WO2009020132A1

WO2009020132A1 - 嗜好性飲料抽出用バッグ

Info

Publication number: WO2009020132A1
Application number: PCT/JP2008/064068
Authority: WO
Inventors: Tadashi Motomura; Kazunori Azuma
Original assignee: Yamanaka Industry Co., Ltd.
Priority date: 2007-08-03
Filing date: 2008-07-25
Publication date: 2009-02-12
Also published as: TWI374843B; JP2010110335A; JP5152779B2; KR101539353B1; TW200918419A; KR20100045409A

Abstract

嗜好性飲料の抽出時、抽出用バッグを飲料調製容器に上置する方式において、紙製支持シ一トの構造を改善して、抽出用バッグの安定性及び抽出性を高める。抽出用バッグとその先端のカップ保持部分との間に、２重のＶ字状構造を含む構造及び、カップの縁に掛かる部分を２つに分離することによって、抽出用バッグの保持性・安定性・抽出性を高める。

Description

明細書嗜好性飲料抽出用バッグ技術分野

本発明はコ一ヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶その他健康茶等お茶類の抽出用バッグに関するものである。更に詳しく述べると、バッグの把手の先端部を引き起こすと先端部と中間部が、それぞれ中間部及び把手保持部対して 2重の V字状に伸縮できる構造を有する。このため広範なサイズ及び形状のカップに密着させることが可能となる。これにより、抽出用バッグの保持性及び抽出性を高めるように構成された嗜好性飲料抽出用バッグである。背景技術

近年コーヒーをペーパーフィルタ一によるドリップ方式で入れて飲む習慣が一般的となり、抽出時フィルタ一をカップ上に安定した状態に保持すると共に、コーヒー等の抽出性を高めるための支持具も使用される様になつている。この目的で開発された支持具も既に幾つか開示されている。しかし尚、抽出時の安定性や微粒子 ·油脂の漏出等取扱上にも多くの問題点が残されている。

例えば、実開昭 55- 123480号公報にはフィルターに把手を付け、カップ等の縁に掛けて抽出できる形状のフィルターが開示され、また特開平 3-210214号及び 3- 218711号公報、実開平 7- 223号公報にはフィルタ一側面に、切れ込みがある把手を設け、長時間カップの縁に掛けたままで抽出出来るフィルタ一が開示されている。更に、特開平 6- 315435号公報にはフィルタ一側面に切れ込みがある把手及び補助用の小把手を設けて、フィルタ一をカツプの縁にかけて保持する時の安定性を高めた方式が開示されている。

更に特開平 10- 85136号公報には、嗜好性飲料抽出用バッグ及ぴバッグをカップ上に保持するための紙製支持具からなる支持具付バッグを使用する時、表裏のシートの間隔を拡げバッグを開口させてカップ上に乗せる際、支持具の下部に設けられた 4ケ所の切片の下端が力ップの縁と接触する部分に打抜部分を設け、力ップの緣を打抜部分に嵌め合わせて、打抜部分の突き当たりに設けられた円形の空隙に力ップの緣を嵌め込んで固定することにより、バッグをカツプ上で安定した状態で保持できる上置式支持具付バッグが開示されている。

しかし、フィルターの上部からお湯を注入する方式で使用する場合には、フィルタ一内部のコーヒー粒子等のろ過層の厚さを均一にすること及び充分な安定性の確保については尚問題があつた。また、最近プラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加したバッグで、使用時バッグのほぼ全体が力ップ上部の縁の上に載せられ、抽出性も優れ且つ安定性も高められたコーヒーバッグが急速に普及している。しかし、これらは構造が複雑で高価であり、またディスポ一ザブルの日用品としては環境保護の観点からも問題が指摘されている。またコーヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶、健康茶等お茶類の抽出用に使用する場合も種々な点で改善の余地が残されている。

特許文献 1 実開昭 55- 123480号公報

特許文献 2 特開平 3-210214号公報

特許文献 3 特開平 3-218711 号公報

特許文献 4 実開平 7- 223号公報

特許文献 5 特開平 6-315435号公報

特許文献 6 特開平 10- 85136号公報発明の開示

(発明が解決しょうとする課題）

上置式の嗜好性飲料抽出用バッグにおける支持具の構造を改良して、広範囲の口径や形状を有する力ップの何れを使用しても、常に安定した状態に保持することができると共に、バッグの底部迄充分に広げて抽出性を高めることができ、更に力ップとバッグとの間の構造部分を改善して、抽出操作の間より安定した状態に保持して抽出性を高め得る、嗜好性飲料用抽出バッグを提供しょうとするものである。

(課題を解決するための手段）

本発明者等はコーヒー、紅茶等のディスポ一ザブルタイプの抽出用バッグをドリップ方式で使用する場合、広範囲な口径を有するカップの何れに使用する場合でも、バッグの口を充分に開かせることの他、更に力ップの形状に拘わらず常に安定した状態に保持することができ抽出性を高めることを目的として、支持具の材質と構造について研究した。その結果、紙製支持シートとカップの縁を保持するための把手との中間に側面から見た場合、

V字状に折り畳まれ伸縮自在な接続部が重に介在する構成に到達した。

更に支持シートの V字状の折り目が力ップの縁に掛かる部分が分割された構造を有すると共に、支持シートのカップの縁から外側に垂れる部分に鰭または、一つ或いは複数の突起を設けることにより、広範囲の口径や形状有するカップの何れにも充分に適合できるように構成されたものである。また、前記の支持シートのカップの縁から外側に垂れる部分に設けられた鰭の代わりに、一つ或いは複数の突起を設けた構造を有する抽出バッグも本発明に含まれている。これらの知見に基づいて本発明に到達した。

すなわち、嗜好性飲料抽出用バッグ（1) は、濾過性を有するシートからなる抽出用バッグ (2) 及び、抽出用バッグを保持するためにその表裏対称の位置に貼付された、腰がある紙製支持シート（3) 、 (3' ) からなつている。

紙製支持シート（3) 、 (3' ) は上部の縁 (4) 、（4' ) 、左右の縁 (5) 、（5' ) 、 (6) 、 (6' ) 及び、上部の縁 (4) 、 (4' ) の中心から下方へ接続された逆 T字状部分 (7) 、 (7' ) は、抽出用バッグ（2) の表面に接着されている。逆 T字状の部分 (7) 、 (7' ) の左右に接続されている中間部 (8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) は、下部境界線（10)、（10 ' ) 、 (11) 、（11 ' ) を軸として外側への折り曲げが可能であり、また（8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) の上端に接続されている略 U字形の先端部（12 ) 、（12 ' ) は、上部境界線（13)、 (13 ' ) 、 (14) 、 (14' ) を軸として更に外側への折り曲げ可能である。また先端部（12)、 (1 2 ' ) の内側中程には鰭（15)、（15 ' ) 、（16)、 (16 ' ) が設けられた構造を有している嗜好性飲料抽出用バッグ（1) の使用時、バッグ表裏の支持シ一トの先端部（12)、 (12 ' ) をバッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、先端部と中間部 (8) 、 (8' ) 、（9) 、 (9' ) が上部境界線を軸としてその側面が逆 V字状に開かれる。また中間部と逆 Τ字状部分 (7) 、 (7' ) が下部境界線を軸としてその側面が V字状に開かれ、更に抽出用バッグ（1) が開口する。この逆 V字状の部分に飲料抽出用カップの縁を掛けると、抽出用バッグとカツプが I重の V字状構造を介して連結される。更にカツプの縁に接する支持シートの部分がそれぞれ分離された構成 [ (13) と（14)及び（13 ' ) と（14 ' ；) ]を有することと相まって、広範なサイズ及び形状のカップの何れにも密着 '安定した保持性を高め得る嗜好性飲料抽出用バッグである。

本発明にはまた嗜好性飲料抽出用バッグ（1) の先端部（12)、 (12 ' ) の内側中程に、それぞれ 1ケまたは複数ケの突起（17 ) を設けた嗜好性飲料抽出用バッグも含まれている。更に本発明には嗜好性飲料抽出用バッグ（1) の先端部（12)、 (12 ' ) 下端雨側に斜めに内側への折り返し線（18 ) 、（18 ' ) 、（19 ) 、 9 ' ) を設けた、請求項 1及び 2記載の嗜好性飲料抽出用バッグも含まれている。

ここで、「紙製支持シート（3) 、（3' ) 」の様に同じ番号に' を付けたものは、それぞれ表側、裏側の対称の位置にある同一の構造部分を示している。以下、本発明について詳しく説明する。

本発明の支持具付嗜好性飲料バッグの材質は、濾過性を有するシートであれば特に限定せず、広範囲の素材が使用可能である。この中、繊維径が約 0. 02 w m以下の超極細繊維を含む不織布は抽出性が優れているためより好ましい。例えば、コーヒーの苦すぎる原因となり易い抽出残渣ゃ油脂の除去性に優れているためである。

抽出用バッグの形状は特に限定しないが、開口面積を大きくするためバッグの側面にギャザーを設けた形状も含まれている。更にバッグの下部の断面は V字形になっていると液切れが良好となるため好ましい。本発明のバッグには内容物を封入せずオープンの状態として、使用時適宜コーヒー粒子等内容物を入れてお湯を注入して使用するバッグの他、予めコーヒー粒子等がバッグの内部に封入されていて、使用時ミシン目等を引き裂いてバッグのロを開き、お湯を注入して使用するものも含まれている。

(発明の効果）

本発明の嗜好性飲料抽出用バッグはディスポ一ザブルで、ドリップタイプのコーヒー、紅茶等の抽出用バッグに紙製支持シートを取り付けたものである。使用前は紙製支持シートの構造部分が折り畳まれた形状となっている。使用時折り畳まれた紙製支持シートの先端部分をバッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張って、逆 V字状の部分をカツプの縁に掛けると、バッグとカップとの間に 2重の V字状構造が形成される。また紙製支持シートの表裏の力ップの縁に掛けられた部分が、図に示すようにそれぞれ分離された構造となっている。更にカップの外面を保持する鰭または突起及び、先端部の下端両側に斜めに内側へ折り返した部分の作用とも相まって、広範囲なサイズ及び形状を有する何れのカップに適用しても、高い密着性及び抽出時の安定性を保持できる。このため通常のコーヒー或いは紅茶用カップの他、デミタス型、ガラスコップ、朝顔型カップその他更に個性的な変形力ップ等広範囲の形状を有する力ップに適用しても高い抽出時の安定性が保持される特徴を有する。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の嗜好性飲料抽出用バッグのー態様で、使用前の折り畳まれた状態における正面図を示す。

図 2は図]に示した本発明の嗜好性飲料抽出用バッグの使用時に、コーヒーカップの上に乗せた状態における斜視図を示す。

図 3は本発明の嗜好性飲料抽出用バッグのその他の一態様で、使用前の折り畳まれた状態における正面図を示す。

符号の説明

(1) 嗜好性飲料抽出用バッグ

(2) 抽出用バッグ

(3) 、 (3' ) 紙製支持シー卜

(4) 、（4' ) 紙製支持シートの上部の緣

(5) 、（5' ) ヽ (6) 、 (6' ) 紙製支持シートの左右の縁

(7) 、 (7' ) 紙製支持シー卜の逆 T字形部分

(8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) 中間部 (10)、 (10 ' ) 、（11)、 (11 ' ) 下部境界線

(12)、 (12 ' ) 先端部

(13)、 (13 ' ) 、（14)、 (14 ' ) 上部境界線

(15)、 (15 ' ) 、（16)、 (16 ' ) 鰭

(17) 突起

(18)、 (18 ' ) 、（19)、 (19 ' ) 先端部下端の内側への折り返し線発明を実施するための最良の形態

本発明の抽出用バッグは、濾過性を有する柔軟なシートでつくられたものである必要があり、その素材は特に限定せず織物、編み物、不織布、紙或いはこれらの複合材料ならば広く使用出来る。バッグの材質や組織によりろ過性には微妙な相違があり、得られた嗜好性飲料の風味に微妙な影響を与える。例えば、香りゃコク味が優れたコーヒーを入れるために、フィル夕一に要求される最も重要な性質は、コーヒーの微粒子が液中に漏れ出さないことである。更にコーヒー液中に含まれている油脂を吸着除去して、カップの表面に油膜が浮かない様にすることが必要である。これらはいずれもコ一ヒーの味を著しく阻害する要素で、微粒子が混入すれば舌触りが悪く感じられ、また力ップの表面に油脂が浮くとギラギラ光るため好まれない。

本発明に使用するコーヒー等の抽出用バッグの素材は特に限定せず、前記の様に広範囲なフィルタークロスが使用出来るが、微粒子の漏出防止及び油脂の吸着性を高め得る素材として、繊維径が約 0. 02 ;u m以下の超極細繊維を含む不織布が好ましい。超極細繊維は例えば、メルトブロー法により熱可塑性ポリマーから製造することができる。熱可塑性ポリマーの種類としては、ポリエステル、ポリ乳酸、ボリプロピレン、ポリエチレン等が使用可能である。またこの様な超極細繊維の不織布層と、通常の太さの繊維からなる支持層の複合不織布を使用することも可能であり、ろ過性 ·抽出性と共にろ布に高い機械的性質を付与し得る特性がある。

バッグ本体 1の形状は図 1に示す様に長方形で、従来から一般に使用されている様にコ一ヒー粒子、紅茶等を内部に封入してお湯に浸漬し或いはお湯を注いで使用することもできる。尚、特に長方形に限定する必要はなく正方形でも勿論使用可能である。最近コーヒ一粒子を封入したバッグにプラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加した方式も使用されている。抽出時バッグをカップの上に保持してバッグの下端と抽出液がたまるカツプの液面が接触することがなく、常に抽出液がバッグの下端から滴下する様にして使用されている。

また、把手保持部及び把手は腰があるシートで作られたものが好ましい。「腰がある」とは、例えばゲント紙のようにある程度の剛性及び弾性と共に、変形させた時その形状に保持できる可塑性も有するシートの意味である。例えば、少し厚みがある紙、例えばゲント紙或いはプラスチックシート等も使用可能である。また、把手保持部は通常はお湯に浸漬された状態で使用されるため、耐水性を有する材質が好ましい。

従来抽出用バッグの紙製支持シートは、把手とそのベースとなる把手保持部との 2つの部分から構成されていたが、本発明においては把手保持部と把手との間にミシン目等を介して接続された構造部分が揷入されている。このため把手を引き起こすと把手と把手保持部との間に、中間部を介して 2つの V字形に伸縮する構造が形成される。このため、抽出用バッグとカップの口縁部との間隔の大小に拘わらず、バッグが変形等の影響を受けることなく取り付けも容易で最適な状態に保持できる特徴がある。

本発明の抽出用バッグは内容物を封入した後上端をシールし、使用時開口してその部分からお湯を注入して使用することも出来るし、或いは開口状態のバッグに使用時適宜コーヒ一粒子等内容物を入れ、上からお湯を注入して使用することも出来る。以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。

(実施例 1 )

図 1に本発明のコ一ヒ一またはお茶類抽出用バッグのー態様の正面図を示す。図 2に抽出用バッグの使用時における斜上方から見た状態の斜視図を示す。バッグ 1の素材は濾過性に優れた直径 5 m のポリプロピレン ·メルトブロー繊維でつくられた目付 10 g /m² 、厚さ約 0. 12 mm の不織布と、繊度 L 5 デニール（直径 2. 5 w m)、短繊維の長さ 5匪のポリエステル繊維で作られた目付け 10 g /m² 、厚さ 0. 08mmの不織布との 2層の積層体よりなつている。またバッグの表面には多数の繊維融着域が、所定の間隔をおいて規則的に配列されている。繊維融着域は不織布の強度及び寸法安定性を向上させるためにも有効である。繊維融着域の全表面積に対する割合は約 17%である。

紙製支持シート（3) 、 (3' ) の上部及び左右の縁には細長いベルト状の縁が形成され、バッグ本体（2) の表面に接着されている。上部の縁 (4) 、（4' ) 、左右の縁（5) 、 (5' ) 及び (6) 、 (6' ) である。その内部で上部の縁（4) 、 (4' ) の中心から下方へ接続された逆 T字状の部分（7) 、 (7' ) が設けられている。逆 T字状の部分 (7) 、 (7' ) には左右に分かれた中間部 (8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) が、下部境界線（10)、（10 ' ) 、 (11)、 (11 ' ) を介して接続されている。このミシン目を施した境界線を軸として外側への折り曲げが可能である。

ここで、紙製支持シート（3) 、 (3' ) の上部及び左右の細長いベルト状の縁（4) 、（4' ) 、（5) 、 (5' ) 、（6) 、 (6' ) 及び、逆 T字状部分 (7) 、 (7' ) はバッグ本体 ( の表面に接着されているが、その他の部分はバッグ本体には接着されていない。このため逆 T 字状の部分に接続された中間部 (8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) 及び、更にその先の逆 U字形の先端部（12)、 (12 ' ) は下部境界線（13 、（13 ' ) 、（14、 (14 ' ) を軸として更に外側への折り曲げが可能である。境界線にはミシン目が施されている。これらの折り返された部分は側面から見ると、 2重の V字状が形成された構造となっている。

飲料抽出用バッグ（1) の使用時、バッグ表裏の紙製支持シート（3) 、 (3) ' の先端部（1 2)、 (12 ' ) 底片を、バッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、抽出用バッグ（1) が開口される。同時に先端部 Q2)、 (12 ' ) と中間部は、それぞれ上部境界線及び下部境界線を軸として、側面から見ると逆 V字状及び V字状の構造が形成される。この逆 V字状の部分に飲料抽出用力ップの縁を掛けることにより、抽出用バッグとカップが 2 重の. V字状構造を介して連結される。この際、カップの縁に接触している支持シートの部分は（8) と、（9) 及び (8' ) と（9' ) との間が分離された構造となっている。

前記により開口した状態のバッグの上部から熱湯を注ぐことにより、内部の嗜好性飲料の原料が抽出されてカップ内に飲料が調製される。この際、抽出用バッグとカップが 2重の V字状構造を介して連結されていること及び、力ップの縁に掛けられている支持シ一トの表裏がそれぞれ 2つの部分に分離され、更に、先端部の内側中程に鰭（15)、（15 ' ) 、 (16) . (16 ' ) が設けられた構造となっている。

本発明の抽出用バッグはこれらの幾つかの特徴を有する構造によって、広範囲な力ップの口径サイズ及ぴ種々な形状を有する何れのカップに適用しても、高い密着性及ぴ抽出時の安定性を保持することができ、抽出性を高めることができる。

(実施例 2 )

図 3に本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグのその他の一態様の正面図を示す。バッグ 1の両側にギャザーを有する構造であり、また、図 1の鰭（15)、（15 ' ) 、（16)、 (16 ' ) が取り付けられていた部分に、それぞれ 2ケづつの突起（17)が設けられている。その他バッグのサイズ、材質等は実施例 1と略同様である。

(実施例 3 )

図 3の抽出用バッグにおいて、先端部（12)、 (12 ' ) 下端両側に斜めに内側へ折り返した線（18 ) 、（18 ' ) 、（19 ) 、（19 ' ) が設けられている。この折り返した下端両側の隅の部分によって先端部の雨端まで、カップの表面に密着させることか可能となり、抽出時の力ップの保持性が一層高められる。産業上の利用可能性

本発明の抽出用バッグはその使用時力ップの縁に掛けた場合、バッグとカップとの間の構造部分の改善によって、抽出操作の間より安定した状態に保持して抽出性を高め得るもである。そのためコーヒー及び紅茶の他、煎茶、ウーロン茶その他健康茶等広範囲の嗜好性飲料の調製に利用可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 嗜好性飲料抽出用バッグ α) は、濾過性を有するシートからなる抽出用バッグ (2) 及び、その表裏対称の位置に貼付した、腰がある紙製支持シート（3) 、 (3' ) からなり、紙製支持シート（3) 、 (3' ) は上部の縁 (4) 、（4' ) 、左右の縁 (5) 、（5' ) 、 (6) 、 (6' ) 及び、上部の縁 (4) 、 (4' ) の中心から下方へ接続された逆 Τ字状部分 (7) 、 (7' ) は、抽出用バッグ（2) の表面に接着され、逆 Τ字状の部分 (7) 、 (Τ ) の左右に接続されている中間部 (8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) は、下部境界線（10)、 (10 ' ) 、 (11)、 (11 ' ) を軸として外側へ折り曲げが可能であり、また（8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9' ) の上端に接続されている略 U字形の先端部（12 ) 、（12 ' ) は、上部境界線（13)、（13 ' ) 、 (14 ) 、 (14' ) を軸として更に外側へ折り曲げが可能であり、先端部（12)、 (12 ' ) の内側中程に鰭（15)、（15 ' ) 、（16)、 (16 ' ) が設けられた構造を有し、

嗜好性飲料抽出用バッグ（1) の使用時、バッグ表裏の先端部（12)、 (12 ' ) をバッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、先端部と中間部 (8) 、（8' ) 、 (9) 、 (9 ' ) が上部境界線を軸としてその側面が逆 V字状に開き、また中間部と逆 Τ字状部分 (7) 、 (Τ ) が下部境界線を軸としてその側面が V字状に開き、更に抽出用バッグ（1) が開口する、この逆 V字状の部分に飲料抽出用カップの縁を掛けると、抽出用バッグとカップが 2重の V字状構造を介して連結されること及び、力ップの縁に接する表裏の先端部がそれぞれ分離されている構成と相まって、広範なサイズ及び形状のカップへの密着 ·安定した保持性を高めた嗜好性飲料抽出用バッグ。

2 . 嗜好性飲料抽出用バッグ α) の先端部（12)、 (12 ' ) の内側中程に、それぞれ 1ケまたは複数ケの突起（17 ) 、（17 ' ) を設けた、請求項 1記載の嗜好性飲料抽出用バッグ。

3 . 嗜好性飲料抽出用バッグ（1) の先端部（12)、 (12 ' ) 下端両側に斜めに内側へ折り返し線（18 ) 、（18 ' ) 、（19 ) 、（19 ' ) を設けた、請求項 1及び 2記載の嗜好性飲料抽出用バッグ。