JP2000312296A - 画像符号化システム、画像復号化システム、情報記憶媒体及び電子機器 - Google Patents

画像符号化システム、画像復号化システム、情報記憶媒体及び電子機器

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JP2000312296A
JP2000312296A JP11983999A JP11983999A JP2000312296A JP 2000312296 A JP2000312296 A JP 2000312296A JP 11983999 A JP11983999 A JP 11983999A JP 11983999 A JP11983999 A JP 11983999A JP 2000312296 A JP2000312296 A JP 2000312296A
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JP11983999A
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English (en)
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Masamichi Izumida
正道 泉田
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の劣化を低く抑えながら画像データへの
付加データの挿入を可能にする画像符号化システム、画
像復号化システム等を提供すること。 【解決手段】 画像を複数のブロックに分割し、分割さ
れた各ブロックの画像データにDCTを施し、DCTに
より得られたDCT係数を量子化する。そして画像符号
化の際にはDCT係数の高周波数成分に付加データ(撮
影者氏名、パスワード、電子鍵データ、制御データ等)
を挿入し、画像復号化の際には高周波成分から付加デー
タを抽出する。色差データのDCT係数の高周波数成分
の最下位ビットに対して付加データを挿入することが望
ましい。予め決められた特定のブロック(注視点付近以
外のブロック)を、付加データの挿入対象ブロックとし
て選択したり、付加データに含ませたマーカーデータに
基づいて挿入対象ブロックを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化システ
ム、画像復号化システム、情報記憶媒体及び電子機器に
関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、イ
ンターネットの普及に伴い、ホームページの作成に便利
なデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの電子機
器が人気を集めている。これらのデジタルカメラやデジ
タルビデオカメラでは、撮影された画像データはデジタ
ル化され、JPEG、MPEGなどの画像圧縮方式によ
り圧縮されて情報記憶媒体(記録媒体)に記憶される。
そしてユーザは、情報記憶媒体に記憶された画像データ
をパーソナルコンピュータに読み込み、インターネット
のホームページの文章に貼り付けて、自身のオリジナル
のホームページを作成する。
【0003】ところが、このようにインターネット上で
閲覧可能な画像データは、プロテクトなどの処置を施さ
ない限り、他人が自由に複写できてしまう。従って、ユ
ーザの意思に反して画像データが無断盗用されるなどの
事態が生じる。そして、このような画像データの無断盗
用を効果的に防止するためには、デジタル化された画像
データに対して、撮影した本人の個人データ(氏名等)
を付加できることが望まれる。
【0004】ところで、JPEG、MPEGのデータフ
ォーマットにおいては、ユーザデータを格納できるユー
ザフィールドが定義されている。従って、このユーザフ
ィールドに上記個人データを格納することで、画像デー
タの無断盗用の防止を図ることも可能である。
【0005】しかしながら、ユーザフィールドに個人デ
ータを格納しても、画像復号化を行うハードウェアやソ
フトウェアが、ユーザフィールドの存在や内容を認識で
きない構成になっていると、せっかく格納した個人デー
タが失われてしまう。
【0006】また、ユーザが秘密にしておきたいと思っ
ている場合にも、ユーザフィールドに個人データを格納
したのでは、個人データの存在や内容が他人に容易に知
られてしまう。
【0007】また、画像データに個人データ(広義には
付加データ)を付加することによる画質の劣化は最小限
に抑えることが望ましい。
【0008】なお、特開平10−107788には、画
像データの一種であるアイコンの中に、電子鍵データ等
の電子データを、人間が知覚できないように挿入する従
来技術が開示されている。しかしながら、この従来技術
では、画像データへの透明色の属性の付与と、原画像と
挿入すべき電子データとの排他的論理和とを利用するこ
とで、画像データの中に電子データを挿入している。従
って、この従来技術は、JPEGやMPEGなどで使用
されるDCT(広義には直交変換)の性質を利用して電
子データを挿入するものではない。
【0009】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、画質
の劣化を低く抑えながら画像データへの付加データの挿
入を可能にする画像符号化システム、画像復号化システ
ム、情報記憶媒体及び電子機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、画像を複数のブロックに分割し、分割され
た各ブロックの画像データに対して直交変換を施し、直
交変換により得られた直交変換係数を量子化する画像符
号化システムにおいて、直交変換係数の高周波数成分に
対して付加データを挿入する付加データ挿入手段を含む
ことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、画像を分割することで得
られる各ブロックに対して直交変換(例えばDCT、ア
ダマール変換等)が施され、得られた直交変換係数が量
子化されることで、画像が符号化される。そして本発明
によれば、この符号化の際に、直交変換係数(量子化後
の直交変換係数)の高周波成分(高周波数項の直交変換
係数)に対して、付加データ(氏名、パスワード、電子
鍵データ、制御データ、秘密データ、画像エフェクトを
外すためのデータ等)が挿入(上書き)される。ここ
で、人間の目には高い周波数成分の信号ほど捕らえにく
くなるという性質がある。従って本発明によれば、人間
の目にほとんど知覚されることなく、そして画質の劣化
を低く抑えながら、種々の付加データを画像データに挿
入できるようになる。
【0012】なお、本発明の付加データ挿入手段は、ハ
ードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアによ
り実現してもよい。或いはハードウェアとソフトウェア
の組み合わせにより実現してもよい。
【0013】また本発明は、前記付加データが、色差デ
ータについての直交変換係数の高周波数成分に対して挿
入されることを特徴とする。このようにすれば、色差の
変化に対しては、輝度の変化に対するほどの反応を示さ
ないという人間の目の性質を上手く利用して、画質の劣
化を低く抑えながら付加データを挿入できるようにな
る。
【0014】また本発明は、前記付加データが、直交変
換係数の高周波数成分の最下位ビットに対して挿入され
ることを特徴とする。このようにすれば、最下位ビット
の値が、ほぼ2分の1の確率で本来の値からずれるだけ
で済むようになり、画質の劣化を最小限に抑えることが
可能になる。
【0015】また本発明は、付加データの挿入対象ブロ
ックを選択する選択手段を含むことを特徴とする。この
ようにすれば、特定のブロックに対してのみ付加データ
を挿入するようにしたり、任意のブロックに対して付加
データを挿入するようにしたりすることができる。
【0016】また本発明は、予め決められた特定のブロ
ックが、付加データの挿入対象ブロックとして選択され
ることを特徴とする。このようにすれば、簡易な処理
で、付加データの挿入対象ブロックを選択できるように
なる。
【0017】また本発明は、選択される前記特定のブロ
ックが、画像の注視点付近のブロック以外のブロックで
あることを特徴とする。このようにすれば、付加データ
の挿入に起因する画質変化を、より目立たなくすること
ができる。
【0018】また本発明は、挿入対象ブロックの付加デ
ータに対して、付加データの識別のためのマーカーデー
タ及び付加データのエラー検出のためのエラー検出デー
タの少なくとも一方を含ませることを特徴とする。この
ように、付加データに対してマーカーデータを含ませる
ことで、画像復号化の際に、このマーカーデータに基づ
いて挿入対象ブロックを適正に選択できるようになる。
また、付加データに対してエラー検出データを含ませる
ことで、挿入される付加データの信頼性を高めることが
可能になる。
【0019】また本発明は、画像を複数のブロックに分
割し、分割された各ブロックの画像データに対して直交
変換を施し、直交変換により得られた直交変換係数を量
子化する画像符号化システムにより符号化された画像デ
ータを復号化する画像復号化システムであって、前記画
像符号化システムにより直交変換係数の高周波数成分に
挿入された付加データを抽出する付加データ抽出手段を
含むことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、画像符号化システムによ
り直交変換係数の高周波数成分に対して挿入された付加
データを、適正に抽出できる画像復号化システムを実現
できる。
【0021】なお、付加データは、色差データについて
の直交変換係数の高周波数成分から抽出されることが望
ましく、直交変換係数の高周波数成分の最下位ビットか
ら抽出されることが、更に望ましい。
【0022】また、本発明の付加データ抽出手段は、ハ
ードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアによ
り実現してもよい。或いはハードウェアとソフトウェア
の組み合わせにより実現してもよい。
【0023】また本発明は、付加データの抽出対象ブロ
ックを選択する選択手段を含むことを特徴とする。この
ようにすれば、特定のブロックに挿入された付加データ
を抽出したり、任意のブロックに挿入された付加データ
を抽出したりすることが可能になる。
【0024】また本発明は、予め決められた特定のブロ
ックが、付加データの抽出対象ブロックとして選択され
ることを特徴とする。このようにすれば、簡易な処理
で、付加データの抽出対象ブロックを選択できるように
なる。
【0025】また本発明は、付加データの識別のために
付加データに含ませたマーカーデータに基づいて、付加
データの抽出対象ブロックが選択されることを特徴とす
る。このようにマーカーデータを利用すれば、付加デー
タを抽出すべきブロックを、画像復号化時に適正に選択
できるようになる。
【0026】また本発明は、画像を複数のブロックに分
割し、分割された各ブロックの画像データに対して直交
変換を施し、直交変換により得られた直交変換係数を量
子化する画像符号化システムにより符号化された画像デ
ータを復号化するための情報を含み、コンピュータが使
用可能な情報記憶媒体であって、前記画像符号化システ
ムにより直交変換係数の高周波数成分に挿入された付加
データを、抽出する処理を行うための情報を含むことを
特徴とする。このような情報記憶媒体を利用すれば、画
像復号化システムをソフトウェア手段により実現できる
ようになる。
【0027】また本発明に係る電子機器は、上記のいず
れかの画像符号化システムと、前記画像符号化システム
の符号化の対象となる画像データを取得するための手段
と、前記画像符号化システムにより符号化された画像デ
ータを記憶又は出力するための手段とを含むことを特徴
とする。また本発明に係る電子機器は、上記のいずれか
の画像復号化システムと、前記画像復号化システムの復
号化の対象となる画像データを取得するための手段と、
前記画像符号化システムにより復号化された画像データ
を記憶又は出力するための手段とを含むことを特徴とす
る。
【0028】このように本発明の画像符号化システムや
画像復号化システムを利用した電子機器によれば、取得
された画像データに対して種々の付加データを挿入して
符号化できるようになる。また、符号化された画像デー
タを復号化する際に、挿入された付加データを適正に抽
出できるようになる。これにより、他人による画像デー
タの無断盗用の防止等を図れるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を用いて詳細に説明する。
【0030】1.構成 図1、図2に、本実施形態の画像符号化システム、画像
復号化システムのブロック図の例を示す。
【0031】なお、以下では、JPEGにおける画像符
号化、画像復号化を例にとり説明を行う。
【0032】また本発明の画像符号化システム、画像復
号化システムにおいては、図1、図2の付加データ挿入
部20、付加データ抽出部40以外のブロックについて
は、その一部を省略する構成とすることもできる。
【0033】また図1、図2の各ブロックは、回路など
のハードウェアにより実現してもよいし、マイクロコン
ピュータ上で動作するソフトウェアにより実現してもよ
い。或いはハードウェとソフトウェアの組み合わせによ
り実現してもよい。
【0034】CCDなどにより撮影された画像(原画
像)のデータ(CGツールなどで作成した画像データで
もよい)は、フレームメモリなどに格納される。ここ
で、図3のE1に示すように、撮影された画像は複数の
ブロックB1〜B47(ブロック数は任意)に分割され
る。そして、分割された各ブロックに対して、図1のD
CT部10によりDCT(離散コサイン変換。広義に
は、アダマール変換、固有値変換等を含む直交変換)が
施される。これにより、画像が周波数(空間周波数)分
解される。そして、DCTにより得られた各DCT係数
(広義には直交変換係数)は、量子化器12にて量子化
される(量子化テーブル値で除算される)。なお、量子
化器12で用いられる量子化テーブル値は、量子化テー
ブル14に格納されている。
【0035】そして本実施形態の画像符号化システムで
は、付加データ挿入部20が、量子化後のDCT係数の
高周波数成分(図3のE3参照)に対して、付加データ
を挿入する。ここで、挿入される付加データとしては、
個人データ(氏名、パスワード、電子署名)、コピーラ
イトを示すデータ、電子鍵データ(暗号鍵、公開鍵、秘
密鍵データ)、付加データに関する制御データ(マーカ
ーデータ、CRCデータ)、秘密データ、画像エフェク
ト(モザイク)を外すためのデータ等、種々のものを考
えることができる。
【0036】付加データの挿入後、ハフマン符号化器2
2によりデータ圧縮のためのハフマン符号化(エントロ
ピー符号化、可変長符号化)が行われ、これにより圧縮
画像データが得られる。この圧縮画像データは、例えば
情報記憶媒体(記録媒体)に記憶されたり、通信回線を
介して外部に出力される。なお、ハフマン符号化器22
で用いられるハフマンテーブル値はハフマンテーブル2
4に格納されている。
【0037】一方、図2の画像復号化システムでは、ま
ず、ハフマン復号化器30が、ハフマンテーブル32か
らのハフマンテーブル値を用いて圧縮画像データに対す
るハフマン復号化(エントロピー復号化、可変長復号
化)を行う。
【0038】そして、付加データ抽出部40が、ハフマ
ン復号化後の画像データから付加データを抽出する。即
ち、図1の画像符号化システムによりDCT係数の高周
波数成分に挿入された付加データを、付加データ抽出部
40が抽出する。
【0039】次に、逆量子化器42が量子化テーブル4
4からの量子化テーブル値を用いて逆量子化を行い、逆
DCT部46が逆DCTを行う。これにより画像データ
(疑似画像データ)が復号される。なお、ハフマンテー
ブル32に格納されるハフマンテーブル値や量子化テー
ブル44に格納される量子化テーブル値は、圧縮画像デ
ータから取り出されることになる。
【0040】本実施形態によれば、DCT係数の高周波
数成分(図3のE3参照)に対して(或いは高周波数項
のDCT係数に対して)、付加データが挿入される。従
って、種々の付加データを人間の目に知覚されることな
く画像データに挿入できると共に、付加データの挿入に
起因する画質の劣化を低く抑えることができる。即ち、
人間の目には高い周波数成分の信号ほど捕らえにくなる
という性質があり、本実施形態のようにDCT係数の高
周波数成分に付加データを挿入しても、その影響が人間
の目に知覚される可能性は極めて低く、画質の劣化もほ
とんど気づかれることはないと考えられるからである。
【0041】また、ユーザフィールドに付加データを格
納する手法では、画像復号化システムがユーザフィール
ドの存在や内容を認識できない構成になっていた場合に
は、せっかく格納した付加データが失われてしまうとい
う問題が生じる。これに対して本実施形態では、付加デ
ータは、本来、画像データが格納されるべきフィールド
に格納されることになる。従って、画像復号化システム
がユーザフィールドの存在や内容を認識できない構成に
なっていても、付加データが失われることはない。
【0042】またユーザフィールドに付加データを格納
する手法では、ユーザが秘密にしておきたいと思ってい
る付加データの存在や内容が、他人に容易に知られてし
まうという問題がある。これに対して、本実施形態で
は、付加データは画像データに対して挿入される。従っ
て、付加データの存在や内容が他人に知られてしまう事
態を防止でき、付加データの機密性を高めることができ
る。
【0043】さて、本実施形態では、図3のE1、E2
に示すように、画像は、8画素×8画素のブロックに分
割される。そして、この分割される8画素×8画素のブ
ロックには、Y(輝度)データのブロック、Cr(赤と
輝度の色差)データのブロック、Cb(青と輝度の色
差)データのブロックがある。
【0044】そして本実施形態では、図3のE3に示す
ように、色差データのブロック(Cr及びCbデータの
少なくとも一方のブロック)のDCT係数の高周波数成
分に対して、付加データが挿入される。
【0045】即ち、人間の目には、輝度の変化に対して
は敏感ではあるが、色差の変化に対しては、輝度の変化
に対するほどの反応を示さないという性質がある。従っ
て、輝度データのブロックではなく、色差データのブロ
ックに対して付加データを挿入することで、付加データ
の挿入に起因する画質の劣化を更に少なく抑えることが
できる。
【0046】更に本実施形態では、図3のE4に示すよ
うに、DCT係数の高周波数成分の最下位ビットに対し
て付加データを挿入している(上書きしている)。この
ようにすれば、例えば元の画像データの最下位ビットが
0である場合の0(付加データ)の書き込み、最下位ビ
ットが1である場合の1(付加データ)の書き込みにつ
いては、画質の変化に何ら影響を与えない。即ち、元の
画像データの最下位ビットが0である場合の1の書き込
み、最下位ビットが1である場合の0の書き込みの時だ
け、最下位ビットの値に偏差が生じることになる。従っ
て、最下位ビットの値が、ほぼ2分の1の確率で本来の
値からずれるだけで済むようになる。
【0047】しかも、この最下位ビットは、人間の目に
は目立たない色差データの高周波数成分の最下位ビット
である。従って、本実施形態によれば、付加データを挿
入しても、付加データの挿入による影響が人間の目に知
覚される可能性がほとんど無く、画質の劣化を最小限に
抑えることができるようになる。
【0048】なお、図3のE3では、色差データのブロ
ックに付加データを挿入しているが、画質の劣化をある
程度無視するならば、輝度データのブロックに付加デー
タを挿入するようにしてもよい。或いは、色差系(Y、
Cr、Cb)ではなく原色系(R、G、B)を採用する
場合には、R、G、Bデータのブロックの全てに付加デ
ータを挿入するようにしてもよいし、R、G、Bデータ
のブロックのいずれか1つ(或いは2つ)に付加データ
を挿入するようにしてもよい。例えば、赤(R)や緑
(G)の色成分が多い画像において、Bデータのブロッ
クに付加データを挿入するようにしてもよい。
【0049】また図3のE3では、最も高い周波数成分
に付加データを挿入しているが、最も高い周波数成分の
みならず、2番目、3番目、4番目等に高い周波数成分
に付加データを挿入するようにしてもよい。また図3の
E4では、最下位ビットに付加データを挿入している
が、最下位ビットのみならず、1つ上位のビット、2つ
上位のビット等に付加データを挿入するようにしてもよ
い。
【0050】さて、本実施形態では、画像符号化システ
ムに、付加データの挿入対象ブロックを選択するための
手段を設け、画像復号化システムに、付加データの抽出
対象ブロックを選択するための手段を設けるようにして
いる。
【0051】例えば図4では、挿入対象ブロック番号テ
ーブル50が、付加データの挿入対象となる例えばB
1、B4、B7、B16、B31、B40、B43、B
46のブロック番号(予め決められた特定のブロックの
番号)を記憶している。そして、ブロック数カウンタ5
1は、挿入対象ブロック番号テーブル50からのブロッ
ク番号に基づいてカウント動作を行い、挿入対象ブロッ
クがスキャンされるタイミングで挿入対象ブロック選択
部52に対して選択指示を出力する。これにより、予め
決められた特定のブロックB1、B4、B7、B16、
B31、B40、B43、B46が、付加データの挿入
対象ブロックとして選択されるようになる。
【0052】また図4では、抽出対象ブロック番号テー
ブル54が、付加データの抽出対象となるB1、B4、
B7、B16、B31、B40、B43、B46のブロ
ック番号を記憶している。そして、ブロック数カウンタ
55は、抽出対象ブロックがスキャンされるタイミング
で抽出対象ブロック選択部56に対して選択指示を出力
する。これにより、予め決められた特定のブロックB
1、B4、B7、B16、B31、B40、B43、B
46が、付加データの抽出対象ブロックとして選択され
るようになる。
【0053】このように、画像符号化システムと画像復
号化システムとで同一の特定ブロックを選択する手法を
採用すれば、符号化時に挿入された付加データを、復号
化時に確実に抽出できるようになる。しかも、この手法
には、単にブロック番号に基づいてブロック数カウンタ
にカウント動作させるという簡易な処理で付加データの
挿入と抽出を実現できるという利点がある。
【0054】なお、選択された特定のブロックは、図4
に示すように、画像の注視点付近のブロック(例えばB
19、B20、B27、B28)以外のブロック(周辺
ブロック)であることが望ましい。注視点付近のブロッ
クが付加データの挿入対象ブロックになると、付加デー
タの挿入に起因する画質変化が、より目立つようになる
からである。一方、人間の目は注視点付近を見つめる性
質がある。従って、注視点付近のブロック以外のブロッ
クを、付加データの挿入対象ブロックにすれば、付加デ
ータの挿入に起因する画質変化がユーザに気づかれてし
まう事態を、効果的に防止できるようになる。
【0055】挿入、抽出対象ブロックは、次のような手
法により選択するようにしてもよい。
【0056】即ち図5では、画像符号化システム(付加
データ挿入部)が、付加データに、マーカーデータ(付
加データの識別のためのデータ)、データ長、データ本
体、及びCRCデータ(付加データのエラー検出デー
タ)を含ませている。なお、ここでマーカーデータは定
数であり、データ長、CRCデータは、データ本体に基
づいて計算される。そして、このようにマーカーデータ
等を含む付加データを、1ビットずつ、各ブロックのD
CT係数の高周波数成分の最下位ビットに挿入する。
【0057】一方、画像復号化システム(付加データ抽
出部)は、全てのブロックのDCT係数の高周波数成分
の最下位ビットのデータをスキャンする。そして、特有
のパターン(マーカーデータのパターン)が出現したと
ころで、付加データが挿入されていると判断する。即ち
マーカーデータを、付加データの頭出しデータとして機
能させる。そして、付加データが挿入されているとマー
カーデータに基づき判断された場合には、マーカーデー
タに続くデータ長、データ本体、CRCデータを、各ブ
ロックのDCT係数の高周波数成分の最下位ビットから
1ビットずつ抽出する。また、CRCデータに基づい
て、抽出された付加データに誤りがあるか否かもチェッ
クする。
【0058】図4の手法では、画像符号化システムと画
像復号化システムとで、選択対象ブロックを予め決めて
おく取り決めが必要であった。これに対して図5の手法
では、そのような取り決めは不要になる。従って、画像
符号化システムは、任意のブロックに付加データを挿入
できるようになる。
【0059】また、図4の手法では、画像の切り出しが
行われた場合(例えばブロックB8〜B39の画像のみ
が切り出された場合)に、付加データの全部又は一部が
失われてしまうという問題が生じる。これに対して、図
5の手法では、付加データを複数のブロック(例えば全
てのブロック)に分散して挿入しておくことで、画像の
切り出しによる付加データの喪失を効果的に防止できる
ようになる。例えば、付加データをブロックB0〜B7
に分散して挿入する。同様に、同一の付加データを、ブ
ロックB8〜B15、B16〜B23、B24〜B3
1、B32〜B39、B40〜B47の各々に分散して
挿入する。このようにすれば、例えばブロックB8〜B
39の画像のみが切り出された場合にも、付加データ
(B8〜B15、B16〜B23、B24〜B31、B
32〜B39の各々に分散して挿入された付加データ)
は残ることになり、付加データの喪失が防止される。
【0060】2.付加データ挿入部、付加データ抽出部
の詳細例 図6に付加データ挿入部20の詳細なブロック図の例を
示す。
【0061】挿入対象ビット選択部60は、挿入対象ビ
ットを選択するためのものであり、挿入対象ビット以外
のデータは、挿入対象ビット選択部60をそのままスル
ーしてハフマン符号化器22に出力される。ここで挿入
対象ビットとは、挿入対象ブロックにおけるDCT係数
の高周波数成分の最下位ビットである(図3のE4参
照)。
【0062】即ち、挿入対象ビット選択部60が含むブ
ロック数カウンタ62は、ブロックのスキャンの際にブ
ロック数をカウントし、スキャンされているブロックが
挿入対象ブロックに一致すると、選択の指示を出力する
(図4参照)。また、成分数(項数)カウンタ63は、
周波数成分(周波数項)のスキャンの際に成分数をカウ
ントし、スキャンされている周波数成分が挿入対象の周
波数成分(即ち図3の高周波数成分)に一致すると、選
択の指示を出力する。そして、挿入対象周波数成分の最
下位ビットを選択することで、挿入対象ブロックにおけ
るDCT係数の高周波数成分の最下位ビットが選択され
るようになる。
【0063】挿入対象ビットに挿入すべき挿入データ
は、シフトレジスタ64から出力される。即ち、挿入対
象ビット選択部60は、挿入対象ビットが選択される
と、ステートマシーン76に対してシフト指示を出力
し、これを受けたステートマシーン76は、シフトレジ
スタ64に対してシフト指示を出力する。すると、シフ
トレジスタ64は、シフト動作を行い、1ビットの挿入
データを挿入対象ビット選択部60に出力する。そし
て、この1ビットの挿入データを受けた挿入対象ビット
選択部60は、選択された挿入対象ビットに対して挿入
データを挿入する。
【0064】シフトレジスタ64の入力にはMUX(マ
ルチプレクサ)66の出力が接続され、MUX66の入
力には、マーカー定数レジスタ68、データ長レジスタ
70、データレジスタ72、CRCレジスタ74の出力
が接続される。
【0065】ここで、マーカー定数レジスタ68、デー
タ長レジスタ70、データレジスタ72、CRCレジス
タ74は、各々、マーカーデータ(定数データ)、デー
タ長、データ本体、CRCデータを格納するものである
(図5参照)。
【0066】ここで、データ長レジスタ70に格納され
るデータ長は、データレジスタ72からのデータ本体と
ステートマシーン76からの計算指示とに基づいて、デ
ータ長計算部71が計算する。またCRCレジスタ74
に格納されるCRCデータは、データレジスタ72から
のデータ本体とステートマシーン76からの計算指示と
に基づいて、CRC計算部75が計算する。またデータ
レジスタ72へのデータ本体の書き込みは、外部装置
(例えばマイクロコンピュータ)により行われる。
【0067】MUX66は、ステートマシーン76から
の選択指示に基づいて、マーカー定数レジスタ68、デ
ータ長レジスタ70、データレジスタ72、CRCレジ
スタ74の出力のいずれかを選択し、シフトレジスタ6
4に出力する。これにより、挿入対象ビットに挿入され
るべき挿入データが、数ビット単位(例えば8ビット単
位)で、シフトレジスタ64に順次格納されるようにな
る。即ち、まずマーカー定数レジスタ68からのマーカ
ーデータがシフトレジスタ64に格納され、次にデータ
長レジスタ70からのデータ長が格納され、次にデータ
レジスタ72からのデータ本体が格納され、次にCRC
レジスタ74からのCRCデータが格納されるようにな
る。シフトレジスタ64は、これらの格納された各デー
タを1ビットずつ順次シフトし、挿入データとして挿入
対象ビット選択部60に出力することになる。
【0068】図7に付加データ抽出部40の詳細なブロ
ック図の例を示す。
【0069】抽出対象ビット選択部80は、抽出対象ビ
ットを選択するためのものである。ここで抽出対象ビッ
トとは、抽出対象ブロックにおけるDCT係数の高周波
数成分の最下位ビットである。なお、抽出対象ビット選
択部80が含むブロック数カウンタ82、成分数カウン
タ83の機能及び動作は、図6のブロック数カウンタ6
2、成分数カウンタ63とほぼ同様であるため、ここで
は説明を省略する。
【0070】抽出対象ビット選択部80により選択され
た抽出対象ビットからの1ビットの抽出データは、シフ
トレジスタ84に順次入力される。即ち、抽出対象ビッ
ト選択部80は、抽出対象ビットが選択されると、ステ
ートマシーン96に対してシフト指示を出力し、これを
受けたステートマシーン96は、シフトレジスタ84に
対してシフト指示を出力する。これにより、シフトレジ
スタ84がシフト動作を行い、抽出対象ビット選択部8
0からシフトレジスタ84に1ビットの抽出データが順
次入力されるようになる。
【0071】シフトレジスタ84の出力は、マーカー用
比較器86、データ長レジスタ90、データレジスタ9
2、CRC計算部95に入力される。
【0072】マーカー用比較器86は、シフトレジスタ
84に格納される例えば8ビットの抽出データと、マー
カー定数レジスタ88からの定数のマーカーデータとを
比較する。そして、一致しなかった場合には、ステート
マシーン96はシフトレジスタ84にシフト指示を出力
し、シフトレジスタ84がシフト動作を行う。そして、
マーカー用比較器86は、シフトレジスタ84からのシ
フト動作後の8ビットの抽出データと、マーカー定数レ
ジスタ88からのマーカーデータとを再度比較する。
【0073】このように、マーカー用比較器86は、順
次比較動作を行い、抽出データとマーカーデータとが一
致すると、一致信号をステートマシーン96に出力す
る。そして、この一致信号を受けたステートマシーン9
6は、抽出対象ビット選択部80からのシフト指示に基
づいて所与のビット数だけシフトレジスタ84にシフト
指示を出力した後、データ長レジスタ90にラッチ指示
を出力する。これにより、抽出データの中のデータ長が
データ長レジスタ90に格納されるようになる。
【0074】次に、データ長レジスタ90からのデータ
長を受けたステートマシーン96は、抽出対象ビット選
択部80からのシフト指示に基づいて所与のビット数だ
けシフトレジスタ84にシフト指示を出力した後、デー
タレジスタ92にラッチ指示を出力する。これにより、
抽出データの中のデータ本体がデータレジスタ92に格
納されるようになる。
【0075】CRC計算部95は、データレジスタ92
に格納されるデータ本体と、抽出データの中のCRCデ
ータとに基づいてCRCを計算し、その結果をステート
マシーン96に出力する。ステートマシーン96は、こ
のCRC結果に基づいて、エラーフラグをセット又はリ
セットする。そして、データレジスタ92に格納される
データ本体と、ステートマシーン96からのエラーフラ
グとが、外部装置(例えばマイクロコンピュータ)によ
り読み出されることになる。
【0076】3.電子機器 次に、上記に説明した画像符号化システム又は画像復号
化システムを利用した電子機器の例について説明する。
【0077】例えば図8(A)に、電子機器の1つであ
るデジタルカメラのブロック図の例を示し、図9(A)
に、その外観図を示す。このデジタルカメラは、マイク
ロコンピュータ500、操作部502(図9(A)のシ
ャッター503)、レンズ504、CCD506、A/
D変換器508、画像符号化器(広義には画像符号化シ
ステム)510、メモリ512、画像出力部514(L
CD515)、情報記憶媒体インターフェース516
(フラッシュメモリ517のリード、ライト装置)、通
信インターフェース518を含む。
【0078】画像符号化器510の符号化の対象となる
画像データは、レンズ504やCCD506により取得
される。また、前記画像符号化器510により符号化さ
れた画像データ(圧縮画像データ)は、画像出力部51
4により画像出力されたり、情報記憶媒体インターフェ
ース516を介して、情報記憶媒体(フラッシュメモ
リ、ICカード等)に記憶されたり、通信インターフェ
ース518を介してパーソナルコンピュータなどの外部
装置に通信される。
【0079】図8(B)に、電子機器の1つであるプリ
ンタのブロック図の例を示し、図9(B)に、その外観
図を示す。このプリンタは、マイクロコンピュータ52
0、操作部522(図9(B)の操作ボタン523)、
画像復号化器(広義には画像復号化システム)524、
メモリ526(ビットマップメモリ等)、画像出力部5
28(LCD529)、プリント出力部530、通信イ
ンターフェース532を含む。
【0080】画像復号化器524の復号化の対象となる
画像データ(圧縮画像データ)は、パーソナルコンピュ
ータやデジタルカメラなどの外部装置との通信インター
フェース532を介した通信により取得される。また、
画像復号化器524により復号化された画像データ(疑
似画像データ)は、プリント出力部530によりプリン
ト紙に印刷されて出力される。
【0081】図8(C)に、電子機器の1つである携帯
型のパーソナルコンピュータのブロック図の例を示し、
図9(C)に、その外観図を示す。このパーソナルコン
ピュータは、マイクロコンピュータ540、操作部54
2(図9(C)のキーボード543)、情報記憶媒体イ
ンターフェース544(DVD545のリード、ライト
装置)、メモリ546、画像出力部548(LCD54
9)、音出力部550(スピーカー551)、通信イン
ターフェース552を含む。
【0082】図8(C)では、画像復号化部(広義には
画像復号化システム)541が画像データ(圧縮画像デ
ータ)の復号化の処理を行う。この画像復号化部541
の機能は、マイクロコンピュータ540などのハードウ
ェアと、情報記憶媒体であるDVD545に格納される
画像復号化プログラムなどのソフトウェアにより実現さ
れる。画像復号化部541の復号化の対象となる画像デ
ータは、情報記憶媒体インターフェース544を介して
情報記憶媒体から読み出したり、通信インターフェース
552を介して通信すること等により取得される。ま
た、画像復号化部541により復号化された画像データ
(疑似画像データ)は、画像出力部548により画像出
力される。
【0083】本実施形態の画像符号化システムや画像復
号化システムを利用した電子機器によれば、撮影により
得られた画像データやCGツールにより作成した画像デ
ータに対して個人データなどの付加データを挿入して符
号化できるようになる。そして、符号化された画像デー
タを復号化する際に、挿入された付加データを適正に抽
出できるようになる。これにより、撮影やCGツールに
より得られた画像データが、他人に無断盗用される事態
を防止できるようになる。また、抽出された付加データ
を用いて、画像に施された画像エフェクトなどを外すこ
とも可能になる。更に、付加データの存在や内容が他人
に知られてしまう事態も効果的に防止できる。
【0084】なお、本実施形態の画像符号化システムや
画像復号化システムを利用できる電子機器としては、図
8(A)〜図9(C)に示すもの以外にも、デジタルビ
デオカメラ、携帯型情報処理装置、ゲーム装置、カーナ
ビゲーション装置、プロジェクタ、POS端末、電子手
帳、テレビ、ワードプロセッサ、タッチパネルを備えた
装置、ハードディスク装置、光ディスク(CD、DV
D)装置、光磁気ディスク(MO)装置等、種々の電子
機器を考えることができる。
【0085】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0086】例えば、本発明のうち従属請求項に係る発
明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略
する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立
請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させ
ることもできる。
【0087】また本実施形態ではJPEGにおける適用
例を説明したが、本発明は、MPEG、H.261など
にも適用できる。例えばMPEGにおいては、Iピクチ
ャ(Intra-Picture)に対して本発明を適用すればよい。
また画像のブロック分割も、4:2:0、4:2:2符
号化方式などに応じた種々のブロック分割が可能であ
る。
【0088】なお、JPEGにおいては、DCTを用い
る不可逆符号化方式のみならず、DCTを用いない可逆
符号化方式も定義されている。従って、本発明をJPE
Gに適用する場合には、まず、SOF(スタート・オブ
・フレーム)のマーカに基づいて、不可逆符号化方式か
可逆符号化方式かを判断するようにする。そして、画像
データが可逆符号化方式で符号化されている場合には、
復号化しないようにすることが望ましい。
【0089】また本発明により挿入、抽出される付加デ
ータとしては、本実施形態で説明したものに限定され
ず、種々のものを考えることができる。
【0090】また本発明の画像符号化システム、画像復
号化システム、電子機器の構成も、図1、図2、図6〜
図9(C)で示したものに限定されず、種々の変形実施
が可能である。
【0091】また対象ブロックの選択手法も、図4、図
5で説明した手法が特に望ましいが、これに限定され
ず、種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像符号化システムのブロック図
の例である。
【図2】本実施形態の画像復号化システムのブロック図
の例である。
【図3】DCT係数の高周波数成分の最下位ビットに付
加データを挿入する手法について説明するための図であ
る。
【図4】予め決められた特定のブロックを、付加データ
の挿入対象ブロック、抽出対象ブロックとして選択する
手法について説明するための図である。
【図5】マーカーデータ、CRCデータ等を付加データ
に含ませる手法について説明するための図である。
【図6】付加データ挿入部の詳細なブロック図の例であ
る。
【図7】付加データ抽出部の詳細なブロック図の例であ
る。
【図8】図8(A)、(B)、(C)は、本実施形態の
画像符号化システム、画像復号化システムを利用した種
々の電子機器のブロック図の例である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)は、本実施形態の
画像符号化システム、画像復号化システムを利用した種
々の電子機器の外観図の例である。
【符号の説明】
10 DCT部 12 量子化器 14 量子化テーブル 20 付加データ挿入部 22 ハフマン符号化器 24 ハフマンテーブル 30 ハフマン復号化器 32 ハフマンテーブル 40 付加データ抽出部 42 逆量子化器 44 量子化テーブル 46 逆DCT部 50 挿入対象ブロック番号テーブル 51 ブロック数カウンタ 52 挿入対象ブロック選択部 54 抽出対象ブロック番号テーブル 55 ブロック数カウンタ 56 抽出対象ブロック選択部 60 挿入対象ビット選択部 62 ブロック数カウンタ 63 成分数カウンタ 64 シフトレジスタ 66 MUX 68 マーカー定数レジスタ 70 データ長レジスタ 71 データ長計算部 72 データレジスタ 74 CRCレジスタ 75 CRC計算部 76 ステートマシーン 80 抽出対象ビット選択部 82 ブロック数カウンタ 83 成分数カウンタ 84 シフトレジスタ 86 マーカー用比較器 88 マーカー定数レジスタ 90 データ長レジスタ 92 データレジスタ 95 CRC計算部 96 ステートマシーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK43 MA00 MA23 MC11 MC34 ME02 ME17 PP01 PP14 PP21 RC35 SS13 SS14 SS20 UA02 UA05 UA38 5C076 AA14 AA36 AA40 BA06 5C078 BA21 CA00 CA14 DA00 5J104 AA14 NA12 NA15 NA27 PA07 PA14 9A001 BB03 EE02 EE05 FF05 HH23 HH27 HH28 HH29 HH31 JJ25 KK56 LL03 LL07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を複数のブロックに分割し、分割さ
    れた各ブロックの画像データに対して直交変換を施し、
    直交変換により得られた直交変換係数を量子化する画像
    符号化システムにおいて、 直交変換係数の高周波数成分に対して付加データを挿入
    する付加データ挿入手段を含むことを特徴とする画像符
    号化システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記付加データが、色差データについての直交変換係数
    の高周波数成分に対して挿入されることを特徴とする画
    像符号化システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記付加データが、直交変換係数の高周波数成分の最下
    位ビットに対して挿入されることを特徴とする画像符号
    化システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 付加データの挿入対象ブロックを選択する選択手段を含
    むことを特徴とする画像符号化システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 予め決められた特定のブロックが、付加データの挿入対
    象ブロックとして選択されることを特徴とする画像符号
    化システム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 選択される前記特定のブロックが、画像の注視点付近の
    ブロック以外のブロックであることを特徴とする画像符
    号化システム。
  7. 【請求項7】 請求項4において、 挿入対象ブロックの付加データに対して、付加データの
    識別のためのマーカーデータ及び付加データのエラー検
    出のためのエラー検出データの少なくとも一方を含ませ
    ることを特徴とする画像符号化システム。
  8. 【請求項8】 画像を複数のブロックに分割し、分割さ
    れた各ブロックの画像データに対して直交変換を施し、
    直交変換により得られた直交変換係数を量子化する画像
    符号化システムにより符号化された画像データを復号化
    する画像復号化システムであって、 前記画像符号化システムにより直交変換係数の高周波数
    成分に挿入された付加データを抽出する付加データ抽出
    手段を含むことを特徴とする画像復号化システム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 付加データの抽出対象ブロックを選択する選択手段を含
    むことを特徴とする画像復号化システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 予め決められた特定のブロックが、付加データの抽出対
    象ブロックとして選択されることを特徴とする画像復号
    化システム。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 付加データの識別のために付加データに含ませたマーカ
    ーデータに基づいて、付加データの抽出対象ブロックが
    選択されることを特徴とする画像復号化システム。
  12. 【請求項12】 画像を複数のブロックに分割し、分割
    された各ブロックの画像データに対して直交変換を施
    し、直交変換により得られた直交変換係数を量子化する
    画像符号化システムにより符号化された画像データを復
    号化するための情報を含み、コンピュータが使用可能な
    情報記憶媒体であって、 前記画像符号化システムにより直交変換係数の高周波数
    成分に挿入された付加データを、抽出する処理を行うた
    めの情報を含むことを特徴とする情報記憶媒体。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至7のいずれかの画像符号
    化システムと、 前記画像符号化システムの符号化の対象となる画像デー
    タを取得するための手段と、 前記画像符号化システムにより符号化された画像データ
    を記憶又は出力するための手段とを含むことを特徴とす
    る電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至11のいずれかの画像復
    号化システムと、 前記画像復号化システムの復号化の対象となる画像デー
    タを取得するための手段と、 前記画像符号化システムにより復号化された画像データ
    を記憶又は出力するための手段とを含むことを特徴とす
    る電子機器。
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