JP2000008155A - 硬質炭素膜被覆部材 - Google Patents

硬質炭素膜被覆部材

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JP2000008155A
JP2000008155A JP17901398A JP17901398A JP2000008155A JP 2000008155 A JP2000008155 A JP 2000008155A JP 17901398 A JP17901398 A JP 17901398A JP 17901398 A JP17901398 A JP 17901398A JP 2000008155 A JP2000008155 A JP 2000008155A
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carbon film
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JP17901398A
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Kazuhiko Oda
一彦 織田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間層と硬質炭素膜との間の密着性を向上さ
せようとするものである。 【解決手段】 基材上に複数の被膜層を積層してなり、
上記基材を、超硬合金、サーメット、鋼材、窒化ケイ
素、ジルコニア、炭化ケイ素、アルミナ、アルミニウム
合金、マグネシウム合金、又はチタン合金のいずれかか
ら選び、上記被膜層の最外層を硬質炭素層から形成し、
上記基材と最外層の間の中間層のうち、最外層に内接す
る中間層を、4族の金属、5族の金属、6族の金属、S
i、Al、又はGeの中から選ばれる1種又は複数種の
金属を含む金属の炭化物、窒化物、又は炭窒化物とし、
上記最外層とこの中間層との界面部に存在する酸素濃度
を、最大値で3at%、又は、界面を基準に±50nm
の範囲の平均値で2at%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表面に硬質炭素
膜を被覆した工具、金型、機械部品に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質炭素膜は、ダイヤモンド構造を一部
に有するアモルファス状の炭素膜又は水素化炭素膜で、
アモルファスカーボン(a−C、a−C:H)、i−C
(アイ・カーボン)、ダイヤモンド状炭素(Diamond li
ke carbon ;DLC)等とも呼ばれている。
【0003】この硬質炭素膜は、一般にヌープ硬度が1
000〜6000と高硬度で耐摩耗性に優れている。多
くの相手材料に対する無潤滑での摩擦係数は、0.05
〜0.2と極めて低く、軟質金属の離型性にも優れてい
る。化学的にも安定で、多くの酸、アルカリに対して極
めて高い耐食性を有する。また、電気抵抗率は106
1014Ω%cmと高い絶縁性を有し、赤外線に対して高
い透過性を有する等の、ダイヤモンドに類似した特性を
多く有する。これらの優れた性質を生かして、この硬質
炭素膜は、種々の分野への応用が期待されている。特
に、耐摩耗性部品、摺動部品、電気・電子部品、赤外線
光学部品、成型・成形部品等へのコーティングに関して
開発が進められている。特に近年、ビデオ部品やビデオ
テープの潤滑性、耐擦傷性を向上させるための保護コー
ティング、ハンダやアルミニウム等の軟質金属の溶着防
止の離型性コーティング等での実用化が著しい。
【0004】硬質炭素膜の形成には種々の手法がある。
例えば、結晶質ダイヤモンド薄膜を形成する手法として
は、マイクロ波プラズマCVD法、ECRプラズマCV
D法、フィラメント法等に準ずる手法が知られている。
この他、硬質炭素膜を形成する方法として、高周波や直
流放電等の各種プラズマ源を用いたプラズマCVD法、
炭素又は炭化水素イオンを用いるイオンビーム蒸着法、
固体炭素源からスパッタリングやアーク放電にて炭素を
気化し、基体上に成膜する手法があげられる。これらの
各手法は、対象基材や用途、処理数等により使い分けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、硬質炭
素膜は非常に高い内部応力を有しており、その応力のた
め剥離が起こりやすく、厚膜化が困難である等の問題を
有する。このため、硬質炭素膜はその膜厚が1.5μm
を超えるものを得るのは極めて困難で、かつ、適用可能
な基材材料も限られていた。
【0006】この問題を解決するため、特公平5−82
472号公報に、基材と硬質炭素膜の間に金属炭化物や
金属窒化物等の中間層を導入する方法が開示されてい
る。しかし、工具等の厳しい環境下で使用される用途に
おいて、中間層と硬質炭素膜との間の密着性が十分なも
のが得られず、実用化に際して問題を有していた。
【0007】そこで、この発明は、中間層と硬質炭素膜
との間の密着性を向上させようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、基材上に複
数の被膜層を積層してなり、上記基材は、超硬合金、サ
ーメット、鋼材、窒化ケイ素、ジルコニア、炭化ケイ
素、アルミナ、アルミニウム合金、マグネシウム合金、
又はチタン合金のいずれかから選ばれ、上記被膜層の最
外層は硬質炭素層からなり、上記基材と最外層の間の中
間層のうち、最外層に内接する中間層は、4族の金属、
5族の金属、6族の金属、Si、Al、又はGeの中か
ら選ばれる1種又は複数種の金属を含む金属の炭化物、
窒化物、又は炭窒化物であり、上記最外層とこの中間層
との界面部に存在する酸素濃度が、最大値で3at%、
又は、界面を基準に±50nmの範囲の平均値で2at
%以下とすることにより、上記の課題を解決したもので
ある。
【0009】硬質炭素層からなる最外層と中間層の界面
部の酸素濃度を所定値に限定したので、硬質炭素層と中
間層の界面にCOやCO2 が形成されるのを抑制するこ
とができ、両者の密着性を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この発明にかかる硬質炭素膜被覆
部材は、基材上に複数の被膜層を積層した部材である。
【0011】上記基材は、超硬合金、サーメット、鋼
材、窒化ケイ素、ジルコニア、炭化ケイ素、アルミナ、
アルミニウム合金、マグネシウム合金、又はチタン合金
のいずれかから選ばれる。上記鋼材としては、工具鋼、
高速度鋼、軸受鋼、ステンレス鋼、炭素鋼、Mn鋼、M
n−Cr鋼、Cr鋼、Cr−Mo鋼、Ni−Cr鋼、N
i−Cr−Mo鋼等の鋼材や窒化鋼等があげられる。
【0012】上記被膜層のうち最外層は硬質炭素膜から
なる硬質炭素層で構成される。この硬質炭素層は非晶質
であり、高周波や直流放電等の各種プラズマ源を用いた
プラズマCVD法、炭素又は炭化水素イオンを発生させ
る炭化水素ガスを用いるイオンビーム蒸着法、固体炭素
源からスパッタリングやアーク放電にて炭素を気化する
カソードアークイオンプレーティング法等によって成膜
される。
【0013】上記基材と最外層の間に構成される被膜
層、すなわち、中間層は、1層に限られず、2層以上の
多層であってもよい。この中間層は、上記基材の表面を
硬質化すると共に、硬質炭素層と基材との密着性を高め
る機能を有する。この機能を発揮するために、最外層に
内接する中間層は、4族の金属、5族の金属、6族の金
属、Si、Al、又はGeの中から選ばれる1種又は複
数種の金属を含む金属の炭化物、窒化物、又は炭窒化物
から構成される。これらの具体例としては、炭化チタ
ン、窒化チタン、炭窒化チタン、炭化タングステン、窒
化クロム等があげられる。なお、上記の4族、5族、6
族は、周期律表の族を表すものであり、かつ、IUPA
C無機化学命名法改訂版(1989年)の標記法に従っ
たものである。具体的には、上記の4族金属とは、T
i、Zr、Hf等をいい、5族金属とは、V、Nb、T
a等をいい、6族金属とは、Cr、Mo、W等をいう。
【0014】この中間層は、高周波や直流放電等の各種
プラズマ源を用いたプラズマCVD法、熱CVD法、イ
オンプレーティング法、固体蒸発源からスパッタリング
やアーク放電にて対象原子を気化するカソードアークイ
オンプレーティング法等によって成膜される。
【0015】上記の中間層の膜厚は、0.05〜5μm
が好ましく、0.2〜3μmがより好ましい。0.05
μm未満の場合、上記基材の凹凸をカバーしきれなかっ
たり、ピンホールが残存する場合が生ずる。さらに、中
間層そのものに耐摩耗性向上の効果をあまり期待できな
い。一方、5μmを超える場合、中間層そのものの内部
応力が高くなり、中間層が剥離しやすくなる。
【0016】上記最外層に内接される中間層としての好
ましい例としては、炭化チタン、窒化チタン、炭窒化チ
タン、炭化タングステンからなる層があげられ、この場
合の上記中間層の厚みは、膜厚0.05〜5μmが好ま
しく、0.2〜3μmがより好ましい。これらの層は、
コーティング膜や粉末成形体の主成分として、工具や金
型等に幅広く適用されているものであり、硬質炭素層に
対する親和性に優れ、高い密着強度を得ることができ
る。このため、硬質炭素層の寿命が長くなり、また、硬
質炭素層が摩耗して無くなった場合でも、さらにこれら
の中間層によって耐摩耗性を維持することができる。上
記中間層の膜厚の好ましい理由は、上記と同様の理由で
ある。
【0017】上記中間層として少なくとも2層を形成す
る場合、上記最外層に内接される好ましい中間層とし
て、炭化チタン、炭化タングステンからなる層を、上記
基材に外接する中間層として、窒化チタンからなる層を
好ましい組み合わせの例としてあげることができる。こ
の場合の上記の両中間層の厚みは、膜厚0.05〜5μ
mが好ましく、0.2〜3μmがより好ましい。炭化チ
タンや炭化タングステンは上記のとおり、工具や金型等
に幅広く適用されている材料であり、硬質炭素層に対す
る親和性に優れる。また、窒化チタンは、各種コーティ
ング膜との親和性に優れている。すなわち、上記の中間
層の組み合わせは、基材と中間層、中間層同士又は中間
層と最外層との密着性を特に高めることが可能となる。
上記中間層の各膜厚の好ましい理由は、上記と同様の理
由である。
【0018】上記基材として、上記の鋼材、アルミニウ
ム合金又はチタン合金のいずれかを用いる場合、上記の
中間層のうち少なくとも1層は、膜厚0.05〜20μ
mの窒化クロムからなる層とするのが好ましい。基材と
しての鋼材は、工具や金型、機械部品等多く使用されて
おり、アルミニウム合金やチタン合金は、近年の軽量化
の流れに従い、自動車部品を始めとする多くの機械部品
に適用が広がっている。これらの鋼材、アルミニウム合
金又はチタン合金は、超硬合金や各種セラミックス材料
に比べ、硬さの点で劣る。この欠点を補うため、中間層
に硬質の材料を導入するのである。
【0019】この中間層に用いられる材料としては、比
較的靱性があり、厚膜化も容易な窒化クロムが好まし
い。中間層として窒化クロムからなる層を用いる場合、
その膜厚は、上記の中間層の好ましい膜厚と異なり、
0.05〜20μmが好ましい。上限が上記の中間層の
好ましい膜厚より厚いのは、窒化クロムは、他の中間層
を形成する材料に比べ、比較的靱性があり、厚膜化が容
易だからである。また、膜厚が0.05μm未満の場合
は、上記基材の凹凸をカバーしきれなかったり、ピンホ
ールが残存する場合が生ずる。一方、20μmを超える
場合、応力の蓄積による剥離が起こりやすくなる。基材
の硬度を十分に補う点を考慮すれば、0.5μm以上と
するのがより好ましく、経済性の面から10μm以下と
するのがより好ましい。
【0020】上記の硬質炭素層から構成される最外層と
上記中間層との界面部に存在する酸素濃度は、最大値で
3at%以下がよく、2at%以下が好ましい。また、
上記の最外層と中間層とにより形成される界面を基準に
±50nmの範囲における酸素濃度の平均値は、2at
%以下がよく、1at%以下が好ましい。酸素濃度が最
大値で3at%より多い場合、又は、±50nmの範囲
における酸素濃度の平均値が2at%より多い場合は、
最外層である硬質炭素層と中間層の界面にCOやCO2
が形成され易く、最外層が剥離しやすい。
【0021】上記界面部の酸素濃度を低下させる方法
は、任意の方法を採用することができる。例えば、上記
基材表面上に上記中間層を成膜し、減圧等することによ
り大気中の酸素濃度を低下させる。この状態で硬質炭素
膜を成膜することにより、上記界面部の酸素濃度を低下
させることができる。
【0022】なお、酸素濃度の定量には、オージェ電子
分光法、X線光電子分光法又は2次イオン質量分析法等
が適用できる。オージェ電子分光法やX線光電子分光法
は、最小検出限界が約1at%程度であり、深さ方向の
分解能は数nmである。また、2次イオン質量分析法の
最小検出限界は数ppm程度であり、深さ方向の分解能
は数nmである。深さ方向に元素分析を行う場合、上層
又は下層の構成元素の深さに対する濃度の変化率が最も
大きいところ、あるいは、上層又は下層の構成元素が定
常値の約半分の濃度になっているところを界面とする。
【0023】ここで、上記の酸素濃度の最大値とは、上
記の方法により規定される界面の近傍の酸素濃度の最大
値、詳しくは、この界面の上下方向±50nmの範囲内
の酸素濃度の最大値をいう。また、上記の酸素濃度の平
均値とは、上記の方法により規定される界面を基準に±
50nmの範囲における酸素濃度の平均値をいう。
【0024】離型性、摺動性が要求される用途の場合、
上記部材の表面の平滑性が強く要求される。この平滑な
表面を得るのに適した硬質被膜の製造法としては、メタ
ンやベンゼン、アセチレン、等の炭化水素ガスを原料と
するイオン化蒸着法やプラズマCVD法、固体炭素を原
料としたカソードアークイオンプレーティング法でマク
ロパーティクルの飛来を押えたタイプのものが好まし
い。また、中間層の形成方法は、特に限定されるもので
なく、例えば、比較的表面粗さの小さいホロカソードイ
オンプレーティング法、熱電子式アーク放電型イオンプ
レーティング法、マクロパーティクルの飛来を抑えたカ
ソードアークイオンプレーティング法、各種スパッタリ
ング法等をあげられる。
【0025】このとき、上記の最外層表面の表面粗さ
を、Raで0.1μm以下、又は、Rmaxで1.0μ
m以下とすることが好ましく、Raで0.05μm以
下、又は、Rmaxで0.5μm以下とすることがより
好ましい。上記の最外層表面の表面粗さが、Raで0.
1μm以下、又は、Rmaxで1.0μm以下であると
焼き付き等が発生しにくいため、好ましい。また、Ra
又はRmaxの下限は、表面粗さのない状態、すなわ
ち、0である。
【0026】上記中間層のうち少なくとも1層を、固体
蒸発源を原料とするカソードアークイオンプレーティン
グ法で形成し、中間層及び最外層を形成した後の最外層
表面の表面粗さを、Raで0.1〜1μm、又は、Rm
axで1.0〜10μmとすることができる。この場
合、粗い表面が求められる一部の工具、金型、機械部品
に適用することができる。このカソードアークイオンプ
レーティング法を用いれば表面粗さの大きいものが得ら
れる。このため、上記中間層以外に、最外層を形成する
際にもこのカソードアークイオンプレーティング法を用
い、最外層表面の表面粗さを、Raで0.1〜1μm、
又は、Rmaxで1.0〜10μmとすることができ
る。
【0027】最外層の表面粗さを大きくする方法として
は、上記カソードアークイオンプレーティング法以外の
方法を用いる場合であっても、中間層の膜厚を厚くした
り、基材表面の粗さそのものをあらかじめ大きくしてお
く方法を採用することができる。すなわち、上記基材表
面の表面粗さを、Raで0.1〜5μm、又は、Rma
xで1.0〜50μmとし、この基材表面に中間層及び
最外層を形成させて、その最外層表面の表面粗さが、R
aで0.1〜5μm、又は、Rmaxで1.0〜50μ
mとしてもよい。
【0028】従来の硬質炭素膜では、基材表面が粗い
と、被覆された硬質炭素膜の応力が局所的に集中して剥
離しやすい問題があったが、本発明のように、界面部の
酸素濃度に配慮することにより、被膜の密着性が格段に
向上し、基材表面が粗い場合においても、被覆が可能と
なった。
【0029】上記のような表面粗さの大きい被膜は、離
型性、耐焼き付き性、摩擦係数低減等の点からは、表面
粗さが小さい硬質炭素膜より性能が劣る傾向にあるが、
それでも、一般のPVD膜被膜品や、未コート品よりは
るかに優れた特性を有する。したがって、焼き付きが問
題となる工具、耐焼き付き性や離型性が要求される金
型、摩擦抵抗を低減させる機械部品に適用することがで
きる。また、被加工物の仕上がり表面の粗さを大きくす
ることを目的とする金型には最適である。
【0030】上記の各硬質炭素膜被覆部材は、その表面
粗さが大きいものであっても、小さいものであっても、
従来の単層の硬質炭素膜や、界面の酸素量に配慮されて
いない硬質炭素膜を適用できなかった各種の工具、金
型、機械部品として使用することができ、十分な密着性
と耐久性が得られる。例えば、ドリル、エンドミル、切
削用チップ、カッター刃、メタルソー等を上記の各硬質
炭素膜被覆部材によって形成することにより、上記の特
性を有する工具を得ることができる。また、モールド成
型用金型、曲げ用金型、絞り用金型、引き抜き用金型、
打ち抜き用金型、粉末成型用金型等を上記の各硬質炭素
膜被覆部材によって形成することにより、上記の特性を
有する金型を得ることができる。さらに、産業用機械部
品、輸送用機械部品、家電製品用機械部品等を上記の各
硬質炭素膜被覆部材によって形成することにより、上記
の特性を有する機械部品を得ることができる。
【0031】
【実施例】〔実施例1〕平板上の超硬合金基材上に、中
間層を介して硬質炭素層を形成した。まず、基板表面側
にイオンプレーティング法により厚さ0.5μmの窒化
チタン層を成膜し、次いで、その上層に同じくイオンプ
レーティング法により厚さ0.5μmの炭化チタン層を
成膜した。これをいったん大気に出した後、硬質炭素成
膜用の成膜装置にセットし、到達真空度が2×10-6
orrの条件下で排気を行った後、イオン蒸着法によっ
て硬質炭素層を1.0μm成膜した。得られた硬質炭素
層の密着強度が48Nであった。なお、密着強度はスク
ラッチ試験法によって測定した。また、図1に、硬質炭
素膜と炭化チタンとの界面付近の深さ方向の元素分析の
結果を示す。分析にはX線光電子分光法(XPS法)を
適用した。なお、被膜は、あらかじめ斜め研磨をして、
硬質炭素膜を0.2μm以下まで薄くした部分で分析を
行った。図1の横軸は、界面からの距離に換算してお
り、負は表面側(硬質炭素層側)、正は基板側(中間層
である炭化チタン層側)とした。
【0032】〔比較例1〕真空到達度を2×10-5To
rrとした以外は、実施例1と同様にして、超硬合金基
材上に、窒化チタン層、炭化チタン層、硬質炭素層を順
に形成した。得られた硬質炭素層の密着強度は13Nで
あった。また、図2に、硬質炭素膜と炭化チタンとの界
面付近の深さ分析の結果を示す。分析法及び、図1中の
横軸の意味は、実施例1に記載の通りである。
【0033】結果 硬質炭素層の密着強度は、実施例1の方が大きかった。
また、図1及び図2より、実施例1の方が界面の酸素濃
度が小さかった。
【0034】〔実施例2、比較例2〕平板状の超硬合金
基材上に、中間層を介して硬質炭素層を成膜した。中間
層のうち、硬質炭素層に内接する中間層には、炭化ケイ
素、炭窒化チタン、窒化クロムからなる層を形成した。
各層の成膜方法、膜厚は、表1に記載のとおりである。
中間層のうち、基材に外接する中間層としては、試料1
〜2及び比較試料1〜2においては、窒化チタンからな
る層を熱CVD法によって1.0μmの膜厚で形成し
た。試料3〜6及び比較試料3〜6は、硬質炭素層に内
接する中間層を基材に外接する中間層とした。上記の各
中間層の形成後、界面部の酸素濃度(界面±50nmの
平均の酸素濃度、及び、界面付近の酸素濃度の最大値)
が表1に示す値となるように、真空到達度、基板温度、
大気解放の有無、大気解放後の中間層表面のクリーニン
グの有無等の種々の条件を変化させて表1に示す膜厚を
有する硬質炭素層を形成した。得られた硬質炭素層につ
いて、スクラッチ試験法によって密着強度の測定を行っ
た。その結果を表1に示す。なお、上記の界面部の酸素
濃度は、オージェ電子分光法により、硬質炭素層/中間
層界面の深さ方向の元素分析で行うことにより測定し
た。実施例2及び比較例2の結果、表1より界面の酸素
濃度が小さいものは、密着強度が高い傾向にあることが
わかった。
【0035】
【表1】
【0036】〔実施例3、比較例3〕平板状の基材上
に、中間層を介して硬質炭素膜を成膜した。基材として
は、表2〜6に示すように、超硬合金、SKH51、S
KD11、SUS304を用いた。中間層のうち、硬質
炭素層に内接する中間層には、炭化チタン、窒化チタ
ン、炭窒化チタン、炭化タングステン、窒化クロムから
なる層を形成した。各層の成膜方法、膜厚は、表2〜6
に記載のとおりである。中間層のうち、基材に外接する
中間層としては、試料11〜20、26〜30及び比較
試料5〜8、11〜12においては、窒化チタンからな
る層を形成した。各層の成膜方法、膜厚は、表2〜6に
記載のとおりである。試料1〜10、21〜25及び比
較試料1〜4、9〜10は、硬質炭素層に内接する中間
層を基材に外接する中間層とした。上記の各中間層の形
成後、界面部の酸素濃度(界面±50nmの平均の酸素
濃度、及び、界面付近の酸素濃度の最大値)が表1に示
す値となるように、真空到達度、基板温度、大気解放の
有無、大気解放後の中間層表面のクリーニングの有無等
の種々の条件を変化させて表2〜6に示す膜厚を有する
硬質炭素層を形成した。得られた硬質炭素層について、
スクラッチ試験法によって密着強度の測定を行った。そ
の結果を表2〜6に示す。なお、上記の界面部の酸素濃
度は、オージェ電子分光法により、硬質炭素層/中間層
界面の深さ方向の元素分析で行うことにより測定した。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】〔実施例4、比較例4〕実施例2の試料3
及び比較例2の比較試料4における中間層及び硬質炭素
層を、超硬合金製のアルミ合金穴開け用ドリルに被覆処
理した。その結果、界面の酸素濃度の高いものに対し、
酸素濃度の低いドリルは、5倍の寿命を有することを確
認した。
【0043】〔実施例5、比較例5〕実施例2の試料1
及び比較例2の比較試料2における中間層及び硬質炭素
層を、SKD11製のアルミ合金曲げ金型に被覆処理し
た。その結果、界面の酸素濃度の高いものに対し、酸素
濃度の低い金型は、8倍の寿命を有することを確認し
た。
【0044】〔実施例6、比較例6〕実施例2の試料5
及び比較例2の比較試料5における中間層及び硬質炭素
層を、SUJ2製のベアリングに被覆処理した。界面の
酸素濃度が高いものに対し、酸素濃度が低いベアリング
は、4倍の寿命を有することを確認した。
【0045】〔実施例7、比較例7〕SKH51製のア
ルミ合金穴開け用ドリルにおいて、表7に示す未コード
リール及び硬質炭素膜をイオン化蒸着法又はカソードア
ークイオンプレーティング法で被覆したドリルで、穴開
け時の切削抵抗を比較した。製膜方法及び膜厚は表7に
示すとおりである。未コードリールと比較して、硬質炭
素膜を被覆したものは、いずれも切削抵抗が2割前後小
さくなった。特に、実施例7の各試料の表面粗さの小さ
いドリルは、切削抵抗の大幅な低減が確認できた。
【0046】
【表7】
【0047】〔実施例8、比較例8〕アルミ合金に刻印
するSKD11製の刻印ローラにおいて、刻印後にアル
ミ合金表面を粗面に仕上げるため、刻印ローラ表面の粗
さを大きくする処理(ブラスト処理)を施した。各試料
及び比較試料に対して、粗さ加工性と被加工物アルミの
ローラへの付着量を表8に示す。ここで、アルミの付着
量は、電子プローブ微小部分析法(EPMA法)により
分析し、下記の式により得られる値で表した。 ((Al強度)/(全元素の強度の和))/((比較例
3のAl強度)/(比較例3の全元素の強度の和)) なお、ここで、EPMA法に適用した入射電子線の加速
エネルギーは、15keVとした。未コートで基材表面
を粗くしたものでも、粗さ加工性は良好であるが、被加
工物のアルミがローラに付着しやすい傾向がある。
【0048】
【表8】
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、硬質炭素層からなる
最外層と中間層の界面部の酸素濃度を限定したので、硬
質炭素層の界面にCOやCO2 が形成されるのが抑制さ
れ、両者の密着性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における硬質炭素層と炭化チタン層の
界面付近の深さ方向の元素分析結果を示すグラフ
【図2】実施例1における硬質炭素層と炭化チタン層の
界面付近の深さ方向の元素分析結果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 28/04 C23C 28/04 Fターム(参考) 3C046 FF02 FF03 FF04 FF05 FF09 FF17 FF18 FF22 4K029 AA02 AA04 AA24 BA34 BA54 BA55 BA57 BA58 BA60 BB02 BB10 BC02 BD03 BD05 CA04 CA06 DD04 DD06 4K030 AA09 AA10 BA28 BA36 BA38 BA41 BB03 CA02 CA03 CA05 CA17 FA01 FA10 LA21 LA22 LA23 4K044 AA02 AA06 AA09 AA13 AB02 BA18 BB02 BC05 BC06 CA13 CA14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に複数の被膜層を積層してなり、 上記基材は、超硬合金、サーメット、鋼材、窒化ケイ
    素、ジルコニア、炭化ケイ素、アルミナ、アルミニウム
    合金、マグネシウム合金、又はチタン合金のいずれかか
    ら選ばれ、 上記被膜層の最外層は硬質炭素層からなり、 上記基材と最外層の間の中間層のうち、最外層に内接す
    る中間層は、4族の金属、5族の金属、6族の金属、S
    i、Al、又はGeの中から選ばれる1種又は複数種の
    金属を含む金属の炭化物、窒化物、又は炭窒化物であ
    り、上記最外層とこの中間層との界面部に存在する酸素
    濃度が、最大値で3at%、又は、界面を基準に±50
    nmの範囲の平均値で2at%以下である硬質炭素膜被
    覆部材。
  2. 【請求項2】 上記最外層に内接する中間層が、膜厚
    0.05〜5μmの炭化チタン、窒化チタン、炭窒化チ
    タン、又は、炭化タングステンからなる層である請求項
    1に記載の硬質炭素膜被覆部材。
  3. 【請求項3】 上記最外層に内接する中間層が、膜厚
    0.05〜5μmの炭化チタン又は炭化タングステンか
    らなる層であり、上記基材に外接する中間層が、膜厚
    0.05〜5μmの窒化チタンからなる層である請求項
    1又は2に記載の硬質炭素膜被覆部材。
  4. 【請求項4】 上記基材が鋼材、アルミニウム合金又は
    チタン合金のいずれかであり、上記中間層のうち少なく
    とも1層が膜厚0.05〜20μmの窒化クロムからな
    る層である請求項1乃至3のいずれかに記載の硬質炭素
    膜被覆部材。
  5. 【請求項5】 上記最外層の硬質炭素層は、イオン蒸着
    法、プラズマCVD法、または、カソードアークイオン
    プレーティング法によって形成され、上記最外層表面の
    表面粗さは、Raで0.1μm以下、又は、Rmaxで
    1.0μm以下である請求項1乃至4のいずれかに記載
    の硬質炭素膜被覆部材。
  6. 【請求項6】 上記中間層のうち少なくとも1層は、カ
    ソードアークイオンプレーティング法で形成され、上記
    最外層表面の表面粗さは、Raで0.1〜1μm、又
    は、Rmaxで1.0〜10μmである請求項1乃至4
    のいずれかに記載の硬質炭素膜被覆部材。
  7. 【請求項7】 上記最外層の硬質炭素層は、カソードア
    ークイオンプレーティング法によって形成され、上記最
    外層表面の表面粗さは、Raで0.1〜1μm、又は、
    Rmaxで1.0〜10μmである請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の硬質炭素膜被覆部材。
  8. 【請求項8】 上記基材表面の表面粗さが、Raで0.
    1〜5μm、又は、Rmaxで1.0〜50μmであ
    り、上記最外層表面の表面粗さが、Raで0.1〜5μ
    m、又は、Rmaxで1.0〜50μmである請求項1
    乃至4のいずれかに記載の硬質炭素膜被覆部材。
  9. 【請求項9】 ドリル、エンドミル、切削用チップ、カ
    ッター刃、又は、メタルソーのいずれかが、請求項1乃
    至8のいずれかの硬質炭素膜被覆部材から形成される工
    具。
  10. 【請求項10】 モールド成型用金型、曲げ用金型、絞
    り用金型、引き抜き用金型、打ち抜き用金型、又は、粉
    末成型用金型のいずれかが、請求項1乃至8のいずれか
    の硬質炭素膜被覆部材から形成される金型。
  11. 【請求項11】 産業用機械部品、輸送用機械部品、又
    は、家電製品用機械部品のいずれかが、請求項1乃至8
    のいずれかの硬質炭素膜被覆部材から形成される機械部
    品。
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