WO2007142326A1

WO2007142326A1 - データ更新システム、端末装置、サーバ装置、及びデータ更新方法

Info

Publication number: WO2007142326A1
Application number: PCT/JP2007/061626
Authority: WO
Inventors: Seiji Takahata; Kimiyoshi Sawai; Tomoki Kodan; Hironobu Sugimoto
Original assignee: Aisin Aw Co., Ltd.; Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-06-09
Filing date: 2007-06-08
Publication date: 2007-12-13
Also published as: CA2652503C; KR20090011000A; EP2034412A4; US8892517B2; US20090177706A1; KR101136684B1; EP2034412A1; CA2652503A1

Abstract

　例えば道路ネットワークデータを含む地図データベース等のように、データ量が多く、各データ同士が複雑に関連しているデータベースの差分更新を容易に行うことが可能なデータ更新システム等を提供する。　所定の動作プログラムＰＧに従って動作する端末装置１と、端末装置１にデータベース更新用の差分データファイルＤｆを提供するサーバ装置２、３とを有するデータ更新システムであって、端末装置１は、動作プログラムＰＧにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、差分データファイルＤｆにより更新されるローカル保存データベース１６と、ローカル保存データベース１６のデータを参照用データ形式に変換する変換手段１７とを備え、サーバ装置２、３は、端末装置１に提供するための差分データファイルＤｆを出力する差分データファイル出力手段４４を備える。

Description

明細書

データ更新システム、端末装置、サーバ装置、及びデータ更新方法技術分野

[0001] 本発明は、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置と、前記端末装置にデータベース更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システム、及びそのデータ更新システムに用いられる端末装置、サーバ装置、並びにデータ更新方法に関する。

背景技術

[0002] これまでに、サーバ装置からナビゲーシヨン装置等の端末装置に対して差分データを送信し、前記差分データを受信した前記端末装置が、既に有している情報と前記差分情報とを用いてデータの更新を行うデータ更新システムに関する技術が知られている (例えば、下記特許文献 1参照）。

[0003] 例えば、下記特許文献 1に記載されてレ、るデータ更新システムは、情報を提供するセンタ装置と、センタ装置からの情報を受信する端末装置とを備えた情報配信システムとなっている。そして、センタ装置は、端末装置に先に送信した情報とこれから送信する情報との差を抽出する差分情報抽出部と、差分情報抽出部で抽出された差分情報を端末装置に送信する送信部とを備えている。また、端末装置は、センタ装置からの差分情報を受信する受信部と、受信部で受信された差分情報を既存の情報と合わせて表示する表示部とを備えてレ、る。

[0004] ここで、差分情報は、例えば渋滞情報や規制情報等の交通情報に関し、先に生成した交通情報と最新の交通情報との差に相当する情報である。そして、このような差分情報を受信した端末装置では、既に受信して記憶部に記憶されている既存の交通情報と、新たに受信した差分情報とを合わせて表示部に表示する。これにより、端末装置に表示するための交通情報を頻繁に更新することが可能になるとともに、更新のためにセンタ装置から端末装置に送信される情報量を少なく抑えることが可能となっている。

特許文献 1 :特開 2006— 84257号公報発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0005] 上記のデータ更新システムでは、交通情報等の比較的情報量が少なレ、データの更新を行うシステムである。そのため、サーバ装置（センタ装置)側において上記のように差分データを生成して端末装置に送信すれば、端末装置側では、既存のデータを差分データに書き換えること等により、比較的容易にデータの更新を行うことが可能である。

[0006] し力ながら、ナビゲーシヨン装置において用いる道路ネットワークデータを含む地図データベース等のように、データ量が多ぐ更に各データ同士が複雑に関連しているデータベースの更新を行う場合には、受信した差分データを用いてデータベースを更新することは容易ではなレ、。すなわち、そのような複雑なデータでは、一つのデータを変更するために関連して変更が必要となるデータの数が多くなるため、差分データに含まれるデータ数も多くなる。また、そのような差分データに基づいてデータべースを更新するためには、差分データに含まれる多数のデータに対応する更新前のデータを、データ量が多いデータベースの中力も抽出する必要がある。この際、例えば、道路ネットワークデータを格納したデータベースを更新する場合には、各データが道路ネットワークの接続順に配列されているため、差分データに含まれる各データを容易に抽出することができないため、端末装置における更新処理が非常に複雑で時間を要するものになるという問題があった。したがって、これまでは、ナビゲーシヨン装置において用いる地図データベース等の複雑なデータベースの更新に際しては、差分更新を行わずに全データを書き換えて更新することが一般的であった。しかし、そのような方法では、更新のために必要なデータ量が膨大になるため、通信ネットヮ一ク等を介して端末装置に更新用データを送信することが困難となる。したがって、頻繁にデータを更新することが容易でなぐ高鮮度のデータを継続的に端末装置に提供することが困難であるという問題があった。

[0007] 本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば道路ネットワークデータを含む地図データベース等のように、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連しているデータベースの差分更新を容易に行うことが可能なデータ更新システム、及びそのデータ更新システムに用いられる端末装置、サーバ装置、並びにデータ更新方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] 上記目的を達成するための本発明に係る、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置と、この端末装置にデータベース更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムの特徴構成は、前記端末装置が、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、前記サーバ装置が、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データファイル出力手段を備える点にある。

[0009] この特徴構成によれば、前記端末装置が、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連しているデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記端末装置に提供すること力 s可能となる。また、前記端末装置が、このようなローカル保存データベースのデータを前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の端末装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0010] ここで、前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式のデータが格納される参照データベースを備えると好適である。

[0011] このように構成すれば、前記動作プログラムは、基本的には参照用データ形式のデータが格納された参照データベースを参照して動作することができる。したがって、前記動作プログラムにより参照する全てのデータを、前記ローカル保存データベースから読み出して前記変換手段により変換する場合と比較して、前記変換手段による処理負荷を軽減でき、前記端末装置の動作性能の向上を図ることが可能となる。

[0012] また、前記端末装置は、前記変換手段による変換後のデータにより前記参照データベースを更新する参照データベース更新手段を備えるとより好適である。

[0013] このように構成すれば、前記差分データファイルにより差分更新される前記ロー力ノレ保存データベースの内容に合わせて、前記参照データベースの内容を更新することができる。したがって、前記端末装置の動作プログラムは、参照データベースを参照するだけで、差分データファイルによる更新後のデータに基づいて動作することが可能となる。

[0014] また、前記端末装置は、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中にデータを格納可能な並行更新用データ格納手段を備え、前記参照データべ一ス更新手段は、前記動作プログラムの実行中は、前記変換手段により変換されたデータを順次前記並行更新用データ格納手段に格納し、前記変換手段による変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて前記参照データベースを更新する構成とすると好 l である。

[0015] このように構成すれば、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中に、並行して前記変換手段によるローカル保存データベースのデータの変換処理及び変換後のデータの格納を行うことができる。したがって、比較的長い時間を要する可能性が高い変換処理を、前記端末装置の動作中に並行して行うことが可能となる。また、前記変換手段による変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて更新するので、参照データベースの内容を短時間で更新することが可能となる。

[0016] また、前記端末装置は、前記サーバ装置から提供される差分データファイルを受け付けて前記ローカル保存データベースの更新を行うために、前記差分データフアイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づいて前記ローカル保存データベースを更新するローカル保存データベース更新手段と、を備える構成とすると好適である。 [0017] また、前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する差分データファイル生成手段と、を備える構成とすると好適である。

[0018] このように構成すれば、前記サーバ装置において、入力された新規データに基づいて、前記端末装置のローカル保存データベースの内容を基準とする差分データフアイルを容易に生成することができる。

[0019] また、前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成する新口一カル保存データベース生成手段を更に備え、前記差分データファイル生成手段は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0020] このように構成すれば、前記端末装置が備える前記ローカル保存データベースと同じデータ形式の更新前と更新後のデータベースに基づいて差分データファイルを生成するので、前記ローカル保存データベースの更新に適した形式の差分データファィルを比較的容易に生成することができる。

[0021] また、前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成とすると好適である。

[0022] このように構成すれば、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各アプリケーションプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。したがって、前記動作プログラムが複数のアプリケーションプログラムを有する場合であっても、各アプリケーションプログラムに応じた形式の差分データフアイルを送信する必要がなぐ前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。 [0023] また、前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データべ一スは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0024] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の動作プログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多く、更に各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保すること力 S可言となる。

[0025] また、前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータとを含み、この更新対象となる部分の道路ネットワークデータを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式で構成されていると好適である。

[0026] このように構成すれば、更新対象となる実体データが更新態様毎に分けられた上で、前記ローカル保存データベースの更新用データ形式と同様に、データ種別順に配歹 IJされたデータ形式となっているので、前記差分データファイルによる前記ローカル保存データベースの差分更新の処理を比較的容易に行うことが可能となる。

[0027] また、前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データべ一スは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、前記参照データべースは、道路ネットワークデータと、この道路ネットワークデータに関連付けられた案内用データとを備えたナビゲーシヨン用の地図データベースであり、前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータと、更新対象となる案内用データとを含み、前記参照データベースの案内用データは、前記差分データファイルにより更新される構成とすると好適である。 [0028] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースが案内用データを備えない構成とすることができるので、前記ローカル保存データベースのデータ量を小さく抑えることが可能となる。またこの際、案内用データは、各データ同士の関連が比較的少ないため、参照データベースに格納されているデータに対して直接差分更新を行うことは特に困難ではない。

[0029] また、本発明に係る、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビグーシヨン装置と、このナビゲーシヨン装置に道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムの特徴構成は、前記ナビゲーシヨン装置が、前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、前記サーバ装置が、前記ナビゲーシヨン装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データファイル出力手段を備免る点、にある。

[0030] この特徴構成によれば、前記ナビゲーシヨン装置力差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので

、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記ナビゲーシヨン装置に提供することが可能となる。また、前記ナビグーシヨン装置が、このようなローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等のナビゲーシヨン装置の動作性能を確保することが可能となる。更に、前記変換手段が、ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成としているので、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各アプリケーシヨンプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。した力 Sつて、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに応じた形式の差分データフアイルを送信する必要がなぐ前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。

[0031] また、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0032] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の各アプリケーションプログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0033] また、本発明に係る、サーバ装置からデータベース更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置の特徴構成は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データべースと、このローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える点にある。

[0034] この特徴構成によれば、前記端末装置は、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連しているデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に得ることが可能となる。また、前記端末装置は、このようなローカル保存データベースのデータを前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の動作性能を確保することが可能となる。

[0035] ここで、上記の端末装置に関する各構成を更に付加すると好適である。なお、その場合の作用効果は、上記のとおりである。

[0036] また、本発明に係る、サーバ装置から道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置の特徴構成は、前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える点にある。

[0037] この特徴構成によれば、前記ナビゲーシヨン装置は、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので

、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記ナビゲーシヨン装置に提供することが可能となる。また、前記ナビグーシヨン装置は、このようなローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の動作性能を確保することが可能となる。更に、前記変換手段が、ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成としているので、複数のアプリケーシヨンプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各アプリケーションプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。したがって、複数のアプリケーシヨンプログラムのそれぞれに応じた形式の差分データファイルの提供を受ける必要がなぐ提供を受ける前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。

[0038] また、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0039] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の各アプリケーションプログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0040] また、本発明に係る、端末装置にデータベース更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置の特徴構成は、前記端末装置のローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づレ、て前記差分データファイルを生成する差分データファイル生成手段と、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データフアイル出力手段と、を備える点にある。

[0041] この特徴構成によれば、前記サーバ装置は、入力された新規データに基づいて、前記端末装置のローカル保存データベースの内容を基準とする差分データファイルを容易に生成することができる。

[0042] ここで、上記のサーバ装置及び差分データファイルに関する各構成を更に付加すると好適である。なお、その場合の作用効果は、上記のとおりである。

[0043] また、本発明に係る、サーバ装置から端末装置に差分データファイルを提供してデータベースの更新を行うデータ更新方法の特徴構成は、サーバ装置と、所定の動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備える端末装置とを用い、前記サーバ装置は、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力し、前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付け、前記差分データファイルにより前記ローカル保存データベースを更新する点にある。

[0044] この特徴構成によれば、前記端末装置が備える更新用データ形式で構成される口一カル保存データベースを、前記サーバ装置から出力された差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連してレ、るデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがつて、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記端末装置に提供することが可能となる。

[0045] ここで、前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式のデータが格納される参照データベースを備え、前記差分データファイルによる更新後の前記ローカル保存データベースのデータを参照用データ形式に変換し、変換後のデータにより前記参照データベースを更新する構成とすると好適である。

[0046] このように構成すれば、前記差分データファイルにより差分更新される前記ロー力ノレ保存データベースの内容に合わせて、前記参照データベースの内容を更新することができる。したがって、前記端末装置の動作プログラムは、参照データベースを参照するだけで、差分データファイルによる更新後のデータに基づいて動作することが可能となる。

[0047] また、前記端末装置は、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中にデータを格納可能な並行更新用データ格納手段を備え、前記動作プログラムの実行中は、参照用データ形式に変換されたデータを順次前記並行更新用データ格納手段に格納し、前記参照用データ形式への変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて前記参照データベースを更新する構成とすると好適である。

[0048] このように構成すれば、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中に、並行してローカル保存データベースのデータの参照用データ形式への変換処理及び変換後のデータの格納を行うことができる。したがって、比較的長い時間を要する可能性が高い変換処理を、前記端末装置の動作中に並行して行うことが可能となる。また、参照用データ形式への変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて更新するので、参照データベースの内容を短時間で更新することが可能となる。

[0049] また、前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースを備え、新規データの入力を受け付け、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0050] この構成によれば、前記サーバ装置において、入力された新規データに基づいて、前記端末装置のローカル保存データベースの内容を基準とする差分データフアイルを容易に生成することができる。

[0051] また、前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成し、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づレ、て前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0052] この構成によれば、前記端末装置が備える前記ローカル保存データベースと同じデータ形式の更新前と更新後のデータベースに基づいて差分データファイルを生成するので、前記ローカル保存データベースの更新に適した形式の差分データフアイルを比較的容易に生成することができる。

[0053] 上記目的を達成するための本発明に係る、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置と、この端末装置にデータベース更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムの別の特徴構成は、前記端末装置が、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記動作プログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、前記サーバ装置が、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データファイル出力手段を備える点にある。

[0054] この特徴構成によれば、前記端末装置が、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連しているデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記端末装置に提供すること力 S可能となる。また、前記動作プログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換する構成としたので、前記端末装置が参照用データ形式のデータを予め格納しておくためのデータベースを必ずしも備える必要がない。したがって、前記端末装置が備えるデータベースの全体のデータ量を少なく抑えることが可能となる。更に、前記端末装置が、前記ローカル保存データベースのデータを前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データべースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の端末装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0055] ここで、前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照可能な参照データベースと、前記ローカル保存データベースに格納されている複数のデータのそれぞれについて、前記データ抽出手段により抽出される回数についての所定の条件を満たすか否かを判定する抽出回数判定手段と、前記抽出回数判定手段により前記所定の条件を満たすと判定されたデータを、前記変換手段による変換後の前記参照用データ形式で前記参照データベースに格納する参照データベース更新手段と、を備えると好適である。

[0056] このように構成すれば、前記動作プログラムにより参照される回数について所定の条件を満たすデータについては、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式で前記参照データベースに格納されることになる。これにより、前記動作プロダラムは、例えば参照する回数が多く参照頻度が高いデータ等について、前記変換手段による変換を行うことなく参照データベースを参照して動作することができる。したがつて、前記動作プログラムにより参照する全てのデータを、前記ローカル保存データベースから読み出して前記変換手段により変換する場合と比較して、前記変換手段による処理負荷を軽減でき、前記端末装置の動作性能の向上を図ることが可能となる。一方、動作プログラムにより参照される回数について所定の条件を満たさないデータについては、前記動作プログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換するので、前記端末装置が備えるデータベースの全体のデータ量を比較的少なく抑えることが可能となる。

[0057] また、前記端末装置は、前記サーバ装置から提供される差分データファイルを受け付けて前記ローカル保存データベースの更新を行うために、前記差分データフアイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づいて前記ローカル保存データベースを更新するローカル保存データベース更新手段と、を備える構成とすると好適である。

[0058] また、前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する差分データファイル生成手段と、を備える構成とすると好適である。

[0059] このように構成すれば、前記サーバ装置において、入力された新規データに基づいて、前記端末装置のローカル保存データベースの内容を基準とする差分データフアイルを容易に生成することができる。

[0060] また、前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成する新口一カル保存データベース生成手段を更に備え、前記差分データファイル生成手段は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0061] このように構成すれば、前記端末装置が備える前記ローカル保存データベースと同じデータ形式の更新前と更新後のデータベースに基づいて差分データファイルを生成するので、前記ローカル保存データベースの更新に適した形式の差分データファィルを比較的容易に生成することができる。

[0062] また、前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成とすると好適である。

[0063] このように構成すれば、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各アプリケーションプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。したがって、前記動作プログラムが複数のアプリケーションプログラムを有する場合であっても、各アプリケーションプログラムに応じた形式の差分データフアイルを送信する必要がなぐ前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。

[0064] また、前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データべ一スは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、前記データ抽出手段は、前記ローカル保存データベースから所定の区画毎に道路ネットワークデータを抽出する構成とすると好適である。

[0065] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースに格納されている道路ネットワークデータを、所定の区画毎に抽出及び変換して前記動作プログラムにより参照すること力 Sできる。したがって、前記ナビゲーシヨン装置の動作プログラムは、案内や経路探索等の演算処理に応じて適切な範囲のデータを参照することが可能となる。

[0066] また、前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データべ一スは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0067] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の動作プログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多く、更に各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保すること力 S可言となる。

[0068] また、前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータとを含み、この更新対象となる部分の道路ネットワークデータを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式で構成されていると好適である。

[0069] このように構成すれば、更新対象となる実体データが更新態様毎に分けられた上で、前記ローカル保存データベースの更新用データ形式と同様に、データ種別順に配歹 IJされたデータ形式となっているので、前記差分データファイルによる前記ローカル保存データベースの差分更新の処理を比較的容易に行うことが可能となる。

[0070] また、本発明に係る、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビグーシヨン装置と、このナビゲーシヨン装置に道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムの別の特徴構成は、前記ナビゲーシヨン装置力前記各アプリケーションプロダラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記各アプリケーシヨンプログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中力ら必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、前記サーバ装置が、前記ナビゲーシヨン装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データフアイル出力手段を備える点にある。

この特徴構成によれば、前記ナビゲーシヨン装置が、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このロー力ノレ保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので

、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記ナビゲーシヨン装置に提供することが可能となる。また、前記各アプリケーシヨンプログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データべースの中から抽出し、参照用データ形式に変換する構成としたので、前記ナビゲーシヨン装置が参照用データ形式のデータを予め格納しておくためのデータベースを必ずしも備える必要がない。したがって、前記ナビゲーシヨン装置が備えるデータべースの全体のデータ量を少なく抑えることが可能となる。更に、前記ナビゲーシヨン装置力前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記口一カル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等のナビグーション装置の動作性能を確保することが可能となる。また、前記変換手段が、ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成としているので、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各アプリケーションプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。したがって、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに応じた形式の差分データファイルを送信する必要がなぐ前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。

[0072] ここで、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0073] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の各アプリケーションプログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0074] また、本発明に係る、サーバ装置からデータベース更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置の別の特徴構成は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記動作プログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える点にある。

[0075] この特徴構成によれば、前記端末装置は、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このローカル保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連しているデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記端末装置に提供すること力 S可能となる。また、前記端末装置は、前記動作プログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換する構成としたので、参照用データ形式のデータを予め格納しておくためのデータベースを必ずしも備える必要がない。したがって、前記端末装置は、データべースの全体のデータ量を少なく抑えることが可能となる。更に、前記端末装置は、前記ローカル保存データベースのデータを前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データべ一スのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の端末装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0076] ここで、上記の端末装置に関する各構成を更に付加すると好適である。なお、その場合の作用効果は、上記のとおりである。

[0077] また、本発明に係る、サーバ装置から道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置の別の特徴構成は、前記各アプリケーシヨンプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記各アプリケーションプログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプロダラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える点にある。

[0078] この特徴構成によれば、前記ナビゲーシヨン装置は、差分データファイルによる更新に適した更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備え、このロー力ノレ保存データベースを差分データファイルにより更新する構成としているので

、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがって、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記ナビゲーシヨン装置に提供することが可能となる。また、前記ナビグーシヨン装置は、前記各アプリケーションプログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換する構成としたので、参照用データ形式のデータを予め格納しておくためのデータベースを必ずしも備える必要がなレ、。したがって、前記ナビゲーシヨン装置は、データベースの全体のデータ量を少なく抑えることが可能となる。更に、前記ナビゲーシヨン装置は、前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式に変換する変換手段を備えているので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記各アプリケーシヨンプログラムの動作への影響を抑制でき、前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の動作性能を確保することが可能となる。また、前記変換手段が、ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する構成としているので、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに適した形式のデータを各ァプリケーシヨンプログラムが参照することを可能にしつつ、差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースのデータ形式を一つにすることが可能となる。したがって、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに応じた形式の差分データファイルの提供を受ける必要がなぐ提供を受ける前記差分データファイルのデータ量を少なく抑えることが可能となる。

[0079] また、前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式であると好適である。

[0080] このように構成すれば、前記ローカル保存データベースのデータ形式を前記差分データファイルによる更新に適した形式としつつ、前記変換手段による変換後のデータを前記ナビゲーシヨン装置の各アプリケーションプログラムによる参照に適した形式とすることができる。したがって、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連している道路ネットワークデータを含むデータベースの差分更新を比較的容易に行うことが可能となるとともに、前記各アプリケーションプログラムの動作への影響を抑制でき、前記ナビゲーシヨン装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0081] また、本発明に係る、サーバ装置から端末装置に差分データファイルを提供してデータベースの更新を行うデータ更新方法の別の特徴構成は、前記サーバ装置と、所定の動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備える前記端末装置とを用い、前記サーバ装置は、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力し、前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付け、前記差分データファイルにより前記ローカル保存データベースを更新し、前記動作プログラムからの要求に従って前記ロー力ノレ保存データベースの中から必要なデータを抽出し、抽出されたデータを前記参照用データ形式に変換し、変換後のデータを前記動作プログラムにより参照可能にする点にある。

[0082] この特徴構成によれば、前記端末装置が備える更新用データ形式で構成される口一カル保存データベースを、前記サーバ装置から出力された差分データファイルにより更新する構成としているので、データ量が多ぐ各データ同士が複雑に関連してレ、るデータベースであっても、差分更新を比較的容易に行うことが可能となる。したがつて、差分データファイルにより頻繁にデータを更新することが容易になり、高鮮度のデータを継続的に前記端末装置に提供することが可能となる。また、前記動作プログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換して前記動作プログラムにより参照する構成としたので、前記端末装置が参照用データ形式のデータを予め格納しておくためのデータべースを必ずしも備える必要がない。したがって、前記端末装置が備えるデータベースの全体のデータ量を少なく抑えることが可能となる。更に、前記ローカル保存データベースのデータを前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式に変換して参照する構成としたので、前記ローカル保存データベースのデータ形式を更新用データ形式としたことによる前記動作プログラムの動作への影響を抑制でき、参照用データ形式のデータベースを備える場合と同等の端末装置の動作性能を確保することが可能となる。

[0083] ここで、前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照可能な参照データベースを備え、前記ロー力ノレ保存データベースに格納されてレ、る複数のデータのそれぞれについて、前記動作プログラムからの要求に従って抽出される回数についての所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたデータを前記参照用データ形式へ変換後に前記参照データベースに格納する構成とすると好適である。

[0084] このように構成すれば、前記動作プログラムにより参照される回数について所定の条件を満たすデータについては、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式で前記参照データベースに格納することになる。これにより、前記動作プロダラムは、参照する回数が多く参照頻度が高いデータ等について、前記参照用データ形式への変換を行うことなく参照データベースを参照して動作することができる。したがつて、前記動作プログラムにより参照する全てのデータを、前記ローカル保存データベースから読み出して前記参照用データ形式へ変換する場合と比較して、当該変換処理の負荷を軽減でき、前記端末装置の動作性能の向上を図ることが可能となる。一方、動作プログラムにより参照される回数にっレ、て所定の条件を満たさなレ、データについては、前記動作プログラムからの要求に従って必要なデータを前記ローカル保存データベースの中から抽出し、参照用データ形式に変換するので、前記端末装置が備えるデータベースの全体のデータ量を比較的少なく抑えることが可能となる。

[0085] また、前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースを備え、新規データの入力を受け付け、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0086] この構成によれば、前記サーバ装置において、入力された新規データに基づいて、前記端末装置のローカル保存データベースの内容を基準とする差分データフアイルを容易に生成することができる。

[0087] また、前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成し、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づレ、て前記差分データファイルを生成する構成とすると好適である。

[0088] この構成によれば、前記端末装置が備える前記ローカル保存データベースと同じデータ形式の更新前と更新後のデータベースに基づいて差分データファイルを生成するので、前記ローカル保存データベースの更新に適した形式の差分データフアイルを比較的容易に生成することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0089] 1.第一の実施形態

本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。図 1は、本実施形態に係るデータ更新システムの全体の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態においては、端末装置はナビゲーシヨン装置 1である。そして、このデータ更新システムは、差分データ生成サーバ 2により生成された差分データファイル Dfを差分データ配信サーバ 3からナビゲーシヨン装置 1に提供し、ナビゲーシヨン用の地図データベースとしての参照データベース 19の更新を行うシステムとなっている。そのため、本実施形態に係るデータ更新システムは、主な構成として、ナビゲーシヨン装置 1 と、差分データ生成サーバ 2と、差分データ配信サーバ 3と、を有している。ここで、差分データ生成サーバ 2及び差分データ配信サーバ 3が本発明におけるサーバ装置を構成する。

[0090] ここで、ナビゲーシヨン装置 1、差分データ生成サーバ 2、及び差分データ配信サーバ 3を構成する各手段は、 CPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア（プログラム）或いはその両方で実装されて構成されている。また、ナビゲーシヨン装置 1、差分データ生成サーバ 2、及び差分データ配信サーバ 3が備える各データベースは、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶媒体とその駆動手段とを有する装置をハードウェア構成として備えている。なお、本願の各図においては、簡略化のために「データベース」は「DB」と省略して表すこととする。以下、各装置の構成について順に説明する。

[0091] 1 - 1.ナビゲーシヨン装置 1の基本機能を実現するための構成

ナビゲーシヨン装置 1は、自位置表示、出発地から目的地までの経路計算、進路案内、目的地検索等の基本機能を実現するための構成として、ナビゲーシヨン用演算手段 20、参照データベース 19、自位置検出手段 21、ドライバ 22、表示操作部 23、及び音声出力部 24を備えてレ、る。

[0092] ナビゲーシヨン用演算手段 20は、動作プログラムとしてのナビゲーシヨンプログラム PGに従って動作する演算処理手段である。図 2は、ナビゲーシヨンプログラム PGの構成を模式的に示す図である。この図に示すように、ナビゲーシヨンプログラム PGは、複数のアプリケーションプログラム PG1〜PG5を有して構成される。本実施形態では、ナビゲーシヨンプログラム PGは、表示プログラム PG1、マップマッチングプログラム PG2、経路計算プログラム PG3、案内プログラム PG4、及び検索プログラム PG5の 5つのアプリケーションプログラムを有している。ここで、表示プログラム PG1は、表示操作部 23の表示画面に自位置や目的地等の周辺の地図表示や当該地図上への自位置表示等を行うためのプログラムである。マップマッチングプログラム PG2は、自位置検出手段 21により検出された自位置を地図の道路上に合わせるマップマツチング処理を行うためのプログラムである。経路計算プログラム PG3は、例えば自位置から表示操作部 23により入力された目的地までの経路等の経路計算を行うためのプログラムである。案内プログラム PG4は、経路計算により決定された目的地までの経路に従って、表示操作部 23の表示画面による案内表示や音声出力部 24による音声案内等により、適切な進路を案内する処理を行うためのプログラムである。検索プロダラム PG5は、目的地や地図表示のための地点等を、住所、電話番号、施設名称、ジャンノレ等に基づいて検索するためのプログラムである。なお、これらの各プログラムによるナビゲーシヨン装置 1の動作処理は公知であるので詳細な説明は省略する。そして、これらの各アプリケーションプログラム PG1〜PG5において、道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等の参照データベース 19に格納されたデータ（情報）が用いられる。

[0093] 参照データベース 19は、ナビゲーシヨン装置 1の上記基本機能を実現するために、ナビゲーシヨンプログラム PGにより参照される参照用データ形式のデータが格納されているデータベースである。本実施形態では、参照データベース 19は、道路ネットヮークデータ Rn及び案内用データ Gdを含むナビゲーシヨン用の地図データベースとして機能する。また、この参照データベース 19は、ナビゲーシヨンプログラム PGを構成する複数の機能毎のアプリケーションプログラムに応じて、複数のアプリケーションプログラム用データベースを備えている。図 3は、この参照データベース 19の構造の具体例を示す説明図である。この図に示すように、参照データベース 19に格納されている道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等の各データは、各アプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5に応じて格納されており、それぞれがアプリケーションプログラム用データベース（以下、簡略化のため「アプリ用データベース」とする。） 19 a〜19eとなっている。すなわち、本実施形態においては、参照データベース 19内には、表示プログラム用データベース 19a、マップマッチングプログラム用データベース 19b、経路計算プログラム用データベース 19c、案内プログラム用データベース 19d 、及び検索プログラム用データベース 19eが格納されている。なお、図示では一部省略している力各アプリ用データベース 19a〜19eのそれぞれに、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnが少なくとも格納されている。なお、例えばマップマッチングプログラム用データベース 19 b等、案内用データ Gdを有しないデータベースもある。また、参照データベース 19には、並行更新用データ格納手段としての並行更新領域 Frが設けられている。並行更新領域 Frは、ナビゲーシヨンプログラム PGの各アプリケーションプログラム PG1〜P G5による参照データベース 19の参照中に、参照データベース 19の更新のためのデータを格納するための領域である。この並行更新領域 Frの利用方法については後に詳細に説明する。

図 3に示すように、本実施形態では、参照データベース 19内の各アプリ用データべース 19a〜19eに格納される道路ネットワークデータ Rnは、所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >等）毎に分けられた複数のデータとされている。例えば、 2. 5km四方の領域を 1区画とし、日本全国の道路ネットワークを複数の区画毎に分けられた道路ネットワークデータ Rn力各アプリ用データベース 19a〜19eに格納されている。また、案内用データ Gdは、区画毎の道路ネットワークデータ Rnのそれぞれに関連付けられて（図 3に示す案内用データ < 1 >〜案内用データ < 3 >等）、各アブリ用データベース 19a〜19eに格納されている。ここで、案内用データ Gdは、具体的には、ナビゲーシヨンプログラム PGの各アプリケーションプログラム PG1〜PG5で用いる、表示、案内、検索等のためのデータであり、画像データ、音声データ、 POKPo int of Interest)データ等を含んで構成されている。これらの各データは、道路ネットヮークデータ Rnに含まれるリンクやノード等（図 4参照）に関するデータに関連付けられて格納されている。

[0095] 図 4は、道路ネットワークデータ Rnにより表される道路ネットワークの具体例を示す図である。この図に示す例では、リンク列 A及びリンク列 Bの 2つのリンク列があり、各リンク列 A、 Bが、ノード A1〜A3、 B1〜B3 (図 4の黒丸）と、 2個のノード間を結ぶリンク Al、 A2、 Bl、 B2 (図 4の実線）と、各リンクの形状を規定する形状補間点群 Al、 A 2、 Bl、 B2 (図 4の白丸）とを有して構成されている。道路ネットワークデータ Rnは、これらの各リンク列を構成する情報を表すデータとなる。なお、リンク列 Aのノード A2と、リンク歹 IJBのノード B2とは、図 4上では位置を異ならせて表している力同じ交差点を表すノードである。道路ネットワークデータ Rnでは、各ノードに対応するデータはリンク列 A、 B毎に管理されるため、同じ交差点を表すノードに対応するデータは、各リンク列 A、 B毎に備えられる。なお、そのようなノードに対応するデータには、同じ交差点を表す他のノードに対応するデータの配置情報が含まれる。

[0096] 図 5は、図 4に示すような道路ネットワークを表す、参照用データ形式の道路ネットヮークデータ Rnの構成の具体例を示す図である。この図に示すように、参照用データ形式は、各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式となっている。本実施形態では、上記のとおり、この道路ネットワークデータ Rnは、所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >等）毎に分けられており、対応する区画を示す区画 IDデータが先頭に配置されている。また、この道路ネットワークデータ Rnは、これを構成する実体的なデータとして、交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データを有している。ここで、交差点データは、交差点を表すノードの座標情報、信号機や案内標識の有無等を表す交差点の属性情報、当該交差点が複数段階の地図表示レイヤのどの階層まで表示されるかを示す階層情報等を含んでレ、る。接続データは、交差点を表すノードにどの道路（リンク）が接続されているかの情報、交差点での進行方向に応じた案内の要否や規制の有無の情報等を含んでいる。道路データは、道路を表すリンクの両端ノードの情報、道路種別情報、幅員情報、車線数情報、当該道路が複数段階の地図表示レイヤのどの階層まで表示されるかを示す階層情報等を含んでいる。形状データは、道路を表すリンクの形状を規定する形状補間点群の座標情報等を含んでいる。なお、これらの交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データと、後述するローカル保存データベース 16に格納される更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnや差分データファイル Dfに含まれる道路ネットワークデータ Rnに関連するデータにおける交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データとは、同種の内容を表すデータであるが、その具体的内容や配列等についてはある程度の相違がある。例えば、更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnにおける道路拡張データや交差点拡張データの内容は、参照データベース 19に格納される道路ネットワークデータ Rnでは、独立の項目として分離されておらず、関連するデータ毎に交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データのレ、ずれかに含まれてレ、る。

そして、これらの各データの配列は、道路ネットワークの接続順とされ、より具体的には、リンク列毎に各リンク列を構成するノード及びリンクの接続順とされている。例えば図 4に示すリンク列 Aを表すデータに関して説明すると、図 5に示すように、先頭から、ノード A1に対応する交差点データ A1及び接続データ Al、ノード A1に接続するリンク A1に対応する道路データ Al、リンク A1の形状補間点群 A1に対応する形状データ A1の順に配列されている。またその次には、リンク A1の他方端に接続するノード A2に対応する交差点データ A2及び接続データ A2、ノード A2に接続するリンク A2に対応する道路データ A2、リンク A2の形状補間点群 A2に対応する形状データ A2の順に配列されている。また、リンク列 B等の他のリンク列についても同様のデータ配列となっている。この道路ネットワークデータ Rnは、上記のとおり、所定の区画毎に分けられて各アプリ用データベース 19a〜19eに格納されている。なお、各アプリ用データベース 19a〜19eのいずれに格納されているかにより、道路ネットワークデータ Rnを構成する各データの具体的内容等は相違するが、図 5に示すような分け方でのデータの配列に関してはいずれのアプリ用データベース 19a〜19eについても同様となる。 [0098] また、図 3には示さないが、参照データベース 19には、道路ネットワークデータ Rn 及び案内用データ Gd等を構成する各データのレコード符号とパーマネント IDとの対照テーブルが格納されている。図 6は、この対照テーブルの具体例を示す図である。この図に示すように、道路ネットワークデータ Rnや案内用データ Gd等を構成する各データのレコード符号は、ここでは、一例として、道路データの「A1」、「A2」、交差点データの「A1」、「A2」等としている。この対照テーブルが存在することにより、後述する差分データファイル Df (図 7参照）に格納されているパーマネント IDデータと、参照データベース 19を構成する各データとを対応させることが可能となる。したがって、差分データファイル Dfに格納されているパーマネント IDデータ及びそれに結び付けられた実体データと、参照データベース 19の案内用データ Gdを構成する各データとを対応させ、差分データファイル Dfに基づいて参照データベース 19の案内用データ Gdを更新することが可能となる。

[0099] 自位置検出手段 21は、ナビゲーシヨン装置 1の現在位置を検出するための手段である。そのため、自位置検出手段 21は、図示は省略するが、例えば、 GPS受信機、方位センサ、及び距離センサ等を備える。そして、これらにより取得された情報に基づいて現在の位置を示す座標や進行方位等の情報を取得して、ナビゲーシヨン用演算手段 20に出力する。表示操作部 23は、液晶表示装置等の表示画面と、この表示画面に連動するタツチパネルや操作スィッチ等を備えて構成される。また、音声出力部 24は、スピーカ及びアンプ等を備えて構成される。そして、表示操作部 23及び音声出力部 24は、ドライバ 22を介してナビゲーシヨン用演算手段 20に接続され、ナビゲーシヨン用演算手段 20の動作に従って自位置表示、 2地点間の経路計算、進路案内、目的地検索等のための表示や音声出力等を行う。また、表示操作部 23は、ュ一ザによる操作入力を受け付けてナビゲーシヨン用演算手段 20にその内容を出力する。

[0100] 1 - 2.ナビゲーシヨン装置 1の更新機能を実現するための構成

ナビゲーシヨン装置 1は、上述した基本機能を実現するための構成に加えて、参照データベース 19の更新機能を実現するための構成として、図 1に示すように、通信手段 11、メディア再生手段 12、差分データファイル受付手段 13、データ選別手段 14、ローカル保存データベース更新手段 15、ローカル保存データベース 16、変換手段 1 7、及び参照データベース更新手段 18を備えている。そして、このナビゲーシヨン装置 1では、参照データベース 19を更新するために、道路ネットワークデータ Rnに関しては、差分データ配信サーバ 3から提供された差分データファイル Dfに基づいて口一力ノレ保存データベース 16を差分更新し、更新後のローカル保存データベース 16 のデータを参照用データ形式に変換して参照データベース 19の更新を行う。なお、画像データ、音声データ、 POI (Point of lnterest)データ等の案内用データ Gdについては、各データ同士の関連が少ないため、差分データファイル Dfに基づいて、直接的に参照データベース 19の更新を行うこととする。以下、これらの各構成について詳細に説明する。

差分データファイル受付手段 13は、差分データ配信サーバ 3から提供される差分データファイル Dfを受け付ける手段である。本実施形態では、通信手段 11又はメディァ再生手段 12を介して差分データファイル Dfを受け付ける構成となっている。通信手段 11は、無線基地局 4との間で無線により差分データファイル Dfを受信することが可能に構成されている。このような無線通信方法としては、例えば携帯電話網や無線 LAN (Local Area Network)等の公知の通信網を用いることができる。また、通信手段 11は、ユーザやナビゲーシヨン装置 1の取扱い業者等の有する更新用端末 5との間で通信を行い、更新用端末 5にインターネット等の通信ネットワーク 6を介して送信された差分データファイル Dfを受信することが可能に構成されている。ここで、更新用端末 5としては、パーソナルコンピュータ等を用いることができ、通信手段 11と更新用端末 5との間の通信方法としては、公知の有線又は無線の各種通信方法を用いること力 Sできる。また、メディア再生手段 12は、差分データ配信サーバ 3において作成された記録メディアを再生し、そこに記録された差分データファイル Dfを読み出すことが可能に構成されている。なお、この差分データファイル受付手段 13は、通信手段 11を介して差分データ配信サーバ 3から差分データファイル Dfを受信する際、或いはメディア再生手段 12により記録メディアから差分データファイル Dfを読み出す際に、ローカル保存データベース 16に格納されている道路ネットワークデータ Rnのバージョンよりも新しいバージョンの差分データファイル Dfのみを受け付ける構成となっている。

[0102] 差分データファイル Dfは、ナビゲーシヨン装置 1の参照データベース 19に格納されているデータの内容に対して、実際の道路や施設の状態等に合わせて更新されるべきデータの内容を差分データとしてまとめたファイルである。この差分データファイル Dfは、後述するように、差分データ生成サーバ 2において、ナビゲーシヨン装置 1の口一カル保存データベース 16と同じ内容を有する対照用ローカル保存データベース 3 3と新規データとに基づいて生成される。

[0103] 図 7は、差分データファイル Dfの構成の具体例を示す図である。本実施形態では、差分データファイル Dfは、道路ネットワークデータ Rnの各区画（図 3に示す区画く 1 >〜区画 < 3 >等）に対応して作成されており、対応する区画を示す区画 IDデータ d aが先頭に配置されている。また、差分データファイル Dfは、更新のバージョンを示すバージョンデータ dbを有している。そして、差分データファイル Dfは、更新対象となるデータを更新の態様毎に分けて配列している。そのため、更新の態様毎のデータ群の先頭に、「追加」、「変更」、「削除」の別を表す更新態様データ dcが配置されている。更に、差分データファイル Dfは、更新の態様毎に分けられたデータ群の各データをデータ種別順に配歹 |Jしている。そのため、データ種別毎のデータ群の先頭に、当該データ群のデータ種別を表すデータ種別 IDデータ ddが配置されている。そして、このデータ種別 IDデータ ddの後に、各データのパーマネント IDデータ及びそれに結び付けられた実体データが配列されている。なお、更新の態様が「削除」となってレ、るデータに関しては、新たな実体データは必要ないのでパーマネント IDデータのみが配列されている。ここで、パーマネント IDは、道路ネットワークデータ Rnや案内用データ Gdを構成する各実体データに固有の地図データベース上でユニークな ID であり、参照データベース 19及びローカル保存データベース 16においても共通に用いられる。

[0104] ここで、差分データファイル Dfを構成するデータとしては、主に道路ネットワークデータ Rnを構成する各種データ、及び案内用データ Gdを構成する各種データがある。具体的には、道路ネットワークデータ Rnを構成する主要なデータであるネットワーク系データに関するデータ種別としては、「交差点データ」、「接続データ」、「道路データ」、「形状データ」等がある。また、これらネットワーク系データに関連付けられ、道路ネットワークデータ Rnを構成する付加的なデータとして道路拡張データ及び交差点拡張データがある。そして、道路拡張データに関するデータ種別としては、「道路名称データ」、 VICS等の交通情報を道路データに関連付けるための「交通情報関連データ」等があり、交差点拡張データに関するデータ種別としては、「交差点名称データ」、交差点での案内の要否及びその案内内容を構成する案内用データ Gdのパ一マネント IDデータ等を表す「交差点案内データ」等がある。このように本実施形態では、道路ネットワークデータ Rnを構成する各種データを「交差点データ」、「接続デ一タ」、「道路データ」、「形状データ」、「道路名称データ」、「交通情報関連データ」、「交差点名称データ」、「交差点案内データ」等の各要素種別に分類し、これら要素種別毎のデータをデータ種別順に配列することとしている。なお、ここでは差分データファイル Dfについて説明している力この点はローカル保存データベース 16に格納される道路ネットワークデータ Rnについて同様である。また、案内用データ Gdに関するデータ種別としては、「画像データ」、「音声データ」、 ΓΡΟΙ (Point of Interest) データ」等がある。そして、これらの各データ種別についてデータ種別 IDが付与されており、データ種別 IDデータ ddとして差分データファイル Df内に配置されている。

[0105] 図 1に戻り、データ選別手段 14は、差分データファイル受付手段 13により受け付けられた差分データファイル Df内のデータを、道路ネットワークデータ Rnに関するデータと、その他の案内用データ Gd等とに選別する手段である。後述するように、本実施形態では、ローカル保存データベース 16は道路ネットワークデータ Rnの差分更新用のデータベースとなっている。そこで、データ選別手段 14は、差分データファイル Df 力、ら選別した道路ネットワークデータ Rnに関するデータを、ローカル保存データべ一ス更新手段 15に送る。また、データ選別手段 14は、道路ネットワークデータ Rn以外の案内用データ Gd等に関するデータを、参照データベース更新手段 18に送る。

[0106] ローカル保存データベース 16は、道路ネットワークデータ Rnの差分更新用のデータベースである。そのため、ローカル保存データベース 16に格納される道路ネットヮークデータ Rnは、参照データベース 19に格納される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成されている。図 8は、更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnの構成の具体例を示す図である。この図に示すように、更新用データ形式は、各データがデータ種別順に配列されたデータ形式となっている。本実施形態では、参照データベース 19と同様に、ローカル保存データベース 16内の道路ネットヮークデータ Rnは、所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >参照）毎に分けられており、対応する区画を示す区画 IDデータ dfが先頭に配置されている。また、この道路ネットワークデータ Rnは、更新のバージョンを示すバージョンデータ dgを有している。更に、この道路ネットワークデータ Rnは、これを構成する実体的なデータの配置を示すアドレスデータが格納されたヘッダ部 dhを有している。

[0107] ローカル保存データベース 16に格納される更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnは、これを構成するデータの種別として、差分データファイル Dfと同様に、ネットワーク系データに関して「交差点データ」、「接続データ」、「道路データ」、「形状データ」等があり、道路拡張データに関して「道路名称データ」、「交通情報関連データ」等があり、交差点拡張データに関して「交差点名称データ」、「交差点案内データ」等がある。そして、これらの各データの配列は、データ種別順とされ、同じデータ種別のデータが連続的に配列されている。具体的には、図 8に示すように、先頭から、道路データ Al、道路データ Α2 · · ·と全ての道路データが連続的に配列され、次に、交差点データ Al、交差点データ Α2 · · ·と全ての交差点データが連続的に配列され、以降も全てのデータ種別について同様に配列されている。そして、ヘッダ部 dhには、データ種別毎のデータの配置領域及び同じデータ種別内での各データの配列を示すアドレスデータが格納されている。したがって、ローカル保存データベース更新手段 15は、ヘッダ部 dhに格納されている情報を参照することにより、ローカル保存データベース 16内の各データの配置情報を取得することができる。

[0108] また、ローカル保存データベース 16には、参照データベース 19と同様に、図 6に示すような、道路ネットワークデータ Rnを構成する各データのレコード符号とパーマネント IDとの対照テーブルが格納されている。この対照テーブルが存在することにより、差分データファイル Dfに格納されているパーマネント IDデータ及びそれに結び付けられた実体データと、ローカル保存データベース _{1 6}の道路ネットワークデータ Rnを構成する各データとを対応させ、差分データファイル Dfに基づレ、てローカル保存データベース 16の道路ネットワークデータ Rnを更新することが可能となる。

[0109] なお、ローカル保存データベース 16は、参照データベース 19とは異なり、アプリケーシヨンプログラムに応じて分かれておらず、一つのデータベースとなっている。また、ローカル保存データベース 16は、道路ネットワークデータ Rnに関するデータのみが格納されており、案内用データ Gdに関するデータは格納されていない。

[0110] ローカル保存データベース更新手段 15は、データ選別手段 14により選別された、差分データファイル Dfに含まれる道路ネットワークデータ Rnに関するデータに基づいて、ローカル保存データベース 16の内容を更新する手段である。ここで、上記のとおり差分データファイル Df及びローカル保存データベース 16内の道路ネットワークデータ Rnには区画 IDデータ da、 df (図 7及び図 8参照）が付与されている。したがつて、ローカル保存データベース更新手段 15は、区画 IDデータ da、 dfがー致する差分データファイル Dfを用いて道路ネットワークデータ Rnの更新を区画毎に行う。更新の方法は、差分データファイル Dfに格納されてレ、る更新対象となるデータの更新態様が、「追加」、「変更」、「削除」のいずれであるかによって異なる。

[0111] ローカル保存データベース更新手段 15は、更新態様が「追カロ」である場合、そのデータに対応するデータ種別のデータが格納されている領域に当該更新対象のデータを追加し、ヘッダ部 dhのアドレスデータに当該追加したデータの配列を示す情報を追加する。また、対照テーブルも更新し、当該追加したデータのレコード符号とパ一マネント IDの情報を追加する。ローカル保存データベース更新手段 15は、更新態様が「変更」である場合、まず図 6に示すような対照テーブルに基づいて、差分データファイル Dfに格納されている更新対象となるデータのパーマネント IDから対応するデータのレコード符号の情報を取得する。そして、ローカル保存データベース 16の道路ネットワークデータ Rnが備えるヘッダ部 dhのアドレスデータを参照して、更新対象となるデータの格納位置の情報を取得し、更新対象となるデータを書き換える。口一カル保存データベース更新手段 15は、更新態様が「削除」である場合、まず図 6に示すような対照テーブルに基づいて、差分データファイル Dfに格納されている更新対象となるデータのパーマネント IDから対応するデータのレコード符号の情報を取得する。そして、ローカル保存データベース 16の道路ネットワークデータ Rnが備えるへッダ部 dhのアドレスデータを参照して、更新対象となるデータの格納位置の情報を取得し、更新対象となるデータ及びそのアドレスデータを削除する。また、対照テープノレも更新し、当該削除したデータのレコード符号とパーマネント IDの情報を削除する

[0112] また、ローカル保存データベース更新手段 15は、ローカル保存データベース 16を差分データファイル Dfにより更新した場合には、ローカル保存データベース 16の当該更新した区画の道路ネットワークデータ Rnのバージョンデータ dgを、当該差分データファイル Dfのバージョンデータ db (図 7参照）と同じバージョンとするように更新する。

[0113] 変換手段 17は、ロー力ノレ保存データベース 16に格納された道路ネットワークデータ Rnのデータ形式を、更新用データ形式から参照用データ形式に変換する手段である。具体的には、変換手段 17は、図 8に示すように各データがデータ種別順に配歹 IJされた更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnを、図 5に示すように各データが道路ネットワークの接続順に配列された参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnに変換する処理を行う。ところで、上記のとおり参照データベース 19は複数のアプリ用データベース 19a〜19eに分かれており、各アプリ用データベース 19a〜 19eのそれぞれに各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnが格納されている。本実施形態においては、変換手段 17は、ローカル保存データベース 16に格納された一つの更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnを変換し、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた複数種類の参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnを生成することが可能に構成されている。また、各アプリ用データベース 19a〜19e内において、道路ネットワークデータ Rnは所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >等）毎に分けられたデータとされている。したがって、変換手段 17は、更新用データ形式から参照用データ形式への道路ネットワークデータ Rnの変換処理を所定の区画毎に行う構成となっている。

[0114] 参照データベース更新手段 18は、参照データベース 19を更新する手段である。本実施形態においては、道路ネットワークデータ Rnについては、変換手段 17による変換後の道路ネットワークデータ Rnを用いて参照データベース 19を更新する。上記のとおり、変換手段 17は、道路ネットワークデータ Rnの変換処理を、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式で、所定の区画毎に行う構成となつている。したがって、参照データベース更新手段 18は、変換手段 17により変換される道路ネットワークデータ Rnの単位毎、すなわち各アプリ用データベース 19a〜l 9eの所定の区画毎に、参照データベース 19内の道路ネットワークデータ Rnを変換後の道路ネットワークデータ Rnに置き換えることで更新を行う。具体的には、例えば変換手段 17により、ローカル保存データベース 16内の区画 < 1 >の道路ネットヮークデータ Rnが、表示プログラム PG1に応じた参照用データ形式に変換された場合には、表示プログラム用データベース 19aの区画く 1 >の道路ネットワークデータ Rnを、当該変換後の道路ネットワークデータ Rnにより置き換えることで更新を行う。

[0115] また、参照データベース更新手段 18は、案内用データ Gdについては、データ選別手段 14により選別された、差分データファイル Dfに含まれる案内用データ Gdに関するデータに基づいて直接的に参照データベース 19を更新する。具体的には、参照データベース更新手段 18は、まず図 6に示す対照テーブルに基づいて、差分データファイル Dfに格納されている更新対象となる案内用データ Gdのパーマネント IDから対応するデータのレコード符号の情報を取得する。そして、参照データベース 19から対応する案内用データ Gdを抽出し、差分データファイル Dfに格納されている実体データに基づいてデータを書き換えることで更新を行う。

[0116] また、この参照データベース更新手段 18は、ナビゲーシヨンプログラム PGのアプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5の実行中は、変換手段 17により変換されたデータを順次参照データベース 19の並行更新用領域 Frに格納する。そして、変換手段 17 による変換処理の完了後に、並行更新用領域 Frに格納されたデータを参照データベース 19のデータに置き換えて参照データベース 19を更新する処理を行う。すなわち、ナビゲーシヨン用演算手段におけるアプリケーションプログラム PG1〜PG5の実行中は、当該実行中のアプリケーションプログラム PG1〜PG5によって参照データベース 19の所定のアプリ用データベース 19a〜19eが適宜参照される。一方、変換手段 17によるデータ形式の変換処理は比較的長い時間を要するため、アプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5の実行中に、変換手段 17による変換処理を行いつつ変換後のデータを各アプリ用データベース 19a〜19eに書き込んで参照データベース 19の更新を行うと、実行中のアプリケーションプログラム PG1〜PG5の動作に支障が生じる恐れがある。そこで、本実施形態においては、いずれかのアプリケーションプログラム PG1〜PG5の実行中には、変換手段 17により変換されたデータを一時的に並行更新用領域 Frに格納し、変換処理の完了後に、並行更新用領域 Frに格納されたデータを参照データベース 19のデータに置き換えて参照データベース 19を更新する処理を行う。これにより、ナビゲーシヨンプログラム PGを動作させ、自位置表示、出発地から目的地までの経路計算、進路案内、目的地検索等のナビゲーシヨン装置 1の基本機能を動作させながら、同時並行的に参照データベース 19の更新処理を行うことが可能となる。なお、並行更新用領域 Frに格納されたデータを参照データべース 19のデータに置き換える処理は、例えば、並行更新用領域 Frに格納されたデータと対応する更新前のデータとの間で、参照データベース 19内における格納領域のアドレスを入れ替えること等により行うことができる。

[0117] 1 3.差分データ生成サーバ 2の構成

差分データ生成サーバ 2は、差分データファイル Dfを生成し、それを差分データ配信サーバ 3に提供する処理を行うサーバ装置である。このような処理を実行するための構成として、差分データ生成サーバ 2は、新規データ受付手段としての入力端末 3 1、データ種別判定手段 32、対象用ローカル保存データベース 33、新ローカル保存データベース 34、新ローカル保存データベース生成手段 35、及び差分データフアイル生成手段 36を備えてレ、る。

[0118] 入力端末 31は、新規データの入力を受け付けるための端末である。ここで入力される新規データは、ナビゲーシヨン装置 1の参照データベース 19に格納された道路ネットワークデータ Rnや案内用データ Gd等の内容に対して新たに追カロ、変更、削除等されるべき内容の具体的なデータとなる。例えば、現実に新たな道路が作られた場合、当該道路に関する部分の道路ネットワークデータ Rnを構成する交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データ等や、当該道路の新設に伴って必要となる案内用データ Gdを構成する各種の画像データ、音声データ、 POIデータ等が、新規データとして入力端末 31から入力される。また、例えば、道路が撤去されてなくなつた場合には、当該道路の撤去に伴って不要となる部分の道路ネットワークデータ R nを構成する各種データや案内用データ Gd等を指定する情報が入力される。このようなデータを指定する情報としては、例えば、各データのパーマネント IDや識別符号等を用いることができる。この入力端末 31としては、具体的には、キーボード、マウス、モニタ等を備えたパーソナルコンピュータ等を用いることができる。

[0119] データ種別判定手段 32は、入力端末 31から入力された新規データが、道路ネットワークデータ Rnに関するデータであるか、その他の案内用データ Gd等であるかを判定し、それらを選別する手段である。後述するように、本実施形態では、対照用ローカル保存データベース 33は、ナビゲーシヨン装置 1のローカル保存データベース 16 と同じ内容を有する道路ネットワークデータ Rnのデータベースとなっており、新ロー力ル保存データベース 34は、対照用ローカル保存データベース 33の内容を新規データにより更新したものであり、同じく道路ネットワークデータ Rnのデータベースとなっている。そこで、データ種別判定手段 32は、新規データから選別した道路ネットワークデータ Rnに関するデータを、新ローカル保存データベース生成手段 35に送る。また、データ種別判定手段 32は、道路ネットワークデータ Rn以外の案内用データ Gd等に関するデータを、差分データファイル生成手段 36に送る。

[0120] 対象用ローカル保存データベース 33は、ナビゲーシヨン装置 1のローカル保存データベース 16と同じ内容を有するデータベースである。すなわち、対照用ローカル保存データベース 33には、例えば図 8に示すような、更新用データ形式の道路ネットヮークデータ Rnが所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >参照）毎に分けられて格納されている。また、ローカル保存データベース 16と同様に、対象用ローカル保存データベース 33には、図 6に示すような、道路ネットワークデータ Rnを構成する各データのレコード符号とパーマネント IDとの対照テーブルが格納されている。そして、この対照用ローカル保存データベース 33の内容は、差分データファイル Dfを生成した後に、新ローカル保存データベース 34の内容と一致するように更新されることにより、差分データファイル Dfにより更新されるナビゲーシヨン装置 1のローカル保存データベース 16と常に同じ内容になるよう維持される。但し、本実施形態では、後述するように、新ローカル保存データベース 34には、新規データにより更新された区画のみについて道路ネットワークデータ Rnが格納される。したがって、対象用ローカル保存データベース 33に格納されている道路ネットワークデータ Rnの更新も、新ローカル保存データベース 34に格納されている区画の道路ネットワークデータ Rnについてのみ行われる。また、このような対象用ローカル保存データベース 33の更新の際には、更新された区画の道路ネットワークデータ Rnについてのバージョンデータ dg ( 図 8参照）力生成した差分データファイル Dfのバージョンデータ db (図 7参照）と同じバージョンとなるように更新される。

[0121] 新ローカル保存データベース 34は、対照用ローカル保存データベース 33と同じデータ形式であって、入力端末 31から入力された新規データの内容で更新された内容を有するデータベースである。すなわち、新ローカル保存データベース 34には、対照用ローカル保存データベース 33と同様に、例えば図 8に示すような、更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnと、図 6に示すような、道路ネットワークデータ Rn を構成する各データのレコード符号とパーマネント IDとの対照テーブルとが格納されている。但し、後述するように、新ローカル保存データベース生成手段 35は、所定の区画（図 3に示す区画 < 1 >〜区画 < 3 >参照）毎に道路ネットワークデータ Rnを更新して新ローカル保存データベース 34に格納する。したがって、新ローカル保存データベース 34には、道路ネットワークデータ Rnに関しては、更新された区画についてのデータのみが格納される。また、対照テーブルについては、その内容は、対照用ローカル保存データベース 33に対して、新規データの内容で更新された部分が相違するものとなっている。

[0122] 新ローカル保存データベース生成手段 35は、対照用ローカル保存データベース 3 3と入力端末 31から入力された新規データとに基づいて、新ローカル保存データべース 34を生成する手段である。具体的には、新ローカル保存データベース生成手段 35は、入力端末 31から入力された、追カロ、変更、削除等されるべき道路ネットワークデータ Rnの部分に関するデータを、対照用ローカル保存データベース 33に格納されているのと同様の更新用データ形式に変換する。そして、新ローカル保存データベース生成手段 35は、対照用ローカル保存データベース 33から更新対象となる区画の道路ネットワークデータ Rnを読み出し、当該変換後のデータを用いてその道路ネットワークデータ Rnの内容に、追力 0、変更、削除等を行って更新する。そして、更新後の当該区画の道路ネットワークデータ Rnを新ローカル保存データベース 34に格納する。またこれに対応して、新ローカル保存データベース生成手段 35は、対照テーブル（図 6参照）の内容についても追カロ、変更、削除等を行って更新し、更新後の対照テーブルを新ローカル保存データベース 34に格納する。

[0123] 例えば、現実に新たな道路が作られた場合、当該道路に関する部分の道路ネットワークデータ Rnを構成する交差点データ、接続データ、道路データ、及び形状データ等が入力端末 31から入力される。そこで、新ローカル保存データベース生成手段 35は、それらのデータ形式を更新用データ形式に整え、各データの座標情報や接続データの内容等に基づいて、対照用ローカル保存データベース 33から更新対象となる区画の既存の道路ネットワークデータ Rnを読み出し、当該道路ネットワークデータ Rnに新たな道路に関するデータを追加する処理を行う。この際、既存の道路ネットワークデータ Rnを構成するデータの中の関連するデータに対しても必要な変更等を行う。更に、新ローカル保存データベース生成手段 35は、新たに追加されたデータについて新たなパーマネント IDを付与し、対照テーブル（図 6参照）に追加する処理も行う。また、例えば、道路が撤去されてなくなった場合には、当該道路の撤去に伴って不要となる部分の道路ネットワークデータ Rnを構成する各種データを指定する情報が入力端末 31から入力される。そこで、新ローカル保存データベース生成手段 35は、対照用ローカル保存データベース 33から更新対象となる区画の既存の道路ネットワークデータ Rnを読み出し、不要となる道路ネットワークデータ Rnの部分を構成するデータを既存の道路ネットワークデータ Rnから削除するとともに、関連するデータに対して必要な変更等を行う。更に、新ローカル保存データベース生成手段 35は、削除されたデータについてのパーマネント IDを対照テーブル（図 6参照）から削除する処理も行う。

[0124] 差分データファイル生成手段 36は、対照用ローカル保存データベース 33と新ローカル保存データベース 34との差分に基づいて差分データファイル Dfを生成する手段である。上記のとおり、対照用ローカル保存データベース 33は、ナビゲーシヨン装置 1のローカル保存データベース 16と同じ内容を有するデータベースとなっており、新ローカル保存データベース 34は、対照用ローカル保存データベース 33と同じデータ形式であって入力端末 31から入力された新規データの内容で更新された内容を有するデータベースとなっている。したがって、これら 2つのデータベースの内容を比較し、これらの差分を抽出することにより、差分データファイル Dfの内容を構成する道路ネットワークデータ Rnに関するデータを取得することができる。また、差分データファイル生成手段 36には、データ種別判定手段 32で選別された道路ネットワークデータ Rn以外の案内用データ Gd等に関するデータが送られてくる。そこで、差分データファイル生成手段 36は、対照用ローカル保存データベース 33と新ローカル保存データベース ₃₄との差分として取得した道路ネットワークデータ _Rnに関するデータと

、データ種別判定手段 32から送られてきた案内用データ Gd等に関するデータとをまとめ、所定の差分データファイル Dfのデータ形式にすることで差分データファイル Df を生成する。なお、この差分データファイル Dfは、新ローカル保存データベース 34 に格納された更新した区画についての道路ネットワークデータ Rnに合わせて、所定の区画毎に生成される。

差分データファイル Dfの具体的内容については、既に説明したとおりであるので詳しい説明はしないが、本実施形態では、図 7に示すように、差分データファイル Dfは、区画 IDデータ da及びバージョンデータ dbの後に、「追加」、「変更」、「削除」といつた更新態様毎に分けて、各データをデータ種別順に配置して構成されている。区画 I Dデータ daは、当該差分データファイル Dfによる更新対象となる道路ネットワークデータ Rnの区画を表すデータであり、当該差分データファイル Dfを生成する元となつた道路ネットワークデータ Rnの区画を示すデータとされる。また、差分データファイル生成手段 36は、これまでの差分データファイル Dfの生成回数を計数して図示しないバージョンデータ保存手段に記憶しておき、当該生成回数に応じた連番等をパージヨンデータ dbとして付与する。なお、本実施形態では、このような差分データファイル Dfの生成回数は、道路ネットワークデータ Rnの区画に合わせて区画毎に計数し、区画毎の連番等をバージョンデータ dbとする。各実体データに関連付けられるパーマネント IDは、新ローカル保存データベース 34に格納された対照テーブル（図 6参照）に基づいて付与される。また、更新態様を表す更新態様データ dcや、データ種別 ID データ ddは、差分データファイル生成手段 36が備える図示しないテーブルに基づいて付与される。そして、差分データファイル生成手段 36により生成された差分データファイル Dfは、差分データ配信サーバ 3に送信され、差分データベース 41に格納される。

[0126] 1一 4.差分データ配信サーバ 3の構成

差分データ配信サーバ 3は、差分データ生成サーバ 2により生成された差分データファイル Dfをナビゲーシヨン装置 1に提供するための処理を行うサーバ装置である。このような処理を実行するための構成として、差分データ配信サーバ 3は、差分データベース 41と、ナビゲーシヨン装置 1に提供するための差分データファイル Dfを出力する差分データファイル出力手段 44としての配信手段 42及びメディア作成手段 43とを備えている。

[0127] 差分データベース 41は、差分データ生成サーバ 2により生成された差分データファィル Dfを格納するデータベースである。この差分データベース 41内には、差分データ生成サーバ 2によりこれまでに生成された全ての差分データファイル Dfが格納されている。すなわち、差分データベース 41には、道路ネットワークデータ Rnに合わせた区画毎に、 1又は 2以上のバージョンの差分データファイル Dfが格納されている。

[0128] 配信手段 42は、ナビゲーシヨン装置 1に対して差分データファイル Dfを配信するための手段である。本実施形態では、配信手段 42は、無線基地局 4を介して、或いは通信ネットワーク 6及び更新用端末 5を介してナビゲーシヨン装置 1に差分データファィル Dfを配信することが可能に構成されている。また、メディア作成手段 43は、差分データ配信サーバ 3の図示しない操作手段から指示等に従い、差分データベース 4 1に格納された差分データファイル Dfを記録メディア Meに記録可能に構成されてレヽる。この差分データ配信サーバ 3による差分データファイル Dfの提供方法については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。

[0129] 1一 5.差分データファイルの生成方法

次に、差分データ生成サーバ 2による、差分データファイル Dfの生成方法について図 9に示すフローチャートに基づいて説明する。差分データ生成サーバ 2では、まず、入力端末 31により新規データの入力を受け付けた場合には (ステップ # 01 : Yes) 、データ種別判定手段 32は、新規データが道路ネットワークデータ Rnに関するデータであるか否かを判定する（ステップ # 02)。そして、道路ネットワークデータ Rnに関するデータについては（ステップ # 02 : Yes)、新ローカル保存データベース生成手段 35に送られ、新ローカル保存データベース生成手段 35が、新ローカル保存データベース 34を生成する（ステップ # 03)。一方、道路ネットワークデータ Rnに関するデータ以外の案内用データ Gd等にっレヽては (ステップ # 02： No)、ステップ # 03の処理は行わない。なお、新規データに道路ネットワークデータ Rnとそれ以外の案内用データ Gd等との両方が含まれている場合には、これらを選別して道路ネットワークデータ Rnに関するデータは新ローカル保存データベース生成手段 35に送り、案内用データ Gd等は差分データファイル生成手段 36に送る。

[0130] 次に、差分データファイル生成手段 36が、対照用ローカル保存データベース 33と新ロー力ノレ保存データベース 34との差分に基づいて差分データファイル Dfを生成する（ステップ # 04)。そして、生成した差分データファイル Dfを差分データ配信サーバ 3に送信して差分データベース 41に格納する（ステップ # 05)。その後、対照用ローカル保存データベース 33の内容を、新ローカル保存データベース 34と一致させるように更新する (ステップ # 06)。以上で、差分データ生成サーバ 2による差分データファイル Dfの生成処理を終了する。

[0131] 1 6.差分データファイルの提供方法

次に、差分データ配信サーバ 3による、ナビゲーシヨン装置 1への差分データフアイル Dfの提供方法について図 10に示すフローチャートに基づいて説明する。差分データ配信サーバ 3では、まず、配信手段 42が、ナビゲーシヨン装置 1との間で通信が可能な状態にあるか否力 ^判定する (ステップ # 11)。なお、配信手段 42は、上記のとおり、無線基地局 4や通信ネットワーク 6及び更新用端末 5を介してナビゲーシヨン装置 1との通信を行う。そして、ナビゲーシヨン装置 1との間で通信可能である場合には（ステップ # l l :Yes)、次に、配信手段 42が、ナビゲーシヨン装置 1に対してローカル保存データベース 16に格納されている道路ネットワークデータ Rnのバージョン情報を要求する（ステップ # 12)。この際、ナビゲーシヨン装置 1側では、ローカル保存データベース 16に格納されてレ、る区画毎の道路ネットワークデータ Rnのそれぞれのバージョンデータ dgを読み出し、区画毎の道路ネットワークデータ Rnのバージョン情報として差分データ配信サーバ 3に送信する。

[0132] 一方、配信手段 42は、差分データベース 41内に格納されている各差分データファィル Dfのバージョンデータ dbに基づいて、各区画の差分データファイル Dfの最新のバージョン情報を取得する (ステップ # 13)。そして、配信手段 42が、ステップ # 13 で取得した各区画の差分データファイル Dfの最新のバージョン情報と、ナビグーション装置 1から受信した区画毎の道路ネットワークデータ Rnのバージョン情報と比較して、バージョンが同じであるか否かを判定する（ステップ # 14)。この際、バージョンの比較は、同じ区画 IDデータ da、 df (図 7及び図 8参照）をもつ差分データファイル Df と道路ネットワークデータ Rnとで区画毎に行う。そして、バージョンが同じでない場合 (ステップ # 14： No)、すなわち同じ区画にっレ、ての差分データファイル Dfの最新のバージョンが、ナビゲーシヨン装置 1の道路ネットワークデータ Rnのバージョンよりも新しレ、場合には、道路ネットワークデータ Rnのバージョンより新しレ、全ての差分データファイル Dfをナビゲーシヨン装置 1に送信する。一方、バージョンが同じである場合 (ステップ # 14： Yes)、すなわち同じ区画にっレ、ての差分データファイル Dfの最新のバージョンが、ナビゲーシヨン装置 1の道路ネットワークデータ Rnのバージョンと同じである場合には、差分データファイル Dfによる更新を行う必要がないので、差分データファイル Dfを送信することなく処理は終了する。

[0133] また、差分データ配信サーバ 3では、配信手段 42がナビゲーシヨン装置 1との間で通信が可能な状態にない場合には (ステップ # 11 : No)、次に、差分データ配信サーバ 3の図示しない操作手段からのメディア作成要求があるか否かについて判定する（ステップ # 16)。そして、メディア作成要求がある場合には、差分データベースに格納されている全ての差分データファイル Dfを記録メディア Meに記録する（ステップ # 17)。このように作成された差分データファイル Dfを記録した記録メディア Meは、郵送等によりナビゲーシヨン装置 1のユーザや取扱い業者等に送付される。以上で処理は終了する。

[0134] 1 - 7.ナビゲーシヨン装置 1における参照データベース 19の更新方法次に、ナビゲーシヨン装置 1における、参照データベース 19の更新方法について図 11に示すフローチャートに基づいて説明する。ナビゲーシヨン装置 1では、まず、差分データファイル受付手段 13が差分データファイル Dfを受け付けた場合には (ステップ # 21 : Yes)、データ選別手段 14が、受け付けた差分データファイル Df内のデータを、道路ネットワークデータ Rnに関するデータと、その他の案内用データ Gd等とに選別する (ステップ # 22)。そして、道路ネットワークデータ Rnに関するデータ以外の案内用データ Gd等にっレ、ては (ステップ # 22： No)、参照データベース更新手段 18に送り、参照データベース更新手段 18が当該データにより参照データベース 19 の案内用データ Gd等を直接更新する (ステップ # 23)。一方、道路ネットワークデータ Rnに関するデータについては（ステップ # 22 : Yes)、ローカル保存データベース更新手段 15に送り、ローカル保存データベース更新手段 15がローカル保存データベース 16に格納された道路ネットワークデータ Rnを更新する（ステップ # 24)。次に、ナビゲーシヨン装置 1は、ナビゲーシヨン用演算手段 20においてナビゲーシヨンプログラム PGが実行中か否かについて判定する（ステップ # 25)。ここで、ナビゲーシヨンプログラム PGが実行中でない場合には (ステップ # 25 : No)、変換手段 17 力ローカル保存データベース 16から読み出した道路ネットワークデータ Rnを各ァプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnに変換する (ステップ # 26)。そして、参照データベース更新手段 18が、変換後の道路ネットワークデータ Rnにより順次参照データベース 19の各アプリ用データベース 19a〜19eの内容を更新する（ステップ # 27)。一方、ナビゲーシヨンプログラム PGが実行中である場合には (ステップ # 25 :Yes)、変換手段 17が、ローカル保存データベース 16から読み出した道路ネットワークデータ Rnを各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rnに変換する（ステップ # 28)。そして、参照データベース更新手段 18が、変換後の道路ネットワークデータ Rnを参照データベース 19の並行更新用領域に順次格納する（ステツプ # 29)。そして、ステップ # 28の変換処理を行う対象となっている道路ネットワークデータ Rnの変換処理が全て終了するまでは（ステップ # 30： No)、ステップ # 28及び # 29の処理を行レ、、当該変換処理が完了した後に (ステップ # 30 : Yes)、並行更新用領域 Frに格納されたデータを参照データベース 19のデータに置き換えて参照データベース 19を更新する（ステップ # 31)。以上で処理を終了する。

[0136] 2.第二の実施形態

次に、本発明の第二の実施形態について図面に基づいて説明する。図 12は、本実施形態に係るデータ更新システムの全体の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 1は、参照データベース 19を有しておらず、代わりに一時記憶領域 27を備えている。そして、このナビゲーシヨン装置 1は、ナビゲーシヨン用演算手段 20におけるナビゲーシヨンプログラム PGの実行に際して、このナビゲーシヨンプログラム PGからの要求に従ってデータ抽出手段 25により必要なデータをローカル保存データベース 16から抽出し、変換手段 17により参照用データ形式に変換して一時記憶領域 27に格納する。そして、一時記憶領域 27に一時的に格納された参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rn等のデータを各アプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5により参照する。また、本実施形態では参照データべ一ス 19を備えないため、ローカル保存データベース 16には道路ネットワークデータ Rn 以外の案内用データ Gd等も格納されている。このナビゲーシヨン装置 1は、参照データベース 19を備えないことにより、ナビゲーシヨン装置 1が備えるデータベースのデ一タ量を少なく抑えることができ、よって、ナビゲーシヨン装置 1のハードディスクドライブ等の記憶手段に必要とされる容量を小さくすることができる構成となっている。なお、差分データ生成サーバ 2及び差分データ配信サーバ 3の構成及び動作方法については、上記第一の実施形態と同様である。また、その他の構成についても、特に説明しない点については、上記第一の実施形態と同様である。以下、上記第一の実施形態との相違点を中心に説明する。

[0137] 2- 1.第一の実施形態と異なるナビゲーシヨン装置 1の構成

上記のとおり、本実施形態においては、ローカル保存データベース 16には、道路ネットワークデータ Rnだけでなぐ案内用データ Gd等の他のデータも格納される。ここで、案内用データ Gdの格納状態は、上記第一の実施形態における参照データべース 19内での格納状態と同様であり、案内用データ Gdを構成する各データは、ローカル保存データベース 16内の道路ネットワークデータ Rnに含まれるリンクやノード等 (図 4参照）のデータに関連付けられて格納されている。そのため、このナビゲーション装置 1は、データ選別手段 14を備えておらず、差分データファイル受付手段 13により受け付けられた差分データファイル Dfに含まれる情報は、全てローカル保存データベース更新手段 15に送られる。そして、ローカル保存データベース更新手段 15 により、差分データファイル Dfに含まれる道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等に関するデータに基づいて、ローカル保存データベース 16の内容が更新される。

[0138] この際の道路ネットワークデータ Rnの更新については上記第一の実施形態と同様である。すなわち、ローカル保存データベース更新手段 15は、区画 IDデータ da、 df がー致する差分データファイル Dfを用いてローカル保存データベース 16内の道路ネットワークデータ Rnの更新を区画毎に行う。そして、この際の更新の方法は、上記第一の実施形態で説明したとおり、差分データファイル Dfに格納されている更新対象となるデータの更新態様が、「追加」、「変更」、「削除」のいずれであるかによって異なる。また、ローカル保存データベース更新手段 15は、ローカル保存データべ一ス 16を差分データファイル Dfにより更新した場合には、ローカル保存データベース 1 6の当該更新した区画の道路ネットワークデータ Rnのバージョンデータ dg (図 8参照）を、当該差分データファイル Dfのバージョンデータ db (図 7参照）と同じバージョンとするように更新する。

[0139] また、ローカル保存データベース 16内の案内用データ Gdの更新については、上記第一の実施形態における参照データベース 19内の案内用データ Gdの更新と同様である。すなわち、ローカル保存データベース更新手段 15は、まず、ローカル保存データベース 16に格納されている図 6に示すような対照テーブルに基づいて、差分データファイル Dfに格納されている更新対象となる案内用データ Gdのパーマネント I Dから対応するデータのレコード符号の情報を取得する。そして、ローカル保存データベース 16から対応する案内用データ Gdを抽出し、差分データファイル Dfに格納されている実体データに基づいてデータを書き換えることで更新を行う。

[0140] データ抽出手段 25は、ナビゲーシヨンプログラム PGからの要求に従って、ローカル保存データベース 16の中から必要なデータを抽出する手段である。本実施形態においては、データ抽出手段 25は、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内用データ Gdを最小単位としてローカル保存データベース 1 6から抽出する。そして、本実施形態においては、データ抽出手段 25は、複数のアブリケーシヨンプログラム PG1〜PG5のそれぞれからの要求に従って、必要とされる区画の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等を抽出する。具体的には、例えば、表示プログラム PG1は、自位置や目的地等の所定の地点周辺の地図表示等を行うため、当該所定地点の周辺を含む区画のデータを必要なデータとして要求する。また、例えば、マップマッチングプログラム PG2は、自位置のマップマッチングを行うために、自位置周辺を含む区画のデータを必要なデータとして要求する。また、例えば、経路計算プログラム PG3は、現在地から所定の目的地までの経路を設定するために、現在地周辺を含む区画、目的地周辺を含む区画、及び現在地から目的地までの間の経路周辺を含む区画のデータを必要なデータとして要求する。同様に、案内プログラム PG4及び検索プログラム PG5も、それぞれのプログラムによる演算処理に必要な区画のデータを要求する。データ抽出手段 25は、これら各アプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5からの要求に従って、各アプリケーションプログラム PG1 〜PG5で必要とされる全ての区画の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ G d等をローカル保存データベース 16から抽出する。そして、データ抽出手段 25により抽出されたデータは、変換手段 17に送られる。

変換手段 17は、データ抽出手段 25により抽出された道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等のデータを、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式に変換する。本実施形態においては、変換手段 17は、データ抽出手段 25により抽出された全てのデータについて、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5の個別の実行状態に関わらず、全てのアプリケーションプログラム PG1 〜PG5に応じた参照用データ形式 (ここでは 5種類の参照用データ形式)への変換を行うこととする。このような変換後の参照用データ形式の道路ネットワークデータ Rn 及び案内用データ Gd等は、一時記憶領域 27に格納される。そして、ナビゲーシヨンプログラム PGによる参照が終了するまでは、ナビゲーシヨンプログラム PGにより参照可能な状態とされる。なお、例えば設定経路が変更された場合等には、経路計算プログラム PG3等の各アプリケーションプログラム PG1〜PG5により必要とされる区画も変更される。従って、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5による参照が行われなくなった区画についての道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等は、一時記憶領域 27から消去される。また、例えばナビゲーシヨン装置 1の電源が切られた場合にも一時記憶領域 27に格納されたデータは消去される。なお、上記のように設定経路が変更された場合等には、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5により新たに要求される区画の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等がデータ抽出手段 25により抽出され、変換手段 17により参照用データ形式に変換されて一時記憶領域 27に格納される。

[0142] 2- 2.ナビゲーシヨン装置 1におけるデータベースの更新に伴う動作方法

次に、ナビゲーシヨン装置 1における、ローカル保存データベース 16の更新に伴う動作方法について図 13に示すフローチャートに基づいて説明する。このナビゲーシヨン装置 1では、差分データファイル受付手段 13が差分データファイル Dfを受け付けた場合には (ステップ # 41： Yes)、差分データファイル Dfに含まれる情報をロー力ノレ保存データベース更新手段 15に送り、ローカル保存データベース更新手段 15がローカル保存データベース 16の内容を更新する (ステップ # 42)。そして、ナビゲーシヨンプログラム PGからの要求があった場合には（ステップ # 43： Yes)、データ抽出手段 25が、当該ナビゲーシヨンプログラム PGの各アプリケーションプログラム PG1〜 PG5からの要求に従って、ローカル保存データベース 16の中力上記のように必要なデータを抽出する（ステップ # 44)。具体的には、データ抽出手段 25により複数のアプリケーションプログラム PG1〜PG5のそれぞれからの要求に従って、必要とされる区画の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等を抽出する。そして、変換手段 17が、データ抽出手段 25により抽出された道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等のデータを、更新用データ形式から各アプリケーションプログラム P Gl〜PG5に応じた参照用データ形式に変換する（ステップ # 45)。

[0143] ステップ # 45による変換後のデータは、一時記憶領域 27に格納される（ステップ # 46)。そして、ナビゲーシヨンプログラム PGによる参照が終了するまでは (ステップ # 47 : No)、変換後のデータは一時記憶領域 27に格納されたままでナビゲーシヨンプログラム PGにより参照可能な状態とされる。その後、ナビゲーシヨンプログラム PGによる参照が終了した場合には (ステップ # 47 : Yes)、一時記憶領域 27に格納された変換後の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等のデータは消去される（ステップ # 48)。この際、データの消去は、所定の区画毎に行うことが可能となっている。したがって、設定経路が変更された場合等には、ナビゲーシヨンプログラム PGによる参照が行われなくなった区画についての道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等は一時記憶領域 27から消去される力参照が行われている区画についてのデータ消去されずに一時記憶領域 ₂₇に格納されたままとすることができる。なお

、ナビゲーシヨン装置 1の電源が切られた場合等には、一時記憶領域 27に格納されたデータは全て消去される。以上で処理は終了する。

[0144] 3.第三の実施形態

次に、本発明の第三の実施形態について図面に基づいて説明する。図 14は、本実施形態に係るデータ更新システムの全体の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 1は、上記第二の実施形態に係る構成と類似する構成を有しているが、参照データベース 19及び参照データベース更新手段 1 8と、ローカル保存データベース 16のデータがデータ抽出手段 25により抽出される回数についての所定の条件を満たすか否力を判定する抽出回数判定手段 26とを備えている点で前記第二の実施形態とは相違している。そして、このナビゲーシヨン装置 1では、データ抽出手段 25により抽出される回数について所定の条件を満たすデータを抽出回数判定手段 26で判定し、そのようなデータを、変換手段 17による変換後の参照用データ形式で参照データベース 19に格納することで、変換手段 17による変換処理の負荷を軽減する構成となっている。なお、差分データ生成サーバ 2及び差分データ配信サーバ 3の構成及び動作方法にっレ、ては、上記第一及び第二の実施形態と同様である。また、その他の構成について、特に説明しない点については、上記第二の実施形態と同様である。以下、上記第二の実施形態との相違点を中心に説明する。

[0145] 3- 1.第二の実施形態と異なるナビゲーシヨン装置 1の構成

上記のとおり、本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 1は、上記第二の実施形態の構成に加えて参照データベース 19、参照データベース更新手段 18、及び抽出回数判定手段 26を備えている。ここで、抽出回数判定手段 26は、ローカル保存データべース 16に格納されている複数のデータのそれぞれについて、ナビゲーシヨンプロダラム PGからの要求に従ってデータ抽出手段 25により抽出される回数についての所定の条件を満たすか否かを判定する手段である。本実施形態においては、上記第二の実施形態と同様に、データ抽出手段 25は、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内用データ Gdを最小単位としてローカル保存データベース 16から抽出する。そこで、本実施形態では、抽出回数判定手段 26は、前記所定の条件として、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnのそれぞれについての抽出回数が所定のしきい値 N以上であることを判断する構成としている。そのため本例では、図示は省略するが、抽出回数判定手段 26は、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数を計数する計数手段と、計数結果を記憶する抽出回数保存手段と、抽出回数保存手段に記憶された所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数が所定のしきい値 N以上であるか否かを判定する条件判定手段とを備えている。ここで、前記しきい値 Nは、例えば 2〜5程度の自然数に設定すると好適である。これにより、データ抽出手段 25による抽出回数が多ぐナビゲーシヨンプログラム PGからの参照頻度が高レ、区画の道路ネットワークデータ Rnを選択して参照データベース 19に格納することが可能となる。この抽出回数判定手段 26は、データ抽出手段 25により道路ネットワークデータ Rnが抽出される度に、当該抽出された区画の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数に 1を加算していく。そして、抽出回数保存手段に保存されている抽出回数の計数結果がしきい値 Nを超えたことを条件判定手段により判定した場合に、当該区画についての道路ネットワークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内データ Gd等の抽出回数についての所定の条件を満たすと判定する。

抽出回数判定手段 26により抽出回数についての所定の条件を満たすと判定された道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等は、参照データベース更新手段 18が、変換手段 17による変換後の参照用データ形式で参照データベース 19に格納する。したがって、本実施形態においては、参照データベース 19には、抽出回数判定手段 26により抽出回数についての所定の条件を満たすと判定された区画の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等のみが格納されることになる。なお、本実施形態においても、参照データベース 19は、複数のアプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じて、複数のアプリ用データベース 19a〜： 19e (図 3参照）を備えている。また、この参照データベース 19に格納されるデータの形式は、各アプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5に応じた複数の参照用データ形式とされる。

[0147] また、本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 1のナビゲーシヨン用演算手段 20は、ナビゲーシヨンプログラム PGに加えて、参照データベース 19に格納されているデータを表すテーブルである格納データテーブル Tbを備えている。本例では、格納データテーブル Tbは、参照データベース 19に格納されている道路ネットワークデータ Rn 及び案内用データ Gd等の区画の一覧を表すデータ、具体的には各区画の区画 ID データ（図 5参照）を格納したテーブルとなっている。したがって、ナビゲーシヨン用演算手段 20は、ナビゲーシヨンプログラム PGにより格納データテーブル Tbを参照することで、参照データベース 19に格納されているデータの情報、具体的には、参照データベース 19に格納されている道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等の区画の情報を取得することができる。そして、ナビゲーシヨンプログラム PGは、参照データベース 19に格納されているデータについては参照データベース 19を参照して動作し、それ以外のデータについては、上記第二の実施形態と同様に、ローカル保存データベース 16から抽出し、変換手段 17により参照用データ形式に変換されたデータを参照して動作する。

[0148] 3- 2.抽出回数判定及び参照データベース 19へのデータの格納方法

次に、本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 1における特有の動作方法である、抽出回数判定及び参照データベース 19へのデータの格納方法にっレ、て図 15に示すフローチャートに基づいて説明する。このナビゲーシヨン装置 1では、データ抽出手段 25による道路ネットワークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内用データ Gd の抽出があった場合には (ステップ # 51 : Yes)、抽出回数判定手段 26は、抽出された区画の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数に 1を加算し、抽出回数保存手段に当該抽出回数を記憶する (ステップ # 52)。そして、抽出回数判定手段 26は、抽出回数保存手段に記憶された抽出回数が、所定のしきい値 N以上であるか否力を判断する（ステップ # 53)。ここで、抽出回数がしきい値 N未満である場合には (ステップ # 53 : No)、抽出回数についての所定の条件を満たさない（抽出回数が少ない）と判定して処理は終了する。一方、抽出回数がしきい値 N以上である場合には (ステップ # 53： Yes)、抽出回数にっレ、ての所定の条件を満たす (抽出回数が多レ、）と判定し、参照データベース更新手段 18が、当該道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等を変換手段 17による変換後の参照用データ形式で参照データベース 19に格納する（ステップ # 54)。以上で処理は終了する。

[0149] 4.その他の実施形態

(1)上記の各実施形態において説明した、参照用データ形式及び更新用データ形式の道路ネットワークデータ Rnや、差分データファイル Df等の具体的構成は単なる例示であり、これらのデータの構成を上記の各実施形態とは異なる構成とすることも当然に可能である。

[0150] (2)上記の各実施形態では、差分データ生成サーバ 2の対照用ローカル保存データベース 33の内容力差分データファイル Dfを生成した後に、新ローカル保存データベース 34の内容と一致するように更新される場合を例として説明した。この際、更新前の対照用ローカル保存データベース 33の内容を消去することも可能である力その内容をバージョンデータとともに対照用ローカル保存データベース 33に保存しておく構成とすることも好適な実施形態の一つである。このような構成とした場合、対照用ロー力ノレ保存データベース 33には、所定の区画毎に複数のバージョンの道路ネットワークデータ Rnが格納されることになる。

[0151] (3)上記の各実施形態では、差分データ生成サーバ 2は、新規データに基づいて新ローカル保存データベース 34を生成し、対照用ローカル保存データベース 33と新口一カル保存データベース 34との差分に基づいて差分データファイル Dfを生成する構成を例として説明した。しかし、差分データ生成サーバ 2の構成は、このようなものに限定されない。したがって、例えば、差分データ生成サーバ 2が、新ローカル保存データベース 34を生成することなぐ新規データと対照用ローカル保存データベース 33とから差分データファイル Dfを生成する構成とすることも好適な実施形態の一つである。

[0152] (4)上記の各実施形態では、差分データ生成サーバ 2により、少なくとも新規データと対照用ローカル保存データベース 33とに基づいて差分データファイル Dfを生成する場合を例として説明した。しかし、本発明のサーバ装置の構成は、このようなものに限定されない。したがって、例えば、入力端末 31等により、差分データファイル Dfに相当するデータを直接入力し、差分データベース 41に格納する構成とすることも可能である。この場合、サーバ装置は、上記の各実施形態における差分データ配信サーバ 3に相当する構成に加えて、差分データの受付手段を備えるだけの構成とすること力 Sできる。

[0153] (5)上記の各実施形態では、差分データ生成サーバ 2と差分データ配信サーバ 3とによりサーバ装置を構成する例について説明した。しかし、サーバ装置の構成はこのようなものに限定されない。例えば、差分データ生成サーバ 2の機能と差分データ配信サーバ 3の機能を一つのサーバ装置に集約した構成とすることも好適な実施形態の一つである。

[0154] (6)上記の各実施形態では、動作プログラムとしてのナビゲーシヨンプログラム PGが複数のアプリケーションプログラム PG1〜PG5を備え、参照データベース 19が各ァプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5に応じたアプリ用データベース 19a〜19eを備えている場合を例として説明した。しかし、本発明に係る動作プログラム及び参照データベース 19の構成はこれに限定されない。したがって、参照データベース 19に格納されるデータが一種類の参照用データ形式のデータにより構成されていてもよぐ複数のデータベースに分かれていなくてもよい。また、動作プログラムが複数のアプリケーシヨンプログラムを備えてレ、る必要もなレ、。

[0155] (7)上記第一の実施形態では、ローカル保存データベース 16を道路ネットワークデータ Rnに関するデータベースとし、案内用データ Gdに関しては差分データフアイノレ Dfに基づいて、直接的に参照データベース 19の更新を行う構成を例として説明した。しかし、上記第二及び第三の実施形態と同様に、ローカル保存データベース 16に案内用データ Gd等のデータも格納することとし、差分データファイル Dfによりロー力ノレ保存データベース 16の道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gdを更新する構成とすることも好適な実施形態の一つである。

[0156] (8)上記第二の実施形態では、データ抽出手段 25が、所定の区画毎の道路ネットヮークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内用データ Gdを最小単位としてロー力ノレ保存データベース 16から抽出する構成である場合を例として説明した。しかし、データ抽出手段 25の構成はこれに限定されなレ、。したがって、データ抽出手段 25は、例えば、複数の区画で構成される所定の地域毎の道路ネットワークデータ Rn及びそれに関連付けられた案内用データ Gd等を最小単位として抽出し、或いはローカル保存データベース 16に格納された全ての道路ネットワークデータ Rn及び案内用データ Gd等を抽出する構成とすることも好適な実施形態の一つである。また、所定の区画に関係なぐ設定経路の周辺の道路ネットワークデータ Rnを構成するデータ及びそれに関連付けられた案内用データ Gd等を抽出する構成とすることも可能である。

[0157] (9)上記第二の実施形態では、変換手段 17が、データ抽出手段 25により抽出された全てのデータについて、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5の実行状態に関わらず、全てのアプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式 (5種類の参照用データ形式)への変換を行う構成である場合を例として説明した。しかし、変換手段 17の構成はこれに限定されない。したがって、変換手段 17は、例えば、複数のアプリケーションプログラム PG1〜PG5のそれぞれの必要な区画が異なる場合には、各アプリケーションプログラム PG1〜PG5が必要な区画のデータを、当該アプリケーションプログラム PG1〜PG5に応じた参照用データ形式に変換する構成とすることも好適な実施形態の一つである。また、変換手段 17は、例えば、現在実行中のアプリケーションプログラムが複数の中の一部のみである場合には、当該実行中のアプリケーションプログラムのみについての参照用データ形式への変換を行う構成とすることも好適な実施形態の一つである。

[0158] (10)上記第二の実施形態では、参照データベース 19を備えない場合を例として説明したが、上記第二の実施形態と同様の構成に加えて、更新されない参照データべース 19を備えた構成とすることも好適な実施形態の一つである。このような構成では、ナビゲーシヨンプログラム PGは、差分データファイル Dfにより更新されていないデータに関しては参照データベース 19を参照し、差分データファイル Dfにより更新されたデータについてはローカル保存データベース 16から抽出したデータを変換手段 17により変換して参照する構成とすることができる。

[0159] (11)上記第三の実施形態では、抽出回数判定手段 26が、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数を計数するに際して、この抽出回数が期間に関係なく累積する構成である場合を例として説明した。しかし、抽出回数判定手段 26の構成はこれに限定されるものではなぐ例えば、所定の期間内の抽出回数を計数する構成とすることも好適な実施形態の一つである。この場合、抽出回数判定手段 26は、所定の期間内における抽出回数を所定のしきい値 Nと比較することにより抽出回数について所定の条件を満たすか否力、を判定する。ここで、所定の期間としては、例えば、ナビゲーシヨン装置 1の動作時間や現実の時間等とすることができる。そして、現在から所定期間以上前に抽出された分の抽出回数は計数しない構成とすることにより、所定期間内の抽出回数を計数する構成とすると好適である。

[0160] (12)上記第三の実施形態では、抽出回数判定手段 26が、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数を計数するに際して、この抽出回数を、データを要求したアプリケーションプログラム PG1〜PG5に関係なく計数する構成である場合を例として説明した。しかし、抽出回数判定手段 26の構成はこれに限定されるものではなぐ例えば、所定の区画毎の道路ネットワークデータ Rnの抽出回数を、要求したァプリケーシヨンプログラム PG1〜PG5毎にそれぞれ計数する構成とすることも好適な実施形態の一つである。

[0161] (13)上記第三の実施形態の説明において、抽出回数判定手段 26により判定する抽出回数についての所定の条件として、抽出回数のしきい値 Nを 2〜5程度とする場合を例として説明した。しかし、前記しきい値 Nの値はこれに限定されるものではなく、前記しきい値 Nを 1とし、或いは 6以上とすることもできる。なお、前記しきい値 Nを 1 とした場合には、抽出手段 25により一度でも抽出された、すなわち、ナビゲーシヨンプログラム PGにより一度でも参照された区画の道路ネットワークデータ Rnは参照データベース 19に格納されることになる。

[0162] (14)上記第三の実施形態において、参照データベース 19に格納されたデータの内、ナビゲーシヨンプログラム PGによって所定期間以上参照されなかったデータを、参照データベース 19から削除する構成とすることも好適な実施形態の一つである。この所定期間は、例えば、ナビゲーシヨン装置 1の動作時間ゃ自位置検出手段 21により検出される自位置の移動距離等により規定すると好適である。

[0163] (15)上記の各実施形態では、端末装置がナビゲーシヨン装置 1であって、データ更新システムがナビゲーシヨン用の地図データベースの更新を行うシステムである場合を例として説明した。しかし、本発明の適用範囲はこれに限定されない。したがって、ナビゲーシヨン装置 1等に使用する地図データベースの更新以外にも、様々な種類のデータベースの更新に本発明を適用することが可能である。産業上の利用可能性

[0164] 本発明は、例えばナビゲーシヨン装置等のような、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置が有するデータベースを更新するデータ更新システムに利用することが可能である。

図面の簡単な説明

[0165] [図 1]本発明の第一の実施形態に係るデータ更新システムの構成を示すブロック図 [図 2]ナビゲーシヨンプログラムの構成を示す図

[図 3]参照データベースの構造の具体例を示す説明図

[図 4]道路ネットワークの具体例を示す図

[図 5]参照用データ形式の道路ネットワークデータの構成の具体例を示す図

[図 6]各データのレコード符号とパーマネント IDとの対照テーブルの具体例を示す図

[図 7]差分データファイルの構成の具体例を示す図

[図 8]更新用データ形式の道路ネットワークデータの構成の具体例を示す図

[図 9]差分データファイルの生成方法のフローチャート

[図 10]ナビゲーシヨン装置への差分データファイルの提供方法のフローチャート [図 11]ナビゲーシヨン装置における参照データベースの更新方法のフローチャート [図 12]本発明の第二の実施形態に係るデータ更新システムの構成を示すブロック図 [図 13]本発明の第二の実施形態に係る、ローカル保存データベースの更新に伴う動作方法のフローチャート

[図 14]本発明の第三の実施形態に係るデータ更新システムの構成を示すブロック図 [図 15]本発明の第三の実施形態に係る、抽出頻度判定及び参照データベースへのデータの格納方法のフローチャート

符号の説明

1：ナビゲーシヨン装置

2 :差分データ生成サーバ

3 :差分データ配信サーバ

13：差分データファイル受付手段

15：ローカル保存データベース更新手段

16 :ローカル保存データベース

17 :変換手段

18：参照データベース更新手段

19 :参照データベース

20：ナビゲーシヨン用演算手段

25 :データ抽出手段

26 :抽出回数判定手段

31：入力端末 (新規データ受付手段）

33：対象用ローカル保存データベース

34：新ローカル保存データベース

35：新ローカル保存データベース生成手段

36：差分データファイル生成手段

44：差分データファイル出力手段

Rn：道路ネットワークデータ

Gd:案内用データ

Df :差分データファイル

Fr:並行更新領域 (並行更新用データ格納手段）

PG：ナビゲーシヨンプログラム（動作プログラム）

PG1〜PG5：アプリケーションプログラム

Claims

請求の範囲

[1] 所定の動作プログラムに従って動作する端末装置と、この端末装置にデータべ一ス更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムであって、

前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、

前記サーバ装置は、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データファイル出力手段を備えるデータ更新システム。

[2] 前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式のデータが格納される参照データベースを備える請求項 1に記載のデータ更新システム。

[3] 前記端末装置は、前記変換手段による変換後のデータにより前記参照データべ一スを更新する参照データベース更新手段を備える請求項 2に記載のデータ更新システム。

[4] 前記端末装置は、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中にデータを格納可能な並行更新用データ格納手段を備え、

前記参照データベース更新手段は、前記動作プログラムの実行中は、前記変換手段により変換されたデータを順次前記並行更新用データ格納手段に格納し、前記変換手段による変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて前記参照データベースを更新する請求項 3に記載のデータ更新システム。

[5] 前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づレ、て前記ローカル保存データベースを更新するローカル保存データベース更新手段と、を備える請求項 1から 4のレ、ずれか一項に記載のデータ更新システム。

[6] 前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用口一カル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する差分データファイル生成手段と、を備える請求項 1から 5のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[7] 前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成する新ローカル保存データベース生成手段を更に備え、前記差分データファイル生成手段は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 6に記載のデータ更新システム。

[8] 前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、

前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する請求項 1から 7のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[9] 前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 1から 8のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[10] 前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータとを含み、この更新対象となる部分の道路ネットワークデータを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式で構成されている請求項 9に記載のデータ更新システム。

[11] 前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、前記参照データベースは、道路ネットワークデータと、この道路ネットワークデータに関連付けられた案内用データとを備えたナビゲーシヨン用の地図データベースであり、

前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータと、更新対象となる案内用データとを含み、

前記参照データベースの案内用データは、前記差分データファイルにより更新される請求項 2から 4のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[12] 複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置と、このナビグーシヨン装置に道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムであって、前記ナビゲーシヨン装置は、前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、

前記サーバ装置は、前記ナビゲーシヨン装置に提供するための前記差分データフアイルを出力する差分データファイル出力手段を備えるデータ更新システム。

[13] 前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 12に記載のデータ更新システム。

[14] サーバ装置からデータベース更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに

、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置であって、

前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える端末装置。

[15] 前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式のデータが格納される参照データベースを備える請求項 14に記載の端末装置。

[16] 前記変換手段による変換後のデータにより前記参照データベースを更新する参照データベース更新手段を備える請求項 15に記載の端末装置。

[17] 前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中にデータを格納可能な並行更新用データ格納手段を備え、

前記参照データベース更新手段は、前記動作プログラムの実行中は、前記変換手段により変換されたデータを順次前記並行更新用データ格納手段に格納し、前記変換手段による変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて前記参照データベースを更新する請求項 16に記載の端末装置。

[18] 前記差分データファイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づいて少なくとも前記ローカル保存データベースを更新するロー力ノレ保存データベース更新手段と、を備える請求項 14から 17のいずれか一項に記載の端末装置。

[19] 前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、

前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する請求項 14から 18のいずれか一項に記載の端末装置。

[20] 前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 14から 19のいずれか一項に記載の端末装置。

[21] サーバ装置から道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置であって、

前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、このローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備えるナビゲーション装置。

[22] 前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 21に記載のナビゲーシヨン装置。

[23] 端末装置にデータベース更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置であつて、

前記端末装置のローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用ローカル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファィルを生成する差分データファイル生成手段と、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力する差分データファイル出力手段と、を備えるサーバ装置。

[24] 前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成する新ローカル保存データベース生成手段を更に備え、

前記差分データファイル生成手段は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 23に記載のサーバ装置。

[25] 前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータとを含み、この更新対象となる部分の道路ネットワークデータを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式で構成されている請求項 23又は 24に記載のサーバ装置。

[26] サーバ装置から端末装置に差分データファイルを提供してデータベースの更新を行うデータ更新方法であって、

前記サーバ装置と、所定の動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成されるローカル保存データベースを備える前記端末装置とを用い、

前記サーバ装置は、前記端末装置に提供するための前記差分データファイルを出力し、

前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付け、前記差分データファイルにより前記ローカル保存データベースを更新するデータ更新方法。

[27] 前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式のデータが格納される参照データベースを備え、前記差分データファイルによる更新後の前記ローカル保存データベースのデータを参照用データ形式に変換し、変換後のデータにより前記参照データベースを更新する請求項 26に記載のデータ更新方法。

[28] 前記端末装置は、前記動作プログラムによる前記参照データベースの参照中にデータを格納可能な並行更新用データ格納手段を備え、前記動作プログラムの実行中は、参照用データ形式に変換されたデータを順次前記並行更新用データ格納手段に格納し、前記参照用データ形式への変換処理の完了後に、前記並行更新用データ格納手段に格納されたデータを前記参照データベースのデータに置き換えて前記参照データベースを更新する請求項 27に記載のデータ更新方法。

[29] 前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用口一カル保存データベースを備え、新規データの入力を受け付け、前記対照用ロー力ノレ保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 26から 28のいずれか一項に記載のデータ更新方法。

[30] 前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成し、前記対照用口一カル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 29に記載のデータ更新方法。

[31] 所定の動作プログラムに従って動作する端末装置と、この端末装置にデータべ一ス更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムであって、

前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記動作プログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、

[32] 前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照可能な参照データベースと、前記ロー力ノレ保存データベースに格納されている複数のデータのそれぞれについて、前記データ抽出手段により抽出される回数についての所定の条件を満たすか否かを判定する抽出回数判定手段と、前記抽出回数判定手段により前記所定の条件を満たすと判定されたデータを、前記変換手段による変換後の前記参照用データ形式で前記参照データベースに格納する参照データベース更新手段と、を備える請求項 31 に記載のデータ更新システム。

[33] 前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づレ、て前記ローカル保存データベースを更新するローカル保存データベース更新手段と、を備える請求項 31又は 32に記載のデータ更新システム。

[34] 前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用口一カル保存データベースと、新規データの入力を受け付ける新規データ受付手段と、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する差分データファイル生成手段と、を備える請求項 31から 33 のレ、ずれか一項に記載のデータ更新システム。

[35] 前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成する新ローカル保存データベース生成手段を更に備え、前記差分データファイル生成手段は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 34に記載のデータ更新システム。

[36] 前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、

前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する請求項 31から 35のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[37] 前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記データ抽出手段は、前記ローカル保存データベースから所定の区画毎に道路ネットワークデータを抽出する請求項 31から 36のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[38] 前記端末装置はナビゲーシヨン装置であって、前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 31から 36のいずれか一項に記載のデータ更新システム。

[39] 前記差分データファイルは、更新の態様を表すデータと、更新対象となる部分の道路ネットワークデータとを含み、この更新対象となる部分の道路ネットワークデータを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式で構成されている請求項 38に記載のデータ更新システム。

[40] 複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置と、このナビゲーシヨン装置に道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルを提供するサーバ装置とを有するデータ更新システムであって、前記ナビゲーシヨン装置は、前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記各アプリケーションプログラムからの要求に従って前記ロー力ノレ保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備え、

[41] 前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 40に記載のデータ更新システム。

[42] サーバ装置からデータベース更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、所定の動作プログラムに従って動作する端末装置であって、

前記動作プログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記動作プログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記参照用データ形式に変換する変換手段と、を備える端末装置。

[43] 前記動作プログラムにより参照可能な参照データベースと、前記ローカル保存データベースに格納されている複数のデータのそれぞれについて、前記データ抽出手段により抽出される回数についての所定の条件を満たすか否力 ^判定する抽出回数判定手段と、前記抽出回数判定手段により前記所定の条件を満たすと判定されたデータを、前記変換手段による変換後の前記参照用データ形式で前記参照データべ一スに格納する参照データベース更新手段と、を備える請求項 42に記載の端末装置。

[44] 前記差分データファイルを受け付ける差分データファイル受付手段と、前記差分データファイルに基づいて前記ローカル保存データベースを更新するローカル保存データベース更新手段と、を備える請求項 42又は 43に記載の端末装置。

[45] 前記動作プログラムは複数のアプリケーションプログラムを有し、

前記変換手段は、前記ローカル保存データベースのデータを各アプリケーションプログラムに応じた参照用データ形式に変換する請求項 42から 44のいずれか一項に記載の端末装置。

[46] 前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記データ抽出手段は、前記ローカル保存データベースから所定の区画毎に道路ネットワークデータを抽出する請求項 42から 45のいずれか一項に記載の端末装置。

[47] 前記ローカル保存データベースは道路ネットワークデータの差分更新用のデータベースであり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 42から 45のいずれか一項に記載の端末装置。

[48] サーバ装置から道路ネットワークデータを含むデータベースの更新用の差分データファイルの提供を受けるとともに、複数のアプリケーションプログラムに従って動作するナビゲーシヨン装置であって、

前記各アプリケーションプログラムにより参照される参照用データ形式とは異なる更新用データ形式で構成され、前記差分データファイルにより更新されるローカル保存データベースと、前記各アプリケーションプログラムからの要求に従って前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記ローカル保存データベースのデータを前記各アプリケーシヨンプログラムに応じた参照用データ形式に変換する変換手段と、を備えるナビゲーシヨン装置。

[49] 前記参照用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データが道路ネットワークの接続順に配列されたデータ形式であり、

前記更新用データ形式は、前記道路ネットワークデータに関して、これを構成する各データがデータ種別順に配列されたデータ形式である請求項 48に記載のナビゲーシヨン装置。

[50] サーバ装置から端末装置に差分データファイルを提供してデータベースの更新を行うデータ更新方法であって、

前記端末装置は、前記差分データファイルを受け付け、前記差分データファイルにより前記ローカル保存データベースを更新し、前記動作プログラムからの要求に従つて前記ローカル保存データベースの中から必要なデータを抽出し、抽出されたデータを前記参照用データ形式に変換し、変換後のデータを前記動作プログラムにより参照可能にするデータ更新方法。

[51] 前記端末装置は、前記動作プログラムにより参照可能な参照データベースを備え、前記ローカル保存データベースに格納されている複数のデータのそれぞれについて、前記動作プログラムからの要求に従って抽出される回数についての所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたデータを前記参照用データ形式へ変換後に前記参照データベースに格納する請求項 50に記載のデータ更新方法。

[52] 前記サーバ装置は、前記ローカル保存データベースと同じ内容を有する対照用口一カル保存データベースを備え、新規データの入力を受け付け、前記対照用ロー力ル保存データベースと前記新規データとに基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 50又は 51に記載のデータ更新方法。

前記サーバ装置は、前記対照用ローカル保存データベースと前記新規データとに基づいて、前記対照用ローカル保存データベースと同じデータ形式であって前記新規データの内容で更新された新ローカル保存データベースを生成し、前記対照用口一カル保存データベースと前記新ローカル保存データベースとの差分に基づいて前記差分データファイルを生成する請求項 52に記載のデータ更新方法。