JP2577676Y2 - 圧油供給装置 - Google Patents

圧油供給装置

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JP2577676Y2
JP2577676Y2 JP1992049503U JP4950392U JP2577676Y2 JP 2577676 Y2 JP2577676 Y2 JP 2577676Y2 JP 1992049503 U JP1992049503 U JP 1992049503U JP 4950392 U JP4950392 U JP 4950392U JP 2577676 Y2 JP2577676 Y2 JP 2577676Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、1つの油圧ポンプの吐
出圧油を複数のアクチュエータに供給する圧油供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−11706号公報に示す圧
油供給装置が知られている。すなわち、図1に示すよう
に油圧ポンプ1の吐出導管2に複数の圧力補償弁3,1
3を並列に接続し、各圧力補償弁3,13の出口導管
4,14に方向制御弁5,15をそれぞれ設けこの各方
向制御弁5,15の出力側をアクチュエータ6,16に
それぞれ接続し、前記圧力補償弁3,13をポンプ吐出
圧と方向制御弁出口圧で開き方向に押され、方向制御弁
入口圧と最も高い負荷圧で閉じ方向に押される構造とし
た圧油供給装置である。この圧油供給装置であれば、複
数の方向制御弁3,13を同時操作した時に各アクチュ
エータにポンプ吐出圧油を所定の分配比で供給できる。
【0003】かかる圧油供給装置であるとアクチュエー
タの負荷圧を比較して高い方の負荷圧を圧力補償弁に供
給するためにシャトル弁7が必ず必要であり、しかもこ
のシャトル弁7はアクチュエータの数より1つ少ない数
だけ必要であり、それだけコストが高くなる。また、前
述の図1に示す圧油供給装置であると2つのアクチュエ
ータ6,12をともに作動させ、それらの負荷圧のう
ち、アクチュエータ6側の負荷圧が大きいとする。この
ときは、導管8内の圧力が最高負荷圧としてシャトル弁
7によって導管9に導かれる。次に、負荷圧が変動し
て、アクチュエータ16側の負荷圧の方がアクチュエー
タ6側の負荷圧より大きくなったとする。その際、すな
わちシャトル弁7が切換わる際、シャトル弁7内の吹き
ぬけにより導管18内の圧力がぬけ、他方の導管8内の
圧力が押しこめられる。そのため、シャトル弁7の切換
え時、過渡的にアクチュエータ6は自然降下しアクチュ
エータ6は加速される。そこで、本出願人は先に前述の
課題を解決できるようにした圧油供給装置を出願した。
【0004】かかる圧油供給装置は図2に示すように、
油圧ポンプ20の吐出路21に複数の方向制御弁22を
設け、この各方向制御弁22の入口側にチェック弁部2
3と減圧弁部24より成る圧力補償弁25をそれぞれ設
けたものであり、この方向制御弁22と圧力補償弁25
は図3に示すように構成してある。
【0005】すなわち、図3に示すように、弁ブロック
30は略直方体形状となり、この弁ブロック30の上部
寄りにスプール孔31が左右側面32,33に開口して
形成され、このスプール31に開口した第1・第2アク
チュエータポート34,35が上面36に開口して形成
してあり、弁ブロック30の下部寄りには左側面32に
開口したチェック弁用孔37と右側面33に開口した減
圧弁用孔38が同心状に形成され、前記チェック弁用孔
37に開口したポンプポート39が前後面に開口して形
成され、前記減圧弁用孔38に開口した第1、第2ポー
ト42,43が前後面に開口して形成してあり、複数の
弁ブロック30の前後面を突き合せて連結すると各ポン
プ・第1・第2ポート39,42,43が連通するよう
にしてある。
【0006】前記弁ブロック30にはスプール孔31に
開口した入力ポート44、第1・第2負荷圧検出ポート
45,46、前記第1・第2アクチュエータポート3
4,35、第1、第2タンクポート47,48が形成さ
れ、そのスプール孔31に嵌挿した主スプール49には
第1・第2小径部50,51と連通用溝52が形成して
あり、主スプール49には第1・第2負荷圧検出ポート
45,46を常時連通する第1油路53及び第2負荷圧
検出ポート46と第2タンクポート48を連通・遮断す
る第2油路54が形成され、スプール49はスプリング
で各ポートを遮断し、第2油路54で第2負荷圧検出ポ
ート46と第2タンクポート48を連通する中立位置に
保持され、スプール49を右方に摺動すると第2小径部
51で第2アクチュエータポート35を第2タンクポー
ト48に連通し、連通用溝52で入力ポート44が第2
負荷圧検出ポート46に連通し、第1小径部50で第1
アクチュエータポート34が第1負荷圧検出ポート45
に連通し、かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タンク
ポート48が遮断する第1圧油供給位置となり、スプー
ル49を左方に摺動すると第1小径部50で第1アクチ
ュエータポート34を第1タンクポート47に連通し、
連通用溝52で入力ポート44が第1負荷圧検出ポート
45に連通し、第2小径部51で第2アクチュエータポ
ート35が第2負荷圧検出ポート46に連通し、かつ第
2負荷圧検出ポート46と第2タンクポート48が遮断
する第2圧油供給位置となって方向制御弁22を構成し
ている。
【0007】前記チェック弁用孔37は油路56で入力
ポート44に開口し、そのチェック弁用孔37には前記
ポンプポート39と入力ポート44を連通遮断する弁6
0が嵌挿され、その弁60はプラグ61に設けたストッ
パ杆62で図示位置より左方に摺動しないように規制さ
れて遮断位置に保持されてチェック弁部23を構成して
いる。前記減圧弁用孔38は第3ポート57と油路58
で第2負荷圧検出ポート46に連通し、この減圧弁用孔
38にはスプール64が嵌挿されて第1圧力室65と第
2圧力室66を形成し、第1圧力室65は第3ポート5
7に連通し、第2圧力室66は第2ポート43に連通
し、前記スプール64の盲穴67に挿入したフリーピス
トン68と盲穴67底部との間にばね69が設けられて
フリーピストン68はプラグ70に当接し、かつスプー
ル64に一体的に設けた押杆71が透孔72より突出し
て前記弁60をストッパ杆62に当接しており、前記ス
プール64には第1ポート42を盲穴67に連通する細
孔73が形成されて減圧弁部24を構成し、この減圧弁
部24と前記チェック弁部23とで圧力補償弁25を構
成している。
【0008】そして、図2に示すように油圧ポンプ20
の吐出路21をポンプポート39、第1ポート42に連
通し、第2ポート43に負荷圧検出路82を接続し、第
1・第2アクチュエータポート34,35にアクチュエ
ータ88が接続してある。図2において、83は油圧ポ
ンプ80の吐出流量を制御する斜板、84はサーボシリ
ンダ、85はポンプ調整用方向制御弁である。
【0009】次に作動を図2に基づいて説明する。 方向制御弁22が中立位置Aのとき。油圧ポンプ20
によってタンク86から吸上げられた油は、吐出路21
を通ってチェック弁部23の開く方向の圧力室aに案内
される。この時、減圧弁部24の圧力室65,66は、
ともにタンク86に通じているので、この圧力室65,
66の圧力はともにゼロで、よって減圧弁部24は、弱
いばね69によって押され杆体71がチェック弁部23
に当接しているだけである。一方、ポンプ吐出圧は、ポ
ンプ調整用方向制御弁85のばね87によって負荷圧検
出路82の圧力との差圧がある一定に保たれる。いま、
この差圧を20kg/cm2 とすると負荷圧検出路82
の圧力はゼロなので、ポンプ吐出圧は20kg/cm2
まで上昇し、同時にチェック弁部23の圧力室aにポン
プ吐出圧が流入して方向制御弁22の入口圧(チェック
弁部63の出口圧)がポンプ吐出圧と等しくなるまでス
トロークし、等しくなれば、弱いばね69によってレシ
ートする。減圧弁部24は、ストロークエンド時のみ、
ポンプ吐出路81と圧力室66を連通させる一方、チェ
ック弁部23は、ストロークエンドに達する前に、ポン
プ吐出路81と出口側を連通させるので、方向制御弁2
2が中立位置Aのときは、ポンプ吐出路21と圧力室6
6が連通することはなく、圧力室65の圧力はゼロのま
まである。
【0010】方向制御弁22のいずれか一方のみ第1
圧油供給位置Bにストロークさせるとき。いま、左側の
方向制御弁22を第1圧油供給位置Bにストロークさ
せ、右側の方向制御弁22は、中立位置Aとする。方向
制御弁22をストロークさせ入力ポート44と第1アク
チュエータポート34を接続させ、同時に、第2アクチ
ュエータ35と第2タンクポート48を接続させる。こ
の時第1アクチュエータポート34とアクチュエータ8
8を接続する導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ吐出
圧(20kg/cm2 )より大きいときはチェック弁部
23が圧力室bの圧力でレシートするため、アクチュエ
ータ88の自然降下を防止することができる。アクチュ
エータ88の導管89の圧力、すなわち負荷圧が第1油
路53、通路58より減圧弁部24の一方の圧力室65
に導かれる。他方の圧力室66の圧力はゼロであるた
め、減圧弁部24は、チェック弁部23から解離する方
向にストロークエンドまでストロークし、減圧弁部24
の絞りを介して、ポンプ吐出路21と負荷圧検出路82
が連通する。前記導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ
吐出圧(=20kg/cm2 )より大きいときは、チェ
ック弁部23の圧力室bの圧力で閉じ、その圧力が、減
圧弁部24の一方の圧力室65に導かれるため、他方の
圧力室66とポンプ吐出路21が連通しても、減圧弁部
24はストロークしたままである。一方、導管41内の
圧力(負荷圧)がポンプ吐出圧(=20kg/cm2
より小さいときは、その負荷圧が減圧弁部24の一方の
圧力室65に導かれ、減圧弁部24が一方の圧力室65
の圧力でストロークするが、他方の圧力室66の圧力が
一方の圧力室65の圧力(すなわち負荷圧)まで上昇す
ると、弱いばね69によって閉じチェック弁部23に当
接する。いずれの場合でも、減圧弁部24は、一方の圧
力室65内の圧力と他方の圧力室66内の圧力が等しく
なるまで、ポンプ吐出路21と圧力室66を連通させ、
両圧力室65,66内の圧力が等しくなれば弱いばね6
9によって閉じチェック弁部23に当接する。結果とし
て負荷圧検出路82内の圧力は、負荷圧と等しくなり、
ポンプ吐出圧は、ポンプ調整用方向制御弁85によっ
て、ある差圧(ここでは20kg/cm2 )分だけ、負
荷圧検出路82内の圧力より高い圧力に制御される。こ
のポンプ吐出圧は、チェック弁部23を介して、入力ポ
ート44に導かれているので、すなわち、方向制御弁2
2の入口圧と出口圧(=負荷圧)の間には、差圧(=2
0kg/cm2 )が保たれることになる。よって、方向
制御弁22のストロークに伴なう入口側と出口側の間の
絞りの開口面積の変化によってのみ、アクチュエータ8
8へ供給される流量が制御される。方向制御弁22をス
トロークさせる際、アクチュエータ88の導管89ある
いは90と負荷圧導入用の第2油路53が接続され、一
方、第2油路53は、減圧弁部24の一方の圧力室65
と接続されているが、減圧弁部24において負荷圧は、
パイロット圧力(減圧弁部のセット圧力)としてのみ使
われるので、その圧力がぬけることはなく、すなわち、
方向制御弁22をストロークさせた際、負荷圧がぬける
ことによるアクチュエータ88の自然降下はない。
【0011】前記負荷圧検出路82はもう一方の方向制
御弁22に配設されている圧力補償弁25の減圧弁部2
4の他方の圧力室66にも接続されているが、減圧弁部
24の一方の圧力室65は、方向制御弁22の中立位置
Aによってタンク86と接続しているため、負荷圧導入
用の第1油路53内の圧力はゼロで、よって圧力室66
内の圧力によって減圧弁部24は、チェック弁部23を
閉じる方向に付勢する。一方、チェック弁部24を開く
方向の圧力室aには、ポンプ吐出路81よりポンプ吐出
圧が導かれるため、全体として、ポンプ吐出圧と負荷圧
検出路82内の圧力の差圧分(=20kg/cm2 )に
よってチェック弁部23及び減圧弁部24をチェック弁
部23の開く方向にストロークさせるが、わずかにスト
ロークし入力ポート44の圧力がその差圧(=20kg
/cm2 )になれば、弱いばね69によってレシート
し、結果として、ストロークエンドまで減圧弁部24が
ストロークすることはなく、方向制御弁22側の油圧制
御には、何ら影響することはない。
【0012】方向制御弁22のいずれも第1圧油供給
位置Bにストロークさせるとき。 −各アクチュエータ88に必要とされる流量の合計
が油圧ポンプ20の最大吐出流量位置のとき。いま、方
向制御弁22をともに第1圧油供給位置Bにストローク
させ、各入力ポート44と各導管89と各負荷圧導用の
第1油路53をそれぞれ接続させたとする。一方の減圧
弁部24は、圧力室66内の圧力が一方の圧力室65内
の圧力に等しくなるまで、また他方の減圧弁部24は、
圧力室66内の圧力が、一方の圧力室65内の圧力に等
しくなるまで、それぞれストロークエンドまでストロー
クしたままである。いま、二つのアクチュエータ88,
88の負荷圧のうち、左側のアクチュエータ88の負荷
圧がより大きいとする。仮に、左側アクチュエータ26
の負荷圧を100(kg/cm2 )、右側のアクチュエ
ータ27の負荷圧を10(kg/cm2 )とする。負荷
圧検出路82は、絞り91を介してタンク86と接続さ
れているので、方向制御弁ストローク前は負荷圧検出路
82内の圧力はゼロである。よって、各減圧弁部24は
負荷圧検出用の第1油路53内の圧力によってもストロ
ークし、ポンプ吐出圧が圧力検出導管34内の圧力と連
通させる。負荷圧検出路82内の圧力が低圧側である右
側のアクチュエータ88の導管90内の圧力(10kg
/cm2 )まで上昇すると、まず、右方の圧力補償弁2
5の減圧弁部24が閉じる。左方の圧力補償弁25の減
圧弁部24はストロークしたままであり、負荷圧検出路
82内の圧力はポンプ吐出圧(20kg/cm2 )と等
しくなるまで上昇する。このとき高圧側である左側のア
クチュエータ88の方向制御弁55の入力ポート44の
圧力は100(kg/cm2 )であり、圧力補償弁25
のチェック弁部23は閉じていて、減圧弁部24とは解
離している。一方圧力補償弁25の減圧弁部24は、二
つの圧力室65と66内の圧力の差(20−10=10
kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢
する。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内
の圧力(ポンプ吐出圧)は20(kg/cm2 )である
ため、結果として方向制御弁22の入力ポート44の圧
力が10(kg/cm2 )になるまでチェック弁部23
が開いた後、弱いばね69によってレシートする。ポン
プ調整用方向制御弁85によって、ある差圧(20kg
/cm2 )分だけ、負荷圧検出路82内の圧力(20k
g/cm2 )より高い圧力にポンプ吐出圧が制御される
(40kg/cm2 )。このときも高圧側の圧力補償弁
25のチェック弁部23は閉じたままで減圧弁部24は
ストロークしたままで負荷圧検出路82内の圧力は40
(kg/cm2 )となり、一方、低圧側の圧力補償弁2
5の減圧弁部24は、負荷圧検出路82と負荷圧導入用
の第1油路53内の圧力差(=30kg/cm2 )でチ
ェック弁部23を閉じる方向に付勢し、結果として方向
制御弁22の入力ポート44の圧力は10kg/cm2
のままである。このようにして、負荷圧検出路82内の
圧力とポンプ吐出圧が上昇し続け、やがてポンプ吐出圧
が高圧側のアクチュエータ88の負荷圧(100kg/
cm2)と等しくなると、高圧側の圧力補償弁25の減
圧弁部23の二つの圧力室65と66内の圧力はともに
100kg/cm2 となり、弱いばね69によって、閉
じチェック弁部23に当接する。このとき低圧側の圧力
補償弁25の減圧弁部24は負荷圧検出路82と負荷圧
導入用の第1油路53内の圧力差(100−10=90
kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢
し、結果として低圧側の方向制御弁22の入力ポート4
4の圧力は10kg/cm2 のままである。再び、ポン
プ調整用方向制御弁85によって、ポンプ吐出圧が12
0(kg/cm2 )に制御される。このとき高圧側の圧
力補償弁25の減圧弁部23は、弱いばね69によって
チェック弁部23に当接しているだけであり、チェック
弁部23の二つの圧力室aとbの圧力差によって、ここ
で始めてチェック弁部23が開き、ポンプ吐出圧(12
0kg/cm2 )が方向制御弁22の入力ポート44に
導かれる。一方、低圧側の圧力補償弁25の減圧弁部2
4は負荷圧検出路82と負荷圧導入用の第1油路53内
の圧力差(=90kg/cm2 )分でチェック弁部23
を閉じる方向に付勢し続けるが、チェック弁部23の開
く方向の圧力室a内の圧力が120(kg/cm2 )に
なったので方向制御弁22の入口ポート44の圧力が3
0(kg/cm2 )(120−90)となる状態で、チ
ェック弁部23及び減圧弁部24が圧力バランスする。
すなわち、チェック弁部23及び減圧弁部24はわずか
にストロークし、チェック弁部23において、120k
g/cm2 から30kg/cm2 になるように絞ってい
る状態となる。ここで初めて、この油圧制御系はつり合
い、高圧側の方向制御弁22の入力ポート44の圧力が
120kg/cm2 、低圧側の方向制御弁22の入力ポ
ート44の圧力が30kg/cm2 となり、すなわち、
二つの方向制御弁22,22の入口圧と出口圧(負荷
圧)の差は、ともに20kg/cm2 に保たれることに
より、二つの方向制御弁22,22はともに、ストロー
ク分だけで、アクチュエータ88,88に供給する流量
を制御することができるようになる。
【0013】−各アクチュエータ88,88に必要
とされる流量は合計が油圧ポンプ80の最大吐出流量以
上のとき。いま、アクチュエータ88,88の負荷圧お
よび必要流量を左側のアクチュエータ88が100kg
/cm2 、501/min、右側のアクチュエータ88
が10kg/cm2 、501/minとする。油圧ポン
プ80の最大吐出流量が1001/min以上のとき
は、前述の通り、方向制御弁22,22の入口圧と出口
圧の差が一定に保たれる(=20kg/cm2 )ため、
ストロークによって流量制御ができ、501/minず
つ流量分配することはできる。次に、油圧ポンプ80の
滞在吐出量が701/minになったとする。二つの方
向制御弁22,22の入口圧は前述の通り120kg/
cm2 、30kg/cm2 であるので、高圧側の方向制
御弁22への流量が501/minから201/min
に減る。低圧側の方向制御弁22への流量は、501/
minのままである。二つの方向制御弁22,22のス
トローク(開口面積)を変えないとすると、高圧側の方
向制御弁22の入口圧と出口圧の差圧が流量が減った
分、20kg/cm2 から下がる。いま、差圧が14k
g/cm2 、すなわち、入口圧が、120kg/cm2
から114(100+14)kg/cm2 に下がったと
する。この時圧力補償弁25の減圧弁部24の二つの圧
力室65,66の圧力は、ともに100kg/cm2
ままであるから、減圧弁部24は弱いばね69によって
チェック弁部23に当接しているだけであり、チェック
弁部23の閉じる方向の圧力室b内の圧力が120kg
/cm2 から114kg/cm2 に減少すれば、チェッ
ク弁部23が開いたまま(ストロークエンド)で、チェ
ック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力、すなわ
ち、ポンプ吐出圧が120kg/cm2 から114kg
/cm2 に減少する。この時(ポンプ吐出流量不足時)
にはポンプ吐出圧はポンプ調整用方向制御弁85の制御
によらなくなる。一方、低圧側の圧力補償弁25の減圧
弁部24の二つの圧力室65と66は、100kg/c
2 、10kg/cm2 のままで、その差圧90kg/
cm2 でチェック弁部63の閉じる方向に付勢し続け
る。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内の
圧力、すなわちポンプ吐出圧が114kg/cm2 に減
少したので、チェック弁部23の閉じる方向の圧力室b
内の圧力が30kg/cm2から24kg/cm2 に減
少した状態でチェック弁部23及び減圧弁部24が圧力
バランスする。よって、低圧側の方向制御弁22の入口
圧と出口圧の差圧は20kg/cm2 から14kg/c
2 (24−10)に減少する。方向制御弁22のこの
差圧の減少により低圧側のアクチュエータ88への供給
流量は501/minから減少し、その分高圧側のアク
チュエータ88への供給流量が201/minから増え
る。すなわち、方向制御弁22および22の入口圧と出
口圧の差圧が等しく、かつ、二つのアクチュエータ8
8,88への供給量がともに351/minずつに分配
される状態で、この油圧制御系がつり合う。
【0014】一つの油圧ポンプ80によって負荷され
るアクチュエータが3つ以上のとき。アクチュエータが
3つ以上のときも、方向制御弁と油圧ポンプの間に、同
じチェック弁部23及び減圧弁部24を備えた圧力補償
弁25を配設し、各減圧弁部の閉じる方向の圧力差を負
荷圧検出路82によってすべて連通するだけで、アクチ
ュエータが3つ以上のときも前述の作動原理による作動
が実現される。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】かかる圧油供給装置で
あるとアクチュエータ88からの戻り油がタンクポート
に流出し、アクチュエータ88には油圧ポンプ20の吐
出圧油のみが供給されるから大流量を必要とするアクチ
ュエータの場合にはポンプ吐出量を増加せねばならず動
力損失、コスト上不利となる。
【0016】そこで、本考案は前述の課題を解決できる
ようにした圧油供給装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】弁ブロック30にスプー
ル孔31とチェック弁用孔37と減圧弁用孔38を形成
し、前記弁ブロック30にはスプール孔31に開口した
入力ポート44、第1・第2負荷圧検出ポート45,4
6、第1・第2アクチュエータポート34,35、第1
・第2タンクポート47,48をそれぞれ形成し、この
スプール孔31に各ポートを連通・遮断する主スプール
49を嵌挿して方向制御弁22とし、この主スプール4
9に第1・第2負荷圧検出ポート45,46を第1・第
2タンクポート47,48に連通・遮断する第1・第2
油路53,54を形成し、前記弁ブロック30にはチェ
ック弁用孔37に開口したポンプポート39及びチェッ
ク弁用孔37を入力ポート44に連通する油路56を形
成し、そのチェック弁用孔37にポンプポート39と油
路56を連通・遮断し、かつ遮断位置でストップされる
スプール60を挿入してチェック弁部23とし、前記弁
ブロック30には減圧弁用孔38に開口する第1・第2
ポート42,43を形成し、この減圧弁用孔38にスプ
ール64を嵌挿して第1圧力室65と第2圧力室66を
形成し、その第1圧力室65を第2負荷圧検出ポート4
6に連通し、第2圧力室66を第2ポート43に連通
し、前記スプール64をばね69で一方向に付勢して前
記チェック弁部23のスプール60を遮断位置に押しつ
け保持して減圧弁部24とし、この減圧弁部24と前記
チェック弁部23で圧力補償弁25とし、前記ポンプ・
第1ポート39,42に油圧ポンプ20の吐出路21を
接続し、前記第2ポート43に負荷圧検出路82を接続
し、前記第2油路54を、第2負荷圧検出ポート46に
連通・遮断する第1の軸孔と、第2アクチュエータポー
ト35と第2タンクポート48を連通・遮断する第2の
軸孔と、前記第1の軸孔と第2の軸孔を連通するチェッ
ク弁105で形成し、このチェック弁105は第2の軸
孔から第1の軸孔への圧油流れを阻止し、かつ第1の軸
孔の圧力で許容する形状であることを特徴とする圧油供
給装置。
【0018】
【作 用】アクチュエータ88からの戻り油の一部が
第2アクチュエータポート35、第2の軸孔、チェック
弁105、第1の軸孔を経て第2負荷圧検出ポート4
6、第1負荷圧検出ポート45に流入するから、アクチ
ュエータ88からの戻り油の一部をアクチュエータ88
に直接供給でき、油圧ポンプ20の吐出流量を増大せず
にアクチュエータ88に大流量を供給できる。また、チ
ェック弁部23と減圧弁部24で圧力補償弁25とし、
その減圧弁部24の第2ポート43に負荷圧検出路82
を接続したので、アクチュエータの負荷圧を比較して高
い方の負荷圧を圧力補償弁に供給するシャトル弁が不要
である。
【0019】
【実 施 例】図4と図5に示すように、主スプール4
9に形成した第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポ
ート48を連通・遮断する第2油路54は、小径軸孔1
00と大径軸孔101と小径軸孔100を主スプール外
周面に開口する径方向穴102と大径軸孔101を主ス
プール外周面に開口する径方向穴103より成り、その
大径軸孔101は半径方向穴104で第2アクチュエー
タポート35に開口していると共に、大径軸孔101か
ら小径軸孔100に圧油流れを阻止するチェック弁10
5が設けてある。なお、主スプール49には中間小径部
106が形成されて入力ポート44を第1又は第2負荷
圧検出ポート45,46の一方に連通するようにしてあ
ると共に、その第1・第2負荷圧検出ポート45,46
を連通する連通孔107が形成してある。以上の構成を
模式的に表わすと図6に示すようになる。
【0020】次に作動を説明する。主スプール49を右
方に摺動して第1圧油供給位置Bとすると、油圧ポンプ
20の吐出圧油が入力ポート44、中間小径部106、
第2負荷圧検出ポート46、連通孔107、第1負荷圧
検出ポート45、第1小径部50、第1アクチュエータ
ポート34よりアクチュエータ88に供給され、アクチ
ュエータ88の戻り油は第2アクチュエータポート3
5、半径方向穴104、大径軸孔101、径方向穴10
3より第2タンクポート48に流出する。この時、第2
負荷圧検出ポート46と径方向穴103が流通して第2
負荷圧検出ポート46の圧油が小径軸孔100に流入し
てチェック弁105を押し開き、アクチュエータ88の
戻り油が増加すると第2アクチュエータポート35から
戻り油の一部が半径方向穴104、大径軸孔101、チ
ェック弁105、小径軸孔100、半径方向穴102よ
り第2負荷圧検出ポート46に流れてアクチュエータ8
8に再生される。
【0021】
【考案の効果】アクチュエータ88からの戻り油の一部
が第2アクチュエータポート35、第2の軸孔、チェッ
ク弁105、第1の軸孔を経て第2負荷圧検出ポート4
6、第1負荷圧検出ポート45に流入するから、アクチ
ュエータ88からの戻り油の一部をアクチュエータ88
に直接供給でき、油圧ポンプ20の吐出流量を増大せず
にアクチュエータ88に大流量を供給できる。また、チ
ェック弁部23と減圧弁部24で圧力補償弁25とし、
その減圧弁部24の第2ポート43に負荷圧検出路82
を接続したので、アクチュエータの負荷圧を比較して高
い方の負荷圧を圧力補償弁に供給するシャトル弁が不要
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧油供給装置の回路図である。
【図2】先に出願した圧油供給装置の回路図である。
【図3】弁ブロックに主スプール、スプールを組み込ん
だ状態の断面図である。
【図4】本考案の実施例を示す弁ブロックに主スプー
ル、スプールを組み込んだ状態の断面図である。
【図5】油路部分の拡大図である。
【図6】油圧回路図である。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…吐出路、22…方向制御弁、
23…チェック弁部、24…減圧弁部、25…圧力補償
弁、30…弁ブロック、31…スプール孔、34…第1
アクチュエータポート、35…第2アクチュエータポー
ト、37…チェック弁用孔、38…減圧弁用孔、39…
ポンプポート、42…第1ポート、43…第2ポート、
44…入力ポート、45…第1負荷圧検出ポート、46
…第2負荷圧検出ポート、47…第1タンクポート、4
8…第2タンクポート、49…主スプール、53…第1
油路、54…第2油路、56…油孔、58…油孔、60
…スプール、64…スプール、65…第1圧力室、66
…第2圧力室、69…ばね、82…負荷圧検出路、88
…アクチュエータ、105…チェック弁。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−167902(JP,A) 特開 平2−247801(JP,A) 特開 平2−134401(JP,A) 特開 昭58−196371(JP,A) 実開 平5−32802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 11/00 F15B 11/05 F15B 11/16 F15B 13/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ブロック30にスプール孔31とチェ
    ック弁用孔37と減圧弁用孔38を形成し、前記弁ブロ
    ック30にはスプール孔31に開口した入力ポート4
    4、第1・第2負荷圧検出ポート45,46、第1・第
    2アクチュエータポート34,35、第1・第2タンク
    ポート47,48をそれぞれ形成し、このスプール孔3
    1に各ポートを連通・遮断する主スプール49を嵌挿し
    て方向制御弁22とし、この主スプール49に第1・第
    2負荷圧検出ポート45,46を第1・第2タンクポー
    ト47,48に連通・遮断する第1・第2油路53,5
    4を形成し、 前記弁ブロック30にはチェック弁用孔37に開口した
    ポンプポート39及びチェック弁用孔37を入力ポート
    44に連通する油路56を形成し、そのチェック弁用孔
    37にポンプポート39と油路56を連通・遮断し、か
    つ遮断位置でストップされるスプール60を挿入してチ
    ェック弁部23とし、 前記弁ブロック30には減圧弁用孔38に開口する第1
    ・第2ポート42,43を形成し、この減圧弁用孔38
    にスプール64を嵌挿して第1圧力室65と第2圧力室
    66を形成し、その第1圧力室65を第2負荷圧検出ポ
    ート46に連通し、第2圧力室66を第2ポート43に
    連通し、前記スプール64をばね69で一方向に付勢し
    て前記チェック弁部23のスプール60を遮断位置に押
    しつけ保持して減圧弁部24とし、この減圧弁部24と
    前記チェック弁部23で圧力補償弁25とし、前記ポン
    プ・第1ポート39,42に油圧ポンプ20の吐出路2
    1を接続し、前記第2ポート43に負荷圧検出路82を
    接続し、前記第2油路54を、第2負荷圧検出ポート46に連通
    ・遮断する第1の軸孔と、第2アクチュエータポート3
    5と第2タンクポート48を連通・遮断する第2の軸孔
    と、前記第1の軸孔と第2の軸孔を連通するチェック弁
    105で形成し、このチェック弁105は第2の軸孔か
    ら第1の軸孔への圧油流れを阻止し、かつ第1の軸孔の
    圧力で許容する形状であることを特徴とする圧油供給装
    置。
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JPH0799561B2 (ja) * 1989-03-20 1995-10-25 松下電器産業株式会社 磁気記録再生装置

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