JP4670437B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーシング内に熱交換器と送風機とを備えた空気調和機に関する。
従来、この種の空気調和機としては、例えば特許文献1に記載されるような空気調和機の室内機(以下、「第1従来空調機」という。)が知られている。この第1従来空調機では、箱状ケーシング内に、ケーシング前面の吸込口に対向させて熱交換器を配置すると共に、該熱交換器の背面側に遠心送風機を配置している。そして、前記遠心送風機の回転駆動に伴って前記吸込口から前記ケーシング内に吸い込まれた空気が、前記熱交換器を通過して温度調整された後、前記ケーシングの上面及び左右各面に設けられた吹出口から前記ケーシング外へ吹き出されるようにしている。
また、送風機に遠心送風機を用いている上記第1従来空調機とは別に、例えば特許文献2に記載されるように、送風機にクロスフロー送風機を用いた空調用室内機(以下、「第2従来空調機」という。)も知られている。この第2従来空調機では、箱状ケーシング内の上部にクロスフロー送風機を配置すると共に、該送風機よりも下方となるケーシング内位置に熱交換器を配置している。そして、クロスフロー送風機の回転駆動に伴って前記ケーシングの前面上部に設けられた吸気グリルから前記ケーシング内に吸い込まれた空気が、前記熱交換器を通過して温度調整された後、前記ケーシングの前面下部に設けられた吹出グリルから前記ケーシング外へ吹き出されるようにしている。
特開平10−122589号公報(請求項1、段落番号[0026]、図2) 特開平9−217942号公報(請求項1、図1及び図2)
ところで、近時における空気調和機には、その設置スペースを少なくしたいという観点から、奥行方向のコンパクト化、即ち薄型コンパクト化が要請されている。特に、該空気調和機が室内壁面等に設置される壁掛け式室内機として構成される場合には、室内のインテリア性を向上させるために、そのような薄型コンパクト化の要請が高い。
この点、上記第1従来空調機の場合は、ケーシング内で熱交換器と遠心送風機とが奥行方向に重なり合う配置態様となっているため、薄型コンパクト化という要請に対して充分に応えているとは言い難かった。一方、上記第2従来空調機の場合は、ケーシング内で熱交換器とクロスフロー送風機とが上下方向に重なり合う配置態様となっているため、上記第1従来空調機に比べて薄型コンパクト化の要請に応えるものとなっている。しかし、この第2従来空調機において薄型コンパクト化を図るには、クロスフロー送風機のファン径を小さくすることが考えられるが、そのようにした場合は、風量が低下して空気調和機としての性能が低下するため、性能を維持しながら薄型コンパクト化を図ることは容易なことではなかった。
本発明の目的は、ケーシング内に熱交換器と送風機とを配置してなる空気調和機であって、空気調和機としての性能を低下させることなく、奥行方向のコンパクト化(薄型コンパクト化)の要請に対して充分に応えることができる空気調和機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、空気の吸込口及び吹出口がそれぞれ設けられたケーシング内に、2つの遠心送風機が左右方向に並べて配置されるとともに、それぞれの回転軸線がケーシングの奥行方向に沿うように前記2つの遠心送風機が配置されること、前記ケーシングの前面において前記2つの遠心送風機のそれぞれに対向する部分に前記吸込口が形成されること、前記ケーシングの前面において右側の前記吸込口と左側の前記吸込口との間に前記吹出口が形成されること、前記回転軸線と直交する方向で前記遠心送風機と少なくとも部分的に重なり合うように熱交換器が配置されること、前記ケーシングの側壁部分を開閉可能に構成して前記吹出口が形成されること、空調運転中に前記側壁部分が開かれ、空調運転停止中に前記側壁部分が閉じられることを特徴とする空気調和機である。
本発明では、ケーシング内で遠心送風機と熱交換器とがケーシングの奥行方向に重なり合う配置態様にならず、ケーシングの奥行方向と直交する方向で重なり合う配置態様となるため、空気調和機の奥行方向のコンパクト化、即ち薄型化の要請にも好適に対応することができる。また、ケーシングの側壁部分が開閉可能に構成されてケーシングの側面に吹出口が形成され、遠心送風機からの吹出空気がケーシングの側面から吹き出すので、側壁近傍の前面に吹出口を形成した場合と比べて、吹出空気の圧力損失が低減される。即ち、遠心送風機からの吹出空気は側壁に向かってほぼ垂直方向に吹き出することになるが、側壁近傍の前面に吹出口を形成した場合は、吹出空気の進行方向をほぼ90度曲げて吹出口から吹き出させることになるため、圧力損失が比較的多くなってしまう。これに対し、本発明では、側壁部分を開いて吹出口とするので、吹出空気の進行方向を曲げる角度が90度よりも小さくなり、圧力損失を低減することができるようになる。
また、空気調和機の正面方向に対して外側に傾斜した斜め方向に吹出空気を吹き出させることができるので、室内機として使用した場合、室内全体に空調空気を供給することが可能となり、室内の温度分布の均一化を図ることができる。これによって、室内の快適性を向上することが可能となる。
請求項2に係る発明は、前記側壁部分は、前記遠心送風機の回転軸線に対して5度〜75度の範囲で開くことを特徴としている。
本発明では、側面の吹出口からの吹出空気を、空気調和機の正面方向に対して適切な角度で吹き出させることができる。したがって、室内機として使用した場合、室内の所望の場所に空調空気を供給できるようになり、室内の快適性を向上することができる。
請求項3に係る発明は、前記側壁部分を5度〜10度開くことを特徴としている。
本発明では、側面の吹出口からの吹出空気を、空気調和機のほぼ正面方向に吹き出させることができる。即ち、側壁近傍の前面に吹出口を形成した場合は、吹出空気の吹出方向はほぼ90度曲げられることになるが、厳密には90度よりもわずかに大きな角度(95度〜100度程度)だけ曲げられて、正面方向に対して内側に傾斜した方向に吹き出すことになる。これに対し本発明では、正面方向に対して内側に傾斜する角度だけ側壁部分を開くことによって、側面の吹出口からの吹出空気をほぼ正面方向に吹き出させることができるようになる。
請求項4に係る発明は、前記側壁部分を略60度開くことを特徴としている。
本発明では、側面の吹出口からの吹出空気を、効率よく斜め方向に吹出させることができる。これによって、室内機として使用した場合、室内全体に効率よく空調空気を供給することが可能となる。
請求項5に係る発明は、前記側壁部分の内側にフラップを形成したことを特徴としている。
本発明では、側面の吹出口からの吹出空気の吹出方向が、側壁部分とフラップとによって制御される。したがって、室内機として使用した場合、吹出方向を所望の方向に設定することができるので、室内の所望の場所に空調空気を供給できるようになり、室内の快適性を向上することができる。
請求項6に係る発明は、前記ケーシング内に複数個の前記遠心送風機を前記回転軸線と直交する方向に沿うように配置し、隣接する遠心送風機の間であって前記ケーシングの前面に前面側吹出口を形成し、該前面側吹出口を挟んで配置されている一対の遠心送風機からの各吹出空気を合流させて前記前面側吹出口に案内するようにしたことを特徴としている。
本発明では、隣接する2つの遠心送風機の間であってケーシングの前面に形成された前面側吹出口からは、空気調和機のほぼ正面方向に向かって空気が吹き出すようになる。即ち、2つの遠心送風機からの吹出空気をそれぞれ個別に前面側吹出口から吹き出すようにするためには、吹出空気の吹出方向をほぼ90度曲げるためのガイド面を形成する必要がある。この構成では、ガイド面がケーシングの側面と同様に機能するので、上述したように吹出空気は厳密には90度よりもわずかに大きな角度(95度〜100度程度)だけ曲げられて、正面方向に対して内側に傾斜した方向に吹き出すことになる。これに対し本発明では、2つの遠心送風機からの各吹出空気を合流させて吹出口へ案内するので、前面の吹出口からの吹出空気をほぼ正面方向に吹き出させることができるようになる。したがって、室内機として使用した場合、空調空気を室内全体に供給することができるようになり、室内の快適性を向上することができる。
請求項1に係る発明によれば、ケーシング内で遠心送風機と熱交換器とが、ケーシングの奥行方向と直交する方向で重なり合う配置態様となるため、空気調和機の奥行方向のコンパクト化、即ち薄型化の要請にも好適に対応することができる。また、ケーシングの側壁部分が開閉可能に構成されてケーシングの側面に吹出口が形成され、遠心送風機からの吹出空気がケーシングの側面から吹き出すので、側壁近傍の前面に吹出口を形成した場合と比べて、吹出空気の圧力損失が低減される。さらに、空気調和機の正面方向に対して外側に傾斜した斜め方向に吹出空気を吹き出させることができるので、室内機として使用した場合、室内全体に空調空気を供給することが可能となり、室内の温度分布の均一化を図ることができる。これによって、室内の快適性を向上することが可能となる。
また請求項2〜5に係る発明によれば、側面の吹出口からの吹出空気を、空気調和機の正面方向に対して適切な角度で吹き出させることができる。したがって、室内機として使用した場合、室内の所望の場所に空調空気を供給することが可能となり、室内の快適性を向上することができる。
また請求項6に係る発明によれば、隣接する2つの遠心送風機の間であってケーシングの前面に形成された前面側吹出口からは、空気調和機のほぼ正面方向に向かって空気が吹き出すようになる。したがって、室内機として使用した場合、空調空気を室内全体に供給することができるようになり、室内の快適性を向上することができる。
以下、本発明を空気調和機の室内機に具体化した一実施形態を、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態である空気調和機10の横断面図であり、(a)は空調停止中の状態を示し、(b)は空調運転中の状態を示している。また図2は、空気調和機10の斜視図であり、(a)は空調運転停止中の状態を示し、(b)は空調運転中の状態を示している。また図3は、空気調和機10の縦断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の空気調和機10は、横長箱状のケーシング11を備えており、該ケーシング11の背面(後面)を室内壁面(例えば、天井間近で横梁状をなす縦幅の狭い壁面部分)に対向させた状態で設置される壁掛け式薄型の室内機として構成されている。
ケーシング11は、前面側が開口したケーシング本体12と、該ケーシング本体12の前面側を閉塞する前面パネル13とから構成されている。前面パネル13の表面側(前面側)において左右方向へ離間した2箇所には、複数の長尺フラップ9が上下方向に列設されてなる吸込口14がそれぞれ設けられている。また、2つの吸込口14の間には、複数の短尺フラップ8が上下方向に列設されてなる前面側吹出口15Fが設けられている。さらに、ケーシング11の右側部及び左側部には、それぞれ開閉可能な右側吹出口15R及び左側吹出口15Lが設けられている。なお、図2(b)では、右側の吸込口14については長尺フラップ9及び後述するエアフィルタ17を省略している。
右側吹出口15Rには、右側壁板30Rが支持軸31R回りに回転可能に取り付けられている。支持軸31Rは、上下方向に沿って設けられる。したがって、右側壁板30Rは左右方向に回転して右側吹出口15Rを開閉する。右側壁板30Rの内側(ケーシング11側)には、上端に天板32Rが、下端に底板33Rがそれぞれ取り付けられている。天板32Rと底板33Rとを設けることによって、右側壁板30Rが開いたときに、吹出空気が上方及び下方に吹き出すことを防止できる。天板32Rと底板33Rとは、同じ形状であり、平面視扇形状の板体である。天板32R及び底板33Rは、円弧状端面が前方に向くように配置され、一対の直線状端面のうちの一方端面が右側壁板30Rの内側に固定されている。円弧状端面の長さは、右側壁板30Rの開く角度に応じて設定される。
さらに、右側壁板30Rの内側には、天板32Rと底板33Rとの間にほぼ等間隔で、複数のフラップ34Rが角変位可能に設けられている。フラップ34Rの角変位軸は、右側壁板30Rの表面に対して垂直方向に設定されている。したがって、フラップ34Rは、上下方向に向きを変えることができ、これによって吹出空気の吹出方向を制御することができる。
一方、左側吹出口15Lには、左側壁板30Lが支持軸31L回りに回転可能に取り付けられている。したがって、左側壁板30Lは左右方向に回転して左側吹出口15Lを開閉する。なお、左側壁板30Lの内側にも、天板(図示せず)、底板33L、フラップ34Lが設けられるが、右側壁板30Rの場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、ケーシング11内の部材配置構成を説明する。ケーシング本体12内は、図3に示すように、水平仕切板1によって上側収納部2と下側収納部3とに区分されている。ケーシング11内の下側収納部3には、電装品箱4、冷媒配管5、ドレン配管6などが配置されている。
一方、ケーシング本体12内の上側収納部2には、複数(左右一対)の遠心送風機18が、回転軸線Pを前後方向、即ちケーシング11の奥行方向に沿わせた状態で各吸込口14と各別に対向するように配置されている。そして、それら各別に対向する吸込口14と遠心送風機18との間には、正面視円環状をなす空気ガイドであるベルマウス19が各遠心送風機18と同軸配置となるように配置されている。
各ベルマウス19は、遠心送風機18側となる後面側から吸込口14側となる前面側、即ちケーシング11の奥行方向手前側に向けて末広がり状をなすように形成されている。そして、各ベルマウス19は、その前端縁が前面パネル13に対して吸込口14の背面側に形成された支持部材28で支持されることによって取り付けられている。また、各ベルマウス19は、その前端縁よりも小径に形成された後端縁が遠心送風機18の前端近傍まで延設され、吸込口14からケーシング11内に流入した空気を遠心送風機18に向けて円滑にガイドするようになっている。また、ベルマウス19の前端縁には、フィルタ枠16が一体的に形成されており、このフィルタ枠16にはエアフィルタ17が着脱可能に保持されている。そして、エアフィルタ17の前方側には、上述した長尺フラップ9が配置されている。
遠心送風機18は、略円盤形状をなすハブ20と該ハブ20の外周部前面から前方へ向けて突設された多数枚の円弧片状の羽根21とを備えてなる羽根部22と、該羽根部22を回転駆動させるためのモータ23と、羽根部22の前端側に配置されるシュラウド24とを備えている。この遠心送風機18は、羽根部22の回転駆動に基づき発生する遠心力によって、該遠心送風機18内から空気を回転軸線Pと直交する遠心方向(ラジアル方向)へ向けて吹き出す遠心送風機能を有するものである。そして、各遠心送風機18は、ケーシング11の後側壁面に各モータ23が固定されると共に、該各モータ23から前方へ向けて回転軸線Pに軸線を一致させるように突設された支持軸23aの先端部に、各遠心送風機18の羽根部22が回動自在に支持されている。
また、ケーシング本体12内において、遠心送風機18の左右両側には、該遠心送風機18を左右両側から挟むようにして、左右一対の熱交換器25が配置されている。各熱交換器25は、複数の伝熱プレートを積層すると共に、各伝熱プレート間にそれぞれ複数のフィンを前記伝熱プレートの積層方向に直交する方向に配列して構成される。本実施形態では各熱交換器25は、伝熱プレートの積層方向が遠心送風機18の回転軸線Pに平行となり、フィンの配列方向が遠心送風機18の回転軸線Pを含む垂直平面に対して平行となるように配置されている。
即ち、各熱交換器25は、遠心送風機18の回転軸線Pを中心とした場合に180度の角度間隔をおいた位置に各熱交換器25の中心が位置するように配置されており、左右で対をなす各熱交換器25どうしは遠心送風機18の回転軸線Pを含む垂直平面を対称面とした場合に面対称となる配置態様に配置されている。そして、このような配置態様としたことによって、各熱交換器25は、遠心送風機18の回転軸線Pと直交する方向で該遠心送風機18とそれぞれ部分的に重なり合うことになる。本実施形態では、遠心送風機18の回転軸線Pに沿う方向を奥行方向とした場合に、遠心送風機18の奥行方向長さ全体が熱交換器25の奥行方向長さの一部に重なり合う配置態様とされている。
また、ケーシング本体12内において、遠心送風機18から見た場合における熱交換器25の背面側には、該熱交換器25との対向面に円弧面状のガイド面26aを備えたガイドブロック26がそれぞれ配置されている。そして、各ガイドブロック26と各熱交換器25との間には、吹出口15F,15R,15Lにそれぞれ連通する空気吹出流路27F,27R,27Lが設けられている。そのため、遠心送風機18からラジアル方向に吹き出された空気は、熱交換器25の各フィン間を通過した後、その空気吹出流が空気吹出流路27F,27R,27L内においてガイド面26aに沿って円滑に吹出口15F,15R,15Lの方向へ案内されることになる。
次に、上記のように構成された本実施形態の空気調和機10における動作を説明する。空調運転が指示されると、吸込口14の前面側に配置されている長尺フラップ9が開くと共に、短尺フラップ8が開き、さらに右側壁板30R及び左側壁板30Lが開く。その後、モータ23の駆動力に基づいて遠心送風機18の羽根部22が回転駆動されると、図1に矢印A1,A2で示すように、ケーシング11内には吸込口14から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、エアフィルタ17を通過した後、ベルマウス19の内面に沿って滑らかに遠心送風機18へと案内される。そして、遠心送風機18内に流入した空気は、該遠心送風機18の遠心送風機能によって、図1に矢印A1,A2で示すように、回転軸線Pと直交するラジアル方向へ吹き出される。
遠心送風機18から吹き出された空気は、該遠心送風機18の左右両側に平行状態に立設配置された各熱交換器25の各フィン間を通過し、その際に冷媒配管を介して熱交換器25内を流れる冷媒との熱交換によって温度調整(加熱又は冷却)される。ここで、遠心送風機18の左右両側に配置された各熱交換器25どうしは、遠心送風機18の回転軸線Pを含む垂直平面を対称面とした場合に面対称となる配置態様とされている。そのため、各熱交換器25を通過して当該各熱交換器25の背面から吹き出される空気の風量分布は左右ほぼ均一とされる。
その後、各熱交換器25の背面から吹き出された空気は、当該各熱交換器25とガイドブロック26との間に形成された空気吹出流路27F,27R,27L内へ流入する。空気吹出流路27F内において、空気は図1に矢印A1で示すように、その空気吹出流の方向が、ガイドブロック26の内面側に形成された円弧面状をなすガイド面26aによって、前面側吹出口15Fに向けて滑らかに案内される。そのため、空気は、空気吹出流路27F内での空気吹出流の圧力損失が好適に低減される。また、空気吹出流路27R,27L内において、空気は図1に矢印A2で示すように、その空気吹出流の方向が、ガイドブロック26の内面側に形成された円弧面状をなすガイド面26aによって、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lに向けてそれぞれ滑らかに案内される。そのため、空気は、空気吹出流路27R,27L内での空気吹出流の圧力損失が好適に低減される。
そして、空気吹出流路27F,27R,27L内を吹出口15F,15R,15Lまで導かれた空気は、該吹出口15F,15R,15Lからケーシング11外へと吹き出される。即ち、本実施形態の空気調和機10では、ケーシング11の前面側から室内の空気を吸い込み、ケーシング11の前面側及び側面側から温度調整された空気を室内に吹き出す。その際、温度調整された空気は、2つの吸込口14の間に設けられた前面側吹出口15Fと、ケーシング11の右側面及び左側面にそれぞれ設けられた右側吹出口15R及び左側吹出口15Lとから、ケーシング11外へと吹き出されることになるため、左右方向へ広範囲に亘って吹き出される。
本実施形態の空気調和機10では、ケーシング11の右側壁板30R及び左側壁板30Lが開閉可能に構成されてケーシング11の側面に右側吹出口15R及び左側吹出口15Lが形成され、吹出空気がケーシング11の側面から吹き出すので、側壁近傍の前面に吹出口を形成した場合と比べて、吹出空気の圧力損失が低減される。即ち、遠心送風機18からの吹出空気は側壁に向かってほぼ垂直方向に吹き出することになるが、図4に示すように側壁近傍の前面に右側吹出口45R及び左側吹出口45Lを形成した場合は、矢印A3で示すように、吹出空気の進行方向をほぼ90度曲げて吹出口45R,45Lから吹き出させることになるため、圧力損失が比較的多くなってしまう。これに対し、本実施形態では、右側壁板30Rおよび左側壁板30Lを開いて吹出口15R,15Lを開放するので、吹出空気の進行方向を曲げる角度が90度よりも小さくなり、圧力損失を低減することができるようになる。
また、空気調和機10の正面方向に対して外側に傾斜した斜め方向に吹出空気を吹き出させることができるので、室内全体に空調空気を供給することが可能となり、室内の温度分布の均一化を図ることができる。これによって、室内の快適性を向上することが可能となる。
右側壁板30R及び左側壁板30Lは、遠心送風機18の回転軸線Pに対して5度〜75度の範囲で開くように構成している。これによって、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気を、空気調和機10の正面方向に対して適切な角度で吹き出させることができる。したがって、室内の所望の場所に空調空気を供給できるようになり、室内の快適性を向上することができる。
また、右側壁板30R及び左側壁板30Lを5度〜10度開くと、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気を、空気調和機10のほぼ正面方向に吹き出させることができる。即ち、図4に示すように、側壁近傍の前面に右側吹出口45R及び左側吹出口45Lを形成した場合は、吹出空気の吹出方向はほぼ90度曲げられることになるが、厳密には90度よりもわずかに大きな角度(95度〜100度程度)だけ曲げられて、正面方向に対して内側に傾斜した方向に吹き出すことになる(矢印A3参照)。これに対し本実施形態では、正面方向に対して内側に傾斜する角度だけ右側壁板30R及び左側壁板30Lを開くことによって、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気をほぼ正面方向に吹き出させることができるようになる。
また、右側壁板30R及び左側壁板30Lを略60度開くと、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気を、効率よく斜め方向に吹出させることができる。これによって、室内全体に効率よく空調空気を供給することが可能となる。
また、右側壁板30R及び左側壁板30Lの内側にフラップ34R,34Lを形成したので、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気の吹出方向が、右側壁板30R及び左側壁板30Lによって左右方向に制御され、フラップ34R,34Lによって上下方向に制御される。したがって、吹出方向を所望の方向に設定することができるので、室内の所望の場所に空調空気を供給できるようになり、室内の快適性を向上することができる。
さらに本実施形態では、前面側吹出口15Fに関しては、前面側吹出口15Fを挟んで配置されている一対の遠心送風機18からの各吹出空気を合流させて前面側吹出口15Fに案内するようにしている。これによって、前面側吹出口15Fからは、空気調和機10のほぼ正面方向に向かって空気が吹き出すようになる。
即ち、2つの遠心送風機18からの吹出空気をそれぞれ個別に前面側吹出口15Fから吹き出すようにするためには、図4に示すように、ガイドブロック46のガイド面46aを、吹出空気の吹出方向をほぼ90度曲げることができるように形成する必要がある。この構成では、ガイド面46aがケーシング11の側面と同様に機能するので、上述したように吹出空気は厳密には90度よりもわずかに大きな角度(95度〜100度程度)だけ曲げられて、正面方向に対して内側に傾斜した方向に吹き出すことになる(矢印A4参照)。これに対し本実施形態では、2つの遠心送風機18からの各吹出空気を合流させて前面側吹出口15Fへ案内するので、前面側吹出口15Fからの吹出空気をほぼ正面方向に吹き出させることができるようになる。したがって、空調空気を室内全体に供給することができるようになり、室内の快適性を向上することができる。
また、空気調和機10を室内壁面に設置する際には、ケーシング11(ケーシング本体12)の背面を室内壁面に対向させた状態にして固定される。ここで、空気調和機10では、ケーシング11内において、遠心送風機18と熱交換器25とが空気調和機10の奥行方向となる前後方向で重なり合う配置態様でなく、奥行方向と直交する左右方向において部分的に重なり合う配置態様とされている。また、遠心送風機18と熱交換器25とが、ケーシング11内において上下方向で重なり合う配置態様ともなっていない。そのため、空気調和機10の前後方向及び上下方向のサイズがコンパクトとなり、例えば天井間近で横梁状をなす縦幅の狭い壁面部分に対しても、室内側への出っ張りを少なくした状態で、室内インテリア性を損なわせることなく設置することが可能となる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ケーシング11内で遠心送風機18と熱交換器25とがケーシング11の前後方向(空気調和機10の奥行方向)に重なり合う配置態様とならず、遠心送風機18の回転軸線Pと直交する左右方向で重なり合う配置態様となれている。そのため、室内インテリア性を向上させるために掲げられる空気調和機10の奥行方向のコンパクト化、即ち薄型コンパクト化の要請にも好適に対応することができる。また、このような配置態様とするに際して、遠心送風機18を小型化する等ということもないため、必要充分な風量を確保でき、空気調和機10としての性能が低下することもない。
(2)上記実施形態では、右側吹出口15R及び左側吹出口15Lからの吹出空気を、空気調和機10の正面方向に対して適切な角度で吹き出させることができる。したがって、室内の所望の場所に空調空気を供給することが可能となり、室内の快適性を向上することができる。
(3)上記実施形態では、前面側吹出口15Fからは、空気調和機10のほぼ正面方向に向かって空気が吹き出すようになる。したがって、空調空気を室内全体に供給することができるようになり、室内の快適性を向上することができる。
(a)(b)は本発明の一実施形態である空気調和機の横断面図。 (a)(b)空気調和機の外観を示す斜視図。 空気調和機の縦断面図。 本発明の空気調和機に対する比較例の構成を示す横断面図。
符号の説明
8…短尺フラップ、9…長尺フラップ、10…空気調和機、11…ケーシング、12…ケーシング本体、13…前面パネル、14…吸込口、15F…前面側吹出口、15R…右側吹出口、15L…左側吹出口、16…フィルタ枠、17…エアフィルタ、18…遠心送風機、19…ベルマウス、20…ハブ、21…羽根、22…羽根部、23…モータ、23a…支持軸、24…シュラウド、25…熱交換器、26…ガイドブロック、26a…ガイド面、27F、27R,27L…空気吹出流路、28…支持部材、30R…右側壁板、30L…左側壁板、31R,31L…支持軸、32R,32L…天板、33R,33L…底板、34R,34L…フラップ、P…回転軸線。

Claims (6)

  1. 空気の吸込口及び吹出口がそれぞれ設けられたケーシング内に、2つの遠心送風機が左右方向に並べて配置されるとともに、それぞれの回転軸線がケーシングの奥行方向に沿うように前記2つの遠心送風機が配置されること、
    前記ケーシングの前面において前記2つの遠心送風機のそれぞれに対向する部分に前記吸込口が形成されること、
    前記ケーシングの前面において右側の前記吸込口と左側の前記吸込口との間に前記吹出口が形成されること、
    前記回転軸線と直交する方向で前記遠心送風機と少なくとも部分的に重なり合うように熱交換器が配置されること、
    前記ケーシングの側壁部分を開閉可能に構成して前記吹出口が形成されること、
    空調運転中に前記側壁部分が開かれ、空調運転停止中に前記側壁部分が閉じられること
    を特徴とする空気調和機。
  2. 前記側壁部分は、前記遠心送風機の回転軸線に対して5度〜75度の範囲で開くことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記側壁部分を5度〜10度開くことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記側壁部分を略60度開くことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記側壁部分の内側にフラップを形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記ケーシング内に複数個の前記遠心送風機を前記回転軸線と直交する方向に沿うように配置し、隣接する遠心送風機の間であって前記ケーシングの前面に前面側吹出口を形成し、該前面側吹出口を挟んで配置されている一対の遠心送風機からの各吹出空気を合流させて前記前面側吹出口に案内するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和機。
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