JPWO2005012258A1 - タンパク質キナーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

式(I)(式中、R1は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤等を提供する。

Description

本発明は、インダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するタンパク質キナーゼ阻害剤等に関する。
フムス様チロシンキナーゼ3(Fms like tyrosine kinase 3、以下Flt−3)は血小板誘導増殖因子受容体(PDGFR)ファミリーに属する受容体型のタンパク質チロシンキナーゼ(PTK)であり、そのリガンドであるFlt−3リガンドの結合によって二量体化されることにより活性化され、細胞内基質であるさまざまなタンパク質をリン酸化させる酵素であり、細胞増殖や分化に関与している。特に造血幹細胞で発現し、その増殖にFlt−3またはFlk−2(Fetal liver kinase−2)が重要な役割を果たしていることが知られている[セル(Cell)、65巻、1143頁(1991年)]。また近年、Flt−3の細胞膜近傍(Juxtamembrane)の領域でチロシン残基の繰り返し配列が挿入(Internal Tandem Duplication、ITD)される変異により、リガンドの結合なくFlt−3の活性化が生じることが白血病患者検体での検討の結果明らかにされた[ルイケミア(Leukemia)、11巻、1447頁(1997年)]。その他、Flt−3の細胞膜近傍領域のアミノ酸配列が長くなったり、短くなったりする変異で、同様なFlt−3の活性化が生じることが示されてきた[ブラッド(Blood)、96巻、3907頁(2000年)]。その他、Flt−3のキナーゼ領域でアミノ酸の点変異によりFlt−3が恒常的に活性化されていることが示されている[ブラッド(Blood)、97巻、2434頁(2001年)]。これらのFlt−3の変異に基づく恒常的な活性化は細胞増殖シグナルを伝達することにより、細胞の無限増殖を引き起こし、白血病の重要な原因になっていると考えられる。
上述したように、現在、Flt−3の変異には、細胞膜近傍の領域でのチロシン残基の繰り返し配列の挿入、細胞膜近傍領域の長さの変化、Flt−3のキナーゼ領域でのアミノ酸の点変異等が知られている。サイトカインに依存的な細胞株、例えば32D細胞に、これらの変異遺伝子を導入することにより、サイトカイン非依存的な増殖能が獲得されることが知られている。従って、Flt−3阻害剤は、白血病をはじめとした様々な癌の治療剤として有用であると考えられる。
従来、キナーゼ阻害剤としてはスタウロスポリンが広く知られている[バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochemical & Biophysical Research Communications)、135巻、397頁(1986年)]。しかしながらスタウロスポリンは非常に多くのキナーゼを非選択的に阻害するため、マウス等の動物に投与した場合、死に至ることが知られている。一方、選択的なキナーゼ阻害剤として研究開発されたイマチニブはAblキナーゼを選択的に阻害することにより慢性白血病患者に対して毒性が低く、高い臨床効果を示すことが報告されている[ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)、345巻、645頁(2002年)]。Flt−3阻害剤としては、キナゾリン誘導体等が知られている(WO02/036587)。またインダゾール誘導体としては、種々の化合物が知られている[特開平2−32059;WO01/53268;WO02/10137;キミヤ・ゲテロティクリシェスキーク・ソエディネニー(Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii)、7巻、957−959頁(1978年)]。
特開平2−32059においては、式(IV)
{式中、R15Aは水素原子、ニトロ、NR15A115A2[式中、R15A1及びR15A2は、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルカノイル(該低級アルカノイルの炭素数は1〜6である)等を表す]等を表し、R16Aは水素原子等を表し、Arはピリジル、置換もしくは非置換の2−オキソクロメニル(2−オキソクロメニルはそのベンゼン環上でエテニル(−CH=CH−)と結合し、2−オキソクロメニル上の置換基は炭素数1〜6の低級アルキルまたは炭素数1〜6の低級アルコキシである)、フェニルまたは置換フェニル[該置換フェニル上の置換基Q、Q及びQは、同一または異なって水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、ニトロソ、カルボキシ、炭素数1〜6の低級アルキル、炭素数1〜6の低級アルコキシ、炭素数1〜6の低級アルコキシカルボニル、NR17A117A2(式中、R17A1及びR17A2は前記R15A1及びR15A2と同義である)またはO(CHndNR17A317A4(式中、ndは1〜6の整数を表し、R17A3及びR17A4は、前記R15A1及びR15A2と同義である)を表すか、Q、Q及びQの任意の2つが一緒になって−O(CR17A517A6)O−(式中、末端の2つの酸素原子は、それぞれフェニル基上の隣り合う炭素原子上でフェニル基に結合し、R17A5及びR17A6は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜6の低級アルキルを表すか、R17A5とR17A6が一緒になって炭素数4または5のアルキレンを形成する)を表す。但し、該置換フェニル上の置換基Q、Q及びQは同時に水素原子ではない]を表す}で表される化合物が開示されている。
WO01/53268においては、細胞分化抑制作用を有する式(V)
[式中、R18BはCH=CH−R18B1(式中、R18B1は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基等を表す)を表し、R15Bはアルキル、アリール、CH=CH−R15B1(式中、R15B1は置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール等を表す)等を表す]で表される化合物が開示されている。
WO02/10137においては、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal Kinase、JNK)阻害活性を有する式(VI)
[式中、R18CはCH=CH−R18C1(式中、R18C1は置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール等を表す)を表し、R15Cはハロゲン、ヒドロキシ、アミノ等を表す]で表される化合物が開示されている。
また、文献[キミヤ・ゲテロティクリシェスキーク・ソエディネニー(Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii)、7巻、957−959頁(1978年)]においては、式(VII)
(式中、R2Dはメトキシまたはニトロを表す)で表される化合物が開示されている。
本発明の目的は、インダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するタンパク質キナーゼ阻害剤等を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(97)に関する。
(1)式(I)
(式中、Rは置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(2)式(Ia)
[式中、R24はCONR24a24b(式中、R24a及びR24bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR24a及びR24bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR24c24d(式中、R24cは置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表し、R24d水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表し、
25は水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、CONR25a25b(式中、R25a及びR25bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR25a及びR25bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR25c25d(式中、R25c及びR25dは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のヘテロアロイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表す)を表す]で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(3)R24がCONR24a24b(式中、R24a及びR24bは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である前記(2)記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(4)R24がNR24c24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が置換もしくは非置換の低級アルコキシである前記(2)記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(5)R24がNR24c24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である前記(2)記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(6)タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である前記(1)〜(5)のいずれかに記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
(7)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
(8)癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である前記(7)記載の癌治療剤。
(9)癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である前記(7)記載の癌治療剤。
(10)癌が固形癌である前記(7)記載の癌治療剤。
(11)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
(12)腫瘍が造血器腫瘍である前記(11)記載の抗腫瘍剤。
(13)腫瘍が固形腫瘍である前記(11)記載の抗腫瘍剤。
(14)c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(15)フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(16)癌治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(17)造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(18)白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(19)固形癌の治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(20)抗腫瘍剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(21)造血器腫瘍の治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(22)固形腫瘍の治療剤の製造のための、前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(23)前記(1)〜(5)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
(24)前記(1)〜(5)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
(25)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
(26)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
(27)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
(28)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
(29)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
(30)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
(31)前記(1)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
(32)式(II)
{式中、R、R及びRは同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、カルボキシ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のアリール、NR(式中、R及びRは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換の複素環基または置換もしくは非置換のヘテロアロイルを表すか、またはR及びRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはOR(式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表す。ただしR、R及びRのうちの2つが水素原子である場合、残る1つはベンゼン環上の4位[(E)−2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル基が結合している位置をベンゼン環上の1位とする]に結合するニトロ、ヒドロキシ、メトキシまたは2−(ジメチルアミノ)エトキシではない}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(33)R、R及びRのうちの少なくとも1つがNR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(32)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(34)R、R及びRのうちの少なくとも1つがNR5a6a(式中、R5a及びR6aは同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR5a及びR6aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である前記(32)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(35)R、R及びRのうちの少なくとも1つがOR(式中、Rは前記と同義である)である前記(32)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(36)R、R及びRのうちの少なくとも1つがOR7a(式中、R7aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)である前記(32)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(37)式(II−1)
(式中、R、R5a及びR6aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(38)式(II−2)
(式中、R及びR7aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩[ただし、Rが水素原子である場合、R7aはメチルまたは2−(ジメチルアミノ)エチルではない]。
(39)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(40)タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である前記(39)記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
(41)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
(42)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
(43)癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である前記(42)記載の癌治療剤。
(44)癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である前記(42)記載の癌治療剤。
(45)癌が固形癌である前記(42)記載の癌治療剤。
(46)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
(47)腫瘍が造血器腫瘍である前記(46)記載の抗腫瘍剤。
(48)腫瘍が固形腫瘍である前記(46)記載の抗腫瘍剤。
(49)c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(50)フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(51)癌治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(52)造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(53)白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(54)固形癌の治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(55)抗腫瘍剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(56)造血器腫瘍の治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(57)固形腫瘍の治療剤の製造のための、前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(58)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
(59)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
(60)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
(61)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
(62)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
(63)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
(64)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
(65)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
(66)前記(32)〜(38)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
(67)式(III)
{式中、Rは置換もしくは非置換の複素環基[該置換複素環基における置換基は、同一または異なって置換数1〜3の、オキソ、ホルミル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、CONR10(式中、R及びR10は、同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)、NR1112(式中、R11及びR12は、同一または異なって水素原子、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)または−O(CR1314O−(式中、R13及びR14は、同一または異なって水素原子または低級アルキルを表し、nは2または3を表し、末端の2つの酸素原子は置換複素環基における複素環基上の同一炭素原子に結合する)である]を表す}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(68)置換複素環基における置換基がアミノ、オキソ、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニルアミノ、アロイルアミノまたは低級アルコキシカルボニル置換低級アルキルである前記(67)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(69)Rが3−ピリジルである前記(67)記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(70)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
(71)タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である前記(70)記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
(72)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
(73)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
(74)癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である前記(73)記載の癌治療剤。
(75)癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である前記(73)記載の癌治療剤。
(76)癌が固形癌である前記(73)記載の癌治療剤。
(77)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
(78)腫瘍が造血器腫瘍である前記(77)記載の抗腫瘍剤。
(79)腫瘍が固形腫瘍である前記(77)記載の抗腫瘍剤。
(80)c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(81)フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(82)癌治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(83)造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(84)白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(85)固形癌の治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(86)抗腫瘍剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(87)造血器腫瘍の治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(88)固形腫瘍の治療剤の製造のための、前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(89)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
(90)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
(91)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
(92)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
(93)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
(94)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
(95)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
(96)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
(97)前記(67)〜(69)のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
以下、式(I)、(Ia)、(II)及び(III)で表される化合物をそれぞれ化合物(I)、(Ia)、(II)及び(III)という。他の式番号の化合物についても同様である。
式(I)、(Ia)、(II)及び(III)の各基の定義において、
(i)ハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
(ii)低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルコキシカルボニルアミノ、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル及び低級アルキルスルホニルの低級アルキル部分としては、例えば炭素原子数1から10の直鎖状、分枝鎖状、環状またはこれらの組み合わせからなるアルキルが挙げられ、より具体的には、
(ii−a)直鎖または分枝鎖状の低級アルキルとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル等が挙げられ、
(ii−b)環状の低級アルキルとしては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、ノルアダマンチル、アダマンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.3.0]オクチル、ビシクロ[3.3.1]ノニル等が挙げられる。
(ii−c)直鎖または分枝鎖状と環状との組み合わせからなる低級アルキルとしては、例えばシクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロオクチルエチル等が挙げられる。
(iii)低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル及びアラルキルのアルキレン部分は前記直鎖または分枝鎖状の低級アルキル(ii−a)から水素原子を1つ除いたものと同義である。
(iv)低級アルケニルとしては、例えば炭素原子数2から10の直鎖または分枝鎖状のアルケニルが挙げられ、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−デセニル、9−デセニル等が挙げられる。
(v)低級アルキニルとしては、例えば炭素原子数2から10の直鎖または分枝鎖状のアルキニルが挙げられ、より具体的にはエチニル、2−プロピニル、3−ブチニル、4−ペンチニル、5−ヘキシニル、9−デシニル等が挙げられる。
(vi)アリール、アラルキル、アロイル、アロイルアミノ及びアリールスルホニルにおけるアリール部分としては、例えば単環性または2つ以上の環が縮合した縮環性のアリール、より具体的には、環構成炭素原子数が6から14のアリール、例えばフェニル、ナフチル、インデニル、アントラニル等が挙げられる。
(vii)低級アルカノイルとしては、例えば炭素原子数1から8の直鎖、分枝鎖状、環状またはこれらの組み合わせからなるアルカノイル、より具体的にはホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロプロピルカルボニル、シクロプロピルメチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、1−メチルシクロプロピルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル等が挙げられる。
(viii)複素環基としては、例えば芳香族複素環基、脂環式複素環基等が挙げられる。
(viii−a)芳香族複素環基としては、例えば単環性または2つ以上の環が縮合した縮環性の芳香族複素環基等が挙げられ、芳香族複素環基に含まれるヘテロ原子の種類及び数は特に限定されないが、例えば窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1つまたは2つ以上含んでいてもよく、より具体的には、環構成原子数5から14の芳香族複素環基、例えばフリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プリニル、クマリニル等が挙げられる。
(viii−b)脂環式複素環基としては、例えば単環性または2つ以上の環が縮合した縮環性の脂環式複素環基等が挙げられ、脂環式複素環基に含まれるヘテロ原子の種類及び数は特に限定されないが、例えば窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1つまたは2つ以上含んでいてもよく、より具体的には、例えばピロリジニル、2,5−ジオキシピロリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジル、1,2−ジヒドロピリジル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラゾリニル、オキサゾリニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノキサリニル、オクタヒドロキノリル、ジヒドロインドリル、1,3−ジオキソイソインドリニル等が挙げられる。
(ix)隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基としては、例えば少なくとも1つの窒素原子を含む5員または6員の単環性複素環基(該単環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1つの窒素原子を含む縮環性複素環基(該縮環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)等が挙げられ、より具体的にはピロリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ホモピペリジノ、ホモピペラジニル、テトラヒドロピリジル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル等が挙げられる。
(x)ヘテロアロイルにおけるヘテロアリール部分は、前記芳香族複素環基(viii−a)と同義である。
(xi)置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、置換低級アルケニル、置換低級アルキニル、置換低級アルカノイル、置換低級アルコキシカルボニル及び置換低級アルキルスルホニルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、
(xi−a)ヒドロキシ、
(xi−b)低級アルコキシ、
(xi−c)オキソ、
(xi−d)カルボキシ、
(xi−e)低級アルコキシカルボニル、
(xi−f)ヘテロアロイル、
(xi−g)アリールスルホニル、
(xi−h)置換もしくは非置換のアリール(該置換アリールにおける置換基は、カルボキシ、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル等である)、
(xi−i)置換もしくは非置換の複素環基(該置換複素環基における置換基は、カルボキシ、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル等である)、
(xi−j)CONR19a19b{式中、R19a及びR19bは同一または異なって、水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]を表すか、またはR19a及びR19bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基[該隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]を形成する}、
(xi−k)NR20a20b(式中、R20a及びR20bはそれぞれ前記R19a及びR19bと同義である)、
(xi−l)低級アルカノイルアミノ、
(xi−m)N−低級アルカノイル−N−低級アルキルアミノ等が挙げられる。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、置換低級アルケニル、置換低級アルキニル、置換低級アルカノイル、置換低級アルコキシカルボニル及び置換低級アルキルスルホニルにおける置換基の定義(xi)において、ハロゲンは前記(i)と同義であり、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル及びN−低級アルカノイル−N−低級アルキルアミノの低級アルキル部分は前記(ii)と同義であり、アラルキルのアルキレン部分は前記(iii)と同義であり、アリール、アラルキル、アロイル及びアリールスルホニルにおけるアリール部分は前記(vi)と同義であり、低級アルカノイル、低級アルカノイルアミノ及びN−低級アルカノイル−N−低級アルキルアミノの低級アルカノイル部分は前記(vii)と同義であり、複素環基は前記(viii)と同義であり、隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基は前記(ix)と同義であり、ヘテロアロイルは前記(x)と同義である。
(xii)置換アリール、置換アロイル、置換アラルキル、置換アリールスルホニル、置換ヘテロアロイル、置換複素環基及び隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、
(xii−a)ハロゲン、
(xii−b)ニトロ、
(xii−c)ニトロソ、
(xii−d)カルボキシ、
(xii−e)置換もしくは非置換の低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基は前記(xi)と同義である]、
(xii−f)置換もしくは非置換の低級アルケニル[該置換低級アルケニルにおける置換基は前記(xi)と同義である]、
(xii−g)置換もしくは非置換の低級アルキニル[該置換低級アルキニルにおける置換基は前記(xi)と同義である]、
(xii−h)置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル[該置換低級アルキコキシカルボニルにおける置換基は前記(xi)と同義である]、
(xii−i)置換もしくは非置換の低級アルカノイル[該置換低級アルカノイルにおける置換基は前記(xi)と同義である]、
(xii−j)置換もしくは非置換のアリール[該置換アリールにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]、
(xii−k)NR21a21b{式中、R21a及びR21bは同一または異なって、水素原子、低級アルキルスルホニル、置換もしくは非置換の低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換の低級アルケニル[該置換低級アルケニルにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換の低級アルキニル[該置換低級アルキニルにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換の低級アルコキシ[該置換低級アルコキシにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換の低級アルカノイル[該置換低級アルカノイルにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換のアリール[該置換アリールにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]、置換もしくは非置換のアロイル[該置換アロイルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]または置換もしくは非置換の複素環基[該置換複素環基における置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]を表すか、またはR21a及びR21bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基[該隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、ヘテロアロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ、低級アルコキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ、低級アルコキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルカノイル(該置換低級アルカノイルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のアミノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルアミノ、N−低級アルカノイル−N−低級アルキルアミノ等である)、置換もしくは非置換の脂環式複素環カルボニル(該置換脂環式複素環カルボニルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、低級アルキル、低級アルコキシ等である)等である]を形成する}、
(xii−l)CONR21c21d(式中、R21c及びR21dはそれぞれ前記R21a及びR21bと同義である)、
(xii−m)OR22{式中、R22は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基は、前記(xi)と同義である]、置換もしくは非置換のアリール[該置換アリールにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]または置換もしくは非置換の複素環基[該置換複素環基における置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、アロイル、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、例えば置換数1〜3のヒドロキシ等である)等である]等を表す}、
(xii−n)ヘテロアロイル、
(xii−o)置換もしくは非置換の脂環式複素環カルボニル(該置換脂環式複素環カルボニルにおける置換基は、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、低級アルキル、低級アルコキシ等である)等が挙げられる。
置換複素環基及び隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基は、前記(xii−a)〜(xii−o)に加え、後記(xii−p)または(xii−q)であってもよい。
(xii−p)オキソ
(xii−q)−O(CR23a23bO−(式中、R23a及びR23bは、同一または異なって水素原子または低級アルキルを表し、nは2または3を表し、末端の2つの酸素原子は、置換複素環基または隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における複素環基上の同一炭素原子に結合する)
置換アリール、置換アロイル、置換アラルキル、置換アリールスルホニル、置換ヘテロアロイル、置換複素環基及び隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基の定義(xii)において、ハロゲンは前記(i)と同義であり、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル及び低級アルキルスルホニルの低級アルキル部分は前記(ii)と同義であり、アラルキルのアルキレン部分は前記(iii)と同義であり、低級アルケニルは前記(iv)と同義であり、低級アルキニルは前記(v)と同義であり、アリール、アロイル及びアラルキルのアリール部分は前記(vi)と同義であり、低級アルカノイル、低級アルカノイルアミノ及びN−低級アルカノイル−N−低級アルキルアミノの低級アルカノイル部分は前記(vii)と同義であり、複素環基は前記(viii)と同義であり、脂環式複素環カルボニルにおける脂環式複素環基部分は前記(viii−b)と同義であり、隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基は前記(ix)と同義であり、ヘテロアロイルは前記(x)と同義である。
化合物(I)、(Ia)、(II)及び(III)の薬理学的に許容される塩としては、例えば薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等が挙げられる。酸付加塩としては塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の有機酸塩が挙げられ、金属塩としてはナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等が挙げられ、アンモニウム塩としてはアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩が挙げられ、有機アミン付加塩としてはモルホリン、ピペリジン等の付加塩が挙げられ、アミノ酸付加塩としてはリジン、グリシン、フェニルアラニン等の付加塩が挙げられる。
次に化合物(II)の製造法について説明する。
なお、以下に記載の反応工程、構造式、表等におけるMe、Et、Pr、Pr、Bu、Ph、Ac、Bz、Bocはそれぞれメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、フェニル、アセチル、ベンゾイル、tert−ブトキシカルボニルを意味する。また以下に記載の反応工程における各基の定義は、特に断らない限り、前記それぞれの基の定義と同義である。
また以下に示す製造法において、定義した基が実施方法の条件下で変化するかまたは方法を実施するのに不適切な場合、有機合成化学で常用される保護基の導入および脱離方法[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第三版(Protective Groups in Organic Synthesis,third edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons Inc.)(1999年)]等を用いることにより、目的化合物を得ることができる。また、必要に応じて置換基導入等の反応工程の順序を変えることもできる。
化合物(II)は、以下の反応工程に従い製造することができる。
製造法1
化合物(II)は、公知の方法[例えば、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、52巻、19頁(1987年);カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Can.J.Chem.)、51巻、792頁(1973年)]に準じて得られる化合物(A)から、下記の工程によって製造することができる。
(式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素の各原子を表し、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)
工程1
化合物(A)を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等の溶媒中またはそれらの混合溶媒中、塩基存在下、化合物(B)と反応させることにより、化合物(II)を得ることができる。
塩基としては、炭酸カリウム、カリウム、tert−ブトキシド、水素化ナトリウム等が用いられる。化合物(A)に対して、化合物(B)及び塩基はそれぞれ1〜10当量用いられる。反応は通常0〜100℃の間の温度で行われ、1〜72時間で終了する。
製造法2
化合物(II)のうち、R、R及びRに特定の官能基を有する化合物(IIa)は、製造法1または公知の方法(例えば、特開平2−32059)に準じて得られるR、R及びRに他の官能基を有する化合物(C)から、下記の工程によっても製造することができる。
なお、下記の工程2−1〜2−3において化合物(IIa)等と示す全ての化合物が化合物(II)の範囲に含まれるわけではないが、便宜上、化合物(IIa)と表す。また、下記の工程2−1〜2−3において化合物(C)と表記された化合物であっても、化合物(II)に含まれる化合物もある。
(式中、R2a、R3a、R4a、R2b、R3b及びR4bはそれぞれ下記の各工程2−1〜2−3で定義する基を表す。ただし、下記の各工程2−1〜2−3で特に定義のない場合は、R2a、R3a、R4a、R2b、R3b及びR4bはそれぞれ前記R、R及びRと同義である)
工程2−1
(工程2−1においては、R2a、R3a及びR4aのうち少なくとも1つはカルボキシを表し、R2b、R3b及びR4bのうち少なくとも1つは低級アルコキシカルボニルを表す)
化合物(C)を水中、または水とメタノール、エタノール、THF等との混合溶媒中、水酸化ナトリウム等の塩基または塩酸等の酸存在下、加水分解に付すことにより、化合物(IIa)を得ることができる。
化合物(C)に対して、酸または塩基は0.1〜10当量用いられる。反応は通常20〜100℃の間の温度で行われ、1〜24時間で終了する。
工程2−2
(工程2−2においては、R2a、R3a及びR4aのうち少なくとも1つはアミノを表し、R2b、R3b及びR4bのうち少なくとも1つはニトロを表す)
化合物(C)を水、エタノール等の溶媒中もしくはそれらの混合溶媒中または無溶媒で、濃塩酸、酢酸等の酸存在下、スズ、鉄等の還元剤で処理するか、または水、メタノール、エタノール、THF、DMF等の溶媒中もしくはそれらの混合溶媒中、パラジウム炭素、二酸化白金、ラネーニッケル等の触媒存在下、水素雰囲気下またはヒドラジン水和物もしくはギ酸アンモニウム等の水素供与体存在下、還元反応に付すことにより、化合物(IIa)を得ることができる。
化合物(C)に対して、スズ、鉄等の還元剤は1〜20当量、触媒は0.5〜100重量%、水素供与体は1〜100当量用いられる。反応は通常0〜100℃の間の温度で行われ、1〜72時間で終了する。
工程2−3
[工程2−3においては、R2a、R3a及びR4aのうち少なくとも1つはNHCOR24(式中、R24は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリールまたはヘテロアリールを表す)を含む置換基を表し、R2b、R3b及びR4bのうち少なくとも1つはアミノを表す]
24の定義において、低級アルキル及びアリールはそれぞれ前記(ii)及び(vi)と同義であり、ヘテロアリールは前記芳香族複素環基の定義(viii−a)と同義である。置換低級アルキルにおける置換基は、前記(xi)と同義であり、置換アリールにおける置換基は前記(xii)と同義である。
化合物(C)をジクロロメタン、THF、1,4−ジオキサン、DMF、N−メチルピペリドン等の溶媒中もしくはそれらの混合溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ポリビニルピリジン、4−モルホリノメチルポリスチレン、4−ピペリジノポリスチレン等の塩基存在下、R24COCl(式中、R24は前記と同義である)で示される化合物(VIII)もしくは(R24CO)O(式中、R24は前記と同義である)で示される化合物(IX)と反応させるか、またはジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ポリマーバウンド−1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等の縮合剤及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシコハク酸イミド等の活性化剤存在下、R24COH(式中、R24は前記と同義である)で示される化合物(X)と反応させることにより、化合物(IIa)を得ることができる。
化合物(C)に対して、塩基、化合物(VIII)または化合物(IX)、縮合剤、活性化剤及び化合物(X)はそれぞれ1〜20当量用いられる。反応は通常−20〜80℃の間の温度で行われ、30分間から24時間で終了する。
化合物(II)及び原料化合物における官能基の変換は、上記工程以外にも公知の他の方法[例えば、コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations)、R.C.ラロック(Larock)著、(1989年)]によっても行うことができる。
上記の方法を適宜組み合わせて実施することにより、所望の位置に所望の官能基を有する化合物(II)を得ることができる。
化合物(I)は、上記の化合物(II)の製造方法に準じてまたは公知の方法に準じて合成するか、市販品を購入することにより入手することができる。化合物(III)は、上記の化合物(II)の製造方法に準じて製造することができる。
上記製造法における生成物の単離、精製は、通常の有機合成で用いられる方法、例えば濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、結晶化、各種クロマトグラフィー等を適宜組み合わせて行うことができる。また、中間体においては、特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
化合物(I)には、位置異性体、幾何異性体または光学異性体等の異性体が存在し得るが、可能な異性体及び該異性体のいかなる比率における混合物も本発明のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤として用いることができる。
化合物(II)及び(III)には、位置異性体、幾何異性体または光学異性体等の異性体が存在し得るが、可能な異性体及び該異性体のいかなる比率における混合物も本発明に包含される。
化合物(I)、(II)及び(III)の塩を取得したい場合には、化合物(I)、(II)及び(III)が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また遊離の形で得られるときは適当な溶媒に化合物(I)、(II)及び(III)を溶解または懸濁し、酸または塩基等を加え塩を形成させればよい。
また、化合物(I)、(II)及び(III)並びにそれらの薬理学的に許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、それら付加物も本発明に包含される。
化合物(I)の具体例としては、例えば化合物2、化合物60〜78が挙げられ、化合物(II)の具体例としては、例えば化合物1、化合物3〜20、化合物28〜59が挙げられ、化合物(III)の具体例としては、例えば化合物21〜27が挙げられる(第1表〜第4表)。
次に化合物(I)、(Ia)、(II)及び(III)の活性について試験例で説明する。
試験例1 Flt−3変異、または別の作用機序によりキナーゼの活性化が報告されている白血病細胞株、及び固形癌細胞株に対する増殖抑制活性
ヒト急性骨髄性白血病細胞株MV−4−11、ML−1、ヒト慢性骨髄性白血病細胞株K562に対する試験化合物の細胞増殖抑制率の測定を以下の方法で実施した。
各細胞の培養には、10%牛胎児血清(ギブコ社、カタログ番号10437−028)、及びペニシリン/ストレプトマイシン(1:1)(ギブコ社、カタログ番号15140−122)を含むRoswell Park Memorial Institute’s Medium(RPMI)1640培地(ギブコ社、カタログ番号11875−093)を使用した。7.5×10個/mLに調製したMV−4−11細胞(ML−1細胞、K562細胞では2.5×10個/mL)をTC MICROWELL 96U plate(ナルジェン・ヌンク社、カタログ番号163320)に80μLずつ播種し、37℃で4時間、5%炭酸ガスインキュベーター内において培養した。ブランクとしてRPMI培地のみを80μL添加したウェルも用意した。MV−4−11細胞、ML−1細胞及びK562細胞に対して、最終濃度が3.16μmol/Lまたは10μmol/Lとなるように調整した試験化合物のジメチルスルホキシド(DMSO)溶液を20μLずつ添加した。コントロールとブランクのウェルには最終濃度が0.1%となるようにDMSOを20μLずつ添加した。試験化合物添加後、5%炭酸ガスインキュベーター内で37℃で72時間培養した。RPMI培地で50%に希釈したWST−1試薬{4−[3−(4−Iodophenyl)−2−(4−nitrophenyl)−2H−5−tetrazolio]−1,3−benzene disulfonate sodium salt}(ロシュ・ダイアグノスティックス社、カタログ番号1644807)を20μL加え、37℃で2時間インキュベートした後に、マイクロプレート分光光度計SPECTRA max340PC(モレキュラーデバイス社)を用い、450nm(対照波長690nm)の吸光度を測定した。試験化合物を添加せずDMSOのみを加えたウェル(コントロール)の値を100%、RPMI培地のみのウェルの値を0%として、試験化合物を加えたウェルの相対増殖率(%)を算出し、その値を100から引いた値を試験化合物の細胞増殖抑制率(%)とした。本値が大きいほど、細胞に対する増殖抑制活性が強いことを示している。
ヒト大腸癌細胞株Colo205に対する試験化合物の細胞増殖抑制率の測定を以下の方法で実施した。
細胞の培養には、10%牛胎児血清(ギブコ社、カタログ番号10437−028)、及びペニシリン/ストレプトマイシン(1:1)(ギブコ社、カタログ番号15140−122)を含むRoswell Park Memorial Institute’s Medium(RPMI)1640培地(ギブコ社、カタログ番号11875−093)を使用した。1.25×10個/mLに調製したColo205細胞をTC MICROWELL 96F plate(ナルジェン・ヌンク社、カタログ番号167008)に80μLずつ播種し、37℃で4時間、5%炭酸ガスインキュベーター内において培養した。ブランクとしてRPMI培地のみを80μL添加したウェルも用意した。Colo205細胞に対して、最終濃度が10μmol/Lとなるように調整した試験化合物のDMSO溶液を20μLずつ添加した。コントロールとブランクのウェルには最終濃度が0.1%となるようにDMSOを20μLずつ添加した。試験化合物添加後、5%炭酸ガスインキュベーター内で37℃で72時間培養した。以下、上記の白血病細胞株と同様の方法で細胞増殖抑制率(%)を求めた。
結果を第5表に示す。第5表から、本発明の化合物がFlt−3変異、または別の作用機序によりキナーゼの活性化が報告されている白血病細胞株、及び固形癌細胞株に対して有効な増殖抑制活性を示すことがわかる。
試験例2 Flt−3阻害活性
Flt−3阻害活性の測定を以下の方法で実施した。
Flt−3は、ヒトFlt−3の細胞内ドメイン(583−953アミノ酸)のN末端にGST(グルタチオンS−トランスフェラーゼ)を融合したタンパク質を発現するバキュロウイルスを昆虫細胞に感染させ調製した。ニュートロアビジン(ピアス社、カタログ番号31000)をコートした96ウェルプレート(FIA−PLATE BLACK 96well FALT−BOTTOM HIGH BINDING、グライナー社、カタログ番号655077)に基質となるビオチン化ポリグルタミン酸・チロシンペプチド(日本シェーリング社、カタログ番号61GTOBAA)を固相化した後、0.25%のゼラチンでブロッキングし、キナーゼ反応測定用プレートとして用いた。最終濃度が、GST融合Flt−3(100μg/L)、Tris・Cl(pH7.5)(20mmol/L)、βグリセルホスフェート(5mmol/L)、DTT(Dithiothreitol)(1mmol/L)、NaVO(0.1mmol/L)、MgCl(10mmol/L)、MnCl(10mmol/L)、ATP(10μmol/L)、BSA(Bovine Serum Albumin(0.1%)、DMSO(0.1%)、試験化合物(10μmol/L)となるように調製した溶液を60μLの容量でキナーゼ反応測定用プレートのウェルに添加し、酵素反応を室温で60分間行った。反応後、25mmol/Lのエチレンジアミン四酢酸の水溶液を50μL添加することにより、反応を停止させた。プレートをTBS−T[10mmol/L Tris・Cl(pH7.5)、150mmol/L NaCl、0.05% Tween20(バイオラッド社、カタログ番号170−6531)]で4回洗浄後、ユーロピウム標識抗ホスホチロシン抗体と反応させ、さらにTBS−Tで4回洗浄し、時間分解蛍光(励起波長340nm、測定波長615nm)を測定した。試験化合物を未添加のウェルでの値を100%、酵素及び試験化合物を未添加のウェルでの値を0%として、酵素及び試験化合物を加えたウェルでの相対活性(%)を算出し、その値を100から引いた値を試験化合物のFlt−3阻害活性(%)とした。
結果を第6表に示す。第6表から、本発明の化合物が有効なFlt−3阻害活性を示すことがわかる。
化合物(I)、(Ia)、(II)、(III)またはそれらの薬理学的に許容される塩は、その薬理作用、投与目的等に応じ、そのままあるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組成物は、活性成分として有効な量の化合物(I)、(Ia)、(II)、(III)またはそれらの薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造できる。この担体は投与に対して望ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態をとることができる。これらの製薬組成物は、経口的または注射等の非経口的投与に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。
錠剤の調製にあたっては、例えば乳糖、マンニット等の賦形剤、デンプン等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステル等の界面活性剤等を常法に従って用いればよい。錠剤1個あたり1〜200mgの活性成分を含有する錠剤が好適である。
注射剤の調製にあたっては、水、生理食塩水、オリーブ油、落花生油等の植物油、オレイン酸エチル、プロピレングリコール等の溶剤、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、ウレタン等の可溶化剤、食塩、グルコース等の等張化剤、フェノール、クレゾール、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、クロロブタノール等の保存剤、アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム等の抗酸化剤等を常法により用いればよい。
化合物(I)、(Ia)、(II)、(III)またはそれらの薬理学的に許容される塩は、経口的または注射剤等として非経口的に投与可能であり、その有効用量及び投与回数は投与形態、患者の年齢、体重、症状等により異なるが、通常一日当たり、0.01〜100mg/kgを投与するのが好ましい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されることはない。
実施例に用いられるプロトン核磁気共鳴スペクトル(H−NMR)においては、化合物及び測定条件によって交換性水素が明瞭には観測されないことがある。尚、シグナルの多重度の表記としては通常用いられるものを用いるが、brとは見かけ上巾広いシグナルであることを表す。
実施例1:(E)−3−(2−フェニルビニル)−1H−インダゾール(化合物1)
工程1
1H−インダゾール−3−カルボン酸(45.2g,279mmol)をTHF(500mL)に懸濁し、公知の方法[例えば、シンセシス(Synthesis)、1992年、285頁]に準じて得られる1−ヒドロキシベンゾトリアゾールのジメチルアンモニウム塩(55.7g,308mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(58.9g,307mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をアセトン−水混合溶媒より再結晶することによりN,N−ジメチル−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(37.7g,71%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.22(s,3H),3.40(s,3H),7.24(ddd,J=1.3,6.9,8.1Hz,1H),7.40(ddd,J=1.0,6.9,8.2Hz,1H),7.48(dd,J=1.3,8.2Hz,1H),8.15(dd,J=1.0,8.1Hz,1H),10.7(brs,1H).
TOF−MS(m/z);190[M+1]
工程2
水素化リチウムアルミニウム(13.7g,36.1mmol)をTHF(500mL)に懸濁し、窒素気流下、室温でN,N−ジメチル−1H−インダゾール−3−カルボキサミド(34.2g,181mmol)のTHF(250mL)溶液を加え、30分間攪拌した。反応混合物に硫酸ナトリウム十水和物を加えてさらに1時間攪拌し、セライト濾過後減圧下溶媒を留去することにより、3−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール(24.2g,76%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.33(s,6H),3.85(s,2H),7.16(ddd,J=1.3,6.6,7.9Hz,1H),7.38(ddd,J=1.0,6.6,8.3Hz,1H),7.45(d,J=8.3Hz,1H),7.87(dd,J=1.0,7.9Hz,1H),10.0(brs,1H).
工程3
3−ジメチルアミノメチル−1H−インダゾール(25.6g,146mmol)を酢酸エチル(350mL)に溶解し、ヨウ化メチル(33.3mL,535mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。生成した沈殿を濾取することによりヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリメチルアンモニウム(45.0g,97%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.12(s,9H),4.91(s,2H),7.27(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.45(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.64(d,J=8.1Hz,1H),8.02(d,J=8.1Hz,1H),13.7(brs,1H).
TOF−MS(m/z);190[M−127]
工程4
ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリメチルアンモニウム(45.0g,142mmol)をDMF(220mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(44.7g,170mmol)を加え、2.5時間加熱還流した。室温に冷却後、ジエチルエーテルを加えて終夜攪拌し、生成した沈殿を濾取することにより、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(68.3g,92%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 5.58(d,J=15.2Hz,2H),6.98(ddd,J=1.0,7.3,8.3Hz,1H),7.29(ddd,J=1.0,7.3,8.3Hz,1H),7.43(d,J=8.3Hz,1H),7.57(d,J=8.3Hz,1H),7.64−7.85(m,15H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);393[M−127]
工程5
ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.15g,0.29mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、ベンズアルデヒド(0.03mL,0.29mmol)及び炭酸カリウム(0.12g,0.86mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣を薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=15/1)で精製し、さらに酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒にてトリチュレーションすることにより、化合物1(0.03g,54%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.20(t,J=7.6Hz,1H),7.28(t,J=7.3Hz,1H),7.36−7.39(m,3H),7.42−7.55(m,3H),7.71(d,J=7.9Hz,2H),8.18(d,J=7.6Hz,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);221[M+1]
実施例2:(E)−3−{2−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物2)
工程1
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(2−ジメチルアミノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.45g,1.93mmol)及び炭酸カリウム(1.33g,9.61mmol)より化合物2の遊離塩基(0.20g)を得た。
工程2
化合物2の遊離塩基(0.20g)を酢酸エチル−クロロホルム混合溶媒(20mL)に溶解し、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(0.28mL,1.10mmol)を加えて室温にて30分間攪拌した。生成した沈殿を濾取することにより、化合物2(0.15g,2工程23%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.86(s,6H),3.52(brs,2H),4.39(t,J=5.0Hz,2H),7.05(d,J=8.9Hz,2H),7.19(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.39(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.43(d,J=15.7Hz,1H),7.49(d,J=15.7Hz,1H),7.54(d,J=8.1Hz,1H),7.70(d,J=8.9Hz,2H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),10.3(brs,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);308[M+1]
実施例3:(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシ酢酸エチル(化合物3)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.08g,2.08mmol)、p−ホルミルフェノキシ酢酸エチル(0.34g,1.62mmol)及び炭酸カリウム(0.87g,6.30mmol)より化合物3(0.31g,59%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.31(t,J=7.3Hz,3H),4.29(q,J=7.3Hz,2H),4.66(s,2H),6.94(d,J=8.7Hz,2H),7.24(m,1H),7.33(d,J=17.0Hz,1H),7.41(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),7.487(d,J=17.1Hz,1H),7.53(d,J=8.7Hz,2H),8.02(d,J=8.3Hz,1H),10.6(brs,1H).
TOF−MS(m/z);323[M+1]
実施例4:(E)−3−{2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物4)
実施例1の工程2に準じて、化合物3(0.18g,0.57mmol)と水素化リチウムアルミニウム(0.05g,1.20mmol)より、化合物4(0.12g,75%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.99(t,J=4.3Hz,2H),4.14(t,J=4.3Hz,2H),6.95(d,J=8.9Hz,2H),7.24(dd,J=6.8,8.3Hz,1H),7.33(d,J=16.7Hz,1H),7.42(dd,J=6.8,8.3Hz,1H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),7.50(d,J=16.7Hz,1H),7.54(d,J=8.9Hz,2H),8.04(d,J=8.3Hz,1H).
TOF−MS(m/z);281[M+1]
実施例5:(E)−3−{2−[4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物5)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.26g,0.96mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物5の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物5(0.14g,51%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.20(m,2H),3.55(m,4H),3.96(m,6H),7.05(d,J=8.6Hz,2H),7.19(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),7.39(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),7.43(d,J=16.2Hz,1H),7.47(d,J=16.2Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.69(d,J=8.6Hz,2H),8.16(d,J=8.3Hz,1H),10.9(brs,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);350[M+1]
実施例6:(E)−3−{2−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物6)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(2−ジエチルアミノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.25g,0.97mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物6の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物6(0.11g,31%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.27(t,J=7.1Hz,6H),3.22(brm,4H),3.51(brs,2H),4.42(brm,2H),7.04(d,J=8.7Hz,2H),7.19(dd,J=7.3,7.6Hz,1H),7.38(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.43(d,J=16.5Hz,1H),7.47(d,J=16.5Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.69(d,J=8.7Hz,2H),8.16(d,J=7.6Hz,1H),10.6(brs,1H).
TOF−MS(m/z);336[M+1]
実施例7:(E)−3−{2−[4−(2−ジイソプロピルアミノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物7)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(2−ジイソプロピルアミノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.27g,0.95mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物7の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物7(0.14g,36%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.33(d,J=6.6Hz,6H),1.36(d,J=6.6Hz,6H),3.55(m,4H),4.36(t,J=4.8Hz,2H),7.01(d,J=8.6Hz,2H),7.19(dd,J=6.8,8.1Hz,1H),7.39(dd,J=6.8,8.2Hz,1H),7.42(d,J=16.8Hz,1H),7.47(d,J=16.8Hz,1H),7.54(d,J=8.2Hz,1H),7.69(d,J=8.6Hz,2H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),9.41(brs,1H).
TOF−MS(m/z);364[M+1]
実施例8:(E)−3−{2−[4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物8)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(2−ピペリジノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.26g,0.96mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物8の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物8(0.10g,27%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.80(brm,6H),3.00(brm,2H),3.49(brm,4H),4.44(m,2H),7.04(d,J=8.7Hz,2H),7.19(dd,J=7.3,7.9Hz,1H),7.39(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.43(d,J=16.5Hz,1H),7.47(d,J=16.5Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.69(d,J=8.7Hz,2H),8.17(d,J=7.9Hz,1H),10.3(brs,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);348[M+1]
実施例9:(E)−3−{2−[4−(3−ピペリジノプロポキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物9)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(3−ピペリジノプロポキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.28g,0.98mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物9の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物9(0.11g,27%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.76(brm,6H),2.18(m,2H),2.89(brm,2H),3.17(brm,4H),4.10(t,J=5.9Hz,2H),6.98(d,J=8.9Hz,2H),7.19(dd,J=6.9,8.1Hz,1H),7.38(m,1H),7.40(d,J=16.8Hz,1H),7.46(d,J=16.8Hz,1H),7.53(d,J=8.3Hz,1H),7.66(d,J=8.9Hz,2H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),9.87(brs,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);362[M+1]
実施例10:(E)−3−{2−[4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物10)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)、p−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.24g,0.97mmol)及び炭酸カリウム(0.80g,5.79mmol)より化合物10の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物10(0.14g,31%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.07(brm,2H),2.78(s,3H),2.79(s,3H),3.19(brm,2H),4.09(t,J=5.9Hz,2H),6.97(d,J=8.6Hz,2H),7.15−7.54(m,5H),7.65(d,J=8.6Hz,2H),8.15(d,J=7.9Hz,1H),10.9(brs,1H).
TOF−MS(m/z);322[M+1]
実施例11:(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシ酢酸(化合物11)
化合物3(0.14g,0.43mmol)をメタノール(2.6mL)に溶解し、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.86mL,0.86mmol)を加えて1.5時間加熱還流した。減圧下、メタノールを留去し、氷冷下、残渣に6mol/L塩酸を加えてpHを3以下とし、生成した沈殿を濾取することにより、化合物11(0.12g,91%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 4.67(s,2H),6.92(d,J=8.7Hz,2H),7.17(dd,J=7.4,7.8Hz,1H),7.37(dd,J=7.4,8.6Hz,1H),7.39(d,J=16.7Hz,1H),7.44(d,J=16.7Hz,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),7.63(d,J=8.7Hz,2H),8.15(d,J=7.8Hz,1H).
TOF−MS(m/z);295[M+1]
実施例12:(E)−3−[2−(4−アミノフェニル)ビニル]−1H−インダゾール塩酸塩(化合物12)
工程1
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(5.00g,9.61mmol)、p−ニトロベンズアルデヒド(1.45g,9.60mmol)及び炭酸カリウム(3.98g,28.8mmol)より、(E)−3−[2−(4−ニトロフェニル)ビニル]−1H−インダゾール(1.12g,44%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.23(dd,J=7.1,7.8Hz,1H),7.41(dd,J=7.1,8.4Hz,1H),7.57(d,J=8.4Hz,1H),7.64(d,J=16.7Hz,1H),7.82(d,J=16.7Hz,1H),7.99(d,J=8.9Hz,2H),8.23(d,J=8.9Hz,2H),8.24(d,J=7.8Hz,1H).
TOF−MS(m/z);266[M+1]
工程2
得られた(E)−3−[2−(4−ニトロフェニル)ビニル]−1H−インダゾール(0.83g,3.14mmol)に濃塩酸(15mL)、エタノール(15mL)及びスズ粉末(0.75g,6.29mmol)を加えて3時間加熱還流した。減圧下エタノールを留去し、残渣を10mol/L水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ性とした後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣を実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物12(0.82g,96%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.20(t,J=7.6Hz,1H),7.33(d,J=8.4Hz,2H),7.39(dd,J=7.6,8.3Hz,1H),7.49(d,J=17.0Hz,1H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.57(d,J=17.0Hz,1H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),8.17(d,J=7.6Hz,1H).
TOF−MS(m/z);236[M+1]
実施例13:(E)−3−[2−(4−アセトアミドフェニル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物13)
化合物12(0.10g,0.37mmol)をピリジン(0.5mL)に溶解し、無水酢酸(0.04mL,0.45mmol)を加えて室温にて4時間攪拌した。反応溶液に氷を加え、1mol/L塩酸にて酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣を薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/アンモニア水=9/1/1)で精製し、さらにクロロホルムにてトリチュレーションすることにより、化合物13(0.08g,73%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.04(s,3H),7.18(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),7.37(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),7.42(s,2H),7.52(d,J=8.3Hz,1H),7.53(d,J=9.1Hz,2H),7.57(d,J=9.1Hz,2H),8.13(d,J=8.3Hz,1H),10.0(s,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);278[M+1]
実施例14:(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]安息香酸メチル(化合物14)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(3.20g,6.15mmol)、p−ホルミル安息香酸メチル(1.00g,6.09mmol)及び炭酸カリウム(2.55g,18.5mmol)より、化合物14(0.87g,51%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.84(s,3H),7.21(dd,J=7.1,8.3Hz,1H),7.40(dd,J=7.1,8.3Hz,1H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.55(d,J=16.5Hz,1H),7.70(d,J=16.5Hz,1H),7.84(d,J=8.1Hz,2H),7.95(d,J=8.1Hz,2H),8.19(d,J=8.3Hz,1H).
TOF−MS(m/z);279[M+1]
実施例15:(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]安息香酸(化合物15)
実施例11に準じて、化合物14(0.71g,12.54mmol)を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5.00mL)で処理することにより、化合物15(0.70g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.21(dd,J=7.1,7.9Hz,1H),7.40(dd,J=7.1,8.6Hz,1H),7.55(d,J=8.6Hz,1H),7.57(d,J=16.5Hz,1H),7.70(d,J=16.5Hz,1H),7.83(d,J=8.3Hz,2H),7.94(d,J=8.3Hz,2H),8.21(d,J=7.9Hz,1H),13.2(brs,1H).
TOF−MS(m/z);265[M+1]
実施例16:(E)−3−[2−(4−ホルミルフェニル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物16)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(2.50g,4.80mmol)及びテレフタルアルデヒドモノジエチルアセタール(1.00g,4.80mmol)を炭酸カリウム(2.00g,14.5mmol)存在下で反応させた後、アセトン中、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.04g,0.20mmol)で処理することにより、化合物16(0.08g,7%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.23(dd,J=7.6,8.1Hz,1H),7.40(t,J=7.6Hz,1H),7.56(d,J=7.6Hz,1H),7.60(d,J=16.3Hz,1H),7.77(d,J=16.3Hz,1H),7.92(d,J=8.6Hz,2H),7.94(d,J=8.6Hz,2H),8.23(d,J=8.1Hz,1H),9.99(s,1H).
TOF−MS(m/z);249[M+1]
実施例17:(E)−N,N−ジメチル−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシアセトアミド(化合物17)
実施例1の工程1に準じて、化合物11(0.19g,0.30mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールのジメチルアンモニウム塩(0.08g,0.46mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.08g,0.43mmol)より、化合物17(0.06g,66%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.85(s,3H),3.00(s,3H),4.83(s,2H),6.93(d,J=8.6Hz,2H),7.17(dd,J=7.6,8.3Hz,1H),7.37(dd,J=7.6,8.3Hz,1H),7.38(d,J=16.5Hz,1H),7.44(d,J=16.5Hz,1H),7.52(d,J=8.3Hz,1H),7.61(d,J=8.6Hz,2H),8.15(d,J=8.3Hz,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);322[M+1]
実施例18:(E)−3−{2−[3−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物18)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.51g,0.97mmol)、m−(2−ジメチルアミノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.13g,0.67mmol)及び炭酸カリウム(0.43g,3.09mmol)より化合物18の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物18(0.19g,83%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.85(s,3H),2.87(s,3H),3.53(m,2H),4.45(t,J=4.9Hz,2H),6.93(m,1H),7.21(m,1H),7.34−7.43(m,4H),7.51(d,J=16.8Hz,1H),7.54(m,1H),7.58(d,J=16.8Hz,1H),8.19(d,J=8.3Hz,1H),10.6(brs,1H).
TOF−MS(m/z);308[M+1]
実施例19:(E)−3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシ酢酸(化合物19)
実施例11に準じて、実施例3と同様の手法で得た(E)−3−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシ酢酸エチル(0.71g,2.54mmol)を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)で処理することにより、化合物19(0.70g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 4.71(s,2H),6.83(m,1H),7.20(dd,J=7.1,7.9Hz,1H),7.30(m,3H),7.38(dd,J=7.1,8.3Hz,1H),7.49−7.58(m,3H),8.18(d,J=7.9Hz,1H).
TOF−MS(m/z);295[M+1]
実施例20:(E)−3−{2−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物20)
実施例1の工程2に準じて、化合物19(0.13g,0.42mmol)及び水素化リチウムアルミニウム(0.03g,0.82mmol)より、化合物20(0.09g,75%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.52(m,2H),4.05(t,J=5.1Hz,2H),4.88(brm,1H),6.85(m,1H),7.19(dd,J=7.1,7.9Hz,1H),7.27(m,3H),7.38(d,J=7.1,8.3Hz,1H),7.46(d,J=17.0Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.55(d,J=17.0Hz,1H),8.18(d,J=7.9Hz,1H).
TOF−MS(m/z);281[M+1]
実施例21:(E)−3−[2−(3−ピリジル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物21)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(10.0g,19.2mmol)、3−ピリジンカルボキサルデヒド(1.80mL,19.0mmol)及び炭酸カリウム(7.96g,57.6mmol)より、化合物21(2.12g,50%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.21(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.40(dd,J=7.3,8.6Hz,1H),7.41(m,1H),7.51(d,J=16.8Hz,1H),7.55(d,J=8.6Hz,1H),7.67(d,J=16.8Hz,1H),8.16(d,J=10.2Hz,1H),8.19(d,J=8.3Hz,1H),8.45(d,J=4.6Hz,1H),8.55(s,1H).
TOF−MS(m/z);222[M+1]
実施例22:(E)−3−[2−(6−メトキシピリジン−3−イル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物22)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.22g,0.42mmol)、6−メトキシ−3−ピリジンカルボキサルデヒド(0.06g,0.41mmol)及び炭酸カリウム(0.18g,1.27mmol)より、化合物22(0.03g,34%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.87(s,3H),6.85(d,J=8.7Hz,1H),7.19(dd,J=7.1,8.1Hz,1H),7.38(ddd,J=1.0,7.1,8.4Hz,1H),7.48(m,2H),7.53(d,J=8.4Hz,1H),8.14(dd,J=2.2,8.7Hz,1H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),8.42(d,J=2.2Hz,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(M/z);252[M+1]
実施例23:(E)−3−[2−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物23)
化合物22(0.12g,0.46mmol)に臭化水素酸(1.6mL)を加えて1時間加熱還流した。反応溶液を攪拌下ゆっくりと飽和重曹水に注ぎ、生成した沈殿を濾取することにより、化合物23(0.11g,88%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 6.40(d,J=9.6Hz,1H),7.15(m,1H),7.21(d,J=16.5Hz,1H),7.32(d,J=16.5Hz,1H),7.36(m,1H),7.50(d,J=8.6Hz,1H),7.67(d,J=2.3Hz,1H),8.01(dd,J=2.3,9.6Hz,1H),8.13(d,J=7.9Hz,1H),11.7(brs,1H),13.0(brs,1H).
TOF−MS(m/z);238[M+1]
実施例24:(E)−3−[2−(1−エトキシカルボニルメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−イル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物24)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.56g,1.08mmol)、1−エトキシカルボニルメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−5−カルボキサルデヒド(0.23g,1.08mmol)及び炭酸カリウム(0.45g,3.25mmol)より、化合物24(0.13g,36%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.21(t,J=7.1Hz,3H),4.16(q,J=7.1Hz,2H),4.70(s,2H),6.51(d,J=9.6Hz,1H),7.17(t,J=7.9Hz,1H),7.28(m,2H),7.37(t,J=7.9Hz,1H),7.52(d,J=7.9Hz,1H),7.99(d,J=2.6Hz,1H),8.06(dd,J=2.6,9.6Hz,1H),8.10(d,J=7.9Hz,1H),13.1(brs,1H).
実施例25:(E)−3−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノピリジン−3−イル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物25)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.46g,0.87mmol)、4−tert−ブトキシカルボニルアミノピリジン−3−カルボキサルデヒド(0.19g,0.87mmol)及び炭酸カリウム(0.36g,2.62mmol)より化合物25(0.24g,80%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.48(s,9H),7.20(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.40(dd,J=7.3,8.6Hz,1H),7.45(d,J=16.7Hz,1H),7.55(d,J=8.6Hz,1H),7.60(d,J=5.6Hz,1H),7.66(d,J=16.7Hz,1H),8.18(d,J=8.1Hz,1H),8.34(d,J=5.6Hz,1H),8.85(s,1H),9.43(brs,1H),13.2(brs,1H).
TOF−MS(m/z);337[M+1]
実施例26:(E)−3−[2−(4−アミノピリジン−3−イル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物26)
化合物25(0.24g,0.70mmol)にトリフルオロ酢酸(2.38mL,30.9mmol)を加えて40℃にて2時間撹拌した。残渣に氷水を加え、10mol/L水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ性とし、生じた沈殿を瀘取することにより、化合物26(0.16g,98%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 6.21(brs,2H),6.56(d,J=5.6Hz,1H),7.17(dd,J=7.3,7.9Hz,1H),7.34(d,J=16.7Hz,1H),7.37(m,1H),7.48(d,J=16.7Hz,1H),7.52(d,J=8.3Hz,1H),7.91(d,J=5.6Hz,1H),8.21(d,J=7.9Hz,1H),8.44(s,1H),13.1(brs,1H).
TOF−MS(m/z);237[M+1]
実施例27:(E)−3−{2−[4−(ベンゾイルアミノ)ピリジン−3−イル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物27)
実施例13に準じて、化合物26(0.03g,0.13mmol)、トリエチルアミン(0.07mL,0.51mmol)及び塩化ベンゾイル(0.04mL,0.38mmol)より、化合物27(0.01g,28%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 7.18(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.40(t,J=7.3Hz,1H),7.56−7.68(m,4H),7.66(d,J=16.3Hz,1H),7.78(d,J=16.3Hz,1H),8.04(d,J=6.9Hz,2H),8.13(d,J=8.3Hz,1H),8.26(dd,J=2.8,6.3Hz,1H),8.66(d,J=6.3Hz,1H),9.26(brs,1H),10.9(brs,1H).
TOF−MS(m/z);341[M+1]
実施例28:(E)−3−{2−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)−3−メトキシフェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物28)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.34g,0.64mmol)、4−(2−ジメチルアミノエトキシ)−3−メトキシベンズアルデヒド塩酸塩(0.17g,0.64mmol)及び炭酸カリウム(0.27mg,1.93mmol)より化合物28の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物28(0.19g,78%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.87(d,J=4.6Hz,6H),3.56(m,2H),3.87(s,3H),4.36(t,J=5.1Hz,2H),7.06(d=J=8.3Hz,1H),7.15−7.35(m,2H),7.35−7.55(m,5H),8.18(d,J=8.3Hz,1H),10.5(brs,1H).
実施例29:(E)−3−{2−[3−ニトロ−4−(2−ピペリジノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物29)
工程1
4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(2.01g,12.0mmol)のDMF(20.0mL)溶液に炭酸カリウム(5.00g,36.8mmol)及び2−ピペリジノエチルクロリド塩酸塩(2.88g,15.6mmol)を加えて70℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合物に水(200mL)を加えて酢酸エチル(100mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(7.0mL,28.0mmol)で処理することにより、3−ニトロ−4−(2−ピペリジノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(1.51g,40%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.40(m,1H),1.67−1.81(m,5H),2.96−3.10(m,2H),3.48−3.56(m,4H),4.77(t,J=4.6Hz,2H),7.62(d,J=8.9Hz,1H),8.23(dd,J=2.0,8.9Hz,1H),8.48(d,J=2.0Hz,1H),9.98(s,1H),10.7(brs,1H).
APCI−MS(m/z);279[M+H]
工程2
工程1で得られた3−ニトロ−4−(2−ピペリジノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.50g,1.59mmol)のDMF(5.0mL)溶液にヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.83g,1.59mmol)及び炭酸カリウム(0.66g,4.78mmol)を加えて室温で2時間、60℃で11時間攪拌した。室温まで冷却後、減圧濃縮し、酢酸エチル−クロロホルム混合溶媒(酢酸エチル/クロロホルム=4/1)を加え、生成した黄色固体を濾別し、水(40mL)に加えて50℃で0.5時間攪拌した。懸濁液を室温まで冷却後、濾過し、化合物29(0.50g,81%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.36−1.48(m,6H),2.43(t,J=5.1Hz,4H),2.67(t,J=5.8Hz,2H),4.29(t,J=5.8Hz,2H),7.19(dd,J=7.3,7.9Hz,1H),7.35−7.58(m,4H),7.59(d,J=16.8Hz,1H),8.00(dd,J=2.0,8.9Hz,1H),8.20−8.23(m,2H).
APCI−MS(m/z);393[M+H]
実施例30:(E)−3−{2−[3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物30)
工程1
実施例29の工程1に準じて、バニリン(10.0g,65.7mmol)、炭酸カリウム(27.2g,197mmol)及び2−モルホリノエチルクロリド塩酸塩(14.7g,79.0mmol)より、3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(17.3g,87%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.16−3.32(m,2H),3.36−3.58(m,4H),3.74−4.00(m,4H),3.85(s,3H),4.53(t,J=4.9Hz,2H),7.25(d,J=8.2Hz,1H),7.44(d,J=1.8Hz,1H),7.57(dd,J=1.8,8.2Hz,1H),9.86(s,1H).
ESI−MS(m/z);266[M+H]
工程2
実施例29の工程2に準じて、工程1で得られた3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.50g,1.66mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.82g,1.58mmol)及び炭酸カリウム(0.63g,4.56mmol)より化合物36の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(4.0mL,16.0mmol)で処理することにより、化合物30(0.25g,37%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.15−3.30(m,2H),3.53−3.57(m,4H),3.80−4.00(m,4H),3.87(s,3H),4.40−4.46(m,2H),7.07(d,J=7.4Hz,1H),7.16−7.26(m,2H),7.35−7.55(m,5H),8.18(d,J=7.2Hz,1H).
APCI−MS(m/z);380[M+H]
実施例31:(E)−3−{2−[4−(3−モルホリノプロポキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物31)
工程1
実施例29の工程1に準じて、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.20g,9.83mmol)、炭酸カリウム(4.07g,29.4mmol)及び3−モルホリノプロピルクロリド(1.36g,8.34mmol)より、4−(3−モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド(1.45g,70%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 1.98−2.03(m,2H),2.47(brt,J=4.4Hz,4H),2.53(t,J=7.2Hz,2H),3.72(brt,J=4.4Hz,4H),4.12(t,J=6.2Hz,2H),7.00(d,J=8.8Hz,2H),7.83(d,J=8.8Hz,2H),9.88(s,1H).
APCI−MS(m/z);250[M+H]
工程2
実施例29の工程2に準じて、工程1で得られた4−(3−モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド(0.51g,2.04mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.00g,1.92mmol)及び炭酸カリウム(0.56g,4.08mmol)より、化合物31(0.13g,18%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.89(m,2H),2.36−2.39(m,4H),2.43(t,J=7.1Hz,2H),3.56−3.59(m,4H),4.04(t,J=6.4Hz,2H),6.95(d,J=8.6Hz,2H),7.18(t,J=8.3Hz,1H),7.36(d,J=16.8Hz,1H),7.38(t,J=8.3Hz,1H),7.46(d,J=16.8Hz,1H),7.53(d,J=8.3Hz,1H),7.63(d,J=8.6Hz,2H),8.15(d,J=8.3Hz,1H),13.1(brs,1H).
APCI−MS(m/z);364[M+H]
実施例32:(E)−3−{2−[4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物32)
工程1
実施例29の工程1に準じて、4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(6.37g,38.1mmol)、炭酸カリウム(15.8g,114mmol)及び2−モルホリノエチルクロリド塩酸塩(7.09g,38.1mmol)より粗生成物を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(10.0mL,40.0mmol)で処理することにより、4−(2−モルホリノ)−3−ニトロベンズアルデヒド塩酸塩(6.07g,50%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 3.24−4.00(m,10H),4.78(t,J=4.7Hz,2H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),8.22(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),8.48(d,J=2.0Hz,1H),9.97(s,1H),11.6(brs,1H).
ESI−MS(m/z);281[M+H]
工程2
実施例29の工程2に準じて、工程1で得られた4−(2−モルホリノ)−3−ニトロベンズアルデヒド塩酸塩(0.32g,1.02mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.70g,1.35mmol)及び炭酸カリウム(0.28g,2.00mmol)より得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー[アミノタイプ化学結合型シリカゲルChromatorex(登録商標)NH、富士シリシア製;酢酸エチル、次いでメタノール/酢酸エチル=1/19]にて精製し、酢酸エチルから結晶化することにより化合物32(0.26g,49%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.46−2.51(m,4H),2.71(t,J=5.6Hz,2H),3.54−3.58(m,4H),4.32(t,J=5.6Hz,2H),7.20(t,J=7.5Hz,1H),7.40(t,J=7.5Hz,1H),7.42(d,J=8.9Hz,1H),7.51(d,J=16.9Hz,1H),7.55(d,J=7.5Hz,1H),7.59(d,J=16.9Hz,1H),8.01(dd,J=2.3,8.9Hz,1H),8.22(d,J=7.5Hz,1H),8.23(d,J=2.3Hz,1H).
APCI−MS(m/z);395[M+H]
実施例33:(E)−3−{2−[3−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物33)
工程1
実施例29の工程1に準じて、バニリン(1.27g,8.35mmol)、炭酸カリウム(1.92g,13.9mmol)及び3−モルホリノプロピルクロリド(1.21g,7.42mmol)より粗生成物を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(4.0mL,16.0mmol)で処理することにより、3−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(1.15g,56%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.04−2.12(m,2H),2.54(brt,J=4.6Hz,4H),2.60(t,J=7.3Hz,2H),3.74(brt,J=4.6Hz,4H),3.92(s,3H),4.18(t,J=6.6Hz,2H),6.99(d,J=8.1Hz,1H),7.41(d,J=2.0Hz,1H),7.43(dd,J=2.0,8.1Hz,1H),9.85(s,1H).
ESI−MS(m/z);280[M+H]
工程2
実施例29の工程2に準じて、工程1で得られた3−メトキシ−4−(3−モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(0.76g,2.72mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.42g,2.73mmol)及び炭酸カリウム(0.75g,5.46mmol)より、化合物33(0.32g,30%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.00−2.09(m,2H),2.48(brt,J=4.6Hz,4H),2.55(t,J=7.3Hz,2H),3.73(brt,J=4.6Hz,4H),3.94(s,3H),4.13(t,J=6.7Hz,2H),6.92(d,J=8.3Hz,1H),7.11(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.16(d,J=1.8Hz,1H),7.22−7.27(m,1H),7.33(d,J=16.7Hz,1H),7.40−7.51(m,2H),7.48(d,J=16.7Hz,1H),8.06(d,J=8.1Hz,1H),10.1(brs,1H).
ESI−MS(m/z);394[M+H]
実施例34:(E)−3−{2−[3−ブロモ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物34)
工程1
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(10.0g,81.9mmol)のクロロホルム(100mL)溶液に臭素(4.30mL,83.5mmol)を加えて室温で2時間攪拌した。反応溶液に水(100mL)を加え、有機層を減圧濃縮することにより3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを淡黄色固体として定量的に得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 6.27(s,1H),7.15(d,J=8.4Hz,1H),7.78(dd,J=1.9,8.4Hz,1H),8.04(d,J=1.9Hz,1H),9.83(s,1H).
ESI−MS(m/z);199,201[M−H]
工程2
実施例29の工程1に準じて、工程1で得られた3−ブロモ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(14.3g,71.0mmol)、炭酸カリウム(20.0g,145mmol)及び2−モルホリノエチルクロリド塩酸塩(13.5g,72.6mmol)より、3−ブロモ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(10.9g,49%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.65(brt,J=4.7Hz,4H),2.91(t,J=5.6Hz,2H),3.73(brt,J=4.7Hz,4H),4.26(t,J=5.6Hz,2H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),7.80(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),8.08(d,J=2.0Hz,1H),9.84(s,1H).
ESI−MS(m/z);314,316[M+H]
工程3
実施例32の工程2に準じて、工程2で得られた3−ブロモ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(2.76g,8.78mmol)、炭酸カリウム(0.20g,1.45mmol)及びヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(2.54g,4.88mmol)より、化合物34(1.23g,59%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.66(brt,J=4.6Hz,4H),2.89(t,J=5.7Hz,2H),3.74(brt,J=4.6Hz,4H),4.21(t,J=5.7Hz,2H),6.91(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.28(m,1H),7.31(d,J=16.8Hz,1H),7.41(d,J=16.8Hz,1H),7.38−7.51(m,3H),7.80(d,J=2.0Hz,1H),8.00(d,J=8.1Hz,1H),10.0(brs,1H).
ESI−MS(m/z);428,430[M+H]
実施例35:(E)−N−{5−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル}ベンズアミド(化合物35)
工程1
実施例32の工程1で得られた4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロベンズアルデヒド(2.97g,9.38mmol)のジクロロメタン(10.0mL)溶液にオルトぎ酸トリメチル(15.0mL,13.7mmol)及び10%塩化水素−メタノール溶液(5.00mL)を加えて室温で4時間攪拌した。反応溶液に炭酸カリウム(10.0g,72.4mmol)を加えて室温で5時間攪拌し、減圧濃縮した。水(50mL)を加えた後に酢酸エチル(50mL×3)にて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧濃縮することにより、4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロベンズアルデヒドのジメチルアセタール体(2.98g,97%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.60(brt,J=4.7Hz,4H),2.85(t,J=5.6Hz,2H),3.32(s,6H),3.71(brt,J=4.7Hz,4H),4.25(t,J=5.6Hz,2H),5.39(s,1H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),7.59(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),7.93(d,J=2.2Hz,1H).
ESI−MS(m/z);327[M+H]
工程2
工程1で得られた4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロベンズアルデヒドのジメチルアセタール体(2.97g,9.10mmol)のエタノール(30.0mL)溶液に酸化白金(0.02g,0.10mmol)を加え、水素雰囲気下において室温で2時間攪拌した。反応混液を濾過し、濾液を減圧濃縮することにより得られた粗生成物を酢酸エチル―ヘキサン混合溶媒(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)から結晶化することにより、3−アミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒドのジメチルアセタール体(0.70g,26%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.57(brt,J=4.7Hz,4H),2.78(t,J=5.7Hz,2H),3.30(s,6H),3.72(brt,J=4.7Hz,4H),3.91(brs,2H),4.12(t,J=5.7Hz,2H),5.25(s,1H),6.76−6.81(m,3H).
ESI−MS(m/z);297[M+H]
工程3
工程2で得られた3−アミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒドのジメチルアセタール体(0.21g,0.70mmol)のジクロロメタン(2.00mL)溶液に塩化ベンゾイル(0.10mL,0.86mmol)及びピリジン(0.10mL,1.24mmol)を加えて室温で10時間攪拌した。反応溶液に3mol/L塩酸(3.00mL)を加えて室温で20分間攪拌した後に、飽和重曹水(50ml)にて中和し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧濃縮することにより得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム、次いでメタノール/クロロホルム=1/5)にて精製することにより、3−ベンゾイルアミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.24g,96%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.55(brt,J=4.6Hz,4H),2.86(t,J=5.5Hz,2H),3.65(brt,J=4.6Hz,4H),4.31(t,J=5.5Hz,2H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),7.48−7.69(m,4H),7.91−7.94(m,2H),8.81(brs,1H),9.07(d,J=2.0Hz,1H),9.94(s,1H).
工程4
実施例32の工程2に準じて、工程3で得られた3−ベンゾイルアミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.24g,0.69mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.36g,0.69mmol)及び炭酸カリウム(0.19g,1.38mmol)より化合物35(0.11g,33%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.54(brt,J=4.7Hz,4H),2.81(t,J=5.4Hz、2H),3.60(brt,J=4.7Hz,4H),4.26(t,J=5.4Hz,2H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),7.23−7.28(m,1H),7.33(dd,J=2.2,8.4Hz,1H),7.43(d,J=16.7Hz,1H),7.40−7.60(m,6H),7.94−7.98(m,2H),8.08(d,J=8.0Hz,1H),8.88(d,J=2.0Hz,1H),8.92(s,1H),10.0(brs,1H).
ESI−MS(m/z);469[M+H]
実施例36:(E)−3−{2−[4−(2−チオモルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物36)
工程1
チオモルホリン(5.23mL,52.0mmol)のトルエン(25mL)溶液に2−クロロブロモエタン(2.90mL,34.7mmol)を加え24時間加熱還流した。反応溶液を濾過後、濾液に1moL/L塩酸を加え抽出した。水層に2moL/L水酸化ナトリウム水溶液を加えpH8とした後、ジエチルエーテルを加え抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮しN−(2−クロロエチル)チオモルホリン(1.25g,22%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.67(dt,J=4.4,5.5Hz,2H),2.71−2.81(m,8H),3.56(t,J=6.9Hz,2H).
ESI−MS(m/z);166[M+H]
工程2
実施例29の工程1に準じて、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.60g,4.91mmol)、炭酸カリウム(2.00g,14.5mmol)及び工程1で得られたN−(2−クロロエチル)チオモルホリン(1.20g,7.27mmol)より粗生成物を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、4−(2−チオモルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(1.81g,87%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.67−2.75(m,6H),2.81−2.92(m,4H),4.16(t,J=5.8Hz,2H),7.00(d,J=8.7Hz,2H),7.83(d,J=8.7Hz,2H),9.88(s,1H)
ESI−MS(m/z);252[M+H]
工程3
実施例1の工程4に準じて、工程2で得られた4−(2−チオモルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(1.00g,3.48mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.81g,3.48mmol)及び炭酸カリウム(1.44g,10.4mmol)より化合物36(0.03g,3%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.53−2.95(m,10H),4.13(t,J=5.7Hz,2H),6.92(d,J=8.8Hz,1H),7.23−7.56(m,8H),8.02(d,J=8.1Hz,1H).
ESI−MS(m/z);366[M+H]
実施例37:N−{4−[(E)−2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]フェノキシ}アセチルモルホリン(化合物37)
工程1
モリホリン(1.00mL,11.5mmol)のトルエン(30mL)溶液に炭酸カリウム(3.17g,22.9mmol)、クロロアセチルクロリド(0.91mL,11.4mmol)を加え2時間、60℃で攪拌した。反応溶液を濾過後に濃縮し、N−クロロアセチルモルホリン(1.87g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.51−3.54(m,2H),3.62−3.65(m,2H),3.68−3.74(m,4H),4.07(s,2H).
工程2
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.50g,4.09mmol)のTHF(10mL)溶液に、工程1で得られたN−クロロアセチルモルホリン(1.00g,6.12mmol)と炭酸カリウム(1.70g,12.3mmol)を加え、100℃にて24時間加熱環流した。反応溶液を濃縮した後、残査に酢酸エチル、飽和食塩水を加え抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、濃縮しN−(4−ホルミルフェノキシ)アセチルモルホリン(1.24g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.51−3.74(m,8H),4.80(s,2H),7.07(d,J=8.9Hz,2H),7.85(d,J=8.9Hz,2H),9.90(s,1H).
工程3
実施例1の工程4に準じて、工程2で得られたN−(4−ホルミルフェノキシ)アセチルモルホリン(0.30g,1.20mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.75g,1.44mmol)及び炭酸カリウム(0.50g,3.62mmol)より化合物37(0.24g,56%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.34−3.40(brm,4H),3.58−3.70(brm,4H),4.86(s,2H),6.95(d,J=8.8Hz,2H),7.18(t,J=7.6Hz,1H),7.35−7.53(m,4H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),8.14(d,J=8.1Hz,1H).
ESI−MS(m/z);362[M−H]
実施例38:(E)−3−{2−[3−アミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物38)
実施例12の工程2に準じて、化合物29(0.10g,0.25mmol)、濃塩酸(2.0mL)及びスズ(0.06g,0.51mmol)より、化合物38(0.04g,47%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.60(brs,4H),2.83(t,J=5.7Hz,2H),3.75(t,J=4.6Hz,4H),4.18(t,J=5.7Hz,2H),6.81(d,J=8.4Hz,1H),6.94(dd,J=2.0,8.2Hz,1H),7.01(d,J=2.0Hz,1H),7.21(dd,J=1.3,6.7Hz,2H),7.27(d,J=16.6Hz,1H),7.41(d,J=16.6Hz,1H),7.41−7.64(m,3H),8.02(d,J=8.1Hz,1H),9.90(brs,1H).
APCI−MS(m/z);365[M+H]
実施例39:(E)−3−{2−[3−ヒドロキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物39)
工程1
実施例30の工程1で得られた3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(2.79g,9.25mmol)、D−メチオニン(1.52g,10.2mmol)と濃硫酸(17.0mL)の混合物を70℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合物を水(150mL)に加え、さらに4mol/L水酸化ナトリウム水溶液(130mL)を加えた。飽和重曹水にて中性としてから濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル、次いでメタノール/酢酸エチル=1/9)にて精製し、3−ヒドロキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(1.48g,64%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.64−2.71(m,6H),3.82(t,J=4.7Hz,4H),4.17(t,J=5.1Hz,2H),7.10(d,J=8.1Hz,1H),7.35(dd,J=2.0,8.1Hz,1H),7.73(d,J=2.0Hz,1H),9.87(s,1H),10.34(brs,1H).
APCI−MS(m/z);250[M−H]
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られた3−ヒドロキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.31g,1.23mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.40g,0.77mmol)及び炭酸カリウム(0.15g,1.09mmol)より化合物39(0.04g,15%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.63−2.68(m,6H),3.85(t,J=4.8Hz,4H),4.14(t,J=5.2Hz,2H),7.02(d,J=1.2Hz,2H),7.21−7.27(m,1H),7.34(d,J=16.5Hz,1H),7.39−7.50(m,3H),7.45(d,J=16.5Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H).
APCI−MS(m/z);366[M+H]
実施例40:(E)−N−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メトキシフェノキシ}アセチルモルホリン(化合物40)
工程1
実施例37の工程2に準じて、バニリン(0.50g,3.29mmol)、実施例37の工程1で得られたN−クロロアセチルモルホリン(0.82g,5.02mmol)及び炭酸カリウム(1.36g,9.84mmol)より、N−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)アセチルモルホリン(0.85g,97%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.51−3.74(m,8H),3.93(s,3H),4.86(s,2H),7.05(d,J=8.9Hz,1H),7.42(d,J=8.9Hz,2H),9.85(s,1H).
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られたN−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)アセチルモルホリン(0.85g,3.23mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(2.00g,3.85mmol)及び炭酸カリウム(1.34g,9.70mmol)より化合物40(0.11g,12%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.66−3.68(m,8H),3.94(s,3H),4.79(s,2H),6.98(d,J=8.3Hz,2H),7.09−7.51(m,5H),8.05(d,J=7.9Hz,2H).
ESI−MS(m/z);394[M+H]
実施例41:(E)−3−{2−[3−メトキシ−4−(4−ピリジルオキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物41)
工程1
バニリン(1.00g,6.57mmol)のキシレン(30mL)溶液に4−クロロピリジン塩酸塩(1.18g,7.87mmol)と4−ジメチルアミノピリジン(0.52g,4.26mmol)を加え140℃にて3日間加熱環流した。反応溶液を濃縮した後、残査に酢酸エチル、飽和食塩水を加え抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後に減圧濃縮することにより得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1、次いで酢酸エチル/メタノール=5/1)にて精製することにより、3−メトキシ−4−(4−ピリジルオキシ)ベンズアルデヒド(0.27g,18%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 3.88(s,3H),6.82(d,J=8.3Hz,2H),7.25(d,J=8.2Hz,1H),7.52(d,J=8.3Hz,1H),7.53(s,1H),8.49(d,J=8.1Hz,2H),9.99(s,1H).
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られた3−メトキシ−4−(4−ピリジルオキシ)ベンズアルデヒド(0.27g,1.37mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.85g,1.63mmol)及び炭酸カリウム(0.57g,4.10mmol)より化合物41の遊離塩基を得、次いで実施例2の工程2に準じて、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、化合物41(0.33g,64%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 3.85(s,3H),7.22(t,J=8.0Hz,1H),7.33−7.70(m,10H),8.23(d,J=8.2Hz,1H),8.77(d,J=8.3Hz,1H).
ESI−MS(m/z);344[M+H]
実施例42:(E)−N−{5−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル}アセトアミド(化合物42)
工程1
実施例35の工程3に準じて、実施例35の工程2で得られた3−アミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒドのジメチルアセタール体(0.31g,1.05mmol)、無水酢酸(0.50mL,5.30mmol)及びピリジン(0.10mL,1.24mmol)より、N−[5−ホルミル−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]アセトアミド(0.28g,91%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.24(s,3H),2.57(brt,J=4.7Hz,4H),2.83(t,J=5.7Hz,2H),3.74(brt,J=4.7Hz,4H),4.27(t,J=5.7Hz,2H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),7.64(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),8.05(brs,1H),8.87(d,J=2.0Hz,1H),9.90(s,1H).
APCI−MS(m/z);293[M+H]
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られたN−[5−ホルミル−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]アセトアミド(0.22g,0.75mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.34g,0.65mmol)及び炭酸カリウム(0.18g,1.30mmol)より、化合物42(0.15g,50%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.58(brt,J=4.7Hz,4H),2.79(t,J=5.4Hz,2H),3.76(brt,J=4.7Hz,4H),4.22(t,J=5.4Hz,2H),6.93(d,J=8.6Hz,1H),7.21−7.30(m,2H),7.37(d,J=16.5Hz,1H),7.38−7.49(m,2H),7.49(d,J=16.5Hz,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H),8.19(brs,1H),8.63(brs,1H),10.0(brs,1H).
APCI−MS(m/z);407[M+H]
実施例43:(E)−N−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メチルフェノキシ}アセチルモルホリン(化合物43)
工程1
実施例37の工程2に準じて、4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド(0.50g,3.67mmol)、実施例37の工程1で得られたN−クロロアセチルモルホリン(0.90g,5.55mmol)及び炭酸カリウム(1.52g,11.0mmol)より、N−(4−ホルミル−2−メチルフェノキシ)アセチルモルホリン(0.50g,52%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.30(s,3H),3.63−3.70(m,8H),4.83(s,2H),6.95(d,J=8.9Hz,1H),7.66−7.68(m,2H),9.84(s,1H).
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られたN−(4−ホルミル−2−メチルフェノキシ)アセチルモルホリン(0.50g,1.90mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.19g,2.29mmol)及び炭酸カリウム(0.79g,5.70mmol)より、化合物43(0.16g,22%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.27(s,3H),3.56−3.78(m,8H),4.73(s,2H),6.85(d,J=8.4Hz,2H),7.18−7.48(m,5H),8.02(d,J=8.1Hz,2H).
ESI−MS(m/z);378[M+H]
実施例44:(E)−N,N−ジメチル−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メトキシフェノキシアセトアミド(化合物44)
工程1
ジメチルアミン塩酸塩(10.2g,128mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液にトリエチルアミン(35.0mL,251mmol)、クロロアセチルクロリド(10.0mL,126mmol)を加え室温にて6時間攪拌した。反応溶液を濾過した後に濃縮しN,N−ジメチルクロロアセトアミド(15.2g)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.99(s,3H),3.10(s,3H),4.09(s,2H).
工程2
実施例37の工程2に準じて、バニリン(1.00g,6.57mmol)、工程1で得られたN,N−ジメチルクロロアセトアミド(1.20g,9.88mmol)及び炭酸カリウム(3.40g,24.6mmol)より、N,N−ジメチル−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)アセトアミド(0.16g,10%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.97(s,3H),3.11(s,3H),3.94(s,3H),4.86(s,2H),7.01(d,J=8.9Hz,1H),7.40−7.43(m,2H),9.85(s,1H).
工程3
実施例1の工程5に準じて、工程2で得られたN,N−ジメチル−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)アセトアミド(0.16g,0.68mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.42g,0.81mmol)及び炭酸カリウム(0.28g,2.03mmol)より、化合物44(0.14g,60%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.85(s,3H),3.01(s,3H),3.86(s,3H),4.79(s,2H),6.86(d,J=8.4Hz,1H),7.19(m,1H),7.36−7.53(m,5H),8.17(d,J=8.1Hz,2H),13.1(brs,1H).
ESI−MS(m/z);352[M+H]
実施例45:(E)−3−{2−[3−メトキシ−4−(2−(メチルアミノカルボニル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物45)
工程1
チオニルクロリド(6.00mL,82.3mmol)にDMF(0.20mL,2.58mmol)を加え45℃で15分間攪拌した。反応溶液にピコリン酸(2.00g,16.3mmol)を加え45℃で45分間、さらに80℃で3日間攪拌した。反応溶液を濃縮した後、残査にクロロホルム及び重曹を加え抽出を行い、有機層を飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、溶媒を減圧留去し、4−クロロピコリン酸(2.78g)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 7.27(s,1H),7.62(brd,J=5.5Hz,1H),8.12(s,1H),8.73(d,J=5.1Hz,1H).
工程2
工程1で得られた4−クロロピコリン酸(2.78g,17.7mmol)をTHF(50mL)に溶解し、メチルアミン塩酸塩(2.41g,35.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(3.61g,26.7mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.13g,26.8mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=25/1)で精製することにより、N−メチル−4−クロロピコリン酸アミド(2.04g,2工程74%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 3.04(d,J=5.1Hz,3H),7.43(m,1H),7.96(br,1H),8.21(s,1H),8.44(d,J=5.4Hz,1H).
工程3
実施例41の工程1に準じて、バニリン(0.45g,2.94mmol)、工程2で得られたN−メチル−4−クロロピコリン酸アミド(0.50g,2.94mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.26g,2.13mmol)より、N−メチル−4−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)ピコリン酸アミド(0.05g,6%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 3.00(d,J=5.2Hz,3H),3.85(s,3H),6.98(m,1H),7.25(s,1H),7.42(m,1H),7.56(s,1H),7.62(brs,1H),8.02(br,1H),8.40(d,J=5.6Hz,1H),9.98(s,1H).
工程4
実施例1の工程5に準じて、工程3で得られたN−メチル−4−(4−ホルミル−2−メトキシフェノキシ)ピコリン酸アミド(0.05g,0.18mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.11g,0.22mmol)及び炭酸カリウム(0.08g,0.55mmol)より、化合物45(0.02g,32%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 2.77(d,J=5.1Hz,3H),3.82(s,3H),7.10−7.38(m,6H),7.53−7.61(m,4H),8.23(d,J=8.1Hz,1H),8.47(d,J=5.4Hz,1H),8.74(brm,1H),13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);400[M]
実施例46:(E)−N,N−ジメチル−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メチルフェノキシアセトアミド(化合物46)
工程1
実施例44の工程2に準じて、4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド(0.50g,3.67mmol)、実施例44の工程1で得られたN,N−ジメチルクロロアセトアミド(0.75g,6.13mmol)及び炭酸カリウム(1.52g,11.0mmol)より、N,N−ジメチル−(4−ホルミル−2−メチルフェノキシ)アセトアミド(0.86g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.32(s,3H),2.98(s,3H),3.10(s,3H),4.83(s,2H),6.93(d,J=8.0Hz,1H),7.63−7.67(m,2H),9.83(s,1H).
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られたN,N−ジメチル−(4−ホルミル−2−メチルフェノキシ)アセトアミド(0.68g,3.89mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(2.40g,4.62mmol)及び炭酸カリウム(1.61g,11.7mmol)より化合物46(0.52g,40%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.23(s,3H),2.85(s,3H),3.01(s,3H),4.85(s,2H),6.85(d,J=8.4Hz,1H),7.17(t,J=7.9Hz,1H),7.32−7.53(m,5H),8.14(d,J=8.1Hz,2H),13.0(br,1H).
ESI−MS(m/z);336[M+H]
実施例47:(E)−3−{2−[3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物47)
工程1
実施例34の工程2で得られた3−ブロモ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.65g,1.80mmol)のTHF(10.0mL)溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.60mol/L,2.40mL,3.84mmol)を3分間かけて滴下し、−78℃で5分間攪拌した。p−トルエンスルホニルシアニド(0.78g,4.32mmol)を加えて室温まで昇温しながら3時間攪拌し、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残査に1mol/L酢酸アンモニウム水溶液(30mL)を加え、HP−20カラムクロマトグラフィー(水、次いでアセトニトリル/水=2/1)にて精製し、酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)から結晶化することにより、3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.24g,51%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.65(brt,J=4.7Hz,4H),2.92(t,J=5.6Hz,2H),3.73(brt,J=4.7Hz,4H),4.33(t,J=5.6Hz,2H),7.12(d,J=8.6Hz,1H),8.07(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),8.10(d,J=2.2Hz,1H),9.90(s,1H).
ESI−MS(m/z);261[M+H]
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られた3−シアノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.24g,0.91mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.45g,0.87mmol)及び炭酸カリウム(0.25g,1.82mmol)より、化合物47(0.11g,33%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.65(brt,J=4.7Hz,4H),2.90(t,J=5.6Hz,2H),3.74(brt,J=4.7Hz,4H),4.26(t,J=5.6Hz,2H),7.00(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.30(m,1H),7.33(d,J=16.4Hz,1H),7.40−7.52(m,2H),7.43(d,J=16.4Hz,1H),7.72−7.77(m,2H),8.00(d,J=8.1Hz,1H),10.0(brs,1H).
APCI−MS(m/z);375[M+H]
実施例48:(E)−3−{2−[3−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物48)
工程1
4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド(1.00g,7.34mmol)のDMF(12mL)溶液に炭酸カリウム(2.03g,14.7mmol)及び4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩(1.50g,8.07mmol)を加え70℃で4時間攪拌した。反応溶液を濃縮した後、残渣に酢酸エチル及び水を加え抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10/1)により精製し、3−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(1.37g,75%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.26(s,3H),2.62(t,J=4.77Hz,4H),2.87(t,J=5.69Hz,2H),3.73(t,J=4.77Hz,4H),4.21(t,J=5.69Hz,2H),6.91(d,J=8.99Hz,1H),7.69−7.72(m,2H),9.85(s,1H).
EI−MS(m/z);250[M+H]
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られた3−メチル−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.30g,1.2mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.42g,0.81mmol)及び炭酸カリウム(0.50g,3.6mmol)より、化合物48(0.21g,71%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.27(s,3H),2.63(t,J=4.77Hz,4H),2.86(t,J=5.50Hz,2H),3.75(t,J=4.77Hz,4H),4.17(t,J=5.50Hz,2H),6.83(d,J=8.44Hz,1H),7.21−7.50(m,7H),8.04(d,J=8.07Hz,1H).
APCI−MS(m/z);364[M+H]
実施例49:(E)−4−アセチル−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メチルフェノキシ}アセチルピペラジン(化合物49)
工程1
4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド(400mg,2.94mmol)のTHF(8.0mL)溶液に、炭酸カリウム(813mg,5.88mmol)及び1−アセチル−4−クロロアセチルピペラジン(1.69g,8.26mmol)を加え50℃で3日間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10/1)により精製し、4−(4−アセチルピペラジン−1−イルカルボニル)メトキシ−3−メチルベンズアルデヒド(304mg,34%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.12(s,3H),2.30(s,3H),3.43−3.50(br,2H),3.60−3.70(br,6H),4.84(s,2H),6.97(d,J=8.44Hz,1H),7.69−7.71(m,2H),9.87(s,1H).
ESI−MS(m/z);305[M+H]
工程2
実施例1の工程5に準じて、工程1で得られた4−(4−アセチルピペラジン−1−イルカルボニル)メトキシ−3−メチルベンズアルデヒド(0.19g,0.64mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.22g,0.43mmol)及び炭酸カリウム(0.27g,1.9mmol)より、化合物49(0.029g,16%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.13(s,3H),2.30(s,3H),3.43−3.55(br,2H),3.63−3.75(br,6H),4.78(s,2H),6.85−6.95(br,1H),7.25−7.53(br,7H),8.00−8.10(br,1H).
ESI−MS(m/z);419[M+H]
実施例50:(E)−3−{2−[4−(N−メチルカルバモイルメトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物50)
実施例11で得られた化合物11の粗生成物(706mg,2.4mmol)をTHF(20mL)に溶解し、メチルアミン塩酸塩(0.24mL,3.60mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.42g,3.11mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.65g,3.39mmol)及びN−メチルモルホリン(0.54mL,4.80mmol)を加え、60℃で5時間攪拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。さらに酢酸エチル/ジエチルエーテル混合溶媒にてトリチュレーションすることにより、化合物50(0.073g,10%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.66(d,J=7.1Hz,3H),4.99(s,2H),6.98(d,J=8.8Hz,2H),7.18(t,J=7.8Hz,1H),7.36(d,J=8.8Hz,1H),7.39(d,J=16.5Hz,1H),7.41(d,J=16.5Hz,1H),7.52(d,J=8.8Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,2H),8.04(br,1H),8.15(d,J=7.8Hz,1H),13.1(br,1H).
APCI−MS(m/z);308[M+1]
実施例51:(E)−3−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ビニル]−1H−インダゾール(化合物51)
実施例1の工程5に準じて、3−クロロ−4−メトキシベンズアルデヒド(272mg,1.59mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(764mg,1.47mmol)及び炭酸カリウム(506mg,3.66mmol)から、化合物51(130mg,31%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 3.94(s,3H),6.96(d,J=8.62Hz,1H),7.23−7.51(m,6H),7.64(d,J=2.02Hz,1H),8.02(d,J=8.25Hz,1H).
APCI−MS(m/z);285[M+H]
実施例52:(E)−3−{2−[4−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物52)
実施例1の工程4で得られたヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(6.85g,13.2mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、4−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)ベンズアルデヒド(2.39g,11.0mmol)及び炭酸カリウム(4.55g,33.0mmol)を加え、室温で攪拌した。反応溶液を減圧下溶媒留去し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去することにより、化合物52(3.28g,90%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.14−3.32(m,4H),3.49−3.54(m,4H),6.99(d,J=8.6Hz,2H),7.16(t,J=8.6Hz,1H),7.32(d,J=8.6Hz,1H),7.33(d,J=16.7Hz,1H),7.42(d,J=16.7Hz,1H),7.53(d,J=8.6Hz,1H),7.57(d,J=8.6Hz,2H),8.08(br,1H),8.13(d,J=8.1Hz,1H).
APCI−MS(m/z);333[M+1]
実施例53:(E)−3−{2−[4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール塩酸塩(化合物53)
化合物52(2.78g,8.37mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、10%塩化水素−メタノール溶液(20mL)を加え、60℃で3時間加熱攪拌した。反応溶液を減圧下溶媒留去し、アセトン、酢酸エチルで結晶化させることにより、化合物53(3.16g,100%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.22(br,4H),3.43(br,4H),7.01(d,J=8.6Hz,2H),7.17(t,J=8.6Hz,1H),7.32(d,J=8.6Hz,1H),7.35(d,J=16.7Hz,1H),7.44(d,J=16.7Hz,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),7.60(d,J=8.6Hz,2H),8.14(d,J=8.6Hz,1H),9.14(br,1H).
APCI−MS(m/z);305[M+1]
実施例54:(E)−3−{2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物54)
化合物53(138mg,0.45mmol)をTHF(5mL)に溶解し、酢酸(0.023mL,0.41mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(71mg,0.53mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(110mg,0.57mmol)及びN−メチルモルホリン(0.20mL,1.64mmol)を加え、60℃で3.3時間攪拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣を結晶化により精製することにより化合物54(45.7mg,30%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.04(s,3H),3.13−3.24(m,4H),3.56−3.57(m,4H),6.97(d,J=8.1Hz,2H),7.17(t,J=7.4Hz,1H),7.32(d,J=7.4Hz,1H),7.33(d,J=16.7Hz,1H),7.47(d,J=16.7Hz,1H),7.51(d,J=8.1Hz,1H),7.57(d,J=8.1Hz,2H),8.14(d,J=8.1Hz,1H),13.0(br,1H).
APCI−MS(m/z);347[M+H]
実施例55:(E)−3−{2−[3−クロロ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物55)
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.17g,0.33mmol)、3−クロロ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.074g,0.27mmol)及び炭酸カリウム(0.11g,0.82mmol)より化合物55(0.072g,69%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.65(t,J=4.79Hz,4H),2.89(t,J=5.61Hz,2H),3.75(t,J=4.79Hz,4H),4.22(t,J=5.61Hz,2H),6.95(d,J=8.59Hz,1H),7.23−7.51(m,6H),7.63(d,J=2.15Hz,1H),9.98(brs,1H),8.01(d,J=8.26Hz,1H).
APCI−MS(m/z);384[M+H]
実施例56:(E)−3−{2−[3−アミノ−4−(3−ジメチルアミノプロピルオキシ)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物56)
工程1
実施例1の工程5に準じて、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.07g,5.16mmol)、3−ニトロ−4−(3−ジメチルアミノプロピルオキシ)ベンズアルデヒド(0.22g,0.86mmol)及び炭酸カリウム(0.36g,2.6mmol)より(E)−3−{2−[4−(3−ジメチルアミノプロピルオキシ)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.21g,68%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.05(t,J=4.77Hz,2H),2.28(s,6H),2.52(t,J=6.97Hz,4H),4.22(t,J=6.24Hz,2H),7.12(d,J=8.80Hz,1H),7.24−7.34(m,1H),7.40−7.52(m,4H),7.71(dd,J=8.72,2.20Hz,1H),8.01(d,J=8.07Hz,1H),8.04(d,J=2.39Hz,1H),10.4(brs,1H).
ESI−MS(m/z);367[M+H]
工程2
(E)−3−{2−[4−(3−ジメチルアミノプロピルオキシ)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(210mg,0.57mmol)のエタノール(4.5mL)溶液に室温で濃塩酸(4.5mL)とスズ(200mg,1.68mmol)を加え、60℃で30分間攪拌した。析出した沈殿を濾取し、酢酸エチル及び飽和重曹水を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルとメタノールを加え析出した沈殿を濾取することにより化合物56(206mg)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 1.99−2.05(m,2H),2.28(s,6H),2.50(t,J=7.25Hz,2H),4.06−4.16(m,2H),6.81(d,J=8.07Hz,1H),6.92(d,J=2.14Hz,1H),7.01(d,J=1.81Hz,1H),7.23−7.29(m,2H),7.39−7.50(m,3H),8.03(d,J=7.91Hz,1H),10.0(brs,1H).
ESI−MS(m/z);337[M+H]
実施例57:(E)−3−{2−[3−アミノ−4−モルホリノフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物57)
工程1
4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(0.44g,2.6mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に0℃でジイソプロピルエチルアミン(0.91mL,5.2mmol)及びモルホリン(0.34mL,3.9mmol)を加え5.0時間攪拌した。反応終了後、水及び酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1)により精製し、4−モルホリノ−3−ニトロベンズアルデヒド(0.61g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 3.24(brt,J=4.6Hz,4H),3.86(brt,J=4.6Hz,4H),7.37(d,J=8.7Hz,1H),7.96(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),8.29(d,J=2.0Hz,1H),9.87(s,1H).
APCI−MS(m/z);237[M+H]
工程2
4−モルホリノ−3−ニトロベンズアルデヒド(1.3g,5.4mmol)のメタノール(50mL)溶液にヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(2.8g,5.4mmol)及び炭酸カリウム(2.3g,16mmol)を加え、50℃で20時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル及び水を加えて抽出した。有機層を濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、析出した沈殿を濾取することにより(E)−3−{2−[4−モルホリノ−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.57g,30%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.00(brt,4H),3.69(brt,4H),7.19(t,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,1H),7.38(t,J=7.6Hz,1H),7.50(d,J=16.8Hz,1H),7.53(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=16.8Hz,1H),7.95(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),8.17(d,J=2.2Hz,1H),8.21(d,J=8.1Hz,1H),13.18(s,1H).
APCI−MS(m/z);351[M+H]
工程3
(E)−3−{2−[4−モルホリノ−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.25mg,0.71mmol)のエタノール(6.0mL)溶液に0℃で濃塩酸(6.0mL)及びスズ(0.25g,2.1mmol)を加え、60℃で1.0時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル及び飽和重曹水を加えて抽出した。有機層を濃縮し、残渣に酢酸エチルとメタノールを加え、析出した沈殿を濾取することにより化合物57(0.17mg,76%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.90(brt,4H),3.87(brt,4H),7.01(s,2H),7.15−7.29(m,4H),7.32(d,J=16.8Hz,1H),7.42(t,J=6.6Hz,1H),7.43(d,J=16.8Hz,1H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),8.03(d,J=8.6Hz,1H).
APCI−MS(m/z);321[M+H]
実施例58:(E)−3−{2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−アミノフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物58)
工程1
実施例57の工程1に準じて、4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(0.52g,3.1mmol)、1−アセチルピペラジン(0.59g,4.6mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.1mL,6.2mmol)より4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロベンズアルデヒド(0.86g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.05(s,3H),3.06(brt,J=4.8Hz,4H),3.61(brt,J=4.8Hz,4H),7.37(d,J=8.7Hz,1H),7.71(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),8.00(s,1H),8.02(d,J=5.9Hz,1H).
APCI−MS(m/z);278[M+H]
工程2
4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロベンズアルデヒド(0.86g,3.1mmol)のメタノール(20mL)溶液にヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.9g,3.7mmol)及び炭酸カリウム(1.3g,9.3mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチル及び水を加えて抽出した。有機層を濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、析出した沈殿を濾取することにより(E)−3−{2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.93g,77%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.03(s,3H),2.97−3.08(brm,4H),3.56(brt,4H),7.20(t,J=7.5Hz,1H),7.34(d,J=8.3Hz,1H),7.39(t,J=7.5Hz,1H),7.51(d,J=17.1Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.59(d,J=17.1Hz,1H),7.97(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),8.19(d,J=2.0Hz,1H),8.22(d,J=7.9Hz,1H),13.18(s,1H).
APCI−MS(m/z);392[M+H]
工程3
(E)−3−{2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.93g,2.4mmol)のエタノール(15mL)溶液に0℃で濃塩酸(15mL)及びスズ(0.84g,7.1mmol)を加え、室温で40分間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル及び飽和重曹水を加えて抽出した。有機層を濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、析出した沈殿を濾取することにより化合物58(0.28g,32%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.35(s,3H),3.20−3.32(brs,2H),3.32−3.43(brs,2H),3.44−3.59(brs,2H),3.70−3.87(brs,2H),7.19(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=19.1Hz,1H),7.22−7.34(m,3H),7.48(s,2H),7.48(d,J=19.1Hz,1H),7.40−7.52(m,2H),8.04(d,J=8.1Hz,1H).
APCI−MS(m/z);362[M+H]
実施例59:(E)−3−{2−[3−アミノ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]ビニル}−1H−インダゾール(化合物59)
工程1
実施例57の工程1に準じて、4−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド(0.57g,3.4mmol)、1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(0.94g,5.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.2mL,6.7mmol)より4−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−3−ニトロベンズアルデヒド(1.1g,定量的)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 1.41(s,9H),3.20−3.50(brm,8H),7.39(d,J=8.7Hz,1H),7.97(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),8.35(d,J=2.0Hz,1H),9.85(s,1H).
工程2
実施例57の工程2に準じて、4−[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−3−ニトロベンズアルデヒド(1.1g,3.4mmol)、ヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(1.9g,3.7mmol)及び炭酸カリウム(1.4g,10mmol)より(E)−3−{2−[4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.60g,40%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 1.49(s,9H),3.06(brt,4H),3.56(brt,4H),7.15(t,J=8.4Hz,1H),7.27(t,J=7.3Hz,1H),7.40(d,J=17.2Hz,1H),7.44(t,J=7.3Hz,1H),7.47(d,J=17.2Hz,1H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.71(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),8.01(d,J=2.2Hz,1H),8.02(d,J=8.4Hz,1H),10.11(s,1H).
工程3
実施例57の工程3に準じて、工程2で得られた(E)−3−{2−[4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−ニトロフェニル]ビニル}−1H−インダゾール(0.61g,1.4mmol)、濃塩酸(10mL)及びスズ(0.48g,4.0mmol)より化合物59(29mg,6.7%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.53(brs,4H),2.81(brs,4H),4.71(s,2H),6.88(brs,2H),7.00(s,1H),7.17(t,J=7.6Hz,1H),7.24(d,J=17.6Hz,1H),7.28(d,J=6.9Hz,1H),7.30(d,J=17.6Hz,1H),7.36(t,J=7.6Hz,1H),7.52(d,J=8.4Hz,1H),8.09(d,J=8.6Hz,1H),13.0(s,1H).
APCI−MS(m/z);320[M+H]
実施例60:(E)−N−{5−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル}メタンスルホンアミド(化合物60)
工程1
4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド(6.37g,38.1mmol)のDMF(10.0mL)溶液に、炭酸カリウム(15.8g,114mmol)及び2−(N−モルホリノ)エチルクロリド塩酸塩(7.09g,38.1mmol)を加えて80℃で7時間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合物に水(40mL)を加えて酢酸エチル(100mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液で処理することにより、4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロベンズアルデヒド塩酸塩(6.07g,50%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.24−4.00(m,10H),4.78(t,J=4.7Hz,2H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),8.22(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),8.48(d,J=2.0Hz,1H),9.97(s,1H),11.6(brs,1H).
APCI−MS(m/z);281[M+H]
工程2
工程1で得られた4−(2−モルホリノエトキシ)−3−ニトロベンズアルデヒド塩酸塩(2.97g,9.38mmol)のジクロロメタン(10.0mL)溶液に、オルトぎ酸トリメチル(15.0mL,13.7mmol)及び10%塩化水素−メタノール溶液(5.00mL)を加えて室温で4時間攪拌した。反応溶液に炭酸カリウム(10.0g,72.4mmol)を加えて室温で5時間攪拌し、減圧下溶媒を留去した。水(50mL)を加えた後に酢酸エチル(50mL×3)にて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧下、溶媒を留去することにより、4−ジメトキシメチル−1−(2−モルホリノエトキシ)−2−ニトロベンゼン(2.98g,97%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.60(brt,J=4.7Hz,4H),2.85(t,J=5.6Hz,2H),3.32(s,6H),3.71(brt,J=4.7Hz,4H),4.25(t,J=5.6Hz,2H),5.39(s,1H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),7.59(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),7.93(d,J=2.2Hz,1H).
ESI−MS(m/z);327[M+H]
工程3
工程2で得られた4−ジメトキシメチル−1−(2−モルホリノエトキシ)−2−ニトロベンゼン(2.97g,9.10mmol)のエタノール(30.0mL)溶液に酸化白金(0.02g,0.10mmol)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応混液を濾過し、減圧下、濾液の溶媒を留去することにより得られた粗生成物を、酢酸エチル/ヘキサン=1/1から結晶化することにより、5−ジメトキシメチル−2−(2−モルホリノエトキシ)アニリン(0.70g,26%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.57(brt,J=4.7Hz,4H),2.78(t,J=5.7Hz,2H),3.30(s,6H),3.72(brt,J=4.7Hz,4H),3.91(brs,2H),4.12(t,J=5.7Hz,2H),5.25(s,1H),6.76−6.81(m,3H).
ESI−MS(m/z);297[M+H]
工程4
工程3で得られた5−ジメトキシメチル−2−(2−モルホリノエトキシ)アニリン(0.27g,0.91mmol)のジクロロメタン(2.00mL)溶液に、塩化メタンスルホニル(0.11mL,1.42mmol)及びピリジン(0.50mL,6.18mmol)を加えて室温で10時間攪拌した。反応溶液に3mol/L塩酸(3.00mL)を加えて室温で20分間攪拌した後に、飽和重曹水(50ml)にて中和し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧下、溶媒を留去することにより得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム、次いでメタノール/クロロホルム=1/6)にて精製することにより、3−メタンスルホニルアミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.28g,95%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.56(brt,J=4.6Hz,4H),2.70(t,J=5.5Hz,2H),2.99(s,3H),3.80(brt,J=4.6Hz,4H),4.28(t,J=5.5Hz,2H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.71(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),9.91(s,1H).
ESI−MS(m/z);327[M−H]
工程5
工程4で得られた3−メタンスルホニルアミノ−4−(2−モルホリノエトキシ)ベンズアルデヒド(0.27g,0.83mmol)のDMF(5.0mL)溶液に、実施例1の工程4で得られたヨウ化(1H−インダゾール−3−イルメチル)トリフェニルホスホニウム(0.40g,0.77mmol)及び炭酸カリウム(0.23g,1.66mmol)を加えて室温で2時間、次いで60℃で11時間攪拌した。室温まで冷却後、減圧下、溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー[アミノタイプ化学結合型シリカゲルChromatorex(登録商標)NH、富士シリシア製;酢酸エチル、次いでメタノール/酢酸エチル=1/19]にて精製し、さらに酢酸エチルから結晶化することにより、化合物60(0.05g,14%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ 2.58−2.61(m,6H),2.94(s,3H,),3.87(brt,J=4.7Hz,4H),4.23(t,J=5.6Hz,2H),7.07(d,J=8.4Hz,1H),7.23−7.29(m,1H),7.39(d,J=16.5Hz,1H),7.48(d,J=16.5Hz,1H),7.40−7.51(m,3H),7.77(d,J=2.2Hz,1H),8.04(d,J=8.2Hz,1H).
ESI−MS(m/z);443[M+H]
実施例61:(E)−N−(2−モルホリノエチル)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンズアミド(化合物61)
実施例15で得られた(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]安息香酸(0.30g,1.14mmol)をTHF(20mL)に溶解し、2−モルホリノエチルアミン(0.22mL,1.71mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.20g,1.31mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.31g,1.62mmol)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を結晶化することにより、化合物61(0.24g,55%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.54(brt,J=4.6Hz,4H),2.64(t,J=6.0Hz,2H),3.59(q,J=5.5Hz,2H),3.76(brt,J=4.8Hz,4H),6.92(brm,1H),7.26(t,J=6.6Hz,1H),7.43(t,J=7.3Hz,2H),7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.63(d,J=8.4Hz,2H),7.79(d,J=8.4Hz,2H),8.04(d,J=8.1Hz,1H).
ESI−MS(m/z);377[M+H]
実施例62:(E)−N,N−ジエチル−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンズアミド塩酸塩(化合物62)
実施例61に準じて、化合物15(0.50g,1.89mmol)、ジエチルアミン(0.29mL,2.80mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.51g,2.67mmol)より化合物62の遊離塩基を得、次いで化合物62の遊離塩基を酢酸(5mL)に溶解し、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(1.00mL)を加えて室温にて30分間攪拌した。生成した沈殿を濾取することにより、化合物62(0.11g,18%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.10(brm,6H),3.27−3.37(brm,4H),7.21(t,J=7.9Hz,1H),7.35(d,J=8.1Hz,2H),7.38(t,J=6.9Hz,1H),7.49−7.64(m,3H),7.75(d,J=8.2Hz,2H),8.19(d,J=8.2Hz,1H),10.9(br,1H).
ESI−MS(m/z);320[M+H]
実施例63:(E)−4−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル(化合物63)
実施例61に準じて、化合物15(0.50g,1.89mmol)、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン(0.53g,2.84mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.33g,2.17mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.51g,2.66mmol)より、化合物63(0.27g,33%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.41(s,9H),3.23−3.57(brm,8H),7.20(t,J=7.2Hz,1H),7.39(t,J=7.2Hz,1H),7.42(d,J=8.3Hz,2H),7.53(d,J=16.7Hz,1H),7.55(d,J=8.2Hz,1H),7.63(d,J=16.7Hz,1H),7.78(d,J=8.2Hz,2H),8.19(d,J=8.2Hz,1H),13.2(brs,1H).
ESI−MS(m/z);431[M−H]
実施例64:(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物64)
工程1
化合物63(0.27g,0.62mmol)のメタノール(2mL)溶液に10%塩化水素−メタノール溶液(2mL)を加え、60℃で30分間攪拌した。室温に冷却した後、メタノールを留去することにより、化合物64の2塩酸塩(0.21g,74%)を得た。
工程2
工程1で得られた化合物64の2塩酸塩(0.10g)にクロロホルム(20mL)及び飽和重曹水(20mL)を加え、室温で1時間攪拌した後、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルから結晶化した後、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)混合溶媒で洗浄することにより、化合物64(0.022g,27%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ 2.78−3.02(m,4H),3.32−3.89(m,4H),7.20−7.52(m,7H),7.60(d,J=8.4Hz,2H),8.03(d,J=8.1Hz,1H),10.8(brs,1H).
APCI−MS(m/z);333[M+H]
実施例65:(E)−4−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン−1−カルボアルデヒド(化合物65)
実施例61に準じて、化合物64(0.40g,0.95mmol)、ぎ酸(0.03mL)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.27g,1.96mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.17g,0.90mmol)より、化合物65(0.34g,99%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.45−3.57(brm,8H),7.21(t,J=7.2Hz,1H),7.40(t,J=7.2Hz,1H),7.45(d,J=8.3Hz,2H),7.53(d,J=16.6Hz,1H),7.54(d,J=8.2Hz,1H),7.64(d,J=16.6Hz,1H),7.79(d,J=8.2Hz,2H),8.06(s,1H),8.20(d,J=8.2Hz,1H),13.2(brs,1H).
ESI−MS(m/z);361[M+H]
実施例66:(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}−4−エトキシカルボニルピペラジン(化合物66)
実施例61に準じて、化合物15(500mg,1.89mmol)、1−ピペラジンカルボン酸エチルエステル(0.42mL,2.84mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(332mg,2.46mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(510mg,2.67mmol)及びN−メチルモルホリン(0.42mL,3.82mmol)より化合物66(346mg,45%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.18(t,J=7.1Hz,3H),3.27−3.43(m,8H),4.05(q,J=7.1Hz,2H),7.21(t,J=7.1Hz,1H),7.37−7.45(m,3H),7.53−7.67(m,3H),7.78(d,J=8.2Hz,2H),8.19(brd,J=8.2Hz,1H),13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);405[M+H]
実施例67:(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}−4−(イソニコチノイル)ピペラジン(化合物67)
実施例61に準じて、化合物15(477mg,1.81mmol)、4−(イソニコチノイル)ピペラジン2塩酸塩(617mg,2.71mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(332mg,2.46mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(510mg,2.67mmol)及びN−メチルモルホリン(1.00mL,9.55mmol)より化合物67(108mg,13%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.36−3.70(m,8H),7.22(t,1H,J=7.4Hz),7.38−7.67(m,8H),7.80(d,2H,J=8.1Hz),8.20(d,1H,J=8.2Hz),8.68(d,2H,J=5.8Hz),13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);438[M+H]
実施例68:(E)−N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンズアミド(化合物68)
実施例61に準じて、(E)−4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]−2−メトキシ安息香酸(4.00g,15.1mmol)、N,N−ジエチルエチレンジアミン(2.60mL,18.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(3.00g,19.70mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.10g,21.2mmol)及びN−メチルモルホリン(3.40mL,30.3mmol)より化合物68(3.00g,55%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 0.97(t,J=7.5Hz,6H),2.54(m,8H),7.20(m,1H),7.40(m,1H),7.51−7.69(m,3H),7.81(dd,J=18.3,8.3Hz,4H),8.20(d,J=8.1Hz,1H),8.40(m,1H),13.2(s,1H).
ESI−MS(m/z);363[M+H]
実施例69:(E)−4−メトキシアセチル−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物69)
実施例61に準じて、化合物64の2塩酸塩(400mg,1.09mmol)、メトキシ酢酸(0.069mL,0.896mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(173mg,1.28mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(265mg,1.38mmol)及びN−メチルモルホリン(0.40mL,3.64mmol)より化合物69(225mg,62%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 3.28(s,3H),3.33−3.49(m,8H),4.10(s,2H),7.21(t,J=7.3Hz,1H),7.38(d,J=8.1Hz,1H),7.44(d,J=8.3Hz,2H),7.51−7.67(m,3H),7.79(d,J=8.3Hz,2H),8.20(d,J=8.1Hz,1H),13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);405[M+H]
実施例70:(E)−4−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン−2−オン(化合物70)
実施例61に準じて、化合物15(500mg,1.89mmol)、ピペラジン−2−オン(284mg,2.83mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(332mg,2.46mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(510mg,2.67mmol)及びN−メチルモルホリン(850mL,7.73mmol)より化合物70(309mg,60%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 3.20−3.28(m,2H),3.55−3.64(m,2H),4.00−4.04(brs,2H),7.21(t,J=7.3Hz,1H),7.40(t,J=7.3Hz,1H),7.47(d,J=8.4Hz,2H),7.52(d,J=16.1Hz,1H),7.58(d,J=8.0Hz,1H),7.68(d,J=16.1Hz,1H),7.80(d,J=8.1Hz,2H),8.13(br,1H),8.20(d,J=8.1Hz,1H),13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);347[M+H]
実施例71:(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}−3−アミノピロリジン2塩酸塩(化合物71)
実施例61に準じて化合物15(800mg,2.66mmol)、(ピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.00g,5.32mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(470mg,3.46mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(720mg,3.72mmol)及びN−メチルモルホリン(0.58mL,5.32mmol)より得られた生成物を、メタノール(5.00mL)に溶解させ、4moL/L塩化水素−メタノール溶液(2.00mL)を加えて60℃にて1時間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、アセトンで結晶化することにより化合物71(398mg,38%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.23(br,1H),3.54−3.87(m,6H),7.22(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),7.41(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),7.54(d,J=8.3Hz,2H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.57(d,J=16.8Hz,1H),7.66(d,J=16.8Hz,1H),7.80(d,J=8.3Hz,2H),8.21(d,J=8.3Hz,1H),8.30(br,1H),8.42(br,1H).
APCI−MS(m/z);333[M+H]
実施例72:(S)−(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}−4−(ピロリジン−3−イルカルボニル)ピペラジン塩酸塩(化合物72)
実施例61に準じて化合物64(300mg,0.90mmol)、ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(162mg,0.76mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(133mg,0.99mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(204mg,1.06mmol)及びN−メチルモルホリン(0.17mL,1.52mmol)より得られた生成物を、メタノール(2.00mL)に溶解させ、4moL/L塩化水素−メタノール溶液(1.50mL)を加えて60℃にて30分間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、アセトンで結晶化することにより化合物72(278mg,61%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.78−1.94(m,2H),2.40(br,1H),3.15−3.26(m、2H),3.58(br,8H),4.60(br,2H),7.22(dd,J=7.1,7.1Hz,1H),7.41(dd,J=8.2,8.2Hz,1H),7.47(d,J=8.2Hz,2H),7.54(d,J=8.2Hz,1H),7.56(d,J=16.6Hz,1H),7.66(d,J=16.6Hz,1H),7.82(d,J=8.2Hz,2H),8.21(d,J=8.2Hz,1H),8.50(br,1H)9.96−9.98(m,1H).
APCI−MS(m/z);430[M+H]
実施例73:(E)−4−[(イソブチリルアミノ)アセチル]−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物73)
実施例61に準じて、化合物64(200mg,0.602mmol)、N−メチルモルホリン(0.132mL,1.20mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(161mg,0.842mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(106mg,0.783mmol)及び(3−メチルブチリルアミノ)酢酸(115mg,0.722mmol)より得られた粗生成物(174mg)を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=80/20)で精製し、さらに酢酸エチル/エタノール混合溶媒にてトリチュレーションすることにより化合物73(105mg,37%)を得た。
H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ 0.89(d,J=6.0Hz,6H),1.90−2.08(m,3H),3.25−3.75(br,8H),3.80−4.04(brs,2H),7.22(t,J=6.9Hz,1H),7.41(t,J=6.9Hz,1H),7.46(d,J=8.1Hz,2H),7.56(d,J=16.8Hz,1H),7.57(d,J=7.8Hz,1H),7.66(d,J=16.8Hz,1H),7.80(d,J=8.1Hz,2H),7.91(br,1H),8.21(d,J=7.8Hz,1H),13.22(s,1H).
APCI−MS(m/z);474[M]
実施例74:(E)−4−(2−アミノ−2−メチルプロピオニル)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン2塩酸塩(化合物74)
実施例61に準じて化合物64(300mg,0.90mmol)、2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−2−メチルプロピオン酸(153mg,0.75mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(132mg,0.98mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(202mg,1.05mmol)及びN−メチルモルホリン(0.16mL,1.50mmol)より得られた生成物を、メタノール(2.00mL)に溶解させ、4mol/L塩化水素−メタノール溶液(1.50mL)を加えて60℃にて30分間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、アセトンで結晶化することにより化合物74(0.10mg,23%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.57(br,6H),3.65(br,4H),4.36(br,4H),7.22(dd,J=7.9,7.9Hz,1H),7.41(dd,J=8.4,8.4Hz,1H),7.47(d,J=8.4Hz,2H),7.54(d,J=7.9Hz,1H),7.55(d,J=16.6Hz,1H),7.66(d,J=16.6Hz,1H),7.81(d,J=8.4Hz,2H),8.21(d,J=8.4Hz,1H),8.27(br,2H).
APCI−MS(m/z);418[M+H]
実施例75:(E)−4−(N−アセチル−N−メチルアミノアセチル)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物75)
実施例61に準じて、化合物64の2塩酸塩(300mg,0.741mmol)、N−メチルモルホリン(0.163mL,1.48mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(199mg,1.04mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(130mg,0.963mmol)及びN−アセチルサルコシン(77.7mg,0.593mmol)より得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=90/10)で精製し、さらに酢酸エチル/メタノール混合溶媒にてトリチュレーションすることにより化合物75(54.8mg,25%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 2.02(s,3H),2.97(s,3H),3.42−3.60(br,8H),4.18(s,2H),7.22(t,J=7.6Hz,1H),7.41(d,J=7.6Hz,1H),7.46(d,J=8.1Hz,2H),7.55(d,J=16.7Hz,1H),7.56(d,J=8.1Hz,1H),7.66(d,J=16.7Hz,1H),7.80(d,J=8.1Hz,2H),8.21(d,J=8.1Hz,1H),13.21(s,1H).
APCI−MS(m/z);446[M]
実施例76:(S)−(E)−4−[(ピロリジン−2−イル)カルボニル]−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物76)
実施例61に準じて化合物64の2塩酸塩(100mg,0.25mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリン(53mg,0.25mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(43mg,0.33mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(66mg,0.35mmol)及びN−メチルモルホリン(0.06mL,0.50mmol)より得られた生成物を、メタノール(2.00mL)に溶解させ、4moL/L塩化水素−メタノール溶液(1.50mL)を加えて60℃にて30分間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣に飽和重曹水と酢酸エチルを加え抽出した。得られた粗生成物をアセトンで結晶化することにより化合物76(21mg,20%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.85−1.91(m,4H),2.32−2.36(m,2H),3.14−3.21(m,4H),3.57(br,4H),4.52(br,1H),7.22(dd,J=7.4,7.4Hz,1H),7.41(dd,J=8.2,8.2Hz,1H),7.47(d,J=8.2Hz,2H),7.53(d,J=7.4Hz,1H),7.56(d,J=16.6Hz,1H),7.66(d,J=16.6Hz,1H),7.81(d,J=8.2Hz,2H),8.21(d,J=8.2Hz,1H),13.2(br,1H).
APCI−MS(m/z);430[M+H]
実施例77:(E)−4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)カルボニル]−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}ピペラジン(化合物77)
実施例61に準じて、化合物64の2塩酸塩(200mg,0.49mmol)、1−メチルピペリジン−4−カルボン酸(70mg,0.49mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(86mg,0.64mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(132mg,0.69mmol)及びN−メチルモルホリン(0.10mL,0.98mmol)より化合物77(0.02mg,9%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.58−1.59(m,4H),1.91(br,2H),2.15(s,3H),2.76−2.80(m,2H),3.51(br,9H),7.22(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),7.39(dd,J=7.7,7.7Hz,1H),7.45(d,J=8.4Hz,2H),7.53(d,J=8.4Hz,1H),7.55(d,J=16.6Hz,1H),7.65(d,J=16.6Hz,1H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),8.21(d,J=8.4Hz,1H)13.2(br,1H).
ESI−MS(m/z);458[M+H]
実施例78:(E)−1−{4−[2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル]ベンゾイル}−4−アミノピペリジン(化合物78)
実施例61に準じて化合物15(500mg,1.89mmol)、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン(538mg,2.84mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(332mg,2.46mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(510mg,2.67mmol)及びN−メチルモルホリン(0.420mL,3.82mmol)より得られた生成物を、メタノール(10.0mL)に溶解させ、4moL/L塩化水素−メタノール溶液(5.0mL)を加えて60℃にて90分間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭酸カリウム水溶液と酢酸エチルを加え抽出した。得られた粗生成物を酢酸エチルで結晶化することにより化合物78(435mg,66%)を得た。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δ 1.15−1.20(m,2H),1.72−2.00(m,2H),2.79−3.60(m,7H),7.22(dd,J=7.9,7.9Hz,1H),7.38(d,J=8.3Hz,2H),7.37−7.43(m,1H),7.54(d,J=16.9Hz,1H),7.56(d,J=7.9Hz,1H),7.63(d,J=16.9Hz,1H),7.78(d,J=8.3Hz,2H),8.21(d,J=8.3Hz,1H).
ESI−MS(m/z);347[M+H]
実施例79:製剤例(錠剤)
常法により、次の組成からなる錠剤を作成する。
化合物2 5mg
乳糖 60mg
馬鈴薯デンプン 30mg
ポリビニルアルコール 2mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
タール色素 微量
本発明により、インダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するタンパク質キナーゼ阻害剤等が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 式(I)
【化1】
(式中、R1は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項2】 式(Ia)
【化2】
[式中、R24はCONR24aR24b(式中、R24a及びR24bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR24a及びR24bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR24cR24d(式中、R24cは置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表し、R24dは水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表し、
R25は水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、CONR25aR25b(式中、R25a及びR25bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR25a及びR25bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR25cR25d(式中、R25c及びR25dは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のヘテロアロイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表す)を表す]で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項3】 R24がCONR24aR24b(式中、R24a及びR24bは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である請求項2記載のc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項4】 R24がNR24cR24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が置換もしくは非置換の低級アルコキシである請求項2記載のc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項5】 R24がNR24cR24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である請求項2記載のc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項6】 タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求項1〜5のいずれかに記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項7】 請求項1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
【請求項8】 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求項7記載の癌治療剤。
【請求項9】 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求項7記載の癌治療剤。
【請求項10】 癌が固形癌である請求項7記載の癌治療剤。
【請求項11】 請求項1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項12】 腫瘍が造血器腫瘍である請求項11記載の抗腫瘍剤。
【請求項13】 腫瘍が固形腫瘍である請求項11記載の抗腫瘍剤。
【請求項14】 式(II)
【化3】
{式中、R2、R3及びR4は同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、カルボキシ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のアリール、NR5R6(式中、R5及びR6は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換の複素環基または置換もしくは非置換のヘテロアロイルを表すか、またはR5及びR6が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはOR7(式中、R7は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表す。ただしR2、R3及びR4のうちの2つが水素原子である場合、残る1つはベンゼン環上の4位[(E)-2-(1H-インダゾール-3-イル)ビニル基が結合している位置をベンゼン環上の1位とする]に結合するニトロ、ヒドロキシ、メトキシまたは2-(ジメチルアミノ)エトキシではない}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】 R2、R3及びR4のうちの少なくとも1つがNR5R6(式中、R5及びR6はそれぞれ前記と同義である)である請求項14記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】 R2、R3及びR4のうちの少なくとも1つがNR5aR6a(式中、R5a及びR6aは同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR5a及びR6aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である請求項14記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項17】 R2、R3及びR4のうちの少なくとも1つがOR7(式中、R7は前記と同義である)である請求項14記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項18】 R2、R3及びR4のうちの少なくとも1つがOR7a(式中、R7aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)である請求項14記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項19】 式(II-1)
【化4】
(式中、R2、R5a及びR6aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項20】 式(II-2)
【化5】
(式中、R2及びR7aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩[ただし、R2が水素原子である場合、R7aはメチルまたは2-(ジメチルアミノ)エチルではない]。
【請求項21】 請求項14〜20のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項22】 タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求項21記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項23】 請求項14〜20のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項24】 請求項14〜20のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
【請求項25】 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求項24記載の癌治療剤。
【請求項26】 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求項24記載の癌治療剤。
【請求項27】 癌が固形癌である請求項24記載の癌治療剤。
【請求項28】 請求項14〜20のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項29】 腫瘍が造血器腫瘍である請求項28記載の抗腫瘍剤。
【請求項30】 腫瘍が固形腫瘍である請求項28記載の抗腫瘍剤。
【請求項31】 式(III)
【化6】
{式中、R8は置換もしくは非置換の複素環基[該置換複素環基における置換基は、同一または異なって置換数1〜3の、オキソ、ホルミル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、CONR9R10(式中、R9及びR10は、同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)、NR11R12(式中、R11及びR12は、同一または異なって水素原子、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)または-O(CR13R14)nO-(式中、R13及びR14は、同一または異なって水素原子または低級アルキルを表し、nは2または3を表し、末端の2つの酸素原子は置換複素環基における複素環基上の同一炭素原子に結合する)である]を表す}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項32】 置換複素環基における置換基がアミノ、オキソ、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニルアミノ、アロイルアミノまたは低級アルコキシカルボニル置換低級アルキルである請求項31記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項33】 R8が3-ピリジルである請求項31記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項34】 請求項31〜33のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc-jun N末キナーゼ(c-jun N-terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項35】 タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求項34記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
【請求項36】 請求項31〜33のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項37】 請求項31〜33のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
【請求項38】 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求項37記載の癌治療剤。
【請求項39】 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求項37記載の癌治療剤。
【請求項40】 癌が固形癌である請求項37記載の癌治療剤。
【請求項41】 請求項31〜33のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項42】 腫瘍が造血器腫瘍である請求項41記載の抗腫瘍剤。
【請求項43】 腫瘍が固形腫瘍である請求項41記載の抗腫瘍剤。

Claims (97)

  1. 式(I)
    (式中、Rは置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  2. 式(Ia)
    [式中、R24はCONR24a24b(式中、R24a及びR24bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR24a及びR24bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR24c24d(式中、R24cは置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表し、R24dは水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表し、
    25は水素原子、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、CONR25a25b(式中、R25a及びR25bは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR25a及びR25bが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはNR25c25d(式中、R25c及びR25dは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のヘテロアロイル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニルを表す)を表す]で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  3. 24がCONR24a24b(式中、R24a及びR24bは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である請求の範囲2記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  4. 24がNR24c24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が置換もしくは非置換の低級アルコキシである請求の範囲2記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  5. 24がNR24c24d(式中、R24c及びR24dは、それぞれ前記と同義である)であり、R25が水素原子である請求の範囲2記載のc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  6. タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求の範囲1〜5のいずれかに記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
  7. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
  8. 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求の範囲7記載の癌治療剤。
  9. 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求の範囲7記載の癌治療剤。
  10. 癌が固形癌である請求の範囲7記載の癌治療剤。
  11. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  12. 腫瘍が造血器腫瘍である請求の範囲11記載の抗腫瘍剤。
  13. 腫瘍が固形腫瘍である請求の範囲11記載の抗腫瘍剤。
  14. c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、請求の範囲1〜5のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  15. フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、請求の範囲1〜5のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  16. 癌治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  17. 造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  18. 白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  19. 固形癌の治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  20. 抗腫瘍剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  21. 造血器腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  22. 固形腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  23. 請求の範囲1〜5のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
  24. 請求の範囲1〜5のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
  25. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
  26. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
  27. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
  28. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
  29. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
  30. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
  31. 請求の範囲1記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
  32. 式(II)
    {式中、R、R及びRは同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、カルボキシ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のアリール、NR(式中、R及びRは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換の複素環基または置換もしくは非置換のヘテロアロイルを表すか、またはR及びRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)またはOR(式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表す。ただしR、R及びRのうちの2つが水素原子である場合、残る1つはベンゼン環上の4位[(E)−2−(1H−インダゾール−3−イル)ビニル基が結合している位置をベンゼン環上の1位とする]に結合するニトロ、ヒドロキシ、メトキシまたは2−(ジメチルアミノ)エトキシではない}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  33. 、R及びRのうちの少なくとも1つがNR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲32記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  34. 、R及びRのうちの少なくとも1つがNR5a6a(式中、R5a及びR6aは同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR5a及びR6aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である請求の範囲32記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  35. 、R及びRのうちの少なくとも1つがOR(式中、Rは前記と同義である)である請求の範囲32記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  36. 、R及びRのうちの少なくとも1つがOR7a(式中、R7aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)である請求の範囲32記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  37. 式(II−1)
    (式中、R、R5a及びR6aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  38. 式(II−2)
    (式中、R及びR7aはそれぞれ前記と同義である)で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩[ただし、Rが水素原子である場合、R7aはメチルまたは2−(ジメチルアミノ)エチルではない]。
  39. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  40. タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求の範囲39記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
  41. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  42. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
  43. 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求の範囲42記載の癌治療剤。
  44. 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求の範囲42記載の癌治療剤。
  45. 癌が固形癌である請求の範囲42記載の癌治療剤。
  46. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  47. 腫瘍が造血器腫瘍である請求の範囲46記載の抗腫瘍剤。
  48. 腫瘍が固形腫瘍である請求の範囲46記載の抗腫瘍剤。
  49. c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  50. フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  51. 癌治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  52. 造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  53. 白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  54. 固形癌の治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  55. 抗腫瘍剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  56. 造血器腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  57. 固形腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  58. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
  59. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
  60. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
  61. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
  62. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
  63. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
  64. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
  65. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
  66. 請求の範囲32〜38のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
  67. 式(III)
    {式中、Rは置換もしくは非置換の複素環基[該置換複素環基における置換基は、同一または異なって置換数1〜3の、オキソ、ホルミル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、CONR10(式中、R及びR10は、同一または異なって水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)、NR1112(式中、R11及びR12は、同一または異なって水素原子、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、アラルキル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)または−O(CR1314O−(式中、R13及びR14は、同一または異なって水素原子または低級アルキルを表し、nは2または3を表し、末端の2つの酸素原子は置換複素環基における複素環基上の同一炭素原子に結合する)である]を表す}で表されるインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  68. 置換複素環基における置換基がアミノ、オキソ、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニルアミノ、アロイルアミノまたは低級アルコキシカルボニル置換低級アルキルである請求の範囲67記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  69. が3−ピリジルである請求の範囲67記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  70. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するc−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤。
  71. タンパク質キナーゼがフムス様チロシンキナーゼ3である請求の範囲70記載のタンパク質キナーゼ阻害剤。
  72. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  73. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する癌治療剤。
  74. 癌が造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌である請求の範囲73記載の癌治療剤。
  75. 癌が白血病、骨髄腫またはリンパ腫である請求の範囲73記載の癌治療剤。
  76. 癌が固形癌である請求の範囲73記載の癌治療剤。
  77. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  78. 腫瘍が造血器腫瘍である請求の範囲77記載の抗腫瘍剤。
  79. 腫瘍が固形腫瘍である請求の範囲77記載の抗腫瘍剤。
  80. c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  81. フムス様チロシンキナーゼ3阻害剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  82. 癌治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  83. 造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  84. 白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  85. 固形癌の治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  86. 抗腫瘍剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  87. 造血器腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  88. 固形腫瘍の治療剤の製造のための、請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  89. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、c−jun N末キナーゼ(c−jun N−terminal kinase)を除くタンパク質キナーゼの阻害方法。
  90. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、フムス様チロシンキナーゼ3の阻害方法。
  91. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、癌の治療方法。
  92. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍による癌、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、胃癌、食道癌、肝癌、胆道癌、大腸癌、直腸癌、膵癌、肺癌、口頭頚部癌、骨肉腫、メラノーマまたは脳腫瘍による癌の治療方法。
  93. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、白血病、骨髄腫またはリンパ腫の治療方法。
  94. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形癌の治療方法。
  95. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、腫瘍の治療方法。
  96. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、造血器腫瘍の治療方法。
  97. 請求の範囲67〜69のいずれかに記載のインダゾール誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、固形腫瘍の治療方法。
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