WO2010058594A1 - 物理量計測装置および物理量計測方法 - Google Patents
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Definitions
- the measurement parameter may include a time interval at which the vector physical quantity detection unit detects the physical quantity, or a time interval measurement at which the data acquisition unit acquires the vector physical quantity.
- the measurement parameter may include a magnitude of a difference vector, and the data selection unit may select only a difference vector having a magnitude greater than or equal to a predetermined value.
- the vector physical quantity detection means may be a magnetic sensor that detects magnetism as the physical quantity.
- the offset estimation parameter management unit may be able to output the management status of the currently used offset estimation parameter.
- the reliability determination unit may output reliability information and reliability.
- the reliability determination unit may be configured to output both reliability information and reliability.
- the vertical bisector of two difference vectors (when the physical quantity detection means detects a physical quantity of two components. In the case of three components, it becomes a vertical bisector plane of three difference vectors) passes through the reference point. Therefore, several sets of two difference vectors are created, the intersection point C of the perpendicular bisector is calculated for each pair, and the sum N of the distance between the intersection point and the reference point calculated for each pair is calculated.
- An evaluation formula may be used ([Equation 12]).
- N The Nth power of the sum of the distance between the specific point calculated for each group and the reference point may be defined in the evaluation formula.
- the value of N is preferably 2 or 4.
- FIGS. 8A and 8B are diagrams illustrating the relationship between the difference vector used for estimation of the reference point, the acquisition time difference of the measurement data 401 constituting the difference vector, and the offset 400.
- FIG. 8A Data selection example 2
- the estimated reference point includes a normal error. It should be checked how reliable the estimated reference point is, and the estimated reference point should be output as an offset only when it is determined to be reliable.
- the physical quantity measuring device is a geomagnetic measuring device that detects geomagnetism
- the power is turned on or in the case of a geomagnetic sensor
- the surrounding magnetized state changes significantly
- the offset value is calculated from the value obtained in the past. It may have changed.
- there is no measurement data group measured so far, or the previous data group is invalid.
- the determination value of the reliability information is too strict, it may take time until the correct value is calculated. Therefore, it is preferable to set the determination value loosely at first.
- the change in temperature can be detected by a temperature sensor provided separately from the physical quantity measuring device.
- the measurement data may be selected by the data selection unit 42, and the difference vector calculation unit 41 may calculate the difference vector from the selected data.
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Abstract
Description
加速度センサは、動的加速度と運動加速度を検知する。動きが伴う場合重力加速度とともに動的加速度を検知するが、静止状態では重力加速度のみを検知することができる。静止状態での加速度センサの3軸の加速度出力から、加速度センサの傾斜角を算出することができ、それをもとに加速度センサを搭載した携帯機器の姿勢角を求める応用がある。
加速度センサの傾斜角を求めるにおいて、加速度センサの各軸に印加される重力加速度の値を求める必要があり,従って加速度センサのオフセットを算出し,補正を行う必要がある.加速度センサのオフセットは、例えば,加速度センサの工場出荷検査、携帯機器の工場出荷検査、もしくは使用者によるオフセット推定の為の操作により求められる。
本発明の第1の実施の形態を、図1~図14に基づいて説明する。
図1は、物理量計測システム100の全体的な概略構成を示す。
以下、本システムの動作について説明する。
図3は、物理量計測装置10における物理量計測の概要を示すフローチャートである。
図4は、物理量計測装置10におけるオフセット推定パラメータの管理の概要を示すフローチャートである。
図2のオフセット推定手段40において、データ取得手段30によって取得された2つの測定データ、または測定データ群から計算される2つのデータから、差分ベクトルを計算する。そして、必要に応じて、差分ベクトル及び該差分ベクトルを構成しているデータを格納する。その格納された差分ベクトル群及び該差分ベクトルを構成しているデータ群から予め決められた評価式に基づいてデータ取得手段が出力するデータに含まれる基準点を推定して、オフセットとして出力する。
図1に示す物理量計測システム100は、演算部200において、通常、物理量計測装置10のデータ取得手段30が取得した測定データ、及びオフセット推定手段40が推定したオフセットを受けて、システムに必要な情報を計算する。
前述したように地磁気の大きさが変わらない環境で、3軸の磁気センサを用いて地磁気データを取得した場合、地磁気の測定データは球面上に分布する。2軸の磁気センサを水平面上で動かした場合、地磁気データはオフセットを中心とした円(所謂方位円)上に分布する。以下では、簡単化のため2次元の場合を主として説明するが、3次元の場合も同様に理論を展開できる。
Nの値は、2または4が好ましい。
データ選択部42は、前述した図3に示すように、ステップS10において、算出された差分ベクトル群の各差分ベクトルが、基準点の推定に適しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて所定の差分ベクトル群(、及び該差分ベクトルを構成するデータ群)のみを基準点の推定のために選択格納し、基準点推定部44に出力する。
図7A,図7Bは、基準点の推定に利用する差分ベクトルと、測定データ401に混入するノイズと、オフセット400との関係を説明する図である。
図8A,図8Bは、基準点の推定に利用する差分ベクトルと、差分ベクトルを構成する測定データ401の取得時間差と、オフセット400との関係を説明する図である。
図9A,図9Bは、測定データ401にノイズが混入した場合に、基準点の推定に利用する差分ベクトルと、差分ベクトル間の成す角と、オフセット400との関係を説明する図である。
信頼性判定部45は、前述した図3に示すように、ステップS20において、その推定された基準点の信頼度を差分ベクトル群、及び該差分ベクトル群を構成するデータ群、及び既に推定された基準点群を用いて判定し、該判定結果に基づいて所定の基準点のみをオフセットとして出力する。
尚,以下の実施例においては,一つの判定値との比較で基準点の信頼度を判定する方法を例示するが,判定値を複数持ち,信頼度を複数に区分することも可である。その際にあたり、どの区分の信頼度の基準点を採用するかは設計事項である。
図11は、2成分のベクトル物理量検出手段の例であって、ノイズが混入した測定データ401から構成された差分ベクトルで基準点の推定が行われた場合の例である。ノイズが混入していない場合の例は図10Aと同じである。
3成分のベクトル物理量検出手段の場合、推定に用いた個々の差分ベクトルが、ベクトル物理量の大きさが同じ環境で取得され、さらにノイズの混入していない測定データ401から構成されている場合、推定される基準点は真のオフセット400に一致し、各差分ベクトルの垂直二等分面は基準点を通る。
前述したように基準点の推定計算に用いられる差分ベクトル群は様々な方向に向いているほうが信頼度の高い基準点が求められる。基準点の推定に用いられる差分ベクトル群が様々な方向を向いているための必要条件として、該差分ベクトル群の各軸成分のばらつきが大きいという条件が挙げられる。該ばらつきが所定値以上である場合推定された基準点を信頼できると判定する。この所定値はオフセット推定パラメータ管理部46で判定値として管理する。
前述したように、オフセットの信頼度を判定する指標として、推定された複数の基準点のばらつきが挙げられる。直近に求められた特定の個数の基準点のばらつきが所定値以下である場合推定された基準点を信頼できると判定する。この所定値はオフセット推定パラメータ管理部46で判定値として管理する。また、このばらつきを求めるために使用する基準点の個数は算出パラメータとしてオフセット推定パラメータ管理部46で管理する。
基準点推定に用いられた差分ベクトル群を構成する各データと基準点との距離は、該データが取得された時のベクトル物理量の大きさに相当する。例えば、物理量計測装置が地磁気を検出する地磁気検出装置の場合、該データと推定された基準点との距離は、該データが取得された時の地磁気の大きさに相当する。日本では地磁気の大きさは概ね45uTであり、これから大きく逸脱する地磁気の大きさが計算された場合は、推定された基準点に大きな誤差が含まれている、基準点推定に用いられたデータ自身に大きな誤差が含まれていると考えられる。このため、基準点推定に用いた差分ベクトル群を構成する各データと基準点との距離が、予め決めた上限値と下限値の間であれば、推定された基準点を信頼できると判定する。この上限値、及び下限値はオフセット推定パラメータ管理部46で判定値として管理する。
基準点推定に用いられた差分ベクトル群を構成するデータ群のうち一番最初に取得されたデータの時間と、最後に取得されたデータの時間の差が大きすぎると、物理量計測システム自身のオフセットが変動してしまっている可能性が高くなり、そのようなデータ群から推定される基準点の信頼度は低い。該時間の差が所定値以下であるばあいのみ推定された基準点を信頼できると判定する。この所定値はオフセット推定パラメータ管理部46で判定値として管理する。
基準点推定に用いられた差分ベクトル群が同一平面上に分布している場合、そのような差分ベクトル群から推定される基準点には大きな誤差が混入する。該差分ベクトル群が同一平面上に分布しているか否かは推定された基準点の信頼性を判定する重要な指標となる。差分ベクトル群が同一平面上に分布しているか否かは次のようにして判定する。すなわち、3成分のベクトル物理量計測装置において、該差分ベクトル群を構成するデータ群を(xi,yi,zi)としたとき、データ群(xi,yi,zi)は[数13]で表わされる平面に当てはめられる。
以上例示したような手法で、基準点の信頼度を判定することができる。
この場合,例示したような1つの判定値による2値もしくは複数の判定値による複数区分の基準点の信頼度や、信頼度を判定する際に判定値と比較した情報、すなわち信頼性情報を外部に出力することで,オフセットとして採用された基準点の信頼度を、システムが認識することができる。
なお、基準点の信頼度を判定する方法は、必ずしも上記例に限ったものでないことは言うまでもない。
例えば物理量計測装置が地磁気を検出する地磁気計測装置であるとき、電源立ち上げ時や、地磁気センサの場合は周囲の着磁状態が大きく変わったときは、オフセットの値が過去に求められた値から変化している可能性がある。しかしながら,このような場合は,今までに測定した
測定データ群が無いあるいは今までのデータ群が無効であることになる。このような時に、信頼性情報の判定値を厳しくしすぎると、正しい値が算出されるまでに時間がかかってしまう場合があるので、最初は判定値を緩く設定したほうが好ましい。
本発明の第2の実施の形態を、図15および図16に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
Claims (54)
- 物理量を計測する物理量計測装置であって、
複数の成分からなるベクトル物理量を検出するベクトル物理量検出手段と、
前記検出されたベクトル物理量をベクトル物理量データとして繰り返し取得することにより、ベクトル物理量データ群を取得するデータ取得手段と、
前記取得したベクトル物理量データ群から差分ベクトル群を算出し、該算出された差分ベクトル群を用いた所定の評価式に基づいて、前記取得したベクトル物理量データ群に含まれるオフセットを統計的手法により推定するオフセット推定手段と
を具え、
前記オフセット推定手段は、
前記取得したベクトル物理量データ群の各成分の差によって前記差分ベクトル群を算出する差分ベクトル算出部と、
所定の測定パラメータに基づいて、前記差分ベクトル群を選択して格納するデータ選択部と、
前記選択された差分ベクトル群を用いた前記評価式に基づいて、前記取得したベクトル物理量データ群の各成分を座標値とする座標系上に基準点の座標を統計的手法により推定する基準点推定部と、
前記ベクトル物理量データ群と、前記差分ベクトル群と、推定された複数の前記基準点とのうち少なくとも一つに基づき、前記基準点の信頼性情報を算出するための算出パラメータに従って、前記基準点の信頼性情報を算出し、該信頼性情報を判定閾値と比較することによって前記基準点の信頼度を判定し、信頼度が高いと判定された基準点を前記データ取得手段の取得したベクトル物理量データに含まれるオフセットとして出力する信頼性判定部と
を含むことを特徴とする物理量計測装置。 - 前記オフセット推定手段は、前記判定閾値、前記測定パラメータ、前記算出パラメータをオフセット推定パラメータとして管理するオフセット推定パラメータ管理部を含み、
前記オフセット推定パラメータ管理部は前記信頼性判定部によって算出された前記信頼性情報、判定された前記信頼度、信頼度が高いと判定された回数、及び同一の前記オフセット推定パラメータが使用されている時間の少なくとも一つに基づいて前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項1記載の物理量計測装置。 - 物理量計測装置の内外の環境の変化、もしくは操作者の操作を検出する事象検出手段をさらに具え、その事象が発生した場合には、前記オフセット推定パラメータ管理部は、前記出力されたオフセットの信頼度が劣化した可能性があると判定し、前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項2記載の物理量計測装置。
- 前記環境の変化は、温度変化であることを特徴とする請求項3記載の物理量計測装置。
- 前記データ取得手段によって取得されたデータが所定の範囲を超えた場合に、前記オフセット推定パラメータ管理部は前記環境が変化したとして前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項3又は4記載の物理量計測装置。
- 前記評価式は、
前記差分ベクトルと、該差分ベクトルの中点と前記基準点を結ぶベクトルの内積の絶対値のN乗を用いて定められることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記Nは2又は4であることを特徴とする請求項6記載の物理量計測装置。
- 前記測定パラメータは、前記ベクトル物理量検出手段が前記物理量を検出する時間間隔、ないし前記データ取得手段が前記ベクトル物理量を取得する時間間隔を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記測定パラメータは、データの変化量を含み、
前記データの変化量は、前記データ取得手段が取得したベクトル物理量データと、前記データ選択部が選択したデータとの差分であり、
前記データ選択部は、前記データの変化量が予め定められた値以上であるデータを選択することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記測定パラメータは、前記オフセット推定手段が基準点を推定するためのベクトル物理量データの個数を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記測定パラメータは、前記差分ベクトルを構成する2つのベクトル物理量データが取得された時間差を含み、
前記データ選択部は、前記時間差が所定値以下である差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記測定パラメータは、差分ベクトルの大きさを含み、
前記データ選択部は、該差分ベクトルの大きさが所定値以上となる差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記測定パラメータは、二つの差分ベクトルの成す角を含み、
前記データ選択部は、新たに計算された差分ベクトルと、既に選択された差分ベクトルの成す角が所定値以上となる差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される角度情報を含み、
該角度情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の各差分ベクトルと、該差分ベクトルの中点と該推定された基準点を結ぶベクトル、との成す角から算出される情報であり、
前記信頼性判定部は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の全ての差分ベクトルの前記成す角が所定の範囲内にあるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該推定された基準点から前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の各々に下ろした垂線の足と、該差分ベクトルの中点との距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定部は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記ベクトル物理量検出手段が、2成分のベクトル物理量検出手段である場合に、
前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該差分ベクトルの各々の垂直二等分線と該推定された基準点の距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定部は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記ベクトル物理量検出手段が、3成分のベクトル物理量検出手段である場合に、
前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該差分ベクトルの各々の垂直二等分面と該推定された基準点の距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定部は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、
所定の個数Mの前記基準点のバラツキから算出される情報を含み、
前記バラツキが所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群を構成するデータの各軸成分のバラツキから算出される情報を含み、
前記バラツキが所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群の各データと該基準点までの距離を含み、
前記基準点を推定するために用いたデータ群の各データと該基準点までの距離が所定の範囲内であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、
前記準点を推定するために用いたデータ群の各データとの距離の和が最小になるように物理量データの各成分を座標成分とする座標軸上に平面を定め、該データ群の各データと該平面との距離により算出される情報を含み、
前記基準点を推定するために用いたデータ群から算出される前記平面との距離の最大値が所定値以上であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群のうち一番最初に取得されたデータの取得されたときの時間と、一番最後に取得されたデータの取得された時の時間差によって算出される情報を含み、
前記時間差が所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載の物理量計測装置。 - 前記算出パラメータは、前記基準点のばらつきを算出するための基準点の個数Mを含むことを特徴とする請求項1ないし22のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記オフセットを推定するに用いられた前記オフセット推定パラメータの状態を外部に出力することを特徴とする請求項2から23のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記信頼性情報又は前記信頼度の少なくとも一方を出力することを特徴とする請求項1ないし24のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記ベクトル物理量検出手段は、前記物理量として磁気を検出する磁気センサであることを特徴とする請求項1ないし25のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 前記ベクトル物理量検出手段は、前記物理量として加速度を検出する加速度センサであることを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載の物理量計測装置。
- 物理量を計測する物理量計測方法であって、
複数の成分からなるベクトル物理量を検出するベクトル物理量検出工程と、
前記検出されたベクトル物理量をベクトル物理量データとして繰り返し取得することにより、ベクトル物理量データ群を取得するデータ取得工程と、
前記取得したベクトル物理量データ群から差分ベクトル群を算出し、該算出された差分ベクトル群を用いた所定の評価式に基づいて、前記取得したベクトル物理量データ群に含まれるオフセットを統計的手法により推定するオフセット推定工程とを具え、
前記オフセット推定工程は、
前記取得したベクトル物理量データ群の各成分の差によって前記差分ベクトル群を算出する差分ベクトル算出工程と、
所定の測定パラメータに基づいて、前記差分ベクトル群を選択して格納するデータ選択工程と、
前記選択された差分ベクトル群を用いた前記評価式に基づいて、前記取得したベクトル物理量データ群の各成分を座標値とする座標系上に基準点の座標を統計的手法により推定する基準点推定工程と、
前記ベクトル物理量データ群と、前記差分ベクトル群と、推定された複数の前記基準点とのうち少なくとも一つに基づき、前記基準点の信頼性情報を算出するための算出パラメータに従って、前記基準点の信頼性情報を算出し、該信頼性情報を判定閾値と比較することによって前記基準点の信頼度を判定し、信頼度が高いと判定された基準点を前記データ取得手段の取得したベクトル物理量データに含まれるオフセットとして出力する信頼性判定工程と
を含むことを特徴とする物理量計測方法。 - 前記オフセット推定工程は、前記判定閾値、前記測定パラメータ、前記算出パラメータをオフセット推定パラメータとして管理するオフセット推定パラメータ管理工程を含み、
前記オフセット推定パラメータ管理工程は、前記信頼性判定部によって算出された前記信頼性情報、判定された前記信頼度、信頼度が高いと判定された回数、及び同一の前記オフセット推定パラメータが使用されている時間の少なくとも一つに基づいて前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項28記載の物理量計測方法。 - 物理量計測装置の内外の環境の変化、もしくは操作者の操作を検出する事象検出工程をさらに具え、その事象が発生した場合には、前記オフセット推定パラメータ管理部は、前記出力されたオフセットの信頼度が劣化した可能性があると判定し、前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項29記載の物理量計測方法。
- 前記環境の変化は、温度変化であることを特徴とする請求項30記載の物理量計測方法。
- 前記データ取得工程によって取得されたデータが所定の範囲を超えた場合に、前記オフセット推定パラメータ管理部は前記環境が変化したとして前記オフセット推定パラメータを変化させることを特徴とする請求項30又は31記載の物理量計測方法。
- 前記評価式は、
前記差分ベクトルと、該差分ベクトルの中点と前記基準点を結ぶベクトルの内積の絶対値のN乗を用いて定められることを特徴とする請求項28から32のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記Nは2又は4であることを特徴とする請求項33記載の物理量計測方法。
- 前記測定パラメータは、前記ベクトル物理量検出工程が前記物理量を検出する時間間隔、ないし前記データ取得工程が前記ベクトル物理量を取得する時間間隔測を含むことを特徴とする請求項28ないし34のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記測定パラメータは、データの変化量を含み、
前記変化量は、前記データ取得工程が取得したベクトル物理量データと、前記データ選択工程が選択したデータとの差分であり、
前記データ選択工程は、前記変化量が予め定められた値以上であるデータを選択することを特徴とする請求項28ないし35のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記測定パラメータは、前記オフセット推定手段が基準点を推定するためのベクトル物理量データの個数を含むことを特徴とする請求項28ないし36のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記測定パラメータは、前記差分ベクトルを構成する2つのベクトル物理量データが取得された時間差を含み、
前記データ選択工程は、前記時間差が所定値以下である差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項28ないし37のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記測定パラメータは、差分ベクトルの大きさを含み、
前記データ選択工程は、該差分ベクトルの大きさが所定値以上となる差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項28ないし38のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記測定パラメータは、二つの差分ベクトルの成す角を含み、
前記データ選択工程は、新たに計算された差分ベクトルと、既に選択された差分ベクトルの成す角が所定値以上となる差分ベクトルのみを選択することを特徴とする請求項28ないし39のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される角度情報を含み、
該角度情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の各差分ベクトルと、該差分ベクトルの中点と該推定された基準点を結ぶベクトル、との成す角から算出される情報であり、
前記信頼性判定工程は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の全ての差分ベクトルの前記成す角が所定の範囲内にあるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし40のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該推定された基準点から前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群の各々に下ろした垂線の足と、該差分ベクトルの中点との距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定工程は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし41のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記ベクトル物理量検出工程が、2成分のベクトル物理量検出工程である場合に、
前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該差分ベクトルの各々の垂直二等分線と該推定された基準点の距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定工程は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし42のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記ベクトル物理量検出工程が、3成分のベクトル物理量検出工程である場合に、
前記信頼性情報は、前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から計算される距離情報を含み、
該距離情報は、該差分ベクトルの各々の垂直二等分面と該推定された基準点の距離から算出される情報であり、
前記信頼性判定工程は前記基準点の座標を推定するために用いた差分ベクトル群から算出される前記距離の最大値が所定値以下であるときに、該基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし43のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、
所定の個数Mの前記の基準点のバラツキから算出される情報を含み、
前記バラツキが所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし44のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群を構成するデータの各軸成分のバラツキから算出される情報を含み、
前記バラツキが所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし45のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群の各データと該基準点までの距離を含み、
前記基準点を推定するために用いたデータ群の各データと該基準点までの距離が所定の範囲内であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28から46のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、
前記準点を推定するために用いたデータ群の各データとの距離の和が最小になるように物理量データの各成分を座標成分とする座標軸上に平面を定め、該データ群の各データと該平面との距離により算出される情報を含み、
前記基準点を推定するために用いたデータ群から算出される前記平面との距離の最大値が所定値以上であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし47のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記信頼性情報は、
前記基準点を推定するために用いたデータ群のうち一番最初に取得されたデータの取得されたときの時間と、一番最後に取得されたデータの取得された時の時間差によって算出される情報を含み、
前記時間差が所定値以下であるときに、前記基準点を信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項28ないし48のいずれかに記載の物理量計測方法。 - 前記算出パラメータは、前記基準点のばらつきを算出するための基準点の個数Mを含むことを特徴とする請求項28から49のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記オフセットを推定するに用いられた前記オフセット推定パラメータの状態を外部に出力することを特徴とする請求項29から50のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記信頼性情報又は前記信頼度の少なくとも一方を出力することを特徴とする請求項28から51のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記ベクトル物理量検出工程は、前記物理量として磁気を検出する磁気センサであることを特徴とする請求項28ないし52のいずれかに記載の物理量計測方法。
- 前記ベクトル物理量検出工程は、前記物理量として加速度を検出する加速度センサであることを特徴とする請求項28ないし53のいずれかに記載の物理量計測方法。
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