JP2000009904A - プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

プラスチックレンズの製造方法

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JP2000009904A
JP2000009904A JP10178933A JP17893398A JP2000009904A JP 2000009904 A JP2000009904 A JP 2000009904A JP 10178933 A JP10178933 A JP 10178933A JP 17893398 A JP17893398 A JP 17893398A JP 2000009904 A JP2000009904 A JP 2000009904A
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meth
acrylate
acid
lens
plastic lens
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English (en)
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Osamu Kondo
近藤  治
Fumiaki Kanzaki
文彰 神崎
Takashi Konishi
隆 小西
Takeaki Takaoka
丈明 高岡
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡レンズとして十分な光学特性を有し、且
つ近年の眼鏡レンズに対する安全性の要求に応えられる
耐衝撃性に優れた熱可塑型眼鏡レンズを提供すること。 【解決手段】 プラスチックレンズ基材の表面上に、
(a)ラジカル重合可能な二重結合を少なくとも2個以
上有する多官能(メタ)アクリレートと、(b)ウレタ
ン(メタ)アクリレートと、(c)光重合開始材とを主
成分とする紫外線硬化型塗膜を光硬化させた層を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐磨耗性、耐熱水
性、耐薬品性、レンズ基材と硬化層との密着性などの特
性を有し、特に耐衝撃性に優れるプラスチックレンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、軽量性、ファッ
ション性、耐衝撃性などにおいて優れた特性を有するた
め、光学材料、とりわけ眼鏡レンズの分野で急速に普及
しつつある。プラスチック材料の欠点であるとされてき
た表面硬度の低さや、表面反射などの問題は、シリコー
ン系のハードコート膜を設けたり、無機物質をレンズ表
面に蒸着した反射防止膜を設けるなどの表面改質技術の
開発により大きく改善され、レンズの高付加価値化に伴
いますますプラスチックレンズの市場は拡大しつつあ
る。しかし、シリコーン系ハードコートや無機反射防止
膜を設ける場合にはプラスチックレンズが本来有する耐
衝撃性が大幅に低下するという問題が指摘されている。
例えば、汎用熱硬化型プラスチックレンズ材料であるア
リルジグリコールカーボネートを素材とした場合、基材
自身の耐衝撃性(中心肉厚2mmのレンズ中心に、高さ1
27cmから所定重量の鋼球を落下させる落球衝撃試験
において)は200g程度であるが、それにハードコー
トを施すと約60gに低下し、さらにその上に反射防止
膜を付与すると10gに顕著に耐衝撃性が低下すること
が知られている。この問題を回避する目的で、熱硬化型
プラスチックレンズの場合には、プラスチックレンズ基
材とシリコーン系ハードコートとの間にプライマー層を
設けることによって耐衝撃性の改善を得る方法が開示さ
れている。例えば、プライマー層としてウレタン系樹脂
からなる層を設ける方法(特開平8−54501)によ
って、無機反射防止コート後においても米国FDA規格
(落球衝撃値16.4g)をクリアする耐衝撃性を有す
る眼鏡レンズが得られることが開示されている。しかし
ながら、より安全性が要求される分野で使用されるに
は、十分な衝撃性が得られるとは言い難い。
【0003】一方、熱可塑型透明プラスチック材料は、
射出成形が可能であることから熱硬化型樹脂に比べて生
産性の向上、精密成形性、経時的な着色の問題がないな
どの優れた特徴を有する。就中、ポリカーボネートは非
常に優れた耐衝撃性を有するという特性が活かされ、安
全性が重視されたスポーツ用や子供用の眼鏡レンズとし
て需要が拡大している。その優れた耐衝撃性は、上記熱
硬化型材料にみられるような表面改質による低下がほと
んどみられない。しかしながら、ポリカーボネートは屈
折率は比較的高いもののアッベ数が低く(νD=30)、矯
正用眼鏡レンズとして十分な性能を有しているとは云え
ず、さらにシリコーン系のハードコートとの密着性が悪
く、広く一般に使用されるには到っていない。他の代表
的な透明熱可塑樹脂であるアクリル樹脂は、耐熱性、耐
衝撃性などの点で眼鏡レンズ材料として十分な特性を備
えているとは言いがたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであ
り、特に、矯正用眼鏡レンズとして十分な光学特性を有
し、且つ近年の眼鏡レンズに対する安全性の要求に応え
られる耐衝撃性に優れた熱可塑型眼鏡レンズを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは従来プラス
チックレンズの欠点を克服すべく鋭意検討した結果、構
成単位として、上記構造式(1)および構造式(2)を
有するポリカーボネート樹脂からなるプラスチックレン
ズ基材の表面上に、(a)ラジカル重合可能な2重結合
を少なくとも2個以上有する多官能(メタ)アクリレー
ト、(b)ポリオールとポリイソシアネート及び水酸基
含有(メタ)アクリレートを合成して得られるウレタン
(メタ)アクリレート、(c)光重合開始剤を主成分と
する紫外線硬化型塗膜を光硬化させた層を設けることに
より、十分な耐摩耗性を有し、且つポリカーボネート樹
脂からなるレンズの持つ欠点である低いアッベ数の問題
を解決するとともに、ポリカーボネート樹脂からなるレ
ンズの特徴である優れた耐衝撃性を維持することができ
ることを見出し本発明に至ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるプラスチッ
クレンズの製造法を具体的に説明する。
【0007】本発明で使用するプラスチックレンズ基材
として、上記構造式(1)及び構造式(2)を有する芳
香族−脂肪族共重合ポリカーボネートを用いる。該共重
合体はランダム、ブロック或いは交互共重合体、或いは
構造式(1)及び構造式(2)を有する芳香族−脂肪族
共重合ポリカーボネートと構造式(1)を有するポリカ
ーボネートのブレンド等を含むものであり、最終的な組
成として上記構造式(1)で表される構成単位(以下、
Iと称する)と上記構造式(2)で表される構成単位
(以下、IIと称する)のモル比(I/II)が、90
/10〜10/90であることが好ましく、さらに好ま
しくは70/30〜30/70の範囲である。構造式
(1)と構造式(2)のモル比(I/II)が90/1
0より高いとアッベ数の改善効果が小さくなり、10/
90より低いと耐熱性、耐衝撃性等に劣るものとなる。
また、脂肪族−芳香族共重合ポリカーボネート樹脂の重
量平均分子量は50,000〜200,000であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは70,000〜15
0,000である。重量平均分子量が50,000より
低いと耐衝撃性が低くなり、200,000より高いと
溶融粘度が高くなりすぎ射出成形が非常に困難となり好
ましくない。
【0008】上記の芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネ
ートは、一般のポリカーボネートの製造方法として公知
の方法で製造することができ、特にエステル交換法によ
り好ましく製造することができる。炭酸ジエステルを使
用するエステル交換反応では、公知の溶融重縮合法によ
り重合を行うことができる。すなわち、下記式(3)で
表される芳香族ジヒドロキシ化合物、下記式(4)で表
される脂肪族ジヒドロキシ化合物、炭酸ジエステル及び
触媒を用いて、加熱下に常圧または減圧下に副生物を除
去しながら溶融重縮合を行うものである。反応は一般に
は二段階以上の多段工程で実施される。
【化4】 (上記式(3)においてXは、
【化5】 であり、ここに、R3 およびR4 は水素原子または炭素
数1〜10のアルキル基或いはフェニル基であり、R3
とR4 が結合して環を形成していても良い。R1とR2
は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基またはハロ
ゲンであり、R1とR2 は同じでも異なっていても良
い。また、mおよびnは置換基数を表し0〜4の整数で
ある。)
【化6】 (上式(4)において、R5 、R6 、R7 、R8 は水素
原子または炭素数1〜10の1価のアルキル基であ
る。)
【0009】具体的には、第一段目の反応を120〜2
60℃、好ましくは180〜240℃の温度で0〜5時
間、好ましくは0.5〜3時間反応させる。次いで反応
系の減圧度を上げながら反応度を高めて、最終的には1
mmHg以下の減圧下、200〜300℃の温度で重縮合
反応を行う。また、上記の反応を行うに際して用いられ
る反応装置は、槽型であっても押出機型であっても良
い。
【0010】重合触媒としては、塩基性化合物が用いら
れる。このような塩基性化合物としては、特にアルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物、含窒素化合物な
どが挙げられ、これらの化合物は単独或いは組み合わせ
て用いることができる。
【0011】このようなアルカリ金属化合物としては、
アルカリ金属の有機酸塩、無機酸塩、酸化物、水酸化
物、水素化物、アルコラート等が用いられ、具体的に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウ
ム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸リチウム、ステアリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸
セシウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ素ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香
酸セシウム、安息香酸リチウム、リン酸水素2ナトリウ
ム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、フェ
ニルリン酸2ナトリウム、フェニルリン酸2カリウム、フ
ェニルリン酸2リチウム、ビスフェノールAの2ナトリウ
ム塩、2カリウム塩、2セシウム塩、2リチウム塩、フェ
ノールのナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、リチ
ウム塩等が用いられる。
【0012】また、アルカリ土類金属化合物としては、
アルカリ土類金属の有機酸塩、無機酸塩、酸化物、水酸
化物、水素化物、アルコラート等が用いられ、具体的に
は、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウム、
炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素ス
トロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸ストロンチウム、酢酸カルシウム、酢
酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸ストロンチウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸ストロンチウム、
等が用いられる。
【0013】含窒素化合物としては、4級アンモニウム
ヒドロキシド、4級アンモニウム塩類、アミン等が用い
られ、具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ
プロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアン
モニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウ
ムヒドロキシド、等のアルキル、アリール、アルアリー
ル基などを有するアンモニウムヒドロキシド類、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミ
ン、トリフェニルアミン等の3級アミン類、ジメチルア
ミン、ジエチルアミン、等の2級アミン、メチルアミ
ン、エチルアミン等の1級アミン類、2-メチルイミダゾ
ール、2-フェニルイミダゾール、等のイミダゾール類、
あるいはアンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハ
イドライド、テトラブチルアンモニウムボロハイドライ
ド、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレート
等の塩基性塩等が用いられる。
【0014】これらの触媒は、上記式(3)で示される
芳香族ジヒドロキシ化合物と上記式(4)で示される脂
肪族ジヒドロキシ化合物との合計1モルに対し、10-9
〜10-3モルの量で、好ましくは10-7〜10-5モルの
量を用いる。
【0015】上記式(3)で用いられる芳香族ジヒドロ
キシ化合物として、具体的には、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−
t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’
−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテ
ル、4,4’−ジヒドロキシフェニルスルフィド、4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルス
ルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキ
シド、4,4’− ジヒドロキシ−3,3’−ジメチル
ジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−
ジメチルジフェニルスルホン等が挙げられる。こららの
内で、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、すなわちビスフェノールAあるいは1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンが好まし
い。
【0016】また、上記式(4)で表される脂肪族ジヒ
ドロキシ化合物として、具体的には、(3,9-ビス(2-ヒ
ドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5.
5)ウンデカン)、(3,9-ビス(2-ヒドロキシ-1,1-ジメ
チルエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5.5)ウ
ンデカン)、(3,9-ビス(2-ヒドロキシ-1,1-ジエチル
エチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5.5)ウンデ
カン)、(3,9-ビス(2-ヒドロキシ-1,1-ジプロピルエ
チル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカ
ン)などが用いられる。好ましくは、(3,9-ビス(2-ヒ
ドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-2,4,8,10-テトラオキ
サスピロ(5.5)ウンデカン)が用いられる。好ましく
は、(3,9-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テト
ラオキサスピロ(5.5)ウンデカン)が用いられる。
【0017】さらに、炭酸ジエステルとしては、ジフェ
ニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(ク
ロロフェニル)カーボネート、m-クレジルカーボネー
ト、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネ
ートなどが用いられる。これらのうち、特にジフェニル
カーボネートが好ましい。ジフェニルカーボネートは、
上記芳香族ジヒドロキシ化合物(3)と脂肪族ジヒドロ
キシ化合物(4)の合計1モルに対して、1.01〜
1.30モルの量で用いられることが好ましい。
【0018】本発明のポリカーボネート樹脂には、熱安
定性、および加水分解安定性を保持するために、触媒を
除去または失活させることが好ましい。一般的には、公
知の酸性物質の添加によるアルカリ金属あるいはアルカ
リ土類金属等のエステル交換触媒の失活を行う方法が好
適に実施される。これらの物質としては、具体的には、
p−トルエンスルホン酸のごとき芳香族スルホン酸、パ
ラトルエンスルホン酸ブチル等の芳香族スルホン酸エス
テル類、ステアリン酸クロライド、酪酸クロライド、塩
化ベンゾイル、トルエンスルホン酸クロライドのような
有機ハロゲン化物、ジメチル硫酸のごときアルキル硫酸
塩、塩化ベンジルのごとき有機ハロゲン化物等が好適に
用いられる。
【0019】触媒失活後、ポリマー中の低沸点化合物を
0.1〜1mmHgの圧力、200〜300℃の温度で脱
揮除去する工程を設けても良く、このためにはパドル
翼、格子翼、メガネ翼等を備えた横型あるいは薄膜蒸発
器が好適に用いられる。
【0020】なお、本発明に於いて、上記熱安定化剤、
加水分解安定化剤の他に、酸化防止剤、顔料、染料、強
化剤や充填剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、結晶核
剤、可塑剤、流動性改良材、帯電防止剤等を添加するこ
とができる。また、さらに樹脂の特性を改良する目的で
他のポリカーボネート樹脂、或いは熱可塑性樹脂をブレ
ンドして用いることもできる。
【0021】これらの添加剤は、従来から公知の方法で
各成分をポリカーボネート樹脂に混合することができ
る。例えば、各成分をターンブルミキサーやヘンシェル
ミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサーで代表
される高速ミキサーで分散混合した後、押出器、バンバ
リーミキサー、ロール等で溶融混練する方法が適宜選択
される。
【0022】本発明に用いられる(a)成分のラジカル
重合可能な二重結合を少なくとも2個以上有する多官能
(メタ)アクリレートは、その具体的な例として、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリ
メチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスルトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスルトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキサイド付加トリメチロールプロパンのトリ(メ
タ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ジトリメ
チロールプロパンのテトラ(メタ)アクリレート、エチ
レンオキサイド付加ジトリメチロールプロパンのテトラ
(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ジト
リメチロールプロパンのテトラ(メタ)アクリレート、
エチレンオキサイド付加ペンタエリスルトールのテトラ
(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ペン
タエリスルトールのテトラ(メタ)アクリレート、エチ
レンオキサイド付加ジペンタエリスルトールのペンタ
(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ジペ
ンタエリスルトールのペンタ(メタ)アクリレート、エ
チレンオキサイド付加ジペンタエリスルトールのヘキサ
(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ジペ
ンタエリスルトールのヘキサ(メタ)アクリレート、ト
リアリルシアヌラート、トリアリルイソシアヌラート、
トリアリルホルマール、1,3,5−トリアクリロイル
ヘキサヒドロ−S−トリアジン、ビスフェノールA−ジ
グリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリプレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピパリン
酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタジエンジオールのジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオ
キサイド付加ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレンオキサイド付加ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
とフタル酸、アジピン酸等の多塩基酸と(メタ)アクリ
ル酸との反応で得られるポリエステルポリ(メタ)アク
リレート、フタル酸、アジピン酸等の多塩基酸とエチレ
ングリコール、ブタンジオール等の多価アルコールと
(メタ)アクリル酸との反応で得られるポリエステルポ
リ(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂と(メタ)アク
リル酸との反応で得られるエポキシポリ(メタ)アクリ
レート、ポリオールとポリイソシアネートと2−ヒドロ
キシエチルアクリレート等の水酸基含有モノマーとの反
応で得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリ
シロキサンと(メタ)アクリル酸化合物との反応によっ
て得られるポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート、
ポリアミドと(メタ)アクリル酸化合物との反応によっ
て得られるポリアミドポリ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。中でも、塗膜の硬度の点から、分子骨格とし
てペンタエリスルトール構造を有する化合物が好まし
い。
【0023】本発明の(b)成分として用いられるウレ
タンジメタアクリレートは1分子中に少なくとも2個の
イソシアネート基を有する有機イソシアネート(A)
と、1分子中に少なくとも2個以上の水酸基を有するポ
リオール(B)と、水酸基含有(メタ)アクリレート
(C)とを公知の方法で反応させて得られる。
【0024】1分子中に少なくとも2個のイソシアネー
ト基を有する有機イソシアネート(A)の具体的な例と
して、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4−
ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、3,3−ジ
メチルジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、
1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサ
ン、トメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等や、該化合物と水、トリメチロ
ールプロパン等のアダクト化合物や三量体環化合物等が
挙げられる。
【0025】また、1分子中に少なくとも2個以上の水
酸基を有するポリオール(B)の具体例として、ポリエ
ーテルポリオール化合物、例えばポリアルキレングリコ
ール類(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
ヘキサメチレングリコール)またはアルキレンオキサイ
ド、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、テトラヒドロフラン等を多価アルコール(例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール等)に付加さ
せて得られるポリエーテルポリオールや、ポリエステル
ポリオール化合物、例えば多塩基酸(例えば、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、テトラクロルフタル酸、テトラブロムフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、ハイミック酸、ヘット酸、コハク
酸、マレイン酸、フマール酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸)または、その無水物と多価アルコール例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセロ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ビスフェノールAとの縮合反応により得られるポリ
エステルポリオール、上記多価アルコールとエポキシ化
合物、例えばカージュラE、n−ブチルグリシジルエー
テル、アリルグリシジルエーテル等と上記多塩基酸の反
応によって得られるポリエステルポリオール、1,2−
ポリブタンジオール等のポリブタジエンポリオール、ポ
リカプロラクトンポリオール等があげられる。
【0026】さらに、モノカルボン酸とアミノアルコー
ルとの反応生成物、カルボン酸エステルとアミノアルコ
ールとの反応生成物、ヒドロキシカルボン酸と少なくと
も1個の第1級または第2級アミノ窒素を含む化合物と
の反応生成物、ラクトンのようなヒドロキシカルボン酸
の内部エステルとアンモニアまたは少なくとも1個の第
1級または第2級アミノ窒素を含む化合物との反応生成
物、ポリアミドポリオールのようなアミノヒドロキシ化
合物も挙げることができる。
【0027】水酸基含有(メタ)アクリレート化合物
(C)の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ε−カプロラクトン−βーヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート付加物、2−ヒドロキシ
−3−クロロプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒド
ロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスルトールアクリレート等が挙げられ
る。
【0028】これら(A)、(B)、(C)成分の内、
好ましいものは、(A)成分としてイソホロンジイソシ
アネート及びジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソ
シアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート
であり、(B)成分としては、ポリテトラメチレングリ
コールおよびγ−ブチロラクトンとN−メチルエタノー
ルアミンとの反応生成物及びポリカプロラクトンジオー
ルであり、(C)成分としては、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
4−ヒドロキシブチルアクリレート、ペンタエリスルト
ール、ペンタエリスルトールアクリレートである。これ
らの原料を用いて本発明の(C)成分であるウレタンポ
リ(メタ)アクリレートを得るときの成分の比率は、
(A)/(B)/(C)が、1/0.5〜0.9/0.
2〜1.1であるのが好ましい。
【0029】反応は、一般のウレタン反応に用いる触
媒、例えばラウリル酸ジブチル錫等の錫系の触媒を用い
て三成分を室温〜80℃で混合することで容易に進行
し、目的とするウレタン(メタ)アクリレートが得られ
る。この反応は、イソシアネートに対して不活性な溶媒
またはモノマー中でも行うことができる。
【0030】本発明における(C)成分の光重合開始剤
として、ベンゾインモノメチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ベンジルジメチ
ルケタール、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等を挙げるこ
とができる。本発明においては、上記の光重合開始剤の
他に、これと光増感剤を併用して用いることもできる。
【0031】上記(a)成分である多官能(メタ)アク
リレートと(b)成分であるウレタンアクリレートオリ
ゴマーの比率は、(a)/(b)=1/10〜10/1
であることが好ましい。(a)成分がこの範囲より多い
と塗膜の硬度は増大するものの、塗膜の収縮が大きくな
り基材との間の内部応力が大きくなる。一方、(b)成
分がこの範囲より多いと、塗膜の硬度が得られない。
【0032】本発明においては、上記成分の他に、酸化
防止剤、紫外線防止剤、レベリング剤等を添加しても良
い。また、適当な粘度に調整する目的で、有機溶剤が含
まれていても良い。有機溶剤としては、イソプロピルア
ルコール、n−ブタノール、トルエン、キシレン、エチ
ルセロソルブ等の有機溶剤が用いられる。
【0033】本発明の紫外線硬化塗料をレンズ基材に塗
装する際は、スプレー、スピンコート等の公知の塗装方
法が使用できる。
【0034】さらに、本発明においては上記ハードコー
ト後、さらに反射防止膜等の処理を行っても良い。
【0035】
【発明の硬化】本発明によれば、眼鏡レンズとして十分
な光学特性を有し、かつ、硬度、密着性、耐衝撃性に優
れるレンズを製造することができ、非常に有用である。
【0036】
【実施例】以下本発明を、実施例に従い具体的に説明す
る。
【0037】実施例1 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン77
16.9g(33.80モル)、3,9−ビス(2−ヒ
ドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン949
8.2g(31.20g)、ジフェニルカーボネート1
5129.5g、炭酸水素ナトリウム0.0161g
(1.921×10-4モル)を、攪拌機および留出装置
を備えた50リットルの攪拌機および留出装置付きの反
応器に仕込み、窒素雰囲気下180℃に加熱し2時間保
持した後、減圧度を50Torrに調節した。この状態
で、一時間経過後、2時間かけて減圧度を0.2Tor
rとし、この減圧度を保持しながら1時間かけて260
℃に昇温し、生成するフェノールを留去しながら合計九
時間攪拌下反応を行った。反応終了後、反応器内に窒素
を吹き込み常圧とし、反応器の底からポリカーボネート
をギアポンプにより抜き出した。この樹脂を2軸押出機
(バレル温度260℃)に送入し、触媒失活剤としてp
−トルエンスルホン酸n−ブチルを0.12g、酸化防
止剤としてアデカスタブAO−50(旭電化(株)製)
およびアデカスタブ2112(旭電化(株)製)をそれ
ぞれ3.70g、さらに、離型剤として、SHR556
(東レダウコーニング社製)を55.8gを混練して均
一なポリマーとし、ダイを通してストランド状にした
後、ペレタイザーによりカットしてペレットとした。こ
れを樹脂Aとした。このポリカーボネートは、ビスフェ
ノールA:スピログリコール(モル比)=52:48、
重量平均分子量Mw=117000であった。この樹脂
の物性を表1に示す。
【0038】実施例2 実施例1と同様の操作で得られたビスフェノールA:ス
ピログリコール(モル比)=52:48の共重合ポリカ
ーボネート100重量部に対して、ビスフェノールAタ
イプのポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製ユーピ
ロンS−2000)を5.3部の割合で混合した後、触
媒失活剤、酸化防止剤、離型剤を実施例1と同様の割合
で添加し二軸押出機を用いて溶融混練後、ペレタイズを
行った。得られたポリカーボネートは、ビスフェノール
A:スピログリコール(モル比)=55:45、重量平
均分子量Mw=104000であった。この樹脂をBと
し、物性を表1に示す。
【0039】実施例3 実施例1と同様な操作で得られたビスフェノールA:ス
ピログリコール(モル比)=52:48の共重合ポリカ
ーボネート100重量部に対して、ビスフェノールAタ
イプのポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製ユーピ
ロンS−2000)を15.2部の割合で混合した後、
触媒失活剤、酸化防止剤、離型剤を実施例1と同様の割
合で添加し二軸押出機を用いて溶融混練後、ペレタイズ
を行った。得られたポリカーボネートは、ビスフェノー
ルA:スピログリコール(モル比)=60:35、重量
平均分子量Mw=98000であった。この樹脂をCと
し、物性を表1に示す。
【0040】実施例4 攪拌機、温度計、冷却管付きの1リットルフラスコにイ
ソホロンジイソシアネート222.2g(1モル)、ポ
リカプロラクトンジオール418.1g(0.8モル)
を加え、60℃で4時間反応した後、さらにペンタエリ
スリトールトリアクリレート149.2g(0.5モ
ル)、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.02gを加
えて60℃で6時間反応し、ウレタンアクリレートオリ
ゴマーを得た。このウレタンアクリレートオリゴマーと
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(PEH
A)、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトンを固形分に対して5wt%の割合で添加
し、さらにイソプロピルアルコールに溶解させて均一な
溶液とし、各種紫外線硬化塗料とした。
【0041】実施例5 実施例1〜3で得られたポリカーボネート樹脂A、B、
Cを射出成形機により中心肉厚2mm、直径50mmの
ディスク形状の成形体を得た。この成形体に上記方法で
得られた塗料1をディプ法により塗布し、室温で乾燥
後、紫外線照射によって硬化させた。この塗膜の硬度、
密着性、この試験片への落球衝撃値の測定結果を表3に
示す。
【0042】実施例6 実施例1〜3で得られたポリカーボネート樹脂A、B、
Cの射出成形ディスクに、塗料2をディプ法により塗布
し、室温で乾燥後、紫外線照射によって硬化させた。こ
の塗膜の硬度、密着性、この試験片への落球衝撃値の測
定結果を表3に示す。
【0043】実施例7 実施例1〜3で得られたポリカーボネート樹脂A、B、
Cの射出成形ディスクに、塗料3をディプ法により塗布
し、室温で乾燥後、紫外線照射によって硬化させた。こ
の塗膜の硬度、密着性、この試験片への落球衝撃値の測
定結果を表3に示す。
【0044】比較例1 実施例1〜3で得られたポリカーボネート樹脂A、B、
Cの射出成形ディスクに、紫外線硬化型塗料の代わり
に、シリコーン系塗料(トスガード、東芝シリコーン
製)をディプ法により塗布し、室温で乾燥後、120℃
のオーブン中で1時間加熱し硬化させた。この塗膜の硬
度、密着性、この試験片への落球衝撃値の測定結果を表
3に示す。 ・塗膜硬度の測定:♯0000のスチールウールで1k
g荷重下、10往復させて塗膜をこすり、傷付き具合に
より10段階で評価した。0:ガラス〜10:ポリカー
ボネート ・密着性:鋼ナイフを用い、基材の塗布面に1mmのマ
ス面を100個形成する。次に、その上にセロハン粘着
テープを強く押しつけた後に、90度方向に急速にはが
し、塗膜の剥離の有無を調べた。 ・落球衝撃試験:各種重量の鋼球を127cmの高さか
ら、成形体の中心部に向かって自然落下させ、割れなか
った最大重量をもって落球衝撃値とした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/00 C09D 4/00 175/16 175/16 G02B 1/04 G02B 1/04 (72)発明者 高岡 丈明 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 2K009 AA15 BB24 CC24 DD05 4F213 AA21 AA28 AA31 AA42 AA44 AB04 AH74 WA06 WA14 WA54 WA58 WA73 WA86 WA87 WB01 4J002 CD192 CG001 CH052 CK041 CL072 CP162 ED087 EE037 EE047 EH076 EH146 EU186 FD207 GH01 GP01 4J027 AB03 AB10 AB15 AB18 AB23 AB24 AC03 AC04 AC06 AD02 AE01 AE02 AF05 AG03 AG04 AG09 AG12 AG23 AG24 AG27 BA19 BA23 BA26 BA27 BA28 BA29 CB10 CC05 CD04 CD08 4J038 FA011 FA281 KA04 PA17 PB08 PC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成単位として、下記構造式(1)およ
    び構造式(2)を有するポリカーボネート樹脂からなる
    プラスチックレンズ基材の表面上に、(a)ラジカル重
    合可能な2重結合を少なくとも2個以上有する多官能
    (メタ)アクリレート、(b)ポリオールとポリイソシ
    アネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートを合成し
    て得られるウレタン(メタ)アクリレート、(c)光重
    合開始剤を主成分とする紫外線硬化型塗膜を光硬化させ
    た層を設けることを特徴とするプラスチックレンズの製
    造方法。 【化1】 (上記構造式(1)において、Xは 【化2】 であり、ここに、R3 およびR4 は水素原子または炭素
    数1〜10のアルキル基或いはフェニル基であり、R3
    とR4 が結合して環を形成していても良い。R1とR2
    は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基またはハロ
    ゲンであり、R1とR2 は同じでも異なっていても良
    い。また、mおよびnは置換基数を表し0〜4の整数で
    ある。) 【化3】 (上記構造式(2)において、R5 、R6 、R7 、R8
    は水素原子または炭素数1〜10の1価のアルキル基で
    ある。)
  2. 【請求項2】 ラジカル重合可能な2重結合を少なくと
    も2個以上有する多官能(メタ)アクリレートがペンタ
    エリスリトール骨格を有する紫外線硬化型塗料である請
    求項1記載のプラスチックレンズの製造方法
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