では、IrO2
とポリシリコンとの界面での、ポリシリコンの酸化によ
るコンタクト不良が、IrO2膜形成及び強誘電体膜形
成時のプロセスにおいて発生する。
【0012】IrまたはIrO2とポリシリコンとの反
応を防ぐ方法として、酸化物電極IrO2にバリアメタ
ルとしてTiNが適用されたIrO2/Ir/TiN/
Ti下部電極が、「1996年春季第43回応用物理学関係連
合講演会予稿集28p-V-4、(pp. 499)」で報告されてい
る。この構成を採用した場合、高誘電体であるSrTi
3膜を形成し、イオン注入を行って低抵抗化したシリ
コン基板とのコンタクトを調べた結果、オーミックコン
タクトが取られていること、さらに高誘電体特性もPt
の場合と同等なものが得られたとしている。
【0013】IrO2/Ir/TiN/Tiのような下
部電極構造は、SrTiO3のような高誘電体材料に適
用できる200〜450℃という比較的低温のプロセス
を用いる場合は、ヒロックの発生や平坦性の低下に伴う
キャパシタの電気的特性の劣化がないため、高誘電体キ
ャパシタを用いたスタック型構造として有望であるとい
える。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PZT等のよ
うな強誘電体を用いる場合、強誘電体結晶化プロセスと
しては600℃以上の酸素雰囲気が必要である。また、
SrBi2Ta29の場合は、酸素雰囲気中で650〜
800℃という高温の熱処理を行う必要がある。このよ
うな高い温度では、例えばPt/TiNという下部電極
構造を用いる場合、TiNの酸化による膜応力の変化の
ため、Ptヒロックが発生するという問題がある。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、600℃以上の酸
化性雰囲気中での熱処理工程に対する高い耐性を有し、
導電性プラグとの間に良好なコンタクト特性を示す下部
電極構造を持つ、スタック型構造の強誘電体記憶素子及
びその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による強誘電体記
憶素子は、上部電極、強誘電体膜及び下部電極を有する
キャパシタと、該下部電極の下に位置し、該下部電極を
選択トランジスタに電気的に接続するための導電性プラ
グと、該導電性プラグと該下部電極との間に形成され
た、それらの間の拡散反応を防ぐ拡散バリア膜と、を備
えており、該導電性プラグと該拡散バリア膜との間に、
第1の金属元素を含むシリサイド層が形成されており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0017】ある実施形態では、前記第1の金属元素
は、IV−A族元素(Ti、Zr及びHf)、V−A族
元素(V、Nb及びTa)、VI−A族元素(Cr、M
o及びW)及びVIII族元素(Ru、Os、Co、R
h、Ir、Ni、Pd及びPt)を含むグループから選
択される。
【0018】ある実施形態では、前記拡散バリア膜は、
xSi1-xy、AxAl1-xy、またはBNz(0.2
≦x<1、0≦y≦1、0≦z<1)によって形成さ
れ、そのうち、Aは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Ru、Os、Co、Rh、Ir、
Ni、Pd及びPtを含む群から選択され、Bは、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ru、O
s、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPtを含む群か
ら選択される。
【0019】ある実施形態では、前記下部電極は、Ir
膜もしくは、該Ir膜とIrO2膜とを含む多層膜によ
って構成される。
【0020】ある実施形態では、前記シリサイド層は2
〜60nm程度の厚さを有する。
【0021】ある実施形態では、前記導電性プラグは、
ポリシリコンによって形成されている。
【0022】本発明による強誘電体記憶素子の製造方法
は、上部電極、強誘電体膜及び下部電極を有するキャパ
シタと、該下部電極の下に位置し、該下部電極を選択ト
ランジスタに電気的に接続するための導電性プラグと、
該導電性プラグと該下部電極との間に形成された、それ
らの間の拡散反応を防ぐ拡散バリア膜と、を備えた強誘
電体記憶素子の製造方法であって、該導電性プラグと該
拡散バリア膜との間に、第1の金属元素を含むシリサイ
ド層を形成する工程を包含しており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0023】ある実施形態では、前記第1の金属元素
は、IV−A族元素(Ti、Zr及びHf)、V−A族
元素(V、Nb及びTa)、VI−A族元素(Cr、M
o及びW)及びVIII族元素(Ru、Os、Co、R
h、Ir、Ni、Pd及びPt)を含むグループから選
択される。
【0024】ある実施形態では、前記導電性プラグはシ
リコンによって形成され、前記シリサイド層を形成する
工程は、前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素に
よる金属層を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中にお
ける熱処理によって、該金属層を前記シリサイド層に変
化させる工程と、を包含する。
【0025】ある実施形態では、前記シリサイド層を形
成する工程は、前記導電性プラグ上に、前記第1の金属
元素及びシリコン元素を含む第1の層を形成する工程
と、不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、該第
1の層を前記シリサイド層に変化させる工程と、を包含
する。
【0026】ある実施形態では、前記導電性プラグはシ
リコンによって形成され、前記シリサイド層を形成する
工程は、前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素に
よる金属層を形成する工程と、該金属層上に、前記第1
の金属元素及びシリコン元素を含む第1の層を形成する
工程と、不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、
該金属層及び該第1の層を、前記シリサイド層に変化さ
せる工程と、を包含する。
【0027】ある実施形態では、前記導電性プラグはシ
リコンによって形成され、前記シリサイド層を形成する
工程は、前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素に
よる第1の金属層を形成する工程と、不活性ガス雰囲気
中における熱処理によって、該金属層を前記シリサイド
層に変化させる工程と、該シリサイド層上に、該第1の
金属元素による第2の金属層を形成する工程と、を包含
する。
【0028】ある実施形態では、前記不活性ガスは窒素
ガスを含む。
【0029】ある実施形態では、前記熱処理は、前記拡
散バリア膜が形成される前に行う場合は、その処理温度
が約500〜950℃の範囲にある。
【0030】ある実施形態では、前記熱処理は、前記拡
散バリア膜が形成される後に行う場合は、その処理温度
が約500〜800℃の範囲にある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の基本的な特徴
は、図2を参照しながら説明する。
【0032】図2は、本発明による強誘電体記憶素子の
基本的な構成の要部の断面を示す。この誘電体薄膜素子
は、基板10上に形成された選択トランジスタ20と、
選択トランジスタ20上に第1の層間絶縁膜52を介し
て設けられた強誘電体キャパシタ140と、第1の層間
絶縁膜52を貫通するコンタクトホールに埋め込まれた
導電性プラグ30と、を備えている。導電性プラグ30
は、ポリシリコン等によって形成されており、選択トラ
ンジスタ20と強誘電体キャパシタ140とを電気的に
接続するためのものである。
【0033】強誘電体キャパシタ140は、下部電極1
44と、強誘電体薄膜146と、上部電極148とを備
えている。本発明による強誘電体キャパシタ140の下
部電極144は、IrまたはIrO2によって形成され
ている。
【0034】強誘電体キャパシタ140は、さらに、下
部電極144と導電性プラグ30との間に設けられた、
拡散バリア膜143と、拡散バリア膜143の下の第1
の金属を含むシリサイド層142と、を含んでいる。
【0035】拡散バリア膜143は、導電性プラグ30
と下部電極144との間の拡散反応を防ぐためのもので
あり、AxSi1-xy、AxAl1-xy、またはBN
z(0.2≦x<1、0≦y≦1、0≦z<1)によっ
て形成される。ここで、Aは、Ti、Zr、Hf、V、
Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ru、Os、Co、R
h、Ir、Ni、Pd及びPtを含む群から選択される
元素であり、Bは、Zr、Hf、V、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、
Pd及びPtを含む群から選択される元素である。
【0036】シリサイド層142を構成する第1の金属
は、IV−A族元素(Ti、Zr及びHf)、V−A族
元素(V、Nb及びTa)、VI−A族元素(Cr、M
o及びW)及びVIII族元素(Ru、Os、Co、R
h、Ir、Ni、Pd及びPt)を含むグループから選
択される元素である。
【0037】以下に、上記の構成による作用を説明す
る。
【0038】下部電極を形成するIr膜若しくはIrO
2/Ir膜は、その上に形成される強誘電体膜の結晶化
工程の際の高温において、酸素が拡散バリア膜143
(例えばTaxSi1-xy膜、以下「TaSiN膜」と
も略称する)までに拡散することを防ぐことができる。
このため、酸化によるTaxSi1-xy膜の体積膨張や
コンタクト不良の発生が防止できる。なお、Irまたは
IrO2による下部電極、及び上記のような拡散バリア
膜の使用は、本出願人による特願平10-035639号(「半
導体メモリ素子及びその製造方法」)にも部分的に記載
されている。
【0039】拡散バリア膜(例えばTaxSi1-x
y膜)は、シリサイド層(例えばチタンシリサイド層)
及びポリシリコンと、TaxSi1-xy膜上に形成する
Ir膜若しくはIrO2/Ir膜との間の拡散バリアと
して機能する。TaxSi1-xy膜によって、シリコン
やTi等の元素が下部電極内に拡散することを防ぐこと
ができる。
【0040】このような拡散バリア膜及び下部電極を用
いることによって、700℃で60分間の強誘電体結晶
化プロセスを行った場合でも、下部電極に、及び下部電
極と拡散バリア膜との間にヒロックが生じることはな
い。このため、良好な強誘電特性を持つ強誘電体膜を備
えた強誘電体記憶素子が得られる。
【0041】以下に、シリサイド層を設ける意義を説明
する。
【0042】拡散バリアであるTaxSi1-xy膜を直
接ポリシリコン上に形成した場合、TaxSi1-xy
とポリシリコンとの界面にごくわずかな反応層が生じる
ことがあるという事実が、詳細な界面分析によって分か
った。このような反応層が形成すると、下部電極と導電
性プラグとのコンタクト抵抗が強誘電体結晶化プロセス
後に増加し、またその電流電圧特性が非オーミック性に
なる恐れがある。電流電圧特性の非オーミック性は、強
誘電体のメモリ動作において、高速動作の際の遅延や信
号のS/N比が取りにくくなるなどの問題を引き起こす
ことが多い。
【0043】シリサイド層を設けることで、上記のよう
な反応層の生成が防止できる。さらに、シリサイド層の
存在により、ポリシリコンとTaxSi1-xy膜との密
着強度が増し、それがヒロックの低減に寄与する。この
ような構成によって、700℃で240分間の熱処理を
しても、TaxSi1-xy膜の剥離やヒロックが生じ
ず、かつ下部電極とポリシリコンプラグとの良好なコン
タクト特性が得られている。
【0044】以下に、図2に示される他の構成要素につ
いて説明する。下部電極144上に形成された強誘電体
薄膜146として、酸化物強誘電体(チタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)、SrBi2Ta29(SBT)、及び
Bi4Ti312)等を使用するのが一般的である。SB
Tの場合、層状ペロブスカイト構造を有するBi系強誘
電体であれば、特に限定されるものではないが、Bi2
m-13m+3(AはNa、K、Pb、Ca、Sr、Ba
またはBi、BはFe、Ti、Nb、Ta、WまたはM
o)で示される強誘電体材料が好ましく、また、mが自
然数である化合物がより好ましい。具体的には、Bi4
Ti312、SrBi2(Tax、Nb1-x29(0≦x
<1)、BaBi2Nb29、BaBi2Ta29、Pb
Bi2Nb29、PbBi2Nb29、PbBi4Ti3
15、SrBi4Ti415、BaBi 4Ti415、Sr2
Bi4Ti518、Ba2Bi4Ta518、Pb2Bi4
51 8、Na0.5Bi4.5Ti415、K0.5Bi4.5Ti
415等が挙げられる。また(SrBi2(Tax、Nb
1-x290.7・(Bi3TiTaO90.3(0≦x<
1)等の固相反応材料なども使用できる。
【0045】これらの強誘電体膜は、公知の方法、例え
ば、スピンオン法、反応性蒸着法、EB蒸着法、スパッ
タ法、レーザーアブレーション法及び化学気相成長法
(MOCVD法)等の方法を選択して行うことができ
る。例えば、スピンオン法は、次のように行われる。ま
ず、強誘電体薄膜を構成する一部、またはすべての元素
を溶媒に分散させ、それをスピンコート法により基板上
に塗布し、乾燥を行う。次に、膜中に存在している炭素
成分を焼結により燃焼させ(仮焼結)、その後ペロブス
カイト構造を有する結晶にするために、酸素若しくは酸
素化合物を含むガス中で焼成を行う。こうして、基板上
に強誘電体膜が形成される。
【0046】なお、強誘電体膜146上に設けられる上
部電極148は、Pt膜等の一層構造にする他、下部電
極膜と同様の材料で同様の方法により形成することがで
きる。
【0047】なお、選択トランジスタ20は、シリコン
基板10上に形成されたゲート電極22、及びその両側
に位置するソース・ドレイン領域24を有する。
【0048】図2の構造において、強誘電体キャパシタ
140及び第1の層間絶縁膜52の上に、第2の層間絶
縁膜54が形成されており、上部電極148は、その上
に位置する第2の層間絶縁膜54のコンタクトホールを
介して、引き出し電極62に接続されている。さらに、
選択トランジスタ20のソース領域24aは、第1の層
間絶縁膜52及び第2の層間絶縁膜54に設けられたコ
ンタクトホールを介して、引き出し電極64に接続され
ている。なお、ロコス膜51は、素子を分離するための
領域である。
【0049】なお、本発明の強誘電体記憶素子に用いら
れる基板は、通常の半導体装置や集積回路等の基板とし
て使用できる基板であれば特に限定されるものではない
が、シリコン基板が望ましい。
【0050】強誘電体を用いた場合の本発明の強誘電体
記憶素子は、強誘電体材料を強誘電体デバイスまたは半
導体装置の構成の一部として、集積回路用のウエハに搭
載して、集積回路を構成することができる。例えば、強
誘電体素子を不揮発性メモリの容量部として、または、
FETのゲート電極に適用し、ゲート絶縁膜、ソース/
ドレイン領域等を組み合わせて形成することにより、M
FMIS−FET(Metal Ferroelectric Metal Insula
tor Semiconductor FET)、MFS−FET(Metal Fer
roelectric Semiconductor FET)等として利用すること
もできる。
【0051】以下に、本発明による実施形態、特にシリ
サイド層の形成方法を詳細に説明する。
【0052】(第1の実施形態)図3(a)〜(d)を
参照しながら、本発明による強誘電体記憶素子の製造方
法の第1の実施形態を説明する。この実施形態におい
て、ポリシリコンによる導電性プラグ上に形成された金
属膜(Ti膜)を熱処理することによって、シリサイド
層を形成する。
【0053】まず、図3(a)に示されるように、シリ
コン基板10の表面に膜厚が約500nmのロコス膜5
1を形成して、素子分離領域を形成する。次に従来の方
法を用いて、ゲート電極22、及びソース・ドレイン領
域24からなる選択トランジスタを形成する。その後、
層間絶縁膜としてCVD(Chemical Vapor Depositio
n)法で第1のシリコン酸化膜52を500nm程度成
膜し、続いて、直径約0.6μmのコンタクトホール3
0aを形成する。
【0054】次に、図3(b)に示されるように、CV
D法でポリシリコンを、コンタクトホール30aに埋め
込んだ後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)
法で表面を平坦化し、ポリシリコンプラグ30を形成す
る。次にポリシリコンプラグ30の上にTi膜の形成の
準備として、ポリシリコン上への自然酸化膜の形成を抑
えるために、ポリシリコンの表面をフッ酸でウエット処
理する。
【0055】その後、DCマグネトロンスパッタ法にて
Ti膜142aを、ポリシリコンプラグ30及び第1の
シリコン酸化膜52上に1〜30nm(好ましくは5〜
25nm)の厚さを有するように形成する。Ti膜14
2aの厚さが1nm以下の場合、良好なコンタクト抵抗
を得ることが難しく、また30nm以上になると、強誘
電体結晶化アニール後に、Ti膜表面に荒れが生じる。
【0056】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSi1-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、Ti膜14
2a上に50〜150nm(好ましくは80〜120n
m)の厚さを有するように形成する。TaxSi1-xy
の膜厚が50nm以下の場合、拡散バリア層としての機
能を果たすことが困難である。また、150nm以上の
場合、キャパシタ部全体の膜厚を増加させることにな
り、微細加工精度に支障を生じる。TaxSi1-xy
143の本実施形態で用いた成膜条件は、Ta/Si=
10/3のターゲットを用い、基板温度を500℃、ス
パッタパワー2kW、スパッタガス圧を0.7Pa、A
r/N2流量比は3/2とする。
【0057】TaxSi1-xy膜143の形成後、純窒
素雰囲気中で500〜800℃(好ましくは600
℃)、1時間の熱処理を施す。この熱処理により、Ti
膜142aはポリシリコンと反応し、シリサイド層14
2(厚さ、約2〜60nm)が形成される。熱処理の温
度が500℃以下の場合は、十分なシリサイドを形成す
ることができない。また、熱処理の温度が800℃以上
の場合は、1時間の熱処理をするとTi膜とポリシリコ
ンとの反応が進みすぎ、シリサイドの表面荒れの原因と
なる。さらに、熱処理の温度が800℃以上になると、
TaxSi1-xy膜143にも悪影響を及ぼす恐れがあ
る。なお、上記の熱処理は、純窒素を用いたが、不活性
ガスであれば他のガス、例えばアルゴン、クリプトン及
びヘリウム等、を用いても同様の効果が得られる。
【0058】また、上記のように形成されたTaxSi
1-xy拡散バリア膜143は、X線回折分析により、ア
モルファス構造であることが確認された。さらにオージ
ェ電子分光分析により、TaxSi1-xyの組成が、T
0.85Si0.150.41であることが確認された。また、
純窒素雰囲気中での熱処理後のTaxSi1-xy膜14
3の抵抗率を測定した結果、100〜2000μΩcm
の範囲内であることがわかった。TaxSi1-xy中の
xがx<0.2の場合、Si成分が多すぎるため、抵抗
率が極端に高くなり、デバイスには適さない。よって、
0.2≦x≦1の範囲内が適していると思われる。
【0059】続いて、拡散バリア膜143の上にDCマ
グネトロンスパッタ法にて、下部電極であるIr膜14
4を、約50〜300nm(好ましくは100〜200
nm)の厚さを有するように形成する。Irの膜厚が5
0nm以下の場合、強誘電体結晶化アニールの際に雰囲
気中の酸素がIr膜を透過してしまい、TaxSi1-x
y膜の体積膨張によるヒロックが生じる。また、300
nm以上の場合、キャパシタ部全体の膜厚を増加させる
ことになり、微細加工精度に支障を生じたり、既存のレ
ジスト膜厚では加工ができないといった問題が生じる。
本実施形態に用いたIr膜144の成膜条件は、DCパ
ワー0.5kW、基板温度500℃、ガス圧0.6Pa
である。
【0060】次に、Ir膜144上にスピンオン法を用
いて、SrBi2Ta29(SBT)膜146の形成を
行う。SBT膜の成膜方法は、次のようである。まず、
SBTを構成する元素を溶媒に分散させた前駆体溶液を
形成し、その前駆体溶液をスピナーを用いて回転数を3
000rpmとして基板に塗布する。次に、大気中15
0℃で10分間の乾燥を行った後、大気中で400℃で
30分間の仮焼成を行う。その後、675℃で、60分
間の結晶化を行う。これらの工程を4回繰り返すことに
より、120nmの厚さのSBT膜が形成される。この
ように形成されたSBT膜は、ヒロックや剥離が認めら
れず、断面SEM観察によって各層での反応が見られな
かった。
【0061】次に、SBT膜146上に、DCマグネト
ロンスパッタ法で、膜厚100nmのPtによる上部電
極148を形成する。
【0062】その後、図3(c)に示されるように、上
部電極148は、Cl2を用いたドライエッチング方法
で1〜3μm角の大きさにパターニングする。また、そ
の下のSBT膜146は、C26及びArを用いたドラ
イエッチング法で所望の形状にパターニングする。続い
て、Ir下部電極144、TaxSi1-xy拡散バリア
膜143、及びシリサイド層142を、Cl2及びC2
6を用いたドライエッチング法で所望の形状に加工す
る。
【0063】その後、図3(d)に示されるように、層
間絶縁膜として、CVD法を用いて、第2のシリコン酸
化膜54を形成する。その後、上部Pt電極148上に
コンタクトホールを形成し、強誘電体キャパシタの上部
Pt電極148に接続する、アルミニウム引き出し電極
62をDCマグネトロンスパッタ法にて形成する。次に
ソース領域24a上の第1のシリコン酸化膜52及び第
2のシリコン酸化膜54にコンタクトホールを形成し、
アルミニウム引き出し電極64を形成する。こうして、
図3(d)に示すような強誘電体記憶素子が製造され
る。
【0064】上述の工程により製造されたキャパシタの
Pt上部電極148からのアルミニウム引き出し電極6
2と、ソース注入領域24aからのアルミニウム引き出
し電極64と、の間に三角波の電圧を印加することによ
り、図4に示すようなヒステリシスカーブが得られる。
なお、この印加した三角波の電界強度は150kV/c
m、周波数は75Hzとする。強誘電体特性は、Pr=
6μC/cm2、Ec=35kV/cm、また+3V印
加時のリーク電流密度は8x10-8A/cm2、絶縁耐
圧は10V以上である。
【0065】図4の結果から分かるように、上記の方法
によると、強誘電体キャパシタとして用いるのに、十分
な大きさの強誘電体特性が得られている。また、図4に
おけるヒステリシスカーブの対称性が崩れていないこと
から、シリコン基板10とIr下部電極144とのコン
タクトは、十分に取れていることがわかる。
【0066】さらに、ポリシリコンプラグと、下部電極
及び拡散バリアとのコンタクト特性を評価するために、
ケルビンパターンを用いてコンタクト抵抗の評価を行っ
た。以下に、図5(a)〜(h)を参照しながら、ケル
ビンパターンの作製工程を説明する。
【0067】まず、図5(a)に示すように、P型基板
810にロコス851を形成する。次に、図5(b)に
示すようにリンを基板に注入することにより、n型領域
823を形成する。次に図5(c)に示すように、基板
表面の全体に層間絶縁膜852を形成した後に、図5
(d)に示すように、n型領域823との導通が取れる
ように、n型のポリシリコンプラグ830を埋め込む。
ケミカルメカニカルポリッシュによる基板表面の平坦化
の後、図5(e)に示すように、Ti膜842a、Ta
SiN膜843、Ir膜844及びSBT膜846を、
上述の方法で順次形成する。次に、SBTに対して、通
常の結晶化アニールを行う。これらの工程によって、T
i膜842aは、n型のポリシリコンプラグ830のポ
リシリコンと反応し、Tiシリサイド層842に変化す
る。その後、図5(f)に示すように、ドライエッチン
グでSBT膜846を除去する。次に、図5(g)に示
されるように、Tiシリサイド層842、TaSiN膜
843及びIr膜844を貫通し、層間絶縁膜852に
達するようなホールを形成し、ケルビンパターンを完成
させる。
【0068】図5(h)は、図5(g)の構成を上面か
ら見た図である。図5(h)に示されるn型注入領域8
80は、Ir膜844の互いに分離されている部分84
4(a)〜844(c)を電気的に接続するためのもの
であり、コンタクト部882を介してIr膜844の各
部分に接続している。このケルビンパターンを用いて、
定電流をIr電極パッド844(a)からパッド844
(b)に流し、コンタクト部882で発生する電圧降下
を、Ir電極パッド844(b)とパッド844(c)
との間で測定する。この場合、配線抵抗は完全に無視で
きるため、コンタクト部882で発生する抵抗成分だけ
を測定することができる。
【0069】図6は、ケルビンパターンで測定した、コ
ンタクト抵抗のコンタクト径依存性を示す。データ83
1は本発明のTiシリサイド層842を有する構成の場
合の抵抗値、データ832はTiシリサイド層842を
有さない構造の場合の抵抗値、またデータ833はTi
シリサイド層842を有さない構造の場合のアニール前
の抵抗値を示す。データ833の場合は、Ir電極84
4を形成(図5(e))後、SBT膜846の形成及び
結晶化アニールを行わないまま、図5(g)の工程に進
み、ケルビンパターンを作製したものである。
【0070】図6から明らかなように、Tiシリサイド
層842を有さない構造では、結晶化アニール後、0.
6μmのコンタクト径の場合のコンタクト抵抗が約20
00Ωと、アニール前に比べて10倍近く増加している
(データ832)。一方、本発明の構造においては、
0.6μmのコンタクト径の場合のコンタクト抵抗が約
80Ωとなり、非常に低い値にとどまっている(データ
831)。
【0071】また、電流電圧特性についても図7(a)
及び(b)に示す通り、Tiシリサイド層842を有さ
ない構造の場合(図7(b))は、0V付近で非線型な
グラフとなり抵抗変化が現れる。一方、本発明の構造で
は、図7(a)に示すように、線型なグラフとなり、抵
抗も一定である。非線型な電流電圧特性は、強誘電体の
メモリ動作において、高速動作の際の遅延の問題や信号
のS/N比が取りにくくなるなどの問題を引き起こす。
本発明の構造は、そのような問題点を完全に解決した構
造となっている。
【0072】図8は、本発明によるシリサイド層/拡散
バリア/下部電極/SBT膜という素子構造に対して、
オージェ電子分光法による深さ方向における元素濃度を
分析した結果を示す。SBT膜の結晶化アニール条件と
して、1層当たり675℃、60分間、純酸素雰囲気中
で、これを4回繰り返している。図8に示すように、I
rとTaxSi1-xy間及びTaxSi1-xyとポリシリ
コン間で、結晶化アニール後でも相互拡散は見られず、
Ir膜が酸素の拡散のバリア膜として機能していること
が分かる。また、TaxSi1-xy膜が、Irとポリシ
リコンの相互拡散のバリア膜として十分に機能している
ことも分かる。なお、断面透過電子顕微鏡による観察で
も、上記の相互拡散は見られなかった。
【0073】(第2の実施形態)本発明による強誘電体
記憶素子の製造方法の第2の実施形態を説明する。
【0074】上記第1の実施形態においては、ポリシリ
コンプラグ上に金属膜(Ti膜)及び拡散バリア膜(T
xSi1-xy膜)を形成した後、純窒素雰囲気中で熱
処理を施し金属シリサイドを形成している。本実施形態
では、ポリシリコンプラグ上に金属膜(Ti膜)を形成
しさらにシリサイド化のための熱処理を施した後に、拡
散バリア膜を形成する。以下に、第1の実施形態で用い
た図3(a)〜(d)を参照しながら、本実施形態によ
る強誘電体記憶素子の形成方法を説明する。
【0075】まず、図3(a)に示されるように、シリ
コン基板10の表面に膜厚が約500nmのロコス膜5
1を形成して、素子分離領域を形成する。次に従来の方
法を用いて、ゲート電極22、及びソース・ドレイン領
域24からなる選択トランジスタを形成する。その後、
層間絶縁膜としてCVD(Chemical Vapor Depositio
n)法で第1のシリコン酸化膜52を500nm程度成
膜し、続いて、直径約0.6μmのコンタクトホール3
0aを形成する。
【0076】次に、図3(b)に示されるように、CV
D法でポリシリコンを、コンタクトホール30aに埋め
込んだ後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)
法で表面を平坦化し、ポリシリコンプラグ30を形成す
る。次にポリシリコンプラグ30の上にTi膜の形成の
準備として、ポリシリコン上への自然酸化膜の形成を抑
えるために、ポリシリコンの表面をフッ酸でウエット処
理する。
【0077】その後、DCマグネトロンスパッタ法にて
Ti膜142aを、ポリシリコンプラグ30及び第1の
シリコン酸化膜52上に1〜30nm(好ましくは5〜
25nm)の厚さを有するように形成する。
【0078】その後、純窒素中、約500〜950℃で
5〜120秒間(好ましくは、850℃、10sec)
のRTA(Rapid Themal Annealing)処理を行う。RT
A処理温度が500℃以下だと十分なシリサイドを形成
することができず、950℃以上の熱処理を通すこと
は、集積回路におけるCMOS(Complementary Metal O
xide Semiconductor)への影響を考えて好ましくない。
この熱工程を経ることにより、ポリシリコンとTi膜2
42aが反応し、Tiシリサイド層142(厚さ、約2
〜60nm)が形成される。
【0079】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSi1-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、Tiシリサ
イド層142上に50〜150nm(好ましくは80〜
120nm)の厚さを有するように形成する。Tax
1-xy膜形成後、純窒素雰囲気中で500〜800℃
(好ましくは600℃)、1時間の熱処理を施した。ま
た、純窒素雰囲気中での熱処理後のTaxSi1-xy
の抵抗率を測定した結果、100〜2000μΩcmの
範囲内であることがわかった。
【0080】上記のTi膜142及びTaxSi1-xy
拡散バリア膜143の形成条件は、第1の実施形態のそ
れと同様である。また、拡散バリア膜143の形成以降
の工程(図3(c)及び(d)に対応する工程)は、第
1の実施形態のそれと同様であり、その説明を省略す
る。
【0081】本実施形態も、第1の実施形態と同様、ケ
ルビンパターンを用いて、コンタクト抵抗の評価を行っ
た。その結果、0.6μmのコンタクト径の場合のコン
タクト抵抗が約80Ωとなり、非常に低い値であること
が分かった。また、電流電圧特性については、線形なグ
ラフが得られ、抵抗も一定であることが確認された。本
実施形態によると、SBT膜形成後に、下部電極のヒロ
ックや剥離等は認められなかった。
【0082】第1及び第2の実施形態において、シリサ
イド層を形成するための金属膜としてTi膜を用いた
が、Tiの代わりに、IV−A族元素(Zr及びH
f)、V−A族元素(V、Nb及びTa)、VI−A族
元素(Cr、Mo及びW)及びVIII族元素(Ru、
Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPt)を含む
グループから選択される金属元素を用いても同様の効果
が得られる。
【0083】(第3の実施形態)以下に、本発明による
強誘電体記憶素子の製造方法の第3の実施形態を説明す
る。
【0084】上記第1及び第2の実施形態では、ポリシ
リコンプラグ上に金属膜(Ti膜)を形成し、その金属
膜を純窒素雰囲気中で熱処理することで金属シリサイド
層を形成している。本実施形態では、ポリシリコンプラ
グ上に、直接金属シリサイド層を形成する。
【0085】まず、第1及び第2の実施形態と同様な方
法で、図3(a)の構造を形成しさらに、ポリシリコン
プラグ30を形成する。
【0086】次に、図3(b)に示されるように、DC
マグネトロンスパッタ法にて、Ti元素とSi元素とを
含む層142bを、ポリシリコン膜上に1〜30nm
(好ましくは5〜25nm)の厚さを有するように形成
する。層142bの形成に、Ti/Si(モル比)が1
0/3の混合物ターゲットを用い、基板温度を500
℃、スパッタパワー2kW、スパッタガス圧を0.7P
a、スパッタガスはArとする。この場合、基板温度が
低いため、層142bはシリサイド膜にはなっていな
い。
【0087】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSi1-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、Ti元素と
Si元素とを含む層142b上に50〜150nm(好
ましくは80〜120nm)の厚さを有するように形成
する。
【0088】その後、純窒素雰囲気中で500〜800
℃(好ましくは600℃)及び1時間の熱処理を施す。
この熱処理により、Ti元素とSi元素とを含む層14
2bは、ポリシリコンと反応し、シリサイド層142
(厚さ、約2〜60nm)に変化する。純窒素雰囲気中
での熱処理後のTaxSi1-xy膜143の抵抗率を測
定した結果、100〜2000μΩcmの範囲内である
ことがわかった。
【0089】拡散バリア膜143の形成以降の工程(図
3(c)及び(d)に対応する工程)は、第1の実施形
態のそれと同様であり、その説明を省略する。
【0090】なお、本実施形態において、導電性プラグ
30は、ポリシリコンによって形成されているが、その
代わりにタングステンで形成してもよい。
【0091】本実施形態も、第1の実施形態と同様に、
ケルビンパターンを用いて、コンタクト抵抗の評価を行
った。その結果、0.6μmのコンタクト径の場合のコ
ンタクト層抵抗は約120Ωとなり、低い値を示すこと
が分かった。また、電流電圧特性については、線形なグ
ラフが得られ、抵抗も一定であることが分かった。本実
施形態によれば、SBT膜形成後には下部電極のヒロッ
クや剥離等は認められない。
【0092】(第4の実施形態)本発明による強誘電体
記憶素子の製造方法の第4の実施形態を説明する。
【0093】上記第3の実施形態においては、ポリシリ
コンプラグ上にTi元素とSi元素とを含む層142
b、及び拡散バリア膜143を形成した後に、熱処理を
行い層142bをシリサイド層142に変化させてい
る。本実施形態では、ポリシリコン上にTiシリサイド
膜142を形成した後に、拡散バリア膜143を形成す
る。
【0094】まず、第1及び第2の実施形態と同様な方
法で、図3(a)の構造を形成しさらに、ポリシリコン
プラグ30を形成する。
【0095】次に、図3(b)に示されるように、DC
マグネトロンスパッタ法にて、Ti元素とSi元素とを
含む層142bを、ポリシリコン膜上に1〜30nm
(好ましくは5〜25nm)の厚さを有するように形成
する。層142bの形成に、Ti/Si(モル比)が1
0/3の混合物ターゲットを用い、基板温度を500
℃、スパッタパワー2kW、スパッタガス圧を0.7P
a、スパッタガスはArとする。
【0096】その後、純窒素雰囲気中で500〜950
℃及び5〜120秒(好ましくは850℃、10秒)の
RTA処理を施す。この熱処理により、Ti元素とSi
元素とを含む層142bは、ポリシリコンと反応し、T
iシリサイド層142に変化する。
【0097】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSi1-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、Tiシリサ
イド層142上に500〜1500(好ましくは80〜
120nm)の厚さを有するように形成する。Tax
1-xy膜143の形成後、純窒素雰囲気中で500〜
800℃(好ましくは600℃)及び1時間の熱処理を
施す。純窒素雰囲気中での熱処理後のTaxSi1-xy
膜143の抵抗率を測定した結果、100〜2000μ
Ωcmの範囲内であることがわかった。
【0098】拡散バリア膜143の形成以降の工程(図
3(c)及び(d)に対応する工程)は、第1の実施形
態のそれと同様であり、その説明を省略する。
【0099】本実施形態も、第1の実施形態と同様に、
ケルビンパターンを用いて、コンタクト抵抗の評価を行
った。その結果、0.6μmのコンタクト径の場合のコ
ンタクト層抵抗は約130Ωとなり、低い値を示すこと
が分かった。また、電流電圧特性については、線形なグ
ラフが得られ、抵抗も一定であることが分かった。本実
施形態によれば、SBT膜形成後に下部電極のヒロック
や剥離等は認められない。
【0100】第3及び第4の実施形態においては、金属
シリサイド膜142を構成する金属元素としてTiを用
いたが、Tiの代わりに、IV−A族元素(Zr及びH
f)、V−A族元素(V、Nb及びTa)、VI−A族
元素(Cr、Mo及びW)及びVIII族元素(Ru、
Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPt)を含む
グループから選択される金属元素を用いても同様の効果
が得られる。
【0101】(第5の実施形態)以下に、本発明による
強誘電体記憶素子の製造方法の第5の実施形態を説明す
る。第5の実施形態において、ポリシリコンプラグ30
上に、Ti膜、及びTi元素とSi元素とを含む層を順
次形成し、さらにその上にTaxSi1-xy拡散バリア
膜を形成した後に、純窒素雰囲気中で熱処理によってT
iシリサイド層を形成する。
【0102】まず、第1及び第2の実施形態と同様な方
法で、図3(a)の構造を形成しさらに、ポリシリコン
プラグ30を形成する。次にポリシリコンプラグ30の
上にTi膜の形成の準備として、ポリシリコン上への自
然酸化膜の形成を抑えるために、ポリシリコンの表面を
フッ酸でウエット処理する。
【0103】その後、DCマグネトロンスパッタ法にて
Ti膜を、ポリシリコンプラグ30及び第1のシリコン
酸化膜52上に1〜30nm(好ましくは5〜25n
m)の厚さを有するように形成する。次に、DCマグネ
トロンスパッタ法にて、Ti元素及びSi元素を含む層
を、Ti膜上に1〜30nm(好ましくは5〜25n
m)の厚さを有するように形成する。Ti元素及びSi
元素を含む層の形成に、Ti/Si(モル比)が10/
3の混合物ターゲットを用い、基板温度を500℃、ス
パッタパワー2kW、スパッタガス圧を0.7Pa、ス
パッタガスはArとする。上記のTi膜と、Ti元素及
びSi元素を含む層とを含む構造を、層142c(図3
(b))と称する。
【0104】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSi1-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、層142c
上に50〜150nm(好ましくは80〜120nm)
の厚さを有するように形成する。
【0105】TaxSi1-xy膜143の形成後、純窒
素雰囲気中で500〜800℃(好ましくは600℃)
及び1時間の熱処理を施す。この熱処理によって、層1
42c中のTi膜は、その下のポリシリコンと反応しT
iシリサイド層に変化する、一方、層142c中の上記
のTi元素及びSi元素を含む層も、この熱処理によっ
てTiシリサイド層に変化する。こうして、Tiシリサ
イド層142(トータル厚さ、約2〜60nm)が形成
される。なお、純窒素雰囲気中での熱処理後のTax
1-xy膜143の抵抗率を測定した結果、100〜2
000μΩcmの範囲内であることがわかった。
【0106】拡散バリア膜143の形成以降の工程(図
3(c)及び(d)に対応する工程)は、第1の実施形
態のそれと同様であり、その説明を省略する。
【0107】本実施形態も、第1の実施形態と同様に、
ケルビンパターンを用いて、コンタクト抵抗の評価を行
った。その結果、0.6μmのコンタクト径の場合のコ
ンタクト層抵抗は約130Ωとなり、低い値を示すこと
が分かった。また、電流電圧特性については、線形なグ
ラフが得られ、抵抗も一定であることが分かった。本実
施形態によれば、SBT膜形成後に下部電極のヒロック
や剥離等は認められない。
【0108】なお、シリサイド層を形成するための金属
膜(Ti膜)、及び金属元素(Ti)とSiとを含む層
を構成する金属元素として、Ti以外に、実施形態1〜
4に示したような他の金属元素を用いても、同様の効果
が得られる。
【0109】(第6の実施形態)以下に、本発明による
強誘電体記憶素子の製造方法の第6の実施形態を説明す
る。本実施形態では、ポリシリコンプラグ30上に金属
シリサイド層を形成し、さらにその上に金属膜を形成す
る。
【0110】まず、第1及び第2の実施形態と同様な方
法で、図3(a)の構造を形成しさらに、ポリシリコン
プラグ30を形成する。次にポリシリコンプラグ30の
上にTi膜の形成の準備として、ポリシリコン上への自
然酸化膜の形成を抑えるために、ポリシリコンの表面を
フッ酸でウエット処理する。
【0111】次に、DCマグネトロンスパッタ法にて、
Ti膜142aをポリシリコン30上に1〜30nm
(好ましくは5〜25nm)の厚さを有するように形成
する(図3(b))。
【0112】その後、500〜950℃及び5〜120
秒(好ましくは、850℃、10秒)の条件で純窒素雰
囲気中で、RTA処理を行う。この処理によって、Ti
膜142aは、ポリシリコンと反応してTiシリサイド
層142に変化する。RTA処理温度が500℃以下だ
と十分なシリサイドを形成することができず、一方95
0℃以上の場合は、集積回路上のCMOSへの影響が生
じ好ましくない。
【0113】その後、Tiシリサイド層142上に、T
i膜(図3(b)に図示せず)を再び1〜30nm(好
ましくは5〜25nm)の厚さで形成する。
【0114】その後、DCリアクティブマグネトロンス
パッタ法にて、拡散バリア膜であるTaxSil-xy
143(0.2≦x≦1、0≦y≦1)を、上記のTi
膜上に50〜150nm(好ましくは80〜120n
m)の厚さで形成する。TaxSil-xy膜143の形
成後、純窒素雰囲気中で500〜800℃(好ましくは
600℃)、1時間の熱処理を施す。この熱処理を行っ
ても、Tiシリサイド層142上に形成された上記のT
i膜は、Tiシリサイド層に変化されず、金属膜として
Tiシリサイド層142と拡散バリア膜143との間に
存在する。なお、純窒素雰囲気中での熱処理後のTax
Sil-xy膜の抵抗率を測定した結果、100〜200
0μΩcmの範囲内であることがわかった。
【0115】拡散バリア膜143の形成以降の工程(図
3(c)及び(d)に対応する工程)は、第1の実施形
態のそれと同様であり、その説明を省略する。
【0116】本実施形態によれば、Tiシリサイド層1
42と拡散バリア膜143との間にTi膜が存在するた
め、コンタクト抵抗をさらに低減できる。
【0117】本実施形態による強誘電体記憶素子に対し
て、第1の実施形態と同様に、ケルビンパターンを用い
て、コンタクト抵抗の評価を行った。その結果、0.6
μmのコンタクト径の場合のコンタクト層抵抗は約80
Ωとなり、非常に低い値を示すことが分かった。また、
電流電圧特性については、線形なグラフが得られ、抵抗
も一定であることが分かった。本実施形態によれば、S
BT膜形成後に下部電極のヒロックや剥離等は認められ
ない。
【0118】なお、上記のシリサイド層142を構成す
る金属、及びシリサイド層上の金属膜を構成する元素と
して、Tiの代わりに、実施形態1〜4に示したような
他の金属元素を用いても、同様の効果が得られる。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような効果が得
られる。
【0120】導電性プラグと拡散バリア膜との間に、金
属シリサイド層が設けられているので、強誘電体結晶化
アニール後の抵抗の増大を防止することができる。これ
によって、強誘電体のメモリ動作において、高速動作の
際の遅延の問題や信号のS/N比の問題が解決できる。
【0121】また、特定の組成の拡散バリア膜と、特定
の材料による下部電極との組み合わせにより、SBTな
どの高温酸素雰囲気中の熱処理が必要なプロセスにおい
ても、十分な安定性(ヒロックや剥離のない)をもった
電極/拡散バリア構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による強誘電体記憶素子の断面構造を
示す図である。
【図2】本発明による強誘電体記憶素子の断面構造を示
す図である。
【図3】(a)〜(d)は、本発明による強誘電体記憶
素子の製造方法の工程図である。
【図4】強誘電体のヒステリシス特性を示す図である。
【図5】(a)〜(h)は、ケルビンパターンの作製工
程図である。
【図6】ケルビンパターンを用いて4端子法で測定した
コンタクト抵抗のコンタクト径依存性を示す図である。
【図7】コンタクト抵抗を測定した際の電流電圧特性を
示す図であり、(a)は本発明の場合を示し、(b)は
従来技術の場合を示す。
【図8】本発明による強誘電体キャパシタの薄膜深さ方
向における構成元素の分布を示す図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 20 選択トランジスタ 22 ゲート電極 24a、24b ソース・ドレイン領域 30 導電性プラグ 40、140 強誘電体キャパシタ 51 ロコス膜 52 第1の層間絶縁膜 54 第2の層間絶縁膜 62、64 アルミニウム引き出し電極 142 シリサイド層 142a 金属膜(Ti膜) 142b Ti元素とSi元素とを含む層 142c Ti膜とTi元素及びSi元素を含む層とに
よる構造 143 拡散バリア膜(TaxSi1-xy膜) 44、144 下部電極 46、146 強誘電体薄膜 48、148 上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 29/792 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB40 CC01 CC05 DD37 DD41 EE16 FF13 FF18 FF21 GG14 GG16 5F001 AA17 AD12 AG01 AG30 5F083 AD21 AD49 FR02 FR06 FR07 GA02 GA25 JA15 JA17 JA35 JA38 JA40 JA43 MA06 MA17 PR22 PR23 PR33 PR34 PR40

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極、強誘電体膜及び下部電極を有
    するキャパシタと、 該下部電極の下に位置し、該下部電極を選択トランジス
    タに電気的に接続するための導電性プラグと、 該導電性プラグと該下部電極との間に形成された、それ
    らの間の拡散反応を防ぐ拡散バリア膜と、 を備えており、該導電性プラグと該拡散バリア膜との間
    に、第1の金属元素を含むシリサイド層が形成されてい
    る、強誘電体記憶素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属元素は、IV−A族元素
    (Ti、Zr及びHf)、V−A族元素(V、Nb及び
    Ta)、VI−A族元素(Cr、Mo及びW)及びVI
    II族元素(Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、P
    d及びPt)を含むグループから選択される、請求項1
    に記載の強誘電体記憶素子。
  3. 【請求項3】 前記拡散バリア膜は、AxSi1-xy
    xAl1-xy、またはBNz(0.2≦x<1、0≦y
    ≦1、0≦z<1)によって形成され、そのうち、 Aは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
    o、W、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及
    びPtを含む群から選択され、 Bは、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
    Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPtを
    含む群から選択される、請求項1または2に記載の強誘
    電体記憶素子。
  4. 【請求項4】 前記下部電極は、Ir膜もしくは、該I
    r膜とIrO2膜とを含む多層膜によって構成される、
    請求項1から3のいずれかに記載の強誘電体記憶素子。
  5. 【請求項5】 前記シリサイド層は2〜60nm程度の
    厚さを有する、請求項1から4のいずれかに記載の強誘
    電体記憶素子。
  6. 【請求項6】 前記導電性プラグは、ポリシリコンによ
    って形成されている、請求項1から5のいずれかに記載
    の強誘電体記憶素子。
  7. 【請求項7】 上部電極、強誘電体膜及び下部電極を有
    するキャパシタと、 該下部電極の下に位置し、該下部電極を選択トランジス
    タに電気的に接続するための導電性プラグと、 該導電性プラグと該下部電極との間に形成された、それ
    らの間の拡散反応を防ぐ拡散バリア膜と、を備えた強誘
    電体記憶素子の製造方法であって、 該導電性プラグと該拡散バリア膜との間に、第1の金属
    元素を含むシリサイド層を形成する工程を包含する、強
    誘電体記憶素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の金属元素は、IV−A族元素
    (Ti、Zr及びHf)、V−A族元素(V、Nb及び
    Ta)、VI−A族元素(Cr、Mo及びW)及びVI
    II族元素(Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、P
    d及びPt)を含むグループから選択される、請求項7
    に記載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導電性プラグはシリコンによって形
    成され、前記シリサイド層を形成する工程は、 前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素による金属
    層を形成する工程と、 不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、該金属層
    を前記シリサイド層に変化させる工程と、を包含する請
    求項7または8に記載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記シリサイド層を形成する工程は、 前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素及びシリコ
    ン元素を含む第1の層を形成する工程と、 不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、該第1の
    層を前記シリサイド層に変化させる工程と、を包含する
    請求項7または8に記載の強誘電体記憶素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記導電性プラグはシリコンによって
    形成され、前記シリサイド層を形成する工程は、 前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素による金属
    層を形成する工程と、 該金属層上に、前記第1の金属元素及びシリコン元素を
    含む第1の層を形成する工程と、 不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、該金属層
    及び該第1の層を、前記シリサイド層に変化させる工程
    と、を包含する請求項7または8に記載の強誘電体記憶
    素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電性プラグはシリコンによって
    形成され、前記シリサイド層を形成する工程は、 前記導電性プラグ上に、前記第1の金属元素による第1
    の金属層を形成する工程と、 不活性ガス雰囲気中における熱処理によって、該金属層
    を前記シリサイド層に変化させる工程と、 該シリサイド層上に、該第1の金属元素による第2の金
    属層を形成する工程と、を包含する請求項7または8に
    記載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記不活性ガスは窒素ガスを含む、請
    求項9から12に記載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記熱処理は、前記拡散バリア膜が形
    成される前に行う場合は、その処理温度が約500〜9
    50℃の範囲にある、請求項9から13のいずれかに記
    載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記熱処理は、前記拡散バリア膜が形
    成される後に行う場合は、その処理温度が約500〜8
    00℃の範囲にある、請求項9から13のいずれかに記
    載の強誘電体記憶素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記拡散バリア膜は、AxSi
    1-xy、AxAl1-xy、またはBNz(0.2≦x<
    1、0≦y≦1、0≦z<1)によって形成され、その
    うち、 Aは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
    o、W、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及
    びPtを含む群から選択され、 Bは、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
    Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPtを
    含む群から選択される、請求項7から15のいずれかに
    記載の強誘電体記憶素子の製造方法。
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