JP2000034239A - トリフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法 - Google Patents
トリフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法Info
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- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/18—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
- C07C41/30—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by increasing the number of carbon atoms, e.g. by oligomerisation
Abstract
(57)【要約】
【課題】 有用なトリフルオロメチル化芳香族化合物の
工業的な製造方法を提供する。 【解決手段】 芳香環を形成する炭素原子の1個以上に
ヨウ素原子が結合した芳香族化合物を、FSO2CF2C
OOR(Rはアルキル基)と臭化銅(I)の存在下に非
プロトン性極性溶媒(NMP等)中で反応させる。
工業的な製造方法を提供する。 【解決手段】 芳香環を形成する炭素原子の1個以上に
ヨウ素原子が結合した芳香族化合物を、FSO2CF2C
OOR(Rはアルキル基)と臭化銅(I)の存在下に非
プロトン性極性溶媒(NMP等)中で反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬、その
他機能性材料として有用なトリフルオロメチル化芳香族
化合物の製造方法に関する。
他機能性材料として有用なトリフルオロメチル化芳香族
化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリフルオロメチル化ベンゼン誘導体お
よびトリフルオロメチル化チオフェン誘導体等のトリフ
ルオロメチル化芳香族化合物は、医薬、農薬、その他機
能性材料として有用な化合物であり、種々のトリフルオ
ロメチル基の導入方法が開発されている。
よびトリフルオロメチル化チオフェン誘導体等のトリフ
ルオロメチル化芳香族化合物は、医薬、農薬、その他機
能性材料として有用な化合物であり、種々のトリフルオ
ロメチル基の導入方法が開発されている。
【0003】たとえば、トリフルオロメチルウラシル誘
導体は医薬として、特に制癌剤、抗ウイルス剤としての
有用性が期待されている。その合成例として、(1)ヨ
ードウリジン誘導体とCF3Brとを、金属銅の存在下
に反応させる方法(特開平2−72190)、(2)ヨ
ードウリジン誘導体とCF3Iとを、金属銅の存在下に
反応させる方法(Kobayashi,J.Chem.Soc.Perkin Trans.,
1,2755-2761(1980))、(3)ウリジン誘導体にCF3N
(N→O)SO2CF3を反応させて−CF3基を導入す
る方法(Umemoto,Bull.Chem.Soc.Japan.,59,447-452(198
6)) 、(4)ウリジン誘導体に、トリフルオロ酢酸−X
eF2を反応させて−CF3基を導入する方法(Tanabe,J.
Org.Chem.,53,4582-4585(1988))などが提案されてい
る。
導体は医薬として、特に制癌剤、抗ウイルス剤としての
有用性が期待されている。その合成例として、(1)ヨ
ードウリジン誘導体とCF3Brとを、金属銅の存在下
に反応させる方法(特開平2−72190)、(2)ヨ
ードウリジン誘導体とCF3Iとを、金属銅の存在下に
反応させる方法(Kobayashi,J.Chem.Soc.Perkin Trans.,
1,2755-2761(1980))、(3)ウリジン誘導体にCF3N
(N→O)SO2CF3を反応させて−CF3基を導入す
る方法(Umemoto,Bull.Chem.Soc.Japan.,59,447-452(198
6)) 、(4)ウリジン誘導体に、トリフルオロ酢酸−X
eF2を反応させて−CF3基を導入する方法(Tanabe,J.
Org.Chem.,53,4582-4585(1988))などが提案されてい
る。
【0004】また、トリフルオロメチル化芳香族化合物
の合成方法としては、(5)芳香族ハロゲン化物とクロ
ロジフルオロ酢酸メチルエステルを、フッ化カリウムと
CuI(I)の存在下に反応させる方法(Burton,MacNe
il,J.Fluorine Chem.,55,225(1991).J.Fluorine Chem.,
61,279(1993))、(6)芳香族ハロゲン化物とFSO2
CF2COORを、CuI(I)存在下にジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、またはp−ジニトロ
ベンゼン中で反応させる方法(J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.,(1989)705)(7)2,4,5−トリフルオロ−3−
ヨード安息香酸エステル類とFSO2CF2COORを、
ヨウ化銅(I)の存在下、ジメチルホルムアミドまたは
ジメチルアセトアミド中で反応させる方法(特開平10
―114711)などが知られている。
の合成方法としては、(5)芳香族ハロゲン化物とクロ
ロジフルオロ酢酸メチルエステルを、フッ化カリウムと
CuI(I)の存在下に反応させる方法(Burton,MacNe
il,J.Fluorine Chem.,55,225(1991).J.Fluorine Chem.,
61,279(1993))、(6)芳香族ハロゲン化物とFSO2
CF2COORを、CuI(I)存在下にジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、またはp−ジニトロ
ベンゼン中で反応させる方法(J.Chem.Soc.Chem.Commu
n.,(1989)705)(7)2,4,5−トリフルオロ−3−
ヨード安息香酸エステル類とFSO2CF2COORを、
ヨウ化銅(I)の存在下、ジメチルホルムアミドまたは
ジメチルアセトアミド中で反応させる方法(特開平10
―114711)などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の合成方
法は、工業的製法として、反応が簡便でない、再現性が
悪い、原料調達が困難である、副生成物が生成し収率が
低い、などの問題があった。また、ヨウ化銅(I)を用
いる方法においては、該ヨウ化銅(I)が比較的高価で
あり、また、反応系中への相溶性が低いことから、大量
に必要である問題があった。また、ヨウ化銅(I)を用
いた反応は、反応時間が長時間になる問題があった。
法は、工業的製法として、反応が簡便でない、再現性が
悪い、原料調達が困難である、副生成物が生成し収率が
低い、などの問題があった。また、ヨウ化銅(I)を用
いる方法においては、該ヨウ化銅(I)が比較的高価で
あり、また、反応系中への相溶性が低いことから、大量
に必要である問題があった。また、ヨウ化銅(I)を用
いた反応は、反応時間が長時間になる問題があった。
【0006】本発明は、反応が簡便で、原料調達が容易
であり、収率が高く副生成物の生成の少なく、銅触媒の
使用量が少量であっても可能であり、短時間で実施しう
る新規なトリフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法
の提供を目的とする。
であり、収率が高く副生成物の生成の少なく、銅触媒の
使用量が少量であっても可能であり、短時間で実施しう
る新規なトリフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するためになされたものである。すなわち、本発明
は、芳香環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素
原子が結合したヨウ化芳香族化合物を、臭化銅(I)お
よび1−メチル−2−ピロリドンの存在下で反応させ
て、該ヨウ素原子がトリフルオロメチル化されたトリフ
ルオロメチル化芳香族化合物とすることを特徴とするト
リフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法を提供す
る。
解決するためになされたものである。すなわち、本発明
は、芳香環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素
原子が結合したヨウ化芳香族化合物を、臭化銅(I)お
よび1−メチル−2−ピロリドンの存在下で反応させ
て、該ヨウ素原子がトリフルオロメチル化されたトリフ
ルオロメチル化芳香族化合物とすることを特徴とするト
リフルオロメチル化芳香族化合物の製造方法を提供す
る。
【0008】FSO2CF2COOR1 ・・・式1 ただし、式1中のR1は、炭素数1〜5のアルキル基を
示す。
示す。
【0009】
【発明の実施の形態】以下の説明において、下式1で表
される化合物を「化合物1」のように記す。他の化合物
においても、同様に記載する。
される化合物を「化合物1」のように記す。他の化合物
においても、同様に記載する。
【0010】本明細書における芳香環とは、ベンゼン環
に限定されない広義の芳香族環をいう。該芳香族環とし
ては、炭素原子と水素原子のみからなる環、または、炭
素原子と水素原子とヘテロ原子からなる環であってもよ
い。該ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子、イオ
ウ原子が好ましく、特にイオウ原子が好ましい。本発明
における芳香族環は単環であるのが好ましく、ベンゼン
環、ピリジン環、チオフェン環、ナフタレン環、または
フラン環が特に好ましく、とりわけ、ベンゼン環または
チオフェン環が好ましい。
に限定されない広義の芳香族環をいう。該芳香族環とし
ては、炭素原子と水素原子のみからなる環、または、炭
素原子と水素原子とヘテロ原子からなる環であってもよ
い。該ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子、イオ
ウ原子が好ましく、特にイオウ原子が好ましい。本発明
における芳香族環は単環であるのが好ましく、ベンゼン
環、ピリジン環、チオフェン環、ナフタレン環、または
フラン環が特に好ましく、とりわけ、ベンゼン環または
チオフェン環が好ましい。
【0011】本発明におけるヨウ化芳香族化合物として
は、上記芳香族環の環を形成する炭素原子に1個以上の
ヨウ素原子が結合した化合物をいい、1個または2個の
ヨウ素原子が結合した化合物が好ましい。また、ヨウ化
芳香族化合物は、環を形成する炭素原子に水素原子以外
の置換基が結合していてもよい。ここで、置換基として
は、以下に記載する反応性等の点から、ハロゲン原子を
含まない基が好ましく、炭化水素基、またはヘテロ原子
含有基が好ましい。
は、上記芳香族環の環を形成する炭素原子に1個以上の
ヨウ素原子が結合した化合物をいい、1個または2個の
ヨウ素原子が結合した化合物が好ましい。また、ヨウ化
芳香族化合物は、環を形成する炭素原子に水素原子以外
の置換基が結合していてもよい。ここで、置換基として
は、以下に記載する反応性等の点から、ハロゲン原子を
含まない基が好ましく、炭化水素基、またはヘテロ原子
含有基が好ましい。
【0012】本発明のヨウ化芳香族化合物としては、ベ
ンゼン環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素原
子が結合し他の炭素原子に水素原子および/または置換
基が結合したヨウ化ベンゼン化合物、または、チオフェ
ン環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素原子が
結合し他の炭素原子に水素原子および/または置換基が
結合したヨウ化チオフェン化合物が好ましい。
ンゼン環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素原
子が結合し他の炭素原子に水素原子および/または置換
基が結合したヨウ化ベンゼン化合物、または、チオフェ
ン環の環を形成する炭素原子の1個以上にヨウ素原子が
結合し他の炭素原子に水素原子および/または置換基が
結合したヨウ化チオフェン化合物が好ましい。
【0013】ヨウ化ベンゼン化合物としては、下式2で
表される化合物が好ましい。
表される化合物が好ましい。
【0014】
【化5】 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。 n:1〜6の整数。 m:0〜5の整数であり、かつm+n=6。 R2:水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはヘ
テロ原子を有する1価置換基であり、mが2以上である
場合のR2は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。
テロ原子を有する1価置換基であり、mが2以上である
場合のR2は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。
【0015】また、ヨウ化チオフェン化合物としては、
下式4で表される化合物が好ましい。
下式4で表される化合物が好ましい。
【0016】
【化6】 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。 k:1〜4の整数。 p:0〜3の整数であり、かつk+p=4。 R3:水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはヘ
テロ原子を有する1価置換基であり、pが2以上である
場合のR3は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。
テロ原子を有する1価置換基であり、pが2以上である
場合のR3は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。
【0017】ヨウ化ベンゼン化合物(式2)におけるR
2、およびヨウ化チオフェン化合物(式4)におけるR3
は、それぞれ、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、
またはヘテロ原子を有する1価置換基である。
2、およびヨウ化チオフェン化合物(式4)におけるR3
は、それぞれ、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、
またはヘテロ原子を有する1価置換基である。
【0018】R2およびR3が、それぞれ炭素数1〜5の
アルキル基である場合、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基またはsec−ブチル基が好ましく、特にメチル基ま
たはエチル基が好ましい。R2およびR3が、それぞれヘ
テロ原子を有する1価置換基である場合、水酸基、保護
基の付いた水酸基、アルコキシ基、置換されたアルコキ
シ基、ニトロ基、アミノ基、保護基の付いたアミノ基、
メルカプト基、保護基の付いたメルカプト基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、または下式6で表さ
れるヘテロ原子を含有する基が好ましい。
アルキル基である場合、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基またはsec−ブチル基が好ましく、特にメチル基ま
たはエチル基が好ましい。R2およびR3が、それぞれヘ
テロ原子を有する1価置換基である場合、水酸基、保護
基の付いた水酸基、アルコキシ基、置換されたアルコキ
シ基、ニトロ基、アミノ基、保護基の付いたアミノ基、
メルカプト基、保護基の付いたメルカプト基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、または下式6で表さ
れるヘテロ原子を含有する基が好ましい。
【0019】R4−X−C(R5)(R6)− ・・・式6 ただし、式6中の記号は、以下の意味を示す。 X:ヘテロ原子を示し、−O−、−S−または−NH−
が好ましい。 R4:水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基であ
る。また、Xが−O−である場合には水酸基の保護基、
Xが−S−である場合にはメルカプト基の保護基、Xが
−NH−である場合にはアミノ基の保護基であってもよ
い。 R5およびR6:それぞれ同一であっても異なっていても
よく、水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基。該
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、またはsec−ブチル基が好ましい。
が好ましい。 R4:水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基であ
る。また、Xが−O−である場合には水酸基の保護基、
Xが−S−である場合にはメルカプト基の保護基、Xが
−NH−である場合にはアミノ基の保護基であってもよ
い。 R5およびR6:それぞれ同一であっても異なっていても
よく、水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基。該
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、またはsec−ブチル基が好ましい。
【0020】式2または式3におけるR2およびR3が、
それぞれ保護基のついた水酸基である場合、該保護基の
具体例としては、アセチル基、アシル基(n−プロピオ
ニル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、またはp−フェ
ニルベンゾイル基等)、ベンジル基、p−メトキシベン
ジル基、トリチル基、4,4’−ジメトキシトリチル
基、メトキシエトキシメチル基、アリールオキシカルボ
ニル基、テトラヒドロフラニル基、メチル基、t−ブチ
ル基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基またはジフェニルメチル
シリル基等が挙げられ、テトラヒドロフラニル基、アセ
チル基が好ましい。
それぞれ保護基のついた水酸基である場合、該保護基の
具体例としては、アセチル基、アシル基(n−プロピオ
ニル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、またはp−フェ
ニルベンゾイル基等)、ベンジル基、p−メトキシベン
ジル基、トリチル基、4,4’−ジメトキシトリチル
基、メトキシエトキシメチル基、アリールオキシカルボ
ニル基、テトラヒドロフラニル基、メチル基、t−ブチ
ル基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基またはジフェニルメチル
シリル基等が挙げられ、テトラヒドロフラニル基、アセ
チル基が好ましい。
【0021】R2およびR3がそれぞれアルコキシ基また
は置換されたアルコキシ基である場合、メトキシ基、エ
トキシ基、プロピロキシ基、(イソプロピル)オキシ
基、ブトキシ基、(イソブチル)オキシ基、(t−ブチ
ル)オキシ基、(ペンチル)オキシ基、(ベンジル)オ
キシ基または(p−メトキシベンジル)オキシ基等が好
ましく、特にメトキシ基が好ましい。
は置換されたアルコキシ基である場合、メトキシ基、エ
トキシ基、プロピロキシ基、(イソプロピル)オキシ
基、ブトキシ基、(イソブチル)オキシ基、(t−ブチ
ル)オキシ基、(ペンチル)オキシ基、(ベンジル)オ
キシ基または(p−メトキシベンジル)オキシ基等が好
ましく、特にメトキシ基が好ましい。
【0022】また、式2または式4中にアルコキシ基が
2個存在する場合、該アルコキシ基のアルキル部分が結
合して環を形成していてもよい。
2個存在する場合、該アルコキシ基のアルキル部分が結
合して環を形成していてもよい。
【0023】R2およびR3がそれぞれ保護基の付いたア
ミノ基である場合、該基としてはアミノ基の水素原子の
1個または2個が保護基で置換された基である。保護基
としては、アセチル基、n−プロピオニル基、ピバロイ
ル基、ベンゾイル基、p−フェニルベンゾイル基、ベン
ジル基、p−メトキシベンジル基、トリチル基、4,
4' −ジメトキシトリチル基、メトキシエトキシメチル
基、アリールオキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基またはt−ブトキシカルボニル基などが挙げら
れる。
ミノ基である場合、該基としてはアミノ基の水素原子の
1個または2個が保護基で置換された基である。保護基
としては、アセチル基、n−プロピオニル基、ピバロイ
ル基、ベンゾイル基、p−フェニルベンゾイル基、ベン
ジル基、p−メトキシベンジル基、トリチル基、4,
4' −ジメトキシトリチル基、メトキシエトキシメチル
基、アリールオキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基またはt−ブトキシカルボニル基などが挙げら
れる。
【0024】R2およびR3がそれぞれ保護基の付いたメ
ルカプト基である場合、該基としては、メルカプト基の
水素原子が保護基に置換した基である。該保護基の具体
例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチ
ル基、ペンチル基、ベンジル基またはp−メトキシベン
ジル基等が好ましく、特にメチル基が好ましい。
ルカプト基である場合、該基としては、メルカプト基の
水素原子が保護基に置換した基である。該保護基の具体
例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチ
ル基、ペンチル基、ベンジル基またはp−メトキシベン
ジル基等が好ましく、特にメチル基が好ましい。
【0025】R2およびR3がそれぞれアルコキシカルボ
ニル基である場合、該基としては下式7で表される基が
好ましい。ただし、式7中のR7は炭素数1〜5のアル
キル基を示す。
ニル基である場合、該基としては下式7で表される基が
好ましい。ただし、式7中のR7は炭素数1〜5のアル
キル基を示す。
【0026】−COOR7 ・・・式7 R7としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または
sec−ブチル基が好ましい。
イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または
sec−ブチル基が好ましい。
【0027】また、式6で表されるヘテロ原子を含有す
る基のR4が水酸基の保護基、メルカプト基の保護基、
またはアミノ基の保護基である場合、それぞれの保護基
としては、アセチル基、アシル基(n−プロピオニル
基、ピバロイル基、ベンゾイル基またはp−フェニルベ
ンゾイル基等)、ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、トリチル基、4,4’−ジメトキシトリチル基、メ
トキシエトキシメチル基、アリールオキシカルボニル
基、テトラヒドロフラニル基、メチル基、t−ブチル
基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基またはジフェニルメチル
シリル基などが挙げられる。
る基のR4が水酸基の保護基、メルカプト基の保護基、
またはアミノ基の保護基である場合、それぞれの保護基
としては、アセチル基、アシル基(n−プロピオニル
基、ピバロイル基、ベンゾイル基またはp−フェニルベ
ンゾイル基等)、ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、トリチル基、4,4’−ジメトキシトリチル基、メ
トキシエトキシメチル基、アリールオキシカルボニル
基、テトラヒドロフラニル基、メチル基、t−ブチル
基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基またはジフェニルメチル
シリル基などが挙げられる。
【0028】式6中のR5およびR6が、それぞれ炭素数
1〜5のアルキル基である場合には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
n−ペンチル基、またはsec−ブチル基等が好まし
い。
1〜5のアルキル基である場合には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
n−ペンチル基、またはsec−ブチル基等が好まし
い。
【0029】式2のR2および式3中のR3が、それぞ
れ、ヘテロ原子を有する1価置換基である場合、アルコ
キシ基またはニトロ基が好ましい。
れ、ヘテロ原子を有する1価置換基である場合、アルコ
キシ基またはニトロ基が好ましい。
【0030】式2中のnは1または2が好ましく、特に
1が好ましい。すなわち、化合物(式2)としては、モ
ノヨウ化ベンゼン化合物が好ましい。式2がモノヨウ化
ベンゼン化合物である場合、5つのR2は、全部が水素
原子である場合、または3〜4個が水素原子であり、残
りの1〜2個が炭素数1〜5のアルキル基またはヘテロ
原子を含有する1価置換基である場合、が好ましい。
1が好ましい。すなわち、化合物(式2)としては、モ
ノヨウ化ベンゼン化合物が好ましい。式2がモノヨウ化
ベンゼン化合物である場合、5つのR2は、全部が水素
原子である場合、または3〜4個が水素原子であり、残
りの1〜2個が炭素数1〜5のアルキル基またはヘテロ
原子を含有する1価置換基である場合、が好ましい。
【0031】式2の具体例としては、下記化合物が挙げ
られる。
られる。
【0032】ヨードベンゼン、4−メチルヨードベンゼ
ン、4−メトキシヨードベンゼン、4−ニトロヨードベ
ンゼン。
ン、4−メトキシヨードベンゼン、4−ニトロヨードベ
ンゼン。
【0033】式4中kは1または2が好ましい。すなわ
ち、式4はモノヨウ化チオフェンまたはジヨウ化チオフ
ェンが好ましい。式4がモノヨウ化チオフェンまたはジ
ヨウ化チオフェンである場合、2〜3個のR3は1個以
上の水素原子を含むのが好ましく、全部が水素原子であ
る場合、または水素原子と、炭素数1〜5のアルキル基
またはヘテロ原子を含有する1価置換基とからなる場
合、が好ましい。
ち、式4はモノヨウ化チオフェンまたはジヨウ化チオフ
ェンが好ましい。式4がモノヨウ化チオフェンまたはジ
ヨウ化チオフェンである場合、2〜3個のR3は1個以
上の水素原子を含むのが好ましく、全部が水素原子であ
る場合、または水素原子と、炭素数1〜5のアルキル基
またはヘテロ原子を含有する1価置換基とからなる場
合、が好ましい。
【0034】式4の具体例としては、下記化合物が挙げ
られる。
られる。
【0035】2−ヨードチオフェン、5−メチル−2−
ヨードチオフェン、3−メチル−2−ヨードチオフェ
ン、2,5−ジヨードチオフェン。
ヨードチオフェン、3−メチル−2−ヨードチオフェ
ン、2,5−ジヨードチオフェン。
【0036】本発明においては、ヨウ化芳香族化合物を
臭化銅(I)および1−メチル−ピロリドンの存在下に
化合物(式1)と反応させる。
臭化銅(I)および1−メチル−ピロリドンの存在下に
化合物(式1)と反応させる。
【0037】化合物(式1)中のR1は、炭素数1〜5
のアルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基
またはsec−ブチル基などが好ましく、特にメチル基
が好ましい。化合物(式1)としては、2,2−ジフル
オロ−(フルオロスルホニル)酢酸メチルが好ましい。
また、化合物(式1)の量は、ヨウ化芳香族化合物に対
して、0.1〜50倍モルが好ましく、特に1〜10倍
モルが好ましい。
のアルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基
またはsec−ブチル基などが好ましく、特にメチル基
が好ましい。化合物(式1)としては、2,2−ジフル
オロ−(フルオロスルホニル)酢酸メチルが好ましい。
また、化合物(式1)の量は、ヨウ化芳香族化合物に対
して、0.1〜50倍モルが好ましく、特に1〜10倍
モルが好ましい。
【0038】また、臭化銅(I)は、市販の臭化銅
(I)を用いることができ、純度95〜99.9999
%のものが好ましく、反応前に精製をして、純度を向上
させてもよい。本発明では臭化銅の使用が必須である。
臭化銅は、他のハロゲン化銅(ヨウ化銅)に比べて反応
系中への溶解度が高いことにより、添加量が削減できう
る。また、反応の収率が高く、副生成物の生成を少なく
しうる。臭化銅(I)の量は、ヨウ化芳香族化合物に対
して、0.0001〜100倍重量が好ましく、特に
0.001〜10倍重量が好ましい。
(I)を用いることができ、純度95〜99.9999
%のものが好ましく、反応前に精製をして、純度を向上
させてもよい。本発明では臭化銅の使用が必須である。
臭化銅は、他のハロゲン化銅(ヨウ化銅)に比べて反応
系中への溶解度が高いことにより、添加量が削減できう
る。また、反応の収率が高く、副生成物の生成を少なく
しうる。臭化銅(I)の量は、ヨウ化芳香族化合物に対
して、0.0001〜100倍重量が好ましく、特に
0.001〜10倍重量が好ましい。
【0039】本発明においては、1-メチル−2−ピロ
リドン(以下、NMPと記す。)も必須とする。NMP
は、臭化銅の溶解性が高い。また、NMPを用いること
により、従来の非プロトン性溶媒を用いた場合よりも収
率を高くし、副生成物の生成を少なくできる。NMPの
量は、ヨウ化芳香族化合物に対して、0.1〜1000
倍重量が好ましく、特に1〜200倍重量が好ましい。
NMPは使用前にモレキュラーシーブスや蒸留などの方
法によって乾燥して使用することもできる。
リドン(以下、NMPと記す。)も必須とする。NMP
は、臭化銅の溶解性が高い。また、NMPを用いること
により、従来の非プロトン性溶媒を用いた場合よりも収
率を高くし、副生成物の生成を少なくできる。NMPの
量は、ヨウ化芳香族化合物に対して、0.1〜1000
倍重量が好ましく、特に1〜200倍重量が好ましい。
NMPは使用前にモレキュラーシーブスや蒸留などの方
法によって乾燥して使用することもできる。
【0040】本発明における反応では、ヨウ化芳香族化
合物中のヨウ素原子が、トリフルオロメチル基に置換さ
れる。このトリフルオロメチル化反応の圧力は限定され
ず、作業性から常圧が好ましい。反応温度は、110℃
〜130℃が好ましい。反応温度が高すぎても低すぎて
も、収率が低下するおそれがある。反応時間は、0.1
〜100時間が好ましく、特に0.5〜50時間が好ま
しく、とりわけ0.5〜3時間が好ましい。本発明の方
法は、反応時間が3時間以内であっても、充分に実施し
うる。また、トリフルオロメチル化反応は、アルゴンや
窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
合物中のヨウ素原子が、トリフルオロメチル基に置換さ
れる。このトリフルオロメチル化反応の圧力は限定され
ず、作業性から常圧が好ましい。反応温度は、110℃
〜130℃が好ましい。反応温度が高すぎても低すぎて
も、収率が低下するおそれがある。反応時間は、0.1
〜100時間が好ましく、特に0.5〜50時間が好ま
しく、とりわけ0.5〜3時間が好ましい。本発明の方
法は、反応時間が3時間以内であっても、充分に実施し
うる。また、トリフルオロメチル化反応は、アルゴンや
窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
【0041】本発明の反応では、ヨウ化芳香族化合物の
ヨウ素原子がトリフルオロメチル化されたトリフルオロ
メチル化芳香族化合物が生成する。ヨウ化芳香族化合物
として、化合物(式2)を用いた場合には化合物(式
3)が生成し、化合物(式4)を用いた場合には化合物
(式5)が生成する。
ヨウ素原子がトリフルオロメチル化されたトリフルオロ
メチル化芳香族化合物が生成する。ヨウ化芳香族化合物
として、化合物(式2)を用いた場合には化合物(式
3)が生成し、化合物(式4)を用いた場合には化合物
(式5)が生成する。
【0042】
【化7】
【化8】
【0043】ただし、式3および式5中の記号は、それ
ぞれ、式2および式4における意味と同じ意味を示す。
また、式3においては、式2のIの結合位置に対応する
位置にはCF3が存在し、式2のR2と同じ結合位置に
は、同一のR2が存在する。式5においては、式4のI
の結合位置に対応する位置にはCF3が存在し、式4の
R2と同じ結合位置には、同一のR2が存在する。
ぞれ、式2および式4における意味と同じ意味を示す。
また、式3においては、式2のIの結合位置に対応する
位置にはCF3が存在し、式2のR2と同じ結合位置に
は、同一のR2が存在する。式5においては、式4のI
の結合位置に対応する位置にはCF3が存在し、式4の
R2と同じ結合位置には、同一のR2が存在する。
【0044】化合物(式3)の具体例としては、下記化
合物が挙げられる。
合物が挙げられる。
【0045】トリフルオロメチルベンゼン、4−メチル
−トリフルオロメチルベンゼン、4−メトキシ−トリフ
ルオロメチルベンゼン、4−ニトロ−トリフルオロメチ
ルベンゼン。
−トリフルオロメチルベンゼン、4−メトキシ−トリフ
ルオロメチルベンゼン、4−ニトロ−トリフルオロメチ
ルベンゼン。
【0046】化合物(式5)の具体例としては、下記化
合物が挙げられる。
合物が挙げられる。
【0047】2−トリフルオロメチルチオフェン、5−
メチル−2−トリフルオロメチルチオフェン、3−メチ
ル−2−トリフルオロメチルチオフェン、2,5−ビス
(トリフルオロメチル)チオフェン。
メチル−2−トリフルオロメチルチオフェン、3−メチ
ル−2−トリフルオロメチルチオフェン、2,5−ビス
(トリフルオロメチル)チオフェン。
【0048】本発明により得られたトリフルオロメチル
化芳香族化合物に、保護基のついた基、たとえば、保護
基のついたアミノ基、保護基のついたメルカプト基、ま
たは保護基のついた水酸基、が存在する場合には、必要
に応じて脱保護反応を行ってもよい。また、アルコキシ
カルボニル基が存在する場合には、加水分解などによっ
てカルボキシル基に変換してもよい。脱保護反応の方法
および条件は、通常の有機合成法における方法や条件を
そのまま採用できる。
化芳香族化合物に、保護基のついた基、たとえば、保護
基のついたアミノ基、保護基のついたメルカプト基、ま
たは保護基のついた水酸基、が存在する場合には、必要
に応じて脱保護反応を行ってもよい。また、アルコキシ
カルボニル基が存在する場合には、加水分解などによっ
てカルボキシル基に変換してもよい。脱保護反応の方法
および条件は、通常の有機合成法における方法や条件を
そのまま採用できる。
【0049】また、得られたトリフルオロメチル化芳香
族化合物を高純度にしたい場合には、精製を行ってもよ
い。精製方法としては、再結晶法、蒸留法、クロマトグ
ラフ法、またはこれらの組み合わせによる方法等が挙げ
られる。本発明により製造されるトリフルオロメチル化
芳香族化合物は、医薬、農薬、その他機能性材料とし
て、またはこれらの原料として有用である。
族化合物を高純度にしたい場合には、精製を行ってもよ
い。精製方法としては、再結晶法、蒸留法、クロマトグ
ラフ法、またはこれらの組み合わせによる方法等が挙げ
られる。本発明により製造されるトリフルオロメチル化
芳香族化合物は、医薬、農薬、その他機能性材料とし
て、またはこれらの原料として有用である。
【0050】
【実施例】[例1〜9]表1中のヨウ化芳香族化合物
(0.020mol)、FSO2CF2COOCH
3(5.76g、0.030mol)を乾燥させたNM
P(20ml)に溶解し、臭化銅(I)(0.34g、
0.00024mol)を加え、窒素雰囲気下120℃
で反応させた。反応の進行状況をガスクロマトグラフィ
ーにより確認しながら2時間反応させた。転化率が上昇
しなくなったので水(20ml)を加え、水蒸気蒸留し
た。留分のうち、水層をエーテルで抽出し、そのエーテ
ル層と有機層とを混合した後、蒸留精製して、それぞれ
表1におけるトリフルオロメチル化芳香族化合物を得
た。上記の反応を、表1中の例1〜9の原料化合物につ
いて行ない、その転化率および収率を表1に示す。な
お、例9においては、2,5−ジヨウ化チオフェンに対
してFSO2CF2COOCH3を3当量、臭化銅(I)
を0.25当量用いた。
(0.020mol)、FSO2CF2COOCH
3(5.76g、0.030mol)を乾燥させたNM
P(20ml)に溶解し、臭化銅(I)(0.34g、
0.00024mol)を加え、窒素雰囲気下120℃
で反応させた。反応の進行状況をガスクロマトグラフィ
ーにより確認しながら2時間反応させた。転化率が上昇
しなくなったので水(20ml)を加え、水蒸気蒸留し
た。留分のうち、水層をエーテルで抽出し、そのエーテ
ル層と有機層とを混合した後、蒸留精製して、それぞれ
表1におけるトリフルオロメチル化芳香族化合物を得
た。上記の反応を、表1中の例1〜9の原料化合物につ
いて行ない、その転化率および収率を表1に示す。な
お、例9においては、2,5−ジヨウ化チオフェンに対
してFSO2CF2COOCH3を3当量、臭化銅(I)
を0.25当量用いた。
【0051】
【表1】 例1〜9で得られたトリフルオロメチル化芳香族化合物
のスペクトルデータを以下に示す。
のスペクトルデータを以下に示す。
【0052】[例1]トリフルオロメチルベンゼン b.p.(760 mmHg)=100-102℃.1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):7.42-7.75(m,aromatics proton
s).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-62.6(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):124.2(q,CF3,1JCF =270 Hz),1
25.2(q,CH,JCF=4.0Hz),128.8(s,CH),130.5(q,C-CF3,2J
CF=45Hz),131.8(q,CH,JCF =1Hz), MS m/z (EIMS):146(M+,100),127(M+-F,95).
s).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-62.6(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):124.2(q,CF3,1JCF =270 Hz),1
25.2(q,CH,JCF=4.0Hz),128.8(s,CH),130.5(q,C-CF3,2J
CF=45Hz),131.8(q,CH,JCF =1Hz), MS m/z (EIMS):146(M+,100),127(M+-F,95).
【0053】[例2]4−メチル−トリフルオロメチル
ベンゼン b.p.(760 mmHg)=128-130℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.43(3H,s,CH 3),7.28(2H,d,CH,
3JHH=8.0Hz),7.53(2H,d,CH,3JHH=8.0Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-62.2(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):21.2(s,CH3),124.5(q,CF3,1J
CF=270Hz),125.2(s,CH),127.9(q,C-CF3,2JCF =32Hz),12
9.5(s,CH),142.1(s,C-CH3). MS m/z (EIMS):160(M+,78),141(M+-F,32).
ベンゼン b.p.(760 mmHg)=128-130℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.43(3H,s,CH 3),7.28(2H,d,CH,
3JHH=8.0Hz),7.53(2H,d,CH,3JHH=8.0Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-62.2(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):21.2(s,CH3),124.5(q,CF3,1J
CF=270Hz),125.2(s,CH),127.9(q,C-CF3,2JCF =32Hz),12
9.5(s,CH),142.1(s,C-CH3). MS m/z (EIMS):160(M+,78),141(M+-F,32).
【0054】[例3]4−メトキシ−トリフルオロメチ
ルベンゼン b.p.(760 mmHg)=166-168℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):3.85(3H,s,CH 3),6.98(2H,d,CH,
3JHH=8.0 Hz),7.57(2H,d,CH,3JHH=8.0Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-61.4(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):55.3(s,OCH3),113.8(s,CH),12
2.8(q,C-CF3,2JCF=34Hz),126.8(q,CH,4JCF=4 Hz),161.9
(s,C-OCH3), Not seen CF3. MS m/z (EIMS):176(M+,100),157(M+-F,44).
ルベンゼン b.p.(760 mmHg)=166-168℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):3.85(3H,s,CH 3),6.98(2H,d,CH,
3JHH=8.0 Hz),7.57(2H,d,CH,3JHH=8.0Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-61.4(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):55.3(s,OCH3),113.8(s,CH),12
2.8(q,C-CF3,2JCF=34Hz),126.8(q,CH,4JCF=4 Hz),161.9
(s,C-OCH3), Not seen CF3. MS m/z (EIMS):176(M+,100),157(M+-F,44).
【0055】[例4]4−ニトロ−トリフルオロメチル
ベンゼン m.p.= 37-39℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):7.84(2H,d,CH,3JHH=9.0Hz),8.3
6(2H,d,CH,3JHH=9.0 Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-63.1(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm): 124.1(s,CH),126.8(q,CH,4J
CF=4 Hz),136.1(q,C-CF3, 2JCF=32Hz),Not seen CF3 and
C-NO2.MS m/z (EIMS):191(M+,65),172(M+-F,10),145
(M+-NO2,100).
ベンゼン m.p.= 37-39℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):7.84(2H,d,CH,3JHH=9.0Hz),8.3
6(2H,d,CH,3JHH=9.0 Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-63.1(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm): 124.1(s,CH),126.8(q,CH,4J
CF=4 Hz),136.1(q,C-CF3, 2JCF=32Hz),Not seen CF3 and
C-NO2.MS m/z (EIMS):191(M+,65),172(M+-F,10),145
(M+-NO2,100).
【0056】[例5]2−メチル−3−ニトロ−トリフ
ルオロメチルベンゼン b.p.(760 mmHg)=188-190℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.54(3H,q,CH 3,5JHF=1.5Hz),7.
46(1H,dd,CH,3JHH=8.2Hz,3JHH=7.8Hz),7.85(1H,d,CH,3J
HH=7.8Hz),7.89(1H,d,CH,3JHH=8.2 Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-60.7(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):14.6(s,CH3),123.4(q,CF3,1J
CF=270 Hz),126.8(s,CH),127.1(s,CH),129.5(q,CH,3JCF
=6Hz),131.3(s,C-CH3),131.4(q,C-CF3,2JCF=34Hz),152.
1(s,C-NO2). MS m/z(EIMS):205(M+,12),188(M+-OH,100),160(M+-N
O2,37).
ルオロメチルベンゼン b.p.(760 mmHg)=188-190℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.54(3H,q,CH 3,5JHF=1.5Hz),7.
46(1H,dd,CH,3JHH=8.2Hz,3JHH=7.8Hz),7.85(1H,d,CH,3J
HH=7.8Hz),7.89(1H,d,CH,3JHH=8.2 Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-60.7(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):14.6(s,CH3),123.4(q,CF3,1J
CF=270 Hz),126.8(s,CH),127.1(s,CH),129.5(q,CH,3JCF
=6Hz),131.3(s,C-CH3),131.4(q,C-CF3,2JCF=34Hz),152.
1(s,C-NO2). MS m/z(EIMS):205(M+,12),188(M+-OH,100),160(M+-N
O2,37).
【0057】[例6]2−トリフルオロメチルチオフェ
ン b.p.(760 mmHg) = 93-95℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):7.07(1H,ddq,Hb,3JHbHa=3.7Hz,
3JHbHc=4.8Hz,5JHbF=1.1Hz),7.46(1H,ddq,Ha,3JHaHb=3.
7Hz,4JHaHc=1.1Hz,4JHaF=1.1Hz),7.50(1H,dd,Hc, 3JHcHb
=4.8Hz,4JHcHa=1.1Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.0(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):122.7(q,CF3,1JCF=269Hz),12
7.0(s,CH),128.7(s,CH),128.9(s,CH),131.4(q,C-CF3,2J
CF=38Hz). MS m/z(EIMS):152(M+,50),133(M+-F,45).
ン b.p.(760 mmHg) = 93-95℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):7.07(1H,ddq,Hb,3JHbHa=3.7Hz,
3JHbHc=4.8Hz,5JHbF=1.1Hz),7.46(1H,ddq,Ha,3JHaHb=3.
7Hz,4JHaHc=1.1Hz,4JHaF=1.1Hz),7.50(1H,dd,Hc, 3JHcHb
=4.8Hz,4JHcHa=1.1Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.0(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):122.7(q,CF3,1JCF=269Hz),12
7.0(s,CH),128.7(s,CH),128.9(s,CH),131.4(q,C-CF3,2J
CF=38Hz). MS m/z(EIMS):152(M+,50),133(M+-F,45).
【0058】[例7]5−メチル−2−トリフルオロメ
チルチオフェン b.p.(760 mmHg) = 120℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.52(3H,s,CH 3),6.72(1H,dq,C
H,3JHH=3.6Hz,4JHF=1.5Hz),7.23(1H,dq,CH,3JHH=3.6Hz,
4JHH =1.1Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.2(s,CF3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):15.1(s,CH3),122.6(q,CF3,1J
CF=268 Hz),125.1(s,CH),128.5(q,C-CF3,2JCF=34Hz),12
8.6(q,CH,4JCF=4Hz),144.3(q,C-CH3,4JCF=1Hz). MS m/z (EIMS):166(M+,100),147(M+-F,20).
チルチオフェン b.p.(760 mmHg) = 120℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.52(3H,s,CH 3),6.72(1H,dq,C
H,3JHH=3.6Hz,4JHF=1.5Hz),7.23(1H,dq,CH,3JHH=3.6Hz,
4JHH =1.1Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.2(s,CF3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):15.1(s,CH3),122.6(q,CF3,1J
CF=268 Hz),125.1(s,CH),128.5(q,C-CF3,2JCF=34Hz),12
8.6(q,CH,4JCF=4Hz),144.3(q,C-CH3,4JCF=1Hz). MS m/z (EIMS):166(M+,100),147(M+-F,20).
【0059】[例8]3−メチル−2−トリフルオロメ
チルチオフェン b.p.(760 mmHg) = 120-122℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.35(3H,q,CH 3,5JHF=1.8Hz),6.
86(1H,dq,CH,3JHH=5.0Hz,4JHF=0.9Hz),7.30(1H,d,CH,3J
HH=5.06Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-54.3(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):13.9(s,CH3),123.2(q,CF3,1J
CF=269Hz),125.0(q,C-CF3,2JCF=38Hz),126.6(q,CH,4JCF
=2 Hz),131.2(s,CH),140.0(q,C-CH3,3JCF =3Hz). MS m/z (EIMS):166(M+,100),147(M+-F,17).
チルチオフェン b.p.(760 mmHg) = 120-122℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm):2.35(3H,q,CH 3,5JHF=1.8Hz),6.
86(1H,dq,CH,3JHH=5.0Hz,4JHF=0.9Hz),7.30(1H,d,CH,3J
HH=5.06Hz).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-54.3(s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):13.9(s,CH3),123.2(q,CF3,1J
CF=269Hz),125.0(q,C-CF3,2JCF=38Hz),126.6(q,CH,4JCF
=2 Hz),131.2(s,CH),140.0(q,C-CH3,3JCF =3Hz). MS m/z (EIMS):166(M+,100),147(M+-F,17).
【0060】[例9]2,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)チオフェン b.p.(760mmHg)=95℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm): 7.41 (s,CH).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.8 (s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):128.2 (s,CH):Not seen,C-CF3
and CF3.
ル)チオフェン b.p.(760mmHg)=95℃1 H-NMR(CDCl3)δH(ppm): 7.41 (s,CH).19 F-NMR(CDCl3,CFCl3)δF(ppm):-55.8 (s,CF 3).13 C-NMR(CDCl3)δC(ppm):128.2 (s,CH):Not seen,C-CF3
and CF3.
【0061】
【発明の効果】本発明の製造方法により、入手容易な原
料を用いて、特別な反応操作や条件を用いることなく、
目的とするトリフルオロメチル化芳香族化合物を合成で
きる。本発明の方法は、短時間で実施でき、大容量での
製造に適しており、反応の再現性もよく、副生成物の生
成も抑制されることから、工業的製造方法として有用で
ある。
料を用いて、特別な反応操作や条件を用いることなく、
目的とするトリフルオロメチル化芳香族化合物を合成で
きる。本発明の方法は、短時間で実施でき、大容量での
製造に適しており、反応の再現性もよく、副生成物の生
成も抑制されることから、工業的製造方法として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アリソン・ジェイ・フォスター イギリス国、バーミンガム B15 2T T、エジバストン、ユニバーシティ・オ ブ・バーミンガム、スクール・オブ・ケミ ストリー Fターム(参考) 4H006 AA02 AC22 AC30 BA05 BA37 BB24 BC10
Claims (5)
- 【請求項1】芳香環の環を形成する炭素原子の1個以上
にヨウ素原子が結合したヨウ化芳香族化合物を、臭化銅
(I)および1−メチル−2−ピロリドンの存在下で下
式1で表される化合物と反応させて、該ヨウ素原子がト
リフルオロメチル化されたトリフルオロメチル化芳香族
化合物とすることを特徴とするトリフルオロメチル化芳
香族化合物の製造方法。 FSO2CF2COOR1 ・・・式1 ただし、式1中のR1は、炭素数1〜5のアルキル基を
示す。 - 【請求項2】ヨウ化芳香族化合物がヨウ化ベンゼン化合
物でありトリフルオロメチル化芳香族化合物がトリフル
オロメチルベンゼン化合物である、または、ヨウ化芳香
族化合物がヨウ化チオフェン化合物でありトリフルオロ
メチル化芳香族化合物がトリフルオロメチルチオフェン
化合物である請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】ヨウ化芳香族化合物が下式2で表されるヨ
ウ化ベンゼン化合物であり、トリフルオロメチル化芳香
族化合物が下式3で表されるトリフルオロメチル化ベン
ゼン誘導体である請求項1に記載の製造方法。 【化1】 【化2】 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。また、式3に
おいては、式2のIの結合位置に対応する位置にはCF
3が存在し、式2のR2と同じ結合位置には、同一のR2
が存在する。 n:1〜6の整数。 m:0〜5の整数であり、かつm+n=6。 R2:水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはヘ
テロ原子を有する1価置換基であり、mが2以上である
場合のR2は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。 - 【請求項4】ヨウ化芳香族化合物が下式4で表されるヨ
ウ化チオフェン化合物であり、トリフルオロメチル化芳
香族化合物が下式5で表されるトリフルオロメチル化チ
オフェン化合物である請求項1に記載の製造方法。 【化3】 【化4】 ただし、式中の記号は以下の意味を示す。また、式5に
おいては、式4のIの結合位置に対応する位置にはCF
3が存在し、式4のR3と同じ結合位置には、同一のR3
が存在する。 k:1〜4の整数。 p:0〜3の整数であり、かつk+p=4。 R3:水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはヘ
テロ原子を有する1価置換基であり、pが2以上である
場合のR3は、それぞれ同一であっても異なっていても
よい。 - 【請求項5】反応温度が110℃〜130℃である請求
項1、2、3、または4に記載の製造方法。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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GB9913662A GB2339781B (en) | 1998-07-16 | 1999-06-11 | Method for producing a trifluoromethylated aromatic compound |
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---|---|
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GB (1) | GB2339781B (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9035044B2 (en) | 2011-05-09 | 2015-05-19 | Janssen Pharmaceutica Nv | L-proline and citric acid co-crystals of (2S, 3R, 4R, 5S,6R)-2-(3-((5-(4-fluorophenyl)thiopen-2-yl)methyl)4-methylphenyl)-6-(hydroxymethyl)tetrahydro-2H-pyran-3,4,5-triol |
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US11207337B2 (en) | 2015-09-15 | 2021-12-28 | Janssen Pharmaceutica Nv | Co-therapy comprising canagliflozin and phentermine for the treatment of obesity and obesity related disorders |
US11576894B2 (en) | 2009-07-08 | 2023-02-14 | Janssen Pharmaceutica Nv | Combination therapy for the treatment of diabetes |
-
1998
- 1998-07-16 JP JP20238598A patent/JP2000034239A/ja active Pending
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1999
- 1999-06-11 GB GB9913662A patent/GB2339781B/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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EP3251679A1 (en) | 2003-08-01 | 2017-12-06 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation | Novel compounds having inhibitory activity against sodium-dependant glucose transporter |
US8202984B2 (en) | 2003-08-01 | 2012-06-19 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation | Glucopyranoside compound |
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EP2514756A1 (en) | 2003-08-01 | 2012-10-24 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation | Novel compounds having inhibitory activity against sodium-dependant glucose transporter |
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US8513202B2 (en) | 2006-12-04 | 2013-08-20 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation | Crystalline form of 1-(β-D-glucopyranosyl)-4-methyl-3-[5-(4-fluorophenyl)-2-thienylmethyl]benzene hemihydrate |
US7943582B2 (en) | 2006-12-04 | 2011-05-17 | Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation | Crystalline form of 1-(β-D-glucopyransoyl)-4-methyl-3-[5-(4-fluorophenyl)-2- thienylmethyl]benzene hemihydrate |
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Also Published As
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---|---|
GB2339781B (en) | 2003-05-21 |
GB2339781A (en) | 2000-02-09 |
GB9913662D0 (en) | 1999-08-11 |
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