JPWO2018194014A1 - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

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Abstract

新たな設備を導入することなくパレット上層部の凝結材の割合を高め、これにより装入層上層部の高温保持時間を延長させて、装入層上層部における焼結鉱の歩留向上が実現できる焼結鉱の製造方法を提供する。
造粒された焼結原料を焼結機で焼結する焼結鉱の製造方法であって、焼結原料は、焼結原料の質量に対して5質量%以上となる量の粒径10μm以下の粉鉄鉱石を含む鉄含有原料と、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有し、焼結原料の質量に対して3質量%以上7質量%以下の範囲内となる量の凝結材と、CaO含有原料と、を含み、少なくとも前記鉄含有原料は、焼結原料が造粒される前に撹拌され、凝結材の一部または全部は、焼結原料の全造粒期間を0〜100%とした場合に50〜95%の造粒期間に混合されて造粒される。

Description

本発明は、造粒した焼結原料を焼結機で焼結して焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法に関する。
焼結鉱は、複数銘柄の粉鉄鉱石に、石灰石や珪石、蛇紋岩等の副原料と、ダスト、スケール、返鉱等の雑原料と、粉コークス等の凝結材とを適量ずつ配合した焼結原料に、水分を添加して混合、造粒し、得られた造粒原料を焼結機で焼結することで製造される。焼結原料は、水分によって造粒時に互いに凝集して擬似粒子となる。この擬似粒子化された造粒原料は、焼結機のパレットに装入された装入層の良好な通気性を確保するのに役立ち、擬似粒子化された造粒原料を用いることで、焼結反応を円滑に進行させることができる。
図1は、焼結鉱の歩留分布を説明する図である。図1(a)は、装入層上層部、中層部、下層部のヒートパターンを示し、図1(b)は、焼結ケーキの歩留分布を示した断面模式図である。図1(b)における四角枠内の数値は、焼結ケーキの各層の歩留を示す。
図1(a)に示すように、装入層上層部は、装入層下層部に比べて温度が上昇し難く、1200℃を超える高温域保持時間も短くなる。このように、装入層上層部では、高温保持時間が短くなり、燃焼溶融反応(焼結化反応)が不十分となり焼結ケーキの強度が低くなる。この焼結ケーキの強度低下により、図1(b)に示すように、装入層上層部の焼結鉱の歩留が低くなり、これが焼結鉱の生産性の低下を招く要因となっている。
このような装入層上層部における焼結鉱の歩留低下に対して、特許文献1には、コークスよりも燃焼速度が早い気体燃料を使用することで、装入層上層部における焼結鉱の歩留を向上できることが開示されている。特許文献1によれば、気体燃料を使用することで、短時間で装入層上層部の温度を高めることができるので、熱量不足で焼結鉱の冷間強度が低くなりやすい装入層上層部だけでなく、装入層中層部を含む幅広い部分において焼結鉱の強度が高くなり、焼結鉱の歩留が向上する。
非特許文献1には、パレット上層部に粉コークスを装入できる装置を用いてパレット上層部に炭材を装入する技術が開示されている。非特許文献1によれば、0.2%の炭材をパレットの上層部に装入することで、装入層上層部の最高温度を上昇させ、上層部の高温保持時間を延長できることが開示されている。
国際公開第2007/052776号
石脇、外5名、「加古川焼結機における炭材上部装入技術の適用結果」、CAMP−ISIJ、VOl.14(2001)−956
特許文献1に開示された技術を実施するには、凝結材以外に気体燃料を準備し、さらに焼結機上部に気体燃料の吹き込み設備が必要になる。このため、追加の設備投資が必要になるとともに気体燃料の費用も発生するので、焼結鉱の製造コストが増加する。非特許文献1に開示された技術を実施するには、パレット上層部に炭材を装入する装置が必要になるので、追加の設備投資が必要になる。
本発明は、このような従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新たな設備を導入することなく装入層上層部に装入される凝結材の割合を高め、これにより、装入層上層部の高温保持時間を延長させて、装入層上層部の焼結鉱の歩留向上が実現できる焼結鉱の製造方法を提供することにある。
このような課題を解決する本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)造粒された焼結原料を焼結機で焼結する焼結鉱の製造方法であって、前記焼結原料は、前記焼結原料の質量に対して5質量%以上となる量の粒径10μm以下の粉鉄鉱石を含む鉄含有原料と、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有し、前記焼結原料の質量に対して3質量%以上7質量%以下の範囲内となる量の凝結材と、CaO含有原料と、を含み、少なくとも前記鉄含有原料は、前記焼結原料が造粒される前に撹拌され、前記凝結材の一部または全部は、前記焼結原料の全造粒期間を0〜100%とした場合に50〜95%の造粒期間に混合されて造粒される、焼結鉱の製造方法。
(2)前記凝結材の一部が、前記50〜95%の造粒期間に混合される場合であって、造粒後の前記焼結原料の粒径を測定し、前記粒径が予め定められた粒径よりも低下した場合に前記50〜95%の造粒期間に混合する凝結材を増やす、(1)に記載の焼結鉱の製造方法。
本発明の焼結鉱の製造方法を実施することにより、新たな設備を導入することなく、装入層上層部に装入される凝結材の割合を高めることができる。これにより、装入層上層部の高温保持時間が延長して焼結ケーキの強度が高くなり、装入層上層部における焼結鉱の歩留向上が実現できる。
図1は、焼結鉱の歩留分布を説明する図である。 図2は、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置の一例を示す模式図である。 図3は、離散要素法(DEM)で用いたモデルを示す図である。 図4は、離散要素法(DEM)を用いてシミュレートしたパレットへの装入状況を示す図である。 図5は、離散要素法(DEM)を用いてシミュレートした結果から、パレットの各層の擬似粒子径および各層に存在する凝結材の割合を算出した結果を示すグラフである。 図6は、焼結機のパレットへの装入実験の結果を示す図である。 図7は、造粒試験によって造粒された擬似粒子の調和平均粒径と、当該擬似粒子によって形成された装入層のJPUとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。図2は、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法が実施できる焼結鉱製造装置10の一例を示す模式図である。貯蔵槽12に貯蔵された鉄含有原料14および貯蔵槽16に貯蔵された石灰石や生石灰等を含むCaO含有原料18は、それぞれ所定量切り出されて混合原料22とされる。
本実施形態で用いる鉄含有原料14は、粒径10μm以下の粉鉄鉱石と、種々の銘柄の鉄鉱石と、製鉄所内発生ダストと、焼結鉱製造工程において篩下となった粒径5mm以下の返鉱等とを含む。鉄含有原料14は、焼結原料の質量に対して5質量%以上となる量の粒径10μm以下の粉鉄鉱石を含有する。粒径10μm以下の粉鉄鉱石の含有量の測定は、レーザー回折・散乱式粒度分析計を用いて測定できる。鉄含有原料14およびCaO含有原料18に加え、任意配合原料としてドロマイトや精錬ニッケルスラグ等を含むMgO含有原料を混合原料22に混合してもよい。
混合原料22は、搬送機20によって高速撹拌装置24に搬送される。高速撹拌装置24は、高速で回転する撹拌羽根26と、傾斜した状態で回転する容器28とを備える。高速撹拌装置24に搬送された混合原料22は、容器28に投入され、容器28の回転と撹拌羽根26の回転によって撹拌される。本実施形態における高速撹拌装置24として傾斜した状態で回転する容器28を備える例を示したが、容器28は傾斜せずに回転してもよく、傾斜しない場合であっても同様の撹拌効果が得られる。
高速撹拌装置24で撹拌された混合原料22は、搬送機30でドラムミキサー34に搬送される。ドラムミキサー34に搬送された混合原料22は、ドラムミキサー34に投入され、適量の水32が添加されて造粒される。ドラムミキサー34では、造粒期間の後半に、凝結材36が混合されて造粒される。造粒期間の後半とは、全造粒期間を0〜100%とした場合に造粒期間の後半となる50〜95%の造粒期間である。凝結材36は、全造粒期間を0〜100%とした場合に70〜95%となる期間に混合することがより好ましい。
ドラムミキサー34では、造粒時間の経過とともに焼結原料はドラムミキサー34の排出口に向けて移動する。このため、造粒期間が50〜95%となるドラムミキサー34内の焼結原料の位置を特定し、特定された位置で凝結材36を混合してよい。ドラムミキサー34内の焼結原料の移動速度が一定と考えられる場合には、ドラムミキサー34の投入口から排出口までの長さを0〜100%とした場合の50〜95%となる位置で凝結材36を混合してもよい。これにより、凝結材36が外側に外装された擬似粒子38を造粒できる。ドラムミキサー34による造粒は、例えば、300〜400秒間実施される。本実施形態では、凝結材36が外側に外装された擬似粒子38の原料を焼結原料と定義する。
ドラムミキサー34は、擬似粒子38を造粒する造粒装置の一例であり、ドラムミキサー34に代えて、ドラムミキサー34とパン型ペレタイザーを併用してもよい。例えば、ドラムミキサー34とパン型ペレタイザーを併用する場合には、全造粒時間の50〜95%をドラムミキサー34で造粒し、残りの5〜50%となる造粒期間をパン型ペレタイザーで造粒し、パン型ペレタイザーでの造粒時に凝結材36を添加してもよい。
擬似粒子38は、搬送機40で焼結機50に搬送され、当該焼結機50のパレットに装入される。パレットに装入された擬似粒子38によって装入層が形成され、当該装入層が焼結機50で焼結され、破砕、冷却、篩分けされて焼結鉱が製造される。本実施形態で用いる焼結機50は、例えば、ドワイトロイド式焼結機である。
本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有する凝結材36を、焼結原料の質量に対して3質量%以上7質量%以下の範囲内で混合する。これにより、焼結機50のパレット上層部に装入される凝結材36の割合を高めることができ、装入層上層部における焼結鉱の歩留および焼結鉱の強度を向上できる。全凝結材に対する粒径1mm以下の粉コークスの含有量は、JIS(日本工業規格) Z 8801−1に準拠した目開き1mmの篩いを用いて篩い、篩下となった質量を測定し、当該測定値を全凝結材の質量で除することで算出した。粒径1mm以下の粉コークスの含有量は、50質量%以上75質量%以下とすることが好ましく、65質量%以上75質量%以下とすることがさらに好ましい。
次に、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有する凝結材36を用いることで、焼結機50のパレット上層部の凝結材36の割合を高められることを見出した経緯について説明する。本発明者らは、離散要素法(Discrete Element Method)を焼結機50の装入部に適用させたモデルを用いて、焼結機50のパレットに装入される擬似粒子38および凝結材36の状況をシミュレートした。図3は、離散要素法(DEM)で用いたモデルを示す図である。図3(a)は、個別の粒子に働く力を算出するモデル60を示し、図3(b)は、粒子間に働く力を算出するモデル62、64を示す。図3(b)に示すように、粒子間に働く力を鉛直方向と並進方向の成分に分け、鉛直方向の成分をモデル62で計算し、並進方向の成分をモデル64で計算した。
図3(a)(b)に示したモデルを用いて、各粒子の運動方程式を時刻毎に解くことで、焼結機のパレットに装入された擬似粒子38および凝結材36の位置をシミュレートした。図4は、離散要素法(DEM)を用いてシミュレートしたパレットへの装入状況を示す図である。図5は、離散要素法(DEM)を用いてシミュレートした結果から、パレットの各層の擬似粒子径および各層に存在する凝結材の割合を算出した結果を示すグラフである。
図5(a)は、擬似粒子全体の平均粒径に対するパレットの上層部、中層部、下層部の各層の擬似粒子の平均粒径を示すグラフであり、図5(b)は、パレットの上層部、中層部、下層部に存在する凝結材の割合を示すグラフである。図5(a)、図5(b)において、上層部とはパレットの層厚比(層厚/全層厚)が0.17となる位置であり、中層部とは層厚比(層厚/全層厚)が0.50となる位置であり、下層部は層厚比(層厚/全層厚)が0.83となる位置である。本実施形態における擬似粒子の平均粒径は調和算術平均径であって、1/(ΣVi×di)(但し、Viはi番目の粒度範囲の中にある粒子の存在比率であり、diはi番目の粒度範囲の代表粒径である)で定義される粒径である。
離散要素法を用いてシミュレートした結果、図5(a)に示すように、平均粒子径が全体平均より小さい擬似粒子はパレットの上層部に多く存在し、平均粒子径が全体平均より大きい擬似粒子は、パレットの下層部に多く存在した。図5(b)に示すように、擬似粒子の平均粒径に対する凝結材の平均粒径の比が大きくなると、パレットの上層部に存在する凝結材の割合が低くなり、パレットの下層部に存在する凝結材の割合が高くなった。一方、擬似粒子の平均粒径に対する凝結材の平均粒径の比が小さくなると、パレットの上層部に存在する凝結材の割合が高くなり、パレットの下層部に存在する凝結材の割合が低くなった。
このように、発明者らは、離散要素法(DEM)を用いたシミュレーションの結果から凝結材36の粒径を小さくすることでパレットの上層部に装入される凝結材36の割合を高められる可能性を見出した。これを実際の焼結機50で確認するため、焼結機50のパレットへの装入実験を行った。装入実験は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を30質量%に調整した凝結材と、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を55質量%に調整した凝結材を準備し、混合原料にそれぞれの凝結材を外装して造粒した擬似粒子を用いた。擬似粒子を焼結機50のパレットに装入し、パレットに装入された擬似粒子の層厚比が0.17、0.50、0.83となる位置の擬似粒子の平均粒径と、当該擬似粒子に含まれる凝結材の割合を測定した。
図6は、焼結機のパレットへの装入実験の結果を示す図である。図6(a)は、パレットの各位置における擬似粒子の平均粒径を示すグラフであり、図6(b)は、パレットの各位置における凝結材の割合比を示すグラフである。図6(a)、図6(b)において「−1mm割合」とは、全粉コークスに対する粒径1mm以下の粉コークスの含有量を意味する。
図6(a)において、横軸は、擬似粒子の算述平均粒径(mm)であり、縦軸は、焼結機パレットの層厚比(−)である。図6(a)に示すように、粒径1mm以下の粉コークスを30質量%含む焼結原料であっても、粒径1mm以下の粉コークスを55質量%含む焼結原料であっても算術平均粒径の小さい擬似粒子は、層厚比が大きいパレットの上層部に多く装入され、算術平均粒径の小さい擬似粒子は、層厚比が小さいパレットの下層部に多く装入された。
図6(b)において、横軸は、凝結材の割合比(−)であり、縦軸は、焼結機パレットの層厚比(−)である。凝結材の割合比とは、[各層厚における凝結材の割合(質量%)]/[凝結材の割合(質量%)]で算出される値である。
図6(b)に示すように、粒径1mm以下の粉コークスを30質量%含む焼結原料では、凝結材の割合比がパレットの上層部で小さくなり、パレットの下層部で大きくなった。一方、粒径1mm以下の粉コークスを55質量%含む焼結原料を用いると、パレットの上層部の凝結材の割合比が増加し、下層部の凝結材の割合比が減少した。この結果、粒径1mm以下の粉コークスを55質量%含む焼結原料では、パレットの上層部と下層部とで、凝結材の割合比がほぼ同じになった。図6(a)、図6(b)から、粒径1mm以下の粉コークスを、凝結材の質量に対して50質量%以上となる55質量%含む凝結材を用いることで、粒径1mm以下の粉コークスを凝結材の質量に対して50質量%未満となる30質量%含む凝結材を用いた場合よりも、焼結機50のパレットの上層部に装入される凝結材の量を増やせることが確認された。
一方、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を増やすと、混合原料22の造粒性が低下する。このため、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、鉄含有原料14に粒径10μm以下の粉鉄鉱石を焼結原料の質量に対して5質量%以上含有させている。粒径10μm以下の粉鉄鉱石は、粒径の大きい原料が造粒されることによって形成される原料粒子間の空間を埋め、造粒物の強度を向上させる。このため、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を焼結原料の質量に対して5質量%以上含有させることで、混合原料22の造粒性を向上できる。しかしながら、粒径10μm以下の粉鉄鉱石は、比表面積が大きく多くの水分を保持するので、搬送過程で容易に凝集して凝集粒子化する。粒径10μm以下の粉鉄鉱石が凝集粒子化すると、上述した原料粒子間の空間を埋めることができず、混合原料22の造粒性を向上できない。
このため、本実施形態に係る焼結鉱の製造方法では、高速撹拌装置24を用いて、混合原料22を撹拌している。この撹拌により、凝集粒子化した粒径10μm以下の粉鉄鉱石が解砕されるので、凝集粒子化による混合原料22の造粒性の低下を抑制できる。高速撹拌装置24による撹拌は、凝集粒子化した粒径10μm以下の粉鉄鉱石の解砕を目的としているので、少なくとも鉄含有原料14を撹拌すればよい。高速撹拌装置24は、撹拌羽根26の周速を8〜12m/sec、容器28の回転数を0.5〜2.0m/sec、処理時間を60〜120secとした撹拌条件で混合原料22を撹拌することが好ましく、撹拌羽根26の周速を9m/sec、容器28の回転数を1.0m/sec、処理時間を90secとした撹拌条件で混合原料22を撹拌することがより好ましい。
混合原料22の造粒性を確認するため、混合原料22の造粒試験を実施した。造粒試験の条件および結果を下記の表1に示す。図7は、造粒試験によって造粒された擬似粒子の調和平均粒径と、当該擬似粒子によって形成された装入層のJPUとの関係を示すグラフである。JPUとは、擬似粒子をパレットに装入することで形成された装入層を冷間で大気を下向きに吸引して測定した通気性指数JPUである。通気性指数JPUは、下記(1)式を用いて算出した。
JPU=V/[S×(h×ΔP)0.6]・・・(1)
但し、(1)式において、Vは風量(Nm/min)であり、Sは装入層の断面積(m)であり、hは装入層高さ(mm)であり、ΔPは圧力損失(mmHO)である。装入層の通気性が高いと通気性指数JPUは大きくなり、通気性が低いと通気性指数JPUは小さくなる。

通気性を評価する場合には調和平均径を使用するのが好ましい。下記(2)式で表されるエルガン式は、装入層の圧力損失を予測するのに用いられるが、この式には調和平均径が用いられている。この式で予測される圧力損失は装入層の通気性を示すので、本実施形態の擬似粒子の粒径の評価では、通気性に関連する調和平均径を用いた。

上記(2)式において、ΔP/Lは1m当たりの圧力損失(Pa/m)であり、εは空隙率(−)であり、uは流速(m/s)であり、μは気体粘度(Pa・s)であり、Dpは調和平均径(m)であり、ρは気体密度(kg/m)である。
表1において、「焼結原料」の列は、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を8質量%含む鉄含有原料と凝結材との混合割合を示す。「凝結材混合」の列に記載された「事前混合」は、ドラムミキサー34で造粒する前に凝結材を混合したことを示し、「後混合」は、ドラムミキサー34で擬似粒子を造粒する造粒期間の後半に凝結材を混合し、凝結材を外装したことを示す。本試験における造粒期間の後半とは、全造粒期間を0〜100%とした場合に50〜95%となる造粒期間である。
「撹拌処理」の列に記載された「無し」は、高速撹拌装置24で撹拌していないことを示し、「有り」は、高速撹拌装置24で撹拌したことを示す。「−1mm粉コークス」の列に記載された数値は、凝結材の質量に対する粒径1mm以下の粉コークスの含有量を示す。「JPU」の列に記載された数値は、上記(1)式で算出された通気性指数JPUの値である。
図7において、横軸は擬似粒子の調和平均粒径(mm)であり、縦軸は通気性指数JPUである。比較例1は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を40質量%とした凝結材を用いた造粒試験例である。比較例1で用いた凝結材は、造粒性を悪化させる粒径1mm以下の粉コークスの含有量が少ないので、擬似粒子の調和平均粒径は2.22mmとなり、通気性指数JPUも大きかった。しかしながら、粒径1mm以下の粉コークスの含有量が40質量%とした凝結材を用いているので、装入層上層部の凝結材の量を増やすことができず、装入層上層部の歩留を向上できない。
比較例2は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を65質量%とした凝結材を用いた造粒試験例である。比較例2で用いた凝結材は、造粒性を悪化させる粒径1mm以下の粉コークスの含有量が比較例1よりも多い。このため、比較例2の擬似粒子の調和平均粒径は1.73mmとなり、比較例1の擬似粒子の調和平均粒径より小さくなった。比較例2の擬似粒子の調和平均粒径が小さくなったことで、比較例2の通気性指数JPUは比較例1より小さくなり、比較例2の装入層の通気性は比較例1より低下した。
比較例3は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を65質量%とした凝結材を用いて凝結材を造粒期間の後半に混合した造粒試験例である。比較例3で用いた凝結材の粒径1mm以下の粉コークスの含有量は比較例2で用いた凝結材と変わらないものの、比較例3の擬似粒子の調和平均粒径は1.92mmとなり、比較例2の擬似粒子の調和平均粒径より大きくなった。比較例2と比較例3との差は凝結材を造粒期間の後半に混合したか否かである。この結果から、凝結材を造粒期間の後半に混合することで比較例3の擬似粒子の調和平均粒径が比較例2の擬似粒子の調和平均粒径よりも大きくなったと考えられる。比較例3の擬似粒子の調和平均粒径が大きくなったことで、比較例3の通気性指数JPUは比較例2より大きくなり、比較例3の装入層の通気性は比較例2より向上した。
比較例4は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を65質量%とした凝結材と、高速撹拌装置24で撹拌処理した鉄含有原料とを用いた造粒試験例である。比較例4で用いた凝結材の粒径1mm以下の粉コークスの含有量は比較例2で用いた凝結材と変わらないものの、比較例4の擬似粒子の調和平均粒径は2.10mmとなり、比較例2の擬似粒子の調和平均粒径より大きくなった。比較例4と比較例2との差は鉄含有原料を高速撹拌装置24で撹拌をしたか否かである。この結果から、鉄含有原料を高速撹拌装置24で撹拌し、凝集粒子化した粒径10μm以下の粉鉄鉱石を解砕することで比較例4の擬似粒子の調和平均粒径が比較例2より大きくなったと考えられる。比較例4の擬似粒子の調和平均粒径が大きくなったことで、比較例4の通気性指数JPUは比較例2より大きくなり、比較例4の装入層の通気性は比較例2より向上した。
発明例1は、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を65質量%とした凝結材と、高速撹拌装置24で撹拌した鉄含有原料とを用いるとともに、凝結材を造粒期間の後半に混合した造粒試験例である。発明例1では、凝結材を造粒期間の後半に混合するとともに、凝集粒子化した粒径10μm以下の粉鉄鉱石を解砕したので、発明例1の擬似粒子の調和平均粒径は2.65mmとなり、比較例1〜4の擬似粒子の調和平均粒径より大きくなった。発明例1の擬似粒子の調和平均粒径が比較例1〜4より大きくなったことで発明例1の通気性指数JPUも比較例1および比較例4より大きくなり、発明例1の装入層の通気性は比較例1〜4より向上した。
このように、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を5質量%以上含む鉄含有原料を、高速撹拌装置24で撹拌することで擬似粒子の調和平均粒径を大きくすることができ、装入層の通気性を向上できることが確認された。さらに、凝結材36を造粒期間の後半に混合することで擬似粒子の調和平均粒径を大きくすることができ、装入層の通気性を向上できることが確認された。そして、これらを用いることで、粒径1mm以下の粉コークスの含有量が40質量%とした比較例1よりも擬似粒子の調和平均粒径を大きくすることができ、装入層の通気性も向上できることが確認された。
本実施形態のコークス製造方法では、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有する凝結材を用いることで、焼結機50のパレット上層部に装入される凝結材の割合を高める。さらに、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を5質量%以上含む鉄含有原料を用いること、鉄含有原料を高速撹拌装置24で撹拌処理すること、および、凝結材を造粒期間の後半に混合することで、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有する凝結材を用いることによる造粒性の低下を解消させる。これにより、新たな設備を導入することなく、パレット上層部に装入される凝結材の割合を高めることができ、これにより、装入層上層部の高温保持時間を延長させて、装入層上層部における焼結鉱の歩留向上が実現できる。
本実施形態においては、凝結材36の全部を造粒期間の後半に混合する例を示したがこれに限られない。造粒期間の後半に混合する凝結材は、焼結原料に混合する凝結材の一部であってもよい。造粒期間の後半に混合する凝結材は、焼結原料に混合する凝結材の質量に対して50質量%以上にすることが好ましい。造粒期間の後半に混合する凝結材を50質量%以上にすることで、事前に混合原料22に混合される凝結材の量が少なくなるので、混合原料22の造粒性が向上する。
さらに、造粒期間の後半に一部の凝結材を混合する場合において、造粒後の擬似粒子径を測定し、擬似粒子径が予め定められた閾値よりも低下した場合に、当該粒径が測定された以降に造粒される擬似粒子径を大きくするために、擬似粒子の粒径が閾値より低下した以後の焼結鉱の生産から造粒期間の後半に混合する凝結材の量を増やしてもよい。表1の比較例3に示したように、凝結材を造粒期間の後半に混合すると擬似粒子の調和平均粒径が大きくなる。図7に示したように、擬似粒子径の低下は、装入層の通気性を低下させる。装入層の通気性の低下は、焼結時間の延長を招き、焼結鉱生産率を低下させる。このため、目標となる焼結鉱生産率を維持できる擬似粒子径の閾値を予め設定し、当該閾値よりも粒径が低下した場合に造粒期間の後半に混合する凝結材の量を増やして擬似粒子径を大きくする。これにより、目標となる焼結鉱生産率を維持できる。
次に、本発明の実施例を説明する。実施例では、焼結鉱製造装置10を用いて、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を変えた凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石の含有量を変えた鉄含有原料を準備し、ドラムミキサーで造粒して擬似粒子とし、当該擬似粒子を焼結機50で焼結して焼結鉱を製造した。焼結鉱の製造条件および評価結果を表2に示す。

表2において、「凝結材外装比率」は、造粒期間の後半に混合した凝結材の比率を示す。この凝結材外装比率が50であることは、50質量%の凝結材を造粒前に混合し、50質量%の凝結材を造粒期間の後半に混合することを示す。「TI強度」は、JIS(日本工業規格) K 2151に準拠して測定した焼結鉱のタンブラー強度を示す。
比較例11は、粒径1mm以下の粉コークスを40質量%含有する凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を3質量%含有した鉄含有原料を用いて焼結鉱を製造した製造例である。比較例11では、粒径1mm以下の粉コークスの混合量が少なく、パレット上層部の凝結材の割合を高めることができない。このため、比較例11の歩留は他の製造例より低くなり、これにより、焼結鉱生産率も他の製造例より低くなった。比較例11で製造された焼結鉱のTI強度も他の焼結鉱の製造例より低くなった。
比較例12は、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を3質量%含有した鉄含有原料を用いて焼結鉱を製造した製造例である。比較例12では、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材を用いているので、装入層上層部の凝結材の割合が高くなり、比較例12の焼結鉱の歩留および比較例12で製造された焼結鉱のTI強度は比較例11よりも向上した。しかしながら、10μm以下の粉鉄鉱石の含有量が3質量%と少なく、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材を用いていながら、凝結材を造粒期間の後半に混合していない。このため、焼結原料の造粒性は比較例11よりも低下し、擬似粒子の調和平均粒径は小さくなり、装入層の通気性は低下した。この通気性の低下により比較例12の焼結時間は他の製造例よりも長くなっており、この結果、比較例12の焼結鉱生産率は比較例11と変わらなかった。
比較例13は、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を3質量%含有した鉄含有原料を用いて焼結鉱を製造した製造例である。比較例13では、凝結材を造粒期間の後半に混合しているので、造粒性の低下が抑制され、比較例12よりも擬似粒子の調和平均粒径は大きくなり、装入層の通気性は向上する。比較例13の焼結時間が比較例12よりも短くなったことは、比較例13の装入層の通気性が比較例12よりも向上したことを示している。比較例13で製造された焼結鉱は比較例12よりもTI強度が若干低下したものの、比較例13の歩留は比較例12よりも向上した。この結果、比較例13の焼結鉱生産率は比較例12よりも向上した。しかしながら、粒径10μm以下の粉鉱石を5質量%以上含有した鉄含有原料を用いていないので焼結原料の造粒性が向上せず、比較例13の歩留および焼結鉱生産率は後述する実施例1〜3より低く、焼結時間は実施例1〜3より長かった。
比較例14は、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を7質量%含有した鉄含有原料を用い、凝結材を外装せずに焼結鉱を製造した製造例である。比較例14では、高速撹拌装置24を用いて鉄含有原料の撹拌処理を行っているので造粒性の低下が抑制され、比較例12よりも擬似粒子の調和平均粒径は大きくなり、装入層の通気性は向上する。比較例14の焼結時間が比較例12よりも短くなったことは、比較例14の装入層の通気性が比較例12よりも向上したことを示している。比較例14で製造された焼結鉱のTI強度は比較例12よりも向上し、比較例14の歩留は比較例12より向上した。この結果、比較例14の焼結鉱生産率は比較例12よりも向上した。しかしながら、凝結材を造粒期間の後半に混合していないので、比較例14の歩留および焼結鉱生産率は後述する実施例1〜3より低く、焼結時間は実施例1〜3より長かった。
実施例1〜3は、粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有する凝結材と、粒径10μm以下の粉鉄鉱石を7質量%含有した鉄含有原料を用いて焼結鉱を製造した製造例である。実施例1、2では、粒径1mm以下の粉コークスを65質量%含有する凝結材を用いており、実施例3では、粒径1mm以下の粉コークスを75質量%含有する凝結材を用いているので、装入層上層部の凝結材の割合を高めることができる。これにより、比較例12の焼結鉱の歩留および比較例12で製造された焼結鉱のTI強度は比較例11よりも向上した。
実施例1〜3は、10μm以下の粉鉄鉱石を7質量%含有している鉄含有原料を用い、高速撹拌装置24で撹拌を行って造粒性を向上させているので、撹拌を行っていない比較例11〜13よりも擬似粒子の調和平均粒径が大きくなった。さらに、実施例1では、凝結材の50質量%を造粒期間の後半に混合し、実施例2、3では、凝結材の100質量%を造粒期間の後半に混合しているので、凝結材を造粒期間の後半に混合していない比較例14よりも擬似粒子の調和平均粒径が大きくなった。
実施例1〜3の擬似粒子の調和平均粒径が比較例11〜14よりも大きくなったことで装入層の通気性は向上し、実施例1〜3の焼結時間は比較例11〜14より短くなった。これらの結果、実施例1〜3の歩留および焼結鉱生産率は、比較例11〜14よりも高くなった。このように、本実施形態の焼結鉱の製造方法を用いることで、装入層の通気性を向上させつつ装入層上層部における焼結鉱の歩留向上が実現でき、これにより、焼結鉱生産率および焼結鉱のTI強度を向上できることが確認された。
実施例1〜3を見ると、実施例2では凝結材の外層比率を100質量%としているので、凝結材の外層比率が50質量%である実施例1よりも擬似粒子の調和平均粒径が大きくなり、歩留も向上して焼結鉱の生産率が高くなった。実施例3では粒径1mm以下の粉コークスを75質量%含有する凝結材を用いているので、粒径1mm以下の粉コークスを75質量%含有する凝結材を用いた実施例2よりも歩留は向上した。しかしながら、粒径1mm以下の粉コークスを多く含むことで造粒性が低下し、擬似粒子の調和平均粒径は実施例2よりも小さくなった。この結果、実施例3の焼結鉱生産率は実施例2と変わらなかった。この結果から、粒径1mm以下の粉コークスの含有量を75.0質量%より多くしても歩留向上効果を造粒性低下が相殺してしまうことが予想され、焼結鉱の生産率向上の効果が見込めない。これらの結果から、粒径1mm以下の粉コークスの含有量の上限を75質量%とすることが好ましいことがわかる。
10 焼結鉱製造装置
12 貯蔵槽
14 鉄含有原料
16 貯蔵槽
18 CaO含有原料
20 搬送機
22 混合原料
24 高速撹拌装置
26 撹拌羽根
28 容器
30 搬送機
32 水
34 ドラムミキサー
36 凝結材
38 擬似粒子
40 搬送機
50 焼結機
60 モデル
62 モデル
64 モデル

Claims (2)

  1. 造粒された焼結原料を焼結機で焼結する焼結鉱の製造方法であって、
    前記焼結原料は、前記焼結原料の質量に対して5質量%以上となる量の粒径10μm以下の粉鉄鉱石を含む鉄含有原料と、
    粒径1mm以下の粉コークスを50質量%以上含有し、前記焼結原料の質量に対して3質量%以上7質量%以下の範囲内となる量の凝結材と、
    CaO含有原料と、を含み、
    少なくとも前記鉄含有原料は、前記焼結原料が造粒される前に撹拌され、
    前記凝結材の一部または全部は、前記焼結原料の全造粒期間を0〜100%とした場合に50〜95%の造粒期間に混合されて造粒される、焼結鉱の製造方法。
  2. 前記凝結材の一部が、前記50〜95%の造粒期間に混合される場合であって、
    造粒後の前記焼結原料の粒径を測定し、前記粒径が予め定められた粒径よりも低下した場合に前記50〜95%の造粒期間に混合する凝結材を増やす、請求項1に記載の焼結鉱の製造方法。
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