JPWO2012127688A1 - 簡易ロック機構を有するスライドファスナー - Google Patents

簡易ロック機構を有するスライドファスナー Download PDF

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Abstract

本発明のスライドファスナー(1)は、スライダー(30)の摺動時に同スライダー(30)の内面に接触して摺動抵抗を増大させる抵抗部を備えた少なくとも1つの停止エレメント(15,51-63)が、ファスナーストリンガー(10)のエレメント列(12)に局部的に配されている。これにより、スライダー(30)をエレメント列(12)の停止エレメント(15,51-63)が配されている任意の位置にて停止させることができ、また、そのスライダー(30)の停止状態を保持できる。また、スライダー(30)を停止エレメント(15,51-63)との間の摺動抵抗よりも大きな力で操作することにより停止エレメント(15,51-63)の抵抗部を乗り越えさせて、同スライダー(30)をエレメント列(12)に沿って摺動させることができる。

Description

本発明は、エレメント列の所定の位置でスライダーを止めることが可能なスライドファスナーに関し、特に、停止爪を具備しない自由スライダーをエレメント列の所定の位置でロックさせることが可能な簡易ロック機構を有するスライドファスナーに関する。
従来、スライドファスナーは各種の衣類や鞄類の開口部に取り付けられ、そのスライドファスナーに配されたスライダーを摺動操作して左右のエレメント列を噛合又は分離させることにより、開口部が開閉される。また、衣類の前身頃に取着されるスライドファスナーには、スライダーをエレメント列の一端部まで摺動させた後に、左右のファスナーストリンガーを引き離すことが可能な開離嵌挿具が配されたものが知られている。
このような開離嵌挿具を備えたスライドファスナーの一例が、特開2009−95425号公報(特許文献1)に開示されている。例えば図14に示すように、特許文献1に記載されているスライドファスナー20は、長さ方向の両端部側から開くことが可能なスライドファスナーである。
このスライドファスナー20は、エレメント列24を備える左右の第1及び第2ファスナーストリンガー21と、エレメント列24に沿って摺動可能な前後の第1及び第2スライダー22a,22bと、エレメント列24の一端側(前端側)に配された左右の止具と、第1ファスナーストリンガー21におけるエレメント列24の他端側(後端側)に固着された蝶棒25と、第2ファスナーストリンガー21におけるエレメント列24の他端側(後端側)に固着された箱棒26とを有している。
第1及び第2ファスナーストリンガー21は、それぞれ、テープ側縁に芯紐部23aが配されたファスナーテープ23と、エレメント列24を構成する複数のファスナーエレメント24aとを有しており、複数のファスナーエレメント24aは、ファスナーテープ23の対向するテープ側縁部に所定の間隔をもって取着されている。
第1スライダー22aは、第2スライダー22bよりも前方に配されており、これらの第1及び第2スライダー22a,22bは、スライダー胴体と、スライダー胴体に回動可能に保持された引手とを備えた所謂自由スライダーとして構成されている。スライダー胴体は、上下翼板と、同上下翼板の一端部間を連結する案内柱と、上下翼板の左右側縁部から互いに接近する方向に延設された左右のフランジ部と、上翼板の上面に門型形状に立設された引手取付柱と有している。
また、スライダー胴体の一端には、案内柱を間に挟んで左右の肩口が設けられ、スライダー胴体の後端には後口が設けられている。更に、上下翼板間には、左右の肩口と後口とを連通する略Y字形状のエレメント案内路が配されている。この場合、第1及び第2スライダー22a,22bは、互いの後口が対向するようにエレメント列24に挿通されている。
特許文献1の蝶棒25は、ファスナーテープ23に固着された略角柱状の蝶棒本体25aと、蝶棒本体25aのエレメント列24側の端部領域に箱棒26に向けて張り出した張出部25bと、張出部25bの先端部から前方に突出した突起部25cとを有している。
一方、箱棒26は、ファスナーテープ23に固着された箱棒本体26aと、箱棒本体26aの下端部に配されたフック状のストッパー部26bと、箱棒本体26aの蝶棒25に対向する側面から蝶棒25に向けて突設された突出部26cと、箱棒本体26aの上端部表面に***した***部26dとを有している。
このような特許文献1のスライドファスナー20は、後口同士を対向させて配した第1及び第2スライダー22a,22bを有しているため、噛合状態にある左右のエレメント列24を同エレメント列24の一端(前端)からだけでなく、他端(下端)からでも分離することが可能に構成されている。
特に特許文献1では、箱棒26に箱棒本体26aから***する***部26dが配されているため、第1及び第2スライダー22a,22bを箱棒26側の末端位置(下端位置)まで摺動させて箱棒26に保持したときに、箱棒26の***部26dが第1スライダー22aのスライダー胴体内面に密接し、箱棒26に対する第1スライダー22aの摩擦力を増大させる。
これにより、第1スライダー22aを箱棒26の所定位置に停止させたときに、その停止位置で第1スライダー22aを保持し、箱棒26に対する第1スライダー22aの相対的な位置を安定させるとともに、第1スライダー22aが箱棒26に保持されている状態から勝手に摺動することを抑制できる。
このため、例えば第1及び第2スライダー22a,22bに対して蝶棒25を挿入する操作を行う際に、第1及び第2スライダー22a,22bの位置がずれることを防止し、蝶棒25を第1スライダー22aや第2スライダー22bに引っ掛からせることなく円滑に挿入できるといった効果が得られる。
ところで、従来のスライドファスナーには、使用される製品(ファスナー被着製品)によって様々な機能を有するものがある。例えば、衣類等に使用されるスライドファスナーのスライダーには、エレメント列に対して摺動を停止させたときに、スライダーをそのエレメント列の停止位置で保持することが可能な停止機構を備えているものが知られている。
停止機構を備えたスライダーの一例は、例えば特開2009−95370号公報(特許文献2)に開示されている。この特許文献2に記載されているスライダーは、スライダー胴体のエレメント案内路内に進退可能に配される停止爪体を有しており、この停止爪体は、板バネ部材によって付勢されて、同停止爪体の一部(停止爪部)をエレメント案内路内に進出させるようにしてスライダー胴体に組み付けられている。
このような停止爪体を有する特許文献2のスライダーでは、引手を操作してスライダーを摺動させるときに、引手が板バネ部材の付勢に抗して停止爪体を持ち上げて、停止爪部をエレメント案内路から退避させるため、スライダーを円滑に摺動させることができる。一方、スライダーを停止させて引手の操作を終えたときには、停止爪体が板バネ部材により付勢され、停止爪部がエレメント案内路内に進出してファスナーエレメントに係止されるため、スライダーをその停止位置で安定して保持することが可能となる。
一方、特開2004−41440号公報(特許文献3)には、スライダーをエレメント列に沿って摺動させたときに、音を発生させる機能を有するスライドファスナーが開示されている。
この特許文献3に記載されているスライドファスナーは、エレメント列を備える左右の第1及び第2ファスナーストリンガーと、エレメント列に沿って摺動可能なスライダーとを有している。また、エレメント列を構成する全てのファスナーエレメントは、エレメント上面に配された突起を有しており、各ファスナーエレメントに設けられた突起は、スライダーの摺動を妨げたり、人体を傷つけることのないように構成されている。更に、スライダーには、ファスナーエレメントに設けた突起に当接することにより音を発生させる爪部を備えた発音室が配されている。
このような構成を有する特許文献3のスライドファスナーは、エレメント列に沿ってスライダーを摺動させたときに、スライダーの爪部がファスナーエレメントの突起に当接してはじかれることにより、スライダーの発音室で音を発生させることができる。これにより、例えばカバンの開口部に特許文献3のスライドファスナーを取着することにより、その開口部を開閉する度に音色を奏でることが可能となるため、スリや盗難の際に気が付き易く、防犯性が高められる。
特開2009−95425号公報 特開2009−95370号公報 特開2004−41440号公報
例えばスライドファスナーが衣類等に使用される場合、エレメント列を開閉させるスライダーをエレメント列の所望の位置で停止させ、そのスライダーの停止位置を保持したいことがある。しかし、特許文献1に記載されているスライドファスナー20では、停止爪体のような停止機構を備えない自由スライダーが第1及び第2スライダー22a,22bとして用いられているため、基本的にこれらの第1及び第2スライダー22a,22bをエレメント列24の所望の位置で停止させることができない。
また、第1及び第2スライダー22a,22bがエレメント列24の途中位置で停止したとしても、スライドファスナー20が振動等を受けた際に各スライダーの自重によりエレメント列24に沿って下がり易く、スライドファスナー20が使用者の意思に反して勝手に開閉してしまうことがあった。また、左右のファスナーストリンガー21を離間するように引っ張った際に、スライダーがファスナーエレメント24aから左右のフランジ部を介して応力(横引き力)を受けるため、スライダーが使用者の意思に反して摺動してしまうこともあった。
また、特許文献3に記載されているスライドファスナーは、ファスナーエレメントに配された突起を利用することによりスライダーの摺動時に音を発生させることができる。しかし、特許文献3のスライドファスナーでは、全てのファスナーエレメントのエレメント上面に突起が設けられているため、エレメント列に沿ってスライダーを摺動させるときの摺動抵抗を増大させ、スライダーの操作性を低下させるという問題があった。
一方、特許文献2に係るスライダーは、前述のように、ファスナーエレメントに係止可能な停止爪体による停止機構を備えているため、例えば特許文献2のスライダーを、特許文献1における第1及び第2スライダーとして用いることにより、同スライダーをエレメント列の所望の位置で停止させることが可能となる。
しかし、このような停止爪体を有するスライダーの場合、停止爪体の停止爪部がファスナーエレメントに係止されている状態のまま、使用者がファスナーストリンガーを引っ張って開くことが事実上不可能であった。また、仮に左右の第1及び第2ファスナーストリンガーが互いに離間する方向に瞬間的に強く引っ張られる場合等のようにスライダーが何らかのはずみで強制的に摺動させられると、停止爪体やファスナーエレメントが破損し易くなり、スライドファスナーを故障させる要因の一つとなっていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、スライダーをエレメント列に対して任意の位置で停止させることが可能であり、且つ、使用者の意思でスライドファスナーを素早く開きたい場合には、左右のファスナーストリンガーを互いに離間する方向に力を加えることにより、スライダーやファスナーエレメントなどに破損を生じさせることなく開くことが可能なスライドファスナー、及び同スライドファスナーに使用されるスライダーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナーは、基本的な構成として、第1及び第2ファスナーテープの対向するテープ側縁部にエレメント列が配された左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガーと、前記エレメント列に沿って摺動可能なスライダーとを有し、前記エレメント列は、前記テープ側縁部に所定の間隔をもって取着された複数のファスナーエレメントにより構成され、前記スライダーは、上下翼板と、前記上下翼板間を連結する連結柱と、前記上下翼板の少なくとも一方の左右側縁部に配されたフランジ部とを有するスライドファスナーであって、前記スライダーの摺動時に同スライダーの内面に接触して摺動抵抗を増大させ、前記スライダーを停止可能な抵抗部を備えた少なくとも1つの停止エレメントが、前記エレメント列に局部的に配されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るスライドファスナーにおいて、前記抵抗部は、前記停止エレメントのテープ表裏方向の寸法を前記スライダーの前記上下翼板間の間隔よりも大きくして構成されていることが好ましい。
この場合、前記抵抗部は、前記停止エレメントのテープ表裏方向に向いた第1面及び第2面の少なくとも一方に***した少なくとも1つの***部により構成されていることが特に好ましい。
また、本発明に係るスライドファスナーでは、前記停止エレメントにおけるテープ表裏方向の寸法の最も大きい部分が、前記第1又は第2ファスナーテープの芯紐部上に配されていることが好ましい。
更に、本発明のスライドファスナーでは、前記スライダーの左右側縁部に、前記第1及び第2ファスナーテープを挿通させるテープ溝が配され、前記停止エレメントは、前記スライダーの前記テープ溝を挿通するヒレ部を有し、前記抵抗部は、前記ヒレ部のテープ表裏方向の寸法を前記テープ溝の溝幅よりも大きくして構成されていることが好ましい。
更にまた、本発明のスライドファスナーにおいて、前記停止エレメントは、テープ内方側の壁面にテープ幅方向に突出する突出部を有し、前記抵抗部は、前記突出部の突出寸法を、左右の前記エレメント列の噛合時におけるチェーン幅が前記スライダーの左右フランジ部間の最小間隔よりも大きくなるように設定して構成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記停止エレメント及び前記スライダーの少なくとも一方が、テープ表裏方向又はテープ幅方向に弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
更に、前記抵抗部は、テープ長さ方向に傾斜する傾斜面又はテープ長さ方向に湾曲する湾曲面を有していることが好ましい。
また、本発明において、前記停止エレメントは、テープ長さ方向に2つ以上連続して前記エレメント列に配されていることが好ましい。
更に、前記停止エレメントは、前記第1及び第2ファスナーストリンガーの一方又は両方の前記エレメント列に配されていることが好ましい。
更にまた、本発明では、前記停止エレメントが、前記エレメント列の開口側端部から当該エレメント列全体の長さ寸法の20%以内の領域に配されていることが好ましい。また、前記第1及び第2ファスナーストリンガーに開離嵌挿具が配され、前記停止エレメントは、前記開離嵌挿具の箱棒が配されている側の前記エレメント列に配されていることが好ましい。
本発明のスライドファスナーにおいて、前記スライダーは、前記上下翼板の少なくとも一方に一体に設けられ、前記停止エレメントに干渉して前記スライダーの停止状態を保持するロック部を有し、前記ロック部は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
この場合、前記ロック部は、前記上翼板の主内壁面又は前記下翼板の主内壁面よりも、テープ表裏方向の内側に突設された凸部を有していることが好ましく、特に、前記上下翼板の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリットが配され、前記凸部は、前記スリット間に挟まれた弾性片部の先端に配されていることが好ましい。
更に本発明では、前記上下翼板の少なくとも一方に、前記抵抗部との干渉を回避する凹溝部が配されていることが好ましい。
次に、本発明により提供されるスライダーは、基本的な構成として、上下翼板と、前記上下翼板間を連結する連結柱と、前記上下翼板の少なくとも一方の左右側縁部に配されたフランジ部とを有するスライドファスナー用のスライダーであって、前記上下翼板の少なくとも一方に一体に設けられ、前記スライドファスナーのファスナーエレメントに干渉して前記スライダーの停止状態を保持するロック部を有し、前記ロック部は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
このような本発明のスライダーにおいて、前記ロック部は、前記上翼板の主内壁面又は前記下翼板の主内壁面よりも、上下方向の内側に突設された凸部を有していることが好ましく、特に、前記上下翼板の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリットが配され、前記凸部は、前記スリット間に挟まれた弾性片部の先端に配されていることが好ましい。
また本発明では、前記上下翼板の少なくとも一方に、前記スライドファスナーのファスナーエレメントとの干渉を回避する凹溝部が配されていることが好ましい。
本発明に係るスライドファスナーでは、エレメント列を構成するファスナーエレメントの少なくとも1つに、スライダーの摺動時に同スライダーの内面に接触して摺動抵抗を増大させ、前記スライダーを停止可能(ロック可能)な抵抗部を備えた停止エレメントが配されている。特に本発明では、この停止エレメントが、エレメント列のスライダーを停止させたい位置に局部的に配されている。
このような停止エレメントによる簡易ロック機構を有する本発明のスライドファスナーによれば、スライダーが例えば前記特許文献2のような停止爪体を具備していなくても、スライダーと停止エレメントとの間の摺動抵抗を利用することにより、スライダーをエレメント列の停止エレメントが配されている任意の位置にて簡易的に停止させ、そのスライダーの停止状態を保持できる。
このため、例えば本発明のスライドファスナーが衣類の前身頃などに取着された場合に、エレメント列の停止エレメントによってスライダーの停止位置を容易に保持することができるため、同スライドファスナーが振動を受けたとしても、スライダーが自重によりエレメント列を移動することを防止できる。これにより、スライドファスナーが使用者の意思に依らずに勝手に開閉するという不具合が発生することを防止できる。
また、スライダーの停止状態は、スライダーの内面とファスナーエレメントとの間の大きな摺動抵抗によって保持されている。このため、例えば左右の第1及び第2ファスナーストリンガーを分離させるように、スライダーを停止エレメントとの間の摺動抵抗よりも大きい適切な力で操作することにより、スライダーが停止エレメントの抵抗部を乗り越えるため、同スライダーをエレメント列に沿って摺動させることができる。また、例えば使用者の意思で、スライダーを摺動させるために左右のファスナーストリンガーを互いに離間する方向に力を加えることによっても、スライダーが停止エレメントの抵抗部を乗り越えて摺動することが可能となる。
従って、本発明では、例えば特許文献2のようにスライダーの一部がファスナーエレメントに係止された状態のままで同スライダーが強制的に摺動させられる事態は生じないため、スライダーやファスナーエレメントなどに破損が生じ難くなり、その結果、スライドファスナーの故障を防いで、スライドファスナーの製品寿命を延ばすことが可能となる。
特に本発明では、停止エレメントを、エレメント列の任意の位置に局部的に設けることができるため、エレメント列のスライダーを停止させたい所望の位置にのみ停止エレメントを配置して、スライダーの停止効果を得ることができ、また、エレメント列の全体に亘って摺動抵抗が増大することはないため、スライダーの操作性が低下することも抑えられる。なお、本発明において、停止エレメントが接触するスライダーの内面とは、同スライダーにおける上下翼板の内壁面、フランジ部の内壁面、及びフランジ部の突出面(先端面)を言う。
このような本発明のスライドファスナーにおいて、前記抵抗部は、停止エレメントのテープ表裏方向の寸法を前記スライダーの前記上下翼板間の間隔よりも大きくして構成されており、特に、停止エレメントのテープ表裏方向に向いた第1面(上面)、第2面(下面)、又は、第1面と第2面の両面に***するように配された少なくとも1つの***部により構成されている。
これにより、スライダーのエレメント案内路内に停止エレメントが挿入されたときに、同停止エレメントの抵抗部を、スライダーの上下翼板の少なくとも一方に確実に当接させて、スライダーの摺動抵抗を増大させることができる。なお、***部は、1つの停止エレメントに対して複数設けられていることが好ましい。1つの停止エレメントが複数の***部を有していれば、同停止エレメントにてスライダーの摺動抵抗を安定して増大させることができる。
また、本発明のスライドファスナーでは、停止エレメントにおけるテープ表裏方向の寸法の最も大きい部分が、第1又は第2ファスナーテープの芯紐部上に配されている。これにより、例えばスライダーを適切な力で摺動させたときに、ファスナーテープの芯紐部を撓ませることにより、スライダーが停止エレメントの抵抗部を容易に乗り越えることが可能となり、停止エレメントがスライダーのエレメント案内路を通過できるようになる。
更に、本発明のスライドファスナーでは、スライダーの左右側縁部に、第1及び第2ファスナーテープを挿通させるテープ溝が配されており、停止エレメントは、スライダーのテープ溝を挿通するヒレ部を有している。また、抵抗部は、ファスナーエレメントのヒレ部のテープ表裏方向の寸法をスライダーのテープ溝の溝幅よりも大きくして構成されている。これにより、スライダーのエレメント案内路内に停止エレメントが挿入されたときに、同停止エレメントの抵抗部を、スライダーに配されたフランジ部に確実に当接させて、スライダーの摺動抵抗を増大させることができる。
更にまた、本発明のスライドファスナーにおいて、停止エレメントは、テープ内方側の壁面にテープ幅方向に突出する突出部を有しており、同停止エレメントの抵抗部は、突出部の突出寸法を、左右のエレメント列のチェーン幅がスライダーの左右フランジ部間の最小間隔よりも大きくなるように設定して構成されている。これによっても、スライダーのエレメント案内路内に停止エレメントが挿入されたときに、同停止エレメントの抵抗部を、スライダーに配されたフランジ部に確実に当接させて、スライダーの摺動抵抗を増大させることができる。
なお、本発明において、エレメント列のチェーン幅とは、左右のエレメント列を噛合させた状態において、左側のファスナーエレメントの左側端縁の位置と右側のファスナーエレメントの右側端縁の位置との間におけるテープ幅方向における寸法を言う。
また、本発明のスライドファスナーでは、停止エレメント及びスライダーの少なくとも一方が、テープ表裏方向又はテープ幅方向に弾性変形可能に構成されている。これにより、例えばスライダーを適切な力で摺動させたときに、停止エレメント及びスライダーの少なくとも一方を撓ませることができるため、停止エレメントがスライダーのエレメント案内路を通過することが可能となる。
更に本発明では、抵抗部が、テープ長さ方向に傾斜する傾斜面又はテープ長さ方向に湾曲する湾曲面を有している。これにより、停止エレメントをスライダーのエレメント案内路に通過させる際に、スライダーの上下翼板が傾斜面又は湾曲面により案内されて、スライダーが停止エレメントの抵抗部を乗り越えることを補助できる。
また本発明において、前記停止エレメントは、テープ長さ方向に2つ以上連続してエレメント列に配されている。これにより、隣接して配されている2つ以上の停止エレメントによってスライダーをより効果的に停止させ、その停止状態を安定して保持することができる。
更に本発明では、停止エレメントが、第1及び第2ファスナーストリンガーの一方のエレメント列に配されている場合でも、又は、両方のエレメント列に配されている場合でも、その停止エレメントによってスライダーを停止させることができる。
更にまた本発明では、第1及び第2ファスナーストリンガーに開離嵌挿具が配され、停止エレメントは、開離嵌挿具の箱棒が配されている側のエレメント列に配されている。これにより、例えば第1及び第2ファスナーストリンガーが互いに分離している状態にて洗濯等の処理が行われても、箱棒側のエレメント列上でスライダーが摺動することを停止エレメントで効果的に阻止できる。
また本発明のスライドファスナーにおいて、前記停止エレメントは、エレメント列の開口側端部から当該エレメント列全体の長さ寸法の20%以内の領域に配されている。これにより、例えば本発明のスライドファスナーが衣類の前身頃などに取着された場合に、その衣類においてスライダーを停止させる頻度の高い領域内に停止エレメントを効果的に配置でき、スライダーをその領域内で安定して停止させることができる。なお、エレメント列の開口側端部とは、スライドファスナーを閉鎖するようにスライダーを摺動させる方向のスライダー摺動端部である。
更に本発明のスライドファスナーにおいて、前記スライダーは、上下翼板の少なくとも一方に一体に設けられ、停止エレメントに干渉してスライダーの停止状態を保持するロック部を有しており、このロック部は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されている。
このようなロック部がスライダーに配されていることにより、停止エレメントとスライダーのロック部との間の摺動抵抗を更に増大させることができ、停止エレメントが配されている位置にてスライダーをより効果的に停止させるとともに、その停止状態をより安定して維持することができる。また、このロック部がテープ表裏方向に弾性変形可能に構成されていることにより、例えばスライダーを適切な力で摺動させたときに、ロック部を撓ませることができるため、停止エレメントを乗り越えてスライダーを摺動させることができる。
この場合、前記ロック部は、上翼板の主内壁面又は下翼板の主内壁面よりも、テープ表裏方向の内側に突設された凸部を有している。これにより、ロック部をより確実に停止エレメントの抵抗部に接触させることができる。特に、上下翼板の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリットが配されており、前記凸部が、スリット間に挟まれた弾性片部の先端に配されていることにより、ロック部を簡単な構造でテープ表裏方向に確実に弾性変形可能に構成することができる。
更に本発明では、上下翼板の少なくとも一方に、抵抗部との干渉を回避する凹溝部が配されている。これにより、スライダーのロック部以外の部位が停止エレメントの抵抗部と過剰に接触することを回避できるため、スライダーの内面と停止エレメントの抵抗部との間の摺動抵抗が増大することを抑制できる。従って、スライダーが停止エレメントの抵抗部を乗り越えられなくなるといった不具合を防止でき、また、スライダーや停止エレメントの磨耗を抑制し、スライドファスナーの製品寿命を長くすることが可能となる。
次に、本発明により提供されるスライドファスナーは、上下翼板の少なくとも一方に一体に設けられ、ファスナーエレメントに干渉してスライダーの停止状態を保持するロック部を有しており、このロック部は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されている。
このようなロック部がスライダーに配されていることにより、スライダーの摺動時に同スライダーのロック部を、ファスナーエレメント(例えば、停止エレメント)に接触させて摺動抵抗を増大させることができる。これにより、ロック部が接触するファスナーエレメントが配されている位置にてスライダーを効果的に停止させるとともに、その停止状態をより安定して維持することができる。
また、このロック部がテープ表裏方向に弾性変形可能に構成されていることにより、例えばスライダーを適切な力で摺動させたときに、ロック部を撓ませることができる。このため、ロック部がファスナーエレメントに接触しても、ロック部がそのファスナーエレメントを乗り越えることが可能となるため、スライダーをエレメント列に沿って摺動させることができる。
このような本発明のスライダーにおいて、前記ロック部は、上翼板の主内壁面又は下翼板の主内壁面よりも、上下方向の内側に突設された凸部を有している。これにより、ロック部をより確実にファスナーエレメントに接触させることができる。特に、上下翼板の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリットが配されており、前記凸部が、スリット間に挟まれた弾性片部の先端に配されていることにより、ロック部を簡単な構造でテープ表裏方向に確実に弾性変形可能に構成することができる。
更に本発明のスライダーでは、上下翼板の少なくとも一方に、スライドファスナーのファスナーエレメントとの干渉を回避する凹溝部が配されている。これにより、スライダーのロック部以外の部位がファスナーエレメントと過剰に接触することを回避できるため、スライダーの内面とファスナーエレメントとの間の摺動抵抗が増大することを抑制できる。従って、スライダーが摺動不能になるといった不具合を防止でき、また、スライダーやファスナーエレメントの磨耗を抑制し、スライドファスナーの製品寿命を長くすることが可能となる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図2は、同スライドファスナーに配される停止エレメントを示す斜視図である。 図3は、同スライドファスナーにおいて、停止エレメントとスライダーとの関係を示す断面図である。 図4(a)〜図4(m)は、停止エレメントの変形例を示す斜視図である。 図5は、変形例に係る停止エレメントとスライダーとの関係を説明する説明図である。 図6(a)〜図6(d)は、変形例に係る停止エレメントの配置を示す正面図である。 図7は、変形例に係るスライダーを示す正面図である。 図8は、図7に示したVIII−VIII線の断面図である。 図9は、同スライダーのロック部が弾性変形した状態を示す断面図である。 図10は、別の変形例に係るスライダーを示す正面図である。 図11は、図10に示したXI−XI線の断面図である。 図12は、更に別の変形例に係るスライダーを示す正面図である。 図13は、図12に示したXIII−XIII線の断面図である。 図14は、従来のスライドファスナーを示す正面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図2は、同スライドファスナーに配される停止エレメントを示す斜視図である。また、図3は、同スライドファスナーにおいて、停止エレメントとスライダーとの関係を示す断面図である。
なお、以下の説明において、前後方向とは、スライドファスナーにおけるファスナーテープの長さ方向を指し、特に、左右のエレメント列を噛合させるように止具に向けてスライダーを摺動させる方向を前方とし、左右のエレメント列を分離させるように開離嵌挿具に向けてスライダーを摺動させる方向を後方とする。
また、左右方向とは、ファスナーテープのテープ幅方向を指し、図1に示すようにスライドファスナーを正面側から見たときの左側及び右側をそれぞれ左方及び右方とする。上下方向とは、ファスナーテープのテープ面に直交するテープ表裏方向を指し、ファスナーテープのテープ面に対してスライダーの引手が配される側を上方とし、その反対側を下方とする。
本実施例に係るスライドファスナー1は、ファスナーテープ11の対向するテープ側縁部にエレメント列12を備えた左右一対のファスナーストリンガー10と、エレメント列12に沿って摺動可能に配されたスライダー30と、ファスナーストリンガー10の後端部に配された開離嵌挿具40と、エレメント列12の上端から連続するように第1及び第2ファスナーテープ11のテープ側縁部に固着された不図示の止具とを有している。
この場合、左側に配されたファスナーストリンガー10及びファスナーテープ11が、本発明の第1ファスナーストリンガー及び第1ファスナーテープを構成し、右側に配されたファスナーストリンガー10及びファスナーテープ11が、本発明の第2ファスナーストリンガー及び第2ファスナーテープを構成している。
本実施例1における左右のファスナーストリンガー10は、それぞれ、ファスナーテープ11と、テープ側縁部に配された合成樹脂製の複数のファスナーエレメント13とを備えている。左右の各ファスナーテープ11は、細幅の帯状に織製又は編成されており、ファスナー被着製品(例えば、衣服など)に縫い付けられるテープ主体部11aと、ファスナーエレメント13が取り付けられるエレメント取付部11b(テープ側縁部)とを有している。また、ファスナーテープ11におけるエレメント取付部11b側のテープ側端縁には芯紐部17が配されている。

左右のファスナーテープ11において、芯紐部17を含むエレメント取付部11bには、複数のファスナーエレメント13が射出成形によりテープ長さ方向に沿って一定の間隔を開けて列設され、これらの複数のファスナーエレメント13によってエレメント列12が構成されている。また、左右のファスナーテープ11の下端部における表裏面には、合成樹脂製の補強フィルム18が貼着されている。
なお本発明において、ファスナーエレメント13の材質は限定されるものではなく、例えばポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等の合成樹脂を用いても良く、或いは、銅合金等の金属を用いても良い。本実施例1においては、合成樹脂を所定の形状に射出成形することにより、ファスナーエレメント13が弾性変形可能に、特に上下方向に弾性変形可能に構成されている。
本実施例1のエレメント列12を構成するファスナーエレメント13には、従来の一般的な形態を有する通常エレメント14と、スライダー30の摺動抵抗を増大させる抵抗部を備えた停止エレメント15とが含まれている。この場合、停止エレメント15は、左右のエレメント列12にそれぞれ3つずつ連続して配されており、これらの停止エレメント15を長さ方向で挟むようにして通常エレメント14が配されている。
特に、左側のエレメント列12に配された3つの停止エレメント15と、右側のエレメント列12に配された3つの停止エレメント15とは、互いに噛み合うことが可能なようにテープ長さ方向の対応する部位に配されており、これらの停止エレメント15は、エレメント列12の長さ方向における開離嵌挿具40寄りに配置されている。
通常エレメント14は、ファスナーテープ11のエレメント取付部11bに固着された基部と、基部からテープ外方に延出し、テープ長さ方向に括れた形状を有する首部と、首部の先端側に配され、略長円形状を有する噛合頭部と、上下方向の略中央部にて首部から前後方向に延出する肩部とを備えており、左右のエレメント列12を噛合させるときに、隣接するファスナーエレメント13の首部の間に噛合相手方のファスナーエレメント13の噛合頭部が係合するように構成されている。
また、通常エレメント14には、ファスナーテープ11への固着強度を高めるために基部からテープ内方に延出するヒレ部を設けることも可能である。なお、ヒレ部を設ける場合、同ヒレ部の上下方向における厚さ寸法の最大値は、スライダー30の後述するテープ溝39の溝幅よりも小さく設定される。
本実施例1において、通常エレメント14の上面から下面までの上下方向における厚さ寸法の最大値は、スライダー30の後述する上下翼板33,34の内壁面間の間隔(特に、その間隔の最小値)よりも小さく設定されている。これにより、通常エレメント14がスライダー30のエレメント案内路38内を通過する際に、通常エレメント14がスライダー30に引っ掛かることを防ぐとともに、スライダー30の摺動時に生じる摺動抵抗を小さく抑えている。
一方、停止エレメント15は、前述の通常エレメント14の上面及び下面に抵抗部となる***部15eを設けた形態に構成されており、何れの停止エレメント15も同一の形状を有している。具体的には、図2に示したように、停止エレメント15は、ファスナーテープ11のエレメント取付部11bに固着された基部15aと、基部15aからテープ外方に延出し、テープ長さ方向に括れた形状を有する首部15bと、首部15bの先端側に配され、略長円形状を有する噛合頭部15cと、上下方向の略中央部にて首部15bから前後方向に延出する肩部15dと、基部15aの上面及び下面から***した***部(抵抗部)15eとを備えている。
この場合、上下の各***部15eは、基部15aの前後方向及び左右方向の略中央部分に設けられており、スライドファスナー1を正面側又は背面側から見たときに、ファスナーテープ11の芯紐部17上に配されている。
また、***部15eの中央領域はファスナーテープ11のテープ面と略平行に配されており、***部15eの中央領域周縁から同***部15eの前後端縁及び左右端縁(即ち、***部15eと基部15aとの境界部)に亘る外面は、***部15eの上下方向における厚さ寸法を各端縁に向けて徐々に低減させるように湾曲した湾曲面に形成されている。
このような湾曲面が***部15eに配されていることにより、例えば停止エレメント15をスライダー30のエレメント案内路38に通過させる際に、スライダー30の上下翼板33,34が湾曲面により案内されて、スライダー30が停止エレメント15の***部15eを乗り越えることを補助できる。また、***部15eの周面が湾曲していることにより、停止エレメント15の見栄えが良くなり、スライドファスナー1の外観品質が高められる。
また同停止エレメント15において、基部15aの上面側に配された***部15eから、基部15aの下面側に配された***部15eまでの上下方向における停止エレメント15の厚さ寸法の最大値は、スライダー30の後述する上下翼板33,34の内壁面間の間隔(特に、その間隔の最小値)よりも少し大きく設定されている。
これにより、停止エレメント15がスライダー30のエレメント案内路38内に進入したときに、停止エレメント15の上下の***部(抵抗部)15eがスライダー30の上下翼板33,34に確実に接触し、スライダー30の摺動抵抗を、通常エレメント14がスライダー30のエレメント案内路38内に進入した場合よりも大幅に増大させることができる。
なお、本発明において、停止エレメント15は、抵抗部によりスライダー30の摺動抵抗を増大させるように構成されるものであり、例えばファスナーエレメントにおける基部の上下面に***部が配されているものの、上面側の***部から下面側の***部までの上下方向におけるファスナーエレメントの厚さ寸法の最大値が、スライダー30の上下翼板33,34の内壁面間の間隔よりも小さく設定され、その***部によってはスライダー30の摺動抵抗を増大させることができない場合、その***部は抵抗部に含まれない。
また、本実施例1の停止エレメント15は、前述のように、ファスナーテープ11のエレメント取付部11bに合成樹脂を射出成形することにより、図2に示したような上下の***部15eが一体に形成された形態に構成されている。
しかし、本発明では、通常エレメント14を成形した後に、その基部に***部15eを後から設けることによって停止エレメント15を形成することも可能である。この場合、停止エレメント15の基部15aと***部15eとは同じ材質で構成しても良いし、異なる材質で構成しても良い。また、停止エレメント15の***部15eは、基部15aの上面及び下面の何れか一方のみに設けることも可能である。
本実施例1のスライダー30は、従来から一般的に用いられている所謂自由スライダーと実質的に同様の構成を有している。
具体的には、同スライダー30は、スライダー胴体31と、スライダー胴体31に回動可能に保持される引手32とを備えている。スライダー胴体31は、上下翼板33,34と、同上下翼板33,34の前端部間を連結する案内柱35と、上下翼板33,34の左右側縁から互いに近接する方向に延設された左右のフランジ部36と、上翼板33の上面に門型形状に立設された引手取付柱37と有している。
このスライダー胴体31の前端には、案内柱35を間に挟んで左右の肩口が形成されているとともに、スライダー胴体31の後端には後口が形成されている。また、上下翼板33,34間には、左右の肩口と後口とを連通する略Y字形状のエレメント案内路38が形成されている。更に、上翼板33から垂設された左右の上フランジ部36と、下翼板34から立設された左右の下フランジ部36との間には、左右のファスナーテープ11を挿通させることが可能なテープ溝39が形成されている。
なお、本発明において、スライダー30の材質は特に限定されるものではなく、例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール等の合成樹脂やアルミニウム合金及び亜鉛合金などの金属を用いることができる。本実施例1においては、スライダー30のスライダー胴体31が合成樹脂により成形されており、少なくとも上下翼板33,34が案内柱35を起点にして上下方向に弾性変形可能に構成されている。
本実施例1の開離嵌挿具40及び図示しない止具についても、従来から一般的に用いられているものと実質的に同様の構成を有している。
即ち、開離嵌挿具40は、左側のエレメント列12の後端から連続するようにファスナーテープ11に固着された蝶棒41と、右側のエレメント列12の後端から連続するようにファスナーテープ11に固着された箱棒42と、箱棒42の後端部に一体成形された箱体43とを有しており、蝶棒41が箱体43に対して挿抜可能に構成されている。また、止具は、スライダー30がエレメント列12の前端から脱落しないように、左右のエレメント列12の前端から連続するように左右のファスナーテープ11に固着されている。
なお、本発明において、開離嵌挿具40や止具の構成は特に限定されるものではなく、任意に変更することができる。例えば、本実施例1の開離嵌挿具40の代わりに、例えば前記特許文献1に記載されているように2つのスライダー、蝶棒、及び箱棒を備え、左右のエレメント列を長さ方向の両端部側から分離することが可能な開離嵌挿具を設けることも可能である。また、本実施例1の止具として、例えばスライダー30を止具の位置で保持することが保持部を備えた止具を設けることも可能である。
以上のような構成を有する本実施例1のスライドファスナー1は、スライダー30を例えば停止エレメント15との間にて生じる摺動抵抗よりも大きな適切な力で操作することにより、同スライダー30をエレメント列12に沿って円滑に摺動させ、左右のエレメント列12を容易に開閉することができる。
特に本実施例1の場合、停止エレメント15とスライダー30のスライダー胴体31とが前述のように弾性変形可能に構成されている。このため、スライダー30が適切な力で操作されて停止エレメント15がスライダー30のエレメント案内路38内に進入し、停止エレメント15の***部15eがスライダー30の内面に接触した際に、停止エレメント15及びスライダー胴体31の少なくとも一方を撓ませることができる。
これにより、停止エレメント15の上面側に配された***部15eから下面側に配された***部15eまでの厚さ寸法と、スライダー30の上下翼板33,34の内壁面間の寸法との違いを、停止エレメント15及び/又はスライダー胴体31の撓みにより吸収でき、それによって、停止エレメント15をスライダー30のエレメント案内路38に挿通させることができる(言い換えると、スライダー30が停止エレメント15を乗り越えることができる)。
なお本発明において、スライダー30が停止エレメント15を乗り越えるためには、停止エレメント15及びスライダー30の少なくとも一方が弾性変形可能に構成されていれば良いが、停止エレメント15とスライダー30の両方を弾性変形可能に構成することにより、停止エレメント15及びスライダー30の各々の弾性変形量を少なくすることができるため、これらの部材の劣化を抑えて、スライドファスナー1の製品寿命を延ばすことにつながる。
更にこのとき、本実施例1では、停止エレメント15の***部15eは、ファスナーテープ11の芯紐部17上に配置されていることから、その芯紐部17の撓みも利用することにより、停止エレメント15の***部15eがスライダー30の内面に接触した際に停止エレメント15やスライダー30が磨耗することを抑えつつ、スライダー30が停止エレメント15を乗り越えることができる。
一方、スライダー30をエレメント列12の停止エレメント15が配されている位置にて停止させた場合、図3に示したように、スライダー30の上下翼板33,34の内壁面と停止エレメント15の***部15eとを接触させて、スライダー30と停止エレメント15との間に大きな摺動抵抗(摩擦)を生じさせてロックすることができる。このため、その発生した摺動抵抗を利用することにより、スライダー30の停止状態を簡易的に保持することができる。
更に、例えばスライダー30を通常エレメント14が配されているエレメント列12の位置で停止させた場合、通常エレメント14とスライダー30との間には抵抗が生じ難いため、スライダー30が振動等を受けた際に自重によりエレメント列12に沿って移動することがある。しかし、この場合、本実施例1のスライドファスナー1では、自重により移動するスライダー30を、スライダー30と停止エレメント15との間に生じる摺動抵抗を利用して、同スライダー30を停止エレメント15の位置で停止させることができる。これによって、スライドファスナー1が使用者の意思に依らずに勝手に開閉するという不具合の発生を防止できる。
一方、スライダー30を停止エレメント15に保持されている状態から摺動させる場合には、スライダー30を停止エレメント15との間にて生じる摺動抵抗よりも大きな力で操作するか、或いは、左右のファスナーストリンガーを互いに離間する方向に力を加えてスライダー30に停止エレメント15との間にて生じる摺動抵抗よりも大きな力を与える。これにより、スライダー30やファスナーエレメント13などに破損を生じさせることなく、スライダー30を停止エレメント15の抵抗部を乗り越えさせ、エレメント列12に沿って円滑に摺動させることができる。
なお、本発明に係るスライドファスナー1は、以上のような実施例1の形態に何ら限定されるものではなく、スライダーに対する抵抗部を備えた少なくとも1つの停止エレメントがエレメント列に配されているような本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、上記実施例1に係るスライドファスナー1のエレメント列12は、ファスナーテープ11に射出成形された複数の独立したファスナーエレメント13により構成されているが、本発明では、モノフィラメントをコイル状又はジグザグ状に成形した連続するファスナーエレメントによってエレメント列が構成されていても良い。
また、停止エレメントは、図2に示した形態を有するものに限定されず、抵抗部の形態や個数などは任意に変更することができ、例えば図4(a)〜(m)に示したような他の形態で構成されていても良い。以下、図4(a)〜(m)に示した各停止エレメントの形態について簡単に説明する。なお、これらの停止エレメントは、前述の実施例1と同様に合成樹脂を射出成形することにより構成されている。
図4(a)に示した停止エレメント51は、基部51aの上下面にそれぞれ4つの***部(抵抗部)51eが整列して配されて構成されている。なお、この停止エレメント51において、***部51e以外の構成については、実施例1の停止エレメント51と同様に構成されている。即ち、図4(a)の停止エレメント51は、実施例1の通常エレメント14の上面及び下面に4つの***部51eを設けた形態を有しており、これらの***部51eは、何れもファスナーテープ11の芯紐部17上に配されるように設けられている。
この場合、上面側に配された***部51eから、下面側に配された***部51eまでの上下方向における停止エレメント51の厚さ寸法の最大値は、前述の実施例1と同様に、スライダー30の上下翼板33,34の内壁面間の間隔よりも大きく設定されている。これにより、当該停止エレメント51がスライダー30のエレメント案内路38内に挿入されたときに、停止エレメント51の***部51eを、スライダー30の上下翼板33,34に確実に接触させて、スライダー30の摺動抵抗を増大させることができる。なお、このような効果は、後述する図4(b)〜(g)の***部52e〜57eにおいても同様に得られる。
図4(b)に示した停止エレメント52は、幅方向に細長く形成された2つの***部(抵抗部)52eが基部52aの上下面にそれぞれ配されて構成されている。
図4(c)に示した停止エレメント53は、円柱状の***部(抵抗部)53eが基部53aの上下面にそれぞれ配されて構成されている。
図4(d)に示した停止エレメント54の***部(抵抗部)54eは、停止エレメント54の長さ方向の略全体に亘って中央部が高くなるような山状に形成されており、同***部54eの稜線部から前端縁及び後端縁にかけて下り傾斜する傾斜面を有している。このような傾斜面が***部54eに配されていることにより、スライダー30が停止エレメント54の***部54eを乗り越え易くすることができる。
図4(e)に示した停止エレメント55の***部(抵抗部)55eは、同停止エレメント55の長さ方向の中央部に配され、円弧状に湾曲した外面(上面又は下面)を有している。即ち、この***部55eおけるテープ幅方向に垂直に切断した切断面は弓形に形成されており、それによって、スライダー30が***部55eを乗り越え易くしている。
図4(f)に示した停止エレメント56では、基部、首部及び噛合頭部の領域に亘る停止エレメント56の上下面に、それぞれ3つの***部(抵抗部)56eがテープ幅方向に整列して配されている。
図4(g)に示した停止エレメント57では、円弧状に湾曲した外面を有し、テープ幅方向に垂直な切断面が弓形に形成されている***部57eが、基部から噛合頭部に亘ってテープ幅方向に沿って配されている。
図4(h)に示した停止エレメント58は、前述の実施例1における通常エレメント14に比べて、エレメント上面からエレメント下面までの上下方向(テープ表裏方向)における厚さ寸法を大きくすることによって構成されている。この場合、停止エレメント58における厚さ寸法の最大値を、スライダー30の上下翼板33,34の内壁面間の間隔よりも大きく設定することにより、スライダー30の摺動抵抗を増大させる抵抗部が構成されている。
図4(i)に示した停止エレメント59は、前述の実施例1における通常エレメント14の形態に、基部59aからテープ内方に向けて延在するヒレ部59fと、ヒレ部59fの上面及び下面に***する***部59gとを追加した構造を有しており、この停止エレメント59のヒレ部59fは、スライダー30のテープ溝39を挿通するように構成されている。
この場合、ヒレ部59fの上面側に配された***部59gから下面側に配された***部59gまでの上下方向における厚さ寸法の最大値は、スライダー30のテープ溝39の溝幅よりも大きく設定されており、上下の***部59gを有するヒレ部59fがスライダー30の摺動抵抗を増大させる抵抗部として構成されている。
図4(j)に示した停止エレメント60は、図4(i)に示した停止エレメント59の形態に、基部60aの上下両面に***部60eを追加した構造を有している。この場合、基部60aに配された***部60eと、***部60gを有するヒレ部60fとが、それぞれスライダー30の摺動抵抗を増大させる抵抗部として構成されている。
図4(k)に示した停止エレメント61は、基部61aからテープ内方に向けて延在するヒレ部61fを有している。この停止エレメント61では、ヒレ部61f全体のサイズを大きくし、ヒレ部61fの上面から下面までの上下方向(テープ表裏方向)における厚さ寸法の最大値を、スライダー30のテープ溝39の溝幅よりも大きく設定することにより抵抗部が構成されている。
図4(l)に示した停止エレメント62は、基部62aからテープ内方に向けてテープ幅方向に突出する突出部62hを有する。この突出部62hにおける基部62a側面からの突出高さは、スライダー30の後口側端部における左右フランジ部36間の最小間隔に対して設定されている。
即ち、この停止エレメント62では、図5に示したように、左右のエレメント列12を噛合させたときに停止エレメント62が配されている位置におけるエレメント列12のチェーン幅を、スライダー30の後口側端部における左右フランジ部36間の最小間隔よりも大きくするように、停止エレメント62における突出部62hの突出高さを設定することにより、スライダー30の摺動抵抗を増大させる抵抗部が構成されている。
この場合、左右のエレメント列12において、停止エレメント62同士が噛み合うように停止エレメント62を配置することにより、停止エレメント62の突出部62hにてスライダー30の摺動抵抗をより効果的に増大させることができる。また、スライダー30は、左右のフランジ部36がテープ幅方向に弾性変形可能に構成されていることが好ましく、それによって、スライダー30が適切な力で操作されたときに停止エレメント15を乗り越えることが可能となる。
図4(m)に示した停止エレメント63は、図4(d)に示した停止エレメント54における***部54eの前半部が切除されたような形態を有している。即ち、図4(m)の停止エレメント63における基部63aの上面側及び下面側には、基部63aの後端縁部から前方に向けてエレメントの厚さ寸法を漸増させるように上り傾斜する第1傾斜面63iと、停止エレメント63における長さ方向の略中央部から前方に向けて急角度で下り傾斜する第2傾斜面63jとを備えた***部63eが配されており、ファスナーテープ11のテープ面に対する第2傾斜面63jの傾斜角度は、第1傾斜面63iの傾斜角度よりも大きく設定されている。この場合、***部63のテープ幅方向に垂直な切断面は三角形に形成されている。
このように構成された停止エレメント63は、例えば***部63eの第1傾斜面63iが後方側(開離嵌挿具40側)に向くようにエレメント列12に配された場合において、スライダー30を左右のエレメント列12を噛合させる方向(前方)に摺動させたときに、同停止エレメント63がスライダー30の肩口からエレメント案内路38内に進入する。
このとき、停止エレメント63は、***部63eの第1傾斜面63i側からスライダー30のエレメント案内路38内に入るため、傾斜角度が緩やかな第1傾斜面63iによってスライダー30の上下翼板33,34が案内されて、停止エレメント63の***部63eを円滑に乗り超えるようにスライダー30を補助する効果が得られる。
一方、スライダー30を左右のエレメント列12を分離させる方向(後方)に摺動させたときには、同停止エレメント63がスライダー30の後口からエレメント案内路38内に進入する。このとき、停止エレメント63は、***部63eの第2傾斜面63j側からスライダー30のエレメント案内路38内に入るため、上述の第1傾斜面63iのようなスライダー30に対する補助効果は得られ難くなるものの、同停止エレメント63の位置にてスライダー30を停止させ易くする効果が得られる。
即ち、図4(m)の停止エレメント63は、スライダー30を摺動させる方向によって上述のような異なる効果を得ることができ、例えばスライドファスナーが停止エレメント63を有することにより、同ファスナーエレメントを左右のエレメント列を円滑に噛合させるものの、エレメント列を分離させ難く構成することが可能となる。
また、本発明においては、スライドファスナーのエレメント列に配置する停止エレメントの位置や個数についても特に限定されるものではなく、図6(a)〜(d)に示したように必要に応じて任意に変更することができる。
例えば図6(a)に示したスライドファスナー2のように、停止エレメント15を一方のファスナーストリンガー10のエレメント列12のみに配置しても良く、それによっても、停止エレメント15によってスライダー30を簡易的に停止させ、そのスライダー30の停止状態を安定して保持することができる。また、図6(a)のスライドファスナー2において、停止エレメント15は、エレメント列12のスライダー30を停止させたい所望の位置に配置される。
この場合、停止エレメント15は箱棒42が配される側のファスナーストリンガー10のエレメント列12に配されることが好ましい。例えば、左右のエレメント列12全体が分離して左右のファスナーストリンガー10が引き離される場合、スライダー30は箱棒42が配される側のエレメント列12に保持される。従って、箱棒42が配される側のエレメント列12に停止エレメント15が配されていることにより、左右のファスナーストリンガー10が引き離されているときでも、上述のようなスライダー30に対する停止エレメント15の効果を安定して得ることができる。
図6(b)に示したスライドファスナー3では、3つのファスナーエレメントごとに1つの停止エレメント15が左右のエレメント列12のそれぞれに配されており、特に、これらの停止エレメント15は、左右のエレメント列12間で停止エレメント15同士が噛み合うように配置されている。この場合、停止エレメント15は、エレメント列12の長さ方向の全体に亘って所定のピッチ(間隔)で配されていても良く、或いは、エレメント列12の長さ方向の所定領域のみに所定のピッチで配されていても良い。
また、図6(c)に示したスライドファスナー4では、複数の停止エレメント15が連続して配置された領域(停止領域)が、エレメント列12の複数個所に設けられている。この場合も、停止エレメント15は、左右のエレメント列12間で停止エレメント15同士が噛み合うように配置されている。なお、停止領域内に配置する停止エレメント15の個数は任意に変更することができる。
更に、図6(d)に示したスライドファスナー5では、停止エレメント15が左右のエレメント列12に所定のピッチで配されているものの、左右のエレメント列12間で停止エレメント15同士が噛み合わないように配置されている。特に、図6(d)のスライドファスナー5では、停止エレメント15が、左右のエレメント列12において所定のピッチ毎に左右にジグザグ状に配置されている。
図6(b)〜図6(d)に示したように停止エレメント15を配置したスライドファスナー3〜5であっても、前述の実施例1と同様に、スライダー30に対する停止エレメント15の効果を安定して得ることができる。
また、本発明に係るスライドファスナーが、例えばスポーツウエアのような衣類の前身頃に使用される場合、停止エレメント15は、エレメント列12の長さ方向において、エレメント列12の開き側の端部である止具の位置から、エレメント列12の50%以内の領域内、特に20%以内の領域内に配されていることが好ましい。これにより、その衣類において一般的にスライダー30を停止させる頻度の高い領域内に停止エレメント15を効果的に配置して、スライダー30を安定して停止させることができる。
更に本発明では、スライドファスナーに配されるスライダーの構成についても任意に変更することができ、例えば以下に示す変形例1〜変形例3に係るロック部72,82,92を備えたスライダーを、前述の実施例1に係る自由スライダー30の代わりに用いることができる。
なお、変形例1〜変形例3に係るスライダーの材質も特に限定されるものではないが、これらのスライダーにおけるスライダー胴体71,81,91の一部を後述のように弾性変形可能にするためには、スライダー胴体71,81,91を、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール等の合成樹脂を用いて成形することが好ましい。
変形例1に係るスライダーのスライダー胴体71は、図7及び図8に示したように、上下翼板73,74と、同上下翼板73,74の前端部間を連結する案内柱75と、上下翼板73,74の左右側縁から互いに近接する方向に延設されたフランジ部76と、上翼板73に立設された引手取付柱77と、上翼板73の後口側端縁から前方に向けて平行に設けられた2つ一組のスリット79と、スリット79間に配されたロック部72と、上翼板73の内面に設けられた凹溝部73aとを有している。
変形例1のロック部72は、上翼板73に一体に設けられており、一対のスリット79に挟まれるように同スリット79の閉塞側端部から後方に延びる弾性片部72aと、弾性片部72aの先端部内面から下方に突設された凸部72bとを有している。
この場合、上翼板73に設けられる凹溝部73aが、弾性片部72aの位置と重なるように配されており、弾性片部72aにおける上下方向の厚さが、弾性片部72a以外の上翼板73の厚さよりも薄く設定されている。これにより、弾性片部72aは、上下方向に弾性変形し易く構成されている。なお、弾性片部72aは、スライダー胴体71の材質、スリット79の長さ、弾性片部72aの厚さなどを適宜設定することにより、所望の弾性変形量を確保できる。
弾性片部72aの先端部に配された凸部72bは、同凸部72bの下端位置(先端位置)が上翼板73の主内壁面の位置よりも下翼板74側に配されるように形成されており、凸部72bの下端位置から下翼板74の主内壁面の位置までの上下方向の寸法が、停止エレメント15における上面側の***部15eから下面側の***部15eまでの上下方向の寸法の最大値よりも小さく設定されている。これにより、停止エレメント15がエレメント案内路78内を通過する際に、ロック部72の凸部72bを停止エレメント15の***部(抵抗部)15eに確実に干渉させることができる。
またこの場合、凸部72bの左右方向に垂直な切断面は半円形状に形成されており、これにより、適度な力でスライダーを操作したときにロック部72の凸部72bが停止エレメント15の***部15eを乗り越えることを補助する。
同スライダー胴体71における凹溝部73aは、停止エレメント15がエレメント案内路78内を通過するときに同停止エレメント15の***部15eが通る進路に沿って、スライダー胴体71の肩口から後口にかけて配されている。この場合、凹溝部73aの溝幅及び溝深さは、停止エレメント15に配される***部15eの大きさに対応して設定される。
このような変形例1に係るスライダーを、前述の実施例1に係るスライドファスナー1の自由スライダーの代わりに使用した場合、図9に示したように、停止エレメント15が変形例1のスライダーのエレメント案内路78内に進入した際に、同スライダーに配されたロック部72の弾性片部72aが上下方向に撓みながら、ロック部72の凸部72bと停止エレメント15の***部15eとが接触して大きな摺動抵抗を生じさせる。これにより、同スライダーを停止させ、その停止状態を保持することができる。
また、変形例1のスライダーには、上述のような凹溝部73aが設けられていることにより、同スライダーのエレメント案内路78内に停止エレメント15が進入した際に、上下翼板73,74と停止エレメント15の***部15eが過度に干渉することを防ぎ、干渉による停止エレメント15やスライダーの磨耗を抑えることができる。
更に、変形例1のスライダーでは、ロック部72が上翼板73に一体に設けられているため、一回の射出成形工程にて、引手も一体的に形成される変形例1のスライダーを得ることが可能となり、スライダーにおける製造工程の簡略化や、部品点数の減少による製造コストの削減が図れる。
なお、変形例1のスライダーにおいて、ロック部72は上翼板73の後口側端部に配されているが、本発明はこれに限定されず、ロック部72を上翼板73の肩口側端部に配置することも可能であり、また、ロック部72を下翼板74のみに、又は上下翼板73,74の両方に設けることも可能である。
更に、変形例1におけるロック部72及び凹溝部73aは、一方のエレメント列12に配された停止エレメント15に対応させて設けられているが、本発明では、左右両方のエレメント列12に配された停止エレメント15に対応させるように、ロック部72及び凹溝部73aをスライダー胴体71に左右対称的に設けることも可能である。
次に、図10及び図11には、変形例2に係るスライダーのスライダー胴体81が図示されている。この変形例2におけるスライダー胴体81は、上下翼板83,84と、同上下翼板83,84の前端部間を連結する案内柱85と、上下翼板83,84の左右側縁から互いに近接する方向に延設されたフランジ部86と、上翼板83に立設された引手取付柱87と、上翼板83の後口側寄りの部位に穿設された孔部89と、同孔部89に囲まれるようにして上翼板83と一体に配されたロック部82と、上翼板83の内面に設けられた凹溝部83aとを有している。
同スライダー胴体81における孔部89は、上翼板83にロック部82を設けるために上翼板83の上面から内壁面側に貫通して設けられており、上面側から見たときに略U字状を呈している。変形例2のロック部82は、孔部89に延出するように配された弾性片部82aと、弾性片部82aの先端部内面から下方に突設された凸部82bとを有している。
この場合、上翼板83に設けられる凹溝部83aが、弾性片部82aの位置と重なるように配されているため、前述の変形例1と同様に、弾性片部82aにおける上下方向の厚さが弾性片部82a以外の上翼板83の厚さよりも薄く、弾性片部82aが上下方向に弾性変形し易く構成されている。
また、同ロック部82の凸部82bは、同凸部82bの下端位置(先端位置)が上翼板83の主内壁面の位置よりも下翼板84側に配されるように形成されており、凸部82bの下端位置から下翼板84の主内壁面の位置までの上下方向の寸法が、停止エレメント15における上面側の***部15eから下面側の***部15eまでの上下方向の寸法の最大値よりも小さく設定されている。更に、凸部82bの左右方向に垂直な切断面は半円形状に形成されている。
同スライダー胴体81における凹溝部83aは、前述の変形例1と同様に、停止エレメント15がエレメント案内路88内を通過するときに同停止エレメント15の***部15eが通る進路に沿って、スライダー胴体81の肩口から後口にかけて配されている。
図12及び図13には、変形例3に係るスライダーのスライダー胴体91が図示されている。この変形例3におけるスライダー胴体91は、上下翼板93,94と、同上下翼板93,94の前端部間を連結する案内柱95と、上下翼板93,94の左右側縁から互いに近接する方向に延設されたフランジ部96と、上翼板93に立設された引手取付柱97と、上翼板93の後口側端部に一体に配されたロック部92と、上翼板93の内面に設けられた凹溝部93aとを有している。
変形例3のロック部92は、上翼板93の後口側端縁から後方に延設された弾性片部92aと、弾性片部92aの先端部内面から下方に突設された凸部92bとを有している。この場合、上翼板93に設けられる凹溝部93aの延長線上に弾性片部92aが配されており、弾性片部92aにおける上下方向の厚さが、弾性片部92a以外の上翼板93の厚さよりも薄く設定されている。
また、同ロック部92の凸部92bは、同凸部92bの下端位置(先端位置)が上翼板93の主内壁面の位置よりも下翼板94側に配されるように形成されており、凸部92bの下端位置から下翼板94の主内壁面の位置までの上下方向の寸法が、停止エレメント15における上面側の***部15eから下面側の***部15eまでの上下方向の寸法の最大値よりも小さく設定されている。更に、凸部92bの左右方向に垂直な切断面は半円形状に形成されている。
上述のような変形例2に係るスライダーや変形例3に係るスライダーを、前述の実施例1に係るスライドファスナー1の自由スライダー30の変わりに使用した場合にも、変形例1に係るスライダーを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
1 スライドファスナー
2 スライドファスナー
3 スライドファスナー
4 スライドファスナー
5 スライドファスナー
10 ファスナーストリンガー
11 ファスナーテープ
11a テープ主体部
11b エレメント取付部
12 エレメント列
13 ファスナーエレメント
14 通常エレメント
15 停止エレメント
15a 基部
15b 首部
15c 噛合頭部
15d 肩部
15e ***部
17 芯紐部
18 補強フィルム
30 スライダー
31 スライダー胴体
32 引手
33 上翼板
34 下翼板
35 案内柱
36 フランジ部
37 引手取付柱
38 エレメント案内路
39 テープ溝
40 開離嵌挿具
41 蝶棒
42 箱棒
43 箱体
51 停止エレメント
51a 基部
51e ***部
52 停止エレメント
52a 基部
52e ***部
53 停止エレメント
53a 基部
53e ***部
54 停止エレメント
54e ***部
55 停止エレメント
55e ***部
56 停止エレメント
56e ***部
57 停止エレメント
57e ***部
58 停止エレメント
59 停止エレメント
59a 基部
59f ヒレ部
59g ***部
60 停止エレメント
60a 基部
60e ***部
60f ヒレ部
60g ***部
61 停止エレメント
61a 基部
61f ヒレ部
62 停止エレメント
62a 基部
62h 突出部
63 停止エレメント
63a 基部
63e ***部
63i 第1傾斜面
63j 第2傾斜面
71 スライダー胴体
72 ロック部
72a 弾性片部
72b 凸部
73 上翼板
73a 凹溝部
74 下翼板
75 案内柱
76 フランジ部
77 引手取付柱
78 エレメント案内路
79 スリット
81 スライダー胴体
82 ロック部
82a 弾性片部
82b 凸部
83 上翼板
83a 凹溝部
84 下翼板
85 案内柱
86 フランジ部
87 引手取付柱
88 エレメント案内路
89 孔部
91 スライダー胴体
92 ロック部
92a 弾性片部
92b 凸部
93 上翼板
93a 凹溝部
94 下翼板
95 案内柱
96 フランジ部
97 引手取付柱

Claims (20)

  1. 第1及び第2ファスナーテープ(11)の対向するテープ側縁部にエレメント列(12)が配された左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー(10)と、前記エレメント列(12)に沿って摺動可能なスライダー(30)とを有し、前記エレメント列(12)は、前記テープ側縁部に所定の間隔をもって取着された複数のファスナーエレメント(13)により構成され、前記スライダー(30)は、上下翼板(33,34,73,74,83,84,93,94) と、前記上下翼板(33,34,73,74,83,84,93,94) 間を連結する案内柱(35,75,85,95) と、前記上下翼板(33,34,73,74,83,84,93,94) の少なくとも一方の左右側縁部に配されたフランジ部(36,76,86,96) とを有するスライドファスナー(1,2,3,4,5) であって、
    前記スライダー(30)の摺動時に同スライダー(30)の内面に接触して摺動抵抗を増大させ、前記スライダー(30)をロック可能な抵抗部を備えた少なくとも1つの停止エレメント(15,51-63)が、前記エレメント列(12)に局部的に配されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記抵抗部は、前記停止エレメント(15,51-57,60,63)のテープ表裏方向の寸法を前記スライダー(30)の前記上下翼板(33,34,73,74,83,84,93,94)間の間隔よりも大きくして構成されてなる請求項1記載のスライドファスナー。
  3. 前記抵抗部は、前記停止エレメント(15,51-57,60,63)のテープ表裏方向に向いた第1面及び第2面の少なくとも一方に***した少なくとも1つの***部(15e,51e-57e,60e,63e)により構成されてなる請求項2記載のスライドファスナー。
  4. 前記停止エレメント(15,51-57,60,63)におけるテープ表裏方向の寸法の最も大きい部分が、前記第1又は第2ファスナーテープ(11)の芯紐部(17)上に配されてなる請求項1記載のスライドファスナー。
  5. 前記スライダー(30)の左右側縁部に、前記第1及び第2ファスナーテープ(11)を挿通させるテープ溝(39)が配され、
    前記停止エレメント(59,60,61)は、前記スライダー(30)の前記テープ溝(39)を挿通するヒレ部(59f,60f,61f) を有し、
    前記抵抗部は、前記ヒレ部(59f,60f,61f) のテープ表裏方向の寸法を前記テープ溝(39)の溝幅よりも大きくして構成されてなる、
    請求項1記載のスライドファスナー。
  6. 前記停止エレメント(62)は、テープ内方側の壁面にテープ幅方向に突出する突出部(62h) を有し、
    前記抵抗部は、前記突出部(62h) の突出寸法を、左右の前記エレメント列(12)の噛合時におけるチェーン幅が前記スライダー(30)の左右フランジ部(36,76,86,96) 間の最小間隔よりも大きくなるように設定して構成されてなる、
    請求項1記載のスライドファスナー。
  7. 前記停止エレメント(15,51-63)及び前記スライダー(30)の少なくとも一方が、テープ表裏方向又はテープ幅方向に弾性変形可能に構成されてなる請求項1〜6のいずれかに記載のスライドファスナー。
  8. 前記抵抗部は、テープ長さ方向に傾斜する傾斜面又はテープ長さ方向に湾曲する湾曲面を有してなる請求項1〜7のいずれかに記載のスライドファスナー。
  9. 前記停止エレメント(15,51-63)は、テープ長さ方向に2つ以上連続して前記エレメント列(12)に配されてなる請求項1〜8のいずれかに記載のスライドファスナー。
  10. 前記停止エレメント(15,51-63)は、前記第1及び第2ファスナーストリンガー(10)の一方又は両方の前記エレメント列(12)に配されてなる請求項1〜9のいずれかに記載のスライドファスナー。
  11. 前記第1及び第2ファスナーストリンガー(10)に開離嵌挿具(40)が配され、
    前記停止エレメント(15,51-63)は、前記開離嵌挿具(40)の箱棒(42)が配されている側の前記エレメント列(12)に配されてなる、
    請求項1〜10のいずれかに記載のスライドファスナー。
  12. 前記停止エレメント(15,51-63)は、前記エレメント列(12)の開口側端部から当該エレメント列(12)全体の長さ寸法の20%以内の領域に配されてなる請求項1〜11のいずれかに記載のスライドファスナー。
  13. 前記スライダーは、前記上下翼板(73,74,83,84,93,94) の少なくとも一方に一体に設けられ、前記停止エレメント(15,51-63)に干渉して前記スライダー(30)の停止状態を保持するロック部(72,82,92)を有し、
    前記ロック部(72,82,92)は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されてなる、
    請求項1〜12のいずれかに記載のスライドファスナー。
  14. 前記ロック部(72,82,92)は、前記上翼板(73,83,93)の主内壁面又は前記下翼板(74,84,94)の主内壁面よりも、テープ表裏方向の内側に突設された凸部(72b,82b,92b) を有してなる請求項13記載のスライドファスナー。
  15. 前記上下翼板(73,74) の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリット(79)が配され、
    前記凸部(72b) は、前記スリット(79)間に挟まれた弾性片部(72a) の先端に配されてなる、
    請求項14記載のスライドファスナー。
  16. 前記上下翼板(73,74,83,84,93,94) の少なくとも一方に、前記抵抗部との干渉を回避する凹溝部(73a,83a,93a) が配されてなる請求項1〜15のいずれかに記載のスライドファスナー。
  17. 上下翼板(73,74,83,84,93,94) と、前記上下翼板(73,74,83,84,93,94) 間を連結する案内柱(75,85,95)と、前記上下翼板(73,74,83,84,93,94)の少なくとも一方の左右側縁部に配されたフランジ部(76,86,96)とを有するスライドファスナー用のスライダーであって、
    前記上下翼板(73,74,83,84,93,94)の少なくとも一方に一体に設けられ、前記スライドファスナーのファスナーエレメント(13)に干渉して前記スライダーの停止状態を保持するロック部(72,82,92)を有し、
    前記ロック部(72,82,92)は、テープ表裏方向に弾性変形可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするスライダー。
  18. 前記ロック部(72,82,92)は、前記上翼板(73,83,93)の主内壁面又は前記下翼板(74,84,94)の主内壁面よりも、上下方向の内側に突設された凸部(72b,82b,92b) を有してなる請求項17記載のスライダー。
  19. 前記上下翼板(73,74) の少なくとも一方に、後口側端部又は肩口側端部から切り込まれた一対のスリット(79)が配され、
    前記凸部(72b) は、前記スリット(79)間に挟まれた弾性片部(72a) の先端に配されてなる、
    請求項18記載のスライダー。
  20. 前記上下翼板(33,34,73,74,83,84,93,94)の少なくとも一方に、前記スライドファスナーのファスナーエレメント(13)との干渉を回避する凹溝部(73a,83a,93a) が配されてなる請求項17〜19のいずれかに記載のスライダー。
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