JPWO2013125542A1 - 切削インサートおよび刃先交換式切削工具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、互いに対して反対側にある2つの端面の各々と周側面との交差稜線部に切れ刃部を有する切削インサートに関する。両端面は面対称である。各端面では、高められたコーナまたは低められたコーナを介して長辺部と短辺部とが交互につなげられている。各切れ刃部は、高められたコーナに関して形成され、高められたコーナに形成されたコーナ切れ刃と、コーナ切れ刃に連続して長辺部に延在する主切れ刃と、該コーナ切れ刃に反対側で連続して短辺部に延在する副切れ刃とを有する。

Description

本発明は、切削インサートと、それが装着される刃先交換式切削工具とに関する。特には、本発明は、溝入れ加工(スロット加工)を行うために使用される切削インサートと、その切削インサートが装着される刃先交換式回転切削工具とに関する。
従来、溝入れ加工を行うことが可能な回転切削工具の1つとして、刃先交換式のサイドカッタがある。刃先交換式のサイドカッタにおいては、通常、サイドカッタ本体の外周部に、複数の切削インサートが千鳥状に配置される。このようなサイドカッタでは、サイドカッタ本体の一方の端面に関して取り付けられる切削インサートの溝底加工用の切れ刃の回転軌跡と、サイドカッタ本体のもう一方の端面に関して取り付けられる切削インサートの溝底加工用の切れ刃の回転軌跡とのオーバーラップ量が所定量になるように設定されている。
特許文献1は、複数の切削インサートが千鳥状に配置されたサイドカッタを開示する。このサイドカッタの切削インサートでは、上下面がそれぞれ平行四辺形状を有する。
一方、回転切削工具の1つには、フライスがある。特許文献2は、フライス用の切削インサートを開示する。この切削インサートは、平面視で略六角形を有すると共にネガ型の切削インサートであり、互いに対して反対側にある上面および下面のそれぞれの縁部に、各々がコーナに沿って形成された3つの切れ刃部を有し、上下面合わせて6つのコーナを切削に使用することができるように構成されている。上下面の辺部の長さは、全て略同じであり、各々の辺部の長さは切削インサートの幅の約半分である。この切削インサートでは、平面視において、90°のコーナ内角を有する1つのコーナから同じ長さを有する2つの辺部が異なる方向に延在し、これら辺部に単一の切れ刃部における主切れ刃および副切れ刃がそれぞれ形成されている。
また、特許文献3には、エンドミルに用いられる、略六角形状の上面を有する切削インサートが開示されている。この切削インサートの上面は、軸線周りに回転対称な形状を有し、交互に配置された長辺部と短辺部とを有する。この切削インサートの切れ刃は、その上面の縁部にのみ形成され、長辺部に形成された側刃と短辺部に形成された底刃とからなっている。さらに、この切削インサートでは、切りくずの排出を改善するために、切れ刃先端から後端に向かって、チップブレーカの切れ刃と交差する方向における幅を漸次広がるようにし、かつ、そのチップブレーカの深さを漸次深くなるようにしている。
特開2000−107923号公報 国際公開第2007/037733号 特開平9−103909号公報
ところで、現在、市場からのコスト削減の要請により、1つの切削インサートにおける使用可能な切れ刃つまり切れ刃部の数を増やすことが求められている。これは、上記特許文献1に示されるようなサイドカッタ用の切削インサートにおいても、同様である。
また、サイドカッタでは、同一種類の複数の切削インサートを用いて、種々の幅の溝を加工することを可能にすることが望まれる。一般に、サイドカッタでは、溝底加工用の切れ刃同士の回転軌跡が互いにオーバーラップするように複数の切削インサートが工具本体に千鳥状に配置される。このようなサイドカッタの刃部の幅は、溝底加工用の複数の切れ刃の幅にのみ依存するのではなく、溝底加工用の切れ刃をサイドカッタ本体の回転軸線に略平行に配置したときの切削インサート全体の幅にも依存する。それ故、例えば、特許文献2の切削インサートの特徴を同様に有する切削インサートをサイドカッタ用切削インサートとしてサイドカッタに取り付ける場合、使用切れ刃の隣の使用中でない切れ刃がその使用切れ刃から大きく横に張り出すように切削インサートは位置付けられるので、当該切削インサートおよびサイドカッタは、幅の狭い溝の切削に適さないであろう。
さらに、溝加工においては特有の課題がある。それは、切削によって生じた切りくずが溝壁を傷つけないように、その流出(例えば流出方向)を適切にコントロールすることである。しかし、上記特許文献3に記載の切削インサートのように上記形状のチップブレーカを切削インサートに設けることでは、切りくずの排出方向つまり流出方向のコントロールに限界がある。
本発明は、以上の事情に鑑みて創案された切削インサート、および、それが装着される切削工具を提供することを目的とする。
そして、本発明は、切削に使用可能なコーナ数が多く、さまざまな幅の溝の加工に対応する能力に優れ、切りくずの排出方向のコントロール性に優れた切削インサート、および、それが装着されるサイドカッタとして用いることができる回転切削工具を提供することをさらなる目的とする。
本発明の一態様によれば、
互いに対して反対側にある第1端面および第2端面であって、該第1端面および該第2端面の各々は該第1端面と該第2端面とを貫通して延びるように定義される軸線の周りに実質的に回転対称の輪郭を有し、該第1端面の輪郭と該第2端面の輪郭とは該軸線に直交すると共に該切削インサートを二等分するように定義される中央平面に関して実質的に面対称であり、該第1端面および該第2端面の各々では、高められたコーナと、該高められたコーナよりも大きい内角を有すると共に該高められたコーナよりも該中央平面に近い低められたコーナとが交互に位置する、第1端面および第2端面と、
該第1端面と該第2端面との間に延在する周側面と、
該第1端面と該周側面との交差稜線部に形成された少なくとも3つの第1切れ刃部であって、各々が関連付けられた高められたコーナに沿って延在するコーナ切れ刃と、該コーナ切れ刃の一方の端部から隣の一方の低められたコーナに向けて延在する主切れ刃と、該コーナ切れ刃の他方の端部から隣のもう一方の低められたコーナに向けて延在する副切れ刃とを有し、間に該主切れ刃が延在する該高められたコーナと該一方の低められたコーナとの間の距離は、間に該副切れ刃が延在する該高められたコーナと該もう一方の低められたコーナとの間の距離よりも長く、該主切れ刃は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有し、該副切れ刃は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有する、第1切れ刃部と、
該第2端面と該周側面との交差稜線部に形成された少なくとも3つの第2切れ刃部であって、各々が関連付けられた高められたコーナに沿って延在するコーナ切れ刃と、該コーナ切れ刃の一方の端部から隣の一方の低められたコーナに向けて延在する主切れ刃と、該コーナ切れ刃の他方の端部から隣のもう一方の低められたコーナに向けて延在する副切れ刃とを有し、間に該主切れ刃が延在する該高められたコーナと該一方の低められたコーナとの間の距離は、間に該副切れ刃が延在する該高められたコーナと該もう一方の低められたコーナとの間の距離よりも長く、該主切れ刃は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有し、該副切れ刃は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有する、第2切れ刃部と
を備える、切削インサートが提供される。
上記構成を有する本発明の一態様によれば、第1切れ刃部と第2切れ刃部との各々において、間に主切れ刃が延在する高められたコーナと一方の低められたコーナとの間の距離は、間に副切れ刃が延在する高められたコーナともう一方の低められたコーナとの間の距離よりも長く、主切れ刃はコーナ切れ刃から離れるにしたがって中央平面に近づく傾斜部分を有し、副切れ刃はコーナ切れ刃から離れるにしたがって中央平面に近づく傾斜部分を有する。したがって、この切削インサートは、サイドカット用切削インサートとして、種々の幅の溝の加工に用いられることができ、かつ、切りくずを好適に排出することに寄与し得る。また、この切削インサートは、少なくとも3つの第1切れ刃部と少なくとも3つの第2切れ刃部とを有するので、少なくとも6つの切れ刃部を有する。
好ましくは、各第1切れ刃部において、該コーナ切れ刃は該中央平面と略平行に形成され、各第2切れ刃部において、該コーナ切れ刃は該中央平面と略平行に形成される。
好ましくは、該第1切れ刃部と該中央平面との間の距離は、該第1切れ刃部の該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた部分で、最も短く、該第2切れ刃部と該中央平面との間の距離は、該第2切れ刃部の該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた部分で、最も短い。この場合、該第1端面の平面視において、該第1切れ刃部の該主切れ刃は、該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた該部分で切削インサート外方側に突き出るように形成されていて、該第2端面の平面視において、該第2切れ刃部の該主切れ刃は、該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた該部分で切削インサート外方側に突き出るように形成されているとよい。
該第1切れ刃部の該主切れ刃は、隣の第1切れ刃部の該副切れ刃と、該低められたコーナでつながり、該第2切れ刃部の該主切れ刃は、隣の第2切れ刃部の該副切れ刃と、該低められたコーナでつながる場合、該第1切れ刃部と該中央平面との間の距離は、該第1切れ刃部の主切れ刃側端部で、最も短く、該第2切れ刃部と該中央平面との間の距離は、該第2切れ刃部の主切れ刃側端部で、最も短くてもよい。
一実施形態において、該第1端面の該高められたコーナの内角は鈍角であり、該第1切れ刃部の該副切れ刃にさらい刃が形成され、該第2端面の該高められたコーナの内角は鈍角であり、該第2切れ刃部の該副切れ刃にさらい刃が形成される。
好ましくは、該第1端面は、各々が関連付けられた第1切れ刃部に隣接して該第1切れ刃部のすくい面として機能するように形成された少なくとも1つの外側端面部と、該外側端面部よりも内側に位置すると共に該外側端面部よりも該中央平面の近くに形成された内側端面部とを有し、該第2端面は、各々が関連付けられた第2切れ刃部に隣接して該第2切れ刃部のすくい面として機能するように形成された少なくとも1つの外側端面部と、該外側端面部よりも内側に位置すると共に該外側端面部よりも該中央平面の近くに形成された内側端面部とを有する。該第1端面において、該外側端面部は単一平面または単一曲面で形成され、該外側端面部の滑らかな延長面上に隣接する該第1切れ刃部の少なくとも過半が延び、該第2端面において、該外側端面部は単一平面または単一曲面で形成され、該外側端面部の滑らかな延長面上に隣接する該第2切れ刃部の少なくとも過半が延びるとよい。
好ましくは、該第1端面において、該外側端面部は、該内側端面部と不連続であると共に該中央平面に対して傾き、該第2端面において、該外側端面部は、該内側端面部と不連続であると共に該中央平面に対して傾いている。
好ましくは、該周側面は、関連付けられた第1切れ刃部を介して該第1端面につながる第1側面部分と、関連付けられた第2切れ刃部を介して該第2端面につながる第2側面部分とを有し、該第1側面部分と該第2側面部分とは、それぞれ、該中央平面に向けて、切削インサート外方側に傾いている部分を有する。該第1側面部分は関連付けられた第1切れ刃部の該主切れ刃および該コーナ切れ刃に隣接して形成され、該第2側面部分は関連付けられた第2切れ刃部の該主切れ刃および該コーナ切れ刃に隣接して形成されていて、該第1切れ刃部の該副切れ刃と、該中央平面に関して該第1切れ刃部と実質的に面対称な該第2切れ刃部の該副切れ刃との間の該周側面の部分は単一平面で形成されているとよい。
本発明の他の態様によれば、
互いに対して反対側にある第1工具本体端面および第2工具本体端面と、該第1工具本体端面と該第2工具本体端面との間の外周面とを有する工具本体を備え、該工具本体に複数の切削インサートが着脱自在に取り付けられる、回転切削工具において、
上で述べたような切削インサートが該第1切れ刃部を使用するように取り付けられる、該第1工具本体端面に開いた少なくとも1つの第1インサート取付座と、
上で述べたような切削インサートが該第2切れ刃部を使用するように取り付けられる、該第2工具本体端面に開いた少なくとも1つの第2インサート取付座と
を備えた、
回転切削工具が提供される。
本発明をよりよく理解するために、実際に前述のものがどのように成し遂げられたら良いのかを示すために、参照は添付図面になされるだろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る切削インサートの平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る切削インサートの側面図である。 図4は、図2の切削インサートのIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1の切削インサートが取り付けられた、本発明の第1実施形態に係る切削工具の斜視図である。 図6は、図5の切削工具の平面図である。 図7は、図6の切削工具のVII部の部分的な拡大図である。 図8は、図6の切削工具のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る切削インサートの平面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る切削インサートの平面図である。 図12は、本発明の第3実施形態に係る切削インサートの側面図である。 図13は、図11の切削インサートのXIII部の部分的な拡大図である。 図14は、本発明の第4実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図15は、本発明の第4実施形態に係る切削インサートの平面図である。 図16は、本発明の第4実施形態に係る切削インサートの側面図である。 図17は、本発明の第5実施形態に係る切削インサートの斜視図である。 図18は、本発明の第5実施形態に係る切削インサートの平面図である。 図19は、本発明の第5実施形態に係る切削インサートの側面図である。 図20は、図17の切削インサートが取り付けられた、本発明の第5実施形態に係る切削工具の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る第1実施形態を説明する。第1実施形態の切削インサート1は図1〜図4に示され、複数の切削インサート1を着脱自在に装着した第1実施形態の切削工具8が図5〜図8に示されている。切削工具8はいわゆるサイドカッタであり、切削インサート1はサイドカッタ用の切削インサートである、しかし、切削インサート1は、他の切削工具用の切削インサートとして用いられてもよい。
図1に、切削インサート1の斜視図が示されている。切削インサート1は、互いに対して反対側にあるつまり対向する2つの端面2、3と、それらの間に延在するつまりそれらを接続する周側面4とを備える。ここでは、2つの端面2、3のうちの一方の端面2が本発明の第1端面に対応し、それらのうちの他方の端面3が本発明の第2端面に対応するが、これらの関係は逆であっても良い。なお、以下では、本発明に係る実施形態の理解を容易にするために、図1、2で上側を向いている、2つの端面のうちの一方を上面2と称し、それらの他方を下面3と称し得る。そして、以下の説明では、上面2および下面3の相対的位置関係に基づき、「上」、「下」という用語を、方向および他の構成要素の説明において用い得る。しかし、「上」、「下」という用語は、逆にして用いられることもでき、また当然に本発明が限定的に解釈されることを意図しない。
図2の切削インサート1を上面2側から見た図、すなわち切削インサート1の端面視つまり平面視から理解できるように、本第1実施形態の切削インサート1の上面2は、平面視において略六角形の外郭形状つまり輪郭を有する。下面3も、同様に、平面視で略六角形の輪郭を有する。上面2と周側面4とは略直角に交差していて、同様に下面3と周側面4とは略直角に交差している。したがって、本第1実施形態の切削インサート1はいわゆるネガタイプの切削インサートである。
切削インサート1には、これら上面2および下面3のそれぞれの略中央に開くように切削インサート1を上下に貫通する取付孔5が設けられている。なお、本第1実施形態の切削インサート1は切削インサート1をクランプする構造として、上下面を貫通した取付孔5を採用したが、取付孔5が形成されずに非貫通のディンプル式のクランプ構造を採用してもよい。
上面2および下面3はそれぞれ、切削インサート1の上面2および下面3を貫通して延びるように定められる軸線Aの周りに実質的に回転対称な形状を有するように形成されている。特に、切削インサート1は、軸線Aの周りに、120°の回転対称性を持っている(3回回転対称)(図2参照)。したがって、上面2および下面3はそれぞれ、軸線Aの周りに実質的に回転対称の輪郭を有する。ただし、切削インサート1では、軸線Aが取付孔5の中心軸線と一致するように、取付孔5および上下面2、3は形成されている。
ここで、軸線Aに直交すると共に切削インサート1を二等分するような平面を定義し、この平面を中央平面Mと称する。切削インサート1の上面2と下面3とは、互いに実質的に左右対称の形状を有していて、換言すると、中央平面Mに関して実質的に面対称な関係を有するように形成されている。したがって、上面2および下面3は、中央平面Mに関して実質的に面対称である輪郭を有する。
したがって、以下、上面2について主に説明し、下面3についての詳細な説明は省略する。上面2と下面3とが上記形状を有するために、以下の説明からより明らかになるように、本第1実施形態の切削インサート1は両面使いの切削インサートであり、右勝手の切れ刃および左勝手の切れ刃を有し、割り出し可能な切削インサートである。ただし、以下の説明では、1つの一連の切れ刃は、切れ刃部と称され得る。なお、右勝手の切れ刃とは、切削インサート1またはそれを装着した切削工具8において刃先の方向から切れ刃を見たときに右側にある切れ刃のことであり、左勝手の切れ刃に関しても同様である。
上面2は、上述したように平面視にて略六角形の輪郭を有している。したがって、上面2の縁部つまり上面2と周側面4との交差稜線部(交差部)には、6個のコーナおよび6個の辺部がある。上面2の縁部には、第1コーナ21と第2コーナ22とが交互に位置づけられている。上面2は、第1コーナ21または第2コーナ22を間に介しながら、第1辺部23と第2辺部24とが交互につなげられた輪郭を有する。なお、上面2の縁部には、3つの第1辺部23と3つの第2辺部24とがある。
図3に示すように第2コーナ22は第1コーナ21よりも中央平面Mに近いので、第1コーナ21は高められたコーナと称され得、一方で第2コーナ22は低められたコーナと称され得る。第1コーナ21と第2コーナ22とは角度が異なり、第1コーナ21の内角つまり第1コーナ内角αは第2コーナ22の内角つまり第2コーナ内角βよりも小さい。これらコーナ21、22の内角の関係は、切削インサート1の平面視つまり端面視(図2参照)において定められ得る。第2コーナ22の内角は鈍角である。第1コーナ21の内角αは、ここでは鋭角であるが、90°または鈍角であってもよい。なお、3つの第1コーナ21の内角は全て同一であり、3つの第2コーナ22の内角も全て同一である。
第1辺部23と第2辺部24とは長さが異なり、第2辺部24は第1辺部23よりも短い。したがって、第1辺部23は長辺部と称され得、第2辺部24は短辺部と称され得る。これら辺部23、24の長さの関係は、切削インサート1の平面視つまり端面視において定められ得る。このように、上面2は3つの長辺部としての第1辺部23と3つの短辺部としての第2辺部24とから構成された略不等辺六角形形状を輪郭として実質的に有している。なお、3つの第1辺部23の長さは全て同一であり、3つの第2辺部24の長さも全て同一である。これら辺部23、24はコーナ21、22のいずれかを介して接続されていて、第1および第2コーナ21、22はそれぞれ隣り合う第1および第2辺部23、24の接続部を構成する。
長辺部としての第1辺部23は、特に平面視において、少なくとも、平面視における切削インサート1の最大幅の半分の長さよりも長く形成されている。その上で、第1辺部23と第2辺部24との長さの比率に関しては、切削する溝の幅等の諸条件に合わせて適宜決定されてよい。また、第1辺部23および第2辺部24のいずれか一方または両方は、直線状でなく、その一部或いは全体が曲線より構成されていてもよい。
上面2と同様に、下面3も、構成されている。下面3の縁部つまり下面3と周側面4との交差稜線部に、高められたコーナである第1コーナ31と低められたコーナである第2コーナ32とが交互に設けられている。下面3は、これらコーナ31、32のうちのいずれかを介して、長辺部としての第1辺部33と短辺部としての第2辺部34とが交互につなげられた輪郭を有する。下面3における第1および第2コーナ31、32は上面2における第1および第2コーナ21、22にそれぞれ相当し、第1および第2コーナ21、22のそれぞれと同じ内角を有するように構成されている。下面3における第1および第2辺部33、34は上面2における第1および第2辺部23、24にそれぞれ相当し、第1および第2辺部23、24のそれぞれと同じ長さを有するように構成されている。
上面2と周側面4との間の交差稜線部には、各々が1セットの切れ刃である複数の切れ刃部6が形成されている。下面3と周側面4との間の交差稜線部には、各々が1セットの切れ刃である複数の切れ刃部7が形成されている。上の説明から容易に理解できるように、上下面2、3の各々の複数の切れ刃部6、7は軸線A周りに実質的に回転対称に形成され、さらに、上面2の複数の切れ刃部6と下面3の複数の切れ刃部7とは上記中央平面Mに関して面対称な関係を有するように形成されている。したがって、以下では、主に上面2側の切れ刃部6に関して説明し、下面3側の切れ刃部7の詳細な説明を省略する。なお、ここでは、上面側の切れ刃部6が、本発明の第1切れ刃部に対応し、下面側の切れ刃部7が本発明の第2切れ刃部に対応するが、これらの関係は逆であっても良い。
上面2側において、各切れ刃部6は、第1コーナ21に関して形成され、主切れ刃61と、副切れ刃62と、これら切れ刃61、62をつなぐコーナ切れ刃63とを有する。コーナ切れ刃63は第1コーナ21に沿って形成されている。主切れ刃61は、コーナ切れ刃63の一方の端部から隣の一方の第2コーナ22に向けて延在するように形成されている。副切れ刃62は、コーナ切れ刃63の他方の端部から隣のもう一方の第2コーナ22に向けて延在するように形成されている。なお、ここでは、切れ刃部6は第1切れ刃部に対応するので、主切れ刃61は第1主切れ刃と、副切れ刃62は第1副切れ刃と、そしてコーナ切れ刃63は第1コーナ切れ刃と称され得る。
主切れ刃61は、第1辺部23に沿って延在するように形成される。副切れ刃62は、第2辺部24に沿って延在するように形成される。第1辺部23が第2辺部24よりも長いことに対応するように、主切れ刃61は副切れ刃62よりも長い。つまり、間に主切れ刃61が延在する第1コーナ21と第2コーナ22との間の距離は、間に副切れ刃62が延在する第1コーナ21と第2コーナ22との間の距離よりも、長い。本第1実施形態の切削インサート1では、主切れ刃61は第1辺部23の全体にわたって実質的に延在し、隣の第2コーナ22にまで達する。同様に、副切れ刃62も第2辺部24の全体にわたって実質的に延在し、隣の第2コーナ22にまで達する。要するに、本第1実施形態の切削インサート1では、1つの切れ刃部6は、隣り合う第2コーナ22間の全範囲に延び、その両端でつまり両端の第2コーナ22で2つの隣接する切れ刃部6と接続する。このように、ここでは複数の切れ刃部6は互いに第2コーナ22を介して連続するが、連続しなくてもよい。
下面3側の切れ刃部7も、同様に、第1コーナ31に関して形成され、第2コーナ32で別の切れ刃部7と連続する。各切れ刃部(つまり第2切れ刃部)7は、第1コーナ31に沿って延在するコーナ切れ刃(つまり第2コーナ切れ刃)73と、コーナ切れ刃73の一方の端部に連続して第1辺部33に形成されている主切れ刃(つまり第2主切れ刃)71と、コーナ切れ刃73の他方の端部に連続して第2辺部34に形成されている副切れ刃(つまり第2副切れ刃)72とを有する。
上面2の各切れ刃部6に対するすくい面64は隣接する端面つまり上面2に延び、各切れ刃部6に対する逃げ面65は周側面4に延びている。同様に、下面3の各切れ刃部7に対するすくい面74は隣接する端面つまり下面3に延び、各切れ刃部7に対する逃げ面75は周側面4に延びている。
第1コーナ21、31は、サイドカッタ8において切削コーナとして機能するように形成されている。この切削コーナのコーナ切れ刃63、73は、溝の隅部の切削に関与するように形成されている。主切れ刃61、71は溝の底部の切削に関与するように構成され、副切れ刃62、72は溝の側壁部の切削に関与するように構成されている。
第1コーナ21、31は、一定の曲率半径で湾曲するように形成されている。第1コーナ21、31の曲率半径は、加工する溝の隅部に設ける湾曲の大きさに合わせて適宜変更することが可能である。例えば、図9に示されている、本発明の第2実施形態に係る切削インサート1Aのように、第1コーナ21の曲率半径を大きくすることもでき、切削インサート1Aの第1コーナ21の曲率半径は例えば2.4mmである。なお、第2実施形態の切削インサート1Aは、上面側の第1コーナ21および図示しない下面側の第1コーナの曲率の点で第1実施形態の切削インサート1と異なるが、その他の構成に関しては、概ね切削インサート1と類似する。よって、第2実施形態の切削インサート1Aの更なる説明は省略される。
本第1実施形態の切削インサート1は、平面視にて上記のような略六角形輪郭を有しているので、上面2において3つのコーナ(第1コーナ21)つまり3つの切れ刃部6を切削に使用でき、下面3において3つのコーナ(第1コーナ31)つまり3つの切れ刃部7を切削に使用できる。すなわち、上下面合わせて6つのコーナつまり6つの切れ刃部を切削に使用することが可能である。
切れ刃部6、7に関してさらに説明する。上で定義したように、中央平面Mは、軸線Aに直交すると共に切削インサート1を二等分するような平面であり、図3に示されている。図3の切削インサート1の側面視では、上面2と下面3との間の中央位置を通って切削インサート1の軸線A(図3では不図示)に対して直交するようにひかれた直線(基準線)として、中央平面Mは表されている。
切削インサート1の側面視において、各切れ刃部6と中央平面Mとの間の距離は、第1コーナ(切削コーナ)21の頂点部21aで最大であり、第1コーナ21の頂点部21aから離れるにしたがって漸次短くなるように、各切れ刃部6は形成されている。つまり、主切れ刃61はその第1コーナ側端部で最も中央平面Mから離れ、その第2コーナ側端部で最も中央平面Mに近づくように傾いていて、副切れ刃62はその第1コーナ側端部で最も中央平面Mから離れ、その第2コーナ側端部で最も中央平面Mに近づくように傾いている。そして、切れ刃部6における中央平面Mに最も近い切れ刃部6の主切れ刃側端部において、つまり第2コーナ22において、切れ刃部6の主切れ刃61は、隣の切れ刃部6の副切れ刃62と接続する。このように、本第1実施形態の切削インサート1においては、各切れ刃部6は、第1コーナ21から離れるにしたがって中央平面Mに近づき、第2コーナ22において、特に主切れ刃61側端部で、最も中央平面Mに近づくような傾きを切れ刃部6全体で有する。
本第1実施形態の切削インサート1では切れ刃部6の中央平面Mに対する傾き角度は、3度以上10度以下であることが好ましい。切削インサート1の変形として、第1コーナ21から離れるにしたがって中央平面Mに近づき、第2コーナ22において中央平面Mに最も近づくように単一の切れ刃部6における各切れ刃61、62、63が形成されている種々の切削インサートがあり得、それらの切削インサートでは主切れ刃61および副切れ刃62の傾斜形状は直線状でなく曲線状であってもかまわない。さらに、これら切れ刃の傾き角度は常に一定の角度ではなく、切れ刃の途中で変化してもよい。
下面3側の切れ刃部7も、上面2側の切れ刃部6と同じ特徴を有し、全体的に中央平面Mに対して傾いている。切れ刃部7の主切れ刃71は第1コーナ31つまりコーナ切れ刃73から離れるにしたがって中央平面Mに近づくように所定角度、傾いて形成されている。また、副切れ刃72はコーナ切れ刃73から離れるにしたがって中央平面Mに近づくように所定角度、傾いて形成されている。そして、主切れ刃71が副切れ刃72よりも長いので、各切れ刃部7は、第2コーナ32において、特に主切れ刃71側端部で、最も中央平面Mに近づく。
図1に示されているように、上面2には、外側端面部25と、外側端面部25よりも内側につまり軸線Aの近くに位置づけられた内側端面部26とが設けられている。外側端面部25は対応するつまり関連付けられた切れ刃部6に隣接して設けられていて、上面2には3つの外側端面部25がある。ただし、3つの外側端面部25は連続するように形成され、1つの外側端面部とされてもよい。内側端面部26は取付孔5の周りに延在するように環状に形成されている。内側端面部26は外側端面部25よりも中央平面Mの近くに形成され、切削インサート1では特に図4に見られるように中央平面Mに略平行に形成されている。さらに上面2には、3つの外側端面部25と1つの内側端面部26とをつなぐ3つの段差面27が設けられている。各段差面27は、隣り合う外側端面部25と内側端面部26とを接続し、接続面と称されることもできる。このような、外側端面部25、内側端面部26と、段差面27とは、上面2に窪みを形成する。
外側端面部25は切れ刃部6のすくい面64として機能するように形成され、隣接する切れ刃部6の主切れ刃61、副切れ刃62およびコーナ切れ刃63に沿って形成された面である。本第1実施形態では、外側端面部25は、切削インサート1の内方に向かうにつれて下面3側に傾斜するように、つまり中央平面Mに近づくように形成されている(図4参照)。また、第1コーナ21付近の外側端面部25の幅が最も大きくなるように外側端面部25は形成されているが、これは適宜変更することが可能である。
また、この外側端面部25は、単一平面として実質的に構成されている。そして外側端面部25の滑らかな延長面上に、隣接する切れ刃部6のほぼ全部が延在するように、切れ刃部6および外側端面部25は形成されている。このようにそれらを構成することによって、単一切れ刃部6における切れ刃61、62、63が常に同一平面上にあるため、切れ刃部6のコーナ切れ刃63の高さが滑らかに変化する。したがって、第1コーナ21の曲率半径の大きさを様々に変化させたとしても、精度の高いコーナ切れ刃形状を維持できる。さらに、この構成によれば、第1コーナ21の曲率を大きくした場合にも、コーナ切れ刃63周囲のすくい角が変化しないため、切れ刃強度をある程度以上に保つことが可能となる。なお、外側端面部25は、このように設けられることに限定されず、単一平面でなく、単一曲面で形成されることができる。そして、単一平面または単一曲面として設けられた外側端面部25の滑らかな延長面上に、必ずしも隣接する切れ刃部の全体が延びる必要はなく、少なくとも過半が延びるとよい。
次に、内側端面部26は、上で述べたように、外側端面部25よりも中央平面Mに近い位置に形成された面である。この内側端面部26は、サイドカッタ本体としての工具本体81に切削インサート1を取り付けるときに、工具本体81にあるインサート取付座の底壁面と当接状態になる箇所である。内側端面部26はここでは平坦な面であるが、これに限定されず、曲面状に形成されてもよいし、凹凸形状が形成されていてもよい。
段差面27は、上で述べたように、内側端面部26および外側端面部25を接続するように形成された面である。段差面27は外側端面部25と同様に傾斜しているが、中央平面Mに対する外側端面部25の傾斜角度よりも大きな角度で傾斜している。この段差面27は、平面より形成されていてもよいし、曲面より形成されていてもよい。
段差面27が存在せず、外側および内側端面部25、26が直接接続した構成も可能であるが、好ましくは段差面27が設けられる。段差面27を設けることによって、切れ刃部6の各切れ刃による切削によって作られた切りくずは、この切れ刃部6に隣接した、すくい面としての外側端面部25に接触し、そのまま後方に流れることができる。特に、切削インサート1では、外側端面部25は、内側端面部26と不連続であると共に内側端面部22や中央平面Mに対して所定の傾きで傾いている。外側端面部25の所定の傾きは、切れ刃部6の傾きと関係があり、ここでは、特に、関連付けられた切れ刃部6による切削により生じた切りくずが内側端面部26に接触しないように、定められている。具体的には、図1、2、4から理解できるように、特に図4に示すように、外側端面部25の延長面(図4では簡略化して表された線E)がこの外側端面部と取付孔5との間の内側端面部26の部分に交わることなく軸線Aに到達するように、外側端面部25は内側端面部26や中央平面Mに対して傾いて形成されている。したがって、この構成によれば、そのような切りくずが内側端面部26に触れることを抑制することができる。すなわち、外側端面部25と内側端面部26との間に一定の距離が取られているため、切りくずはすくい面としての外側端面部25上を滑走し、内側端面部26に接触することなく、切削インサート1から離脱していくことが可能になる。したがって、切りくずの接触による内側端面部26の損傷を防ぐことができる。両面を切削に使用する切削インサート1においては、内側端面部26は上記のごとく着座面として機能するので、内側端面部26が荒れると切削インサート1の工具本体81への固定性が悪化してしまうという虞があるが、切削インサート1はこれを解消することができる。
下面3も、上面2と同様に、外側端面部35、内側端面部36と、段差面37とを有し、それらは下面3に窪みを形成する。下面3の外側端面部35、内側端面部36および段差面37は、それぞれ、上面2の外側端面部25、内側端面部26および段差面27に対応し、これらに関して上で述べた特徴を同様に有し、同様の変更が許容される。
本第1実施形態の切削インサート1は、種々の材料から作られ得、種々のコーティングを有することができる。切削インサート1は、好ましくは、超硬合金、コーティングされた超硬合金、サーメット、セラミック、またはダイヤモンドあるいは立方晶窒化硼素を含有する超高圧焼結体といった硬質材料から作られる。
次に、上述した第1実施形態の切削インサート1を装着した第1実施形態の回転切削工具8について、つまりサイドカッタ8について、図5〜図8を参照しながら説明する。
切削インサート1を装着したサイドカッタ8が、図5および図6に示されている。工具本体81は、互いに対して反対側にある略円形の2つの工具本体端面(以下、本体端面)82、83と、2つの本体端面を接続する外周面84と、2つの本体端面82、83の中央を貫通するボア穴85とを備えている。サイドカッタ8つまり工具本体81は、ボア孔85の中心に延びるように定められる回転軸線Cの周りに回転されて用いられる。なお、ここでは、上で述べたように上面側の切れ刃部6が本発明の第1切れ刃部に対応し、下面側の切れ刃部7が本発明の第2切れ刃部に対応するので、ここでは一方の本体端面82は第1本体端面とされ、他方の本体端面83は第2本体端面とされる。
工具本体81の外周部86、特に外周面84には、複数のインサート取付座87と、各々が対応するインサート取付座87に隣接する複数の切りくずポケット88とが設けられている。切りくずポケット88は、切りくずを排出するために設けられている。インサート取付座87は、隣接する切りくずポケット88の工具回転方向Kの後方側に隣接して設けられている。
各々が切削インサート1を着脱自在に取付可能に構成される複数のインサート取付座87は、各々が2つの本体端面82、83のうちの一方である第1本体端面82に開いた第1インサート取付座87Aと、各々が2つの本体端面82、83のうちの他方である第2本体端面83に開いた第2インサート取付座87Bとからなる。工具本体81には、第1インサート取付座87Aと第2インサート取付座87Bとが交互に千鳥状に配置されている。なお、工具本体81では、第1インサート取付座87Aと隣り合う第2インサート取付座87Bとの周方向間隔は、一定とされている。
これら第1インサート取付座87Aおよび第2インサート取付座87Bの各々において、切削インサート1は、使用される副切れ刃62、72が回転軸線C方向に突出し、使用される主切れ刃61、71が回転軸線に対して直角を成す方向に突出するように、着脱自在に取り付けられる(図6、7参照)。つまり、第1インサート取付座87Aおよび第2インサート取付座87Bにおいて、複数の切削インサート1は、それぞれ、本体端面82、83のいずれか一方より突出し、使用される主切れ刃61、71が外周面84より突出し、使用切削コーナとしての第1コーナ21、31のコーナ切れ刃63、73が本体端面と外周面とを繋ぐ領域より突出するように、平置きで装着される。そして、第1本体端面82に関して取り付けられた切削インサート1の主切れ刃61の回転軌跡と、第2本体端面83に関して取り付けられた切削インサート1の主切れ刃71の回転軌跡とが互いにオーバーラップするように、複数の切削インサート1は装着される。
なお、インサート取付座87(87A、87B)の各々は、底壁面87cと、側壁面87dとを有する。切削インサート1がインサート取付座87に取り付けられるとき、まず、切削インサートの使用される切れ刃部に関係しない端面(図8では上面2)が着座面として底壁面87cに当接され、周側面4が側壁面87dに当接される。このとき、図8に示すように底壁面87cに設けられている突出部87eは、切削インサート1の窪みに入り、内側端面部分26に当接する。このように切削インサート1がインサート取付座87に配置された状態で、切削インサート1の取付孔5を介して取付ねじ89が底壁面87cのねじ穴87fにねじ込まれる。これにより、切削インサート1はインサート取付座87に着脱自在に装着される。
このように複数の切削インサート1が装着された切削工具8つまりサイドカッタ8は、回転軸線Cの周りに回転させられて、被削材に対して溝を加工するように用いられる。切削インサート1の第1コーナ21、31は切削コーナとして機能し、そこに形成された使用コーナ切れ刃63、73は溝の隅部の切削に関与する。また、切削インサート1の使用主切れ刃61、71は溝の底部の切削に関与し、使用副切れ刃62、72は溝の側壁部の切削に関与する。
切削インサート1は、図6および図7から理解できるように、使用主切れ刃61、71が切削工具81の回転軸線Cに略平行に配置される。そして、切削インサート1の上下面の各々ではその輪郭は、主切れ刃が延在する第1および第2コーナ間の第1辺部23、33と、第1辺部23、33よりも短くかつ副切れ刃が延在する第1および第2コーナ間の第2辺部24、34とが交互に隣接した構成となっている。したがって、工具本体81に切削インサート1が配置された切削工具8において、切削インサート1の回転軌跡の幅は、切削インサート1の大きさに対してかなり狭くなる。よって、主切れ刃同士の回転軌跡を互いにオーバーラップさせるように複数の切削インサート1が配置される切削工具8でも、その刃部90の幅Wはかなり短くできる。よって、切削インサート1は様々な幅の溝加工に対応することができる。
上で述べたように、切れ刃部6、7は、中央平面Mに対してコーナ切れ刃63、73で最も離れ、コーナ切れ刃63、73から主切れ刃61、71または副切れ刃62、72に沿って離れるにしたがい次第に中央平面Mに近づくように傾いて形成されている。このような傾きが各切れ刃部6、7に付与されていることによって、切りくずの流出方向を工具本体方向にコントロールすることが可能となる。なお、切りくずの流出方向のコントロールには、外側端面部25、35の上記傾斜も寄与し得る。すなわち、生成された切りくずは、使用切れ刃部6、7等の傾きによって切削コーナ21、31から遠ざかる方向(すなわち、工具本体側)にガイドされる。このように、切削コーナ21、31付近で生じた切りくずが溝壁から遠ざかる方向に流れるようにコントロールされることによって、切りくずが溝壁を傷つける可能性を大きく低減することができる。溝加工においては、加工スペースが非常に狭いことから切りくずが溝壁を傷つけて面粗さを悪化させる虞があるが、本第1実施形態のように切りくずの流出方向をコントロールすることによって、これを解消することができる。また、中央平面Mに対する切れ刃の傾き角度が3度以上10度以下の範囲にあることが好ましい理由は、傾き角度が3度よりも小さいと切りくずをガイドする効果が小さく、傾き角度が10度よりも大きいと反対側の溝壁にまで切りくずが運ばれてしまう可能性が大きくなるからである。
以上、本発明の第1実施形態に係る切削インサート1および切削工具8を説明したが、これらには種々の変更が許容される。例えば、第1実施形態の切削インサート1では、各切れ刃部6、7の主切れ刃61、71および副切れ刃62、72は、それぞれ、全体的に、コーナ切れ刃63、73から離れるにしたがって中央平面Mに近づくように傾いた。しかし、これらの切れ刃61、62、71、72はそれぞれ、全体的に傾くことに限定されず、上で述べたように切りくずの流出方向を制御するように、コーナ切れ刃から離れるにしたがって中央平面に近づく傾斜部分を部分的に有してもよい。
また、工具本体81において周方向に隣り合うインサート取付座87A、87Bの間隔は一定でなくてもよい。具体的には、第1インサート取付座87Aの回転方向前方側に隣り合う第2インサート取付座87Bとの間の周方向間隔は、同じ第1インサート取付座87Aの回転方向後方側に隣り合う第2インサート取付座87Bとの間の周方向間隔と異なり得る。
次に、本発明の第3実施形態に係る切削インサート101に関して図10〜図13を参照して説明する。ただし、以下では、既に説明した第1実施形態の切削インサート1との相違点を、切削インサート101に関して説明する。以下の説明および図面では、既に説明した構成要素と同様の構成要素に同じ符号を用いて、それらの重複説明を省略する。
第3実施形態の切削インサート101でも、上記第1実施形態の切削インサート1と同様に、各端面2、3と周側面4との交差稜線部に3つの切れ刃部6、7が設けられているが、各切れ刃部6、7のコーナ切れ刃63、73は、中央平面Mに略平行に延在する。図12に示されるように、第1コーナ21、31は、中央平面Mと略平行に延びている。すなわち、切削インサート101では、コーナ切れ刃63、73は中央平面Mに対する傾きが実質的に0に設定されていて、主切れ刃61、71および副切れ刃62、72のみに中央平面Mに対するある程度の所定傾きが設けられている。なお、主切れ刃61、71の一部の傾きおよび副切れ刃62、72の傾きは、第1実施形態における主切れ刃の傾きおよび副切れ刃の傾きと同じである。このような構成を採用することによって、切削において最も負荷がかかる切削コーナ21、31の強度を大きく向上させることが可能である。すなわち、この構成により、生成された切りくずを上で述べたようにコントロールつまりガイドしながらも、切削コーナ21、31の損傷をより好適に防ぐことができる。
また、切削インサート101では、図12に示されているように、各切れ刃部6、7と中央平面Mとの間の距離は、隣り合う切れ刃部との接続部(すなわち、第2コーナ22、32)ではなく、第2コーナ22、32から離れた、第1辺部23、33つまり主切れ刃61、71に位置する部分(最近接部分)61a、71aで最も短い。このような構成を採用することによって、各主切れ刃61、71に互いに対して逆の傾きを有する2つの部分61b、61c;71b、71cがあることになる。図12の側面視において主切れ刃61の一方の第1コーナ側傾斜部分61bの中央平面Mに対する傾きは、もう一方の第2コーナ側傾斜部分61cの中央平面Mに対する傾きに対して逆であり、主切れ刃71においても同様である。したがって、主切れ刃による切削により切りくずは幅方向に湾曲するように力を受ける。そのため、湾曲した切りくずが生成される。このような湾曲した切りくずは小さく分断されやすいためにガイドしやすい。また、そのような切りくずは小さく丸まるので工具に絡まることがなく、処理も容易である。溝加工においては溝内部の狭いスペースに切りくずが滞留することも課題の一つであるので、このような構成は大きな利点である。
さらに、切削インサート101では、切れ刃部6、7のうちの中央平面Mに対する最近接部分61a、71aは、図13の部分拡大図に示されているように(図13では部分71aは示されない)、平面視において、切削インサート101の外方側に突き出て、主切れ刃61は折れ曲がるように形成されている。すなわち、切れ刃部6において、主切れ刃61は、第1コーナ21につながる第1コーナ側傾斜部分61bと、第1コーナ側傾斜部分61bと一方でつながると共に他方で隣接する切れ刃部6の副切れ刃62につながる第2コーナ側傾斜部分61cとを有し、平面視で、第1コーナ側傾斜部分61bと第2コーナ側傾斜部分61cとの傾きの違い(図13の角度δ)により凸状である。下面3側の切れ刃部7も切れ刃部6と同様に構成されていて、第1コーナ側傾斜部分61bに相当する第1コーナ側傾斜部分71bと、第2コーナ側傾斜部分61cに相当する第2コーナ側傾斜部分71cとを有する。
主切れ刃61、71に単に上で述べたように切れ刃部6、7における中央平面Mに対する最近接部61a、71aを設けるだけでは、切削工具における主切れ刃61、71の回転軌跡は凹形状となる。したがって、この構成を主切れ刃に設けるだけでは、被削材の加工面つまり溝底面に段差ができやすくなってしまう。しかし、主切れ刃61、71に最近接部61a、71aを設けることに加えて、その最近接部61a、71aにおいて平面視で突出するように主切れ刃61、71を形成することで、主切れ刃61、71の回転軌跡を滑らかな円柱形状にするまたはそれに近づけることができる。したがって、切削インサート101が取り付けられたサイドカッタでの溝加工では、溝の底面に段差が生じることを抑制することができ、溝の底面を略平らにすることができる。このような構成を有する切削インサート101の主切れ刃61、71は、加工面の平坦度を向上させることができる。
さらに、切削インサート101では、切削コーナである第1コーナ21の第1コーナ内角αが鈍角にされる(図11参照)。これにより、副切れ刃62、72にさらい刃を設けることが可能である。さらい刃を設けることによって、溝壁面の面粗度を向上させることができる。このさらい刃は直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
また、切削インサート101では、第1実施形態の切削インサート1に比べて、第1コーナ21、31に隣接して広がる外側端面部25、35は、軸線A側に向かって幅広に突出するように形成されている(図11参照)。したがって、切れ刃部6、7に関するすくい面の面積が増大する。これにより、切りくずに対するすくい面の影響が大きくなり、切りくずが着座面となる内側端面部や使用していない他の切れ刃部と接触することをより好適に抑制することができる。なお、切削インサート101の外側端面部25、35は、上で述べた構成を切れ刃部6、7が有するので、各々が隣接する切れ刃の部分に適合した傾きを有する複数の面部分で構成されている。しかし、切削インサート101の外側端面部25、35は、実質的に単一曲面として構成されてもよい。
さらに、切削インサート101では、切削コーナ21付近の内側端面部26の部分上に識別マークRMが設けられている。この識別マークRMは上面2と下面3とで模様が異なっている(下面3に関しては図示せず)。
なお、第3実施形態の切削インサート101は、上記第1実施形態の切削インサート1と同様に、サイドカッタの工具本体のインサート取付座に着脱自在に取り付けられて、溝の加工に用いられる。なお、第3実施形態の回転切削工具であるサイドカッタの説明は、省略される。
次に、本発明の第4実施形態に係る切削インサート201が図14から図16を参照して説明される。ただし、以下では、既に説明した第1実施形態の切削インサート1に対する特徴的な相違点を、切削インサート201に関して説明する。以下の説明および図面では、既に説明した構成要素と同様の構成要素に同じ符号を用いて、それらの重複説明を省略する。
図から理解できるように、逃げ面としての機能を担う周側面4は、外方に突出した構成を有し、略樽状である。周側面4は、中央平面Mを境に、関連付けられた切れ刃部6を介して上面2につながる上側面部分41と、関連付けられた切れ刃部7を介して下面3につながる下側面部分42とに分割されている。本第4実施形態の切削インサート201では、第1実施形態の切削インサート1と同様に、3つの切れ刃部6は上面2と周側面4との交差稜線部に実質的に連続し、3つの切れ刃部7は下面3と周側面4との交差稜線部に実質的に連続する。よって、上側面部分41および下側面部分42はそれぞれ、環状であり、各々が1つの切れ刃部と関連付けられた3つの側面部分の集合体である。なお、1つの切れ刃部ごとに、独立した上側面部分または下側面部分が形成されてもよい。
上側面部分41と下側面部分42とは、それぞれ、該中央平面Mに向けて、切削インサート外方側に傾いて形成されている。つまり、上側面部分41には上面2から下面3に向けて切れ刃部6に関して負の逃げ角が設けられている。同様に、下側面部分42には下面3から上面2に向けて切れ刃部7に関して負の逃げ角が設けられている。なお、上側面部分41が本発明の第1側面部分に対応し、下側面部分42が本発明の第2側面部分に対応するが、これらの関係は逆であってもよい。
なお、上側面部分41と下側面部分42との(ここでは中央平面上に延びる)接続部は単に線状に形成されることに限定されず、曲面状に形成されていてもよい。そして、上側面部分41および下側面部分42は、それぞれ、必ずしも全体にわたって上で述べたように傾いている必要は無く、例えば、中央平面Mに向けて、切削インサート外方側に傾いている部分を関連する端面側にのみ有することができる。
この切削インサート201は、上記切削インサート1と同様に、サイドカッタである回転切削工具の工具本体に取り付けられて、溝加工に用いられる。
一般的に、切削インサートをサイドカッタの工具本体に取り付けて使用する際、切れ刃先端には大きな切削力が加えられる。そして、切削インサートを固定するねじを支点として、工具本体と当接している周側面4には、切削インサートをサイドカッタの工具本体から引き離す方向の力がかかり、切削インサートを工具本体から浮き上がらせる力が強く働く。しかし、本第4実施形態の切削インサート201のように周側面4を構成して、インサート取付座の側壁面をその周側面に適合した凹形状とすることで、切削インサート201をサイドカッタの工具本体から引き離す方向のそのような力が切削インサートに作用した場合であっても、工具本体によって切削インサート201にはそれをインサート取付座に押さえつける方向の力が働く。そのため、より安定的に切削インサート201は固定され得る。
次に、本発明の第5実施形態に係る切削インサート301が図17から図19を参照して説明される。ただし、以下では、既に説明した第4実施形態の切削インサート201に対する特徴的な相違点を、切削インサート301に関して説明する。以下の説明および図面では、既に説明した構成要素と同様の構成要素に同じ符号を用いて、それらの重複説明を省略する。
切削インサート301では、主切れ刃61、71とコーナ切れ刃63、73とに隣接する周側面4の側面部分43、44のみを、第4実施形態の切削インサート201のように、傾斜した面部分としている。そして、副切れ刃62、72に隣接する周側面4の面部分(上面2側の副切れ刃62と、中央平面Mに関して該副切れ刃62と実質的に面対称な下面3側の副切れ刃72との間の面部分)45は単一の平面として構成され、軸線Aに平行に実質的に延びるように形成されている。
切削インサート301が着脱自在に取り付けられたサイドカッタである回転切削工具308は図20に表されている。この切削工具308では、副切れ刃62、72に隣接する周側面4の面部分45は、切削加工に際して最も溝の側壁部に隣接する箇所の1つである。よって、切削インサート301によれば、面部分45が溝壁と干渉することを極力避けながらも、第4実施形態の切削インサート201に関して上述した切削インサートの固定効果を得ることができる。
前述した実施形態等では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明はそれら実施形態等に限定されるものではない。本発明については、請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明には、請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。

Claims (12)

  1. 互いに対して反対側にある第1端面(2)および第2端面(3)であって、該第1端面および該第2端面の各々は該第1端面と該第2端面とを貫通して延びるように定義される軸線(A)の周りに実質的に回転対称の輪郭を有し、該第1端面の輪郭と該第2端面の輪郭とは該軸線に直交すると共に該切削インサートを二等分するように定義される中央平面Mに関して実質的に面対称であり、該第1端面および該第2端面の各々では、高められたコーナ(21、31)と、該高められたコーナよりも大きい内角を有すると共に該高められたコーナよりも該中央平面に近い低められたコーナ(22、32)とが交互に位置する、第1端面(2)および第2端面(3)と、
    該第1端面と該第2端面との間に延在する周側面(4)と、
    該第1端面と該周側面との交差稜線部に形成された少なくとも3つの第1切れ刃部(6)であって、各々が関連付けられた高められたコーナに沿って延在するコーナ切れ刃(63)と、該コーナ切れ刃の一方の端部から隣の一方の低められたコーナに向けて延在する主切れ刃(61)と、該コーナ切れ刃の他方の端部から隣のもう一方の低められたコーナに向けて延在する副切れ刃(62)とを有し、間に該主切れ刃が延在する該高められたコーナと該一方の低められたコーナとの間の距離は、間に該副切れ刃が延在する該高められたコーナと該もう一方の低められたコーナとの間の距離よりも長く、該主切れ刃(61)は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有し、該副切れ刃(62)は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有する、第1切れ刃部(6)と、
    該第2端面と該周側面との交差稜線部に形成された少なくとも3つの第2切れ刃部(7)であって、各々が関連付けられた高められたコーナに沿って延在するコーナ切れ刃(73)と、該コーナ切れ刃の一方の端部から隣の一方の低められたコーナに向けて延在する主切れ刃(71)と、該コーナ切れ刃の他方の端部から隣のもう一方の低められたコーナに向けて延在する副切れ刃(72)とを有し、間に該主切れ刃が延在する該高められたコーナと該一方の低められたコーナとの間の距離は、間に該副切れ刃が延在する該高められたコーナと該もう一方の低められたコーナとの間の距離よりも長く、該主切れ刃(71)は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有し、該副切れ刃(72)は該コーナ切れ刃から離れるにしたがって該中央平面に近づく傾斜部分を有する、第2切れ刃部(7)と
    を備える、切削インサート(1、1A、101、201、301)。
  2. 各第1切れ刃部(6)において、前記コーナ切れ刃(63)は前記中央平面(M)と略平行に形成されていて、
    各第2切れ刃部(7)において、前記コーナ切れ刃(73)は前記中央平面(M)と略平行に形成されている、
    請求項1に記載の切削インサート(101)。
  3. 前記第1切れ刃部(6)と前記中央平面(M)との間の距離は、該第1切れ刃部の前記主切れ刃(61)における隣の低められたコーナ(22)から離れた部分(61a)で、最も短く、
    前記第2切れ刃部(7)と前記中央平面(M)との間の距離は、該第2切れ刃部の前記主切れ刃(71)における隣の低められたコーナ(32)から離れた部分(71a)で、最も短い、
    請求項1または2に記載の切削インサート(101)。
  4. 前記第1端面(2)の平面視において、前記第1切れ刃部の前記主切れ刃(61)は、該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた前記部分(61a)で切削インサート外方側に突き出るように形成されていて、
    前記第2端面(3)の平面視において、前記第2切れ刃部の前記主切れ刃(71)は、該主切れ刃における隣の低められたコーナから離れた前記部分(71a)で切削インサート外方側に突き出るように形成されている、
    請求項3に記載の切削インサート(101)。
  5. 前記第1切れ刃部(6)の前記主切れ刃(61)は、隣の第1切れ刃部(6)の前記副切れ刃(62)と、前記低められたコーナ(22)でつながり、
    前記第1切れ刃部(6)と前記中央平面(M)との間の距離は、該第1切れ刃部の主切れ刃側端部で、最も短く、
    前記第2切れ刃部(7)の前記主切れ刃(71)は、隣の第2切れ刃部(7)の前記副切れ刃(72)と、前記低められたコーナ(32)でつながり、
    前記第2切れ刃部(7)と前記中央平面(M)との間の距離は、該第2切れ刃部の主切れ刃側端部で、最も短い、
    請求項1または2に記載の切削インサート(1、1A、201、301)。
  6. 前記第1端面(2)の前記高められたコーナ(21)の内角は鈍角であり、前記第1切れ刃部(6)の前記副切れ刃(62)にさらい刃が形成されていて、
    前記第2端面(3)の前記高められたコーナ(31)の内角は鈍角であり、前記第2切れ刃部(7)の前記副切れ刃(72)にさらい刃が形成されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の切削インサート(101)。
  7. 前記第1端面(2)は、各々が関連付けられた第1切れ刃部に隣接して該第1切れ刃部のすくい面として機能するように形成された少なくとも1つの外側端面部(25)と、該外側端面部よりも内側に位置すると共に該外側端面部よりも前記中央平面の近くに形成された内側端面部(26)とを有し、
    前記第2端面(3)は、各々が関連付けられた第2切れ刃部に隣接して該第2切れ刃部のすくい面として機能するように形成された少なくとも1つの外側端面部(35)と、該外側端面部よりも内側に位置すると共に該外側端面部よりも前記中央平面の近くに形成された内側端面部(36)とを有する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の切削インサート(1、1A、101、201、301)。
  8. 前記第1端面(2)において、前記外側端面部(25)は単一平面または単一曲面で形成され、該外側端面部の滑らかな延長面上に隣接する前記第1切れ刃部(6)の少なくとも過半が延び、
    前記第2端面(3)において、前記外側端面部(35)は単一平面または単一曲面で形成され、該外側端面部の滑らかな延長面上に隣接する前記第2切れ刃部(7)の少なくとも過半が延びる、
    請求項7に記載の切削インサート(1、1A、201、301)。
  9. 前記第1端面(2)において、前記外側端面部(25)は、前記内側端面部(26)と不連続であると共に前記中央平面(M)に対して傾いていて、
    前記第2端面(3)において、前記外側端面部(35)は、前記内側端面部(36)と不連続であると共に前記中央平面(M)に対して傾いている、
    請求項7または8に記載の切削インサート(1、1A、101、201、301)。
  10. 前記周側面(4)は、関連付けられた第1切れ刃部を介して前記第1端面につながる第1側面部分(41、43)と、関連付けられた第2切れ刃部を介して前記第2端面につながる第2側面部分(42、44)とを有し、
    該第1側面部分と該第2側面部分とは、それぞれ、該中央平面に向けて、切削インサート外方側に傾いている部分を有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の切削インサート(201、301)。
  11. 前記第1側面部分(41、43)は関連付けられた第1切れ刃部(6)の前記主切れ刃(61)および前記コーナ切れ刃(63)に隣接して形成され、
    前記第2側面部分(42、44)は関連付けられた第2切れ刃部(7)の前記主切れ刃(71)および前記コーナ切れ刃(73)に隣接して形成されていて、
    前記第1切れ刃部(6)の前記副切れ刃(62)と、前記中央平面(M)に関して該第1切れ刃部(6)と実質的に面対称な前記第2切れ刃部(7)の前記副切れ刃(72)との間の前記周側面の部分(45)は単一平面で形成されている、請求項10に記載の切削インサート(301)。
  12. 互いに対して反対側にある第1工具本体端面(82)および第2工具本体端面(83)と、該第1工具本体端面と該第2工具本体端面との間の外周面(84)とを有する工具本体(81)を備え、該工具本体に複数の切削インサートが着脱自在に取り付けられる、回転切削工具(8、308)において、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の切削インサートが前記第1切れ刃部(6)を使用するように取り付けられる、前記第1工具本体端面に開いた少なくとも1つの第1インサート取付座(87A)と、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の切削インサートが前記第2切れ刃部(7)を使用するように取り付けられる、前記第2工具本体端面に開いた少なくとも1つの第2インサート取付座(87B)と
    を備えた、
    回転切削工具(8、308)。
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