WO2002065765A1

WO2002065765A1 - Generation de fichier d'images et traitement d'images

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Publication number: WO2002065765A1
Application number: PCT/JP2002/001057
Authority: WO
Inventors: Yasumasa Nakajima; Kazunori Suenaga
Original assignee: Seiko Epson Corporation
Priority date: 2001-02-09
Filing date: 2002-02-07
Publication date: 2002-08-22
Also published as: JP3826741B2; JP2002314936A; US7825962B2; US20040075754A1; EP1365585A4; EP1365585A1

Description

明細書

画像ファイルの生成および画像処理技術分野

本発明は、画像データと画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルの生成、およびかかる画像ファイルの画像処理に関する。背景技術

ディジタルスチルカメラ D S Cは、 C C Dを用いて画像をディジ夕ルデータの形式で記録する。撮影者は、 D S Cに搭載された液晶ディスプレイによって、撮影した画像の閲覧、削除などができる。 D S Cで撮影した画像データは、汎用のパーソナルコンピュータを用いた画像出力、例えば、モニタへの表示、プリン夕での印刷を行うことができる。

しかし、 D S Cは、メーカや機種によって画像の明るさや色合いの特性が異なる。画像出力装置の機種による特性の相違もある。これらの相違によって、画像の出力結果が撮影者の意図と異なることが多かった。

しかも、ユーザの嗜好は様々である。 D S Cやプリン夕において、理想的な色再現特性を実現したとしても、それが必ずしもユーザの嗜好に沿うものとは限らない。従って、自らの嗜好に沿った出力を得るためには、ユーザは個々に画像データを加工しなければなかった。出力環境や嗜好によっては、複数の画像データについて同様の画質調整が要求される場合があった。例えば、常に青み掛かった出力が得られる出力環境にある場合には、ユーザは、自らの嗜好に応じて青みを抑えるための一様な処理をそれぞれの画像データに施していく必要があった。一般に画像データの調整は煩雑な作業であり、このように各画像データの調整を行うための負担は非常に大きかった。ここでは、 D S Cを例にとって説明したが、類似の課題はディジタルビデオカメラやスキャナなどの画像データ生成装置においても同様に生じ得る。本発明は、複数の画像データに一括して、柔軟な画像処理を施す技術を提供することを目的とする。発明の開示

上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、以下の構成を採用した。

本発明の第 1の画像ファイル生成装置は、

画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、

前記画像デー夕を生成する画像デー夕生成部と、

複数の画像処理制御データを取得する画像処理制御データ取得部と、前記複数の画像処理制御データを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、

を備えることを要旨とする。

画像データは、例えば、カメラによる撮影、スキャナによるスキャンによつて新たに生成したものであってもよいし、既に何らかの形式で生成された画像ファイルから抽出されたものであってもよい。例えば、画像データと画像処理制御デ一夕とを関連付けた画像ファイルを入力し、ここから画像処理制御デー夕を削除して、画像データを生成してもよい。

本発明の画像ファイル生成装置は、画像データと画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する。関連付けとは、両者を一体的に含む形式、および両者を形式上は別ファイルとしつつ、相互を関連づけるための情報を少なくとも一方に含める形式の双方を意味する。本明細書で、「含む」という用語を用いる場合、狭義には前者を指し、広義には前者および後者の双方を含む。例えば、 E x i f 形式の画像ファイルは、画像データを格納する領域と付属デ一夕を格納する領域とを備えている。かかる形式では、付属データを格納する領域に画像処理制御データを格納することができる。

ここで、「画像処理制御データ」とは、画像処理装置が画像データに対して施す画像処理を制御するデータである。画像処理装置は、この画像処理制御デー夕を解析することによって、画像処理に用いるパラメータを自動的に設定し、画像処理を行うことができる。このパラメ一夕には、「コントラスト」、「明るさ」、「カラ一バランス」、「彩度」、「シャープネス」、「ガンマ値」、「ターゲット色空間」などが含まれる。「ターゲット色空間」とは、画像データの生成時に使用された色空間、例えば s R G B色空間や N T S C色空間、に応じて、画像処理時に使用される色空間を特定するパラメ一夕である。

本発明の画像ファイルは、複数の画像処理制御データを統合的に含んでいる。従って、これらの画像処理制御データの組み合わせによって、柔軟に画像処理を実現することができる。なお、「統合」とは、各画像処理制御データを識別できない状態に合成する場合、それぞれを識別できる状態で関連付ける場合の双方を意味する。複数の画像処理制御データの取得には種々の態様が採りうる。

例えば、 2つの画像処理制御データ記憶部に目的の異なる画像処理制御デー夕を用意し、それぞれから画像処理制御データを取得する以下の 3態様が可能である。' 第 1の態様は、本発明の第 1の画像ファイル生成装置において、更に、予め設定された第 1の画像処理制御データを記憶する第 1の画像処理制御デ一夕記憶部と、

事後的に設定可能な第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御デ一夕記憶部と、を備え、

前記画像処理制御データ取得部は、前記第 1の画像処理制御データ記憶部と前記第 2の画像処理制御データ記憶部からそれぞれ前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを取得する態様である。

第 1の態様では、第 1の画像処理制御データ記憶部が、予め設定された第 1 の画像処理制御データを記憶する。第 2の画像処理制御データ記憶部が、事後的に設定可能な第 2の画像処理制御データを記憶する。例えば、第 1の画像処理制御データは、装置の出荷時に設定されるデ一夕であり、第 2の画像処理制御データは、装置の出荷後にユーザによって設定されるデータとすることができる。こうすることによって、予め設定された第 1の画像処理制御データと事後的に設定された第 2の画像処理制御データとを組み合わせた画像処理を実現することができる。第 2の態様は、

画像データごとに可変の第 1の画像処理制御データを記憶する第 1の画像処理制御データ記憶部と、

複数の画像データに共通の第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、を備え、

画像データごとに可変の第 1の画像処理制御データには、画像データ生成条件、例えば、 D S Cにおける、シャッタースピード、絞り、ホワイトバランスなどの撮影条件を含めてもよい。また、「人物」、「風景」など画像データの種類に対応づけられた画像処理制御データを含めてもよい。

第 2の画像処理制御データは、複数の画像データに共通の画像処理を一括して施すために用いられる。例えば、出力画像の青み抑制が常に望まれる出力環境下では、第 2の画像処理制御データとして、青みを抑えるための画像処理制御デ一夕を用いることができる。第 3の態様は、

ユーザが編集不能な第 1の画像処理制御データを記憶する第 1の画像処理制御データ記憶部と、

ユーザが設定可能な第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御デ一夕記憶部と、を備え、

前記画像処理制御データ取得部は、前記第 1の画像処理制御データ記憶部と前記笫 2の画像処理制御データ記憶部からそれぞれ前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを取得する態様である。

第 3の態様では、第 1の画像処理制御データはユーザが編集不能である。換言すれば、ユーザによる任意の設定が禁止されている。第 1の画像処理制御デ一夕は、例えば、画像ファイル生成装置のメーカによって提供される。ユーザは、予め提供された中から、第 1の画像処理制御データを選択して使用する。一方、第 2の画像処理制御データはユーザが設定可能である。換言すれば、ユーザによる任意の設定が許可されている。従って、メーカの推奨する画像処理とユーザが設定した画像処理とを組み合わせて、多彩な処理を実現することができる。上記 3態様において、 2つの画像処理制御データに限らず、更に、多数を組み合わせて利用してもよい。。

例えば、

前記第 2の画像処理制御データ記憶部は、前記画像処理制御データを利用可能な複数の画像出力装置に対応した複数の第 2の画像処理制御データを記憶しているようにしてもよい。

同一の画像データを出力する場合であっても、画像出力装置によって色再現特性が異なる場合がある。上記態様によれば、画像出力装置に応じて第 2の画像処理制御データを使い分けることにより、かかる色再現特性の違いを抑制することができる。上記第 1および第 2の画像処理制御データ記憶部を備える画像ファイル生成装置において、更に、

前記第 2の画像処理制御データを用いるか否かを判断する判断部を備え、前記画像ファイル生成部は、前記判断部において前記第 2の画像処理制御デ一夕を用いる旨の判断がなされたときに、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御デ一夕とを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを一体的に備える画像ファイルを生成するようにしてもよい。逆に、第 2の画像処理制御データを用いない旨の判断が成されたときにだけ第 2の画像処理制御データを用いずに画像ファイルを生成するようにしてもよい。

こうすることによって、第 2の画像処理制御データを選択的に使用して画像ファイルを生成することができる。第 2の画像処理制御データを用いるか否かは、例えば、ュ一ザの入力される指示によって判断してもよい。本発明の第 1の画像ファイル生成装置において、

前記統合された画像処理制御データは、前記複数の画像処理制御データを合成した画像処理制御デ一夕であるものとすることができる。

「合成」とは、複数の画像処理制御データを識別できないよう一つの画像処理制御データを得ることを意味する。各画像処理制御データによって得られる効果を併せ持った 1組の画像処理制御データを、所定の演算によって新たに生成する態様が相当する。本発明の第 1の画像ファイル生成装置において、

前記統合された画像処理制御データは、前記複数の画像処理制御デ一夕を関連付けた画像処理制御データであるものとすることもできる。

かかる画像処理制御データは、統合前のそれぞれの画像処理制御データを識別可能であるので、画像ファイル生成後の取り扱いの自由度が高い。例えば、後から画像ファイルに含まれる複数の画像処理制御データを分離して、組み合わせを変更したり、不要なものを削除したりすることができる。本発明の第 2の画像ファイル生成装置は、

前記画像データと第 1の画像処理制御データとを含む原画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた画像フアイルを生成する画像ファイル生成部と、を備えることを要旨とする。

こうすることによって、既に生成された画像データと第 1の画像処理制御デ一夕とを関連付けた原画像ファイルに、後から第 2の画像処理制御データを追加することができる。この結果、柔軟な画像処理を実現することができる。本発明の第 2の画像ファイル生成装置において、

前記画像ファイル入力部は、複数の前記原画像ファイルを入力し、前記画像ファイル生成装置は、更に、

前記複数の原画像ファイルの中から処理対象となる原画像ファイルを選択する選択部を備え、

前記画像ファイル生成部は、前記選択された原画像ファイルに含まれる前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとをそれぞれ統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた画像フアイルをそれぞれ生成するようにすることができる。

こうすることによって、選択された特定の原画像ファイルに対して、後から一括して第 2の画像処理制御データを追加することができる。特定の原画像ファイルは、ユーザが任意に個別に選択するものとしてもよい。別の方法として、例えば、

前記入力される原画像ファイルは、前記画像データの生成時の情報を含み、前記選択部は、前記情報に基づいて処理対象となる原画像ファイルを選択するようにしてもよい。

ここで、画像データの生成時の情報とは、例えば、画像データの生成日付や、生成条件や、生成者のコメントなどの情報を意味する。先に説明した E x i f 形式の画像ファイルでは、付属情報を格納する領域にこれらの情報を格納することが可能である。原画像ファイルにこれら画像データ生成時の情報が含まれる場合には、これらを検索して複数の原画像ファイルの中から特定の原画像フアイルを選択するようにすることができる。本発明の第 2の画像ファイル生成装置において、

前記選択部は、前記原画像ファイルに含まれる前記画像処理制御データに基づいて処理対象となる原画像ファイルを選択するようにしてもよい。

こうすることによって、所定の画像処理制御デ一夕を含む原画像ファイルを検索して特定の原画像ファイルを選択するようにすることができる。本発明の第 2の画像ファイル生成装置において、

更に、前記第 1の画像処理制御データを編集するための編集情報を入力する編集情報入力部を備え、

前記画像ファイル生成部は、更に、前記編集情報を前記第 1の画像処理制御デ一夕に反映させるものとしてもよい。

こうすることにより、第 1の画像処理制御データの編集と、新たな画像処理制御デー夕の追加とを併せて行うことができる。本発明の第 3の画像ファイル生成装置は、

分離可能な複数の画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた原画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

前記複数の画像処理制御データの一部を無効にして、前記画像データと有効な画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、

を備えることを要旨とする。

こうすることによって、複数の画像処理制御データの中でユーザが不要と判断した画像処理制御データを無効にすることができる。「無効」とは、画像処理制御データを削除したり、ゼロにしたり、画像処理制御デ一夕自体は元のままで使用不能な状態にすることを含む。本発明の画像ファイル生成装置は、種々の画像データ生成装置に適用可能であり、例えば、ディジタルカメラに適用することができる。ディジタルカメラは、 D S Cであってもよいし、ディジタルビデオカメラであってもよい。本発明は、画像処理装置の発明として構成することもできる。

本発明の第 1の画像処理装置は、

画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって、前記画像データと該画像データの画像処理に用いられる第 1の画像処理制御デ一夕とを関連付けた画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、前記画像データに対して、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを用いて所定の画像処理を施す画像処理部と、

を備えることを要旨とする。

この第 2の画像処理制御データは、先に説明した画像ファイル生成装置の第 2の画像処理制御データと同様のデータである。第 1の画像処理装置によれば、第 1の画像処理制御データと、画像処理装置に記憶されている第 2の画像処理制御データとを用いて、柔軟な画像処理を実現することができる。本発明の第 2の画像処理装置は、

画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって、前記画像デ一夕と該画像データの画像処理に用いられる分離可能な複数の画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

前記画像データに対して、前記複数の画像処理制御データの一部を用いて所定の画像処理を施す画像処理部と、

を備えることを要旨とする。

こうすることによって、不要な画像処理制御データの適用を回避することができる。なお、本発明の画像処理装置は、種々の画像出力装置に適用可能であり、例えば、カラープリンタに適用することができる。 C R Tディスプレイ、液晶デイスプレイ等のモニタに適用することもできる。

本発明は、上述の画像ファイル生成装置、画像処理装置としての構成の他、画像ファイルの生成方法、画像処理方法の発明として構成することもできる。これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。

本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、画像ファイル生成装置、画像処理装置を駆動するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクや C D _ R OM、光磁気ィスク、 I Cカード、 R O Mカートリッジ、パンチカード、バーコ一ドなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置（R AMや R OMなどのメモリ）および外部記憶装置などコンビュ一夕が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。図面の簡単な説明

図 1は画像出力システム 1 0の概略構成を示す説明図である。

図 2は画像出力システム 1 0のバリエーションを示す説明図である。

図 3は D S C 1 2の機能ブロックを示す説明図である。

図 4は D S Cの概略構成を示すブロック図である。

図 5は画像処理制御データのパラメータとその設定内容を示す説明図である _c 図 6は画像ファイル 1 0 0の構成の一例を概念的に示す説明図である。

図 7は画像ファイル 1 0 0の詳細な階層構造を示す説明図である。

図 8は画像処理制御データと付加データを例示する説明図である。

図 9は MakerNoteデータ格納領域 1 0 3に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図である。

図 1 0は画像処理制御データと付加データとを合成して MakerNoteデータ格納領域 1 0 3に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図である。

図 1 1は第 1実施例の D S C 1 2における画像ファイル 1 0 0の生成工程を示すフローチャートである。

図 1 2は第 2実施例の D S C 1 2における画像ファイル 1 0 0の生成工程を示すフローチャートである。

図 1 3は第 3実施例の D S C 1 2における画像ファイル 1 0 0の生成工程を示すフローチャートである。

図 1 4は画像出力装置としてのカラープリンタ 2 0における画像出力処理ル —チンを示すフローチャートである。

図 1 5は画像処理制御データに基づいた画像処理の流れを示すフローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。

A. 画像出力システムの構成：

B. 画像ファイル生成装置：

C. 画像ファイルの構成：

D. 画像ファイルの生成（第 1実施例）：

E. 画像ファイルの生成（第 2実施例）：

F. 画像ファイルの生成（第 3実施例）：

G. 画像出力装置：

H. 画像出力装置における画像処理：

I . 画像出力装置（第 4実施例）：

J . その他の実施例：

A. 画像出力システムの構成：

図 1は実施例としての画像出力システム 10の概略構成を示す説明図である。本実施例の画像出力システム 10は、 D S C 12とカラ一プリンタ 20を有している。 DS C 1 2は、画像ファイル生成装置に相当する。カラープリンタ 2 0は、画像処理装置および画像出力装置に相当する。

DS C 12は、種々の撮影条件や出力制御データ P I Mを設定できる。撮影条件とは画像データの取得条件、例えば、シャッタースピードや、露出や、絞りを意味する。出力制御データ P I Mとは、カラープリンタ 20での画像処理および印刷を制御するためのデータであり、画像処理に用いる画像処理制御デ一夕およびプリントコマンドを含む。 DS C 1 2は、ユーザに設定された撮影条件で撮影を行い、画像データと出力制御データ P I Mとを一体的に備える画像ファイルを生成する。生成した画像ファイルはメモリカード MCに格納される。

カラープリン夕 20は、画像処理機能を有している。カラープリン夕 20は、メモリカード MC、ケーブルなどを介して画像ファイルを入力し、出力制御デ一夕 P I Mを解析する。カラープリンタ 20は、画像デ一夕に対して、出力制御データ P I Mに含まれる画像処理制御データに基づいて画像処理を施し、印刷を実行する。

以上のように、本実施例の画像出力システム 10では、 DS C 12側から力ラープリンタ 20の印刷処理を制御して、撮影者の意図を反映した印刷を行うことができる。 DS C、画像ファイル、カラ一プリンタについての詳細は後述する。画像出力システム 10は、種々の態様を採ることができる。図 2は画像出力システム 10のバリエーションを示す説明図である。画像出力システム 10は、画像処理機能を内蔵したパーソナルコンピュータ P C、サーバ SV、画像出力装置としてのモニタ 14を含めてもよい。画像ファイル生成装置としてスキヤナゃデジタルビデオカメラを接続することも可能である。各機器は、ケーブル CVや無線通信で、ローカルあるいはネットワークを介して接続され、データを授受する。

B. 画像ファイル生成装置

図 3は D S C 12の機能ブロックを示す説明図である。各機能ブロックは、ソフトウェア的またはハードウエア的に構成される。

第 1の画像処理制御データ記憶部 1 2 bは、画像データごとに可変の第 1の画像処理制御データを記憶している。これは、 D S C 1 2のメーカが予め用意したデータである。第 2の画像処理制御データ記憶部 1 2 cは、複数の画像デ —夕に共通の画像処理制御データを記憶している。これは、ユーザが設定するデータである。例えば、ユーザが常に青みを抑えて画像を出力したい場合には、青みを抑えるよう第 2の画像処理制御データを設定する。本実施例では、第 2 の画像処理制御データは、第 1の画像処理制御データに付加するという意味で、「付加データ」と称する。

第 1の画像処理制御データおよび付加データは、両方ともメーカあるいはュ一ザが用意するものとしてもよい。 3個以上の画像処理制御データを、目的に応じて使い分けてもよい。

画像処理制御データ取得部 1 2 dは、外部記憶装置、例えばパーソナルコンピュー夕 P Cのハードディスクやサーバ S Vや、記録媒体から画像処理制御デ一夕を取得することができる。

画像ファイル生成部 1 2 f は、画像処理制御データと画像データとを所定のフォーマットで格納した画像ファイルを生成する。本実施例では、第 1の画像処理制御データと付加データとを関連付けて、画像ファイルに格納する。つまり、第 1の画像処理制御データと付加データとは、識別 ·分離可能な状態で格納される。

判断部 1 2 eは、画像ファイルの生成に際し、付加データを用いるか否かを判断する。例えば、 D S C 1 2に設けられた入力部の操作によって、付加デー夕を用いるか否かをユーザが入力してもよい。付加データを用いない場合には、画像デー夕と第 1の画像処理制御デー夕とを含む画像フアイルが生成される。図 4は D S C 1 2の概略構成を示すブロック図である。 D S C 1 2は、 C C Dや光電子倍増管により撮影する。 DS C 1 2は、 CCD等を備える光学回路 12 1、光学回路 12 1を制御する画像取得回路 122、取得したディジタル画像を加工処理する画像処理回路 123、 CPU, ROM, RAMを有し各回路を制御する制御回路 1 24とを備えている。

DS C 1 2は、取得した画像をディジタルデータとしてメモリカード M に保存する。画像データの保存形式は、 J PEG形式が一般的であるが、 T I F F形式、 G I F形式、 BMP形式等を用いてもよい。

DS C 1 2は、撮影モードや画像処理制御デ一夕の各種設定を行うための選択 '決定ポタン 1 26、画像のプレビューや各種設定画面を表示するための液晶ディスプレイ 1 27を備えている。

「撮影モード」とは、種々の撮影シーンに応じて設定された画像取得条件のパラメ一夕セットである。パラメ一夕には、露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャツ夕一スピード、レンズの焦点距離等が含まれる。ユーザが撮影モードを選択すると、選択された撮影シーンに応じた各パラメ一夕値が自動的に設定される。

「画像処理制御デ一夕」とは、コントラスト、明るさ、彩度等の画像出力に関するデータであり、カラープリン夕 20での画像処理に用いられるデータである。本実施例では、複数組の画像処理制御データが撮影モードに対応して用意されている。

図 5は、画像処理制御データのパラメータを例示する説明図である。本実施例では、 1 1種類の撮影シーンに応じたプリセットが DS C 1 2のメーカによつて予め用意されている。プリセットには、「コントラスト」、「明るさ」、「カラ —バランス」、「彩度」、「シャープネス」、「記憶色」、「ノイズ除去」の 7種類のパラメ一夕が含まれている。

DS C 1 2は、付加データ、ユーザが選択した画像処理制御デ一夕、および画像デ一夕を一体的に備える画像ファイルを生成し、メモリカード M Cに格納する。画像ファイルには、この他、 D S C 1 2のガンマ値、夕一ゲット色空間、および撮影条件、例えば、撮影時に設定された露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距離も含まれる。各撮影モードに適用されるパラメ一夕は制御回路 1 2 4の R O Mに保有されている。

C . 画像ファイルの構成：

図 6は画像ファイル 1 0 0の構成を示す説明図である。本実施例では、画像ファイル 1 0 0は、 D S C用画像ファイルフォーマット規格（Exi f) に従ったファイル構造を有している。 Exi f ファイルの仕様は、（社）電子情報技術産業協会（J E I T A) によって定められている。

画像ファイル 1 0 0は画像データ格納領域 1 0 1と付属情報格納領域 1 0 2 とを備えている。画像データ格納領域 1 0 1には、画像データが J P E G形式で格納される。付属情報格納領域 1 0 2には、付属情報が T I F F形式で格納される。付属情報格納領域 1 0 2は、 MakerNote データ格納領域 1 0 3を備えている。 MakerNote データ格納領域 1 0 3は、 D S C 1 2のメーカに開放されている未定義領域である。画像処理制御データは、 MakerNote データ格納領域 1 0 3に格納される。

当業者にとって周知であるように、 Exi f 形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが用いられており、 MakerNote データ格納領域 1 0 3に格納されているデータに対してはタグ名として MakerNote が割り当てられ、 MakerNoteタグと呼ばれている。

本実施例では、画像ファイル 1 0 0は、 Exii形式のファイルであるものとして説明するが、これに限られない。画像ファイルは、画像データと画像処理制御データとを利用できる形式で関連づけられていればよい。画像データと画像処理制御データとは、本実施例で示すように一つのファイルに一体的に備えられるものとしてもよいし、形式上は別のファイルとしてもよい。後者の場合には、相互を関連づける情報を少なくとも一方に備えることが好ましい。

図 7は、画像ファイル 1 0 0の詳細な階層構造を示す説明図である。図 7 ( a ) は、 MakerNote データ格納領域 1 0 3のデータ構造を示している。図 7 ( b ) は、 MakerNoteデータ格納領域 1 0 3内に定義されている PrintMatchingデ一夕格納領域 1 0 4を示している。 PrintMatching データが画像処理制御データに相当する。

MakerNote データ格納領域 1 0 3も、格納されているデータをタグによって識別可能であり、画像処理制御データには PrintMatchingのタグが割り当てられている。 MakerNoteデータ格納領域 1 0 3の各タグは、 MakerNoteデータ格納領域 1 0 3のトップアドレスからのオフセッ卜値でポインタにより指定される _c MakerNote デ一夕格納領域 1 0 3には、トップアドレスにメーカ一名（6バイ卜）、続いて予約領域（2バイト）、ローカルタグのエントリ数（2バイト）、各ローカルタグオフセット（1 2バイト）の情報が格納されている。メーカー名の後には、文字終端列を示す 00x0の終端コードが付されている。

PrintMatching データ格納領域 1 0 4において、 PrintMatching識別子は、 PrintMatchingパラメータが格納されていることを示す。パラメ一夕指定数は、指定されているパラメ一夕数を示す。パラメ一夕番号は、予めパラメ一夕毎に割り振られているパラメ一夕番号を指定（識別）する値を格納する。パラメ一夕設定値の情報は、指定されたパラメータ番号のパラメ一夕の設定値を格納する。パラメータ番号は、例えば、 2バイトの領域に格納される情報であり、ノ° ラメ一夕設定値は、 4バイトの領域に格納される情報である。画像出力装置側では、この PrintMatchingタグを指標として画像処理制御データを取得することができる。図 8は第 1の画像処理制御データと付加デ一夕を示す説明図である。以下、本明細書中において、「第 1の画像処理制御データ」および「第 2の画像処理制御データ」を、それぞれ「画像処理制御データ」、「付加データ」とも呼ぶ。画像処理制御データとしては、 D S C 1 2のガンマ値と、色空間と、図 5に示したプリセットが用いられる。付加データとしては、ユーザが設定したデ一夕が用いられる。図 9は MakerNoteデータ格納領域 1 0 3に格納されるデータの一例を示す説明図である。図示するように、 MakerNote データ格納領域 1 0 3には、図 8に示した画像処理制御データと、付加データがそれぞれ識別可能に格納される。なお、これらの記述は概念的なものである。

図 9に示した MakerNoteデータ格納領域 1 0 3に格納されるデータは、図 8 に示した画像処理制御デ一夕と付加データとを合成して格納することも可能である。図 1 0は、画像処理制御データと付加データとを合成して MakerNoteデ一夕格納領域 1 0 3に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図である。この画像処理制御データと付加データは、所定の規則に従って合成することができる。例えば、画像処理制御デ一夕と付加データのパラメ一夕値が同じタグについてはその値を用いることとし、異なる場合はデフォルト値でない方の値を用いることができる。図 1 0の例において、デフォルト値は、「ガンマ値 = 2 . 2」、「色空間二 N T S C」、「コントラスト =標準」、「明るさ =標準」、「カラーバランス =標準」、「彩度 =標準」、「シャープネス =標準」、「記憶色 = O F F」、「ノイズ除去 =〇F F」とする。図 8に示した通り、「ガンマ値」、「色空間」、「コントラスト」、「明るさ」、「彩度」、「記憶色」の値は、画像処理制御データと付加データで同じなので、合成した画像処理制御データでは、その値が用いられる。「カラ一バランス」、「シャープネス」、「ノイズ除去」は両者異なるので、デフォルト値ではない値、即ち、「弱く」、「強く」、「O N」が用いられる。 D . 画像ファイルの生成（第 1実施例）：

図 1 1は、第 1実施例の D S C 1 2における画像ファイル 1 0 0の生成工程のフローチャートである。撮影者は、付加データを用いるか否かおよび撮影モ —ドを、撮影に先立って設定する（ステップ S 1 0 0 )。撮影モードは、液晶デイスプレイ 1 2 7上に表示される既定の撮影モードの中から、選択 ·設定ボタン 1 2 6を操作して選択する（ステップ S 1 1 0、 S 1 3 0 )。撮影モードに関わらず D S C 1 2が撮影時に自動設定する「フルオートモード」や、撮影者が好みに応じて設定する「マニュアルモード」も用意されている。この撮影モードの設定を行うと、図 5に示した画像処理制御デー夕のプリセットが自動的に選択される。ここで、特に設定を行わない場合には、デフォルト値が設定される（ステップ S 1 2 0 )。

次に、付加データを用いるか否かを選択 ·設定ポタン 1 2 6を操作することで設定する（ステップ S 1 4 0 )。付加データを用いる場合には、付加データがメモリから読み出され、画像ファイルの生成時に利用可能な状態に設定される (ステップ 1 7 0 )。

本実施例では、付加データの一例として、ュ一ザが設定するデータを用いるものとしたが、付加データは、「事後的に設定可能な画像処理制御データ」、、「複数の画像デ一夕に共通の画像処理制御データ」、「ユーザが設定可能な画像処理制御データ」という観点から種々のデ一夕を適用可能である。「事後的に設定可能な画像処理制御データ」とは、例えば、装置の出荷後にユーザの操作等により、追加したり、更新したりすることができるデータである。「複数の画像データに共通の画像処理制御データ」とは、例えば、ユーザの好みや機器の特性などによって、各出力画像の青み抑制が望まれる場合に、出力画像の青みを常に抑えるためのデータである。また、付加データは、画像出力装置の色再現特性を考慮して、画像出力装置に対応して用意するようにすることもできる。制御回路 1 2 4は、撮影要求、例えば、シャッターポタンの押し下げに応じて、撮影モードに応じたパラメ一夕値で画像データを生成する（ステップ S 1 5 0、 S 1 8 0 )。ステップ S 1 4 0において、付加データを用いない旨の入力をした場合には、制御回路 1 2 4は、画像データ、画像処理制御データを含む画像ファイル 1 0 0を生成する（ステップ S 1 6 0 )。付加データを用いる旨の入力をした場合には、制御回路 1 2 4は、画像処理制御データと付加データとを関連付けて格納した画像ファイルを生成する（ステップ S 1 9 0 )。最後に、制御回路 1 2 4は、生成された画像ファイル 1 0 0をメモリカード M Cに格納して画像ファイル 1 0 0の生成工程を終了する。

以上の工程によって、メモリカード M Cに格納されている画像ファイル 1 0 0には、撮影者が設定した画像処理制御データを格納することができる。既存の画像処理制御データは、一般的な条件を基に設定されたデータであるから、必ずしも全てのユーザにとつて満足のいくパラメータ値がプリセットされているとは限らないが、本実施例によれば、各ユーザの好みに合わせて付加データを付加することができるので、ユーザの嗜好に応じた画像処理を実行させ、出力させることができる。

なお、本実施例では、撮影モードの設定に応じて画像処理制御データが設定されるものとしたが、図 7に示したプリセットを撮影モードに関わらず画像処理モ一ドと対応付けて記憶しておき、撮影モードと画像処理モードとを別々に設定できるようにしてもよい。

また、上記実施例では、 1回の撮影（1つの画像ファイル生成）について示したが、ステップ S 1 0 0における撮影モードおよび付加データの使用の設定は、変更あるいはリセッ卜されるまで有効にしても構わない。 E . 画像ファイルの生成（第 2実施例）：第 1実施例では、撮影時に画像処理制御データと付加データとを含む画像フアイルを生成したが、撮影後に付加データを画像ファイルに追加してもよい。既に付加デ一夕を含む画像ファイルについては、付加データを変更したり無効にした画像ファイルを生成してもよい。第 2実施例における D S Cは、図 3に示した機能プロックに加えて、既に生成された画像データと画像処理制御デー夕とを含む原画像ファイルを入力する画像ファイル入力部を備えている。

図 1 2は、第 2実施例における画像ファイル 1 0 0の生成処理のフローチヤートである。まず、制御回路 1 2 4は、画像ファイルを入力する（ステップ S 2 0 0 )。このとき、入力された画像ファイルが付加デ一夕を含むか否かを解析する（ステップ S 2 1 0 )。図 9に示したように、画像ファイルに画像処理制御データと付加データとが識別可能に格納されていれば、付加データを含むものと判断する。図 1 0に示したように、画像ファイルに画像処理制御データと付加データとが識別可能に格納されていなければ、付加データは含まれないものと判断する。

画像ファイルが付加データを含む場合には、その付加データをキャンセルするか否かを判断する（ステップ S 2 3 0 )。例えば、 D S C 1 2に付加データの O N/O F Fを入力する入力部を設けてもよい。付加データをキャンセルする場合には、画像ファイルの付加データを削除し（ステップ S 2 7 0 )、画像デー夕と画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成して（ステップ S 2 8 0 )、画像ファイル生成処理を終了する。ステップ S 2 3 0において、付加データをキャンセルしない場合には、既存の付加データを変更するか否かを判断する（ステツプ S 2 4 0 )。既存の付加データを変更しない場合は、そのまま終了する。既存の付加データを変更する場合には、新たな付加データを設定し（ステップ S 2 5 0 )、画像データと画像処理制御データと新たな付加データとを関連付けて格納した画像ファイルを生成する（ステップ S 2 6 0 )。新たな付加デ一夕は、既存の付加データに上書きされる。

ステップ S 2 1 0において、画像ファイルが付加データを含まないものであれば、付加データを追加するか否かを判断する（ステップ S 2 2 0 )。付加デー夕を追加しなければ、そのまま終了する。付加データを追加する場合には、付加デ一夕を設定し（ステップ S 2 5 0 )、画像処理制御データと付加データとを関連付けて格納した画像ファイルを生成する。

'第 2実施例によれば、既に生成された画像ファイルに対して、付加データを用いるか否かを設定して画像ファイルを生成することができる。即ち、画像フアイルに既に付加データが含まれている場合に、付加データを無効にしたり、変更したりすることができる。また、画像ファイルに付加データが含まれていない場合に付加データを追加することもできる。

なお、本実施例では、 D S C 1 2上で画像ファイルの生成処理を行ったが、例えば、同様の機能を有するパーソナルコンピュータ P C上で同様の処理を行うものとしてもよい。

F . 画像ファイルの生成（第 3実施例）：

上記第 2実施例では、 1つの画像ファイルについての処理について示したが、複数の画像ファイルについて一括して付加データを追加および無効にする処理を実行することも可能である。図 1 3は、第 3実施例の D S C 1 2における画像ファイル 1 0 0の生成処理のフローチヤ一卜である。

制御回路 1 2 4は、複数の画像ファイルを入力し（ステップ S 3 0 0 )、処理対象とする画像ファイルを選択する（ステップ S 3 1 0 )。選択は、ユーザが画像ファイルを個別に指定して行うことができる。画像ファイルが有する撮影条件や撮影日などの情報に基づき、'ュ一ザによって指示された選択条件を満たすものを選択してもよい。例えば、特定の撮影モードで撮影された画像を選択してもよいし、特定の日に撮影された画像を選択してもよい。画像ファイルに「運動会」等の画像データについてのコメントが記述されている場合には、そのコメントに基づいて選択するようにしてもよい。特定の画像処理制御データを有する画像ファイル、例えば、「カラーバランス」が「弱く」に設定されている画像ファイル等を選択するようにしてもよい。

次に、選択された画像ファイルに付加デ一夕を一括設定するか、一括無効とするかを判断する（ステップ S 3 2 0 )。一括設定する場合、付加データを設定する（ステップ S 3 3 0 )。そして、画像ファイルが既に付加データを含んでいるか否かを解析して判断する（ステップ S 3 4 0 )。付加データを含んでいる場合には、ステップ S 3 3 0で設定された付加データを上書きして画像ファイルを生成する（ステップ S 3 5 0 )。付加データを含んでいない場合には、付加デ一夕を追加して画像ファイルを生成する（ステップ S 3 5 5 )。そして、選択された全ての画像ファイルについて付加データを設定する処理が終了したか否かを判断する（ステップ S 3 6 0 )。全ての画像ファイルについて処理が終了していなければ、ステップ S 3 4 0〜S 3 6 0の処理を全ての画像ファイルについて終了するまで繰り返す。全ての画像ファイルについて処理が終了していれば、一括設定処理を終了する。

ステップ S 3 2 0において、一括無効にする場合には、画像ファイルが付加データを含んでいるか否かを解析して判断する（ステップ S 3 7 0 )。付加デー夕を含んでいる場合には、付加データを削除して、画像ファイルと画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する（ステップ S 3 7 0 )。そして、選択された全ての画像ファイルについて付加デ一夕を無効にする処理が終了したか否かを判断する（ステップ S 3 9 0 )。全ての画像ファイルについて処理が終了していなければ、ステップ S 3 7 0〜S 3 9 0の処理を全ての画像ファイルについて終了するまで繰り返す。全ての画像ファイルについて処理が終了していれば、一括無効処理を終了する。なお、ステップ S 3 7 0において、画像ファィルが付加データを含んでいない場合には、ステップ S 3 9 0に進み、同様の処理を実行する。

このように第 3実施例によれば、付加データの有無に関わらず複数の画像フアイルに対して、一括して付加データを設定したり、キャンセルしたりすることができる。従って、画像ファイル生成の利便性を向上させることができる。

G . 画像出力装置：

画像出力装置としてのカラープリンタ 2 0の概略について説明する。カラープリンタ 2 0は、カラー画像の出力が可能なプリン夕であり、例えば、シアン ( C )、ライトシアン（薄いシアン、 L C )、マゼン夕（M)、ライトマゼン夕（薄いマゼン夕、 L M)、イェロー（Y)、ダ一クイエロ（D Y) ブラック（Κ) の 7色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによつて画像を形成するインクジエツト方式のプリン夕である。カラートナーを印刷媒体上に転写 ·定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタなど種々のプリン夕を適用してもよい。

カラープリン夕 2 0の制御回路 2 2は、メモリ力一ドスロット 2 4に装着されるメモリカード M Cから画像ファイル 1 0 0を読み出し、画像処理制御データを解析し、解析した画像処理制御データに基づいて画像データに対して後述する画像処理を施す。そして、印刷を実行する。

Η . 画像出力装置における画像処理：

図 1 4はカラープリン夕 2 0における画像出力処理のフロ一チヤ一トである。カラープリン夕 2 0の制御回路 2 2内の C P Uは、メモリ力一ドスロット 2 4 にメモリカード M Cが差し込まれると、メモリカード M Cから画像ファイル 1 00を読み出し、読み出した画像ファイル 100を RAMに一時的に格納する (ステップ S 400)。そして、読み出した画像ファイル 100のヘッダを解析し（ステップ S 410)、画像処理制御デ一夕および付加データを検索する（ステツプ S 420 )。

CPUは、画像処理制御データと付加データとを発見した場合は、その画像処理制御データと付加デ一夕とを取得する（ステップ S 430)。そして、取得した画像処理制御データと付加デ一夕とを所定の規則に従って合成する（ステップ S 440)。そして、画像処理制御データと付加データとに基づいて画像デ一夕に対して画像処理を施す（ステップ S 450)。画像処理制御データのみを発見した場合には、その画像処理制御データを取得し（ステップ S 460)、これに基づいて画像データに対して画像処理を施す（ステップ S 470)。画像処理制御データおよび付加データを発見しなかった場合は、カラープリンタ 20 が予め保有しているパラメ一夕値を R O Mから取得して、画像データに対して通常の画像処理を施す（ステップ S 480)。

CPUは、画像データに対して画像処理を施すと、処理した画像データをプリントアウト（ステップ S 490) して、本処理ルーチンを終了する。

図 1 5は画像処理のフロ一チヤ一トである。ステップ S 470における画像処理の流れを示した。画像処理制御データを用いた処理には 2重線を付した。なお、ステップ S 450における画像処理制御データおよび付加データに基づいた画像処理も同様の流れで行われる。付加データも画像処理制御データの一態様であるからである。

カラ一プリンタ 20の CPUは、読み出した画像ファイル 1 00から画像デ一夕を取り出す（ステップ S 500)。 DSC 12は、既述のように画像データを J P EG形式のファイルとして保存しており、 J P EGファイルでは、圧縮率を高くするために YC b C r色空間を用いて画像データを保存している。 CPUは、 YCbC r色空間に基づく画像データを s RGB色空間に基づく画像データに変換するための第 1のマトリクス演算を実行する（ステップ S 5 1 0)。

CPUは、こうして得られた s RGB色空間に基づく画像データに対して、ガンマ補正、並びに、第 2のマトリクス演算を実行する（ステップ S 520)。ガンマ補正を実行する際には、 CPUは画像処理制御データから DS C 1 2側のガンマ値を取得し、取得したガンマ値を用いて画像データに対してガンマ変換処理を実行する。第 2のマトリクス演算は、 s RGB色空間を XYZ色空間に変換するための演算処理である。画像ファイル 100が色空間情報を含んでいる'場合には、 CPUは、色空間情報を参照し、画像データ生成時における色空間に対応するマトリクスを用いて第 2のマトリクス演算を実行する。

第 2のマトリクス演算の実行後に得られる画像データの色空間は XYZ色空間である。従来は、プリンタまたはコンピュータにおける画像処理に際して用いられる色空間は s RGBに固定されており、 DS C 12の有する色空間を有効に活用することができなかった。これに対して、本実施例のプリン夕は、画像ファイル 1 00に含まれる色空間情報に応じて第 2のマトリクス演算に用いられるマトリクスを変更するため、 DS C 1 2の有する色空間を有効に活用して、所望の色再現を実現することができる。

CPUは、画像処理制御データに基づく画質調整を実行するために、画像デ一夕の色空間を XYZ色空間から wRGB色空間へ変換するための第 3のマ卜リクス演算および逆ガンマ補正を実行する（ステップ S 530)。なお、 wRG B色空間は s RGB色空間よりも広い範囲で任意に設定された色空間である。逆ガンマ補正を実行する際には、 C PUは ROMからカラープリン夕 20側のデフォルトのガンマ値を取得し、取得したガンマ値の逆数を用いて画像デー夕に対して逆ガンマ変換処理を実行する。第 3のマトリクス演算を実行する場合には、 C PUは ROMから wRGB色空間への変換に対応するマトリクスを用いてマトリクス演算を実行する。

第 3のマトリクス演算実行後に得られる画像データの色空間は wRGB色空間である。この wRGB色空間は既述のように、 s RGB色空間よりも広い色空間であり、 D S C 1 2によって生成可能な色空間に対応している。

次に、 CPUは、画像画質の自動調整処理を実行する（ステップ S 540)。本実施例における画質自動調整処理では、画像ファイル 1 00に含まれている画像処理制御データの各パラメ一夕値（付加データを含む）を取得し、これらを用いて画質の自動調整が実行される。

CPUは、自動画質調整処理を終了すると、印刷のための wRGB色変換処理およびハーフトーン処理を実行する（ステップ S 550)。 wRGB色変換処理では、 CPUは、 ROM内に格納されている wRGB色空間に対応した CM YK色空間への変換用ルックアップテーブル（LUT) を参照し、画像デ一夕の色空間を wRGB色空間から CMYK色空間へ変更する。即ち、 R · G · B の階調値からなる画像データをカラ一プリン夕 20で使用する、例えば、（：—· M · Y · K · L C · LM · DYの各 7色の階調値のデ一夕に変換する。

ハーフトーン処理では、色変換済みの画像データを受け取って、階調数変換処理を行う。本実施例においては、色変換後の画像データは各色毎に 256階調幅を持つデ一夕として表現されている。これに対し、本実施例のカラ一プリンタ 20では、「ドットを形成する」あるいは「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ず、局所的には 2階調しか表現し得ない。そこで、 256 階調を有する画像データを、カラ一プリンタ 20が表現可能な 2階調で表現された画像データに変換する。この 2値化処理の代表的な方法として、誤差拡散法と呼ばれる方法と組織的ディザ法と呼ばれる方法とがある。

カラ一プリンタ 20では、色変換処理に先立って、画像デ一夕の解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行って隣接画像デ一夕間に新たなデ一夕を生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって、画像デ一夕の解像度を印刷解像度に変換する解像度変換処理を実行する。また、カラープリンタ 2 0は、ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、カラープリン夕 2 0に転送すべき順序に並べ替えるィン夕一レス処理を実行する。

以上、本実施例のカラープリン夕 2 0によれば、先に説明した D S C 1 2によって生成された画像ファイル 1 0 0の画像データに所望の画像処理を施して出力することができる。

また、本実施例におけるカラ一プリンタ 2 0によれば、画像ファイル内に含まれる画像処理制御デ一夕を用いて画像データの画質を自動調整することができる。更に、ユーザによって恣意的に画像データの画質調整条件が設定されている場合には、恣意的に設定された付加データを反映して画質自動調整が実行されるので、恣意的な出力画質調整条件が設定され、ユーザの意図を反映することができないという、従来の画質自動調整機能における問題を解決することができる。

また、画像ファイルに含まれている画像処理制御デー夕および付加デ一夕を用いて自動的に画質を調整することができるので、フォトレ夕ツチアプリケーシヨンまたはプリン夕ドライバ上で画質調整を行うことなく、手軽にユーザの撮影意図を反映した、高品質の印刷結果を得ることができる。

なお、上記実施例では、自動的に画質調整処理を実行する例について説明しているが、カラープリン夕 2 0の操作パネル上に画質自動調整ポタンを備え、この画質自動調整ポタンによって画質自動調整が選択されている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整処理を実行するようにしても良い。 I . 画像出力装置（第 4実施例）：

第 2の画像処理制御データ記憶部は、カラープリンタが備えてもよい（図示省略）。

第 4実施例のカラープリン夕は、図 1 5に示したステップ S 5 4 0において、画像ファイルに含まれる画像処理制御データとカラープリン夕に保持された付加データとを用いて画像処理を実行する。

第 4実施例によれば、カラープリン夕が付加データを保持するので、パーソナルコンピュータ P Cを介することなく、カラープリン夕側でユーザの意図に応じて一括して付加データを付加した処理を実行し、出力が可能となる。画像ファイルに付加データが含まれている場合、その付加デ一夕を一括してキャンセルしたり、キャンセル後にカラープリン夕側の付加デー夕を追加したりして画像処理を実行することもできる。

J . その他の実施例：

上記実施例において、画像処理の全て、または、一部をコンピュータ上、あるいは、ネットワークを介したサーバ S V上で実行するようにしても良い。パ一ソナルコンピュータ P C上での処理は、画像データ処理アプリケーシヨン、例えば、レタッチアプリケーションやプリン夕ドライバに、図 1 5で説明した画像処理機能を持たせることで実現される。 D S C 1 2にて生成された画像フアイル 1 0 0は、ケーブルを介して、あるいは、メモリ力一ド M Cを介してコンピュー夕に対して提供される。コンピュータ上では、ユーザの操作によってアプリケーションが起動され、画像ファイル 1 0 0の読み込み、画像処理制御データの解析、画像データの変換、調整が実行される。メモリカード M Cの差込ゃケ一ブルの差込を検知して、アプリケーションが自動的に起動し、上述の各処理を行うものとしても良い。サーバ S V上での画像処理は、図 1 5を参照した画像処理機能を実行するァプリケーションをサーバ S Vにインストールすることで実現される。サーバ S Vは、画像ファイル 1 0 0を受信し、画像処理制御データによって指定される画像処理を実行し、処理後の画像ファイル 1 0 0または画像データを、送信元のパーソナルコンピュータ P Cまたは出力先のカラープリン夕 2 0に送信しても良い。例えば、無線通信機能を有する D S C 1 2からサーバ S Vに対して、カラープリンタ 2 0のグローバル I Pアドレスおよび画像ファイルを送信し、サーバ S Vからこのグロ一バル I Pアドレスに対して画像処理を終えた画像フアイル 1 0 0または画像データを送信することで、コンピュータレスの印刷を実現することができる。

画質自動調整を実行するパラメータ値を選択できるようにしても良い。例えば、カラ一プリンタ 2 0にパラメータの選択ポタン、あるいは、被写体に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モードパラメータの選択ボタンを備えてもよい。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチアプリケーションのユーザーインタフエース上にて画質自動調整を実行するパラメ一夕が選択されても良い。

上記実施例では、共に出力装置としてカラ一プリン夕 2 0を用いているが、出力装置には C R T、 L C D , プロジェクタ等の表示装置を用いることもできる。この場合には、出力装置としての表示装置によって、例えば、図 1 4、図 1 5等を用いて説明した画像処理を実行する画像処理プログラムが実行される。

C R T等がコンピュータの表示装置として機能する場合には、コンピュータ側にて画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に出力される画像デー夕は、 C M Y K色空間ではなく R G B色空間を有している。

この場合には、カラープリンタ 2 0を介した印刷結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映できたのと同様にして、 C R T等の表示装置における表示結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映することができる。本実施例において用いた画像ファイル 1 0 0を、ディジタルテレビジョン放送の所定のフレームをキヤプチヤする際の画像ファイルとして用いても良い。ディジタルテレビジョン放送における画像データも Y C b C r色空間に基づくデータであるから、 D S C 1 2の場合と同様に本発明を適用することができる。具体的には、キヤプチヤの指示されたシーンを画像データとして取り込み、取り込んだ画像デ一夕に対応する画像処理制御データを設定して、画像データと画像処理制御データとを含む画像ファイル 1 0 0を生成する。この結果、画像データの出力時には、ディジタルテレビジョン放送における色と同様に、彩度の高い画像を出力することができる。

以上、実施例に基づき本発明に係る画像ファイル生成装置、画像出力装置、画像出力システム、プログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。上記実施例では、画像処理制御データとして、ガンマ値、色空間、明るさ、シャ一プネスといったパラメ一夕を用いているが、どのパラメ一夕を画像処理制御データとして用いるかは任意の決定事項である。

また、図 9の表に例示した各パラメ一夕の値は、あくまでも例示に過ぎず、この値によって本願に係る発明が制限されることはない。また、図 1 5の画像処理におけるマトリクスの値は、特に例示はしなかったが、ターゲットとする色空間、あるいは、カラープリンタ 2 0において利用可能な色空間等によって適宜変更され得ることはいうまでもない。また、マトリクスの各要素も出力される画像に影響を与える画像処理制御デ一夕の 1つであるから、マトリクスの付加データを利用できるようにしてもよい。上記実施例では、画像ファイル生成装置として D S C 1 2を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用いられ得る。スキヤナを用いる場合には、画像ファイル 1 0 0の取り込みデータ情報の指定はコンピュー夕 P C上で実行されても良く、あるいは、スキャナ上に情報設定用に予め設定情報が割り当てられているプリセットポタン、任意設定のための表示画面および設定用ポタンを備えておき、スキャナ単独で実行可能にしてもよい。上記実施例では、画像ファイル 1 0 0の具体例として Exi f 形式のファイルを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られなレ^ 即ち、画像データ生成装置において生成された画像データと、画像データの出力条件を記述する画像処理制御データとが含まれている画像ファイルであれば良い。このようなファイルであれば、出力装置において印刷毎に画像処理条件を設定する必要なく、直ちに指定された画像処理条件に基づいて画像処理を実行し、画像ファイル生成装置において生成された画像データの画質を、適切に自動調整して出力装置から出力することができる。産業上の利用可能性

本発明は、画像デ一夕と画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルの生成、およびかかる画像ファイルの画像処理に利用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、前記画像データを生成する画像データ生成部と、

を備える画像ファイル生成装置。

2 . 請求項 1記載の画像ファイル生成装置であって、更に、

予め設定された第 1の画像処理制御データを記憶する第 1の画像処理制御デ一夕記憶部と、

事後的に設定可能な第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、を備え、

前記画像処理制御データ取得部は、前記第 1の画像処理制御データ記憶部と前記第 2の画像処理制御デ一夕記憶部からそれぞれ前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを取得する、

画像ファイル生成装置。

3 . 請求項 1記載の画像ファイル生成装置であって、更に、

複数の画像データに共通の第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、を備え、前記画像処理制御データ取得部は、前記第 1の画像処理制御データ記憶部と前記第 2の画像処理制御データ記憶部からそれぞれ前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを取得する、

画像ファイル生成装置。

4 . 請求項 1記載の画像ファイル生成装置であって、更に、

ユーザが編集不能な第 1の画像処理制御デ一夕を記憶する第 1の画像処理制御データ記憶部と、

前記画像処理制御データ取得部は、前記第 1の画像処理制御デ一夕記憶部と前記第 2の画像処理制御データ記憶部からそれぞれ前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを取得する、

画像ファイル生成装置。

5 . 請求項 2ないし 4のいずれかに記載の画像ファィル生成装置であつて、前記第 2の画像処理制御データ記憶部は、前記画像処理制御データを利用可能な複数の画像出力装置に対応した複数の第 2の画像処理制御データを記憶している、

画像ファイル生成装置。

6 . 請求項 2ないし 4のいずれかに記載の画像ファィル生成装置であつて、更に、

前記第 2の画像処理制御データを用いるか否かを判断する判断部を備え、前記画像ファイル生成部は、前記判断部において前記第 2の画像処理制御デ一夕を用いる旨の判断がなされたときに、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを一体的に備える画像ファイルを生成する、

画像ファイル生成装置。

7 . 請求項 1記載の画像ファイル生成装置であって、

前記統合された画像処理制御データは、前記複数の画像処理制御データを合成した画像処理制御デ一夕である、

画像ファイル生成装置。

8 . 請求項 1記載の画像ファイル生成装置であって、

前記統合された画像処理制御デ一夕は、前記複数の画像処理制御データを関連付けた画像処理制御データである、

画像ファイル生成装置。

9 . 画像データと該画像デ一夕の画像処理に用いられる画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、前記画像データと第 1の画像処理制御データとを関連付けた原画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、前記第 1の画像処理制御デ一夕と前記第 2の画像処理制御データとを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた画像フアイルを生成する画像ファイル生成部と、

を備える画像ファイル生成装置。

1 0 . 請求項 9記載の画像ファイル生成装置であって、

前記複数の原画像ファイルの中から処理対象となる原画像フアイルを選択する選択部を備え、

前記画像ファイル生成部は、前記選択された原画像ファイルに含まれる前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとをそれぞれ統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連づけた画像フアイルをそれぞれ生成する、

画像ファイル生成装置。

1 1 . 請求項 1 0記載の画像ファイル生成装置であって、

前記入力される原画像ファイルは、前記画像データの生成時の情報を含み、前記選択部は、前記情報に基づいて処理対象となる原画像ファイルを選択する、

画像ファイル生成装置。

1 2 . 請求項 1 0記載の画像ファイル生成装置であって、

前記選択部は、前記原画像ファイルに含まれる前記第 1の画像処理制御デー夕に基づいて処理対象となる原画像ファイルを選択する、

画像ファイル生成装置。

1 3 . 請求項 1 0記載の画像ファイル生成装置であって、

更に、前記第 1の画像処理制御データを編集するための編集情報を入力する編集情報入力部を備え、前記画像ファイル生成部は、更に、前記編集情報を前記第 1の画像処理制御デ一夕に反映させる画像ファイル生成装置。

1 4 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デ一夕とを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、

を備える画像ファイル生成装置。

1 5 . 画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって、前記画像データと該画像デ一夕の画像処理に用いられる第 1の画像処理制御データとを関連づけた画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、第 2の画像処理制御データを記憶する第 2の画像処理制御データ記憶部と、前記画像データに対して、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御デ一夕とを用いて所定の画像処理を施す画像処理部と、

を備える画像処理装置。

1 6 . 画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって、前記画像データと該画像データの画像処理に用いられる分離可能な複数の画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、

を備える画像処理装置。

1 7 . 画像データと該画像デ一夕の画像処理に用いられる画像処理制御デ一夕とを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、

( a ) 前記画像データを生成する工程と、

( b ) 複数の画像処理制御データを取得する工程と、

( c ) 前記複数の画像処理制御デ一夕を統合し、該統合された画像処理制御デ一夕と前記画像データとを関連付けた画像ファイルを生成する工程と、を備える画像ファイル生成方法。

1 8 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デー夕とを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、

( a ) 前記画像データと第 1の画像処理制御データとを関連付けた原画像ファィルを取得する工程と、

( b ) 第 2の画像処理制御データを取得する工程と、

( c ) 前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを統合し、該統合された画像処理制御デ一夕と前記画像データとを関連付けた画像ファイルを生成する工程と、

を備える画像ファイル生成方法。

1 9 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デー夕とを関連付けた画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、 ( a ) 分離可能な複数の画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた原画像ファイルを取得する工程と、 (b) 前記複数の画像処理制御データの一部を無効にして、前記画像データと有効な画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する工程と、を備える画像ファイル生成方法。

20. 画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理方法であって、

(a) 前記画像デ一夕と該画像データの画像処理に用いられる第 1の画像処理制御デー夕とを関連付けた画像フアイルを取得する工程と、

(b) 第 2の画像処理制御データを取得する工程と、

(c) 前記画像データに対して、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを用いて所定の画像処理を施す工程と、

を備える画像処理方法。

2 1. 画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理方法であって、

(a) 前記画像データと該画像データの画像処理に用いられる分離可能な複数の画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを取得する工程と、

(b) 前記画像データに対して、前記複数の画像処理制御データの一部を用いて所定の画像処理を施す工程と、

を備える画像処理方法。

22. 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デー夕とを関連付けた画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであつて、

前記画像デー夕を生成する機能と、

複数の画像処理制御デ一夕を取得する機能と、

前記複数の画像処理制御データを統合し、該統合された画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた画像ファイルを生成する機能と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

2 3 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デー夕とを関連付けた画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであつて、

前記画像データと第 1の画像処理制御データとを関連付けた原画像ファイルを取得する機能と、

第 2の画像処理制御デ一夕を取得する機能と、

前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御デ一タとを統合し、該統合された画像処理制御デ一夕と前記画像データとを関連付けた画像フアイルを生成する機能と、

をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

2 4 . 画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御デ一夕とを関連付けた画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであつて、

分離可能な複数の画像処理制御データと前記画像データとを関連付けた原画像ファイルを取得する機能と、

前記複数の画像処理制御データの一部を無効にして、前記画像データと有効な画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを生成する機能と、

2 5 . 画像データに対して所定の画像処理を施すためのコンピュータプログラムであって、前記画像データと該画像データの画像処理に用いられる第 1の画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを取得する機能と、

第 2の画像処理制御データを取得する機能と、

前記画像データに対して、前記第 1の画像処理制御データと前記第 2の画像処理制御データとを用いて所定の画像処理を施す機能と、

2 6 . 画像データに対して所定の画像処理を施すためのコンピュータプログラムであって、

前記画像データと該画像データの画像処理に用いられる分離可能な複数の画像処理制御データとを関連付けた画像ファイルを取得する機能と、

前記画像データに対して、前記複数の画像処理制御データの一部を用いて所定の画像処理を施す機能と、

2 7 . 請求項 2 2ないし 2 6のいずれかに記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。