WO2013051438A1

WO2013051438A1 - 表示装置及びテレビ受信装置

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Publication number: WO2013051438A1
Application number: PCT/JP2012/074633
Authority: WO
Inventors: 雅俊友政; 伊藤　資光
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-10-03
Filing date: 2012-09-26
Publication date: 2013-04-11
Also published as: US8894230B2; US20140240606A1

Abstract

液晶表示装置（１０）は、ＬＥＤ（１７）と、液晶パネル（１１）と、導光板（１６）と、液晶パネル（１１）及び導光板（１６）を表示面（１１ｃ）側とその反対側とから挟み込む形で保持するフレーム（１３）及びシャーシ（１４）を有し、これらフレーム（１３）及びシャーシ（１４）の間にＬＥＤ（１７）を収容してなり、且つ液晶表示装置（１０）の外観を構成する外観部材と、フレーム（１３）及びシャーシ（１４）における液晶パネル（１１）を取り囲む外周側部分に取り付けられることでフレーム（１３）及びシャーシ（１４）を組み付け状態に固定するネジ部材（ＳＭ）と、ＬＥＤ（１７）に接続される配線部材（２８）と、フレーム（１３）の外周側部分である側壁部（１３ｂ）の内面に形成されて配線部材（２８）を通す配線通し溝部（３０）であって、ネジ部材（ＳＭ）に対して導光板（１６）及び液晶パネル（１１）の重なり方向に沿って並ぶ形で配される配線通し溝部（３０）と、を備える。

Description

表示装置及びテレビ受信装置

　本発明は、表示装置及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置は、その表示パネルである液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としており、その一例が下記特許文献１に記載されている。

特開２００９－２３００３７号公報

（発明が解決しようとする課題）
　上記のような液晶表示装置では、バックライト装置のシャーシの内部に光源が配されるのに対し、シャーシの外部に光源を駆動する光源駆動基板が配されており、両者がシャーシを貫通しつつ引き回される配線部材によって接続されている。一方、液晶表示装置は、液晶パネルとバックライト装置とを、液晶パネルの表側から被せた金属製のベゼルによって組み付け状態に保持してなる液晶表示ユニットを有しており、この液晶表示ユニットを外観部品である合成樹脂製のキャビネットによって包囲した状態のものを製品とするのが一般的とされる。

　ところが、近年では製造コストの削減やさらなる薄型化などの要請から、合成樹脂製のキャビネットを廃止することが検討されている。しかしながら、そうすると従来はキャビネット内に収容されていたシャーシ、配線部材及び光源駆動基板などの部材が外部に露出することになる。ここで、配線部材についてはその大部分をシャーシの内部に引き回すようにし、光源駆動基板に接続される端部のみをシャーシの外部に導出する構成を採るのが、すっきりとした外観を維持する上で望ましい。ところが、シャーシの内部に配線部材を引き回す空間を確保するのは難しく、特に外周側部分の幅を狭くする、いわゆる狭額縁化と上記空間の確保とを両立するのは困難であった。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、狭額縁化を図りつつも当該表示装置の内部にて配線部材を引き回すことを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の表示装置は、光源と、前記光源の光を利用して表示を行う表示パネルと、前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側に重なるようにして配されるとともに端面が前記光源と対向状に配される導光板と、前記表示パネル及び前記導光板を前記表示面側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部を有し、これら一対の前記保持部の間に前記光源を収容してなり、且つ当該表示装置の外観を構成する外観部材と、一対の前記保持部における前記表示パネルを取り囲む外周側部分に取り付けられることで一対の前記保持部を組み付け状態に固定する固定部材と、前記光源に接続される配線部材と、一対の前記保持部のいずれか一方の前記外周側部分の内面に形成されて前記配線部材を通す配線通し溝部であって、前記固定部材に対して前記導光板及び前記表示パネルの重なり方向に沿って並ぶ形で配される配線通し溝部と、を備える。

　このように、表示パネル及び導光板を表示面側とその反対側とから挟み込む形で保持するとともに光源を収容する一対の保持部が当該表示装置の外観を構成する外観部材であるのに対し、光源に接続される配線部材を通す配線通し溝部を、一対の保持部のいずれか一方の内面に形成することで、配線部材を当該表示装置の内部にて引き回すことができ、これにより当該表示装置における外観をすっきりとさせることができる。その一方、一対の保持部のうち表示パネルを取り囲む外周側部分に取り付けられる固定部材によって一対の保持部が組み付け状態に固定されている。

　そして、配線通し溝部は、一対の保持部のいずれか一方の外周側部分における内面において、固定部材に対して導光板及び表示パネルの重なり方向に沿って並ぶ形で配されているから、配線通し溝部に通される配線部材も固定部材に対して導光板及び表示パネルの重なり方向に沿って並ぶ位置関係となる。このような位置関係とすれば、例えば、配線部材が固定部材に対して外周側または内周側に並ぶ配置構成とした場合に比べると、外周側部分の幅を狭くすることができ、もって当該表示装置の狭額縁化を図る上で好適となる。しかも、上記した位置関係によれば、固定部材及び配線部材が、導光板及び表示パネルにおけるその重なり方向についての配置スペースを利用して配置されており、それにより当該表示装置を薄型に保つことが可能とされる。

　本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
（１）前記配線通し溝部が形成された前記保持部には、前記配線通し溝部の開口部分を跨ぐ形で配される補強部材が取り付けられている。保持部に配線通し溝部を形成すると、その保持部の強度が低下することが懸念されるものの、上記したように補強部材が保持部において配線通し溝部の開口部分を跨ぐ形で配されることで、保持部の強度低下を補うことができる。しかも、配線通し溝部の開口部分を跨ぐ補強部材により配線通し溝部に通された配線部材が配線通し溝部の外部に出るのを防ぐことができる。

（２）前記配線通し溝部は、前記配線部材の配線経路に沿って延在するとともにその延在方向の全長にわたって開口する形態とされているのに対し、前記補強部材は、前記配線通し溝部に沿って延在する形態とされる。このようにすれば、保持部の外周側部分の内面において配線通し溝部がその延在方向の全長にわたって開口する形態とされているから、配線部材を引き回す作業を行う際に配線部材を容易に配線通し溝部に通すことができ、もって作業性に優れる。配線通し溝部を上記のような形態とすると、保持部の一層の強度低下が懸念されるものの、補強部材が配線通し溝部に沿って延在する形態とされているから、保持部の強度低下を十分に補うことができる。それに加え、配線通し溝部に沿って延在する形態の補強部材により配線部材が配線通し溝部の外部に出るのをより確実に防ぐことができる。

（３）前記固定部材は、一対の前記保持部の前記外周側部分を貫通する形で取り付けられており、前記補強部材には、取り付けられた前記固定部材を抜け止めする固定部材抜け止め部が設けられている。このようにすれば、一対の保持部の外周側部分を貫通する形で取り付けられる固定部材を、固定部材抜け止め部によって抜け止めすることで、一対の保持部及び補強部材を相互に組み付け状態に固定することができる。ここで、配線通し溝部が形成された保持部は、補強部材に比べると配線通し溝部によって相対的に複雑な形状とされている。このように複雑な形状とされる保持部ではなく、補強部材に固定部材抜け止め部を設けることで、保持部の製造を容易なものとすることができ、製造コストの低減に好適とされる。

（４）前記固定部材抜け止め部は、前記配線通し溝部が形成された前記保持部に対する前記補強部材の取り付け方向に沿って前記配線通し溝部内に突出する形で配されるとともに、その突出先端面と前記配線通し溝部の内面との間に前記配線部材を逃がす逃がし空間が有されるよう形成されている。このようにすれば、配線通し溝部内に配線部材を通した後、補強部材を保持部に取り付ける際、その取り付け方向に沿って配線通し溝部内に突出する固定部材抜け止め部の突出先端面と配線通し溝部の内面との間に逃がし空間が保有されているので、両者間で配線部材が噛み込まれるのを防ぐことができる。これにより、製造過程で配線部材が損傷などを受けるのを防止することができる。

（５）前記補強部材には、前記表示面側から視て前記導光板と重畳するよう配されるとともに、前記導光板における前記表示パネル側を向いた面に当接される導光板支持部が設けられている。このようにすれば、補強部材に設けた導光板支持部が導光板に当接されることで、導光板を表示面側とは反対側に配された保持部との間で挟んで支持することができる。これにより、導光板を光源に対して位置決めすることができる。

（６）前記補強部材には、前記表示面側から視て前記導光板支持部と重畳するよう配されるとともに、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部における前記導光板側を向いた面に当接される保持部支持部が設けられている。このようにすれば、表示面側から視て導光板支持部と重畳する保持部支持部によって、導光板をよりしっかりと支持することができるのに加え、表示面側に配される保持部を支持してその補強をも図ることができる。

（７）前記表示パネルの端部には、その端部に沿って間欠的に並んで配される複数のフレキシブル基板が接続されており、前記導光板支持部を含む前記補強部材には、複数の前記フレキシブル基板が通される複数のフレキシブル基板挿通溝部が、前記表示パネルの端部に沿って間欠的に並んで形成されている。このようにすれば、補強部材は、複数のフレキシブル基板を通すためのフレキシブル基板挿通溝部を複数有しているものの、そのフレキシブル基板挿通溝部が間欠的に並んで形成されているので、配線通し溝部を有する保持部に対する補強機能及び導光板に対する支持機能を十分に発揮することができる。

（８）前記補強部材には、前記表示パネルの外側に配され、前記表示パネルの端面と当接する位置決め緩衝材が設けられている。このようにすれば、表示パネルの外側に配される位置決め緩衝材が表示パネルの端面に当接されることで、表示パネルを緩衝しつつその位置決めを図ることができ、もって製造時の組み付け作業性などに優れる。

（９）一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルにおける前記表示面に並行するとともに前記表示パネルを押さえるパネル押さえ部と、前記パネル押さえ部における前記外周側部分から前記表示面側とは反対側に向けて突出するとともに前記表示面側とは反対側に配される前記保持部に当接される側壁部とを有しており、前記側壁部には、その突出基端側部分に前記配線通し溝部が形成されるとともにその突出先端側部分に前記固定部材が取り付けられていて、さらには前記補強部材が前記パネル押さえ部と前記側壁部とにそれぞれ当接する形で配されている。このようにすれば、表示面側に配される保持部を構成する側壁部のうち突出基端側部分に配線通し溝部を形成することで、突出先端側部分に固定部材を取り付けることができる。これにより、固定部材が当該表示装置における表示面側に配される配置構成とはならないので、固定部材が表示面側からは視認され難くなり、それにより当該表示装置における外観をよりすっきりとさせることができる。一方、側壁部における突出基端側部分に配線通し溝部を形成すると、その保持部の強度低下が懸念されるものの、側壁部及びパネル押さえ部にそれぞれ当接する形で補強部材を配するようにしているから、保持部の強度低下を十分に補うことができる。

（１０）前記配線通し溝部は、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部に形成されており、前記固定部材は、一対の前記保持部の前記外周側部分に対して前記表示面側とは反対側から取り付けられている。このようにすれば、当該表示装置において固定部材が表示面側とは反対側に配されることになるから、固定部材が表示面側からは視認され難くなり、それにより当該表示装置における外観をよりすっきりとさせることができる。

（１１）一対の前記保持部のうち前記表示面側とは反対側に配される前記保持部は、前記導光板の板面に並行するとともに前記導光板を受ける導光板受け部と、前記導光板受け部における外周側端部から外向きに延出するとともに前記固定部材が貫通した状態で装着される固定部材装着部とを有しており、前記導光板受け部と前記固定部材装着部とが面一状をなしている。表示面側に配される保持部に配線部材を通す配線通し溝部が形成されているので、表示面側とは反対側に配される保持部については、導光板受け部と固定部材装着部とが面一状をなすことで、全体としてフラットな形状にすることができる。これにより、表示面側とは反対側に配される保持部に係る製造コストが低減されるとともに、当該表示装置の薄型化を図る上でも好適となる。

（１２）一対の前記保持部のうち前記表示面側とは反対側に配される前記保持部には、前記配線通し溝部に連通するとともに前記配線部材を当該保持部の外部へと導出させるための配線挿通孔が形成されており、前記配線挿通孔を有する前記保持部には、前記配線挿通孔から導出された前記配線部材が接続されるとともに前記光源を駆動可能な光源駆動基板と、前記光源駆動基板と共に前記配線挿通孔から導出された前記配線部材を覆う形で配されるカバー部材とが取り付けられている。このようにすれば、一対の保持部の間に収容された光源に接続された配線部材が、表示面側とは反対側に配される保持部に形成された配線挿通孔を通して外部へと導出されて光源駆動基板に接続されることで、光源を駆動することが可能とされる。カバー部材によって光源駆動基板と共に配線挿通孔から引き出された配線部材が覆われることで、これら光源駆動基板及び配線部材が外部に露出するのを避けることができ、もって当該表示装置における外観をよりすっきりとしたものとすることができる。

（１３）前記光源は、複数が少なくとも前記導光板を挟んだ両側に分けて配されており、前記配線通し溝部は、両側に分けて配された複数の前記光源に向けてそれぞれ開口する形で形成されるのに対し、前記配線挿通孔、前記光源駆動基板及び前記カバー部材は、両側に分けて配された複数の前記光源のうちのいずれか一方の前記光源側に偏った位置に配されている。このようにすれば、少なくとも導光板を挟んだ両側に分けて配された各光源に接続された配線部材は、各光源に向けてそれぞれ開口する形態の配線通し溝部を通されることで、いずれか一方の光源側に偏った位置に配された配線挿通孔まで引き回される。配線挿通孔、光源駆動基板及びカバー部材が、両側に分けて配された複数の光源のうちいずれか一方の光源側に偏った位置に配されているから、外観部材である保持部に対して取り付けられる光源駆動基板及びカバー部材の大きさを小さく保つことが可能となり、それにより当該表示装置の外観を一層すっきりとしたものとすることができる。

（発明の効果）
　本発明によれば、狭額縁化を図りつつも当該表示装置の内部にて配線部材を引き回すことができる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置及び液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図テレビ受信装置及び液晶表示装置の背面図液晶表示装置をなす液晶表示ユニットの概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、フレキシブル基板を切断した拡大断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、導光板支持部を切断した拡大断面図液晶表示装置におけるシャーシを取り外した状態を示す背面図図７の拡大背面図液晶表示装置におけるシャーシの裏面に各種基板を取り付けた状態を示す背面図液晶表示装置を構成するフレーム及び補強部材の要部切欠斜視図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、共締め用ネジ挿通孔を切断した断面図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、補強部材用ネジ挿通孔を切断した断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、液晶表示装置をなす液晶表示ユニットの各構成部品を組み付ける作業手順を示す断面図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、液晶表示装置をなす液晶表示ユニットの各構成部品を組み付ける作業手順を示す断面図実施形態１の変形例１に係る補強部材及び位置決め緩衝材の断面構成を示す断面図実施形態１の変形例２に係る補強部材の断面構成を示す断面図本発明の実施形態２に係る液晶表示装置におけるシャーシを取り外した状態を示す背面図図１７のxviii-xviii線断面図図１７のxix-xix線断面図図１７のxx-xx線断面図本発明の実施形態３に係る液晶表示装置におけるシャーシを取り外した状態を示す背面図図２１のxxii-xxii線断面図図２１のxxiii-xxiii線断面図本発明の実施形態４に係るＬＥＤユニット及び配線挿通溝部の断面構成を示す断面図本発明の実施形態５に係る放熱補強部材及び配線挿通溝部の断面構成を示すものであって、フレキシブル基板挿通溝部にて放熱補強部材を切断した断面図放熱補強部材及び配線挿通溝部の断面構成を示すものであって、フレキシブル基板挿通溝部からずれた位置にて放熱補強部材を切断した断面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１から図１４によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図４に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示ユニット（表示ユニット）ＬＤＵと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側に各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備えてなり、スタンドＳＴによって液晶表示ユニットＬＤＵの表示面を鉛直方向（Ｙ軸方向）に沿わせた状態で支持されている。本実施形態に係る液晶表示装置１０は、上記した構成のテレビ受信装置ＴＶから、少なくともテレビ信号を受信するための構成（メイン基板ＭＢのチューナー部など）を除いたものである。液晶表示ユニットＬＤＵは、図３に示すように、全体として横長の方形（矩形状、長手状）をなしており、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置）１２とを備え、これらが液晶表示装置１０の外観を構成する外観部材ＡＭであるフレーム（表示面１１ｃ側に配される保持部、第１保持部）１３及びシャーシ（表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部、第２保持部）１４によって一体的に保持された構成となっている。なお、本実施形態に係るシャーシ１４は、外観部材ＡＭを構成するとともにバックライト装置１２の一部を構成している。

　先に、液晶表示装置１０における裏面側の構成について説明する。液晶表示装置１０における裏側の外観を構成するシャーシ１４の裏面には、図２に示すように、Ｙ軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材ＳＴＡがＸ軸方向に離間した２位置に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＡは、断面形状がシャーシ１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、シャーシ１４との間に保有される空間内にスタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴｂが差し込まれるようになっている。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に並行する台座部ＳＴａと、台座部ＳＴａからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴｂとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製とされており、一対のスタンド取付部材ＳＴＡをＸ軸方向について横切りつつもシャーシ１４の裏側の面の一部、具体的にはシャーシ１４の裏側の面のうち、鉛直方向の下側部分（図２に示す下側約半分程度）を覆う形で取り付けられている。つまり、カバー部材ＣＶは、液晶表示装置１０においてその短辺方向（Ｙ軸方向）の一端側に偏った位置に配されている。このカバー部材ＣＶとシャーシ１４との間には、次述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品を収容可能な部品収容空間が保有されている。従って、カバー部材ＣＶ内に収容される各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品は、液晶表示装置１０においてその短辺方向の一端側に偏った位置に配されていると言える。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢには、図２に示すように、電源基板ＰＷＢ、メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、当該液晶表示装置１０の電力供給源とも言えるものであり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ１７などに駆動電力を供給することが可能とされる。従って、電源基板ＰＷＢが「ＬＥＤ１７を駆動するＬＥＤ駆動基板（光源駆動基板）」を兼用していると言える。なお、電源基板ＰＷＢとＬＥＤ１７とを電気的に接続するための配線構成については後に詳しく説明する。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能チューナー部と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（チューナー部共々図示せず）とを少なくとも有しており、処理した画像信号を次述するコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。なお、このメイン基板ＭＢは、当該液晶表示装置１０が図示しない外部の画像再生機器に接続されたときには、その画像再生機器からの画像信号が入力されるので、その画像信号を画像処理部にて処理してコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板ＭＢから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　液晶表示装置１０を構成する液晶表示ユニットＬＤＵは、図３に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム（フロントフレーム）１３と、裏側の外観を構成するシャーシ（リアシャーシ）１４との間に保有される空間内に収容されてなるものとされる。フレーム１３及びシャーシ１４内に収容される主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及びＬＥＤユニット（光源ユニット）ＬＵが含まれている。このうち、液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６は、相互に積層された状態で、その表側のフレーム１３と裏側のシャーシ１４とによって挟み込まれる形で保持されるようになっている。バックライト装置１２は、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵ及びシャーシ１４からなるものとされ、上記した液晶表示ユニットＬＤＵから液晶パネル１１及びフレーム１３を除いた構成とされる。バックライト装置１２をなすＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１３及びシャーシ１４内において、導光板１６をその短辺方向（Ｙ軸方向）の両側方から挟み込む形で対をなすものが、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向）について２組並んで配され、合計４つ設置されている。ＬＥＤユニットＬＵは、光源であるＬＥＤ１７と、ＬＥＤ１７が実装されるＬＥＤ基板（光源基板）１８と、ＬＥＤ基板１８が取り付けられる放熱部材（ヒートスプレッダ、光源取付部材）１９とからなる。以下、各構成部品について説明する。

　液晶パネル１１は、図３に示すように、平面に視て横長の方形（矩形状、長手状）をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１ａ，１１ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板１１ａ，１１ｂ間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板１１ａ，１１ｂのうち表側（正面側）がＣＦ基板１１ａとされ、裏側（背面側）がアレイ基板１１ｂとされる。このうち、アレイ基板１１ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。一方、ＣＦ基板１１ａには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板１１ａ，１１ｂの外側にはそれぞれ偏光板（図示は省略する）が配されている。

　液晶パネル１１を構成する一対の基板１１ａ，１１ｂのうち、アレイ基板１１ｂは、図４に示すように、平面に視た大きさがＣＦ基板１１ａよりも大きく形成されており、その端部がＣＦ基板１１ａよりも外側に突き出す形で配されている。アレイ基板１１ｂにおける一対の長辺側端部のうち、Ｙ軸方向についてコントロール基板ＣＴＢ側の長辺側端部（図４に示す左側端部）には、上記したゲート配線及びソース配線から引き回された端子部が複数設けられており、これらの各端子部には、図２及び図４に示すように、液晶駆動用のドライバＤＲが実装されたフレキシブル基板２６が接続されている。フレキシブル基板２６は、Ｘ軸方向、つまりアレイ基板１１ｂの長辺側端部に沿う方向について複数が間欠的に並んで配されており、アレイ基板１１ｂの長辺側端部からＹ軸方向に沿って外向きに延出している。フレキシブル基板２６は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料（例えばポリイミド系樹脂等）からなるフィルム状の基材を備え、その基材上に多数本の配線パターン（図示せず）を有するとともに、その配線パターンが基材における中央付近に実装されたドライバＤＲに接続されている。フレキシブル基板２６は、その一方の端部がアレイ基板１１ｂの端子部に対して、他方の端部が後述するプリント基板２７が有する端子部に対してそれぞれ異方性導電膜（ＡＣＦ）を介して圧着接続されている。なお、このプリント基板２７は、図示しないＦＰＣなどを介して上記したコントロール基板ＣＴＢに接続されており、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号を、フレキシブル基板２６に伝送することが可能とされている。これにより、液晶パネル１１は、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号に基づいてその表示面１１ｃに画像が表示されるようになっている。

　この液晶パネル１１は、図４に示すように、次述する光学部材１５の表側に積層する形で載せられており、その裏側の面（裏側の偏光板の外面）が光学部材１５に対して殆ど隙間無く密着している。これにより、液晶パネル１１と光学部材１５との間に塵埃などが侵入するのが防がれている。液晶パネル１１における表示面１１ｃは、画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状（額縁状）をなす非表示領域とからなる。なお、上記した端子部及びフレキシブル基板２６は、非表示領域に配されている。

　光学部材１５は、図３に示すように、液晶パネル１１と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、その大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１と同等とされる。光学部材１５は、次述する導光板１６の表側（光出射側）に積層する形で載せられていて上記した液晶パネル１１と導光板１６との間に挟み込まれた状態で配されている。光学部材１５は、いずれもシート状をなすとともに３枚が積層して配されている。具体的な光学部材１５の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。

　導光板１６は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板１６は、図３及び図５に示すように、液晶パネル１１及び光学部材１５と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材１５よりも厚みが大きな板状をなしており、その主面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ主面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板１６は、光学部材１５の裏側に積層していて光学部材１５とシャーシ１４との間に挟み込まれるよう配されている。導光板１６は、図４に示すように、少なくともその短辺寸法が、液晶パネル１１及び光学部材１５の各短辺寸法よりも大きくなっており、短辺方向についての両端部（長辺方向に沿った両端部）が液晶パネル１１及び光学部材１５における両端部よりも外向きに突き出して（平面に視て非重畳となるよう）配されている。この導光板１６は、その短辺方向の両側方に分けて配された一対のＬＥＤユニットＬＵによってＹ軸方向について挟み込まれる形で配されており、短辺方向についての両端部にＬＥＤ１７からの光がそれぞれ導入されるようになっている。そして、この導光板１６は、その短辺方向についての両端部から導入したＬＥＤ１７からの光を内部で伝播させつつ光学部材１５側（表側）へ向くよう立ち上げて出射させる機能を有する。

　この導光板１６の主面のうち、表側を向いた面（光学部材１５との対向面）が、図４に示すように、内部の光を光学部材１５及び液晶パネル１１に向けて出射させる光出射面１６ａとなっている。導光板１６における主面に対して隣り合う外周端面のうち、Ｘ軸方向に沿って長手状をなす長辺側の両端面（短辺方向についての両端部が有する両端面）は、それぞれＬＥＤ１７（ＬＥＤ基板１８）と所定の空間を空けて正対する形で対向状をなしており、これらがＬＥＤ１７から発せられた光が入射される一対の光入射面１６ｂとなっている。この光入射面１６ｂは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向（ＬＥＤ基板１８の主板面）に沿って並行する面とされ、光出射面１６ａに対して略直交する面とされる。また、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂとの並び方向は、Ｙ軸方向と一致しており、光出射面１６ａに並行している。

　導光板１６における裏側、つまり光出射面１６ａとは反対側の面（シャーシ１４との対向面）１６ｃには、図４に示すように、その面１６ｃから裏側外部に出射した光を反射して表側へ立ち上げることが可能な導光反射シート２０がそのほぼ全域を覆う形で設けられている。言い換えると、導光反射シート２０は、シャーシ１４と導光板１６との間に挟まれた形で配されている。この導光反射シート２０は、合成樹脂製とされ、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされる。導光反射シート２０は、その短辺寸法が導光板１６の短辺寸法よりも大きくなっており、その両端部が導光板１６の光入射面１６ｂよりもＬＥＤ１７寄りに突き出して配されている。この導光反射シート２０における突出部位によってＬＥＤ１７からシャーシ１４側に向けて斜めに進行する光を効率的に反射して、導光板１６の光入射面１６ｂへと向かわせることが可能とされている。なお、導光板１６における光出射面１６ａまたはその反対側の面１６ｃの少なくともいずれか一方には、内部の光を反射させる反射部（図示せず）または内部の光を散乱させる散乱部（図示せず）が所定の面内分布を持つようパターニングされており、それにより光出射面１６ａからの出射光が面内において均一な分布となるよう制御されている。

　次に、ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８及び放熱部材１９の構成について順次に説明する。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７は、図３及び図４に示すように、ＬＥＤ基板１８に固着される基板部上にＬＥＤチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いることができる。このＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に対する実装面とは反対側の面（導光板１６の光入射面１６ｂと正対する対向面）が主発光面１７ａとなる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板１８は、図３，図４及び図７に示すように、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向、光入射面１６ｂの長手方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、その主面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり導光板１６の光入射面１６ｂに並行した姿勢でフレーム１３及びシャーシ１４内に収容されている。ＬＥＤ基板１８は、その長さ寸法が導光板１６の長辺寸法の概ね半分程度の大きさとされている。ＬＥＤ基板１８の主面であって内側、つまり導光板１６側を向いた面（導光板１６との対向面）には、上記した構成のＬＥＤ１７が表面実装されており、ここが実装面１８ａとされる。ＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８の実装面１８ａにおいて、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に（直線的に）並列配置されている。つまり、ＬＥＤ１７は、バックライト装置１２における長辺側の両端部においてそれぞれ長辺方向に沿って複数ずつ間欠的に並列配置されていると言える。Ｘ軸方向について隣り合うＬＥＤ１７間の間隔、つまりＬＥＤ１７の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされる。なお、ＬＥＤ１７の並び方向は、ＬＥＤ基板１８の長さ方向（Ｘ軸方向）と一致していることになる。導光板１６を挟んで対をなすＬＥＤ基板１８は、ＬＥＤ１７の実装面１８ａが互いに対向状をなす姿勢でフレーム１３及びシャーシ１４内に収容されるので、対をなすＬＥＤ基板１８にそれぞれ実装された各ＬＥＤ１７の主発光面１７ａが対向状をなすとともに、各ＬＥＤ１７における光軸がＹ軸方向とほぼ一致する。また、ＬＥＤ基板１８の基材は、例えばアルミニウムなどの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して既述した配線パターン（図示せず）が形成されている。なお、ＬＥＤ基板１８の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。

　ＬＥＤ基板１８の実装面には、図７及び図８に示すように、その長さ方向（Ｘ軸方向）、つまりＬＥＤ１７の並び方向に沿って延在して各ＬＥＤ１７に接続される配線パターン（図示せず）が形成されているとともに、この配線パターンの端部に位置する基板コネクタ部２２が実装されている。つまり、ＬＥＤ基板１８は、主面の片面にのみＬＥＤ１７、基板コネクタ部２２などが実装された片面実装型であると言える。基板コネクタ部２２は、ＬＥＤ基板１８における長さ方向の両端部のうちの一方の端部、具体的にはフレーム１３及び導光板１６の長辺方向の外側の（フレーム１３の各短辺部分に隣接する）端部に配されている。従って、フレーム１３における４つの角部（四隅位置）付近には、４枚のＬＥＤ基板１８が有する各基板コネクタ部２２がそれぞれ配されることになる。基板コネクタ部２２は、合成樹脂製とされ略筒状をなすコネクタハウジングと、コネクタハウジング内に配される金属製のアノード側端子及びカソード側端子（共に図示は省略する）とから構成されており、コネクタハウジング内に後述する配線部材２８の端末に配された配線コネクタ２８ｂが嵌合可能とされている。この配線部材２８は、既述した電源基板ＰＷＢに接続されることで、各ＬＥＤ１７に駆動電力が供給されるようになっている。配線パターンは、ＬＥＤ基板１８上においてその長辺方向に沿って延在しつつも折り返し状をなしており、詳しくは基板コネクタ部２２のアノード側端子に接続される第１端部を起点にして延在する部分が隣り合うＬＥＤ１７を横切るとともに各ＬＥＤ１７のアノード側端子及びカソード側端子（共に図示は省略する）に接続されることで、これらＬＥＤ１７群を直列接続し、ＬＥＤ基板１８における基板コネクタ部２２側とは反対側の端部に達したところで折り返されてから基板コネクタ部２２へ向けて直線的に延在してその延出端部である第２端部が基板コネクタ部２２のカソード側端子に接続されている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９は、図３，図４及び図７に示すように、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製とされている。放熱部材１９は、ＬＥＤ基板１８が取り付けられるＬＥＤ取付部（光源取付部）１９ａと、シャーシ１４の板面に面接触される放熱部１９ｂとを備え、これらが断面略Ｌ字型の屈曲形状をなしている。放熱部材１９は、その長さ寸法が上記したＬＥＤ基板１８の長さ寸法とほぼ同じ程度の大きさとされている。放熱部材１９を構成するＬＥＤ取付部１９ａは、ＬＥＤ基板１８の板面及び導光板１６の光入射面１６ｂに並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＺ軸方向と、厚さ方向がＹ軸方向とそれぞれ一致している。ＬＥＤ取付部１９ａのうち内側の板面、つまり導光板１６側を向いた板面には、ＬＥＤ基板１８が取り付けられている。ＬＥＤ取付部１９ａは、その長辺寸法がＬＥＤ基板１８の長辺寸法と概ね同等とされるものの、短辺寸法がＬＥＤ基板１８の短辺寸法よりもやや大きくなっている。ＬＥＤ取付部１９ａのうち外側の板面、つまりＬＥＤ基板１８が取り付けられる板面とは反対側の板面は、後述するフレーム１３が有する突出部２１と対向状をなしている。つまり、ＬＥＤ取付部１９ａは、フレーム１３の突出部２１と導光板１６との間に介在する形で配されている。ＬＥＤ取付部１９ａは、突出部２１に対して面接触されており、それにより点灯に伴ってＬＥＤ１７に生じた熱を、ＬＥＤ基板１８及びＬＥＤ取付部１９ａを介して突出部２１を有するフレーム１３へと伝達させて放熱を図ることができるものとされる。ＬＥＤ取付部１９ａは、次述する放熱部１９ｂにおける内側の端部、つまりＬＥＤ１７（導光板１６）側の端部からＺ軸方向に沿って表側、つまりフレーム１３側に向けて立ち上がる形態とされている。

　放熱部１９ｂは、図３及び図４に示すように、シャーシ１４の板面に並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向と、厚さ方向がＺ軸方向とそれぞれ一致している。放熱部１９ｂのうち裏側の板面、つまりシャーシ１４側を向いた板面は、その全域がシャーシ１４の板面に対して面接触されている。これにより、点灯に伴ってＬＥＤ１７に生じた熱を、ＬＥＤ基板１８、ＬＥＤ取付部１９ａ及び放熱部１９ｂを介して、シャーシ１４へと伝達させて放熱を図ることができるものとされる。放熱部１９ｂは、その長辺寸法がＬＥＤ取付部１９ａとほぼ同じとされる。放熱部１９ｂのうち表側の板面、つまりシャーシ１４に対する接触面とは反対側の板面は、後述するフレーム１３が有する突出部２１と対向状をなしている。つまり、放熱部１９ｂは、フレーム１３の突出部２１とシャーシ１４との間に介在する形で配されている。この放熱部１９ｂは、シャーシ１４に加えて突出部２１に対しても面接触されることで、ＬＥＤ１７からの熱を、突出部２１を有するフレーム１３へと伝達させることが可能とされている。そして、この放熱部１９ｂは、図５及び図６に示すように、突出部２１に対してネジ部材ＳＭによって取り付け状態に保持されるようになっており、そのネジ部材ＳＭを通すための挿通孔１９ｂ１を有している。放熱部１９ｂは、ＬＥＤ取付部１９ａにおける裏側の端部、つまりシャーシ１４側の端部からＹ軸方向に沿って外側、つまり導光板１６側とは反対側に向けて突出する形態とされている。

　続いて、外観部材ＡＭをなすフレーム１３及びシャーシ１４の構成について説明する。フレーム１３及びシャーシ１４は、いずれも例えばアルミニウムなどの金属製とされており、仮に合成樹脂製とした場合に比べると、機械的強度（剛性）及び熱伝導性がいずれも高くなっている。これらフレーム１３及びシャーシ１４は、図３に示すように、その短辺方向についての両端部に一対のＬＥＤユニットＬＵを収容しつつも、互いに積層配置された液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６を表側と裏側とから挟み込む形で保持するものとされる。

　フレーム１３は、図３に示すように、液晶パネル１１の表示面１１ｃにおける表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。フレーム１３は、液晶パネル１１の表示面１１ｃに並行するとともに液晶パネル１１を表側から押さえるパネル押さえ部１３ａと、パネル押さえ部１３ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側壁部１３ｂとからなり、断面形状が略Ｌ字型となっている。パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周縁部（非表示領域、額縁部分）に倣って横長の枠状をなすとともに液晶パネル１１の外周縁部をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能とされる。パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周縁部に加えて、液晶パネル１１の外周縁部よりも放射方向について外側に配される導光板１６の外周縁部、及び両ＬＥＤユニットＬＵをも表側から覆うことが可能な幅を有している。パネル押さえ部１３ａのうち表側を向いた外面（液晶パネル１１に対する対向面とは反対側の面）は、液晶パネル１１の表示面１１ｃと同じく液晶表示装置１０における表側外部に露出しており、液晶パネル１１の表示面１１ｃと共に液晶表示装置１０の正面を構成している。一方、側壁部１３ｂは、パネル押さえ部１３ａにおける外周側部分から裏側に向けて立ち上がる略角筒状をなしている。側壁部１３ｂは、内部に収容される液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵを全周にわたって取り囲むとともに、裏側のシャーシ１４をもほぼ全周にわたって取り囲むことが可能とされる。側壁部１３ｂは、液晶表示装置１０における周方向に沿った外面が、液晶表示装置１０における周方向外部に露出しており、液晶表示装置１０における天面、底面、両側面を構成している。

　横長な枠状をなすパネル押さえ部１３ａにおける一対の長辺部分のうち側壁部１３ｂよりも内寄り（導光板１６寄り）の位置には、図４に示すように、ＬＥＤユニットＬＵを取り付けるための突出部２１がそれぞれ一体形成されている。突出部２１は、パネル押さえ部１３ａの両長辺部分からＺ軸方向に沿って裏側に向けてそれぞれ突出するとともに、その長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する横長な略ブロック状をなしている。突出部２１は、Ｙ軸方向について、フレーム１３の側壁部１３ｂとＬＥＤユニットＬＵをなす放熱部材１９のＬＥＤ取付部１９ａとの間に介在する形で配されている。突出部２１は、Ｚ軸方向について、フレーム１３のパネル押さえ部１３ａとシャーシ１４との間に介在する形で配されている。突出部２１には、裏側に向けて開口するとともにフレーム１３、シャーシ１４及びＬＥＤユニットＬＵなどを相互に組み付け状態に固定するためのネジ部材（固定部材）ＳＭを取り付け可能な溝部２１ａが形成されている。溝部２１ａは、突出部２１における長手方向（Ｘ軸方向）に沿ってほぼ全長にわたって形成されている。

　また、一対の突出部２１のうち、フレキシブル基板２６と平面に視て重畳する位置関係にある（図４に示す左側の、図７に示す下側の）放熱部材１９が取り付けられる突出部２１と、その放熱部材１９のＬＥＤ取付部１９ａとの間には、図４に示すように、所定幅の空間が保有されており、ここがプリント基板２７を収容可能な基板収容空間ＢＳとされている。つまり、プリント基板２７は、突出部２１とＬＥＤ取付部１９ａとの間に介設されている。プリント基板２７は、合成樹脂製とされ、突出部２１及びＬＥＤ取付部１９ａの長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する横長な板状をなしており、その板面をＬＥＤ取付部１９ａの外側（ＬＥＤ基板１８側とは反対側）の板面に並行させた姿勢、言い換えると長辺方向をＸ軸方向と、短辺方向をＺ軸方向と、厚さ方向をＹ軸方向とそれぞれ一致させた姿勢で上記した基板収容空間ＢＳ内に収容されている。プリント基板２７には、その長辺方向に沿って複数のフレキシブル基板２６が間欠的に並んで配されるとともにその他方側の端部がそれぞれ接続されている。このプリント基板２７と液晶パネル１１のアレイ基板１１ｂとに接続されたフレキシブル基板２６は、ＬＥＤ取付部１９ａ、ＬＥＤ基板１８及びＬＥＤ１７をＹ軸方向に沿って横切っている。また、このプリント基板２７は、ＦＰＣの一端側が差し込まれて接続されるコネクタ部（ＦＰＣ共々図示せず）を有しており、このＦＰＣの他端側がシャーシ１４に形成されたＦＰＣ挿通孔（図示せず）を通してシャーシ１４の裏側外部に引き出されるとともにコントロール基板ＣＴＢに接続されている。

　パネル押さえ部１３ａの両長辺部分のうち、各突出部２１よりも内寄り（導光板１６寄り）の位置には、図４に示すように、液晶パネル１１とＬＥＤ１７との間に介在する形で配される遮光支持部（遮光部、導光板支持部）２３がそれぞれ一体形成されている。遮光支持部２３は、パネル押さえ部１３ａの両長辺部分から裏側に向けてそれぞれ突出するとともに、その長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する横長な略ブロック状をなしている。遮光支持部２３は、液晶パネル１１及び光学部材１５におけるＬＥＤ１７側の各端面と、ＬＥＤ１７との間に存在する空間を閉塞することで、ＬＥＤ１７からの光が、導光板１６を通ることなく液晶パネル１１及び光学部材１５の上記端面に直接入射するのを防ぐ、いわば遮光機能を有している。さらには、この遮光支持部２３は、その突出先端面が導光板１６のうち液晶パネル１１及び光学部材１５よりもＬＥＤ１７側に突出した部分に対して当接されている。従って、遮光支持部２３は、後述するシャーシ１４との間で導光板１６を挟み込んだ状態で支持することが可能とされ、導光板支持機能を有している。導光板１６における遮光支持部２３の当接部位は、ＬＥＤ１７に対する光入射面１６ｂを有する端部（長辺側端部）であることから、遮光支持部２３によって導光板１６を支持することで、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂとのＺ軸方向についての位置関係を安定的に維持することが可能とされている。この遮光支持部２３は、Ｙ軸方向（ＬＥＤ１７と液晶パネル１１との並び方向）についての形成範囲が、導光板１６の長辺側端部及びシャーシ１４の底板部１４ａの長辺側端部に対して平面に視て（表示面１１ｃ側から視て）重畳するのに加え、導光板１６の光入射面１６ｂからＬＥＤ１７側に突出する範囲にわたるよう形成されている。また、遮光支持部２３における液晶パネル１１との対向面には、緩衝材２３ａが設けられており、この緩衝材２３ａによって液晶パネル１１の端面を受けることが可能とされている。組み付けに際しては、緩衝材２３ａによって液晶パネル１１をその表示面１１ｃに沿う方向について位置決めすることが可能とされている。なお、一対の遮光支持部２３のうち、フレキシブル基板２６と平面に視て重畳する位置関係にある遮光支持部２３には、フレキシブル基板２６を挿通するためのフレキシブル基板挿通溝部２３ｂが、Ｘ軸方向に沿って複数間欠的に並列する形で切欠形成されており、その配置が各フレキシブル基板２６の配置と一致するものとされる。

　パネル押さえ部１３ａにおける内周縁部には、図４及び図８に示すように、裏側、つまり液晶パネル１１側に突出する押さえ突起２４が一体形成されている。押さえ突起２４は、パネル押さえ部１３ａにおいて全周にわたって形成されており、平面に視て横長な方形の枠状をなしている。押さえ突起２４は、その突出先端面に緩衝材２４ａが取り付けられており、この緩衝材２４ａを介して液晶パネル１１を表側から押さえることが可能とされている。

　シャーシ１４は、図３及び図４に示すように、導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵなどを裏側からほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な略浅皿状をなしている。このシャーシ１４のうち裏側を向いた外面（導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵに対する対向面とは反対側の面）は、液晶表示装置１０における裏側外部に露出していて液晶表示装置１０の背面を構成している。シャーシ１４は、導光板１６と同様に横長の方形状をなす底板部（底板）１４ａと、底板部１４ａにおける一対の長辺側端部からそれぞれ表側に向けて立ち上がる一対の側板部（側板）１４ｂとから構成されている。底板部１４ａは、平面に視た大きさがフレーム１３とほぼ同じとされる平板状をなしており、その短辺方向についての中央側部分が導光板１６（導光反射シート２０）の全域を裏側から受ける導光板受け部１４ａ１とされるのに対し、その短辺方向についての両端部が一対のＬＥＤユニットＬＵをそれぞれ裏側から受けるＬＥＤユニット受け部１４ａ２とされる。一方、図８に示すように、底板部１４ａのうち、長辺方向についての中央部が上記した導光板受け部１４ａ１とされるのに対し、長辺方向についての両端部がネジ部材（固定部材）ＳＭが装着されるネジ装着部（固定部材装着部）１４ａ３とされる。底板部１４ａは、全体として途中で段部などの存在しないフラットな平板状をなしているので、底板部１４ａを構成する導光板受け部１４ａ１、ＬＥＤユニット受け部１４ａ２及びネジ装着部１４ａ３が互いに面一状をなしている。なお、シャーシ１４の底板部１４ａにおける外周側部分は、ＬＥＤユニット受け部１４ａ２とネジ装着部１４ａ３とにより構成されている。

　ＬＥＤユニット受け部１４ａ２には、図４に示すように、その表側の板面に対してＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９の放熱部１９ｂが面接触した状態で取り付けられている。ＬＥＤユニット受け部１４ａ２には、放熱部１９ｂ及びＬＥＤユニット受け部１４ａ２を突出部２１に対して組み付け状態に固定するためのネジ部材ＳＭを通すネジ挿通孔２５が開口形成されている。なお、ネジ挿通孔２５には、図５に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部のみを通す大きさの共締め用ネジ挿通孔２５Ａと、図６に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部に加えて頭部をも通す大きさの放熱部材用ネジ挿通孔２５Ｂとがあり、前者に通されるネジ部材ＳＭが放熱部１９ｂ及びＬＥＤユニット受け部１４ａ２を共締めして突出部２１に取り付けるのに対し、後者に通されるネジ部材ＳＭが放熱部１９ｂのみを突出部２１に取り付けるのに機能する。

　一対のネジ装着部１４ａ３には、図１１に示すように、フレーム１３を構成する側壁部１３ｂにおける一対の短辺部分がそれぞれ当接されるとともに、装着されるネジ部材ＳＭによって両者が組み付け状態に固定されるようになっている。各ネジ装着部１４ａ３及び側壁部１３ｂの各短辺部分には、ネジ部材ＳＭを通すネジ挿通孔３１，３２がそれぞれ開口形成されている。

　ここで、本実施形態に係る液晶表示装置１０におけるＬＥＤ１７の配線構成に関して詳しく説明する。ＬＥＤ１７が実装されたＬＥＤ基板１８と、ＬＥＤ駆動基板である電源基板ＰＷＢとは、図７及び図９に示すように、配線部材２８によって相互に電気的に接続され、それにより各ＬＥＤ１７に対する給電（駆動電力の供給）が可能とされている。配線部材２８は、その配線経路に沿って延在する複数本の被覆電線２８ａと、複数本の被覆電線２８ａからなる被覆電線束の両端末にそれぞれ設けられる配線コネクタ２８ｂとを備えており、一対の配線コネクタ２８ｂのうち一方の配線コネクタ２８ｂがＬＥＤ基板１８の基板コネクタ部２２に、他方の配線コネクタ２８ｂが電源基板ＰＷＢの基板コネクタ部ＰＷＢＣにそれぞれ嵌合接続されている。配線部材２８は、各ＬＥＤ基板１８毎に個別に対応付けて設けられるとともにＬＥＤ基板１８の設置数と同数設置されており、本実施形態では合計４つが用いられている。この配線部材２８によって接続されるＬＥＤ基板１８は、フレーム１３及びシャーシ１４の内部に配されるのに対し、電源基板ＰＷＢは、フレーム１３及びシャーシ１４の外部（シャーシ１４の外面）に配されている。このため、シャーシ１４には、配線部材２８を通してシャーシ１４の内外に引き回すための配線挿通孔２９が形成されている。

　ここで、このシャーシ１４は、図２及び図９に示すように、液晶表示装置１０の外観を構成する外観部材ＡＭでもあるため、シャーシ１４の裏側外部に引き出した配線部材２８が外観上露出することがないよう、配線挿通孔２９は、カバー部材ＣＶによって覆われる範囲内に配されている。具体的には、一対の配線挿通孔２９は、図９に示すように、シャーシ１４の底板部１４ａのうち、短辺方向について一端側（図７及び図９に示す下側）に偏った配置とされていて、一対の角部（長辺方向の両端位置）付近にそれぞれ形成されている。その一方、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、ＬＥＤユニットＬＵは、導光板１６をその短辺方向について両側から挟み込む形で一対ずつ配されており、上記したカバー部材ＣＶ及び配線挿通孔２９側（図７及び図９に示す下側）に配されるものと、カバー部材ＣＶ及び配線挿通孔２９側とは反対側（図７及び図９に示す上側）に配されるものとが存在しているため、後者に係るＬＥＤ基板１８に接続された配線部材２８については、フレーム１３及びシャーシ１４の内部にて配線挿通孔２９にまで引き回す必要が生じる。

　フレーム１３及びシャーシ１４の内部に配線部材２８の配線経路を確保するに際しては、例えば、上記配線経路を導光板１６と重なり合う位置に設定すると、シャーシ１４の底板部１４ａを部分的に裏側に突出させる、といった構成とせざるを得ず、そうなるとシャーシ１４の形状が複雑化してその製造コストが高くなったり、また液晶表示装置１０の薄型化を阻害する要因ともなる。このため、シャーシ１４の形状の簡素化及び液晶表示装置１０の薄型化などを図るためには、配線部材２８の配線経路をフレーム１３及びシャーシ１４において導光板１６よりも外側となる外周側部分に確保するのが好ましい。ところが、フレーム１３及びシャーシ１４の外周側部分には、両者を組み付け状態に固定するためのネジ部材ＳＭが配されていることから、仮にこのネジ部材ＳＭに対して上記配線経路を内周側または外周側に並ぶ位置に設定すると、フレーム１３及びシャーシ１４における外周側部分の幅が大きくなってしまい、液晶表示装置１０の狭額縁化を阻害する要因となる。

　そこで、本実施形態では、図８，図１０及び図１１に示すように、フレーム１３の外周側部分の内面に配線部材２８を通すための配線通し溝部３０を形成するようにし、その配線通し溝部３０をネジ部材ＳＭに対してＺ軸方向、つまり導光板１６と液晶パネル１１との重なり方向に沿って並ぶ形で配するようにしている。言い換えると、配線通し溝部３０及びそこに通された配線部材２８は、平面に視て（表示面１１ｃ側から視て）ネジ部材ＳＭと重畳する位置関係とされている。このような配置構成とすることで、液晶表示装置１０の狭額縁化及び薄型化を実現するとともに、シャーシ１４の形状の簡素化を図りつつも、液晶表示装置１０の内部にて配線部材２８を引き回すことが可能とされる。

　詳しくは、配線通し溝部３０は、図８及び図１０に示すように、フレーム１３を構成する側壁部１３ｂにおける一対の短辺部分の内側面にそれぞれ形成されており、内側方（導光板１６側、ＬＥＤ１７側）に向けて開口するとともにその開口部分３０ａを通して配線部材２８を出し入れすることが可能とされている。配線通し溝部３０は、側壁部１３ｂにおける短辺部分のほぼ全長にわたって延在するとともにその全長にわたって開口する形態とされている。これにより、配線部材２８を配線通し溝部３０に通す際に、配線部材２８を配線通し溝部３０の内側方から配線通し溝部３０の内部に一度に入れることができ、作業性に優れる。側壁部１３ｂのうち、シャーシ１４の配線挿通孔２９と平面に視て重畳する位置には、図７に示すように、配線部材２８を通すための配線挿通孔３７が、上記した配線通し溝部３０に開口するとともにシャーシ１４の配線挿通孔２９に連通する形でそれぞれ形成されている（図９を参照）。一対の配線挿通孔３７は、側壁部１３ｂのうち、短辺方向について一端側（図７及び図９に示す下側）に偏った配置とされていて、一対の角部（長辺方向の両端位置）付近にそれぞれ形成されている。

　配線通し溝部３０は、図１０及び図１１に示すように、Ｚ軸方向について液晶パネル１１と重なり合う位置（Ｘ軸方向に沿って並ぶ位置）に配されていて、ＬＥＤ１７及び導光板１６に対しては相対的に表側にずれた配置とされている。つまり、配線通し溝部３０は、Ｚ軸方向について相対的に裏側に配されるＬＥＤ１７及び導光板１６側に向けて開口していると言える。配線通し溝部３０は、Ｚ軸方向について側壁部１３ｂのうち突出基端側部分に形成されており、突出基端側部分における外縁部を残存させつつそれよりも内側部分を切り欠くことで、断面形状が略方形状に形成されている。配線通し溝部３０は、側壁部１３ｂの突出基端側部分における内縁部の一部（内縁部のうち基端部を残存させつつ先端部）を開口させることで開口部分３０ａが形成されており、その開口部分３０ａの高さ（Ｚ軸方向についての寸法）が、配線通し溝部３０の高さよりも小さくなっていて間口が狭められている。つまり、配線通し溝部３０の開口部分３０ａにおける開口縁部は、パネル押さえ部１３ａから突出する突部３３を含んでおり、この突部３３は、液晶パネル１１と配線部材２８との間に介在する形で配されている。

　そして、側壁部１３ｂのうち配線通し溝部３０が形成されていない突出先端側部分は、図１１に示すように、その先端面がシャーシ１４の底板部１４ａにおけるネジ装着部１４ａ３に当接されるとともに、ネジ部材ＳＭを通すためのネジ挿通孔３２を有している。ネジ部材ＳＭは、ネジ装着部１４ａ３のネジ挿通孔３１及び側壁部１３ｂのネジ挿通孔３２に挿通された状態で締結されており、それによりネジ部材ＳＭと、配線通し溝部３０に通された配線部材２８とがＺ軸方向、つまり液晶パネル１１及び導光板１６の重なり方向に沿って並ぶ位置関係とされている。

　ところで、フレーム１３に配線通し溝部３０を形成すると、フレーム１３の機械的な強度が低下することが懸念される。特に、フレーム１３を構成する側壁部１３ｂのうち、パネル押さえ部１３ａからの突出基端側部分に配線通し溝部３０が形成されているために、強度低下がより懸念される。そこで、本実施形態に係るフレーム１３には、図１０及び図１１に示すように、配線通し溝部３０の開口部分３０ａを跨ぐ形で補強部材３４が取り付けられている。補強部材３４は、金属材料（アルミニウム、鉄など）からなるとともに、Ｙ軸方向、つまり配線通し溝部３０の長さ方向に沿って延在する扁平な略角棒状をなしている。補強部材３３は、図８に示すように、その長さ寸法が導光板１６の短辺寸法とほぼ同じ大きさとされており、導光板１６の両側方に配された対をなすＬＥＤ基板１８の間にわたる範囲に配されている。つまり、補強部材３３は、ＬＥＤ基板１８に接続される配線部材２８の配索経路のほぼ全長にわたって延在する形態とされている。

　補強部材３４は、図１０及び図１１に示すように、配線通し溝部３０の外部に配される第１部（導光板支持部、保持部支持部）３４ａと、第１部３４ａから配線通し溝部３０内に向けて突出する第２部（固定部材抜け止め部）３４ｂとからなるものとされ、全体として配線通し溝部３０の開口部分３０ａを閉塞している。補強部材３４は、フレーム１３の配線通し溝部３０に対してＸ軸方向（配線通し溝部３０の開口方向）に沿って取り付けられることで、第２部３４ｂが配線通し溝部３０内に挿入されるようになっている。

　第１部３４ａは、図１０及び図１１に示すように、配線通し溝部３０の開口縁部をなす突部３３よりもＺ軸方向についての寸法が相対的に大きなものとされる。第１部３４ａは、パネル押さえ部１３ａの内面及び突部３３における配線部材２８側とは反対側の側面に当接されている。つまり、第１部３４ａは、フレーム１３を支持する「フレーム支持部（保持部支持部）」を構成していると言える。そして、第１部３４ａは、平面に視て導光板１６と重畳する位置にまで延長されており、その重畳部分が導光板１６における表側の板面、つまり光出射面１６ａ（液晶パネル１１側を向いた面）に対して当接され、「導光板支持部」を構成している。第１部３４ａは、導光板１６のうち短辺側端部に対してほぼ全長にわたって当接されている。この第１部３４ａは、既述した遮光支持部２３と共に導光板１６をシャーシ１４との間で挟み込んだ状態で支持することができる。これにより、導光板１６は、その外周縁部がほぼ全周にわたって第１部３４ａ及び遮光支持部２３によって表側から支持されることになる。第１部３４ａは、Ｚ軸方向についての寸法がパネル押さえ部１３ａと導光板１６との間に有される距離とほぼ同じ大きさとされる。これにより、第１部３４ａは、パネル押さえ部１３ａと導光板１６との間に介在するとともに両者に対して面当たり状態で当接されるから、パネル押さえ部１３ａと共に導光板１６をしっかりと支持することができるのに加え、フレーム１３の補強をも図ることができる。

　第２部３４ｂは、図１０及び図１１に示すように、Ｚ軸方向についての寸法が第１部３４ａよりも小さなものとされ、配線通し溝部３０の開口部分３０ａにおける間口と概ね同等の大きさとされる。第２部３４ｂは、第１部３４ａの側面から突出するとともに開口部分３０ａを通って配線通し溝部３０内に進入しており、平面に視てネジ部材ＳＭ及び配線部材２８と重畳する配置とされている。この第２部３４ｂにおけるネジ部材ＳＭとの重畳部分には、ネジ部材ＳＭを抜け止め状態に保持するためのネジ孔（固定部材締め付け孔）３５が形成されている。ネジ孔３５には、ネジ部材ＳＭの軸部が有するネジ山に対して螺合されるネジ溝が螺刻形成されている。一方、第２部３４ｂは、配線通し溝部３０の内面のうち、裏側に配される面（ネジ部材ＳＭ側の面）に面当たり状態で当接されている。従って、ネジ部材ＳＭを第２部３４ｂのネジ孔３５に締め付けた状態では、第２部３４ｂとネジ部材ＳＭの頭部との間に少なくともフレーム１３の側壁部１３ｂが挟み込まれた状態で保持されるようになっている。第２部３４ｂにおける第１部３４ａからの突出先端面と、その突出先端面と対向する配線通し溝部３０の内側面との間には、配線部材２８の径寸法よりも大きな空間が保有されるようになっており、この空間が配線部材２８を逃がすことが可能な逃がし空間３６とされる。この逃がし空間３６が確保されることで、補強部材３４を配線通し溝部３０に対して取り付ける際に、配線部材２８が第２部３４ｂの突出先端面と配線通し溝部３０の内側面との間に噛み込まれるのが防がれるようになっている。

　なお、ネジ装着部１４ａ３には、補強部材３４の第２部３４ｂのネジ孔３５に締結されるネジ部材ＳＭを通すためのネジ挿通孔３１として次の２種類のものが形成されている。すなわち、ネジ挿通孔３１には、図１１に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部のみを通す大きさの共締め用ネジ挿通孔３１Ａと、図１２に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部に加えて頭部をも通す大きさの補強部材用ネジ挿通孔３１Ｂとがあり、前者に通されるネジ部材ＳＭが補強部材３４、側壁部１３ｂ及びネジ装着部１４ａ３を共締めして固定するのに対し、後者に通されるネジ部材ＳＭが補強部材３４及び側壁部１３ｂを固定するのに機能する。

　本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置１０を製造するには、それぞれ別途に製造した各構成部品（フレーム１３、シャーシ１４、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵ、配線部材２８、補強部材３４など）を相互に組み付けるようにして行う。組み付けに際しては、各構成部品は、その全てが図５及び図１１に示す姿勢とはＺ軸方向について天地反転させた姿勢でもって組み付けられる。まず、図１３及び図１４に示すように、構成部品のうちのフレーム１３を、その裏側の面が鉛直方向の上側を向く姿勢としつつ図示しない作業台上にセットする。

　上記した姿勢でセットされたフレーム１３に対して液晶パネル１１を、図１３及び図１４に示すように、そのＣＦ基板１１ａが鉛直方向の下側に、アレイ基板１１ｂが鉛直方向の上側になる姿勢としつつ組み付ける。このとき、液晶パネル１１は、その表側の面がフレーム１３における押さえ突起２４に取り付けられた緩衝材２４ａに、その端面がフレーム１３における遮光支持部２３に取り付けられた緩衝材２３ａによってそれぞれ受けられることで、緩衝が図られるとともにＸ軸方向及びＹ軸方向についての位置決めが図られる。続いて、各光学部材１５を順次に液晶パネル１１の裏側の面上に直接積層配置する。

　その一方、フレーム１３には、図１３及び図１４に示すように、予めＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８及び放熱部材１９を一体化してなるＬＥＤユニットＬＵ及び配線部材２８がそれぞれ組み付けられる。ＬＥＤユニットＬＵの組み付け作業を先に説明すると、ＬＥＤユニットＬＵは、図１３に示すように、ＬＥＤ１７がフレーム１３における中央側（内側）を向くとともに、放熱部材１９における放熱部１９ｂが突出部２１側を向く姿勢とされた状態で、フレーム１３の突出部２１に対して取り付けられる。取り付け状態では、放熱部材１９におけるＬＥＤ取付部１９ａ及び放熱部１９ｂがそれぞれ突出部２１に対して面接触される。また、この状態では、放熱部１９ｂが有する各挿通孔１９ｂ１が突出部２１の溝部２１ａに対して連通するよう位置決めされている。続いて、ネジ部材ＳＭを放熱部１９ｂにおける所定の挿通孔１９ｂ１に通して突出部２１の溝部２１ａに対して螺合させる。すると、ネジ部材ＳＭによってＬＥＤユニットＬＵが、後述するシャーシ１４を組み付ける前の段階において、突出部２１に対して取り付け状態に保持される（図７を参照）。なお、ＬＥＤユニットＬＵをフレーム１３に組み付けるタイミングは、適宜に変更可能であり、例えば光学部材１５を組み付ける前であったり、或いは液晶パネル１１を組み付ける前であっても構わない。

　一方、被覆電線２８ａの両端末に配線コネクタ２８ｂを設けた構成とされる配線部材２８は、図１４に示すように、被覆電線２８ａを配線通し溝部３０に対してその開口部分３０ａを通して収容しつつ、一方の配線コネクタ２８ｂを開口部分３０ａからＬＥＤ基板１８側に引き出しておき、さらには他方の配線コネクタ２８ｂを配線挿通孔３７に挿通しておく。ここで、各ＬＥＤ基板１８に対してそれぞれ個別に対応付けられた配線部材２８のうち、配線挿通孔３７（配線挿通孔２９）側とは反対側に配されたＬＥＤ基板１８に対して接続される配線部材２８は、図８に示すように、配線挿通孔３７に向けてフレーム１３内の空間をＹ軸方向に沿って横切るようにして引き回す必要があるものの、本実施形態に係る配線通し溝部３０は、その配線経路に沿って延在するとともに全長にわたって内側方に向けて開口する形態とされているので、上記した配線部材２８の被覆電線２８ａを配線通し溝部３０に対してＸ軸方向（配線経路と交差する方向）から一度に入れることができ、もって引き回し作業を容易に行うことができる。配線部材２８のうち、配線通し溝部３０からＬＥＤ基板１８側に引き出した配線コネクタ２８ｂは、ＬＥＤ基板１８の基板コネクタ部２２に対して嵌合接続しておく。なお、各配線挿通孔３７には、配線挿通孔３７側とは反対側に配されたＬＥＤ基板１８に接続される配線部材２８と、配線挿通孔３７側に配されたＬＥＤ基板１８に接続される配線部材２８とがそれぞれ一括して通されている。なお、上記した配線部材２８の組み付け作業は、ＬＥＤユニットＬＵの組み付け作業に先立って行うことも可能である。

　上記のようにしてＬＥＤユニットＬＵ及び配線部材２８の組み付け作業を行ったら、続いて補強部材３４の組み付け作業を行う。図１４に示すように、フレーム１３の側壁部１３ｂにおける短辺部分に対して内側に補強部材３４を配するとともに、第１部３４ａをパネル押さえ部１３ａの内面に当接させつつ第２部３４ｂをＸ軸方向に沿って配線通し溝部３０内に挿入するようにして取り付ける。このとき、配線通し溝部３０内には、予め配線部材２８が収容されているため、取り付けられる補強部材３４の第２部３４ｂにおける突出先端面と配線通し溝部３０の内側面との間に配線部材２８の被覆電線２８ａが噛み込まれる事態が懸念されるものの、本実施形態では、第２部３４ｂにおける突出先端面と配線通し溝部３０の内側面との間に配線部材２８の被覆電線２８ａにおける径寸法よりも大きな逃がし空間３６が保有されているから、被覆電線２８ａの噛み込みを未然に防止することができる。補強部材３４の第１部３４ａの側面が配線通し溝部３０の開口縁部を構成する突部３３に当接される位置に達すると、第２部３４ｂが有するネジ孔３５が側壁部１３ｂのネジ挿通孔３２に対して連通される。つまり、突部３３によって補強部材３４の位置決めが図られている。続いて、ネジ部材ＳＭを側壁部１３ｂにおける所定のネジ挿通孔３２に通してその奥に連通する補強部材３４のネジ孔３５に締め付けるようにする。すると、ネジ部材ＳＭによって補強部材３４及びフレーム１３が後述するシャーシ１４を組み付ける前の段階において、取り付け状態に保持される（図１２を参照）。

　その後、図１３及び図１４に示すように、予め反射シート２０を取り付けた状態の導光板１６を、最も裏側に配される光学部材１５の裏側の面上に直接積層配置する。このとき、導光板１６は、両長辺側端部がフレーム１３の遮光支持部２３によってそれぞれ支持されるのに対し、両短辺側端部が補強部材３４の第１部３４ａによってそれぞれ支持される。

　上記のようにしてフレーム１３に対して液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵ、配線部材２８及び補強部材３４を組み付けたら、続いてシャーシ１４を組み付ける作業を行う。シャーシ１４は、図１３及び図１４に示すように、その表側の面が鉛直方向の下側を向く姿勢とされた状態で、フレーム１３に対して組み付けられる。この組み付けに際しては、配線部材２８における他方の配線コネクタ２８ａを、シャーシ１４が有する配線挿通孔２９に先通ししておくのが好ましい。組み付け時には、シャーシ１４における両側板部１４ｂを、フレーム１３における両長辺側の側壁部１３ｂの内面にそれぞれ宛うことで、フレーム１３に対するシャーシ１４の位置決めが図られる。組付過程では、予め放熱部材１９及び突出部２１に取り付けられたネジ部材ＳＭの頭部が、シャーシ１４の底板部１４ａにおける両ＬＥＤユニット受け部１４ａ２における各放熱部材用ネジ挿通孔２５Ｂに通されるとともに（図７を参照）、予め側壁部１３ｂ及び補強部材３４に取り付けられたネジ部材ＳＭの頭部が、底板部１４ａにおける両ネジ装着部１４ａ３における各補強部材用ネジ挿通孔３１Ｂに通される（図１２を参照）。そして、シャーシ１４の底板部１４ａにおける導光板受け部１４ａ１が導光板１６（導光反射シート２０）に、各ＬＥＤユニット受け部１４ａ２が各放熱部材１９の放熱部１９ｂに、各ネジ装着部１４ａ３が側壁部１３ｂの各短辺部分にそれぞれ当接されたところで、各共締め用ネジ挿通孔２５Ａにネジ部材ＳＭを通し、そのネジ部材ＳＭを突出部２１の溝部２１ａに螺合させるとともに、各共締め用ネジ挿通孔３１Ａにネジ部材ＳＭを通し、そのネジ部材ＳＭを補強部材３４のネジ孔３５に螺合させる。これらのネジ部材ＳＭによってＬＥＤユニットＬＵ、シャーシ１４及びフレーム１３が組み付け状態に固定される（図６参照）とともに、補強部材３４、シャーシ１４及びフレーム１３が組み付け状態に固定される（図１１参照）。

　以上のようにして液晶表示ユニットＬＤＵの組み付けが完了する。その後、液晶表示ユニットＬＤＵに対してその裏面側にスタンド取付部材ＳＴＡ及び各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを組み付ける。このうち、電源基板ＰＷＢが有する基板コネクタ部ＰＷＢＣに対して、シャーシ１４の配線挿通孔２９から引き出した配線部材２８における他方の配線コネクタ２８ａを嵌合接続する。これにより、シャーシ１４の外部に配された電源基板ＰＷＢからの駆動電力が、配線部材２８を介してＬＥＤ基板１８の各ＬＥＤ１７に供給することが可能となる。その後、スタンドＳＴ及びカバー部材ＣＶを組み付けることで、液晶表示装置１０及びテレビ受信装置ＴＶが製造される。このとき、カバー部材ＣＶによって各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢ、及び配線挿通孔２９から引き出された配線部材２８が覆われてこれらの部材が外部に露出するのが避けられるようになっている。このようにして製造された液晶表示装置１０は、液晶パネル１１を表示面１１ｃ側から押さえるフレーム１３、及びバックライト装置１２を構成するシャーシ１４がそれぞれ外観を構成しているのに加え、液晶パネル１１と光学部材１５とが直接積層されているので、従来のようにフレーム１３及びシャーシ１４とは別途に合成樹脂製のキャビネットや、液晶パネル１１と光学部材１５との間に介在して両者を非接触となるように保つ部材を有するものに比べると、部品点数及び組付工数が削減されることで製造コストが低廉化するとともに、薄型化及び軽量化が図られている。

　上記のようにして製造された液晶表示装置１０の電源をＯＮすると、図４に示すように、電源基板ＰＷＢからの電力供給を受けて、コントロール基板ＣＴＢから各種信号が液晶パネル１１に供給されてその駆動が制御されるとともに、バックライト装置１２を構成する各ＬＥＤ１７が駆動される。各ＬＥＤ１７からの光は、導光板１６により導光されてから光学部材１５を透過することで、均一な面状の光に変換されてから液晶パネル１１に照射され、もって液晶パネル１１に所定の画像が表示される。バックライト装置１２に係る作用について詳しく説明すると、各ＬＥＤ１７を点灯させると、各ＬＥＤ１７から出射した光は、図５に示すように、ＬＥＤ１７と対向状をなす導光板１６の光入射面１６ｂに入射する。光入射面１６ｂに入射した光は、導光板１６における外部の空気層との界面にて全反射されたり、導光反射シート２０により反射されるなどして導光板１６内を伝播される過程で、図示しない反射部または散乱部によって反射または散乱されることで光出射面１６ａから出射されて光学部材１５に照射される。

　以上説明したように本実施形態の液晶表示装置（表示装置）１０は、ＬＥＤ（光源）１７と、ＬＥＤ１７の光を利用して表示を行う液晶パネル（表示パネル）１１と、液晶パネル１１に対してその表示面１１ｃ側とは反対側に重なるようにして配されるとともに端面がＬＥＤ１７と対向状に配される導光板１６と、液晶パネル１１及び導光板１６を表示面１１ｃ側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４を有し、これら一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の間にＬＥＤ１７を収容してなり、且つ当該液晶表示装置１０の外観を構成する外観部材ＡＭと、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４における液晶パネル１１を取り囲む外周側部分に取り付けられることで一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４を組み付け状態に固定するネジ部材（固定部材）ＳＭと、ＬＥＤ１７に接続される配線部材２８と、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうちのフレーム１３の外周側部分である側壁部１３ｂの内面に形成されて配線部材２８を通す配線通し溝部３０であって、ネジ部材ＳＭに対して導光板１６及び液晶パネル１１の重なり方向に沿って並ぶ形で配される配線通し溝部３０と、を備える。

　このように、液晶パネル１１及び導光板１６を表示面１１ｃ側とその反対側とから挟み込む形で保持するとともにＬＥＤ１７を収容する一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４が当該液晶表示装置１０の外観を構成する外観部材ＡＭであるのに対し、ＬＥＤ１７に接続される配線部材２８を通す配線通し溝部３０を、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうちのフレーム１３の内面に形成することで、配線部材２８を当該液晶表示装置１０の内部にて引き回すことができ、これにより当該液晶表示装置１０における外観をすっきりとさせることができる。その一方、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち液晶パネル１１を取り囲む外周側部分に取り付けられるネジ部材ＳＭによって一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４が組み付け状態に固定されている。

　そして、配線通し溝部３０は、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうちのフレーム１３の外周側部分である側壁部１３ｂにおける内面において、ネジ部材ＳＭに対して導光板１６及び液晶パネル１１の重なり方向に沿って並ぶ形で配されているから、配線通し溝部３０に通される配線部材２８もネジ部材ＳＭに対して導光板１６及び液晶パネル１１の重なり方向に沿って並ぶ位置関係となる。このような位置関係とすれば、例えば、配線部材がネジ部材ＳＭに対して外周側または内周側に並ぶ配置構成とした場合に比べると、外周側部分の幅を狭くすることができ、もって当該液晶表示装置１０の狭額縁化を図る上で好適となる。しかも、上記した位置関係によれば、ネジ部材ＳＭ及び配線部材２８が、導光板１６及び液晶パネル１１におけるその重なり方向についての配置スペースを利用して配置されており、それにより当該液晶表示装置１０を薄型に保つことが可能とされる。本実施形態によれば、狭額縁化を図りつつも当該液晶表示装置１０の内部にて配線部材２８を引き回すことができる。

　また、配線通し溝部３０が形成された保持部であるフレーム１３には、配線通し溝部３０の開口部分３０ａを跨ぐ形で配される補強部材３４が取り付けられている。保持部であるフレーム１３に配線通し溝部３０を形成すると、その保持部であるフレーム１３の強度が低下することが懸念されるものの、上記したように補強部材３４が保持部であるフレーム１３において配線通し溝部３０の開口部分３０ａを跨ぐ形で配されることで、保持部であるフレーム１３の強度低下を補うことができる。しかも、配線通し溝部３０の開口部分３０ａを跨ぐ補強部材３４により配線通し溝部３０に通された配線部材２８が配線通し溝部３０の外部に出るのを防ぐことができる。

　また、配線通し溝部３０は、配線部材２８の配線経路に沿って延在するとともにその延在方向の全長にわたって開口する形態とされているのに対し、補強部材３４は、配線通し溝部３０に沿って延在する形態とされる。このようにすれば、保持部であるフレーム１３の外周側部分である側壁部１３ｂの内面において配線通し溝部３０がその延在方向の全長にわたって開口する形態とされているから、配線部材２８を引き回す作業を行う際に配線部材２８を容易に配線通し溝部３０に通すことができ、もって作業性に優れる。配線通し溝部３０を上記のような形態とすると、保持部であるフレーム１３の一層の強度低下が懸念されるものの、補強部材３４が配線通し溝部３０に沿って延在する形態とされているから、保持部であるフレーム１３の強度低下を十分に補うことができる。それに加え、配線通し溝部３０に沿って延在する形態の補強部材３４により配線部材２８が配線通し溝部３０の外部に出るのをより確実に防ぐことができる。

　また、ネジ部材ＳＭは、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の外周側部分を貫通する形で取り付けられており、補強部材３４には、取り付けられたネジ部材ＳＭを抜け止めする第２部（固定部材抜け止め部）３４ｂが設けられている。このようにすれば、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の外周側部分を貫通する形で取り付けられるネジ部材ＳＭを、第２部３４ｂによって抜け止めすることで、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４及び補強部材３４を相互に組み付け状態に固定することができる。ここで、配線通し溝部３０が形成された保持部であるフレーム１３は、補強部材３４に比べると配線通し溝部３０によって相対的に複雑な形状とされている。このように複雑な形状とされる保持部であるフレーム１３ではなく、補強部材３４に第２部３４ｂを設けることで、保持部であるフレーム１３の製造を容易なものとすることができ、製造コストの低減に好適とされる。

　また、第２部３４ｂは、配線通し溝部３０が形成された保持部であるフレーム１３に対する補強部材３４の取り付け方向に沿って配線通し溝部３０内に突出する形で配されるとともに、その突出先端面と配線通し溝部３０の内面との間に配線部材２８を逃がす逃がし空間３６が有されるよう形成されている。このようにすれば、配線通し溝部３０内に配線部材２８を通した後、補強部材３４を保持部であるフレーム１３に取り付ける際、その取り付け方向に沿って配線通し溝部３０内に突出する第２部３４ｂの突出先端面と配線通し溝部３０の内面との間に逃がし空間３６が保有されているので、両者間で配線部材２８が噛み込まれるのを防ぐことができる。これにより、製造過程で配線部材２８が損傷などを受けるのを防止することができる。

　また、補強部材３４には、表示面１１ｃ側から視て導光板１６と重畳するよう配されるとともに、導光板１６における液晶パネル１１側を向いた面に当接される第１部（導光板支持部）３４ａが設けられている。このようにすれば、補強部材３４に設けた第１部３４ａが導光板１６に当接されることで、導光板１６を表示面１１ｃ側とは反対側に配された保持部であるフレーム１３との間で挟んで支持することができる。これにより、導光板１６をＬＥＤ１７に対して位置決めすることができる。

　また、補強部材３４には、表示面１１ｃ側から視て導光板支持部と重畳するよう配されるとともに、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３における導光板１６側を向いた面に当接される第１部（保持部支持部）３４ａが設けられている。このようにすれば、第１部３４ａによって、導光板１６をよりしっかりと支持することができるのに加え、表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３を支持してその補強をも図ることができる。

　また、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３は、液晶パネル１１における表示面１１ｃに並行するとともに液晶パネル１１を押さえるパネル押さえ部１３ａと、パネル押さえ部１３ａにおける外周側部分から表示面１１ｃ側とは反対側に向けて突出するとともに表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４に当接される側壁部１３ｂとを有しており、側壁部１３ｂには、その突出基端側部分に配線通し溝部３０が形成されるとともにその突出先端側部分にネジ部材ＳＭが取り付けられていて、さらには補強部材３４がパネル押さえ部１３ａと側壁部１３ｂとにそれぞれ当接する形で配されている。このようにすれば、表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３を構成する側壁部１３ｂのうち突出基端側部分に配線通し溝部３０を形成することで、突出先端側部分にネジ部材ＳＭを取り付けることができる。これにより、ネジ部材ＳＭが当該液晶表示装置１０における表示面１１ｃ側に配される配置構成とはならないので、ネジ部材ＳＭが表示面１１ｃ側からは視認され難くなり、それにより当該液晶表示装置１０における外観をよりすっきりとさせることができる。一方、側壁部１３ｂにおける突出基端側部分に配線通し溝部３０を形成すると、その保持部であるフレーム１３の強度低下が懸念されるものの、側壁部１３ｂ及びパネル押さえ部１３ａにそれぞれ当接する形で補強部材３４を配するようにしているから、保持部であるフレーム１３の強度低下を十分に補うことができる。

　また、配線通し溝部３０は、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３に形成されており、ネジ部材ＳＭは、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の外周側部分に対して表示面１１ｃ側とは反対側から取り付けられている。このようにすれば、当該液晶表示装置１０においてネジ部材ＳＭが表示面１１ｃ側とは反対側に配されることになるから、ネジ部材ＳＭが表示面１１ｃ側からは視認され難くなり、それにより当該液晶表示装置１０における外観をよりすっきりとさせることができる。

　また、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４は、導光板１６の板面に並行するとともに導光板１６を受ける導光板受け部１４ａ１と、導光板受け部１４ａ１における外周側端部から外向きに延出するとともにネジ部材ＳＭが貫通した状態で装着されるネジ装着部（固定部材装着部）１４ａ３とを有しており、導光板受け部１４ａ１とネジ装着部１４ａ３とが面一状をなしている。表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３に配線部材２８を通す配線通し溝部３０が形成されているので、表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４については、導光板受け部１４ａ１とネジ装着部１４ａ３とが面一状をなすことで、全体としてフラットな形状にすることができる。これにより、表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４に係る製造コストが低減されるとともに、当該液晶表示装置１０の薄型化を図る上でも好適となる。

　また、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４には、配線通し溝部３０に連通するとともに配線部材２８を当該保持部であるシャーシ１４の外部へと導出させるための配線挿通孔２９が形成されており、配線挿通孔２９を有する保持部であるシャーシ１４には、配線挿通孔２９から導出された配線部材２８が接続されるとともにＬＥＤ１７を駆動可能な電源基板（光源駆動基板）ＰＷＢと、電源基板ＰＷＢと共に配線挿通孔２９から導出された配線部材２８を覆う形で配されるカバー部材ＣＶとが取り付けられている。このようにすれば、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の間に収容されたＬＥＤ１７に接続された配線部材２８が、表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４に形成された配線挿通孔２９を通して外部へと導出されて電源基板ＰＷＢに接続されることで、ＬＥＤ１７を駆動することが可能とされる。カバー部材ＣＶによって電源基板ＰＷＢと共に配線挿通孔２９から引き出された配線部材２８が覆われることで、これら電源基板ＰＷＢ及び配線部材２８が外部に露出するのを避けることができ、もって当該液晶表示装置１０における外観をよりすっきりとしたものとすることができる。

　また、ＬＥＤ１７は、複数が少なくとも導光板１６を挟んだ両側に分けて配されており、配線通し溝部３０は、両側に分けて配された複数のＬＥＤ１７に向けてそれぞれ開口する形で形成されるのに対し、配線挿通孔２９、電源基板ＰＷＢ及びカバー部材ＣＶは、両側に分けて配された複数のＬＥＤ１７のうちのいずれか一方のＬＥＤ１７側に偏った位置に配されている。このようにすれば、少なくとも導光板１６を挟んだ両側に分けて配された各ＬＥＤ１７に接続された配線部材２８は、各ＬＥＤ１７に向けてそれぞれ開口する形態の配線通し溝部３０を通されることで、いずれか一方のＬＥＤ１７側に偏った位置に配された配線挿通孔２９まで引き回される。配線挿通孔２９、電源基板ＰＷＢ及びカバー部材ＣＶが、両側に分けて配された複数のＬＥＤ１７のうちいずれか一方のＬＥＤ１７側に偏った位置に配されているから、外観部材ＡＭであり且つ保持部であるシャーシ１４に対して取り付けられる電源基板ＰＷＢ及びカバー部材ＣＶの大きさを小さく保つことが可能となり、それにより当該液晶表示装置１０の外観を一層すっきりとしたものとすることができる。

　以上、本発明の実施形態１を示したが、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば以下のような変形例を含むこともできる。なお、以下の各変形例において、上記実施形態と同様の部材には、上記実施形態と同符号を付して図示及び説明を省略するものもある。

［実施形態１の変形例１］
　実施形態１の変形例１について図１５を用いて説明する。ここでは、補強部材３４‐１に液晶パネル１１‐１の端面に当接する位置決め緩衝材３８を取り付けるようにしたものを示す。

　本変形例に係る補強部材３４‐１には、図１５に示すように、液晶パネル１１‐１の端面に当接する位置決め緩衝材３８が取り付けられている。位置決め緩衝材３８は、例えば発泡樹脂材料などからなるものとされ、それにより優れた緩衝性能が得られる。位置決め緩衝材３８は、補強部材３４‐１のうち第１部３４ａ‐１における液晶パネル１１‐１のアレイ基板１１ｂ‐１と対向する側面に取り付けられており、液晶パネル１１‐１のアレイ基板１１ｂ‐１と第１部３４ａ‐１との間に介在している。位置決め緩衝材３８は、第１部３４ａ‐１の側面においてほぼ全長にわたって延在する形で配されており、液晶パネル１１‐１のアレイ基板１１ｂ‐１における短辺側の端面に対してほぼ全長にわたって当接されている。従って、製造過程において液晶パネル１１‐１を組み付ける際には、アレイ基板１１ｂ‐１の短辺側の端面をほぼ全長にわたって位置決め緩衝材３８に宛うことで、液晶パネル１１‐１をＸ軸方向について位置決めすることができるとともに、その緩衝をも図ることができて損傷などを防止することができる。

　以上説明したように本変形例によれば、補強部材３４‐１には、液晶パネル１１‐１の外側に配され、液晶パネル１１‐１の端面と当接する位置決め緩衝材３８が設けられている。このようにすれば、液晶パネル１１‐１の外側に配される位置決め緩衝材３８が液晶パネル１１‐１の端面に当接されることで、液晶パネル１１‐１を緩衝しつつその位置決めを図ることができ、もって製造時の組み付け作業性などに優れる。

［実施形態１の変形例２］
　実施形態１の変形例２について図１６を用いて説明する。ここでは、補強部材３４‐２を第２部３４ｂ‐２のみによって構成したものを示す。

　本変形例に係る補強部材３４‐２は、図１６に示すように、配線通し溝部３０‐２内に挿入される第２部３４ｂ‐２のみからなるものとされ、上記した実施形態１にて記載した第１部３４ａを有さない構成とされる。従って、この補強部材３４‐２は、導光板１６‐２及びフレーム１３‐２のパネル押さえ部１３ａ‐２に対して当接することがないものとされる。補強部材３４‐２は、Ｙ軸方向（配線通し溝部３０‐２の延在方向、配線部材２８‐２の配線経路）に沿って延在する角棒状をなしており、断面形状が横長の方形状とされる。補強部材３４‐２は、その全体が配線通し溝部３０‐２内に挿入されており、配線通し溝部３０‐２の内周面のうちの裏側（ネジ部材ＳＭ側）の面と、突部３３‐２の突出端面とに当接することで、開口部分３０ａ‐２を閉塞している。また、補強部材３４‐２は、ネジ孔３５‐２を有している。

　＜実施形態２＞
　本発明の実施形態２を図１７から図２０によって説明する。この実施形態２では、ＬＥＤユニットＬＵＡ，ＬＵＢを導光板１１６の各辺毎にそれぞれ配したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るバックライト装置１１２では、図１７に示すように、導光板１１６を短辺方向（Ｙ軸方向）について両側から挟み込む位置に配されて対をなす２組（合計４つ）の第１ＬＥＤユニットＬＵＡと、導光板１１６を長辺方向（Ｘ軸方向）について両側から挟み込む位置に配されて対をなす２組の第２ＬＥＤユニットＬＵＢとを備える。このうち、第１ＬＥＤユニットＬＵＡの構成は、上記した実施形態１に記載したＬＥＤユニットＬＵと同様であるから、重複する説明は割愛する。第２ＬＥＤユニットＬＵＢを構成するＬＥＤ基板１１８及び放熱部材１１９は、図１７及び図１８に示すように、それぞれ導光板１１６の短辺方向に沿って延在する形態とされ、ＬＥＤ基板１１８には、その長さ方向（Ｙ軸方向）に沿って複数のＬＥＤ１１７が間欠的に並列配置されている。第２ＬＥＤユニットＬＵＢを構成する放熱部材１１９は、ＬＥＤ基板１１８が取り付けられるＬＥＤ取付部１１９ａと、ＬＥＤ取付部１１９ａからＸ軸方向に沿って外向きに突出する放熱部１１９ｂとからなる。これに対して、図１７に示すように、導光板１１６の外周端面のうち、長辺側の両端面がそれぞれ第１ＬＥＤユニットＬＵＡが有する各ＬＥＤ１１７と対向状をなす第１光入射面１１６Ａｂとされるのに対し、短辺側の両端面がそれぞれ第２ＬＥＤユニットＬＵＢが有する各ＬＥＤ１１７と対向状をなす第２光入射面１１６Ｂｂとされる。また、シャーシ１１４の底板部１１４ａは、中央側部分が導光板受け部１１４ａ１とされるのに対し、導光板受け部１１４ａ１を取り囲む外周側部分が各ＬＥＤユニットＬＵＡ，ＬＵＢの各放熱部材１１９における放熱部１１９ｂが当接されるＬＥＤユニット受け部１１４ａ２とされる。

　続いて、各ＬＥＤユニットＬＵＡ，ＬＵＢに接続される配線部材１２８の配線経路について説明する。配線部材１２８が通される配線通し溝部１３０は、図１７に示すように、フレーム１１３の側壁部１１３ｂのうち、両短辺部分と、図１７に示す下側（配線挿通孔１３７側、フレキシブル基板１２６側）の長辺部分との合計３辺にそれぞれ形成されており、隣り合うもの同士が角部において相互に連通する形態とされる。配線通し溝部１３０に通された配線部材１２８を外部に導出させるための配線挿通孔１３７は、フレーム１１３の側壁部１１３ｂのうち、図１７に示す左下の角部付近に１つのみ形成されている。従って、図１７に示す左側（配線挿通孔１３７側）に配された２つずつの第１ＬＥＤユニットＬＵＡ及び第２ＬＥＤユニットＬＵＢに接続された各配線部材１２８は、それぞれ側壁部１１３ｂのうち同図左側の短辺部分に形成された第２配線通し溝部１３０Ｂに通されることで配線挿通孔１３７に到達するのに対し、図１７に示す右側（配線挿通孔１３７側とは反対側）に配された２つずつの第１ＬＥＤユニットＬＵＡ及び第２ＬＥＤユニットＬＵＢに接続された各配線部材１２８は、それぞれ側壁部１１３ｂのうち同図右側の短辺部分に形成された第２配線通し溝部１３０Ｂと、同図下側の長辺部分に形成された第１配線通し溝部１３０Ａとに通されることで配線挿通孔１３７に到達する。詳しくは、図１７に示す右側に配された２つずつの第１ＬＥＤユニットＬＵＡ及び第２ＬＥＤユニットＬＵＢのうち、配線挿通孔１３７と対角位置にある角部を挟んで配される第１ＬＥＤユニットＬＵＡ及び第２ＬＥＤユニットＬＵＢに接続された各配線部材１２８は、上記した２つの第１配線通し溝部１３０Ａ及び第２配線通し溝部１３０Ｂに通されることで、略Ｌ字型に屈曲されているのに対し、配線挿通孔１３７と線対称位置にある角部を挟んで配される第１ＬＥＤユニットＬＵＡ及び第２ＬＥＤユニットＬＵＢに接続された各配線部材１２８は、側壁部１１３ｂの長辺部分に形成された第１配線通し溝部１３０Ａのみに通される。なお、図示は省略するが、シャーシ１１４の底板部１１４ａには、上記した配線挿通孔１３７に連通する配線挿通孔が１つのみ形成されており、それにより配線部材１２８をシャーシ１１４の裏側外部へと導出させることが可能とされる。

　次に、各ＬＥＤユニットＬＵＡ，ＬＵＢの取付構造について説明する。対をなす第１ＬＥＤユニットＬＵＡのうち、図１７に示す下側（図１９及び図２０に示す左側）に配された第１ＬＥＤユニットＬＵＡは、図１９及び図２０に示すように、その放熱部材１１９の放熱部１１９ｂが、フレーム１１３の側壁部１１３ｂのうち配線通し溝部１３０を有する長辺部分と、シャーシ１１４の底板部１１４ａにおけるＬＥＤユニット受け部１１４ａ２との間に挟み込まれた状態でネジ部材ＳＭによって固定されている。一方、第１ＬＥＤユニットＬＵＡのうち、図１７に示す上側（図１９及び図２０に示す右側）に配された第１ＬＥＤユニットＬＵＡは、上記した実施形態１に記載したＬＥＤユニットＬＵと同様に、放熱部１１９ｂが、フレーム１１３の突出部１２１と、シャーシ１１４の底板部１１４ａにおけるＬＥＤユニット受け部１１４ａ２との間に挟み込まれた状態でネジ部材ＳＭによって固定されている。図１９に示す左側に配された第１ＬＥＤユニットＬＵＡを構成する放熱部材１１９におけるＬＥＤ取付部１１９ａと、フレーム１１３のうち第１配線通し溝部１３０Ａを有する側壁部１１３ｂとの間には、プリント基板１２７を収容する基板収容空間ＢＳが有されている。さらには、フレーム１１３には、第１配線通し溝部１３０Ａの開口部分１３０ａを跨ぐ形で第１補強部材１３４Ａが取り付けられている。第１補強部材１３４Ａは、Ｘ軸方向、つまり第１配線通し溝部１３０Ａの長さ方向に沿って延在する形態とされている。この第１補強部材１３４Ａには、プリント基板１２７と液晶パネル１１１とに接続されるフレキシブル基板１２６を挿通するためのフレキシブル基板挿通溝部３９が形成されている。フレキシブル基板挿通溝部３９は、第１補強部材１３４Ａの延在方向に沿って複数間欠的に並列する形で切欠形成されており、その配置が各フレキシブル基板１２６の配置と一致するものとされる。フレキシブル基板挿通溝部３９は、第１補強部材１３４Ａのうち導光板１１６及びフレーム１１３のパネル押さえ部１１３ａの双方に当接される第１部１３４ａ（導光板支持部）をＹ軸方向について全長にわたって切り欠くことで形成されている。また、第１補強部材１３４Ａには、ネジ部材ＳＭの軸部に対して螺合されるネジ孔１３５が形成されている。

　各第２ＬＥＤユニットＬＵＢは、図１８に示すように、その放熱部材１１９の放熱部１１９ｂが、フレーム１１３の側壁部１１３ｂにおける各短辺部分と、シャーシ１１４の底板部１１４ａにおける各ＬＥＤユニット受け部１１４ａ２との間に挟み込まれた状態でネジ部材ＳＭによって固定されている。フレーム１１３の側壁部１１３ｂにおける両短辺部分には、ネジ部材ＳＭを挿通するネジ挿通孔１３２が第２配線通し溝部１３０Ｂに開口する形でそれぞれ形成されている。フレーム１１３には、各第２配線通し溝部１３０Ｂの開口部分１３０ａを跨ぐ形で第２補強部材１３４Ｂがそれぞれ取り付けられており、この第２補強部材１３４Ｂには、上記したネジ挿通孔１３２を通されたネジ部材ＳＭの軸部に対して螺合されるネジ孔１３５が形成されている。

　以上説明したように本実施形態によれば、液晶パネル１１１の端部には、その端部に沿って間欠的に並んで配される複数のフレキシブル基板１２６が接続されており、第１部（導光板支持部）１３４ａを含む補強部材１３４には、複数のフレキシブル基板１２６が通される複数のフレキシブル基板挿通溝部１３９が、液晶パネル１１１の端部に沿って間欠的に並んで形成されている。このようにすれば、補強部材１３４は、複数のフレキシブル基板１２６を通すためのフレキシブル基板挿通溝部１３９を複数有しているものの、そのフレキシブル基板挿通溝部１３９が間欠的に並んで形成されているので、配線通し溝部１３０を有する保持部であるフレーム１１３に対する補強機能及び導光板１１６に対する支持機能を十分に発揮することができる。

　＜実施形態３＞
　本発明の実施形態３を図２１から図２３によって説明する。この実施形態３では、上記した実施形態１から対をなすＬＥＤユニットＬＵの配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１，２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図２１に示すように、導光板２１６を長辺方向（Ｘ軸方向）について両側から挟み込む位置に対をなす形で配されている。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板２１８及び放熱部材２１９は、それぞれ導光板２１６の短辺方向に沿って延在する形態とされ、ＬＥＤ基板２１８には、その長さ方向（Ｙ軸方向）に沿って複数のＬＥＤ２１７が間欠的に並列配置されている。これに対して、導光板２１６の外周端面のうち、短辺側の両端面がそれぞれＬＥＤユニットＬＵが有する各ＬＥＤ２１７と対向状をなす光入射面２１６ｂとされる。また、図示は省略するが、シャーシ２１４の底板部２１４ａのうち、短辺側の両端部がＬＥＤユニットＬＵの各放熱部材２１９における放熱部２１９ｂが当接されるＬＥＤユニット受け部とされる。なお、ＬＥＤユニットＬＵの取付構造は、上記した実施形態２に記載した第２ＬＥＤユニットＬＵＢと同様（図１８を参照）であるから、重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る各ＬＥＤユニットＬＵに接続される配線部材２２８の配線経路は、上記した実施形態２と概ね同様とされる。すなわち、配線部材２２８が通される配線通し溝部２３０は、図２１に示すように、フレーム２１３の側壁部２１３ｂのうち、両短辺部分と、図２１に示す下側（配線挿通孔２３７側、フレキシブル基板２２６側）の長辺部分との合計３辺にそれぞれ形成されており、隣り合うもの同士が角部において相互に連通する形態とされる。配線通し溝部２３０に通された配線部材２２８を外部に導出させるための配線挿通孔２３７は、フレーム２１３の側壁部２１３ｂのうち、図２１に示す左下の角部付近に１つのみ形成されている。従って、図２１に示す左側（配線挿通孔２３７側）に配された２つのＬＥＤユニットＬＵに接続された各配線部材２２８は、それぞれ側壁部２１３ｂのうち同図左側の短辺部分に形成された配線通し溝部２３０に通されることで配線挿通孔２３７に到達するのに対し、図２１に示す右側（配線挿通孔２３７側とは反対側）に配された２つのＬＥＤユニットＬＵに接続された各配線部材２２８は、それぞれ側壁部２１３ｂのうち同図右側の短辺部分に形成された配線通し溝部２３０と、同図下側の長辺部分に形成された配線通し溝部２３０とに通されることで略Ｌ字型に屈曲されつつ配線挿通孔２３７に到達する。なお、図示は省略するが、シャーシ２１４の底板部２１４ａには、上記した配線挿通孔２３７に連通する配線挿通孔が１つのみ形成されており、それにより配線部材２２８をシャーシ２１４の裏側外部へと導出させることが可能とされる。

　フレーム２１３の側壁部２１３ｂの両長辺部分のうち、配線通し溝部２３０が形成された長辺部分における内側面（導光板２１６側を向いた面）には、図２２及び図２３に示すように、プリント基板２２７が取り付けられている。一方、フレーム２１３には、各配線通し溝部２３０の開口部分２３０ａを跨ぐ形で補強部材２３４がそれぞれ個別に取り付けられている。各補強部材２３４は、取り付け対象となる各配線通し溝部２３０の長さ方向に沿って延在する形態とされている。各補強部材２３４には、ネジ部材ＳＭの軸部に対して螺合されるネジ孔２３５が形成されている。このうち、側壁部２１３ｂの長辺部分に形成された配線通し溝部２３０に挿入する形で取り付けられる補強部材２３４、つまりＬＥＤユニットＬＵとは平面に視て重畳しない補強部材２３４には、プリント基板２２７と液晶パネル２１１とに接続されるフレキシブル基板２２６を挿通するためのフレキシブル基板挿通溝部２３９が形成されている。フレキシブル基板挿通溝部２３９及び各補強部材２３４に係るその他の構成は、上記した実施形態２に記載したフレキシブル基板挿通溝部３９及び各補強部材１３４Ａ，１３４Ｂと同様であるから、重複する説明は省略する。

　＜実施形態４＞
　本発明の実施形態４を図２４によって説明する。この実施形態４は、上記した実施形態２の変形例とも言うべきものであって、ＬＥＤユニットＬＵから放熱部材を省略したものである。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図２４に示すように、複数のＬＥＤ３１７と、複数のＬＥＤ３１７が実装されるＬＥＤ基板３１８とから構成されており、放熱部材を有していない点で上記した実施形態２とは相違する。このＬＥＤユニットＬＵは、フレーム３１３のうち配線通し溝部３３０が形成された側壁部３１３ｂにおける内側面（導光板３１６側を向いた面）にＬＥＤ基板３１８を直接取り付けることで、フレーム３１３に対する組み付けが図られている。ＬＥＤ基板３１８は、側壁部３１３ｂに対して図示しない接着材、両面テープ、ネジなどによって取り付け状態に固定される。

　＜実施形態５＞
　本発明の実施形態５を図２５または図２６によって説明する。この実施形態５は、上記した実施形態２の変形例とも言うべきものであって、実施形態２にて示した放熱部材と補強部材とを一部品化してなる放熱補強部材４０を用いたものである。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図２５及び図２６に示すように、複数のＬＥＤ４１７と、複数のＬＥＤ４１７が実装されるＬＥＤ基板４１８と、ＬＥＤ基板４１８が取り付けられる放熱補強部材４０とから構成されている。放熱補強部材４０は、ＬＥＤ基板４１８が取り付けられるＬＥＤ取付部４０ａと、ＬＥＤ取付部４０ａにおける裏側（シャーシ４１４側）の端部から外側に向けて延出するとともにシャーシ４１４の底板部４１４ａに面接触される放熱部４０ｂと、ＬＥＤ取付部４０ａにおける表側（フレーム４１３側）の端部から内側及び外側にそれぞれ延出するとともに配線通し溝部４３０の開口部分４３０ａに跨る形で配される補強部４０ｃとから構成される。このうち、ＬＥＤ取付部４０ａは、側壁部４１３ｂとの間に所定の間隔を空けた位置に配されており、ここにプリント基板４３７が収容されるプリント基板収容空間ＢＳが確保されている。放熱部４０ｂは、フレーム４１３の側壁部４１３ｂとシャーシ４１４の底板部４１４ａとの間に挟み込まれた状態でねじ部材ＳＭによって固定されている。補強部４０ｃは、ＬＥＤ取付部４０ａに連なるとともに配線通し溝部４３０の外部に配される第１部４０ｃ１と、第１部４０ｃ１から配線通し溝部４３０内に向けて突出する第２部４０ｃ２とからなるものとされ、全体として配線通し溝部４３０の開口部分４３０ａを閉塞している。第１部４０ｃ１は、フレーム４１３のパネル押さえ部４１３ａの内面と、導光板４１６の光出射面４１６ａとにそれぞれ当接されている。第２部４０ｃ２には、ネジ部材ＳＭを抜け止め状態に保持するためのネジ孔４３５が形成されている。また、補強部４０ｃのうち、各フレキシブル基板４２６と平面に視て重畳する位置には、フレキシブル基板４２６を挿通するためのフレキシブル基板挿通溝部４３９が形成されている。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
　（１）上記した各実施形態では、配線通し溝部が配線部材の配線経路の全長にわたって内向きに開口する形態とされるものを示したが、配線部材の配線経路のうちの一部分においてのみ開口し、他の部分は閉鎖された形態の配線通し溝部を形成したものも本発明に含まれる。その場合、配線通し溝部の開口箇所は、ＬＥＤ基板の基板コネクタ部の近くに配するのが好ましい。

　（２）上記した各実施形態では、補強部材が配線通し溝部の全長にわたって延在する形態とされるものを示したが、補強部材の長さ寸法が配線通し溝部の長さ寸法よりも短く形成され、補強部材が配線通し溝部の一部のみを閉塞する形で配されるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、１つの配線通し溝部に対して複数の補強部材を取り付けるようにしても構わない。

　（３）上記した各実施形態以外にも配線通し溝部の断面形状は、適宜に変更可能であり、例えば配線通し溝部の断面形状を円形、楕円形、三角形や台形などの四角形以外の多角形としたものも本発明に含まれる。配線通し溝部の形状を変更した場合、それに応じて補強部材の形状を変更し、配線通し溝部の開口縁部に対して補強部材を当接させる構成とするのが好ましい。

　（４）上記した各実施形態では、フレームのパネル押さえ部から突出する突部が、配線通し溝部の開口縁部の一部を構成し、突部によって配線通し溝部の開口間口が狭められるものを示したが、この突部を省略することも可能である。その場合、補強部材のうち配線通し溝部内に挿入される第２部の高さを、配線通し溝部の高さと同等の大きさとし、第２部を開口縁部に当接させる構成を採るのが好ましい。

　（５）上記した各実施形態以外にも、フレームのパネル押さえ部から突出する突部の形状は適宜に変更可能である。突部の形状を変更した場合、それに応じて補強部材の形状を変更し、突部に対して補強部材を当接させる構成とするのが好ましい。

　（６）上記した各実施形態では、補強部材にネジ部材を締め付けるためのネジ孔を設けたものを示したが、補強部材がネジ孔を有さない構成とすることも可能である。その場合には、例えばフレームの側壁部にネジ孔を形成し、そのネジ孔によってネジ部材を抜け止めすればよい。また、その場合には、補強部材をフレームに取り付けるためのネジ部材を別途に用意するとともに、突部にネジ孔を形成してそのネジ部材の抜け止めを図るようにすればよい。

　（７）上記した各実施形態では、補強部材のネジ孔に締め付けられるネジ部材がシャーシの裏側からＺ軸方向に沿って取り付けられる構成のものを示したが、上記ネジ部材をフレームの側方からＸ軸方向またはＹ軸方向に沿って取り付けられる構成としたものも本発明に含まれる。その場合、フレームの側壁部及び補強部材を、ネジ部材の取り付け方向（Ｘ軸方向またはＹ軸方向）に沿って並ぶ配置構成とし、それらにネジ挿通孔及びネジ孔をそれぞれ形成すればよい。

　（８）上記した各実施形態では、補強部材のネジ孔に締め付けられるネジ部材がシャーシの裏側からＺ軸方向に沿って取り付けられる構成のものを示したが、ネジ部材をフレームの表側からＺ軸方向に沿って取り付けるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、シャーシに配線通し溝部を形成すればよい。

　（９）上記した各実施形態以外にも、カバー部材の大きさ、つまりシャーシに対するカバー範囲は適宜に変更可能であり、例えばシャーシを半分以上覆うカバー範囲としたものや、シャーシを半分以下覆うカバー範囲としたものも本発明に含まれる。また、シャーシにおけるカバー部材の配置についても適宜に変更可能である。

　（１０）上記した実施形態２から実施形態５に記載した各補強部材または放熱補強部材に、実施形態１の変形例１にて記載した位置決め緩衝材を設けるようにしたものも本発明に含まれる。

　（１１）上記した実施形態１，３に記載したＬＥＤユニットに、実施形態４に記載した構成（放熱部材を省略した構成）を適用することも可能である。

　（１２）上記した実施形態１，３に記載したＬＥＤユニット及び補強部材に、実施形態５に記載した放熱補強部材を適用することも可能である。

　（１３）上記した各実施形態では、液晶パネルが光学部材に対して直接載置される構成のものを示したが、液晶パネルを裏側から受けるパネル受け部材を設けるようにし、そのパネル受け部材とフレームとの間で液晶パネルを挟み込んで保持するようにしたものも本発明に含まれる。

　（１４）上記した各実施形態以外にも、ＬＥＤユニット（ＬＥＤ基板、放熱部材）の配置は適宜に変更可能である。例えば、ＬＥＤユニットを導光板における一方の長辺または一方の短辺の端部に対してのみ対向するよう１つ配したものや、ＬＥＤユニットを導光板における任意の３辺の各端部に対してそれぞれ対向するよう３つ配したものも本発明に含まれる。

　（１５）上記した各実施形態では、ＬＥＤユニット（ＬＥＤ基板、放熱部材）が導光板における１辺に対して２つ配置されるものを示したが、ＬＥＤユニットを導光板における１辺に対して１つまたは３つ以上配置するようにしてもよい。

　（１６）上記した各実施形態では、外観部材を構成するシャーシ及びフレームが金属製とされるものを示したが、シャーシとフレームとのいずれか一方または双方を合成樹脂製としたものも本発明に含まれる。この構成は、液晶表示装置に要求される機械的強度がそれほど高くない中小型の機種に採用するのが好ましい。

　（１７）上記した各実施形態では、電源基板にＬＥＤへの電力を供給する機能を持たせたものを示したが、ＬＥＤへ電力を供給するＬＥＤ駆動基板を電源基板から独立させるようにしたものも本発明に含まれる。

　（１８）上記した各実施形態では、メイン基板にチューナー部を設けるようにしたものを示したが、チューナー部を有するチューナー基板をメイン基板から独立させるようにしたものも本発明に含まれる。

　（１９）上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をＲ，Ｇ，Ｂの３色としたものを例示したが、着色部を４色以上とすることも可能である。

　（２０）上記した各実施形態では、光源としてＬＥＤを用いたものを示したが、有機ＥＬなどの他の光源を用いることも可能である。

　（２１）上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてＴＦＴを用いたが、ＴＦＴ以外のスイッチング素子（例えば薄膜ダイオード（ＴＦＤ））を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。

　（２２）上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

　（２３）上記した各実施形態では、チューナー部を備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナー部を備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　（２４）上記した各実施形態では、配線部材がその配線経路に沿って延在する複数本の被覆電線を有する構成としたものを示したが、それ以外にも例えば配線部材がその配線経路に沿って延在するＦＦＣ（フレキシブルフラットケーブル）などの可撓性を有する平形導体を有する構成としたものも本発明に含まれる。

　１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１１ｃ…表示面、１２，１１２…バックライト装置（照明装置）、１３，１１３，２１３，３１３，４１３…フレーム（保持部、外観部材）、１３ａ，１１３ａ，４１３ａ…パネル押さえ部、１３ｂ，１１３ｂ，２１３ｂ，３１３ｂ，４１３ｂ…側壁部（外周側部分）、１４，１１４，２１４，４１４…シャーシ（保持部、外観部材）、１４ａ１，１１４ａ１…導光板受け部、１４ａ３…ネジ装着部（固定部材装着部）、１６，１１６，２１６，３１６，４１６…導光板、１７，１１７，２１７，３１７，４１７…ＬＥＤ（光源）、２６，１２６，２２６，４２６…フレキシブル基板、２８，１２８，２２８…配線部材、２９…配線挿通孔、３０，１３０，２３０，３３０，４３０…配線通し溝部、３０ａ，１３０ａ，２３０ａ，４３０ａ…開口部分、３４，２３４…補強部材、３４ａ，４０ｃ１…第１部（導光板支持部、保持部支持部）、３４ｂ，４０ｃ２…第２部（固定部材抜け止め部）、３６…逃がし空間、３８…位置決め緩衝材、３９…フレキシブル基板挿通溝部、４０…放熱補強部材（補強部材）、１３４Ａ…第１補強部材（補強部材）、１３４Ｂ…第２補強部材（補強部材）、ＡＭ…外観部材、ＣＶ…カバー部材、ＰＷＢ…電源基板（光源駆動基板）、ＳＭ…ネジ部材（固定部材）、ＴＶ…テレビ受信装置

Claims

　光源と、
　前記光源の光を利用して表示を行う表示パネルと、
　前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側に重なるようにして配されるとともに端面が前記光源と対向状に配される導光板と、
　前記表示パネル及び前記導光板を前記表示面側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部を有し、これら一対の前記保持部の間に前記光源を収容してなり、且つ当該表示装置の外観を構成する外観部材と、
　一対の前記保持部における前記表示パネルを取り囲む外周側部分に取り付けられることで一対の前記保持部を組み付け状態に固定する固定部材と、
　前記光源に接続される配線部材と、
　一対の前記保持部のいずれか一方の前記外周側部分の内面に形成されて前記配線部材を通す配線通し溝部であって、前記固定部材に対して前記導光板及び前記表示パネルの重なり方向に沿って並ぶ形で配される配線通し溝部と、を備える表示装置。
　前記配線通し溝部が形成された前記保持部には、前記配線通し溝部の開口部分を跨ぐ形で配される補強部材が取り付けられている請求項１記載の表示装置。
　前記配線通し溝部は、前記配線部材の配線経路に沿って延在するとともにその延在方向の全長にわたって開口する形態とされているのに対し、前記補強部材は、前記配線通し溝部に沿って延在する形態とされる請求項２記載の表示装置。
　前記固定部材は、一対の前記保持部の前記外周側部分を貫通する形で取り付けられており、
　前記補強部材には、取り付けられた前記固定部材を抜け止めする固定部材抜け止め部が設けられている請求項２または請求項３記載の表示装置。
　前記固定部材抜け止め部は、前記配線通し溝部が形成された前記保持部に対する前記補強部材の取り付け方向に沿って前記配線通し溝部内に突出する形で配されるとともに、その突出先端面と前記配線通し溝部の内面との間に前記配線部材を逃がす逃がし空間が有されるよう形成されている請求項４記載の表示装置。
　前記補強部材には、前記表示面側から視て前記導光板と重畳するよう配されるとともに、前記導光板における前記表示パネル側を向いた面に当接される導光板支持部が設けられている請求項２から請求項５のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記補強部材には、前記表示面側から視て前記導光板支持部と重畳するよう配されるとともに、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部における前記導光板側を向いた面に当接される保持部支持部が設けられている請求項６記載の表示装置。
　前記表示パネルの端部には、その端部に沿って間欠的に並んで配される複数のフレキシブル基板が接続されており、
　前記導光板支持部を含む前記補強部材には、複数の前記フレキシブル基板が通される複数のフレキシブル基板挿通溝部が、前記表示パネルの端部に沿って間欠的に並んで形成されている請求項６または請求項７記載の表示装置。
　前記補強部材には、前記表示パネルの外側に配され、前記表示パネルの端面と当接する位置決め緩衝材が設けられている請求項２から請求項８のいずれか１項に記載の表示装置。
　一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルにおける前記表示面に並行するとともに前記表示パネルを押さえるパネル押さえ部と、前記パネル押さえ部における前記外周側部分から前記表示面側とは反対側に向けて突出するとともに前記表示面側とは反対側に配される前記保持部に当接される側壁部とを有しており、
　前記側壁部には、その突出基端側部分に前記配線通し溝部が形成されるとともにその突出先端側部分に前記固定部材が取り付けられていて、さらには前記補強部材が前記パネル押さえ部と前記側壁部とにそれぞれ当接する形で配されている請求項２から請求項９のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記配線通し溝部は、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部に形成されており、
　前記固定部材は、一対の前記保持部の前記外周側部分に対して前記表示面側とは反対側から取り付けられている請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の表示装置。
　一対の前記保持部のうち前記表示面側とは反対側に配される前記保持部は、前記導光板の板面に並行するとともに前記導光板を受ける導光板受け部と、前記導光板受け部における外周側端部から外向きに延出するとともに前記固定部材が貫通した状態で装着される固定部材装着部とを有しており、
　前記導光板受け部と前記固定部材装着部とが面一状をなしている請求項１１記載の表示装置。
　一対の前記保持部のうち前記表示面側とは反対側に配される前記保持部には、前記配線通し溝部に連通するとともに前記配線部材を当該保持部の外部へと導出させるための配線挿通孔が形成されており、
　前記配線挿通孔を有する前記保持部には、前記配線挿通孔から導出された前記配線部材が接続されるとともに前記光源を駆動可能な光源駆動基板と、前記光源駆動基板と共に前記配線挿通孔から導出された前記配線部材を覆う形で配されるカバー部材とが取り付けられている請求項１から請求項１２のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記光源は、複数が少なくとも前記導光板を挟んだ両側に分けて配されており、
　前記配線通し溝部は、両側に分けて配された複数の前記光源に向けてそれぞれ開口する形で形成されるのに対し、前記配線挿通孔、前記光源駆動基板及び前記カバー部材は、両側に分けて配された複数の前記光源のうちのいずれか一方の前記光源側に偏った位置に配されている請求項１３記載の表示装置。
　請求項１から請求項１４のいずれか１項に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。