JP2016187836A - 切削インサート及び刃先交換式切削工具 - Google Patents

切削インサート及び刃先交換式切削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】幅が狭い溝入れ加工を行うことが可能でありながらも、インサート取付座への固定性が高い切削インサートを提供する。【解決手段】本発明は、インサート体部6と複数の突出部7と取付穴5と、を備える切削インサート1である。突出部7は、体部上面8側に配置された突出部上面11と、体部下面9側に配置された突出部下面12と、各々が対応する体部側面10につながる2つの突出部側面13と、これらの間に延在する突出部側端面14とを有し、突出部上面11と突出部側端面14との間にはコーナR面15が形成されている。切れ刃16は、コーナR面15の縁部に沿って形成されるコーナを有すると共に、突出部側面13がすくい面となるように、突出部上面11、コーナR面15及び突出部側端面14と、突出部側面13との交差稜線部に沿って形成されている。体部下面9は、突出部下面12よりも体部上面8側に近接した位置にある。【選択図】図1

Description

本発明は、切削インサートと、それが装着される刃先交換式切削工具とに関する。より詳細には、本発明は、溝加工を行うために使用される縦置きタイプの切削インサートと、その切削インサートが着脱自在に装着されるサイドカッタとに関する。
従来、溝加工を行うための切削工具として、刃先交換式のサイドカッタがある。そのようなサイドカッタの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のサイドカッタに使用される切削インサートは、略多角形状の外郭を有する上面と、上面と略一致する外郭を有する下面と、上面と下面とを接続する側面と、から構成される縦置きタイプである。上面及び下面は、平面視にて、略多角形状外郭のそれぞれの頂部又は側面から外方側に突出するように形成された3つの突出部を有している。突出部の上面と端面との交差稜線にはコーナR面が形成されており、コーナR面が形成されている交差稜線の長さは、平面視にて、突出部を除いた切削インサート体部の内接円の直径よりも短い。
このような構成によって、特許文献1に記載の切削インサートにおいては、切削インサート全体のサイズを小さくすることなく、コーナR面が形成される交差稜線部の長さを著しく短くすることができる。したがって、切削インサートの強度を低下させることなく、負の径方向のすくい角を小さくすることが可能である。さらには、交差稜線部に設けられるコーナの曲率半径の大きさに制限がないため、溝に形成したい隅Rに対応したコーナの曲率半径を自由に設定することができる利点も有している。
国際公開第2012/173255号パンフレット
ところで、溝加工においては、目的に応じて様々な大きさの幅の溝を形成することが必要とされている。特に、昨今においては、溝幅が6mm以下の非常に狭い幅の溝を形成することが可能な工具が求められている。
ここで、特許文献1に記載の切削インサートをそのままの外郭形状で、より溝幅の狭い溝入れ加工(具体的には、溝幅が6mm以下)に適用するためには、溝幅に応じて切削インサートの厚さを薄くする必要がある。特許文献1の切削インサートは縦置きであるため、それをサイドカッタに装着したとき、サイドカッタの外周面に位置する切れ刃(つまり、溝の底部を切削する切れ刃)の長さは切削インサートの厚さとほぼ同一である。よって、一定の切れ刃長を確保するためには、切削インサートに関して一定の厚さを保持しなくてはならない。すなわち、切削インサートをサイドカッタの両端面に千鳥状に装着して溝加工を行う場合を考えると、切れ刃長は少なくとも加工する溝幅の半分より大きな長さである必要がある。したがって、切削インサート自体も、加工する溝幅の半分より大きな長さ、つまりはサイドカッタの幅の半分より大きな厚さを少なくとも必要とするのである。そのため、サイドカッタにおける切削インサートが装着される箇所(インサート取付座)の厚さは、加工する溝幅の半分よりも薄くなってしまう。例えば、溝幅が6mmの場合、サイドカッタのインサート取付座は最大の厚さでも3mmに満たない薄さになる。このように、インサート取付座の厚さが著しく薄くなってしまうと、取付ねじによって切削インサートをインサート取付座に装着するとき、インサート取付座における取付ねじの「かかり部分」(すなわち、ねじ穴長)が短くなりすぎて、切削インサートの固定力が顕著に弱くなる。さらに、取付ねじの先端がねじ穴から突出することは許容されないため、取付ねじの「かかり部分」はねじ穴長よりもさらに短くなるので、切削インサートの固定力は一層弱くなる。そのため、加工中において切削インサートがずれ動いてしまい、切れ刃の欠損などの原因となったりする。また、インサート取付座の厚さが薄すぎるためにサイドカッタ自体の剛性が低下するという問題も生じる。工具自体の剛性低下は、びびり発生の大きな原因となる。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、幅が狭い溝加工を行うことが可能でありながらも、インサート取付座への固定性が高い切削インサート及びそれを装着した切削工具を提供することを目的とする。
本発明は、体部上面8と、体部上面8に対向して配置された体部下面9と、体部上面8と体部下面9との間に延在する体部側面13とを備え、体部上面8及び体部下面9を通過する軸線Aが定められる、インサート体部6と、各々が切れ刃16を有して、各々が軸線Aに直交する方向におけるインサート体部6の外側位置にインサート体部6と一体的に設けられた、複数の突出部7と、体部上面8と体部下面9とを貫通する取付穴5と、を備え、突出部7は、体部上面8側に配置された突出部上面11と、体部下面9側に配置された突出部下面12と、各々が対応する体部側面10につながる2つの突出部側面13と、これらの間に延在する突出部側端面14とを有し、突出部7には、突出部上面11と突出部側端面14との間に延在するコーナR面15が形成され、切れ刃16は、コーナR面15の縁部に沿って形成されるコーナを有すると共に、突出部側面13がすくい面となるように、突出部上面11、コーナR面15及び突出部側端面14と、突出部側面13との交差稜線部に沿って形成され、体部下面9は、突出部下面12よりも体部上面8側に近接した位置にある、切削インサート1である。
さらに、本発明は、少なくとも1つのインサート取付座26を有する工具ボデー21と、インサート取付座26に装着された少なくとも1つの切削インサートと、を備える切削工具20であって、この切削インサートは前述の切削インサート1であることを特徴とする。
本発明によると、インサート体部が突出部よりも薄く構成されているので、工具ボデーにおける取付ねじの「かかり部分」を長く確保することができる。そのため、特許文献1の切削インサートより薄い切削インサートの場合においても、工具ボデーに対する切削インサート固定性の低下を大きく抑制することが可能となる。したがって、切削インサート固定性の低下に起因するびびりや切れ刃の破損等を顕著に減少させることができる。
本発明の切削インサートの一実施形態の上面側斜視図を示す。 図1の切削インサートの上面図を示す。 図1の切削インサートの下面側斜視図を示す。 図2におけるIV−IV断面図を示す。 図1の切削インサートを装着した刃先交換式切削工具の一実施形態の斜視図を示す。 図5の工具ボデーの斜視図を示す。 図5の工具ボデーのインサート取付座付近の拡大斜視図を示す。 図7のインサート取付座に切削インサートが装着された状態の斜視図を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の切削インサート1は、図1から図4に示されているように、対向する又は互いに対して反対側に位置する上面2及び下面3と、それらの間に延在する周側面4とを備える。上面2及び下面3は略平行である。切削インサート1には、上面2及び下面3を通過する軸線Aが定められ、この軸線A周りに実質的に120°回転対称に形づくられている。軸線Aに一致する中心軸線Aを有する取付穴5が、上面1及び下面2を貫通するように形成されている。
この切削インサート1は、インサート体部6と、このインサート体部6と一体的に設けられた3つの突出部7とを備える。インサート体部6は、体部上面8と、体部下面9と、これらの間に延在する3つの体部側面10とを備える。体部上面8と体部下面9とは対向し且つ互いに対して反対側に位置づけられ、略平行である。3つの体部側面10のうちの任意の2つの側面間に、1つの突出部7が配置されている。なお、切削インサート1から3つの突出部7を除いた部分が、インサート体部6と定義されることができる。
軸線Aつまり取付穴5の中心軸線周りに120°回転対称形状を実質的に有するようにインサート体部6は設計されている。同様に、この軸線A周りに回転対称な位置に3つの突出部7は配置されている。このように、切削インサート1は、実質的に、軸線A周りに120°回転対称な形状を有するように形成されている。
インサート体部6の体部上面8を略三角形状又は三角形状とみなしたとき、その体部上面8の三角形の頂部に位置するように、3つの突出部7はそれぞれ位置づけられている。突出部7は、軸線Aに直交する方向におけるインサート体部6の外側位置に設けられている。つまり、突出部7は、インサート体部6から外側方向に突出する又は延出するように設けられている。
3つの突出部7は実質的に同じ構成を有する。そこで、特に断らない限り、以下では任意の1つの突出部7が説明される。
突出部7は、軸線Aに直交する方向におけるインサート体部6の外側位置に設けられている。突出部7は、略直方体形状を有する。具体的には、突出部7は、体部上面8につながる突出部上面11と、体部下面9から一定距離ほど突き出している突出部下面12と、各々が対応する体部側面10につながる2つの突出部側面13と、これらの間に延在する突出部側端面14とを有している。さらに、突出部7には、2つの突出部側面13の一方から他方にまで、突出部上面11と突出部側端面14との間に延在するコーナR面(コーナ湾曲面)15が形成されている。
本実施形態においては、突出部上面11は体部上面8と実質的に同一平面上に形成されているのであるが、図4の断面図に明らかなように、突出部下面12は体部下面9よりも軸線Aに平行な方向へ一段突き出している。すなわち、突出部上面11は体部上面8と実質的に同一平面上にある一方、突出部下面12は体部下面9よりも突出部上面11側に近接した位置に形成されている。別の表現をするならば、インサート体部6は、突出部7よりも下面側が薄くなるように形成されているとも言える。また、本実施形態において、突出部7は全体的に同一の厚さを有するように形成されているが、これに限定されることはなく、突出部側端面14からインサート体部6の内方側へ離間するにつれ漸次厚さが薄くなっていき、最終的にはインサート体部6の厚さと同一となるように形成されていてもよい。あるいは、漸次厚さが薄くなるのではなく、段階的に厚さが薄くなるように形成されていてもよい。ここで、「実質的に」同一平面とあるとは、切削インサート1の側面視において、突出部上面11は体部上面9に対して内角が180°未満になるように若干の角度をつけられて接続しているからである。このように、突出部上面11と体部上面9とは一定の角度で接続する構成であってもよいし、完全に同一平面上にあってもよい。
図2に示すように、コーナR面15のそれぞれの端部(コーナ)に関して、両端部をはさむ最大寸法のことをコーナR面15の長さLとする。このコーナR面15の長さLは、所定の範囲に定められている。また、インサート体部6の体部上面8には、図2に示すように、内接円ICが定められることができる。コーナR面15の長さLは、この内接円ICの直径よりも短い。したがって、インサート体部6のサイズに比較して、コーナR面15の長さが十分に短くなる。また、コーナR面15の長さLは、突出部7の厚さ以上であることが好ましい。このようにすることで、突出部7の小型化を図りながら、突出部7の強度を好適に上げることが可能である。
1つの突出部7には、2つの切れ刃16が形成されている。切れ刃16は、コーナR面15の縁部に沿って形成されるコーナを有すると共に突出部側面13がすくい面となるように、突出部上面11、コーナR面15及び突出部側端面14の各々と突出部側面13との交差稜線部に沿って形成されている。なお、コーナの曲率又は曲率半径は、被削材に形成することが望まれる溝の隅湾曲面の大きさに合わせて適宜変更することが可能である。1つの突出部7における一方の切れ刃16は右勝手の切れ刃であり、他方の切れ刃16は左勝手の切れ刃である。したがって、切削インサート1では、3つの切れ刃16が右勝手の切れ刃として使用されることができ、別の3つの切れ刃16が左勝手の切れ刃として使用されることができる。このように、切削インサート1は、割り出し可能な切削インサートである。なお、右勝手の切れ刃とは、切削インサート1を刃先の方向、すなわち突出部側面13に対向する方向から見て、突出部側端面14を上側に見たときに、突出部上面11が右側にある切れ刃のことであり、左勝手の切れ刃とは、切削インサート1を刃先の方向から見たときに左側にある切れ刃のことである。また、突出部上面11と、突出部側端面14と、コーナR面15とが逃げ面となる。
また、本実施形態においては、体部上面8と体部側面10との交差稜線部分に、その全長に沿って凹部17が形成されている。すなわち、体部上面8と体部側面10との交差稜線部分に沿ってインサート体部6の厚さが他の部分に比較して薄い構成を有している。本実施形態の切削インサート1において、この凹部17は、図4に示されているように階段状に形成されているが、これに限定されることはなく、斜めに切り欠いた面取り等の他形状であっても構わない。
切削インサート1の切れ刃近傍は、超硬合金、コーティングされた超硬合金、サーメット、セラミック、又はダイヤモンドあるいは立方晶窒化硼素を含有する超高圧焼結体といった硬質材料から作製されることができる。
このような構成を有する切削インサート1は、図5に示すように、切削工具20の工具ボデー21に着脱自在に装着される。
工具ボデー21は、図6に示されているように、2つの端面22と、2つの端面22間に延在する外周面23と、2つの端面22の中央を貫通するボア穴24とから基本的に構成されている。2つの端面22は、対向し、つまり互いに対して反対側に位置し、各々が略円形を有する。外周面23には、切りくずポケット25と、複数のインサート取付座26とが形成されている。切りくずポケット25は切りくずを好適に排出するように設けられている。インサート取付座26は、対応する切りくずポケット25に隣接して工具回転方向Kの後方側の外周面23上に設けられている。また、インサート取付座26は、工具ボデー21の2つの端面22のそれぞれにおいて交互に千鳥状に形成され、複数の切削インサート1は2つの端面22のそれぞれにおいて交互に千鳥状に装着される。このとき、インサート取付座26には、使用可能な切れ刃のコーナが外方に突出するように切削インサート1が縦置きで取り付けられる。切削インサート1が取り付けられたとき、切削インサート1の突出部7の突出部側端面14が工具ボデー21の外周面23からわずかに突出し、かつ、突出部7のコーナR面15が外側に位置づけられている。また、本実施形態においては、切削インサート1が、アキシャルレーキが−3°、ラジアルレーキが−7°で装着されるようにインサート取付座26は構成されているが、アキシャルレーキ及びラジアルレーキの大きさはこれに限定されることはない。このようにアキシャルレーキ及びラジアルレーキが設定されることにより、切削インサート1には、工具径方向及び工具回転軸方向に対して正の逃げ角が設けられている。
インサート取付座26は、図7の拡大図に示されているように、底面27と、この底面27に略直角をなす側面28とを備える。底面27は、切削インサート1を固定するための取付ねじ29を螺入するためのねじ穴30が形成された第1底面27aと、第1底面27aよりも低い位置(すなわち、第1底面27aよりも凹陥した位置)に形成されている第2底面27bと、から構成されている。第2底面27bは、切削インサート1の突出部7の位置関係と対応するように設けられている。また、側面28は、第1底面27aに接続している第1側面28aと、第2底面27bに接続している第2側面28bと、から構成されている。
図8に示されているように、切削インサート1はインサート取付座26に固定される。すなわち、切削インサート1の突出部7がインサート取付座26の第2底面27bに対応するように配置される。このとき、切削インサート1の体部側面10とインサート取付座26の第1側面28aとは接触しているが、突出部7は第2側面28bと接触していない。すなわち、第2側面28bは突出部側面13及び突出部側端面14とは接触しないように逃がされて形成されている。これによって、まだ使用されていない切れ刃6がインサート取付座26と接触することによって損傷することが防止される。さらに、切削インサート1の突出部7の段差側面18(図3及び図4を参照)は、インサート取付座26の段差側面31とは接触しない。すなわち、第1底面27aは、平面視にて、切削インサート1の突出部下面12の外郭形状よりも切削インサート1の内側に形成されている。これによって、切削インサート1は、工具径方向において、2か所の第1側面28aのみと接触する、すなわち、2か所の第1側面28aのみによって支持されることになるので、切削インサート1又はインサート取付座26に製造上の誤差等によって多少の歪み等が発生していても、がたつくことなく確実に固定される。また、本実施形態において、体部下面9は第1底面27aと接触しているが、突出部下面12は第2底面27bとは接触しない。すなわち、体部下面9と突出部下面12との間の高さ方向の差分は、第1底面27aと第2底面27bとの間の高さ方向の差分よりも小さくなるように構成されている。これによって、切削インサート1は工具軸線方向において、第1底面27aのみと接触する、すなわち、第1底面27aのみによって支持されることになるので、切削インサート1又はインサート取付座26に製造上の誤差等によって多少の歪み等が発生していても、がたつくことなく確実に固定される。このように本実施形態では体部下面9のみで支持する構成となっているが、反対に、突出部下面12のみで支持する構成も可能である(この場合、突出部下面12は第2底面27bと接触しているが、体部下面9は第1底面27aと接触していない)。すなわち、体部下面9と突出部下面12のいずれか一方で支持することで、切削インサート1の固定性を向上させることができるのである。しかしながら、本発明は、体部下面9と第1底面27aの両方がインサート取付座26に接触する形態を排除するのもではない。
以上に説明した切削インサート1及び切削工具20による作用・効果について説明する。
本発明においては、体部下面9が突出部下面12よりも体部上面8側に近接した位置に形成されているため、工具ボデー21おける取付ねじ29の「かかり部分」を長くとることが可能である。すなわち、切削インサート1においてインサート体部6のみが体部下面9側から薄く形成されているため、その薄くなった分だけ工具ボデー21のインサート取付座26の第1底面27aにあたる部分の厚さを大きくすることができる。したがって、第1底面27aにあたる部分の厚さが大きくなった分だけ、ねじ穴27を深くすることができるので、取付ねじ29の「かかり部分」を長く取れるのである。その結果、非常に狭い幅の溝加工を行うために切削インサートの全体の厚さを薄くしたとしても、取付ねじ29の「かかり部分」を大きく確保することができるため、切削インサート1の固定性の低下が抑制されるという効果を得ることができる。このとき、突出部7については、切削インサート1の固定性の向上を目的として厚さを小さくする必要がないため、突出部側面13と突出部側端面14との交差稜線に形成されている切れ刃16は、必要な長さが確保されている。したがって、切削インサート1を工具ボデー21の両側面に千鳥状に装着して溝入れ加工を行うために必要とされる切れ刃長、すなわち、少なくとも加工する溝幅の半分より大きな長さ(工具ボデー21の厚さの半分より大きな厚さ)は維持されたままである。
また、厚く形成された第1底面27aが側面28の一部と接続していることによって、インサート取付座26全体の剛性が向上するという効果がある。すなわち、厚く形成された第1底面27aが独立して設けられているのではなく、側面28の一部と接続していることで、底面28全体がねじれるような歪みに対して顕著に強くなるのである。特に、強度的に脆弱なねじ穴30周辺の剛性を大きく向上させることができる。したがって、剛性が低いことに由来する工具ボデー21自体の歪みによる切削インサート1の着座安定性の低下やびびりの発生を抑制する効果を得ることができるため、形成する溝の精度が向上する。このように、本発明は、インサート取付座の厚さが極端に薄い縦置きタイプの切削インサートを使用するサイドカッタにおいて特に大きな効果を発揮する。
また、切削インサート1においては、体部上面8と突出部上面11とが実質的に同一平面上にあるのであるが、これに限定されることはなく、軸線A方向で体部上面8が突出部上面11よりも低くなるように(つまり、体部上面8と突出部上面11との間に段差ができるように)形成されていてもよい。しかしながら、そのような段差があると、取付ねじ29の「かかり部分」がその段差の分だけ小さくなってしまう、もしくは、インサート体部6がその段差の分だけ薄くなってしまう。したがって、取付ねじ29の「かかり部分」及びインサート体部6の厚さを最大化するためには、体部上面8と突出部上面11とは段差なく接続していることが好ましい。
さらに、インサート体部6において、体部上面8と体部側面10との交差稜線部分には、その全長に沿って厚さ方向に凹陥した凹部17を設けることが好ましい。なぜなら、これによって体部側面10と被削材の側部加工面との隙間に、切削加工によって生じた切りくずが噛み込まれてしまう現象を大きく抑制することができるからである。それは次の理由による。本実施形態のような厚さの薄い切削インサート1による切削加工では、特許文献1の切削インサートを用いた切削加工と比較して、サイズが小さい切りくずが発生する。一方、切削インサート1は、前述したように、逃げ角を確保するためにアキシャルレーキ及びラジアルレーキが付けられて配置されている。すなわち、切削インサート1は、工具ボデー21の端面22及び外周面23に対して一定の角度で傾斜する位置関係で配置されている。そのため、作用切れ刃16の工具回転方向K前方に位置している体部上面8と体部側面10との交差稜線部分と、被削材の側部加工面と、の間には、非常に狭い「くさび形状」をした隙間が必然的に生じる。このくさび形状の隙間は前述したように狭いため、切りくずが大きい場合にはそこに侵入する可能性は低い。ところが、本実施形態の切削インサート1によって生じる小さな切りくずは、その隙間に侵入して、くさび形状の最も狭くなっている部分に噛み込まれてしまう可能性がある。このように、切りくずが切削インサートと被削材の間に噛み込まれると、被削材の表面が切りくずによって傷つけられるおそれがある。これに対し、体部上面8と体部側面10との交差稜線部分に凹部17を設けると、その交差稜線部分と、被削材の側部加工面と、の間が広くなり、くさび形状の最も狭くなっている部分でさえも、切りくずが噛み込まれない程度の大きさになる。すなわち、切削インサート1と被削材との隙間を大きくすることによって、切りくずがその隙間に入り込んでも、噛み込まれることなく外部に離脱しやすいように構成されている。このように、凹部17を設けることで小さな切りくずの噛み込みを抑制することができるので、被削材表面の面粗さが向上する。
前述した実施形態及びその変形例等では本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明には、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。
1 切削インサート
2 上面
3 下面
4 周側面
5 取付穴
6 インサート体部
7 突出部
8 体部上面
9 体部下面
10 体部側面
11 突出部上面
12 突出部下面
13 突出部側面
14 突出部側端面
15 コーナR面(コーナ湾曲面)
16 切れ刃
17 凹部
18 突出部の段差側面
20 切削工具
21 工具ボデー
22 端面
23 外周面
24 ボア穴
25 切りくずポケット
26 インサート取付座
27a 第1底面
27b 第2底面
28a 第1壁面
28b 第2壁面
29 取付ねじ
30 ねじ穴
31 インサート取付座の段差側面

Claims (8)

  1. インサート体部(6)であって、体部上面(8)と、該体部上面(8)に対向して配置された体部下面(9)と、該体部上面(8)と該体部下面(9)との間に延在する体部側面(13)とを備え、該体部上面(8)及び該体部下面(9)を通過する軸線(A)が定められる、インサート体部(6)と、
    複数の突出部(7)であって、各々が切れ刃(16)を有して、各々が前記軸線(A)に直交する方向における前記インサート体部(6)の外側位置に該インサート体部(6)と一体的に設けられた、複数の突出部(7)と、
    前記体部上面(8)と前記体部下面(9)とを貫通する取付穴(5)と、
    を備え、
    前記突出部(7)は、前記体部上面(8)側に配置された突出部上面(11)と、前記体部下面(9)側に配置された突出部下面(12)と、各々が対応する体部側面(10)につながる2つの突出部側面(13)と、これらの間に延在する突出部側端面(14)とを有し、該突出部(7)には、該突出部上面(11)と該突出部側端面(14)との間に延在するコーナR面(15)が形成され、
    前記切れ刃(16)は、前記コーナR面(15)の縁部に沿って形成されるコーナを有すると共に、前記突出部側面(13)がすくい面となるように、前記突出部上面(11)、前記コーナR面(15)及び前記突出部側端面(14)と、前記突出部側面(13)との交差稜線部に沿って形成され、
    前記体部下面(9)は、前記突出部下面(12)よりも前記体部上面(8)側に近接した位置にある、
    切削インサート(1)。
  2. 前記体部上面(8)と前記突出部上面(11)とは、段差なく接続していることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート(1)
  3. 前記体部上面(8)と前記体部側面(10)との交差稜線部分には、凹部(17)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切削インサート(1)。
  4. 前記突出部(7)は、前記インサート体部(6)の前記体部上面(8)を多角形の形状とみなしたとき、該多角形の頂部に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の切削インサート(1)。
  5. 前記体部上面(8)は、略三角形状をなしていることを特徴とする請求項4に記載の切削インサート(1)。
  6. 少なくとも1つのインサート取付座(26)を有する工具ボデー(21)と、該インサート取付座(26)に装着された少なくとも1つの切削インサートと、を備える切削工具(20)であって、
    前記切削インサートは、請求項1から5のいずれかに記載の切削インサート(1)であることを特徴とする切削工具(20)。
  7. 前記インサート取付座(26)は、前記切削インサート(1)の前記体部側面(10)と、前記体部下面(9)又は前記突出部下面(12)のいずれか一方と、のみ接触することを特徴とする請求項6に記載の切削工具(20)。
  8. 前記インサート取付座(26)は、底面(27)と、該底面(27)に略直角をなす側面(28)とを備え、
    前記底面(27)は、前記切削インサート(1)を固定するためのねじ穴(30)が形成された第1底面(27a)と、該第1底面(27a)よりも凹陥した位置に形成されている第2底面(27b)と、から構成され、且つ該第2底面(27b)は、該切削インサート(1)の前記突出部(7)の位置と対応するように設けられており、
    前記側面(28)は、前記第1底面(27a)に接続している第1側面(28a)と、前記第2底面(27b)に接続している第2側面(28b)と、から構成されている、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の切削工具(20)。
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