JPWO2006131968A1 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

強誘電体キャパシタ構造(30)にスタック型キャパシタ構造を採用するにあたり、強誘電体膜(40)に対する導電性プラグ(22)の表面における配向性・段差の影響を除去すべく、下部電極(39)(或いはバリア導電膜)と導電性プラグ(22)との間に層間絶縁膜(27)を形成する。層間絶縁膜(27)は、その表面を平坦化することにより、下部電極(39)やバリア導電膜のような導電膜と異なり、下層の配向性・段差を引き継がないように形成することができる。

Description

本発明は、下部電極と上部電極との間に、強誘電特性を有する誘電体膜が挟持されてなる強誘電体キャパシタ構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
従来より、電源を断っても記憶情報が消失しない不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro-electric Random Access Memory)が知られている。
フラッシュメモリは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)のゲート絶縁膜中に埋め込まれたフローティングゲートを有し、フローティングゲートに記憶情報を表わす電荷を蓄積することによって情報を記憶する。情報の書き込み、消去には絶縁膜を通過するトンネル電流を流す必要があり、比較的高い電圧を必要とする。
FeRAMは、強誘電体のヒステリシス特性(強誘電特性)を利用して情報を記憶する。強誘電体膜を一対の電極間の誘電体として有する強誘電体キャパシタ構造は、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧を取り去っても自発分極を有する。印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。この自発分極を検出すれば情報を読み出すことができる。FeRAMは、フラッシュメモリに比べて低電圧で動作し、省電力で高速の書き込みができるという利点を有する。従来のロジック技術に、このFeRAMを取り入れたロジック混載チップ(SOC:System On Chip)が、ICカードなどの用途として検討されている。
現在のところ、FeRAMの強誘電体キャパシタとしては、キャパシタの下部電極とトランジスタの不純物拡散領域との電気的接続が、下部電極上に設けられた引き出し電極により行われる構造を採る、いわゆるプレーナ型キャパシタ構造の適用が実用化されている。近時では、半導体メモリの微細化の要請が益々高まっており、この要請に応えるにはメモリセルの面積を低減させることが必須となる。そこで、今後のFeRAMの強誘電体キャパシタとしては、下部電極をその直下のバルクコンタクトとなる導電性プラグを介して不純物拡散領域に接続する構造を採る、いわゆるスタック型キャパシタ構造の適用が急務となると考えられる。
特開2002−33459号公報 特開平10−50956号公報
スタック型の強誘電体キャパシタでは、導電性プラグと強誘電体キャパシタの下部電極とを接続するため、導電性プラグの直上に(或いは、導電性プラグの酸化防止膜として形成するバリア導電膜を介して)下部電極が積層形成される。この場合、下部電極(或いはバリア導電膜:以下同様)以降の積層物は導電性プラグの配向性や段差の影響を引き継ぐ。下部電極上に形成される強誘電体膜は配向性や段差の影響を強く受けるものであり、導電性プラグの影響により必然的に強誘電体膜の劣化を招くことになる。
特に、バルクコンタクトに用いる導電性プラグの材料にはタングステン(W)を用いることが多い。Wプラグはその表面にシームと称される溝様の窪みが発生し、このシームに溜まった不純物に起因して脱ガスが生じて強誘電体膜の劣化を助長する。また、化学機械研磨法(CMP法)による表面平坦化の際に周囲の絶縁膜との間に発生する段差が大きく、強誘電体膜の甚だしい配向性の劣化を招き、強誘電体特性(Qスイッチ特性等)を損なうという問題もある。
このように、スタック型キャパシタ構造は、比較的大きな容量を確保しつつもキャパシタの占有面積を縮小することができ、これを強誘電体キャパシタに適用することで近時の要請である素子の微細化・高集積化に寄与する。ところがその反面で、下部電極の直下にバルクコンタクトとして導電性プラグが設けられることに起因して、必然的に強誘電体膜の配向性が著しく劣化し、強誘電体特性を損なうという深刻な問題が未解決のまま残されている現況にある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、強誘電体キャパシタにスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜の配向性を実現し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成されてなる導電性プラグと、前記導電性プラグの上方に整合した部位に形成され、下部電極と上部電極とにより強誘電特性を有する強誘電体膜を挟持してなるキャパシタ構造と、前記導電性プラグと前記キャパシタ構造との間に形成された層間絶縁膜とを含み、平面視において、前記層間絶縁膜における前記導電性プラグと前記下部電極との間に相当する領域以外の部位で、前記導電性プラグと前記下部電極とが電気的に接続されている。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に導電性プラグを形成する工程と、前記導電性プラグの上面を覆うように導電膜を形成する工程と、前記導電膜を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜内に埋め込まれ、前記導電膜と電気的に接続されるように、導電材料からなる接続部を形成する工程と、下部電極が前記接続部と電気的に接続されるように、前記下部電極、強誘電特性を有する誘電体膜及び上部電極が順次堆積されてなるキャパシタ構造を前記導電性プラグの上方に整合した部位に形成する工程とを含み、平面視において、前記接続部を、前記層間絶縁膜における前記導電性プラグと前記下部電極との間に相当する領域以外の前記下部電極の周縁領域を含む部位に形成する。
図1Aは、従来におけるFeRAMのスタック型の強誘電体キャパシタ付近の様子を示す概略断面図である。 図1Bは、従来における強誘電体キャパシタの強誘電体膜の配向性を模式的に示す概略平面図である。 図2Aは、本発明におけるFeRAMのスタック型の強誘電体キャパシタ付近の様子を示す概略断面図である。 図2Bは、本発明における強誘電体キャパシタの強誘電体膜の配向性を模式的に示す概略平面図である。 図3Aは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Cは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Dは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Eは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Fは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3Gは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4Aは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4Cは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4Dは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5Aは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5Cは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5Dは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Aは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Aは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図8Aは、層間絶縁膜に形成された溝を示す概略平面図である。 図8Bは、層間絶縁膜に形成された溝内に形成された接続部を示す概略平面図である。 図9Aは、図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を示す概略断面図である。 図9Bは、図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を示す概略断面図である。 図10Aは、図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を示す概略断面図である。 図10Bは、図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を示す概略断面図である。 図10Cは、図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を示す概略断面図である。 図11Aは、変形例1によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図11Bは、変形例1によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図11Cは、変形例1によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図11Dは、変形例1によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図12Aは、層間絶縁膜に形成された開孔を示す概略平面図である。 図12Bは、層間絶縁膜に形成された開孔内に形成された接続部を示す概略平面図である。 図13Aは、変形例2によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図13Bは、変形例2によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図14Aは、変形例3によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図14Bは、変形例3によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Aは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Bは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Cは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Dは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Eは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図15Fは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図16Aは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図16Bは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図16Cは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図16Dは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図17Aは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図17Bは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図18Aは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図18Bは、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図19は、各水素保護膜をFeRAMの全面に形成した様子を示す概略断面図である。 図20Aは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図20Bは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図20Cは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図20Dは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図20Eは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図21Aは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図21Bは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図21Cは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図21Dは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図22Aは、第2の実施形態によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図22Bは、第2の実施形態によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図22Cは、第2の実施形態によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図22Dは、第2の実施形態によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。 図23Aは、層間絶縁膜に形成された開孔を示す概略平面図である。 図23Bは、層間絶縁膜に形成された開孔内に形成された接続部を示す概略平面図である。 図24Aは、下部電極と各接続部との理想的な接続状態を示す概略平面図である。 図24Bは、下部電極の形成位置に矢印Aの方向に若干のズレが生じた場合を示す概略平面図である。 図25は、導電膜の周縁領域において、対向する2隅の位置に各接続部を形成した様子を示す概略平面図である。
−本発明の基本骨子−
本発明では、強誘電体キャパシタにスタック型キャパシタ構造を採用するにあたり、強誘電体膜に対する導電性プラグ表面における配向性・段差の影響を除去すべく、下部電極(或いはバリア導電膜)と導電性プラグとの間に層間絶縁膜を形成する。層間絶縁膜は、その表面を平坦化することにより、下部電極やバリア導電膜のような導電膜と異なり、下層の配向性・段差を引き継がないように形成することができる。
本発明では、下部電極、引いては強誘電体膜の中央領域における配向性を良好に確保すべく、平面視において、層間絶縁膜における導電性プラグと下部電極との間に相当する領域、即ち中央領域以外の部位で、導電性プラグと下部電極とを電気的に接続する。詳細には、導電性プラグの上面を覆うように導電膜を形成し、導電膜を覆う層間絶縁膜内で下部電極の周縁領域を含む部位に、導電膜を介して導電性プラグと下部電極とを電気的に接続する接続部を形成する。
FeRAMでは、強誘電体キャパシタを形成した後に、強誘電体膜の特性を回復させるためにアニール処理を行う必要があるが、このアニール処理により強誘電体膜(例えばPZT等からなる場合)の周縁領域からPb及び酸素が離脱し、当該周縁領域のPb濃度及び酸素濃度が低下する。このPb離脱及び酸素離脱により、強誘電体膜の周縁領域では、その強誘電体特性が不可避的に劣化する。
本発明の場合でも、導電性プラグと下部電極とを接続する接続部は必須であり、下部電極の当該接続部の形成位置では強誘電体膜の強誘電体特性が不可避的に劣化する。本発明では、強誘電体膜における強誘電体特性の劣化の避けられない周縁領域を積極的に利用し、下部電極の当該周縁部位に相当する部位に接続部を設ける。即ち、本来的に劣化の不可避な周縁領域に接続部を形成し、下部電極の中央領域には強誘電体膜の配向性の劣化を惹起する構造物を設けない。この構成では、強誘電体特性の確保に最も有効な強誘電体膜の中央領域では、層間絶縁膜により導電性プラグの影響が遮断され、層間絶縁膜上に形成される積層物の配向性を良好に制御して形成することができる。従って、強誘電体膜を可及的に優れた配向性及び高い強誘電特性を有するように形成することが可能となる。
この点、特許文献1には、下部電極上のバリア導電膜にフレーム形状の凹部を形成する例が開示されている。しかしながら、導電性プラグの直上にバリア導電膜が形成されている以上、以降の積層物は導電性プラグの配向性や段差の影響を引き継ぐことは避けられない。
また、特許文献2には、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜の積層膜内にバリア導電膜を介した下部電極が埋め込み形成された例が開示されている。特許文献1と同様、導電性プラグの直上にバリア導電膜が形成されている以上、以降の積層物は導電性プラグの配向性や段差の影響を引き継ぐことは避けられない。
本発明の具体例を、従来例との比較に基づいて説明する。
図1A,図2Aは、FeRAMのスタック型の強誘電体キャパシタ付近の様子を示す概略断面図であり、図1Aが従来例、図2Aが本発明の一例である。
図1A及び図2A共に、バルクコンタクトとなるWプラグ101が層間絶縁膜102内に埋設形成され、下部電極103と上部電極104とで強誘電体膜105を挟持してなる強誘電体キャパシタ111が層間絶縁膜106内に埋設形成されている。
従来のスタック型の強誘電体キャパシタでは、図1Aに示すように、Wプラグ101の直上にこれと接続されるように下部電極103が形成され、この下部電極103上に強誘電体膜105及び上部電極104が順次積層形成されている。従って、下部電極103はWプラグ101の配向性・段差の影響を引き継ぎ、更には強誘電体膜105も同様に当該影響を引き継ぐ。このときの強誘電体膜105の平面視による様子を図1Bに示す。このように、従来構造では、強誘電体膜105の中央領域105a(図1Aでは破線で示す領域)のうちの中心部分105cと周縁領域105bとで配向性が低く、これらよりも配向性が高いのは中央領域105aのうち中心部分105cを除く間隙部分105dのみとされている。
これに対して、本発明のスタック型の強誘電体キャパシタでは、図2Aに示すように、Wプラグ101を覆うように導電膜112が形成され、この導電膜112を覆うように層間絶縁膜113が形成されている。層間絶縁膜113の表面は平坦化されている。Wプラグ101上に層間絶縁膜113を介して下部電極103が形成され、この下部電極103上に強誘電体膜105及び上部電極104が順次積層形成されている。Wプラグ101と下部電極103とは、層間絶縁膜113内の強誘電体膜105の周縁領域105bに相当する部位に埋設形成された接続部114で導電膜112と下部電極103とを接続することにより、電気的に接続されている。このときの強誘電体膜105の平面視による様子を図2Bに示す。このように、本発明の構造では、不可避的に配向性の劣化をもたらす周縁領域105b(図2Aでは破線で示す領域)のみで配向性が低く、強誘電体特性を確保するための最も有効な領域である強誘電体膜105の中央領域105a全体に亘って高い配向性が実現されている。
接続部としては、下部電極の周縁領域に沿ったフレーム形状に形成することが考えられる。接続部をフレーム形状とすることにより、本来的に配向性確保に寄与しない周縁領域を可及的に利用することができ、下部電極との十分な接続を得るとともに、強誘電体膜の中央領域における優れた配向性及び強誘電特性が実現する。
また、接続部としては、下部電極の周縁領域における2隅又は4隅にプラグ形状に形成することが考えられる。接続部をプラグ形状とすることにより、接続部の形成が比較的容易となり、強誘電体膜の中央領域における優れた配向性及び強誘電特性が実現する。
接続部の具体的な形成部位としては、下部電極の周縁領域内の位置に形成することが望ましい。FeRAMでは、強誘電体キャパシタを形成した後に強誘電体膜の特性回復のためにアニール処理を要する。接続部の一部が下部電極外に突出する場合、アニール処理により接続部がW等であれば表面酸化してしまい、導電性が著しく劣化する。そこで、上記のように接続部を下部電極の周縁領域内の位置に形成することにより、接続部の酸化を防止することができ、十分な接続が確保される。
接続部を下部電極の周縁領域内の位置に形成する場合、接続部の材料として汎用されているWや、銅(Cu)を用いることができる。Cuを用いる場合には、いわゆるメッキ法により接続部となる溝又は開孔をCuで埋め込み、CMP法で表面を平坦化する。メッキ法では、CVD法と異なり、シーム等を発生させることはない。そのため、シームに溜まった不純物に起因する脱ガス発生の懸念がなく、溝又は開孔を充填性良く埋め込むことができる。しかもCuは比較的柔らかく層間絶縁膜の研磨速度に近いため、層間絶縁膜との間で段差が生じ難い。従って、Cuを用いることにより、微細な溝又は開孔でも十分に埋め込むことが可能となる。
また、接続部の他の具体的な形成部位としては、下部電極の周縁領域を含む当該下部電極の内外に亘る位置が考えられる。平面視における強誘電体キャパシタの占有面積が更に縮小された場合、上記のように接続部を下部電極の周縁領域内の位置に形成すること、特にフレーム形状の接続部を周縁領域内の位置に形成することは困難となる。そこで、上記のように接続部を下部電極の周縁領域を含む当該下部電極の内外に亘る位置に形成することにより、微細化に対応することができる。この場合、接続部の酸化に対する方策としては、特性回復のアニール処理の温度を低く設定すること、接続部の材料を選別することが考えられる。後者の具体例として、イリジウム(Ir)やTiAlNが挙げられる。Irは、酸化してIrO(導電性酸化物)となっても導電性を失わない金属である。また、TiAlNは耐酸化性に優れた導電性窒化物である。これらを接続部の材料として用いることにより、接続部を下部電極の周縁領域を含む当該下部電極の内外に亘る位置に形成することができ、強誘電体キャパシタの更なる微細化に十分対応することが可能となる。
−本発明を適用した具体的な諸実施形態−
以下、本発明を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、スタック型キャパシタ構造を採用したFeRAMの構造及びその製造方法について開示する。なお、本実施形態では、FeRAMのメモリセル部近傍のみを示し、ロジック部等の説明及び図示を省略する。ここで説明の便宜上、FeRAMの構造をその製造方法と共に述べる。
図3A〜図7Bは、第1の実施形態によるFeRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図3Aに示すように、シリコン半導体基板10上に選択トランジスタとして機能するMOSトランジスタ20を形成する。
詳細には、シリコン半導体基板10の表層に例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離構造11を形成し、素子活性領域を確定する。
次に、素子活性領域に不純物、ここではBを例えばドーズ量3.0×1013/cm、加速エネルギー300keVの条件でイオン注入し、ウェル12を形成する。
次に、素子活性領域に熱酸化等により膜厚3.0nm程度の薄いゲート絶縁膜13を形成し、ゲート絶縁膜13上にCVD法により膜厚180nm程度の多結晶シリコン膜及び膜厚29nm程度の例えばシリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜、多結晶シリコン膜、及びゲート絶縁膜13をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより電極形状に加工することにより、ゲート絶縁膜13上にゲート電極14をパターン形成する。このとき同時に、ゲート電極14上にはシリコン窒化膜からなるキャップ膜15がパターン形成される。
次に、キャップ膜15をマスクとして素子活性領域に不純物、ここではAsを例えばドーズ量5.0×1014/cm、加速エネルギー10keVの条件でイオン注入し、いわゆるLDD領域16を形成する。
次に、全面に例えばシリコン酸化膜をCVD法により堆積し、このシリコン酸化膜をいわゆるエッチバックすることにより、ゲート電極14及びキャップ膜15の側面のみにシリコン酸化膜を残してサイドウォール絶縁膜17を形成する。
次に、キャップ膜15及びサイドウォール絶縁膜17をマスクとして素子活性領域に不純物、ここではPをLDD領域16よりも不純物濃度が高くなる条件、例えばドーズ量5.0×1014/cm、加速エネルギー13keVの条件でイオン注入し、LDD領域16と重畳されるソース/ドレイン領域18を形成し、MOSトランジスタ20を完成させる。そして、MOSトランジスタ20を覆うように保護膜19を形成する。保護膜19としては、シリコン酸窒化物(SiON)を膜厚200nm程度に堆積する。なお、図3B以降では、シリコン半導体基板10、ウェル12、素子分離構造11、LDD領域16、及びソース/ドレイン領域18の図示を省略する。
続いて、図3Bに示すように、MOSトランジスタ20を覆う層間絶縁膜21及びバルクコンタクトとなるWプラグ22を形成する。
詳細には、先ずMOSトランジスタ20を覆うように、層間絶縁膜21を形成する。ここで、層間絶縁膜21としては、例えばTEOSを用いたCVD法により、シリコン酸化膜を膜厚600nm程度に堆積する。その後、層間絶縁膜21の表面を例えばCMP法により平坦化する。
次に、ソース/ドレイン領域18の表面の一部が露出するまで、層間絶縁膜21及び保護膜19をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工して、例えば約0.25μm径のコンタクト孔21aを形成する。
次に、コンタクト孔21aの壁面を覆うように、層間絶縁膜2上にスパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を順次堆積して、下地膜(グルー膜)23を形成する。
その後、CVD法によりグルー膜23を介してコンタクト孔21aを埋め込むようにタングステン(W)膜を形成する。そして、例えばCMPにより層間絶縁膜21をストッパーとしてW膜及びグルー膜23を研磨し、コンタクト孔21a内をグルー膜23を介してWで埋め込むWプラグ22を形成する。
続いて、図3Cに示すように、導電膜24を形成する。
詳細には、スパッタ法により例えばTiN膜(膜厚150nm程度)、Al−Cu膜(膜厚300nm程度)及びTiN膜(膜厚150nm程度)を順次堆積し、積層構造の導電膜24を形成する。ここで、TiN膜がAl−Cu膜に比べて耐熱性に優れていることを考慮して、Al−Cu膜を形成せずに、TiN膜を厚く形成するようにしても良い。例えばこの場合、TiN膜を膜厚300nm〜500nm程度に堆積し、単層構造の導電膜24を形成する。
続いて、図3Dに示すように、導電膜24を加工するためのレジストパターン26を形成する。
詳細には、導電膜24上に反射防止膜25(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜25上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、レジストパターン26を形成する。
続いて、図3Eに示すように、レジストパターン26を用いて導電膜24を加工する。
詳細には、レジストパターン26をマスクとして、導電膜24をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜25もエッチングされる。導電膜24は、このドライエッチングによりレジストパターン26に倣って、層間絶縁膜21上でWプラグ22を覆うようにパターニングされる。その後、レジストパターン26及びその下層の反射防止膜25を除去する。
続いて、図3Fに示すように、層間絶縁膜27を形成する。
詳細には、導電膜24を埋め込むように層間絶縁膜21上に層間絶縁膜27を形成する。ここで、層間絶縁膜27としては、例えばTEOSを用いたCVD法により、シリコン酸化膜を膜厚1300nm〜1500nm程度に堆積する。その後、導電膜24を覆うことにより層間絶縁膜27の表面に形成された段差を除去するため、層間絶縁膜27が膜厚300nm〜400nm程度残るように、層間絶縁膜27の表層を例えばCMP法により除去する。これにより、層間絶縁膜27の表面が平坦化される。
ここで、層間絶縁膜27の表面をCMP法により平坦化されることにより、層間絶縁膜27でWプラグ22の配向性・段差の影響を引き継ぐことなく当該影響が遮断される、即ち、層間絶縁膜27はその表面に優れた配向性を有するように形成される。
続いて、図3Gに示すように、層間絶縁膜27に溝を形成するためのレジストパターン29を形成する。
詳細には、層間絶縁膜27上に反射防止膜28(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜28上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、導電膜24の周縁領域の位置に整合したフレーム状の溝29aを有するレジストパターン29を形成する。フレーム状の溝29a以外の適用可能な形状については、後述の変形例で説明する。
続いて、図4Aに示すように、レジストパターン29を用いて層間絶縁膜27を加工する。
詳細には、レジストパターン29をマスクとして、層間絶縁膜27をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜28もエッチングされる。層間絶縁膜27には、このドライエッチングによりレジストパターン29の溝29aに倣って、導電膜24の端部に沿って当該端部をフレーム状に露出させる溝27aが形成される。層間絶縁膜27に形成された溝27aを平面視した様子を図8Aに示す。フレーム状の溝27aは、サイズが微小であるため、これを形成することは一般的には容易ではない場合がある。そこで、例えば電子線(EB)露光技術や、レジストキュアの熱で開孔(ここでは溝)スペースを狭くする技術であるレジストフロー技術を用いることにより、微細なフレーム状の溝27aを容易に形成することができる。このドライエッチングの後、レジストパターン29及びその下層の反射防止膜28を除去する。
続いて、図4Bに示すように、溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。
詳細には、先ず溝27aの壁面を覆うように、層間絶縁膜27上にスパッタ法により例えばTiN膜を膜厚20nm程度に堆積して、下地膜(グルー膜)31を形成する。次に、CVD法によりグルー膜31を介して溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。導電材料32としては、ここではタングステン(W)膜を膜厚400nm程度に形成する。
続いて、図4Cに示すように、接続部33を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜27をストッパーとして導電材料32及びグルー膜31を研磨し、溝27a内をグルー膜31を介して導電材料32で埋め込むフレーム形状の接続部33を形成する。溝27a内に形成された接続部33を平面視した様子を図8Bに示す。その後、比較的低温のNアニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜27の脱水処理を行う。ここでは、高温でアニール処理すると導電材料32であるWの表面が酸化するため、これを防止する観点から比較的低温、例えばNガスを用いて、350℃程度で2分間のアニール処理を行う。
続いて、図4Dに示すように、下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36を順次形成する。
詳細には、先ず、接続部33上を含む層間絶縁膜27上に、スパッタ法により例えば膜厚が20nm程度のTi膜及び膜厚が150nm程度のPt膜を順次堆積させ、Ti膜及びPt膜の積層構造として下部電極層34を形成する。ここで、先ず層間絶縁膜27上に導電性バリア膜(不図示)を形成した後、当該導電性バリア膜を介して下部電極層34を形成するようにしても良い。
次に、RFスパッタ法により、下部電極層34上に強誘電体である例えばPZT(PbZrTi1−x 0<x<1)からなる強誘電体膜35を膜厚200nm程度に堆積する。そして、強誘電体膜35にRTA処理を施して当該強誘電体膜35を結晶化する。次に、反応性スパッタ法により、強誘電体膜35上に例えば導電性酸化物であるIrOを材料とする上部電極層36を膜厚200nm程度に堆積する。
ここで、下部電極層34の材料として、Ti及びPtの積層構造の代わりに、下層から順にIr及びPtの積層構造、IrO及びPtの積層構造や、Ir,IrO及びPtの3層の積層構造としても良い。また、強誘電体膜35の材料として、PZTの代わりに、SBT又はBLTを用いても良い。また、上部電極層36の材料として、IrOの代わりに、Ir,Ru,RuO2,SrRuOその他の導電性酸化物やこれらの積層構造としても良い。
本実施形態において、層間絶縁膜27は、その表面が平坦化されており、Wプラグ22の配向性・段差の影響を遮断し、その表面に優れた配向性を有している。その一方で、接続部33の表面では必然的に、その配向性は低く、層間絶縁膜27の表面との間で若干の段差が生じている。従って、接続部33の直上の部位を除き、層間絶縁膜27上に堆積形成される下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36の各々は、Wプラグ22の配向性・段差の影響を引き継ぐことなく、優れた配向性を有する。特に、強誘電体膜35は、接続部33の直上の部位を除き、優れた配向性及び高い強誘電体特性を有するように形成することができる。
続いて、図5Aに示すように、下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36を加工するためのレジストパターン38を形成する。
詳細には、上部電極層36上に反射防止膜37(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜37上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、レジストパターン38を形成する。
続いて、図5Bに示すように、レジストパターン38を用いて上部電極層36、強誘電体膜35及び下部電極層34を加工し、強誘電体キャパシタ構造30を形成する。
詳細には、レジストパターン38をマスクとして、上部電極層36、強誘電体膜35及び下部電極層34をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜37もエッチングされる。下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36は、このドライエッチングによりレジストパターン38に倣って、強誘電体膜35がパターニングされてなる強誘電体膜40を下部電極39と上部電極41とで挟持してなる構造の強誘電体キャパシタ構造30が形成される。その後、レジストパターン38及びその下層の反射防止膜37を除去する。
上記のように、本実施形態では、単層のレジストパターン38を用いて上部電極層36、強誘電体膜35及び下部電極層34を一括でエッチングする場合(単層レジストプロセス)を例示した。単層レジストプロセスを行うには、レジストパターン38を比較的厚く形成する必要がある。単層レジストプロセスが困難であるときには、第1のレジストパターンで上部電極層36及び強誘電体膜35を一括でエッチングした後、第2のレジストパターンで下部電極層34をエッチングする2層レジストプロセスや、上部電極層36、強誘電体膜35、下部電極層34を第1〜第3のレジストパターンで順次エッチングする3層レジストプロセスを実行しても良い。
更に、2層レジストプロセスや3層レジストプロセスの代わりに、いわゆるハードマスク法を用いても好適である。
図5A,図5Bの工程をハードマスク法を用いて実行する様子を図9A〜図10Cに示す。
先ず、図4Dの工程を経た後、図9Aに示すように、上部電極層36上にTiN膜91及びシリコン酸化膜92を順次積層する。TiN膜91としては、例えばスパッタ法により膜厚200nmに形成する。シリコン酸化膜92としては、TEOSを用いたCVD法により、又はプラズマCVD法により高密度プラズマ(HDP)膜として、膜厚800nm〜1000nm程度に形成する。ここでは、TEOSを用いてシリコン酸化膜92を形成する。なお、以後の図9B〜図10Cでは、図示の便宜上、下部電極層34及びその上層部分のみ示す。
続いて、図9Bに示すように、キャパシタ形状のレジストパターン93を形成する。詳細には、シリコン酸化膜92にレジストを塗布した後、リソグラフィーによりこのレジストをキャパシタ形状に加工して、レジストパターン93を形成する。
続いて、図10Aに示すように、レジストパターン93をマスクとして用いてシリコン酸化膜92をドライエッチングする。このドライエッチングにより、レジストパターン93に倣ってシリコン酸化膜92がキャパシタ形状にパターニングされる。シリコン酸化膜92がパターニングされたときに、レジストパターン93は当該エッチングにより薄くなる。
続いて、図10Bに示すように、残りのレジストパターン93及びシリコン酸化膜92をマスクとして用いてTiN膜91をドライエッチングする。このドライエッチングにより、シリコン酸化膜92に倣ってTiN膜91がキャパシタ形状にパターニングされる。TiN膜91がパターニングされたときに、レジストパターン93は当該エッチングにより殆ど(或いは完全に)消失し、シリコン酸化膜92は当該エッチングにより薄くなる。
続いて、図10Cに示すように、残りのシリコン酸化膜92及びTiN膜91をマスクとして用いて下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36をドライエッチングする。このドライエッチングにより、TiN膜91に倣って下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36がキャパシタ形状にパターニングされ、強誘電体膜40を下部電極39と上部電極41とで挟持してなる構造の強誘電体キャパシタ構造30が形成される。シリコン酸化膜92は当該エッチングにより殆ど(或いは完全に)消失する。
しかる後、TiN膜91を剥離除去する。
本発明において、下部電極39は、接続部33と当該下部電極39の周縁領域を含む部位、本実施形態では当該周縁領域内で接続される。下部電極39の周縁領域とは、下部電極39の周縁の内側で当該周縁近傍の領域であり、換言すれば、下部電極39の下面から、下部電極39のWプラグ22の上方に相当する部位を含む中央領域を除く領域である。図5Bに一例として下部電極39の周縁領域39a及び中央領域39bを示す。
ここで、上述したように、層間絶縁膜27において、フレーム形状の接続部33の内側は、表面が高度に平坦化されて配向性に優れた表面を有する部位である。その一方で、接続部33の表面では必然的に、その配向性は低く、層間絶縁膜27の表面との間で若干の段差が生じている。そのため、下部電極39のうち、接続部33の接続部位である周縁領域39aを除き、中央領域39bはWプラグ22の表面の影響を受けることなく優れた配向性を有する。この下部電極39の影響を引き継ぎ、強誘電体膜40は、周縁領域39aに整合した強誘電体膜40の周縁領域を除き、中央領域39bに整合した強誘電体膜40の中央領域で優れた配向性及び高い強誘電特性を有する。この強誘電体膜40の中央領域の割合は大きく、強誘電体膜40は全体としてみても十分に優れた配向性及び高い強誘電特性を有することになる。
続いて、図5Cに示すように、強誘電体キャパシタ構造30の水素に起因する特性劣化を防止するための水素保護膜42を形成する。
詳細には、強誘電体キャパシタ構造30を覆うように、水素保護膜42を成膜する。水素保護膜42は、強誘電体キャパシタ構造30を形成した後の工程により発生する水素の強誘電体キャパシタ構造30及びその下層構造への浸入を抑止するためのものであり、例えばアルミナ(AlO)を材料として例えばスパッタ法により膜厚50nm〜100nm程度に形成する。
ここで、後述する強誘電体膜40の特性回復を目的としたアニール処理時において、十分な特性回復を得るため、上部電極41の表面の一部を露出させるように水素保護膜42の一部をパターニング除去しても良い。この除去工程は省略しても良いが、図5Cには当該除去工程を実行した場合の様子を示す。
続いて、図5Dに示すように、層間絶縁膜43を形成する。
詳細には、強誘電体キャパシタ構造30を水素保護膜42を介して完全に覆うように層間絶縁膜43を形成する。層間絶縁膜43としては、強誘電体キャパシタ構造30の厚みが例えば800nm程度であれば、強誘電体キャパシタ構造30を完全に覆うように、例えばTEOSを用いたCVD法によりシリコン酸化膜を膜厚1500nm程度に堆積する。その後、強誘電体キャパシタ構造30を覆うことにより層間絶縁膜43の表面に形成された段差を除去するため、層間絶縁膜43が膜厚300nm〜400nm程度残るように、層間絶縁膜43の表層を例えばCMP法により除去する。これにより、層間絶縁膜43の表面が平坦化される。
続いて、図6Aに示すように、層間絶縁膜43にビア孔を形成するためのレジストパターン45を形成する。
詳細には、層間絶縁膜43上に反射防止膜44(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜44上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、上部電極41の表面の所定位置に整合した開孔45aを有するレジストパターン45を形成する。
続いて、図6Bに示すように、レジストパターン45を用いて層間絶縁膜43を加工する。
詳細には、レジストパターン45をマスクとして、層間絶縁膜43及び水素保護膜42の一部をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜44もエッチングされる。層間絶縁膜43及び水素保護膜42には、このドライエッチングによりレジストパターン45の開孔45aに倣って、上部電極41の表面の一部を露出させるビア孔46が形成される。その後、レジストパターン45及びその下層の反射防止膜44を除去する。
次に、強誘電体キャパシタ構造30の形成中及び形成後の諸工程により強誘電体膜40の受けたダメージを回復するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度500℃、O20リットル/分の酸素雰囲気で60分間のアニール処理を実行する。このとき、強誘電体膜40の強誘電体特性が回復する反面、このアニール処理により強誘電体膜40の周縁領域からPb及び酸素が離脱し、当該周縁領域のPb濃度及び酸素濃度が低下する。このPb離脱及び酸素離脱により、強誘電体膜40の周縁領域では、その強誘電体特性が不可避的に劣化する。
本実施形態では、強誘電体膜40における強誘電体特性の劣化の避けられない周縁領域を積極的に利用し、上述のように下部電極39の周縁部位39aに、強誘電体膜40の強誘電体特性の劣化を不可避的に招来する接続部33を設ける。この構成により、強誘電体膜40を可及的に優れた配向性及び高い強誘電特性を有するように形成することが可能となる。
続いて、図7Aに示すように、上部電極41と接続されるWプラグ48を形成する。
詳細には、ビア孔46の壁面を覆うように、層間絶縁膜43上にスパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を順次堆積して、下地膜(グルー膜)47を形成する。その後、CVD法によりグルー膜47を介してビア孔46を埋め込むようにタングステン(W)膜を形成する。そして、例えばCMPにより層間絶縁膜43をストッパーとしてW膜及びグルー膜47を研磨し、ビア孔46内をグルー膜47を介してWで埋め込むWプラグ48を形成する。
ここで、本実施形態においては、Wプラグ22とWプラグ48とが導電膜24、層間絶縁膜27及び強誘電体キャパシタ構造30を挟んで、垂直に略一直線上に形成されている。この構成により、強誘電体キャパシタ構造30を含むメモリセル部の占有面積を可及的に小さく抑えることができる。
続いて、図7Bに示すように、多層配線構造50を形成する。
詳細には、先ず、Wプラグ48と接続される第1配線51を形成する。
具体的には、Wプラグ48上を含む層間絶縁膜43上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚150nm程度に堆積して、バリア層51aを形成する。次に、バリア層51a上にスパッタ法により例えばAl−Cu合金を膜厚550nm程度に堆積して、配線層51bを形成する。そして、配線層51b上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚150nm程度に堆積して、バリア層51cを形成する。これらバリア層51c、配線層51b及びバリア層51aを、リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより所望の配線形状にパターニングすることにより、配線層51bをバリア層51a,51cで挟持してなる第1配線51が形成される。
次いで、第1配線51と接続されるWプラグ54を形成する。
詳細には、先ず、第1配線51を覆う層間絶縁膜52を形成する。ここで、層間絶縁膜52としては、例えばTEOSを用いたCVD法により、シリコン酸化膜を膜厚2500nm程度に堆積する。その後、層間絶縁膜52の表面を例えばCMP法により平坦化する。
次に、バリア層51cの表面の一部が露出するまで、層間絶縁膜52をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工して、ビア孔52aを形成する。そして、ビア孔52aの壁面を覆うように、層間絶縁膜52上にスパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を順次堆積して、下地膜(グルー膜)53を形成する。
その後、CVD法によりグルー膜53を介してビア孔52aを埋め込むようにタングステン(W)膜を形成する。そして、例えばCMPにより層間絶縁膜52をストッパーとしてW膜及びグルー膜53を研磨し、ビア孔52内をグルー膜53を介してWで埋め込むWプラグ54を形成する。
次いで、Wプラグ54と接続される第2配線55を形成する。
具体的には、Wプラグ54上を含む層間絶縁膜52上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚150nm程度に堆積して、バリア層55aを形成する。次に、バリア層55a上にスパッタ法により例えばAl−Cu合金を膜厚550nm程度に堆積して、配線層55bを形成する。
そして、配線層55b上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚150nm程度に堆積して、バリア層55cを形成する。これらバリア層55c、配線層55b及びバリア層55aを、リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより所望の配線形状にパターニングすることにより、配線層55bをバリア層55a,55cで挟持してなる第2配線55が形成される。
ここで、層間絶縁膜56を形成した後、更にWプラグ及び配線の形成を繰り返し行い、例えば第20配線まで順次形成し、多層配線構造50を形成する。図7Bでは、図示の都合上、第2配線55まで記載する。
なお、本実施形態では多層配線構造50における各配線層の材料としてAlを例示したが、例えばAlをスパッタ形成する代わりにいわゆるダマシン法によりCuを用いても良い。この場合、第1配線51を例に採れば、先ず層間絶縁膜52を形成し、その表面を平坦化した後、層間絶縁膜52に、底面にWプラグ48の表面が露出するように所望の配線形状の溝を形成する。そして、溝の壁面に例えばTaを例えばMOCVD法により堆積してバリア膜を形成し、続いてバリア膜上にメッキシード膜を形成した後、メッキ法により溝内を埋め込むようにCuを堆積する。その後、層間絶縁膜52をストッパーとしてCuの表層(及びメッキシード膜)をCMP法により除去し、Cuにより溝内を充填する第1配線51を形成する。
しかる後、保護膜やパッド電極等(不図示)の形成工程を経て、本実施形態のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
(変形例)
以下、第1の実施形態の緒変形例について説明する。これらの変形例では、第1の実施形態で開示した構成部材等と同様のものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
[変形例1]
本例では、導電膜24上に形成される接続部をプラグ形状に形成する場合を例示する。
図11A〜図11Dは、変形例1によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3A〜図3Fの各工程を経て、シリコン半導体基板10の上方において、導電膜24を埋め込むように層間絶縁膜21上に層間絶縁膜27を形成する。
続いて、図11Aに示すように、層間絶縁膜27に開孔を形成するためのレジストパターン61を形成する。
詳細には、層間絶縁膜27上に反射防止膜28(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜28上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、導電膜24の周縁領域の4隅の位置に整合した4つの各開孔61aを有するレジストパターン61を形成する。
続いて、図11Bに示すように、レジストパターン61を用いて層間絶縁膜27を加工する。
詳細には、レジストパターン61をマスクとして、層間絶縁膜27をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜28もエッチングされる。層間絶縁膜27には、このドライエッチングによりレジストパターン61の各開孔61aに倣って、導電膜24の端部の一部を露出させる各開孔27bが形成される。層間絶縁膜27に形成された各開孔27bを平面視した様子を図12Aに示す。開孔27bは、比較的単純な形状であるため、これを形成することは容易であるこのドライエッチングの後、レジストパターン61及びその下層の反射防止膜28を除去する。
続いて、図11Cに示すように、各開孔27bを埋め込むように導電材料32を堆積する。
詳細には、先ず各開孔27bの壁面を覆うように、層間絶縁膜27上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚20nm程度に堆積して、下地膜(グルー膜)31を形成する。次に、CVD法によりグルー膜31を介して溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。導電材料32としては、ここではタングステン(W)を膜厚400nm程度に形成する。
続いて、図11Dに示すように、接続部63を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜27をストッパーとして導電材料32及びグルー膜31を研磨し、各開孔27b内をグルー膜31を介して導電材料32で埋め込むプラグ形状の各接続部62を形成する。各開孔27b内に形成された各接続部62を平面視した様子を図12Bに示す。その後、比較的低温のアニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜27の脱水処理を行う。ここでは、高温でアニール処理すると導電材料32であるWの表面が酸化するため、これを防止する観点から比較的低温、例えばNガスを用いて、350℃で2分間のアニール処理を行う。
なお、4つの各接続部62を形成する代わりに、導電膜24の周縁領域において、対向する2隅の位置に各接続部62を形成するようにしても良い。
続いて、第1の実施形態と同様に、図4D,図5A,図5Bの各工程を経て、強誘電体キャパシタ構造30を形成する。
強誘電体キャパシタ構造30において、下部電極39は、接続部62と当該下部電極39の周縁領域39aを含む部位、本実施形態では当該周縁領域39a内で接続される。下部電極39のうち、接続部62の接続部位である周縁領域39aを除き、中央領域39bはWプラグ22の表面の影響を受けることなく優れた配向性を有する。この下部電極39の影響を引き継ぎ、強誘電体膜40は、周縁領域39aに整合した強誘電体膜40の周縁領域を除き、中央領域39bに整合した強誘電体膜40の中央領域で優れた配向性及び高い強誘電特性を有する。この強誘電体膜40の中央領域の割合は大きく、強誘電体膜40は全体としてみても十分に優れた配向性及び高い強誘電特性を有することになる。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図5C,図5D,図6A,図6B,図7A,図7Bの各工程を経て、本例のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、変形例1によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
[変形例2]
本例では、接続部の導電材料32にW以外の導電物を適用する場合を例示する。
図13A及び図13Bは、変形例2によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3A〜図3G,図4Aの各工程を経て、シリコン半導体基板10の上方において、層間絶縁膜27にフレーム状の溝27aを形成する。
続いて、図13Aに示すように、溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。
詳細には、先ず溝27aの壁面を覆うように、層間絶縁膜27上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚20nm程度に堆積して、下地膜(グルー膜)31を形成する。次に、MOCVD法によりグルー膜31を介して溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。導電材料32としては、ここでは貴金属のイリジウム(Ir)を膜厚300nm程度に、または導電性窒化膜であるTiAlNを膜厚300nm程度に形成する。また、導電材料32として、白金(Pt)も適用する余地がある。
続いて、図13Bに示すように、接続部63を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜27をストッパーとして導電材料32及びグルー膜31を研磨し、溝27a内をグルー膜31を介して導電材料32で埋め込むフレーム形状の接続部63を形成する。
次に、アニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜27の脱水処理を行う。本例では、当該アニール処理を高温で実行することができる。即ち、導電材料32にIrを用いた場合では、接続部63の表層が酸化されてIrOが生成されても、IrOは導電性酸化物であるため、接続部63は良好な導電性が保持される。また、導電材料32にTiAlNを用いた場合では、TiAlNは耐酸化性に優れた導電性窒化物であるため、接続部63は良好な導電性が保持される。本例では、当該アニール処理を比較的高温の例えばNガスを用いて、400℃で2分間の条件で行う。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図4D,図5C,図5D,図6A,図6B,図7A,図7Bの各工程を経て、本例のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、変形例2によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
[変形例3]
本例では、接続部の導電材料32にW以外の導電物を適用する場合を例示する。
図14A及び図14Bは、変形例3によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3A〜図3G,図4Aの各工程を経て、シリコン半導体基板10の上方において、層間絶縁膜27にフレーム状の溝27aを形成する。
続いて、図14Aに示すように、溝27aを埋め込むように導電材料32を堆積する。
詳細には、先ず溝27aの壁面を覆うように、層間絶縁膜27上にMOCVD法により例えばTa膜(膜厚15nm程度)を堆積して、下地膜(グルー膜)64を形成する。次に、グルー膜64上にメッキシード膜(不図示)を形成した後、メッキ法により溝27a内を埋め込むようにCu65を膜厚600nm程度に堆積する。
続いて、図14Bに示すように、接続部66を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜27をストッパーとして導電材料32及びグルー膜64を研磨し、溝27a内をグルー膜64を介して導電材料32で埋め込むフレーム形状の接続部66を形成する。その後、比較的低温のアニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜27の脱水処理を行う。ここでは、高温でアニール処理すると導電材料32であるCuの表面が酸化するため、これを防止する観点から比較的低温、例えばNガスを用いて350℃で60秒間、又はNHガスを用いて350℃で60秒間の条件でアニール処理する。
続いて、第1の実施形態と同様に、図4D,図5A,図5Bの各工程を経て、強誘電体キャパシタ構造30を形成する。
強誘電体キャパシタ構造30において、下部電極39は、接続部66と当該下部電極39の周縁領域39aを含む部位、本実施形態では当該周縁領域39a内で接続される。ここで、メッキ法では、CVD法と異なり、シーム等を発生させることなく溝27aを充填性良く埋め込むことができ、しかもCuは比較的柔らかく層間絶縁膜27の研磨速度に近いため、層間絶縁膜27との間で段差が生じ難い。従って、Cuを用いることにより、溝27aが微細な場合でも十分に埋め込むことが可能となる。
下部電極39のうち、接続部66の接続部位である周縁領域39aを除き、中央領域39bはWプラグ22の表面の影響を受けることなく優れた配向性を有する。この下部電極39の影響を引き継ぎ、強誘電体膜40は、周縁領域39aに整合した強誘電体膜40の周縁領域を除き、中央領域39bに整合した強誘電体膜40の中央領域で優れた配向性及び高い強誘電特性を有する。この強誘電体膜40の中央領域の割合は大きく、強誘電体膜40は全体としてみても十分に優れた配向性及び高い強誘電特性を有することになる。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図5C,図5D,図6A,図6B,図7A,図7Bの各工程を経て、本例のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、変形例3によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の配向性を獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
[変形例4]
本例では、FeRAMにおける積層構造内の複数箇所に水素保護膜を形成する。
図15A〜図19は、変形例4によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3Aの工程を経て、シリコン半導体基板10上に選択トランジスタとして機能するMOSトランジスタ20を形成する。
続いて、図15Aに示すように、MOSトランジスタ20を覆う層間絶縁膜21を形成する。
詳細には、例えばTEOSを用いたCVD法により、MOSトランジスタ20を覆うようにシリコン酸化膜を膜厚600nm程度に堆積し、層間絶縁膜21を形成する。その後、層間絶縁膜21の表面を例えばCMP法により平坦化した後、平坦化された層間絶縁膜21の表面をN雰囲気でアニール処理し、当該表面を窒化させる。
続いて、図15Bに示すように、以降の工程で形成する強誘電体キャパシタ構造30の水素に起因する特性劣化を防止するための水素保護膜71を形成する。
詳細には、層間絶縁膜21上に水素保護膜71を形成する。水素保護膜71は、例えば、以降の工程により層間絶縁膜21等から発生する水素の強誘電体キャパシタ構造30への浸入を抑止するためのものであり、例えばアルミナ(AlO)またはSiON,SiN等を材料として例えばスパッタ法により形成する。AlOの場合には膜厚20nm〜50nm程度、SiONの場合には膜厚100nm程度に形成する。
続いて、図15Cに示すように、水素保護膜71上に層間絶縁膜72を形成する。
詳細には、例えばTEOSを用いたCVD法により、水素保護膜71上にシリコン酸化膜を膜厚50nm程度に堆積し、層間絶縁膜72を形成する。その後、層間絶縁膜72の表面をN雰囲気でアニール処理し、当該表面を窒化させる。
続いて、図15Dに示すように、コンタクト孔を加工するためのレジストパターン74を形成する。
詳細には、層間絶縁膜72上に反射防止膜73(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜73上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、開孔74aを有するレジストパターン74を形成する。
続いて、図15Eに示すように、レジストパターン74を用いて層間絶縁膜72、水素保護膜71及び層間絶縁膜21を加工する。
詳細には、レジストパターン74をマスクとして、層間絶縁膜72、水素保護膜71及び層間絶縁膜21をドライエッチングする。ここで、レジストパターン74によりパターニングされた層間絶縁膜72は、水素保護膜71及び層間絶縁膜21をエッチングする際のハードマスクとして機能する。このとき同時に、反射防止膜73もエッチングされる。層間絶縁膜72、水素保護膜71及び層間絶縁膜21には、このドライエッチングによりレジストパターン74の開孔74aに倣って、ソース/ドレイン領域18の表面の一部を露出させるコンタクト孔70が形成される。その後、レジストパターン74及びその下層の反射防止膜73を除去する。
続いて、図15Fに示すように、バルクコンタクトとなるWプラグ22を形成する。
詳細には、先ず、コンタクト孔70の壁面を覆うように、層間絶縁膜2上にスパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を順次堆積して、下地膜(グルー膜)23を形成する。
次に、CVD法によりグルー膜23を介してコンタクト孔70を埋め込むようにタングステン(W)膜を形成する。そして、例えばCMPにより層間絶縁膜21をストッパーとしてW膜及びグルー膜23を研磨し、コンタクト孔70内をグルー膜23を介してWで埋め込むWプラグ22を形成する。
続いて、第1の実施形態と同様に、図3C〜図3G,図4A,図4Bの各工程を経て、図16Aに示すように、層間絶縁膜27の溝27aを充填して導電膜24と接続されてなる接続部33を形成する。
続いて、図16Bに示すように、層間絶縁膜27の表面から接続部33の一部を露出させる。
詳細には、層間絶縁膜27と接続部33とのエッチング速度の相違を利用して、層間絶縁膜27の全面を異方性エッチング(エッチバック)する。このとき例えば、接続部33の上部が30nm〜50nm程度露出するように、層間絶縁膜27の表層をエッチングする。
続いて、図16Cに示すように、以降の工程で形成する強誘電体キャパシタ構造30の水素に起因する特性劣化を防止するための水素保護膜75を形成する。
詳細には、接続部33の露出した上部を覆うように、層間絶縁膜27上に水素保護膜75を形成する。水素保護膜75は、例えば、水素保護膜71と共に、以降の工程により層間絶縁膜21等から発生する水素の強誘電体キャパシタ構造30への浸入を抑止するためのものであり、例えばAlO・TiOを膜厚100nm程度に形成する。
続いて、図16Dに示すように、水素保護膜75の表層を研磨して接続部33の表面を露出させる。
詳細には、例えばCMP法により、接続部33をストッパーとして水素保護膜75の表層を研磨する。これにより、接続部33の表面が露出するように水素保護膜75の表面が露出する。
続いて、図4D,図5A〜図5Dの各工程を経て、強誘電体キャパシタ構造30を水素保護膜42を介して完全に覆うように層間絶縁膜43を形成する。その後、層間絶縁膜43の表面を例えばCMP法により平坦化した後、平坦化された層間絶縁膜43の表面をN雰囲気でアニール処理し、当該表面を窒化させる。
続いて、図17Aに示すように、強誘電体キャパシタ構造30の水素に起因する特性劣化を防止するための水素保護膜76を形成する。
詳細には、層間絶縁膜43上に水素保護膜76を形成する。水素保護膜76は、強誘電体キャパシタ構造30を形成した後の工程により発生する水素の強誘電体キャパシタ構造30及びその下層構造への浸入を抑止するためのものであり、例えばアルミナ(AlO)またはSiON,SiN等を材料として例えばスパッタ法により形成する。AlOの場合には膜厚20nm〜50nm程度、SiONの場合には膜厚100nm程度に形成する。その後、水素保護膜76上に層間絶縁膜77を形成する。
続いて、図17Bに示すように、Wプラグ22と同様に、ビア孔78内をグルー膜47を介してWで埋め込むWプラグ48を形成する。
続いて、図18Aに示すように、第1の実施形態の図7Bの工程と同様に第1配線51及び層間絶縁膜52を形成した後、強誘電体キャパシタ構造30の水素に起因する特性劣化を防止するための水素保護膜79を形成する。
詳細には、層間絶縁膜52上に水素保護膜79を形成する。水素保護膜79は、強誘電体キャパシタ構造30を形成した後の工程により発生する水素の強誘電体キャパシタ構造30及びその下層構造への浸入を抑止するためのものであり、例えばアルミナ(AlO)またはSiON,SiN等を材料として例えばスパッタ法により形成する。AlOの場合には膜厚20nm〜50nm程度、SiONの場合には膜厚100nm程度に形成する。その後、水素保護膜79上に層間絶縁膜81を形成する。
続いて、図18Bに示すように、Wプラグ22と同様に、ビア孔80内をグルー膜53を介してWで埋め込むWプラグ54を形成する。
続いて、第1の実施形態と同様に、Wプラグ54と接続される第2配線55を形成した後、更にWプラグ及び配線の形成を繰り返し行い、例えば第20配線まで順次形成し、多層配線構造50を形成する。
ここで、以上の説明では、FeRAMのメモリセル部近傍のみを示してきたが、本変形例では、水素保護膜42,71,75,76,78をFeRAMの全面に形成することが好ましい。即ち、図19に示すように、水素保護膜42,71,75,76,78を、メモリセル部、CMOSトランジスタ等の周辺回路路を構成するロジック部、引き出し電極が設けられてなるパッド部、及びシリコン半導体基板10から個々の半導体チップを切り出すためのスクライブ部に亘って、FeRAMの全面に形成する。この構成により、強誘電体キャパシタ構造への水素の浸入を最大限に防止することができる。なお、図示の都合上、ロジック部、パッド部及びスクライブ部については、各々の領域のみを示し、ロジック部のトランジスタやパッド部の引き出し電極等の図示を省略する。
しかる後、第1の実施形態と同様に、保護膜やパッド電極等(不図示)の形成工程を経て、本実施形態のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、変形例4によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を獲得することができる。加えて、強誘電体膜40への水素の浸入を可及的に抑止することにより、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
[変形例5]
本例では、層間絶縁膜27に溝を形成することなく、フレーム形状の接続部を形成する場合を例示する。
図20A〜図21Dは、変形例5によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3Aの工程を経て、シリコン半導体基板10上にMOSトランジスタ20を形成する。
続いて、図20Aに示すように、MOSトランジスタ20を覆う層間絶縁膜21及びストッパー膜94を順次形成する。
詳細には、先ずMOSトランジスタ20を覆うように、層間絶縁膜21を形成する。ここで、層間絶縁膜21としては、例えばTEOSを用いたCVD法により、シリコン酸化膜を膜厚600nm程度に堆積する。その後、層間絶縁膜21の表面を例えばCMP法により平坦化する。そして、表面が平坦化された層間絶縁膜21上にストッパー膜94を形成する、ストッパー膜94としては、例えばSiONを膜厚50nm程度に堆積する。
続いて、図20Bに示すように、バルクコンタクトとなるWプラグ22を形成する。
詳細には、先ず、ソース/ドレイン領域18の表面の一部が露出するまで、ストッパー膜94、層間絶縁膜21及び保護膜19をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工して、例えば約0.25μm径のコンタクト孔21aを形成する。
次に、コンタクト孔21aの壁面を覆うように、層間絶縁膜2上にスパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を順次堆積して、下地膜(グルー膜)23を形成する。
その後、CVD法によりグルー膜23を介してコンタクト孔21aを埋め込むようにタングステン(W)膜を形成する。そして、例えばCMPによりストッパー膜94を研磨ストッパーとして用いてW膜及びグルー膜23を研磨し、コンタクト孔21a内をグルー膜23を介してWで埋め込むWプラグ22を形成する。
続いて、図20Cに示すように、Wプラグ22上を覆うようにストッパー膜94上に層間絶縁膜95を形成する。層間絶縁膜95としては、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を膜厚100nm〜200nm程度に堆積する。
続いて、図20Dに示すように、層間絶縁膜95を加工するためのレジストパターン26を形成する。
詳細には、層間絶縁膜95上に反射防止膜(不図示:省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、開口96aを有するレジストパターン96を形成する。
続いて、図20Eに示すように、レジストパターン96を用いて層間絶縁膜95を加工して開口95aを形成する。
詳細には、レジストパターン96をマスクとし、ストッパー膜94をエッチングストッパーとして用いて、層間絶縁膜95をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜もエッチングされる。このドライエッチングにより、層間絶縁膜95には、レジストパターン96の開口96aに倣ってストッパー膜94の表面の一部及びWプラグ22の表面を露出する例えば矩形状の開口95aが形成される。その後、レジストパターン96及びその下層の反射防止膜を除去する。
続いて、図21Aに示すように、導電膜97を形成する。
詳細には、開口95aの内壁面を覆うように、層間絶縁膜95上に下地膜(グルー膜)を介してW膜を積層し、導電膜97を形成する。グルー膜としては、TiNを膜厚20nm程度に形成する。W膜としてはWを膜厚80nm程度に形成する。
続いて、図21Bに示すように、導電膜97を介して開口95aを埋め込むように、導電膜97上に層間絶縁膜98を形成する。層間絶縁膜98としては例えばCVD法によりシリコン酸化膜を膜厚1000nm程度に堆積する。
続いて、図21Cに示すように、接続部99を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜95をストッパーとして層間絶縁膜98及び導電膜97を研磨する。このとき、開口95aの内壁面を覆う部分のみに残存する導電膜97により接続部99が構成される。層間絶縁膜98は開口95a内で接続部99を埋め込むように残存する。その後、比較的低温のNアニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜95,98の脱水処理を行う。ここでは、高温でアニール処理すると導電材料であるWの表面が酸化するため、これを防止する観点から比較的低温、例えば350℃程度で2分間のアニール処理を行う。
しかる後、図21Dに示すように、図4Dと同様に下部電極層34、強誘電体膜35及び上部電極層36を順次形成した後、図5A〜図5D,図6A,図6B,図7A,図7Bの各工程を経て、本例のFeRAMを完成させる。
強誘電体キャパシタ構造30において、下部電極39は、接続部99と当該下部電極39の周縁領域39aを含む部位、本実施形態では当該周縁領域39a内で接続される。下部電極39のうち、接続部99の接続部位である周縁領域39aを除き、中央領域39bはWプラグ22の表面の影響を受けることなく優れた配向性を有する。この下部電極39の影響を引き継ぎ、強誘電体膜40は、周縁領域39aに整合した強誘電体膜40の周縁領域を除き、中央領域39bに整合した強誘電体膜40の中央領域で優れた配向性及び高い強誘電特性を有する。この強誘電体膜40の中央領域の割合は大きく、強誘電体膜40は全体としてみても十分に優れた配向性及び高い強誘電特性を有することになる。
第1の実施形態の手法、即ち、層間絶縁膜27にレーム状の溝27を形成してWにより埋め込む手法では、溝27aのサイズが微小であるため、これを形成することは一般的には容易ではない場合がある。これに対して本例では、層間絶縁膜に溝を形成することなく、接続部99の下部電極39との接続部位のサイズを導電膜97の膜厚で規定できる(本例では20nm+80nmで100nm程度)ため、極微小サイズの接続部位を有する接続部99を容易且つ確実に形成することができる。
以上説明したように、変形例5によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、FeRAMの構造及びその製造方法について開示するが、接続部の態様が異なる点で相違する。なお、第1の実施形態で開示した構成部材等と同様のものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図22A〜図22Dは、第2の実施形態によるFeRAMの製造方法のうち、主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態と同様に、図3A〜図3Fの各工程を経て、シリコン半導体基板10の上方において、導電膜24を埋め込むように層間絶縁膜21上に層間絶縁膜27を形成する。
続いて、図22Aに示すように、層間絶縁膜27に開孔を形成するためのレジストパターン82を形成する。
詳細には、層間絶縁膜27上に反射防止膜28(省略可能)を塗布形成した後、反射防止膜28上にレジストを塗布形成する。そして、リソグラフィーによりレジストを加工し、導電膜24の周縁領域の4隅の位置に整合した4つの各開孔82aを有するレジストパターン82を形成する。本実施形態では、強誘電体キャパシタ構造の更なる微細化により、接続部を下部電極の周縁領域内に形成することが困難となることに対応すべく、レジストパターン82の各開孔82aを、第1の実施形態の変形例1におけるレジストパターン61の各開孔61aよりも大きなサイズに形成する。
続いて、図22Bに示すように、レジストパターン82を用いて層間絶縁膜27を加工する。
詳細には、レジストパターン82をマスクとして、層間絶縁膜27をドライエッチングする。このとき同時に、反射防止膜28もエッチングされる。層間絶縁膜27には、このドライエッチングによりレジストパターン82の各開孔82aに倣って、導電膜24の端部の一部を露出させる各開孔27cが形成される。層間絶縁膜27に形成された各開孔27cを平面視した様子を図23Aに示す。各開孔27cは、第1の実施形態の変形例1における開孔27bよりもサイズが大きいため、更に微細化された強誘電体キャパシタ構造に対しても、比較的容易に各開孔27cを形成することができる。このドライエッチングの後、レジストパターン82及びその下層の反射防止膜28を除去する。
続いて、図22Cに示すように、各開孔27cを埋め込むように導電材料32を堆積する。
詳細には、先ず各開孔27cの壁面を覆うように、層間絶縁膜27上にスパッタ法により例えばTiNを膜厚20nm程度に堆積して、下地膜(グルー膜)31を形成する。次に、MOCVD法によりグルー膜31を介して各開孔27cを埋め込むように導電材料32を堆積する。導電材料32としては、ここでは貴金属のイリジウム(Ir)を膜厚400nm〜600nm程度に、または導電性窒化膜であるTiAlNを膜厚400nm〜600nm程度に形成する。また、導電材料32として、白金(Pt)も適用する余地がある(孔径が大きいため、少し多めに形成する)。
続いて、図22Dに示すように、接続部83を形成する。
詳細には、例えばCMPにより層間絶縁膜27をストッパーとして導電材料32及びグルー膜31を研磨し、各開孔27c内をグルー膜31を介して導電材料32で埋め込むプラグ形状の接続部83を形成する。各開孔27c内に形成された接続部83を平面視した様子を図23Bに示す。
次に、アニール処理によりキュアーを施して層間絶縁膜27の脱水処理を行う。本例では、当該アニール処理を高温で実行することができる。即ち、導電材料32にIrを用いた場合では、接続部83の表層が酸化されてIrOが生成されても、IrOは導電性酸化物であるため、接続部83は良好な導電性が保持される。また、導電材料32にTiAlNを用いた場合では、TiAlNは耐酸化性に優れた導電性窒化物であるため、接続部83は良好な導電性が保持される。本例では、当該アニール処理を比較的高温の例えばNガスを用いて、400℃で2分間の条件で行う。
続いて、第1の実施形態と同様に、図4D,図5A,図5Bの各工程を経て、強誘電体キャパシタ構造30を形成する。
強誘電体キャパシタ構造30において、下部電極39は、接続部83と当該下部電極39の周縁領域39aを含む部位、本実施形態では接続部83の表面が比較的広いため、当該周縁領域39aの一部を含む下部電極39の内外に亘るように(即ち接続部83の一部が下部電極39からはみ出るように)接続される。下部電極39のうち、接続部83の接続部位である周縁領域39aを除き、中央領域39bはWプラグ22の表面の影響を受けることなく優れた配向性を有する。この下部電極39の影響を引き継ぎ、強誘電体膜40は、周縁領域39aに整合した強誘電体膜40の周縁領域を除き、中央領域39bに整合した強誘電体膜40の中央領域で優れた配向性及び高い強誘電特性を有する。この強誘電体膜40の中央領域の割合は大きく、強誘電体膜40は全体としてみても十分に優れた配向性及び高い強誘電特性を有することになる。
更に、本実施形態では、接続部83のサイズが比較的大きく、周縁領域39aの一部を含む下部電極39の内外に亘るように形成されているため、下部電極39の形成時の位置決めマージンを大きくとることができる。即ち、下部電極39を含む強誘電体キャパシタ構造30をパターン形成する際に、下部電極39と各接続部83とは、図24Aに示すように、接続されることが理想的である。この場合、周縁領域39aの一部を含む下部電極39の内外に亘るように、4つの接続部83について均等な接続状態が実現している。ここで、例えば図24Bに示すように、下部電極39の形成位置に例えば矢印Aの方向に若干のズレが生じた場合でも、下部電極39は接続部83と接続不良を起こすことなく安定に接続される。
続いて、第1の実施形態と同様に、図5C,図6A,図6Bの各工程を経て、層間絶縁膜43及び水素保護膜42にビア孔46を形成した後、強誘電体キャパシタ構造30の形成中及び形成後の諸工程により強誘電体膜40の受けたダメージを回復するためのアニール処理を行う。
このアニール処理により、強誘電体膜40の周縁領域からPbが離脱し、当該周縁領域のPb濃度が低下し、強誘電体膜40の周縁領域で強誘電体特性が不可避的に劣化する。更に、接続部83はその一部が下部電極39からはみ出るように形成されているため、接続部83の導電材料32が酸化により導電性を失う性質の材料であれば問題となる。この点、本実施形態では、IrOが導電性酸化物、TiAlNが耐酸化性に優れた導電性窒化物であるため、接続部83の電気的接続が劣化することが抑止される。従って、当該アニール処理を接続部83の電気的接続の劣化を懸念することなく、実行することができる。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図7A,図7Bの各工程を経て、本例のFeRAMを完成させる。
なお、4つの各接続部83を形成する代わりに、図25に示すように、導電膜24の周縁領域において、対向する2隅の位置に各接続部83を形成するようにしても良い。この場合、各接続部83を図22Aの各接続部83よりも若干大きなサイズに形成し、接続部83の下部電極39との接続性を向上させることができる。
また、本実施形態では、プラグ形状の接続部83を形成する場合を例示したが、周縁領域39aの一部を含む下部電極39の内外に亘るようにフレーム状の接続部を形成することも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体キャパシタ構造30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の高い配向性を容易に獲得し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。
本発明によれば、強誘電体キャパシタ30にスタック型キャパシタ構造を採用して、比較的大きな容量を確保しつつキャパシタの占有面積を縮小するも、プレーナ型キャパシタ構造を採用した場合と同等以上の強誘電体膜40の配向性を実現し、優れた強誘電体特性を得ることを可能とする信頼性の高いFeRAMが実現する。

Claims (20)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成されてなる導電性プラグと、
    前記導電性プラグの上方に整合した部位に形成され、下部電極と上部電極とにより強誘電特性を有する強誘電体膜を挟持してなるキャパシタ構造と、
    前記導電性プラグと前記キャパシタ構造との間に形成された層間絶縁膜と
    を含み、
    前記層間絶縁膜における前記導電性プラグと前記下部電極との間に相当する領域以外の部位で、前記導電性プラグと前記下部電極とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記層間絶縁膜は、前記下部電極側の表面が平坦化されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記導電性プラグの上面を覆うように形成された導電膜と、
    前記導電膜を覆う前記層間絶縁膜内で前記下部電極の周縁領域を含む部位に形成され、前記導電膜を介して前記導電性プラグと前記下部電極とを電気的に接続する接続部と
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記接続部は、平面視において、前記下部電極の前記周縁領域内の位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記接続部は、少なくともW或いはCuを含む導電材料から形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記接続部は、平面視において、前記下部電極の前記周縁領域を含む前記下部電極の内外に亘る位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  7. 前記接続部は、少なくともTiAlN或いは貴金属を含む導電材料から形成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記接続部は、フレーム形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  9. 前記接続部は、複数のプラグ形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  10. 前記強誘電体膜は、平面視において、前記接続部から内側に相当する第1の部分の配向性が高く、前記接続部の上方に相当する第2の部分の配向性が前記第1の部分の配向性よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記強誘電体膜は、平面視において、その中心部分のPb含有量が最も高く、その最外周部分のPb含有量が最も低く、前記中心部分から前記最外周部分へ向かうにつれてPb含有量が低くなる分布を有していることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記強誘電体膜は、平面視において、その中心部分の酸素含有量が最も高く、その最外周部分の酸素含有量が最も低く、前記中心部分から前記最外周部分へ向かうにつれて酸素含有量が低くなる分布を有していることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  13. 半導体基板の上方に導電性プラグを形成する工程と、
    前記導電性プラグの上面を覆うように導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜内に埋め込まれ、前記導電膜と電気的に接続されるように、導電材料からなる接続部を形成する工程と、
    下部電極が前記接続部と電気的に接続されるように、前記下部電極、強誘電特性を有する誘電体膜及び上部電極が順次堆積されてなるキャパシタ構造を前記導電性プラグの上方に整合した部位に形成する工程と
    を含み、
    平面視において、前記接続部を、前記層間絶縁膜における前記導電性プラグと前記下部電極との間に相当する領域以外の前記下部電極の周縁領域を含む部位に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記層間絶縁膜を形成した後に、前記層間絶縁膜の表面を平坦化する工程を更に含むことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記接続部を、平面視において、前記下部電極の前記周縁領域内の位置に形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記接続部を、少なくともW或いはCuを含む導電材料から形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記接続部を、平面視において、前記下部電極の前記周縁領域を含む前記下部電極の内外に亘る位置に形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記接続部を、少なくともTiAlN或いは貴金属を含む導電材料から形成することを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記接続部を、フレーム形状に形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記接続部を、複数のプラグ形状に形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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