WO1996000351A1 - Distributeur muni d'une soupape de compensation de pression - Google Patents

Description

明細書 圧力補償弁を備えた方向制御弁装置 技術分野

この発明は、 1つ又は複数の油圧ポンプの吐出圧油を複数のァ クチユエ一夕に供給する油圧回路に用いる圧力補償弁を備えた方 向制御弁装置に関するものである。 背景技術

1 つ又は複数の油圧ポンプの吐出圧油を複数の方向制御弁によ り複数のァクチユエ一夕に供給する油圧回路において、 複数のァ クチユエ一夕に同時に圧油を供給する と、 負荷圧の低いァクチュ エー夕にばかり吐出圧油が供給されて負荷圧の高いァクチユエ一 夕に圧油が供給されなくなる。

このために、 各方向制御弁に圧力補償弁を設ける と共に、 その 全ての圧力補償弁を最も高い負荷圧によってセッ 卜するよう に し て、 負荷圧の異なるァクチユエ一夕に同時に圧油を供給できるよ うにした油圧回路が知られている。

このように、 方向制御弁と圧力補償弁を組み合せた方向制御弁 装置と しては、 特開平 5 _ 3 3 2 3 0 6号公報に示すものが知ら れている。

これは、 図 1 に示すよう に、 弁ブロ ッ ク 3 0 にスプール孔 3 1 とチ ッ ク弁用孔 3 7 と減圧弁用孔 3 8 を形成している。 また 前記弁プロ ッ ク 3 0 にはスプール孔 3 1 に開口 したポンプポー ト 4 4 と、 第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト 4 5 , 4 6 と、 第 1 · 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 , 3 5 と、 第 1 · 第 2 タ ンク ポー ト 4 7 , 4 8 とをそれぞれ形成している。 そ して、 このスプール孔 3 1 に各ポー トを連通 · 遮断する主スプール 4 9を摺動可能に嵌 挿している。 これらにより、 方向制御弁 2 2を構成している。 前記弁ブロ ッ ク 3 0 にはチヱ ッ ク弁用孔 3 7 に開口 した第 1 ポー ト 3 9 と、 チェ ッ ク弁用孔 3 7をポンプポー ト 4 4 に連通す る油路 5 6 とを形成している。 そ して、 そのチヱ ッ ク弁用孔 3 7 に第 1 ポー ト 3 9 と油路 5 6 との間を連通 · 遮断し、 かつ遮断位 置でス ト ップされるスプール 6 0 を摺動可能に挿入している。 こ れらにより、 チヱ ッ ク弁部 2 3を構成している。

弁ブロ ッ ク 3 0 には減圧弁用孔 3 8 に開口する第 2 · 第 3 ポー ト 4 2 , 4 3を形成している。 この減圧弁用孔 3 8 に杆体 7 1 を 備えたスプール 6 4を嵌挿して第 1圧力室 6 5 と第 2圧力室 6 6 を形成し、 その第 1圧力室 6 5を第 2負荷圧検出ポー ト 4 6 に連 通し、 第 2圧力室 6 6をスプール 6 4 に設けた細孔 6 4 aを介し て第 3 ポー ト 4 3 に連通している。 そ して、 前記スプール 6 4 を ばね 6 9で一方向に付勢して杆体 7 1 を弁ブロ ッ ク 3 0 の透孔 7 2を貫通して前記チヱ ッ ク弁部 2 3 のスプール 6 0 に当接させ て、 該スプール 6 0を遮断位置に押しつけ保持している。 これら によ り、 減圧弁部 2 4を構成しており、 こ の減圧弁部 2 4 と前記 チェ ック弁部 2 3 とで圧力補償弁 2 5を構成している。

前記押杆 7 1 と透孔 7 2 とがなす隙間をスプール孔 3 1 と主ス プール 4 9 とがなす隙間及び減圧弁用孔 3 8 とスプール 6 4 とが なす隙間より大き く し、 その隙間をタンク 8 6 に連通している。 そ して、 以上の構成によ り、 圧力補償弁を備えた方向制御弁装 置を構成している。

かかる圧力補償弁を備えた方向制御弁装置であれば、 前記第

1 · 第 2 ポー ト 3 9 , 4 2 に油圧ポンプ 2 0 の吐出路 2 1 を接続 し、 前記第 3 ポー ト 4 3 に負荷圧検出路 8 2 を接続し、 第 1 ' 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 , 3 5 をァクチユエ一夕 8 8 に接続 するこ とで、 圧力補償弁 2 5が負荷圧検出路 8 2 に作用する最も 高い負荷圧とポンプ圧の差圧にセッ 卜 され、 油圧ポンプ 2 0 の吐 出圧油が複数のァクチユエ一夕 8 8に同時に供給される。

また、 ァクチユエ一夕 8 8 の保持圧がスプール孔 3 1 と主ス プール 4 9 とがなす隙間から減圧弁部 2 4 の第 1圧力室 6 5 に作 用 した時に、 その圧力が押杆 7 1 と透孔 7 2 とがなす隙間から夕 ンク 8 6 に排出されるから、 油圧ポンプ 2 0を駆動している状態 で方向切換弁 2 2の主スプール 4 9を中立位置と した時に各部の 油洩れによって油圧ポンプ 2 0の吐出圧が高くなることがない。

このことをより詳細に説明すると、 以下の通りである。

すなわち、 ァクチユエ一夕 8 8の保持圧が第 2 ァクチユエ一夕 ポー ト 3 5 に作用 し、 その保持圧が弁ブロ ッ ク 3 0 のスプール孔 3 1 と主スプール 4 9 とがなす隙間から洩れて減圧弁部 2 4 の第 1圧力室 6 5に作用する。

また、 油圧ポンプ 2 0 の吐出圧は減圧弁部 2 4 のスプール 6 4 と孔 3 8がなす隙間及びスプール孔 3 1 と主スプール 4 9 とがな す隙間から減圧弁部 2 4 の第 1圧力室 6 5 に作用する。

このように、 各部の油洩れによって減圧弁部 2 4 の第 1圧力室 6 5 に上記保持圧や吐出圧が作用すると、 スプール 6 4が右方に 摺動して第 2 ポー ト 4 2が第 3 ポー ト 4 3 に連通して第 2ポー ト 4 2 の圧力 （油圧ポンプ吐出圧） が第 2圧力室 6 6 に供給され. 第 2圧力室 6 6 の圧力がスプール 6 4 を左方に押し戻しつつ第 1 圧力室 6 5 の圧力とバラ ンスする。 こ の時、 第 2圧力室 6 6 の圧 力が負加圧検出回路を介して斜板角制御弁 8 5 に導かれるこ とに よ り該斜板角制御弁 8 5 に作用する制御圧力が高く なつて油圧ポ ンプ 2 0の吐出量が増大し、 その吐出圧が高く なつてしまう。

これに対して、 前述のよう に減圧弁部 2 4 のスプール 6 4 に設 けた押杆 7 1 と弁ブロ ッ ク 3 0 の透孔 7 2 とがなす隙間を弁ブ ロ ッ ク 3 0のスプール孔 3 1 と主スプール 4 9 との隙間及び減圧 弁用孔 3 8 とスプール 6 4 とがなす隙間よ り大き く し、 その隙間 をタ ンク 8 6 に連通すると、 ァクチユエ一夕 8 8の保持圧や油圧 ポンプ 2 0の吐出圧が各部の隙間から第 1圧力室 6 5 に作用 した 時に、 その圧力が押杆 7 1 と透孔 7 2 とがなす隙間を経て夕 ンク 8 6 に流出 し、 減圧弁部 2 4 のスプール 6 4が右方に摺動しな く なるので、 油圧ポンプ 2 0の吐出圧が高く ならない。

ところが、 かかる圧力補償弁を備えた方向制御弁装置である と - ポンプポー ト 4 4 と第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト 4 5 , 4 6 との 間及び第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト 4 5 , 4 6 と第 1 · 第 2 ァク チユエ一夕ポー ト 3 4 , 3 5 との間の開口面積が小さい時にボン プポ一 ト 4 4 に流入したポンプ吐出圧の一部が押杆 7 1 と透孔 7 2がなす隙間よ りタ ンク 8 6 に流出するので、 負荷圧検出ポー 卜の圧力がァクチユエーダポー トの圧力よ り低く な つて しまい- その結果作業機等が外部負荷によつて自然降下してしまう。

そこで、 本発明は上記問題点に鑑み、 油圧ポンプが作動してい る状態で方向切換弁の主スプールを中立位置と した時に各部の油 洩れによ って油圧ポンプの吐出圧が高 く なる こ とがないと共に ポンプポー 卜 と負加圧検出ポー 卜 との間及び負荷圧検出ポー 卜 と ァクチユエ一夕ポー 卜 との間の開口面積が小さい時に作業機等が 外部負荷によって自然降下して しま う ようなこ とがないよう に し た、 圧力補償弁を備えた方向制御弁装置を提供するこ とを目的と する。 発明の開示

上記の目的を達成するために、 本発明の一つの態様によれば、 ポンプポー トと、 第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト と、 第 1 · 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト と、 第 1 · 第 2 タ ンクポー ト とを有するス プール孔に前記各ポー トを連通 · 遮断する主スプールを摺動可能 に嵌揷してなる方向制御弁と、

前記ポンプポー トに接続された圧力補償弁とを有する、 圧力補 償弁を備えた方向制御弁装置において、

前記主スプールが中立位置にある時に前記第 1 · 第 2負荷圧検 出ポー トを前記第 1 · 第 2 タ ンクポー トに連通し、 中立位置から 圧油供給位置までの中間位置にある時に前記第 1 または第 2負荷 圧検出ポー トを前記第 1 または第 2 タ ンクポー トから遮断する圧 抜き部と、 前記主スプールが中立位置から圧油供給位置までの中 間位置にある時に前記第 1 または第 2 ァクチユエ一夕ポー ト と前 記第 1 または第 2負荷圧検出ポー トを連通する逆流防止機能を有 する通路を備えているこ とを特徴とする、 圧力補償弁を備えた方 向制御弁装置が提供される。 さ らに、 上記構成に加えて、

前記通路が連通した後に前記圧抜き部が遮断され、 その後前記 ポンプポー トが前記第 2 または第 1 負加圧検出ポー ト に連通し さ らにその後前記第 1 または第 2負荷圧検出ポー 卜が前記第 1 ま たは第 2ァクチユエ一タポー 卜に直接連通するよう にするのが好 ま しい。

すなわち、 上記構成において、

主スプールが中立位置から、 前記圧抜き部が前記第 1 タ ンク ポー トから遮断されるまでに移動する距離を s i 、 前記通路が前記 第 1 または第 2ァクチユエ一夕ポー 卜に連通するまでに移動する 距離を L 1、 前記第 1 または第 2負荷圧検出ポー 卜と前記第 1 また は第 2ァクチユエ一夕ポー トが連通するまでに移動する距離を L 2- 第 2 または第 1 負荷圧検出ポ一 卜 と前記ポンプポー 卜が連通する までに移動する距離を L 3 とすると、 L l < S l < L 3 < L 2となる。 上記構成によれば、 油圧ポンプが作動している状態で主スプー ルが中立位置の時に第 1 · 第 2負荷圧検出ポー トが圧抜き部によ り第 1 ♦ 第 2 タ ンクポー トに連通し、 各隙間よ り流入した圧油が 第 1 ， 第 2 タ ンクポー トに流出して減圧弁部の第 1 圧力室に圧力 が発生しないから、 油圧ポンプの吐出圧が高圧とならない。

また、 主スプールを中立位置よ り圧油供給位置に向けて若干摺 動すると通路によって第 1 または第 2負荷圧検出ポー 卜が第 1 ま たは第 2ァクチユエ一夕ポー トに連通し、 主スプールがさ らに摺 動すると圧抜き部が遮断され、 さ らに主スプールが摺動する とポ ンプポー トが第 2または第 1負荷圧検出ポー トに連通し、 さ らに 主スプールが移動すると第 1 または第 2負荷圧検出ポー 卜が第 1 または第 2 ァクチユエ一夕ポー トに直接連通する。 この間、 ァク チュエータポ一 トから負荷圧検出ポー トへの通路には逆流防止機 能があるため、 外部負荷によって作業機等が自然降下する こ とが ない。

本発明による方向制御弁装置の具体的な構成と しては、

弁ブロ ッ クにスプール孔とチェ ッ ク弁用孔と減圧弁用孔と透孔 を形成し、

前記弁ブロ ッ ク に前記スプール孔に開口 したポ ンプポー ト と 第 1 ， 第 2負荷圧検出ポー ト と、 第 1 ， 第 2 ァクチユエ一夕ポー 卜 と、 第 1 · 第 2 タ ンクポー トをそれぞれ形成し、 前記スプール 孔に前記各ポー トを連通 ♦ 遮断する主スプールを摺動可能に嵌挿 して方向制御弁とし、

前記弁ブロ ッ クに前記チ ッ ク弁用孔に開口 した第 1 ポー 卜 と . 前記チェ ッ ク弁用孔をポンプポー トに連通する油路をそれぞ形成 し、 前記チ ッ ク弁用孔に前記第 1 ポー ト と前記油路との間を連 通 ， 遮断すると共に、 遮断位置でス ト ッ プされるスプールを摺動 可能に嵌挿してチェ ッ ク弁部と し、

前記弁ブロ ッ クに前記減圧弁用孔に開口 した第 2 ， 第 3 ポー ト を形成し、 前記減圧弁用孔に杆体を備えたスプールを摺動可能に 嵌挿して第 1圧力室と第 2圧力室を形成し、'前記第 1圧力室を前 記第 2負荷圧検出ポー トに連通し、 前記第 2圧力室を前記第 3 ポー トに連通し、 前記スプールをばねで一方向に付勢して前記杆 体を前記透孔を貫通して前記チ ッ ク弁部のスプールに当接させ ることにより該スプールを遮断位置に押しつけ保持するよう にし て減圧弁部と し、 前記減圧弁部と前記チェ ッ ク弁部とで圧力補償弁を構成し、 前記圧抜き部と前記通路を前記主スプールの内部に形成するの が好ま しい。 図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図 面によ り、 より良く理解される ものとなろう。 なお、 添付図面に 示す実施例は、 発明を特定するこ とを意図する ものではな く 、 単 に説明及び理解を容易とするものである。

図中、

図 1 は、 従来の圧力補償弁を備えた方向制御弁装置の断面図で ある。

図 2 は、 本発明による圧力補償弁を備えた方向弁制御装置の一 実施例の断面図である。

図 3は、 上記実施例の要部拡大断面図である。 発明を実施するための好適な態様 以下に、 本発明の好適実施例による圧力補償弁を備えた方向制 御弁装置を添付図面を参照しながら説明する。

本発明の一実施例を図 2 に基づいて説明する。 なお、 従来と同 一部材は同一符号を付して詳細な説明は省略する。

弁ブロ ッ ク 3 0 は略直方体形状である。 この弁ブロ ッ ク 3 0 の 上部寄りには、 スプール孔 3 1 が左右側面 3 2 , 3 3 に開口する よう にして形成されている。 弁ブロ ッ ク 3 0 の下部寄り には、 一 端が左側面 3 2 に開口 したチェ ッ ク弁用孔 3 7 と一端が右側面 3 3 に開口 した減圧弁用孔 3 8が同心状に且つ対向して形成され、 前記チヱ ッ ク弁用孔 3 7 に開口 した第 1 ポー ト 3 9が前後面に開 口 して形成され、 前記減圧弁用孔 3 8 に開口 した第 2 · 第 3 ポー ト 4 2 , 4 3が前後面に開口 して形成してある。 そ して、 複数の 弁ブロ ッ ク 3 0 の前後面を突き合せて連結する と、 各第 1 · 第 2 · 第 3 ポー ト 3 9 , 4 2 , 4 3 が連通するよう に構成されてい る。

前記弁ブロ ッ ク 3 0 には、 スプール孔 3 1 に開口 したポンプ ポー ト 4 4 と、 第 1 . 第 2負荷圧検出ポ一 ト 4 5 , 4 6 と、 前記 第 1 * 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 , 3 5 と、 第 1 · 第 2 タ ン クポー ト 4 7 , 4 8が形成され、 第 1 · 第 2 ァクチユエ一タポ一 ト 3 4 , 3 5の他端は上面 3 6 に開口 している。 スプール孔 3 1 には主スプール 4 9が摺動可能に嵌挿され、 該主スプール 4 9 に は第 1 · 第 2小径部 5 0 , 5 1 と中間小径部 5 2が形成してある。 さ らに、 弁ブロ ッ ク 3 0 には、 第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト 4 5 ,

4 6 を常時連通する第 1 油路 5 3が形成されている。 そ して、 主 スプール 4 9はスプリ ングで各ポ一 トを遮断する中立位置に保持 され、 スプール 4 9がパイ ロ ッ ト圧等によ り右方に摺動する と第 2小径部 5 1 で第 2ァクチユエ一夕ポー ト 3 5が第 2 タ ンクポー ト 4 8 に連通し、 中間小径部 5 2でポンプポー 卜 4 4 が第 2負荷 圧検出ポー ト 4 6 に連通し、 第 1 小径部 5 0 で第 1 ァクチユエ一 夕ポー ト 3 4 が第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 に連通し、 第 1 ァク チユエ一夕ポー ト 3 4 と第 1 タ ンクポー ト 4 7 との間が遮断され る第 1圧油供給位置となる。 また、 スプール 4 9を左方に摺動す ると第 1小径部 5 0で第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4が第 1 タ ン クポー ト 4 7に連通し、 中間小径部 5 2でポンプポー ト 4 4 が第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 に連通し、 第 2小径部 5 1 で第 2 ァク チユエ一夕ポー ト 3 5が第 2負荷圧検出ポー ト 4 6 に連通し、 第 2ァクチユエ一タポー ト 3 5 と第 2 タ ンクポー ト 4 8 との間が遮 断される第 2圧油供給位置となる。 そ して、 以上の構成が方向制 御弁 2 2を構成している。

弁ブロ ッ ク 3 0 において、 前記チェ ッ ク弁用孔 3 7 は油路 5 6 でポンプポー ト 4 4 に連通している。 チヱ ッ ク弁用孔 3 7 には前 記第 1 ポー ト 3 9 とポンプポー ト 4 4 との間を連通 · 遮断する弁 6 0が摺動可能に嵌挿され、 その弁 6 0 はプラグ 6 1 で図示位置 より左方に摺動しないよう に規制されて遮断位置に保持されてい る。 スプール 6 0 に第 1 ポー ト 3 9 とポンプポー ト 4 4 との間を 連通 · 遮断する小径部 1 0 4 を形成している。 チェ ッ ク弁用孔 3 7 にはスプール 6 0 を右方に押す圧力室 1 0 5 を第 1 ポ一 ト 3 9 と別に画成し、 該圧力室 1 0 5をスプール 6 0 に形成したダ ンパ用絞り 1 0 6 と連通孔 1 0 7で第 1 ポー ト 3 9 に連通してい る。 これにより、 スプール 6 0が右方、 左方に摺動する時に第 1 ポー ト 3 9 と圧力室 1 0 5 との間にダンバ用絞り 1 0 6 を通して 圧油が流れるから、 スプール 6 0が急激に左方、 右方に摺動する ことを防止できる。 そ して、 以上の構成がチヱ ッ ク弁部 2 3 を構 成している。

弁ブロ ッ ク 3 0 において、 前記減圧弁用孔 3 8 は第 4 ポー ト 5 7 と油路 5 8で第 2負荷圧検出ポー ト 4 6 に連通している。 減 圧弁用孔 3 8にはスプール 6 4が嵌挿されて第 1圧力室 6 5 と第 2圧力室 6 6が形成され、 第 1 圧力室 6 5 は第 4 ポー ト 5 7 に連 通し、 第 2圧力室 6 6 は第 3 ポー ト 4 3 に連通している。 前記ス プール 6 4 の盲穴 6 7 にフ リ ー ビス 卜 ン 6 8 が挿入されている , スプール 6 4 とプラグ 7 0 との間にばね 6 9 が設け られていて このばね 6 9 により左方に付勢されたスプール 6 4 に一体的に設 けた押杆 7 1 が透孔 7 2 よ り突出 して前記弁 6 0 をプラグ 6 1 に 押接せしめている。

第 3 ポー ト 4 3 と第 2 ポー ト 4 2 との間を連通 · 遮断するス リ ッ ト状の開口 1 0 0をスプール 6 4 に形成しており、 スプール 6 4が右方に移動した時第 2 ポー ト 4 2 の圧油が開口 1 0 0 , 第 3 ポー ト 4 3を介して負荷圧検出路 8 2 に直接供給される。 第 2 圧力室 6 6 はダンバ用絞り 1 0 1 を介して第 3 ポー ト 4 3 に連通 している。 フ リ ー ビス ト ン 6 8 の圧力室 1 0 2 はダンバ用絞り 1 0 3で前記開口 1 0 0 に連通している。 これによ り、 スプール 6 4が右方に摺動する時には第 2圧力室 6 6 内の圧油がダンバ用 絞り 1 0 1 を通って第 3 ポー ト 4 3 に流れ、 圧力室 1 0 2 の圧油 はダンバ用絞り 1 0 3を通って第 2 ポー ト 4 2 に流れるので、 ス プール 6 4が急激に右方に摺動するこ とを防止できる。 スプール 6 4が左方に摺動する時には前述と反対に圧油が流れるから左方 に急激に摺動することを防止できる。

そ して、 以上の構成が減圧弁部 2 4を構成しており、 該減圧弁 部 2 4 と上記チェ ッ ク弁部 2 3 とで圧力補償弁 2 5 を構成してい る。

油圧ポンプ 2 0 の吐出路 2 1 は第 1 ポー ト 3 9 と第 2 ポー ト 4 2 に連通し、 第 1 · 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 , 3 5 は第 1 · 第 2管路 8 9 , 9 0でァクチユエ一夕 8 8 にそれぞれ接続し ている。 負荷圧検出路 8 2 は斜板角制御弁 8 5 に接続し、 斜板角 制御弁 8 5の作用によ り ポンプ吐出圧と負荷圧の差圧が所定圧と なるように斜板 8 3を傾転させるこ とによ り油圧ポンプ 2 0 の容 量を制御している。

なお、 負荷圧検出路 8 2は絞 9 1 でタンク 8 6 に連通している。 前記主スプール 4 9の長手方向左寄り内部には、 図 3 に示すよう に軸方向の油孔 1 が形成され、 この油孔 1 は径方向の第 1 孔 2 に よ り第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5側に開口 していると共に、 斜め方 向の第 2孔 3 とス リ ツ ト 4 で第 1 タ ンクポー ト 4 7側に開口 して おり、 これにより圧抜き部 5を形成している。

前記油孔 1 はチェ ッ ク弁 6 と径方向の第 3孔 7 によ り外周面に 開口 し、 この第 3孔 7 と、 チヱ ッ ク弁 6 と、 油孔 1 と、 第 1 孔 2 とによって通路 δを形成している。 チヱ ッ ク弁 6では、 バルブ 9 をスプリ ング 1 0で閉じ位置に付勢し、 そのスプリ ング室 1 1 を バルブ 9の孔 1 2で第 3孔 7 に連通してあり、 第 3孔 7から第 1 孔 2及び圧抜き部 5への逆流防止機能を有する。

次に、 上記方向制御弁装置の動作とともに、 圧抜き部 5 , 通路 8の作用の詳細を図 3に基づいて説明する。

主スプール 4 9が中立位置の時には、 第 1 孔 2が第 1 負荷圧検 出ポー ト 4 5 に開口 し、 第 2孔 3がス リ ツ ト 4で第 1 タ ンクポー ト 4 7に開口 し、 第 3孔 7は閉塞されている。

これにより、 チヱ ッ ク弁部 2 3 のチェ ッ ク弁用孔 3 7 とスプ一 ル 6 0 とがなす隙間より通路 5 6 に流入したポンプ吐出圧は、 ポ ンプポー ト 4 4を経て、 スプール孔 3 1 と主スプール 4 9 とがな す隙間より第 1負荷圧検出ポー ト 4 5 に流れ、 第 1孔 2 と、 油孔 1 と、 第 2孔 3 と、 ス リ ッ ト 4 (つま り圧抜き部 5 ) よ り第 1 タ ンクポー ト 4 7 に流出するので、 第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 に圧 力が発生せず、 第 1圧力室 6 5に圧力が生じない。

また、 前記通路 5 6 に流入したポンプ吐出圧は、 押杆 7 1 と透 孔' 7 2 とがなす隙間よ り第 1圧力室 6 5 に流入するが、 その第 1 圧力室 6 5 に流入したポンプ吐出圧は第 2負荷圧検出ポ一 卜 4 6 と、 通路 5 3 よ り第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 に流れ、 前述と同様 に圧抜き部 5 よ り第 1 タ ンクポー ト 4 7 に流出するので、 第 1 圧 力室 6 5 に圧力が生じない。

また、 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 5 に発生するァクチユエ一 夕の保持圧は、 第 2負荷圧検出ポー ト 4 6 に流入し、 前述と同様 に圧抜き部 5 より第 1 タ ンクポー ト 4 7に流出する。

これにより、 主スプール 4 9が中立位置の時に各部の隙間よ り 第 1負加圧検出ポー ト 4 5や第 2負加圧検出ポー ト 4 6 に流入し た圧油が第 1 タ ンクポー ト 4 7 に流出 して、 減圧弁部 2 4 の第 1 圧力室 6 5 に圧力が生じないから、 油圧ポンプ 2 0 の吐出圧が高 く ならない。

ところで、 主スプール 4 9が中立位置から、 ス リ ツ ト 4 が第 1 タンクポー ト 4 7から遮断されるまでに移動する距離を S i、 第 3 孔 7が第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 に連通するまでに移動する 距離を L l、 第 1負荷圧検出ポー ト 4 5 と第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4が連通するまでに移動する距離を L 2、 第 2負荷圧検出ポー ト 4 6 とポンプポー ト 4 4が連通するまでに移動する距離を L 3 と すると、 L 1 く S i く L 3く L 2 となっている。

このようであるから、 主スプール 4 9を中立位置から右方に移 動させる と、 最初に第 3 孔 7 が第 1 ァク チユエ一夕ポー ト 3 4 に 連通する こ とによ り第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 が通路 8 を介 して 第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 に連通 し、 その後にス リ ッ ト 4 が 閉 じて第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 が第 1 タ ンク ポー ト 4 7 から遮 断され、 つぎにポ ンプポー ト 4 4 が第 2 負荷圧検出ポー ト 4 6 に 連通し、 最後に第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 が第 1 ァク チユエ一タ ポー ト 3 4 に連通する。

したがって、 第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 と第 1 ァク チユエ一夕 ポー ト 3 4 が直接連通する以前に通路 8 で第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 と第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 が連通する。 その上、 主ス プール 4 9 を圧油供給位置ま で移動 して第 1 負荷圧検出ポー ト 4 5 と第 1 ァクチユエ一タポー ト 3 4 が直接連通するまでに圧抜 き部 5 が遮断される。 しかも、 通路 8 はチ ェ ッ ク弁 6 によ って第 3 孔 7 よ り油孔 1 に圧油が流れる こ とがないので、 第 1 ァク チュ ェ一タポー ト 3 4 の圧油が第 1 負荷圧検出ポ ト 4 5 に逆流する こ とがない。 従って、 その間、 連通する部分の開口面積が小さ く と もポ ンプポー ト 4 4 に流入 した圧油が第 1 タ ンク ポー ト 4 7 に 流れずに第 1 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4 に流れるから、 ァク チュ エー夕 8 8 が外部負荷で逆方向に動いて作業機等が自然降下する こ とがない。

なお、 図 2 に示したよ う に、 主スプール 4 9 の長手方向右寄り に も圧抜き部 5 と通路 8 が形成してあるので、 主スプール 4 9 を 中立位置よ り左方に摺動した時にも前述と同様の動作が行われる。 以上のよ う に、 主スプール 4 9 が中立位置の時に第 1 · 第 2 負 荷圧検出ポー ト 4 5 , 4 6 が圧抜き部 5 によ り第 1 · 第 2 タ ンク ポー ト 4 7 , 4 8にそれぞれ連通し、 各隙間よ り流入した圧油が 第 1 · 第 2 タ ンクポー ト 4 7 , 4 8 に流出 して、 減圧弁部 2 4 の 第 1圧力室 6 5 に圧力が発生しないから、 油圧ポンプ 2 0の吐出 圧が高圧とならない。

また、 ΐスプール 4 9を中立位置よ り圧油供給位置に向けて若 干左または右に摺動すると、 左側の通路 8 または右側の通路 8 に よって第 1 · 第 2負荷圧検出部 4 5 , 4 6が第 1 または第 2 ァク チユエ一夕ポー ト 3 4 または 3 5 に連通し、 さ らに摺動 し主ス プール 4 9により第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト 4 5， 4 6 と第 1 または第 2 ァクチユエ一タポー ト 3 4 または 3 5が直接連通する まで左または右の圧抜き部 5が遮断されて第 1 または第 2 タ ンク ポー ト 4 7 または 4 8を遮断し、 しかも通路 8が逆流防止機能を 有することにより第 1 · 第 2 ァクチユエ一夕ポー ト 3 4， 3 5 の 圧油が通路 8 より第 1 · 第 2負荷圧検出部 4 5 , 4 6 に逆流する ことがないので、 作業機等が外部負荷によって自然降下するこ と がない。

なお、 本発明は例示的な実施例について説明 したが、 開示した 実施例に関 して、 本発明の要旨及び範囲を逸脱する こ とな く 、 種々の変更、 省略、 追加が可能であるこ とは、 当業者において自 明である。 従って、 本発明は、 上記の実施例に限定される もので はなく 、 請求の範囲に記載された要素によって規定される範囲及 びその均等範囲を包含するものとして理解されなければならない。

Claims

請求の範囲

1 . ポンプポー ト と、 第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト と、 第 1 ' 第 2ァクチユエ一夕ポー ト と、 第 1 · 第 2 タ ンクポー ト とを有する スプール孔に前記各ポー トを連通 · 遮断する主スプールを摺動可 能に嵌揷してなる方向制御弁と、

前記ポンプポー トに接続された圧力補償弁とを有する、 圧力補 償弁を備えた方向制御弁装置において、

前記主スプールが中立位置にある時に前記第 1 · 第 2負荷圧検 出ポー トを前記第 1 · 第 2 タ ンクポー トに連通し、 中立位置から 圧油供給位置までの中間位置にある時に前記第 1 または第 2負荷 圧検出ポー トを前記第 1 または第 2 タ ンクポー トから遮断する圧 抜き部と、 前記主スプールが中立位置から圧油供給位置までの中 間位置にある時に前記第 1 または第 2 ァクチユエ一タポー ト と前 記第 1 または第 2負荷圧検出ポー トを連通する逆流防止機能を有 する通路を備えているこ とを特徴とする、 圧力補償弁を備えた方 向制御弁装置。

2 . 前記通路が連通した後に前記圧抜き部が遮断され、 その後前 記ポンプポー トが前記第 2または第 1負加圧検出ポー トに連通し さ らにその後前記第 1 または第 2負荷圧検出ポー トが前記第 1 ま たは第 2ァクチユエ一夕ポー 卜に直接連通するよう にするよう に したことを特徴とする、 請求の範囲 1 に記載の圧力補償弁を備え た方向制御弁装置。

3 . 主スプールが中立位置から、 前記圧抜き部が前記第 1 タ ンク ポー トから遮断されるまでに移動する距離を S i、 前記通路が前記 第 1 または第 2 ァクチユエ一夕ポー トに連通するまでに移動する 距離を L 1、 前記第 1 または第 2負荷圧検出ポー トと前記第 1 また は第 2ァクチユエ一夕ポー 卜が連通するまでに移動する距離を L 2、 第 2 または第 1 負荷圧検出ポー 卜 と前記ポンプポー トが連通する までに移動する距離を L 3 とすると、 L 1く S l < L 3 < L 2である こ とを特徴とする、 請求の範囲 2 に記載の圧力補償弁を備えた方 向制御弁装置。

4 . 弁ブロ ッ クにスプール孔とチ ッ ク弁用孔と減圧弁用孔と透 孔を形成し、

前記弁ブロ ッ ク に前記スプール孔に開口 したポ ンプポー 卜 と、 第 1 · 第 2負荷圧検出ポー ト と、 第 1 · 第 2 ァクチユエ一夕ポー 卜 と、 第 1 · 第 2 タ ンクポー トをそれぞれ形成し、 前記スプール 孔に前記各ポー トを連通 · 遮断する主スプールを摺動可能に嵌挿 して方向制御弁と し、

前記弁プロ ッ クに前記チェ ッ ク弁用孔に開口 した第 1 ポー ト と、 前記チェ ッ ク弁用孔をポンプポー 卜に連通する油路をそれぞ形成 し、 前記チ ッ ク弁用孔に前記第 1 ポー ト と前記油路との間を連 通 · 遮断すると共に、 遮断位置でス ト ップされるスプールを摺動 可能に嵌挿してチェ ック弁部と し、

前記弁ブロ ッ クに前記減圧弁用孔に開口 した第 2 · 第 3 ポー ト を形成し、 前記減圧弁用孔に杆体を備えたスプールを摺動可能に 嵌挿して第 1圧力室と第 2圧力室を形成し、 前記第 1 圧力室を前 記第 2負荷圧検出ポー 卜 に連通し、 前記第 2圧力室を前記第 3 ポー トに連通し、 前記スプールをばねで一方向に付勢して前記杆 体を前記透孔を貫通して前記チェ ッ ク弁部のスプールに当接させ ることにより該スプールを遮断位置に押しつけ保持するよう に し て減圧弁部と し、

前記減圧弁部と前記チ ック弁部とで圧力補償弁を構成し、 前記圧抜き部と前記通路を前記主スプールの内部に形成したこ とを特徴とする、 請求の範囲 1 乃至 3 に記載圧力補償弁を備えた 方向制御弁装置。