JP4696411B2 - 画像ファイル生成装置、画像ファイル生成方法、コンピュータプログラム、および、記録媒体 - Google Patents

画像ファイル生成装置、画像ファイル生成方法、コンピュータプログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対してユーザの嗜好に応じた画像処理を施して出力することが可能な画像ファイルを生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルスチルカメラが普及している。ディジタルスチルカメラは、電荷結合素子(CCD)などの光に反応する半導体素子を用いて画像を電気信号に変換し、ディジタルデータとして磁気ディスクや半導体メモリに記憶する。ディジタルスチルカメラは、通常、液晶ディスプレイを搭載しているため、撮影者は、撮影した画像をその場で確認したり、気に入らない画像を削除できる。また、ディジタルスチルカメラで撮影した画像データは、汎用のパーソナルコンピュータのモニタや、プリンタなどの画像出力装置を用いて出力することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディジタルスチルカメラは、そのメーカや機種によって生成される画像の明るさや色合いが異なる場合がある。また、画像出力装置の機種によっても出力される画像の明るさや色合いが異なる場合がある。このため、撮影者が意図する画像と実際に画像出力装置で出力される画像との間にずれが生じることが多かった。
【0004】
しかも、撮影者の嗜好は様々である。ディジタルスチルカメラ、プリンタ等のメーカが、理想的な色再現が行われるように機器の設定を行ったとしても、それが必ずしも撮影者の嗜好に沿うものではない場合があった。このような場合、撮影者は自らの嗜好に沿うように出力するために画像データを加工しなければならなかった。
【0005】
ここでは、ディジタルスチルカメラを例にとって説明したが、類似の課題はディジタルビデオカメラやスキャナなどの画像データ生成装置においても同様に生じ得る。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、画像データの作成者の嗜好に応じた画像を柔軟に出力する技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、以下の構成を採用した。
本発明の画像ファイル生成装置は、
画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、
前記画像処理制御データをユーザの操作により入力するための画像処理制御データ入力部と、
該入力された画像処理制御データを記憶する画像処理制御データ記憶部と、
前記画像データを入力する画像データ入力部と、
該入力された画像データと前記記憶した画像処理制御データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本発明の画像ファイル生成装置は、画像データと画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する。例えば、Exif形式の画像ファイルは、画像データを格納する領域と付属データを格納する領域とを備えている。かかる形式では、付属データを格納する領域に画像処理制御データを格納することができる。ここで、「画像処理制御データ」とは、画像処理装置が画像データに対して施す画像処理を制御するデータである。画像処理装置は、画像ファイルに含まれる画像処理制御データを解析することによって、画像処理に用いるパラメータを自動的に設定し、画像データに対して画像処理を施すことができる。このパラメータには、「コントラスト」、「明るさ」、「カラーバランス」、「彩度」、「シャープネス」、「ガンマ値」、「ターゲット色空間」などが含まれる。「ターゲット色空間」とは、例えば、sRGB色空間やNTSC色空間等、画像データの生成時に使用された色空間に応じて画像処理時に使用される色空間を特定するパラメータである。本発明では、画像ファイル生成装置のユーザが画像処理制御データを任意に設定して入力し、登録することができる。登録したデータは容易に読み出して利用することができる。従って、ユーザが自らの嗜好に応じて設定した画像処理制御データを用いることによって、画像処理制御データを利用可能な画像処理装置に、ユーザの嗜好に応じた画像処理を容易に実行させることができる。この結果、ユーザは、画像データの加工をすることなく、自らの嗜好に応じた画像を画像出力装置で出力することができる。
【0009】
本発明の画像ファイル生成装置において、
前記画像処理制御データ入力部は、前記画像処理制御データを記録媒体または通信を介して入力するものとすることができる。
【0010】
こうすることによって、画像ファイル生成装置は、画像処理制御データを画像ファイル生成装置外から取り込むことができる。画像ファイル生成装置の外部には、画像ファイル生成装置のメモリ容量に依存せずに多様な画像処理制御データを記憶することが可能である。従って、ユーザは、外部に記憶してある多様な画像処理制御データの中から好みに合ったものを必要に応じて画像ファイル生成装置に入力し、利用することができる。例えば、ディジタルスチルカメラメーカがインターネット上のWebページで多種多様な画像処理制御データのセットを提供し、ユーザが自分の好みに合ったセットをダウンロードしてディジタルスチルカメラに組み込む方法を採ることができる。また、ユーザは、他のユーザが設定した画像処理制御データを利用することもできる。更に、画像処理制御データの変更によって出力される画像がどのように変化するのかを実験できるシミュレータを用意し、実験で得られた画像処理制御データを画像ファイル生成装置に供給することもできる。つまり、画像処理制御データ設定の利便性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明の画像ファイル生成装置において、
更に、前記画像処理制御データを編集する画像処理制御データ編集部を備え、
前記画像処理制御データ記憶部は、前記編集された画像処理制御データを記憶するものとすることができる。
【0012】
こうすることによって、ユーザが既存の画像処理制御データを画像ファイル生成装置上で編集して記憶することができるので、画像ファイル生成の度に画像処理制御データの設定を個々に行う必要がなくなり、設定負担を軽減することができる。この結果、画像ファイル生成装置の利便性を向上させることができる。
【0013】
上記画像ファイル生成装置において、
前記画像処理制御データ記憶部は、前記画像処理制御データを前記編集後の画像処理制御データに更新して記憶するようにしてもよい。
【0014】
こうすることによって、画像処理制御データ記憶部が使用するメモリ容量を増大させることなく、ユーザが編集した画像処理制御データを記憶することができる。また、画像処理制御データに対応した画像処理モードがいたずらに増加するのを回避できるので、ユーザは利用頻度が比較的高い更新した画像処理制御データを選択することができ、画像処理制御データ利用時の利便性向上を図ることもできる。
【0015】
なお、更新した画像処理制御データは、更新後も初期値に戻すことができるように記憶してもよい。例えば、メモリ上に初期値を記憶している領域と編集したデータを記憶する領域とを設け、画像処理制御データ記憶部としての指定先を切り換えるようにすることができる。こうすることによって、指定先を元に戻せば画像処理制御データを初期値に戻すことができる。
【0016】
また、前記画像処理制御データ記憶部は、前記編集後の画像処理制御データを追加して記憶するようにしてもよい。
【0017】
こうすることによって、ユーザは、既存の画像処理制御データとユーザが編集した画像処理制御データとを適宜使い分けることができる。つまり、多彩な画像処理制御データを柔軟に使い分けることができる。
【0018】
また、上述した画像処理制御データ編集部を備える画像ファイル生成装置において、
前記画像処理制御データは、複数のパラメータを含み、
前記画像処理制御データ編集部は、該パラメータの可変範囲に所定の制約条件を有するようにすることが好ましい。
【0019】
先に説明したように、画像処理制御データは複数のパラメータを含み得る。そして、各パラメータ値は、画像ファイル生成装置のメーカが機器の特性を考慮してメーカ側の意図するパラメータ値を用意することが多い。ユーザ側に画像処理制御データの編集を無制限に許可しては、メーカ側の意図が全く無視されてしまう場合がある。本発明では、画像処理制御データ編集部は、パラメータの可変範囲に所定の制約条件を有している。つまり、所定の条件下でしかパラメータ値を編集できないように制限される。例えば、あるパラメータは、所定の範囲内でしか編集できないようにしたり、また、パラメータ間の相互関係から、一のパラメータを編集した場合、他のパラメータの編集が制限されるようにする。こうすることによって、メーカの意図を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0020】
本発明の画像ファイル生成装置において、更に、
予め用意された複数の生成モードに応じて前記画像データ入力部に入力するための前記画像データを生成する画像データ生成部と、
該生成モードと前記画像処理制御データとの対応関係を記憶する対応関係記憶部と、を備え、
該対応関係の少なくとも一部は、前記入力された画像処理制御データとの対応関係が含まれ、
前記画像ファイル生成部は、前記対応関係記憶部を参照して、ユーザによって選択された前記生成モードに対応した前記画像処理制御データを用いて前記画像ファイルを生成するものとしてもよい。
【0021】
画像ファイル生成装置には、予め用意された複数の条件下で画像データを生成する複数の生成モードの中から1つを選択し、その生成モードで画像データを生成できるものがある。例えば、ディジタルスチルカメラには、「ポートレート」、「風景」、「スポーツ」などの撮影モードに応じて自動的に適切なシャッタースピードや、露出や、絞りが設定されるものがある。この場合、撮影モードが生成モードに相当する。本発明では、このような画像ファイル生成装置において、画像データの生成モードと画像処理制御データとの対応関係を記憶している。なお、生成モードと画像処理制御データとの対応関係は、少なくとも一部の対応関係が含まれていればよい。こうすることによって、画像データの生成モードの設定とともに画像処理制御データの設定を行うことができる。
【0022】
本発明の第2の画像ファイル生成装置は、
画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、
生成モードと画像データ生成条件とを対応付けて複数組記憶する生成条件記憶部と、
画像処理モードと画像処理制御データとを対応付けて複数組記憶する画像処理制御データ記憶部と、
前記生成モードを設定する生成モード設定部と、
前記生成モードの設定に関わらず、前記画像処理モードを設定する画像処理モード設定部と、
前記設定された生成モードに対応した前記画像データ生成条件で前記画像データを生成する画像データ生成部と、
前記生成された画像データと前記設定された画像処理モードに対応した画像処理制御データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
を備えることを要旨とする。
【0023】
ここで、「画像データ生成条件」とは、生成される画像データ自体に影響を与えるパラメータを意味する。画像ファイル生成装置をディジタルスチルカメラとして構成した場合には、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスなどが生成条件に相当する。本発明では、生成モードと画像処理モードとを別々に設定できる。従って、生成モードに関わらず、柔軟に画像処理制御データを設定することができる。この結果、ユーザの嗜好に応じて画像データに対して柔軟に画像処理を施し、出力させることが可能となる。
【0024】
なお、本発明の画像ファイル生成装置は、種々の画像データ生成装置に適用可能であり、例えば、ディジタルカメラに適用することができる。ディジタルカメラは、ディジタルスチルカメラであってもよいし、ディジタルビデオカメラであってもよい。
【0025】
本発明の第3の画像ファイル生成装置は、
画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、
前記画像処理制御データをユーザの操作により入力するための画像処理制御データ入力部と、
該入力された画像処理制御データを記憶する画像処理制御データ記憶部と、
前記画像データと前記画像処理制御データとを含む原画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、
該原画像ファイルに含まれる画像処理制御データを前記記憶した画像処理制御データで更新して、前記入力された画像データと前記記憶した画像処理制御データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
を備えることを要旨とする。
【0026】
こうすることによって、原画像ファイルにユーザの嗜好に応じた画像処理ができない画像処理制御データが含まれているときでも、その画像処理制御データをユーザによって登録された画像処理制御データと置き換えて更新することができる。この結果、ユーザは、画像データの加工をすることなく、自らの嗜好に応じた画像を画像出力装置で出力することができる。
【0027】
本発明は、また、記録媒体の発明として構成することもできる。例えば、
上述した画像ファイル生成装置に利用可能であって、前記画像データの画像処理に用いられる画像処理制御データをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体である。
【0028】
本発明の画像ファイル生成装置は、画像処理制御データ入力部が上記記録媒体から画像処理制御データを入力することによって、画像データと画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成することができる。
【0029】
本発明は、上述の画像ファイル生成装置としての構成の他、画像ファイルの生成方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
【0030】
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、画像ファイル生成装置を駆動するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.画像出力システムの構成:
B.画像ファイル生成装置:
C.画像ファイルの構成:
D.画像処理制御データの入力:
E.画像ファイルの生成:
F.画像出力装置:
G.画像出力装置における画像処理:
H.その他の実施例:
【0032】
A.画像出力システムの構成:
図1は、一実施例としての画像出力システム10の概略構成を示す説明図である。本実施例の画像出力システム10は、画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ12と、画像処理装置および画像出力装置としてカラープリンタ20とから構成される。
【0033】
ディジタルスチルカメラ12は、種々の撮影条件や出力制御データPIMを設定できる。撮影条件とは、シャッタースピードや、露出や、絞りなど、画像データの取得条件を意味する。出力制御データPIMとは、カラープリンタ20での画像処理を含む印刷処理を制御するためのデータであり、プリントコマンドや画像処理に用いる画像処理制御データを含む。ディジタルスチルカメラ12は、ユーザに設定された撮影条件で撮影(画像データ生成)を行い、画像データと出力制御データPIMとを一体的に備える画像ファイルを生成する。生成した画像ファイルはメモリカードMCに格納される。
【0034】
カラープリンタ20は、画像処理機能を有している。カラープリンタ20は、メモリカードMCを介して、あるいは、図示しないケーブルを介して画像ファイルを入力し、画像ファイルに含まれる出力制御データPIMを解析する。出力制御データPIMには、画像処理制御データが含まれるので、これを取得して画像データに対して画像処理を施す。そして印刷を実行する。
【0035】
以上のように、本実施例の画像出力システム10では、ディジタルスチルカメラ12側からカラープリンタ20の印刷処理を制御して、ディジタルスチルカメラ(撮影者)の意図を反映した印刷を行うことができる。ディジタルスチルカメラ、画像ファイル、カラープリンタについての詳細は後述する。
【0036】
画像出力システム10は、種々の態様を採ることができる。図2は、画像出力システム10のバリエーションを示す説明図である。画像出力システム10は、図1に示したディジタルスチルカメラ12とカラープリンタ20の他に、画像処理機能を内蔵したパーソナルコンピュータPCやサーバSV、画像出力装置としてのモニタ14を含むことができる。これらは、ケーブルCVあるいは無線通信で、直接あるいはネットワークを介して接続され、データのやり取りを行う。画像ファイル生成装置としてスキャナやデジタルビデオカメラを接続することも可能である。
【0037】
B.画像ファイル生成装置
図3は、本発明の画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ12の機能ブロックを示す説明図である。ディジタルスチルカメラ12は、画像データを生成する画像データ生成部12aと、画像データを入力する画像データ入力部12bと、画像処理制御データを入力する画像処理制御データ入力部12cと、画像処理制御データを記憶する画像処理制御データ記憶部12dと、画像データと画像制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成部12eとを備えている。
【0038】
画像処理制御データ入力部12cは、画像処理制御データ記憶部12dの他に、画像処理制御データを記憶している外部記憶装置(パーソナルコンピュータPCのハードディスクやサーバSV)や記録媒体からも画像処理制御データを入力することができる。入力された画像処理制御データは、ユーザによって編集することができる。編集された画像処理制御データは、画像処理制御データ記憶部12dに記憶できる。画像ファイル生成部12eは、入力された画像データとユーザによって設定あるいは選択された画像処理制御データとを所定のフォーマットで格納した画像ファイルを生成する。
【0039】
図4は、ディジタルスチルカメラ12の概略構成を示すブロック図である。ディジタルスチルカメラ12は、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光電子倍増管)に結像させることにより画像を取得するカメラである。ディジタルスチルカメラ12は、光情報を収集するためのCCD等を備える光学回路121と、光学回路121を制御して画像を取得するための画像取得回路122と、取得したディジタル画像を加工処理するための画像処理回路123と、CPU、ROM、RAMを備えると共に各回路を制御する制御回路124とを備えている。
【0040】
ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をディジタルデータとして記憶装置としてのメモリカードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ12における画像データの保存形式としては、JPEG形式が一般的であるが、この他にもTIFF形式、GIF形式、BMP形式等の保存形式が用いられ得る。
【0041】
ディジタルスチルカメラ12は、また、撮影モードや画像処理制御データの各種設定を行うための選択・決定ボタン126や、撮影画像をプレビューしたり、各種設定画面を表示するための液晶ディスプレイ127を備えている。「撮影モード」とは、種々の撮影シーンに応じて設定された画像取得条件のパラメータのセットである。このパラメータには、露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距離等が含まれる。ユーザが撮影モードを選択することによって、自動的に各パラメータ値が設定される。「画像処理制御データ」とは、コントラスト、明るさ、カラーバランス等の画像出力に関するデータであり、カラープリンタ20での画像処理に用いられるデータである。本実施例では、複数組の画像処理制御データが画像処理モードに対応して用意されている。
【0042】
本実施例の画像出力システム10に用いられるディジタルスチルカメラ12は、選択・決定ボタン126を用いて設定された画像処理制御データと画像データとを一体的に備える画像ファイルを生成してメモリカードMCに格納する。なお、画像ファイルには、先に示した画像処理制御データの他に、ディジタルスチルカメラ12のガンマ値、ターゲット色空間や、撮影時に設定された露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距離等の撮影条件も含まれる。各撮影モードに適用されるパラメータ、およびパラメータ値等はディジタルスチルカメラ12の制御回路124内のROMに保有されている。
【0043】
C.画像ファイルの構成:
図5は、画像ファイル100の構成の一例を概念的に示す説明図である。画像ファイル100は、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有している。Exifファイルの仕様は、(社)電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0044】
画像ファイル100は、画像データを格納する画像データ格納領域101と、格納されている画像データに関する各種付属情報を格納する付属情報格納領域102とを備えている。画像データ格納領域101には、画像データがJPEG形式で格納される。付属情報格納領域には、付属情報がTIFF形式で格納される。付属情報格納領域102は、MakerNoteデータ格納領域103を備えている。MakerNoteデータ格納領域103は、ディジタルスチルカメラ12のメーカに開放されている未定義領域である。本実施例における画像処理制御データは、MakerNoteデータ格納領域103に格納されている。なお、当業者にとって周知であるように、Exif形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが用いられており、MakerNoteデータ格納領域103に格納されているデータに対してはタグ名としてMakerNoteが割り当てられ、MakerNoteタグと呼ばれている。
【0045】
本実施例では、画像ファイル100は、Exif形式のファイルであるものとして説明するが、これに限られない。画像データと画像処理制御データとを利用できる形式で一体的に備える構造を採ればよい。
【0046】
図6は、画像ファイル100の詳細な階層構造を示す説明図である。図6(a)は、MakerNoteデータ格納領域103のデータ構造を示している。図6(b)は、MakerNoteデータ格納領域103内に定義されているPrintMatchingデータ格納領域104を示している。PrintMatchingデータが画像処理制御データに相当する。
【0047】
画像ファイル100のMakerNoteデータ格納領域103もまた、タグによって格納されているデータを識別できる構成を備えており、画像処理制御データにはPrintMatchingのタグが割り当てられている。MakerNoteデータ格納領域103の各タグは、MakerNoteデータ格納領域103のトップアドレスからのオフセット値でポインタにより指定される。MakerNoteデータ格納領域103には、トップアドレスにメーカー名(6バイト)、続いて予約領域(2バイト)、ローカルタグのエントリ数(2バイト)、各ローカルタグオフセット(12バイト)の情報が格納されている。メーカー名の後には、文字終端列を示す0x00の終端コードが付されている。
【0048】
PrintMatchingデータ格納領域104には、PrintMatchingパラメータが格納されていることを示すPrintMatching識別子や、指定されているパラメータ数を示すパラメータ指定数や、予めパラメータ毎に割り振られているパラメータ番号を指定(識別)する値が格納されるパラメータ番号や、指定されたパラメータ番号のパラメータの設定値が格納されているパラメータ設定値の情報などが格納されている。パラメータ番号は、例えば、2バイトの領域に格納される情報であり、パラメータ設定値は、4バイトの領域に格納される情報である。画像出力装置側では、このPrintMatchingタグを指標として画像処理制御データ(各パラメータ値)を取得することができる。
【0049】
図7は、MakerNoteデータ格納領域103に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図である。図示するように、MakerNoteデータ格納領域103には、ガンマ値、色空間、コントラスト、明るさ、カラーバランス、彩度などの画像処理制御データが格納される。
【0050】
D.画像処理制御データの入力:
上述した画像ファイル100を生成する前に、ディジタルスチルカメラ12には画像処理制御データが入力され、記憶される。図2に示したように、ディジタルスチルカメラ12は、様々な機器と接続可能である。従って、図3に示した画像処理制御データ入力部12cは、様々な態様で画像処理制御データを入力し得る。また、本発明では、画像処理制御データを編集することも可能である。以下では、画像処理制御データの代表的な入力態様を例示して説明する。
【0051】
(1)第1の態様:
第1の態様は、ディジタルスチルカメラ12のROM内に予め保持されている画像処理制御データを編集して登録する態様である。本実施例では、複数の画像処理モードに対応して複数組の画像処理制御データのプリセットが用意されているものとして説明する。図8は、画像処理モードを設定するためのグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を示す説明図である。液晶ディスプレイ127に表示される画面である。図8(a)に示す画面で「画像処理モード」を選択すると、画像処理制御データの設定を行うことができる。図8(b)に示すように、本実施例では、複数の画像処理モードに対応したプリセットが用意されている。
【0052】
図9は、画像処理制御データのパラメータとその設定内容を示す説明図である。本実施例では、図示するように、11種類の撮影シーンにそれぞれ適したプリセットが予め用意されている。プリセットには、「コントラスト」、「明るさ」、「カラーバランス」、「彩度」、「シャープネス」、「記憶色」、「ノイズ除去」の7種類のパラメータが含まれている。これらは、ディジタルスチルカメラ12のメーカが用意した汎用の設定である。
【0053】
図10および図11は、画像処理制御データの各パラメータを編集するためのGUIを示す説明図である。例えば、図8(b)の画面で「人物」→「確認」を選択すると、図10に示すように、図9の「人物」に対応するプリセットの内容が表示される。この画面で、「編集」を選択すると、ユーザは自分の好みに合わせて各パラメータを編集することができる。本実施例では、「ノイズ除去」を除く6つのパラメータは、5段階で編集することができるものとした。更に、多段階に編集できるようにしてもよい。「ノイズ除去」については、ON/OFFを選択することができる。各パラメータの編集後、「登録」を選択すると、「ユーザ設定」として新たにROM内に記憶することができる。
【0054】
なお、上記説明では、既存の画像処理制御データを自由に編集できるものとしたが、所定の条件下でしか編集できないように制限してもよい。既存の画像処理制御データは、画像ファイル生成装置のメーカが機器の特性を考慮してメーカ側の意図するパラメータ値を用意することが多い。ユーザ側に画像処理制御パラメータの編集を無制限に許可しては、メーカ側の意図が全く無視されてしまう場合がある。従って、例えば、あるパラメータは、所定の範囲内でしか編集できないようにしたり、また、パラメータ間の相互関係から、一のパラメータを編集した場合、他のパラメータの編集が制限されるようにすることができる。こうすることによって、メーカの意図を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0055】
また、上記説明では、既存の画像処理制御データを編集するものとして説明したが、新規に画像処理制御データを作成して登録するものとしてもよい。
【0056】
第1の態様によって、既存の画像処理制御データをユーザの嗜好に応じた画像処理制御データに編集して登録することができるので、画像ファイルの生成時に適宜使用することができる。
【0057】
(2)第2の態様:
第2実施例の態様は、パーソナルコンピュータPCなどディジタルスチルカメラ12の外部で画像処理制御データを新規に作成または編集して登録する態様である。図12は、画像処理制御データ入力の第2の態様の一例を示す説明図である。ユーザは、パーソナルコンピュータPCに画像処理制御データを作成、編集するアプリケーションソフトを用意して、画像処理制御データを作成、編集する。そして、作成、編集した画像処理制御データをメモリカードMC(記録媒体)あるいはケーブルCV(通信)を介してディジタルスチルカメラ12に入力し、登録することができる。
【0058】
第2の態様によって、画像処理制御データの変更によって出力される画像がどのように変化するのかを実験できるシミュレータをパーソナルコンピュータPCに用意し、実験で得られた画像処理制御データをディジタルスチルカメラ12に供給することができる。
【0059】
(3)第3の態様:
第3実施例の態様は、画像処理制御データを保持するサーバSVからダウンロードする態様である。図13は、画像処理制御データ入力の第3の態様の一例を示す説明図である。サーバSVに多種多様な画像処理制御データが用意され、ユーザは必要に応じて画像処理制御データをダウンロードしてディジタルスチルカメラ12に入力する。なお、画像処理制御データをサーバSVから図12に示したパーソナルコンピュータPCにダウンロードしてパーソナルコンピュータPC上で編集し、ディジタルスチルカメラ12に入力するようにすることも可能である。
【0060】
第3の態様によって、ディジタルスチルカメラ12のメモリ容量に依存せずに多様な画像処理制御データを提供することができる。ユーザは、多様な画像処理制御データの中から自分の嗜好に応じた画像処理制御データを適宜選択して利用することができる。また、ディジタルスチルカメラ12のメーカは、例えば画像処理制御データをバージョンアップした場合にも新たな画像処理制御データをユーザに提供することができる。
【0061】
(4)その他の態様:
以上で説明した3態様では、画像処理制御データのプリセットをディジタルスチルカメラ12に追加する態様を説明したが、ディジタルスチルカメラ12のROM内の既存の画像処理制御データを編集して更新する態様とすることも可能である。図14は、画像処理制御データ入力の第4の態様の一例を示す説明図である。更新した画像処理制御データは、更新後も初期値に戻すことができるように記憶することが好ましい。例えば、図14に示すように、ディジタルスチルカメラ12の制御回路124のROM上に、メーカが予め用意した初期値を記憶する領域と、ユーザが編集したデータを記憶する領域とを設け、画像処理モードごとに画像処理制御データ記憶部としての指定先を切り換えるようにすることができる。この場合、例えば、「標準」、「花」、「記念撮影」の画像処理モードではメーカ設定の画像処理制御データを用い、その他の画像処理モードではユーザ設定の画像処理制御データを用いるようにすることができる。こうすることによって、指定先を元に戻せば画像処理制御データを初期値に戻すことができる。
【0062】
E.画像ファイルの生成:
図15は、ディジタルスチルカメラ12における画像ファイル100の生成工程を示すフローチャートである。撮影者は、撮影に先立って撮影モード、画像処理モードを設定する(ステップS100)。これらの設定は、選択・設定ボタン126を操作して、液晶ディスプレイ127上に表示される、既定の撮影モード、画像処理モードの中からユーザが選択することにより、あるいは、液晶ディスプレイ127上にて、任意の明度、コントラスト等の画像処理制御データのパラメータ値をユーザが設定することにより実行する(ステップS130、S160)。撮影モードの設定では、「ポートレート」、「風景」、「スポーツ」などの予め用意された各撮影シーンに適した露出、ホワイトバランス、シャッタースピード、絞り値など、撮影される画像データ自体に影響を与えるパラメータを自動設定することができる。撮影モードに関わらずディジタルスチルカメラ12が撮影時に自動設定する「フルオートモード」や、撮影者が好みに応じて設定する「マニュアルモード」も用意されている。画像処理モードの設定では、図8(b)に示したモードを選択することができる。ユーザ設定モードを選択することもできる。ここで、特に設定を行わない場合には、ディジタルスチルカメラ12に用意されているデフォルト値が設定される(ステップS120、S150)。
【0063】
制御回路124は、撮影要求、例えば、シャッターボタンの押し下げに応じて、撮影条件(撮影モード)から自動的に設定されるパラメータ値を用いて画像データを生成する(ステップS170)。制御回路124は、設定された撮影モードおよび画像処理制御データの各パラメータを参照して、画像データ、画像処理制御データを含む画像ファイル100を生成する(ステップS180)。最後に、制御回路124は、生成された画像ファイル100をメモリカードMCに格納して画像ファイル100の生成工程を終了する。
【0064】
以上の工程によって、メモリカードMCに格納されている画像ファイル100には、撮影者が設定した画像処理制御データを格納することができる。既存の画像処理モードは、一般的な条件を基に設定されたモードであるから、必ずしも全てのユーザにとって満足のいくパラメータ値がプリセットされているとは限らないが、本実施例によれば、各ユーザの好みに合わせてプリセット値を変更することができるので、ユーザの嗜好に応じた画像処理を実行させ、出力させることができる。なお、本実施例では、画像処理モードの設定および画像処理制御データの編集を画像データの生成(撮影)前に行ったが、デフォルト値を用いて画像ファイルの生成を行い、画像ファイルの生成後に編集した画像処理制御データを画像ファイルに上書きできるようにしてもよい。こうすれば、1つの画像ファイルで設定値を変更して出力させることができる。更に、本実施例によれば、編集した画像処理制御データをユーザ設定として記憶しておくことができるので、メーカが推奨する画像処理制御データとユーザが設定した画像処理制御データとを適宜使い分けることができる。
【0065】
なお、本実施例では、撮影モードと画像処理モードとを別々に設定できるものとしたが、連携するようにしてもよい。即ち、撮影モードと画像処理モードとが対応している態様である。こうすれば、例えば、撮影モードで「ポートレート」を選択すると、自動的に画像処理モードが「人物」に設定される。
【0066】
F.画像出力装置:
画像出力装置としてのカラープリンタ20の概略について説明する。カラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、ライトシアン(薄いシアン、LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、イエロー(Y)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)ブラック(K)の7色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタなど種々のプリンタを適用してもよい。
【0067】
制御回路22は、メモリカードスロット24に装着されるメモリカードMCから画像ファイル100を読み出し、画像処理制御データを解析し、解析した画像処理制御データに基づいて画像データに対して後述する画像処理を施す。そして、印刷を実行する。
【0068】
G.画像出力装置における画像処理:
図16は、画像出力装置としてのカラープリンタ20における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。カラープリンタ20の制御回路22内のCPUは、メモリカードスロット24にメモリカードMCが差し込まれると、メモリカードMCから画像ファイル100を読み出し、読み出した画像ファイル100をRAMに一時的に格納する(ステップS200)。CPUは、読み出した画像ファイル100のMakerNoteデータ格納領域103のトップアドレスから20バイト分にわたってメーカー名(0x00タグ)検索する(ステップS202)。メーカー名は、MakerNoteデータ格納領域103内のトップアドレスから20バイト以内に記載されている。CPUは、メーカ名を検索・発見できた場合には(ステップS204:Yes)、現在のポインタに2バイト分のオフセットを加える(ステップS206)。
【0069】
CPUは、メーカー名を発見できなかった場合には(ステップS204:No)、現在のポインタをMakerNoteのトップアドレスに戻す(ステップS208)。メーカー名が元々記述されていない場合に対処するためである。この場合には、トップアドレスにreserve領域が割り当てられるので、ポインタをトップアドレスに戻すことによって、メーカー名を発見した場合と同じ位置にポインタを置くことができる。CPUは、現在のポインタから2バイト分の情報をタグエントリー数として解釈し、タグエントリ数を取得する(ステップS210)。既述の通り、Makernoteデータ格納領域103は、6バイトのメーカー名情報の後、2バイトのreserve領域を挟んで2バイトのローカルタグのエントリ数情報を格納しているので、CPUは上記のように解釈することができる。
【0070】
CPUは、取得したタグエントリー数分だけローカルタグを検索し(ステップS212)、PrintMatchingタグが存在するか否かを判定する(ステップS214)。CPUは、PrintMatchingタグを発見した場合には(ステップS214:Yes)、PrintMatchingデータ格納領域114に格納されている画像処理制御データ解析し、画像処理に用いる各パラメータ値を取得する(ステップS216)。CPUは、解析した画像処理制御データから得られたパラメータ値に基づいて後に詳述する画像処理を実行し(ステップS218)、処理された画像データをプリントアウトする(ステップS220)。
【0071】
CPUは、PrintMatchingタグを発見できなかった場合には(ステップS214:No)、規定の固定オフセット値にてPrintMatchingタグコードを再検索する(ステップS222)。ローカルタグのエントリー数の解釈が誤っていた場合に対応するためである。CPUは、再度PrintMatchingタグを検索し(ステップS224)、発見できた場合には(ステップS224:Yes)、既述のステップS216以降の処理を実行する。一方、CPUは、PrintMatchingタグを発見できなかった場合には(ステップS224:No)、カラープリンタ20が予め保有しているパラメータ値をROMから取得して通常の画像処理を実行する(ステップS226)。CPUは、処理した画像データをプリントアウト(ステップS220)して本処理ルーチンを終了する。
【0072】
図17は、ステップS218における画像処理制御データに基づいた画像処理の流れを示すフローチャートである。画像ファイル100に含まれる画像処理制御データを用いた処理には2重線を付した。カラープリンタ20のCPUは、読み出した画像ファイル100から画像データを取り出す(ステップS300)。ディジタルスチルカメラ12は、既述のように画像データをJPEG形式のファイルとして保存しており、JPEGファイルでは、圧縮率を高くするためにYCbCr色空間を用いて画像データを保存している。
【0073】
CPUは、YCbCr色空間に基づく画像データをsRGB色空間に基づく画像データに変換するための第1のマトリクス演算を実行する(ステップS310)。
【0074】
CPUは、こうして得られたsRGB色空間に基づく画像データに対して、ガンマ補正、並びに、第2のマトリクス演算を実行する(ステップS320)。ガンマ補正を実行する際には、CPUは画像処理制御データからディジタルスチルカメラ12側のガンマ値を取得し、取得したガンマ値を用いて画像データに対してガンマ変換処理を実行する。第2のマトリクス演算は、sRGB色空間をXYZ色空間に変換するための演算処理である。本実施例において用いられる画像ファイル100は、画像データ生成時における色空間情報を含むことができるので、画像ファイル100が色空間情報を含んでいる場合には、CPUは、第2のマトリクス演算を実行するに際して、色空間情報を参照し、画像データ生成時における色空間に対応するマトリクスを用いてマトリクス演算を実行する。
【0075】
第2のマトリクス演算の実行後に得られる画像データの色空間はXYZ色空間である。従来は、プリンタまたはコンピュータにおける画像処理に際して用いられる色空間はsRGBに固定されており、ディジタルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用することができなかった。これに対して、本実施例では、画像ファイル100に色空間情報が含まれている場合には、色空間情報に対応して第2のマトリクス演算に用いられるマトリクスを変更するプリンタ(プリンタドライバ)を用いている。従って、ディジタルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用して、所望の色再現を実現することができる。
【0076】
CPUは、画像処理制御データに基づく画質調整を実行するために、画像データの色空間をXYZ色空間からwRGB色空間へ変換するための第3のマトリクス演算および逆ガンマ補正を実行する(ステップS330)。なお、wRGB色空間はsRGB色空間よりも広い範囲で任意に設定された色空間である。逆ガンマ補正を実行する際には、CPUはROMからカラープリンタ20側のデフォルトのガンマ値を取得し、取得したガンマ値の逆数を用いて画像データに対して逆ガンマ変換処理を実行する。第3のマトリクス演算を実行する場合には、CPUはROMからwRGB色空間への変換に対応するマトリクスを用いてマトリクス演算を実行する。
【0077】
第3のマトリクス演算実行後に得られる画像データの色空間はwRGB色空間である。このwRGB色空間は既述のように、sRGB色空間よりも広い色空間であり、ディジタルスチルカメラ12によって生成可能な色空間に対応している。
【0078】
次に、CPUは、画像画質の自動調整処理を実行する(ステップS340)。本実施例における画質自動調整処理では、画像ファイル100に含まれている画像処理制御データの各パラメータ値を取得し、これらを用いて画質の自動調整が実行される。
【0079】
CPUは、自動画質調整処理を終了すると、印刷のためのwRGB色変換処理およびハーフトーン処理を実行する(ステップS350)。wRGB色変換処理では、CPUは、ROM内に格納されているwRGB色空間に対応したCMYK色空間への変換用ルックアップテーブル(LUT)を参照し、画像データの色空間をwRGB色空間からCMYK色空間へ変更する。即ち、R・G・Bの階調値からなる画像データをカラープリンタ20で使用する、例えば、C・M・Y・K・LC・LM・DYの各7色の階調値のデータに変換する。
【0080】
ハーフトーン処理では、色変換済みの画像データを受け取って、階調数変換処理を行う。本実施例においては、色変換後の画像データは各色毎に256階調幅を持つデータとして表現されている。これに対し、本実施例のカラープリンタ20では、「ドットを形成する」あるいは「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ず、局所的には2階調しか表現し得ない。そこで、256階調を有する画像データを、カラープリンタ20が表現可能な2階調で表現された画像データに変換する。この2値化処理の代表的な方法として、誤差拡散法と呼ばれる方法と組織的ディザ法と呼ばれる方法とがある。
【0081】
カラープリンタ20では、色変換処理に先立って、画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行って隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって、画像データの解像度を印刷解像度に変換する解像度変換処理を実行する。また、カラープリンタ20は、ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、カラープリンタ20に転送すべき順序に並べ替えるインターレス処理を実行する。
【0082】
以上、本実施例に従うカラープリンタ20によれば、先に説明したディジタルスチルカメラ12によって生成された画像ファイル100の画像データに所望の画像処理を施して出力することができる。
【0083】
また、本実施例におけるカラープリンタ20によれば、画像ファイル内に含まれる画像処理制御データを用いて画像データの画質を自動調整することができる。更に、ユーザによって恣意的に画像データの画質調整条件が設定されている場合には、恣意的に設定された画質補正条件を反映して画質自動調整が実行されるので、恣意的な出力画質調整条件が設定され、ユーザの意図を反映することができないという、従来の画質自動調整機能における問題を解決することができる。
【0084】
また、画像ファイルに含まれている画像処理制御データを用いて自動的に画質を調整することができるので、フォトレタッチアプリケーションまたはプリンタドライバ上で画質調整を行うことなく、手軽にユーザの撮影意図を反映した、高品質の印刷結果を得ることができる。
【0085】
なお、上記実施例では、自動的に画質調整処理を実行する例について説明しているが、カラープリンタ20の操作パネル上に画質自動調整ボタンを備え、この画質自動調整ボタンによって画質自動調整が選択されている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整処理を実行するようにしても良い。
【0086】
H.その他の実施例:
上記実施例では、パーソナルコンピュータPCを介することなく、カラープリンタ20において全ての画像処理を実行し、生成された画像データに従って、ドットパターンが印刷媒体上に形成されるが、画像処理の全て、または、一部をコンピュータ上、あるいは、ネットワークを介したサーバSV上で実行するようにしても良い。パーソナルコンピュータPC上で実行されるには、コンピュータのハードディスク等にインストールされている、レタッチアプリケーション、プリンタドライバといった画像データ処理アプリケーション(プログラム)に図17を参照して説明した画像処理機能を持たせることによって実現される。ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイル100は、ケーブルを介して、あるいは、メモリカードMCを介してコンピュータに対して提供される。コンピュータ上では、ユーザの操作によってアプリケーションが起動され、画像ファイル100の読み込み、画像処理制御データの解析、画像データの変換、調整が実行される。あるいは、メモリカードMCの差込を検知することによって、またあるいは、ケーブルの差込を検知することによって、アプリケーションが自動的に起動し、画像ファイル100の読み込み、画像処理制御データの解析、画像データの変換、調整が自動的になされても良い。
【0087】
また、サーバSV上で画像処理が実行される場合にも、図17を参照した画像処理機能を実行するアプリケーションをサーバSVのハードディスク等に格納しておき、画像ファイル100を受信したときには、画像処理制御データによって指定される画像処理を実行し、画像処理を終えた画像ファイル100または画像データを送信元のパーソナルコンピュータPCまたは出力先のカラープリンタ20に送信するようにしても良い。例えば、ディジタルスチルカメラ12に無線通信機能を持たせておき、ディジタルスチルカメラ12からサーバSVに対して出力先のグローバルIPアドレスを含む画像ファイルを直接送信し、サーバSVから出力先のグローバルIPアドレスの割り当てられているカラープリンタ20に対して画像処理を終えた画像ファイル100または画像データを送信することによって、コンピュータレスの印刷を実現することができる。
【0088】
更に、画質自動調整を実行するパラメータ値を選択できるようにしても良い。例えば、カラープリンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、被写体に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モードパラメータの選択ボタンを備え、これら選択ボタンによって画質自動調整を実行するパラメータを選択しても良い。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ上で実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチアプリケーションのユーザーインタフェース上にて画質自動調整を実行するパラメータが選択されても良い。
【0089】
また、上記実施例では、ディジタルスチルカメラ12で画像ファイルの生成を行っているが、これに限られない。パーソナルコンピュータPCに本発明の画像ファイルを生成する機能を有するアプリケーションソフトを用意して、画像ファイルの生成を行うようにしてもよい。
【0090】
上記実施例では、共に出力装置としてカラープリンタ20を用いているが、出力装置にはCRT、LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもできる。この場合には、出力装置としての表示装置によって、例えば、図16、図17等を用いて説明した画像処理を実行する画像処理プログラム(ディスプレイドライバ)が実行される。あるいは、CRT等がコンピュータの表示装置として機能する場合には、コンピュータ側にて画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に出力される画像データは、CMYK色空間ではなくRGB色空間を有している。
【0091】
この場合には、カラープリンタ20を介した印刷結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映できたのと同様にして、CRT等の表示装置における表示結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映することができる。
【0092】
本実施例において用いた画像ファイル100を、ディジタルテレビジョン放送の所定のフレーム(シーン)をキャプチャする際の画像ファイルとして用いても良い。ディジタルテレビジョン放送における画像データもYCbCr色空間に基づくデータであるから、ディジタルスチルカメラ12の場合と同様に本発明を適用することができる。具体的には、キャプチャの指示されたシーンを画像データとして取り込み、取り込んだ画像データに対応する画像処理制御データを設定して、画像データと画像処理制御データとを含む画像ファイル100を生成する。この結果、画像データの出力時には、ディジタルテレビジョン放送における色と同様に、彩度の高い画像を出力することができる。
【0093】
以上、実施例に基づき本発明に係る画像ファイル生成装置、画像出力装置、画像出力システム、プログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0094】
上記実施例では、画像処理制御データとして、ガンマ値、色空間、明るさ、シャープネスといったパラメータを用いているが、どのパラメータを画像処理制御データとして用いるかは任意の決定事項である。
【0095】
また、図7の表に例示した各パラメータの値は、あくまでも例示に過ぎず、この値によって本願に係る発明が制限されることはない。また、図17の画像処理におけるマトリクスの値は、特に例示はしなかったが、ターゲットとする色空間、あるいは、カラープリンタ20において利用可能な色空間等によって適宜変更され得ることはいうまでもない。また、マトリクスの各要素も出力される画像に影響を与える画像処理制御データの1つであるから、ユーザの編集を許可し、ユーザ設定のマトリクスとして登録できるようにするものとしてもよい。
【0096】
上記実施例では、画像ファイル生成装置としてディジタルスチルカメラ12を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用いられ得る。スキャナを用いる場合には、画像ファイル100の取り込みデータ情報の指定はコンピュータPC上で実行されても良く、あるいは、スキャナ上に情報設定用に予め設定情報が割り当てられているプリセットボタン、任意設定のための表示画面および設定用ボタンを備えておき、スキャナ単独で実行可能にしてもよい。
【0097】
上記実施例では、画像ファイル100の具体例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。即ち、画像データ生成装置において生成された画像データと、画像データの出力条件を記述する画像処理制御データとが含まれている画像ファイルであれば良い。このようなファイルであれば、出力装置において印刷毎に画像処理条件を設定する必要なく、直ちに指定された画像処理条件に基づいて画像処理を実行し、画像ファイル生成装置において生成された画像データの画質を、適切に自動調整して出力装置から出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像出力システム10の概略構成を示す説明図である。
【図2】画像出力システム10のバリエーションを示す説明図である。
【図3】ディジタルスチルカメラ12の機能ブロックを示す説明図である。
【図4】ディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図5】画像ファイル100の構成の一例を概念的に示す説明図である。
【図6】画像ファイル100の詳細な階層構造を示す説明図である。
【図7】 MakerNoteデータ格納領域103に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図である。
【図8】画像処理モードを設定するためのグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を示す説明図である。
【図9】画像処理制御データのパラメータとその設定内容を示す説明図である。
【図10】画像処理制御データの各パラメータを編集するためのGUIを示す説明図である。
【図11】画像処理制御データの各パラメータを編集するためのGUIを示す説明図である。
【図12】画像処理制御データ入力の第2の態様の一例を示す説明図である。
【図13】画像処理制御データ入力の第3の態様の一例を示す説明図である。
【図14】画像処理制御データ入力の第4の態様の一例を示す説明図である。
【図15】ディジタルスチルカメラ12における画像ファイル100の生成工程を示すフローチャートである。
【図16】画像出力装置としてのカラープリンタ20における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】画像処理制御データに基づいた画像処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像出力システム
12…ディジタルスチルカメラ
12a…画像データ生成部
12b…画像データ入力部
12c…画像処理制御データ入力部
12d…画像処理制御データ記憶部
12e…画像ファイル生成部
121…光学回路
122…画像取得回路
123…画像処理回路
124…制御回路
126…選択・決定ボタン
127…液晶ディスプレイ
14…ディスプレイ
20…カラープリンタ
22…制御回路
24…メモリカードスロット
100…画像ファイル(Exifファイル)
101…画像データ格納領域
102…付属情報格納領域
103…MakerNoteデータ格納領域
104…PrintMatchingデータ格納領域

Claims (27)

  1. 画像ファイル生成装置であって、
    画像データを入力する画像データ入力部と、
    当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データを入力する画像処理制御データ入力部と、
    前記画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
    を備える画像ファイル生成装置。
  2. 請求項1記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記画像処理制御データ入力部は、前記画像処理制御データを記録媒体を介して入力する、画像ファイル生成装置。
  3. 請求項1記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記画像処理制御データ入力部は、前記画像処理制御データを通信を介して入力する、画像ファイル生成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像ファイル生成装置であって、さらに、
    前記入力された画像処理制御データを記憶する画像処理制御データ記憶部と、
    前記画像処理制御データ記憶部に記憶された画像処理制御データを編集する画像処理制御データ編集部と、
    を備える画像ファイル生成装置。
  5. 請求項4記載の画像ファイル生成装置であって
    記画像処理制御データ記憶部は、前記記憶された画像処理制御データを前記編集された画像処理制御データに更新して記憶する、画像ファイル生成装置。
  6. 請求項4記載の画像ファイル生成装置であって
    記画像処理制御データ記憶部は、前記編集された画像処理制御データを追加して記憶する、画像ファイル生成装置。
  7. 請求項4記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記画像処理制御データは、複数のパラメータを含み、
    前記画像処理制御データ編集部は、前記パラメータの可変範囲に所定の制約条件を有する、画像ファイル生成装置。
  8. 画像ファイル生成装置であって、
    生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する生成条件設定部と、
    前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する画像データ生成部と、
    記設定された生成条件に対応する画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
    を備える画像ファイル生成装置。
  9. 画像ファイル生成装置であって、
    生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する生成条件設定部と、
    画像処理内容を設定する画像処理内容設定部と、
    前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する画像データ生成部と、
    記設定された画像処理内容に対応した画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
    を備える画像ファイル生成装置。
  10. 画像ファイル生成装置であって、
    画像データと当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる第1の画像処理制御データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、
    当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられ、前記第1の画像処理制御データとは異なる第2の画像処理制御データを入力する画像処理制御データ入力部と、
    前記第1の画像処理制御データを前記第2の画像処理制御データと置き換えて、前記第1の画像処理制御データまたは前記第2の画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記第2の画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、
    を備える画像ファイル生成装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像ファイル生成装置であって、
    当該画像ファイル生成装置は、デジタルカメラである、
    画像ファイル生成装置。
  12. 請求項8または請求項9に従属する請求項11記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記生成条件は、前記デジタルカメラによる撮影条件である、
    画像ファイル生成装置。
  13. 請求項12記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記撮影条件は、露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距離のうちの少なくとも1つを含む、
    画像ファイル生成装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の画像ファイル生成装置であって、
    前記画像データのファイル形式は、TIFF形式である、
    画像ファイル生成装置。
  15. 画像ファイル生成装置によって画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、
    前記画像ファイル生成装置は、画像データ入力部と、画像処理制御データ入力部と、画像ファイル生成部と、を備えており、
    前記画像ファイル生成方法は、
    前記画像データ入力部によって、画像データを入力する工程と、
    前記画像処理制御データ入力部によって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データを入力する工程と、
    前記画像ファイル生成部によって、前記画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する工程と、
    を含む画像ファイル生成方法。
  16. 画像ファイル生成装置によって画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、
    前記画像ファイル生成装置は、生成条件設定部と、画像データ生成部と、画像ファイル生成部と、を備えており、
    前記画像ファイル生成方法は、
    前記生成条件設定部によって、生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する工程と、
    前記画像データ生成部によって、前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する工程と、
    前記画像ファイル生成部によって、前記設定された生成条件に対応する画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する工程と、
    を含む画像ファイル生成方法。
  17. 画像ファイル生成装置によって画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、
    前記画像ファイル生成装置は、生成条件設定部と、画像処理内容設定部と、画像データ生成部と、画像ファイル生成部と、を備えており、
    前記画像ファイル生成方法は、
    前記生成条件設定部によって、生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する工程と、
    前記画像処理内容設定部によって、画像処理内容を設定する工程と、
    前記画像データ生成部によって、前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する工程と、
    前記画像ファイル生成部によって、前記設定された画像処理内容に対応した画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する工程と、
    を含む画像ファイル生成方法。
  18. 画像ファイル生成装置によって画像ファイルを生成する画像ファイル生成方法であって、
    前記画像ファイル生成装置は、画像ファイル入力部と、画像処理制御データ入力部と、画像ファイル生成部と、を備えており、
    前記画像ファイル生成方法は、
    前記画像ファイル入力部によって、画像データと当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる第1の画像処理制御データとを含む画像ファイルを入力する工程と、
    前記画像処理制御データ入力部によって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられ、前記第1の画像処理制御データとは異なる第2の画像処理制御データを入力する工程と、
    前画像ファイル生成部によって、前記第1の画像処理制御データを前記第2の画像処理制御データに置き換えて、前記第1の画像処理制御データまたは前記第2の画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記第2の画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する工程と、
    を含む画像ファイル生成方法。
  19. 請求項15乃至請求項18のいずれかに記載の画像ファイル生成方法であって、
    前記画像ファイル生成装置は、デジタルカメラである、
    画像ファイル生成方法。
  20. 請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の画像ファイル生成方法であって、
    前記画像データのファイル形式は、TIFF形式である、
    画像ファイル生成方法。
  21. 画像ファイル生成装置が備えるコンピュータによって、画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを入力する機能と、
    当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データを入力する機能と、
    前記画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  22. 画像ファイル生成装置が備えるコンピュータによって、画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する機能と、
    前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する機能と、
    記設定された生成条件に対応する画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  23. 画像ファイル生成装置が備えるコンピュータによって、画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    生成される画像データに影響を与えるパラメータである画像データの生成条件を設定する機能と、
    画像処理内容を設定する機能と、
    前記設定された生成条件に基づいて、画像データを生成する機能と、
    記設定された画像処理内容に対応した画像処理制御データであって、当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる画像処理制御データと、該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データとを含む画像ファイルを生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  24. 画像ファイル生成装置が備えるコンピュータによって、画像ファイルを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    画像データと当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられる第1の画像処理制御データとを含む画像ファイルを入力する機能と、
    当該画像ファイル生成装置とは異なる画像処理装置における画像処理に用いられ、前記第1の画像処理制御データとは異なる第2の画像処理制御データを入力する機能と、
    前記第1の画像処理制御データを前記第2の画像処理制御データに置き換えて、前記第1の画像処理制御データまたは前記第2の画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない前記画像データと前記第2の画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  25. 請求項21乃至請求項24のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
    前記画像データのファイル形式は、TIFF形式である、
    コンピュータプログラム。
  26. 請求項21乃至25のいずれかに記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
  27. 画像ファイル生成装置に入力される画像処理制御データが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記画像処理制御データは、
    前記画像ファイル生成装置に当該記録媒体を介して入力され、
    前記画像ファイル生成装置が、前記入力された画像処理制御データと該画像処理制御データを用いた画像処理が施されていない画像データとを含む画像ファイルを生成する、
    画像処理制御データが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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