JP2000002539A - 平行平板型振動ジャイロ及び平行平板型振動ジャイロ装置 - Google Patents

平行平板型振動ジャイロ及び平行平板型振動ジャイロ装置

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JP2000002539A
JP2000002539A JP10167104A JP16710498A JP2000002539A JP 2000002539 A JP2000002539 A JP 2000002539A JP 10167104 A JP10167104 A JP 10167104A JP 16710498 A JP16710498 A JP 16710498A JP 2000002539 A JP2000002539 A JP 2000002539A
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Japan
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parallel plate
electrode
circuit
parallel
vibrating gyroscope
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JP10167104A
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English (en)
Inventor
Toshio Fukuda
敏男 福田
Fumito Arai
史人 新井
Koichi Itoigawa
貢一 糸魚川
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5642Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams

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Abstract

(57)【要約】 【課題】捻れに強く、小型化が容易であり、振動部、検
出部の特性を揃えることが容易であり、製造コストを低
減でき、平行平板型振動ジャイロ及び平行平板型振動ジ
ャイロ装置を提供する。 【解決手段】振動ジャイロ1のステンレス製の基材4
は、四角柱をなし、同基材4の上下両部には、互いに直
交する貫通孔10,7が各々一対穿設され、一対の平行
平板部3A,3B,2A,2Bが構成されている。駆動
部である平行平板部2A,2B,検出部ぶる平行平板部
3A,3Bの外側面には、チタン膜13が形成され、チ
タン膜13の外面全体にはPZT薄膜14が形成され、
そのPZT薄膜14上には第1電極膜15〜第4電極膜
18がそれぞれ形成されている。振動ジャイロ1は両駆
動部の平行平板部2A,2B間の側面に連結固定した固
定軸20にて支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平行平板型振動ジャイロ
及び高検出感度を備えた平行平板型振動ジャイロ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロスコープ(以下、振
動ジャイロという)としては、図13に示す音叉型が知
られている。
【0003】音叉型の振動ジャイロ21は、図15に示
すように連結板22の両端に一対の駆動用圧電セラミッ
クス板23が、互いに平行に立設され、その平面が図に
おいてX方向に向くように配置されている。又、駆動用
圧電セラミック板23の上端の中心上において、検出用
圧電セラミックス板24が一体に立設され、その平面が
図において、Y方向に向くように配置されている。な
お、X方向とY方向とは互いに直交している。そして、
下方の駆動用圧電セラミックス板23に交番電圧を印加
することにより、同圧電セラミックス板23をX,反X
方向へ振動させる。この振動状態で、振動ジャイロ21
にZ軸回りの回転が加わったときに、検出用圧電セラミ
ックス24が歪み、そのときに生ずる電圧を検出するこ
とにより、検出用圧電セラミックス24に働いた力を検
知することが可能となる。この力は、コリオリの力Fc
といい、一般に、次式で表される(図14参照)。
【0004】Fc=2mV×ω …(1) なお、mは振動ジャイロ21の質量、Vは振動ジャイロ
21の振動速度、ωは振動ジャイロ21のZ軸回りの角
速度である。そして、前記質量m、振動速度Vが既知で
あれば、角速度ωを導出することが可能となる。
【0005】ところで、上記の駆動用圧電セラミックス
板23、検出用圧電セラミックス板24には、バルクの
PZT(ジルコン・チタン酸鉛:チタン酸鉛,ジルコン
酸鉛の固溶体からなるセラミックス)が使用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なバルクのPZTは、バルクそのものの薄形化が難し
く、振動ジャイロ全体の小型化が難しい問題があった。
【0007】又、音叉型の振動ジャイロは、駆動部であ
る駆動用圧電セラミックス23に対して検出部である検
出用セラミックス24を直交して組付ける構造とされて
いるため、その構造が複雑であり、しかも左右の素子の
特性を同等にするべくマッチングを図るのは困難である
問題があった。
【0008】さらに、振動子が三次元構造体の場合は、
任意の場所にバルクのPZTを取付けることが困難な場
合があり、取付け場所が限られる問題がある。又、コリ
オリの力Fcは、上記(1)式に示すように、振動ジャ
イロの質量mを大きくすれば、コリオリの力が大きくな
り、この結果、検出用圧電セラミックスの歪み量が増大
して、検出電圧も大きくなる。すなわち検出感度が上が
ることになる。このため、振動ジャイロの質量は大きい
方が検出感度を得るためには好ましい。ところが、バル
クのPZTを用いた振動ジャイロの場合、バルクのPZ
Tを構成する基材を大きくしないと、質量が大きくでき
ない問題があり、検出感度を上げるには限界がある。
【0009】又、コリオリの力Fcは、上記(1)式に
示すように、振動速度Vを大きくすれば、コリオリの力
が大きくなり、この結果、検出用圧電セラミックの歪み
量が増大して、検出電圧も大きくなって検出感度も上が
る。しかし、振動速度を大きくするために、音叉型の振
動ジャイロの場合、バルクのPZTの基材を薄くする
と、剛性が低くなるため、捩じれ易くなり、正確に振動
しなかったり、検出用圧電素子の検出のための歪みもね
じれが加わった状態となって正確な検出ができない問題
が生ずる。
【0010】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、捻れに強く、小型化が容易であり、振
動部、検出部の特性を揃えることが容易であり、製造コ
ストを低減できる平行平板型振動ジャイロ及び平行平板
型振動ジャイロ装置を提供することにある。
【0011】又、本発明の他の目的は、高検出感度を備
えた平行平板型振動ジャイロ及び平行平板型振動ジャイ
ロ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、周方向に亘って第1乃
至第4側面を有し、第1側面と第3側面、第2側面と第
4側面とは、互いに180度反対位置に位置する四角柱
状の弾性金属を備え、その弾性金属の中央部側には、第
1側面から第3側面まで貫通する一対の貫通孔がそれぞ
れ形成されて、第2側面と第4側面を含むそれぞれの平
板部にて一対の第1平行平板部が形成され、前記弾性金
属の両端部側には、第2側面から第4側面まで貫通する
一対の貫通孔がそれぞれ形成されて、第1側面と第3側
面を含むそれぞれの平板部にて一対の第2平行平板部が
形成され、各第1平行平板部の第2側面と第4側面、及
び両第2平行平板部の第1側面と第3側面とには、それ
ぞれ強誘電体膜が形成され、各平行平板部の強誘電体
膜)上には、電極が設けられていることを特徴とする平
行平板型振動ジャイロを要旨とするものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、両
第1平行平板部間の第1側面、第3側面の少なくともい
ずれか一方に設けられ、その中心線が振動ジャイロの重
心を通るようにして配置された支持部材にて支持される
平行平板型振動ジャイロを要旨とするものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記第1電極及び第2電極は、弾性金属にお
ける変形時の最大応力集中箇所に対応した強誘電体薄膜
上に配置されている平行平板型振動ジャイロを要旨とす
るものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれかにおいて、前記第1平行平板部の第2側
面と第4側面、及び第2平行平板部の第1側面と第3側
面とにはチタンにて形成されたベース面が形成され、前
記強誘電体薄膜は、同ベース面上に形成されたPZT薄
膜である平行平板型振動ジャイロを要旨とするものであ
る。
【0016】請求項5の発明は、前記請求項2に記載の
平行平板型振動ジャイロを備えた装置であって、所定の
周波数で発振信号を出力する発振回路と、前記発振信号
を反転し、両第1平行平板部の第2側面及び第4側面に
設けた第3電極に前記発振信号に基づく電圧信号を印加
する反転回路と、前記発振信号を反転しないで両各第1
平行平板部の第2側面及び第4側面に設けた第4電極に
対して発振信号に基づく電圧信号を印加する非反転回路
と、各第2平行平板部の第1側面の第1電極と第3側面
の第2電極からの検出信号の差を取り、両電極の検出信
号の差に係る信号を出力する一対の第1差動回路と、各
第2平行平板部の第1側面の第2電極と第3側面の第1
電極からの検出信号の差を取り、両電極の検出信号の差
に係る信号を出力する一対の第2差動回路と、一方の第
1差動回路と一方の第2差動回路からの両信号を加算
し、その加算結果を出力する第1加算回路と、他方の第
1差動回路と他方の第2差動回路からの両信号を加算
し、その加算結果を出力する第2加算回路と、前記第1
加算回路と、第2加算回路から出力された両信号を加算
し、その結果を出力する第3加算回路とを備えた平行平
板型振動ジャイロ装置を要旨とするものである。 (作用)請求項1に記載の発明によると、振動ジャイロ
の駆動部となる一対の第1平行平板部では、互いに18
0°反対側に位置する第2側面と第4側面の電極に対し
て、両第1平行平板部が互いに逆方向に振動するように
極性の異なる交番電圧を印加する。この結果、両第1平
行平板部は互いに逆方向に振動する。従って、各第1平
行平板部に隣接したそれぞれの第2平行平板部も隣接し
た第1平行平板部と同方向に振動する。なお、平行平板
型振動ジャイロは、両第1平行平板部間における第1側
面、及びは第3側面の両側面、又は、いずれかの側面に
て、支持するものとする。
【0017】この振動時において、角速度ωが加わった
ときのコリオリの力Fcは検出部である両第2平行平板
部では、互いに逆方向に加わる。このことを図14を参
照して説明すると、図14では、mを振動ジャイロの質
量とし、その金属ジャイロの軸心を中心に角速度ωが加
わったときの模式図を示している。各検出部の振動方向
が図に示すように互いに逆方向になっているとき、それ
ぞれの検出部に加わるコリオリの力Fcが加わる方向は
図のように振動方向に対して直角になり、かつ、他の検
出部とは逆方向となる。
【0018】そして、このコリオリの力が第2平行平板
部の第1側面と第3側面に対して加わったとき、同第2
平行平板部の第1側面と第3側面に伸び(歪み)又は縮
み(歪)が生じ、その上の強誘電体膜にも同様に歪が発
生する。この結果、各電極において、強誘電体膜の伸び
による圧電信号、及び縮みによる圧電信号が得られる。
【0019】そして、第2平行平板部において、伸び
(歪み)及び縮み(歪)のそれぞれに対応して設けられ
た電極を介して得られた出力の差分を取ると、この出力
は2倍となり、高感度の出力が得られる。
【0020】又、第1平行平板部の貫通孔の開けられた
方向、すなわち、第1側面、第3側面が向かう方向に加
速度が加わった場合、検出部である両第2平行平板部に
加わるコリオリの力Fcは同方向となり、両出力の差分
は0となり、同加速度による出力をキャンセルすること
ができる。
【0021】請求項2の発明によれば、両第1平行平板
部間の第1側面、第3側面の少なくともいずれか一方に
設けられ、その中心線が振動ジャイロの重心を通るよう
にして配置された支持部材にて支持されると、同支持部
材が振動ジャイロの固定中心となる。この結果、振動に
よる固定中心への反力を除去でき,振動ジャイロのセン
サ特性の安定を図ることが可能となる。
【0022】請求項3の発明によれば、弾性金属におけ
る変形時の最大応力集中箇所に対応した強誘電体薄膜上
に第1電極及び第2電極が配置されると、最大応力集中
箇所では、伸びと縮みが最も大きく発生するため、得ら
れる圧電電圧も大きなものとなる。
【0023】請求項4の発明によれば、前記第1平行平
板部の第2側面と第4側面、及び第2平行平板部の第1
側面と第3側面とにはチタンにて形成されたベース面が
形成され、前記強誘電体薄膜は、同ベース面上に形成さ
れたPZT薄膜とすることにより、請求項1乃至請求項
3のうちいずれかに記載の作用を実現する。
【0024】又、この構成によると、水熱法にてPZT
薄膜を得ることができ、製造が容易で、かつ、各平行平
板部の特性を揃えることが容易にできる。請求項5に記
載の発明によれば、発振回路は所定の周波数で発振信号
を出力する。反転回路は、前記発振信号を反転し、両第
1平行平板部の第2側面及び第4側面に設けた第3電極
に前記発振信号に基づく電圧信号を印加する。非反転回
路は、前記発振信号を反転しないで両各第1平行平板部
の第2側面及び第4側面に設けた第4電極に対して発振
信号に基づく電圧信号を印加する。
【0025】一対の第1差動回路は、各第2平行平板部
の第1側面の第1電極と第3側面の第2電極からの検出
信号の差を取り、両電極の検出信号の差に係る信号を出
力する。一対の第2差動回路は、各第2平行平板部の第
1側面の第2電極と第3側面の第1電極からの検出信号
の差を取り、両電極の検出信号の差に係る信号を出力す
る。第2加算回路は、一方の第1差動回路と一方の第2
差動回路からの両信号を加算し、その加算結果を出力す
る。第2加算回路は、他方の第1差動回路と他方の第2
差動回路からの両信号を加算し、その加算結果を出力す
る。第3加算回路は、前記第1加算回路と、第2加算回
路から出力された両信号を加算し、その結果を出力す
る。
【0026】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃至図1
2を参照して説明する。図1は振動ジャイロ1の斜視図
を示している。なお、上記図面を含む各図面に図示され
ている、チタン膜、電極膜、側板の厚みは、説明の便宜
上、実際のものより適宜拡大して図示されている。
【0027】図1に示すように振動ジャイロ1は、四角
柱状をなし、平行平板部3A,2A,2B,3Bを上下
に備えている。前記平行平板部3A,3Bは、本発明の
第2平行平板部に相当し、平行平板部2A,2Bは第1
平行平板部にそれぞれに相当する。
【0028】なお、平行平板部3A,2Aと、平行平板
部3B,2Bとは、振動ジャイロ1の中央部に示されて
いる後記する固定軸20を中心とした回転対称に形成さ
れているところのみが異なり、基本的な構成は同様のた
め、上部側の平行平板部3A,2Aを中心にして説明す
る。そして、下部側の平行平板部3B,2Bを構成する
各部材は、上部側の平行平板部3A,2Aを構成する各
部材に付される符号と同じ符号を付してその説明を省略
する。
【0029】図1に示すように、振動ジャイロ1の基材
4は、四角柱をなす弾性金属としてのステンレスから構
成されている。なお、本実施形態では、基材4の断面形
状は、正方形をなしている。基材4の断面形状は、正方
形で有るのが好ましいが、必ずしも正方形に限定される
ものではない。基材4は、反Y方向側に向く面を第1側
面5とし、時計回り方向(周方向)にわたって第2側面
6、第3側面105及び第4側面106の順に配置され
ている(図2参照)。
【0030】なお、図2で表されている平行平板型振動
ジャイロ1は模式図であり、説明の便宜上、平行平板部
2Aと平行平板部3A、とは互いに90°相対回転した
状態で示し、平行平板部3Aの第2側面6と平行平板部
2Aにおける第1側面5とはともに紙面側に向くように
示されている。又、平行平板部2Bと平行平板部3Bも
同様である。
【0031】前記第1側面5と、第3側面105とは、
Z軸を中心として、180度反対側に位置し、又、第2
側面6と、第4側面106とは同じくZ軸を中心とし
て、180度反対側に位置している(なお、図1では第
1側面5と、第4側面106のみ図示されている。)。
【0032】基材4の中央部よりの第1側面5と、第3
側面105は、Y方向に向かう断面四角形状をなす貫通
孔7が穿設されている。この貫通孔7により、基材4の
中央部よりは、第2側面6、及び第4側面106をそれ
ぞれ外側面とした一対の側板8,9が形成されている。
前記側板8,9は平板部に相当する。前記側板8,9
は、板厚が数十〜数百μmとされた薄肉部8a,9aと
されている。そして、前記両側板8,9、及び貫通孔7
とにより、基材4の中央部よりは互いに平行に配置され
た平行平板構造となっており、平行平板部2Aが構成さ
れている。
【0033】又、基材4の上部の第2側面6と、第4側
面106は、X方向に向かう断面四角形状をなす貫通孔
10が穿設されている。この貫通孔10により、基材4
の上部は、第1側面5、及び第3側面105をそれぞれ
外側面とした一対の側板11,12が形成されている。
前記側板11,12は平板部に相当する。前記側板1
1,12は、板厚が数十〜数百μmとされた薄肉部11
a,12aとされている。前記側板11,12の板厚
は、前記平行平板部2Aの側板8,9と同一厚みとされ
ている。そして、前記両側板11,12、及び貫通孔1
0とにより、基材4の上部は互いに平行に配置された平
行平板構造となっており、平行平板部3Aが構成されて
いる。そして、前記平行平板部2A,3Aは互いに直交
するように配置されている。
【0034】前記平行平板部2Aにおいて第2側面6と
第4側面106、及び平行平板部3Aにおいて第1側面
5乃至第3側面105には、スパッタリング等によっ
て、チタン膜13が形成されている(図5,図10参
照)。同チタン膜13により、ベース面が構成されてい
る。同チタン膜13の表面全体には厚さ数十μmのPZ
T薄膜14(図6、図10参照)が形成されている。P
ZT薄膜14は、強誘電体膜を構成する。
【0035】図2に示すように、前記平行平板部3Aに
おける第1側面5及び第3側面105のPZT薄膜14
上には、アルミニウムからなる厚さ数μmを有する互い
に同面積の第1電極膜15、第2電極膜16が上下方向
に一対形成されている(図1においては、第1側面5側
のみ図示)。第1側面5においては、第1電極膜15と
第2電極膜16とは上下に配置されている。又、第3側
面105においては、第1側面5とは逆に第1電極膜1
5が下側に、第2電極膜16が上側に配置されている
(図2参照)。
【0036】これは、例えば平行平板部3Aが図11に
示すように右側へ波形に変形した場合、同平行平板部3
Aにおける第1側面5上のPZT薄膜14の上側は伸
び、下側は縮む。一方、第3側面105上のPZT薄膜
14の上側は縮み、下側は伸びる。この伸び・縮みが生
ずるそれぞれに部位に対応して第1電極膜15、及び第
2電極膜16とが配置されている。なお、図11では、
PZT薄膜14内において、矢印はPZT薄膜14の分
極方向を示し、右下がりのハッチング部分は伸びている
部分を示し、左下がりのハッチング部分は縮み部分を示
している。なお、同図11では、説明の便宜上、チタン
膜13を省略して図示している。
【0037】前記一対の電極膜15,16は互いに反対
側部から下方に延出部15a,16aが形成されてい
る。前記延出部15a,16aは、平行平板部2Aの第
2側面6及び第4側面106において側板8,9の薄肉
部8a,9a上に配置されている。又、振動ジャイロ1
の中央部において、第1側面5及び第3側面105に
は、同じくアルミニウムからなる厚さ数μmを有する互
いに同面積のパッド15b,16bが横方向に一対併設
されている(図1及び図7においては、第1側面5側の
み図示)。そして、各パッド15b,16bは前記各延
出部15a,16aにそれぞれ接続されている。
【0038】又、前記平行平板部2Aにおける第2側面
6及び第4側面106のPZT薄膜14上には、アルミ
ニウムからなる厚さ数μmを有する互いに同面積の第3
電極膜17、第4電極膜18が上下方向に一対形成され
ている(図1においては、第4側面106側のみ図
示)。第2側面6においては、第3電極膜17と第4電
極膜18とは上下に配置されている。又、第4側面10
6においては、第2側面6とは逆に第3電極膜17が下
側に、第4電極膜18が上側に配置されている(図2参
照)。
【0039】これは、平行平板部2AのPZT薄膜14
の各電極膜17,18に互いに逆極性の電圧が印加され
た際に、第3電極膜17にて印加された部分、及び第4
電極膜18にて印加された部分がそれぞれ同一の変形
(伸び又は縮み)を生ずるようにするためのものであ
る。このようにすることにより、駆動部である平行平板
部2Aに大きな変形を効率良く付与することができる。
【0040】又、前記一対の電極膜17,18は互いに
反対側部から下方に延びる延出部17a,18aが形成
されている。又、振動ジャイロ1の中央部側において、
第2側面6及び第4側面106には、同じくアルミニウ
ムからなる厚さ数μmを有する互いに同面積のパッド1
7b,18bが横方向に一対併設されている(図1及び
図6においては、第4側面106側のみ図示)。そし
て、各パッド17b,18bは前記延出部17a,18
aに接続されている。
【0041】そして、前記各パッド15b,16b,1
7b,18bには図示しないリード線がそれぞれハンダ
付けされている。前記第1電極膜15乃至第4電極膜1
8は、それぞれ第1電極乃至第4電極に相当する。又、
前記振動ジャイロ1において、本実施形態では平行平板
部2A,2Bは駆動部を構成し、平行平板部3A,3B
は検出部を構成する。
【0042】前記振動ジャイロ1の中央部である平行平
板部2A,2Bの間には支持部材としての固定軸20が
貫通固定されている。同固定軸20は、振動ジャイロ1
の第1側面5、第3側面105に対して貫通され、その
中心線である軸線が振動ジャイロ1の重心を通るように
配置されている。そして、振動ジャイロ1は、同固定軸
20を介して図示しないベース部材に対して両持ち支持
されている。
【0043】次に、上記振動ジャイロ1の製造方法を図
2乃至図7を参照して説明する。図3は、基材4を示し
ている。ステンレスからなる基材4は、断面正方形をな
した四角柱状に形成されている。この基材4の上下両部
のそれぞれに対して、互いに直交する貫通孔7,10を
一対形成する。この貫通孔7,10の形成は、切削でも
よく、エッチングで行ってもよい。この貫通孔7を形成
することにより、図4に示すように基材4の中央部側
は、第2側面6、及び第4側面106がそれぞれ外側面
とされ、数十〜数百μmの板厚を有する一対の側板8,
9を一組として、基材4の中央部を挟んで上下に2組形
成される。又、前記各組の両側板8,9、及び貫通孔7
とにより、基材4の中央部側は側板8,9が互いに平行
に配置された平行平板構造を有する一対の平行平板部2
A,2Bが形成される。
【0044】又、貫通孔10を基材4の上下両端部に形
成することにより、図4に示すように基材4の上下両端
部は、第1側面5、及び第3側面105がそれぞれ外側
面とされ、数十〜数百μmの板厚を有する一対の側板1
1,12を一組として、基材4の中央部を挟んで2組形
成される。又、前記両側板11,12、及び貫通孔10
とにより、基材4の上下両端部は側板11,12が互い
に平行に配置された平行平板構造を有する一対の平行平
板部3A,3Bが形成される。
【0045】次に、この基材4を酸等で、クリーニング
し、予め、PZT薄膜14を形成したい側面を除いた面
を合成樹脂、又は、スパッタリングや真空蒸着等の物理
的成膜法にてチタン以外の金属等にて、被覆してマスク
(図示しない)を形成する。
【0046】基材4の平行平板部2A,2Bにおいて第
2側面6と第4側面106、及び平行平板部3A,3B
において第1側面5及び第3側面105にスパッタリン
グや真空蒸着等の物理的成膜法にてチタン膜13を成膜
する(図5参照)。
【0047】次に水熱法で、チタン膜13上にPZT薄
膜14を形成する。この水熱法は2つの段階からなって
いる。 (第1段階)基材4、原材料としてのオキシ塩化ジルコ
ニウム(ZrOCl2 ・8H2 O)と硝酸鉛(Pb(N
3 2 )の水溶液、及びKOH(8N)溶液をテフロ
ン瓶(図示しない)に投入し、攪拌する。なお、PZT
薄膜14の圧電性は、PZT薄膜14におけるチタン酸
鉛,ジルコン酸鉛の構成組成比によって決まるため、後
にできあがるPZT薄膜14の圧電性に応じてオキシ塩
化ジルコニウムと硝酸鉛とのモル比を決めればよい。
【0048】次に、図示しない圧力容器内において、基
材4を上方に配置し、オキシ塩化ジルコニウム(ZrO
Cl2 ・8H2 O)、硝酸鉛(Pb(NO3 2 )の水
溶液、及びKOH(8N)溶液を攪拌しながら、加熱・
加圧する。なお、ここでいう加圧とは、加熱された溶液
の蒸気圧よる加圧のことである。温度条件は150℃
で、48時間この状態を継続する。なお、攪拌は、30
0rpmで行う。
【0049】この結果、過飽和状態で、基材4の両平行
平板部2A,2B,3A,3Bのチタン膜13表面にP
ZTの種子結晶(核)が形成される。上記時間の経過
後、基材4を圧力容器から取り出し、水洗・乾燥する。
【0050】(第2段階)次に、種子結晶が核付けされ
た基材4、原材料としてのオキシ塩化ジルコニウム(Z
rOCl2 ・8H2 O)と硝酸鉛(Pb(NO3 2
の水溶液、四塩化チタン(TiCl4 )及びKOH(4
N)溶液をテフロン瓶(図示しない)に投入し、攪拌す
る。なお、PZT薄膜14の圧電性は、PZTにおける
チタン酸鉛,ジルコン酸鉛の構成組成比によって決まる
ため、後にできあがるPZTの圧電性に応じてオキシ塩
化ジルコニウムと四塩化チタンと硝酸鉛とのモル比を決
めればよい。
【0051】次に、図示しない圧力容器内において、基
材4を上方に配置し、オキシ塩化ジルコニウム(ZrO
Cl2 ・8H2 O)、硝酸鉛(Pb(NO3 2 )の水
溶液、四塩化チタン(TiCl4 )及びKOH(4N)
溶液を攪拌しながら、加熱・加圧する。なお、ここでい
う加圧とは、加熱された溶液の蒸気圧よる加圧のことで
ある。温度条件は120℃で、48時間この状態を継続
する。なお、攪拌は、300rpmで行う。
【0052】この結果、過飽和状態で、基材4の両平行
平板部2A,2B,3A,3Bの両外側面にPZT薄膜
14が所定厚み(この実施形態では数十μm)で形成さ
れる(図6参照)。
【0053】上記時間の経過後、基材4を圧力容器から
取り出し、水洗・乾燥する。この後、マスクを除去す
る。そして、PZT薄膜14面にアルミニウムをスパッ
タリングや真空蒸着等の物理的成膜法により形成した
後、パターニングし、不必要な部分を除去して、電極膜
15,16,17,18、延出部15a,16a,17
a,18a及びパッド15b,16b,17b,18b
を形成し、振動ジャイロ1を形成する(図7参照)。そ
の後、電極膜上のパッド部分にリード線をハンダ付けす
る。又、振動ジャイロ1の中央部である平行平板部2
A,2Bの間に対して固定軸20を貫通固定する。
【0054】次に、図2を参照して、上記振動ジャイロ
1を採用した振動ジャイロ装置41を説明する。振動ジ
ャイロ装置41は、発振回路42を備えている。同発振
回路42は所定周波数の電圧信号を発振し、反転増幅回
路43及び非反転増幅回路44に出力する。反転増幅回
路43は、入力した電圧信号を反転増幅し、振動ジャイ
ロ1の第3電極膜17に反転増幅した電圧信号を印加す
る。又、非反転増幅回路44は入力した電圧信号を増幅
し、振動ジャイロ1の第4電極膜18に増幅した電圧信
号を印加する。前記反転増幅回路43は、反転回路を構
成する。又、非反転増幅回路44は非反転回路を構成す
る。
【0055】なお、振動ジャイロ1の基材4は接地され
ている。検出部である平行平板部3A,3Bにおいて、
互いに反対側面同士に設けられた一方の第1電極膜15
及び第2電極膜16は、第1差動回路である差動回路4
5A,45Bに電気的に接続されている。同差動回路4
5A,45Bは、第1電極膜15及び第2電極膜16か
ら入力した圧電信号等を入力し、その差を取り、2倍の
圧電信号として加算回路47に出力する。
【0056】又、互いに反対側面同士に設けられた他方
の第1電極膜15及び第2電極膜16は、第2差動回路
である差動回路46A,46Bに電気的に接続されてい
る。同差動回路46A,46Bは、第1電極膜15及び
第2電極膜16から入力した圧電信号等を入力し、その
差を取り、2倍の圧電信号として加算回路47に出力す
る。
【0057】又、振動ジャイロ装置41は複数の加算回
路47A,47B、48を備えている。加算回路47A
は、両差動回路45A,46Aから入力した2倍の圧電
信号をその極性を揃えた状態で加算し、4倍の圧電信号
として出力する。又、加算回路47Bは、両差動回路4
5B,46Bから入力した2倍の圧電信号をその極性を
揃えた状態で加算し、4倍の圧電信号として出力する。
【0058】そして、加算回路48は前記両加算回路4
7A,47Bから出力された各圧電信号を加算し、8倍
の圧電信号として出力する。さて、上記のように構成さ
れた振動ジャイロ装置41を使用する場合、固定軸20
を図示しないベース部材にて支持した状態で、平行平板
部2A,2Bの電極膜17,18に対して、前記発振回
路42、反転増幅回路43、及び非反転増幅回路44に
てそれぞれ反対電位の交番電圧を同期して印加する。
【0059】すると、PZT薄膜14の分極方向が電極
膜17,18から基材4方向に向いている場合、プラス
電位側に印加された方のPZT薄膜14は圧縮され、マ
イナス電位に印加された側のPZT薄膜14は引き伸ば
される。そして、交番電圧による極性の変化によって、
第2側面6のPZT薄膜14は、上下に配置された第3
電極膜17、第4電極膜18裏面側において、又、第4
側面106のPZT薄膜14は、上下に配置された第4
電極膜18、第3電極膜17裏面側において、圧縮、引
き伸ばしが交互に繰り返される。
【0060】この結果、平行平板部2A,2Bは、図8
及び図9に示すようにX、反X方向に駆動され、上部に
位置する平行平板部3は同方向に振動する。なお、図8
及び図9は模式図のため、各電極膜における、延出部1
5a,16a,17a,18a及びパッド15b,16
b,17b,18bは省略されている。
【0061】そして、この振動状態で、振動ジャイロ1
にZ軸回りにおいて角速度ωの回転が加わったときに、
平行平板部3A,3Bにおいて、コリオリの力が働く。
図8、図9はコリオリの力が働く方向を示している。図
8に示すようにZ軸から平行平板部3AがX方向に振動
し、平行平板部3Bが反X方向に振動した状態のとき
は、Z軸中心の角速度ωが働くと、平行平板部3Aでは
紙面から表方向(反Y方向)にコリオリの力が加わり、
平行平板部3Bでは、紙面から裏方向(Y方向)にコリ
オリの力が加わる。
【0062】一方、図9に示すようにZ軸から平行平板
部3Aが反X方向に振動し、平行平板部3BがX方向に
振動した状態のときは、Z軸中心の角速度ωが働くと、
平行平板部3Aでは紙面から裏方向(Y方向)にコリオ
リの力が加わり、平行平板部3Bでは、紙面から表方向
(反Y方向)にコリオリの力が加わる。
【0063】この結果、平行平板部3A,3Bでは、コ
リオリの力により、一方の側面側のPZT薄膜14は、
圧縮(歪み)され、他方の側面側(一方の側面とは18
0度反対側の側面)が引き伸ばされる(歪み)。
【0064】このとき、図11において例えば平行平板
部3Aが右側へ波形に変形した場合、同平行平板部3A
における第1側面5上のPZT薄膜14の上側は伸び、
下側は縮む。一方、第3側面105上のPZT薄膜14
の上側は縮み、下側は伸びる。この伸び・縮みが生ずる
それぞれに部位に対応して配置された第1電極膜15、
及び第2電極膜16がそのときにPZT薄膜14に発生
した圧電信号等を差動回路45A及び差動回路46Aに
出力する。
【0065】なお、各電極膜15,16から出力される
信号中には、圧電信号以外の成分として、入力信号(前
記反転増幅回路43、非反転増幅回路44からの電圧信
号)の漏れ分、及びノイズも含まれる。
【0066】すなわち、例えばPZT薄膜14の圧縮
(縮み)又は引張り(伸び)によって、第1電極膜15
から出力される信号(検出信号)をG1とすると、 G1=入力信号の漏れ分M+ノイズN−圧電信号A となる(なお、圧電信号Aの+、−はPZT薄膜14の
分極方向によって逆となる)。
【0067】又、そのとき、第1電極膜15とは逆に作
動するPZT薄膜14の圧縮(縮み)又は引張り(伸
び)によって、第2電極膜16から出力される信号(検
出信号)をG2とすると、 G2=入力信号の漏れ分M+ノイズN+圧電信号A となる。
【0068】差動回路45A,46Aでは、第1電極膜
15からの出力信号と、第2電極膜16からの出力信号
の差(G2−G1)が取られるため、差動回路45A,
46Aからの出力信号は、圧電信号Aの2倍の圧電信号
Aとなる。
【0069】そして、加算回路47Aでは、両差動回路
45A,46Aからの2倍の圧電信号Aをさらに、極性
を揃えて加算するため、圧電信号Aの4倍の圧電信号A
が得られる。
【0070】一方、平行平板部3Bにおいても、平行平
板部3Aと同様の理由により、PZT薄膜14に発生し
た圧電信号等を差動回路45B及び差動回路46Bに出
力する。そして、この出力された信号中には、前記平行
平板部3Aと同じ理由から、圧電信号以外の成分とし
て、入力信号の漏れ分、及びノイズも含まれるが、差動
回路45B,46Bでは、第1電極膜15からの出力信
号と、第2電極膜16からの出力信号の差(G2−G
1)が取られるため、差動回路45B,46Bからの出
力信号は、圧電信号Aの2倍の圧電信号Aとなる。
【0071】そして、加算回路47Bでは、両差動回路
45B,46Bからの2倍の圧電信号Aをさらに、極性
を揃えて加算するため、圧電信号Aの4倍の圧電信号A
が得られる。
【0072】そして、加算回路48では、両加算回路4
7A,47Bから出力された各圧電信号を加算し、8倍
の圧電信号Aとして出力する。この結果、振動ジャイロ
1に働いたコリオリの力を検知することが可能となる。
又、上記(1)式に示すように、振動ジャイロ1の質量
m、及び振動速度Vが既知であれば、角速度ωが導出で
きる。
【0073】さて、本実施形態によると、次のような作
用効果を奏する。 (1)本実施形態では、振動ジャイロ1の駆動部となる
一対の平行平板部2A,2Bにおいては、互いに180
°反対側に位置する第2側面6と第4側面106の第3
電極膜17及び第4電極膜18に対して、両平行平板部
2A,2Bが互いに逆方向に振動するように極性の異な
る交番電圧を印加するようにした。この結果、両平行平
板部2A,2Bは互いに逆方向に振動する。従って、各
平行平板部2A,2Bに隣接したそれぞれの平行平板部
3A,3Bも隣接した平行平板部2A,2Bと同方向に
振動する。
【0074】この振動時において、Z軸回りの角速度ω
が加わったときのコリオリの力Fcは検出部である両平
行平板部3A,3Bでは、互いに逆方向に加わる。そし
て、。このコリオリの力が平行平板部3A,3Bの第1
側面5と第3側面105に対して加わったとき、両平行
平板部3A,3Bの第1側面5と第3側面105に伸び
(歪み)又は縮み(歪)が生じ、その上のPZT薄膜1
4にも同様に歪が発生する。この結果、各第1電極膜1
5、第2電極膜16において、PZT薄膜14の伸びに
よる圧電信号、及び縮みによる圧電信号Aを得ることが
できる。さらに、平行平板部3A,3Bにおいて、伸び
(歪み)及び縮み(歪)のそれぞれに対応して設けられ
た第1電極膜15、第2電極膜16を介して得られた出
力の差分を取ると、この出力は2倍となり、高感度の出
力を得ることができる。
【0075】(2) 本実施形態では、平行平板部2
A,2Bの貫通孔7の開けられた方向、すなわち、第1
側面5、第3側面105が向かう方向(Y方向)に加速
度が加わった場合、検出部である両平行平板部3A,3
Bに加わるコリオリの力Fcは同方向となるため、両出
力の差分をとると0となって、同加速度による出力をキ
ャンセルすることができる。
【0076】(3) 本実施形態の振動ジャイロ1で
は、平行平板部3A,3Bの各PZT薄膜14上におい
て、第1側面5では、第1電極膜15と第2電極膜16
とは上下に配置し、第3側面105では、第1側面5と
は逆に第1電極膜15が下側に、第2電極膜16が上側
に配置した(図2参照)。すなわち、例えば平行平板部
3Aが図11に示すように右側へ波形に変形した場合、
同平行平板部3における第1側面5上のPZT薄膜14
の上側は伸び、下側は縮む。一方、第3側面105上の
PZT薄膜14の上側は縮み、下側は伸びる。この伸び
・縮みが生ずるそれぞれに部位に対応して第1電極膜1
5、及び第2電極膜16とを配置した。
【0077】この結果、それぞれの部位におけるPZT
薄膜14の伸び・縮みに各別に対応した圧電信号を得る
ことができる。 (4) 本実施形態では、両平行平板部2A,2B間の
第1側面5、第3側面105を貫通する固定軸20が振
動ジャイロ1の重心を通るようにして配置し、同固定軸
20にて、振動ジャイロ1を支持固定するようにし、固
定軸20が振動ジャイロ1の固定中心となるようにし
た。
【0078】この結果、振動による固定中心への反力を
除去でき,振動ジャイロ1のセンサ特性の安定を図るこ
とが可能となる。 (5) 本実施形態の振動ジャイロ1では、前記平行平
板部2A,2Bにおける第2側面6においては、第3電
極膜17と第4電極膜18とは上下に配置した。そし
て、第4側面106においては、第2側面6とは逆に第
3電極膜17を下側に、第4電極膜18を上側に配置し
た(図2参照)。
【0079】そして、平行平板部2A,2BのPZT薄
膜14の各電極膜17,18に互いに逆極性の電圧が印
加された際に、第3電極膜17にて印加された部分で
は、例えば縮みが生ずると、第4無電極膜18にて印加
された部分では、伸びの変形が生ずる。反対に、第3電
極膜17にて印加された部分が伸びが生ずる場合には、
第4電極膜18にて印加された部分は縮みが生ずる。こ
のように、互いに反対側面において、対向した部分で
は、第3電極膜17と、第4電極膜18とが対応して設
けられて、互いに対向した部分で一方が延び、他方が縮
むため、駆動部である平行平板部2に大きな変形を効率
良く付与することができる。
【0080】(6) 本実施形態では、基材4の両平行
平板部2A,2B,3A,3Bのチタン膜13表面に形
成されたPZT薄膜14は、数十μmとして薄く形成し
ているため、振動ジャイロ1を、小型化することができ
る。
【0081】(7) 本実施形態では、基材4の上下両
部を、平行平板構造としているため、捩じれに対して強
くすることができる。従って、振動駆動用の平行平板部
2A,2Bは、正確に振動することができ、検出用の平
行平板部3A,3Bは、正確に変位できるため、ノイズ
に強いものとなる。
【0082】(8) 本実施形態では、基材4の両平行
平板部2,3の両外側面にチタン膜13を形成した後、
水熱法により、PZT薄膜14を形成し、その後、前記
PZT薄膜14を形成した基材4の両側面に対して、そ
れぞれ電極膜15,16,17,18を形成した。その
結果、同一工程(水熱法による工程)で得られた振動駆
動用の平行平板部2A,2B、検出用の平行平板部3
A,3Bとの組合せで構成される振動ジャイロ1は、検
出感度等の品質を一定に、すなわち、均質なものとする
ことができる。又、水熱法により、駆動用のPZT薄膜
14と、検出用のPZT薄膜14とが一度に形成できる
ため、別々に駆動用、検出用のPZT薄膜を形成する場
合と異なり、作製工数を低減できる。
【0083】(9) 検出用の平行平板部3Aの側板1
1と側板12の上部間を連結している連結部、検出用の
平行平板部3Bの側板11と側板12の下部間を連結し
ている連結部、平行平板部2Aと平行平板部3Aとの間
の部分の連結部、並びに平行平板部2Bと平行平板部3
Bとの間の部分の連結部は、上記(1)式のコリオリの
力Fcの質量mとして使用できる。従って、同部分の質
量を適宜変更することにより振動ジャイロ1のmを調整
することが可能である。そのことによって、振動ジャイ
ロ1の検出感度を上げることも可能である。
【0084】(10) 本実施形態の振動ジャイロ装置
41では、検出部である平行平板部3A,3Bにおい
て、互いに反対側面同士に設けられた一方の第1電極膜
15及び第2電極膜16を、第1差動回路である差動回
路45A,45Bに電気的に接続した。又、同差動回路
45A,45Bは、第1電極膜15及び第2電極膜16
から入力した圧電信号等の差を取り、2倍の圧電信号と
して加算回路47A,47Bにそれぞれ出力するように
した。
【0085】又、互いに反対側面同士に設けられた他方
の第1電極膜15及び第2電極膜16は、第2差動回路
である差動回路46A,46Bに電気的に接続し、同差
動回路46A,46Bは、第1電極膜15及び第2電極
膜16から入力した圧電信号等の差を取り、2倍の圧電
信号として加算回路47A,47Bに出力するようにし
た。
【0086】又、加算回路47A,47Bは、両差動回
路45A,46A,45B,46Bから入力した2倍の
圧電信号をその極性を揃えた状態で加算し、4倍の圧電
信号として出力するようにした。又、加算回路48は加
算回路47A,47Bかに入力した4倍の圧電信号を加
算し、8倍の圧電信号として出力するようにした。
【0087】この結果、振動ジャイロ装置41の圧電信
号として大きな出力を得ることができ、検出感度を上げ
ることができる。 (11) 本実施形態における、PZT薄膜14に力F
が加わったときの発生電圧(圧電信号)Aについて説明
する。
【0088】図12には、膜厚d、長さL、幅WのPZ
T薄膜が示されている。このPZT薄膜に対して長さ方
向にFの力が加わると、長さLがL−ΔLとなり、この
とき、PZT薄膜の対向する上下両側面には、分極方向
に応じて+ΔQ、−ΔQの電荷が発生する。従って、こ
のときの発生電圧Aは下記の式にて与えられる。
【0089】A=ΔQ/C (Cは電気容量) このとき、C=(S・εo ・εr )/d (εo は真空
誘電率、εr はPZT薄膜の比誘電率、S(PZT薄膜
の面積)=W×L)であるため、 A=(ΔQ・d)/(S・εo ・εr ) となる。このことから、電極(電極膜)の面積が小さい
ほどVは大きくできる。
【0090】従って、本実施形態では、検出部である平
行平板部3A,3Bにおいては、第1電極膜15、第2
電極膜16を分離して電極膜の面積を小さくしているた
め、圧電電圧Aを大きくすることができる。
【0091】(12) 本実施形態では、パッド15a
〜18aを振動ジャイロ1の中央部にまとめて配置し、
同パッド15a〜18aに対してリード線を接続した。
この結果、振動ジャイロ1が振動されたとき、振動ジャ
イロ1の振動による変形は、リード線の接続によっては
なんら悪影響をうけることがない。
【0092】すなわち、仮に、パッド15a〜18aを
電極膜上に設けた場合には、リード線接続によって、平
行平板部2A,2Bの剛性が変化してしまい、駆動部に
おける平行平板部2A,2Bの振動特性に影響が出る。
又、検出部である平行平板部3A,3Bの電極膜15,
16にリード線を接続した場合には、平行平板部3A,
3Bの剛性が変化してしまい、検出部における平行平板
部3A,3Bの検出特性に影響が出る。
【0093】本発明の実施形態は、上記実施形態以外に
次のように変更することも可能である。 (1) 前記実施形態では、電極膜15、16をPZT
薄膜14の圧縮・縮み箇所にそれぞれ対応して設けた
が、図13の一点鎖線で示すように基材4の最大応力が
集中する部位(最大応力集中箇所)に対応して、電極膜
15,16を設けてもよい。
【0094】こうすることにより、検出部である平行平
板部3の最大応力集中箇所では、PZT薄膜14にも伸
びと縮みによる歪が大きく発生するため、大きな圧電電
圧を得ることができる。
【0095】(2) 前記実施形態では、電極膜15〜
18、延出部15a〜18a、パッド15b〜18bを
アルミニウムで形成したが、Au(金)にて形成しても
よく、又、他の導電性金属にて形成してもよい。
【0096】(3) 前記実施形態では、電極膜15〜
18、PZT薄膜14、基材4の厚みをそれぞれ所定数
値としたが、上記数値に限定されるものではなく、必要
に応じて、上記以外の数値としてもよい。
【0097】(4) 前記実施形態では、PZT薄膜1
4面に電極膜15〜18、延出部15a〜18a、パッ
ド15b〜18bをスパッタリングや真空蒸着等の物理
的成膜法により形成した後、パターニングしたが、この
代わりに、これらを導電性ペーストをスクリーン印刷法
によって、印刷して形成してもよい。
【0098】(5) 前記実施形態では、振動ジャイロ
1を固定軸20にて図示しないベース部材に対して固定
したが、板状の支持部材に代えてもよい。この場合、板
状の支持部材は、その中心線が振動ジャイロ1の重心を
通るように振動ジャイロ1の中央部に連結固定するもの
とする。
【0099】(6) 前記実施形態の固定軸20にパッ
ド15b〜18bに接続したリード線を挿通したり、固
定軸20自体にアルミ配線等をスパッタリング等の手段
にて成膜し、同アルミ配線をパッドに対して電気的に接
続してもよい。
【0100】又、上記(5)で説明した板状の支持部材
にアルミ配線を成膜形成して、パッドと電気的に接続し
てもよい。 (7) 前記実施形態では、基材4をステンレスとした
が、他の金属でもよく、チタンとした場合は、チタン膜
13の形成が不要となる。この場合、基材4の表面が本
発明のベース面を構成する。
【0101】(8) 前記実施形態では、共通の基材4
に対して、平行平板部2A,2B,3A,3Bを形成し
たが、前記実施形態の半分の長さの基材に対して、各々
の基材に対して平行平板部2A,3Aと、平行平板部2
B,3Bを形成し、それぞれの平行平板部2A,3A、
2B,3Bにチタン膜、PZT薄膜を形成した後、基材
同士の平行平板部2A,2B側の端部を接着剤等により
一体に固定して形成してもよい。
【0102】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に挙げる。 (1) 請求項1又は請求項2において、貫通孔は断面
四角形状に形成されたものである平行平板型振動ジャイ
ロ。断面四角形状の貫通孔により、第1及び第2平行平
板部の側壁が板状に形成され、平行平板構造を得ること
ができる。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、捻れに強く、小型化が容易であり、振動部、検
出部の特性を揃えることが容易であり、製造コストを低
減できる効果を奏する。
【0104】又、第1平行平板部の貫通孔の開けられた
方向、すなわち、第1側面、第3側面が向かう方向に加
速度が加わった場合、検出部である両第2平行平板部に
加わるコリオリの力Fcは同方向となり、両出力の差分
は0となり、同加速度による出力をキャンセルすること
ができる。
【0105】請求項2の発明によれば、振動ジャイロ
が、中心線が振動ジャイロの重心を通るようにして配置
された支持部材にて支持されているため、同支持部材が
振動ジャイロの固定中心となる。この結果、振動による
固定中心への反力を除去でき,振動ジャイロのセンサ特
性の安定を図ることが可能となる。
【0106】請求項3の発明によれば、弾性金属におけ
る変形時の最大応力集中箇所に対応した強誘電体薄膜上
に第1電極及び第2電極が配置されると、最大応力集中
箇所では、伸びと縮みが最も大きく発生するため、得ら
れる圧電電圧も大きなものにすることができる。
【0107】請求項4の発明によれば、前記第1平行平
板部の第2側面と第4側面、及び第2平行平板部の第1
側面と第3側面とにはチタンにて形成されたベース面を
形成し、前記強誘電体薄膜は、同ベース面上に形成され
たPZT薄膜とすることにより、水熱法にてPZT薄膜
を得ることができ、製造が容易で、かつ、各平行平板部
の特性を揃えることが容易にできる。
【0108】請求項5に記載の発明によれば、振動ジャ
イロ装置は回路構成によってさらに高い検出感度にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の平行平板型振動ジャイロの斜視
図。
【図2】平行平板型振動ジャイロ装置の電気回路。
【図3】基材の斜視図。
【図4】貫通孔を形成した基材の斜視図。
【図5】チタン膜をパターンニングして形成した基材の
斜視図。
【図6】PZT薄膜を形成した基材の斜視図。
【図7】電極膜を形成した基材の斜視図。
【図8】平行平板型振動ジャイロの作用の説明のための
模式図。
【図9】同じく平行平板型振動ジャイロの作用の説明の
ための模式図。
【図10】振動ジャイロの要部断面図。
【図11】振動ジャイロの電極膜周辺の模式図。
【図12】発生電圧の説明のための説明図。
【図13】他の実施形態の平行平板部の要部断面図。
【図14】コリオリの力の作用説明図。
【図15】従来の振動ジャイロの斜視図。
【符号の説明】
1…振動ジャイロ、2A,2B…平行平板部(第1平行
平板部を構成する)、3A,3B…平行平板部(第2平
行平板部を構成する)、4…基材(弾性金属)、5…第
1側面、6…第2側面、105…第3側面、106…第
4側面、7,10…貫通孔、8,9,11,12…側板
(平板部を構成する)、13…チタン膜(ベース面を構
成する。)、14…PZT薄膜(強誘電体膜を構成す
る。、15…第1電極膜(第1電極を構成する。)、1
6…第2電極膜(第2電極を構成する。)、17…第3
電極膜(第3電極を構成する。)、18…第4電極膜
(第4電極を構成する。)、20…固定軸(支持部材を
構成する。)41…振動ジャイロ装置、42…発振回
路、43…反転増幅回路(反転回路を構成する)、44
…非反転増幅回路(非反転回路を構成する。)、45
A,45B…差動回路(第1差動回路を構成する。)、
46A,46B…差動回路(第2差動回路を構成す
る。)、47A…加算回路(第1加算回路を構成す
る。),47B…加算回路(第2加算回路を構成す
る。)48…加算回路(第3加算回路を構成する。)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 敏男 名古屋市東区矢田町2丁目66番地 名大矢 田町宿舎122号 (72)発明者 新井 史人 名古屋市千種区青柳町6丁目5番地の1 メイツ千種青柳501 (72)発明者 糸魚川 貢一 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 岩田 仁 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 2F105 BB02 BB13 BB15 CC04 CC06 CC20 CD02 CD06 CD11 CD13 CD20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に亘って第1乃至第4側面(5,
    6,105,106)を有し、第1側面(5)と第3側
    面(105)、第2側面(6)と第4側面(106)と
    は、互いに180度反対位置に位置する四角柱状の弾性
    金属(4)を備え、 その弾性金属(4)の中央部側には、第1側面(5)か
    ら第3側面(105)まで貫通する一対の貫通孔(7)
    がそれぞれ形成されて、第2側面(6)と第4側面(1
    06)を含むそれぞれの平板部にて一対の第1平行平板
    部(2A,2B)が形成され、 前記弾性金属(4)の両端部側には、第2側面(6)か
    ら第4側面(106)まで貫通する一対の貫通孔(1
    0)がそれぞれ形成されて、第1側面(5)と第3側面
    (105)を含むそれぞれの平板部にて一対の第2平行
    平板部(3A,3B)が形成され、 各第1平行平板部(2A,2B)の第2側面(6)と第
    4側面(106)、及び両第2平行平板部(3A,3
    B)の第1側面(5)と第3側面(105)とには、そ
    れぞれ強誘電体膜(14)が形成され、 各平行平板部の強誘電体膜(14)上には、電極が設け
    られていることを特徴とする平行平板型振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 両第1平行平板部(2A,2B)間の第
    1側面(5)、第3側面(105)の少なくともいずれ
    か一方に設けられ、その中心線が振動ジャイロの重心を
    通るようにして配置された支持部材(20)にて支持さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の平行平板型振動
    ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記第1電極(15)及び第2電極(1
    6)は、弾性金属(4)における変形時の最大応力集中
    箇所に対応した強誘電体薄膜(14)上に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平行
    平板型振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記第1平行平板部(2A,2B)の第
    2側面(6)と第4側面(106)、及び第2平行平板
    部(3A,3B)の第1側面(5)と第3側面(10
    5)とにはチタンにて形成されたベース面(13)が形
    成され、前記強誘電体薄膜(14)は、同ベース面(1
    3)上に形成されたPZT薄膜である請求項1乃至請求
    項3のうちいずれかに記載の平行平板型振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記請求項2に記載の平行平板型振動ジ
    ャイロを備えた装置であって、 所定の周波数で発振信号を出力する発振回路(42)
    と、 前記発振信号を反転し、両第1平行平板部(2A,2
    B)の第2側面(6)及び第4側面(106)に設けた
    第3電極(17)に前記発振信号に基づく電圧信号を印
    加する反転回路(43)と、 前記発振信号を反転しないで両各第1平行平板部(2
    A.2B)の第2側面(6)及び第4側面(106)に
    設けた第4電極(18)に対して発振信号に基づく電圧
    信号を印加する非反転回路(44)と、 各第2平行平板部(3A,3B)の第1側面(5)の第
    1電極(15)と第3側面(105)の第2電極(1
    6)からの検出信号の差を取り、両電極の検出信号の差
    に係る信号を出力する一対の第1差動回路(45A,4
    5B)と、 各第2平行平板部(3A,3B)の第1側面(5)の第
    2電極(16)と第3側面(105)の第1電極(1
    5)からの検出信号の差を取り、両電極の検出信号の差
    に係る信号を出力する一対の第2差動回路(46A,4
    6B)と、 一方の第1差動回路(45A)と一方の第2差動回路
    (46A)からの両信号を加算し、その加算結果を出力
    する第1加算回路(47A)と、 他方の第1差動回路(45B)と他方の第2差動回路
    (46B)からの両信号を加算し、その加算結果を出力
    する第2加算回路(47B)と、 前記第1加算回路(47A)と、第2加算回路(47
    B)から出力された両信号を加算し、その結果を出力す
    る第3加算回路(48)とを備えた平行平板型振動ジャ
    イロ装置。
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