WO2005105452A1

WO2005105452A1 - インクジェット記録装置

Info

Publication number: WO2005105452A1
Application number: PCT/JP2005/007419
Authority: WO
Inventors: Tsutomu Yoneyama
Original assignee: Konica Minolta Medical & Graphic, Inc.
Priority date: 2004-04-27
Filing date: 2005-04-19
Publication date: 2005-11-10
Also published as: EP1741555B1; US20050237352A1; US7407277B2; JP4770734B2; EP1741555A4; EP1741555A1; JPWO2005105452A1; EP1741555B2

Abstract

　本発明のインクジェット記録装置は、画像記録用インクを、主走査方向に往復移動しながら、副走査方向に搬送される記録媒体に対して吐出する画像記録用ヘッドと、画像の記録を補助する補助記録用インクを、主走査方向に往復移動しながら吐出する補助記録用ヘッドと、前記画像記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された画像記録用ノズルアレイを有し、前記補助記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された補助記録用ノズルアレイを有し、該画像記録用ノズルアレイと該補助記録用ノズルアレイは副走査方向に平行に配設されていて、記録モードに応じて、前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイから、それぞれインクを吐出させるノズルを選択して、各々のインク吐出領域を変更できるように前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイを制御する制御部とを備える。

Description

明細書

インクジェット記録装置

技術分野

[0001] 本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に画像を主として記録する画像記録用インクの他に背景用インクや透明インクといった補助記録用インクを用いるインクジェット記録装置に関する。

背景技術

[0002] 近年、グラビア印刷方式やフレキソ印刷方式などの製版を必要とする方式に比較して、簡便にかつ安価に画像を形成することができるという理由から、インクジェット記録装置が多く用いられるようになってきて、る。

[0003] 特に、このようなインクジェット記録装置を用いて商品や商品の包装に画像記録を行う分野では、商品や商品の包装に、榭脂ゃ金属などのインク吸収性のない材料を用いることが多い。なお、インク吸収性のない記録媒体に対してインクを定着させるためには、光硬化性インクを用い、このインクを記録媒体に吐出した後、例えば、紫外線などの光を照射してインクを硬化定着させることが行われている。

[0004] また、このような分野では、例えば、透明な包装材に対して、白色等の特色を背景色として文字、記号及び絵等の画像を記録することが行われている。このように透明な包装材に背景を印刷する場合、記録媒体の表面に、まず背景用インクをベタに吐出し、その上力画像を記録する表刷りと、記録媒体の裏面に、まず画像を記録し、その上力も背景用インクをベタに吐出する裏刷りとがある。また、色付きの記録媒体に対して画像を記録する場合に、画像の発色を良くするために像状に吐出した白色のインクの上力カラーインクを吐出して画像を記録することや、記録された画像の表面に透明なインクを吐出して、平滑性や光沢感を向上させることも行われている。

[0005] このように画像を主として記録するための各色画像記録用インクと、背景用インクや透明インクといった画像の記録を補助する補助記録用インクとを使用して画像の記録を行うインクジェット記録装置として、従来、インクを吐出するノズルを形成してなる記録ヘッドを有し、記録ヘッドから記録媒体に対して前記インクを吐出させながら記録ヘッドを主走査方向に往復移動させるとともに、記録媒体を主走査方向と直行する副走査方向に搬送させて画像を記録するシリアル記録方式のインクジット記録装置において、各色の画像記録用インクを吐出する画像記録用ヘッドの主走査方向における両側部に補助記録用インクを吐出する補助記録用ヘッドを配設したインクジェット記録装置が知られている（例えば、特許文献 1参照)。

[0006] このようなインクジェット記録装置によれば、例えば表刷りを行う場合には、往方向、復方向のそれぞれにおヽて、画像記録用ヘッドの上流側に位置する補助記録用へッドからインクをベタに吐出して背景を記録するとともに、画像記録用ヘッドから画像データに基づいてインクを吐出して画像を記録することが行われている。また、裏刷りを行う場合には、往方向、復方向のそれぞれにおいて、画像記録用ヘッドの上流側に位置する補助記録用ヘッドからはインクを吐出させず、画像記録用ヘッドから画像データに基づいてインクを吐出して画像を記録するとともに、画像記録用ヘッドの下流側に位置する補助記録用ヘッドからインクをベタに吐出して背景を記録することが行われている。

[0007] また、補助記録用インクを各色画像記録用インクの副走査方向における上流側と下流側にそれぞれ配置したインクジェット記録装置も知られている（例えば、特許文献 1参照)。

[0008] このようなインクジェット記録装置によれば、例えば表刷りを行う場合には、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に位置する補助記録用ヘッドからインクをベタに吐出して背景を記録し、背景が記録された記録媒体が副走査方向に搬送された後に、当該背景が記録された部分に、画像記録用ヘッドからインクを吐出して画像を記録することが行われている。また、裏刷りを行う場合には、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に位置する補助記録用ヘッドからはインクを吐出させず、画像記録用ヘッドからインクを吐出して画像を記録し、画像が記録された記録媒体が副走査方向に搬送された後に、当該画像が記録された部分に、画像記録用ヘッドの下流側に位置する補助記録用ヘッドからインクをベタに吐出して背景を記録することが行われている。

特許文献 1：特開 2003 - 285422号公報発明の開示

[0009] しかし、従来のインクジェット記録装置では、画像記録用ヘッドの主走査方向における両側部、あるヽは副走査方向における上流側または下流側の少なくとも一方に、補助記録用ヘッドが配設されてヽるため、各ヘッドを搭載したキャリッジ及び装置全体が大型化する上、装置コストも高くなるという問題があった。また、画像記録用へッドの副走査方向における上流側または下流側の少なくとも一方に補助記録用ヘッドを設けた場合には、記録媒体を支持するプラテンの面積が大きくなり、プラテンと記録媒体との摩擦や吸着力により搬送精度が低下し画質が低下すると!、う問題があつた。

[0010] また、特に、光硬化型のインクを用いて画像を記録するインクジェット記録装置においては、重ねて吐出するインクが互いに混じったり、滲んだりすることを防止するため、先に吐出したインクに光を照射して硬化させ、インクを記録媒体に定着させた後に、次のインクを吐出する必要がある。

[0011] したがって、画像記録用ヘッドの主走査方向における両側部に補助記録用ヘッドを設ける場合には、記録媒体に着弾したインクに対して光を照射する光照射装置を、画像記録用ヘッド及び補助記録用ヘッドからなるヘッドユニットの主走査方向における両側部のみならず、画像記録用ヘッドと補助記録用ヘッドとの間にも設けなければならないため、キャリッジが大型化する上、光照射装置の発熱により画質が低下したり、消費電力が大きくなるという問題があった。

[0012] また、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側または下流側の少なくとも一方に補助記録用ヘッドを設ける場合には、光照射装置の装置構成を簡易にするため、画像記録用ヘッドから吐出されたインクと補助記録用ヘッドから吐出されたインクとの両者に光を照射することができるように、光照射装置を、画像記録用ヘッド及び補助記録用インクの記録ヘッドの副走査方向における上流側端部から下流側端部にわたって設けることが行われており、光照射装置が大型化するため、発熱により画質が低下したり、消費電力が大きくなるという問題があった。

[0013] そこで、本発明は、画像記録用インクと背景用インク等の補助記録用インクとを重ねて記録することができるインクジェット記録装置であって、小型で装置コストが低ぐかつ、良好な画像を得ることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。

[0014] 本発明の一つの態様におけるインクジェット記録装置は、画像記録用インクを、主走査方向に往復移動しながら、主走査方向と直行する副走査方向に搬送される記録媒体に対して吐出する画像記録用ヘッドと、画像の記録を補助する補助記録用ィンクを主走査方向に往復移動しながら前記記録媒体に対して吐出する補助記録用ヘッドと、前記画像記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された画像記録用ノズルアレイを有し、前記補助記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された補助記録用ノズルアレイを有し、該画像記録用ノズルアレイと該補助記録用ノズルアレイは副走査方向に平行に配設されていて、記録モードに応じて、前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイから、それぞれインクを吐出させるノズルを選択して、各々のインク吐出領域を変更できるように前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイを制御する制御部とを備える。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]本発明によるインクジェット記録装置の一実施形態の構成を示す平面図である

[図 2]本実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。

[図 3]本実施形態に係るインクジェット記録装置の画像記録用ヘッド及び補助記録用ヘッドにおけるインク吐出領域を説明する模式図である。

[図 4]第 2実施形態に係るインクジヱット記録装置の画像記録用ヘッド及び補助記録用ヘッドにおけるインク吐出領域を説明する模式図である。

[図 5]第 3実施形態に係るインクジヱット記録装置の画像記録用ヘッド及び補助記録用ヘッドにおけるインク吐出領域を説明する模式図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下、本発明の第一の実施の形態を、図 1から図 3を参照して説明する。

[0017] 図 1は、本発明に係るインクジェット記録装置の実施の一形態を示したもので、シリアルヘッド方式のインクジェット記録装置 1である。インクジェット記録装置 1は、図 1に示すように、棒状のガイドレール 2を有しており、このガイドレール 2には、キャリッジ 3 が支持されている。このキャリッジ 3は、キャリッジ駆動機構 4 (図 2参照）によって主走查方向 Xをガイドレール 2に沿って往復移動するようになって、る。

[0018] キャリッジ 3の中央部には、画像を主として記録するための画像記録用インクとして、例えば、イェロー（Y)、マゼンタ（M)、シアン（C)、ブラック（K)の各色の色インクを記録媒体 5に吐出するノズル（図示しな、）を形成してなる画像記録用ヘッド 6、及び画像の記録を補助する補助記録用インクとして、画像記録用インクにより記録される画像の背景を白色でベタ塗りするための白色インク (W)を吐出するノズルを形成してなる補助記録用ヘッド 7が、それぞれ主走査方向 Xに 1列に搭載されている。

[0019] 本実施の形態で使用するインクは、紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化型のインクである。紫外線硬化型のインクとしては、重合性化合物として、ラジカル重合性ィ匕合物を含むラジカル重合系インク、カチオン重合性ィ匕合物を含むカチオン重合系インク、及びラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたノ、ィブリツド型インクが適用可能である。なお、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光、例えば電子線、 X線、赤外線等で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。

[0020] また、本発明によるインクジェット記録装置 1に用いられる記録媒体 5しては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、榭脂、金属、ガラス等の材質力もなる記録媒体 5が適用可能であるが、本実施形態では、特に、所謂軟包装に用いられる透明な非吸収性の榭脂製フィルムが好適に用いられる。

[0021] 画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7からなるヘッドユニットの両側部には、ノズル力記録媒体 5に吐出されたインクに対して紫外線を照射する光照射装置としての紫外線照射装置 8が、ヘッド 6, 7における主走査方向 Xと直行し記録媒体 5を搬送する副走査方向 Yの上流側端部から下流側端部にわたってそれぞれ設けられている。

[0022] キャリッジ 3の移動可能範囲の中央部分は、記録媒体 5に記録を行う記録領域とされており、この記録領域には、記録媒体 5を非記録面から水平に支持するプラテン 9 が設けられている。 [0023] また、インクジェット記録装置 1には、複数の搬送ローラ 10等により構成され、副走查方向 Yに記録媒体 5を送るための搬送機構 11 (図 2参照）が設けられている。搬送機構 11は、画像記録時において、キャリッジ 3の動作に合わせて、記録媒体 5の搬送と停止とを繰り返して記録媒体 5を間欠的に搬送する。

[0024] また、インクジェットプリンタ 1の筐体上面には、例えばタツチパネルにより構成され、ユーザが選択可能な記録モードを表示するとともに、表示された記録モードをユーザが選択して入力する入力操作部 12が設けられている。この入力操作部 12は、後述の制御部 13に接続されており、所定操作に基づ!/、て選択された記録モードに係る信号を制御部 13に対して出力するようになっている。

[0025] 図 2は、本実施形態におけるインクジェット記録装置 1を制御するための制御装置を示したものであり、この制御装置は、たとえば、 CPU, RAM, ROM (いずれも図示しない）からなり、 ROMに記録された処理プログラムを RAMに展開して CPUによりこの処理プログラムを実行する制御部 13を有して、る。

[0026] この制御部 13は、前述の処理プログラムに従、、キャリッジ駆動機構 4、記録ヘッド 6, 7、搬送機構 11、及び紫外線照射装置 8等の動作状況等のステータスに基づいて、各部材の動作を制御するようになっている。

[0027] 特に、インクジェット記録装置 1では、制御部 13は、記録モードに応じて、画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7からインクを吐出させるインク吐出領域 14をそれぞれ選択して、選択したインク吐出領域 14からインクを吐出させて画像を記録させるように画像記録用ヘッド 6、補助記録用ヘッド 7及び搬送機構 11等を制御するようになっている。

[0028] 記録モードとしては、例えば次の 3つの記録モードを有して、る。すなわち、画像記録用インクのみを用いて画像の記録を行う通常モード、記録媒体 5の表面に白色インクをベタに吐出し、その上力画像記録用インクを用いて画像を記録する表刷りモード、及び、記録媒体 5の裏面に画像記録用インクを用いて画像を記録し、その上から白色インクをベタに吐出する裏刷りモードである。

[0029] ここで、各記録モードにおけるインクの吐出領域の選択について具体的に説明する。制御部 13は、入力操作部 12より通常モードに係る信号が入力されると、図 3 (A)に示すように、各画像記録用ヘッド 6全体、すなわち各画像記録用ヘッド 6に形成され副走査方向 Yに配列したノズルのノズル列全体をインク吐出領域 14として選択するようになつている。ここで、通常モードにおいては、画像記録用インクとして白インク等の補助記録用インクを使用して画像を記録するようにしてもよい。この場合、画像記録用ヘッドとは、補助記録を行うためには用いず画像を記録するために用いる補助記録用ヘッドを含む概念である。

[0030] また、入力操作部 12より表刷りモードに係る信号が入力されると、制御部 13は、図 3 (B)に示すように、各画像記録用ヘッド 6については、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようになっている。

[0031] また、入力操作部 12より裏刷りモードに係る信号が入力されると、制御部 13は、図 3 (C)に示すように、各画像記録用ヘッド 6については、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半部の領域をインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようになっている。

[0032] 次に、本実施形態の作用について説明する。

[0033] 記録媒体 5に画像を記録する際には、ユーザにより記録モードが選択され入力操作部 12から入力される。すると、選択された記録モードに係る信号が制御部 13に入力され、制御部 13により、当該選択された記録モードに応じたインク吐出領域 14が決定される。そして、キャリッジ駆動機構 4が作動してキャリッジ 3が記録媒体 5の上方を主走査方向 Xに往復移動するとともに、各ヘッドにおける決定されたインク吐出領域 14からインクが吐出される。吐出されたインクは順次記録媒体 5に着弾し、この記録媒体 5に着弾したインクに対して、キャリッジ 3とともに往復移動する紫外線照射装置 8により紫外線が順次照射され、インクが記録媒体 5の上面で硬化する。

[0034] 具体的には、通常モードが選択された場合には、制御部 13により画像記録用へッド 6全体力インク吐出領域 14とされ、全ノズルを用いて画像データに基づ、た所定のノズル力各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、画像記録用ヘッド 6の下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体 5に着弾したインクに対して順次紫外線が照射され、インクが硬化する。これにより、背景のなヽ画像が記録媒体 5に記録される。

[0035] また、表刷りモードが選択された場合には、制御部 13により画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの下流側領域及び補助記録用ヘッド 7のノズル列における副走査方向 Yの上流側領域力 Sインク吐出領域 14とされ、一主走査ごとに、補助用記録ヘッドの上流側のノズルからは白色インクがベタに吐出され、画像記録用へッド 6の下流側のノズルからは画像データに基づ、た各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、ヘッドユニットの主走査方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体 5に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0036] ここで、補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14力画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14より副走査方向 Yにおいて上流に位置しているため、一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに吐出され記録媒体 5に着弾した白色インクが紫外線により記録媒体 5上で硬化した後、この白色インクがベタ打ちされた部分が、副走査方向 Yに搬送され、当該部分には、次の一主走査において画像記録用ヘッド 6からインクが吐出され画像が記録される。これにより、白色を背景とした画像が記録媒体 5に記録される。

[0037] また、裏刷りモードが選択された場合には、制御部 13により画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの上流側領域及び補助記録用ヘッド 7のノズル列における副走査方向 Yの下流側領域力 Sインク吐出領域 14とされ、記録媒体 5の裏面に対して、一主走査ごとに、画像記録用ヘッド 6の上流側のノズルからは画像データに基づヽた各色インクが吐出され、補助記録用ヘッド 7の下流側のノズルからは白色インクがベタに吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、ヘッドの主走查方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体 5に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0038] ここで、画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14力補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14より副走査方向 Yにおいて上流に位置しているため、一主走査において画像記録用ヘッド 6から画像データに基づいて吐出された各色インクが紫外線により記録媒体 5上で硬化した後、この画像が記録された部分が、副走査方向 Yに搬送され、当該部分には、次の一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに白色インクが記録媒体 5に吐出される。これにより、白色を背景とした画像が記録媒体 5に記録される。

[0039] このように、画像記録用インクと補助記録用インクとを重ねて記録する場合にあっては、いずれか先に記録するヘッドにおけるインクを吐出させるノズル領域力後に記録するヘッドにおけるインクを吐出させるノズル領域より、副走査方向 Yにおいて上流側になるように選択すればよぐ上流側で吐出されたインクにはヘッドユニットの両側部に設けられた紫外線照射装置 8の副走査方向 Yにおける上流側において照射された紫外線によりインクが硬化するため、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けた上に、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間にも紫外線照射装置 8を設けるとヽぅ必要がなヽ。

[0040] また、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yにおける上流側及び下流側に補助記録用ヘッド 7を設ける必要もないため、紫外線照射装置 8を、副走査方向 Yに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設ける必要もない。

[0041] 以上より、本実施形態によれば、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けたり、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yにおける上流側および下流側に補助記録用ヘッド 7を設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジ 3や装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体 5を支持するプラテン 9の面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0042] さらに、紫外線照射装置 8を、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間に設けたり、副走査方向 Yに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7の 2ヘッド長分の長さで設けたりする必要もないことからも、装置の小型化及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、紫外線照射装置 8からの発熱量が低減され良好な画像を得ることができる。

[0043] なお、本実施形態にぉ、ては、表刷りモード及び裏刷りモードでは、各ヘッド 6, 7 のノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域または下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようにした力これに限定されるものではなぐ例えば上流側 1Z3の領域または下流側 1Z3の領域を選択するようにしてもょ、。また、各ヘッドのノズル列にお、て例えば副走査方向 Υの下流側一定領域のノズルを、ィンクの吐出不良が生じたノズルの予備用のノズルとし、他のノズルにつ!、て各記録モードに応じてインク吐出領域 14を選択可能に分割するようにしてもよい。この場合、通常モードにおける画像記録用ヘッド全体とは、予備用のノズルを除、たノズル列全体をいう。

[0044] また、本実施形態にお！、ては、画像記録用インクとしてイェロー (Υ)、マゼンタ (Μ) 、シアン (C)、ブラック (Κ)の各色インクを、補助記録用インクとして白色インクを用いるようにした力使用するインクの色はこれに限るものではなぐ例えば、ライトイエロ一 (LY)、ライトマゼンタ (LM)、ライトシアン (LC)、ライトブラック（LK)を加えた 8色を画像記録用インクとして使用するようにしてもょ、し、補助記録用インクとして銀色等の特色を用いるようにしてもょ、。

[0045] また、本実施形態においては、補助記録用ヘッド 7から白色インクをベタに吐出させ、白色を背景とした画像を記録するようにしたが、白色インクをドットで像状に吐出させ、その上力各色インクにより画像を記録することにより発色性の高い画像を得るようにしてもよい。この場合、先に補助記録用インクを吐出した後に画像記録用インクにより画像を重ねる後刷りモードを選択可能に構成し、この後刷りモードにおいては、例えば、各画像記録用ヘッド 6については、ノズル列の副走査方向 Υにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14とし、補助記録用ヘッド 7については、ノズル列の副走査方向 Υにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14として、制御部 13により画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7を制御してインクを吐出させるようにするとよ、。

[0046] さらに、各色インクにより画像を記録した上から、補助記録用ヘッド 7より透明インクを吐出させ、平滑性や光沢感のある画像を得るようにしてもよい。この場合、先に画像記録用インクにより画像の記録を行った後に補助記録用インクを重ねる先刷りモードを選択可能に構成し、この先刷りモードにおいては、例えば、各画像記録用ヘッド 6につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14とし、補助記録用ヘッド 7については、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として、制御部 13により画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7を制御してインクを吐出させるようにするとよい。

[0047] また、例えば、補助記録用ヘッド 7として、白色インクをベタに吐出させるヘッド及び透明インクを吐出させるヘッドを備える構成としてもよいし、白色インクを像状に吐出させるヘッド及び透明インクを吐出させるヘッドを備える構成としてもよいし、さらには、白色インクをベタに吐出させる力象状に吐出させるかを選択可能な構成としてもよい。

[0048] 次に、本発明によるインクジェット記録装置の第 2実施形態について、図 4を参照して説明する。なお、本実施形態によるインクジェット記録装置 20は、画像記録用へッド 6及び補助記録用ヘッド 7の配置、並びにインクの吐出動作に関する制御以外の構成は、第 1実施形態とほぼ同様であるので、以下においては、特に第 1実施形態と異なる点について説明する。

[0049] インクジェット記録装置 20は、キャリッジ駆動機構（図示しな、）により記録媒体の上方を主走査方向 Xに往復移動するキャリッジ 3を有しており、このキャリッジ 3の中央部には、イェロー（γ)、マゼンタ（M)、シアン（C)、ブラック (K)の各色の色インクを記録媒体（図示しない）に吐出するノズルを形成してなる画像記録用ヘッド 6、及び画像の記録を補助する補助記録用インクとして、画像記録用インクにより記録される画像の背景を白色でベタ塗りするための白色インク (W)を吐出するノズルを形成してなる補助記録用ヘッド 7が、各色 2つずつ、同色のヘッドが互いにヘッド幅分主走査方向 X にずれた状態で副走査方向 Yに沿って配列されるとともに、各色のヘッドが主走査方向 Xに並列に配置されるように、搭載されている。

[0050] 画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド力なるヘッドユニットの両側部には、ノズルカ記録媒体に吐出されたインクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置 8 力各色 2っ配設されたヘッドの副走査方向 Yにおける上流側ヘッドの上流側端部力下流側ヘッドの下流側端部にわたって設けられている。

[0051] また、インクジェット記録装置 20は、インクジェット記録装置 20を制御するための制御部（図示しない）を有している。この制御部は、各処理プログラムに従い、キャリッジ駆動機構、記録ヘッド 6, 7、搬送機構 (図示しない)、及び紫外線照射装置 8等の動作状況等のステータスに基づ、て、各部材の動作を制御するようになって!/、る。

[0052] 特に、インクジェット記録装置 20では、制御部は、記録モードに応じて、画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7からインクを吐出させるインク吐出領域 14をそれぞれ選択して、選択したインク吐出領域 14からインクを吐出させて画像を記録させるように画像記録用ヘッド 6、補助記録用ヘッド 7及び搬送機構 11等を制御するようになっている。記録モードとしては、通常モード、表刷りモード及び裏刷りモードを有している。

[0053] ここで、各記録モードにおけるインクの吐出領域の選択について具体的に説明する。制御部は、通常モードが選択されると、図 4 (A)に示すように、各画像記録用ヘッド 6全体、すなわち副走査方向 Yに各色 2つずつ配列された両方の画像記録用ヘッド 6をインク吐出領域 14として選択するようになって、る。

[0054] また、表刷りモードが選択されると、制御部は、図 4 (B)に示すように、各画像記録用ヘッド 6については、副走査方向 Yに各色 2つずつ配列された画像記録用ヘッド 6 のうち下流側のヘッドをインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7については、副走査方向 Yに 2つ配列された補助記録用ヘッド 7のうち上流側のへッドをインク吐出領域 14として選択するようになって、る。

[0055] また、裏刷りモードが選択されると、制御部は、図 4 (C)に示すように、各画像記録用ヘッド 6については、副走査方向 Yに各色 2つずつ配列された画像記録用ヘッド 6 のうち上流側のヘッドをインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7については、副走査方向 Yに 2つ配列された補助記録用ヘッド 7のうち下流側のへッドをインク吐出領域 14として選択するようになって、る。

[0056] 次に、本実施形態の作用について説明する。

[0057] 記録媒体に画像を記録する際に、通常モードが選択された場合には、各画像記録用ヘッド 6について制御部により各色 2つずつ配列された両方のノズルアレイがインク吐出領域 14とされ、各色画像記録用ヘッド 6全体を用いて画像データに基づヽた所定のノズル力各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、画像記録用ヘッド 6の下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射され、インクが硬化する。これにより、背景のなヽ画像が記録媒体に記録される。

[0058] また、表刷りモードが選択された場合には、制御部により各画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Y下流側のノズルアレイ及び補助記録用ヘッド 7の副走査方向 Y上流側のノズルアレイ力 Sインク吐出領域 14とされ、一主走査ごとに、補助記録用ヘッド 7の 2つのノズルアレイのうち上流側のノズルアレイからは白色インクがベタに吐出され、画像記録用ヘッド 6の 2つのノズルアレイのうち下流側のノズルアレイからは画像データに基づいた各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、へッドの主走査方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0059] ここで、補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14力画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14より副走査方向 Yにおいて上流に位置しているため、一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに吐出され記録媒体に着弾した白色インクが紫外線により記録媒体上で硬化した後、この白色インクがベタ打ちされた部分が、副走査方向 Y に搬送され、当該部分には、次の一主走査において画像記録用ヘッド 6からインクが吐出され画像が記録される。これにより、白色を背景とした画像が記録媒体に記録される。

[0060] また、裏刷りモードが選択された場合には、制御部により各画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Y上流側のノズルアレイ及び補助記録用ヘッド 7の副走査方向 Y下流側のノズルアレイ力 Sインク吐出領域 14とされ、記録媒体の裏面にたいして、一主走査ごとに、各画像記録ヘッド 6の 2つのノズルアレイのうち上流側のヘッドからは画像データに基づいた各色インクが吐出され、補助用記録ヘッド 7の 2つのノズルアレイのうち下流側のノズルアレイからは白色インクがベタに吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、ヘッドの主走査方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0061] ここで、画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14力補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14より副走査方向 Yにおいて上流に位置しているため、一主走査において画像記録用ヘッド 6から画像データに基づいて吐出された各色インクが紫外線により記録媒体上で硬化した後、この画像が記録された部分が、副走査方向 Yに搬送され、当該部分には、次の一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに白色インクが記録媒体に吐出される。これにより、白色を背景とした画像が記録媒体に記録される

[0062] このように、画像記録用インクと補助記録用インクとを重ねて記録する場合にあっては、各画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yに配列された 2つのノズルアレイのうちの 1 つと、補助記録用ヘッド 7の副走査方向 Yに配列された 2つのノズルアレイのうちの 1 つ力先に記録するノズルアレイ力後に記録するノズルアレイより上流側になるように選択される。上流側で吐出されたインクにはヘッドユニットの両側部に設けられた紫外線照射装置 8の副走査方向 Yにおける上流側から紫外線が照射されインクが硬化するため、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けた上に、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間にも紫外線照射装置 8を設けるという必要がない。

[0063] また、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yにおける上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に補助記録用ヘッド 7を設ける必要もないため、紫外線照射装置 8を、副走査方向 Yに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設ける必要もない。

[0064] 以上より、本実施形態によれば、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けたり、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yにおける上流側および下流側に補助記録用ヘッド 7を設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジ 3や装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するプラテン 9の面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0065] さらに、紫外線照射装置 8を、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間に設けたり、副走査方向 Yに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7の合計長分の長さで設けたりする必要もないことからも、装置の小型化及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、発熱量が低減され良好な画像を得ることができる。 [0066] なお、本発明は、本実施形態に限定されないことは第 1実施形態と同様である。

[0067] 次に、本発明によるインクジェット記録装置の第 3実施形態について、図 5を参照して、説明する。なお、本実施形態によるインクジェット記録装置 30は、画像記録用へッド 6及び補助記録用ヘッド 7の配置、並びにインクの吐出動作に関する制御以外の構成は、第 1実施形態とほぼ同様であるので、以下においては、特に第 1実施形態と異なる点について説明する。

[0068] インクジェット記録装置 30は、キャリッジ駆動機構（図示しな、）により記録媒体の上方を主走査方向 Xに往復移動するキャリッジ 3を有しており、このキャリッジ 3の中央部には、イェロー (γ)、マゼンタ（M)の各色インクを吐出するノズルを形成してなる画像記録用ヘッド 6が、互いにヘッド幅分主走査方向 Xにずれた状態で副走査方向 Yに沿って配列されており、シアン (C)、ブラック (K)の各色インクを吐出するノズルを形成してなる画像記録用ヘッド 6が、同様に副走査方向 Yに沿って配列されるとともに、画像の記録を補助する補助記録用インクとして、画像記録用インクにより記録される画像の背景を白色でベタ塗りするための白色インク (W)を吐出するノズルを形成してなる 2つの補助記録用ヘッド 7が、互いにヘッド幅分主走査方向 Xにずれた状態で副走査方向 Yに沿って配列されるように、搭載されて、る。

[0069] 画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7かなるヘッドユニットの両側部には、ノズルカ記録媒体に吐出されたインクに対して紫外線を照射する紫外線照射装置 8 力副走査方向 Yにおける上流側ヘッドの上流側端部から下流側ヘッドの下流側端部にわたって設けられている。

[0070] また、インクジェット記録装置 30は、インクジェット記録装置 30を制御するための制御部（図示しない）を有している。この制御部は、各処理プログラムに従い、キャリッジ駆動機構、記録ヘッド 6, 7、搬送機構、及び紫外線照射装置 8等の動作状況等のステータスに基づ、て、各部材の動作を制御するようになって!/、る。

[0071] 特に、インクジェット記録装置 30では、制御部は、記録モードに応じて、画像記録用ヘッド 6及び補助記録用ヘッド 7からインクを吐出させるインク吐出領域 14をそれぞれ選択して、選択したインク吐出領域 14からインクを吐出させて画像を記録させるように画像記録用ヘッド 6、補助記録用ヘッド 7及び搬送機構 11等を制御するようになっている。記録モードとしては、通常モード、表刷りモード及び裏刷りモードを有している。

[0072] ここで、各記録モードにおけるインクの吐出領域の選択について具体的に説明する。制御部は、通常モードが選択されると、図 5 (A)に示すように、各画像記録用ヘッド 6全体、すなわち各画像記録用ヘッド 6に形成されたノズル列全体をインク吐出領域 14として選択するようになって、る。

[0073] また、表刷りモードが選択されると、制御部は、図 5 (B)に示すように、画像記録用ヘッド 6のうち副走査方向 Y上流側に位置するマゼンタ（M)及びブラック (K)の各画像記録用ヘッド 6につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択し、下流側に位置するイェロー (Y)及びシアン (C)の各画像記録用ヘッド 6につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7については、副走査方向 Y上流側のヘッドのノズル列の上流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようになってヽる。

[0074] また、裏刷りモードが選択されると、制御部は、図 5 (C)に示すように、画像記録用ヘッド 6のうち副走査方向 Y上流側に位置するマゼンタ（M)及びブラック (K)の各画像記録用ヘッド 6につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択し、下流側に位置するイェロー (Y)及びシアン (C)の各画像記録用ヘッド 6につ、ては、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するとともに、補助記録用ヘッド 7については、副走査方向 Y下流側のヘッドのノズル列の下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようになってヽる。

[0075] 次に、本実施形態の作用について説明する。

[0076] 記録媒体に画像を記録する際に、通常モードが選択された場合には、制御部により画像記録用ヘッド 6全体力インク吐出領域 14とされ、全ノズルを用いて画像データに基づいた所定のノズル力各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、画像記録用ヘッド 6の下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射され、インクが硬化する。これにより、背景のない画像が記録媒体に記録される。

[0077] また、表刷りモードが選択された場合には、制御部によりマゼンタ（M)及びブラック

(K)の画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの下流側半分の領域、イェロー (γ)及びシアン (C)の画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Y の上流側半分の領域、及び副走査方向 Y上流側の補助記録用ヘッド 7のノズル列の上流側半分の領域がインク吐出領域 14とされ、一主走査ごとに、上流側の補助用記録ヘッドの上流側のノズルからは白色インクがベタに吐出され、マゼンタ（M)及びブラック (K)の画像記録用ヘッド 6の下流側のノズル及びイェロー (Y)及びシアン (C) の画像記録用ヘッド 6の上流側のノズルからは画像データに基づいた各色インクが吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、ヘッドユニットの主走査方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0078] ここで、補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14力画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14より副走査方向 Yにおいて上流に位置しているため、一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに吐出され記録媒体に着弾した白色インクが紫外線により記録媒体上で硬化した後、この白色インクがベタ打ちされた部分が、副走査方向 Y に搬送され、当該部分には、次の一主走査においてマゼンタ (M)及びブラック (K) の画像記録用ヘッド 6からインクが吐出される。そして、マゼンタ（M)及びブラック (K )の各色インクが紫外線により硬化した後、このベタ打ちされた白色インクの上にマゼンタ (M)及びブラック (K)の各色インクで記録された画像部分が、副走査方向 Yに搬送され、次の一主走査においてイェロー (Y)及びシアン (C)の画像記録用ヘッド 6からインクが吐出され画像が記録される。これにより、白色を背景としたカラー画像が記録媒体に記録される。

[0079] また、裏刷りモードが選択された場合には、制御部によりマゼンタ（M)及びブラック

(K)の画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの下流側領域、イェロー (Y)及びシアン (C)の画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの上流側領域、及び副走査方向 Y下流側の補助記録用ヘッド 7のノズル列の下流側領域がインク吐出領域 14とされ、一主走査ごとに、記録媒体の裏面に、マゼンタ (M)及びブラック (K)の画像記録用ヘッド 6の下流側のノズル及びイェロー (Υ)及びシアン (C) の画像記録用ヘッド 6の上流側のノズルからは画像データに基づいた各色インクが吐出され、 2つの補助用記録ヘッドのうち下流側のヘッドの下流側のノズルからは白色インクがベタに吐出される。そして、往方向、副方向のそれぞれにおいて、ヘッドの主走査方向 X下流側に位置する紫外線照射装置 8により、記録媒体に着弾したインクに対して順次紫外線が照射される。

[0080] ここで、画像記録用ヘッド 6のインク吐出領域 14力補助記録用ヘッド 7のインク吐出領域 14より副走査方向 Υにおいて上流に位置しているため、一主走査においてまずマゼンタ（Μ)及びブラック (Κ)の画像記録用ヘッド 6から画像データに基づ!/、て吐出された各色インクが紫外線により記録媒体上で硬化した後、この画像が記録された部分が、副走査方向 Υに搬送され、次の一主走査において、マゼンタ（Μ)及びブラック (Κ)の各色インクで記録された画像部分にイェロー (Υ)及びシアン (C)の画像記録用ヘッド 6からインクが吐出される。そして、イェロー (Υ)及びシアン (C)の各色インクが紫外線により硬化した後、各色インクで記録された画像部分が、副走査方向 Υに搬送され、当該部分には、次の一主走査において補助記録用ヘッド 7からベタに白色インクが記録媒体に吐出される。これにより、白色を背景としたカラー画像が記録媒体に記録される。

[0081] このように、画像記録用インクと補助記録用インクとを重ねて記録する場合にあっては、いずれか先に記録するヘッドのインクを吐出させるノズル領域力後に記録するヘッドのインクを吐出させるノズル領域より、副走査方向 Υにおいて上流側になるように選択すればよぐ上流側で吐出されたインクにはヘッドユニットの両側部に設けられた紫外線照射装置 8の副走査方向 Υにおける上流側から紫外線が照射されインクが硬化するため、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けた上に、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間にも紫外線照射装置 8を設けるという必要がない。

[0082] また、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Υにおける上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に補助記録用ヘッド 7を設ける必要もないため、紫外線照射装置 8を、副走査方向 Υに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設ける必要もない。

[0083] 以上より、本実施形態によれば、画像記録用ヘッド 6の両側部に補助記録用ヘッド 7を設けたり、画像記録用ヘッド 6の副走査方向 Yにおける上流側および下流側に補助記録用ヘッド 7を設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジ 3や装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するプラテン 9の面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0084] さらに、紫外線照射装置 8を、画像記録用ヘッド 6と補助記録用ヘッド 7との間に設けたり、副走査方向 Yに画像記録用ヘッド 6及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設けたりする必要もないことからも、装置の小型化及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、発熱量が低減され良好な画像を得ることができる。

[0085] なお、本発明は、本実施形態に限定されないことは第 1実施形態と同様である。特に、本実施形態においては、画像記録用ヘッド 6については、表刷りモード、裏刷りモードともに、マゼンタ（M)及びブラック（K)の画像記録用ヘッド 6のノズル列における副走査方向 Yの下流側領域、及びイェロー (Y)及びシアン (C)の画像記録用へッド 6のノズル列における副走査方向 Yの上流側領域をインク吐出領域 14として選択するようにした力表刷りモードにおいては、各色全画像記録用ヘッド 6ともに、ノズル列の副走査方向 Yにおける下流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようにしてもよい。また、裏刷りモードにおいては、各色全画像記録用ヘッド 6ともに、ノズル列の副走査方向 Yにおける上流側半分の領域をインク吐出領域 14として選択するようにしてちょい。

[0086] なお、以上の実施形態にお!、ては、画像の背景を記録するために背景色インクがおもにベタで吐出されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、階調を伴う背景など様々なタイプの背景を記録することができる。

[0087] 本発明は、以下の構成を含む。

[0088] (1)インクジェット記録装置が、画像を主として記録するための画像記録用インクを、主走査方向に往復移動しながら、主走査方向と直行する副走査方向に搬送される記録媒体に対して吐出するノズルを形成してなる画像記録用ヘッドと、前記画像記録用ヘッドと主走査方向に並列に配設され、画像の記録を補助する補助記録用インクを主走査方向に往復移動しながら吐出するノズルを形成してなる補助記録用へッドと、記録モードに応じて、前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドからィンクを吐出させるインク吐出領域を副走査方向にぉ、て選択して、前記選択したインク吐出領域からインクを吐出させるように前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドを制御する制御部とを備える。

上記（1)によれば、記録モードに応じて、画像記録用ヘッド及び補助記録用ヘッドからインクを吐出させるインク吐出領域が副走査方向において選択されることから、例えば、補助記録用インクの上力画像記録用インクを重ねる場合には、補助記録用ヘッドにつ、ては副走査方向の上流側をインク吐出領域として選択し、画像記録用ヘッドについては下流側をインク吐出領域として選択することにより、一主走査において補助記録用ヘッドからインクを吐出させ、この補助記録用インクにより記録が行われた記録媒体を副走査方向に搬送させた後、次の一主走査にお!、て画像記録用ヘッドからインクを吐出させればょ、ため、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けたり、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に補助記録用ヘッドを設ける必要がな、。

(2)上記（1)に記載のインクジェット記録装置は、前記記録モードとして、前記画像記録用インクのみを用いて画像の記録を行う通常モード、先に前記画像記録用インクにより画像の記録を行った後に補助記録用インクを重ねる先刷りモード、及び、先に補助記録用インクを吐出した後に前記画像記録用インクにより画像を重ねる後刷りモードのうちいずれか二以上の記録モードを有し、前記制御部は、前記通常モードにぉ、ては、前記画像記録用ヘッド全体を前記インク吐出領域としてインクを吐出させるように前記画像記録用ヘッドを制御し、前記先刷りモードにおいては、前記画像記録用ヘッドにおける前記インク吐出領域が、前記補助記録用ヘッドにおける前記インク吐出領域より副走査方向にぉ、て上流側となるように前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドを制御してインクを吐出させ、前記後刷りモードにぉ、ては、前記画像記録用ヘッドにおける前記インク吐出領域が、前記補助記録用ヘッドにおける前記インク吐出領域より副走査方向にぉヽて下流側となるように前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドを制御してインクを吐出させる。

[0090] 上記（2)によれば、通常モードでは、画像記録用ヘッド全体から画像データに基づ Vヽた所定のインクが吐出され、背景のな、画像が記録媒体に記録される。

[0091] 先刷りモードでは、画像記録用ヘッドのインク吐出領域が、補助記録用ヘッドのインク吐出領域より副走査方向において上流に位置しているため、一主走査において画像記録用ヘッドからインクが吐出されて画像が記録された後、この画像が記録された部分が、副走査方向に搬送され、当該部分に、次の一主走査において補助記録用ヘッドからインクが吐出されることにより、画像記録用インクにより記録された画像の上に補助記録用インクが重ねられる。

[0092] また、後刷りモードでは、補助記録用ヘッドのインク吐出領域力画像記録用ヘッドのインク吐出領域より副走査方向において上流に位置しているため、一主走査において補助記録用ヘッドからインクが吐出された後、この補助記録用インクが記録された部分が、副走査方向に搬送され、当該部分に、次の一主走査において画像記録用ヘッドからインクが吐出され画像が記録されることにより、補助記録用インクの上に重ねて画像記録用インクにより画像が記録される。

(3)上記（2)に記載のインクジェット記録装置において、前記補助記録用インクは、画像の背景の記録に用いる背景用インクであり、前記先刷りモードは、前記記録媒体の裏面に前記画像記録用インクにより画像を記録し、その上から背景用インクを吐出する裏刷りモードであり、前記後刷りモードは、前記記録媒体の表面に背景用インクを吐出し、その上から前記画像記録用インクにより画像を記録する表刷りモードである。

[0093] 上記（3)によれば、裏刷りモードでは、画像記録用ヘッドのインク吐出領域が、補助記録用ヘッドのインク吐出領域より副走査方向において上流に位置しているため、一主走査において画像記録用ヘッドから記録媒体の裏面に対してインクが吐出されて画像が記録された後、この画像が記録された部分が、副走査方向に搬送され、当該部分に、次の一主走査において補助記録用ヘッドから背景用インクが吐出されることにより、背景用インクを背景として画像記録用インクにより画像が記録される。

[0094] また、表刷りモードでは、補助記録用ヘッドのインク吐出領域力画像記録用ヘッドのインク吐出領域より副走査方向において上流に位置しているため、一主走査において補助記録用ヘッドから背景用インクが吐出された後、この補助記録用インクが吐出された部分が、副走査方向に搬送され、当該部分に、次の一主走査において画像記録用ヘッドからインクが吐出され画像が記録されることにより、吐出された背景用インクを背景として画像記録用インクにより画像が記録される。

(4)上記（3)に記載のインクジェット記録装置において、前記背景用インクは、白色ィンクである。

[0095] 上記 (4)によれば、表刷りモード及び裏打ちモードでは、白色インクを背景とした画像が記録される。

(5)上記（1)〜 (4)のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記インク吐出領域は、前記ノズルが副走査方向に配列されたノズル列の副走査方向における上流側領域、下流側領域及び全体の！/ヽずれかである。

[0096] 上記（5)によれば、同種のインクにつ、ては一つの画像用記録ヘッド及び補助記録用ヘッドにより、各種記録モードに対応した画像を記録することができる。

[0097] (6)上記（1)〜（4)のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、同種のインクを吐出する複数の前記画像記録用ノズルアレイ及び同種のインクを吐出する複数の前記補助記録用ノズルアレイを副走査方向に沿ってそれぞれ配設し、前記インク吐出領域は、前記同種のインクを吐出する複数の記録用ノズルアレイの副走査方向における上流側、下流側及び全記録用ノズルアレイの、ずれかである。

[0098] 上記（6)によれば、同種のインクにつ、て複数の画像用記録ノズルアレイ及び補助記録用ノズルアレイを備えた場合にぉ、ても、各種記録モードに対応した画像を記録することができる。

(7)上記（1)〜（6)のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記インクは光を照射することにより硬化する光硬化型のインクであり、前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドから吐出され前記記録媒体に着弾した前記インクに対して、光を照射して前記インクを硬化させる光照射装置が、前記画像記録用へッド及び前記補助記録用ヘッドからなるヘッドユニットの両側部に設られている。

[0099] 上記（7)によれば、画像記録用インクと補助記録用インクとを重ねて記録する場合にあっては、いずれか先に記録するインクを吐出させるヘッドのインク吐出領域が、後に記録するインクを吐出させるヘッドのインク吐出領域より、副走査方向において上流側になるように選択すればょ、ことから、上流側で吐出されたインクにはヘッドュニットの両側部に設けられた光照射装置の副走査方向における上流側力光が照射されインクが硬化するため、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けた上に、画像記録用ヘッドと補助記録用ヘッドとの間にも光照射装置を設けるという必要がない。

[0100] また、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側及び下流側の少なくとも！/、ずれか一方に補助記録用ヘッドを設ける必要もないため、光照射装置を、副走査方向に画像記録用ヘッド及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設ける必要もない。

(8)上記（1)〜（7)のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記インクは紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化型のインクであり、前記光照射装置は、紫外線を発光する紫外線照射装置である。

[0101] 前記 (8)によれば、紫外線照射装置を、画像記録用ヘッドと補助記録用ヘッドとの間にも設けたり、副走査方向に画像記録用ヘッド及び補助記録用インクの合計へッド長分の長さで設ける必要がな!、。

[0102] 上記（1)によれば、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けたり、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に補助記録用ヘッドを設ける必要がないため、各ヘッドを搭載するキャリッジや装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するプラテンの面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0103] 上記（2)によれば、通常モード、先刷りモード、及び後刷りモードのうちいずれか二以上の記録モードを有する場合であっても、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けたり、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に補助記録用ヘッドを設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジや装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するブラテンの面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0104] 上記（3)によれば、背景と画像を記録する記録モードを有する場合であっても、装置の小型及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、良好な画像を得ることができる。

[0105] 上記 (4)によれば、白色インクを背景とした画像を記録する記録モードを有する場合であっても、装置の小型及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、良好な画像を得ることができる。

[0106] 上記（5)によれば、同種のインクにつ、て一つの画像用記録ノズルアレイ及び補助記録用ノズルアレイにより、各種記録モードに対応した画像を記録する場合であっても、装置の小型及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、良好な画像を得ることができる。

[0107] 上記（6)によれば、同種のインクにつ、て複数の画像記録用ノズルアレイ及び補助記録用ノズルアレイを備え、各種記録モードに対応した画像を記録する場合にぉヽても、装置の小型及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、良好な画像を得ることがでさる。

[0108] 上記（7)によれば、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けたり、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側および下流側の少なくとも、ずれか一方に補助記録用ヘッドを設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジや装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するプラテンの面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

[0109] さらに、光照射装置を、画像記録用ヘッドと補助記録用ヘッドとの間に設けたり、副走査方向に画像記録用ヘッド及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設けたりする必要もないことからも、装置の小型化及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、発熱量が低減され良好な画像を得ることができる。

[0110] 上記 (8)によれば、紫外線照射装置を、画像記録用ヘッドと補助記録用ヘッドとの間に設けたり、副走査方向に画像記録用ヘッド及び補助記録用インクの合計ヘッド長分の長さで設けたりする必要もないことからも、装置の小型化及び装置コストの低減を図ることができ、かつ、発熱量が低減され良好な画像を得ることができる。産業上の利用可能性

本発明によるインクジェット記録装置にぉ、ては、画像記録用ヘッドの両側部に補助記録用ヘッドを設けたり、画像記録用ヘッドの副走査方向における上流側に補助記録用ヘッドを設ける必要がな、ため、各ヘッドを搭載するキャリッジや装置全体の小型化を図ることができ、装置コストを低減することができる。また、記録媒体を支持するプラテンの面積を大きくする必要がないため、搬送精度が低下することがなく良好な画像を得ることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 画像記録用インクを、主走査方向に往復移動しながら、主走査方向と直行する副走査方向に搬送される記録媒体に対して吐出する画像記録用ヘッドと、

画像の記録を補助する補助記録用インクを主走査方向に往復移動しながら前記記録媒体に対して吐出する補助記録用ヘッドと、

前記画像記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された画像記録用ノズルアレイを有し、前記補助記録用ヘッドは副走査方向にインクを吐出できるよう複数のノズルが配列された補助記録用ノズルアレイを有し、該画像記録用ノズルアレイと該補助記録用ノズルアレイは副走査方向に平行に配設されていて、記録モードに応じて、前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイから、それぞれインクを吐出させるノズルを選択して、各々のインク吐出領域を変更できるように前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイを制御する制御部とを備える、インクジェット記録装置。

[2] 前記画像記録用インクのみを用いて画像の記録を行う通常モード、先に前記画像記録用インクにより画像の記録を行った後に補助記録用インクを重ねる先刷りモード、及び、先に補助記録用インクを吐出した後に前記画像記録用インクにより画像を重ねる後刷りモードのうちいずれか二以上の記録モードを有し、

前記制御部は、

前記通常モードにぉヽては、前記画像記録用ノズルアレイ全体をインクを吐出する画像記録用ノズルとして選択して、前記選択したノズルカゝらインクを吐出すように前記画像記録用ノズルアレイを制御し、

前記先刷りモードにおいては、インクを吐出する画像記録用ノズルが、インクを吐出する補助記録用ノズルより副走査方向にぉ、て上流側となるように、

前記画像記録用ノズルアレイ力前記画像記録用インクを吐出する前記画像記録用ノズルを、

前記補助記録用ノズルアレイから前記補助記録用インクを吐出する前記補助記録用ノズルを

各々選択し、前記選択したノズル力各々インクを吐出すように前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイを制御し、

前記後刷りモードにおいては、インクを吐出する画像記録用ノズルが、インクを吐出する補助記録用ノズルより副走査方向にぉヽて下流側となるように、前記画像記録用ノズルアレイからインクを吐出する前記画像記録用ノズルを、前記補助記録用ノズルアレイからインクを吐出する前記補助記録用ノズルを各々選択し、前記選択したノズルカ各々インクを吐出すように前記画像記録用ノズルアレイ及び前記補助記録用ノズルアレイを制御する、

請求の範囲第 1項に記載のインクジェット記録装置。

[3] 前記補助記録用インクは、画像の背景の記録に用いる背景用インクであり、

前記先刷りモードは、前記記録媒体の裏面に前記画像記録用インクにより画像を記録し、その上から背景用インクを吐出する裏刷りモードであり、前記後刷りモードは、前記記録媒体の表面に背景用インクを吐出し、その上力前記画像記録用インクにより画像を記録する表刷りモードである、請求の範囲第 2項に記載のインクジェット記録装置。

[4] 前記背景用インクは、白色インクである、請求の範囲第 3項に記載のインクジェット記録装置。

[5] 前記制御部力インク吐出のために選択するノズルは、前記ノズルアレイのうちの前記副走査方向における上流側ノズル、下流側ノズル、或いは全体のいずれかである請求の範囲第 1項に記載のインクジェット記録装置。

[6] 前記画像記録用ヘッドは同種のインクを吐出する複数の画像記録用ノズルアレイ、及び前記補助記録用ヘッドは同種のインクを吐出する複数の補助記録用ノズルァレィを副走査方向に沿ってそれぞれ配設し、

前記制御部がインク吐出のために選択するノズルは、前記同種のインクを吐出する複数のノズルアレイのうちの副走査方向における上流側ノズルアレイ、下流側ノズルアレイ、或いは全ノズルアレイのいずれかである、請求の範囲第 1項に記載のインクジット記録装置。

[7] 前記インクは光を照射することにより硬化する光硬化型のインクであり、前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッドから吐出され前記記録媒体に着弾した前記ィンクに対して、光を照射して前記インクを硬化させる光照射装置を、前記画像記録用ヘッド及び前記補助記録用ヘッド力なるヘッドユニットの両側部に設けた、請求の範囲第 1項に記載のインクジェット記録装置。

[8] 前記インクは紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化型のインクであり、前記光照射装置は、紫外線照射装置である、請求の範囲第 7項に記載のインクジェット記録装置。

[9] 前記補助記録用インクによる、画像の記録の補助は、背景の記録、画像の光沢化、画像の平滑化、画像の発色性の増大、画像の記録そのもの、のうち少なくとも一つを含む、請求の範囲第 1項に記載のインクジェット記録装置。